JP6701004B2 - ギアダンパ - Google Patents

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Description

本発明は、ギアに発生する振動や歯打ち音を低減するギアダンパに関する。
従来、例えば四輪駆動車のトランスファにおいて、ギアにバックラッシュ等に起因して生じる振動による歯打ち音を低減すると共に、伝達トルクの変動を吸収するために設けられる防振装置として、ギアの内周に一体的に嵌着されるアウタースリーブと、その内周にあってシャフトの外周に一体的に嵌着されるインナースリーブとの間に、ゴム弾性体からなるダンパ本体を介装した構造を備えるギアダンパが知られている(例えば下記の先行技術文献参照)。
しかしながら、上記従来の技術によるギアダンパは、ゴム弾性体からなるダンパ本体の過度の変形を防止するために円周方向複数個所にストッパが設けられており、複雑な構造となっていた。
特開2011−256941号公報
本発明は、以上のような点に鑑みてなされたものであって、その技術的課題は、ダンパ本体の捩り剛性を高くして歯打ち音を有効に低減することの可能なギアダンパを提供することにある。
上述した技術的課題を解決するための手段として、請求項1に係るギアダンパは、互いに同心的にかつ互いに円周方向相対変位可能に配置されたシャフト側のインナースリーブとギア側のアウタースリーブの間に中間スリーブが配置され、前記インナースリーブと前記中間スリーブの間にゴム弾性体からなる内周側ダンパ本体が介装され、前記アウタースリーブと前記中間スリーブの間にゴム弾性体からなる外周側ダンパ本体が介装され、前記内周側ダンパ本体は前記インナースリーブと接着されると共に前記中間スリーブと非接着であり、前記外周側ダンパ本体は前記アウタースリーブと接着されると共に前記中間スリーブと非接着であり、前記中間スリーブは、軸方向投影形状が非円形であって大径部と小径部を円周方向交互に有することを特徴とするものである。
本発明に係るギアダンパによれば、トルクの入力に伴うインナースリーブと中間スリーブとアウタースリーブの円周方向相対変位によって、中間スリーブの小径部とインナースリーブの間で内周側ダンパ本体が圧縮変形を受けると共に、中間スリーブの大径部とアウタースリーブの間で外周側ダンパ本体が圧縮変形を受けることから、簡素な構造で高い捩り剛性が得られ、このため歯打ちの原因となるギアの振動を有効に抑制することができ、しかもトルク伝達力を向上させることができると共に、優れた耐久性を奏することができる。
本発明に係るギアダンパの好ましい第一の実施の形態を、装着状態で、軸心と平行な方向から見た図である。 図1におけるII−II’断面図である。 図1におけるIII−III’断面図である。 本発明に係るギアダンパの好ましい第一の実施の形態を、未装着状態で、軸心と平行な方向から見た図である。 本発明に係るギアダンパの好ましい他の実施の形態を、軸心と平行な方向から見た図である。
以下、本発明に係るギアダンパ及びその製造方法の好ましい実施の形態について、図面を参照しながら説明する。まず図1〜図4は、本発明に係るギアダンパの第一の実施の形態を示すものである。
図1〜図4において、ギアダンパ1は、例えば四輪駆動車のトランスファ内に配置されるものであって、参照符号2は不図示のシャフト側のインナーハウジングであり、参照符号3は、インナーハウジング2の外周側に配置された不図示のギア側のアウターハウジングである。そしてギアダンパ1は、インナースリーブ11と、このインナースリーブ11の外周側に同心的にかつ円周方向相対変位可能に配置されたアウタースリーブ12と、これらインナースリーブ11とアウタースリーブ12の間に配置された中間スリーブ13と、インナースリーブ11と中間スリーブ13の間に介装された内周側ダンパ本体14と、アウタースリーブ12と中間スリーブ13の間に介装された外周側ダンパ本体15と、を備える。
インナースリーブ11とアウタースリーブ12は、いずれも円筒状の金属からなるものであり、このうちインナースリーブ11は、内周面においてインナーハウジング2の外周面に圧入嵌着され、アウタースリーブ12は、外周面においてアウターハウジング3の内周面に圧入嵌着されるものである。
中間スリーブ13は金属又は合成樹脂からなるものであって、軸方向投影形状が非円形をなし、円周方向複数(図示の例では4個所)の大径部131と小径部132を円周方向交互に有する。大径部131は、曲率半径rが中間スリーブ13の平均半径よりも小さく外径側へ凸の円弧面状の湾曲形状をなし、小径部132は平面状もしくは大径部131と逆方向へ緩やかに湾曲した形状をなす。
内周側ダンパ本体14はゴム弾性体からなるものであって、インナースリーブ11の外周面に対して接着されている一方、中間スリーブ13の内周面に対して非接着となっている。そしてこの内周側ダンパ本体14の外周形状は、中間スリーブ13の内周面に倣った形状となっているため、中間スリーブ13の大径部131とインナースリーブ11の間は相対的に厚肉(厚肉部141)となっており、中間スリーブ13の小径部132とインナースリーブ11の間は相対的に薄肉(薄肉部142)となっている。
また、外周側ダンパ本体15も内周側ダンパ本体14と同様のゴム弾性体からなるものであって、アウタースリーブ12の内周面と接着されている一方、中間スリーブ13の外周面に対して非接着となっている。そしてこの外周側ダンパ本体15の内周形状は、中間スリーブ13の外周面に倣った形状となっているため、中間スリーブ13の小径部132とアウタースリーブ12の間は相対的に厚肉(厚肉部151)となっており、中間スリーブ13の大径部131とアウタースリーブ12の間は相対的に薄肉(薄肉部152)となっている。
以上のように構成されたギアダンパ1は、図1に示すように、シャフト側のインナーハウジング2に嵌着されたインナースリーブ11と、ギア側のアウターハウジング3に嵌着されたアウタースリーブ12との間で、内周側ダンパ本体14、中間スリーブ13及び外周側ダンパ本体15を介してトルクを伝達すると共に、このトルクの変動を、内周側ダンパ本体14及び外周側ダンパ本体15の変形によって吸収するものである。
そして例えば、インナーハウジング2から図1における時計回りの方向へ入力されるトルクが急激に上昇した場合、このトルクが外周側の不図示のギアへ伝達される過程では、まずインナースリーブ11と一体的に時計回りの方向へ変位する内周側ダンパ本体14は、厚肉部141の回転方向前部141aが、中間スリーブ13の小径部132の内周面における回転方向後部132aを押圧することで、厚肉部141の回転方向前部141aが中間スリーブ13の小径部132とインナースリーブ11の間で圧縮変形を受けるため、この圧縮に対する反力と、摩擦力によって内周側ダンパ本体14から中間スリーブ13へトルクが伝達される。
また、この伝達トルクによって時計回りの方向へ変位する中間スリーブ13は、大径部131の外周面における回転方向前部131aが、外周側ダンパ本体15の厚肉部151の回転方向後部151aを押圧することで、この厚肉部151の回転方向後部151aが中間スリーブ13の大径部131とアウタースリーブ12の間で圧縮変形を受けるため、この圧縮に対する反力と、摩擦力とによって中間スリーブ13から外周側ダンパ本体15へ、そしてこの外周側ダンパ本体15が接着されたアウタースリーブ12へトルクが伝達される。
すなわちこのギアダンパ1によれば、トルクの入力時のインナースリーブ11と中間スリーブ13とアウタースリーブ12の円周方向相対変位に伴い、中間スリーブ13の大径部131と及び小径部132によって内周側ダンパ本体14の厚肉部141及び外周側ダンパ本体15の厚肉部151が圧縮ばねとなることから、高い捩り剛性が得られ、このためトルク伝達力を向上させることができると共に、優れた耐久性を奏することができる。
また、上述のように内周側ダンパ本体14及び外周側ダンパ本体15の捩り剛性が高くなる結果、捩り振動が入力された時にギアのバックラッシュ等に起因するがたつきに対する抵抗トルクが大きくなるので、歯打ち音の防止機能も高めることができる。
しかも、図1に示す装着状態では、図4に示す未装着状態に比較して、インナースリーブ11が僅かに拡径変形されると共にアウタースリーブ12が僅かに縮径変形されることから、図4に示す内周側ダンパ本体14及び外周側ダンパ本体15の肉厚t1’,t2’に比較して、図1に示す肉厚t1,t2が小さくなり、すなわち内周側ダンパ本体14及び外周側ダンパ本体15が適度に予圧縮されており、このことも、捩り剛性の向上に有効に寄与している。
また、内周側ダンパ本体14及び外周側ダンパ本体15は、中間スリーブ13とは非接着であるため、上述のトルク伝達過程で、内周側ダンパ本体14の厚肉部141における回転方向後部141b及び外周側ダンパ本体15の厚肉部151における回転方向前部151bに引っ張り応力を生じることがない。したがって、この点でも耐久性に優れたものとなっている。
上述した実施の形態のギアダンパ1の製造は、予めインナースリーブ11の外周面及びアウタースリーブ12の内周面にゴム加硫接着のための接着剤塗布処理を行い、これらインナースリーブ11及びアウタースリーブ12と、中間スリーブ13を金型に同心的に配置して型締めし、金型内面とインナースリーブ11、中間スリーブ13及びアウタースリーブ12との間に画成された成形用キャビティ内に、成形用ゴム材料を充填して架橋硬化させることによって行うことができる。そして、内周側ダンパ本体14及び外周側ダンパ本体15は中間スリーブ13とは非接着であることから、ゴム弾性体の成形収縮による残留引っ張り応力を生じない。
なお、先の説明では、インナースリーブ11をインナーハウジング2の外周に圧入嵌着すると共に、アウタースリーブ12をアウターハウジング3の内周に圧入嵌着することに伴うアウタースリーブ12の縮径変形によって、内周側ダンパ本体14及び外周側ダンパ本体15が予圧縮されるものとしたが、例えばまずインナースリーブ11と中間スリーブ13の間に内周側ダンパ本体14を成形した後で、中間スリーブ13に絞り加工を施すことによって内周側ダンパ本体14に予圧縮を与えても良い。この場合、内周側ダンパ本体14は中間スリーブ13と非接着であることから、中間スリーブ13の絞り加工による内周側ダンパ本体14の予圧縮を大きく設定し、これによって内周側ダンパ本体14に十分な捩り剛性及び耐久性を与えることができる。
そして次に、インナースリーブ11と中間スリーブ13と内周側ダンパ本体14からなる成形物を、アウタースリーブ12と共に金型にセットして、中間スリーブ13とアウタースリーブ12の間に外周側ダンパ本体15を成形し、その後、アウタースリーブ12に部分的な絞り加工を施すといった手段によって、外周側ダンパ本体15の予圧縮も大きく設定し、これによって外周側ダンパ本体15に十分な捩り剛性及び耐久性を与えることができる。
なお、上述した実施の形態では、アウタースリーブ12がギア側のアウターハウジング3に取り付けられるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、図5に他の実施の形態を示すように、例えばアウタースリーブ12がギア側のアウターハウジングを兼ねるものであっても良い。
また、中間スリーブ13の軸方向投影形状は、図1、図4及び図5に示す形状に限定されるものではなく、非円形で大径部と小径部を円周方向交互に有するものであれば良い。
1 ギアダンパ
11 インナースリーブ
12 アウタースリーブ
13 中間スリーブ
131 大径部
132 小径部
14 内周側ダンパ本体
15 外周側ダンパ本体

Claims (1)

  1. 互いに同心的にかつ互いに円周方向相対変位可能に配置されたシャフト側のインナースリーブとギア側のアウタースリーブの間に中間スリーブが配置され、前記インナースリーブと前記中間スリーブの間にゴム弾性体からなる内周側ダンパ本体が介装され、前記アウタースリーブと前記中間スリーブの間にゴム弾性体からなる外周側ダンパ本体が介装され、前記内周側ダンパ本体は前記インナースリーブと接着されると共に前記中間スリーブと非接着であり、前記外周側ダンパ本体は前記アウタースリーブと接着されると共に前記中間スリーブと非接着であり、前記中間スリーブは、軸方向投影形状が非円形であって大径部と小径部を円周方向交互に有することを特徴とするギアダンパ。
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