JP6693622B1 - エレベータ監視装置およびエレベータ監視方法 - Google Patents
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Abstract
Description
〈第1実施形態によるエレベータ監視装置を用いたエレベータの構成〉
本発明の第1実施形態によるエレベータ監視装置を用いたエレベータの構成について、図1を参照して説明する。本実施形態によるエレベータ1Aは、昇降路2上部の機械室3に設置された巻上げ機4にメインロープ5が掛け渡され、その両端部にそれぞれ乗りかご6と釣り合いおもり7とがつるべ式に吊り下げられている。
次に、本実施形態によるエレベータ1Aの動作について、図2のフローチャートを参照して説明する。本実施形態においてエレベータ監視装置12Aの基準時情報記憶部121Aには、基準時であるエレベータ1Aの設置時に、乗りかご6内に積載物がない状態で、乗りかご6を所定加速度で所定距離分、上昇移動させたときに荷重検知装置63で検知された第1荷重量の情報が記憶されている。また、稼動時間計測部122では、当該エレベータ1Aの設置時から現在までのエレベータ1Aの稼動時間が計測されている。
〈第2実施形態によるエレベータ監視装置を用いたエレベータの構成〉
本発明の第2実施形態によるエレベータ監視装置を用いたエレベータの構成について、説明する。本実施形態によるエレベータ1Bの構成は、第1実施形態で説明したエレベータ1Aの構成と同様であるため、同一機能を有する部分の詳細な説明は省略する。本実施形態において、巻上げ機4には、乗りかご6の移動距離に応じたパルス信号を発生させるパルス発生器41が設置されている。
次に、本実施形態によるエレベータ1Bの動作について、図3のフローチャートを参照して説明する。本実施形態においてエレベータ監視装置12Bの基準時情報記憶部121Bには、基準時であるエレベータ1Bの設置時に、乗りかご6内に積載物がなく停止した状態で、動作制御部11でトルクがかけられた巻上げ機4のブレーキが開放されたときに、パルス発生器41で発生したパルス信号数である第1パルス値が記憶されている。第1パルス値はエレベータ1Bの設置時に取得されるためかご下ゴム62が劣化しておらず、適切にトルクがかけられれば「0」に近い値になる。また、稼動時間計測部122では、当該エレベータ1Bの設置時から現在までのエレベータ1Bの稼動時間が計測されている。
〈第3実施形態によるエレベータ監視装置を用いたエレベータの構成〉
本発明の第3実施形態によるエレベータ監視装置を用いたエレベータの構成について、説明する。本実施形態によるエレベータ1Cは、乗りかご6内を撮影するカメラ装置64を有し、エレベータ監視装置12Cが、基準時情報記憶部121Aおよび点検時情報取得部123Aに替えて荷重量推定部126Cを有する他は、第1実施形態で説明したエレベータ1Aの構成と同様であるため、同一機能を有する部分の詳細な説明は省略する。
次に、本実施形態によるエレベータ1Cの動作について、図5のフローチャートを参照して説明する。本実施形態において稼動時間計測部122では、基準時であるエレベータ1Cの設置時から現在までのエレベータ1Cの稼動時間が計測されている。また、荷重量推定部126Cでは、乗りかご6のカメラ装置64で撮影された撮像情報が所定時間間隔で取得されている。また、かご下ゴム劣化判断部124Cでは、荷重検知装置63で検知された乗りかご6にかかる第3荷重量が所定時間間隔で取得されている(S21)。
〈第4実施形態によるエレベータ監視装置を用いたエレベータシステムの構成〉
本発明の第4実施形態によるエレベータ監視装置を用いたエレベータシステムの構成について、図6を参照して説明する。本実施形態によるエレベータシステム100は、中央監視装置20Dに、3台のエレベータ1D−1〜1D−3が接続されて構成されている。エレベータ1D−1〜1D−3は同仕様であり、同時期に当該建物に設置されている。
次に、本実施形態によるエレベータシステム100の動作について、図7のシーケンス図を参照して説明する。本実施形態において各エレベータ1D−1〜1D−3では、予め設定された点検運転開始時刻が到来すると、エレベータ制御装置10−1〜10−3において、第1実施形態において説明したステップS1〜S4が実行されて第2荷重量が取得される。取得された各エレベータ1D−1〜1D−3それぞれの第2荷重量は、中央監視装置20Dに送信される(S31〜S33)。
Claims (4)
- エレベータの乗りかごの床下面とかご枠との間に設置された弾性体の変形量に基づいて、前記乗りかごにかかる荷重量を検知する荷重検知装置に接続され、
所定の基準時に、前記乗りかご内に積載物がない状態で、前記乗りかごを所定加速度で所定距離分、上昇移動させたときに前記荷重検知装置で検知された第1荷重量の情報を記憶する基準時情報記憶部と、
前記基準時から現在までの前記エレベータの稼動時間を計測する稼動時間計測部と、
点検時に、前記乗りかご内に積載物がない状態で、前記乗りかごを前記所定加速度で前記所定距離分、上昇移動させたときに前記荷重検知装置で検知された第2荷重量を取得する点検時情報取得部と、
前記基準時情報記憶部に記憶された前記第1荷重量と、前記点検時情報取得部で取得された前記第2荷重量との差分が第1閾値以上であり、且つ、前記稼動時間計測部で計測された、前記基準時から現在までの前記エレベータの稼動時間が所定値以上であるときに、前記弾性体の保守点検が必要であることを示すかご下ゴム保守要求信号を出力する保守要求信号出力部と
を備えることを特徴とするエレベータ監視装置。 - 前記第1荷重量および前記第2荷重量は、通常運転時よりも高速で前記乗りかごを走行させて検知された荷重量である
ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ監視装置。 - 前記保守要求信号出力部は、前記第1荷重量と前記第2荷重量との差分が前記第1閾値以上であり、前記稼動時間が所定値に満たないときには、異常通知信号を出力する
ことを特徴とする請求項1または2に記載のエレベータ監視装置。 - エレベータの乗りかごの床下面とかご枠との間に設置された弾性体の変形量に基づいて、前記乗りかごにかかる荷重量を検知する荷重検知装置に接続されたエレベータ監視装置が、
所定の基準時に、前記乗りかご内に積載物がない状態で、前記乗りかごを所定加速度で所定距離分、上昇移動させたときに前記荷重検知装置で検知された第1荷重量の情報を記憶する基準時荷重量情報記憶ステップと、
前記基準時から現在までの前記エレベータの稼動時間を計測する稼動時間情報記憶ステップと、
点検時に、前記乗りかご内に積載物がない状態で、前記乗りかごを前記所定加速度で前記所定距離分、上昇移動させたときに前記荷重検知装置で検知された第2荷重量を取得する点検時荷重量情報取得ステップと、
前記基準時荷重量情報記憶ステップで記憶された前記第1荷重量と、前記点検時荷重量情報取得ステップで取得された前記第2荷重量との差分が第1閾値以上であり、且つ、前記稼動時間情報記憶ステップで記憶された、前記基準時から現在までの前記エレベータの稼動時間が所定値以上であるときに、前記弾性体の保守点検が必要であることを示すかご下ゴム保守要求信号を出力するかご下ゴム保守要求信号出力ステップと
を有することを特徴とするエレベータ監視方法。
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