JP6699030B2 - 単糖の植物病害防除効果を増強する組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、単糖を有効成分として含む組成物に、特定の非イオン系界面活性剤、特定のアニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両性界面活性剤、水溶性高分子、アミノ酸、アミノ糖、二糖アルコール、および塩類から選ばれる少なくとも1つ以上の助剤を配合することにより、有効成分である単糖の植物病害防除効果が増強された組成物、その組成物を用いた植物病害防除方法、並びに単糖の植物病害に対する防除効果を増強する方法に関するものである。
農業生産において、植物病害防除剤、すなわち農薬は、殺菌剤などのように病害の防除を目的として、農作業の省力化や、農業生産物の品質や収穫量を安定させる目的に使用され、安心安全な農業生産物を確保する上で現在の農業には不可欠な物である。従来、植物病害防除剤の中で、同じ作用性を有する数多くの薬剤を特定の植物病害防除対象に、頻繁かつ、時には過剰に使用することにより、対象の植物病原菌が、その作用性を有する農薬に対して耐性化する現象が顕著になってきている。
一方では昨今、減農薬作物に対する消費者の関心、化学合成された植物病害防除剤による環境影響の低減化に対する社会的な関心も高まりを見せている。このような状況の下、従来の化学合成された植物病害防除剤と比較して環境への影響が少なく、各種病害に対し広いスペクトラムを有し、かつ、既存の病害防除剤が効かなくなった耐性菌に対しても効果が高い植物病害防除剤および植物病害防除方法が望まれている。
単糖は、多糖類や少糖類の構成要素であり、それ以上加水分解されない糖類であって、一般にその化学構造に含まれる官能基によって、アルドース、ケトース、糖アルコール(ポリオール)などに分類される。アルドースとしては、グルコース、マンノース、アロース、アルトロース、タロース、ガラクトース、イドース、グロース、リボース、リキソース、キシロース、アラビノース、エリトロース、トレオース、グリセルアルデヒド;ケトースとしては、フルクトース、プシコース、タガトース、ソルボース、キシルロース、リブロース、エリトルロース、ジヒドロキシアセトン;糖アルコールとしては、グルシトール、マンニトール、アルトリトール、イディトール、アリトール、ガラクチトール、アラビトール、キシリトール、リビトール、トレイトール、エリトリトール、グリセリン、イノシトール、クエルシトールなどが挙げられる。また、そのほとんどにD体、L体の光学異性体がある。
一部の単糖については、植物に投与した場合、植物の病害抵抗性を増幅することが知られている(特許文献1、2)。また、実際の植物体に対しても植物病害防除剤として有効であることが報告されている。例えば、D−タガトースは、べと病菌(キュウリべと病菌、ブドウべと病菌、キャベツべと病菌など)、うどんこ病菌(キュウリうどんこ病菌など)、さび病菌類(コムギ赤さび病など)などの絶対寄生菌による病害、トマト疫病菌およびピシウム病菌などの卵菌類による病害に対し防除効果を示し、植物病害防除剤として有用であることが明らかになっている(特許文献3)。また、D−タロースはイネいもち病菌、キュウリ炭そ病菌、キャベツ黒すす病菌、イネごま葉枯病菌、リンゴ黒星病菌、オオムギうどんこ病菌、キュウリうどんこ病菌、イネ白葉枯病菌、キュウリ斑点細菌病菌、トマト青枯病菌等による植物病害の防除剤として、L−フルクトースはキュウリ炭そ病菌、キャベツ黒すす病菌、キュウリ苗立枯病を起こすPythium菌、キュウリ斑点細菌病菌、トマト青枯病菌による植物病害の防除剤として、D−アロースはイネいもち病菌、キュウリ炭そ病菌、キャベツ黒すす病菌、キュウリうどんこ病菌、トマト疫病菌、キュウリべと病菌、キュウリ苗立枯病を起こすPythium菌による植物病害の防除剤として、D−プシコースはイネいもち病菌、キュウリ炭そ病菌、オオムギうどんこ病菌、キュウリうどんこ病菌、キュウリ斑点細菌病菌、トマト青枯病菌による植物病害の防除剤として、D−ガラクトースはイネ紋枯病菌、キュウリ苗立枯病を起こすPythium菌、トマト青枯病菌、ハクサイ軟腐病菌による植物病害の防除剤として、D−ソルボースはキュウリ斑点細菌病菌、トマト青枯病菌による植物病害の防除剤として、D−マンノースはキュウリ斑点細菌病菌による植物病害の防除剤として、D−マンニトールはイネ白葉枯病菌、キュウリ斑点細菌病菌による植物病害の防除剤として有効であることが明らかになっている(特許文献4、5)。しかしながら、以上の単糖の植物病害防除剤としての処理濃度が比較的高濃度であること、また、単糖を散布液に溶解し薬液を作成する際の希釈性および分散性が十分でないことが問題点として挙げられる。
単糖と、その他の物質を組み合わせることによる相乗的な防除効果については、D−タガトースと、他の糖類および殺菌および/または殺かび作用を有する物質を組み合わせることが、特許文献3には記載されている。しかし、他の糖類としては中性の単糖類についての試験例が示されているのみで、二糖類を初めとするその他糖類の効力の記載はない。
また、農薬として用いられる薬剤の効力増強のために界面活性剤が利用できることは広く知られている。しかし、農薬は通常脂溶性の化合物であり、先行技術はこうした化合物に対する効力増強を図ってきたもので、実際には効力増強というよりは効力安定化の意味合いが強かった。
一方、単糖は水溶性が非常に高い化合物であり、水溶液中ではα−ピラノース、β−ピラノース、α−フラノース、β−フラノース、および直鎖構造の平衡状態で存在しており、このような化合物に対して従来の農薬補助剤がどういう効果があるかは全く不明であった。単糖が植物病害防除剤として有効であることを記載した特許文献3、4、5にも効力を増強するために補助剤として種々の界面活性剤が使用できると記載されているが、実際の補助剤の効力についての試験例はない。
特開2004−300079号公報 特開2006−8669号公報 PCT/JP2009/003925(WO2010/021121) 特開2012−188367 特開2012−188368
本発明は、以上のような技術背景の下になされたものであり、単糖の植物病害防除効果を増強する組成物、およびその組成物を用いた植物病害防除方法を提供することを目的とする。
本発明者らは上記現状に鑑み、農薬補助剤や天然物などの種々の有機化合物を単糖に添加した時の植物病害防除試験を行った結果、驚いたことに、単糖と、特定の非イオン系界面活性剤、特定のアニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両性界面活性剤、水溶性高分子、アミノ酸、アミノ糖、二糖アルコール、または塩類を組み合わせて使用することで、単糖の植物病害防除効果が著しく増強でき、その結果、単糖の使用量を大きく減じることができること;さらに、単糖のみの効力からは予想できないほど様々の植物病害に対して効力が増強されることを見出し、本発明を完成させるに至った。
本発明は以下の(発明1)ないし(発明10)の組成物に係るものである。
(発明1)単糖を有効成分とし、非イオン系界面活性剤(ただし、アセチレングリコール系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、およびシリコーン系界面活性剤を除く)、アニオン系界面活性剤(ただし、リグニンスルホン酸塩を除く)、カチオン系界面活性剤、両性界面活性剤、水溶性高分子、アミノ酸、アミノ糖、二糖アルコール、および塩類から選ばれる少なくとも1つ以上の助剤を含む組成物。
(発明2)単糖が、D−タガトース、D−アロース、D−プシコース、D−タロース、D−ソルボース、D−ガラクトース、L−フルクトース、D−マンノース、およびD−マンニトールから選ばれる少なくとも1つ以上である、上記発明1の組成物。
(発明3)単糖がD−タガトースである、上記発明1または2の組成物。
(発明4)非イオン系界面活性剤が、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルアミン、アルキルポリグリコシド、ポリオキシアルキレンアリールエーテル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー、ポリオキシエチレン脂肪酸ビスフェニルエーテル、脂肪酸ジエタノールアミド、およびアルキルイミダゾリンから選ばれる少なくとも1つ以上であり;
アニオン系界面活性剤が、アリールスルホン酸塩、アリールスルホン酸塩のホルマリン縮合物、α−オレフィンスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルスルホコハク酸ハーフエステル、アルキル硫酸塩、スルホコハク酸塩、ポリオキシアルキレンアリールエーテル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル酢酸塩、ポリオキシアルキレンアリールエーテルリン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸塩、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマーリン酸塩、アルキルリン酸エステル、メチルタウリン酸塩、ポリカルボン酸塩、および脂肪酸塩から選ばれる少なくとも1つ以上であり;
カチオン系界面活性剤が、アルキルアミン塩、および第四級アンモニウム塩から選ばれる少なくとも1つ以上であり;
両性界面活性剤が、アルキルベタイン、アルキルグリシン、アミンオキサイド、およびレシチン類から選ばれる少なくとも1つ以上であり;
水溶性高分子が、ポリオキシアルキレン、デキストリン、アルファー化デンプン、エーテル化デンプン、キサンタンガム、グアーガム、およびポリビニルピロリドンから選ばれる少なくとも1つ以上であり;
アミノ酸が、L−アスパラギン酸、L−グルタミン酸、グリシン、β−アラニン、およびL−ピログルタミン酸から選ばれる少なくとも1つ以上であり;
アミノ糖が、D−グルコサミン塩酸塩、およびD−ガラクトサミン塩酸塩から選ばれる少なくとも1つ以上であり;
二糖アルコールが、マルチトール、イソマルチトール、ラクチトール、およびイソマルトから選ばれる少なくとも1つ以上であり;
塩類において、塩を形成する塩基由来の陽イオンがナトリウム、カリウム、アンモニウム、カルシウム、およびマグネシウムから選ばれる少なくとも1つ以上のイオンである、上記発明1〜3のいずれか1の組成物。
(発明5)
非イオン系界面活性剤が、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルアミン、アルキルポリグリコシド、ポリオキシアルキレンアリールエーテル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸ジエタノールアミド、およびアルキルイミダゾリンから選ばれる少なくとも1つ以上であり;
アニオン系界面活性剤が、アリールスルホン酸塩、アリールスルホン酸塩のホルマリン縮合物、α−オレフィンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、スルホコハク酸塩、ポリオキシアルキレンアリールエーテル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル酢酸塩、ポリオキシアルキレンアリールエーテルリン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸塩、メチルタウリン酸塩、およびポリカルボン酸塩から選ばれる少なくとも1つ以上であり;
塩類において、塩を形成する陰イオンが塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、炭酸、または酢酸由来であって、塩基由来の陽イオンがナトリウム、カリウム、アンモニウム、カルシウム、およびマグネシウムから選ばれる少なくとも1つ以上のイオンである、上記発明1〜3のいずれか1の組成物。
(発明6)単糖が、D−タガトースであり;アニオン系界面活性剤が、アルキル硫酸塩、アリールスルホン酸塩、およびアリールスルホン酸塩のホルマリン縮合物から選ばれる少なくとも1つ以上である、上記発明1〜5のいずれか1の組成物。
(発明7)上記発明1〜6のいずれか1の組成物であって、組成物全体100質量部に対して、単糖1〜95質量部;および助剤を含む組成物。
(発明8)上記発明7の組成物であって、組成物全体100質量部に対して、D−タガトース5〜95質量部;ならびにアルキル硫酸塩0.01〜5質量部、アリールスルホン酸塩0.01〜5質量部、およびアリールスルホン酸塩のホルマリン縮合物0.01〜20質量部から選ばれる少なくとも1つ以上の助剤を含む組成物。
(発明9)植物病害に対する防除剤である、上記発明1〜8のいずれか1の組成物。
(発明10)植物病害が、菌類による病害、または細菌による病害である、上記発明9の組成物。
本発明は、更に以下の(発明11)ないし(発明13の)の植物病害防除方法、および(発明14)ないし(発明15)の単糖の植物病害に対する防除効果を増強する方法にも係るものである。
(発明11)上記発明1〜10のいずれか1の組成物を植物体へ施用することを特徴とする植物病害防除方法。
(発明12)植物体への施用が、組成物を植物体または種子と接触させる、または栽培土壌に含有させることにより植物の根または地下茎に接触させることによる、上記発明11の植物病害防除方法。
(発明13)栽培土壌への施用が、組成物の土壌表面への処理、土壌への潅注、または土壌への混和である、上記発明12の植物病害に対する植物病害防除方法。
(発明14)単糖の植物病害に対する防除効果を増強する方法であって、上記発明1〜10のいずれか1の組成物を植物体へ施用することを特徴とする方法。
(発明15)単糖の植物病害に対する防除効果を増強する方法であって、単糖、ならびに非イオン系界面活性剤(ただし、アセチレングリコール系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、およびシリコーン系界面活性剤を除く)、アニオン系界面活性剤(ただし、リグニンスルホン酸塩を除く)、カチオン系界面活性剤、両性界面活性剤、水溶性高分子、アミノ酸、アミノ糖、二糖アルコール、および塩類から選ばれる少なくとも1つ以上を、同時、または別々に、植物体へ施用することを特徴とする方法。
単糖に、特定の非イオン系界面活性剤、特定のアニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両性界面活性剤、水溶性高分子、アミノ酸、アミノ糖、二糖アルコール、および塩類から選ばれる少なくとも1つ以上の助剤を組み合わせて含有する本発明の組成物は、単糖のみと比較して、様々の植物病害に対して増強された植物病害防除効果、および改善された安定性・希釈性を有する。そのため、薬剤耐性菌を含む菌類、細菌類による各種病害に対して、単糖の使用量を減じ、植物に薬害を与えることなく、茎葉散布剤、土壌処理剤、または種子処理剤などとして、優れた効果を有する。これらの効果は、同業者であっても予想だにできなかった事実である。
本発明の組成物においては、任意の単糖を用いることができる。具体的には、D体、L体の光学異性体がある単糖としては、グルコース、マンノース、アロース、アルトロース、タロース、ガラクトース、イドース、グロース、リボース、デオキシリボース、リキソース、キシロース、アラビノース、エリトロース、トレオース、グリセルアルデヒド、フルクトース、プシコース、タガトース、ソルボース、キシルロース、リブロース、エリトルロース、グルシトール、マンニトール、アルトリトール、イディトール、アラビトール、トレイトール、ラムノース、およびフコース;光学異性体がない単糖としては、ジヒドロキシアセトン、アリトール、ガラクチトール、キシリトール、リビトール、エリトリトール、およびグリセリンが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
好ましくは、D−タガトース、D−アロース、D−プシコース、D−タロース、D−ソルボース、D−ガラクトース、L−フルクトース、D−マンノースおよびD−マンニトール;より好ましくはD−タガトースを挙げることができる。
本発明の組成物に用いることができる非イオン系界面活性剤は、アセチレングリコール系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、およびシリコーン系界面活性剤を除く任意の非イオン系界面活性剤である。具体的にはポリオキシアルキレンアルキルエーテル(ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンヒマシ油エーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油エーテルなど)、ポリオキシアルキレンアルキルアミン(ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレン脂肪酸アミドなど)、アルキルポリグリコシド(デシルポリグルコシドなど)、ポリオキシアルキレンアリールエーテル(ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェノール、ポリオキシアルキレンスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンベンジルフェニルエーテル、ポリオキシアルキレンベンジルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテルホルマリン縮合物、ポリオキシエチレンジアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルホルマリン縮合物など)、グリセリン脂肪酸エステル(グリセリンモノパルミテート、グリセリンモノステアレート、グリセリンモノベヘネート、グリセリンモノ12−ヒドロキシステアレート、グリセリンモノオレエート、グリセリンモノカプリレート、グリセリンモノカプレート、グリセリンモノラウレート、グリセリンモノもしくはジステアレート、グリセリンモノもしくはジパルミテート、グリセリンモノもしくはジベヘネート、グリセリンモノもしくはジオレエート、グリセリンジアセトモノラウレート、グリセリンジアセトモノオレエートなどの脂肪酸モノもしくはジグリセリド;酢酸脂肪酸モノグリセリド、クエン酸脂肪酸モノグリセリド、コハク酸脂肪酸モノグリセリド、乳酸脂肪酸モノグリセリド、ジアセチル酒石酸脂肪酸モノグリセリドなどのグリセリン有機酸脂肪酸エステル;アセチル化モノグリセリド;中鎖脂肪酸トリグリセリド;など)、ポリグリセリン脂肪酸エステル(ジグリセリンモノステアレート、ジグリセリンモノラウレート、ジグリセリンモノミリステート、ジグリセリンモノステアレート、ジグリセリンモノオレエート、テトラグリセリンステアレート、デカグリセリンラウレート、ポリグリセリンポリリシノレートなど)、プロピレングリコール脂肪酸エステル(プロピレングリコールモノラウレート、プロピレングリコールモノパルミテート、プロピレングリコールモノステアレート、プロピレングリコールモノオレエートなど)、ソルビタン脂肪酸エステル(ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタントリステアレート、ソルビタンモノオレエートなど)、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタントリステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンオレエートなど)、ショ糖脂肪酸エステル(ショ糖モノカプレート、ショ糖モノラウレートなど)、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル(ポリオキシエチレンモノラウレート、ポリオキシエチレンジステアレート、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン樹脂酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸ジエステルなど)、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー(ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー、アルキルポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマーエーテル、アルキルフェニルポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマーエーテルなど)、ポリオキシエチレン脂肪酸ビスフェニルエーテル、脂肪酸ジエタノールアミド、およびアルキルイミダゾリンが挙げられる。
非イオン系界面活性剤として、好ましくはポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルアミン、アルキルポリグリコシド、ポリオキシアルキレンアリールエーテル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸ジエタノールアミド、およびアルキルイミダゾリンが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本発明の組成物に用いることができるアニオン系界面活性剤は、リグニンスルホン酸塩を除く任意のアニオン系界面活性剤であり、アリールスルホン酸塩(ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムなどのアルキルベンゼンスルホン酸塩;アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム、モノアルキルナフタレンスルホン酸ナトリウムもしくはジアルキルナフタレンスルホン酸ナトリウムなどのアルキルナフタレンスルホン酸塩;など)、アリールスルホン酸塩のホルマリン縮合物(ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物ナトリウム塩などのナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物塩;アルキルナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物ナトリウム塩などのアルキルナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物塩;フェノールスルホン酸ホルマリン縮合物ナトリウム塩などのフェノールスルホン酸ホルマリン縮合物塩;など)、α−オレフィンスルホン酸塩(α−オレフィンスルホン酸ナトリウムなど)、アルキルスルホン酸塩(アルキルスルホン酸ナトリウムなど)、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸塩(アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウムなど)、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルスルホン酸塩(ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルスルホン酸ナトリウムなど)、ポリオキシエチレンアルキルエーテルスルホコハク酸ハーフエステル、アルキル硫酸塩(ラウリル硫酸ナトリウムなど)、スルホコハク酸塩(ジアルキルスルホコハク酸塩など)、ポリオキシアルキレンアリールエーテル硫酸塩(ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンベンジルフェニルエーテル硫酸塩、ポリオキシアルキレンスチリルフェニルエーテル硫酸塩など)、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩(ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸塩などのポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩;など)、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー硫酸塩(ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー硫酸ナトリウムなど)、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル酢酸塩(ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸ナトリウム塩などのポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩;など)、ポリオキシアルキレンアリールエーテルリン酸塩(ポリオキシエチレンスチレン化フェニルエーテルリン酸塩、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテルリン酸エステル、ポリオキシエチレンベンジルフェニルエーテルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸塩など)、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸塩(ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸モノエタノールアミン塩、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸エステルなど)、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマーリン酸塩(ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマーリン酸ナトリウムなど)、アルキルリン酸エステル(アルキルリン酸、アルキルリン酸ナトリウムなど)、メチルタウリン酸塩(オレイルメチルタウリドナトリウムなど)、ポリカルボン酸塩(アルキレンマレイン酸共重合体ナトリウム、マレイン酸イソブチレンコポリマー、アクリル酸マレイン酸共重合体ナトリウム、ポリカルボン酸ナトリウム・ジスチリルフェニルエーテル硫酸塩アンモニウム塩など)、および脂肪酸塩(半硬化牛脂脂肪酸ソーダ石けんなど)などが挙げられる。
アニオン系界面活性剤としては、好ましくはアリールスルホン酸塩、アリールスルホン酸塩のホルマリン縮合物、α−オレフィンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、スルホコハク酸塩、ポリオキシアルキレンアリールエーテル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル酢酸塩、ポリオキシアルキレンアリールエーテルリン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸塩、メチルタウリン酸塩、およびポリカルボン酸塩が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本発明の組成物においては、任意のカチオン系界面活性剤を用いることができる。具体的には、アルキルアミン塩(ココナットアミンアセテート、ステアリルアミンアセテートなど)、および第四級アンモニウム塩(塩化ジデシルジメチルアンモニウム、塩化オレイルビス(2−ヒドロキシエチル)メチルアンモニウム、アルキルトリメチルアンモニウムクロライド、メチルポリオキシエチレンアルキルアンモニウムクロライド、アルキルN−メチルピリジウムブロマイド、アルキルメチル化アンモニウムクロライド、アルキルペンタメチルプロピレンジアミンジクロライドアルキルジメチルベンザルコニウムクロライド、ベンゼトニウムクロライド、および塩化セチルピリジニウムなど)が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本発明の組成物においては、任意の両性界面活性剤を用いることができる。具体的には、アルキルベタイン(ラウリルベタイン、ジアルキルジアミノエチルベタイン、アルキルジメチルベンジルベタインなど)、アルキルグリシン(ジアルキルジアミノエチルグリシン、アルキルジメチルベンジルグリシンなど)、アミンオキサイド(ラウリルジメチルアミンオキサイドなど)、およびレシチン類(大豆レシチン、卵黄レシチンなどのグリセロリン脂質;など)が挙げられ、好ましくはアルキルベタイン、およびアミンオキサイドが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本発明の組成物においては、任意の水溶性高分子を用いることができる。具体的にはアクリル系高分子(ポリアクリル酸ナトリウム、ポリメタクリル酸ナトリウム、部分けん化酢酸ビニルとビニルエーテルの共重合体、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸およびそのエステルまたは塩の重合体または共重合体などなど)、ポリオキシアルキレン(ポリオキシエチレン、ポリエチレングリコール、ポリエチレンオキシドなど)、セルロース誘導体(メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースなど)、加工デンプン(デキストリン、アルファー化デンプン、可溶性デンプン、エーテル化デンプン、エステル化デンプンなど)、天然高分子(キサンタンガム、グアーガム、アルギン酸ナトリウムなど)、合成系高分子(ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドンなど)など各種の水溶性天然高分子、水溶性半合成高分子、および水溶性合成高分子等を挙げることができる。好ましくは、ポリオキシアルキレン、デキストリン、アルファー化デンプン、エーテル化デンプン、キサンタンガム、グアーガム、およびポリビニルピロリドンが挙げられ、より好ましくはエーテル化デンプン、およびキサンタンガムが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本発明の組成物においては、任意のアミノ酸を用いることができる。具体的には、D体、L体の光学異性体を有するアミノ酸として、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、セリン、トレオニン、システイン、シスチン、メチオニン、プロリン、アスパラギン酸、アスパラギン、グルタミン酸、グルタミン、ヒスチジン、アルギニン、リジン、ノルバリン、ホモセリン、ホモシステイン、ヒドロキシプロリン、オルニチン、シトルリン、3,4−ジヒドロキシフェニルアラニン、テアニン、ピログルタミン酸、およびカルニチンを挙げることができる。光学異性体を有しないアミノ酸としては、グリシン、サルコシン、グリシンベタイン、グアニジノ酢酸、β−アラニン、γ−アミノ酪酸、タウリン、クレアチン、および2−アミノイソ酪酸が挙げられる。好ましくはL−アスパラギン酸、L−グルタミン酸、グリシン、β−アラニン、およびL−ピログルタミン酸が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本発明の組成物においては、任意のアミノ糖またはその塩を用いることができる。塩としては具体的には、塩酸塩、硫酸塩などを挙げることができる。より具体的には、D−グルコサミン、D−グルコサミン塩酸塩、N−アセチル−D−グルコサミン、D−ガラクトサミン、D−ガラクトサミン塩酸塩、N−アセチル−D−ガラクトサミン、D−マンノサミン、D−マンノサミン塩酸塩、およびN−アセチル−D−マンノサミンが挙げられ、好ましくはD−グルコサミン塩酸塩、およびD−ガラクトサミン塩酸塩が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本発明の組成物においては、任意の二糖アルコールを配合することができる。具体的には、マルチトール、イソマルチトール、ラクチトール、およびイソマルト(パラチニット)が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本発明の組成物においては、任意の酸および塩基由来のイオンがイオン結合した塩類を用いることができる。好ましくは、塩を形成する塩基由来の陽イオンがナトリウム、カリウム、アンモニウム、カルシウム、またはマグネシウムそれぞれの塩で、より好ましくは塩を形成する陰イオンが塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、炭酸、または酢酸由来であって、正塩、酸性塩、塩基性塩のいずれをも用いることができる。具体的には、NaCl、NaHSO、NaSO、NaHCO、NaCO、NaNO、NaHPO、NaHPO、NaPO、CHCONa、KCl、KHCO、KCO、KHSO、KSO、KNO、KHPO、KHPO、KPO、CHCOK、CaCl、Ca(OH)Cl、Ca(NO、CaSO、CaHPO、Ca(HPO、Ca(PO、CaCO、MgCl、Mg(OH)Cl、Mg(NO、MgSO、MgHPO、Mg(HPO、Mg(PO、MgCO、NHCl、NHNO、(NH4SO、NHPO、(NHHPO、CHCONH、が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本発明の組成物においては、単糖と、非イオン系界面活性剤(ただし、アセチレングリコール系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、およびシリコーン系界面活性剤を除く)、アニオン系界面活性剤(ただし、リグニンスルホン酸塩を除く)、カチオン系界面活性剤、両性界面活性剤、水溶性高分子、アミノ酸、アミノ糖、二糖アルコール、および塩類から選ばれる少なくとも1つ以上の助剤とを、単糖の植物病害に対する防除効果を増強することができる配合比で配合することができる。具体的には単糖1質量部に対して、助剤0.001〜40質量部の配合比、好ましくは単糖1質量部に対して、助剤0.0025〜10質量部、より好ましくは単糖1質量部に対して、助剤0.005〜1質量部の配合比で配合することができる。
より具体的に述べると、助剤として上記特定の非イオン系界面活性剤、上記特定のアニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両性界面活性剤、または水溶性高分子を配合する場合は、単糖1質量部に対して、助剤0.0001〜40質量部の配合比、好ましくは単糖1質量部に対して、助剤0.001〜10質量部、より好ましくは単糖1質量部に対して、助剤0.0025〜1質量部の配合比で配合することができる。
また、助剤としてアミノ酸、アミノ糖、二糖アルコール、または塩類を配合する場合は、単糖1質量部に対して、助剤0.1〜5質量部の配合比、好ましくは単糖1質量部に対して、助剤0.5〜1質量部の配合比で配合することができる。
本発明の組成物の配合例としては、単糖としてD−タガトース;ならびにアルキル硫酸塩、アリールスルホン酸塩、およびアリールスルホン酸塩のホルマリン縮合物から選ばれる少なくとも1つ以上の助剤を含む、組成物を好ましく挙げることができる。
本発明の組成物の配合例の一態様としては、組成物全体100質量部に対して、単糖1〜95質量部;および助剤を含む組成物を好ましく挙げることができ、更に、単糖としてD−タガトース5〜95質量部;ならびにアルキル硫酸塩0.01〜5質量部、アリールスルホン酸塩0.01〜5質量部、およびアリールスルホン酸塩のホルマリン縮合物0.01〜20質量部から選ばれる少なくとも1つ以上の助剤を含む組成物をより好ましく挙げることができる。
本発明の組成物は、上記の成分を上記の割合で配合して、所望の剤型に製剤化することができる。製剤としては、具体的には、粉剤、水和剤、顆粒水和剤、水溶剤、顆粒水溶剤、粒剤などの固型製剤;乳剤、液剤、マイクロエマルション剤、水性懸濁製剤、水性乳濁製剤、サスポエマルション製剤などの液状製剤のいずれの剤型であってもよく、幅広い製剤の種類に製剤化することができる。また、ここに例示した具体的な剤型以外の剤型であっても、直接または希釈した後で、植物体または種子と接触させる、または栽培土壌に含有させる任意の製剤とすることができる。
本発明の組成物の製剤形態である固形製剤には、固形製剤全体100質量部に対して、上記の単糖を有効成分として通常1〜95質量部、好ましくは40〜90質量部、より好ましくは60〜85質量部配合することができ、残部は、上記助剤と、必要に応じて配合することができるその他の各種補助成分である。
本発明の組成物の製剤形態である液状製剤には、液状製剤全体100質量部に対して、上記の単糖を有効成分として通常1〜80質量部、好ましくは3〜50質量部、より好ましくは4〜20質量部配合することができ、残部は、上記助剤と、必要に応じて配合することができるその他の各種補助成分である。
本発明の組成物は、上記の単糖及び助剤の原体のみを含有してもよいし、必要に応じて、農業用製剤に通常配合されるその他の界面活性剤、固体担体、液体担体、結合剤、溶剤、酸化防止剤、紫外線防止剤などの安定化剤、クエン酸、炭酸マグネシウムなどのpH調整剤、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、エチルパラベンなどの防菌防黴剤、色素等のその他の各種補助成分を更に配合することができる。
本発明の組成物に更に使用できるその他の界面活性剤としては、以下のようなものを挙げることができる。非イオン系界面活性剤として、シリコーン系界面活性剤、アセチレングリコール系界面活性剤、フッ素系界面活性剤などが挙げられ、またアニオン系界面活性剤としては、リグニンスルホン酸塩、などが挙げられる。
本発明の組成物に使用できる担体は、有効成分化合物の植物への到達性を助け又は有効成分の貯蔵、輸送若しくは取り扱いを容易にするために組成物中に混合される、合成又は天然の無機又は有機物質であり得る。本発明の組成物に使用できる固体担体としては、以下のようなものを挙げることができる。例えば、クレー、珪石、タルク、ベントナイト、炭酸カルシウム、ゼオライト、軽石、ケイソウ土、バーミキュライト、パーライト、アタパルジャイト、ホワイトカーボン、尿素、塩化カリウム、硫酸アンモニウム、硫酸ナトリウム、ブドウ糖、ショ糖、乳糖、およびパラフィンワックスなどが挙げられ、通常農薬粉剤や粒剤に利用される、いわゆる増量剤や担体の1種または2種以上を併用できる。
本発明の組成物に使用できる液体担体としては、水、炭化水素溶剤、炭化水素溶剤以外のその他の溶剤を挙げることができる。
本発明の組成物に使用できる結合剤としては、以下のようなものを挙げることができる。例えば、デキストリン、デンプン、可溶性デンプン、αデンプン、アルギン酸ナトリウム、アラビヤガム、トラガントガム、ゼラチン、カゼイン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、アクリル酸共重合体、マレイン酸共重合体などが挙げられる。
本発明の組成物に使用できる溶剤としては、以下のようなものを挙げることができる。例えば、エタノール、イソプロパノール、シクロヘキサノールなどのアルコール類;エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ヘキシレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールなどの多価アルコール類;シクロヘキサノン、γ−ブチロラクトンなどのケトン類、脂肪酸メチルエステル、二塩基酸メチルエステルなどのエステル類;N−アルキルピロリドンなどの含窒素担体類;ヤシ油、大豆油、菜種油などの油脂類;ノルマルパラフィン、ナフテン、イソパラフィン、キシレン、アルキルベンゼン、アルキルナフタレン、ケロシンなどの炭化水素類などが挙げられる。
しかし、これらの成分は以上の例示したものに限定されるものではない。
本発明の組成物は、各種植物病害の防除に用いることができる。ここでいう植物病害とは、病原体によって農作物、花き、花木、樹木などの植物に萎ちょう、立枯れ、黄化、萎縮、徒長などの全身的な異常な病的症状、または斑点、葉枯れ、モザイク、葉巻、枝枯れ、根腐れ、根こぶ、こぶなどの部分的な病的症状が惹起されること、すなわち、植物が病気になることである。植物病害を引き起こす病原体として、主に、菌類、細菌、スピロプラズマ、ファイトプラズマ、ウイルス、ウイロイド、寄生性高等植物、線虫が挙げられ、好ましくは菌類、細菌による植物病害が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
菌類によって引き起こされる病害とは菌類病であり、植物病害を引き起こす病原体の約80%を占めている。菌類病を引き起こす菌類(病原体)として、ネコブカビ菌類、卵菌類、接合菌類、子のう菌類、担子菌類および不完全菌類が挙げられる。例えば、ネコブカビ菌類として、根こぶ病菌、ジャカイモ粉状そうか病菌、テンサイそう根病菌、卵菌類として疫病菌、べと病菌、Pythium属菌、Aphanomyces属菌、接合菌類としてRhizopus属菌、子のう菌類としてモモ縮葉病菌、トウモロコシごま葉枯病菌、イネいもち病菌、うどんこ病菌、炭そ病菌、赤かび病菌、ばか苗病菌、菌核病菌、担子菌類としてさび病菌類、黒穂病菌類、紫紋羽病菌、もち病菌、紋枯病菌、不完全菌類として灰色かび病菌、Alternaria属菌、Fusarium属菌、Penicillium属菌、Rhizoctonia属菌、白絹病菌が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
細菌によって引き起こされる病害とは細菌病であり、植物病害を引き起こす病原体の約10%を占めている。細菌害を引き起こす細菌(病原体)として、グラム陰性細菌を含むプロテオバクテリア門、グラム陽性細菌を含むアクチノバクテリア門およびファーミキューテス門が挙げられる。例えば、プロテオバクテリア門のうち、α−プロテオバクテリアとしてRhizobium属菌、CaLiberibacter属菌、β−プロテオバクテリアとしてAcidovarax属菌、Burkholderia属菌、Ralstonia属菌、γ−プロテオバクテリアとして、Pseudomonas属菌、Xanthomonas属菌、Erwinia属菌、アクチノバクテリア門としてStreptomyces属菌、Clavibacter属菌、Curtobacterium属菌、ファーミキューテス門としてBacillus属菌、Clostridium属菌が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本発明の組成物は、下記の種類の植物病害に対して有効である。以下に具体的病害及びその病原菌を示すが、これらに限定されるものではない。
イネのいもち病(Magnaporthe grisea)、紋枯病(Thanatephorus cucumeris)、褐色菌核病(Ceratobasidium setariae)、褐色小粒菌核病(Waitea circinata)、褐色紋枯病(Thanatephorus cucumeris)、球状菌核病(Sclerotium hydrophilum)、赤色菌核病(Wairea circinata)、黒しゅ病(Entyloma dactylidis)、小球菌核病(Magnaporthe salvinii)、灰色菌核病(Ceratobasidium cornigerum)、ごま葉枯病(Cochliobolus miyabeanus)、条葉枯病(Sphaerulina oryzina)、ばか苗病(Gibberella fujikuroi)、苗立枯病(Pythium spp.、Fusarium spp.、Trichoderma spp.、Rhizopus spp.、Rhizoctonia solaniMucor sp.)、苗腐病(Pythium spp.、Achlya spp.、Dictyuchus spp.)、稲こうじ病(Claviceps virens)、墨黒穂病(Tilletia barclayana)、褐色米(Curvularia spp.、Alternaria spp.)、黄化萎縮病(Sclerophthora macrospora)、白葉枯病(Xanthomonas oryzae pv. oryzae)、褐条病(Acidovorax avenae subsp. avenae)、内頴褐変病(Erwinia ananas)、苗立枯細菌病(Burkholderia plantarii)、もみ枯細菌病(Burkholderia glumae)、葉鞘褐変病(Pseudomonas fuscovaginae)、かさ枯病(Pseudomonas syringae pv.oryzae)、株腐病(Erwinia chrysanthemi)、黄萎病(Phytoplasma oryzae)、縞葉枯病(Rice stripe tenuivirus)、萎縮病(Rice dwarf reovirus);
ムギ類のうどんこ病(Blumeria graminis f.sp.hordei; f.sp.tritici)、さび病(Puccinia striiformisPuccinia graminisPuccinia reconditaPuccinia hordei)、斑葉病(Pyrenophora graminea)、網斑病(Pyrenophora teres)、赤かび病(Gibberella zeaeFusarium culmorumFusarium avenaceum、Monographella nivalis)、雪腐病(Typhula incarnataTyphula ishikariensisMonographella nivalis)、裸黒穂病(Ustilago nuda)、なまぐさ黒穂病(Tilletia cariesTilletia controversa)、眼紋病(Pseudocercosporella herpotrichoides)、株腐病(Ceratobasidium gramineum)、雲形病(Rhynchosporium secalis)、葉枯病(Septoria tritici)、ふ枯病(Phaeosphaeria nodorum)、苗立枯病(Fusarium spp.、Pythium spp.、Rhizoctonia spp.、Septoria spp.、Pyrenophora spp.)、立枯病(Gaeumannomyces graminis)、炭疽病(Colletotrichum graminicola)、麦角病(Claviceps purpurea)、斑点病(Cochliobolus sativus)、黒節病(Pseudomonas syringae pv. syringae);
トウモロコシの赤かび病(Gibberella zeae等)、苗立枯病(Fusarium avenaceumPenicillium spp、 Pythium spp.、Rhizoctonia spp.)、さび病(Puccinia sorghi)、ごま葉枯病(Cochliobolus heterostrophus)、黒穂病(Ustilago maydis)、炭疽病(Colletotrichum graminicola)、北方斑点病(Cochliobolus carbonum)、褐条病(Acidovorax avenae subsp. avenae)、条斑細菌病(Burkholderia andropogonis)、倒伏細菌病(Erwinia chrysanthemi pv. zeae)、萎ちょう細菌病(Erwinia stewartii);ブドウのべと病(Plasmopara viticola)、さび病(Physopella ampelopsidis)、うどんこ病(Uncinula necator)、黒とう病(Elsinoe ampelina)、晩腐病(Glomerella cingulata、 Colletotrichum acutatum)、黒腐病(Guignardia bidwellii)、つる割病(Phomopsis viticola)、すす点病(Zygophiala jamaicensis)、灰色かび病(Botrytis cinerea)、芽枯病(Diaporthe medusaea)、紫紋羽病(Helicobasidium mompa)、白紋羽病(Rosellinia necatrix)、根頭がんしゅ病(Agrobacterium vitis);
リンゴのうどんこ病(Podosphaera leucotricha)、黒星病(Venturia inaequalis)、斑点落葉病(Alternaria mali)、赤星病(Gymnosporangium yamadae)、モニリア病(Monilinia mali)、腐らん病(Valsa ceratosperma)、輪紋病(Botryosphaeria berengeriana)、炭疽病(Colletotrichum acutatumGlomerella cingulata)、すす点病(Zygophiala jamaicensis)、すす斑病(Gloeodes pomigena)、黒点病(Mycosphaerella pomi)、紫紋羽病(Helicobasidium mompa)、白紋羽病(Rosellinia necatrix)、胴枯病(Phomopsis maliDiaporthe tanakae)、褐斑病(Diplocarpon mali)、リンゴの火傷病(Erwiniamylovora)、根頭がんしゅ病(Agrobacterium tumefaciens)、毛根病(Agrobacterium rhizogenes);ナシの黒斑病(Alternaria kikuchiana)、黒星病(Venturia nashicola)、赤星病(Gymnosporangium asiaticum)、輪紋病(Botryosphaeria berengeriana f.sp. piricola)、胴枯病(Phomopsis fukushii)、枝枯細菌病(Erwinia sp.)、根頭がんしゅ病(Agrobacterium tumefaciens)、さび色胴枯病(Erwinia chrysanthemi pv. chrysanthemi)、花腐細菌病(Pseudomonas syringae pv. syringae);セイヨウナシの疫病(Phytophthora cactorumPhytophthora syringae)、枝枯細菌病(Erwinia sp.);モモの黒星病(Cladosporium carpophilum)、ホモプシス腐敗病(Phomopsis sp.)、疫病(Phytophthora sp.)、炭疽病(Colletotrichum gloeosporioides)、縮葉病(Taphrina deformans)、穿孔細菌病(Xhanthomonas campestris pv. pruni)、根頭がんしゅ病(Agrobacterium tumefaciens);オウトウの炭疽病(Glomerella cingulata)、幼果菌核病(Monilinia kusanoi)、灰星病(Monilinia fructicola)、根頭がんしゅ病(Agrobacterium tumefaciens)、樹脂細菌病(Pseudomonas syringae pv. syringae);カキの炭疽病(Glomerella cingulata)、落葉病(Cercospora kakiMycosphaerella nawae)、うどんこ病(Phyllactinia kakikora)、根頭がんしゅ病(Agrobacterium tumefaciens);カンキツの黒点病(Diaporthe citri)、緑かび病(Penicillium digitatum)、青かび病(Penicillium italicum)、そうか病(Elsinoe fawcettii)、褐色腐敗病(Phytophthora citrophthora)、かいよう病(Xhanthomonas campestris pv. citri)、褐斑細菌病(Pseudomonas syringae pv. syringae)、グリーニング病(Liberibactor asiaticus)、根頭がんしゅ病(Agrobacterium tumefaciens);
トマト、キュウリ、豆類、イチゴ、ジャガイモ、キャベツ、ナス、レタス等の灰色かび病(Botrytis cinerea);トマト、キュウリ、豆類、イチゴ、ジャガイモ、ナタネ、キャベツ、ナス、レタス等の菌核病(Sclerotinia sclerotiorum);トマト、キュウリ、豆類、ダイコン、スイカ、ナス、ナタネ、ピーマン、ホウレンソウ、テンサイ等各種野菜の苗立枯病(Rhizoctonia spp.、Pythium spp.、Fusarium spp.、Phythophthora spp.、Sclerotinia sclerotiorum等);ナス科植物の青枯病(Ralstonia solanacearum);ウリ類のべと病(Pseudoperonospora cubensis)、うどんこ病(Sphaerotheca fuliginea)、炭疽病(Colletotrichum orbiculare)、つる枯病(Didymella bryoniae)、つる割病(Fusarium oxysporum)、疫病(Phytophthora parasiticaPhytophthora melonis、Phytophthora nicotianaePhytophthora drechsleriPhytophthora capsici等)、褐斑細菌病(Xhanthomonas campestris pv.cucurbitae)、軟腐病(Erwinia carotovora subsp. carotovora)、斑点細菌病(Pseudomonas syringae pv. lachrymans)、縁枯細菌病(Pseudomonas marginalis pv. marginalis)、がんしゅ病(Streptomyces sp.)、毛根病(Agrobacterium rhizogenes)、キュウリモザイクウィルス(Cucumber mosaic virus);トマトの輪紋病(Alternaria solani)、葉かび病(Fulvia fulva)、疫病(Phytophthora infestans)、萎凋病(Fusarium oxysporum)、根腐病(Pythium myriotylumPythium dissotocum)、炭疽病(Colletotrichum gloeosporioides)、かいよう病(Clavibacter michiganensis)、茎えそ細菌病(Pseudomonas corrugata)、黒斑細菌病(Pseudomonas viridiflava)、軟腐病(Erwinia carotovora subsp. carotovora)、葉こぶ病(Crynebacterium sp.)、萎黄病(Phytoplasma asteris)、黄化萎縮病(Tabaco leaf curl subgroup III geminivirus);ナスのうどんこ病(Sphaerotheca fuliginea等)、すすかび病(Mycovellosiella nattrassii)、疫病(Phytophthora infestans)、褐色腐敗病(Phytophthora capsici)、褐斑細菌病(Pseudomonas cichorii)、茎えそ細菌病(Pseudomonas corrugata)、茎腐細菌病(Erwinia chrysanthemi)、軟腐病(Erwinia carotovora subsp. carotovora)、斑点細菌病(Pseudomonas sp.);
ナタネの黒斑病(Alternaria brassicae)、黒腐病(Xhanthomonas campestris pv. campestris)、黒斑細菌病(Pseudomonas syringae pv. maculicola)、軟腐病(Erwinia carotovora);アブラナ科野菜の黒斑病(Alternaria brassicae等)、白斑病(Cercosporella brassicae)、根朽病(Phoma lingam)、根こぶ病(Plasmodiophora brassicae)、べと病(Peronospora parasitica)、黒腐病(Xhanthomonas campestris pv. campestris)、黒斑細菌病(Pseudomonas syringae pv. maculicola)、軟腐病(Erwinia carotovora subsp. carotovora);キャベツの株腐病(Thanatephorus cucumeris)、萎黄病(Fusarium oxysporum);ハクサイの尻腐病(Rhizoctonia solani)、黄化病(Verticillium dahliae);ネギのさび病(Puccinia allii)、黒斑病(Alternaria porri)、白絹病(Sclerotium rolfsii)、白色疫病(Phytophthora porri)、黒腐菌核病(Sclerotium cepivorum);タマネギのかいよう病(Curtobacterium flaccumfaciens)、軟腐病(Erwinia carotovora subsp. carotovora)、斑点細菌病(Pseudomonas syringae pv. syringae)、腐敗病(Erwinia rhapontici)、鱗片腐敗病(Burkholderia gladioli)、萎黄病(Phytoplasma asteris);ニンニクの軟腐病(Erwinia carotovora subsp. carotovora)、春腐病(Pseudomonas marginalis pv.marginalis);ダイズの紫斑病(Cercospora kikuchii)、黒とう病(Elsinoe glycines)、黒点病(Diaporthe phaseolorum)、リゾクトニア根腐病(Rhizoctonia solani)、茎疫病(Phytophthora sojae)、べと病(Peronospora manshurica)、さび病(Phakopsora pachyrhizi)、炭疽病(Colletotrichum truncatum等)、葉焼病(Xhanthomonas campestris pv. glycines)、斑点細菌病(Pseudomonas syringae pv. glycinea);
インゲンの炭疽病(Colletotrichum lindemuthianum)、青枯病(Ralstonia solanacearum)、かさ枯病(Pseudomonas syringae pv. phaseolicola)、褐斑細菌病(Pseudomonas viridiflava)、葉焼病(Xhanthomonas campestris pv. phaseoli);ラッカセイの黒渋病(Mycosphaerella berkeleyi)、褐斑病(Mycosphaerella arachidis)、青枯病(Ralstonia solanacearum);エンドウのうどんこ病(Erysiphe pisi)、べと病(Peronospora pisi)、つる枯細菌病(Pseudomonas syringae pv.pisi)、つる腐細菌病(Xhanthomonas campestris pv. pisi);ソラマメのべと病(Peronospora viciae)、疫病(Phytophthora nicotianae);ジャガイモの夏疫病(Alternaria solani)、黒あざ病(Thanatephorus cucumeris)、疫病(Phytophthora infestans)、銀か病(Helminthosporium solani)、乾腐病(Fusarium oxysporumFusarium solani)、粉状そうか病(Spongospora subterranea)、青枯病(Ralstonia solanacearum)、黒あし病(Erwinia carotovora subsp. atroseptica)、そうか病(Streptomyces scabiesStreptomyces acidiscabies)、軟腐病(Erwinia carotovora subsp. carotovora)、粘性腐敗病(Crostridium spp.)、輪腐病(Clavibacter michiganensis subsp.sepedonicus);サツマイモの立枯病(Streptomyces ipomoeae);テンサイの褐斑病(Cercospora beticola)、べと病(Peronospora schachtii)、黒根病(Aphanomyces cochioides)、蛇の目病(Phoma betae)、根頭がんしゅ病(Agrobacterium tumefaciens)、そうか病(Streptomyces scabies)、斑点細菌病(Pseudomonas syringae pv. aptata);
ニンジンの黒葉枯病(Alternaria dauci)、こぶ病(Rhizobacter dauci)、根頭がんしゅ病(Agrobacterium tumefaciens)、ストレプトミセスそうか病(Streptomyces spp.)、軟腐病(Erwinia carotovora subsp. carotovora);イチゴのうどんこ病(Sphaerotheca aphanis var. aphanis)、疫病(Phytophthora nicotianae等)、炭疽病(Glomerella cingulata等)、果実腐敗病(Pythium ultimum)、青枯病(Ralstonia solanacearum)、角斑細菌病(Xhanthomonas campestris)、芽枯細菌病(Pseudomonas marginalis pv. marginalis);チャの網もち病(Exobasidium reticulatum)、白星病(Elsinoe leucospila)、炭疽病(Colletotrichum theae−sinensis)、輪斑病(Pestalotiopsis longiseta)、赤焼病(Pseudomonas syringae pv.theae)、かいよう病(Xhanthomonas campestris pv. theicola)、てんぐ巣病(Pseudomonas sp.);タバコの赤星病(Alternaria alternata)、うどんこ病(Erysiphe cichoracearum)、炭疽病(Colletotrichum gloeosporioides)、疫病(Phytophthora nicotianae)、野火病(Pseudomonas syringae pv.tabaci)、黄がさ細菌病(Pseudomonas syringae pv.mellea)、空洞病(Erwinia carotovora subsp. carotovora)、立枯病(Ralstonia solanacearum)、タバコモザイクウィルス(Tobaco mosaic virus);ワタの立枯病(Fusarium oxysporum);ヒマワリの菌核病(Sclerotinia sclerotiorum)、角点病(Xhanthomonas campestris pv.malvacearum)、空洞病Erwinia carotovora subsp. carotovora)、斑点細菌病(Pseudomonas syringae pv.helianthi);バラの黒星病(Diplocarpon rosae)、うどんこ病(Sphaerotheca pannosa等)、疫病(Phytophthora megasperma)、べと病(Peronospora sparsa)、根頭がんしゅ病(Agrobacterium tumefaciens);キクの褐斑病(Septoria obesa)、白さび病(Puccinia horiana)、疫病(Phytophthora cactorum)、斑点細菌病(Pseudomonas cichorii)、軟腐病(Erwinia carotovora subsp. carotovora)、根頭がんしゅ病(Agrobacterium tumefaciens)、毛根病(Agrobacterium rhizogenes)、緑化病(Phytoplasma aurantifolia);芝のブラウンパッチ病(Rhizoctonia solani)、ダラースポット病(Sclerotinia homoeocarpa)、カーブラリア葉枯病(Curvularia sp.)、さび病 (Puccinia zoysiae)、ヘルミントスポリウム葉枯病(Cochliobolus sp.)、雲形病(Rhynchosporium secalis)、立枯病(Gaeumannomyces graminis)、炭疽病(Colletotrichum sp.)、雪腐褐色小粒菌核病(Typhula incarnata)、雪腐黒色小粒菌核病(Typhula ishikariensis)、雪腐大粒菌核病(Myriosclerotinia borealis)、フェアリーリング病(Marasmius oreades等)、ピシウム病(Pythium aphanidermatum等)、いもち病(Pyricularia grisea)。
本発明の組成物の施用方法としては、組成物を植物体または種子と接触させる、または栽培土壌に含有させることにより植物の根または地下茎に接触させる、すなわち具体的には組成物の植物個体への茎葉散布処理、苗箱処理、土壌表面への散布処理、土壌表面への散布処理後の土壌混和、土壌中への注入処理、土壌中での注入処理後の土壌混和、土壌潅注処理、土壌潅注処理後の土壌混和、植物種子への吹き付け処理、植物種子への塗沫処理、植物種子への浸漬処理または植物種子への粉衣処理等があげられるが、通常当業者が利用するどの様な施用方法にても十分な効力を発揮する。
すなわち、本発明は、組成物を植物体へ施用することを特徴とする植物病害防除方法;当該方法であって、植物体への施用が、組成物を植物体または種子と接触させる、または栽培土壌に含有させることにより植物の根または地下茎に接触させることによる方法;当該方法であって、栽培土壌への施用が、組成物の土壌表面への処理、土壌への潅注、または土壌への混和である、植物病害に対する植物病害防除方法にも関する。
本発明の組成物の施用量および施用濃度は、対象作物、対象病害、病害の発生程度、化合物の剤型、施用方法および各種環境条件等によって変動するが、散布または潅注する場合には有効成分量(単糖)としてヘクタール当たり50〜1,000,000gが適当であり、望ましくはヘクタール当り100〜500,000gである。また、種子処理の場合の使用量は、有効成分量(単糖)として種子1kg当たり0.001〜50g、好ましくは0.01〜10gである。本発明の組成物を植物個体への茎葉散布処理、土壌表面への散布処理、土壌中への注入処理、土壌潅注処理する場合は、適当な担体に適当な濃度に希釈した後、処理を行っても良い。本発明の組成物を植物種子に接触させる場合は、適当な濃度に希釈した後、植物種子に浸漬、粉衣、吹き付け、塗沫処理して用いても良い。粉衣・吹き付け・塗沫処理する場合の組成物使用量は、通常、有効成分量(単糖)として、乾燥植物種子重量の0.05〜50%程度、さらに望ましくは0.1〜30%が適当であるが、このような使用量は、これら範囲に限定されるものではなく、組成物の形態や処理対象となる植物種子の種類により変わりうる。
本発明でいう「植物体」とは、光合成をして運動せずに生活するものをいう。具体的には、稲、小麦、大麦、トウモロコシ、ブドウ、リンゴ、ナシ、モモ、オウトウ、カキ、カンキツ、大豆、インゲン、イチゴ、ジャガイモ、キャベツ、レタス、トマト、キュウリ、ナス、スイカ、テンサイ、ホウレンソウ、サヤエンドウ、カボチャ、サトウキビ、タバコ、ピーマン、サツマイモ、サトイモ、コンニャク、綿、ヒマワリ、チューリップ、キク、芝等の農園芸作物が挙げられるがこれらに限定されるものではない。また、本発明でいう「植物体」とは、前記植物個体を構成する全ての部位を総称するものであり、例えば、茎、葉、根、種子、花、果実等が挙げられる。
本発明でいう「種子」とは、幼植物が発芽するための栄養分を蓄え農業上繁殖に用いられるものをいう。具体的にはトウモロコシ、大豆、綿、稲、テンサイ、小麦、大麦、ヒマワリ、トマト、キュウリ、ナス、ホウレンソウ、サヤエンドウ、カボチャ、サトウキビ、タバコ、ピーマンおよびセイヨウアブラナ等の種子やサトイモ、ジャガイモ、サツマイモ、コンニャク等の種芋、食用ゆり、チューリップ等の球根やラッキョウ等の種球等、さらに遺伝子等を人工的に操作することにより生み出された植物であり自然界に元来存在するものではない遺伝子組み換え作物、例えば除草剤耐性を付与した大豆、トウモロコシ、綿等、寒冷地適応したイネ、タバコ等、殺虫物質生産能を付与したトウモロコシ、綿等の種子、バレイショの塊茎が挙げられるがこれらに限定されるものではない。
本発明の組成物は、必要に応じて他の農薬、例えば、殺菌剤、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、除草剤および植物成長調節剤などの農薬、土壌改良剤または肥効物質と混用又は併用することができる。
本発明においては、上述の単糖及び助剤を含有する組成物を用いるほか、単糖を有効成分として含有する組成物、及び上記助剤を含有する組成物を、同時に又は別々に使用することもできる。別々に使用する場合、単糖を有効成分として含有する組成物、及び上記助剤を含有する組成物のいずれかを先に使用した後に、もう一方の組成物を使用してもよく、いずれを先に使用するかは任意である。すなわち、本発明は、単糖の植物病害に対する防除効果を増強する方法であって、単糖、ならびに非イオン系界面活性剤(ただし、アセチレングリコール系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、およびシリコーン系界面活性剤を除く)、アニオン系界面活性剤(ただし、リグニンスルホン酸塩を除く)、カチオン系界面活性剤、両性界面活性剤、水溶性高分子、アミノ酸、アミノ糖、二糖アルコール、および塩類から選ばれる少なくとも1つ以上を、同時、または別々に、植物体へ施用することを特徴とする方法にも関する。
本発明における組成物の詳細を実施例および試験例により説明する。しかし、本発明はこれらの実施例および試験例によって何ら限定されるものではない。
なお、下記試験例において、HLBとは、界面活性剤の水と油への親和性の程度を表す値である。HLB値は0から20までの値を取り、0に近いほど親油性が高く20に近いほど親水性が高くなる。また、ntとは、未実施を意味する。
また、下記実施例および試験例において、「部」は、「質量部」を表すものとする。
[実施例1]水溶剤の試製
D−タガトース80部、ネオペレックスNo.6Fパウダー(花王(株)製、アリールスルホン酸塩)20部を混合し、ハンマーミルで粉砕して本発明の組成物である水溶剤を得た。また、ネオペレックスNo.6Fパウダーの部分をニューコール2614(日本乳化剤(株)製、ポリオキシアルキレンアリールエーテル)、またはアミコールNo.1(日澱化学(株)製、デキストリン)に変え、同様の製造方法で本発明の組成物である水溶剤を得て、試験例1に用いた。
[実施例2]液剤の試製
D−タガトース4部、ネオペレックスNo.6Fパウダー1部、水95部を加えて混合溶解し、本発明の組成物である液剤を得た。また、ネオペレックスNo.6Fパウダーの部分をニューコール2614、アセタミン24(花王(株)製、アルキルアミン塩)、アンヒトール24B(花王(株)製、アルキルベタイン)またはアミコールNo.1に変えて、同様の製造方法で本発明の組成物である液剤を得て、試験例2に用いた。
[実施例3]顆粒水溶剤(押出造粒型)の試製
D−タガトース80部、ネオペレックスNo.6Fパウダー20部を混合し、水2部を加えて混練した。次にこの加水混練物を口径1.0mmのスクリーンを装着した押し出し造粒機にて造粒した。得られた造粒物を流動層乾燥機で乾燥した後、500μm〜1410μmで篩い分けして本発明の組成物である顆粒水溶剤を得た。また、ネオペレックスNo.6FパウダーをアミコールNo.1に変え、同様の製造方法で本発明の組成物である顆粒水溶剤を得て、試験例3に用いた。
[実施例4]顆粒水溶剤(攪拌造粒型)の試製
D−タガトース80部、ネオペレックスNo.6Fパウダー20部を混合し、水2部を加えて攪拌造粒した。得られた造粒物を棚型乾燥機で乾燥した後、500μm〜2000μmで篩い分けして本発明の組成物である顆粒水溶剤を得た。また、ネオペレックスNo.6FパウダーをアミコールNo.1に変え、同様の製造方法で本発明の組成物である顆粒水溶剤を得て、試験例4に用いた。
[実施例5]非イオン系界面活性剤を含む水溶剤の試製
実施例1のネオペレックスNo.6Fパウダーの部分を各種非イオン系界面活性剤に変え、実施例1と同様の製造方法で本発明の組成物である水溶剤を得、試験例5に用いた。
[実施例6]アニオン系、カチオン系、または両性界面活性剤を含む水溶剤の試製
実施例1のネオペレックスNo.6Fパウダーの部分を各種アニオン系界面活性剤、各種カチオン系界面活性剤、または各種両性界面活性剤に変え、実施例1と同様の製造方法で本発明の組成物である水溶剤を得て、試験例6に用いた。
[実施例7]水溶性高分子を含む水溶剤の試製
実施例1のネオペレックスNo.6Fパウダーの部分を各種水溶性高分子に変え、実施例1と同様の製造方法で本発明の組成物である水溶剤を得て、試験例7に用いた。
[実施例8]アミノ酸、アミノ糖または二糖アルコールを含む液剤の試製
D−タガトース5部、イソマルト(パラチニット)5部、水90部を加えて混合溶解し、本発明の組成物である液剤を得た。また、イソマルトを二糖アルコール,アミノ糖を含む各種糖類、アミノ酸、核酸塩基、ヌクレオシド、または有機酸に変え、同様の製造方法で本発明の組成物である液剤を得て、試験例8に用いた。
[実施例9]D−タガトース以外の各種単糖と各種アニオン系界面活性剤を含む液剤の試製
D−プシコース、D−ソルボース、D−アロース、D−タロース、D−ガラクトース、L−フルクトース、またはD−マンノースを10部、各種アニオン系界面活性剤を0.25〜0.5部、水を89.5〜89.75部加えて混合溶解し、本発明の組成物である液剤を得て、試験例9に用いた。
[実施例10]複数種の界面活性剤を含む水溶剤の試製
D−タガトース80部、複数種のアニオン系界面活性剤を混合して7.5〜19部、ラクトースを1〜12.5部混合し、ハンマーミルで粉砕して本発明の組成物である水溶剤を得た(処方1〜11)。また、各種アニオン系界面活性剤を7.5〜19部、ラクトースを81〜92.5部を混合し、ハンマーミルで粉砕して本発明の組成物である水溶剤を得た(処方12〜22)。またD−タガトースのみをハンマーミルで粉砕して本発明の組成物である水溶剤を得た(処方23〜24)。これらの組成物を試験例10に用いた。
[実施例11]アニオン系界面活性剤を含む水溶剤の試製
D−タガトース80部、各種アニオン系界面活性剤20部を混合し、また主剤なしの場合は、ラクトース80部、各種アニオン系界面活性剤20部を混合し、またD−タガトースのみの場合は、D−タガトース80部、ラクトース20部を混合し、ハンマーミルで粉砕して本発明の組成物の水溶剤を得て、試験例11に用いた。
[実施例12]糖類、アミノ酸、塩類とアニオン系界面活性剤を含む液剤の試製
D−タガトース5部、各種糖類5部、水90部を加えて混合し、本発明の組成物である液剤を得た(主剤+助剤1)。また、D−タガトース5部、各種糖類5部、アニオン系界面活性剤としてアルキルベンゼンスルホン酸塩0.016部、アルキル硫酸塩0.3部、アルキルナフタレンスルホン酸塩0.3部、水89部を加えて混合し、本発明の組成物である液剤を得た(主剤+助剤1+助剤2)。また、糖類をアミノ酸または塩類に変え、同様の製造方法で本発明の組成物である液剤を得て、試験例12に用いた。
また、主剤のみの場合は、D−タガトース5部と水95部を、主剤とアニオン系界面活性剤のみの場合は、D−タガトース5部、アニオン系界面活性剤としてアルキルベンゼンスルホン酸塩0.016部、アルキル硫酸塩0.3部、アルキルナフタレンスルホン酸塩0.3部、水94部を、アニオン系界面活性剤のみの場合は、アルキルベンゼンスルホン酸塩0.016部、アルキル硫酸塩0.3部、アルキルナフタレンスルホン酸塩0.3部、水99部を加えて混合し、本発明の組成物である液剤を得て、試験例12に用いた。
[実施例13]各種糖類とアニオン系界面活性剤を含む水溶剤の試製
D−タガトース20〜80部、D−グルコース、D−フルクトース、D−ガラクトース、D−マンノース、D−タロース、D−ソルボース、D−プシコース、またはラクトースを2.5〜30部を加えて混合し、ハンマーミルで粉砕して本発明の組成物である水溶剤を得た(化合物1+化合物2+化合物3)。また、D−タガトース20〜80部、D−グルコース、D−フルクトース、D−ガラクトース、D−マンノース、D−タロース、D−ソルボース、D−プシコース、またはラクトースを2.5〜30部、アニオン系界面活性剤としてアルキルベンゼンスルホン酸塩0.25部、アルキル硫酸塩として5部、アルキルナフタレンスルホン酸塩5部を加えて混合し、ハンマーミルで粉砕して本発明の組成物である水溶剤を得た(化合物1+化合物2+化合物3+助剤)。また、各種アニオン系界面活性剤を0.25〜5部、ラクトース90部を混合し、ハンマーミルで粉砕して本発明の組成物である水溶剤を得た(助剤のみ)。これらの組成物を試験例13に用いた。
本発明の組成物の評価方法([試験例1〜10、12、および13])
本試験例では、キュウリべと病(CDM)、ブドウべと病(VDM)、キュウリうどんこ病(CPM)、コムギ赤さび病(WR)、トマト疫病(LB)、オオムギうどんこ病(BPM)、ブドウさび病(VR)、ダイズさび病(SR)、トマト灰色かび病(GM)、イネいもち病(B)、キュウリ炭そ病(CA)、リンゴ黒星病(AS)、コムギ葉枯病(SLB)、イネ紋枯病(SB)、キュウリ斑点細菌病(CBS)、ハクサイ軟腐病(CSR)、トマト青枯病(TBW)に対する防除試験を行った。以下に試験方法の詳細を示した。
(キュウリべと病:CDM / ucumber owny ildew)
供試植物(キュウリ品種:相模半白)を播種後、本葉が1枚展開するまで栽培した。試験では、各処方が所定の濃度となるように蒸留水で希釈した希釈液(5ml/ポット)を散布した。散布1日後の苗に、1×10個/mlのキュウリべと病菌(Pseudoperonospora cubensis)の遊走子のう懸濁液を噴霧接種した後、室温が20℃の接種室に約24時間放置し、発病を促した。接種7日後の発病程度を調査し、その効果を評価した。
(ブドウべと病:VDM / ine owny ildew)
供試植物(ブドウ品種:ネオマスカット)を播種後、本葉が3〜4枚展開するまで栽培した。試験では、各処方が所定の濃度となるように蒸留水で希釈した希釈液(5ml/ポット)を散布した。散布1日後の苗に、1×10個/mlのブドウべと病菌(Plasmopara viticola)の遊走子のう懸濁液を噴霧接種した後、室温が20℃の接種室に約24時間放置し、発病を促した。接種10日後の発病程度を調査し、その効果を評価した。
(キュウリうどんこ病:CPM /ucumber owdery ildew)
供試植物(キュウリ品種:相模半白)を播種後、本葉が1枚展開するまで栽培した。試験では、各処方が所定の濃度となるように蒸留水で希釈した希釈液(5ml/ポット)を散布した。散布1日後の苗に、1×10個/mlのキュウリうどんこ病菌(Sphaerotheca cucurbitae)の分生胞子を噴霧接種した後、7日後の発病程度を調査し、その効果を評価した。
(コムギ赤さび病:WR/ heat ust)
供試植物(コムギ品種:農林61号)を播種後、第2葉が展開するまで栽培した。試験では、各処方が所定の濃度となるように蒸留水で希釈した希釈液(5ml/ポット)を散布した。散布1日後の苗に、1×10個/mlのコムギ赤さび病菌(Puccinia recondita)の夏胞子を噴霧接種した後、10日後の発病程度を調査し、その効果を評価した。
(トマト疫病:LB/ ate light)
供試植物(トマト品種:大型福寿)を播種後、本葉が5枚展開するまで栽培した。試験では、各処方が所定の濃度となるように蒸留水で希釈した希釈液(5ml/ポット)を散布した。散布1日後の苗に、1×10個/mlのトマト疫病菌(Phytophthora infestans)の遊走子のう懸濁液を噴霧接種した後、室温が20℃の接種室に約24時間放置し、発病を促した。接種7日後の発病程度を調査し、その効果を評価した。
(オオムギうどんこ病:BPM/ arley owdery ildew)
供試植物(オオムギ品種:赤神力)を播種後、第2葉が展開するまで栽培した。試験では、各処方が所定の濃度となるように蒸留水で希釈した希釈液(5ml/ポット)を散布した。散布1日後の苗に、オオムギうどんこ病菌(Blumeria graminis f.sp.hordei)の分生胞子を叩き落して接種した後、7日後の発病程度を調査し、その効果を評価した。
(ブドウさび病:VR/ ine ust)
供試植物(ブドウ品種:ネオマスカット)を播種後、本葉が3〜4枚展開するまで栽培した。試験では、各処方が所定の濃度となるように蒸留水で希釈した希釈液(5ml/ポット)を散布した。散布1日後の苗に、1×10個/mlのブドウさび病菌(Phakopsora ampelopsidis)の夏胞子を噴霧接種した後、室温が20〜23℃の接種室に約24時間放置し、発病を促した。接種12日後の発病程度を調査し、その効果を評価した。
(ダイズさび病:SR/ oybean ust)
供試植物(ダイス品種:エンレイ)を播種後、本葉が2枚展開するまで栽培した。試験では、各処方が所定の濃度となるように蒸留水で希釈した希釈液(5ml/ポット)を散布した。散布1日後の苗に、1×10個/mlのダイズさび病菌(Phakopsora pachyrhizi)の夏胞子を噴霧接種した後、室温が20〜23℃の接種室に約24時間放置し、発病を促した。接種12日後の発病程度を調査し、その効果を評価した。
(トマト灰色かび病:GM/ ray old)
供試植物(トマト品種:大型福寿)を播種後、本葉が3枚展開するまで栽培した。試験では、各処方が所定の濃度となるように蒸留水で希釈した希釈液(5ml/ポット)を散布した。散布1日後の苗に、1×10個/mlの灰色かび病菌(Botrytis cinerea)の分生胞子を噴霧接種した後、室温が20〜23℃の接種室に約48時間放置し、発病を促した。接種2日後の発病程度を調査し、その効果を評価した。
(イネいもち病:B/ last)
供試植物(イネ品種:幸風)を播種後、第2葉が展開するまで栽培した。試験では、各処方が所定の濃度となるように蒸留水で希釈した希釈液(5ml/ポット)を散布した。散布1日後の苗に、1×10個/mlのイネいもち病菌(Magnaporthe grisea)の分生胞子を噴霧接種した後、室温が20〜23℃の接種室に約24時間放置し、発病を促した。接種10日後の発病程度を調査し、その効果を評価した。
(キュウリ炭そ病:CA/ucumber nthracnose)
供試植物(キュウリ品種:相模半白)を播種後、本葉が1枚展開するまで栽培した。試験では、各処方が所定の濃度となるように蒸留水で希釈した希釈液(5ml/ポット)を散布した。散布1日後の苗に、1×10個/mlのキュウリ炭疽病菌(Colletotrichum orbiculare)の分生胞子を噴霧接種した後、室温が20〜23℃の接種室に約24時間放置し、発病を促した。接種10日後の発病程度を調査し、その効果を評価した。
(リンゴ黒星病:AS/pple cab)
供試植物(リンゴ品種:王林)を播種後、本葉が4枚展開するまで栽培した。試験では、各処方が所定の濃度となるように蒸留水で希釈した希釈液(5ml/ポット)を散布した。散布1日後の苗に、1×10個/mlのリンゴ黒星病菌(Venturia inaequalis)の分生胞子を噴霧接種した後、室温が18〜20℃の接種室に約24時間放置し、発病を促した。接種10日後の発病程度を調査し、その効果を評価した。
(コムギ葉枯病:SLB/peckled eaf lotch)
供試植物(コムギ品種:農林61号)を播種後、第2葉が展開するまで栽培した。試験では、各処方が所定の濃度となるように蒸留水で希釈した希釈液(5ml/ポット)を散布した。散布1日後の苗に、1×107個/mlのコムギ葉枯病菌(Septoria tritici)の分生胞子を噴霧接種した後、室温が18℃の接種室に約24時間放置し、発病を促した。接種14日後の発病程度を調査し、その効果を評価した。
(イネ紋枯病:SB/heath light)
供試植物(イネ品種:幸風)を播種後、第3葉が展開するまで栽培した。試験では、各処方が所定の濃度となるように蒸留水で希釈した希釈液(5ml/ポット)を散布した。散布1日後の苗に、エンバク培地で14日間培養したイネ紋枯病菌(Rhizoctonia solani)の菌塊を接種した後、室温が28℃の接種室に約24時間放置し、発病を促した。接種14日後の発病程度を調査し、その効果を評価した。
(キュウリ斑点細菌病:CBS/ucumber acterial pot)
供試植物(キュウリ品種:相模半白)を播種後、本葉が1枚展開するまで栽培した。試験では、各処方が所定の濃度となるように蒸留水で希釈した希釈液(5ml/ポット)を散布した。散布1日後の苗に、1×10個/mlのキュウリ斑点細菌病菌(Pseudomonas syringae pv. lachrymans)を噴霧接種した後、室温が25℃の接種室に約24時間放置し、発病を促した。接種10日後の発病程度を調査し、その効果を評価した。
(ハクサイ軟腐病:CSR/abbage oft ot)
供試植物(ハクサイ品種:無双)を播種後、本葉が2枚展開するまで栽培した。試験では、各処方が所定の濃度となるように蒸留水で希釈した希釈液(5ml/ポット)を散布した。散布1日後の苗に、1×10個/mlのハクサイ軟腐病菌(Erwinia carotovora subsp. carotovora)を傷接種した後、室温が23℃の接種室に約24時間放置し、発病を促した。接種1日後の発病程度を調査し、その効果を評価した。
(トマト青枯病:TBW/omato acterial ilt)
供試植物(トマト品種:大型福寿)を播種後、本葉が3枚展開するまで栽培した。試験では、各処方が所定の濃度となるように蒸留水で希釈した希釈液(5ml/ポット)を散布した。散布1日後の苗に、1×10個/mlのトマト青枯病菌(Ralstonia solanacearum)を傷接種した後、室温が25℃の接種室に約24時間放置し、発病を促した。接種10日後の発病程度を調査し、その効果を評価した。
以上の方法で評価した病害防除試験について、以下を指標として発病程度を評価した。なお、防除価は発病程度から算出した。
[発病程度]
0 :無発病
0.1:発病面積が3%程度
0.3:発病面積が10%程度
0.8:発病面積が25%程度
1.5:発病面積が50%程度
2 :発病面積が70%程度
3 :発病面積が95%以上
[防除価]
防除価=100{1−(n/N)}
N=無処理区の発病程度、 n=各区の発病程度
[試験例1]組成物(水溶剤)の評価
実施例1で調製したD−タガトース水溶剤のキュウリべと病に対する効果を評価した。さらに、D−タガトースのみを含む処方に対し、本発明の処方による防除価の向上の程度を以下の指数を指標として評価した。なお、キュウリべと病に対して200倍希釈(処理濃度:D−タガトース0.4%+助剤0.1%)の防除効果を指標に、効力の向上を評価した。その結果を表1に示す。
0:D−タガトースのみを含む処方に比べ、防除価が同等、または低下
1:防除価の向上が1以上10未満
2:防除価の向上が10以上20未満
3:防除価の向上が20以上30未満
4:防除価の向上が30以上40未満
5:防除価の向上が40以上
なお、D−タガトースのみを含む処方のキュウリべと病に対する防除価は、処理濃度0.4%で50(40〜60)程度であった。
キュウリべと病に対し、D−タガトースのみを含む処方に対し、アニオン系界面活性剤、非イオン系界面活性剤、水溶性高分子を含む水溶剤で、顕著な防除効果の向上が認められた。
Figure 0006699030
[試験例2]組成物(液剤)の評価
試験例1と同様の試験方法および評価方法で、実施例2で調製したD−タガトース液剤のキュウリべと病に対する効果を評価した。さらに、D−タガトースのみを含む処方に対し、本発明の処方による防除価の向上の程度を試験例1と同様の指数を指標として評価した。なお、キュウリべと病に対して10倍希釈(処理濃度:D−タガトース0.4%+助剤0.1%)の防除効果を指標に効力の向上を評価した。その結果を表2に示す。
キュウリべと病に対し、D−タガトースのみを含む処方に対し、アニオン系界面活性剤、非イオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両性界面活性剤、水溶性高分子を含む液剤で、顕著な防除効果の向上が認められた。
Figure 0006699030
[試験例3]組成物(顆粒水溶剤(押出型))の評価
試験例1と同様の試験方法および評価方法で、実施例3で調製したD−タガトース顆粒水溶剤のキュウリべと病に対する効果を評価した(200倍希釈、処理濃度:D−タガトース0.4%+助剤0.1%)。さらに、D−タガトースのみを含む処方に対し、本発明の処方による防除価の向上の程度を試験例1と同様の指数を指標として評価した。その結果を表3に示す。
キュウリべと病に対し、D−タガトースのみを含む処方に対し、アニオン系界面活性剤、水溶性高分子を含む顆粒水溶剤で、顕著な防除効果の向上が認められた。
Figure 0006699030
[試験例4]組成物(顆粒水溶剤(攪拌型))の評価
試験例1と同様の試験方法および評価方法で、実施例4で調製したD−タガトース顆粒水溶剤のキュウリべと病に対する効果を評価した(200倍希釈、処理濃度:D−タガトース0.4%+助剤0.1%)。さらに、D−タガトースのみを含む処方に対し、本発明の処方による防除価の向上の程度を試験例1と同様の指数を指標として評価した。その結果を表4に示す。
キュウリべと病に対し、D−タガトースのみを含む処方に対し、アニオン系界面活性剤、水溶性高分子を含む顆粒水溶剤で、顕著な防除効果の向上が認められた。
Figure 0006699030
[試験例5]非イオン系界面活性剤を含む組成物(水溶剤)の評価
試験例1と同様の試験方法および評価方法で、実施例5で調製した非イオン系界面活性剤を含むD−タガトース水溶剤のキュウリべと病、ブドウべと病、キュウリうどんこ病、コムギ赤さび病に対する効果を評価した。さらに、D−タガトースのみを含む処方に対し、本発明の処方による防除価の向上の程度を試験例1と同様の指数を指標として評価した。なお、キュウリべと病に対しては200倍希釈(処理濃度:D−タガトース0.4%+助剤0.1%)の防除効果を指標に、その他の病害では100倍希釈(処理濃度:D−タガトース0.8%+助剤0.2%)の防除効果を指標に効力の向上を評価した。その結果を表5に示す。
なお、D−タガトースのみを含む処方のキュウリべと病に対する防除価は、処理濃度0.4%で50(40〜60)程度、ブドウべと病に対する防除価は0.8%で40(30〜50)程度、キュウリうどんこ病に対する防除価は0.8%で50(40〜60)程度、コムギ赤さび病に対する防除価は0.8%で防除価5(0〜10)程度であった。
キュウリべと病、ブドウべと病、キュウリうどんこ病、コムギ赤さび病に対し、単糖としてD−タガトースのみを含む処方に対し、助剤としてポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルアミン、アルキルポリグリコシド、ポリオキシアルキレンアリールエーテル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸ジエタノールアミン、アルキルイミダゾリノンから選ばれる非イオン系界面活性剤を含む処方で顕著な防除効果の向上が認められた。一方、フッ素系界面活性剤、シリコーン系界面活性剤、アセチレングリコール系界面活性剤を含む処方では、顕著な防除効果の向上は認められなかった。
Figure 0006699030
[試験例6]アニオン系、カチオン系、両性界面活性剤を含む組成物(水溶剤)の評価
試験例1と同様の試験方法および評価方法で、実施例6で調製したアニオン系、カチオン系、両性界面活性剤を含むD−タガトース水溶剤のキュウリべと病、ブドウべと病、キュウリうどんこ病、コムギ赤さび病に対する効果を評価した。なお、キュウリべと病に対しては200倍希釈(処理濃度:D−タガトース0.4%+助剤0.1%)の防除効果を指標に、その他の病害では100倍希釈(処理濃度:D−タガトース0.8%+助剤0.2%)の防除効果を指標に効力の向上を評価した。その結果を表6に示す。
キュウリべと病、ブドウべと病、キュウリうどんこ病、コムギ赤さび病に対し、単糖としてD−タガトースのみを含む処方に対し、助剤としてアリールスルホン酸塩、アリールスルホン酸塩のホルマリン縮合物、α−オレフィンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、スルホコハク酸塩、ポリオキシアルキレンアリールエーテル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル酢酸塩、ポリオキシアルキレンアリールエーテルリン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸塩、メチルタウリン酸塩、ポリカルボン酸塩から選ばれるアニオン系界面活性剤、アルキルアミン塩、第四級アンモニウム塩から選ばれるカチオン系界面活性剤、アルキルベタイン、アミンオキサイド、レシチン類から選ばれる両性界面活性剤を含む処方で顕著な防除効果の向上が認められた。一方、リグニンスルホン酸塩系の界面活性剤を含む処方では、顕著な防除効果の向上は認められなかった。
Figure 0006699030
[試験例7]水溶性高分子を含む組成物(水溶剤)の評価
試験例1と同様の試験方法および評価方法で、実施例7で調製した水溶性高分子を含むD−タガトース水溶剤のキュウリべと病、ブドウべと病、キュウリうどんこ病、コムギ赤さび病に対する効果を評価した。なお、キュウリべと病に対しては200倍希釈(処理濃度:D−タガトース0.4%+助剤0.1%)の防除効果を指標に、ブドウべと病、キュウリうどんこ病、コムギ赤さび病に対して100倍希釈(処理濃度:D−タガトース0.8%+助剤0.2%)の防除効果を指標に効力の向上を評価した。その結果を表7に示す。
キュウリべと病、ブドウべと病、キュウリうどんこ病に対し、単糖としてD−タガトースのみを含む処方に対し、助剤として、ポリオキシアルキレン、デキストリン、アルファー化デンプン、エーテル化デンプン、キサンタンガム、グアーガム、ポリビニルピロリドンから選ばれる水溶性高分子を含む処方で特に顕著な防除効果の向上が認められた。
Figure 0006699030
[試験例8]糖類、アミノ酸類を含む組成物(液剤)の評価
試験例1と同様の試験方法および評価方法で、実施例8で調製したアミノ酸、アミノ糖または二糖アルコールを含むD−タガトース液剤のキュウリべと病に対する効力増強を、10倍希釈(処理濃度:D−タガトース0.5%+助剤0.5%)の防除効果を指標に評価した。その結果を表8に示す。
キュウリべと病に対し、単糖としてD−タガトースのみを含む処方に対し、助剤として、アミノ酸類、または糖類を含む処方で防除効果の向上が認められた。アミノ酸類では、L−アスパラギン酸、L−グルタミン酸、グリシン、β−アラニン、L−ピログルタミン酸から選ばれるアミノ酸を含む処方で防除効果の向上が特に顕著であった。また糖類では、D−グルコサミン塩酸塩、およびD−ガラクトサミン塩酸塩から選ばれるアミノ糖、またはイソマルト、マルチトール、ラクチトールから選ばれる二糖アルコールを含む処方で他の糖類を含む処方に比べて著しい防除効果の向上が認められた。一方、核酸塩基、ヌクレオシド、有機酸を含む処方では、顕著な防除効果の向上は認められなかった。
Figure 0006699030
[試験例9]D−タガトース以外の各種単糖と各種アニオン系界面活性剤を含む組成物(液剤)の評価
試験例1と同様の試験方法および評価方法で、実施例9で調製したアニオン系界面活性剤を含むD−プシコース、D−ソルボース、D−アロース、D−タロース、D−ガラクトース、D−マンノースまたはL−フルクトース液剤のブドウべと病、トマト疫病、リンゴ黒星病、イネいもち病、イネ紋枯病、トマト灰色かび病、キュウリうどんこ病、およびトマト青枯病に対する効力増強を、10倍希釈(処理濃度:単糖1%+助剤0.025〜0.05%)の防除効果を指標に評価した。その結果を表9に示す。
ブドウべと病、トマト疫病、リンゴ黒星病、イネいもち病、イネ紋枯病、トマト灰色かび病、キュウリうどんこ病、およびトマト青枯病に対し、単糖としてD−プシコース、D−ソルボース、D−アロース、D−タロース、D−ガラクトース、D−マンノース、L−フルクトースを含む処方に対し、助剤として、アリールスルホン酸塩、アリールスルホン酸塩のホルマリン縮合物、アルキル硫酸塩、ポリカルボン酸塩、スルホコハク酸塩から選ばれるアニオン系界面活性剤を含む処方で顕著な防除効果の向上が認められた。
Figure 0006699030
[試験例10]D−タガトースおよび複数種の界面活性剤を含む組成物(水溶剤)の評価(助剤の混合)
試験例1と同様の試験方法で、D−タガトースのみを含む処方;実施例10で調製したD−タガトースと複数種の界面活性剤を含む処方;複数種の界面活性剤のみを含む処方のキュウリべと病、ブドウべと病、トマト疫病、キュウリうどんこ病、オオムギうどんこ病、コムギ赤さび病、ブドウさび病、ダイズさび病、トマト灰色かび病、イネいもち病、キュウリ炭そ病、リンゴ黒星病、コムギ葉枯病、キュウリ斑点細菌病、ハクサイ軟腐病に対する効果を評価した。その結果を表10に示す。
発病程度から算出した防除価については、以下の指数(防除価指数)で表記した。なお、D−タガトースと助剤を含む処方、助剤のみを含む処方については、100倍希釈(D−タガトース0.8%+助剤、または助剤のみ)の防除効果を、D−タガトースのみを含む処方については125倍希釈(D−タガトース0.8%)と20倍希釈(D−タガトース5%)の防除効果を指標に評価した。
0:防除価30未満
1:防除価30以上60未満
2:防除価60以上80未満
3:防除価80以上90未満
4:防除価90以上95未満
5:防除価95以上98未満
6:防除価98以上100未満
7:防除価100
各種病害に対し、D−タガトースのみを含む処方は、5%の処理濃度で、キュウリべと病、ブドウべと病、キュウリうどんこ病、オオムギうどんこ病に対し高い防除効果を示したが、0.8%の処理濃度では、その効果は十分ではなかった。また、トマト疫病、コムギ赤さび病、ブドウさび病、ダイズさび病、トマト灰色かび病、イネいもち病、キュウリ炭そ病、リンゴ黒星病、コムギ葉枯病に対しても、5%の処理濃度で効果は示したが、その効果は十分ではなかった。
D−タガトースのみを含む処方に対し、助剤として、アリールスルホン酸塩、アリールスルホン酸塩のホルマリン縮合物、アルキル硫酸塩から選ばれるアニオン系界面活性剤を含む処方で、キュウリべと病、ブドウべと病、トマト疫病、キュウリうどんこ病、オオムギうどんこ病、コムギ赤さび病、ブドウさび病、ダイズさび病、トマト灰色かび病、イネいもち病、キュウリ炭そ病、リンゴ黒星病、コムギ葉枯病などの菌類病に対し顕著な防除効果の向上が認められた。さらに、D−タガトースのみを含む処方では防除効果が期待できないキュウリ斑点細菌病、ハクサイ軟腐病などの細菌病に対しても高い防除効果を示した。一方、助剤のみを含む処方では、各種病害に対し効果を示さなかった。
Figure 0006699030
[試験例11]D−タガトースとアニオン系界面活性剤を含む組成物(水溶剤)の土壌病害に対する評価
(シバ赤焼病)
実施例11で調製したアニオン系界面活性剤を含むD−タガトース水溶剤のシバ赤焼病に対する効果を評価した。供試植物(シバ品種:ベントグラス)を播種3週間後に、草丈1cmに刈り込み、試験に供試した。試験では、予めふすま培地で培養したシバ赤焼病菌(Pythium aphanidermatum)を接種した後、各処方とも井水で100倍に希釈した希釈液を、3L/mとなるように潅注処理した(処理濃度:D−タガトース0.8%+助剤0.2%)。接種5日後に発病面積を調査し、発病面積から防除価を算出した。なお、試験例10と同様の評価方法で評価した。その結果を表11−1に示す。
シバ赤焼病に対し、供試した助剤はいずれも単独では防除効果をほとんど示さなかったが、D−タガトースと、アリールスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、スルホコハク酸塩から選ばれるアニオン系界面活性剤を含んだ処方は、いずれもD−タガトースのみを含む処方に比べ、顕著な防除効果の向上を示した。
(キャベツ苗立枯病)
実施例11で調製したアニオン系界面活性剤を含むD−タガトース水溶剤のキャベツ苗立枯病に対する効果を評価した。予めふすま培地で培養したキャベツ苗立枯病菌(Pythium ultimum)を供試土壌に混和接種し、そこへ供試植物(キャベツ品種:四季穫)を播種した。各処方とも、井水で80倍に希釈し、3L/mとなるように潅注処理した(処理濃度:D−タガトース1%+助剤0.25%)。接種14日後に、不出芽と出芽後立枯れ苗を発病苗として発病苗率から防除価を算出した。なお、試験例1と同様の評価方法で評価した。その結果を表11−2に示す。D−タガトースのみを含む処方のキャベツ苗立枯病に対する防除価は、29.9であった。
キャベツ苗立枯病に対し、D−タガトースと、アリールスルホン酸塩、アリールスルホン酸塩のホルマリン縮合物、アルキル硫酸塩、ポリカルボン酸塩、スルホコハク酸塩から選ばれるアニオン系界面活性剤を含んだ処方は、いずれもD−タガトースのみを含む処方に比べ、顕著な防除効果の向上を示した。
Figure 0006699030
[試験例12]D−タガトースと糖類、アミノ酸類、塩類および複数種の界面活性剤を含む組成物(液剤)の評価(助剤の混合)
キュウリべと病、ブドウべと病、キュウリうどんこ病に対し試験例10と同様の評価方法で、実施例12で調製した1)D−タガトースのみを含む処方;2)D−タガトースと糖類、アミノ酸類、および塩類(助剤1)のみを含む処方;3)D−タガトースと糖類、アミノ酸類、および塩類(助剤1)と、アリールスルホン酸塩、アリールスルホン酸塩のホルマリン縮合物、アルキル硫酸塩から選ばれるアニオン系界面活性剤界面活性剤(助剤2)を含む処方;4)D−タガトースを含まずアリールスルホン酸塩、アリールスルホン酸塩のホルマリン縮合物、アルキル硫酸塩から選ばれるアニオン系界面活性剤界面活性剤(助剤2)のみを含む処方;5)D−タガトースと、アリールスルホン酸塩、アリールスルホン酸塩のホルマリン縮合物、アルキル硫酸塩から選ばれるアニオン系界面活性剤界面活性剤(助剤2)を含む処方;のキュウリべと病、ブドウべと病、キュウリうどんこ病に対するに対する効力増強を、10倍希釈(処理濃度:D−タガトース0.5%+助剤1;0.5%、およびD−タガトース0.5%+助剤1;0.5%+助剤2;アリールスルホン酸塩0.0016%、アリールスルホン酸塩のホルマリン縮合物0.03%、アルキル硫酸塩0.03%)の防除効果を指標に評価した。その結果を表12に示す。
各種病害に対し、D−タガトースのみを含む処方に対し、助剤1として、特定の糖類(単糖類、二糖類、三糖類、単糖アルコール、二糖アルコール、アミノ糖)、アミノ酸、塩類(Na塩、K塩、Ca塩、Mg塩、NH4塩)を含む処方でキュウリべと病、ブドウべと病、キュウリうどんこ病に対し防除効果の向上が認められた。さらに、D−タガトースと特定の糖類(単糖類、二糖類、三糖類、単糖アルコール、二糖アルコール、アミノ糖)、アミノ酸、塩類から選ばれる助剤1に加え、助剤2として、アリールスルホン酸塩、アリールスルホン酸塩のホルマリン縮合物、アルキル硫酸塩から選ばれるアニオン系界面活性剤を微量加えることで顕著な防除効果の向上が認められた。その向上の程度は、助剤2をD-タガトースのみを含む処方に加えたときと比べ、より顕著で、助剤1と助剤2の双方を用いることによりD−タガトースの病害防除効果を著しく高められることが分かった。一方、助剤2のみを含む処方では、各種病害に対し殆ど効果を示さなかった。
Figure 0006699030
[試験例13]単糖類と複数種の界面活性剤を含む組成物(水溶剤)の評価(助剤の混合)
キュウリべと病、ブドウべと病、キュウリうどんこ病、コムギ赤さび病に対し試験例10と同様の評価方法で、実施例13で調製した1)D−タガトースを20%または60%とD-フルクトース、D−グルコース、D−ガラクトース、D−マンノース、D−タロース、D−ソルボース、D−プシコース、ラクトースから選ばれる糖類を含む処方;2)D−タガトースを20%または60%とD-フルクトース、D−グルコース、D−ガラクトース、D−マンノース、D−タロース、D−ソルボース、D−プシコース、ラクトースから選ばれる糖類に加え、アリールスルホン酸塩、アリールスルホン酸塩のホルマリン縮合物、アルキル硫酸塩から選ばれるアニオン系界面活性剤界面活性剤をそれぞれ0.25%、5%、5%含む処方;3)アリールスルホン酸塩、アリールスルホン酸塩のホルマリン縮合物、アルキル硫酸塩から選ばれるアニオン系界面活性剤界面活性剤をそれぞれ0.25%、5%、5%含む処方;4)D−タガトースを20%、60%または80%含む処方の、キュウリべと病、ブドウべと病、キュウリうどんこ病、コムギ赤さび病に対する効果を評価した。その結果を表13に示す。なお、キュウリべと病、ブドウべと病、キュウリうどんこ病、コムギ赤さび病に対しては200倍希釈(処理濃度:D−タガトース0.1〜0.4%、助剤0.00125%〜0.025%)の防除効果を指標に、コムギ赤さび病に対して100倍希釈(処理濃度:D−タガトース0.8%、助剤0.0025%〜0.05%)の防除効果を指標に効力の向上を評価した。
各種病害に対し、D−タガトースを20%または60%とD-フルクトース、D−グルコース、D−ガラクトース、D−マンノース、D−タロース、D−ソルボース、D−プシコース、ラクトースから選ばれる糖類を含む処方は、D−タガトースを80%含む処方と同様の高い防除効果を示した。D−タガトースと上記の各種糖類を含む組成物に加え、助剤として、アリールスルホン酸塩、アリールスルホン酸塩のホルマリン縮合物、アルキル硫酸塩から選ばれるアニオン系界面活性剤を微量加えることで顕著な防除効果の向上が認められた。その向上の程度は、D-タガトースに各種糖類を加えた時と比べ、さらに顕著で、助剤を用いることによりD−タガトースを含む組成物の病害防除効果を著しく高められることが分かった。
Figure 0006699030
本発明は、特定の非イオン系界面活性剤、特定のアニオン系界面活性剤、水溶性高分子、アミノ酸、アミノ糖、二糖アルコール、あるいは塩類を含有する、単糖の植物病害防除効果が増強された組成物、その組成物を用いた植物病害防除方法、および単糖の植物病害に対する防除効果を増強する方法を提供するものである。組成物は、茎葉散布剤、土壌処理剤、あるいは種子処理剤として用いることができ、宿主植物に薬害を与えることなく、種々の植物病害を防除することが可能である。

Claims (13)

  1. D−タガトースを有効成分とし、
    助剤Iとして、アニオン系界面活性剤から選ばれる少なくとも1つ以上の界面活性剤;ならびに
    助剤IIとして、アミノ酸、および塩類から選ばれる少なくとも1つ以上
    を含み、
    ここで、アニオン系界面活性剤が、アリールスルホン酸塩、アリールスルホン酸塩のホルマリン縮合物、及びアルキル硫酸塩から選ばれる少なくとも1つ以上であり、
    塩類において、塩を形成する陰イオンが塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、または炭酸由来であって、塩基由来の陽イオンがナトリウム、カリウム、アンモニウム、カルシウム、およびマグネシウムから選ばれる少なくとも1つ以上のイオンである、
    組成物。
  2. 助剤Iが複数の界面活性剤からなることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  3. アミノ酸が、グリシン、β-アラニン、L−グルタミン酸、L−アスパラギン酸、L−アラニン、L−ヒスチジン、L−ロイシン、L−バリン、L−オルニチン、L−フェニルアラニン、L−システイン、L−アルギニン、L−アスパラギン、およびL−グルタミンから選ばれる少なくとも1つ以上である、請求項1または2に記載の組成物。
  4. 請求項1〜のいずれか1項記載の組成物であって、D−タガトース1質量部に対して助剤Iを0.0001〜40質量部、助剤IIを0.1〜5質量部の配合比で配合された組成物。
  5. 請求項記載の組成物であって、組成物全体100質量部に対して、D−タガトース1〜95質量部;ならびにアルキル硫酸塩0.01〜5質量部、アリールスルホン酸塩0.01〜5質量部、およびアリールスルホン酸塩のホルマリン縮合物0.01〜20質量部から選ばれる少なくとも1つ以上の界面活性剤を含む組成物。
  6. 植物病害に対する防除剤である、請求項1〜のいずれか1項に記載の組成物。
  7. 植物病害が、菌類による病害、または細菌による病害である、請求項に記載の組成物。
  8. 請求項1〜のいずれか1項記載の組成物を植物体へ施用することを特徴とする植物病害防除方法。
  9. 植物体への施用が、組成物を植物体または種子と接触させる、または栽培土壌に含有させることにより植物の根または地下茎に接触させることによる、請求項記載の植物病害防除方法。
  10. 栽培土壌への施用が、組成物の土壌表面への処理、土壌への潅注、または土壌への混和である、請求項に記載の植物病害に対する植物病害防除方法。
  11. D−タガトースの植物病害に対する防除効果を増強する方法であって、請求項1〜のいずれか1項に記載の組成物を植物体へ施用することを特徴とする方法。
  12. D−タガトースの植物病害に対する防除効果を増強する方法であって、
    D−タガトース、ならびに
    助剤Iとして、アニオン系界面活性剤から選ばれる少なくとも1つ以上の界面活性剤、および
    助剤IIとして、アミノ酸、および塩類から選ばれる少なくとも1つ以上
    を、同時、または別々に、植物体へ施用し、
    ここで、アニオン系界面活性剤が、アリールスルホン酸塩、アリールスルホン酸塩のホルマリン縮合物、及びアルキル硫酸塩から選ばれる少なくとも1つ以上であり、
    塩類において、塩を形成する陰イオンが塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、または炭酸由来であって、塩基由来の陽イオンがナトリウム、カリウム、アンモニウム、カルシウム、およびマグネシウムから選ばれる少なくとも1つ以上のイオンである、
    ことを特徴とする方法。
  13. 植物病害が菌類による病害、または細菌による病害である請求項12に記載の方法。
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