JP6699362B2 - 車両用電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、走行用モータに電力を供給するとともに外部充電が可能な駆動用のバッテリを装備した車両に用いられる電源装置に関する。
従来、車両外部の電源から充電が可能な駆動用バッテリを装備した電気自動車やプラグインハイブリッド車が開発されている。このような車両では、充電ケーブルにより外部電源と車載充電器とを接続することで、手軽にバッテリを充電することができる。また、こうした車両には、例えば、バッテリ,車載充電器,DC-DCコンバータといった装置から構成された車両用電源装置が設けられる。例えば特許文献1に記載の電源装置では、四つのスイッチを持つシステムリレー部を設けて、メインバッテリの充電時に電源供給が不要な機器への電源供給を停止している。
特開2015−095971号公報
しかしながら、上記の特許文献1の電源装置では、例えばメインバッテリの正側電極と車載充電器とを接続する回路上に配された第一スイッチが故障した場合、外部電源による充電を実施することができない。また、メインバッテリの正側電極とインバータとを接続する回路上に配された第二スイッチが故障した場合には、モータによる走行が不可能となる。これらのような場合に、エンジンに依存せず車両走行性を確保することができれば、車両を整備工場まで移動させることが可能となる。
本件は、このような課題に鑑み案出されたもので、部品点数を増やすことなく、一つのスイッチが故障した場合に他のスイッチで代用することで車両走行性を確保した、車両用電源装置を提供することを目的の一つとする。なお、この目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本件の他の目的である。
(1)ここで開示する車両用電源装置は、走行用のモータと駆動用のバッテリとを接続するとともに、前記バッテリを挟んで第一スイッチ及び第二スイッチが配置されたメイン回路と、前記バッテリから前記第一スイッチまでの第一区間と前記バッテリから前記第二スイッチまでの第二区間とを接続するとともに充電器が介装された充電回路と、前記充電回路上であって前記充電器よりも前記第一区間側に配置された第三スイッチと、前記充電回路上であって前記充電器よりも前記第二区間側に配置された第四スイッチと、前記充電器から前記第三スイッチまでの分岐区間から分岐し、前記充電器及び前記第四スイッチに対して並列に設けられるとともに変圧器が介装された変圧回路と、前記モータから前記第一スイッチまでの第三区間と、前記変圧器よりも前記分岐区間側の前記変圧回路又は前記分岐区間とを接続する接続回路と、を備えている。
(2)前記変圧器に対して並列に接続されるとともに空調装置が介装された空調回路を備えていることが好ましい。すなわち、前記空調回路が前記メイン回路上の前記第二スイッチよりも前記バッテリ側の回路に接続され、前記第二スイッチがオフにされると前記モータのみが前記バッテリから電気的に切り離されることが好ましい。
(3)前記空調回路に配置された第五スイッチを備えていることが好ましい。
(4)少なくとも前記第一スイッチ,前記第二スイッチ,前記第三スイッチ及び前記第四スイッチの各オンオフ状態を制御する制御装置を備えていることが好ましい。この場合、前記制御装置は、車両を走行させる走行条件が成立した場合であって前記第一スイッチがオフ故障している場合には、前記第二スイッチ及び前記第三スイッチをオンにするとともに前記第四スイッチをオフにすることが好ましい。
(5)前記制御装置は、前記バッテリを充電する充電条件が成立した場合であって前記第三スイッチがオフ故障している場合には、前記第一スイッチ及び前記第四スイッチをオンにするとともに前記第二スイッチをオフにすることが好ましい。
(6)また、前記制御装置は、乗員が車室内に乗り込む前に前記空調装置を作動させるプレ空調条件が成立した場合であって前記第三スイッチがオフ故障している場合には、前記第一スイッチのみをオンにすることが好ましい。
第一スイッチ及び第三スイッチのいずれか一方がオフ故障した場合に他方で代用することができる。すなわち、部品点数(スイッチの個数)を増やすことなく、スイッチ故障時の車両走行性を確保することができる。
実施形態に係る車両用電源装置が適用された車両を示す図である。 図1の車両用電源装置に設けられる高電圧回路を例示する回路図である。 走行モードでの制御内容(通電状態)を説明する回路図であって、(A)は走行開始時点、(B)は各スイッチが正常である場合、(C)は第一スイッチがオフ故障した場合を示す。 充電モードでの制御内容(通電状態)を説明する回路図であって、(A)は充電開始時点、(B)は各スイッチが正常である場合、(C)は第二スイッチがオフ故障した場合を示す。 プレ空調モードでの制御内容(通電状態)を説明する回路図であって、(A)はプレ空調開始時点、(B)は各スイッチが正常である場合、(C)は第二スイッチがオフ故障した場合を示す。 変形例に係る回路図である。
図面を参照して、実施形態としての車両用電源装置について説明する。以下に示す各実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の各実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることができる。
[1.装置構成]
本実施形態の電源装置1(車両用電源装置)が適用された車両10を図1に示す。この車両10は、少なくとも走行用のモータ12と、外部充電が可能な駆動用のバッテリ11とを搭載した電動車両(電気自動車,プラグインハイブリッド車等)である。モータ12は、電動機としての機能と発電機としての機能とを兼ね備えた電動発電機(モータ・ジェネレータ)である。バッテリ11とモータ12との間にはインバータ13が介装され、ここで直流電力と交流電力とが相互に変換される。
バッテリ11は、モータ12による回生電力の充電と、車両外部の電源による外部充電とが可能に構成された高電圧電源である。バッテリ11は、家庭用交流電源での充電(普通充電)や、高圧直流電源での充電(急速充電)が可能である。また、プラグインハイブリッド車の場合には、エンジン駆動の発電機で発生した電力の充電も可能とされる。車両10の側面には、車両10を外部給電設備に接続するための充電口14が設けられる。
また、車両10には、バッテリ11の電力で作動する機器として、充電器15,変圧器16,空調装置17が設けられるとともに、これらの作動を制御する制御装置20が設けられる。充電器15は、普通充電時に外部給電設備から入力される電力を変換してバッテリ11を充電する車載充電器(On Board Charger)である。ここでは、車両10の外部から供給される交流電力が、バッテリ電圧に応じた所定の充電電圧の直流電力に変換され、バッテリ11が充電される。
変圧器16は、バッテリ11の電力を低電圧系(いわゆる12[V]系)の補機バッテリ18に供給するためのDC-DCコンバータであり、補機バッテリ18の蓄電量が所定量以下になった場合に自動的に作動して、補機バッテリ18を充電する機能を持つ。空調装置17は、車室内の冷暖房時やバッテリ11の冷却時に使用される冷媒を圧送するためのコンプレッサと暖房時に使用するヒータとを含み、車室内の温度やバッテリ温度に応じて作動する。
制御装置20は、バッテリ11の充放電に係る各種制御を司るコンピュータ(電子制御装置)であり、例えばマイクロプロセッサやROM,RAM等を集積したLSIデバイスや組み込み電子デバイスである。本実施形態の制御装置20は、車両10の動作モードに応じて電源装置1を制御する。本実施形態の動作モードには、モータ12により車両10を駆動する走行モード,普通充電によりバッテリ11を充電する充電モード,乗員が車室内に乗り込む前に空調装置17を作動させるプレ空調モードが含まれる。
制御装置20は、車両10を走行させる走行条件が成立した場合に走行モードを選択し、バッテリ11を充電する充電条件が成立した場合に充電モードを選択し、空調装置17を作動させるプレ空調条件が成立した場合にプレ空調モードを選択する。走行条件は、例えばパワースイッチがオンである場合やパワースイッチがオンであってシフトポジションが走行レンジである場合に成立する。充電条件は、例えばパワースイッチがオフであって充電口14に充電コネクタが接続されたことが検出された場合に成立する。プレ空調条件は、例えばパワースイッチがオフであってバッテリ11の充電量が所定量以上である場合に遠隔操作によって空調指令がされた場合や、ユーザによってあらかじめ設定された空調作動の開始時間になった場合に成立する。
[2.回路構成]
図2は、電源装置1での制御に係る高電圧回路を模式的に示す回路図である。高電圧回路は、その機能に基づいて、メイン回路2,充電回路3,変圧回路4,空調回路5,接続回路6の五つに分類される。メイン回路2はモータ12(M/G)の駆動に係る車両走行用の回路であり、充電回路3は普通充電に用いられる回路である。変圧回路4は補機バッテリ18の充電用回路であり、空調回路5は空調装置17(A/C)の作動に係る空調用回路である。また、接続回路6は、メイン回路2と変圧回路4とを繋ぐ回路であり、電源装置1に特有のものである。
メイン回路2は、インバータ13(INV)を介してモータ12(M/G)とバッテリ11とを接続する回路である。メイン回路2には、インバータ13と、二つのスイッチ21,22と、プリチャージ回路7とが設けられる。スイッチ21,22は、メイン回路2を断接する機能を持った常時励磁式の電磁開閉器であり、バッテリ11を挟んで正極側と負極側との双方に配置される。スイッチ21,22は、制御装置20から伝達される制御信号を受けて個別に制御される。スイッチ21,22は、制御信号を受けるとオン(閉鎖状態)となり、制御信号がない状態ではオフ(開放状態)となる。
以下、二つのスイッチ21,22を区別する場合には、正極側の一方を第一スイッチ21と呼び、負極側の他方を第二スイッチ22と呼ぶ。また、図2中に二点鎖線で示すように、メイン回路2のうち、バッテリ11から第一スイッチ21までの区間を第一区間31と呼び、バッテリ11から第二スイッチ22までの区間を第二区間32と呼び、モータ12(インバータ13)から第一スイッチ21までの区間を第三区間33と呼ぶ。
充電回路3は、メイン回路2の第一区間31と第二区間32とを接続する回路である。充電回路3には、充電器15と、二つのスイッチ23,24とが設けられる。スイッチ23,24は、充電回路3を断接する機能を持った常時励磁式の電磁開閉器であり、充電器15を挟んで正極側と負極側との双方に配置される。スイッチ23,24は、上記のスイッチ21,22と同様に、制御装置20から伝達される制御信号を受けて個別に制御されるものであり、制御信号を受けるとオン(閉鎖状態)となり、制御信号がない状態ではオフ(開放状態)となる。以下、これらを区別する場合には、正極側(すなわち充電器15よりも第一区間31側)の一方を第三スイッチ23と呼び、負極側(すなわち充電器15よりも第二区間32側)の他方を第四スイッチ24と呼ぶ。また、図2中に二点鎖線で示すように、充電回路3のうち、充電器15から第三スイッチ23までの区間を分岐区間34と呼ぶ。
メイン回路2が有するプリチャージ回路7は、スイッチ21〜24の接点接続時における突入電流を抑えるための回路であり、第一スイッチ21に対して並列に接続される。プリチャージ回路7上には、プリチャージスイッチ25と抵抗器26とが設けられる。なお、メイン回路2に対するプリチャージ回路7の二つの分岐点の位置は、図2に示す位置に限られない。プリチャージスイッチ25のオンオフ状態(プリチャージ回路7の断接状態)は、第一スイッチ21又は第三スイッチ23よりも先にプリチャージスイッチ25が作動するように、制御装置20で制御される。
例えば上記の走行条件が成立した場合には、プリチャージスイッチ25と第二スイッチ22とに制御信号が出力される。これにより、抵抗器26の抵抗値に応じて高電圧回路の電流が小さくなり、突入電流が抑制される。その後、例えば所定時間の経過後に、第一スイッチ21への制御信号が出力されるとともに、プリチャージスイッチ25への制御信号の出力が停止される。また、例えば上記の充電条件が成立した場合には、プリチャージスイッチ25と第四スイッチ24とに制御信号が出力され、上記と同様に突入電流が抑制される。その後、例えば所定時間の経過後に、第三スイッチ23への制御信号が出力されるとともに、プリチャージスイッチ25への制御信号の出力が停止される。
変圧回路4は、充電回路3の分岐区間34から分岐し、充電器15及び第四スイッチ24に対して並列に設けられた回路である。変圧回路4には変圧器16が介装される。また、空調回路5は、変圧器16に対して並列に接続された回路である。空調回路5には空調装置17が介装される。すなわち、変圧回路4及び空調回路5は、充電回路3に介装された充電器15及び第四スイッチ24に対して互いに並列に接続される。なお、図2の回路図では、変圧回路4及び空調回路5の負極側の各接続点が第二区間32に設けられているが、これらの接続点が第四スイッチ24よりも第二区間32側の充電回路3に設けられていてもよい。少なくとも、変圧回路4及び空調回路5の負極側の各接続点が、メイン回路2上の第二スイッチ22よりもバッテリ11側であればよい。
接続回路6は、第三区間33と変圧器16よりも分岐区間34側の変圧回路4とを接続する回路である。本電源装置1では、この接続回路6によって、バッテリ11からモータ12へと第三スイッチ23を経由して(言い換えると第一スイッチ21を経由せずに)電流が流れうる。同様に、バッテリ11から充電器15,変圧器16,空調装置17へと第一スイッチ21を経由して(言い換えると第三スイッチ23を経由せずに)電流が流れうる。
つまり、接続回路6は、第一スイッチ21及び第三スイッチ23を互いに代用可能とする回路である。これにより、第一スイッチ21及び第三スイッチ23のいずれか一方がオフ故障となった場合に、他方をオンにすることで動作モードに対応した通電状態とすることができる。ここでいうオフ故障とは、制御信号を受けてもスイッチがオンにならない故障形態や信号線の断線などで制御信号を受けられない故障形態である。本実施形態では、制御装置20が各スイッチ21〜24の故障判定を実施している。なお、図2の回路図では、接続回路6の一方の接続点が変圧回路4に設けられているが、この接続点が分岐区間34又は空調装置17よりも分岐区間34側の空調回路5に設けられていてもよい。また、接続回路6の他方の接続点がプリチャージ回路7に設けられていてもよい。
以下、図3〜図5を用いて、走行モード,充電モード,プレ空調モードでの制御内容(通電状態)を説明する。各図では、通電されている要素(回路やスイッチ等)を実線で示し、通電されていない要素を破線で示す。各図の(A)は、プリチャージ回路7に電流が流れている状態を示した回路図であり、(B)はスイッチ21〜25のすべてが正常である(故障していない)場合の回路図である。一方、図3(C)は第一スイッチ21がオフ故障した場合の回路図であり、図4(C)及び図5(C)は第三スイッチ23がオフ故障した場合の回路図である。
制御装置20は、上記の走行条件,充電条件,プレ空調条件を判定し、判定結果に応じた動作モード(走行モード,充電モード,プレ空調モード)を選択する。そして、動作モードに応じて五つのスイッチ21〜25の各オンオフ状態を制御する。なお、各スイッチ21〜25は、補機バッテリ18から供給される電力により作動するため、いずれの動作モードにおいても変圧器16は作動状態とされる。
制御装置20は、走行条件が成立した場合には、図3(A)に示すように、プリチャージスイッチ25及び第二スイッチ22をオンにするとともに、第一スイッチ21,第三スイッチ23及び第四スイッチ24をオフにして、突入電流を抑制する。その後、図3(B)に示すように、第一スイッチ21をオンに切り替え、プリチャージスイッチ25をオフに切り替える。すなわち、走行モードを選択した場合には、第一スイッチ21及び第二スイッチ22をオンにするとともに、第三スイッチ23及び第四スイッチ24をオフにする。これにより、モータ12が通電されるためモータ走行が可能となる。さらに、接続回路6を通じて変圧器16及び空調装置17も通電されるため、補機バッテリ18が適宜充電されるとともに車室内の空調が可能となる。一方で、充電回路3には電流が流れないため、充電器15がバッテリ11から電気的に切り離される。
ここで、走行モード中(走行条件の成立中)に第一スイッチ21がオフ故障した場合、制御装置20は、図3(B)に示す通電状態から第三スイッチ23をオンに切り替える。すなわちこの場合には、図3(C)に示すように、第二スイッチ22及び第三スイッチ23をオンにするとともに第四スイッチ24をオフにする。これにより、第三スイッチ23を経由して、モータ12,変圧器16及び空調装置17の通電状態が維持される。また、このとき第四スイッチ24はオフであるため、充電器15が通電されない状態も維持される。なお、走行条件の成立時点からすでに第一スイッチ21がオフ故障している場合には、制御装置20は、図3(A)に示す通電状態から図3(C)に示す通電状態へと切り替える。すなわち、突入電流を抑制したのち、第三スイッチ23をオンに切り替えるとともにプリチャージスイッチ25をオフに切り替える。
制御装置20は、充電条件が成立した場合には、図4(A)に示すように、プリチャージスイッチ25及び第四スイッチ24をオンにするとともに第一スイッチ21,第二スイッチ22及び第三スイッチ23をオフにして、突入電流を抑制する。その後、図4(B)に示すように、第三スイッチ23をオンに切り替え、プリチャージスイッチ25をオフに切り替える。すなわち、充電モードを選択した場合には、第三スイッチ23及び第四スイッチ24をオンにするとともに、第一スイッチ21及び第二スイッチ22をオフにする。これにより、充電器15が通電されるためバッテリ11の外部充電が可能となる。さらに、変圧器16及び空調装置17も通電されるため、補機バッテリ18が適宜充電されるとともに車室内の空調及びバッテリ11の冷却が可能となる。一方で、モータ12は通電されず、バッテリ11から電気的に切り離される。
ここで、充電モード中(充電条件の成立中)に第三スイッチ23がオフ故障した場合、制御装置20は、図4(B)に示す通電状態から第一スイッチ21をオンに切り替える。すなわちこの場合には、図4(C)に示すように、第一スイッチ21及び第四スイッチ24をオンにするとともに第二スイッチ22をオフにする。これにより、第一スイッチ21を経由して、充電器15,変圧器16及び空調装置17の通電状態が維持される。また、このとき第二スイッチ22はオフであるため、モータ12が通電されない状態も維持される。なお、充電条件の成立時点からすでに第三スイッチ23がオフ故障している場合には、制御装置20は、図4(A)に示す通電状態から図4(C)に示す通電状態へと切り替える。すなわち、突入電流を抑制したのち、第一スイッチ21をオンに切り替えるとともにプリチャージスイッチ25をオフに切り替える。
制御装置20は、プレ空調条件が成立した場合には、図5(A)に示すように、プリチャージスイッチ25をオンにするとともに四つのスイッチ21〜24をオフにして、突入電流を抑制する。その後、図5(B)に示すように、第三スイッチ23をオンに切り替え、プリチャージスイッチ25をオフに切り替える。すなわち、プレ空調モードを選択した場合には、第三スイッチ23のみをオンにするとともに、他のスイッチ21,22,24をオフにする。これにより、変圧器16及び空調装置17が通電されるため、補機バッテリ18が適宜充電されるとともに車室内のプレ空調(いわゆるお迎え空調)が可能となる。一方で、モータ12及び充電器15は通電されず、バッテリ11から電気的に切り離される。
ここで、プレ空調モード中(プレ空調条件の成立中)に第三スイッチ23がオフ故障した場合、制御装置20は、図5(B)に示す通電状態から第一スイッチ21をオンに切り替える。すなわちこの場合には、図5(C)に示すように、第一スイッチ21をオンにするとともに第二スイッチ22及び第四スイッチ24をオフにする。これにより、第一スイッチ21及び接続回路6を経由して、変圧器16及び空調装置17の通電状態が維持される。また、このとき第二スイッチ22及び第四スイッチ24はいずれもオフであるため、モータ12及び充電器15が通電されない状態も維持される。なお、プレ空調条件の成立時点からすでに第三スイッチ23がオフ故障している場合には、制御装置20は、図5(A)に示す通電状態から図5(C)に示す通電状態へと切り替える。すなわち、突入電流を抑制したのち、第三スイッチ23をオンに切り替えるとともにプリチャージスイッチ25をオフに切り替える。
以上の三つの動作モードにおけるスイッチ21〜25のオンオフ状態をまとめたものを表1に示す。表中の「SW」はスイッチを意味する。また、「プリチャージ中」とはプリチャージ回路7に電流を流している状態であり、「正常」とは全てのスイッチ21〜25が故障していない状態を意味する。
Figure 0006699362
[3.作用,効果]
(1)上述した電源装置1によれば、接続回路6によって、第一スイッチ21及び第三スイッチ23のいずれか一方がオフ故障した場合に他方で代用することができる。すなわち、部品点数(スイッチの個数)を増やすことなく、いずれか一方のスイッチ21,23が故障した場合であっても、他のスイッチ21,23で代用することができるため、スイッチ故障時の車両走行性を確保することができる。これにより、車両10を整備工場や販社等へ容易に持ち込むことができる。なお、上述した電源装置1によれば、外部充電中にモータ12及びインバータ13をバッテリ11から電気的に切り離すことができるため、モータ12及びインバータ13の耐久性を向上させることができるとともに、安全性を向上させることができる。
(2)上述した電源装置1によれば、変圧器16に対して並列に接続された空調回路5が設けられるため、乗員が車室内に乗り込む前に空調装置17を作動させるプレ空調モードを実施することができる。また、充電中にバッテリ温度が上昇した場合には、空調装置17によってバッテリ11を冷却することもできる。さらに、空調回路5は変圧器16に対し並列接続されることから、プレ空調モード中に第三スイッチ23が故障した場合であっても、第一スイッチ21で代用することができる。
また、上述した空調回路5はメイン回路2に配置された第二スイッチ22よりもバッテリ11側に接続されることから、第二スイッチ22をオフにすればモータ12(インバータ13)のみをバッテリ11から電気的に切り離すことができる。すなわち、充電時及びプレ空調時にモータ12及びインバータ13が通電されることがないため、モータ12及びインバータ13の耐久性を向上させることができるとともに安全性を向上させることができる。
(3)上述した電源装置1では、走行条件が成立した場合であって第一スイッチ21がオフ故障している場合には、制御装置20が第二スイッチ22及び第三スイッチ23をオンにするとともに第四スイッチ24をオフにする。すなわち、図3(A)又は図3(B)に示す通電状態から第三スイッチ23をオンに切り替える。これにより、図3(C)に示すように、モータ12への通電状態が維持されるため、モータ走行を継続することができる。すなわち、エンジンに依存することなく車両走行性を確保することができるため、車両10を整備工場等へ容易に持ち込むことができる。
(4)また、充電条件が成立した場合であって第三スイッチ23がオフ故障している場合には、制御装置20が第一スイッチ21及び第四スイッチ24をオンにするととともに第二スイッチ22をオフにする。すなわち、図4(A)又は図4(B)に示す通電状態から第一スイッチ21をオンに切り替える。これにより、図4(C)に示すように、充電器15への通電状態が維持されるため、外部充電を継続することができ、モータ12の電力源となるバッテリ11の充電量を増やすことができる。このため、エンジンに依存することなく車両走行性を確保することができる。
(5)また、プレ空調条件が成立した場合であって第三スイッチ23がオフ故障している場合には、制御装置20が第一スイッチ21のみをオンにする。すなわち、図5(A)又は図5(B)に示す通電状態から第一スイッチ21をオンに切り替える。これにより、図5(C)に示すように、空調装置17への通電状態が維持されるため、プレ空調を継続することができる。
[4.その他]
以上、本発明の実施形態及び変形例を説明したが、本発明は上述した実施形態等に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
上述した電源装置1の構成は一例であって、上述したものに限られない。例えば図6に示すように、空調回路5にスイッチ21〜25と同様の機能を持ったスイッチ27(第五スイッチ)を配置した高電圧回路を設けてもよい。このスイッチ27を配置することで、空調装置17を作動させる必要がない場合に、空調装置17をバッテリ11から電気的に切り離すことができるため、空調装置17の耐久性を向上させることができる。なお、空調回路5の接続箇所(空調装置17の配置)は特に限られず、変圧器16に対して並列でなくてもよい。
上述した電源装置1では、メイン回路2に配置された二つのスイッチ21,22のうち、正極側の一方を第一スイッチ21、負極側の他方を第二スイッチ22と定義しているが、負極側のスイッチを第一スイッチとし、正極側のスイッチを第二スイッチとしてもよい。すなわち、バッテリ11の正極側,負極側が上述した実施形態の回路構成と反対であっても、充電回路3,変圧回路4,接続回路6を以下のように設ければよい。
具体的には、充電回路3を、バッテリ11から負極側の第一スイッチまでの第一区間とバッテリ11から正極側の第二スイッチまでの第二区間とを接続するように設け、充電器15よりも第一区間側(すなわち負極側)に第三スイッチを配置し、充電器15よりも第二区間側(すなわち正極側)に第四スイッチを配置する。また、変圧回路4を、充電器15から負極側の第三スイッチまでの分岐区間から分岐させ、充電器15及び正極側の第四スイッチに対して並列に設ける。さらに、接続回路6を、モータ12から負極側の第一スイッチまでの第三区間と、変圧器16よりも分岐区間側の変圧回路4又は分岐区間とを接続するように設けることで、上述した実施形態と同様の作用効果が得られる。
1 電源装置(車両用電源装置)
2 メイン回路
3 充電回路
4 変圧回路
5 空調回路
6 接続回路
7 プリチャージ回路
10 車両
11 バッテリ
12 モータ(M/G)
13 インバータ(INV)
14 充電口
15 充電器(OBC)
16 変圧器(DCDC)
17 空調装置(A/C)
18 補機バッテリ
20 制御装置
21 第一スイッチ
22 第二スイッチ
23 第三スイッチ
24 第四スイッチ
25 プリチャージスイッチ
26 抵抗器
27 第五スイッチ
31 第一区間
32 第二区間
33 第三区間
34 分岐区間

Claims (6)

  1. 走行用のモータと駆動用のバッテリとを接続するとともに、前記バッテリを挟んで第一スイッチ及び第二スイッチが配置されたメイン回路と、
    前記バッテリから前記第一スイッチまでの第一区間と前記バッテリから前記第二スイッチまでの第二区間とを接続するとともに充電器が介装された充電回路と、
    前記充電回路上であって前記充電器よりも前記第一区間側に配置された第三スイッチと、
    前記充電回路上であって前記充電器よりも前記第二区間側に配置された第四スイッチと、
    前記充電器から前記第三スイッチまでの分岐区間から分岐し、前記充電器及び前記第四スイッチに対して並列に設けられるとともに変圧器が介装された変圧回路と、
    前記モータから前記第一スイッチまでの第三区間と、前記変圧器よりも前記分岐区間側の前記変圧回路又は前記分岐区間とを接続する接続回路と、
    を備えたことを特徴とする、車両用電源装置。
  2. 前記変圧器に対して並列に接続されるとともに空調装置が介装された空調回路を備えた
    ことを特徴とする、請求項1記載の車両用電源装置。
  3. 前記空調回路に配置された第五スイッチを備えた
    ことを特徴とする、請求項2記載の車両用電源装置。
  4. 少なくとも前記第一スイッチ,前記第二スイッチ,前記第三スイッチ及び前記第四スイッチの各オンオフ状態を制御する制御装置を備え、
    前記制御装置は、車両を走行させる走行条件が成立した場合であって前記第一スイッチがオフ故障している場合には、前記第二スイッチ及び前記第三スイッチをオンにするとともに前記第四スイッチをオフにする
    ことを特徴とする、請求項2又は3記載の車両用電源装置。
  5. 前記制御装置は、前記バッテリを充電する充電条件が成立した場合であって前記第三スイッチがオフ故障している場合には、前記第一スイッチ及び前記第四スイッチをオンにするとともに前記第二スイッチをオフにする
    ことを特徴とする、請求項4記載の車両用電源装置。
  6. 前記制御装置は、乗員が車室内に乗り込む前に前記空調装置を作動させるプレ空調条件が成立した場合であって前記第三スイッチがオフ故障している場合には、前記第一スイッチのみをオンにする
    ことを特徴とする、請求項4又は5記載の車両用電源装置。
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