JP6695447B2 - 流路切替装置、冷凍サイクル回路及び冷蔵庫 - Google Patents

流路切替装置、冷凍サイクル回路及び冷蔵庫 Download PDF

Info

Publication number
JP6695447B2
JP6695447B2 JP2018561768A JP2018561768A JP6695447B2 JP 6695447 B2 JP6695447 B2 JP 6695447B2 JP 2018561768 A JP2018561768 A JP 2018561768A JP 2018561768 A JP2018561768 A JP 2018561768A JP 6695447 B2 JP6695447 B2 JP 6695447B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
flow path
switching device
path switching
capillary tube
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018561768A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2018131156A1 (ja
Inventor
孔明 仲島
孔明 仲島
雄亮 田代
雄亮 田代
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JPWO2018131156A1 publication Critical patent/JPWO2018131156A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6695447B2 publication Critical patent/JP6695447B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B41/00Fluid-circulation arrangements
    • F25B41/20Disposition of valves, e.g. of on-off valves or flow control valves
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B1/00Compression machines, plants or systems with non-reversible cycle
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B49/00Arrangement or mounting of control or safety devices
    • F25B49/02Arrangement or mounting of control or safety devices for compression type machines, plants or systems
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B47/00Arrangements for preventing or removing deposits or corrosion, not provided for in another subclass
    • F25B47/02Defrosting cycles
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D21/00Defrosting; Preventing frosting; Removing condensed or defrost water
    • F25D21/06Removing frost

Description

本発明は、例えば冷蔵庫等に用いられる冷凍サイクル回路に設けられる流路切替装置、該流路切替装置を備えた冷凍サイクル回路、及び、該冷凍サイクル回路を備えた冷蔵庫に関する発明である。
従来、冷凍サイクル回路を備えた冷蔵庫が知られている。このような冷蔵庫に備えられた冷凍サイクル回路は、例えば、圧縮機、放熱器(凝縮器)、減圧機構であるキャピラリーチューブ、及び冷却器(蒸発器)を順次冷媒配管で接続することにより構成されている。また、冷凍サイクル回路を備えた従来の冷蔵庫には、放熱器とキャピラリーチューブとの間に、放熱器とキャピラリーチューブとの間の流路を開閉する開閉弁を設けた冷蔵庫も提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載の冷蔵庫は、冷却器を除霜するために圧縮機を停止した際、除霜時間、温度センサーの検出温度又は圧力センサーの検出圧力に基づいて、放熱器とキャピラリーチューブとの間に設けられた開閉弁を閉じる。これにより、特許文献1に記載の冷蔵庫は、冷凍サイクル回路の高圧側の冷媒が低圧側に流入することを防止でき、冷凍サイクル回路の高圧側の圧力と低圧側の圧力との圧力差を所定値以上に確保することができる。ここで、冷凍サイクル回路の高圧側とは、圧縮機の吐出口から開閉弁の流入口までの間の範囲である。また、冷凍サイクル回路の低圧側とは、キャピラリーチューブの流出口から圧縮機の吸入口までの間の範囲である。また、冷凍サイクル回路の高圧側の圧力とは、圧縮機の吐出口から開閉弁の流入口までの間に存在する冷媒の圧力である。また、冷凍サイクル回路の低圧側の圧力とは、キャピラリーチューブの流出口から圧縮機の吸入口までの間に存在する冷媒の圧力である。
特許文献1に記載の冷蔵庫のように、圧縮機の停止中に冷凍サイクル回路の高圧側の圧力と低圧側の圧力との圧力差を所定圧力差以上に保つことにより、圧縮機を再起動させた際、冷凍サイクル回路の動作が早く安定し、冷凍サイクル回路の消費電力を低減することが可能となる。
特開平8―136112号公報
上述のように、特許文献1に記載の冷蔵庫は、除霜時間、温度センサーの検出温度又は圧力センサーの検出圧力に基づいて、放熱器とキャピラリーチューブとの間に設けられた開閉弁を閉じる。つまり、特許文献1に記載の冷蔵庫は、当該開閉弁を駆動するためのモーター又はコイル等が必要となる。さらに、特許文献1に記載の冷蔵庫は、開閉弁を駆動するためのモーター又はコイル等を制御する基板回路等も必要となってしまう。このため、特許文献1に記載の冷蔵庫は、該冷蔵庫(換言すると冷凍サイクル回路)の製造コストが多く掛かってしまうという課題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、放熱器とキャピラリーチューブとの間に設けることによって圧縮機を再起動させた際に冷凍サイクル回路の動作を早く安定させることができ、冷凍サイクル回路のコストの増大を抑制することも可能な流路切替装置を提供することを第1の目的とする。また、本発明は、この流路切替装置を備えた冷凍サイクル回路及び冷蔵庫を提供することを第2の目的とする。
本発明に係る流路切替装置は、圧縮機、放熱器及びキャピラリーチューブを有する冷凍サイクル回路において、前記放熱器と前記キャピラリーチューブとの間に設けられる流路切替装置であって、前記圧縮機の吐出口から当該流路切替装置の流入口までの間に存在する冷媒の第1圧力と、前記キャピラリーチューブの流出口から前記圧縮機の吸入口までの間に存在する冷媒の第2圧力とが作用し、前記第1圧力と前記第2圧力との圧力差によって動作する弁体と、前記放熱器に接続される当該流路切替装置の流入口、及び、前記キャピラリーチューブに接続される当該流路切替装置の流出口を有し、内部に前記弁体が設けられた本体部と、を備え、前記本体部は、前記弁体によって内部が第1室と第2室とに仕切られており、前記第1室に、前記圧縮機の吐出口から当該流路切替装置の流入口までの間と接続される第1接続口を有し、前記第2室に、前記キャピラリーチューブの流出口から前記圧縮機の吸入口までの間と接続される第2接続口、及び、前記弁体を前記第1室側に押圧するバネを有し、前記弁体は、貫通孔が形成され、前記第1室側へ向かう方向及び前記第2室側へ向かう方向に往復動自在に、前記本体部の内部に設けられており、前記貫通孔として、第1貫通孔と、該第1貫通孔よりも流量係数が大きな第2貫通孔とを有し、前記第1圧力と前記第2圧力との圧力差が第1規定圧力差以下の状態では、当該流路切替装置の流入口及び当該流路切替装置の流出口うちの少なくとも一方を塞ぎ、前記放熱器と前記キャピラリーチューブとの間の流路を閉塞する閉塞位置となり、前記第1圧力と前記第2圧力との圧力差が前記第1規定圧力差よりも大きく、且つ該第1規定圧力差よりも大きな圧力差である第2規定圧力差以下になっている状態では、前記閉塞位置よりも前記第2室側に移動し、当該流路切替装置の流入口及び当該流路切替装置の流出口と前記第1貫通孔とが連通する第1連通位置となり、前記第1圧力と前記第2圧力との圧力差が前記第2規定圧力差よりも大きい状態では、前記第1連通位置よりも前記第2室側に移動し、当該流路切替装置の流入口及び当該流路切替装置の流出口と前記第2貫通孔とが連通する第2連通位置となる構成となっている。
また、本発明に係る流路切替装置は、圧縮機、放熱器及びキャピラリーチューブを有する冷凍サイクル回路において、前記放熱器と前記キャピラリーチューブとの間に設けられる流路切替装置であって、前記圧縮機の吐出口から当該流路切替装置の流入口までの間に存在する冷媒の第1圧力と、前記キャピラリーチューブの流出口から前記圧縮機の吸入口までの間に存在する冷媒の第2圧力とが作用し、前記第1圧力と前記第2圧力との圧力差によって動作する弁体と、前記放熱器に接続される当該流路切替装置の流入口、及び、前記キャピラリーチューブに接続される当該流路切替装置の流出口を有し、内部に前記弁体が設けられた本体部と、を備え、前記本体部は、前記弁体によって内部が第1室と第2室とに仕切られており、前記第1室に、前記圧縮機の吐出口から当該流路切替装置の流入口までの間と接続される第1接続口を有し、前記第2室に、前記キャピラリーチューブの流出口から前記圧縮機の吸入口までの間と接続される第2接続口、及び、前記弁体を前記第1室側に押圧するバネを有し、当該流路切替装置の流出口として第1流出口及び第2流出口を有し、前記弁体は、貫通孔が形成され、前記第1室側へ向かう方向及び前記第2室側へ向かう方向に往復動自在に、前記本体部の内部に設けられており、前記第1圧力と前記第2圧力との圧力差が第1規定圧力差以下の状態では、当該流路切替装置の流入口及び当該流路切替装置の流出口うちの少なくとも一方を塞ぎ、前記放熱器と前記キャピラリーチューブとの間の流路を閉塞する閉塞位置となり、前記第1圧力と前記第2圧力との圧力差が前記第1規定圧力差よりも大きく、且つ該第1規定圧力差よりも大きな圧力差である第2規定圧力差以下になっている状態では、前記閉塞位置よりも前記第2室側に移動し、当該流路切替装置の流入口及び前記第1流出口と前記貫通孔とが連通する第1連通位置となり、前記第1圧力と前記第2圧力との圧力差が前記第2規定圧力差よりも大きい状態では、前記第1連通位置よりも前記第2室側に移動し、当該流路切替装置の流入口及び前記第2流出口と前記貫通孔とが連通する第2連通位置となる構成となっている。
また、本発明に係る冷凍サイクル回路は、圧縮機と、放熱器と、キャピラリーチューブと、前記放熱器と前記キャピラリーチューブとの間に設けられた本発明に係る流路切替装置と、を備えている。
また、本発明に係る冷蔵庫は、本発明に係る冷凍サイクル回路と、該冷凍サイクル回路において、前記キャピラリーチューブと前記圧縮機との間に設けられた冷却器と、前記冷却器で冷却された空気が内部に供給される貯蔵室と、を備えている。
本発明に係る流路切替装置は、冷凍サイクル回路の高圧側の圧力である第1圧力と冷凍サイクル回路の低圧側の圧力である第2圧力との圧力差が第1規定圧力差以下になった際、前記放熱器と前記キャピラリーチューブとの間の流路を閉塞する。このため、本発明に係る流路切替装置を放熱器とキャピラリーチューブとの間に設けることにより、圧縮機の停止中に高圧側の圧力と低圧側の圧力との圧力差を所定圧力差以上に保つことができる。このため、本発明に係る流路切替装置を放熱器とキャピラリーチューブとの間に設けることにより、圧縮機を起動させた際に冷凍サイクル回路の動作を早く安定させることができ、冷凍サイクル回路の消費電力を低減することができる。
また、本発明に係る流路切替装置の弁体は、冷凍サイクル回路の高圧側の圧力である第1圧力と冷凍サイクル回路の低圧側の圧力である第2圧力との圧力差によって動作する。このため、本発明に係る流路切替装置は、弁体を駆動するためのモーター又はコイル等を必要とせず、これらを制御する基板回路等も必要としない。したがって、本発明に係る流路切替装置は、冷凍サイクル回路のコストの増大を抑制することもできる。
本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫の冷凍サイクル回路を示す冷媒回路図である。 本発明の実施の形態1に係る流路切替装置10の断面模式図である(閉塞状態A)。 本発明の実施の形態1に係る流路切替装置10の断面模式図である(連通状態B)。 本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫の冷凍サイクル回路の動作を示す説明図である。 本発明の実施の形態2に係る冷蔵庫の冷凍サイクル回路を示す冷媒回路図である。 本発明の実施の形態2に係る流路切替装置10の断面模式図である(閉塞状態A)。 本発明の実施の形態2に係る流路切替装置10の断面模式図である(第1連通状態B1)。 本発明の実施の形態2に係る流路切替装置10の断面模式図である(第2連通状態B2)。 本発明の実施の形態2に係る冷蔵庫の冷凍サイクル回路の動作を示す説明図である。 本発明の実施の形態3に係る流路切替装置10の断面模式図である(閉塞状態A)。 本発明の実施の形態3に係る流路切替装置10の断面模式図である(第1連通状態B1)。 本発明の実施の形態3に係る流路切替装置10の断面模式図である(第2連通状態B2)。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫の冷凍サイクル回路を示す冷媒回路図である。
冷蔵庫100は、冷凍サイクル回路50を備えている。この冷凍サイクル回路50は、圧縮機1、放熱器2(凝縮器)、キャピラリーチューブ3及び冷却器4(蒸発器)を備えている。すなわち、冷凍サイクル回路50は、圧縮機1、放熱器2、キャピラリーチューブ3及び冷却器4が順次冷媒配管で接続されることにより構成されている。
圧縮機1は、回転数可変の圧縮機である。圧縮機1の吐出口1aは放熱器2の流入口に接続され、圧縮機1の吸入口1bは冷却器4の流出口に接続されている。放熱器2は、例えば空気熱交換器であり、圧縮機1から吐出された高温高圧のガス冷媒から放熱させ、該ガス冷媒を高圧の液冷媒に凝縮する熱交換器である。放熱器2の流入口は上述のように圧縮機1の吐出口1aに接続され、放熱器2の流出口はキャピラリーチューブ3の流入口3cに接続されている。なお、放熱器2を、冷蔵庫100の壁面に沿って配置された例えば銅管等の冷媒配管で構成してもよい。ここで、後述のように、冷凍サイクル回路50は、放熱器2とキャピラリーチューブ3との間に設けられた流路切替装置10を備えている。このため、詳しくは、放熱器2の流出口は、流路切替装置10を介して、キャピラリーチューブ3の流入口3cに接続されている。
キャピラリーチューブ3は、放熱器2から流出した高圧の液冷媒を減圧し、該液冷媒を低温低圧の気液二相冷媒にする減圧器である。キャピラリーチューブ3の流入口3cは上述のように放熱器2の流出口に接続され、キャピラリーチューブ3の流出口3dは冷却器4の流入口に接続されている。冷却器4は、空気熱交換器であり、キャピラリーチューブ3から流出した低温低圧の気液二相冷媒によって周囲の空気を冷却する熱交換器である。冷却器4の流入口は上述のようにキャピラリーチューブ3の流出口3dと接続されており、冷却器4の流入口は上述のように圧縮機1の吸入口1bに接続されている。すなわち、冷却器4は、冷凍サイクル回路50において、キャピラリーチューブ3の流出口3dから圧縮機1の吸入口1bまでの間に設けられている。なお、冷却器4を流れる気液二相冷媒は、周囲を空気の冷却する際に蒸発し、低圧のガス冷媒となる。この低圧のガス冷媒は、冷却器4から流出し、圧縮機1に吸入されて再度圧縮されることとなる。
上述の冷却器4は、冷却器室101に配置されている。この冷却器室101は、吹出口103を介して貯蔵室102と連通している。つまり、冷蔵庫100は、冷却器室101に配置された送風機5が回転することにより、冷却器4で冷却された空気が吹出口103を介して貯蔵室102の内部に供給されることとなる。
なお、図1に示すように、冷却器4の流出口と圧縮機1の吸入口1bとを接続する冷媒配管の一部を、キャピラリーチューブ3の近傍に設置してもよい(図1の破線部分を参照)。そして、キャピラリーチューブ3で冷媒を減圧する際、冷却器4の流出口と圧縮機1の吸入口1bとを接続する冷媒配管を流れる冷媒と、キャピラリーチューブ3を流れる冷媒との間で熱交換させてもよい。キャピラリーチューブ3を流れる冷媒は、冷却器4の流出口と圧縮機1の吸入口1bとを接続する冷媒配管を流れる冷媒よりも、温度が高い。このため、冷却器4の流出口と圧縮機1の吸入口1bとを接続する冷媒配管を流れる冷媒により、キャピラリーチューブ3を流れる冷媒が冷却されることとなる。したがって、キャピラリーチューブ3から流出する気液二相冷媒は、乾き度がゼロに近い状態となる。つまり、キャピラリーチューブ3から流出する気液二相冷媒は、液相部が多くなる。このため、冷却器4の流出口と圧縮機1の吸入口1bとを接続する冷媒配管を流れる冷媒と、キャピラリーチューブ3を流れる冷媒との間で熱交換させることにより、冷却器4の周囲の空気を冷却する能力を向上させることができる。
ここで、本実施の形態1に係る冷蔵庫100の冷凍サイクル回路50には、上述のように、放熱器2とキャピラリーチューブ3との間に設けられた流路切替装置10を備えている。詳しくは、流路切替装置10の流入口16は放熱器2の流出口に接続されており、流路切替装置10の流出口17はキャピラリーチューブ3の流入口3cと接続されている。この流路切替装置10は、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差を利用して放熱器2とキャピラリーチューブ3との間の流路を開閉するものである。このため、流路切替装置10は、冷凍サイクル回路50の高圧側に存在する冷媒を該流路切替装置10内に導くため、接続口18を備えている。また、流路切替装置10は、冷凍サイクル回路50の低圧側に存在する冷媒を該流路切替装置10内に導くため、接続口19を備えている。
そして、接続口18は、配管31によって、冷凍サイクル回路50の高圧側に接続されている。つまり、配管31の一端が接続口18に接続され、配管31の他端が冷凍サイクル回路50の高圧側に接続されている。本実施の形態1においては、配管31の前記他端は、圧縮機1と放熱器2とを接続する冷媒配管に接続されている。また、接続口19は、配管32によって、冷凍サイクル回路50の低圧側に接続されている。つまり、配管32の一端が接続口19に接続され、配管32の他端が冷凍サイクル回路50の低圧側に接続されている。本実施の形態1においては、配管32の前記他端は、冷却器4と圧縮機1とを接続する冷媒配管に接続されている。
なお、冷凍サイクル回路50の高圧側とは、圧縮機1の吐出口1aから流路切替装置10の流入口16までの間の範囲である。また、冷凍サイクル回路50の低圧側とは、キャピラリーチューブ3の流出口3dから圧縮機1の吸入口1bまでの間の範囲である。また、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPとは、圧縮機1の吐出口1aから流路切替装置10の流入口16までの間に存在する冷媒の圧力であり、本発明の第1圧力に相当する圧力である。また、冷凍サイクル回路50の低圧側の圧力LPとは、キャピラリーチューブ3の流出口3dから圧縮機1の吸入口1bまでの間に存在する冷媒の圧力であり、本発明の第2圧力に相当する圧力である。
続いて、本実施の形態1に係る流路切替装置10の詳細について説明する。
図2及び図3は、本発明の実施の形態1に係る流路切替装置10の断面模式図である。なお、図2は、流路切替装置10の弁体12が閉塞位置となっている状態を示している。弁体12の閉塞位置とは、弁体12が放熱器2とキャピラリーチューブ3との間の流路を閉塞する位置のことである。換言すると、弁体12の閉塞位置とは、弁体12が流路切替装置10の流入口16と流出口17との間の流路を閉塞する位置のことである。また、図3は、流路切替装置10の弁体12が連通位置となっている状態を示している。弁体12の連通位置とは、弁体12が放熱器2とキャピラリーチューブ3との間の流路を開いている状態の位置のことである。換言すると、弁体12の閉塞位置とは、弁体12に形成された後述の貫通孔13が、流路切替装置10の流入口16及び流出口17と連通する位置のことである。以下、弁体12が閉塞位置となっている流路切替装置10の状態を、閉塞状態Aと称することとする。また、弁体12が連通位置となっている流路切替装置10の状態を、連通状態Bと称することとする。
本実施の形態1に係る流路切替装置10は、本体部11及び弁体12等を備えている。この本体部11は、放熱器2に接続される流入口16と、キャピラリーチューブ3に接続される流出口17とを有している。また、本体部11の内部には、弁体12が設けられている。これにより、本体部11の内部は、弁体12によって、高圧室14と低圧室15に仕切られている。つまり、本体部11の内部には、弁体12の一端側に高圧室14が形成され、弁体12の他端側に低圧室15が形成されている。換言すると、本体部11は、高圧室14及び低圧室15を備えている。そして、本体部11は、高圧室14に上述の接続口18を備え、低圧室15に上述の接続口19を備えている。換言すると、接続口18は高圧室14と連通しており、接続口19は低圧室15に連通している。また、本体部11は、低圧室15に、弁体12を高圧室14側に押圧するバネ20も有している。
ここで、高圧室14が、本発明の第1室に相当する。低圧室15が、本発明の第2室に相当する。接続口18が、本発明の第1接続口に相当する。また、接続口19が、本発明の第2接続口に相当する。
上述のように、接続口18は、配管31によって、冷凍サイクル回路50の高圧側に接続されている。また、接続口19は、配管32によって、冷凍サイクル回路50の低圧側に接続されている。このため、高圧室14には、配管31及び接続口18を介して、冷凍サイクル回路50の高圧側の冷媒が流入する。そして、弁体12の高圧室14側の端部には、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPが作用する。また、低圧室15には、配管32及び接続口19を介して、冷凍サイクル回路50の低圧側の冷媒が流入する。そして、弁体12の低圧室15側の端部には、冷凍サイクル回路50の低圧側の圧力LPが作用する。したがって、弁体12は、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差によって動作する。
詳しくは、弁体12の高圧室14側の端部には、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPによる力が作用する。一方、弁体12の低圧室15側の端部には、冷凍サイクル回路50の低圧側の圧力LPによる力と、バネ20の押圧力との合力が作用する。そして、弁体12は、高圧室14側の端部に作用する力と低圧室15側の端部に作用する合力とが釣り合う位置まで、高圧室14側又は低圧室15側へ移動する。すなわち、弁体12は、高圧室14側へ向かう方向及び低圧室15側へ向かう方向に往復動自在に、本体部11の内部に設けられている。
さらに詳しくは、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差が第1規定圧力差以下の状態においては、弁体12が図2の閉塞位置となった状態で、高圧室14側の端部に作用する力と低圧室15側の端部に作用する合力とが釣り合う。つまり、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差が第1規定圧力差以下の状態においては、流路切替装置10は、閉塞状態Aとなる。ここで、弁体12には、貫通孔13が形成されている。冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差が第1規定圧力差以下の状態においては、貫通孔13は、流入口16及び流出口17と連通する位置よりも高圧室14側に位置することとなる。このため、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差が第1規定圧力差以下の状態においては、弁体12によって、流入口16及び流出口17のうちの少なくとも一方が塞がれる。すなわち、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差が第1規定圧力差以下の状態においては、弁体12が放熱器2とキャピラリーチューブ3との間の流路を閉塞する。
一方、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差が第1規定圧力差よりも大きい状態においては、図2に示した状態よりも、弁体12の高圧室14側の端部に作用する力が大きくなる。このため、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差が第1規定圧力差よりも大きい状態においては、弁体12が閉塞位置よりも低圧室15側に移動した図3の連通位置となった状態で、高圧室14側の端部に作用する力と低圧室15側の端部に作用する合力とが釣り合う。つまり、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差が第1規定圧力差よりも大きい状態においては、流路切替装置10は、連通状態Bとなる。ここで、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差が第1規定圧力差よりも大きい状態においては、貫通孔13は、流入口16及び流出口17と連通する位置となる。このため、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差が第1規定圧力差よりも大きい状態においては、放熱器2とキャピラリーチューブ3との間の流路が開かれる。したがって、図3に白抜き矢印で示すように、放熱器2から流出した冷媒は、流路切替装置10の流入口16、貫通孔13及び流出口17を通って、キャピラリーチューブ3へ流入していく。
続いて、本実施の形態1に係る流路切替装置10の動作について説明する。
図4は、本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫の冷凍サイクル回路の動作を示す説明図である。なお、図4の下段は、圧縮機1の停止及び駆動の状態を示している。図4の上段は、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HP及び低圧側の圧力LPの変遷を示している。また、図4は、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差が無い状態から圧縮機1を駆動した際の、冷凍サイクル回路50の動作を示している。冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差が無い状態とは、例えば、初めて冷凍サイクル回路50を動作させる前の状態である。
以下、この図4と上述の図2及び図3とを用いて、流路切替装置10の動作について説明する。
圧縮機1の起動直後は、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差が無い状態、つまり冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差が第1規定圧力差P1以下の状態となっている。このため、流路切替装置10は、図2に示す閉塞状態Aとなっている。つまり、放熱器2とキャピラリーチューブ3との間の流路は、閉塞された状態となっている。この状態から圧縮機1の駆動を継続すると、圧縮機1から吐出された冷媒が冷凍サイクル回路50の高圧側に蓄えられ、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPが上昇していく。つまり、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差が増大していく。また、当該圧力差が増大していくにしたがって、流路切替装置10の弁体12は、低圧室15側へ徐々に移動していく。
冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差が第1規定圧力差P1よりも大きい状態になると、流路切替装置10は、図3に示す連通状態Bとなる。つまり、放熱器2とキャピラリーチューブ3との間の流路が開かれた状態となる。これにより、冷凍サイクル回路50において流路切替装置10の下流側にも冷媒が流れ始める。つまり、冷却器4によって、貯蔵室102に供給される空気の冷却が開始される。なお、第1規定圧力差P1は、低圧室15に設けられたバネ20の自然長及びバネ定数等によって決定する押圧力によって調節することができる。
冷蔵庫100は、貯蔵室102内の温度が設定温度以下になると、冷凍サイクル回路50の圧縮機1を停止する。圧縮機1を停止しても、冷凍サイクル回路50の高圧側と低圧側との圧力差により、冷凍サイクル回路50の高圧側の冷媒は、キャピラリーチューブ3を通って、冷凍サイクル回路50の低圧側へ流入していく。これにより、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差が小さくなっていく。また、当該圧力差が小さくなっていくにしたがって、流路切替装置10の弁体12は、高圧室14側へ徐々に移動していく。そして、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差が第1規定圧力差P1以下の状態になると、流路切替装置10は、図2に示す閉塞状態Aとなる。つまり、放熱器2とキャピラリーチューブ3との間の流路が閉塞された状態となる。このため、冷蔵庫100は、圧縮機1の停止中、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差を第1規定圧力差P1近傍の所定圧力差以上に保つことができる。
以上、本実施の形態1に係る流路切替装置10は、圧縮機1、放熱器2及びキャピラリーチューブ3を有する冷凍サイクル回路50において、放熱器2とキャピラリーチューブ3との間に設けられる流路切替装置であって、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと、冷凍サイクル回路50の低圧側の圧力LPとが作用し、高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差によって動作する弁体12を備えている。そして、弁体12は、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差が第1規定圧力差P1以下の状態においては、放熱器2とキャピラリーチューブ3との間の流路を閉塞する。
例えば、本実施の形態1に係る流路切替装置10は、放熱器2に接続される流入口16及びキャピラリーチューブ3に接続される流出口17を有し、内部に弁体12が設けられた本体部11を備えている。また、本体部11は、弁体12によって内部が高圧室14と低圧室15とに仕切られて。そして、本体部11は、高圧室14に、冷凍サイクル回路50の高圧側と接続される接続口18を有している。また、本体部11は、低圧室15に、冷凍サイクル回路50の低圧側と接続される接続口18、及び弁体12を高圧室14側に押圧するバネ20を有している。また、弁体12は、貫通孔13が形成され、高圧室14側へ向かう方向及び低圧室15側へ向かう方向に往復動自在に、本体部11の内部に設けられている。そして、弁体12は、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差が第1規定圧力差P1以下の状態では、流入口16及び流出口17のうちの少なくとも一方を塞ぎ、放熱器2とキャピラリーチューブ3との間の流路を閉塞する閉塞位置となる。また、弁体12は、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差が第1規定圧力差P1よりも大きい状態では、閉塞位置よりも低圧室15側に移動し、流入口16及び流出口17と貫通孔13とが連通する連通位置となり、放熱器2とキャピラリーチューブ3との間の流路を開く。
また、本実施の形態1に係る冷凍サイクル回路50は、圧縮機1と、放熱器2と、キャピラリーチューブ3と、放熱器2とキャピラリーチューブ3との間に設けられた流路切替装置10と、を備えている。
また、本実施の形態1に係る冷蔵庫100は、冷凍サイクル回路50と、該冷凍サイクル回路50においてキャピラリーチューブ3と圧縮機1との間に設けられた冷却器4と、冷却器4で冷却された空気が内部に供給される貯蔵室102と、を備えている。
本実施の形態1に係る流路切替装置10は、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差が第1規定圧力差P1以下の状態においては、放熱器2とキャピラリーチューブ3との間の流路を閉塞する。このため、流路切替装置10を放熱器2とキャピラリーチューブ3との間に設けることにより、圧縮機1の停止中、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差を第1規定圧力差P1近傍の所定圧力差以上に保つことができる。このため、流路切替装置10を放熱器2とキャピラリーチューブ3との間に設けることにより、圧縮機1を再起動させた際に冷凍サイクル回路50の動作を早く安定させることができ、冷凍サイクル回路50つまり冷蔵庫100の消費電力を低減することができる。
また、流路切替装置10の弁体12は、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差によって動作する。このため、流路切替装置10は、弁体12を駆動するためのモーター又はコイル等を必要とせず、これらを制御する基板回路等も必要としない。したがって、流路切替装置10は、冷凍サイクル回路50つまり冷蔵庫100のコストの増大を抑制することもできる。
また、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差によって流路切替装置10の弁体12を動作させることにより、冷凍サイクル回路50の運転状態に合わせて即座に流路切替装置10の弁体12を動作させることができるという効果も得られる。
なお、流路切替装置10を備えた冷凍サイクル回路50を、冷蔵庫100以外の装置に用いてもよい。圧縮機1を再起動させた際に冷凍サイクル回路50の動作を早く安定させることができ、冷凍サイクル回路50を備えた装置のコストの増大を抑制することもできる。
実施の形態2.
流路切替装置10の構成は、実施の形態1で示した構成に限定されるものではない。例えば、本実施の形態2で示すように流路切替装置10を構成してもよい。本実施の形態2のように流路切替装置10を構成することにより、圧縮機1の再起動時に消費電力を低減できるという実施の形態1で示した効果に加え、冷凍サイクル回路50の運転中の消費電力を低減できるという効果を得ることもできる。なお、本実施の形態2において、特に記述しない項目については実施の形態1と同様とし、同一の機能や構成については同一の符号を用いて述べることとする。
図5は、本発明の実施の形態2に係る冷蔵庫の冷凍サイクル回路を示す冷媒回路図である。
実施の形態1で示した流路切替装置10は、流出口17として1つの流出口を有していた。一方、本実施の形態2に係る流路切替装置10は、流出口17として、2つの流出口(第1流出口17a、第2流出口17b)を有している。
また、本実施の形態2に係る冷凍サイクル回路50は、キャピラリーチューブ3として、流路切替装置10の流出口に対応した数のキャピラリーチューブ(第1キャピラリーチューブ3a及び第2キャピラリーチューブ3b)を備えている。第1キャピラリーチューブ3aは、第2キャピラリーチューブ3bよりも、流量係数であるCv値が小さいキャピラリーチューブである。また、第2キャピラリーチューブ3bは、第1キャピラリーチューブ3aよりも、流量係数であるCv値が大きいキャピラリーチューブである。これら第1キャピラリーチューブ3a及び第2キャピラリーチューブ3bは、互いに並列に設けられている。そして、第1キャピラリーチューブ3aが流路切替装置10の第1流出口17aと接続され、第2キャピラリーチューブ3bが流路切替装置10の第2流出口17bと接続されている。
続いて、本実施の形態2に係る流路切替装置10の詳細について説明する。
図6〜図8は、本発明の実施の形態2に係る流路切替装置10の断面模式図である。なお、図6は、実施の形態1の図2と同様に、流路切替装置10の弁体12が閉塞位置となっている状態を示している。つまり、図6に示す流路切替装置10は、弁体12が流路切替装置10の流入口16と流出口17との間の流路を閉塞する閉塞状態Aとなっている。また、図7及び図8は、実施の形態1の図3と同様に、流路切替装置10の弁体12が連通位置となっている状態を示している。つまり、図7及び図8に示す流路切替装置10は、放熱器2とキャピラリーチューブ3との間の流路を開いている連通状態Bとなっている。
ここで、図7に示す流路切替装置10の弁体12は、放熱器2と第1キャピラリーチューブ3aとの間の流路を開いている状態となっている。本実施の形態2における以下の説明では、この弁体12の状態を第1連通位置と称することとする。そして、弁体12が第1連通位置となっている流路切替装置10の状態を、第1連通状態B1と称することとする。また、図8に示す流路切替装置10の弁体12は、放熱器2と第2キャピラリーチューブ3bとの間の流路を開いている状態となっている。本実施の形態2における以下の説明では、この弁体12の状態を第2連通位置と称することとする。そして、弁体12が第2連通位置となっている流路切替装置10の状態を、第2連通状態B2と称することとする。
詳しくは、実施の形態1で説明したように、弁体12の高圧室14側の端部には、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPによる力が作用する。一方、弁体12の低圧室15側の端部には、冷凍サイクル回路50の低圧側の圧力LPによる力と、バネ20の押圧力との合力が作用する。そして、弁体12は、高圧室14側の端部に作用する力と低圧室15側の端部に作用する合力とが釣り合う位置まで、高圧室14側又は低圧室15側へ移動する。
冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差が第1規定圧力差P1以下の状態においては、弁体12が図6の閉塞位置となった状態で、高圧室14側の端部に作用する力と低圧室15側の端部に作用する合力とが釣り合う。つまり、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差が第1規定圧力差P1以下の状態においては、流路切替装置10は、閉塞状態Aとなる。すなわち、弁体12の貫通孔13は、流入口16及び流出口17と連通する位置よりも高圧室14側に位置することとなる。
一方、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差が第1規定圧力差P1よりも大きく、且つ第1規定圧力差P1よりも大きな圧力差である第2規定圧力差以下になっている状態においては、図6に示した状態よりも、弁体12の高圧室14側の端部に作用する力が大きくなる。このため、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差が第1規定圧力差P1よりも大きく、且つ第1規定圧力差P1よりも大きな圧力差である第2規定圧力差以下になっている状態においては、弁体12が閉塞位置よりも低圧室15側に移動した図7の第1連通位置となった状態で、高圧室14側の端部に作用する力と低圧室15側の端部に作用する合力とが釣り合う。
つまり、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差が第1規定圧力差P1よりも大きく、且つ第1規定圧力差P1よりも大きな圧力差である第2規定圧力差以下になっている状態においては、流路切替装置10は、第1連通状態B1となる。ここで、第1連通状態B1では、貫通孔13は、流入口16及び第1流出口17aと連通する位置となる。このため、第1連通状態B1では、放熱器2と第1キャピラリーチューブ3aとの間の流路が開かれる。したがって、図7に白抜き矢印で示すように、放熱器2から流出した冷媒は、流路切替装置10の流入口16、貫通孔13及び第1流出口17aを通って、第1キャピラリーチューブ3aへ流入していく。
また、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差が第2規定圧力差よりも大きい状態においては、図7に示した状態よりも、弁体12の高圧室14側の端部に作用する力がさらに大きくなる。このため、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差が第2規定圧力差よりも大きい状態においては、弁体12が第1連通位置よりも低圧室15側に移動した図8の第2通位置となった状態で、高圧室14側の端部に作用する力と低圧室15側の端部に作用する合力とが釣り合う。
つまり、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差が第2規定圧力差よりも大きい状態においては、流路切替装置10は、第2連通状態B2となる。ここで、第2連通状態B2では、貫通孔13は、流入口16及び第2流出口17bと連通する位置となる。このため、第2連通状態B2では、放熱器2と第2キャピラリーチューブ3bとの間の流路が開かれる。したがって、図8に白抜き矢印で示すように、放熱器2から流出した冷媒は、流路切替装置10の流入口16、貫通孔13及び第2流出口17bを通って、第2キャピラリーチューブ3bへ流入していく。
続いて、本実施の形態2に係る流路切替装置10の動作について説明する。
図9は、本発明の実施の形態2に係る冷蔵庫の冷凍サイクル回路の動作を示す説明図である。なお、図9の下段は、圧縮機1の停止及び駆動の状態を示している。図9の上段は、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HP及び低圧側の圧力LPの変遷を示している。また、図9は、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差が無い状態から圧縮機1を駆動した際の、冷凍サイクル回路50の動作を示している。冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差が無い状態とは、例えば、初めて冷凍サイクル回路50を動作させる前の状態である。
以下、この図9と上述の図6〜図8とを用いて、本実施の形態2に係る流路切替装置10の動作について説明する。
圧縮機1の起動直後は、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差が無い状態、つまり冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差が第1規定圧力差P1以下の状態となっている。このため、流路切替装置10は、図6に示す閉塞状態Aとなっている。つまり、放熱器2とキャピラリーチューブ3との間の流路は、閉塞された状態となっている。この状態から圧縮機1の駆動を継続すると、圧縮機1から吐出された冷媒が冷凍サイクル回路50の高圧側に蓄えられ、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPが上昇していく。つまり、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差が増大していく。また、当該圧力差が増大していくにしたがって、流路切替装置10の弁体12は、低圧室15側へ徐々に移動していく。
そして、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差が第1規定圧力差P1よりも大きい状態になると、流路切替装置10は、図7に示す第1連通状態B1となる。つまり、放熱器2と第1キャピラリーチューブ3aとの間の流路が開かれた状態となる。これにより、冷凍サイクル回路50において流路切替装置10の下流側にも冷媒が流れ始める。つまり、冷却器4によって、貯蔵室102に供給される空気の冷却が開始される。
冷蔵庫100の周囲の温度つまり放熱器2と熱交換する空気の温度が低い場合等のような低負荷運転時においては、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差は、あまり大きくならない。すなわち、低負荷運転時においては、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差は、第1規定圧力差P1よりも大きな圧力差である第2規定圧力差P2以下となる。このため、低負荷運転時においては、流路切替装置10は第1連通状態B1の状態が継続されることとなる。つまり、低負荷運転時においては、冷凍サイクル回路50は、第2キャピラリーチューブ3bよりもCv値が小さい第1キャピラリーチューブ3aを用いて運転されることとなる。
ここで、低負荷運転時においては、冷凍サイクル回路のキャピラリーチューブに必要とされるCv値は小さい。このため、Cv値が小さなキャピラリーチューブを用いて冷凍サイクル回路を構成することにより、冷凍サイクル回路を効率良く運転させることができ、冷凍サイクル回路の運転中の消費電力を低減できる。つまり、本実施の形態2に係る冷凍サイクル回路50は、低負荷運転時、第2キャピラリーチューブ3bよりもCv値が小さい第1キャピラリーチューブ3aを用いた運転となるので、冷凍サイクル回路50を効率良く運転させることができ、冷凍サイクル回路50の運転中の消費電力を低減できる。
冷蔵庫100の周囲の温度つまり放熱器2と熱交換する空気の温度が高い場合等のような高負荷運転時においては、冷媒の凝縮温度が高くなるため、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPも高くなる。つまり、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差が大きくなる。また、また、当該圧力差が増大していくにしたがって、流路切替装置10の弁体12は、低圧室15側へ移動していく。このため、流路切替装置10が第1連通状態B1となっている冷凍サイクル回路50の運転中、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差が第2規定圧力差P2よりも大きい状態になると、流路切替装置10は、図8に示す第2連通状態B2となる。つまり、放熱器2と第2キャピラリーチューブ3bとの間の流路が開かれた状態となる。なお、第2規定圧力差P2は、低圧室15に設けられたバネ20の自然長及びバネ定数等によって決定する押圧力によって調節することができる。
ここで、高負荷運転時においては、冷凍サイクル回路のキャピラリーチューブに必要とされるCv値は大きい。このため、Cv値が大きなキャピラリーチューブを用いて冷凍サイクル回路を構成することにより、冷凍サイクル回路を効率良く運転させることができ、冷凍サイクル回路の運転中の消費電力を低減できる。つまり、本実施の形態2に係る冷凍サイクル回路50は、高負荷運転時、第1キャピラリーチューブ3aよりもCv値が大きい第2キャピラリーチューブ3bを用いた運転となるので、冷凍サイクル回路50を効率良く運転させることができ、冷凍サイクル回路50の運転中の消費電力を低減できる。
冷蔵庫100は、貯蔵室102内の温度が設定温度以下になると、冷凍サイクル回路50の圧縮機1を停止する。圧縮機1を停止しても、冷凍サイクル回路50の高圧側と低圧側との圧力差により、冷凍サイクル回路50の高圧側の冷媒は、キャピラリーチューブ3を通って、冷凍サイクル回路50の低圧側へ流入していく。これにより、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差が小さくなっていく。また、当該圧力差が小さくなっていくにしたがって、流路切替装置10の弁体12は、高圧室14側へ徐々に移動していく。そして、流路切替装置10が図8に示す第2連通状態B2となっていた場合、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差が第2規定圧力差P2以下の状態になると、流路切替装置10は図7に示す第1連通状態B1となる。また、流路切替装置10が図7に示す第1連通状態B1となっていた場合、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差が第1規定圧力差P1以下の状態になると、流路切替装置10は図6に示す閉塞状態Aとなる。つまり、放熱器2とキャピラリーチューブ3との間の流路が閉塞された状態となる。このため、冷蔵庫100は、圧縮機1の停止中、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差を第1規定圧力差P1近傍の所定圧力差以上に保つことができる。
以上、本実施の形態2に係る流路切替装置10は、実施の形態1で示した流路切替装置10と同様に、圧縮機1の停止中、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差を第1規定圧力差P1近傍の所定圧力差以上に保つことができる。このため、本実施の形態2に係る流路切替装置10を放熱器2とキャピラリーチューブ3との間に設けることにより、圧縮機1を起動させた際に冷凍サイクル回路50の動作を早く安定させることができ、冷凍サイクル回路50つまり冷蔵庫100の消費電力を低減することができる。
また、本実施の形態2に係る流路切替装置10においても、実施の形態1で示した流路切替装置10と同様に、弁体12は、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差によって動作する。このため、本実施の形態2に係る流路切替装置10は、実施の形態1で示した流路切替装置10と同様に、弁体12を駆動するためのモーター又はコイル等を必要とせず、これらを制御する基板回路等も必要としない。したがって、本実施の形態2に係る流路切替装置10は、実施の形態1で示した流路切替装置10と同様に、冷凍サイクル回路50つまり冷蔵庫100のコストの増大を抑制することもできる。
また、本実施の形態2に係る流路切替装置10においては、本体部11は、流出口17として第1流出口17a及び第2流出口17bを有している。そして、本実施の形態2に係る流路切替装置10の弁体12は、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差が第1規定圧力差P1よりも大きく、且つ該第1規定圧力差P1よりも大きな圧力差である第2規定圧力差P2以下になっている状態では、閉塞位置よりも低圧室15側に移動し、流入口16及び第1流出口17aと貫通孔13とが連通する第1連通位置となる。また、本実施の形態2に係る流路切替装置10の弁体12は、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差が第2規定圧力差P2よりも大きい状態では、第1連通位置よりも低圧室15側に移動し、流入口16及び第2流出口17bと貫通孔13とが連通する第2連通位置となる。
また、本実施の形態2に係る冷凍サイクル回路50は、キャピラリーチューブ3として、第1キャピラリーチューブ3aと、該第1キャピラリーチューブ3aよりも流量係数(Cv値)が大きな第2キャピラリーチューブ3bとが並列に設けられている。そして、第1キャピラリーチューブ3aが流路切替装置10の第1流出口17aと接続され、第2キャピラリーチューブ3bが流路切替装置10の第2流出口17bと接続されている。
このため、本実施の形態2に係る冷凍サイクル回路50は、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差が第1規定圧力差P1よりも大きく、且つ該第1規定圧力差P1よりも大きな圧力差である第2規定圧力差P2以下になっている状態では、放熱器2と、第2キャピラリーチューブ3bよりも流量係数(Cv値)が小さい第1キャピラリーチューブ3aとの間の流路が開かれる。また、本実施の形態2に係る冷凍サイクル回路50は、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差が第2規定圧力差P2よりも大きい状態では、放熱器2と、第1キャピラリーチューブ3aよりも流量係数(Cv値)が大きい第2キャピラリーチューブ3bとの間の流路が開かれる。したがって、本実施の形態2に係る冷凍サイクル回路50は、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差に応じて、つまり冷凍サイクル回路50の負荷に応じて、好適な流量係数(Cv値)のキャピラリーチューブを用いた流路となることができる。したがって、本実施の形態2に係る冷凍サイクル回路50は、冷凍サイクル回路50の運転中の消費電力も低減することができる。
実施の形態3.
流路切替装置10の構成は、実施の形態1及び実施の形態2で示した構成に限定されるものではない。例えば、本実施の形態3で示すように流路切替装置10を構成してもよい。本実施の形態3のように流路切替装置10を構成することにより、実施の形態2と同様に、圧縮機1の再起動時に消費電力を低減できるという実施の形態1で示した効果に加え、冷凍サイクル回路50の運転中の消費電力を低減できるという効果を得ることもできる。なお、本実施の形態3において、特に記述しない項目については実施の形態1又は実施の形態2と同様とし、同一の機能や構成については同一の符号を用いて述べることとする。
本実施の形態3に係る冷凍サイクル回路50は、実施の形態1の図1で示した冷凍サイクル回路50と同じである。実施の形態1と実施の形態3とで異なる点は、流路切替装置10の構成である。以下、図10〜図12を用いて、本実施の形態3に係る流路切替装置10の詳細について説明する。
図10〜図12は、本発明の実施の形態3に係る流路切替装置10の断面模式図である。なお、図10は、実施の形態1の図2と同様に、流路切替装置10の弁体12が閉塞位置となっている状態を示している。つまり、図10に示す流路切替装置10は、弁体12が流路切替装置10の流入口16と流出口17との間の流路を閉塞する閉塞状態Aとなっている。また、図11及び図12は、実施の形態1の図3と同様に、流路切替装置10の弁体12が連通位置となっている状態を示している。つまり、図11及び図12に示す流路切替装置10は、放熱器2とキャピラリーチューブ3との間の流路を開いている連通状態Bとなっている。
ここで、実施の形態1で示した流路切替装置10の弁体12は、貫通孔13として1つの貫通孔を有していた。一方、本実施の形態3に係る流路切替装置10の弁体12は、貫通孔13として、2つの貫通孔(第1貫通孔13a、第2貫通孔13b)を有している。第2貫通孔13bは、第1貫通孔13aよりも、流量係数であるCv値が大きい貫通孔である。図11に示す流路切替装置10の弁体12は、流入口16及び流出口17と第1貫通孔13aとが連通する状態となっている。本実施の形態3における以下の説明では、この弁体12の状態を第1連通位置と称することとする。そして、弁体12が第1連通位置となっている流路切替装置10の状態を、第1連通状態B1と称することとする。また、図12に示す流路切替装置10の弁体12は、流入口16及び流出口17と第2貫通孔13bとが連通する状態となっている。本実施の形態3における以下の説明では、この弁体12の状態を第2連通位置と称することとする。そして、弁体12が第2連通位置となっている流路切替装置10の状態を、第2連通状態B2と称することとする。
詳しくは、実施の形態1で説明したように、弁体12の高圧室14側の端部には、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPによる力が作用する。一方、弁体12の低圧室15側の端部には、冷凍サイクル回路50の低圧側の圧力LPによる力と、バネ20の押圧力との合力が作用する。そして、弁体12は、高圧室14側の端部に作用する力と低圧室15側の端部に作用する合力とが釣り合う位置まで、高圧室14側又は低圧室15側へ移動する。
冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差が第1規定圧力差P1以下の状態においては、弁体12が図10の閉塞位置となった状態で、高圧室14側の端部に作用する力と低圧室15側の端部に作用する合力とが釣り合う。つまり、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差が第1規定圧力差P1以下の状態においては、流路切替装置10は、閉塞状態Aとなる。すなわち、弁体12の第1貫通孔13a及び第2貫通孔13bは、流入口16及び流出口17と連通する位置よりも高圧室14側に位置することとなる。
一方、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差が第1規定圧力差P1よりも大きく、且つ第1規定圧力差P1よりも大きな圧力差である第2規定圧力差以下になっている状態においては、図10に示した状態よりも、弁体12の高圧室14側の端部に作用する力が大きくなる。このため、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差が第1規定圧力差P1よりも大きく、且つ第1規定圧力差P1よりも大きな圧力差である第2規定圧力差以下になっている状態においては、弁体12が閉塞位置よりも低圧室15側に移動した図11の第1連通位置となった状態で、高圧室14側の端部に作用する力と低圧室15側の端部に作用する合力とが釣り合う。
つまり、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差が第1規定圧力差P1よりも大きく、且つ第1規定圧力差P1よりも大きな圧力差である第2規定圧力差以下になっている状態においては、流路切替装置10は、第1連通状態B1となる。ここで、第1連通状態B1では、第1貫通孔13aが、流入口16及び流出口17と連通する位置となる。このため、第1連通状態B1では、第1貫通孔13aを介して、放熱器2とキャピラリーチューブ3との間の流路が開かれる。したがって、図11に白抜き矢印で示すように、放熱器2から流出した冷媒は、流路切替装置10の流入口16、第1貫通孔13a及び流出口17を通って、キャピラリーチューブ3へ流入していく。
また、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差が第2規定圧力差よりも大きい状態においては、図11に示した状態よりも、弁体12の高圧室14側の端部に作用する力がさらに大きくなる。このため、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差が第2規定圧力差よりも大きい状態においては、弁体12が第1連通位置よりも低圧室15側に移動した図12の第2通位置となった状態で、高圧室14側の端部に作用する力と低圧室15側の端部に作用する合力とが釣り合う。
つまり、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差が第2規定圧力差よりも大きい状態においては、流路切替装置10は、第2連通状態B2となる。ここで、第2連通状態B2では、第2貫通孔13bが、流入口16及び流出口17と連通する位置となる。このため、第2連通状態B2では、第2貫通孔13bを介して、放熱器2とキャピラリーチューブ3との間の流路が開かれる。したがって、図12に白抜き矢印で示すように、放熱器2から流出した冷媒は、流路切替装置10の流入口16、第2貫通孔13b及び流出口17を通って、キャピラリーチューブ3へ流入していく。
続いて、本実施の形態3に係る流路切替装置10の動作について説明する。本実施の形態3に係る冷蔵庫100の冷凍サイクル回路50の動作は、実施の形態2で示した図9と同じである。このため、以下では、この図9と上述の図10〜図12とを用いて、本実施の形態3に係る流路切替装置10の動作について説明する。
図9に示すように、圧縮機1の起動直後は、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差が無い状態、つまり冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差が第1規定圧力差P1以下の状態となっている。このため、流路切替装置10は、図10に示す閉塞状態Aとなっている。つまり、放熱器2とキャピラリーチューブ3との間の流路は、閉塞された状態となっている。この状態から圧縮機1の駆動を継続すると、圧縮機1から吐出された冷媒が冷凍サイクル回路50の高圧側に蓄えられ、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPが上昇していく。つまり、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差が増大していく。また、当該圧力差が増大していくにしたがって、流路切替装置10の弁体12は、低圧室15側へ徐々に移動していく。
そして、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差が第1規定圧力差P1よりも大きい状態になると、流路切替装置10は、図11に示す第1連通状態B1となる。つまり、第2貫通孔13bよりもCv値が小さい第1貫通孔13aを介して、放熱器2とキャピラリーチューブ3との間の流路が開かれた状態となる。これにより、冷凍サイクル回路50において流路切替装置10の下流側にも冷媒が流れ始める。つまり、冷却器4によって、貯蔵室102に供給される空気の冷却が開始される。
冷蔵庫100の周囲の温度つまり放熱器2と熱交換する空気の温度が低い場合等のような低負荷運転時においては、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差は、あまり大きくならない。すなわち、低負荷運転時においては、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差は、第1規定圧力差P1よりも大きな圧力差である第2規定圧力差P2以下となる。このため、低負荷運転時においては、流路切替装置10は第1連通状態B1の状態が継続されることとなる。
冷蔵庫100の周囲の温度つまり放熱器2と熱交換する空気の温度が高い場合等のような高負荷運転時においては、冷媒の凝縮温度が高くなるため、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPも高くなる。つまり、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差が大きくなる。また、また、当該圧力差が増大していくにしたがって、流路切替装置10の弁体12は、低圧室15側へ移動していく。このため、流路切替装置10が第1連通状態B1となっている冷凍サイクル回路50の運転中、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差が第2規定圧力差P2よりも大きい状態になると、流路切替装置10は、図12に示す第2連通状態B2となる。つまり、第1貫通孔13aよりもCv値が大きい第2貫通孔13bを介して、放熱器2とキャピラリーチューブ3との間の流路が開かれた状態となる。なお、第2規定圧力差P2は、低圧室15に設けられたバネ20の自然長及びバネ定数等によって決定する押圧力によって調節することができる。
冷蔵庫100は、貯蔵室102内の温度が設定温度以下になると、冷凍サイクル回路50の圧縮機1を停止する。圧縮機1を停止しても、冷凍サイクル回路50の高圧側と低圧側との圧力差により、冷凍サイクル回路50の高圧側の冷媒は、キャピラリーチューブ3を通って、冷凍サイクル回路50の低圧側へ流入していく。これにより、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差が小さくなっていく。また、当該圧力差が小さくなっていくにしたがって、流路切替装置10の弁体12は、高圧室14側へ徐々に移動していく。そして、流路切替装置10が図12に示す第2連通状態B2となっていた場合、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差が第2規定圧力差P2以下の状態になると、流路切替装置10は図11に示す第1連通状態B1となる。また、流路切替装置10が図11に示す第1連通状態B1となっていた場合、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差が第1規定圧力差P1以下の状態になると、流路切替装置10は図10に示す閉塞状態Aとなる。つまり、放熱器2とキャピラリーチューブ3との間の流路が閉塞された状態となる。このため、冷蔵庫100は、圧縮機1の停止中、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差を第1規定圧力差P1近傍の所定圧力差以上に保つことができる。
以上、本実施の形態3に係る流路切替装置10は、実施の形態1で示した流路切替装置10と同様に、圧縮機1の停止中、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差を第1規定圧力差P1近傍の所定圧力差以上に保つことができる。このため、本実施の形態3に係る流路切替装置10を放熱器2とキャピラリーチューブ3との間に設けることにより、圧縮機1を起動させた際に冷凍サイクル回路50の動作を早く安定させることができ、冷凍サイクル回路50つまり冷蔵庫100の消費電力を低減することができる。
また、本実施の形態3に係る流路切替装置10においても、実施の形態1で示した流路切替装置10と同様に、弁体12は、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差によって動作する。このため、本実施の形態3に係る流路切替装置10は、実施の形態1で示した流路切替装置10と同様に、弁体12を駆動するためのモーター又はコイル等を必要とせず、これらを制御する基板回路等も必要としない。したがって、本実施の形態3に係る流路切替装置10は、実施の形態1で示した流路切替装置10と同様に、冷凍サイクル回路50つまり冷蔵庫100のコストの増大を抑制することもできる。
また、本実施の形態3に係る流路切替装置10においては、弁体12は、貫通孔13として、第1貫通孔13aと、該第1貫通孔13aよりも流量係数(Cv値)が大きな第2貫通孔13bとを有している。そして、本実施の形態3に係る流路切替装置10の弁体12は、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差が第1規定圧力差P1よりも大きく、且つ該第1規定圧力差P1よりも大きな圧力差である第2規定圧力差P2以下になっている状態では、閉塞位置よりも低圧室15側に移動し、流入口16及び流出口17と第1貫通孔13aとが連通する第1連通位置となる。また、本実施の形態3に係る流路切替装置10の弁体12は、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差が第2規定圧力差P2よりも大きい状態では、第1連通位置よりも低圧室15側に移動し、流入口16及び流出口17と第2貫通孔13bとが連通する第2連通位置となる。
すなわち、本実施の形態3に係る冷凍サイクル回路50は、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差が第1規定圧力差P1よりも大きく、且つ該第1規定圧力差P1よりも大きな圧力差である第2規定圧力差P2以下になっている状態では、第2貫通孔13bよりも流量係数(Cv値)が小さい第1貫通孔13aを介して、放熱器2とキャピラリーチューブ3との間の流路が開かれた状態となる。この状態の冷凍サイクル回路50は、実施の形態2の図7に示したような流量係数(Cv値)が小さいキャピラリーチューブを用いた冷凍サイクル回路と同様に機能する。また、本実施の形態3に係る冷凍サイクル回路50は、冷凍サイクル回路50の高圧側の圧力HPと低圧側の圧力LPとの圧力差が第2規定圧力差P2よりも大きい状態では、第1貫通孔13aよりも流量係数(Cv値)が大きい第2貫通孔13bを介して、放熱器2とキャピラリーチューブ3との間の流路が開かれた状態となる。この状態の冷凍サイクル回路50は、実施の形態2の図8に示したような流量係数(Cv値)が大きいキャピラリーチューブを用いた冷凍サイクル回路と同様に機能する。したがって、本実施の形態3に係る冷凍サイクル回路50は、実施の形態2と同様に、冷凍サイクル回路50の運転中の消費電力も低減することができる。
1 圧縮機、1a 吐出口、1b 吸入口、2 放熱器、3 キャピラリーチューブ、3a 第1キャピラリーチューブ、3b 第2キャピラリーチューブ、3c 流入口、3d 流出口、4 冷却器、5 送風機、10 流路切替装置、11 本体部、12 弁体、13 貫通孔、13a 第1貫通孔、13b 第2貫通孔、14 高圧室、15 低圧室、16 流入口、17 流出口、17a 第1流出口、17b 第2流出口、18 接続口、19 接続口、20 バネ、31 配管、32 配管、50 冷凍サイクル回路、100 冷蔵庫、101 冷却器室、102 貯蔵室、103 吹出口。

Claims (5)

  1. 圧縮機、放熱器及びキャピラリーチューブを有する冷凍サイクル回路において、前記放熱器と前記キャピラリーチューブとの間に設けられる流路切替装置であって、
    前記圧縮機の吐出口から当該流路切替装置の流入口までの間に存在する冷媒の第1圧力と、前記キャピラリーチューブの流出口から前記圧縮機の吸入口までの間に存在する冷媒の第2圧力とが作用し、前記第1圧力と前記第2圧力との圧力差によって動作する弁体と、
    前記放熱器に接続される当該流路切替装置の流入口、及び、前記キャピラリーチューブに接続される当該流路切替装置の流出口を有し、内部に前記弁体が設けられた本体部と、を備え、
    前記本体部は、
    前記弁体によって内部が第1室と第2室とに仕切られており、
    前記第1室に、前記圧縮機の吐出口から当該流路切替装置の流入口までの間と接続される第1接続口を有し、
    前記第2室に、前記キャピラリーチューブの流出口から前記圧縮機の吸入口までの間と接続される第2接続口、及び、前記弁体を前記第1室側に押圧するバネを有し、
    前記弁体は、
    貫通孔が形成され、前記第1室側へ向かう方向及び前記第2室側へ向かう方向に往復動自在に、前記本体部の内部に設けられており、
    前記貫通孔として、第1貫通孔と、該第1貫通孔よりも流量係数が大きな第2貫通孔とを有し、
    前記第1圧力と前記第2圧力との圧力差が第1規定圧力差以下の状態では、当該流路切替装置の流入口及び当該流路切替装置の流出口うちの少なくとも一方を塞ぎ、前記放熱器と前記キャピラリーチューブとの間の流路を閉塞する閉塞位置となり、
    前記第1圧力と前記第2圧力との圧力差が前記第1規定圧力差よりも大きく、且つ該第1規定圧力差よりも大きな圧力差である第2規定圧力差以下になっている状態では、前記閉塞位置よりも前記第2室側に移動し、当該流路切替装置の流入口及び当該流路切替装置の流出口と前記第1貫通孔とが連通する第1連通位置となり、
    前記第1圧力と前記第2圧力との圧力差が前記第2規定圧力差よりも大きい状態では、前記第1連通位置よりも前記第2室側に移動し、当該流路切替装置の流入口及び当該流路切替装置の流出口と前記第2貫通孔とが連通する第2連通位置となる構成である流路切替装置。
  2. 圧縮機、放熱器及びキャピラリーチューブを有する冷凍サイクル回路において、前記放熱器と前記キャピラリーチューブとの間に設けられる流路切替装置であって、
    前記圧縮機の吐出口から当該流路切替装置の流入口までの間に存在する冷媒の第1圧力と、前記キャピラリーチューブの流出口から前記圧縮機の吸入口までの間に存在する冷媒の第2圧力とが作用し、前記第1圧力と前記第2圧力との圧力差によって動作する弁体と、
    前記放熱器に接続される当該流路切替装置の流入口、及び、前記キャピラリーチューブに接続される当該流路切替装置の流出口を有し、内部に前記弁体が設けられた本体部と、を備え、
    前記本体部は、
    前記弁体によって内部が第1室と第2室とに仕切られており、
    前記第1室に、前記圧縮機の吐出口から当該流路切替装置の流入口までの間と接続される第1接続口を有し、
    前記第2室に、前記キャピラリーチューブの流出口から前記圧縮機の吸入口までの間と接続される第2接続口、及び、前記弁体を前記第1室側に押圧するバネを有し、
    当該流路切替装置の流出口として第1流出口及び第2流出口を有し、
    前記弁体は、
    貫通孔が形成され、前記第1室側へ向かう方向及び前記第2室側へ向かう方向に往復動自在に、前記本体部の内部に設けられており、
    前記第1圧力と前記第2圧力との圧力差が第1規定圧力差以下の状態では、当該流路切替装置の流入口及び当該流路切替装置の流出口うちの少なくとも一方を塞ぎ、前記放熱器と前記キャピラリーチューブとの間の流路を閉塞する閉塞位置となり、
    前記第1圧力と前記第2圧力との圧力差が前記第1規定圧力差よりも大きく、且つ該第1規定圧力差よりも大きな圧力差である第2規定圧力差以下になっている状態では、前記閉塞位置よりも前記第2室側に移動し、当該流路切替装置の流入口及び前記第1流出口と前記貫通孔とが連通する第1連通位置となり、
    前記第1圧力と前記第2圧力との圧力差が前記第2規定圧力差よりも大きい状態では、前記第1連通位置よりも前記第2室側に移動し、当該流路切替装置の流入口及び前記第2流出口と前記貫通孔とが連通する第2連通位置となる構成である流路切替装置。
  3. 圧縮機と、
    放熱器と、
    キャピラリーチューブと、
    前記放熱器と前記キャピラリーチューブとの間に設けられた請求項1に記載の流路切替装置と、
    を備えた冷凍サイクル回路。
  4. 圧縮機と、
    放熱器と、
    キャピラリーチューブと、
    前記放熱器と前記キャピラリーチューブとの間に設けられた請求項に記載の流路切替装置と、
    を備え、
    前記キャピラリーチューブとして、第1キャピラリーチューブと、該第1キャピラリーチューブよりも流量係数が大きな第2キャピラリーチューブとが並列に設けられており、
    前記第1キャピラリーチューブが前記第1流出口と接続され、前記第2キャピラリーチューブが前記第2流出口と接続されている冷凍サイクル回路。
  5. 請求項又は請求項に記載の冷凍サイクル回路と、
    該冷凍サイクル回路において、前記キャピラリーチューブと前記圧縮機との間に設けられた冷却器と、
    前記冷却器で冷却された空気が内部に供給される貯蔵室と、
    を備えた冷蔵庫。
JP2018561768A 2017-01-16 2017-01-16 流路切替装置、冷凍サイクル回路及び冷蔵庫 Active JP6695447B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2017/001209 WO2018131156A1 (ja) 2017-01-16 2017-01-16 流路切替装置、冷凍サイクル回路及び冷蔵庫

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2018131156A1 JPWO2018131156A1 (ja) 2019-11-07
JP6695447B2 true JP6695447B2 (ja) 2020-05-20

Family

ID=62840574

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018561768A Active JP6695447B2 (ja) 2017-01-16 2017-01-16 流路切替装置、冷凍サイクル回路及び冷蔵庫

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP6695447B2 (ja)
CN (1) CN110168295B (ja)
TW (1) TWI624634B (ja)
WO (1) WO2018131156A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112407295B (zh) * 2020-11-17 2022-06-28 中航通飞华南飞机工业有限公司 一种空气循环制冷系统低流量旁通装置

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4815128B1 (ja) * 1970-12-28 1973-05-12
JPS5692245A (en) * 1979-12-25 1981-07-25 Sumitomo Chem Co Ltd Production of 2-hydroxynaphthalene-3-carboxylic acid
JPS57129373A (en) * 1981-02-05 1982-08-11 Hitachi Ltd Refrigeration cycle
JPS6165788U (ja) * 1984-10-04 1986-05-06
JPS625064A (ja) * 1985-06-29 1987-01-12 株式会社東芝 冷凍サイクル装置
BR8901186A (pt) * 1989-03-09 1990-10-16 Brasil Compressores Sa Valvula de bloqueio de migracao em sistema de refrigeracao
JP2001050598A (ja) * 2001-02-21 2001-02-23 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 自立調整弁及びこれを有する圧縮式冷凍機
JP2005140412A (ja) * 2003-11-06 2005-06-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 冷蔵庫
CN100582535C (zh) * 2005-11-25 2010-01-20 浙江三花制冷集团有限公司 电动切换阀及冷冻冷藏冰箱用制冷循环
CN101424465B (zh) * 2008-12-11 2011-01-19 浙江春晖智能控制股份有限公司 一种自力式三通换向阀
CN201621330U (zh) * 2010-03-18 2010-11-03 东莞市高雅空调制冷有限公司 一种三通阀
CN106032846B (zh) * 2015-03-17 2019-12-24 浙江盾安禾田金属有限公司 自力式三通阀及其空调系统
CN104964490B (zh) * 2015-06-25 2017-07-28 广东美的暖通设备有限公司 四通阀及空调系统

Also Published As

Publication number Publication date
CN110168295B (zh) 2021-01-29
CN110168295A (zh) 2019-08-23
WO2018131156A1 (ja) 2018-07-19
TW201827769A (zh) 2018-08-01
JPWO2018131156A1 (ja) 2019-11-07
TWI624634B (zh) 2018-05-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100360006B1 (ko) 초 임계 증기 압축 장치
KR100964779B1 (ko) 냉동장치
JP6292480B2 (ja) 冷凍装置
CN106030219B (zh) 空气调节装置
JP6359102B2 (ja) 室外機および冷凍サイクル装置
US9857103B2 (en) Refrigerator having a condensation loop between a receiver and an evaporator
KR102033934B1 (ko) 냉장고
US9746226B2 (en) Refrigerator
KR20100135925A (ko) 냉동 장치
JP6057871B2 (ja) ヒートポンプシステム、及び、ヒートポンプ式給湯器
JPWO2014038028A1 (ja) 冷凍装置
JP2018132224A (ja) 二元冷凍システム
JP6695447B2 (ja) 流路切替装置、冷凍サイクル回路及び冷蔵庫
KR100743753B1 (ko) 냉장고 및 냉장고의 제어 방법
JP6001997B2 (ja) ターボ冷凍機
JP2008096072A (ja) 冷凍サイクル装置
JP2007155143A (ja) 冷凍装置
JP2017116136A (ja) 空気調和装置
KR102017405B1 (ko) 히트 펌프
JP6555584B2 (ja) 冷凍装置
KR102494567B1 (ko) 냉장고 및 그 제어방법
JP2005134080A (ja) 冷蔵庫
CN109539614B (zh) 一种空调系统及其能量调节方法
CN114353357A (zh) 制冷系统和制冷剂控制方法
JP2007155145A (ja) 冷凍装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190419

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190419

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200324

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200421

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6695447

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250