JP6698596B2 - ZnO系圧電体膜、及び、圧電素子 - Google Patents

ZnO系圧電体膜、及び、圧電素子 Download PDF

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Description

本発明は、ZnO系圧電体膜、及び、圧電素子に関する。
近年、振動、歪み、及び、角速度等をセンシングする力学センサの需要が高まっている。なかでも、小型化、及び、IC(integrated circuit)とのモノリシック化が容易なことから、圧電体膜を用いたセンサ、及び、それを用いたデバイスの開発が進められてきている。特に、FBAR(Film Bulk Acoustic Resonator)デバイス等に用いられるZnOを主成分とするZnO系圧電体膜について、圧電特性を向上するための検討が進められている。
このような技術として、特許文献1には、「基材上に形成されたウルツ鉱型結晶膜であり、上記基材面に対して垂直方向に二つ以上の粒子が充填及び堆積し、上記粒子が互いに結合してなる結合層を含む膜構造を有するウルツ鉱型結晶膜であって、上記粒子は、アルカリ金属元素及びアルカリ土類金属元素からなる元素群のうちの少なくとも一つの元素がドープされているウルツ鉱型結晶構造を有する化合物を含み、上記ウルツ鉱型結晶構造が上記基材面に対して垂直方向に[000−1]方向又は[0001]方向へ配向し、[000−1]方向又は[0001]方向への極性分布割合が72%以上であることを特徴とするウルツ鉱型結晶膜。」が記載され、アルカリ金属元素として、Liを含有する圧電体膜が開示されている。
特開2013−107782号公報
本発明者らは、特許文献1に開示されたようなアルカリ金属(具体的にはLi)を含有するZnO系圧電体膜は、半導体又は電気回路に適用することが難しいことを知見している。上記ZnO系圧電体膜をアルカリ金属は半導体又は電気回路に適用する場合、アルカリ金属が半導体又は電気回路中で拡散してしまい、不良が発生することがあるからである。
そこで、本発明は、リチウム等のアルカリ金属を実質的に含有せず、優れた圧電特性を有するZnO系圧電体膜を提供することを課題とする。また、本発明は、圧電素子を提供することも課題とする。
本発明者らは、上記課題を達成すべく鋭意検討した結果、以下の構成により上記課題を達成することができることを見出した。
[1] Caを含有するZnO系圧電体膜であって、ZnO系圧電体膜中におけるCaの含有量とZnの含有量の和に対する、Caの含有量の含有モル比が0.12〜0.50である、ZnO系圧電体膜。
[2] ZnO系圧電体膜のCuKα線を用いたout−of−plane法によるX線回折スペクトルにおいて、(002)面回折ピーク強度をI(002)、(100)面回折ピーク強度をI(100)としたとき、後述する式(1)が成り立ち、かつ、ZnO系圧電体膜のCuKα線を用いたin−plane法によるX線回折スペクトルにおいて、(100)面回折ピーク、及び、(110)面回折ピークの両方が検出される、[1]に記載のZnO系圧電体膜。
[3] ZnO系圧電体膜のCuKα線を用いたout−of−plane法によるX線回折スペクトルにおいて検出される(002)面回折ピークの半値幅が0.320°未満である、[1]又は[2]に記載のZnO系圧電体膜。
[4] ZnO系圧電体膜のCuKα線を用いたout−of−plane法によるX線回折スペクトルにおいて、(002)面回折ピークから算出されたc軸長と、ZnO系圧電体膜のCuKα線を用いたin−plane法によるX線回折スペクトルにおいて、(100)面回折ピークから算出されたa軸長と、を用いて算出された単位胞の体積Vと、純ZnOのCuKα線を用いたX線回折スペクトルにおいて、(002)面回折ピークから算出されたc軸長と、(100)面回折ピークから算出されたa軸長と、を用いて算出された単位胞の体積Vと、が後述する式(2)を満たす、[1]〜[3]のいずれかに記載のZnO系圧電体膜。
[5] ZnO系圧電体膜中におけるCaの含有量とZnの含有量の和に対する、Caの含有量の含有モル比が0.25〜0.50である、[1]〜[4]のいずれかに記載のZnO系圧電体膜。
[6] ZnO系圧電体膜中におけるCaの含有量とZnの含有量の和に対する、Caの含有量の含有モル比が0.35〜0.40である、[1]〜[5]のいずれかに記載のZnO系圧電体膜。
[7] 柱状結晶膜である、[1]〜[6]のいずれかに記載のZnO系圧電体膜。
[8] [1]〜[7]のいずれかに記載のZnO系圧電体膜と、電極と、を有する圧電素子。
[9] 電極がZnO系圧電体膜を挟んで対向する一対の電極であり、一対の電極の少なくとも一方が、Rh、Ir、Pd、Pt、及び、Auからなる群から選択される少なくとも1種の金属成分を含有する電極であり、金属成分を含有する電極は、(111)面に配向しており、X線回折スペクトルにおいて測定される金属成分を含有する電極の(111)面回折ピークの半値幅が0.580°未満である、[8]に記載の圧電素子。
本発明によれば、リチウム等のアルカリ金属を実質的に含有せず、優れた圧電特性を有するZnO系圧電体膜を提供することができる。また、本発明によれば、圧電素子を提供することもできる。
本発明の実施形態に係る圧電素子の模式断面図である。 本発明の実施形態に係る(具体的には実施例2の)ZnO系圧電体膜のCuKα線を用いたout−of−plane法によるX線回折スペクトルである。 本発明の実施形態に係る(具体的には実施例2の)ZnO系圧電体膜のCuKα線を用いたin−plane法によるX線回折スペクトルである。 本発明の実施形態に該当しない(具体的には比較例2の)ZnO系圧電体膜のCuKα線を用いたout−of−plane法によるX線回折スペクトルである。 本発明の実施形態に該当しない(具体的には比較例2の)ZnO系圧電体膜のCuKα線を用いたin−plane法によるX線回折スペクトルである。 実施例1に係るZnO系圧電体膜の断面の透過型電子顕微鏡写真である。
以下、本発明について詳細に説明する。
以下に記載する構成要件の説明は、本発明の代表的な実施形態に基づいてなされることがあるが、本発明はそのような実施形態に限定されるものではない。
なお、本明細書において、「〜」を用いて表される数値範囲は、「〜」の前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む範囲を意味する。
[圧電素子]
図1は、本発明の実施形態に係る圧電素子の模式断面図を表す。圧電素子10は、基板11上に、下部電極12、ZnO系圧電体膜13、及び、上部電極14を備え、上部電極14及び下部電極12が一対の電極をなし、ZnO系圧電体膜13に電界を印加できるようになっている。
[ZnO系圧電体膜]
本発明の実施形態に係るZnO系圧電体膜は、Caを含有し、モル基準によるZnO系圧電体膜中におけるCaの含有量(以下、「MCa」ともいう。単位はモルである。)とZnの含有量(以下「MZn」ともいう。単位はモルである。)の和に対する、Caの含有量の含有モル比(MCa/(MCa+MZn))が0.12〜0.50であり、0.25〜0.50が好ましく、0.35〜0.40がより好ましい。
Ca/(MCa+MZn)が0.12〜0.50であると、優れた圧電特性を有するZnO系圧電体膜が得られ、0.25〜0.50であると、より優れた圧電特性を有するZnO系圧電体膜が得られる。
なお、本明細書において、ZnO系圧電体膜とは、金属原子のうちZnを主成分とする金属酸化物からなる圧電体膜である。主成分とは、全金属原子に対して、Znを少なくとも50モル%以上含むことを意図する。
本発明者らは、ウルツ鉱型結晶構造を有するZnOにおいて、Znの一部を各種の2価のカチオンで置換した場合の圧電特性がどのように変化するかを検討したところ、ZnOにおいて、所定量のZnをCaで置換した場合、ZnOのZnを他のアルカリ土類金属(Mg、Sr、Ba、又は、Cd)で置換した場合と比較して、顕著に圧電特性が向上することを見出した。なかでも、MCa/(MCa+MZn)が所定の範囲内となる場合に圧電特性がより向上するとの知見を得て本発明を完成させた。これは、別途行った第一原理計算の結果ともよく整合した。
なお、Caは、ZnOの結晶格子に取り込まれていてもよいし、ZnOの結晶との混合物(例えば、CaOとZnOの混合物が挙げられる。)でもよく、その両方であってもよいが、より優れた圧電特性を有するZnO系圧電体膜が得られる点で、Caは少なくとも一部がZnOの結晶格子中に取り込まれている(Znの一部がCaで置換されている)ことが好ましい。
上記実施形態に係るZnO系圧電体膜は、アルカリ金属を実質的に含有しないことが好ましい。アルカリ金属は、非常に拡散しやすく、圧電体膜を半導体又は電気回路に適用する場合、不良の原因となりやすい。なお、アルカリ金属を実質的に含有しないとは、ZnO系圧電体膜に含有される全金属原子に対して、アルカリ金属原子の含有量が0.1モル%以下であることを意図し、0モル%であることが好ましい。
Ca、MZn、及び、圧電体膜中に含有されるアルカリ金属の含有量は、エネルギー分散型蛍光X線分析により測定できる。また、上記以外にも、高周波誘導結合プラズマ発光分光分析、又は、波長分散型蛍光X線分析によって測定してもよい。
上記実施形態に係るZnO系圧電体膜の結晶構造としては特に制限されないが、より優れた圧電特性を有するZnO系圧電体膜が得られる点で、多数の柱状結晶が、ZnO系圧電体膜の厚さ方向(図1中のT方向)に配向した集合体であることが好ましい。上記のようなZnO系圧電体膜を本明細書では、柱状結晶膜ともいう。
なお、ZnO系圧電体膜において、結晶はウルツ鉱型結晶をとることが多く、このウルツ鉱型結晶は六方晶構造であり、単位胞は、1辺が格子定数aの正三角形であり、c軸方向に伸びた三角柱が6個集まって形成される。上記実施形態に係るZnO系圧電体膜は、上記ウルツ鉱型結晶のc軸が、ZnO系圧電体膜の厚み方向(図1のT方向)に優先配向していることが好ましい。
上記実施形態に係るZnO系圧電体膜は、より優れた圧電特性を有する点で、CuKα線を用いたout−of−plane法(2θ/ω)によるX線回折スペクトルにおいて、(002)面回折ピーク強度をI(002)、(100)面回折ピーク強度をI(100)としたとき、以下の式(1)が成り立ち、かつ、ZnO系圧電体膜のCuKα線を用いたin−plane法によるX線回折スペクトルにおいて、(100)面回折ピーク、及び、(110)面回折ピークの両方が検出されることが好ましい。
式(1) I(100)/I(002)<1.0×10−2
なお、上記X線回折スペクトルは、30〜60°の範囲にて測定される。つまり、(002)面回折ピーク、(100)面回折ピーク、及び、後述する(110)面回折ピークは、2θ:30〜60°の測定範囲において検出される。また、本明細書において、(XXX)面回折ピーク強度という場合は、(XXX)面由来のピークの回折強度の最大値を表す。
また、本明細書において、CuKα線を用いたout−of−plane法、及び、in−plane法によるX線回折スペクトルにおいて(XXX)面回折ピークとは、Powder Diffraction File番号36−1451(PDF#36−1451)に記載された純ZnOの(XXX)面回折ピークに対応する回折ピークを意図する。対応する回折ピークとは、PDF#36−1451における各面回折ピークと略同じ回折角に検出される回折ピークを意図する。具体的には、PDF#36−1451における各面回折ピークと比較して、2θが−3〜+0.5°の位置に検出されるピークを意図する。PDF#36−1451における各面回折ピークと比較して、上記ZnO系圧電体膜のピークにおける2θが正方向にシフトするのは、膜応力に等によるものと推測され、負方向にシフトするのは、ZnOの結晶格子において、Znの一部がCaで置換されることによって生じる格子定数の変化に起因するものと推測される。
まず、out−of−plane法によるX線回折スペクトルにおいて、(002)面回折ピーク強度をI(002)とし、かつ、(100)面回折ピーク強度をI(100)としたとき、以下の式(1)が成り立つ状態とは、圧電体膜の厚み方向(図1のT方向)に結晶のc軸が優先配向している状態を表している。
なお、上記式(1)において、I(100)/I(002)は有効数字2桁(3桁目を四捨五入)で計算する。
また、上記式(1)において、I(100)/I(002)の下限値としては特に制限されないが、一般に、0以上が好ましい。なお、I(100)/I(002)が0である場合とは、I(100)が検出されない、すなわち検出限界以下であることを意味する。
また、ZnO系圧電体膜のCuKα線を用いたin−plane法によるX線回折スペクトルにおいて、(100)面回折ピーク、及び、(110)面回折ピークの両方が検出される状態とは、ZnO系圧電体膜の面内方向に結晶のa軸がランダム配向していることを表している。なお、(100)面回折ピーク、及び、(110)面回折ピークの両方が検出される状態とは、(100)面回折ピーク強度をIin(100)、(110)面回折ピーク強度をIin(110)、及び、(002)面回折ピーク強度をIin(002)としたとき、以下の式(3)及び式(4)が成り立つことをいう。
式(3)Iin(002)/Iin(100)<1.0×10−2
式(4)Iin(002)/Iin(110)<1.0×10−2
ここで、out−of−plane法によるX線回折スペクトルにおける(002)面回折ピークの半値幅としては特に制限されないが、より優れた本発明の効果を有するZnO系圧電体膜が得られる点で、0.320°未満が好ましい。(002)面回折ピークの半値幅は、以下の手順で計算できる。
まず、(002)面回折ピークにおいて、ピーク強度(カウント数)が最大のImaxとなる点における回折角2θを、2θとする。次に、(002)面回折ピークにおいて、ピーク強度がImax/2となる点における回折角2θを、それぞれ2θ−Δ2θ、2θ+Δ2θとする。このとき、半値幅は、Δ2θ+Δ2θで表される。
なお、本明細書において、半値幅は、小数点以下第4位を四捨五入して求めた値である。すなわち、Imax/2となる2点の回折角度を求め、その差の絶対値を小数点以下第4位まで求め、それを四捨五入した値を意味する。
(002)面回折ピークの半値幅を上記範囲内に制御することにより、ZnO系圧電体膜において、結晶のc軸の配向方向のバラつきがより小さくなるため、上記圧電体膜はより優れた本発明の効果を有するものと推測される。
(002)面回折ピークの半値幅を制御する方法は特に制限されず、例えば、スパッタリング法によってZnO系圧電体膜を形成する場合、成膜室内圧力、成膜パワー、成膜室への酸素分圧(O/(Ar+O)比)、ターゲット(原料)と基板間の距離、成膜温度、基板又は電極の材質、基板又は電極の配向状態、及び、基板又は電極の表面状態等を適宜調整すればよい。
上記実施形態に係るZnO系圧電体膜においては、結晶の単位胞(ユニットセル)の体積が、純ZnOの単位胞の体積よりも大きいことが好ましい。
すなわち、ZnO系圧電体膜について、CuKα線を用いたout−of−plane法によるX線回折スペクトルにおいて、(002)面回折ピークから算出されたc軸長と、ZnO系圧電体膜について、CuKα線を用いたin−plane法によるX線回折スペクトルにおいて、(100)面回折ピークから算出されたa軸長と、を用いて算出された単位胞の体積Vが、純ZnOのCuKα線を用いたX線回折スペクトルにおいて、(002)面回折ピークから算出されたc軸長と、(100)面回折ピークから算出されたa軸長と、を用いて算出された単位胞の体積Vが以下の式(2)を満たすことが好ましい。
式(2) V/V>1.02
ここで、a軸長、及び、c軸長の単位はそれぞれオングストローム(「Å」、10−1nmに相当する。)であり、単位胞の体積は、Å(10−3nm)である。
また、本明細書において、純ZnOのCuKα線を用いたX線回折スペクトルとは、PDF#36−1451の回折スペクトルを意図する。
/Vとしては、1.02を超えることが好ましく、1.04以上がより好ましい。また、V/Vの上限値としては特に制限されないが、一般に1.15以下が好ましい。
なお、V/Vが1.02を超える状態とは、ZnOの結晶格子内にCa原子が取り込まれたことによって単位胞のサイズが大きくなったことを表している。
<圧電体膜の製造方法>
上記ZnO系圧電体膜を製造する(以下、「成膜する」ともいう。)方法としては特に制限されず、公知の方法を用いることができる。
ZnO系圧電体膜の成膜方法としては、例えば、スパッタリング法、プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法、及び、PLD(Pulsed Laser Deposition)法等の気相成長法;ゾルゲル法及び有機金属分解法等の液相法;エアロゾルデポジション法;等が挙げられる。
なかでも、ZnO系圧電体膜の製造方法としては、成膜条件を制御しやすいことから気相成長法が好ましい。また、気相成長法によれば、成膜時にZnO系圧電体膜に横スジが発生するのを抑制でき、より耐久性の高いZnO系圧電体膜が得られる。
気相成長法による圧電体膜の製造方法としては特に制限されないが、典型的には、基板とターゲットとを対向させて、プラズマを用いて基板上にターゲットの構成原子を含有する膜を成膜する方法が挙げられる。なお、基板としては、後述する基板、及び、電極付き基板等を用いることができる。
気相成長法としては、例えば、2極スパッタリング法、3極スパッタリング法、直流スパッタリング法、高周波スパッタリング法(RF:Radio Frequencyスパッタリング法)、ECR(Electron Cyclotron Resonance)スパッタリング法、マグネトロンスパッタリング法、対向ターゲットスパッタリング法、パルススパッタリング法、及び、イオンビームスパッタリング法等が挙げられる。
なかでも、より優れた本発明の効果を有するZnO系圧電体膜が得られる点で、気相成長法としては、スパッタリング法(特に高周波スパッタリング法が好ましい)、イオンプレーティング法、又は、プラズマCVD法が好ましく、スパッタリング法が好ましい。
ZnO系圧電体膜の製造方法がスパッタリング法であると、得られるZnO系圧電体膜は、柱状結晶膜になりやすい。すなわち、ZnO系圧電体膜中で、結晶粒が圧電体膜の厚さ方向(図1のT方向)にc軸配向した柱状結晶の集合体となりやすい。
スパッタリング法による成膜では、柱状結晶膜が形成されやすいため、単結晶膜で用いられるような高価な基板(例えば、サファイヤ基板等)を用いる必要がない点も優れている。
ZnO系圧電体膜の厚みとしては特に制限されないが、より優れた本発明の効果を有するZnO系圧電体膜が得られる点で、20〜10000nmが好ましく、100〜2000nmがより好ましい。
ZnO系圧電体膜が20nm以上であると、ZnO系圧電体膜は島状となりにくく、連続膜が得られやすい。また、下部電極として用いる電極材料に対しても同様に良好な連続膜が得られやすい。また、電極の厚みと比較して圧電体膜が十分に厚ければ、ZnO系圧電体膜は、より優れた圧電特性を有する。
また、ZnO系圧電体膜が10000nm以下であると、膜応力が大きくなりすぎないため、ZnO系圧電体膜が電極から剥離しにくい。
〔基板〕
本実施形態に係る圧電素子における基板としては特に制限されず、公知の基板を用いることができる。基板としては、例えば、有機基板、及び、無機基板が挙げられる。
有機基板としては典型的には樹脂基板が挙げられ、樹脂基板の材料としては、PET(Polyethylene terephthalate)、及び、ポリイミド等が挙げられる。
無機基板としては、金属基板も挙げられる。また、無機基板の材料としては、シリコン、ガラス、ステンレス鋼、イットリウム安定化ジルコニア(YSZ:Yttria−stabilized zirconia)、SrTiO、アルミナ、サファイヤ、及び、シリコンカーバイド等の基板が挙げられる。
また、基板としては、シリコン上にSiO膜とSi活性層とが順次積層されたSOI(Silicon on Insulator)基板等の積層基板を用いてもよい。
〔下部電極〕
下部電極は、ZnO系圧電体膜に電圧を印加するための電極であり、上部電極と一対をなす。下部電極の材料としては特に制限されず、公知の材料を用いることができる。下部電極の材料としては、例えば、Au、Pt、Ir、IrO、RuO、LaNiO、SrRuO、ITO(Indium Tin oxide)、及び、TiN(窒化チタン)等の金属、金属酸化物、及び、透明導電性材料、並びに、これらの組合せが挙げられる。なかでも、下部電極は、Irを含有することが特に好ましい。
下部電極の膜厚としては特に制限されないが、一般に、50〜500nmが好ましい。
〔上部電極〕
上部電極14の材料としては特に制限されず、公知の材料を用いることができる。上部電極14の材料としては、例えば、下部電極12の材料として説明した材料、Al、Ta、Cr、及び、Cu等の一般的に半導体プロセスで用いられている電極材料、及び、これらの組合せが挙げられる。
上部電極の膜厚としては特に制限されないが、一般に、50〜500nmが好ましい。
なかでも、より優れた本発明の効果を有する圧電素子が得られる点で、圧電体膜を挟んで対向する一対の電極(上部電極及び下部電極)の少なくとも一方が、Rh、Ir、Pd、Pt、及び、Auからなる群から選択される少なくとも1種の金属成分を含有する電極(以下、「金属成分含有層」ともいう。)であることが好ましく、下部電極が、金属成分含有層であることがより好ましい。
金属成分含有層が、(111)面に配向していると、金属成分含有層上に積層されたZnO系圧電体膜において、圧電体膜の厚み方向にウルツ鉱型結晶のc軸がより配向しやすいため、より優れた本発明の効果を有する圧電素子が得られる。
なお、金属成分含有層が(111)面に配向しているとは、(111)で示される結晶面が特定の方向に揃っている状態を意味し、具体的には、70%以上の結晶の(111)面が特定の方向に揃っている状態が好ましく、80%以上が好ましく、95%以上がより好ましく、ほぼ100%が更に好ましい。(111)面の配向方向としては特に制限されないが、(111)面が、金属成分含有層の厚み方向に垂直に配向していることが好ましい。
金属成分含有層の配向状態は、X線回折により測定できる。このとき、X線回折スペクトルにおいて測定される金属成分含有層の(111)面回折ピークの半値幅は0.580°未満が好ましい。なお、半値幅の計算方法は既に説明したとおりであり、小数点以下第4位を四捨五入して求める。
金属成分含有層は、(111)面に配向し、X線回折スペクトルにおいて測定される金属成分含有層の(111)面回折ピークの半値幅は0.580°未満が好ましい。
更に優れた本発明の効果を有する圧電素子が得られる点で、金属成分含有層のCuKα線を用いたout−of−plane法(2θ/ω)によるX線回折スペクトルにおいて、金属成分含有層の(111)面回折ピークの半値幅が0.580°未満であることが更に好ましい。
本実施形態に係る圧電素子は、様々な用途に用いることができる。典型的には、本実施形態に係る圧電素子はセンサ又はアクチュエータとして用いることができ、具体的には、ウェアラブルデバイス、タッチパッド、ディスプレイ、及び、コントローラ等に用いることができる。
以下に実施例に基づいて本発明を更に詳細に説明する。以下の実施例に示す材料、使用量、割合、処理内容、及び、処理手順等は、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更することができる。従って、本発明の範囲は以下に示す実施例により限定的に解釈されるべきものではない。
(実施例1〜5)
表面に熱酸化膜(厚み:300nm)を有する厚み625μmのSi基板(基板に該当する)上に、スパッタ装置を用いて、Ti(20nm)/Ir(150nm)の下部電極を作製して電極付き基板を得た。
作製した下部電極の配向及び(111)面回折ピークの半値幅は、XRD測定装置(40kV40mAのCu Kα線管球を有するリガク社Ultima III)を用いて測定した。Irの結晶は、立方晶構造をより、X線回折スペクトルから、(111)面に由来する回折ピーク((111)面回折ピーク)を同定した。測定は、実施例2、実施例4、及び、実施例5の下部電極について実施した。その結果いずれも(111)配向だった。そこで、(111)面回折ピークの半値幅を測定し、結果を表1の「下部電極のI(111)半値幅)」に示した。
なお、各下部電極の(111)面回折ピークの半値幅は、成膜時におけるターゲットと基板間の距離、成膜時圧力、及び、成膜パワーを制御し、表1に記載した値となるよう調整した。
次に、この電極付き基板上に、アルバック社製スパッタ装置MPS−6000を用い、以下の条件でZnO系圧電体膜を成膜した。ZnO系圧電体膜の厚みは成膜時間により調整した。(実施例1〜5は、成膜時間以外は同条件である)
φ100のZnOターゲット 250W
φ100のCaOターゲット 250W
/(Ar+O) = 16%
0.2Pa(チャンバの圧力)
実施例1〜5で作製したZnO系圧電体膜の組成をエネルギー分散型蛍光X線分析したところ、ZnO系圧電体膜中におけるモル基準のCaの含有量とZnの含有量の和に対する、モル基準のCaの含有量の比(MCa/(MCa+MZn))は0.12であった。
X線回折測定は、40kV、40mAのCuKα線管球を有するリガク社製「Ultima III」を用いた。out−of−plane法は、一般的な2θ/ω法により測定した。in−plane法は、入射角ω=0.2°、反射角θ=0.2°とし、一般的な2θχ/φ測定にて測定した。
ZnO系圧電体膜の各回折面は、PDF#36−1451(純ZnOのX線回折スペクトル)に基づいて同定した。測定範囲30〜60°では、純ZnOの場合、(100)面、(002)面、(101)面、(102)面、及び、(110)面のピークが出現し、配向性の有無によって一部出現しないピークがある。
実施例2のout−of−plane法、及び、in−plane法のX線回折スペクトルを図2及び図3に示す。図2より、ほぼ(002)面回折ピークのみが出現しており、結晶がc軸に優先配向した膜であることがわかる。また、図3より、(100)面及び(110)面双方の回折ピークが見られることから、単結晶膜(エピタキシャル膜)ではなく、面内方向はランダムの結晶粒の集合体であることが示された。実施例1及び3〜5も同様の回折スペクトルを示した。
また、図5には、実施例1のZnO系圧電体膜の断面の透過型電子顕微鏡写真を示した。図5に示すとおり、上記実施例のZnO系圧電体膜は、柱状結晶の集合体であり、等方的な粒子、及び、結合層といった、耐圧及び機械的特性が低い箇所は見られなかった。このことから、柱状結晶を成長させることで、結合層がない圧電体膜が作製できることがわかった。また、柱状結晶を成長されることで、高価な基板を用いなくともZnO系圧電体膜が作製できることがわかった。
(比較例1〜3)
比較例1〜3は、実施例1と同様の方法だが、ターゲットのうち、CaOは0Wとして成膜した。
エネルギー分散型蛍光X線分析において、Caは観測されず、純粋なZnOであった。
図4、及び、図5に、比較例2のZnO系圧電体膜のX線回折スペクトルを示す。図4では、(002)面以外の回折ピーク、図5では、(100)面、及び、(110)面以外の回折ピークが見られており、c軸優先配向でないことが示された。比較例1及び3も同様の回折スペクトルを示した。
なお、X線回折スペクトルから求めたa軸長、及び、c軸長から計算した単位胞の体積、及び、PDF#36−1451(純ZnOのX線回折スペクトル)から求めた単位胞の体積との比を算出したところ、実施例1〜5は1.03であり、比較例1〜3は1.00であった。
[圧電定数の測定]
次に、ZnO系圧電体膜上にスパッタで上部電極を成膜し圧電素子を得た。次に、上記圧電素子を2mm×25mmの短冊状に切断して、カンチレバーを作製し、I.Kanno et. al. Sensor and Actuator A 107(2003)68.に記載の方法に従い圧電定数を測定した。印加電圧は、1Vpp・2Vpp・4Vppで2kHzのサイン波を印加し、いずれの電圧測定でも、各測定結果のうち最大値及び最小値と、測定値の算術平均と差が、測定値の算術平均の±3%以内となることを確認し、平均値を測定結果とした。
上記表中、「−」とある項目については、測定を実施しなかったことを表す。また、「I(100)/I(002)」欄において、「0」とあるのは、I(100)が検出されなかったことを表す。
また、表1は表1(その1)及び表1(その2)に分割されている。各実施例における圧電素子に係る測定値等は上記分割された表の各行に記載されている。例えば、実施例1の圧電素子は、ZnO系圧電体膜の厚みが1.2μmであり、MCa/(MZn+MCa)が0.12であり、I(002)の半値幅については測定を実施せず、単位胞の体積が48.9Åであり、ZnOに対する単位胞の体積比が1.03であり、下部電極のI(111)の半値幅については測定を実施せず、圧電定数は7.0pm/Vであることを表わしている。
10 圧電素子
11 基板
12 下部電極
13 ZnO系圧電体膜
14 上部電極

Claims (9)

  1. Caを含有するZnO系圧電体膜であって、
    前記ZnO系圧電体膜中におけるCaの含有量とZnの含有量の和に対する、Caの含有量の含有モル比が0.12〜0.50であり、
    前記ZnO系圧電体膜に含有される全金属原子に対して、アルカリ金属原子の含有量が0.1モル%以下である、ZnO系圧電体膜。
  2. 前記ZnO系圧電体膜のCuKα線を用いたout−of−plane法によるX線回折スペクトルにおいて、(002)面回折ピーク強度をI(002)、(100)面回折ピーク強度をI(100)としたとき、以下の式(1)が
    式(1) I(100)/I(002)<1.0×10−2
    成り立ち、かつ、前記ZnO系圧電体膜のCuKα線を用いたin−plane法によるX線回折スペクトルにおいて、(100)面回折ピーク、及び、(110)面回折ピークの両方が検出される、請求項1に記載のZnO系圧電体膜。
  3. 前記ZnO系圧電体膜のCuKα線を用いたout−of−plane法によるX線回折スペクトルにおいて検出される(002)面回折ピークの半値幅が0.320°未満である、請求項1又は2に記載のZnO系圧電体膜。
  4. 前記ZnO系圧電体膜のCuKα線を用いたout−of−plane法によるX線回折スペクトルにおいて、(002)面回折ピークから算出されたc軸長と、
    前記ZnO系圧電体膜のCuKα線を用いたin−plane法によるX線回折スペクトルにおいて、(100)面回折ピークから算出されたa軸長と、を用いて算出された単位胞の体積Vと、
    純ZnOのCuKα線を用いたX線回折スペクトルにおいて、(002)面回折ピークから算出されたc軸長と、(100)面回折ピークから算出されたa軸長と、を用いて算出された単位胞の体積Vと、が以下の式(2)
    式(2) V/V>1.02
    を満たす、請求項1〜3のいずれか一項に記載のZnO系圧電体膜。
  5. 前記ZnO系圧電体膜中におけるCaの含有量とZnの含有量の和に対する、Caの含有量の含有モル比が0.25〜0.50である、請求項1〜4のいずれか一項に記載のZnO系圧電体膜。
  6. 前記ZnO系圧電体膜中におけるCaの含有量とZnの含有量の和に対する、Caの含有量の含有モル比が0.35〜0.40である、請求項1〜5のいずれか一項に記載のZnO系圧電体膜。
  7. 柱状結晶膜である、請求項1〜6のいずれか一項に記載のZnO系圧電体膜。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載のZnO系圧電体膜と、電極と、を有する圧電素子。
  9. 前記電極が前記ZnO系圧電体膜を挟んで対向する一対の電極であり、前記一対の電極の少なくとも一方が、Rh、Ir、Pd、Pt、及び、Auからなる群から選択される少なくとも1種の金属成分を含有する電極であり、
    前記金属成分を含有する電極は、(111)面に配向しており、X線回折スペクトルにおいて測定される前記金属成分を含有する電極の(111)面回折ピークの半値幅が0.580°未満である、請求項8に記載の圧電素子。
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