JP6695101B2 - エレベータの制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インバータユニットおよび回生抵抗器を備えたエレベータの制御装置に関する。
エレベータの制御装置は、力行動作時にモータを駆動するインバータユニットと、回生動作時にモータから発生する回生電力を熱に変換する回生抵抗器とを備えている。インバータユニットや回生抵抗器は、筐体の中に設けられる他の機器に比べて大きな発熱量を有している。
特開2003−312953号公報(特許文献1)に開示されたエレベータの制御盤は、インバータで発生した熱を伝導するヒートパイプと、冷却用空気を空気ダクト外へ分流させて回生抵抗器に供給するルーバとを備える。同公報は、プリント配線板をインバータの近くに取り付けたり、インバータと共に回生抵抗器を筐体内に取り付けたりすることによって、実装密度を向上させて小形化を図ることができると述べている。
特開2013−018635号公報(特許文献2)に開示されたエレベータの制御装置は、第2壁部に設けられた第1排気口と、第2壁部に第1排気口の開口面積よりも大きく設けられた第2排気口とを備える。同公報は、第1発熱体が位置している方向(第1排気口)に向かった空気流を第2発熱体が位置している方向(第2排気口)に迂回させることができ、第1発熱体および第2発熱体を均一に冷却することができると述べている。
特開2003−312953号公報 特開2013−018635号公報
エレベータの制御装置には、インバータユニットおよび回生抵抗器で発生した熱を、効率よく放熱可能な構成を有していることが求められる。エレベータの制御装置には、設置場所の自由度の向上や施工時の設置負担の軽減のために、小型化(より小さな構成を有していること)も求められている。
本発明は、小型化を図ることができ、かつインバータユニットおよび回生抵抗器で発生した熱を効率よく放熱可能な構成を備えたエレベータの制御装置を提供することを目的とする。
本発明に基づくエレベータの制御装置は、筐体と、表面および裏面を有し、上記筐体内に設けられたヒートシンクと、エレベータのモータを駆動するインバータを含み、上記ヒートシンクの上記表面上に配置されたインバータユニットと、上記ヒートシンクの上記裏面上に配置された回生抵抗器と、上記ヒートシンクを冷却するファンと、を備える。
上記の構成によれば、1つのヒートシンクの表裏面にインバータユニットおよび回生抵抗器がそれぞれ配置されるため、小型化を図ることができ、かつ効率の良い放熱を実現できる。
実施の形態1におけるエレベータを示す断面図である。 実施の形態1におけるエレベータの制御装置の外観構成を示す斜視図である。 実施の形態1におけるエレベータの制御装置の内部構成を示す断面図である。 実施の形態1におけるエレベータの制御装置に備えられるヒートシンクを表面の側から見た様子を示す斜視図である。 実施の形態1におけるエレベータの制御装置に備えられるヒートシンクを裏面の側から見た様子を示す斜視図である。 実施の形態1におけるエレベータの制御装置に備えられるファンが動作している際の様子を示す断面図である。 実施の形態1におけるエレベータの制御装置に関し、力行動作時における制御装置を示す断面図である。 実施の形態1におけるエレベータの制御装置に関し、回生動作時における制御装置を示す断面図である。 実施の形態2におけるエレベータの制御装置を示す断面図である。 実施の形態3におけるエレベータの制御装置を示す断面図である。
実施の形態について、以下、図面を参照しながら説明する。同一の部品および相当部品には同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。
[実施の形態1]
(エレベータ100)
図1に示すように、エレベータ100は、昇降路10および機械室20を備える。昇降路10の中には、乗りかご11、メインロープ12、つり合い錘13、コンペンセーティングロープ14、コンペンセーティングシーブ15、および制御ケーブル16が配置される。機械室20の中には、巻上機21と、制御装置30(エレベータの制御装置)とが配置される。巻上機21は、モータ22およびメインシーブ23を含む。制御装置30は、使用者のボタン操作などを受け付けることによってエレベータ100の全体を制御する。
(制御装置30)
図2は、制御装置30の外観構成を示す斜視図である。図3は、制御装置30の内部構成を示す断面図である。主として図3に示すように、制御装置30は、筐体31、ヒートシンク40、インバータユニット50、回生抵抗器55(55a〜55c)、およびファン58を備える。
図2に示すように、筐体31は、全体として直方体状に形成され、互いに対向する一対のパネル部32,35を有している。パネル部32,35は、いずれも板状の形状を有している。パネル部32には、吸気口33と、排気口34とが設けられる(図3も参照)。吸気口33や排気口34は、パネル部32に加えて、パネル部35にさらに設けられていても構わない。吸気口33および排気口34は、スリットやヨロイ窓などから構成される。筐体31の底面部分(または筐体31のパネル部32,35)などには、外部からの配線を筐体31の中へ引き込むための開口(図示せず)も設けられている。
図3に示すように、ヒートシンク40、インバータユニット50、回生抵抗器55(55a〜55c)およびファン58は、いずれも筐体31の中に設けられる。図4は、ヒートシンク40を表面41の側から見た様子を示す斜視図である。図5は、ヒートシンク40を裏面42の側から見た様子を示す斜視図である。
図3〜図5に示すように、ヒートシンク40は、全体として直方体状に形成され、表面41および裏面42を有している。表面41および裏面42は、いずれも各種の制御機器を搭載可能なベース構造を呈している。ヒートシンク40の内部には、多数のフィン43が設けられており、入口43aから出口43bに向かって冷却用の空気を通流させることができる。
ヒートシンク40の入口43aの近傍には、ファン58が設けられる。ファン58は、ブラケット57(鋼板)を介して筐体31のパネル部32に水平に固定されている。ファン58は、吸気口33を通して空気を取り込み、入口43aを通して空気をヒートシンク40の内部に供給することで、ヒートシンク40を冷却する。ヒートシンク40の出口43bの近傍には、「他の風洞」としての風洞59(鋼板)が設けられており、空気は、ヒートシンク40の出口43bから排出されたのち風洞59によって案内され、排気口34を通して筐体31の外部に排出される。
図3および図4に示すように、ヒートシンク40の表面41上に、インバータユニット50が配置される。インバータユニット50は、インバータ51およびダイオード52を含む。エレベータ100のモータ22(図1)を駆動するこれらの制御機器(インバータ51およびダイオード52)は、図示しないネジを使用して表面41に固定される。
インバータ51上には、インバータ51のオンおよびオフを制御する制御基板53が設けられる。インバータ51に設けられたピンと、制御基板53に設けられたコネクタとが接続されることで、インバータ51および制御基板53は互いに電気接続される。必要に応じて、ヒートシンク40の表面41(表面41とインバータユニット50との間)には、熱抵抗を下げるためのシート、グリスやシリコーンなどが設けられていることが好ましい。伝熱用シートや伝熱用シリコーンの配設によって、インバータ51からヒートシンク40への放熱量や、ダイオード52からヒートシンク40への放熱量を増加させることが可能となる。
インバータユニット50の動作としては、系統電力からインバータユニット50に三相交流電力が入力される。ダイオード52は、三相交流電力を直流電力に変換する。ダイオード52からの直流電力がインバータ51に入力され、インバータ51により、モータ22を駆動するための交流電力が出力される。この交流電力によりモータ22が駆動され、乗りかご11(図1)を動作させるための力行動作が行われる。
力行動作時には、インバータ51とダイオード52とが電力を消費するため、インバータユニット50は熱を多く発していることになる(たとえば最大発熱の状態を形成する)。インバータユニット50で発生した熱がヒートシンク40へ伝わることで、インバータユニット50の温度上昇は抑制される。一方で、インバータユニット50がモータ22を駆動しない回生動作時には、インバータユニット50の電力消費量は、力行動作時の電力消費量よりも小さくなる(詳細は後述する)。
図3および図5に示すように、ヒートシンク40の裏面42上に、回生抵抗器55が配置される。回生抵抗器55は、図示しないネジを使用して裏面42に固定される。回生抵抗器55で発生した熱がヒートシンク40へ伝わることで、回生抵抗器55の温度上昇は抑制される。必要に応じて、ヒートシンク40の裏面42(裏面42と回生抵抗器55との間)には、熱抵抗を下げるためのシート、グリスやシリコーンなどが設けられていることが好ましい。伝熱用シートや伝熱用シリコーンの配設によって、回生抵抗器55からヒートシンク40への放熱量を増加させることが可能となる。
図3に示すように、回生抵抗器55のヒートシンク40に固定されている側とは反対側の面は、伝熱部材56を介して筐体31のパネル部32の内表面に接触するように配置されている。伝熱部材56としては、熱抵抗を下げるためのシート、グリスやシリコーンを用いることができる。回生抵抗器55で発生した熱の一部は、伝熱部材56を通して筐体31へと伝わり、筐体31の外へと排出される。すなわち、回生抵抗器55で発生した熱がヒートシンク40および筐体31に伝わることで、回生抵抗器55の温度上昇はさらに抑制される。
図3に示すような構成に限られず、回生抵抗器55のヒートシンク40に固定されている側とは反対側の面は、筐体31のパネル部32の内表面に直接接触するように配置されていてもよい。伝熱部材56の有無については、回生抵抗器55と筐体31のパネル部32との間の接触熱抵抗を下げる必要があれば伝熱部材56が用いられるが、放熱量が足りる場合には伝熱部材56を用いる必要はない。
回生抵抗器55の外殻部材(ケース部材)は、たとえば、金属もしくは熱伝導性の高い素材から構成される。ケース部材の表面のうち、筐体31のパネル部32の内表面に接触する面(または伝熱部材56を介してパネル部32の内表面に接触する面)は、高い熱伝導率を実現するために、平坦な面形状を有していることが好ましい。
回生抵抗器55は、エレベータの容量(定員)などに応じて設置する本数が変わり、容量が増えるほど必要な回生抵抗器55の本数も多くなる。本実施の形態の制御装置30は、3つの回生抵抗器55(55a〜55c)を備えているが、必要に応じて数十本の回生抵抗器55を備えていてもよい。
エレベータの昇降動作時には、つり合い錘13(図1)と、乗客を含めた乗りかご11の重量とが比較される。つり合い錘13の方が乗りかご11等の重量よりも軽い場合には、インバータユニット50によりモータ22が駆動され、力行動作が行われる。一方で、つり合い錘13の方が乗りかご11等の重量よりも重い場合には、インバータユニット50は動作せず、回生動作が行われる。
回生動作時には、インバータユニット50は動作しないため、インバータユニット50の発熱量は小さい。モータ22は、発電機として機能するため、モータ22の母線電圧よりも高い電圧が発生する。母線電圧の上昇を抑えるために、発生した電圧(電流)は回生抵抗器55のジュール熱に変換される。したがって回生動作時には、回生抵抗器55が発熱することになる。回生抵抗器55の発熱量が回生抵抗器55の定格温度を下回るように、必要な本数の回生抵抗器55が用いられる。
(冷却動作)
図6は、ファン58が動作している際の様子を示す断面図である。上述のとおり、ファン58は、吸気口33を通して空気を取り込む(矢印AR1)。ファン58は、入口43aを通して空気をヒートシンク40の内部(隣り合うフィン43,43の間)に供給する。ヒートシンク40の内部を下方から上方に向かって空気が流れることで、ヒートシンク40は強制冷却される。
ファン58は、その設置台数を増やすことで風量を増加させることができ、ヒートシンク40の冷却効果を向上させることが可能である。ヒートシンク40の出口43bの近傍には、風洞59(鋼板)が設けられている。空気は、ヒートシンク40の出口43bから排出されたのち風洞59によって案内され(矢印AR2)、排気口34を通して筐体31の外部に排出される。
エレベータの運行システム上、力行動作と回生動作とはおおよそ半分ずつ行われる。インバータユニット50と回生抵抗器55(55a〜55c)との両方が同時に最大発熱に至ることはない。したがって本実施の形態の構成によれば、1つのヒートシンク40の放熱作用を効率的に活用することが可能となる。また、本実施の形態における回生抵抗器55は、ヒートシンク40と筐体31(パネル部32)との2つの放熱経路を有している。高い放熱効果が期待できるため、ヒートシンク40の大きさを必要最小限にすることができ、制御装置30の小型化および軽量化を実現することが可能となる。
以下、力行動作時および回生動作時における発熱について、具体的な数値を用いて説明する。下記の数値は、説明のための単なる例示であって、本発明および実施の形態が下記の数値に限定されるものではない。
(力行動作時)
図7は、力行動作時における制御装置30を示す断面図である。力行動作時には、インバータユニット50は、たとえば300W相当の熱を発生させる。図7中の点線R1で囲まれた領域、すなわち、ヒートシンク40のうちの表面41(インバータユニット50)の近傍に位置する領域が主として熱くなる。この際、回生抵抗器55(55a〜55c)からは、0W相当の熱が発生する(回生抵抗器55は、力行動作時には実質的に熱を発しない)。
(回生動作時)
図8は、回生動作時における制御装置30を示す断面図である。回生動作時には、インバータユニット50は、たとえば100W相当の熱を発生させ、回生抵抗器55(55a〜55c)は、400W相当の熱を発生させる。図8中の点線R2,R3,R4で囲まれた領域が主として熱くなる。
点線R2で囲まれた領域とは、ヒートシンク40のうちの表面41(インバータユニット50)の近傍に位置する領域である。点線R3で囲まれた領域とは、ヒートシンク40のうちの裏面42(回生抵抗器55(55a〜55c))の近傍に位置する領域である。点線R4で囲まれた領域とは、筐体31のパネル部32のうちの回生抵抗器55(55a〜55c)の近傍に位置する領域である。
インバータユニット50および回生抵抗器55の発熱量の合計値(総発熱量)を考慮すると、放熱手段の全体としては、力行動作時には300Wの放熱量を有していることが必要となり、回生動作時には500Wの放熱量を有していることが必要となる。
回生動作時の総発熱量(500W)は、力行動作時の総発熱量(300W)よりも200W分大きいが、回生動作時における回生抵抗器55の発熱量は、500Wのうちの400W(80%)を占めている。上述のとおり、本実施の形態における回生抵抗器55は、ヒートシンク40への放熱経路だけではなく、筐体31への放熱経路も備えている。一例として、回生抵抗器55は、筐体31側に50W分の熱を放熱可能なように構成されたとする。
この場合、回生動作時において、インバータユニット50および回生抵抗器55からヒートシンク40側への必要な総放熱量は、450Wとなる。450W分の放熱能力を備えているヒートシンク40とファン58とを使用すれば、これらの放熱手段(ヒートシンク40およびファン58)は、力行動作時に必要な総放熱量(300W)を上回る放熱量を有していることになる。
したがって、ヒートシンク40およびファン58は、回生動作時および力行動作時の双方における放熱手段として共用することが可能となる。エレベータ100(図1)の稼働時には、ファン58を常時動作させるようにして、インバータユニット50と回生抵抗器55とからヒートシンク40に交互に発生する発熱を強制的に常時空冷するようにするとよい。
回生抵抗器55から筐体31側への放熱量を増やしたい場合には、回生抵抗器55と筐体31間との接触熱抵抗を低減するために熱伝導性の高い熱伝導シートをこれらの間に設けたり、本数のより多い回生抵抗器55を分散配置して回生抵抗器55と筐体31との間の接触面積を増やしたりするとよい。
(作用および効果)
仮に、インバータユニット50と回生抵抗器55とのそれぞれに独立した放熱器(放熱手段)を設けたとする。この場合、上記の数値例を用いて説明すると、力行動作時に使用する300W分の放熱器と、回生動作時に使用する500W分の放熱器とが必要となる。エレベータの制御装置の全体としてみた場合には、800W分の放熱器が必要となる。
これに対して本実施の形態の制御装置30によれば、1つのヒートシンク40が、回生動作時および力行動作時の双方において機能する放熱手段として共用される。インバータユニット50と回生抵抗器55とのそれぞれに放熱器を設置する場合に比べて、本実施の形態によれば、1つのヒートシンク40の放熱作用を効率的に活用することが可能となる。
上述のとおり、本実施の形態における回生抵抗器55は、ヒートシンク40と筐体31(パネル部32)との2つの放熱経路を有している。高い放熱効果が期待できるため、ヒートシンク40の大きさを必要最小限にすることができ、制御装置30の小型化および軽量化を実現することが可能となる。なお、「回生抵抗器55のヒートシンク40に固定されている側とは反対側の面を、伝熱部材56を介して筐体31のパネル部32の内表面に接触するように配置する」という構成は、必須の構成ではない。この構成が採用されない場合、すなわち、回生抵抗器55と筐体31とが接触しないように構成される場合であっても、1つのヒートシンク40が、回生動作時および力行動作時の双方において機能する放熱手段として共用されるため、小型化を図ることが可能であるとともに、1つのヒートシンク40の放熱作用を効率的に活用することが可能となる。
仮に、制御装置30の筐体31の上部に放熱用のスリットを設けたカバーを設け、回生抵抗器55をそのカバーの内側に配置したとする(たとえば、特開2013−018635号公報(特許文献2)の図2を参照)。この場合、カバーのスリット等の開口部から、回生抵抗器55が設けられている空間に向けて塵埃が侵入する可能性がある。
これに対して本実施の形態の制御装置30によれば、小型化された回生抵抗器55を、筐体31の内部に配置することができる。筐体31の上部に放熱用のスリットを設けたカバーを設ける場合に比べて、回生抵抗器55に塵埃などが到達する可能性を低減することができ、制御装置30としての防塵性能および防滴性能を向上させることが可能である。筐体31に設けた吸気口33や排気口34などの開口部分には、塵埃などの侵入を防止するために、防塵用フィルタが設置されているとよい。製品寿命や信頼性に関して、より一層の向上を図れる。
[実施の形態2]
図9を参照して、実施の形態2について説明する。ここでは、実施の形態1,2の相違点について説明する。本実施の形態における制御装置30A(エレベータの制御装置)は、風洞59aをさらに備えている。
風洞59aは、直角に屈曲した角筒状の形状を有し、筐体31に設けられた吸気口33と、ヒートシンク40の入口43aとを連通させる。風洞59aは、ファン58が生成する気流をヒートシンク40の入口43aに案内する(矢印AR1)。実施の形態1の制御装置30は(図3)、筐体31に設けたスリット、ヨロイ窓または配線引き込み用の開口等から吸気を行なうという構成を有しているが、本実施の形態では、風洞59aを用いることで、筐体31の外の冷却効果の期待できる任意の箇所から吸気を行なうことができる。
ファン58は、(上述の実施の形態1の場合に比べて)吸気口33の近傍に配置されている。ファン58は、風洞59aの内周面の形状に対応するように、たとえば角型の外形形状を有するものが採用される。ファン58の位置は、図9に示すような構成に限られない。ファン58は、風洞59aの内側であれば、ヒートシンク40の入口43aと吸気口33と間の任意の位置に設置可能である。ファン58は、図9に示しているような鉛直方向に配置するという構成だけでなく、図3に示しているようなヒートシンク40の入口43aの近傍に水平方向に配置するという構成を採用することも可能である。
ファン58は、その設置台数を増やすことで風量を増加させることができ、ヒートシンク40の冷却効果を向上させることが可能である。制御装置30Aの設置環境に応じて、筐体31に設けた吸気口33には、塵埃などの侵入を防止する防塵用フィルタが設置されているとよい。
図9に示すように、吸気口33の付近にファン58を設置する場合には、風洞59aの内側(たとえば風洞59aの直角に曲がっている部分の内側)に、他の回生抵抗器55(55d)を設けることも可能である。他の回生抵抗器55(55d)は、鋼板59bを介して、風洞59aの内面に固定されているとよい。
回生抵抗器55(55d)は、回生抵抗器55(55a〜55c)とは独立して(分散して)配置される。ファン58が動作することにより、吸気口33から風洞59a内に空気が吸気され、この空気によって回生抵抗器55(55d)が強制冷却される。空気は、その後ヒートシンク40のフィン43を冷却し、風洞59および排気口34を通して筐体31の外部へと排気される。
回生抵抗器55(「さらに他の回生抵抗器」としての回生抵抗器55d)は、吸気口33の側に位置する風洞59aの内側ではなく、排気口34の側に位置する風洞59の内側に取り付けることもできる。この場合、吸気口33の側と同様に、風洞59の直角に曲がっている部分の内側に固定用の鋼板を介して回生抵抗器55を設置することができる。回生抵抗器55は、風洞59aの内側と、風洞59の内側との双方に取り付けることも可能である。
複数の回生抵抗器55を分散して配置することで、ヒートシンク40に必要な放熱量を低減することができる。より小さなヒートシンク40を使用することが可能となり、放熱構造が小型化し、ひいては制御装置の小型化および軽量化に繋げることが可能となる。
本実施の形態の制御装置30Aにおいては、風洞59aの内側にも回生抵抗器55が設けられるため、実施の形態1に比べて、回生抵抗器55の設置本数を増やすことが可能である。回生抵抗器55の本数を増やすことで、通常よりも低い定格電力を有する薄型の回生抵抗器55を使用することができ、制御装置の薄型化に繋げることも可能である。
[実施の形態3]
図10を参照して、実施の形態3について説明する。ここでは、実施の形態1,3の相違点について説明する。本実施の形態における制御装置30B(エレベータの制御装置)は、他のヒートシンク60をさらに備えている。
ヒートシンク60は、伝熱部材62(他の伝熱部材)を介して筐体31のパネル部32の外表面に接触するように配置されている。伝熱部材62としては、熱抵抗を下げるためのシート、グリスやシリコーンを用いることができる。ヒートシンク60は、筐体31のパネル部32に対して、回生抵抗器55(55a〜55c)の反対側に位置している。換言すると、ヒートシンク60と回生抵抗器55(55a〜55c)との間に、筐体31のパネル部32が位置している。
回生抵抗器55(55a〜55c)で発生した熱は、筐体31のパネル部32へと伝わる。ヒートシンク60の存在によって、パネル部32のうちの回生抵抗器55からの熱が伝わる部分の放熱量を向上させることができる。回生抵抗器55からパネル部32へ効率よく熱を伝達させることができ、回生抵抗器55の温度上昇をさらに抑制することが可能となる。
図10に示すような構成に限られず、ヒートシンク60のパネル部32の側に位置している面は、パネル部32の外表面に直接接触するように配置されていてもよい。伝熱部材62の有無については、ヒートシンク60と筐体31のパネル部32との間の接触熱抵抗を下げる必要があれば伝熱部材62が用いられるが、放熱量が足りる場合には伝熱部材62を用いる必要はない。
ヒートシンク60は、インバータユニット50と回生抵抗器55(55a〜55c)とを実装しているヒートシンク40のように、両面実装可能な構成を有している必要はない。ヒートシンク60は、筐体31のパネル部32の外表面に固定するためのベース構造を片面にのみ備えたもので構わない。ヒートシンク60は、煙突効果を考慮して、フィンが鉛直方向に延びるように設置されていることが望ましい。
実施の形態3の構成によれば、実施の形態1と比較して、回生抵抗器55(55a〜55c)から筐体31のパネル部32の側への放熱量を向上させることができる。したがって、回生抵抗器55(55a〜55c)の温度上昇を抑制することが可能となり、回生抵抗器の本数削減や小型化が可能となる。また、実施の形態1,2,3を組み合わせた構成を採用することで、回生抵抗器の温度上昇を一層抑制することも可能である。
[他の実施の形態]
上述の各実施の形態における回生抵抗器55(55a〜55c)は、ヒートシンク40の裏面42に固定されている面とは反対側の面が、筐体31のパネル部32に直接接触しているか、あるいは伝熱部材56を介して筐体31のパネル部32に接触している。この構成に限られず、回生抵抗器55の側面部分が筐体31のパネル部32に直接接触していてもよいし、回生抵抗器55の側面部分が伝熱部材56を介して筐体31のパネル部32に接触していてもよい。この場合、回生抵抗器55とパネル部32との間の高い熱伝導率を実現するために、筐体31のパネル部32は、回生抵抗器55の側面の形状に対応した形状(たとえば凸形状)を有していることが好ましい。
上述の各実施の形態における制御装置は、昇降路10の上方に設けられた機械室20(図1)の中に配置されるが、制御装置は、昇降路10の中に設けられていてもよいし、乗りかご11への乗場部分に設けられていてもよい。すなわち、上述の各実施の形態において開示した内容は、インバータユニット50および回生抵抗器55を備えたものであれば、任意の箇所に配置された制御装置に適用可能である。
図2に示す筐体31の形状は一例であり、用途によって、筐体31の形状や、開口部分の形状および位置は様々である。上述の各実施の形態における筐体31は、下方の吸気口33から空気を取り込み、上方の排気口34から空気を排気するという構成を有しているが、これとは逆に、吸気口33を上方に配置し、排気口34を下方に配置してもよいし、吸気口33を左方(または右方)に配置し、排気口34を右方(または左方)に配置してもよい。
以上、実施の形態について説明したが、上記の開示内容はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 昇降路、11 乗りかご、12 メインロープ、13 つり合い錘、14 コンペンセーティングロープ、15 コンペンセーティングシーブ、16 制御ケーブル、20 機械室、21 巻上機、22 モータ、23 メインシーブ、30,30A,30B 制御装置、31 筐体、32,35 パネル部、33 吸気口、34 排気口、40 ヒートシンク、41 表面、42 裏面、43 フィン、43a 入口、43b 出口、50 インバータユニット、51 インバータ、52 ダイオード、53 制御基板、55,55a,55b,55c,55d 回生抵抗器、56 伝熱部材、57 ブラケット、58 ファン、59,59a 風洞、59b 鋼板、60 ヒートシンク(他のヒートシンク)、62 伝熱部材(他の伝熱部材)、100 エレベータ、AR1,AR2 矢印、R1,R2,R3,R4 線。

Claims (6)

  1. 筐体と、
    表面および裏面を有し、前記筐体内に設けられたヒートシンクと、
    エレベータのモータを駆動するインバータを含み、前記ヒートシンクの前記表面上に配置されたインバータユニットと、
    前記ヒートシンクの前記裏面上に配置された回生抵抗器と、
    前記ヒートシンクを冷却するファンと、を備え、
    前記ヒートシンクの内部には、前記ヒートシンクの内部を通過する空気と熱交換可能な複数のフィンが設けられており、
    前記回生抵抗器は、前記筐体の内表面に直接接触するように配置されているか、または、伝熱部材を介して前記筐体の前記内表面に接触するように配置されている、
    エレベータの制御装置。
  2. 前記ファンが生成する気流を前記ヒートシンクに案内する風洞をさらに備える、
    請求項1に記載のエレベータの制御装置。
  3. 前記風洞の内側に設けられた他の回生抵抗器をさらに備える、
    請求項に記載のエレベータの制御装置。
  4. 前記ヒートシンクを通過した風を前記筐体の外に案内する他の風洞をさらに備える、
    請求項1から請求項のいずれか1項に記載のエレベータの制御装置。
  5. 前記他の風洞の内側に設けられたさらに他の回生抵抗器をさらに備える、
    請求項に記載のエレベータの制御装置。
  6. 他のヒートシンクをさらに備え、
    前記他のヒートシンクは、前記筐体の外表面に直接接触するように配置されているか、または、他の伝熱部材を介して前記筐体の前記外表面に接触するように配置されており、
    前記他のヒートシンクは、前記筐体に対して前記回生抵抗器の反対側に位置している、請求項1から請求項のいずれか1項に記載のエレベータの制御装置。
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