WO2017208870A1 - 直動伸縮機構 - Google Patents

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尹 祐根
啓明 松田
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    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25JMANIPULATORS; CHAMBERS PROVIDED WITH MANIPULATION DEVICES
    • B25J18/00Arms
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16GBELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
    • F16G13/00Chains
    • F16G13/18Chains having special overall characteristics
    • F16G13/20Chains having special overall characteristics stiff; Push-pull chains

Definitions

  • the end effector (hand effector) is attached to an adapter 7 provided at the lower part of the rotating part of the sixth joint part J6 of the wrist part 6.
  • the end effector is a part having a function of directly acting on a work target (work) by the robot, and various tools such as a gripping part, a vacuum suction part, a nut fastener, a welding gun, and a spray gun exist.
  • the end effector is moved to an arbitrary position by the first, second, and third joint portions J1, J2, and J3, and is disposed in an arbitrary posture by the fourth, fifth, and sixth joint portions J4, J5, and J6.
  • the risk of the alignment portions 71 and 72 coming into contact with the arm cover 15 is reduced.
  • the positioning portions 71 and 72 are attached to the tip of the arm portion 5, specifically the connecting piece 55, and the positioning portions 71 and 72 are covered with the connecting piece 55 with the arm cover 15, and the arm portion
  • the steady operation can be continued without obstructing the expansion and contraction operation. In other words, no additional preparatory work such as removing the arm cover 15 or attaching the positioning portions 71 and 72 to the connecting piece 55 is required during the origin-finding work.
  • the concave receiving portions 264 and 265 on the opening plate 263, the direction perpendicular to the telescopic axis RA3 in a state where the rear end surfaces of the alignment portions 71 and 72 are in contact with the bottom surfaces of the receiving portions 264 and 265, respectively.
  • the displacement of the arm portion 5 with respect to the opening portion is limited, and as a result, the “origin origin” can be performed more accurately than when the receiving portions 264 and 264 are not provided on the opening plate 263.

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Abstract

目的は直動伸縮機構におけるアーム部の位置合わせ作業の効率向上を実現することである。直動伸縮機構は平板形状の複数の第1コマ(53)と溝形状の複数の第2コマ(54)とを有する。第1、第2コマ互いに屈曲可能に連結され、各先頭が結合コマ(55)で結合される。送り出し機構(25)は複数のローラ(59)を装備し、第1、第2コマを上下及び左右から強固に挟み込み且つ前後移動自在に支持する。第1、第2コマは前方へ送り出されるときローラにより互いに接合され直線状に硬直して結合部とともに柱状のアーム部(5)を構成し、後方へ引き戻されるときローラの後方で互いに分離され屈曲状態に復帰する。結合コマ(55)の側面にはアーム部を送り出し機構に対して基準位置にあわせるために送り出し機構の受け部に当接する凸状の位置合わせ部(71,72)が設けられる。

Description

直動伸縮機構
 本発明の実施形態は直動伸縮機構に関する。
 従来より多関節ロボットアーム機構が産業用ロボットなど様々な分野で用いられている。発明者らはこのような多関節ロボットアーム機構に適用できる直動伸縮機構を開発した(特許文献1)。直動伸縮機構の多関節ロボットアーム機構への採用は肘関節部を不要とし、容易に特異点を解消することができるので非常に有益な構造である。
 直動伸縮機構は、屈曲可能に連結された平板形状を有する金属製の複数のコマ(第1コマ)と、底板において屈曲可能に連結された溝形状を有する金属製の複数のコマ(第2コマ)とを有する。第1、第2コマは先端で結合されており、前方に送り出されるとき第1、第2コマは重ね合わされ、硬直状態が確保される。それにより一定の剛性を有する柱状のアーム部が構成される。後方に引き戻されるとき第1、第2コマは分離され、それぞれ屈曲可能な状態に復帰し、支柱の内部に収納される。送り出し機構は角筒形状のフレームの4面に複数のローラを装備してなり、第1、第2コマを4方向から強固に挟み込みながら前後移動を実現するとともに、アーム部を上下左右に支持する。
 ところで周知の通り、直動伸縮機構の出荷時又は設置時にはアーム部の制御上の認識長を実際の伸縮長に整合させる位置合わせ作業が必要とされる。典型的にはアーム部を最短まで収縮させ、その位置(アーム基準位置)を伸縮制御上の原点として制御部に認識させる。この作業は「原点出し」又は「原点復帰」と称される。原点出しには、アームカバーを取り外してアーム部を露出させ、目視によりアーム部を基準位置まで収縮させる必要があり、その作業性は高いとはいえなかった。
 また伸縮性のアーム部は多くのコマが蝶番構造により組み合わされて構成されるため、運転中にもアーム部の位置ずれが比較的生じやすく、比較的短い周期で定期的に「原点出し」が必要とされる。また何らかの原因でアーム部の伸縮動作が異常停止したとき等にも随時「原点出し」が必要となる。
特許第5435679号公報
 目的は、直動伸縮機構におけるアーム部の位置合わせ作業の効率向上を実現することにある。
 本実施形態に係る直動伸縮機構は、互いに前後端面において屈曲可能に連結される平板形状の複数の第1コマと、互いに底部の前後端面において屈曲可能に連結される溝形状の複数の第2コマと、前記第1コマの先頭と前記第2コマの先頭とを結合する結合部と、前記第1、第2コマを上下及び左右から強固に挟み込み且つ前後移動自在に支持するために複数のローラを装備する送り出し機構とを具備する。前記第1、第2コマは、前方へ送り出されるとき前記ローラにより互いに接合され直線状に硬直して前記結合部とともに柱状のアーム部を構成し、後方へ引き戻されるとき前記ローラの後方で互いに分離され屈曲状態に復帰し、前記結合部の側面には、前記アーム部を前記送り出し機構に対して基準位置にあわせるために前記送り出し機構の受け部に当接する凸状の位置合わせ部が設けられる。
図1は、第1実施形態に係る直動伸縮関節を装備するロボットアーム機構の外観を示している。 図2は、図1のロボットアーム機構の側面図である。 図3は、図1のロボットアーム機構の内部構造を側面から示す図である。 図4は、図3のアーム部の位置合わせ部の構造を示す図である。 図5は、図3の送り出し機構を示す斜視図である。 図6は、図5の位置合わせ部を用いた原点出しの様子を示す図である。
 以下、図面を参照しながら本実施形態に係る直動伸縮機構を説明する。なお、各実施形態に係る直動伸縮機構は、単独の機構(関節)として使用することができる。以下の説明では、複数の関節部のうち一の関節部が各実施形態に係る直動伸縮機構で構成されたロボットアーム機構を例に説明する。ロボットアーム機構として、ここでは直動伸縮機構を備えた極座標型のロボットアーム機構を説明するが、他のタイプのロボットアーム機構であってもよい。以下の説明において、略同一の機能及び構成を有する構成要素については、同一符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行う。
 図1は第1実施形態に直動伸縮機構を装備するロボットアーム機構の外観を示している。図2は、図1のロボットアーム機構の側面図である。図3は、図1のロボットアーム機構の内部構造を示す側面図である。
 ロボットアーム機構は、基台1、支柱部2、ショルダー部4、アーム部5及び手首部6を備える。支柱部2、ショルダー部4、アーム部5及び手首部6は、基台1から順番に配設される。複数の関節部J1,J2,J3,J4,J5,J6は基台1から順番に配設される。基台1には円筒体をなす支柱部2が典型的には鉛直に設置される。支柱部2は旋回用回転関節部としての第1関節部J1を備える。第1関節部J1は回転軸RA1を有する。回転軸RA1は鉛直方向に平行である。支柱部2は下部フレーム21と上部フレーム22とを有する。下部フレーム21の一端は第1関節部J1の固定部に接続される。下部フレーム21の他端は基台1に接続される。下部フレーム21は円筒形状のハウジング31により覆われる。上部フレーム22は第1関節部J1の回転部に接続され、回転軸RA1を中心に軸回転する。上部フレーム22は円筒形状のハウジング32により覆われる。第1関節部J1の回転に伴って下部フレーム21に対して上部フレーム22が回転し、それによりアーム部5は水平に旋回する。円筒体をなす支柱部2の内部中空には後述する直動伸縮機構としての第3関節部J3の第1、第2コマ列51、52が収納される。
 支柱部2の上部には起伏回転関節部としての第2関節部J2を収容するショルダー部4が設置される。第2関節部J2は回転関節である。第2関節部J2の回転軸RA2は回転軸RA1に垂直である。ショルダー部4は、第2関節部J2の固定部(支持部)としての一対のサイドフレーム23を有する。一対のサイドフレーム23は、上部フレーム22に連結される。一対のサイドフレーム23は、鞍形形状のカバー33により覆われる。一対のサイドフレーム23にモータハウジングを兼用する第2関節部J2の回転部としての円筒体24が支持される。円筒体24の周面には、送り出し機構25が取り付けられる。送り出し機構25は、フレーム26を備える。フレーム26は、ドライブギア56、ガイドローラ57及びローラユニット58を保持する。円筒体24の軸回転に伴って送り出し機構25は回動し、送り出し機構25に支持されたアーム部5が上下に起伏する。送り出し機構25は硬質の円筒形状のカバー34により覆われる。鞍形カバー33と円筒カバー34との間の間隙は断面U字形状のU字蛇腹カバー14により覆われる。U字蛇腹カバー14は、第2関節部J2の起伏動に追従して伸縮する。
 第3関節部J3は直動伸縮機構により提供される。直動伸縮機構は発明者らが新規に開発した構造を備えており、可動範囲の観点でいわゆる従来の直動関節とは明確に区別される。第3関節部J3のアーム部5は屈曲自在であるが、中心軸(伸縮中心軸RA3)に沿ってアーム部5の根元の送り出し機構25から前方に送り出されるときには屈曲が制限され、直線的剛性が確保される。アーム部5は後方に引き戻されるときには屈曲が回復される。アーム部5は第1コマ列51と第2コマ列52とを有する。第1コマ列51は屈曲自在に連結された複数の第1コマ53からなる。第1コマ53は略平板形に構成される。第1コマ53は端部箇所で屈曲自在に連結される。第2コマ列52は複数の第2コマ54からなる。第2コマ54は横断面コ字形の溝状体又はロ字形の筒状体に構成される。第2コマ54は底板端部箇所で屈曲自在に連結される。第2コマ列52の屈曲は、第2コマ54の側板の端面どうしが当接する位置で制限される。その位置では第2コマ列52は直線的に配列する。第1コマ列51の先頭の第1コマ53と、第2コマ列52の先頭の第2コマ54とは結合コマ(結合部)55により接続される。
 第1、第2コマ列51,52は送り出し機構25のローラユニット58を通過する際にローラ59により互いに押圧されて接合する。接合により第1、第2コマ列51,52は直線的剛性を発揮し、柱状のアーム部5を構成する。ローラユニット58の後方にはドライブギア56がガイドローラ57とともに配置される。ドライブギア56は図示しないモータユニットに接続される。モータユニットは、ドライブギア56を回転させるための動力を発生する。第1コマ53の内側の面、つまり第2コマ54と接合する側の面の幅中央には連結方向に沿ってリニアギアが形成されている。複数の第1コマ53が直線状に整列されたときに隣合うリニアギアは直線状につながって、長いリニアギアを構成する。ドライブギア56はガイドローラ57に押圧された第1コマ53のリニアギアに噛み合わされる。直線状につながったリニアギアはドライブギア56とともにラックアンドピニオン機構を構成する。ドライブギア56が順回転するとき第1、第2コマ列51,52はローラユニット58から前方に送り出される。ドライブギア56が逆回転するとき第1、第2コマ列51,52はローラユニット58の後方に引き戻される。引き戻された第1、第2コマ列51,52はローラユニット58とドライブギア56との間で互いに分離される。分離された第1、第2コマ列51,52はそれぞれ屈曲可能な状態に復帰する。屈曲可能な状態に復帰した第1、第2コマ列51,52は、ともに同じ方向(内側)に屈曲し、支柱部2の内部に鉛直に収納される。このとき、第1コマ列51は第2コマ列52に略平行にほぼ揃った状態で収納される。
 アーム部5の先端には手首部6が取り付けられる。手首部6は第4~第6関節部J4~J6を装備する。第4~第6関節部J4~J6はそれぞれ直交3軸の回転軸RA4~RA6を備える。第4関節部J4は伸縮中心軸RA3と略一致する第4回転軸RA4を有する回転関節である。第4関節部J4の回転によりエンドエフェクタは揺動回転される。第5関節部J5は第4回転軸RA4に対して垂直に配置される第5回転軸RA5を有する回転関節である。この第5関節部J5の回転によりエンドエフェクタは前後に傾動回転される。第6関節部J6は第4回転軸RA4と第5回転軸RA5とに対して垂直に配置される第6回転軸RA6を有する回転関節である。この第6関節部J6の回転によりエンドエフェクタは軸回転される。
 エンドエフェクタ(手先効果器)は、手首部6の第6関節部J6の回転部下部に設けられたアダプタ7に取り付けられる。エンドエフェクタはロボットが作業対象(ワーク)に直接働きかける機能を持つ部分であり、例えば把持部、真空吸着部、ナット締め具、溶接ガン、スプレーガンなどのタスクに応じて様々なツールが存在する。エンドエフェクタは、第1、第2、第3関節部J1,J2,J3により任意位置に移動され、第4、第5、第6関節部J4,J5,J6により任意姿勢に配置される。特に第3関節部J3のアーム部5の伸縮距離の長さは、基台1の近接位置から遠隔位置までの広範囲の対象にエンドエフェクタを到達させることを可能にする。第3関節部J3はそれを構成する直動伸縮機構により実現される直線的な伸縮動作とその伸縮距離の長さとが従前の直動関節と異なる特徴的な点である。
 第1、第2コマ列51,52の接合により柱状体に構成されるアーム部5は、横断面が矩形あるいは円形に近い筒形に形成された、例えば柔軟な樹脂製の蛇腹構造を有するアームカバー15により覆われている。アームカバー15は、一方の端部が手首部6のアーム部5との接合部分に接続され、他方の端部がショルダー部4を覆う円筒カバー34と接続される。アームカバー15は、蛇腹構造とすることで伸縮性を有し、アーム部5の直動に合わせて直線状に伸縮し、常時、アーム部5の全体を覆う。
 本実施形態に係る直動伸縮機構では、アーム部5の制御上の認識長を実際の伸縮長に整合させるためにアーム部5を送り出し機構25に対して基準位置にあわせる作業が必要とされる。本実施形態では、アーム部5を最も収縮させて、その最収縮位置を伸縮制御上の原点(伸張距離がゼロ)としている。当該位置合わせ作業は「原点出し」又は「原点復帰」と称される。最収縮位置をもって位置合わせすること、さらに最収縮位置を構造上の収縮限界とするよう直動伸縮機構を構成するにより、その位置合わせ誤差をゼロ又は極小化する事が可能である。この「原点出し」のために本実施形態に係る直動伸縮機構では、アーム部5の先端側の結合コマ55に送り出し機構25のフレーム26に設けられた受け部に当接する凸状の位置合わせ部を備えている。受け部は典型的にはフレーム26の前縁である。
 図4は、図3のアーム部5の位置合わせ部71,72の構造を示す図である。図5は、図3の送り出し機構25のフレーム26を示す図である。図6は、図4の位置合わせ部71,72が図5の受け部234,235に当接した状態を示す図である。本実施形態では、位置合わせ部をアーム部5の結合コマ55に設けている。アーム部5は、第1、第2コマ53,54を連結するための結合コマ55を備える。結合コマ55は、典型的には第1コマ53と第2コマ54とをコマ長さの1/2だけずらせて接合した外形状に近似する四角筒状体である。結合コマ55の先端には外側に向かって円環状のフランジ551が張り出されている。アーム部5の結合コマ55に、回転関節部としての第4関節部J4の円筒部(固定部)61が接続される。円筒部60の後端には、外側に向かって貼り出すように円環状のフランジ61が取り付けられる。円筒部61の後端のフランジ61は、結合コマ55のフランジ551に螺旋により結合される。これにより第4関節部J4を含む手首部6はアーム部5の先端に固定される。手首部6とアーム部5とがフランジ61,551を介して固定されたとき、第4関節部J4の円筒部60の空洞領域が結合コマ55の空洞領域に連通する。この連通した空洞領域に、第4関節部J4を駆動するための動力を発生するモータとギアボックスからなるモータユニット62が挿入される。モータユニット62は円筒部60の内部に嵌め込まれ、その内壁に固定される。モータユニット62の出力軸(駆動軸)63は円筒部60の先端開口から突出され、第4関節部J4の回転部をなす例えば短冊形状の回転板64の長軸の略中央部分に接続される。回転板64はモータユニット62の出力軸63に支持され、且つ回転駆動される。
 第4関節部J4は手首カバー8により覆われる。手首カバー8は、第4関節部J4の円筒部60及び回転板64とともに、結合コマ55の前方部分を覆う。モータユニット62が駆動することにより、回転板64は円筒部60に対して回動する。
 位置合わせ部71,72は、アーム部5の先端部分の結合コマ55の左側面と右側面とにそれぞれ装着、典型的には貼着される。もちろん結合コマ55をインゴットから削り出す等の加工に際してその加工工程の中で位置合わせ部71,72も結合コマ55とともに削り出すようにしてもよい。位置合わせ部71,72は、結合コマ55に対して典型的には固定されるが、勿論、原点位置を任意に変更できるように着脱可能に設けてもよい。
 位置合わせ部71,72は、典型的には金属製の短冊形状の薄い平板である。位置合わせ部71,72の厚さは、結合コマ55の側面とアームカバー15との間隙の距離よりも薄く、例えば厚み数mmである。位置合わせ部71,72の幅は、結合コマ55の側面の幅より短く、例えば結合コマ55の側面の幅の1/3~2/3、好ましくは1/2である。位置合わせ部71,72は、結合コマ55の長さ方向(伸縮軸RA3に沿った方向)と平行に設けられる。結合コマ55の側面の幅方向に関して、位置合わせ部71,72は、結合コマ55の上下面ではなく側面の幅中央に配置される。この厚さ、幅、装着位置により、位置合わせ部71,72がアームカバー15に接触する危険性を低減する。それにより位置合わせ部71,72をアーム部5の先端、具体的には結合コマ55に装着し、且つ位置合わせ部71,72を結合コマ55とともにアームカバー15で覆った状態のまま、アーム部5の伸縮動作を阻害することなく、定常運転を継続することができる。つまり原点出し作業に際してアームカバー15を取り外す、位置合わせ部71,72を結合コマ55に取り付ける等の付加的な準備作業を必要としない。
 さらに位置合わせ部71,72の後端位置が、結合コマ55の先端からアームカバー15の最も収縮した長さと等価又は若干長い距離を隔てた位置になるように、位置合わせ部71,72は結合コマ55に対して装着される。アーム部5を最も収縮させたとき、位置合わせ部71,72の後端は、送り出し機構25のフレーム26の受け部、典型的には前縁に当接する。アーム部5の最収縮位置を伸縮制御上の原点(伸張距離がゼロ)とすることができ、且つ機械的な衝突により位置合わせ誤差をゼロ又は極小化する事を実現している。
 フレーム26は、同サイズ、同形状の一対の側板261,262が開口板263により平行に連結されてなる。一対の側板261,262の後方部分は、モータハウジングを兼用する第2関節部J2の回転部としての円筒体24の周面に接合可能な例えば円弧形状に形成されている。一対の側板261,262は、アーム部5を支持するローラ59とガイドローラ57とを回転可能に支持する。開口板263は、矩形平板であり、その中心にアーム部5の横断面形状と一致又は若干大きい、ここでは矩形形状の開口が空けられている。開口板263は、アーム部5を送り出し機構25に対して基準位置にあわせるためにアーム部5の位置合わせ部71,72の後端が当接する凹状の受け部264,265を備える。受け部264,265は、位置合わせ部71,72の後端面と同一形状又は若干大きい底面を備える断面矩形の溝である。受け部264,265の深さは、位置合わせ部71,72がそれぞれ受け部264,265の底面にそれぞれ当接した状態で、アームカバー15の一端が接続されている円筒カバー34の先端と他端が接続されている手首カバー8の後端との間の距離が、アームカバー15の最も収縮した長さと等価又は若干長くなるように調整されている。なお、受け部264,265としては開口板263に設けることに限定されることは無く、例えば側板261,262に位置合わせ部71,72の後端に当接する凸部として設けるようにしてもよい。この場合、短冊形状の位置合わせ部71,72はその後端が結合コマ55の後端から少し突出する長さに形成される。
 「原点出し」は、アーム部5の動作制御上の原点(直動伸縮関節のアーム基準位置)を決めるための作業である。そのため、アーム部5を最も縮めた状態で「原点出し」を実施することで、アーム部5の制御可能な伸縮範囲を最大にすることができる。本実施形態では、アーム部5はアームカバー15に覆われているため、アーム部5を最も縮めた状態は、アームカバー15を最も縮めた状態と等価である。アーム部5はアーム部5を最も縮めた状態で開口板263に当接する凸状の位置合わせ部71,72を備える。位置合わせ部71,72は、位置合わせ部71,72が開口板263に当接した状態で、円筒カバー34の先端と手首カバー8の後端との間の距離が、アームカバー15の最も収縮した長さと等価又は若干長くなるように、その位置が調整されている。これにより、ユーザは、位置合わせ部71,72が開口板263に衝突する位置まで正確にアーム部5を収縮させることができ、その位置をアーム部5の動作制御上の原点(直動伸縮関節のアーム基準位置)として原点出し作業を、アームカバー15を取り外すことなく行うことができる。また、開口板263に凹状の受け部264,265を設けることで、位置合わせ部71,72の後端面が受け部264,265の底面にそれぞれ当接した状態で、伸縮軸RA3に直交する方向へのアーム部5のズレが制限され、これにより開口板263に受け部264,264を設けない場合に比べて、「原点出し」をより正確に行うことができる。
 なお、本実施形態では、位置合わせ部71,72は結合コマ55に一体として設けられるとしたが、結合コマ55に対して着脱可能であってもよい。例えば、結合コマ55の両側面にネジ穴が設けられ、位置合わせ部71,72がネジにより結合コマ55に対して締結される。
 また、位置合わせ部71,72が設けられる位置は本実施形態に限定されない。例えば、アームカバー15にはアームカバー15を補強する補強板が設けられる場合がある。補強板は、アーム部5の横断面の矩形状に合わせて中心が矩形状に切り欠かれた典型的には樹脂製の薄い板状の環状部材である。補強板の外周形状は、アームカバー15の横断面の形状に応じた外形を有している。補強板は、直動関節機構のアーム部5(可動部)等の内部構造(コマ列)からアームカバー15を離間させると共に、移動軸RA3の方向に関するアームカバー15の変形を許容し、その移動方向以外の方向、つまり移動方向に交差する典型的には移動方向に直交する方向に関するアームカバー15の変形(潰崩)を防止するためにアームカバー15の内側に、アーム部5の上面を摺動可能に装着される。したがって、本実施形態のように、位置合わせ部71,72をアーム部5の両側面に設けることは、アーム部5の上面を摺動する補強板を妨げない。もちろん、補強板がアーム部の両側面を摺動可能に装着されている場合において、結合コマ55の上下面に位置合わせ部が設けられてもよい。また、アームカバー15に補強板が設けられていない場合において、上下左右の4つの表面それぞれに位置合わせ部が設けられても良い。このように、位置合わせ部は、結合コマ55の上下左右の表面のうち少なくとも一の表面に設けられればよい。
 さらに、本実施形態は、アーム部5がアームカバー15で覆われていない場合に対しても適用することができる。このとき、位置合わせ部71,72が開口板263に当接した状態で、円筒カバー34の先端と手首カバー8の後端との間にわずかな間隙ができるように、位置合わせ部71,72の位置が調整される。
 本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
 4…ショルダー部、5…アーム部、6…手首部、8…手首カバー、15…アームカバー、26…フレーム263…天板、264、265…受け部、53…第1コマ、54…第2コマ、55…結合コマ、71、72…位置合わせ部。

Claims (9)

  1.  互いに前後端面において屈曲可能に連結される平板形状の複数の第1コマと、
     互いに底部の前後端面において屈曲可能に連結される溝形状の複数の第2コマと、
     前記第1コマの先頭と前記第2コマの先頭とを結合する結合部と、
     前記第1、第2コマを上下及び左右から強固に挟み込み且つ前後移動自在に支持するために複数のローラを装備する送り出し機構とを具備し、
     前記第1、第2コマは、前方へ送り出されるとき前記ローラにより互いに接合され直線状に硬直して前記結合部とともに柱状のアーム部を構成し、後方へ引き戻されるとき前記ローラの後方で互いに分離され屈曲状態に復帰し、
     前記結合部の側面には、前記アーム部を前記送り出し機構に対して基準位置にあわせるために前記送り出し機構の受け部に当接する凸状の位置合わせ部が設けられることを特徴とする直動伸縮機構。
  2.  前記アーム部は、伸縮性のアームカバーで覆われ、
     前記位置合わせ部の厚さは、前記結合部の側面と前記アームカバーとの間隙距離よりも薄いことを特徴とする請求項1記載の直動伸縮機構。
  3.  前記位置合わせ部の後端は、前記結合部の先端から、前記アームカバーの最も収縮した長さと等価又は若干長い距離を隔てた位置に設けられることを特徴とする請求項2記載の直動伸縮機構。
  4.  前記位置合わせ部は、平板形状を有することを特徴とする請求項1記載の直動伸縮機構。
  5.  前記位置合わせ部は、前記結合部の側面の幅中央に設けられることを特徴とする請求項1記載の直動伸縮機構。
  6.  前記位置合わせ部は、前記結合部の両側面それぞれに設けられることを特徴とする請求項1記載の直動伸縮機構。
  7.  前記位置合わせ部の幅は、前記結合部の側面の幅よりも短いことを特徴とする請求項1記載の直動伸縮機構。
  8.  前記受け部は前記送り出し機構の前縁であり、前記前縁には前記位置合わせ部を受ける凹部が設けられることを特徴とする請求項1記載の直動伸縮機構。
  9.  前記位置合わせ部は、前記結合部に対して着脱可能であることを特徴とする請求項1記載の直動伸縮機構。
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