JP6697958B2 - ガイドカテーテルおよびデリバリーシステム - Google Patents

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Description

本発明は、ガイドカテーテルおよびデリバリーシステムに関する。
従来、ガイドワイヤと組み合わせて使用することができるガイドカテーテルを備えた医療器具が知られている。
例えば、ガイドワイヤを挿通可能なチューブを手元操作によって手元側へと移動させるためのワイヤを備えたステントデリバリーシステムが特許文献1に開示されている。特許文献1に開示されたステントデリバリーシステムでは、ステントに挿通されたチューブをワイヤを用いて手元側へ移動させることによって、ステントを所望の位置に留置することができる。
米国特許第6248100号明細書
特許文献1に開示されたステントデリバリーシステムにおいて、チューブの基端にワイヤが固定されているので、手元操作によってワイヤを引くとチューブが引かれる。チューブとワイヤとが離断してしまうと、ステントを適切に留置することができなくなってしまう。
本発明は、チューブとワイヤとが離断しにくいガイドカテーテルおよびデリバリーシステムを提供することを目的とする。
本発明の一態様は、ガイドワイヤを挿通可能な内腔を有する樹脂製のチューブと、前記チューブと同軸をなして前記チューブ内に取り付けられた金属製のパイプと、前記パイプの外周面のうち前記パイプの基端よりも先端側の領域に溶接された先端部を有する金属製のワイヤと、を備え、前記パイプは、前記パイプの基端面のうち前記パイプの軸方向において前記基端面の他の部位よりも基端側に位置する最基端部を有し、前記パイプに対する前記ワイヤの溶接領域は、前記パイプの前記外周面上に形成され、かつ、前記溶接領域の基端は、前記パイプの中心軸に沿う方向において前記パイプの前記最基端部よりも先端側に位置するガイドカテーテルである。
前記パイプは、前記基端面のうち前記パイプの径方向において前記最基端部の反対側に位置するとともに前記基端面のうち最も先端側に位置する反対部を有していてもよく、前記パイプの中心軸と直交する方向から見たときに、前記反対部は、前記パイプの中心軸方向において前記溶接領域よりも基端側に位置していてもよい。
前記パイプは、前記基端面のうち前記パイプの径方向において前記最基端部の反対側に位置するとともに前記基端面のうち最も先端側に位置する反対部を有していてもよく、前記パイプの中心軸と直交する方向から見たときに、前記反対部は、前記パイプの中心軸方向において前記溶接領域よりも先端側且つ前記パイプの先端よりも基端側に位置していてもよい。
前記反対部と前記パイプの外周面とは鈍角若しくは曲面によって繋がっていてもよい。 本発明の他の態様は、ガイドワイヤが挿通可能なチューブと、長手軸を有する牽引部とを有するガイドカテーテルと、前記牽引部が内部に挿通されたプッシャーカテーテルと、を備え、前記牽引部は、前記チューブと同軸をなして前記チューブ内に取り付けられた金属製のパイプと、前記パイプの外周面のうち前記パイプの基端よりも先端側の領域に溶接された先端部を有する金属製のワイヤと、を有し、前記パイプは、前記パイプの基端面のうち前記パイプの軸方向において前記基端面の他の部位よりも基端側に位置する最基端部を有し、前記パイプに対する前記ワイヤの溶接領域は、前記パイプの前記外周面上に形成され、かつ、前記溶接領域の基端は、前記パイプの中心軸に沿う方向において前記パイプの前記最基端部よりも先端側に位置するデリバリーシステムである。
本発明によれば、チューブとワイヤとが離断しにくいガイドカテーテルおよびデリバリーシステムを提供することができる。
本発明の第1実施形態のガイドカテーテルを備えたデリバリーシステムの全体図である。 図1のデリバリーシステムの長手方向に沿った断面図である。 図1のA−A線における断面図である。 図1のB−B線における断面図である。 ガイドカテーテルにおけるパイプ近傍を拡大して示す部分断面図である。 ガイドカテーテルのパイプの基端から先端へ向かって見た図である。 ガイドカテーテルの作用を説明するための図である。 本発明の第2実施形態のガイドカテーテルにおけるパイプ及びワイヤの接続構造を示す部分断面図である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について説明する。図1は、本実施形態のガイドカテーテルを備えたデリバリーシステムの全体図である。図2は、図1のデリバリーシステムの長手方向に沿った断面図である。図3は、図1のA−A線における断面図である。図4は、図1のB−B線における断面図である。図5は、ガイドカテーテルにおけるパイプ近傍を拡大して示す部分断面図である。図6は、ガイドカテーテルのパイプの基端から先端へ向かって見た図である。
図1に示す本実施形態のガイドカテーテル10は、ステント2を体内に留置するためのデリバリーシステム1の一部である。ステント2は、生体適合性を有する金属や樹脂等によって形成された筒状部材である。本実施形態のガイドカテーテル10とともに使用することができるステント2の構成として、狭窄の解消や液体の排出等に使用可能な公知の構成が適宜選択されてもよい。
デリバリーシステム1は、ガイドカテーテル10と、プッシャーカテーテル20とを備えている。
図1及び図2に示すように、ガイドカテーテル10は、ガイドワイヤ3を挿通可能なチューブ11と、チューブ11を移動させるための牽引部15とを有している。
チューブ11は、ガイドワイヤ3を挿通可能な内腔を有する樹脂製の筒状部材である。チューブ11は、デリバリーシステム1の使用時にチューブ11が生体組織に接触した時に変形可能な程度に柔軟である。また、チューブ11は、外力がかかっていない状態では直線状となるような復元力を有する弾性部材である。チューブ11の内周面11bは、チューブ11の径方向断面視で円形である。チューブ11は、デリバリーシステム1の先端側に位置する細径部12と、デリバリーシステム1の基端側に位置する太径部13とを有してもよい。
図3に示すように、細径部12の外周面12aは、チューブ11の径方向断面視で円形である。細径部12の外径は、ステント2の内径よりも小さい。
図4に示すように、太径部13の外周面13aは、チューブ11の径方向断面視で円形である。太径部13の外径は、ステント2の内径と略同等、あるいは、ステント2が太径部13に対して摺動可能な範囲でステント2の内径よりも小さい。太径部13の内周面13bの一部にパイプ16の外周面16aが密着している。
細径部12の外周面12aと太径部13の外周面13aとは、チューブ11の外径が漸次変化するように滑らかな曲面により接続されている(図2参照)。
本実施形態のチューブ11は例えば熱可塑性樹脂チューブからなる。すなわち、本実施形態では、一様な太さの熱可塑性樹脂チューブを材料として、この熱可塑性樹脂チューブを部分的に加熱することによって、細径部12および太径部13が形成されている。
なお、熱可塑性樹脂チューブ以外の筒状の樹脂部材を材料として、この樹脂部材にパイプ16を圧入することによってパイプ16とチューブ11との接続構造を構成することもできる。
図2及び図5に示すように、牽引部15は、デリバリーシステム1の基端部分においてチューブ11を移動させるために、プッシャーカテーテル20の内部に挿通されている。
牽引部15は、パイプ16と、ワイヤ17と、操作部19とを有している。
図2、図4、図5、及び図6に示すように、パイプ16は、先端16c及び基端16dに開口された筒状をなしている。パイプ16は、チューブ11と同軸状をなしてチューブ11内に取り付けられている。パイプ16は、太径部13の基端部分に配されている。パイプ16の基端16dはチューブ11内に位置している。すなわち、パイプ16は、チューブ11の太径部13に覆われている。
チューブ11の太径部13のうちパイプ16が位置する部分におけるチューブ11の内周面11bは、パイプ16の外周面16aに密着している。チューブ11の太径部13のうちパイプ16が位置する部分におけるチューブ11の内径は、太径部13の他の部分の内径よりもわずかに太径である。チューブ11の太径部13のうちパイプ16が位置する部分の外径は、太径部13の他の部分よりもわずかに太径であってもよい。パイプ16がチューブ11に取り付けられている状態において、パイプ16の内腔及びチューブ11の内腔によって構成される内腔の内径は、パイプ16が配された領域の近傍において概ね一定である。
パイプ16の外径は、パイプ16の軸方向におけるパイプ16の前後におけるチューブ11の内径よりも大きい。パイプ16の内径は、チューブ11の内径と略同等である。パイプ16の内径は、ガイドワイヤ3をパイプ16に挿通できる程度の大きさとされている。
パイプ16は、パイプ16の基端16d側においてパイプ16の外周面16aとパイプ16の内周面16bとを繋ぐ基端面16eと、パイプ16の基端面16eのうちパイプ16の軸方向において基端面16eの他の部位よりも基端側に位置する最基端部16fと、基端面16eのうちパイプ16の径方向において最基端部16fの反対側に位置するとともに基端面16eのうち最も先端側に位置する反対部16gと、を有している。
基端面16eは、パイプ16の中心軸に対して傾斜する平面からなる。パイプ16の中心軸に対する基端面16eの傾斜角度は、45°以上90°未満であることが好ましい。一例として、パイプ16の中心軸に対する基端面16eの傾斜角度は45°である。パイプ16の中心軸に対して傾斜した基端面16eのうち最も先端側にある部位(反対部16g)は、パイプ16の先端16cよりも基端側に離れた位置にある。パイプ16の先端16c近傍において完全な筒状をなしている領域は、チューブ11とパイプ16とが同軸となる状態を維持する作用を有している。本実施形態では、パイプ16の中心軸方向における全長のうちの先端側の半分以上が完全な筒状をなしていることが好ましい。
反対部16gは、パイプ16の外周面16aと鈍角によって繋がっている。言い換えると、反対部16gにおいて、パイプ16の外周面16aとパイプ16の基端面16eとの二面角は鈍角である。なお、反対部16gとパイプ16の外周面16aとが明確な辺を有しない曲面によって繋がっていてもよい。
パイプ16は、金属製である。パイプ16の材質は、ワイヤ17の材質を考慮して、ワイヤ17に対して溶接により接合できる材質が公知の材質から適宜選択されてよい。たとえば、パイプ16の材質はワイヤ17の材質と同じである。また、具体的な一例として、ステンレス鋼は、パイプ16の材質として好適である。また、パイプ16の材質は、生体適合性を考慮して選択されてもよい。
ワイヤ17は、パイプ16の外周面16aのうちパイプ16の基端16dよりも先端16c側の領域に溶接された先端部17aを有している。ワイヤ17の先端部17aは、パイプ16の外周面16aに倣った形状の接続面17cを有している。ワイヤ17の先端部17aに形成された接続面17cがパイプ16の外周面16aに接している。ワイヤ17は、パイプ16の軸方向基端側へ延びている。ワイヤ17の基端部17bは、操作部19に接続されている。
ワイヤ17は、金属製である。たとえば、ワイヤ17の材質はパイプ16の材質と同じである。ワイヤ17とパイプ16とは、パイプ16の軸方向において互いに離間する複数個所における溶接によって接合されている。なお、パイプ16とワイヤ17とがパイプ16の軸方向に一続きに溶接されていてもよい。
ワイヤ17とパイプ16とは抵抗溶接によって接合されている。なお、ワイヤ17とパイプ16とが他の溶接方法により接合されていてもよい。
パイプ16の中心軸に沿って見たときに、パイプ16に対するワイヤ17の溶接領域A1は、パイプ16の最基端部16fと隣接する外周面に重なる位置にある。
パイプ16の基端16dはワイヤ17に溶接されていない。パイプ16の中心軸と直交する方向から見たときに、溶接領域A1の基端は、パイプ16の最基端部16fから先端側に離れた位置にある。たとえば、パイプ16の外周面16aにおいて最も基端側の溶接位置は、パイプ16の基端16dよりも0.5mm以上先端側に離れた位置にある。パイプ16の中心軸と直交する方向から見たときに、パイプ16の反対部16gは、パイプ16の中心軸方向において溶接領域A1よりも基端側に位置している。
図2に示すように、操作部19は、ワイヤ17の基端に固定されている。本実施形態の操作部19は、ワイヤ17の外径よりも外径が大きな部材である。操作者が操作部19を手元側へ引くことによってワイヤ17を容易に手元側へ引くことができる。
プッシャーカテーテル20は、シングルルーメンチューブ21と、マルチルーメンチューブ22と、把持部23とを有している。
シングルルーメンチューブ21は、ガイドカテーテル10のチューブ11の太径部13を挿入することができる筒状部材である。シングルルーメンチューブ21は、可撓性を有している。シングルルーメンチューブ21の先端面は、シングルルーメンチューブ21の中心線に直交する平面となっている。シングルルーメンチューブ21の先端面は、ステント2の基端に当接してステント2を支えることができる。シングルルーメンチューブ21の肉厚の大きさは、ステント2の内半径と外半径との差(ステント2の肉厚)以上である。シングルルーメンチューブ21の中心線方向におけるシングルルーメンチューブ21の長さは、ガイドカテーテル10のチューブ11の寸法に対応して、ガイドカテーテル10のチューブ11の太径部13をシングルルーメンチューブ21の内部に完全に収容できる長さとされている。
シングルルーメンチューブ21の材質は特に限定されない。
マルチルーメンチューブ22は、シングルルーメンチューブ21の基端部に固定されている。マルチルーメンチューブ22は、ガイドワイヤ3を挿通するためのガイドワイヤルーメン22aと、ガイドカテーテル10のワイヤ17が挿通されたワイヤルーメン22bとを有している。
ガイドワイヤルーメン22aは、マルチルーメンチューブ22の先端に開口しているともに、マルチルーメンチューブ22の先端よりも基端側においてマルチルーメンチューブ22の側面に開口している。
ワイヤルーメン22bは、マルチルーメンチューブ22の先端及び基端に開口している。
把持部23は、マルチルーメンチューブ22の基端に連結されている。把持部23は、マルチルーメンチューブ22に固定されていてもよいし、マルチルーメンチューブ22に固定されていなくてもよい。把持部23は、マルチルーメンチューブ22よりも太径の略円柱状をなしている。把持部23の外周面には、滑り止め等のための凹凸等が形成されていてもよい。
把持部23には、ワイヤルーメン22bと連通する貫通孔23aが形成されている。把持部23に形成された貫通孔23aは、マルチルーメンチューブ22の中心線の基端側への延長線上に位置している。
把持部23に形成された貫通孔23aにガイドカテーテル10のワイヤ17が挿通されている。これにより、把持部23に形成された貫通孔23aからガイドカテーテル10のワイヤ17及び操作部19が延出している。
本実施形態のガイドカテーテル10の作用について説明する。図7は、ガイドカテーテルの作用を説明するための図である。
本実施形態のデリバリーシステム1からステント2を取り外して所望の位置にステント2を留置する場合に、デリバリーシステム1の操作者は、把持部23を把持した状態で操作部19を手元側へと牽引する。
図2及び図7に示すように、操作者がチューブ11を手元側へ移動させるために操作部19を牽引するときに、パイプ16がワイヤ17によって手元側へ牽引される。ワイヤ17はパイプ16の外周面16aに溶接されているので、ワイヤ17を手元側に牽引する力は、パイプ16の外周面16aに伝わる。本実施形態では、パイプ16の外周面16aとチューブ11の内周面11bとが密着しているので、パイプ16がワイヤ17によって手元側へ牽引されるとチューブ11も手元側へ牽引される。チューブ11の外周面11aにステント2が配置されており、さらにチューブ11の基端11d近傍部分がシングルルーメンチューブ21内に挿入されているので、チューブ11とステント2との間に生じる摩擦及びチューブ11とシングルルーメンチューブ21との間に生じる摩擦が、チューブ11を手元側へ移動させる際の抵抗となる。操作者がチューブ11を手元側へ移動させるためには、少なくともこの抵抗の大きさを超える力量で操作部19を手元側へ牽引する必要がある。
本実施形態のガイドカテーテル10の使用時におけるパイプ16の挙動について図7を参照して詳述する。
ガイドワイヤ3を挿通可能なガイドカテーテル10において、パイプ16の内部にガイドワイヤ3を挿通することができるようにするために、パイプ16の内周面16bは断面円形で凹凸の少ない形状が好ましい。このため、本実施形態ではパイプ16の外周面16aにワイヤ17が固定されている。
ワイヤ17がパイプ16の外周面16aに固定されているので、パイプ16は、パイプ16の中心軸から離間した位置においてパイプ16の中心軸と平行に基端側へ牽引される。チューブ11の移動に抵抗がある状態でワイヤ17がパイプ16を手元側へ牽引すると、パイプ16の中心軸が傾斜する方向へパイプ16を移動させようとする力が生じる。
パイプ16の中心軸が傾斜する方向へパイプ16が移動しようとすると、シングルルーメンチューブ21内に配されたチューブ11は、パイプ16とシングルルーメンチューブ21によって挟み込まれた状態となる。ワイヤ17を手元側へ移動させようとする力が大きくなると、パイプ16の中心軸を傾斜させようとする力も大きくなるので、チューブ11は、パイプ16とシングルルーメンチューブ21によってさらに強い力で挟まれることとなる。このため、ワイヤ17を手元側へ移動させようとする力が大きくなるとチューブ11を手元側へ移動させる際の抵抗も増大し、この抵抗の大きさを超えるようにさらに強い力で操作部19を牽引する必要が生じ、これにより抵抗がさらに増大するという悪循環が発生する可能性がある。この場合、パイプ16とシングルルーメンチューブ21とに挟まれたチューブ11が破断するほどの大きさの力で操作部19を手元側へ引いてもチューブ11が移動しないという状態となる可能性がある。
なお、チューブ11とシングルルーメンチューブ21との間に十分なクリアランスが予め設定されている場合であっても、パイプ16の中心軸を傾斜させようとする力によってパイプ16がチューブ11の内径を広げるようにチューブ11の内周面11bを圧迫すると、その圧迫力の大きさによってはパイプ16がチューブ11を破断させる可能性があり得る。
チューブ11が破断すると、チューブ11からパイプ16及びワイヤ17が離断してしまうので、これ以上チューブ11を手元側へ移動させることができなくなり、ステント2の留置が不完全となるか、あるいはステント2が適切な位置に留置されない虞がある。
ワイヤ17を牽引する力の大きさに対応するパイプ16の中心軸の傾きの大きさは、ワイヤ17とパイプ16との溶接領域A1における最も基端側の位置の影響を受ける。すなわち、溶接領域A1における最も基端側の位置がパイプ16の基端16dにあるときには、パイプ16の中心軸が傾きにくい。これに対して、溶接領域A1における最も基端側の位置がパイプ16の先端16c側になるに従って、パイプ16の中心軸が傾きやすくなる。
本実施形態では、パイプ16における反対部16gの位置が、パイプ16の中心軸方向においてパイプ16の最基端部16fよりも先端側に位置している。このため、本実施形態では、パイプ16の基端面16eがパイプ16の中心軸に直交する平面である場合と比較して、ワイヤ17が牽引されたときのパイプ16の中心軸の傾きによる反対部16gの移動量が少ない。なお、図7に二点鎖線及び符号P1で示す構成は、パイプの基端面がパイプの中心軸に直交する平面である場合において本実施形態の反対部16gに対応する部位を示している。
パイプ16の基端16dとワイヤ17とを溶接すればワイヤ17の牽引時におけるパイプ16の中心軸の傾きを少なくすることができるが、パイプ16の基端16dとワイヤ17とを溶接する場合には、溶接のための熱がワイヤ17を通じて拡散してしまうことにより、適切にパイプ16とワイヤ17とが接合されない場合がある。たとえば、溶接に必要な温度までパイプ16及びワイヤ17を加熱できずに接合不良が生じたり、溶接に必要な温度までパイプ16及びワイヤ17を加熱することでパイプ16に歪みが生じたりワイヤ17が溶断したりする虞がある。このため、パイプ16の基端16dとワイヤ17とを溶接するのは難易度が高い。
これに対して、本実施形態では、パイプ16の基端16dとワイヤ17とが溶接されていない状態であっても、ワイヤ17の牽引時におけるパイプ16の中心軸の傾きによる反対部16gの移動量が少ないので、チューブ11を手元側へ移動させる過程において、チューブ11を移動させる際に必要な力が極端に大きくなることがなくなり、チューブ11が破断しにくい。
操作者が操作部19を手元側へ牽引することにより、操作部19に接続されたワイヤ17はパイプ16及びチューブ11を手元側へ移動させる。操作者が把持部23を把持してシングルルーメンチューブ21の先端の位置が動かないようにプッシャーカテーテル20を保持することにより、ステント2が留置予定位置に配された状態を維持しつつ、シングルルーメンチューブ21の内部にガイドカテーテル10のチューブ11が引き込まれる。
ガイドカテーテル10のチューブ11に取り付けられたステント2は、シングルルーメンチューブ21の先端に当接しているので、ガイドカテーテル10のチューブ11がシングルルーメンチューブ21内に引き込まれる過程では移動しない。このため、ガイドカテーテル10のチューブ11がシングルルーメンチューブ21内に引き込まれることにより、ステント2からチューブ11が引き抜かれるように、ステント2に対してチューブ11が手元側へと移動する。
以上に説明したように、本実施形態のデリバリーシステム1におけるガイドカテーテル10は、ワイヤ17の牽引時にチューブ11が破断しにくいので、チューブ11とワイヤ17との接続部位においてチューブ11とワイヤ17とが離断しにくい。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。図8は、本実施形態のガイドカテーテルにおけるパイプ及びワイヤの接続構造を示す部分断面図である。
図8に示すように、本実施形態では、パイプ16の反対部16gと溶接領域A1の基端との位置関係が上記の第1実施形態と異なっている。
すなわち、パイプ16の中心軸と直交する方向から見たときに、反対部16gは、パイプ16の中心軸方向において溶接領域A1の基端よりも先端側且つパイプ16の先端16cよりも基端側に離れて位置している。
本実施形態のガイドカテーテル10のパイプ16において先端側の少なくとも一部は周方向に一続きとなる完全な筒状であることが好ましい。パイプ16の中心軸方向における全長のうち完全な筒状をなす領域の長さは、パイプ16の全長の半分以上であってもよい。
本実施形態のガイドカテーテル10は、第1実施形態と同様に、ワイヤ17の牽引時にチューブ11が破断しにくいので、チューブ11とワイヤ17との接続部位においてチューブ11とワイヤ17とが離断しにくい。
また、本実施形態では、ワイヤ17が牽引されたときのパイプ16の中心軸の傾きが、第1実施形態に開示されたパイプ16の中心軸の傾きよりも小さくなるので、第1実施形態よりもさらにチューブ11とワイヤ17とが離断しにくい。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
1 デリバリーシステム
2 ステント
3 ガイドワイヤ
10 ガイドカテーテル
11 チューブ
11a チューブの外周面
11b チューブの内周面
11c チューブの先端
11d チューブの基端
12 細径部
12a 細径部の外周面
13 太径部
13a 太径部の外周面
13b 太径部の内周面
15 牽引部
16 パイプ
16a パイプの外周面
16b パイプの内周面
16c パイプの先端
16d パイプの基端
16e パイプの基端面
16f パイプの最基端部
16g パイプの反対部
17 ワイヤ
17a ワイヤの先端部
17b ワイヤの基端部
17c ワイヤの接続面
19 操作部
20 プッシャーカテーテル
21 シングルルーメンチューブ
22 マルチルーメンチューブ
22a ガイドワイヤルーメン
22b ワイヤルーメン
23 把持部
23a 把持部の貫通孔
A1 溶接領域

Claims (10)

  1. ガイドワイヤを挿通可能な内腔を有する樹脂製のチューブと、
    前記チューブと同軸をなして前記チューブ内に取り付けられた金属製のパイプと、
    前記パイプの外周面のうち前記パイプの基端よりも先端側の領域に溶接された先端部を有する金属製のワイヤと、
    を備え、
    前記パイプは、前記パイプの基端面のうち前記パイプの軸方向において前記基端面の他の部位よりも基端側に位置する最基端部を有し、
    前記パイプに対する前記ワイヤの溶接領域は、前記パイプの前記外周面上に形成され、かつ、前記溶接領域の基端は、前記パイプの中心軸に沿う方向において前記パイプの前記最基端部よりも先端側に位置する、
    ガイドカテーテル。
  2. 前記パイプは、前記基端面のうち前記パイプの径方向において前記最基端部の反対側に位置するとともに前記基端面のうち最も先端側に位置する反対部を有し、
    前記反対部は、前記パイプの中心軸方向において前記溶接領域よりも基端側に位置している、
    請求項1に記載のガイドカテーテル。
  3. 前記パイプは、前記基端面のうち前記パイプの径方向において前記最基端部の反対側に位置するとともに前記基端面のうち最も先端側に位置する反対部を有し、
    前記反対部は、前記パイプの中心軸方向において前記溶接領域の基端よりも先端側且つ前記パイプの先端よりも基端側に位置している、
    請求項1に記載のガイドカテーテル。
  4. 前記反対部と前記パイプの外周面とは鈍角若しくは曲面によって繋がっている、
    請求項2または請求項3に記載のガイドカテーテル。
  5. 前記パイプの前記基端面は、前記パイプの中心軸に対して傾斜しており、前記パイプの径方向において前記最基端部の反対側に位置するとともに前記パイプの前記基端面のうち最も先端側に位置する反対部を有する、
    請求項1に記載のガイドカテーテル。
  6. ガイドワイヤが挿通可能なチューブと、長手軸を有する牽引部とを有するガイドカテーテルと、
    前記牽引部が内部に挿通されたプッシャーカテーテルと、
    を備え、
    前記牽引部は、
    前記チューブと同軸をなして前記チューブ内に取り付けられた金属製のパイプと、 前記パイプの外周面のうち前記パイプの基端よりも先端側の領域に溶接された先端部を有する金属製のワイヤと、を有し、
    前記パイプは、前記パイプの基端面のうち前記パイプの軸方向において前記基端面の他の部位よりも基端側に位置する最基端部を有し、
    前記パイプに対する前記ワイヤの溶接領域は、前記パイプの前記外周面上に形成され、かつ、前記溶接領域の基端は、前記パイプの中心軸に沿う方向において前記パイプの前記最基端部よりも先端側に位置する、
    デリバリーシステム。
  7. 前記パイプは、前記基端面のうち前記パイプの径方向において前記最基端部の反対側に位置するとともに前記基端面のうち最も先端側に位置する反対部を有し、
    前記反対部は、前記パイプの中心軸方向において前記溶接領域よりも基端側に位置している、
    請求項6に記載のデリバリーシステム。
  8. 前記パイプは、前記基端面のうち前記パイプの径方向において前記最基端部の反対側に位置するとともに前記基端面のうち最も先端側に位置する反対部を有し、
    前記反対部は、前記パイプの中心軸方向において前記溶接領域の基端よりも先端側且つ前記パイプの先端よりも基端側に位置している、
    請求項6に記載のデリバリーシステム。
  9. 前記パイプの前記基端面は、前記パイプの中心軸に対して傾斜しており、前記パイプの径方向において前記最基端部の反対側に位置するとともに前記パイプの前記基端面のうち最も先端側に位置する反対部を有する、
    請求項6に記載のデリバリーシステム。
  10. 前記チューブの外周面に取り付けられたステントをさらに備え、
    前記プッシャーカテーテルは、シングルルーメンチューブと、前記シングルルーメンチューブの基端部に固定されたマルチルーメンチューブとを有し、
    前記チューブの基端部が前記シングルルーメンチューブに挿入されており、
    前記ワイヤが前記マルチルーメンチューブのルーメンの一つに挿入され、
    前記シングルルーメンチューブの先端に前記ステントが当接している、
    請求項6に記載のデリバリーシステム。
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