JP6467863B2 - 車両用灯具 - Google Patents

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本発明は車両用灯具に関するものである。
従来、光源バルブが設けられた反射板の前部にアウターレンズが配置されており、反射板とアウターレンズとの間に導光板が設けられ、導光板の裏面であって反射板以外のダミー部と対向する部分に塗装による反射膜が形成され、導光板の側部には導光板の端面から光を入射させる側面光源が設けられたダミー部分の発光を可能にすると共に、導光板に隠蔽機能を備えさせて隠蔽専用の他部材を廃する、例えば、テールランプやストップランプに好適である車両用灯具が知られている(特許文献1参照)。
特開2002―100216号公報
ところで、近年、灯具ユニットの小型化に伴い車両用灯具の小型化が進みつつある。このように車両用灯具の小型化が進むと、灯具の発光部も小型化するため、被視認性が低下するという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、小型でありながら高い被視認性の得られる車両用灯具を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために以下の構成によって把握される。
(1)本発明の車両用灯具は、少なくとも集光配光を形成する集光灯具ユニットと、前記集光灯具ユニットよりも拡散された配光を形成する拡散配光用の拡散灯具ユニットと、前記集光灯具ユニットおよび拡散灯具ユニットの車両前方側に配置される拡散プレートと、を備えた車両用灯具であって、前記拡散プレートは、光を車両幅方向に拡散する第1幅方向拡散部と前記集光灯具ユニットの集光レンズに対応する位置に設けられた開口部とを有する。
(2)上記(1)の構成において、前記拡散プレートは、前記第1幅方向拡散部の外周に沿って設けられる部分が前記第1幅方向拡散部と繋がった前記拡散プレートの外縁となる導光部を備え、前記開口部は、開口縁部が少なくとも前記集光レンズの外周に沿った前記第1幅方向拡散部の縁部と前記導光部とで形成されている。
(3)上記(1)又は(2)の構成において、前記拡散プレートの車両後方側に配置されるハイビーム用灯具ユニットを備え、前記拡散プレートは、前記ハイビーム用灯具ユニットに対応する部分が前記第1幅方向拡散部と異なる拡散角度で光を車両幅方向に拡散する第2幅方向拡散部とされている。
(4)上記(1)から(3)のいずれか1つの構成において、前記集光灯具ユニットは、光源からの光を車両前方側に反射するリフレクタと、前記リフレクタと前記集光レンズとの間に配置される前記リフレクタで車両前方側に反射される光の一部を遮光するシェードと、を備え、前記拡散プレートは、前記集光レンズの車両上側の一部に対応する位置が車両上下方向に光を拡散する上下方向拡散部とされている。
本発明によれば、小型でありながら高い被視認性の得られる車両用灯具を提供することができる。
第1実施形態の車両用灯具を備えた車両の平面図である。 第1実施形態の主に拡散プレートを車両前方側から見た正面図である。 図2のA−A線断面図である。 図2のB−B線断面図である。 図2のC−C線断面図である。 第2実施形態の主に拡散プレートを車両前方側から見た正面図である。 図6のD−D線断面図である。 図6のE−E線断面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」と称する)について詳細に説明する。実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。また、実施形態及び図中において、特に断りがない場合、「前」、「後」は、各々、車両の「前進方向」、「後進方向」を示し、「上」、「下」、「左」、「右」は、各々、車両に乗車する運転者から見た方向を示す。
本発明の実施形態に係る車両用灯具は、図1に示す車両102の前方の左右に設けられる車両用灯具(101R,101L)であり、左右の車両用灯具(101R,101L)の構成は左右対称であるため、以下では、左側の車両用灯具101Lについてのみ説明する。
なお、以下では、車両用灯具101Lのことを、単に「車両用灯具」と記載する。
(第1実施形態)
本実施形態の車両用灯具は、車両前方側に開口したハウジング(図示せず)と開口を覆うようにハウジングに取付けられるアウターレンズ(図示せず)を備え、ハウジングとアウターレンズとで形成される灯室内に図2に示す拡散プレート10や拡散プレート10の車両後方側に配置される灯具ユニット(図示せず)が配置されている。
図2は、主に拡散プレート10を車両前方側から見た正面図である。
なお、図2において、右側が車両幅方向の外側であり、左側が車両幅方向の内側であり、上側が車両上下方向の上側であり、下側が車両上下方向の下側になっている。
図2の点線枠11aで示す部分の拡散プレート10よりも車両後方側には、拡散灯具ユニット20(図示せず)が配置されている。
例えば、拡散灯具ユニット20は、ロービーム配光パターンの拡散配光、デイタイムランニングランプ、クリアランスランプ、側方配光用のコーナリングランプなどである。
図3は、図2のA−A線断面図であり、図3に示すように、拡散灯具ユニット20は、ヒートシンク21と、ヒートシンク21上に配置される半導体型光源22と、半導体型光源22からの光を車両前方側に反射するリフレクタ23と、を主に備えている。
ヒートシンク21は、熱伝導性の高い金属部材や樹脂部材などからなり、本実施形態のヒートシンク21はアルミダイガスト製である。
そして、ヒートシンク21には、上面に半導体型光源22を取付ける半導体型光源22の取付部(図示せず)が設けられており、半導体型光源22がこの取付部に固定される。
半導体型光源22は、基板22aと基板22a上に設けられた発光チップ22bとからなり、本実施形態はLED光源であるが、その他、EL(有機EL)やLD等の半導体型光源を好適に用いることもができる。
発光チップ22bは、基板22a上に1つだけ設けられていても、複数設けられても良く、また、発光チップ22bの形状は任意であり、正方形や長方形など所望の形状の発光チップ22bを用いてよい。
なお、発光チップ22bを樹脂封止するようにしてもよい。
リフレクタ23は、車両前方側に開口しており、半導体型光源22を半ドーム状に覆うように配置される。
そして、半導体型光源22からの光は矢印で示すように、例えば、本実施形態では、ロービーム配光パターンの拡散配光を形成するようにリフレクタ23で車両前方側に反射され、リフレクタ23で反射された光は、拡散プレート10の裏面10aから拡散プレート10に入射し、拡散プレート10の表面10bから車両前方側に照射される。
ここで、拡散プレート10の裏面10a若しくは表面10bには、図2に示すように、光を車両幅方向に拡散する第1幅方向拡散部(例えば幅方向拡散プリズム)11が、拡散プレート10の略全体に形成されている。
なお、本実施形態では、水平断面が円弧状で車両上下方向に延びる凸形状(蒲鉾形状)が車両幅方向に連続しているような面形状とするように、裏面10a若しくは表面10bを形成することで横方向拡散プリズムを形成している。
そして、リフレクタ23は、半導体型光源22からの光の一部を車両幅方向の外側及び車両幅方向の内側にも照射するように形成されている。
このため、拡散灯具ユニット20からの光は、拡散プレート10の前方に位置する拡散プレート10の広範囲に照射され、拡散プレート10の裏面10a若しくは表面10bに設けられる第1幅方向拡散部11によって車両幅方向に拡散され、拡散プレート10全体が均一に面発光するのに寄与する。
なお、本実施形態では、リフレクタ23によって、拡散灯具ユニット20からの光が、拡散プレート10の広い範囲に照射されるようにしているが、拡散灯具ユニット20からの光を、拡散プレート10内で導波させて拡散プレート10全体に光が広がるような態様としてもよい。
一方、図2に示すように、拡散プレート10の車両幅方向の略中央部には、ロービーム配光パターンの集光配光用の集光灯具ユニット30の集光レンズ35に対応する位置に開口部15が設けられている。
図4は、図2のB−B線断面図であり、図4に示すように、集光灯具ユニット30は、プロジェクタタイプの灯具ユニットであり、ヒートシンク31と、ヒートシンク31上に配置される半導体型光源32と、半導体型光源32からの光を車両前方側に反射するリフレクタ33と、ヒートシンク31に設けられたレンズホルダ(図示せず)に取付けられた集光レンズ35と、リフレクタ33と集光レンズ35との間に配置されるシェード34と、を主に備えている。
半導体型光源32は、上述した半導体型光源22と同様であり、基板32aと基板32a上に設けられた発光チップ32bとからなり、本実施形態ではLED光源であるが、その他、EL(有機EL)やLD等の半導体型光源を好適に用いることもができる。
そして、発光チップ32bも発光チップ22bと同様であり、その形状や設けられる個数は任意であり、また、発光チップ32bは樹脂封止されていてもよい。
ヒートシンク31は、熱伝導性の高い金属部材や樹脂部材などからなり、本実施形態では、ヒートシンク21と同様に、ヒートシンク31はアルミダイガスト製である。
そして、ヒートシンク31には、上面に半導体型光源32を取付ける半導体型光源32の取付部(図示せず)が設けられており、半導体型光源32がこの取付部に固定される。
リフレクタ33は、車両前方側に開口しており、半導体型光源32を半ドーム状に覆うように配置される。
そして、半導体型光源32からの光は矢印で示すように、ロービーム配光パターンの集光配光を形成するようにリフレクタ33で車両前方側に反射される。
ここで、本実施形態では、リフレクタ33は、上述のようにロービーム配光パターンの集光配光を形成するだけでなく、半導体型光源32からの一部の光を集光灯具ユニット30に対応する拡散プレート10の開口部15の外側に広く照射するように、半導体型光源32からの一部の光を開口部15の外側に向けて広く反射するようにも形成されている。
なお、本実施形態では、リフレクタ33で開口部15の外側に光を反射することで、光が開口部15の外側にも広く照射されるようにしているが、集光灯具ユニット30の集光配光を形成する以外の漏れ光を利用して開口部15の外側に広く光が照射されるようにしても良い。
シェード34は、集光レンズ35の後方焦点F若しくは後方焦点Fの近傍に配置され、リフレクタ33で反射された光のうち、集光レンズ35の車両下側に向かう光を遮光し、例えば、ロービーム配光パターンの斜めカットオフラインなどを形成する。
なお、シェード34は位置の切り替えが可能なシェードとしても良く、このシェードの位置の切り替えによって、集光灯具ユニット30の配光パターンが、ハイビーム配光パターンとロービーム配光パターンとに切り替えられるようにしても良い。
ここで、拡散プレート10について見てみると、図2及び図4に示すように、拡散プレート10の集光レンズ35の上側の一部に対応する位置には、集光レンズ35から車両前方側に照射される光を車両上下方向に拡散する上下方向拡散部(例えば上下方向拡散プリズム)13が設けられている。
なお、本実施形態では、図4に示すように、鉛直断面が円弧状で車両幅方向に延びる凸形状(蒲鉾形状)が車両上下方向に連続しているような面形状とするように、上下方向拡散部13に対応する部分の裏面を形成することで上下方向拡散プリズムを形成しているが、この上下方向拡散プリズムは、上下方向拡散部13に対応する部分の表面に設けるようにしてもよい。
したがって、集光レンズ35から車両前方に照射される光のうち、拡散プレート10の開口部15へと照射される集光配光を形成するための光は、拡散プレート10に拡散されることなく、拡散プレート10を素通りして、カットオフラインを有する良好なロービーム配光パターンの集光配光を形成する。
また、集光レンズから車両前方に照射される光のうち、開口部15の外側に広く照射される光で、拡散プレート10の第1幅方向拡散部11の設けられたところに照射された光は、第1幅方向拡散部11によって車両幅方向に拡散され、拡散プレート10全体の均一な面発光に寄与する。
一方、集光レンズから車両前方に照射される光のうち、開口部15の外側に広く照射される光で、拡散プレート10の上下方向拡散部13の設けられたところに照射された光は、上下方向拡散部13によって、車両上下方向に拡散されて、例えば、オーバーヘッドパターンを形成する。
なお、本実施形態では、上下方向拡散部13でオーバーヘッドパターンを形成しているが、上下方向拡散部13の使用用途はオーバーヘッドパターンを形成するものに限定されるものではない。
例えば、上下方向拡散部13は、ロービーム配光パターンがカットオフラインを境にくっきり明暗が分かれるのを抑制するためのカットオフラインの明暗境界の緩和に用いるようにしてもよい。
再び、図2に戻って、拡散プレート10に着目すると、拡散プレート10には、第2幅方向拡散部12が設けられている。
この第2幅方向拡散部12は、拡散プレート10の車両後方側に配置される図示しないハイビーム用灯具ユニット40に対応する部分に設けられる。
例えば、ハイビーム用灯具ユニット40は、ハイビームとデイタイムランニングランプとが兼用ができる灯具ユニットでもよく、また、デイタイムランニングランプでも良い。
第2幅方向拡散部12は、先ほど説明した拡散プレート10の略全体に設けられている第1幅方向拡散部11と異なる拡散角度で光を車両幅方向に拡散するように、例えば、車両幅方向に設けられる幅方向拡散プリズムの円弧状のR形状、及び、ピッチが第1幅方向拡散部11と異なるように形成されている。
図5は、図2のC−C線断面図であり、図5に示すように、ハイビーム用灯具ユニット40は、ヒートシンク41と、ヒートシンク41上に配置される半導体型光源42と、半導体型光源42からの光を車両前方側に反射するリフレクタ43と、を主に備えている。
半導体型光源42は、上述した半導体型光源22と同様であり、基板42aと基板42a上に設けられた発光チップ42bとからなり、本実施形態ではLED光源であるが、その他、EL(有機EL)やLD等の半導体型光源を好適に用いることもができる。
そして、発光チップ42bも発光チップ22bと同様であり、その形状や設けられる個数は任意であり、また、発光チップ42bは樹脂封止されていてもよい。
ヒートシンク41は、熱伝導性の高い金属部材や樹脂部材などからなり、本実施形態では、ヒートシンク21と同様に、ヒートシンク41はアルミダイガスト製である。
そして、ヒートシンク41には、上面に半導体型光源42を取付ける半導体型光源42の取付部(図示せず)が設けられており、半導体型光源42がこの取付部に固定される。
リフレクタ43は、車両前方側に開口しており、半導体型光源42を半ドーム状に覆うように配置される。
そして、半導体型光源42からの光は矢印で示すように、例えば、ハイビーム配光パターンを形成するようにリフレクタ43で車両前方側に反射される。
また、リフレクタ43は、半導体型光源42からの一部の光を利用して、第2幅方向拡散部12よりも外側に広く光を照射するように、半導体型光源42からの一部の光を第2幅方向拡散部12よりも外側に広く反射するようにも形成されている。
ここで、拡散プレート10は、全体的には第1幅方向拡散部11とされているが、このハイビーム用灯具ユニット40に対応する拡散プレート10の部分は、第2幅方向拡散部12とされている。
したがって、ハイビーム用灯具ユニット40からのハイビーム配光パターンを形成する光に対しては、ハイビーム配光パターンに適した車両幅方向への光の拡散が行われる。
一方、第2幅方向拡散部12よりも外側に広く照射されるハイビーム用灯具ユニット40からの一部の光が、拡散プレート10の第1幅方向拡散部11の設けられたところに照射され、その光が、第1幅方向拡散部11によって車両幅方向に拡散され、拡散プレート10全体の均一な面発光に寄与する。
以下、上記構成における第1実施形態の作用効果について説明する。
第1実施形態に係る車両用灯具は、灯具ユニット(拡散灯具ユニット20、集光灯具ユニット30、及び、ハイビーム用灯具ユニット40)の車両前方側に配置される拡散プレート10を備え、拡散プレート10は、光を車両幅方向に拡散する拡散プレート10の略全体に設けられた第1幅方向拡散部11と集光灯具ユニット30の集光レンズ35に対応する位置に設けられた開口部15とを有している。
そして、拡散灯具ユニット20からの光は、拡散灯具ユニット20の前方に位置する拡散プレート10の広範囲に照射され、第1幅方向拡散部11で車両幅方向に拡散され、拡散プレート10全体が均一な面発光状態になるのに寄与する。
また、集光灯具ユニット30から照射される集光配光を形成するための光は、拡散プレート10の開口部15を通じて素通しで車両前方側に照射されるので拡散プレート10で拡散されることなく、カットオフラインを有する良好な集光配光を形成するとともに、集光灯具ユニット30から照射される光のうち、開口部15の外側の第1幅方向拡散部11がある位置に照射される光が、第1幅方向拡散部11で車両幅方向に拡散され、拡散プレート10全体が均一な面発光状態になるのに寄与する。
さらに、第1幅方向拡散部11に広く照射されるハイビーム用灯具ユニット40からの一部の光も、第1幅方向拡散部11よって車両幅方向に拡散され、拡散プレート10全体の均一な面発光に寄与する。
したがって、各灯具ユニット(拡散灯具ユニット20、集光灯具ユニット30、及び、ハイビーム用灯具ユニット40)からの光によって、拡散プレート10全体が均一な面発光状態となるので広い発光面積が得られ、被視認性が向上する。
また、本実施形態では、拡散プレート10の集光レンズ35の上側の一部に対応する部分に光を車両上下方向に拡散する上下方向拡散部13を設けるようにしているので、部品点数を増やすことなく、オーバーヘッドパターンやカットオフラインの明暗境界の緩和を行うことができる。
さらに、拡散プレート10のハイビーム用灯具ユニット40に対応する部分には、ハイビーム配光パターンに適した車両幅方向の光の拡散ができるように、第1幅方向拡散部11と異なる拡散角度で光を車両幅方向に拡散する第2幅方向拡散部12を設けるようにしたので、良好なハイビーム配光パターンを実現することができる。
上記のような拡散プレート10は、第1幅方向拡散部11、第2幅方向拡散部12、及び、上下方向拡散部13に対応する金型の位置に、各拡散部に対応するプリズム形状を形成するための構造を設けるだけで一体成形品として実現することができるので低コストで実現することが可能である。
但し、上記のような一体成形に限定されるものではなく、各拡散部に対応するプレートを作製しておき、それらの部品を組付けることで一体化してもよい。
また、例えば、第2幅方向拡散部12の材質を第1幅方向拡散部11や上下方向拡散部13と異なるものとしたい場合には、二色成形を行うようにしてもよい。
(第2実施形態)
次に、図6を参照しながら、本発明の第2実施形態について説明する。
なお、第1実施形態で説明したのと同様の構成に関しては、説明を割愛する場合がある。
第2実施形態の拡散プレート10’は、拡散プレート10’の外周部がクリアランスランプやデイタイムランニングランプなどとして機能する閉曲線状の導光部16で構成されている。
つまり、第2実施形態の拡散プレート10’では、拡散プレート10’の外周部に沿って光を導光させつつ、車両前方側に光を照射する導光部16が設けられている。
第2実施形態でも、拡散プレート10’は、拡散プレート10’の略全体に、第1実施形態の第1幅方向拡散部11と同様の第1幅方向拡散部(例えば幅方向拡散プリズム)11’が設けられており、導光部16は、第1幅方向拡散部11’の外周に沿って設けられる部分が第1幅方向拡散部11’と一体に繋がっている。
そして、集光レンズ65の外周に沿った第1幅方向拡散部11’の縁部と集光レンズ65の外周に沿った導光部16とで第1実施形態の開口部15と同様の開口部15’が形成されている。
図6の点線枠11a’で示す部分の拡散プレート10’よりも車両後方側には、図6のD−D線断面図である図7に示すように、拡散灯具ユニット50が配置されている。
拡散灯具ユニット50は、ヒートシンク51と、ヒートシンク51上に配置される半導体型光源52と、半導体型光源52からの光を車両前方側に反射するリフレクタ53と、を主に備えている。
半導体型光源52は、上述した半導体型光源22と同様であり、基板52aと基板52a上に設けられた発光チップ52bとからなり、本実施形態ではLED光源であるが、その他、EL(有機EL)やLD等の半導体型光源を好適に用いることもができる。
そして、発光チップ52bも発光チップ22bと同様であり、その形状や設けられる個数は任意であり、また、発光チップ52bは樹脂封止されていてもよい。
ヒートシンク51は、熱伝導性の高い金属部材や樹脂部材などからなり、本実施形態では、ヒートシンク21と同様に、ヒートシンク51はアルミダイガスト製である。
そして、ヒートシンク51には、上面に半導体型光源52を取付ける半導体型光源52の取付部(図示せず)が設けられており、半導体型光源52がこの取付部に固定される。
リフレクタ53は、車両前方側に開口しており、半導体型光源52を半ドーム状に覆うように配置される。
そして、半導体型光源52からの光は矢印で示すように、ロービーム配光パターンの拡散配光を形成するようにリフレクタ53で車両前方側に反射される。
また、リフレクタ53は、半導体型光源52からの光が拡散プレート10’の第1幅方向拡散部11’の設けられている範囲全体に光を照射するように形成されている。
したがって、拡散プレート10’の第1幅方向拡散部11’の設けられている範囲全体が均一な面発光状態となり、広い発光面積が確保できるので被視認性が向上する。
一方、拡散プレート10’の開口部15’に対応した車両後方側には、図6のE−E線断面図である図8に示すように、集光灯具ユニット60が配置されている。
集光灯具ユニット60は、ヒートシンク61と、ヒートシンク61上に配置される半導体型光源62と、半導体型光源62からの光を車両前方側に反射するリフレクタ63と、ヒートシンク61に設けられたレンズホルダ(図示せず)に取付けられた集光レンズ65と、リフレクタ63と集光レンズ65との間に配置されるシェード64と、を主に備えている。
半導体型光源62は、上述した半導体型光源22と同様であり、基板62aと基板62a上に設けられた発光チップ62bとからなり、本実施形態ではLED光源であるが、その他、EL(有機EL)やLD等の半導体型光源を好適に用いることもができる。
そして、発光チップ62bも発光チップ22bと同様であり、その形状や設けられる個数は任意であり、また、発光チップ62bは樹脂封止されていてもよい。
ヒートシンク61は、熱伝導性の高い金属部材や樹脂部材などからなり、本実施形態では、ヒートシンク21と同様に、ヒートシンク61はアルミダイガスト製である。
そして、ヒートシンク61には、上面に半導体型光源62を取付ける半導体型光源62の取付部(図示せず)が設けられており、半導体型光源62がこの取付部に固定される。
シェード64は、集光レンズ65の後方焦点F若しくは後方焦点Fの近傍に配置され、リフレクタ63で反射された光のうち、集光レンズ65の車両下側に向かう光を遮光し、例えば、ロービーム配光パターンの斜めカットオフラインなどを形成する。
リフレクタ63は、車両前方側に開口しており、半導体型光源62を半ドーム状に覆うように配置される。
そして、半導体型光源62からの光は矢印で示すように、ロービーム配光パターンのカットオフラインを有する集光配光を形成するようにリフレクタ63で車両前方側に反射され、拡散プレート10’の開口部15’を素通しで通ることで拡散プレート10’によって拡散されることなく、カットオフラインを有する良好なロービーム配光パターンの集光配光を形成する。
一方、図6に示すように、第2実施形態では、導光部16の端面16aに対向して配置され、導光部16に光を入射させるための半導体型光源17が設けられる。
なお、この半導体型光源17も半導体型光源22と同様に、基板上に発光チップが設けられたもので良く、LED、EL(有機EL)やLD等、各種の半導体型光源を使用して良い。
この半導体型光源17からの光は、導光部16の端面16aから導光部16内に入射し、導光部16内を導波しながら車両前方側に向けて出射する。
また、導光部16内を導波する光の一部は、第1幅方向拡散部11’内にも入射し、第1幅方向拡散部11’が面発光することで被視認性が向上する。
なお、導光部16内を導波する光を第1幅方向拡散部11’へと入射させるように、導光部16に第1幅方向拡散部11’へと光を反射する反射プリズムを設けるようにしてもよい。
また、集光灯具ユニット60は、シェード64を駆動できるようにして、ロービーム配光パターンとハイビーム配光パターンとの切換えができる灯具ユニットとしてもよい。
つまり、シェード64が、図8において、図下方向に退避するように駆動する構成を有するものとして、シェード64を退避させると、集光灯具ユニット60からの光がハイビームに適した配光となるようにした灯具ユニットを用いるようにしてもよい。
以下、上記構成における第2実施形態の作用効果について説明する。
第2実施形態においても、拡散灯具ユニット50からの光によって拡散プレート10’が面発光し、発光面積が増加するので被視認性が向上する。
また、拡散プレート10’の集光灯具ユニット60の集光レンズ65に対応する位置には、開口部15’が設けられているので、集光灯具ユニット60からの光は、拡散プレート10’で拡散されることなく、第1実施形態と同様に、素通しで車両前方側に照射されるので、良好な集光配光となる。
一方、第2実施形態の拡散プレート10’では、クリアランスランプやデイタイムランニングランプなどを構成する導光部16を第1幅方向拡散部11’に一体に繋がるように設けるようにしているので、クリアランスランプやデイタイムランニングランプなどを点灯すると、導光部16のみならず、第1幅方向拡散部11’も発光するので、クリアランスランプやデイタイムランニングランプなどの被視認性も向上する。
クリアランスランプやデイタイムランニングランプなどを構成するための導光部を導光部材として別に作製する場合、部品点数が多くなるとともに、その導光部材を取付けるための構成なども必要となるので製造コストが上昇するが、上記のように拡散プレート10’の一部として導光部16を設けるようにすることで部品点数や取付け構造などを削減することができるので製造コストの上昇を抑制することが可能である。
また、クリアランスランプやデイタイムランニングランプなどを構成する導光部16を第1幅方向拡散部11’に一体に設けるようにしたので、導光部材を用いて別の灯具ユニットとしてクリアランスランプやデイタイムランニングランプなどを構成する場合に比べ、コンパクト化が可能であるので、更なる車両用灯具の小型化ができる。
以上、具体的な実施形態を基に本発明の説明を行ってきたが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。
第1実施形態では、ハイビーム用灯具ユニット40として、ヒートシンク41上に半導体型光源42を配置した場合を示したが、例えば、ハイビーム用灯具ユニットは、車両前方側に開口したリフレクタの中央部にバルブタイプの光源が設けられたものでもよい。
このように、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明の技術的範囲に含まれるものであり、そのことは、特許請求の範囲の記載から当業者にとって明らかである。
10,10’ 拡散プレート
10a 裏面
10b 表面
11,11’ 第1幅方向拡散部
12 第2幅方向拡散部
13 上下方向拡散部
15,15’ 開口部
16 導光部
16a 端面
17 半導体型光源
20 拡散灯具ユニット
21 ヒートシンク
22 半導体型光源
22a 基板
22b 発光チップ
23 リフレクタ
30 集光灯具ユニット
31 ヒートシンク
32 半導体型光源
32a 基板
32b 発光チップ
33 リフレクタ
34 シェード
35 集光レンズ
40 ハイビーム用灯具ユニット
41 ヒートシンク
42 半導体型光源
42a 基板
42b 発光チップ
43 リフレクタ
50 拡散灯具ユニット
51 ヒートシンク
52 半導体型光源
52a 基板
52b 発光チップ
53 リフレクタ
60 集光灯具ユニット
61 ヒートシンク
62 半導体型光源
62a 基板
62b 発光チップ
63 リフレクタ
64 シェード
65 集光レンズ
102 車両
101R,101L 車両用灯具
F 後方焦点

Claims (4)

  1. 少なくとも集光配光を形成する集光灯具ユニットと、前記集光灯具ユニットよりも拡散された配光を形成する拡散配光用の拡散灯具ユニットと、前記集光灯具ユニットおよび前記拡散灯具ユニットの車両前方側に配置される拡散プレートと、を備えた車両用灯具であって、
    前記拡散プレートは、光を車両幅方向に拡散する第1幅方向拡散部と前記集光灯具ユニットの集光レンズに対応する位置に設けられた開口部とを有し、
    前記集光灯具ユニットは、光源からの光を車両前方側に反射するリフレクタと、前記リフレクタと前記集光レンズとの間に配置される前記リフレクタで車両前方側に反射される光の一部を遮光するシェードと、を備え、
    前記拡散プレートは、前記集光レンズの車両上側の一部に対応する位置が車両上下方向に光を拡散する上下方向拡散部とされていることを特徴とする車両用灯具。
  2. 前記拡散プレートは、前記第1幅方向拡散部の外周に沿って設けられる部分が前記第1幅方向拡散部と繋がった前記拡散プレートの外縁となる導光部を備え、
    前記開口部は、開口縁部が少なくとも前記集光レンズの外周に沿った前記第1幅方向拡散部の縁部と前記導光部とで形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 前記拡散プレートの車両後方側に配置されるハイビーム用灯具ユニットを備え、
    前記拡散プレートは、前記ハイビーム用灯具ユニットに対応する部分が前記第1幅方向拡散部と異なる拡散角度で光を車両幅方向に拡散する第2幅方向拡散部とされていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用灯具。
  4. 少なくとも集光配光を形成する集光灯具ユニットと、前記集光灯具ユニットよりも拡散された配光を形成する拡散配光用の拡散灯具ユニットと、前記集光灯具ユニットおよび前記拡散灯具ユニットの車両前方側に配置される拡散プレートと、を備えた車両用灯具であって、
    前記拡散プレートは、光を車両幅方向に拡散する第1幅方向拡散部と前記集光灯具ユニットの集光レンズに対応する位置に設けられた開口部とを有し、
    前記拡散プレートは、前記第1幅方向拡散部の外周に沿って設けられる部分が前記第1幅方向拡散部と繋がった前記拡散プレートの外縁となる導光部を備え、
    前記開口部は、開口縁部が少なくとも前記集光レンズの外周に沿った前記第1幅方向拡散部の縁部と前記導光部とで形成されていることを特徴とする車両用灯具。
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