JP6699160B2 - リチウムイオン二次電池 - Google Patents

リチウムイオン二次電池 Download PDF

Info

Publication number
JP6699160B2
JP6699160B2 JP2015246630A JP2015246630A JP6699160B2 JP 6699160 B2 JP6699160 B2 JP 6699160B2 JP 2015246630 A JP2015246630 A JP 2015246630A JP 2015246630 A JP2015246630 A JP 2015246630A JP 6699160 B2 JP6699160 B2 JP 6699160B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
negative electrode
secondary battery
ion secondary
group
lithium ion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015246630A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017112010A (ja
Inventor
石川 仁志
石川  仁志
卓 玉井
卓 玉井
伊紀子 島貫
伊紀子 島貫
川崎 大輔
大輔 川崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2015246630A priority Critical patent/JP6699160B2/ja
Publication of JP2017112010A publication Critical patent/JP2017112010A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6699160B2 publication Critical patent/JP6699160B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Secondary Cells (AREA)
  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)

Description

本発明は、リチウムイオン二次電池およびリチウムイオン二次電池の製造方法に関する。
リチウムイオン二次電池は、エネルギー密度が高い、自己放電が小さい、長期信頼性に優れている等の利点により、ノート型パソコンや携帯電話などにおいて実用化が進められている。さらに近年では、電子機器の高機能化に加え、電気自動車やハイブリッド車等のモータ駆動の車両の市場の拡大、家庭用及び産業用蓄電システムの開発の加速により、サイクル特性や保存特性等の電池特性に優れ、かつ、容量やエネルギー密度をさらに向上させた、高性能のリチウムイオン二次電池の開発が求められている。
高容量のリチウムイオン二次電池を与える負極活物質として、ケイ素、スズ等、それらの合金、およびそれらの金属酸化物等の金属系の活物質が注目を集めている。例えば、特許文献1および特許文献2には、ケイ素を含有する負極活物質を含む負極を備えたリチウムイオン二次電池が記載されている。
一方、これら高容量の負極活物質を含むリチウムイオン二次電池においては、その安全性を高めたいという要望がある。リチウムイオン二次電池の安全性を高める方法として、電解液中にリン含有化合物等の難燃化剤を添加する方法が挙げられる。例えば、特許文献3には、電解質と、界面活性剤と、ホスファゼン化合物とを非プロトン性溶媒中に含有する非水二次電池用電解液が記載されている。
特開2011−076741号公報 特開2015−103449号公報 特開2014−002972号公報
しかしながら、ケイ素を含む負極活物質を有する負極と、リン含有化合物等の難燃化剤を含む電解液とを併用したリチウムイオン二次電池は、サイクル特性が低いという問題があった。そこで、本発明は、エネルギー密度が高く、安全性が高く、かつ、サイクル特性に優れたリチウムイオン二次電池を提供することを目的とする。
本発明は以下の事項に関する。
ケイ素を構成元素として含む材料およびポリアクリル酸を含む負極と、
P=N部分構造および/またはP=O部分構造を有するリン含有化合物を含む電解液と
を有するリチウムイオン二次電池。
本発明によれば、エネルギー密度が高く、安全性が高く、かつ、サイクル特性に優れたリチウムイオン二次電池を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る積層ラミネート型の二次電池の構造を示す模式的断面図である。 フィルム外装電池の基本的構造を示す分解斜視図である。 図2の電池の断面を模式的に示す断面図である。
本実施形態のリチウムイオン二次電池(単に「二次電池」とも記載する)は、ケイ素を構成元素として含む材料およびポリアクリル酸を含む負極と、P=N部分構造および/またはP=O部分構造を有するリン含有化合物を含む電解液と、を備える。本実施形態の二次電池は高容量の負極を有し、難燃性が高くて安全性に優れ、かつ、サイクル特性が高くて耐久性に優れる。
以下、本実施形態に係るリチウムイオン二次電池について、その構成ごとに詳細を説明する。
[負極]
負極は、集電体上に、負極活物質を含む負極活物質層が形成された構成とすることができる。本実施形態の負極は、例えば、金属箔で形成される負極集電体と、負極集電体の片面又は両面に形成された負極活物質層とを有する。負極活物質層は負極用結着剤によって負極集電体を覆うように形成される。負極集電体は、負極端子と接続する延長部を有するように構成され、この延長部には負極活物質層は形成されない。
本実施形態において、負極活物質としては、構成元素としてケイ素を含む材料(以下、ケイ素材料とも呼ぶ)を含む。ケイ素材料としては、金属ケイ素、金属ケイ素を含む合金、組成式SiO(0<x≦2)として表されるケイ素酸化物などが挙げられる。ケイ素を含む合金に使用される金属は、好ましくは、Li、Al、Ti、Pb、Sn、In、Bi、Ag、Ba、Ca、Hg、Pd、Pt、Te、Zn、Laから成る群より選択される。ケイ素材料の含有量は上限として好ましくは負極活物質の総量の70質量%以下であり、より好ましくは30質量%以下であり、下限としては、好ましくは負極活物質の総量の1質量%以上であり、より好ましくは3質量%以上である。負極活物質は、リチウムを吸蔵放出し得る物質である。本明細書において、例えば結着剤など、リチウムを吸蔵放出しない物質は、負極活物質には含まれない。
これらのケイ素材料を粉末で使用することができる。このとき、ケイ素材料粉末の50%粒径(メジアン径)D50は、好ましくは2.0μm以下、より好ましくは1.0μm以下、さらに好ましくは0.5μm以下である。粒径を小さくすることで、本発明によるサイクル特性の改善効果を大きくすることができる。また、ケイ素材料の粒子の50%粒径(メジアン径)D50は、好ましくは、1nm以上である。ケイ素材料粉末の比表面積(CS)は、好ましくは1m/cm以上、より好ましくは5m/cm以上、さらに好ましくは10m/cm以上である。また、ケイ素材料粉末の比表面積(CS)は、好ましくは3000m/cm以下である。ここで、CS(Calculated Specific Surfaces Area)は、粒子を球と仮定した時の比表面積(単位:m/cm)を意味する。
ケイ素材料を、その他の負極活物質と組み合わせて使用することもできる。特に、ケイ素材料は、炭素とともに使用することが好ましい。炭素とともに使用することでケイ素による膨張収縮の影響を緩和して、電池のサイクル特性を改善することができる。ケイ素材料と炭素を混合して使用してもよいが、ケイ素材料の粒子表面を炭素で被覆して使用することもできる。炭素としては、例えば、黒鉛、非晶質炭素、グラフェン、ダイヤモンド状炭素、カーボンナノチューブ、またはこれらの複合物等が挙げられる。ここで、結晶性の高い黒鉛は、電気伝導性が高く、銅などの金属からなる負極集電体との接着性および電圧平坦性が優れている。一方、結晶性の低い非晶質炭素は、体積膨張が比較的小さいため、負極全体の体積膨張を緩和する効果が高く、かつ結晶粒界や欠陥といった不均一性に起因する劣化が起きにくい。
ケイ素材料と組み合わせて使用することができる炭素以外の負極活物質として、ケイ素以外の金属、金属酸化物も挙げられる。金属としては、例えば、Li、Al、Ti、Pb、Sn、In、Bi、Ag、Ba、Ca、Hg、Pd、Pt、Te、Zn、La、またはこれらの2種以上の合金等が挙げられる。また、これらの金属又は合金は1種以上の非金属元素を含んでもよい。金属酸化物としては、例えば、酸化アルミニウム、酸化スズ、酸化インジウム、酸化亜鉛、酸化リチウム、またはこれらの複合物等が挙げられる。また、金属酸化物に、窒素、ホウ素および硫黄の中から選ばれる一種または2種以上の元素を、例えば0.1〜5質量%添加することもできる。こうすることで、金属酸化物の電気伝導性を向上させることができる。
本発明のリチウムイオン二次電池は、負極中、負極用結着剤としてポリアクリル酸を含む。一般に、大きな比表面積の活物質には多くの量の結着剤を必要とするが、ポリアクリル酸は少量であっても高い結着性を有する。このため、負極用結着剤としてポリアクリル酸を使用した場合、大きな比表面積の活物質を使用する電極であっても、結着剤による抵抗の上昇が少ない。さらに、ポリアクリル酸を含む結着剤は、電池の不可逆容量を低減し、電池を高容量化できる点においても優れている。また、本実施形態のリチウムイオン二次電池は、後で詳述するように、電解液中にリン含有化合物を含むが、これらリン含有化合物中のP=O部位、P=N部位等と、ポリアクリル酸中の−OH部分との相互作用(水素結合)により、リン含有化合物の分解反応が抑制され安定化することにより、サイクル特性が高いリチウムイオン二次電池となると推察される。
負極用結着剤としてのポリアクリル酸は、エチレン性不飽和カルボン酸に基づくモノマーユニットを含む。エチレン性不飽和カルボン酸としては、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、およびイタコン酸などが挙げられ、1種または2種以上を用いることができる。エチレン性不飽和カルボン酸に基づくモノマーユニットのポリアクリル酸中の含有量は、好ましくは50質量%以上である。
ポリアクリル酸において、エチレン性不飽和カルボン酸に基づくモノマーユニットに含まれるカルボン酸の一部または全部をカルボン酸塩にしてもよく、これにより、結着強度を向上することができる場合がある。カルボン酸塩としては、例えば、アルカリ金属塩が挙げられる。塩を形成するアルカリ金属は、リチウム、ナトリウムおよびカリウムが挙げられ、ナトリウムおよびカリウムが特に好ましい。ポリアクリル酸がエチレン性不飽和カルボン酸アルカリ金属塩に基づくモノマーユニットを含む場合、ポリアクリル酸に含まれるアルカリ金属は、ポリアクリル酸の5000質量ppm以上の量であることが好ましく、上限は特に限定されないが、例えば、100,000質量ppm以下であることが好ましい。また、複数の種類のアルカリ金属がカルボン酸塩として含まれていてもよい。本実施形態の一態様として、ナトリウムがポリアクリル酸の5000質量ppm以上の量でポリアクリル酸中に存在する及び/またはカリウムがポリアクリル酸の1質量ppm以上5質量ppm以下の量でポリアクリル酸中に存在することが好ましい。ポリアクリル酸中にエチレン性不飽和カルボン酸アルカリ金属塩に基づくモノマーユニットが存在することにより、電極を作製したときに、活物質同士の結着性を向上させるとともに、電極合剤層と集電体との剥離強度を改善できる。本発明のリチウムイオン二次電池では、ケイ素を構成元素として含む材料を負極活物質として使用する。ケイ素を構成元素として含む材料には、末端などにヒドロキシル基が存在する場合がある。このヒドロキシル基とカルボン酸アルカリ金属塩は、相互作用して結合を形成するために、結着剤としての機能が高まると推測される。このため、膨張収縮による活物質粒子同士の結着構造の破壊を抑制し、電池のサイクル特性を改善できる。
ポリアクリル酸は、好ましくは共重合ポリマーである。特に、ポリアクリル酸は、エチレン性不飽和カルボン酸に基づくモノマーユニットに加えて、エチレン性不飽和カルボン酸エステルに基づくモノマーユニットおよび/または芳香族ビニルに基づくモノマーユニットを含むことが好ましい。これらのモノマーユニットがポリアクリル酸に含まれることで、電極合剤層と集電体との剥離強度を改善し、電池のサイクル特性を改善できる。
エチレン性不飽和カルボン酸エステルとしては、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、クロトン酸エステル、マレイン酸エステル、フマル酸エステル、およびイタコン酸エステルなどが挙げられる。特にアルキルエステルが好ましい。エチレン性不飽和カルボン酸エステルに基づくモノマーユニットのポリアクリル酸中の含有量は、好ましくは10質量%以上20質量%以下である。
芳香族ビニルとしては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエンおよびジビニルベンゼン等が挙げられ、1種または2種以上用いることができる。芳香族ビニルに基づくモノマーユニットのポリアクリル酸中の含有量は、好ましくは5質量%以下である。
ポリアクリル酸は、その他のモノマーユニットを有してもよい。その他のモノマーユニットとしては、アクリロニトリルおよび共役ジエンなどの化合物に基づくモノマーユニットが挙げられる。
ポリアクリル酸の分子量は、特に限定されるものではないが重量平均分子量が1000以上であることが好ましく、1万〜500万の範囲であることがより好ましく、30万〜35万の範囲であることが特に好ましい。重量平均分子量が上記範囲内であると、活物質や導電助剤の良好な分散性を維持でき、かつ、スラリー粘度の過度の上昇を抑制できる。
ポリアクリル酸は、その他の結着剤と組み合わせて使用することもできる。その他の結着剤として、例えば、ポリフッ化ビニリデン、ビニリデンフルオライド−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、ビニリデンフルオライド−テトラフルオロエチレン共重合体、ポリテトラフルオロエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリイミド、ポリアミドイミド等を用いることができる。前記のもの以外にも、スチレンブタジエンゴム(SBR)等が挙げられる。また、カルボキシメチルセルロース(CMC)等の増粘剤を組み合わせて使用することもできる。
負極用結着剤の全量に対するポリアクリル酸の含有量は50重量%以上であることが好ましく、70重量%以上であることがより好ましく、80重量%以上であることがさらに好ましく、100重量%であってもよい。
使用する負極活物質の総量とポリアクリル酸の比率は、十分な結着力および電解液の分解の抑制の観点から、負極活物質100質量部に対して、ポリアクリル酸を0.1質量部以上とすることが好ましく、0.5質量部以上とすることがより好ましい。高エネルギー密度化の観点から、負極活物質100質量部に対して、ポリアクリル酸を50質量部以下とすることが好ましく、30質量部以下とすることがより好ましい。
負極は、インピーダンスを低下させる目的で、導電補助材を追加して含んでもよい。追加の導電補助材としては、鱗片状、線維状の炭素質微粒子等、例えば、カーボンブラック、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、気相法炭素繊維等が挙げられる。
負極集電体としては、電気化学的な安定性から、アルミニウム、ニッケル、銅、銀、およびそれらの合金が好ましい。その形状としては、箔、平板状、メッシュ状が挙げられる。
負極は、通常の方法に従って作製することができる。一態様においては、負極活物質と、ポリアクリル酸と、任意成分として導電補助材とを溶剤に混合してスラリーを調製し、これを負極集電体に塗布し、乾燥することで負極を作製する。塗布は、ドクターブレード法、ダイコーター法、CVD法、スパッタリング法等によって実施できる。
[正極]
正極は、集電体上に、正極活物質を含む正極活物質層が形成された構成とすることができる。本実施形態の正極は、例えば、金属箔で形成される正極集電体と、正極集電体の片面又は両面に形成された正極活物質層とを有する。正極活物質層は正極用結着剤によって正極集電体を覆うように形成される。正極集電体は、正極端子と接続する延長部を有するように構成され、この延長部には正極活物質層は形成されない。
正極活物質としては、リチウムを吸蔵放出し得る材料であれば特に限定されず、いくつかの観点から選ぶことができる。高エネルギー密度化の観点からは、高容量の化合物を含むことが好ましい。高容量の化合物としては、リチウム酸ニッケル(LiNiO)またはリチウム酸ニッケルのNiの一部を他の金属元素で置換したリチウムニッケル複合酸化物が挙げられ、下式(A)で表される層状リチウムニッケル複合酸化物が好ましい。
LiNi(1−x) (A)
(但し、0≦x<1、0<y≦1.2、MはCo、Al、Mn、Fe、Ti及びBからなる群より選ばれる少なくとも1種の元素である。)
高容量の観点では、Niの含有量が高いこと、即ち式(A)において、xが0.5未満が好ましく、さらに0.4以下が好ましい。このような化合物としては、例えば、LiαNiβCoγMnδ(0<α≦1.2好ましくは1≦α≦1.2、β+γ+δ=1、β≧0.7、γ≦0.2)、LiαNiβCoγAlδ(0<α≦1.2好ましくは1≦α≦1.2、β+γ+δ=1、β≧0.6好ましくはβ≧0.7、γ≦0.2)などが挙げられ、特に、LiNiβCoγMnδ(0.75≦β≦0.85、0.05≦γ≦0.15、0.10≦δ≦0.20)が挙げられる。より具体的には、例えば、LiNi0.8Co0.05Mn0.15、LiNi0.8Co0.1Mn0.1、LiNi0.8Co0.15Al0.05、LiNi0.8Co0.1Al0.1等を好ましく用いることができる。
また、熱安定性の観点では、Niの含有量が0.5を超えないこと、即ち、式(A)において、xが0.5以上であることも好ましい。また特定の遷移金属が半数を超えないことも好ましい。このような化合物としては、LiαNiβCoγMnδ(0<α≦1.2好ましくは1≦α≦1.2、β+γ+δ=1、0.2≦β≦0.5、0.1≦γ≦0.4、0.1≦δ≦0.4)が挙げられる。より具体的には、LiNi0.4Co0.3Mn0.3(NCM433と略記)、LiNi1/3Co1/3Mn1/3、LiNi0.5Co0.2Mn0.3(NCM523と略記)、LiNi0.5Co0.3Mn0.2(NCM532と略記)など(但し、これらの化合物においてそれぞれの遷移金属の含有量が10%程度変動したものも含む)を挙げることができる。
また、式(A)で表される化合物を2種以上混合して使用してもよく、例えば、NCM532またはNCM523とNCM433とを9:1〜1:9の範囲(典型的な例として、2:1)で混合して使用することも好ましい。さらに、式(A)においてNiの含有量が高い材料(xが0.4以下)と、Niの含有量が0.5を超えない材料(xが0.5以上、例えばNCM433)とを混合することで、高容量で熱安定性の高い電池を構成することもできる。
上記以外にも正極活物質として、例えば、LiMnO、LiMn(0<x<2)、LiMnO、LiMn1.5Ni0.5(0<x<2)等の層状構造またはスピネル構造を有するマンガン酸リチウム;LiCoOまたはこれらの遷移金属の一部を他の金属で置き換えたもの;これらのリチウム遷移金属酸化物において化学量論組成よりもLiを過剰にしたもの;及びLiFePOなどのオリビン構造を有するもの等が挙げられる。さらに、これらの金属酸化物をAl、Fe、P、Ti、Si、Pb、Sn、In、Bi、Ag、Ba、Ca、Hg、Pd、Pt、Te、Zn、La等により一部置換した材料も使用することができる。上記に記載した正極活物質はいずれも、1種を単独で、または2種以上を組合せて用いることができる。
正極用結着剤としては、ポリフッ化ビニリデン、ビニリデンフルオライド−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、ビニリデンフルオライド−テトラフルオロエチレン共重合体、ポリテトラフルオロエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリアクリル酸等を用いることができる。前記のもの以外にも、スチレンブタジエンゴム(SBR)等が挙げられる。SBR系エマルジョンのような水系の結着剤を用いる場合、カルボキシメチルセルロース(CMC)等の増粘剤を用いることもできる。上記の正極用結着剤は、混合して用いることもできる。使用する正極用結着剤の量は、トレードオフの関係にある「十分な結着力」と「高エネルギー化」の観点から、正極活物質100質量部に対して、2〜10質量部が好ましい。
正極活物質を含む塗工層には、インピーダンスを低下させる目的で、導電補助材を添加してもよい。導電補助材としては、鱗片状、線維状の炭素質微粒子等、例えば、グラファイト、カーボンブラック、アセチレンブラック、気相法炭素繊維等が挙げられる。
正極集電体としては、電気化学的な安定性から、アルミニウム、ニッケル、銅、銀、およびそれらの合金が好ましい。その形状としては、箔、平板状、メッシュ状が挙げられる。特に、アルミニウム、アルミニウム合金、鉄・ニッケル・クロム・モリブデン系のステンレスを用いた集電体が好ましい。
正極は、正極集電体上に、正極活物質と正極用結着剤を含む正極合剤層を形成することで作製することができる。正極合剤層の形成方法としては、ドクターブレード法、ダイコーター法、CVD法、スパッタリング法等が挙げられる。予め正極合剤層を形成した後に、蒸着、スパッタ等の方法でアルミニウム、ニッケルまたはそれらの合金の薄膜を形成して、正極集電体としてもよい。
[電解液]
本実施形態のリチウムイオン二次電池に用いる電解液は、P=N部分構造および/またはP=O部分構造を有するリン含有化合物を含む。本明細書においては、「P=N部分構造および/またはP=O部分構造を有するリン含有化合物」のことを単に「リン含有化合物」とも記載する。電解液がリン含有化合物を含むことにより、リチウムイオン二次電池の安全性を向上させることができ、特に高容量の電極活物質を含むリチウムイオン二次電池に好適である。リン含有化合物は、ホスファゼン化合物、リン酸エステル化合物およびホスホン酸エステル化合物からなる群から選ばれる少なくとも一種を含むことが好ましい。
ホスファゼン化合物は、下記構造:
Figure 0006699160
(式中、Xは、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、置換または無置換のアルコキシ基、置換または無置換のシクロアルキルオキシ基、置換または無置換のアリールオキシ基、ニトロ基およびアミノ基から選択される。nは、1以上の整数を表す。)
を有する化合物が好ましい。ホスファゼン化合物は、鎖状でも環状でも構わないが、環状ホスファゼン化合物が好ましい。ホスファゼン化合物は、一種を単独で、または二種以上を組み合わせて使用することができる。
環状ホスファゼン化合物は、下記式(I):
Figure 0006699160
で表される化合物であることが好ましい。なお、式(I)中、Xは、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、置換または無置換のアルコキシ基、置換または無置換のシクロアルキルオキシ基、置換または無置換のアリールオキシ基、ニトロ基およびアミノ基から選択される。
ハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素が挙げられる。置換基としては、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、シクロアルキル基、アリール基、複素環基、ニトロ基、シアノ基が挙げられるが、無置換またはフッ素置換が好ましい。置換または無置換のアルコキシ基の炭素数は、1〜30が好ましい。置換または無置換のシクロアルキルオキシ基の炭素数は、4〜30が好ましい。置換または無置換のアリールオキシ基の炭素数は、炭素数6〜30が好ましく、例えばフェノキシ基が挙げられる。Xは、それぞれ独立して、ハロゲン原子、炭素数1〜30のフッ素置換または無置換のアルコキシ基、炭素数6〜30のフッ素置換または無置換のアリールオキシ基、およびアミノ基から選択されることが好ましく、ハロゲン原子、炭素数1〜3のフッ素置換または無置換のアルコキシ基から選択されることがより好ましく、−Cl、−Fおよび−OCHCFCFから選択されることがさらに好ましい。
環状ホスファゼン化合物の具体例としては、特に限定されないが、下記構造式:
Figure 0006699160
(式(E)中、R21、R23、R25はフェノキシ基であり、R22、R24、R26はフッ素原子である。)
で表される化合物が挙げられる。
リン酸エステル化合物としては、特に限定されないが、下記式(II)で表される化合物が好ましい。
Figure 0006699160
[式(II)中、Rs、RtおよびRuは、それぞれ独立して、水素原子、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、アルケニル基、ハロゲン化アルケニル基、アリール基、シクロアルキル基、ハロゲン化シクロアルキル基、シリル基、またはオキサアルキル基[−R21−O−R22(R21はアルキレン基を表し、R22はアルキル基またはハロゲン化アルキル基を表す)]、シクロアルキル基、ハロゲン化シクロアルキル基、またはシリル基であり、Rs、RtおよびRuは、いずれか2つまたは総てが結合した環状構造を形成していてもよい。ただし、Rs、RtおよびRuのうち少なくとも1つが、水素原子ではないものとする。]
式(II)において、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、アルケニル基、ハロゲン化アルケニル基、またはオキサアルキル基[−R21−O−R22(R21はアルキレン基を表し、R22はアルキル基またはハロゲン化アルキル基を表す)]は直鎖状であっても分岐鎖を有していてもよい。ハロゲン化アルキル基、ハロゲン化アルケニル基およびハロゲン化シクロアルキル基が有するハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素が挙げられ、フッ素が好ましい。Rs、RtおよびRuは、いずれも炭素数10以下であることが好ましく、いずれも炭素数10以下のアルキル基であることがより好ましい。
リン酸エステル化合物の具体例としては、リン酸トリメチル、リン酸トリエチル、リン酸トリプロピル、リン酸トリブチル、リン酸トリペンチル、リン酸トリヘキシル、リン酸トリヘプチル、リン酸トリオクチル、リン酸ジメチルエチル、リン酸ジエチルメチル等のアルキルリン酸エステル化合物;リン酸トリフェニル等のアリールリン酸エステル化合物;リン酸メチルエチレン、リン酸エチルエチレン(EEP)、リン酸エチルブチレン、リン酸トリ−(n)−クレジル(nは、オルト、パラ、メタのいずれでもよいし、それぞれの混合からなるリン酸エステル化合物でもよい)等の環状構造を有するリン酸エステル化合物;リン酸トリス(トリフルオロメチル)、リン酸トリス(ペンタフルオロエチル)、リン酸トリス(2,2,2−トリフルオロエチル)、リン酸トリス(2,2,3,3−テトラフルオロプロピル)、リン酸トリス(3,3,3−トリフルオロプロピル)、リン酸トリス(2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル)等のハロゲン化アルキルリン酸エステル化合物が挙げられる。中でも、リン酸エステル化合物として、リン酸トリメチル、リン酸トリエチル、リン酸トリプロピル、リン酸トリブチル、リン酸トリペンチル、リン酸トリヘキシル、リン酸トリヘプチル、リン酸トリオクチル等のトリアルキルリン酸エステル化合物を用いることが好ましい。
ホスホン酸エステル化合物の具体例としては、メチルホスホン酸ジメチル(DMMP)、エチルホスホン酸ジメチル等を挙げることができる。
本実施形態において、電解液は、上記P=N部分構造および/またはP=O部分構造を有するリン含有化合物を、一種単独で含んでもよいし、二種以上を含んでもよい。
電解液中にホスファゼン化合物、リン酸エステル化合物およびホスホン酸エステル化合物等のP=N部分構造および/またはP=O部分構造を有するリン含有化合物を含むことにより電解液の難燃性を向上させ、安全性を高めることができる。また、負極用結着剤としてポリアクリル酸を含むリチウムイオン二次電池において、電解液中にリン含有化合物を含むことにより、二次電池のサイクル特性を向上させることができる。電解液中に含まれるリン含有化合物の含有量(複数種含まれる場合はその合計量)は、電解液の総重量100重量%に対して、5重量%以上が好ましく、8重量%以上がより好ましく、10重量%以上がさらに好ましく、上限は、60重量%以下が好ましく、40重量%以下であることがより好ましい。リン含有化合物の濃度が5重量%以上であることにより、電解液の難燃性が向上しやすく、60重量%以下であることにより、サイクル特性等の電池性能が低下しにくくなる。
電解液溶媒としては、電池の動作電位において安定な非水溶媒が好ましい。非水溶媒の例としては、プロピレンカーボネート(PC)、エチレンカーボネート(EC)、ブチレンカーボネート(BC)等の環状カーボネート類;ジメチルカーボネート(DMC)、ジエチルカーボネート(DEC)、エチルメチルカーボネート(EMC)、ジプロピルカーボネート(DPC)等の鎖状カーボネート類;プロピレンカーボネート誘導体、ギ酸メチル、酢酸メチル、プロピオン酸エチル等の脂肪族カルボン酸エステル類;ジエチルエーテル、エチルプロピルエーテル等のエーテル類等の非プロトン性有機溶媒、及び、これらの化合物の水素原子の少なくとも一部をフッ素原子で置換したフッ素化非プロトン性有機溶媒等が挙げられる。
これらの中でも、エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ブチレンカーボネート(BC)、ジメチルカーボネート(DMC)、ジエチルカーボネート(DEC)、エチルメチルカーボネート(MEC)、ジプロピルカーボネート(DPC)等の環状または鎖状カーボネート類を含むことが好ましい。
非水溶媒は、1種を単独で、または2種以上を組み合わせて使用することができる。
支持塩としては、LiPF、LiAsF、LiAlCl、LiClO、LiBF、LiSbF、LiCFSO、LiCSO、LiC(CFSO、LiN(CFSO等のリチウム塩が挙げられる。支持塩は、1種を単独で、または2種以上を組み合わせて使用することができる。低コスト化の観点からはLiPFが好ましい。
電解液は、さらにその他の添加剤を含んでもよく、特に限定はされないが、例えば、不飽和カルボン酸無水物、不飽和環状カーボネート、及び、環状または鎖状ジスルホン酸エステル等が挙げられる。これらの化合物を添加することにより、電池のサイクル特性をさらに改善することができる。これは、これらの添加剤がリチウムイオン二次電池の充放電時に分解して電極活物質の表面に皮膜を形成し、電解液や支持塩の分解を抑制するためと推定される。
不飽和カルボン酸無水物は、分子内に炭素−炭素不飽和結合を少なくとも1つ有するカルボン酸無水物である。環状の不飽和カルボン酸無水物が特に好ましい。不飽和カルボン酸無水物としては、例えば、無水マレイン酸、メチル無水マレイン酸、エチル無水マレイン酸、3,4−ジメチル無水マレイン酸、3,4−ジエチル無水マレイン酸などの無水マレイン酸およびその誘導体;イタコン酸無水物、ビニル無水コハク酸などのコハク酸誘導体などが挙げられる。
不飽和カルボン酸無水物の含有量は、特に制限されるものではないが、電解液中0.01質量%以上10質量%以下であることが好ましい。0.01質量%以上含有することにより十分な皮膜形成効果が得られる。また、含有量が10質量%以下であると不飽和カルボン酸無水物自体の分解によるガス発生を抑制することができる。
不飽和環状カーボネートは、分子内に炭素−炭素不飽和結合を少なくとも1つ有する環状カーボネートである。不飽和環状カーボネートとしては、例えば、ビニレンカーボネート、メチルビニレンカーボネート、エチルビニレンカーボネート、4,5−ジメチルビニレンカーボネート、4,5−ジエチルビニレンカーボネート等のビニレンカーボネート化合物;4−ビニルエチレンカーボネート、4−メチル−4−ビニルエチレンカーボネート、4−エチル−4−ビニルエチレンカーボネート、4−n−プロピル−4−ビニレンエチレンカーボネート、5−メチル−4−ビニルエチレンカーボネート、4,4−ジビニルエチレンカーボネート、4,5−ジビニルエチレンカーボネート、4,4−ジメチル−5−メチレンエチレンカーボネート、4,4−ジエチル−5−メチレンエチレンカーボネート等のビニルエチレンカーボネート化合物等が挙げられる。
不飽和環状カーボネートの含有量は、特に制限されるものではないが、電解液中0.01質量%以上10質量%以下であることが好ましい。0.01質量%以上含有することにより十分な皮膜形成効果が得られる。また、含有量が10質量%以下であると不飽和環状カーボネート自体の分解によるガス発生を抑制することができる。
環状または鎖状ジスルホン酸エステルとしては、例えば、下記式(C)で表される環状ジスルホン酸エステル、または下記式(D)で表される鎖状ジスルホン酸エステルを挙げることができる。
Figure 0006699160
式(C)において、R、Rは、それぞれ独立して、水素原子、炭素数1〜5のアルキル基、ハロゲン基、アミノ基からなる群の中から選ばれる置換基である。Rは炭素数1〜5のアルキレン基、カルボニル基、スルホニル基、炭素数1〜6のフルオロアルキレン基、または、エーテル基を介してアルキレン単位もしくはフルオロアルキレン単位が結合した炭素数2〜6の2価の基を示す。
式(C)において、R、Rは、それぞれ独立して、水素原子、炭素数1〜3のアルキル基またはハロゲン基であることが好ましく、Rは、炭素数1または2のアルキレン基またはフルオロアルキレン基であることがより好ましい。
式(C)で表される環状ジスルホン酸エステルの好ましい化合物としては、例えば以下の式(1)〜(20)で表される化合物を挙げることができる。
Figure 0006699160
Figure 0006699160
式(D)において、RおよびRは、それぞれ独立して、水素原子、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、炭素数1〜5のフルオロアルキル基、炭素数1〜5のポリフルオロアルキル基、−SO(Xは炭素数1〜5のアルキル基)、−SY(Yは炭素数1〜5のアルキル基)、−COZ(Zは水素原子、または炭素数1〜5のアルキル基)、およびハロゲン原子から選ばれる原子または基を示す。RおよびRは、それぞれ独立して、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、フェノキシ基、炭素数1〜5のフルオロアルキル基、炭素数1〜5のポリフルオロアルキル基、炭素数1〜5のフルオロアルコキシ基、炭素数1〜5のポリフルオロアルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子、−NX(XおよびXは、それぞれ独立して、水素原子、または炭素数1〜5のアルキル基)、および−NYCONY(Y〜Yは、それぞれ独立して、水素原子、または炭素数1〜5のアルキル基)から選ばれる原子または基を示す。
式(D)において、RおよびRは、それぞれ独立して、水素原子、炭素数1もしくは2のアルキル基、炭素数1もしくは2のフルオロアルキル基、またはハロゲン原子であることが好ましく、RおよびRは、それぞれ独立して、炭素数1〜3のアルキル基、炭素数1〜3のアルコキシ基、炭素数1〜3のフルオロアルキル基、炭素数1〜3のポリフルオロアルキル基、水酸基またはハロゲン原子であることがより好ましい。
式(D)で表される鎖状ジスルホン酸エステル化合物の好ましい化合物としては、例えば以下の化合物を挙げることができる。
Figure 0006699160
環状または鎖状ジスルホン酸エステルの電解液中の含有量は、好ましくは0.01質量%以上10質量%以下である。含有量が0.01質量%以上であることにより、十分な皮膜効果を得ることができる。また、含有量が10質量%以下であると電解液の粘性の上昇、およびそれに伴う抵抗の増加を抑制することができる。
[セパレータ]
セパレータは、正極および負極の導通を抑制し、荷電体の透過を阻害せず、電解液に対して耐久性を有するものであれば、いずれであってもよい。具体的な材質としては、ポリプロピレンおよびポリエチレン等のポリオレフィン、セルロース、ポリエチレンテレフタレート、ポリイミド、ポリフッ化ビニリデンならびにポリメタフェニレンイソフタルアミド、ポリパラフェニレンテレフタルアミドおよびコポリパラフェニレン−3,4’−オキシジフェニレンテレフタルアミド等の芳香族ポリアミド等(アラミド)が挙げられる。これらは、多孔質フィルム、織物、不織布等として用いることができる。
[絶縁層]
正極、負極、およびセパレータの少なくとも1つの表面に絶縁層を形成してもよい。絶縁層の形成方法としては、ドクターブレード法、ディップコーティング法、ダイコーター法、CVD法、スパッタリング法等が挙げられる。正極、負極、セパレータの形成と同時に絶縁層を形成することもできる。絶縁層を形成する物質としては、酸化アルミニウムやチタン酸バリウムなどとSBRやPVDFとの混合物などが挙げられる。
[リチウムイオン二次電池の構造]
図1に、本実施形態に係る二次電池の一例として、ラミネートタイプの二次電池を示す。正極活物質を含む正極活物質層1と正極集電体3とからなる正極と、負極活物質層2と負極集電体4とからなる負極との間に、セパレータ5が挟まれている。正極集電体3は正極リード端子8と接続され、負極集電体4は負極リード端子7と接続されている。外装体には外装ラミネート6が用いられ、二次電池内部は電解液で満たされている。なお、電極素子(「電池要素」又は「電極積層体」ともいう)は、図1に示すように、複数の正極及び複数の負極がセパレータを介して積層された構成とすることも好ましい。
さらに、別の態様としては、図2および図3のような構造の二次電池としてもよい。この二次電池は、電池要素20と、それを電解質と一緒に収容するフィルム外装体10と、正極タブ51および負極タブ52(以下、これらを単に「電極タブ」ともいう)とを備えている。
電池要素20は、図3に示すように、複数の正極30と複数の負極40とがセパレータ25を間に挟んで交互に積層されたものである。正極30は、金属箔31の両面に電極材料32が塗布されており、負極40も、同様に、金属箔41の両面に電極材料42が塗布されている。なお、本発明は、必ずしも積層型の電池に限らず捲回型などの電池にも適用しうる。
図1の二次電池は電極タブが外装体の両側に引き出されたものであったが、本発明を適用しうる二次電池は図2のように電極タブが外装体の片側に引き出された構成であってもよい。詳細な図示は省略するが、正極および負極の金属箔は、それぞれ、外周の一部に延長部を有している。負極金属箔の延長部は一つに集められて負極タブ52と接続され、正極金属箔の延長部は一つに集められて正極タブ51と接続される(図3参照)。このように延長部どうし積層方向に1つに集めた部分は「集電部」などとも呼ばれる。
フィルム外装体10は、この例では、2枚のフィルム10−1、10−2で構成されている。フィルム10−1、10−2どうしは電池要素20の周辺部で互いに熱融着されて密閉される。図2では、このように密閉されたフィルム外装体10の1つの短辺から、正極タブ51および負極タブ52が同じ方向に引き出されている。
当然ながら、異なる2辺から電極タブがそれぞれ引き出されていてもよい。また、フィルムの構成に関し、図2、図3では、一方のフィルム10−1にカップ部が形成されるとともに他方のフィルム10−2にはカップ部が形成されていない例が示されているが、この他にも、両方のフィルムにカップ部を形成する構成(不図示)や、両方ともカップ部を形成しない構成(不図示)なども採用しうる。
[リチウムイオン二次電池の製造方法]
本実施形態によるリチウムイオン二次電池は、通常の方法に従って作製することができる。積層ラミネート型のリチウムイオン二次電池を例に、リチウムイオン二次電池の製造方法の一例を説明する。まず、乾燥空気または不活性雰囲気において、正極および負極を、セパレータを介して対向配置して、電極素子を形成する。次に、この電極素子を外装体(容器)に収容し、電解液を注入して電極に電解液を含浸させる。その後、外装体の開口部を封止してリチウムイオン二次電池を完成する。
[組電池]
本実施形態に係るリチウムイオン二次電池を複数組み合わせて組電池とすることができる。組電池は、例えば、本実施形態に係るリチウムイオン二次電池を2つ以上用い、直列、並列又はその両方で接続した構成とすることができる。直列および/または並列接続することで容量および電圧を自由に調節することが可能になる。組電池が備えるリチウムイオン二次電池の個数については、電池容量や出力に応じて適宜設定することができる。
[車両]
本実施形態に係るリチウムイオン二次電池またはその組電池は、車両に用いることができる。本実施形態に係る車両としては、ハイブリッド車、燃料電池車、電気自動車(いずれも四輪車(乗用車、トラック、バス等の商用車、軽自動車等)のほか、二輪車(バイク)や三輪車を含む)が挙げられる。なお、本実施形態に係る車両は自動車に限定されるわけではなく、他の車両、例えば電車等の移動体の各種電源として用いることもできる。
以下、本発明を実施例により詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
<正極>
正極活物質として、Li(Ni0.8Co0.15Al0.05)Oを用いた。この正極活物質と、導電補助材としてのカーボンブラックと、正極結着剤としてのポリフッ化ビニリデンとを、90:5:5の質量比で計量した。そして、これらをN−メチルピロリドンと混合して、正極スラリーを調製した。正極スラリーを厚さ20μmのアルミ箔に塗布した後に乾燥し、さらにプレスすることで、正極を作製した。
<負極>
負極活物質として、黒鉛と、SiとTiの合金(D50は、0.5μm、合金中の質量比は、Si:Ti=85:15)とを用いた(黒鉛:SiとTiとの合金(重量比)=95:5)。この負極活物質と、導電補助材としてのアセチレンブラックと、負極用結着剤として、架橋型でない、アクリル酸及びアクリル酸ナトリウムの共重合体(アクリル酸単位を含む共重合体)とを、90:7:3の質量比で計量した。そして、これらを水と混合して、負極スラリーを調製した。負極スラリーを厚さ10μmの銅箔に塗布した後に乾燥し、さらに真空下で100℃の熱処理を行うことで、負極を作製した。
<電極積層体>
得られた正極の3層と負極の4層を、セパレータとしてのポリアラミド多孔質フィルムを挟みつつ交互に重ねた。正極活物質に覆われていない正極集電体および負極活物質に覆われていない負極集電体の端部をそれぞれ溶接した。さらに、その溶接箇所に、アルミニウム製の正極端子およびニッケル製の負極端子をそれぞれ溶接して、平面的な積層構造を有する電極積層体を得た。
<非水電解液>
非水電解液の溶媒としてエチレンカーボネート(EC)とジエチルカーボネート(DEC)の混合溶媒(体積比:EC/DEC=30/70)を用い、支持電解質としてLiPFを非水電解液中、1Mとなるように溶解した。更に電解液中の含有量が10重量%となるように下記式(E)で表されるホスファゼン化合物(以下、単に「ホスファゼン」とも記載する)を溶解して非水電解液を調製した。
Figure 0006699160
(式(E)中、R21、R23、R25はフェノキシ基であり、R22、R24、R26はフッ素原子である。)
<二次電池>
電極積層体を外装体としてのアルミニウムラミネートフィルム内に収容し、外装体内部に電解液を注入した。その後、0.1気圧まで減圧しつつ外装体を封止し、二次電池を作製した。
<評価>
電解液および作製した二次電池について、下記の方法により評価した。
(電解液の燃焼試験)
燃焼性UL94HB規格の試験法を参考に、以下の方法で燃焼試験を実施した。幅13mm、長さ125mmのガラス濾紙を切り出し、評価用電解液を該ガラス濾紙上に満遍なく滴下し、電解液を染み込ませた。余剰の電解液を拭き取り、該濾紙の片端を固定して水平に保持し、反対側の端に5秒間ガスバーナーの炎を接炎させ、炎を離した後の挙動を観察し、下記4つのレベルに分類して評価した。
A:不燃または瞬時に炎が消えた。
B:着火後しばらく炎が観察されるが、濾紙全体に延焼する前に炎が消えた。
C:燃焼の抑制効果が見られるが、炎が消えるまで至らなかった。
D:燃焼の抑制効果が見られなかった。
(電池特性)
作製した二次電池に対し、45℃に保った恒温槽中で、2.5Vから4.2Vの電圧範囲で充放電を50回繰り返す試験を行い、サイクル維持率(容量維持率)(%)について評価した。充電は、1Cで4.2Vまで充電した後、合計で2.5時間定電圧充電を行った。放電は、1Cで2.5Vまで定電流放電した。
「容量維持率(%)」は、{(50サイクル後の放電容量)/(1サイクル後の放電容量)}×100(単位:%)で算出した。
(実施例2)
電解液添加剤として用いている式(E)で表されるホスファゼン化合物の混合濃度を電解液中15重量%とした以外は実施例1と同様に、電解液の燃焼試験を行い、さらに二次電池を作製し充放電サイクル試験を行った。
(比較例1)
負極用結着剤であるアクリル酸単位を含む共重合体の代わりに、SBR(スチレン−ブタジエンゴム)と増粘剤としてCMC(カルボキシメチルセルロース)を、それぞれ、負極活物質の重量に対し2重量%及び1重量%用いた以外は、実施例1と同様に、電解液の燃焼試験を行い、さらに二次電池を作製し充放電サイクル試験を行った。
(比較例2)
電解液中にホスファゼン化合物を用いないこと以外は実施例1と同様に、電解液の燃焼試験を実施し、さらに二次電池を作製し充放電サイクル試験を行った。
(比較例3)
負極用結着剤であるアクリル酸単位を含む共重合体の代わりにSBR(スチレン−ブタジエンゴム)と増粘剤としてCMC(カルボキシメチルセルロース)を、それぞれ負極活物質の重量に対し、2重量%及び1重量%用い、かつ電解液添加剤にホスファゼン化合物を用いないこと以外は実施例1と同様に電解液の燃焼試験を実施し、さらに二次電池を作製し充放電サイクル試験を行った。
実施例及び比較例の結果を表1に示す。
Figure 0006699160
電解液にホスファゼンを含むことにより、燃焼試験で燃焼の抑制効果が見られた(実施例1、実施例2、比較例1)。しかし、負極用結着剤が(SBR+CMC)の場合は、電解液がホスファゼンを含むことにより容量維持率が低下してしまった(比較例1、比較例3)。これは、二次電池の充放電時に、ホスファゼンが還元分解し、その分解物が負極表面等に堆積し、これが抵抗成分となって二次電池のサイクル特性が悪化したからであると本発明者は推察している。
電解液中にホスファゼンを含む場合、負極用結着剤としてアクリル酸単位を含む共重合体を用いると、負極用結着剤が(SBR+CMC)の場合に比べて、容量維持率が15〜19ポイント増加した(実施例1、実施例2、比較例1)。一方、電解液中にホスファゼンを含まない場合は、負極用結着剤が(SBR+CMC)の場合に比べて、アクリル酸単位を含む共重合体を用いると容量維持率が向上するものの、その増加は5ポイントに留まった(比較例2と比較例3)。よって、電解液にホスファゼンを含み、かつ負極用結着剤としてアクリル酸単位を含む共重合体を含むと、燃焼の抑制効果とともに、サイクル特性も顕著に向上することが示された。サイクル特性が向上する理由は定かではないが、本発明者らは、ポリアクリル酸の−OH部位と、ホスファゼンのP=N部位とが水素結合により相互作用して構造が安定化し、ホスファゼンの分解反応が抑制されることにより、セルの抵抗増加が抑制され、結果としてサイクル特性等が向上したものと推察している。
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、本出願の開示事項は以下の付記に限定されない。
(付記1)
ケイ素を構成元素として含む材料およびポリアクリル酸を含む負極と、
P=N部分構造および/またはP=O部分構造を有するリン含有化合物を含む電解液と
を有するリチウムイオン二次電池。
(付記2)
前記リン含有化合物が、ホスファゼン化合物、リン酸エステル化合物およびホスホン酸エステル化合物からなる群から選ばれる少なくとも一種である、付記1に記載のリチウムイオン二次電池。
(付記3)
前記ポリアクリル酸が、エチレン性不飽和カルボン酸に基づくモノマーユニットと、エチレン性不飽和カルボン酸アルカリ金属塩に基づくモノマーユニットおよび/または芳香族ビニルに基づくモノマーユニットとを含む、付記1または2に記載のリチウムイオン二次電池。
(付記4)
前記ケイ素を構成元素として含む材料が、金属ケイ素、金属ケイ素を含む合金、および酸化ケイ素から成る群より選択される、付記1〜3のいずれかに記載のリチウムイオン二次電池。
(付記5)
前記電解液が、ホスファゼン化合物を含む、付記1〜4のいずれかに記載のリチウムイオン二次電池。
(付記6)
電解液中の前記リン含有化合物の含有量が10重量%〜40重量%である、付記1〜5のいずれかに記載のリチウムイオン二次電池。
(付記7)
付記1〜6のいずれかに記載のリチウムイオン二次電池を搭載した車両。
(付記8)
負極と、正極とを、セパレータを介して積層して電極素子を製造する工程と、
前記電極素子と電解液とを外装体に封入する工程と、
を含むリチウムイオン二次電池の製造方法であって、
前記負極が、ケイ素を構成元素として含む材料およびポリアクリル酸を含み、
前記電解液が、P=N部分構造および/またはP=O部分構造を有するリン含有化合物を含む、リチウムイオン二次電池の製造方法。
本発明によるリチウムイオン二次電池は、例えば、電源を必要とするあらゆる産業分野、ならびに電気的エネルギーの輸送、貯蔵および供給に関する産業分野において利用することができる。具体的には、携帯電話、ノートパソコン等のモバイル機器の電源;電気自動車、ハイブリッドカー、電動バイク、電動アシスト自転車等を含む電動車両、電車、衛星、潜水艦等の移動・輸送用媒体の電源;UPS等のバックアップ電源;太陽光発電、風力発電等で発電した電力を貯める蓄電設備;等に、利用することができる。
1 正極活物質層
2 負極活物質層
3 正極集電体
4 負極集電体
5 セパレータ
6 外装ラミネート
7 負極リード端子
8 正極リード端子
10 フィルム外装体
20 電池要素
25 セパレータ
30 正極
40 負極

Claims (4)

  1. ケイ素を構成元素として含む材料および負極用結着剤を含む負極と、
    P=N部分構造および/またはP=O部分構造を有するリン含有化合物を含む電解液と
    を有し、
    前記負極用結着剤が、エチレン性不飽和カルボン酸に基づくモノマーユニットと、エチレン性不飽和カルボン酸アルカリ金属塩に基づくモノマーユニットおよび/または芳香族ビニルに基づくモノマーユニットとを含むポリマーを含み、
    前記リン含有化合物が、ホスファゼン化合物を含み、
    電解液中の前記リン含有化合物の含有量が10重量%〜40重量%である、リチウムイオン二次電池。
  2. 前記ケイ素を構成元素として含む材料が、金属ケイ素、金属ケイ素を含む合金、および酸化ケイ素から成る群より選択される、請求項1に記載のリチウムイオン二次電池。
  3. 請求項1または2に記載のリチウムイオン二次電池を搭載した車両。
  4. 負極と、正極とを、セパレータを介して積層して電極素子を製造する工程と、
    前記電極素子と電解液とを外装体に封入する工程と、
    を含むリチウムイオン二次電池の製造方法であって、
    前記負極が、ケイ素を構成元素として含む材料および負極用結着剤を含み、
    前記電解液が、P=N部分構造および/またはP=O部分構造を有するリン含有化合物を含み、
    前記負極用結着剤が、エチレン性不飽和カルボン酸に基づくモノマーユニットと、エチレン性不飽和カルボン酸アルカリ金属塩に基づくモノマーユニットおよび/または芳香族ビニルに基づくモノマーユニットとを含むポリマーを含み、
    前記リン含有化合物が、ホスファゼン化合物を含み、
    電解液中の前記リン含有化合物の含有量が10重量%〜40重量%である、リチウムイオン二次電池の製造方法。
JP2015246630A 2015-12-17 2015-12-17 リチウムイオン二次電池 Active JP6699160B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015246630A JP6699160B2 (ja) 2015-12-17 2015-12-17 リチウムイオン二次電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015246630A JP6699160B2 (ja) 2015-12-17 2015-12-17 リチウムイオン二次電池

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017112010A JP2017112010A (ja) 2017-06-22
JP6699160B2 true JP6699160B2 (ja) 2020-05-27

Family

ID=59080854

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015246630A Active JP6699160B2 (ja) 2015-12-17 2015-12-17 リチウムイオン二次電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6699160B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20200168907A1 (en) * 2017-07-31 2020-05-28 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Nonaqueous electrolyte secondary battery
JPWO2019044238A1 (ja) * 2017-08-30 2020-09-24 パナソニックIpマネジメント株式会社 非水電解質二次電池
CN115863655B (zh) * 2023-02-27 2023-05-05 江门市科恒实业股份有限公司 一种耐高温钴酸锂正极材料及其制备方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4240422B2 (ja) * 1997-10-07 2009-03-18 日立マクセル株式会社 有機電解液二次電池
JP5593663B2 (ja) * 2009-09-29 2014-09-24 住友ベークライト株式会社 リチウム二次電池負極合剤、リチウム二次電池負極およびリチウム二次電池
WO2013024639A1 (ja) * 2011-08-17 2013-02-21 日本電気株式会社 リチウムイオン二次電池用の負極活物質および負極、並びにリチウムイオン二次電池
CN103579667B (zh) * 2013-11-11 2017-05-24 东莞新能源科技有限公司 锂离子电池
CN105830257B (zh) * 2013-12-26 2018-09-14 日本瑞翁株式会社 锂离子二次电池负极用浆料组合物、锂离子二次电池用负极及锂离子二次电池
JP5805252B2 (ja) * 2014-03-31 2015-11-04 日本エイアンドエル株式会社 電池電極用バインダーおよび電池電極用組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017112010A (ja) 2017-06-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6900904B2 (ja) リチウムイオン二次電池
JP5978999B2 (ja) 二次電池
JP6221669B2 (ja) 二次電池
US20180351199A1 (en) Positive electrode active substance for lithium secondary battery, positive electrode for lithium secondary battery and lithium secondary battery, and methods for producing these
WO2017155021A1 (ja) リチウムイオン二次電池
US10923770B2 (en) Lithium ion secondary battery
JP7120005B2 (ja) リチウムイオン二次電池
JP6787310B2 (ja) リチウムイオン二次電池
JP6943292B2 (ja) リチウムイオン二次電池
JP6683191B2 (ja) 二次電池
WO2016152991A1 (ja) 高安全性・高エネルギー密度電池
JP6984584B2 (ja) 負極活物質およびそれを用いたリチウムイオン二次電池
US20200365899A1 (en) Electrode for power storage device and method for producing same
WO2016093246A1 (ja) リチウムイオン二次電池
JP6699160B2 (ja) リチウムイオン二次電池
JP2018092785A (ja) リチウムイオン二次電池用電解液およびリチウムイオン二次電池
WO2018212027A1 (ja) リチウムイオン二次電池用電解液及びこれを用いたリチウムイオン二次電池
JP6809449B2 (ja) リチウムイオン二次電池
JP6973621B2 (ja) リチウムイオン二次電池
WO2017094719A1 (ja) リチウムイオン二次電池

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20180413

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181106

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190814

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190917

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191113

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200331

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200413

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6699160

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150