JP6699867B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本件は半導体装置に関する。
半導体装置では耐湿性を確保するために、半導体層を保護する絶縁膜を設けることがある(例えば特許文献1)。絶縁膜は例えば窒化シリコン(SiN)または酸化シリコン(SiO)などで形成されており、水分の浸入を抑制する。
特開平5−190622号公報
しかしながら、パッドと絶縁膜との界面から水分が浸入し、水分によりイオンマイグレーションなどが発生し、半導体装置が故障することがある。このため半導体装置の耐湿性を高めることが重要となる。またパッドと絶縁膜との密着性が低く、パッドがはがれることもある。
本願発明は、上記課題に鑑み、耐湿性を高め、かつパッドの剥離を抑制することが可能な半導体装置を提供することを目的とする。
本発明の一形態は、基板と、前記基板上に設けられた半導体層と、前記半導体層の上の活性領域に設けられたドレイン電極、ソース電極およびゲート電極と、前記半導体層の上に設けられた絶縁膜と、前記ドレイン電極と電気的に接続され、基板の一辺に沿って配置された複数のドレインパッドと、を具備し、前記複数のドレインパッドのうち前記基板の一辺と直交する辺に最も近い第1ドレインパッドは、前記絶縁膜の上面に接触して設けられ、前記複数のドレインパッドのうち、両側に他のドレインパッドが配置された第2ドレインパッドは、前記半導体層に接して設けられ、前記第2ドレインパッドと比較して、前記第1ドレインパッドの前記ソース電極と対向する辺の幅が大きい半導体装置である。
上記発明によれば、耐湿性を高め、かつパッドの剥離を抑制することが可能な半導体装置を提供することが可能となる。
図1は実施例1に係る半導体装置を例示する平面図である。 図2Aは図1の線A−Aに沿った断面図である。 図2Bは図1の線B−Bに沿った断面図である。 図2Cは図1の線C−Cに沿った断面図である。 図2Dは図1の線D−Dに沿った断面図である。 図2Eは図1の線E−Eに沿った断面図である。 図3Aは図1の線A−Aに沿った断面における半導体装置の製造方法を例示する断面図である。 図3Bは図1の線D−Dに沿った断面における半導体装置の製造方法を例示する断面図である。 図4Aは図1の線A−Aに沿った断面における半導体装置の製造方法を例示する断面図である。 図4Bは図1の線D−Dに沿った断面における半導体装置の製造方法を例示する断面図である。 図5は図1の線D−Dに沿った断面における半導体装置の製造方法を例示する断面図である。 図6は図1の線D−Dに沿った断面における半導体装置の製造方法を例示する断面図である。 図7Aは図1の線A−Aに沿った断面における半導体装置の製造方法を例示する断面図である。 図7Bは図1の線D−Dに沿った断面における半導体装置の製造方法を例示する断面図である。 図8Aは図1の線A−Aに沿った断面における半導体装置の製造方法を例示する断面図である。 図8Bは図1の線D−Dに沿った断面における半導体装置の製造方法を例示する断面図である。 図9Aは図1の線A−Aに沿った断面における半導体装置の製造方法を例示する断面図である。 図9Bは図1の線D−Dに沿った断面における半導体装置の製造方法を例示する断面図である。 図10Aは比較例1に係る半導体装置を例示する断面図である。 図10Bは比較例2に係る半導体装置を例示する断面図である。 図10Cは比較例3に係る半導体装置を例示する断面図である。 図11は実施例1の変形例に係る半導体装置を例示する断面図である。 図12Aは実施例2に係る半導体装置を例示する平面図である。 図12Bは図12Aの線F−Fに沿った断面図である。 図13は実施例3に係る半導体装置を例示する断面図である。
本発明の一形態は、(1)基板と、前記基板上に設けられた半導体層と、前記半導体層の上の活性領域に設けられたドレイン電極、ソース電極およびゲート電極と、前記半導体層の上に設けられた絶縁膜と、前記ドレイン電極と電気的に接続され、基板の一辺に沿って配置された複数のドレインパッドと、を具備し、前記複数のドレインパッドのうち前記基板の一辺と直交する辺に最も近い第1ドレインパッドは、前記絶縁膜の上面に接触して設けられ、前記複数のドレインパッドのうち、両側に他のドレインパッドが配置された第2ドレインパッドは、前記半導体層に接して設けられ、前記第2ドレインパッドと比較して、前記第1ドレインパッドの前記ソース電極と対向する辺の幅が大きい半導体装置である。第1ドレインパッドと半導体層との間に位置する絶縁膜が水分の経路を遮断するため、水分が浸入しにくい。このため半導体装置の耐湿性を高めることができる。また、基板の角部に近い第1ドレインパッドには大きな応力がかかるが、第1ドレインパッドが大きいため、絶縁膜と第1ドレインパッドとの密着性が高い。このため第1ドレインパッドの絶縁膜からの剥離が抑制される。
(2)前記複数のドレインパッドのうち、前記第1ドレインパッドに隣接する第3ドレインパッドは、前記絶縁膜の上面に接触して設けられてなることが好ましい。これにより、第3ドレインパッドと絶縁膜との剥離が抑制される。また絶縁膜により水分の浸入を抑制することができる。
(3)前記ソース電極と電気的に接続された複数のソースパッドを備え、前記複数のソースパッドのうち前記基板の一辺と直交する辺に最も近い第1ソースパッドは、前記絶縁膜の上面に接触して設けられ、前記複数のソースパッドのうち、両側に他のソースパッドが配置された第2ソースパッドは、前記半導体層に接して設けられ、前記第1ソースパッドは、前記第2ソースパッドと比較して、前記ドレイン電極の先端に対向する辺の幅が大きいことが好ましい。第1ソースパッドと基板との間に位置する絶縁膜が水分を遮断するため、水分が浸入しにくい。また、第1ソースパッドが大きいため、絶縁膜と第1ソースパッドとの密着性が高くなり、第1ソースパッドの絶縁膜からの剥離が抑制される。
本発明の実施例について説明する。
(半導体装置)
図1は実施例1に係る半導体装置100を例示する平面図である。図1では絶縁膜を透視している。図2Aは図1の線A−Aに沿った断面図である。図2Bは図1の線B−Bに沿った断面図である。図2Cは図1の線C−Cに沿った断面図である。図2Dは図1の線D−Dに沿った断面図である。図2Eは図1の線E−Eに沿った断面図である。図2Aなどに矢印で示す経路A1およびA2、図2Eに矢印で示す経路A3およびA4は水分の経路を表しており、詳しくは後述する。
図1に示すように、半導体装置100はフィンガー型の電極を有する電界効果トランジスタ(Field Effect Transistor:FET)である。図2A〜図2Eに示すように、半導体装置100は例えば炭化シリコン(SiC)などの絶縁体により形成された基板10を備える。基板10の長さL1は例えば5mm、長さL2は1mm、厚さは0.1mmである。基板10の上面には窒化ガリウム(GaN)のチャネル層、窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)の電子供給層などを含む半導体層11が形成されている。図2A〜図2Cおよび図2Eに示すように、半導体層11の一部の上側は不活性処理され、不活性領域13となっている。例えば半導体層11にアルゴン(Ar)を注入することで不活性処理を行う。
図2Aから図2Eに示すように、基板10の上に絶縁膜12、14および16、ドレインパッド20、ドレイン電極22、ソースパッド30、ソース電極32、ゲートパッド40およびゲート電極42が設けられている。図2Dに示すようにドレイン電極22、ソース電極32およびゲート電極42は半導体層11の上面に接触している。
図1に示すように、複数のドレインパッド20は基板10の一辺(図中の横方向の辺)に沿って設けられている。複数のソースパッド30および複数のゲートパッド40は、ドレインパッド20と対向するように、基板10の別の一辺に沿って設けられている。図1に示すように配線層24はドレインパッド20と同じ金属層であり、フィンガー状に伸び、ドレイン電極22の上面に接触している。ドレインパッド20、ドレイン電極22、および配線層24は互いに電気的に接続されている。配線層34はソースパッド30と同じ金属層であり、フィンガー状に伸び、ソース電極32の上面に接触している。ソースパッド30、ソース電極32および配線層34は互いに電気的に接続されている。ゲート電極42はゲートパッド40と電気的に接続されている。各パッドは例えば半導体装置100への高周波信号の入力および出力のために用いられ、配線層24および34には大きな電流が流れる。
図2A〜図2Cに示すように、ドレインパッド20はシードメタル21、およびシードメタル21の上面に接触する金属層23(第1金属層)を含む。図2Eに示すように、ソースパッド30はシードメタル31、およびシードメタル31の上面に接触する金属層33を含む。ゲートパッド40はシードメタルおよびその上の金属層を含む。図2Dに示すように、配線層24はシードメタル21および金属層25を含み、配線層34はシードメタル31および金属層35を含む。シードメタル21および31は例えば金(Au)などの金属により形成された同一の金属層であり、後述のメッキ法に用いられる。シードメタル上の金属層23、25、33および35は例えば厚さ3μmのAuなどの金属により形成されている。ドレイン電極22およびソース電極32は、例えば基板10側から、厚さ10nmのチタン(Ti)および厚さ300nmのアルミニウム(Al)を積層したオーミック電極である。ゲート電極42は例えば基板10側から厚さ50nmのニッケル(Ni)および厚さ300nmのAuを積層したものである。
図1に示すように、複数のドレインパッド20のうち、基板10の辺(図1の縦方向の辺)に最も近いものをドレインパッド20a(第1ドレインパッド)、ドレインパッド20aに隣に位置するものをドレインパッド20b(第3ドレインパッド)、両側に他のドレインパッドが配置されているものをドレインパッド20c(第2ドレインパッド)とする。複数のソースパッド30のうち、基板10の辺の端部に設けられたものをソースパッド30a(第1ソースパッド)、辺の中央側に位置するものをソースパッド30b(第2ソースパッド)とする。
図2A〜図2Eに示すように、絶縁膜12は半導体層11および不活性領域13の上面に接触している。絶縁膜14は絶縁膜12の上面に接触し、また図2Dに示すようにゲート電極42を覆う。絶縁膜16は絶縁膜14の上面に接触する。図2Aに示すように、絶縁膜16には複数の開口部16aが設けられており、各パッドの上面は開口部16aから露出する。絶縁膜12は例えば厚さ50nmの窒化シリコン(SiN)により形成されている。絶縁膜14は例えば厚さ500nmのSiNにより形成されている。絶縁膜16は例えば厚さ600nmのSiNにより形成されている。
図2A〜図2Cに示すように、ドレインパッド20aは絶縁膜14の上面に接触しており、半導体層11の不活性領域13の上面には接触しない。一方、図2Aに示すように、ドレインパッド20bは不活性領域13の上面に接触している。また、図1および図2Aに示すように、ドレインパッド20aの幅W1(図1の横方向の幅)はドレインパッド20bの幅W2よりも大きい。W1は例えば0.2mm、W2は例えば0.1mmである。ドレインパッド20cもドレインパッド20bと同じ幅を有し、不活性領域13の上面に接触する。ドレインパッド20a〜20cは図1の上下方向において同じ長さを有する。すなわちドレインパッド20aの面積はドレインパッド20bおよび20cの面積より大きい。ドレインパッド20aの面積はドレインパッド20bの2倍以上が好ましい。図2Eに示すようにソースパッド30aは絶縁膜14の上面に接触して設けられ、半導体層11の上面には接触しない。一方、ソースパッド30bは半導体層11の上面に接触している。ソースパッド30aの幅W3はソースパッド30bの幅W4よりも大きい。W3は例えば0.2mm、W4は例えば0.1mmである。ゲートパッド40は半導体層11の上面に接触している。
(半導体装置の製造方法)
次に半導体装置100の製造方法について説明する。図3A、図4A、図7A、図8Aおよび図9Aは図1の線A−Aに沿った断面における半導体装置100の製造方法を例示する断面図である。図3B、図4B、図5、図6、図7B、図8Bおよび図9Bは図1の線D−Dに沿った断面における半導体装置100の製造方法を例示する断面図である。
例えば有機金属気相成長(Metal Organic Chemical Vapor Deposition:MOCVD)法などにより基板10の上面に半導体層11をエピタキシャル成長する。図3Aに示すように、例えばArイオンの注入またはメサエッチングなどにより、半導体層11のうちパッドの形成される領域において、チャネル層および電子供給層に不活性領域13を形成する。図3Bに示すように、半導体層11のうちFETの形成される領域は不活性化されない。図4Aおよび図4Bに示すように、例えばスパッタリング法などにより、半導体層11の上面に絶縁膜12を形成する。
図5に示すように、FETの形成される領域において、例えばエッチングなどで絶縁膜12の一部を除去する。絶縁膜12から露出した半導体層11の上面に、例えば蒸着・リフトオフ法によりドレイン電極22およびソース電極32を形成する。図6に示すように、例えばエッチングなどでドレイン電極22およびソース電極32の間の絶縁膜12の一部を除去し、露出した半導体層11の上面に、例えば蒸着・リフトオフ法によりゲート電極42を形成する。図7Aおよび図7Bに示すように、例えばスパッタリング法などにより、絶縁膜12の上に絶縁膜14を形成する。図7Bに示すように、絶縁膜14は、FETの形成される領域においてドレイン電極22、ソース電極32およびゲート電極42を覆う。
図8Aに示すように、例えばエッチングなどで絶縁膜12および14の一部を除去し、不活性領域13を露出させる。図8Bに示すように、絶縁膜14の一部を除去し、ドレイン電極22およびソース電極32の上面を露出させる。図9Aおよび図9Bに示すように、シードメタル21および31を形成する。シードメタルは、例えばTiおよびAuの積層構造からなる。シードメタルに電流を流すことによりメッキ処理を行い、図9Aに示すようにシードメタル21上に例えばAuからなる金属層23を形成する。また、図9Bに示すようにシードメタル21上に配線層24、シードメタル31上に配線層34を形成する。図9Aに示すように、ドレインパッド20aは絶縁膜14の上面に接触する。ドレインパッド20bは絶縁膜12および14の開口部に位置し、不活性領域13の上面に接触する。パッドおよび電極を覆う絶縁膜16を形成し、絶縁膜16にドレインパッド20、ソースパッド30、ゲートパッド40の露出する開口部16aを形成する。以上の工程により半導体装置100を形成する。
次に比較例1〜3について説明する。図10Aは比較例1に係る半導体装置100Rを例示する断面図である。図10Bは比較例2に係る半導体装置200Rを例示する断面図である。図10Cは比較例3に係る半導体装置300Rを例示する断面図である。
図10Aに示すように、半導体装置100Rにおいては、ドレインパッド20aおよび20bは半導体層11の不活性領域13の上面に接触している。またドレインパッド20aはドレインパッド20bと同じ大きさを有する。金属層23と絶縁膜16との界面から絶縁膜12と不活性領域13との界面にかけて水分の経路A1およびA2が形成される。半導体装置を基板などに実装する際、基板と半導体装置との熱膨張率の違いなどにより半導体装置に応力が加わる。ドレインパッド20bにかかる応力は小さいため、ドレインパッド20bと半導体層11との隙間は小さく、経路A2からの水分の浸入は少ない。一方、半導体装置の角部には大きな応力がかかる。特に基板10が大型化すると応力は大きくなる。このためドレインパッド20aと絶縁膜14および16との間の結合は弱くなり、微小な剥離が発生しやすい。この結果、図10Aに矢印で示したドレインパッド20b付近の経路A2に比べ、ドレインパッド20a付近の経路A1から水分が浸入しやすくなる。
図10Aに示すように、経路A1から浸入した水分は絶縁膜と半導体層11との界面を通り、ドレイン電極22などの電極に到達する。これにより、例えばドレイン電極22とゲート電極42あるいはドレイン電極22とソース電極32との間などでイオンマイグレーションが発生する。一旦イオンマイグレーションが発生すると、パッドなどの金属が溶け出すためパッドなどが変形し、さらに大量の水分が浸入することとなる。特にFETのドレイン電極22には大きな電圧が印加されるため、電位差によりイオンマイグレーションが急速に進行し、短時間でFETが故障してしまう。
そこで、図10Bに示すように比較例2では、ドレインパッド20aの面積を大きくして絶縁膜14との剥離を抑制することにした。具体的には、図10Bに示すように、ドレインパッド20aを基板10の周縁に向かって面積を拡大させた。しかし、これにより、ドレインパッド20aとソース電極32(特に配線層34)との間で、イオンマイグレーションが発生し易くなった。ドレインパッド20aの面積を拡大するために、基板10の周縁に向かってドレインパッド20aを延長すると、ドレインパッド20aのソース電極(配線層34)の先端と対向する辺の長さが、中央部に位置するドレインパッド20cのソース電極(配線層34)の先端と対向する辺に比べて大きくなる。このため、ドレインパッド20aとソース電極(配線層34)の間でイオンマイグレーションが起きる確率が、ドレインパッド20cのそれに比べて大きくなったものと推察される。
図10Cに示すように、比較例3ではドレインパッド20aを絶縁膜14の上面に設ける。ドレインパッド20a付近における水分の経路A1はドレインパッド20と絶縁膜16との界面から絶縁膜14にかけて形成されるが、絶縁膜14が経路A1およびA2を塞ぐ関係に位置する。このため、経路A1およびA2を通じた、イオンマイグレーションを防止することができる。なお、基板10の中央部に位置するドレインパッド20cは、その両側にドレインパッド20bが存在するため、その面積を拡大することが困難である。このため、基板10の中央部に位置するドレインパッド20cは、半導体層11と接触させることで、金属−半導体間の接着力の高さを利用して剥離を防止するのが好適である。
実施例1では図1および図2Aに示したように、ドレインパッド20aをドレインパッド20bおよび20cより大きくし、かつ絶縁膜14の上面に接触して設ける。図2Aに示すようにドレインパッド20aの周囲には水分の経路A1が形成されるが、絶縁膜14が水分を遮断する。このため水分の浸入を抑制することができ、半導体装置100の耐湿性を高めることができる。高電圧の印加されるドレインパッド20からの水分の浸入を抑制するため、イオンマイグレーションを効果的に抑制することができる。また、ドレインパッド20aのソース電極(配線層34)の先端と対向する辺の幅W1が、中央部に位置するドレインパッド20cのソース電極(配線層34)の先端と対向する辺に比べて大きい。このため、ドレインパッド20aと絶縁膜14との接触面積が大きくなり、ドレインパッド20aと絶縁膜14との密着性が高くなる。このため基板10の角部に近いドレインパッド20aに大きな応力がかかっても、ドレインパッド20aの剥離は抑制される。
図2Aに示したようにドレインパッド20bの周囲には水分の経路A2が形成される。ドレインパッド20bは、半導体層11の不活性領域13の上面に接触している。パッドと半導体層11との密着性は、パッドと絶縁膜14との密着性より高い。また、ドレインパッド20bにかかる応力はドレインパッド20aにかかる応力より小さいため、ドレインパッド20bと半導体層11との間に隙間が生じにくい。このため経路A2を通じた水分の浸入は抑制される。また、ドレインパッド20bの剥離は抑制される。ドレインパッド20cも、ドレインパッド20bと同様にドレインパッド20aより小さく、かつ不活性領域13の上面に設ける。
実施例1では、基板10の長手方向(図1の水平方向)におけるドレインパッド20aの幅W1が、ドレインパッド20bおよび20cの幅W2より大きいとした。図1の上下方向におけるドレインパッド20aの長さをドレインパッド20bおよび20cの長さより大きくしてもよい。すなわちドレインパッド20aの面積をドレインパッド20bおよび20cより大きければよい。
また、ソースパッド30のうち、基板10の辺の端部に位置するソースパッド30aは絶縁膜14の上面に位置している。これにより、図2Eに矢印で示した経路A3からの水分の浸入を、絶縁膜14により抑制することができる。また、ソースパッド30aはソースパッド30bより大きい。言い換えれば、ソースパッド30aのドレイン電極(配線層24)の先端と対向する辺の幅W3が、中央部に位置するソースパッド30bのドレイン電極(配線層24)の先端と対向する辺に比べて大きい。このためソースパッド30aと絶縁膜14との接触面積が大きくなり、ソースパッド30aの絶縁膜14からの剥離が抑制される。ソースパッド30bは半導体層11の上面に接触しているため、密着性が高くなる。これにより図2Eに矢印で示した経路A4からの水分の浸入は抑制される。したがって半導体装置100の耐湿性を高めることができる。
ドレインパッド20、ソースパッド30およびゲートパッド40はAuを含み、絶縁膜14はSiNにより形成されている。ドレインパッド20aおよびソースパッド30aと絶縁膜14との密着性は、例えばドレインパッド20bおよび20cと半導体層11との密着性より低い。そこでドレインパッド20aをドレインパッド20bおよび20cより大きくし、ソースパッド30aをソースパッド30bより大きくすることで、絶縁膜14との接触面積を大きくする。これにより密着性を高め、ドレインパッド20aおよびソースパッド30aの剥離を抑制することができる。なお、各パッドはAu以外に例えばアルミニウム(Al)または銅(Cu)などの金属で形成してもよい。絶縁膜14および16はSiN以外に例えばSiO、酸窒化シリコン(SiON)などの絶縁体で形成してもよい。
AuとSiNとの密着性は低いため、ドレインパッド20bおよび20c、ソースパッド30bを絶縁膜14に接触させると、パッドと絶縁膜14との間に隙間が生じ、隙間から水分が浸入する恐れがある。またパッドが剥離する可能性もある。このため、ドレインパッド20bおよび20c、ソースパッド30bは不活性領域13に接触して設けることが好ましい。これにより水分の浸入およびパッドの剥離を抑制することができる。パッドをAu以外の金属で形成し、絶縁膜14をSiN以外の絶縁体で形成する場合でも、一般にパッドと絶縁膜14との密着性は小さい。このため、ドレインパッド20aおよびソースパッド30aは大きくすることが好ましい。また、ドレインパッド20bおよび20c、ソースパッド30bは不活性領域13に接触して設けることが好ましい。
基板10の長さL1およびL2が大きくなると、応力は大きくなる。実施例1によれば、応力が大きくなった場合でもドレインパッド20aと絶縁膜14との剥離を抑制し、半導体装置100の耐湿性を高めることができる。長さL1は例えば1mm以上、8mm以下、長さL2は例えば0.5mm以上、4mm以下である。また、半導体装置100の大きさに応じてパッドの数を変更することができる。端部のパッドを中央部のパッドより大きくし、かつ絶縁膜14の上面に設けることができる。例えば複数のゲートパッド40のうち、辺の端部に最も近いものを大きくし、かつ絶縁膜14の上面に設けてもよい。
図11は実施例1の変形例に係る半導体装置100Aを例示する断面図である。図11に示すように、ドレインパッド20aと同様に、ドレインパッド20bも絶縁膜14の上面に設けられている。これにより経路A1およびA2を通じた水分の浸入を効果的に抑制することができる。またドレインパッド20aがドレインパッド20bより大きいため、絶縁膜14との密着性が高まる。このため基板10の角部に近いドレインパッド20aに大きな応力がかかってもドレインパッド20aの剥離は抑制される。なおドレインパッド20c(図1参照)は、ドレインパッド20aおよび20bより小さい幅を有し、不活性領域13の上面に接触する。
図12Aは実施例2に係る半導体装置200を例示する平面図である。図12Bは図12Aの線F−Fに沿った断面図である。実施例1と同じ構成については説明を省略する。
図12Aおよび図12Bに示すように、ドレインパッド20のうち、ドレインパッド20aおよび20bは、ドレインパッド20cより大きい。ドレインパッド20aの幅W1およびドレインパッド20bの幅W2は例えば0.2mm、ドレインパッド20cの幅W5は例えば0.1mmである。図12Bに示すように、ドレインパッド20aおよび20bは絶縁膜14の上面に接触している。一方ドレインパッド20cは不活性領域13の上面に接触している。
実施例2によれば、実施例1と同様に、ドレインパッド20aと絶縁膜14との剥離を抑制し、またドレインパッド20a付近の経路A1からの水分の浸入を抑制することができる。また、ドレインパッド20bを絶縁膜14の上面に配置することで、経路A2からの水分の浸入も抑制することができる。ドレインパッド20aおよび20bにおいて耐湿性を向上させるため、イオンマイグレーションを効果的に抑制することができる。さらにドレインパッド20bを大きくすることで、ドレインパッド20bと絶縁膜14との接触面積を大きくし、ドレインパッド20bと絶縁膜14との剥離を抑制することができる。なお、ソースパッド30およびゲートパッド40にも、同様の構成を適用することができる。
図13は実施例3に係る半導体装置300を例示する断面図である。実施例1と同じ構成については説明を省略する。
図13に示すように、絶縁膜12の上面に絶縁膜15が設けられ、絶縁膜15の上面に絶縁膜14が設けられている。ドレインパッド20aはTi層26(第2金属層)、シードメタル21および金属層23を含む。Ti層26は、シードメタル21および金属層23と絶縁膜14との間に設けられ、絶縁膜14の上面に接触している。シードメタル21はTi層26の上面に接触している。一方、ドレインパッド20bはTi層26を含まない
Ti層26と絶縁膜14との密着性は、金属層23およびシードメタル21と絶縁膜14との密着性より高い。このため実施例3によれば、ドレインパッド20aの絶縁膜14からの剥離を抑制することができる。また実施例1と同様に、半導体装置300の耐湿性を高めることができる。複数のドレインパッド20のうちドレインパッド20aの下にTi層26を設ければよい。すべてのドレインパッド20の下にTi層26を設ける場合に比べ工程が簡単になるため、半導体装置300の低コスト化が可能となる。
Ti以外にNiおよびW(タングステン)などの金属の層を設けてもよい。またソースパッド30aがTi層26を含み、かつ絶縁膜14と接触することで、半導体装置300の耐湿性をより高めることができる。ドレインパッド20bがTi層26を含み、ドレインパッド20cより大きくてもよい。ソースパッド30およびゲートパッド40もTi層を含む構成とすることにより、パッドの剥離を抑制することもできる。
基板10はSiC、シリコン(Si)、サファイア、GaNなどの絶縁体で形成される。基板10上の半導体層11は、例えば窒化物半導体または砒素系半導体などで形成された化合物半導体層である。窒化物半導体とは、窒素(N)を含む半導体であり、例えばGaN、AlGaN、窒化インジウムガリウム(InGaN)、窒化インジウム(InN)、および窒化アルミニウムインジウムガリウム(AlInGaN)などがある。砒素系半導体とはガリウム砒素(GaAs)など砒素(As)を含む半導体である。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 基板
11 半導体層
12、14、16 絶縁膜
13 不活性領域
16a 開口部
20、20a、20b、20c ドレインパッド
21、31 シードメタル
22 ドレイン電極
23、33、25、35 金属層
24、34 配線層
26 Ti層
30、30a、30b ソースパッド
32 ソース電極
40 ゲートパッド
42 ゲート電極
100、100A、200、300、100R、200R、300R
半導体装置

Claims (3)

  1. 基板と、
    前記基板上に設けられた半導体層と、
    前記半導体層の上の活性領域に設けられたドレイン電極、ソース電極およびゲート電極と、
    前記半導体層の上に設けられた絶縁膜と、
    前記ドレイン電極と電気的に接続され、基板の一辺に沿って配置された複数のドレインパッドと、を具備し、
    前記複数のドレインパッドのうち前記基板の一辺と直交する辺に最も近い第1ドレインパッドは、前記絶縁膜の上面に接触して設けられ、
    前記複数のドレインパッドのうち、両側に他のドレインパッドが配置された第2ドレインパッドは、前記半導体層に接して設けられ、
    前記第2ドレインパッドと比較して、前記第1ドレインパッドの前記ソース電極と対向する辺の幅が大きい半導体装置。
  2. 前記複数のドレインパッドのうち、前記第1ドレインパッドに隣接する第3ドレインパッドは、前記絶縁膜の上面に接触して設けられてなる請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記ソース電極と電気的に接続された複数のソースパッドを備え、
    前記複数のソースパッドのうち前記基板の一辺と直交する辺に最も近い第1ソースパッドは、前記絶縁膜の上面に接触して設けられ、
    前記複数のソースパッドのうち、両側に他のソースパッドが配置された第2ソースパッドは、前記半導体層に接して設けられ、
    前記第1ソースパッドは、前記第2ソースパッドと比較して、前記ドレイン電極の先端に対向する辺の幅が大きい請求項1記載の半導体装置。

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