JP6696205B2 - 液回収器およびそれを備える炊飯器 - Google Patents
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Description
(1)回収容器
回収容器110は、図2に示されるように、容器本体120および取っ手130から構成されている。以下、これらの構成要素それぞれについて詳述した後、この回収容器110の状態変化について説明する。
容器本体120は、図3から図6に示されるように、主に、器部121、フランジ部122、中央大径円筒壁部123、周辺小径円筒壁部124および固定リブ125から形成されている。以下、これらの構成要素について詳述する。
取っ手130は、図2、図7から図9に示されるように、主に、円環部131、放射梁部132、脚部133、出没長調整リブ134および栓部135から形成されている。以下、これらの構成要素について詳述する。
回収容器110は、図9および図10に示される2つの状態、すなわち、取っ手130が引き上げられて栓部135により周辺開孔Ppが閉塞される状態(以下「周辺開孔閉塞状態」という。)と、取っ手130が下方に落ちて周辺開孔Ppが開放される状態(以下「周辺開孔開放状態」という。)とを取り得る。なお、本発明の実施の形態において、周辺開孔閉塞状態は、使用者が取っ手130の円環部131を把持して回収容器110を持ち上げたときになる状態であり、周辺開孔開放状態は、回収容器110を炊飯器(後述)の内鍋に載置した際になる状態である。また、周辺開孔開放状態では、栓部135は、“おねば”返し(すなわち、周辺開孔Pp付近に上がってくる“おねば”を周辺開孔Ppに侵入させず、器部121から周辺小径円筒壁部124の内部通路および周辺開孔Ppを通って内鍋に戻される“おねば”の流れを良好に保つ部材)として機能する。
高さ位置調節部材150は、図11に示されるように、本体部材160および延長部材170から構成されている。以下、これらの構成要素について詳述した後、この高さ位置調節部材150の状態変化について説明する。
本体部材160は、図13および図15に示されるように、円筒枠体161、フランジ部162、回収容器支持多段リブ163および突起部164から形成されている。以下、これらの構成要素について詳述する。
延長部材170は、図11に示されるように、主に、円筒壁部171および回収容器支持単段リブ172から形成されている。以下、これらの構成要素について詳述する。
図11に示される高さ位置調節部材150では、延長部材170の案内開孔Pgの左側の低位上端部Elに本体部材160の突起部164が位置している状態となっている。このとき、高さ位置調節部材150は、高さ方向に縮んだ状態、すなわち、延長部材170の円筒壁部171が本体部材160のフランジ部162に近接した状態となっている。
(1)回収容器の高さ位置調整
先ず、炊飯量やおねばの回収量等を考慮して高さ位置調節部材150の最上段リブ163a、第2段リブ163b、第3段リブ163c、最下段リブ163dおよび回収容器支持単段リブ172のいずれの段のリブ上に回収容器110を載置するか、延長部材170を下位置および上位置のいずれの位置に設定するかを決定する。そして、必要であれば延長部材170の高さ位置を変更してから、高さ位置調節部材150の所望の段のリブに回収容器110を載置する。この際、先ず、平面視において、回収容器110のフランジ部122の形状と本体部材160の中央開孔OPの形状とを一致させた状態とする。次に、その状態を維持しながら回収容器110を中央開孔OPに挿入する。次いで、回収容器110のフランジ部122を所望の段のリブの上位置に位置させてから回収容器110を90°回転させる。そのとき、回収容器110の固定リブ125が回収容器支持多段リブ163の窪みIdに嵌合して、回収容器110が高さ位置調節部材150の所望の段に設置される。
本発明の実施の形態では、炊飯器200(図16等参照)の内鍋208(図18参照)にお米や水等が投入された後、上述のようにして完成させたおねば回収器100が内鍋208の上部空間に挿入される。なお、本発明の実施の形態に係る炊飯器200の内鍋208には、図18に示されるように、内側に突起する突起部208aが形成されている。このため、おねば回収器100に内鍋208に押し込んでいくと、おねば回収器100が突起部208aの位置で留まってそこで設置される。参考までに、回収容器110を最も高い位置に載置したおねば回収器100を炊飯器200の内鍋208に設置した際の炊飯器200の断面図(切断面は図6のV−V面である)を図17に示し、回収容器110を最も低い位置に載置したおねば回収器100を炊飯器200の内鍋208に設置した際の炊飯器200の断面図(切断面は図6のV−V面である)を図19に示した。
炊飯中にお米から生じる“おねば”は、内鍋208中を立ち上って、容器本体120の中央開孔Pcおよび中央大径円筒壁部123を通り、回収容器110の器部121に溜められる。そして、器部121に溜められている“おねば”が周辺小径円筒壁部124の上端を超えると、その超過分の“おねば”は周辺小径円筒壁部124の内部通路および周辺開孔Ppを通って内鍋208に戻される。すなわち、このおねば回収器100は、全ての“おねば”を回収するのではなく、一定量の“おねば”を回収するように設計されている。
回収容器110を本体部材160から抜き出すには、「(1)回収容器の高さ位置調整」で述べた操作と逆の操作を行なえばよい。すなわち、取っ手130の円環部131を掴んで回収容器110を反対方向に回転させて回収容器110のフランジ部122の形状と本体部材160の中央開孔OPの形状とを一致させてから、回収容器110を上方に引き出せばよい。
(1)
本発明の実施の形態に係るおねば回収器100は、従前のおねば回収器やおねば回収装置よりも大きなおねば回収容量を有する。このため、このおねば回収器100は、従前のおねば回収器やおねば回収装置よりも多量のおねばを回収することができる。なお、従前のおねば回収器やおねば回収装置の最大おねば回収量は10ccから20cc程度であったが、本発明の実施の形態に係るおねば回収器100の最大おねば回収量は約100ccである。
本発明の実施の形態に係るおねば回収器100では、上述の通り、“おねば”の回収量に上限が設定されており、その上限を超えた余剰の“おねば”は内鍋208に戻される。このため、炊飯量や、回収容器110の高さ位置等を適切に設定することによって、ご飯の粘りとおねば特有の旨みのバランスを取ることができる。
本発明の実施の形態に係るおねば回収器100は、炊飯器200の蓋体202に装着されるのではなく、内鍋208に装着される。すなわち、このおねば回収器100は、蓋体202に装着される場合に比べて、“おねば”の発生源であるお米との距離が短くなる。したがって、このおねば回収器100を利用すれば、炊飯器200において効率的に“おねば”を除去することができる。
本発明の実施の形態では、おねば回収器100が炊飯器200の内鍋208に装着されたときに取っ手130が自重で下方に移動し、おねば回収器100が炊飯器200から取り外されるときに取っ手130が使用者によって上方に移動させられる。このため、このおねば回収器100が炊飯器200の内鍋208に装着された状態では取っ手130が炊飯器200の蓋体202に衝突して蓋体202が閉まらなくなってしまうことを防ぐことができ、このおねば回収器100が炊飯器200の内鍋208から取り外される際には、回収した“おねば”から手を離した状態でおねば回収器100を持つことができる。
(A)
先の実施の形態に係るおねば回収器100では、器部121の底壁部121aに3つの周辺開孔Ppが形成されていたが、周辺開孔Ppは2つだけ形成されてもよいし、4つ以上形成されてもよい。
先の実施の形態に係るおねば回収器100では、3つの周辺開孔Ppが同一の高さ位置になるように形成されていたが、周辺開孔Ppは少なくとも1つがおねば回収器100の最も低い位置にあればよい。
先の実施の形態に係るおねば回収器100は全てが内鍋208の上部空間に収容されたが、炊飯器200の内鍋208の上側の空間に余裕がある場合は、回収容器支持多段リブ163が内鍋208のフランジ部208bの上側に位置すると共に、延長部材170が内鍋208のフランジ部208bの下側に位置するように、おねば回収器100を内鍋208の上に設置してもかまわない。かかる場合、内鍋208の突起部208aを上側に移動させればよい。
先の実施の形態に係るおねば回収器100は内鍋208の突起部208aによって内鍋208の上部空間に設置されたが、おねば回収器100の設置方法はこの方法に限られない。例えば、おねば回収器100の高さ位置調節部材150のフランジ部162を拡張して、内鍋208のフランジ部208b(図18参照)に載置させることによって設置してもよいし、炊飯器200の蓋体202におねば回収器100を設置するための機構等を設けてもよい。
先の実施の形態に係るおねば回収器100では周辺開孔Ppが、取っ手130の脚部133の挿通孔と“おねば”返し孔とを兼ねていたが、取っ手130の脚部133の挿通孔と“おねば”返し孔が別々に設けられていてもよい。具体的には、取っ手130の脚部133の挿通孔の内径を取っ手130の脚部133の外径とほぼ同一にする(すなわち、“おねば”が通過しないようにする)と共に、“おねば”返し孔の下側に栓部を配設し、さらにその栓部を脚部133の先端に連結させる。このようにしても、先の実施の形態に係るおねば回収器100と同様の効果を奏することができる。
先の実施の形態では特に言及しなかったが、内鍋208の内周面に回収容器支持多段リブ163を形成してもよい。かかる場合、高さ位置調節部材150は不要となる。
先の実施の形態に係るおねば回収器100は電気式の炊飯器に装着されたが、このおねば回収器100は釜戸式炊飯器(内部に加熱手段を有さないもの)やガス炊飯器等の他の種類の炊飯器にも装着可能である。
120 容器本体(容器)
121a 底壁部(底壁)
123 中央大径円筒壁部(第1円筒壁部)
124 周辺小径円筒壁部(第2円筒壁部)
130 取っ手
133 脚部
135 栓部(抜け止め部)
200 電気炊飯器(炊飯器)
208 内鍋
Pc 中央開孔(第1開孔)
Pp 周辺開孔(第2開孔)
Claims (4)
- 内鍋を有する炊飯器の前記内鍋に収容可能な液回収器であって、
容器と、
前記容器に装着される取っ手と
を備え、
前記容器の底壁には、第1開孔と、前記第1開孔を囲む第2開孔とが形成され、
前記容器には、前記第1開孔の縁から上方に向かって延びる第1円筒壁部と、前記第2開孔の縁から上方に向かって延びる第2円筒壁部とが形成され、
第2円筒壁部の上端位置は、第1円筒壁部の上端位置よりも低い位置に設定され、
前記容器が前記内鍋に収容されている状態において、前記第1円筒壁部の上端位置は、前記内鍋の上端位置よりも低い位置に設定される
液回収器。 - 前記取っ手は、前記第2開孔に挿通される脚部と、前記脚部が前記容器の前記底壁から前記容器の口に向かう方向に抜けるのを防止する抜け止め部とを有し、前記容器に対して移動可能に嵌め込まれている
請求項1に記載の液回収器。 - 前記抜け止め部は、前記第2開孔の縁に当接したときに前記第2開孔を密閉する
請求項2に記載の液回収器。 - 内鍋と、
請求項1から3のいずれかに記載の液回収器と
を備える、炊飯器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016026228A JP6696205B2 (ja) | 2016-02-15 | 2016-02-15 | 液回収器およびそれを備える炊飯器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016026228A JP6696205B2 (ja) | 2016-02-15 | 2016-02-15 | 液回収器およびそれを備える炊飯器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017143909A JP2017143909A (ja) | 2017-08-24 |
JP6696205B2 true JP6696205B2 (ja) | 2020-05-20 |
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Family Applications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7004909B2 (ja) * | 2018-05-28 | 2022-01-21 | タイガー魔法瓶株式会社 | 液回収トレイ |
-
2016
- 2016-02-15 JP JP2016026228A patent/JP6696205B2/ja active Active
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JP2017143909A (ja) | 2017-08-24 |
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