JP6699282B2 - 電子レンジ用パウチ - Google Patents
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抜き部240に到達する。このように、従来例においては、パウチ収容部230の中心点Oから放射状に広がった内圧の力(矢印F方向)は、矢印F方向に対して垂直な直線形状を保ちつつ蒸気抜きシール部260を剥離後退させていくことがわかる。そして、剥離の境界線が蒸気抜き部240の周縁のうちパウチ収容部230の中心点O側の接線にまで達した時点(点線B3上)でようやく蒸気抜き部240の接点P付近に小さな孔が形成され(図12参照)、蒸気がパウチ外部に排出される。
蒸気抜き部を有する電子レンジ用パウチにおいて、
前記蒸気抜き部の平面形状が扁平形状の孔形状または切り込み形状であると共に、
前記蒸気抜き部の長手方向に伸びる部位が、前記パウチのフィルム面上において、該蒸気抜き部の長手方向の幅の中心点とパウチ収容部の中心点とを結ぶ直線に垂直な線に対して平行或いは±30°以下となるように前記パウチ収容部内に形成されており、
蒸気排出開始後の前記パウチ収容部の内圧が115kPa以下を維持せしめるように、前記蒸気抜き部の周囲に順次、一対のフィルム同士が密着しつつもシールされていない未シール部、前記一対のフィルム同士が接着された蒸気抜きシール部が設けられており、
前記一対のフィルムの両方を貫通するように前記蒸気抜き部が設けられ、かつ、該蒸気抜き部のパウチ収容部の中心点側の長手方向に伸びる部位が、円弧状を含む孔形状または切り込み形状であり、かつ、前記円弧状の曲率半径が、2.5mm乃至32mmの範囲であることを特徴とする。
1.未シール部が、蒸気抜き部の周囲のうち少なくともパウチ収容部の中心点側に設けられていること、
2.未シール部が、蒸気抜き部の周囲のうち全周に亘って設けられていること、
3.蒸気抜き部が、蒸気抜き部の長手方向の幅が3mm乃至8mm、蒸気抜き部の短手方向の幅が1mm乃至3mmであるとともに、蒸気抜き部の長手方向の幅が蒸気抜き部の短手方向の幅の1.5倍乃至8倍であること、
4.蒸気抜き部が、パウチのコーナー部側に設けられていること、
5.蒸気抜き部が、パウチの上部側に設けられていること、
6.蒸気抜き部が、パウチ収容部の上下最大幅の内接円と、パウチ収容部の左右最大幅の内接円との間に設けられていること。
図1を参照して、本実施形態に係る電子レンジ用パウチ100の全体構成について説明する。本実施形態に係る電子レンジ用パウチ100は、一対のフィルム110の周縁が熱溶着によりシールされることにより構成される。本実施形態においては、両側縁側に形成される一対のサイドシール部121と、底縁側に形成されるボトムシール部122と、上縁側に形成されるトップシール部123とにより、周縁シール部120が設けられる。これら周縁シール部120(121,122,123)内部の密閉領域が、内容物が収容されるパウチ収容部130となっている。そして、このパウチ収容部130が設けられる範囲内に、平面形状が扁平形状であり、楕円形の孔形状である蒸気抜き部140が形成されている。この蒸気抜き部140は、一対のフィルム110のうちの一方にのみ設けても良いし、両方を貫通するように設けても良い。また、この蒸気抜き部140の周囲に順次、未シール部150、蒸気抜きシール部160が設けられている。未シール部150は一対のフィルム110同士がシールされていない部分であり、蒸気抜きシール部160は、一対のフィルム110同士が熱溶着等により接着されることにより形成される。本実施形態の場合、蒸気抜きシール部160を形成した後、一対のフィルム110の両方を貫通するように蒸気抜き部140が形成されている。
次に、図1〜図3を参照して、蒸気抜き部140の周囲の配置構成について説明する。なお、以下の説明においては、蒸気抜き部140の周囲に順次、未シール部150、蒸気抜きシール部160が設けられている点において共通する。
未シール部150は、一対のフィルム同士がシールされていない部分である。未シール部150は、蒸気抜き部140の周囲のうちの一部または全周に亘って設けられていればよい。この未シール部150を形成することにより、未シール部150を形成しない場合と比較して、未シール部150内に形成する蒸気抜き部140の形成位置がずれたとしても、蒸気抜きシール部160が剥離後退する一定の距離をとることができる。また、未シール部150は、蒸気抜きシール部160の剥離後退を促進するため、蒸気抜き部140からの蒸気の排出をより効率よく行うことができる。
蒸気抜きシール部160は、一対のフィルム同士が接着されることにより形成され、電子レンジ用パウチ100が加熱されると、パウチ収容部130内の内圧が高まるにつれて徐々に剥離後退するように構成されている。この蒸気抜きシール部160は、蒸気抜き部140の周囲のうち一部または全周に亘って設けられており、パウチ収容部130と蒸気抜き部140との間を遮断するように構成されていればよく、その平面形状は限定されない。
本実施形態に係る蒸気抜き部140に関して、図1,図2,図4〜図7を参照して、より詳細に説明する。なお、以下に説明する蒸気抜き部の配置構成及びパウチ収容部の中心点の特定の仕方に関しては、パウチ収容部に内容物が充填されていない状態におけるパウチに基づいている。
特に、図1,図2,図4,図5を参照して、蒸気抜き部140の配置構成について説明する。図4は本発明の実施形態に係る蒸気抜き部140の配置構成についての説明図であり、電子レンジ用パウチ100に設けられた蒸気抜き部140の付近を平面図にて示している。図5は、本発明の実施形態に係る蒸気抜きシール部の剥離後退する経過についての説明図であり、点線Bは、蒸気抜きシール部160の既剥離部位と未剥離部位との境界線を表している。なお、これら図4,図5は、図面下方側をパウチ収容部130の中心点O側としている。
き部140における長辺の伸びる方(長軸)が長手方向であり、短辺の伸びる方向(短軸)が短手方向である。前述の長手方向および短手方向は、蒸気抜き部140における各最長幅の方向とする。
を扁平形状とすることにより、蒸気抜きシール部160全体が大きくなってしまうことを抑制できる。
ことができ、かつ、蒸気の排出に内容物が巻き込まれて排出されてしまうことをより確実に抑制することができる。さらに、パウチ収容部130の中心点Oから蒸気抜きシール部160までの距離があるため、蒸気抜きシール部160の落下強度や耐圧縮強度にも優れ、好適である。さらに、図1に示す例のように、蒸気抜き部140は、上下最大幅W1の内接円C1と左右最大幅W2の内接円C2のうち、径の小さな内接円C2側に偏った位置に設けられていると、前述の効果が増すためより好適である。
図7を参照して、蒸気抜き部140の他の実施形態を説明する。なお、図7においては、下方側をパウチ収容部130の中心点O側としており、矢印D方向が長手方向であり、長手方向に垂直な方向が短手方向である。また、蒸気抜き部140における長手方向の幅Xと、蒸気抜き部140における短手方向の幅Yとの関係、及びこれらの幅X,Yの寸法の設定については、蒸気抜き部140が楕円形の孔形状の場合と同様であるので、その説明は省略する。
7(d)のような長八角形状の孔形状に形成された蒸気抜き部140を採用することもできる。また、図7(e),図7(f)のように、蒸気抜き部140の周縁のうちパウチ収容部130の中心点O側の長手方向に伸びる部位を直線とし、対向する長手方向に伸びる部位は、非対称の曲線や直線で構成された孔形状の蒸気抜き孔140とすることもできる。さらに、蒸気抜き部140は、例えば、図7(i)や図7(j)のように、蒸気抜き部140のパウチ収容部130の中心点O側の長手方向に伸びる部位が、直線を含む切り込み形状とすることもできる。
図8を参照して、電子レンジ用パウチ100を構成するフィルム110について、より詳細に説明する。図8は、電子レンジ用パウチ100に用いられるフィルム110の断面を拡大した断面図を示しており、一般的に多層構造をなしている。本実施形態に係るフィルム110は、基材樹脂層111と、バリア性樹脂層112と、易引き裂き性樹脂層113と、ヒートシール性樹脂層114と、これらの各層間をそれぞれ接着するための接着層115とから構成されている。なお、易引き裂き性樹脂層113が設けられた位置に耐熱性樹脂層116を設けることもできる。ただし、これらの易引き裂き性樹脂層113または耐熱性樹脂層116については、必要に応じて設ければよく、なくても構わない。
パウチの外面側となる基材樹脂層111としては、一般的なパウチにおける基材樹脂フィルムとして使用されている樹脂フィルムを採用することができる。この基材樹脂層111としては、機械的強度が高いフィルムを用いるのが望ましい。具体的には、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、エチレンテレフタレート/イソフタレート共重合体等のポリエステルフィルム、ナイロン6、ナイロン6,6、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン6/ナイロン6,6共重合体等のポリアミドフィルムを好適例として挙げられる。これらのフィルムは、一軸又は二軸延伸したフィルムとして用いられる。これらの延伸フィルムの中でも、機械的強度、耐クラック性、耐熱性に優れた二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを好適に用いることができる。
バリア性樹脂層112は、内容物の保存性や風味の保持性を高める役割を担っている。このバリア性樹脂層112としては、パウチ外部からの酸素透過を防止するガスバリア性樹脂層として、エチレンビニルアルコール共重合体、ポリメタキシリレンアジパミド(MXD6)等のポリアミド樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリグリコール酸等のバリア性樹脂からなるフィルム、或いは、ポリビニルアルコール系ポリマーやポリカルボン酸系ポリマー等のガスバリア性樹脂からなるコーティング剤を塗布したコーティングバリア層を有するコーティングバリアフィルム等を採用することができる。また、ガスバリア性に加えて、内容物の水分のパウチ外部への放出防止のための水分バリア性を兼ね備えたバリア性樹脂層として、酸化アルミニウム等の金属酸化物蒸着層やケイ素酸化物蒸着層に代表される無機酸素物蒸着層、或いは、ダイヤモンドライクカーボン等の炭化水素系蒸着層に代表される無機蒸着層を有する無機蒸着フィルム、或いは、金属アルコキシドや金属ハロゲン化合物等の加水分解化合物によるメタロキサン結合を有する化合物からなるコーティング剤を塗布したコーティングバリア層を有するコーティングバリアフィルム等を採用することができる。上述した無機蒸着層或いはコーティングバリア層を形成するフィルムとしては、これらに限定されないが、ポリエチレンテレフタレート樹脂やナイロン樹脂からなる一軸又は二軸延伸フィルムを好適に使用することができる。また、ガスバリア性に水分バリア性を兼ね備えたバリア性樹脂層112としてナイロンフィルムを選択し、無機蒸着層を形成したバリア性樹脂層112(無機蒸着フィルム)、若しくは、コーティング剤を塗布したコーティングバリア層を有するバリア性樹脂層112(コーティングバリアフィルム)を積層する場合は、無機蒸着層若しくはコーティングバリア層は、ナイロンフィルムより内面側に形成することが、ナイロンフィルムに吸収された水分がパウチ外面へ放出できるため好ましい。このように、ナイロンフィルムより内面側に、無機蒸着層、若しくは、コーティングバリア層を形成することにより、上述した水分の放出によりナイロンフィルム中の含水率が低減されるため、電子レンジ使用によるナイロンフィルム中の水分加熱に起因したナイロンフィルムの発泡、即ちパウチの熱損傷を防ぐことが可能になる。具体的な層構成を例示すると、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムからなる基材樹脂層111、二軸延伸ナイロンフィルムの内面側に無機蒸着層、若しくはコーティング
バリア層を有するバリア性樹脂層112、無延伸ポリプロピレンフィルムからなるヒートシール性樹脂層114を、ポリウレタン系接着剤で接着した多層フィルムが挙げられる。また、基材樹脂層111を二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムと二軸延伸ナイロンフィルムの2層とし、二軸延伸ナイロンフィルムの内側に、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムに無機蒸着層、若しくはコーティングバリア層を形成してバリア性樹脂層112としても良い。尚、レトルト殺菌を行わずに熱間充填、アセプティック充填等により内容物を充填する場合は、フィルム110に要求される耐熱性は低くなるため、基材樹脂層111とバリア性樹脂層112を兼ね備えたナイロンフィルムによるバリア性樹脂層112のみとすることも可能である。このような多層フィルムを例示すると、二軸延伸ナイロンフィルムの内面側に、無機蒸着層、若しくは、コーティングバリア層を有するバリア性樹脂層112、無延伸ポリプロピレンフィルムからなるヒートシール性樹脂層114を、ポリウレタン系接着剤で接着した多層フィルムが挙げられる。このように、内容物の充填温度や殺菌方法に応じて、基材樹脂層111及び/又はバリア性樹脂層112、ヒートシール性樹脂層114、及びこれらの各層間をそれぞれ接着する接着剤115とから構成された多層フィルムとしてもよい。そして、これら多層フィルムと、本発明の蒸気抜き部140の形状や配置構成を組み合わせた電子レンジ用パウチ100とすることにより、電子レンジ加熱による熱損傷をより効果的に防ぐことが可能になる。以上のように構成されるバリア性樹脂層112は、酸素バリア性、臭気成分のバリア性、水分バリア性にも優れている。
易引き裂き性樹脂層113としては、易引き裂き性が付与された、一軸(MD方向)又は二軸(MD方向及びTD方向)に延伸加工が施された、ポリプロピレンフィルム、高密度ポリエチレンフィルム、ポリエステルフィルム、ポリアミドフィルムなどを採用することができる。易引き裂き性樹脂層113の具体例としては、東レ(株)製のトレファンBO YTシリーズ、電気化学工業(株)製のカラリヤン、東京インキ(株)製のハイブロン、ノーブレン、出光ユニテック(株)製のユニアスロン、ユニチカ(株)製のエンブレムNC、エンブレットPCなどが挙げられる。易引き裂き性樹脂層113は、その延伸方向がパウチを開封する際の引き裂き方向と一致するように設けられることで、開封時のパウチ表裏の引き裂き幅のずれ(いわゆるカットずれ)の発生が抑制され、易開封性を向上させることができる。なお、易引き裂き性樹脂層113を設ける位置は、図8に示す位置に限られず、どの位置に積層させてもよい。また、図8に示すように、易引き裂き性樹脂層113を単独で設けても良いし、他の層に易引き裂き性を付与させてもよい。
パウチの内面側に設けられるヒートシール性樹脂層114としては、パウチに用いられている一般的なヒートシール性樹脂を用いることができる。より具体的には、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、エチレン・α−オレフィン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、エチレン−メタクリル酸エステル共重合体、ポリプロピレン、酸変性ポリオレフィン系樹脂、アイオノマー等の樹脂からなるフィルムを好適例として挙げることができる。なお、これらの材料を用いて、ヒートシール性樹脂層114を、単層としても良いし、複数の材料を用いて多層としても良い。特に、耐熱性の観点から、ヒートシール性樹脂層114として、無延伸ポリプロピレンを好適に用いることができる。また、ヒートシール性樹脂層114の厚みは、50〜100μmの範囲にすると好適である。
接着層115に用いる接着樹脂としては、各種公知の材料を適用可能であり、例えば、耐熱性の観点から、ポリウレタン系接着剤を好適に用いることができる。
本実施形態に係る電子レンジ用パウチ100は、内容物の充填温度や殺菌方法に応じて、レトルト殺菌にも耐え得る耐熱性が必要とされるが、高粘度の内容物や固形物を含有した内容物が充填される場合には、電子レンジで加熱された際に、局所的な高温部が生じて孔が空いてしまうおそれがある。このような場合には、内容物の近い位置となる、バリア性樹脂層112とヒートシール性樹脂層114との間に単独で耐熱性樹脂層116を設けるのが望ましい。ただし、耐熱性樹脂層116については、易引き裂き性樹脂層113と同様に、図8に示す位置に限られず、他の位置に設けることも可能である。また、他の層に耐熱性を付与させてもよい。耐熱性樹脂層116の具体例としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステルフィルムやナイロン等のポリアミドフィルム等を好適例として挙げることができる。また、耐熱性樹脂層116として、一軸又は二軸延伸されたものを好適に用いることができる。
上述した各種の層の他に、他の機能を有する層を設けることもできる。例えば、パウチの耐突き刺し性や耐落下衝撃性等を向上させるために、耐衝撃性樹脂層を設けることもできる。また、本発明の実施形態においては、蒸気抜き部がパウチに一つだけ設けられる場合を示したが、蒸気抜き部を複数設ける構成を採用することもできる。この場合、全ての蒸気抜き部が上記の配置構成を満たしていても良いし、上記の配置構成を満たしていない蒸気抜き部が含まれていても良い。さらに、本発明の実施形態においては、一対のフィルム110が用いられ、4辺がシールされる構成を示したが、本発明はそのようなパウチに限定されることはない。例えば、1枚のフィルムを折り曲げて、2辺または3辺がシールされるパウチにも本発明を適用することができる。また、本発明は、ピロータイプのパウチ、ガセットタイプのパウチ、スタンディングパウチ等、各種パウチに適用可能である。
110 フィルム
111 基材樹脂層
112 バリア性樹脂層
113 易引き裂き性樹脂層
114 ヒートシール性樹脂層
115 接着層
116 耐熱性樹脂層
121 サイドシール部
122 ボトムシール部
123 トップシール部
130 パウチ収容部
140 蒸気抜き部
150 未シール部
160 蒸気抜きシール部
Claims (10)
- 蒸気抜き部を有する電子レンジ用パウチにおいて、
前記蒸気抜き部の平面形状が扁平形状の孔形状または切り込み形状であると共に、
前記蒸気抜き部の長手方向に伸びる部位が、前記パウチのフィルム面上において、該蒸気抜き部の長手方向の幅の中心点とパウチ収容部の中心点とを結ぶ直線に垂直な線に対して平行或いは±30°以下となるように前記パウチ収容部内に形成されており、
蒸気排出開始後の前記パウチ収容部の内圧が115kPa以下を維持せしめるように、前記蒸気抜き部の周囲に順次、一対のフィルム同士が密着しつつもシールされていない未シール部、前記一対のフィルム同士が接着された蒸気抜きシール部が設けられており、
前記一対のフィルムの両方を貫通するように前記蒸気抜き部が設けられ、かつ、該蒸気抜き部のパウチ収容部の中心点側の長手方向に伸びる部位が、円弧状を含む孔形状または切り込み形状であり、かつ、前記円弧状の曲率半径が、2.5mm乃至32mmの範囲であることを特徴とする電子レンジ用パウチ。 - 前記未シール部が、前記蒸気抜き部の周囲のうち少なくともパウチ収容部の中心点側の部位に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電子レンジ用パウチ。
- 前記未シール部が、前記蒸気抜き部の周囲のうち全周に亘って設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電子レンジ用パウチ。
- 前記蒸気抜き部が、
前記蒸気抜き部の長手方向の幅が3mm乃至8mm、前記蒸気抜き部の短手方向の幅が1mm乃至3mmであるとともに、
前記蒸気抜き部の長手方向の幅が、前記蒸気抜き部の短手方向の幅の1.5倍乃至8倍であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電子レンジ用パウチ。 - 前記蒸気抜き部が、パウチのコーナー部近傍に設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の電子レンジ用パウチ。
- 前記蒸気抜き部が、パウチの上部近傍に設けられていることを特徴とする請求項1乃至
4のいずれかに記載の電子レンジ用パウチ。 - 前記蒸気抜き部が、前記パウチ収容部の上下最大幅の内接円と、パウチ収容部の左右最大幅の内接円との間に設けられていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の電子レンジ用パウチ。
- 前記電子レンジ用パウチが多層フィルムにより形成されており、
前記多層フィルムが、少なくともナイロンフィルムとヒートシール性樹脂層を有しており、
前記ナイロンフィルムより内面側に、無機蒸着層またはメタロキサン結合を有する化合物からなるコーティング剤を塗布したコーティングバリア層が形成されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の電子レンジ用パウチ。 - 前記多層フィルムが、ポリエチレンテレフタレートフィルムからなる基材樹脂層、前記ナイロンフィルムからなるバリア性樹脂層、及び、前記ヒートシール性樹脂層からなることを特徴とする請求項8に記載の電子レンジ用パウチ。
- 前記多層フィルムが、ポリエチレンテレフタレートフィルムと前記ナイロンフィルムの2層からなる基材樹脂層、ポリエチレンテレフタレートからなるバリア性樹脂層、及び、前記ヒートシール性樹脂層からなることを特徴とする請求項8に記載の電子レンジ用パウチ。
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