JP6467863B2 - 車両用灯具 - Google Patents
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Description
(1)本発明の車両用灯具は、少なくとも集光配光を形成する集光灯具ユニットと、前記集光灯具ユニットよりも拡散された配光を形成する拡散配光用の拡散灯具ユニットと、前記集光灯具ユニットおよび拡散灯具ユニットの車両前方側に配置される拡散プレートと、を備えた車両用灯具であって、前記拡散プレートは、光を車両幅方向に拡散する第1幅方向拡散部と前記集光灯具ユニットの集光レンズに対応する位置に設けられた開口部とを有する。
なお、以下では、車両用灯具101Lのことを、単に「車両用灯具」と記載する。
本実施形態の車両用灯具は、車両前方側に開口したハウジング(図示せず)と開口を覆うようにハウジングに取付けられるアウターレンズ(図示せず)を備え、ハウジングとアウターレンズとで形成される灯室内に図2に示す拡散プレート10や拡散プレート10の車両後方側に配置される灯具ユニット(図示せず)が配置されている。
なお、図2において、右側が車両幅方向の外側であり、左側が車両幅方向の内側であり、上側が車両上下方向の上側であり、下側が車両上下方向の下側になっている。
例えば、拡散灯具ユニット20は、ロービーム配光パターンの拡散配光、デイタイムランニングランプ、クリアランスランプ、側方配光用のコーナリングランプなどである。
図3は、図2のA−A線断面図であり、図3に示すように、拡散灯具ユニット20は、ヒートシンク21と、ヒートシンク21上に配置される半導体型光源22と、半導体型光源22からの光を車両前方側に反射するリフレクタ23と、を主に備えている。
そして、ヒートシンク21には、上面に半導体型光源22を取付ける半導体型光源22の取付部(図示せず)が設けられており、半導体型光源22がこの取付部に固定される。
なお、発光チップ22bを樹脂封止するようにしてもよい。
そして、半導体型光源22からの光は矢印で示すように、例えば、本実施形態では、ロービーム配光パターンの拡散配光を形成するようにリフレクタ23で車両前方側に反射され、リフレクタ23で反射された光は、拡散プレート10の裏面10aから拡散プレート10に入射し、拡散プレート10の表面10bから車両前方側に照射される。
なお、本実施形態では、水平断面が円弧状で車両上下方向に延びる凸形状(蒲鉾形状)が車両幅方向に連続しているような面形状とするように、裏面10a若しくは表面10bを形成することで横方向拡散プリズムを形成している。
そして、リフレクタ23は、半導体型光源22からの光の一部を車両幅方向の外側及び車両幅方向の内側にも照射するように形成されている。
そして、発光チップ32bも発光チップ22bと同様であり、その形状や設けられる個数は任意であり、また、発光チップ32bは樹脂封止されていてもよい。
そして、ヒートシンク31には、上面に半導体型光源32を取付ける半導体型光源32の取付部(図示せず)が設けられており、半導体型光源32がこの取付部に固定される。
そして、半導体型光源32からの光は矢印で示すように、ロービーム配光パターンの集光配光を形成するようにリフレクタ33で車両前方側に反射される。
なお、シェード34は位置の切り替えが可能なシェードとしても良く、このシェードの位置の切り替えによって、集光灯具ユニット30の配光パターンが、ハイビーム配光パターンとロービーム配光パターンとに切り替えられるようにしても良い。
例えば、上下方向拡散部13は、ロービーム配光パターンがカットオフラインを境にくっきり明暗が分かれるのを抑制するためのカットオフラインの明暗境界の緩和に用いるようにしてもよい。
この第2幅方向拡散部12は、拡散プレート10の車両後方側に配置される図示しないハイビーム用灯具ユニット40に対応する部分に設けられる。
例えば、ハイビーム用灯具ユニット40は、ハイビームとデイタイムランニングランプとが兼用ができる灯具ユニットでもよく、また、デイタイムランニングランプでも良い。
そして、発光チップ42bも発光チップ22bと同様であり、その形状や設けられる個数は任意であり、また、発光チップ42bは樹脂封止されていてもよい。
そして、ヒートシンク41には、上面に半導体型光源42を取付ける半導体型光源42の取付部(図示せず)が設けられており、半導体型光源42がこの取付部に固定される。
そして、半導体型光源42からの光は矢印で示すように、例えば、ハイビーム配光パターンを形成するようにリフレクタ43で車両前方側に反射される。
また、リフレクタ43は、半導体型光源42からの一部の光を利用して、第2幅方向拡散部12よりも外側に広く光を照射するように、半導体型光源42からの一部の光を第2幅方向拡散部12よりも外側に広く反射するようにも形成されている。
したがって、ハイビーム用灯具ユニット40からのハイビーム配光パターンを形成する光に対しては、ハイビーム配光パターンに適した車両幅方向への光の拡散が行われる。
第1実施形態に係る車両用灯具は、灯具ユニット(拡散灯具ユニット20、集光灯具ユニット30、及び、ハイビーム用灯具ユニット40)の車両前方側に配置される拡散プレート10を備え、拡散プレート10は、光を車両幅方向に拡散する拡散プレート10の略全体に設けられた第1幅方向拡散部11と集光灯具ユニット30の集光レンズ35に対応する位置に設けられた開口部15とを有している。
また、例えば、第2幅方向拡散部12の材質を第1幅方向拡散部11や上下方向拡散部13と異なるものとしたい場合には、二色成形を行うようにしてもよい。
次に、図6を参照しながら、本発明の第2実施形態について説明する。
なお、第1実施形態で説明したのと同様の構成に関しては、説明を割愛する場合がある。
つまり、第2実施形態の拡散プレート10’では、拡散プレート10’の外周部に沿って光を導光させつつ、車両前方側に光を照射する導光部16が設けられている。
そして、集光レンズ65の外周に沿った第1幅方向拡散部11’の縁部と集光レンズ65の外周に沿った導光部16とで第1実施形態の開口部15と同様の開口部15’が形成されている。
拡散灯具ユニット50は、ヒートシンク51と、ヒートシンク51上に配置される半導体型光源52と、半導体型光源52からの光を車両前方側に反射するリフレクタ53と、を主に備えている。
そして、発光チップ52bも発光チップ22bと同様であり、その形状や設けられる個数は任意であり、また、発光チップ52bは樹脂封止されていてもよい。
そして、ヒートシンク51には、上面に半導体型光源52を取付ける半導体型光源52の取付部(図示せず)が設けられており、半導体型光源52がこの取付部に固定される。
そして、半導体型光源52からの光は矢印で示すように、ロービーム配光パターンの拡散配光を形成するようにリフレクタ53で車両前方側に反射される。
したがって、拡散プレート10’の第1幅方向拡散部11’の設けられている範囲全体が均一な面発光状態となり、広い発光面積が確保できるので被視認性が向上する。
そして、発光チップ62bも発光チップ22bと同様であり、その形状や設けられる個数は任意であり、また、発光チップ62bは樹脂封止されていてもよい。
そして、ヒートシンク61には、上面に半導体型光源62を取付ける半導体型光源62の取付部(図示せず)が設けられており、半導体型光源62がこの取付部に固定される。
そして、半導体型光源62からの光は矢印で示すように、ロービーム配光パターンのカットオフラインを有する集光配光を形成するようにリフレクタ63で車両前方側に反射され、拡散プレート10’の開口部15’を素通しで通ることで拡散プレート10’によって拡散されることなく、カットオフラインを有する良好なロービーム配光パターンの集光配光を形成する。
なお、この半導体型光源17も半導体型光源22と同様に、基板上に発光チップが設けられたもので良く、LED、EL(有機EL)やLD等、各種の半導体型光源を使用して良い。
また、導光部16内を導波する光の一部は、第1幅方向拡散部11’内にも入射し、第1幅方向拡散部11’が面発光することで被視認性が向上する。
また、集光灯具ユニット60は、シェード64を駆動できるようにして、ロービーム配光パターンとハイビーム配光パターンとの切換えができる灯具ユニットとしてもよい。
第2実施形態においても、拡散灯具ユニット50からの光によって拡散プレート10’が面発光し、発光面積が増加するので被視認性が向上する。
また、拡散プレート10’の集光灯具ユニット60の集光レンズ65に対応する位置には、開口部15’が設けられているので、集光灯具ユニット60からの光は、拡散プレート10’で拡散されることなく、第1実施形態と同様に、素通しで車両前方側に照射されるので、良好な集光配光となる。
第1実施形態では、ハイビーム用灯具ユニット40として、ヒートシンク41上に半導体型光源42を配置した場合を示したが、例えば、ハイビーム用灯具ユニットは、車両前方側に開口したリフレクタの中央部にバルブタイプの光源が設けられたものでもよい。
10a 裏面
10b 表面
11,11’ 第1幅方向拡散部
12 第2幅方向拡散部
13 上下方向拡散部
15,15’ 開口部
16 導光部
16a 端面
17 半導体型光源
20 拡散灯具ユニット
21 ヒートシンク
22 半導体型光源
22a 基板
22b 発光チップ
23 リフレクタ
30 集光灯具ユニット
31 ヒートシンク
32 半導体型光源
32a 基板
32b 発光チップ
33 リフレクタ
34 シェード
35 集光レンズ
40 ハイビーム用灯具ユニット
41 ヒートシンク
42 半導体型光源
42a 基板
42b 発光チップ
43 リフレクタ
50 拡散灯具ユニット
51 ヒートシンク
52 半導体型光源
52a 基板
52b 発光チップ
53 リフレクタ
60 集光灯具ユニット
61 ヒートシンク
62 半導体型光源
62a 基板
62b 発光チップ
63 リフレクタ
64 シェード
65 集光レンズ
102 車両
101R,101L 車両用灯具
F 後方焦点
Claims (4)
- 少なくとも集光配光を形成する集光灯具ユニットと、前記集光灯具ユニットよりも拡散された配光を形成する拡散配光用の拡散灯具ユニットと、前記集光灯具ユニットおよび前記拡散灯具ユニットの車両前方側に配置される拡散プレートと、を備えた車両用灯具であって、
前記拡散プレートは、光を車両幅方向に拡散する第1幅方向拡散部と前記集光灯具ユニットの集光レンズに対応する位置に設けられた開口部とを有し、
前記集光灯具ユニットは、光源からの光を車両前方側に反射するリフレクタと、前記リフレクタと前記集光レンズとの間に配置される前記リフレクタで車両前方側に反射される光の一部を遮光するシェードと、を備え、
前記拡散プレートは、前記集光レンズの車両上側の一部に対応する位置が車両上下方向に光を拡散する上下方向拡散部とされていることを特徴とする車両用灯具。 - 前記拡散プレートは、前記第1幅方向拡散部の外周に沿って設けられる部分が前記第1幅方向拡散部と繋がった前記拡散プレートの外縁となる導光部を備え、
前記開口部は、開口縁部が少なくとも前記集光レンズの外周に沿った前記第1幅方向拡散部の縁部と前記導光部とで形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。 - 前記拡散プレートの車両後方側に配置されるハイビーム用灯具ユニットを備え、
前記拡散プレートは、前記ハイビーム用灯具ユニットに対応する部分が前記第1幅方向拡散部と異なる拡散角度で光を車両幅方向に拡散する第2幅方向拡散部とされていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用灯具。 - 少なくとも集光配光を形成する集光灯具ユニットと、前記集光灯具ユニットよりも拡散された配光を形成する拡散配光用の拡散灯具ユニットと、前記集光灯具ユニットおよび前記拡散灯具ユニットの車両前方側に配置される拡散プレートと、を備えた車両用灯具であって、
前記拡散プレートは、光を車両幅方向に拡散する第1幅方向拡散部と前記集光灯具ユニットの集光レンズに対応する位置に設けられた開口部とを有し、
前記拡散プレートは、前記第1幅方向拡散部の外周に沿って設けられる部分が前記第1幅方向拡散部と繋がった前記拡散プレートの外縁となる導光部を備え、
前記開口部は、開口縁部が少なくとも前記集光レンズの外周に沿った前記第1幅方向拡散部の縁部と前記導光部とで形成されていることを特徴とする車両用灯具。
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