JP6697338B2 - プーリーユニット - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、伸縮ケーブル用プーリーユニット及びそれを装備するロボットアーム機構に関する。
従来より多関節ロボットアーム機構が産業用ロボットなどさまざまな分野で用いられている。発明者らはこのような多関節ロボットアーム機構に適用できる直動伸縮機構を開発した(特許文献1)。直動伸縮機構は、屈曲可能に蝶番構造で連結された平板形状を有する金属製の複数のコマ(第1コマ)と、屈曲可能に底板において軸受け構造で連結された溝形状を有する金属製の複数のコマ(第2コマ)とを有する。第1、第2コマは先端で結合されており、前方に送り出されるとき第1、第2コマは重ね合わされ、硬直状態が確保され、一定の剛性を有する柱状のアームに構成される。後方に引き戻されるとき第1、第2コマは分離され、それぞれ屈曲可能な状態に復帰し、支柱の内部に収納される。この直動伸縮機構の多関節ロボットアーム機構への採用は肘関節部を不要とし、容易に特異点を解消することができるので非常に有益な構造である。
直動伸縮機構は従前の直動関節に比べて大幅に伸縮長が長く、そのため「たるみ」によるケーブル同士の引っかかりや絡まりを回避するために、さらに配線設計を容易にするために、特にアームの先端の手首部等のモータに電力と信号とを供給するためのケーブルには伸縮性のあるものが採用される場合がある。伸縮ケーブルはその仕様上、外力付勢されていない最大収縮時の全長(最小長)に対する最大伸張時の全長(最大長)と最小長との差(伸張長)の比(伸長率)が固有に決められている。この伸張長が、直動伸縮機構の伸縮長に等価、好ましくは超過するように伸縮ケーブルの最小長が決定される。
そのため伸縮ケーブルの最小長が構造上のケーブル配線経路を超過すると、伸縮ケーブルに「たるみ」が生じてしまうことがあった。このたるみは周囲の部品等と干渉し、その部品やケーブルの破損等の事態を生じさせてしまうおそれがある。そのためケーブル配線経路上にプーリーユニットを介在させて経路長を実際的に延長させていた。
ところで直動伸縮機構のメンテナンスに際しては伸縮ケーブルをプーリーユニットに対して着脱する必要があった。また収縮ケーブル自体を交換することもある。実際の手順としてはプーリーユニットの前面を覆うカバーを取り外し、伸縮ケーブルをプーリーから外し、元の又は新たな伸縮ケーブルをプーリーに掛け渡し、プーリーユニットのカバーを装着する工数が必要とされ、その作業負担は少なくは無かった。
特許第5435679号公報
目的は、プーリーユニットに対して伸縮ケーブルを着脱する作業負担を軽減することにある。
本実施形態に係る伸縮ケーブル用プーリーユニットはプーリーケースの底板に少なくとも一つのプーリーが配置され、プーリー間に伸縮ケーブルが掛け渡される。プーリーケースの上面には伸縮ケーブルの伸縮に伴って増減する外径の最小値より広く最大値より狭い幅のスリットが形成されてなる。プーリーケースの底板にはプーリーに掛け渡された伸縮ケーブルの導通をガイドする線条のガイド溝がセパレータ及びプーリーケースの側板により形成される。ガイド溝には伸縮ケーブルの脱落を防止するための短冊状のガイドカバーが被せられる。ガイドカバーのエッジとガイド溝のエッジとの間にはスリットをなす幅の間隙があけられている。
図1は、本実施形態に係るロボットアーム機構の斜視図である。 図2は、図1のロボットアーム機構の側面図である。 図3は、図1のロボットアーム機構の内部構造を示す側面図である。 図4は、図1のロボットアーム機構の構成を図記号表現により示す図である。 図5は、図3のプーリーユニットの構造を示す図である。 図6は、図5のプーリーユニットの外観図である。 図7は、図6のプーリーユニットのAA断面図である。 図8は、図6のプーリーユニットのカバーを取り外した状態のの外観図である。 図9は、図8のプーリーユニットのBB断面図である。 図10は、図6のプーリーユニットのスリットの幅を伸縮ケーブルの外径と比較して示す図である。 図11は、図3のプーリーユニットの他の構造を示す図である。 図12は、図11のプーリーユニットのCC断面図である。
以下、図面を参照しながら本実施形態に係る伸縮ケーブル用プーリーユニット及びそれを装備したロボットアーム機構を説明する。以下の説明において、略同一つの機能及び構成を有する構成要素については、同一符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行う。
図1に本実施形態に直動伸縮機構を装備するロボットアーム機構の外観を示している。図2に図1のロボットアーム機構の側面を示し、図3に図1のロボットアーム機構の内部構造を示している。図4には図1のロボットアーム機構の構成を図記号表現により示している。ロボットアーム機構は、基台1に支柱部2が鉛直方向に立設される。支柱部2上には起伏部4が載置される。起伏部4に直動伸縮機構が起伏自在に支持される。直動伸縮機構により伸縮されるアーム部5の先端に手首部6が装備される。支柱部2には支柱下部フレーム21と支柱上部フレーム22とにまたがって旋回用回転関節部としての第1関節部J1が収容される。支柱下部フレーム21は円筒形状のハウジング31により覆われる。支柱上部フレーム22は第1関節部J1の回転部に接続され、回転軸RA1を中心に軸回転する。支柱上部フレーム22は円筒形状のハウジング32により覆われる。第1関節部J1の回転に伴って支柱下部フレーム21に対して支柱上部フレーム22が回転し、それによりアーム部5は水平に旋回する。円筒体をなす支柱部2の内部中空には後述する直動伸縮機構としての第3関節部J3の第1、第2コマ列51、52が収納される。
支柱部2の上部には起伏回転関節部としての第2関節部J2を収容する起伏部4が設置される。第2関節部J2は曲げ回転関節である。第2関節部J2の回転軸RA2は回転軸RA1に垂直である。起伏部4は、第2関節部J2の固定部(支持部)としての一対のサイドフレーム23を有する。一対のサイドフレーム23は、鞍形形状のカバー33により覆われる。一対のサイドフレーム23は、上部フレーム22に連結される。一対のサイドフレーム23にモータハウジングを兼用する第2関節部J2の回転部としての円筒体24が支持される。円筒体24の周面には、送り出し機構25が取り付けられる。送り出し機構25は、ドライブギア56、ガイドローラ57及びローラユニット58を保持する。円筒体24の軸回転に伴って送り出し機構25は回動し、送り出し機構25に支持されたアーム部5が上下に起伏する。送り出し機構25はカバー34により覆われる。起伏部4には起伏動に追従するように断面U字形状のU字蛇腹カバー14が装備される。
第3関節部J3は直動伸縮機構により提供される。直動伸縮機構は発明者らが新規に開発した構造を備えており、可動範囲の観点でいわゆる従来の直動関節とは明確に区別される。第3関節部J3のアーム部5は屈曲自在であるが、中心軸(伸縮中心軸RA3)に沿ってアーム部5の根元の送り出し機構25から前方に送り出されるときには屈曲が制限され、直線的剛性が確保される。アーム部5は後方に引き戻されるときには屈曲が回復される。アーム部5は第1コマ列51と第2コマ列52とを有する。第1コマ列51は屈曲自在に連結された複数の第1コマ53からなる。第1コマ53は略平板形に構成される。第1コマ53は端部箇所のヒンジ部で屈曲自在に連結される。第2コマ列52は複数の第2コマ54からなる。第2コマ54は横断面コ字形の溝状体又はロ字形の筒状体に構成される。第2コマ54は底板端部箇所のヒンジ部で屈曲自在に連結される。第2コマ列52の屈曲は、第2コマ54の側板の端面どうしが当接する位置で制限される。その位置では第2コマ列52は直線的に配列する。第1コマ列51の先頭の第1コマ53と、第2コマ列52の先頭の第2コマ54とは結合コマ55により接続される。例えば、結合コマ55は第1コマ53と第2コマ54とを合成した形状を有している。
第1、第2コマ列51,52は送り出し機構25のローラユニット58を通過する際にローラ59により互いに押圧されて接合する。接合により第1、第2コマ列51,52は直線的剛性を発揮し、柱状のアーム部5を構成する。ローラユニット58の後方にはドライブギア56がガイドローラ57とともに配置される。ドライブギア56は図示しないモータユニットに接続される。第1コマ53の内側の面、つまり第2コマ54と接合する側の面の幅中央には連結方向に沿ってリニアギアが形成されている。複数の第1コマ53が直線状に整列されたときに隣合うリニアギアは直線状につながって、長いリニアギアを構成する。ドライブギア56はガイドローラ57に押圧された第1コマ53のリニアギアに噛み合わされる。直線状につながったリニアギアはドライブギア56とともにラックアンドピニオン機構を構成する。ドライブギア56が順回転するとき第1、第2コマ列51,52はローラユニット58から前方に送り出される。ドライブギア56が逆回転するとき第1、第2コマ列51,52はローラユニット58の後方に引き戻される。引き戻された第1、第2コマ列51,52はローラユニット58とドライブギア56との間で互いに分離される。分離された第1、第2コマ列51,52はそれぞれ屈曲可能な状態に復帰する。屈曲可能な状態に復帰した第1、第2コマ列51,52は、ともに同じ方向(内側)に屈曲し、支柱部2の内部に鉛直に収納される。このとき、第1コマ列51は第2コマ列52に略平行にほぼ揃った状態で収納される。
アーム部5の先端には手首部6が取り付けられる。手首部6は第4〜第6関節部J4〜J6を装備する。第4〜第6関節部J4〜J6はそれぞれ直交3軸の回転軸RA4〜RA6を備える。第4関節部J4は伸縮中心軸RA3と略一致する第4回転軸RA4を中心としたねじり回転関節であり、この第4関節部J4の回転によりエンドエフェクタは揺動回転される。第5関節部J5は第4回転軸RA4に対して垂直に配置される第5回転軸RA5を中心とした曲げ回転関節であり、この第5関節部J5の回転によりエンドエフェクタは前後に傾動回転される。第6関節部J6は第4回転軸RA4と第5回転軸RA5とに対して垂直に配置される第6回転軸RA6を中心としたねじり回転関節であり、この第6関節部J6の回転によりエンドエフェクタは軸回転される。
エンドエフェクタ(手先効果器)は、手首部6の第6関節部J6の回転部下部に設けられたアダプタ7に取り付けられる。エンドエフェクタはロボットが作業対象(ワーク)に直接働きかける機能を持つ部分であり、例えば把持部、真空吸着部、ナット締め具、溶接ガン、スプレーガンなどのタスクに応じて様々なツールが存在する。エンドエフェクタは、第1、第2、第3関節部J1,J2,J3により任意位置に移動され、第4、第5、第6関節部J4,J5,J6により任意姿勢に配置される。特に第3関節部J3のアーム部5の伸縮距離の長さは、基台1の近接位置から遠隔位置までの広範囲の対象にエンドエフェクタを到達させることを可能にする。第3関節部J3はそれを構成する直動伸縮機構により実現される直線的な伸縮動作とその伸縮距離の長さとが従前の直動関節と異なる特徴的な点である。
上述の通りアーム部5の先端には手首部6が取り付けられる。アーム部5は伸縮するので手首部6の第4、第5、第6関節部J4,J5,J6各々のモータユニットへの電力供給及び制御信号の伝送等には伸縮ケーブル80が用いられる。伸縮ケーブル80の伸縮構造は特定のものに限定されない。例えば伸縮自在の弾性芯材に導電線をらせん状に巻きつけて伸縮性のあるシースで被覆した構造、又は伸縮性のあるチューブに液体金属を封入した構造である。実際の伸縮ケーブル80は、複数の芯材を束ねてなり、それぞれ電力供給用、制御信号供給用等に使い分けられている。
伸縮ケーブル80には固有の最大伸長率が決められている。アーム部5の伸縮長、さらに起伏部4の起伏角等から、伸縮ケーブル80に必要とされる伸張長が決定される。この伸縮ケーブル80に必要とされる伸張長と、最大伸長率とから、最も収縮した収縮時の長さが決まる。伸縮ケーブル80の収縮時の長さが、アーム部5の先端のケーブル固定部からアーム部5内部を通り起伏部4を経由して支柱部2内のケーブル固定部に至る予定経路の長さより長くなる場合があり、その場合には配線経路を延長することが必要とされる。配線経路を延長するために本実施形態に係るプーリーユニット70が用いられる。勿論、プーリーユニット70は他の用途で用いられることも可能である。
図5にはプーリーユニット70の構造を分解図で示し、図6にプーリーユニット70の外観を示し、図7には図6のAA断面図を示している。図8、図9にはプーリーユニット70の外観をカバーを取り外した状態で示している。なお、図10に示すように、伸縮ケーブル80は最も収縮した状態で最大外径R0を示し、最も伸張した状態で最小外径R1を示すものとする。プーリーユニット70の例えば短冊状の底板(ベース板)705に少なくとも一、ここでは4つのプーリー701〜704が分散配置される。ここではプーリー701〜703はその回転軸がベース板705に垂直になるように取り付けられる。ベース板705の後方は切り欠かれ、この切り欠き箇所にプーリー704がその回転軸がベース板705と平行であって他のプーリー701〜703のそれと直交する向きに取り付けられている。ベース板705の後方であって切り欠きと反対側にはケーブルポート752が設けられ、このケーブルポート752からプーリーユニット70に導入された伸縮ケーブル80は図8に示すようにプーリー701〜704に順番に掛け渡される。
ベース板705の両側は側板706,707が立設され、前方にはプーリーサポート708が装着される。側板706,707はプーリー701,702のホイールより若干高い。同様にプーリーサポート708はプーリー701,702のホイールより若干厚い。これらベース板705、側板706,707、プーリーサポート708、さらに後述する前面のカバー721〜723は、プーリーケースを構成する。
プーリーサポート708の内側面は円弧形をなす。この円弧形の円中心はプーリー701,702の回転軸に一致し、その半径はプーリー701,702のホイール半径より少し長い。それによりプーリーサポート708の内側の円弧面とプーリー701,702のホイール外周面との間には若干の間隙745,746があけられる。間隙745,746は、伸縮ケーブル80の最大外径R0より狭く、最小外径R1より若干広い幅G1に調整されている。それによりプーリー701,702のホイールに掛け渡した伸縮ケーブル80は伸張させない限りホイールから脱落しない。
ベース板705にはスペーサ711〜713がそれぞれ適当な位置に設置される。なお、スペーサ711〜713、さらに側板706,707及びプーリーサポート708はベース板705と別体で構成しても良いし、板材から切削処理によりベース板705と一体で成形するようにしてもよい。スペーサ711〜713はプーリー701,702のホイールより若干厚い。
スペーサ713は側板707に対して、伸縮ケーブル80の最大外径R0より若干長い間隙を隔てられる。スペーサ711の下方は幅広に形成され、その右側が側板707に対して、伸縮ケーブル80の最大外径R0より若干長い間隙を隔てられる。それにより側板707の内側に、ケーブルポート752から導入された伸縮ケーブル80をプーリー701まで誘導する直線状のケーブルガイド溝734が形成される。勿論、ケーブルガイド溝734は伸縮ケーブル80の最大外径より若干深い。同様に反対側(左側)のスペーサ711は側板706に対して、伸縮ケーブル80の最大外径R0より若干長い間隙を隔てられ、プーリー702とプーリー704との間に伸縮ケーブル80が挿通する、伸縮ケーブル80の最大外径R0より若干深いケーブルガイド溝731が形成される。
スペーサ711は下方に延長されてなり、その延長部分はプーリー703のプーリーサポート716を構成する。プーリーサポート716は円弧形に切り欠かれる。この円弧形の円中心はプーリー703の回転軸に一致し、その半径はプーリー703のホイール半径より少し長い。それによりプーリーサポート716の円弧面とプーリー703のホイール側面との間には若干の間隙747があけられる。この間隙747は、伸縮ケーブル80の最大外径R0より狭く、最小外径R1より若干広く調整されている。
左右のスペーサ711,713の間にはスペーサ712が配置される。スペーサ712と左側のスペーサ711との間には伸縮ケーブル80の最大外径R0より若干広い間隙があけられていて、プーリー702とプーリー703との間に伸縮ケーブル80が挿通する、伸縮ケーブル80の最大外径R0より若干深いケーブルガイド溝732が直線状に形成される。そして反対側においてもスペーサ712とスペーサ713との間には伸縮ケーブル80の最大外径R0より若干広い間隙があけられ、プーリー701とプーリー703との間に伸縮ケーブル80が挿通する、伸縮ケーブル80の最大外径R0より若干深いケーブルガイド溝733が直線状に形成される。
左側の側板706とスペーサ711とで区画されるケーブルガイド溝731は、短冊状の薄板としてのガイドカバー721で覆われる。ガイドカバー721の幅、スペーサ711上の装着位置は適切に設計されている。それによりガイドカバー721と側板706との間には、伸縮ケーブル80の最大外径R0より狭く、最小外径R1より若干広い間隙G1があけられている。それによりケーブルガイド溝731に沿って当該間隙分の幅G1のスリット741が直線状に形成される。
このガイドカバー721はスペーサ711の右側のケーブルガイド溝732にも兼用される。ガイドカバー721の右側のエッジと中央のスペーサ712の左側のエッジとの間にも伸縮ケーブル80の最大外径R0より狭く、最小外径R1より若干広い幅G1のスリット742がケーブルガイド溝732に沿って直線状に形成される。
右側のスペーサ713上にもガイドカバー722が装着される。ガイドカバー722の下方にもガイドカバー723が装着される。ガイドカバー722,723の幅、スペーサ711,713上の装着位置は適切に設計され、それによりガイドカバー722の左側のエッジと中央のスペーサ712の右側のエッジとの間、ガイドカバー722,723の右側のエッジと側板707との間にもそれぞれ伸縮ケーブル80の最大外径R0より狭く、最小外径R1より若干広い幅G1のスリット743,744がケーブルガイド溝733,734に沿って直線状に形成される。
このようにスリット741〜744がケーブルガイド溝731〜734に沿ってそれぞれ形成されていて、それら幅G1は伸縮ケーブル80の最大外径R0より狭く、最小外径R1より若干広い。従って伸縮ケーブル80は最も収縮した状態ではスリット741〜744を通過しないが、少し伸張した状態ではスリット741〜744を通過することができる。同様にプーリー701〜703の外側の間隙745〜747も伸縮ケーブル80の最大外径R0より狭く、最小外径R1より若干広く、伸縮ケーブル80をある程度伸張させた状態で伸縮ケーブル80をプーリー701〜703のホイールに対して着脱する事ができる。
このように伸縮ケーブル80を少し伸張させて外径を少し細くした状態でスリット741〜744及びプーリー701〜703の外側の間隙745〜749を通過させながら伸縮ケーブル80をプーリー701〜704に順番に掛け渡してプーリーユニット70に装着する。一旦、伸縮ケーブル80をプーリーユニット70に装着して、伸縮ケーブル80を自然収縮させて最大外径R0に復帰させた後は、伸縮ケーブル80はスリット741〜744及びプーリー701〜703の外側の間隙745〜747よりも太くなっているので、それらを通過することはできず、伸縮ケーブル80がプーリーユニット70から脱落することは無い。
装着に際しては、伸縮ケーブル80を少し伸張させて少しずつスリット741〜744に沿ってケーブルガイド溝731〜734に挿入させ、プーリー701〜704のホイールに順番に掛け渡す。その作業途中では伸縮ケーブル80がケーブルガイド溝731〜734やプーリー701〜704のホイールから抜け落ちることがなく、従ってプーリーユニット70への伸縮ケーブル80の装着作業の負担軽減が実現され得る。勿論従来のようにプーリーユニット70のカバーを取り外す手間もない。
なお、本実施形態に係るプーリーユニット70は、複数、ここでは4つのプーリー701〜704を備え、これらプーリー701〜704間に伸縮ケーブル80を掛け渡すことで、伸縮ケーブル80の配線経路を延長する用途に用いられていたが、プーリーユニット70は伸縮ケーブル80の配線方向を変更する用途に用いられていてもよい。当該用途のためには1つのプーリーを装備したプーリーユニットが提供される。
プーリーユニット90の例えば短冊状の底板(ベース板)905の前方の幅中央に単一つのプーリー901が配置される。ここではプーリー901は、その回転軸がベース板905に垂直になるように取り付けられる。ベース板905の両側は側板906,907が立設され、前方にはプーリーサポート908が装着される。これらベース板905、側板906,907、プーリーサポート908、さらに後述する前面のカバー921は、プーリーケースを構成する。ベース板905の後方であって側板906側にケーブルポート951が設けられ、それと近傍であって同じ向きに伸縮ケーブル80を導入するケーブルポート952が側板907側に設けられる。図11に示すように、ケーブルポート951,952の一方からプーリーユニット90に導入された伸縮ケーブル80はプーリー901に掛け渡され、180度向きを変え、ケーブルポート951,952の他方に導出される。
側板906,907はプーリー901のホイールより若干高い。同様にプーリーサポート908はプーリー901のホイールより若干厚い。プーリーサポート908の内側面は円弧形をなす。この円弧形の円中心はプーリー901の回転軸に一致し、その半径はプーリー901のホイール半径より少し長い。それによりプーリーサポート908の内側の円弧面とプーリー901のホイール外周面との間には若干の間隙943があけられる。間隙943は、伸縮ケーブル80の最大外径R0より狭く、最小外径R1より若干広い幅G1に調整されている。それによりプーリー901のホイールに掛け渡した伸縮ケーブル80は伸張させない限りホイールから脱落しない。
ベース板905には短冊状のスペーサ911が適当な位置に設置される。なお、スペーサ911、さらに側板906,907及びプーリーサポート908はベース板905と別体で構成しても良いし、板材から切削処理によりベース板905と一体で成形するようにしてもよい。スペーサ911はプーリー901のホイールより若干厚い。
スペーサ711は側板906,907に対して、伸縮ケーブル80の最大外径R0より若干長い間隙を隔てられる。それにより側板906の内側に、ケーブルポート951から導入された伸縮ケーブル80をプーリー901まで誘導する直線状のケーブルガイド溝931と側板907の内側に、ケーブルポート951から導入され、プーリー901に掛け渡された伸縮ケーブル80をケーブルポート952まで誘導する直線状のケーブルガイド溝932が形成される。勿論、ケーブルガイド溝931、932は伸縮ケーブル80の最大外径より若干深い。
左側の側板906とスペーサ911とで区画されるケーブルガイド溝931と右側の側板907とスペーサ911とで区画されるケーブルガイド溝932とは、短冊状の薄板としてのガイドカバー721で覆われる。ガイドカバー721の幅、スペーサ911上の装着位置は適切に設計されている。それによりガイドカバー921と側板906、907との間には、伸縮ケーブル80の最大外径R0より狭く、最小外径R1より若干広い間隙G1があけられている。それによりケーブルガイド溝931に沿って当該間隙分の幅G1のスリット941が直線状に形成される。同様に、ケーブルガイド溝932に沿って当該間隙分の幅G1のスリット942が直線状に形成される。
このようにスリット941,942がケーブルガイド溝931,932に沿ってそれぞれ形成されていて、それら幅G1は伸縮ケーブル80の最大外径R0より狭く、最小外径R1より若干広い。従って伸縮ケーブル80は最も収縮した状態ではスリット941,942を通過しないが、少し伸張した状態ではスリット941,942を通過することができる。同様にプーリー901の外側の間隙943も伸縮ケーブル80の最大外径R0より狭く、最小外径R1より若干広く、伸縮ケーブル80をある程度伸張させた状態で伸縮ケーブル80をプーリー901のホイールに対して着脱する事ができる。
このように伸縮ケーブル80を少し伸張させて外径を少し細くした状態でスリット941,942及びプーリー901の外側の間隙943を通過させながら伸縮ケーブル80をプーリー901に順番に掛け渡してプーリーユニット90に装着する。一旦、伸縮ケーブル80をプーリーユニット90に装着して、伸縮ケーブル80を自然収縮させて最大外径R0に復帰させた後は、伸縮ケーブル80はスリット941,942及びプーリー901の外側の間隙943よりも太くなっているので、それらを通過することはできず、伸縮ケーブル80がプーリーユニット90から脱落することは無い。
装着に際しては、伸縮ケーブル80を少し伸張させて少しずつスリット941,942に沿ってケーブルガイド溝931,932に挿入させ、プーリー901のホイールに掛け渡す。その作業途中では伸縮ケーブル80がケーブルガイド溝931,932やプーリー901のホイールから抜け落ちることがなく、従ってプーリーユニット90への伸縮ケーブル80の装着作業の負担軽減が実現され得る。勿論従来のようにプーリーユニット90のカバーを取り外す手間もない。
なお、ここでは、プーリー901から見て、ケーブルポート952はケーブルポート951と同じ方向に設けられ、プーリーユニット90に導入された伸縮ケーブル80は、導入方向の逆方向、つまり導入方向に対して180度向きを変えた方向に導出されるとしたが、プーリーユニット90に導入された伸縮ケーブル80が導入方向に対して任意角度、例えば90度向きを変えた方向に導出されるよう、プーリーユニット90が構成されてもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
70…プーリーユニット、80…伸縮ケーブル、705…ベース板、701〜704…プーリー、706,707…側板、708…プーリーサポート、711〜713…スペーサ、752…ケーブルポート、731〜734…ケーブルガイド溝、721〜723…ガイドカバー、741〜744…スリット。

Claims (2)

  1. プーリーケースの底板に少なくとも一つのプーリーが配置され、前記プーリーに伸縮ケーブルが掛け渡され、前記プーリーケースの前面には前記伸縮ケーブルの伸縮に伴って増減する外径の最小値より広く最大値より狭い幅のスリットが形成されてなり
    前記プーリーケースの底板には前記プーリーに掛け渡された前記伸縮ケーブルの導通をガイドする線条のガイド溝がセパレータ及び前記プーリーケースの側板により形成され、
    前記ガイド溝には前記伸縮ケーブルの脱落を防止するための短冊状のガイドカバーが被せられ、
    前記ガイドカバーのエッジと前記ガイド溝のエッジとの間には前記スリットをなす前記幅の間隙があけられている、プーリーユニット。
  2. プーリーケースの底板に少なくとも一つのプーリーが配置され、前記プーリーに伸縮ケーブルが掛け渡され、
    前記プーリーケースの前面には前記伸縮ケーブルの伸縮に伴って増減する外径の最小値より広く最大値より狭い幅のスリットが形成されてなり、
    前記プーリーケースは、前記プーリーに掛け渡された前記伸縮ケーブルの導通をガイドする線条のガイド溝を有し、
    前記ガイド溝には前記伸縮ケーブルの脱落を防止するためのガイドカバーが被せられ、
    前記ガイドカバーのエッジと前記ガイド溝のエッジとの間には前記スリットをなす前記幅の間隙があけられている、プーリーユニット。
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