JP6693050B2 - 車両用灯具 - Google Patents

車両用灯具 Download PDF

Info

Publication number
JP6693050B2
JP6693050B2 JP2015108523A JP2015108523A JP6693050B2 JP 6693050 B2 JP6693050 B2 JP 6693050B2 JP 2015108523 A JP2015108523 A JP 2015108523A JP 2015108523 A JP2015108523 A JP 2015108523A JP 6693050 B2 JP6693050 B2 JP 6693050B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
projection lens
lens unit
unit
extension
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015108523A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016225063A (ja
Inventor
良裕 杉江
良裕 杉江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ichikoh Industries Ltd
Original Assignee
Ichikoh Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ichikoh Industries Ltd filed Critical Ichikoh Industries Ltd
Priority to JP2015108523A priority Critical patent/JP6693050B2/ja
Publication of JP2016225063A publication Critical patent/JP2016225063A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6693050B2 publication Critical patent/JP6693050B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Securing Globes, Refractors, Reflectors Or The Like (AREA)
  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)

Description

この発明は、樹脂レンズを備える車両用灯具に関するものである。
この種の車両用灯具は、従来からある(たとえば、特許文献1)。従来の車両用灯具は、樹脂成型された投影レンズを備えるものであって、投影レンズの周縁部のうち、投影レンズの光軸を通る水平面よりも下で、かつ、投影レンズの光軸を通る鉛直面から左又は右にずれた位置にゲート跡が形成されているものである。従来の車両用灯具は、実際に使用しているときに、投影レンズが熱で溶融(溶解)しないまでも変形しても、配光パターンに与える影響を低減することができるものである。
特許第5451410号公報
ところが、従来の車両用灯具は、投影レンズが変形するので、投影レンズの機能面もしくは意匠面のうち少なくともいずれか1つの面も変形することとなる。このために、従来の車両用灯具は、機能面が変形すると、機能すなわち配光パターンに影響があり、意匠面が変形すると、意匠すなわち見栄えに影響がある。
この発明が解決しようとする課題は、樹脂レンズの熱変形による機能や意匠への影響を防ぐことができる車両用灯具を提供することにある。
この発明(請求項1にかかる発明)は、樹脂レンズを備える車両用灯具において、機能面もしくは意匠面のうち少なくともいずれか1つの面を有し、投影レンズ部と、シリンドリカルレンズ部とが連接された横長形状を有するレンズ部と、投影レンズ部およびシリンドリカルレンズ部縁であって全周縁に一体に設けられているフランジ部と、フランジ部の縁であって、投影レンズ部側の中央部に対応するフランジ部からレンズ部の長手方向に一体に設けられていて、側面にはレンズ部を成形する際のゲートが設定されている延長部と、を備える、ことを特徴とする。
この発明(請求項2にかかる発明)は、フランジ部および延長部を覆う覆い部材を備え、覆い部材と延長部とには、相互に嵌合して位置決めを行う位置決め部がそれぞれ設けられている、ことを特徴とする。
この発明(請求項3にかかる発明)は、延長部の位置決め部が、ゲートの中心線に対してずれた位置に設けられている、ことを特徴とする。
この発明の車両用灯具は、フランジ部の縁に一体に設けられている延長部の側面にゲートが設定されているものである。この結果、この発明の車両用灯具は、実際に使用しているときに、樹脂レンズが熱で溶融(溶解)しないまでも変形する場合において、ゲートが設定されている延長部の側面から変形が始まるので、変形が延長部でもしくは延長部およびフランジ部で収束されてレンズ部の機能面もしくは意匠面のうち少なくともいずれか1つの面に達し得ない。これにより、この発明の車両用灯具は、樹脂レンズの熱変形によるレンズ部の機能や意匠への影響を防ぐことができる。
図1は、この発明にかかる車両用灯具の実施形態を示す概略横断面図(概略水平断面図)である。 図2は、投影レンズとシリンドリカルレンズとが一体に構成されている樹脂レンズを示す正面図(図1におけるII矢視図)である。 図3は、樹脂レンズを示す縦断面図(垂直断面図、鉛直断面図)である。 図4は、樹脂レンズの成型工程を示す正面説明図(図2に対応する説明図)である。 図5は、樹脂レンズの成型工程を示す断面説明図(図3に対応する説明図)である。 図6は、樹脂レンズの延長部を示す一部拡大正面図である。 図7は、樹脂レンズの延長部を示す一部拡大断面図(図6(A)におけるVII−VII線断面図)である。 図8は、樹脂レンズの延長部における変形状態を示す一部拡大正面図である。
以下、この発明にかかる車両用灯具の実施形態(実施例)の1例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。この明細書において、前、後、上、下、左、右とは、この発明にかかる車両用灯具を車両に装備した際の前、後、上、下、左、右である。図1、図3、図5におけるレンズの断面のハッチング、および、図7における投影レンズ部の断面のハッチングは、それぞれ省略してある。図3(A)、(B)、(C)は、図2におけるA−A線断面図、B−B線断面図、C−C線断面図である。図5(A)、(B)、(C)は、図4におけるA−A線断面図、B−B線断面図、C−C線断面図である。
(実施形態の構成の説明)
以下、この実施形態における車両用灯具の構成について説明する。この例は、たとえば、自動車用前照灯のヘッドランプについて説明する。
(車両用灯具の説明)
この実施形態における車両用灯具は、車両(図示せず)の前部の左右両側にそれぞれ搭載されている。前記車両用灯具は、図1に示すように、ランプハウジング(図示せず)と、ランプレンズ(図示せず)と、第1ランプユニット1と、第2ランプユニット2と、ベゼルなどの覆い部材5と、を備える。
前記ランプハウジングおよび前記ランプレンズ(たとえば、素通しのアウターレンズなど)は、灯室を区画する。前記第1ランプユニット1および前記第2ランプユニット2は、前記灯室内に配置されていて、かつ、取付ブラケットおよび上下方向用光軸調整機構および左右方向用光軸調整機構を介して前記ランプハウジングに取り付けられている。
(第1ランプユニット1の説明)
前記第1ランプユニット1は、図1に示すように、半導体型光源10と、リフレクタ11と、投影レンズ部12と、シェード13と、ヒートシンク部材(図示せず)と、を備えるプロジェクタ型のランプユニットである。前記第1ランプユニット1は、カットオフラインを有するロービーム配光パターン用の集光配光パターンを照射するランプユニットである。
前記半導体型光源10は、この例では、たとえば、LED、OELまたはOLED(有機EL)などの自発光半導体型光源である。前記半導体型光源10は、発光チップ(LEDチップ)100を封止樹脂部材で封止したパッケージ(LEDパッケージ)から構成されている。前記パッケージは、基板に実装されている。前記基板に取り付けられているコネクタを介して前記発光チップ100には、電源(バッテリー)からの電流が供給される。前記半導体型光源10は、前記ヒートシンク部材に取り付けられている。
前記発光チップ100は、長方形形状の発光面102を有する。前記発光面102は、上側に向いていて、前記リフレクタ11と対向する。前記発光面102の長手方向は、基準光軸(前記第1ランプユニット1の基準光軸、前記リフレクタ11の基準光軸、前記投影レンズ部12の基準光軸、基準軸)Z1に対して直交もしくはほぼ直交する。前記発光面102の中心O1は、前記基準光軸Z1上もしくはその近傍に位置し、また、前記リフレクタ11の第1焦点F1上もしくはその近傍に位置する。
前記リフレクタ11は、光不透過性の材料からなる。前記リフレクタ11は、前記ヒートシンク部材に取り付けられている。前記リフレクタ11は、前側部分および下側部分が開口し、かつ、後側部分および上側部分および左右両側部分が閉塞した中空形状をなす。前記リフレクタ11の閉塞部分の凹内面には、回転楕円面(楕円)を基本(基調)とした自由曲面からなる反射面(収束型反射面)110が設けられている。前記反射面110は、前記半導体型光源10からの光を反射光として前記投影レンズ部12、前記シェード13側に反射させるものである。前記反射面110は、前記基準光軸Z1と、前記第1焦点F1と、第2焦点(図示せず)と、を有する。
前記シェード13は、前記反射面110からの反射光の一部をカットオフして、残りの反射光でカットオフラインを有する前記ロービーム配光パターン用の集光配光パターンを形成するものである。
前記投影レンズ部12は、ホルダを介して前記ヒートシンク部材に取り付けられている。前記投影レンズ部12は、前記半導体型光源10からの光であって、前記リフレクタ11の前記反射面110からの前記反射光であって、カットオフラインを有する前記集光配光パターンとして、外部すなわち車両の前方に照射する。
前記投影レンズ部12は、この例では、非球面レンズである。前記投影レンズ部12の入射面120は、平面もしくはほぼ平面をなす。前記投影レンズ部12の出射面121は、凸形状の非球面形状をなす。前記投影レンズ部12は、前記基準光軸Z1と、レンズ焦点(物空間側の焦点面であるメリジオナル像面、後側焦点)と、を有する。
前記投影レンズ部12の前記入射面120および前記出射面121は、機能面を構成する。前記投影レンズ部12の前記出射面121は、意匠面を構成する。
前記投影レンズ部12の前記基準光軸Z1と、前記リフレクタ11の前記反射面110の前記基準光軸Z1とは、一致もしくはほぼ一致する。前記投影レンズ部12の前記レンズ焦点と、前記リフレクタ11の前記反射面110の前記第2焦点とは、一致もしくはほぼ一致する。
前記ヒートシンク部材は、たとえば、熱伝導率が高い材料からなる。前記ヒートシンク部材は、板形状の取付部と、フィン形状の放熱部と、から構成されている。前記ヒートシンク部材は、前記半導体型光源10において発生する熱を外部に放出するものである。前記ヒートシンク部材は、前記半導体型光源10および前記リフレクタ11および前記投影レンズ部12を取り付ける取付部材を兼用する。
(第2ランプユニット2の説明)
前記第2ランプユニット2は、図1に示すように、半導体型光源20と、リフレクタ21と、シリンドリカルレンズ部22と、シェード23と、ヒートシンク部材(図示せず)と、を備えるプロジェクタ型のランプユニットである。前記第2ランプユニット2は、カットオフラインを有するロービーム配光パターン用の拡散配光パターンを照射するランプユニットである。
前記半導体型光源20は、この例では、たとえば、LED、OELまたはOLED(有機EL)などの自発光半導体型光源である。前記半導体型光源20は、発光チップ(LEDチップ)200を封止樹脂部材で封止したパッケージ(LEDパッケージ)から構成されている。前記パッケージは、基板に実装されている。前記基板に取り付けられているコネクタを介して前記発光チップ200には、電源(バッテリー)からの電流が供給される。前記半導体型光源20は、前記ヒートシンク部材に取り付けられている。
前記発光チップ200は、長方形形状の発光面202を有する。前記発光面202は、上側に向いていて、前記リフレクタ21と対向する。前記発光面202の長手方向は、基準光軸(前記第2ランプユニット2の基準光軸、前記リフレクタ21の基準光軸、前記シリンドリカルレンズ部22の基準光軸、基準軸)Z2に対して直交もしくはほぼ直交する。前記発光面202の中心O2は、前記基準光軸Z2上もしくはその近傍に位置し、また、前記リフレクタ21の第1焦点F2上もしくはその近傍に位置する。
前記リフレクタ21は、光不透過性の材料からなる。前記リフレクタ21は、前記ヒートシンク部材に取り付けられている。前記リフレクタ21は、前側部分および下側部分が開口し、かつ、後側部分および上側部分および左右両側部分が閉塞した中空形状をなす。前記リフレクタ21の閉塞部分の凹内面には、回転楕円面(楕円)を基本(基調)とした自由曲面からなる反射面(収束型反射面)210が設けられている。前記反射面210は、前記半導体型光源20からの光を反射光として前記シリンドリカルレンズ部22、前記シェード23側に反射させるものである。前記反射面210は、前記基準光軸Z2と、前記第1焦点F2と、第2焦点(図示せず)と、を有する。
前記シェード23は、前記反射面210からの反射光の一部をカットオフして、残りの反射光でカットオフラインを有する前記ロービーム配光パターン用の拡散配光パターンを形成するものである。
前記シリンドリカルレンズ部22は、ホルダを介して前記ヒートシンク部材に取り付けられている。前記シリンドリカルレンズ部22は、前記半導体型光源20からの光であって、前記リフレクタ21の前記反射面210からの前記反射光であって、カットオフラインを有する前記拡散配光パターンとして、外部すなわち車両の前方に照射する。前記シリンドリカルレンズ部22の入射面220は、平面もしくはほぼ平面をなす。前記シリンドリカルレンズ部22の出射面221は、凸円柱形状の非球面形状をなす。前記シリンドリカルレンズ部22の出射面221の形状は、前記投影レンズ部12の出射面121の形状と比較して、複雑な形状をなす。前記シリンドリカルレンズ部22は、レンズ焦線と、前記レンズ焦線の中心もしくはほぼ中心を通る前記基準光軸Z2と、を有する。
前記シリンドリカルレンズ部22の前記入射面220および前記出射面221は、機能面を構成する。前記シリンドリカルレンズ部22の前記出射面221は、意匠面を構成する。
前記シリンドリカルレンズ部22の前記基準光軸Z2と、前記リフレクタ21の前記反射面210の前記基準光軸Z2とは、一致もしくはほぼ一致する。前記シリンドリカルレンズ部22の前記レンズ焦線の中心もしくはほぼ中心と、前記リフレクタ21の前記反射面210の前記第2焦点とは、一致もしくはほぼ一致する。
前記ヒートシンク部材は、たとえば、熱伝導率が高い材料からなる。前記ヒートシンク部材は、板形状の取付部と、フィン形状の放熱部と、から構成されている。前記ヒートシンク部材は、前記半導体型光源20において発生する熱を外部に放出するものである。前記ヒートシンク部材は、前記半導体型光源20および前記リフレクタ21および前記シリンドリカルレンズ部22を取り付ける取付部材を兼用する。
(レンズ4の説明)
前記投影レンズ部12と前記シリンドリカルレンズ部22とは、レンズ(樹脂レンズ)4により、一体に構成されている。前記レンズ4の前記投影レンズ部12の入射面120と前記シリンドリカルレンズ部22の入射面220とは、段差3を介して接続されている。また、前記レンズ4の前記投影レンズ部12の出射面121と前記シリンドリカルレンズ部22の出射面221とは、段差3を介して接続されている。
前記レンズ4は、光透過性の樹脂たとえばアクリル樹脂などにより成形されている。前記レンズ4の厚さが厚い。すなわち、前記レンズ4の前記投影レンズ部12の前記基準光軸Z1方向の寸法および前記シリンドリカルレンズ部22の前記基準光軸Z2方向の寸法が大きい。このために、前記レンズ4は、1次成形と2次成形との多色成形により成形されている。
図4、図5中において、前記レンズ4のうち斜線が施されている部分は、1次成形により成形される部分である。図4、図5中において、前記レンズ4のうち白抜きの部分は、2次成形により成形される部分である。1次成形により成形される部分のゲート跡(この例では、バルブゲート跡)G1は、図5(B)中の破線にて示すように、2次成形により成形される部分により埋まってしまうので残らない。
前記レンズ4は、レンズ部としての前記投影レンズ部12および前記シリンドリカルレンズ部22と、フランジ部40と、延長部41と、を備える。前記投影レンズ部12と前記シリンドリカルレンズ部22とは、左右方向(横方向、水平方向)に一体に連設されている。このために、前記レンズ4は、横長形状をなす。なお、図6(A)中の符号「B」は、レンズ部としての前記投影レンズ部12および前記シリンドリカルレンズ部22と前記フランジ部40との間の境界線を示す。
前記フランジ部40は、前記投影レンズ部12および前記シリンドリカルレンズ部22の縁であって全周縁に一体に設けられている。前記延長部41は、前記フランジ部40の縁であって前記投影レンズ部12および前記シリンドリカルレンズ部22に対して反対側の縁に一体に設けられている。
前記延長部41は、前記フランジ部40のうち、前記投影レンズ部12側の中央部に対応する前記フランジ部40から前記レンズ4の長手方向に一体に設けられている。図6(A)、(B)に示すように、前記延長部41の前記レンズ4の長手方向側の側面には、前記レンズ4を成形する際のゲート(この例では、サイドゲート)G2が設定されている。このために、成形された前記レンズ4の前記延長部41の側面には、ゲート跡(図示せず)が形成されている。前記ゲートG2の中心線Oは、前記レンズ4の長手方向と一致もしくはほぼ一致する。
前記延長部41には、位置決め部としての位置決め孔部42が設けられている。前記位置決め孔部42は、前記ゲートG2の前記中心線Oに対して上側にずれた位置に設けられている。前記位置決め孔部42は、前記延長部41のうち、前記ゲートG2が設けられている側面寄りの位置に設けられている。
(覆い部材5の説明)
前記覆い部材5は、光不透過性の材料からなる。前記覆い部材5は、前記ランプハウジングに取り付けられている。前記覆い部材5は、正面板部51と、側面板部52と、から構成されている。前記正面板部51には、前記投影レンズ部12および前記シリンドリカルレンズ部22が後側から前側に突出する開口部53が設けられている。
前記正面板部51および前記側面板部52は、前記フランジ部40の大部分および前記延長部41の全部分を覆い隠す。このために、前記フランジ部40の大部分および前記延長部41の全部分は、前記正面板部51および前記側面板部52により、前記ランプレンズを通して見えない。
前記正面板部51の後側の面には、位置決め部としての位置決め凸部50が一体に設けられている。前記位置決め凸部50は、前記位置決め孔部42に嵌合されている。これにより、前記レンズ4と前記覆い部材5とは、相互に位置決めされている。
(実施形態の作用の説明)
この実施形態における車両用灯具は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。
第1ランプユニット1の半導体型光源10および第2ランプユニット2の半導体型光源20を同時に点灯する。すると、第1ランプユニット1の半導体型光源10の発光面102から放射された光がリフレクタ11の反射面110で投影レンズ部12側に反射される。その反射光の一部がシェード13でカットオフされて、残りの反射光で、カットオフラインを有するロービーム配光パターン用の集光配光パターンとして、投影レンズ部12から車両の前方に照射される。
一方、第2ランプユニット2の半導体型光源20の発光面202から放射された光がリフレクタ21の反射面210でシリンドリカルレンズ部22側に反射される。その反射光の一部がシェード23でカットオフされて、残りの反射光で、カットオフラインを有するロービーム配光パターン用の拡散配光パターンとして、投影レンズ部12から車両の前方に照射される。
そして、カットオフラインを有するロービーム配光パターン用の集光配光パターンと、カットオフラインを有するロービーム配光パターン用の拡散配光パターンとが、合成(重畳)されて、ロービーム配光パターンが得られる。
また、使用に際して、周囲環境の熱がレンズ4に作用する。すると、レンズ4が熱で溶融(溶解)しないまでも変形する場合がある。この変形する場合において、レンズ4のうち、残留応力(残留歪)が大きい部分(図6(A)(B)中の破線Aで囲まれている部分)、すなわち、ゲートG2が設定されている延長部41の側面の部分から変形Cが始まろうとする(図7中の破線矢印および図8(A)中の破線半円を参照)。ここで、レンズ4の延長部41の位置決め孔部42と覆い部材5の位置決め凸部50とは、相互に嵌合されている。このために、延長部41の変形Cは、抑制される。
(実施形態の効果の説明)
この実施形態における車両用灯具は、以上のごとき構成および作用からなり、以下、その効果について説明する。
この実施形態における車両用灯具は、樹脂製のレンズ4のフランジ部40の縁に一体に設けられている延長部41の側面にゲートG2が設定されているものである。この結果、この実施形態における車両用灯具は、実際に使用しているときに、樹脂製のレンズ4が熱で溶融(溶解)しないまでも変形する場合において、図8(A)に示すように、レンズ4のうち残留応力(残留歪)が大きい部分(図6(A)(B)中の破線Aで囲まれている部分)であるゲートG2が設定されている延長部41の側面の部分から変形Cが始まるので、図8(B)に示すように、変形Cが延長部41で(もしくは延長部41およびフランジ部40で)収束されて投影レンズ部12の入射面120および出射面121とシリンドリカルレンズ部22の入射面220および出射面221に達し得ない。すなわち、変形Cがフランジ部40から境界線Bを超えて投影レンズ部12側に達することが無い。これにより、この実施形態における車両用灯具は、樹脂製のレンズ4の熱変形による投影レンズ部12およびシリンドリカルレンズ部22の機能や意匠への影響を防ぐことができる。
この実施形態における車両用灯具は、レンズ4の延長部41に設けられている位置決め孔部42と覆い部材5に設けられている位置決め凸部50とが相互に嵌合して位置決めを行っているものである。この結果、この実施形態における車両用灯具は、図7中の破線矢印および図8(A)中の破線半円に示すように、ゲートG2が設定されている延長部41の側面の部分から変形Cが始まろうとする。すると、相互に嵌合されている位置決め孔部42と位置決め凸部50とにより、延長部41の変形Cは、抑制される。
ここで、位置決め孔部42と位置決め凸部50とが相互に嵌合されていない場合について説明する。この場合においては、前記の通り、図8(B)に示すように、変形Cが投影レンズ部12の入射面120および出射面121とシリンドリカルレンズ部22の入射面220および出射面221に達していないが、延長部41(もしくは延長部41およびフランジ部40)まで達している。なお、この場合において、図8(B)に示すように、延長部41の変形Cに伴って、位置決め孔部42が破線の真円から実線の長円にフランジ部40寄りに変形する。
これに対して、この実施形態における車両用灯具は、位置決め孔部42と位置決め凸部50とが相互に嵌合されているので、図8(A)に示すように、ゲートG2が設定されている延長部41の側面の部分から始まろうとする変形C(図8(A)中の破線半円を参照)が抑制される。このとき、図8(A)に示すように、変形Cが抑制されるので、位置決め孔部42は、実線の真円(もしくはほぼ真円)の形状のままであり、破線の長円への変形が抑制される。
この実施形態における車両用灯具は、延長部41の位置決め孔部42がゲートG2の中心線Oに対してずれた位置に設けられている。この結果、この実施形態における車両用灯具は、溶融樹脂がゲートG2からレンズ4の成形金型のキャビティ中に射出される際に、溶融樹脂の射出流れが位置決め孔部42によって阻害されることが無い。これにより、この実施形態における車両用灯具は、樹脂製のレンズ4を高精度に成形することができる。
この実施形態における車両用灯具は、延長部41がフランジ部40のうち投影レンズ部12側の中央部に対応する部分からレンズ4の長手方向に一体に設けられている。この結果、この実施形態における車両用灯具は、延長部41のレンズ4の長手方向側の側面に設けられているゲートG2の中心線Oとレンズ4の長手方向とが一致もしくはほぼ一致する。これにより、この実施形態における車両用灯具は、溶融樹脂がゲートG2からレンズ4の長手方向にスムーズに流れるので、樹脂製のレンズ4を高精度に成形することができる。
しかも、この実施形態における車両用灯具は、投影レンズ部12がゲートG2に近いので、投影レンズ部12を高精度に成形することができる。これにより、この実施形態における車両用灯具は、高精度の配光パターンが要求される投影レンズ部12を高精度に成形するのに適している。
その上、この実施形態における車両用灯具は、投影レンズ部12の入射面120の形状がシリンドリカルレンズ部22の入射面220の形状よりも簡便であるから、投影レンズ部12を高精度に成形することができる。これにより、この実施形態における車両用灯具は、高精度の配光パターンが要求される投影レンズ部12を高精度に成形するのに適している。
(実施形態以外の例の説明)
なお、この実施形態においては、1個の投影レンズ部12と1個のシリンドリカルレンズ部22とを一体に構成した樹脂製のレンズ4を使用するものである。ところが、この発明においては、1個もしくは複数個の投影レンズ部と1個もしくは複数個のシリンドリカルレンズ部とを一体に構成した樹脂製のレンズを使用するものであっても良いし、あるいは、単独のレンズ部からなる樹脂製のレンズを使用しても良い。
また、この実施形態においては、レンズ部の投影レンズ部12およびシリンドリカルレンズ部22の入射面120、220および出射面121、221が機能面を構成し、投影レンズ部12およびシリンドリカルレンズ部22の出射面121、221が意匠面を構成するものである。すなわち、出射面121、221が機能面と意匠面とを構成し、入射面120、220が機能面を構成するものである。ところが、この発明においては、レンズ部として、機能面と意匠面とを構成するもの、機能面のみを構成するもの、意匠面のみを構成するものであっても良い。
さらにまた、この実施形態においては、レンズ4の延長部41に位置決め孔部42を設け、覆い部材5に位置決め凸部50を設けたものである。ところが、この発明においては、レンズ4の延長部41に位置決め凸部を設け、覆い部材5に位置決め孔部を設けたものであっても良いし、レンズ4の延長部41に位置決め孔部42と位置決め凸部とをそれぞれ設け、覆い部材5に位置決め凸部50と位置決め孔部とをそれぞれ設けたものであっても良い。
1 第1ランプユニット
2 第2ランプユニット
10、20 半導体型光源
100、200 発光チップ
102、202 発光面
11、21 リフレクタ
110、210 反射面
12 投影レンズ部
120 入射面
121 出射面
13、23 シェード
22 シリンドリカルレンズ部
220 入射面
221 出射面
3 段差
4 レンズ
40 フランジ部
41 延長部
42 位置決め孔部
5 覆い部材
50 位置決め凸部
51 正面板部
52 側面板部
53 開口部
A 残留応力(残留歪)が大きい部分
B 境界線
C 変形
F1、F2 第1焦点
G1 ゲート跡
G2 ゲート
O 中心線
O1、O2 中心
Z1 投影レンズの基準光軸
Z2 シリンドリカルレンズの基準光軸

Claims (3)

  1. 樹脂レンズを備える車両用灯具において、
    機能面もしくは意匠面のうち少なくともいずれか1つの面を有し、投影レンズ部と、シリンドリカルレンズ部とが連接された横長形状を有するレンズ部と、
    前記投影レンズ部および前記シリンドリカルレンズ部縁であって全周縁に一体に設けられているフランジ部と、
    前記フランジ部の縁であって、前記投影レンズ部側の中央部に対応する前記フランジ部から前記レンズ部の長手方向に一体に設けられていて、側面には前記レンズ部を成形する際のゲートが設定されている延長部と、
    を備える、
    ことを特徴とする車両用灯具。
  2. 前記フランジ部および前記延長部を覆う覆い部材を備え、
    前記覆い部材と前記延長部とには、相互に嵌合して位置決めを行う位置決め部がそれぞれ設けられている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 前記延長部の前記位置決め部は、前記ゲートの中心線に対してずれた位置に設けられている、
    ことを特徴とする請求項2に記載の車両用灯具。
JP2015108523A 2015-05-28 2015-05-28 車両用灯具 Active JP6693050B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015108523A JP6693050B2 (ja) 2015-05-28 2015-05-28 車両用灯具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015108523A JP6693050B2 (ja) 2015-05-28 2015-05-28 車両用灯具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016225063A JP2016225063A (ja) 2016-12-28
JP6693050B2 true JP6693050B2 (ja) 2020-05-13

Family

ID=57745779

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015108523A Active JP6693050B2 (ja) 2015-05-28 2015-05-28 車両用灯具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6693050B2 (ja)

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH088007B2 (ja) * 1991-08-02 1996-01-29 スタンレー電気株式会社 車両用灯具
JPH0664007A (ja) * 1992-08-24 1994-03-08 Toyota Motor Corp 射出成形用金型
JP3807705B2 (ja) * 1998-11-02 2006-08-09 富士写真フイルム株式会社 レンズユニット
JP4783257B2 (ja) * 2006-10-19 2011-09-28 スタンレー電気株式会社 半導体発光素子を光源とする車両前照灯用の投影レンズ
JP4780723B2 (ja) * 2007-04-13 2011-09-28 株式会社小糸製作所 車輌用灯具
US8662716B2 (en) * 2008-11-18 2014-03-04 Orafol Americas Inc. Side-emitting optical elements and methods thereof
JP5317686B2 (ja) * 2008-12-26 2013-10-16 株式会社小糸製作所 車両用灯具
JP2015090762A (ja) * 2013-11-05 2015-05-11 市光工業株式会社 車両用灯具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016225063A (ja) 2016-12-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6028487B2 (ja) 車両用灯具
US20120134167A1 (en) Vehicle lamp
JP6197303B2 (ja) 車両用灯具
JP2010080075A (ja) 車両用灯具
US20130039085A1 (en) Vehicle lighting device
JP2016031777A (ja) 車両用灯具
JP2012089333A (ja) 車両用灯具
JP5451410B2 (ja) プロジェクタ型前照灯及びその樹脂製投影レンズの配置構造
JP6064439B2 (ja) 車両用前照灯
JP6932933B2 (ja) 車両用前照灯
JP6245010B2 (ja) 車両用灯具
JP6252110B2 (ja) 車両用灯具
JP6693050B2 (ja) 車両用灯具
JP2015088375A (ja) 灯火器
JP6056616B2 (ja) 車両用灯具
JP6459252B2 (ja) 車両用灯具
JP2014175102A (ja) 車両用灯具
JP6019993B2 (ja) 車両用前照灯
JP6171172B2 (ja) 車両用灯具
JP6589628B2 (ja) 車両用前照灯
JP2020061204A (ja) 車両用灯具
JP6205641B2 (ja) 車両用灯具
JP2014120349A (ja) 車両用灯具
JP6467863B2 (ja) 車両用灯具
JP6039360B2 (ja) 車両用前照灯

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180427

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190312

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190425

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190903

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191031

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200317

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200330

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6693050

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250