JP6205641B2 - 車両用灯具 - Google Patents

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Description

この発明は、光源として半導体型光源を使用するいわゆるプロジェクタタイプの車両用灯具に関するものである。
この種の車両用灯具は、従来からある(たとえば、特許文献1)。従来の車両用灯具は、楕円を基調とする反射面を有するリフレクタと、反射面の第1焦点もしくはその近傍に位置するように配置されている半導体型光源と、レンズ焦点が反射面の第2焦点もしくはその近傍に位置する投影レンズと、投影レンズと半導体型光源との間に配置されていて、半導体型光源から放射されて反射面で反射された反射光の一部をカットオフして配光パターンのカットオフラインを形成するシェードを有し、かつ、カットオフした反射光を投影レンズ側に反射させる付加反射面を有するシェード兼付加リフレクタと、を備えるものである。従来の車両用灯具は、シェードによりカットオフラインを有する配光パターンを形成し、かつ、付加反射面により配光パターンの光量不足を補うものである。
特開2010−129321号公報 特開2007−179994号公報
ところが、従来の車両用灯具は、シェード兼付加リフレクタが樹脂部材などから構成されているもの(樹脂成形品)である。このために、太陽光が投影レンズを透過してシェード兼付加リフレクタに集中すると、シェード兼付加リフレクタが変形もしくは溶解(溶融)する場合がある。
そこで、特許文献2に示すように、金属板に打ち抜き加工および曲げ加工を施すことにより形成されているシェードを使用する。これにより、太陽光の集中によるシェードの変形もしくは溶解を防ぐことができる。しかしながら、特許文献2は、シェードと明暗境界形成板や付加遮光部とが別個の部材からなるので、部品点数や加工点数が増えて製造コストが高くなる場合がある。
この発明が解決しようとする課題は、従来の車両用灯具では、樹脂部材の場合において、シェード兼付加リフレクタが変形もしくは溶解する場合があり、また、金属板の場合において、シェードと明暗境界形成板や付加遮光部との製造コストが高くなる場合がある、という点にある。
この発明(請求項1にかかる発明)は、楕円を基調とする反射面を有するリフレクタと、反射面の第1焦点もしくはその近傍に配置されている半導体型光源と、レンズ焦点が反射面の第2焦点もしくはその近傍に位置する投影レンズと、投影レンズと半導体型光源との間に配置されているシェード兼2次反射面と、を備え、シェード兼2次反射面は、金属板にプレス絞り加工を施して形成されていて、半導体型光源から放射されて反射面で反射された反射光の一部をカットオフしてカットオフラインを有する配光パターンを形成するシェード部と、反射光の一部を付加配光パターンとして投影レンズ側に反射させる2次反射面部と、シェード部と2次反射面部を連結する取り付け部と、が一体に構成されていて、2次反射面部には、加工逃げ部が設けられ、シェード部は、投影レンズのレンズ焦点に沿った湾曲形状に形成され、取り付け部を介して2次反射面部と連結し、加工逃げ部は、板状の部材を折り曲げた形状であることを特徴とする。
この発明(請求項2にかかる発明)は、投影レンズが、樹脂製のレンズからなる、ことを特徴とする。
この発明(請求項3にかかる発明)は、加工逃げ部のプレス絞り加工による変形量と、前記シェード部のプレス絞り加工による変形量とは、ほぼ同等である、ことを特徴とする。
この発明(請求項4にかかる発明)は、2次反射面部には、光抜け部が設けられている、ことを特徴とする。
この発明の車両用灯具は、シェード部と2次反射面部とが、金属板からプレス絞り加工により一体に成形されているので、太陽光の集中によるシェード部と2次反射面部との変形もしくは溶解を防ぐことができ、しかも、部品点数や加工点数を軽減して製造コストを安価にすることができる。
特に、この発明の車両用灯具は、2次反射面部に加工逃げ部を設けたので、シェード部と2次反射面部とを金属板からプレス絞り加工により一体に成形する際に、シェード部のプレス絞り加工による歪が加工逃げ部において吸収されて2次反射面部に伝わらない。これにより、2次反射面部に歪が発生するのを防ぐことができ、2次反射面部により形成される付加配光パターンを高精度に配光制御することができ、かつ、付加配光パターンの配光設計が簡単である。
図1は、この発明にかかる車両用灯具の実施形態を示す一部縦断面図(一部垂直断面図)である。 図2は、一体構造のシェード兼2次反射面を示す斜視図である。 図3は、一体構造のシェード兼2次反射面を示す平面図(図2におけるIII矢視図)である。 図4は、一体構造のシェード兼2次反射面のプレス絞り加工前の状態を示す金属板の平面図である。 図5は、図4の金属板からプレス絞り加工前の状態の一体構造のシェード兼2次反射面をカットした状態を示す平面図である。 図6は、図5のカットした状態の一体構造のシェード兼2次反射面をプレス絞り加工した状態を示す平面図である。 図7は、2次反射面部と加工逃げ部との断面図(図5におけるVIIA−VIIA線断面図、図6におけるVIIB−VIIB線断面図)である。 図8は、シェード部の断面図(図5におけるVIIIA−VIIIA線断面図、図6におけるVIIIB−VIIIB線断面図)である。
以下に、この発明にかかる車両用灯具の実施形態(実施例)の1例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。図7、図8において、シェード兼2次反射面のハッチングを省略してある。この明細書において、前、後、上、下、左、右とは、この発明にかかる車両用灯具を車両に装備した際の前、後、上、下、左、右である。
(実施形態の構成の説明)
以下、この実施形態における車両用灯具の構成について説明する。この例は、たとえば、自動車用前照灯のヘッドランプについて説明する。
(車両用灯具1の説明)
図1において、符号1は、この実施形態における車両用灯具である。前記車両用灯具1は、車両の前部の左右両側にそれぞれ搭載されている。前記車両用灯具1は、図1に示すように、ランプハウジング(図示せず)と、ランプレンズ(図示せず)と、半導体型光源2と、投影レンズ3と、リフレクタ4と、ヒートシンク部材5と、シェード兼2次反射面(付加反射面)6と、を備える。
前記ランプハウジングおよび前記ランプレンズ(たとえば、素通しのアウターレンズなど)は、灯室(図示せず)を画成する。前記半導体型光源2および前記投影レンズ3および前記リフレクタ4および前記ヒートシンク部材5および前記シェード兼2次反射面6は、プロジェクタタイプのランプユニットを構成する。前記ランプユニット2、3、4、5、6は、前記灯室内に配置されていて、かつ、上下方向用光軸調整機構(図示せず)および左右方向用光軸調整機構(図示せず)を介して前記ランプハウジングに取り付けられている。
(ヒートシンク部材5の説明)
前記ヒートシンク部材5は、たとえば、樹脂や金属製ダイカスト(アルミダイカスト)などの熱伝導率が高い材料からなる。前記ヒートシンク部材5は、上側の水平板部と、前記水平板部の下面から一体に設けられている複数のフィン形状部と、から構成されている。前記ヒートシンク部材5は、前記半導体型光源2および前記投影レンズ3および前記リフレクタ4および前記シェード兼2次反射面6を取り付ける取付部材を兼用する。
(リフレクタ4の説明)
前記リフレクタ4は、たとえば、樹脂部材や金属製ダイカスト(アルミダイカスト)などの熱伝導率が高くかつ光不透過性の材料からなる。前記リフレクタ4は、前記ヒートシンク部材5に取り付けられている。前記リフレクタ4は、前側部分および下側部分が開口し、かつ、後側部分および上側部分および左右両側部分が閉塞した中空形状をなす。前記リフレクタ4の閉塞部分の凹内面には、回転楕円面(楕円)を基本(基調)とした自由曲面からなる反射面(収束型反射面)40が設けられている。
前記反射面40は、自由曲面から構成されている。このために、前記反射面40の第1焦点F1および第2焦点(もしくは第2焦線)F2においては、厳密な意味での単一の焦点を有していないが、複数の反射面相互の焦点距離の差異が僅少であり、ほぼ同一の焦点を共有している。そこで、この明細書および図面においては、ただ単に第1焦点および第2焦点と称する。また、前記反射面40においては、前記第1焦点F1と前記第2焦点F2とを結ぶ光軸(図示せず)を有する。前記反射面40は、前記半導体型光源2からの光L1、L2を反射光として前記投影レンズ3および前記シェード兼2次反射面6側に反射させるものである。
(半導体型光源2の説明)
前記半導体型光源2は、たとえば、LED、OELまたはOLED(有機EL)などの自発光半導体型光源である。前記半導体型光源2は、前記光L1、L2を放射する発光面を有する発光部20と、基板部21と、から構成されている。前記半導体型光源2は、前記基板部21を介して前記ヒートシンク部材5の前記水平板部の上面に取り付けられている。前記半導体型光源2の前記発光部20の前記発光面は、前記リフレクタ4の前記反射面40の前記第1焦点F1もしくはその近傍に位置する。前記半導体型光源2の前記発光部20の前記発光面は、上に向いていて、前記リフレクタ4の前記反射面40に対向する。
(投影レンズ3の説明)
前記投影レンズ3は、たとえば、PC材、PMMA材、PCO材などの樹脂製のレンズからなるものである。すなわち、前記半導体型光源2から放射される前記光L1、L2は、高い熱を持たないので、前記投影レンズ3として樹脂製のレンズを使用することができる。前記投影レンズ3は、ホルダ(図示せず)を介して前記ヒートシンク部材5に取り付けられている。
前記投影レンズ3は、前記半導体型光源2からの前記光L1、L2であって、所定の配光パターンこの例ではロービーム配光パターン、付加配光パターンを、外部すなわち車両の前方に照射する。前記投影レンズ3は、非球面を基本とする投影レンズである。前記投影レンズ3は、後面の入射面30と、前面の出射面31と、から構成されている。前記入射面30は、前記リフレクタ4の前記反射面40と対向する。前記入射面30は、平面もしくは非球面のほぼ平面(前記反射面40に対して凸面あるいは凹面)をなす。前記出射面31は、非球面の凸面をなす。
前記投影レンズ3のレンズ焦点F3(物空間側の焦点面であるメリジオナル像面)は、前記反射面40の前記第2焦点F2に一致もしくはほぼ一致する。前記投影レンズ3のレンズ軸(図示せず)と前記反射面40の前記光軸とは、一致もしくはほぼ一致する。
(シェード兼2次反射面6の説明)
前記シェード兼2次反射面6は、光不透過部材、この例では金属(SUS)板600から構成されている。前記シェード兼2次反射面6は、前記リフレクタ4および前記半導体型光源2と前記投影レンズ3との間に配置されている。前記シェード兼2次反射面6は、前記ヒートシンク部材5に取り付けられている。
前記シェード兼2次反射面6は、図4、図5、図6に示すように、前記金属板600にプレス絞り加工を施して形成されている。前記シェード兼2次反射面6は、図2、図3に示すように、シェード部60と、2次反射面部61と、加工逃げ部62と、連結部63と、取付部64と、から一体に構成されている。
前記シェード部60は、前記半導体型光源2からの前記光L1、L2であって前記リフレクタ4の前記反射面40で反射された前記反射光の一部をカットオフしカットオフされていない前記反射光(L1)でカットオフラインおよびエルボー点を有する前記ロービーム配光パターンを形成する。前記シェード部60は、前記投影レンズ3の前記レンズ焦点F3に沿った形状(湾曲形状)に形成されている。
前記シェード部60には、前記カットオフラインおよび前記エルボー点を形成するエッジ65が設けられている。前記エッジ65は、前記投影レンズ3の前記レンズ焦点F3、前記反射面40の前記第2焦点F2もしくはその近傍に位置する。
前記2次反射面部61は、前記半導体型光源2からの前記光L1、L2であって前記リフレクタ4の前記反射面40で反射された前記反射光の一部(L2)を前記付加配光パターンとして前記投影レンズ3側に反射させる。前記2次反射面部61は、平面(平板)形状に形成されている。前記2次反射面部61の表面には、表面処理(めっき処理)などにより反射面が設けられている。
前記2次反射面部61の前端部には、前記シェード部60の湾曲形状に倣った凹部66が形成されている。前記2次反射面部61の前端部の前記凹部66の縁部であって、前記エッジ65のうち斜めエッジから上水平エッジにかけての部分に対応する箇所には、光抜け部67が設けられている。前記光抜け部67は、前記2次反射面部61の一部の前記箇所を切り欠いて設けられている。
前記取付部64は、前記2次反射面部61の左右両端部に平面(平板)形状に形成されている。前記取付部64には、円形の取付孔、円形の位置決め孔、半円形の位置決め凹部が設けられている。前記取付部64の前記取付孔および前記位置決め孔および前記位置決め凹部を介して、前記シェード兼2次反射面6は、前記ヒートシンク部材5に、位置決めされてスクリューなどにより取り付けられる。
前記連結部63は、前記シェード部60の左右両端部と左右の前記取付部64の前端部との間に、直角に折り曲げた形状に形成されている。前記連結部63は、前記シェード部60と前記2次反射面部61および前記取付部64とを連結する。
前記加工逃げ部62は、前記2次反射面部61の左右両端部と左右の前記取付部64との間に、V字形状に折り曲げた溝形状に形成されている。前記加工逃げ部62のプレス絞り加工による変形量C(図7(A)、(B)参照)と、前記シェード部60のプレス絞り加工による変形量C(図8(A)、(B)参照)とは、ほぼ同等である。
以下、前記シェード兼2次反射面6のプレス絞り加工について説明する。まず、前記金属板600を、平面(平板)形状の前記シェード兼2次反射面6の形状(すなわち、平面(平板)形状の前記シェード部60、平面(平板)形状の前記2次反射面部61、平面(平板)形状の前記加工逃げ部62、平面(平板)形状の前記連結部63、平面(平板)形状の前記取付部64、前記エッジ65、前記凹部66、前記光抜け部67の形状)に、切断する(図4中の破線を参照)。
つぎに、切断された平面(平板)形状の前記シェード兼2次反射面6を、山折線6M(図5中の一点鎖線を参照)および谷折線6V(図5中の二点鎖線を参照)に沿って折り曲げる。すなわち、前記シェード部60の2本の前記山折線6Mの間の部分を湾曲形状に形成する。前記加工逃げ部62の2本の前記山折線6Mの間の部分を1本の前記谷折線6Vを中心にV字形状に形成する。前記連結部63を1本の前記山折線6Mに沿って直角に折り曲げた形状に形成する。
このように、前記シェード兼2次反射面6は、前記金属板600からプレス絞り加工により形成される。なお、図4の前記切断加工と図5、図6の前記折り曲げ加工とは、同時に行われる。また、前記2次反射面部61には、湾曲形状の前記凹部66が形成されている。このために、湾曲形状に形成された前記シェード部60と、平面(平板)形状の前記2次反射面部61とを折り曲げても、前記シェード部60と前記2次反射面部61とが相互に干渉し合うことがない。すなわち、プレス絞り加工についてなんら支障がない。
(実施形態の作用の説明)
この実施形態における車両用灯具1は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。
半導体型光源2を点灯発光させる。すると、半導体型光源2から放射された光L1、L2は、リフレクタ4の反射面40で投影レンズ3およびシェード兼2次反射面6側に反射する。その反射光の一部(L2)は、シェード兼2次反射面6のシェード部60および2次反射面部61により遮蔽される。遮蔽されなかった残りの反射光(L1)は、投影レンズ3を透過してカットオフラインおよびエルボー点を有するロービーム配光パターンとして、外部すなわち車両の前方に照射される。
また、反射光の一部(L2)は、シェード兼2次反射面6の2次反射面部61において反射して、付加配光パターンとして、投影レンズ3を透過して外部すなわち車両の前方に照射される。付加配光パターンは、ロービーム配光パターンの光量不足を補う。
(実施形態の効果の説明)
この実施形態における車両用灯具1は、以上のごとき構成および作用からなり、以下、その効果について説明する。
この実施形態における車両用灯具1は、シェード兼2次反射面6のシェード部60と2次反射面部61とが、金属板600からプレス絞り加工により一体に成形されているので、太陽光の集中によるシェード部60と2次反射面部61との変形もしくは溶解を防ぐことができ、しかも、部品点数や加工点数を軽減して製造コストを安価にすることができる。
特に、この実施形態における車両用灯具1は、2次反射面部61に加工逃げ部62を設けたので、シェード部60と2次反射面部61とを金属板600からプレス絞り加工により一体に成形する際に、シェード部60のプレス絞り加工による歪が加工逃げ部62において吸収されて2次反射面部61に伝わらない。これにより、2次反射面部61に歪が発生するのを防ぐことができ、2次反射面部61により形成される付加配光パターンを高精度に配光制御することができ、かつ、付加配光パターンの配光設計が簡単である。
この実施形態における車両用灯具1は、シェード部60が投影レンズ3のレンズ焦点F3に沿った形状に形成されているので、投影レンズ3として樹脂製のレンズを使用しても色収差を防ぐことができる。しかも、シェード部60を投影レンズ3のレンズ焦点F3に沿った形状に形成しても、前記のとおり、シェード部60のプレス絞り加工による歪が加工逃げ部62において吸収されて2次反射面部61に伝わらない。したがって、シェード部60を加工の変形量Cが大きい投影レンズ3のレンズ焦点F3に沿った形状に形成することができる。その上、シェード部60の加工の変化量Cが大きくても、加工逃げ部62により、シェード部60の加工歪が2次反射面部61に伝わらない。
この実施形態における車両用灯具1は、溝形状の加工逃げ部62のプレス絞り加工による変形量C(図7(A)、(B)参照)と、湾曲形状のシェード部60のプレス絞り加工による変形量C(図8(A)、(B)参照)とは、ほぼ同等である。このために、シェード部60と2次反射面部61とを金属板600からプレス絞り加工により一体に成形しても、シェード部60のプレス絞り加工による歪が2次反射面部61に伝わるのを確実に防ぐことができる。すなわち、2次反射面部61の平面度を維持することができる。
この実施形態における車両用灯具1は、2次反射面部61に光抜け部67を設けたので、ロービーム配光パターンの対向車線側のカットオフライン付近の光量を若干少なくすることができる。しかも、2次反射面部61に切り欠きにより光抜け部67を設ける際の歪が加工逃げ部62によりシェード部60には伝わらない。
(実施形態以外の例の説明)
なお、この実施形態においては、カットオフラインおよびエルボー点を有するロービーム配光パターンを照射するものである。ところが、この発明においては、ロービーム配光パターン以外のカットオフラインを有する配光パターンたとえばフォグランプ配光パターン、高速道路配光パターンなどを照射するものであっても良い。
また、この実施例においては、シェード部60が湾曲形状をなすものである。ところが、この発明においては、シェード部の形状として、湾曲形状以外の形状、たとえば、凹形状、板形状、であっても良い。
さらに、この実施形態においては、光抜け部67が切り欠きにより設けられている。ところが、この発明においては、光抜け部として、凹部で設けても良い。
1 車両用灯具
2 半導体型光源
20 発光部
21 基板部
3 投影レンズ
30 入射面
31 出射面
4 リフレクタ
40 反射面
5 ヒートシンク部材
6 シェード兼2次反射面
60 シェード部
61 2次反射面部
62 加工逃げ部
63 連結部
64 取付部
65 エッジ
66 凹部
67 光抜け部
600 金属板
6M 山折線
6V 谷折線
C 変形量
F1 第1焦点
F2 第2焦点
F3 レンズ焦点
L1、L2 光

Claims (4)

  1. 楕円を基調とする反射面を有するリフレクタと、
    前記反射面の第1焦点もしくはその近傍に配置されている半導体型光源と、
    レンズ焦点が前記反射面の第2焦点もしくはその近傍に位置する投影レンズと、
    前記投影レンズと前記半導体型光源との間に配置されているシェード兼2次反射面と、
    を備え、
    前記シェード兼2次反射面は、金属板にプレス絞り加工を施して形成されていて、前記半導体型光源から放射されて前記反射面で反射された反射光の一部をカットオフしてカットオフラインを有する配光パターンを形成するシェード部と、前記反射光の一部を付加配光パターンとして前記投影レンズ側に反射させる2次反射面部と、前記シェード部と前記2次反射面部を連結する取り付け部と、が一体に構成されていて、
    前記2次反射面部には、加工逃げ部が設けられ
    前記シェード部は、前記投影レンズの前記レンズ焦点に沿った湾曲形状に形成され、前記取り付け部を介して前記2次反射面部と連結し、
    前記加工逃げ部は、板状の部材を折り曲げた形状である
    ことを特徴とする車両用灯具。
  2. 前記投影レンズは、樹脂製のレンズからなる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 記加工逃げ部のプレス絞り加工による変形量と、前記シェード部のプレス絞り加工による変形量とは、ほぼ同等である、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用灯具。
  4. 前記2次反射面部には、光抜け部が設けられている、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用灯具。
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