JP2014120349A - 車両用灯具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 低コストで太陽光による灯室内の部材の損傷を抑制できる車両用灯具を提供する。
【解決手段】 開口部11aを備えたハウジング11と、開口部11aを閉塞し、ハウジング11とともに灯室Sを形成するアウターカバー12と、灯室S内に配置され、灯具前方に向かって光を出射させる投影レンズ20と、を備え、アウターカバー12には、透明樹脂部37と不透明樹脂部38とが一体的に成形されており、不透明樹脂部38は少なくとも、投影レンズ20の灯具上方に設けられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両に取り付けられる車両用灯具に関する。
車両用灯具として、ハウジングと、このハウジングの開口を塞ぐアウターカバーとによって形成された灯室の内部に、光源や投影レンズが収容されたものが知られている。このような灯具において、投影レンズの集光点に部材が配置されていると、太陽光によって部材が損傷する虞があることが知られている。
そこで、特許文献1は、シェードを透明材料によって形成している。太陽光を透過させてシェードが加熱されることを抑制し、部材の損傷を抑制している。また、特許文献2に記載の車両用灯具は、アウターカバーに赤外線反射膜を設けている。この赤外線反射膜により赤外線が灯室内に入射することを抑制し、部材の損傷を抑制している。
特開2011−100555号公報 特開2010−262767号公報
しかし、上述のような構成では、比較的高価な透明樹脂が必要となったり、赤外線反射膜を形成する工程が必要になったりし、車両用灯具の製造コストが嵩んでしまう。
そこで本発明は、低コストで太陽光による灯室内の部材の損傷を抑制できる車両用灯具を提供することを目的とする。
上記課題を解決することのできる本発明の車両用灯具は、
開口部を備えたハウジングと、
前記開口部を閉塞し、前記ハウジングとともに灯室を形成するアウターカバーと、
前記灯室内に配置され、灯具前方に向かって光を出射させる投影レンズと、を備え、
前記アウターカバーには、透明樹脂部と不透明樹脂部とが一体的に成形されており、
前記不透明樹脂部は少なくとも、前記投影レンズの灯具上方に設けられている。
本発明の車両用灯具において、前記不透明樹脂部は、灯具正面から見て、前記灯室の少なくとも一部を覆うように形成されていてもよい。
本発明の車両用灯具において、前記開口部が前記灯室の上側を向いていてもよい。
本発明の車両用灯具において、前記不透明樹脂部は、前記灯室に対して前記透明樹脂部よりも外側に設けられていてもよい。
本発明の車両用灯具において、前記透明樹脂部のゲート痕が前記不透明樹脂部で覆われていてもよい。
本発明の車両用灯具によれば、低コストで太陽光による灯室内の部材の損傷を抑制できる車両用灯具が提供される。
本発明の第1実施形態に係る車両用灯具の断面図である。 図1に示した車両用灯具の正面図である。 図1に示した車両用灯具の上面図である。 変形例に係るアウターカバーの断面図である。 本発明の第2実施形態に係る車両用灯具の断面図である。 図5に示した車両用灯具の正面図である。
以下、本発明に係る車両用灯具の実施の形態の例を、図面を参照して説明する。
<第1実施形態>
まず、第1実施形態に係る車両用灯具について説明する。
図1は、第1実施形態に係る車両用灯具の断面図である。図2は、第1実施形態に係る車両用灯具の正面図である。図3は、第1実施形態に係る車両用灯具の上面図である。以下の実施形態の説明では、前方とは車両の前方を意味する。
(全体構成)
図1に示すように、本実施形態の車両用灯具10は、ハウジング11と、アウターカバー12と、灯具ユニット13とを備えており、灯室S内に灯具ユニット13が収容されている。アウターカバー12は透明樹脂部37と不透明樹脂部38とを備えている。この車両用灯具10は、車両前部のボンネット14の上部に設置されている。
ハウジング11は、車両のボンネット14の上面に設けられ上方に開口する取付孔14aに嵌め込まれている。ハウジング11は、灯室Sの上側に開口する開口部11aを有している。アウターカバー12は、この開口部11aを覆うように、ハウジング11に取り付けられている。このアウターカバー12をハウジング11に取り付けることで、ハウジング11の開口部11aが閉塞される。ハウジング11とアウターカバー12とで密閉された灯室Sが形成されている。
ハウジング11は、例えば合成樹脂材料により一体に形成されている。この合成樹脂材料としては、例えばポリカーボネート樹脂(PC樹脂)、ポリカーボネートABS樹脂(PC−ABS樹脂)、ABS樹脂等が好ましく用いられる。
灯具ユニット13は、ハウジング11の底面11bに設けられたエイミングユニット15の上部に配置されている。灯具ユニット13は、灯具前方へ向かって光を照射する。灯具ユニット13は、投影レンズ20と、第一光学系21と、第二光学系22とを有している。投影レンズ20は、車両前後方向を向く光軸を有する。この投影レンズ20の後方に、第一光学系21及び第二光学系22が配置されている。
灯具ユニット13は、エイミングユニット15に支持されて水平に延在する支持板28を有している。この支持板28は、第一光学系21と第二光学系22との間に配置されている。
第一光学系21は、ロービーム配光パターンを形成する。第一光学系21は、第一光源31と、第一リフレクタ32とを有している。第一光源31は、LED(Light Emitting Diode)からなるもので、支持板28の上面に固定されて略上向きに発光する。第一リフレクタ32は、楕円を基調とする自由曲面からなる内面を有しており、第一光源31からの光を前方へ向けて反射させて投影レンズ20の後方焦点近傍に収束させる。支持板28の前端28aが、第一光源31からの直接光の一部および第一リフレクタ32からの反射光の一部を遮り、ロービーム配光パターンのカットオフラインを形成する。
第二光学系22は、第一光学系21とともに光を照射してハイビーム配光パターンを形成する。第二光学系22は、第二光源35と、第二リフレクタ36とを有している。第二光源35は、LED(Light Emitting Diode)からなるもので、支持板28の下面に固定されて略下向きに発光する。第二リフレクタ36は、楕円を基調とする自由曲面からなる内面を有しており、第二光源35からの光を前方へ向けて反射させて投影レンズ20の後方焦点近傍に収束させる。
灯具ユニット13の下方の前方には、クリアランス照明部52が設けられている。クリアランス照明部52は、基板53と、この基板53の上面に実装された複数のクリアランス光源54とを有している。クリアランス光源54は、LED(Light Emitting Diode)等からなる。これらのクリアランス光源54が点灯すると、その光がエクステンション51の窓部51aからアウターカバー12の透明樹脂部37を通してクリアランス照明として外部へ照射される。
車両用灯具10には、灯室S内に、エクステンション51が設けられている。このエクステンション51は板状に形成されており、その表面には、メッキや塗装が施されている。
エクステンション51は、灯具前方側に設けられた第一の窓部51aと、第二の窓部51bとを備えている。エクステンション51は、灯具内部の構造物が前方に露出されることを防止する部材であり、灯具の意匠性を高める機能を有している。図2に示すように、灯具の前方から見て、第一の窓部51aからは、クリアランス照明部52が露出されている。灯具の前方から見て、第二の窓部51bからは、投影レンズ20が露出されている。
上記構造の車両用灯具10において、灯具ユニット13の第一光学系21の第一光源31が点灯されると、その光の一部が支持板28の前端28aで遮蔽されて、投影レンズ20から灯具前方へ照射され、アウターカバー12の透明樹脂部37を通して車両前方へ照射されてロービーム配光パターンが形成される。
また、灯具ユニット13の第一光学系21の第一光源31及び第二光学系25の第二光源35が点灯されると、その光が直接または第一リフレクタ32及び第二リフレクタ36で反射して投影レンズ20から灯具前方へ照射され、アウターカバー12の透明樹脂部37を通して車両前方へ照射されてハイビーム配光パターンが形成される。
さらに、クリアランス照明部52のクリアランス光源54が点灯されると、その光がエクステンション51の窓部51aからアウターカバー12の透明樹脂部37を通してクリアランス照明として外部へ照射される。
(アウターカバー)
図1に戻り、アウターカバー12は、その周縁が、ハウジング11の開口部11aの縁部に固定されている。なお、ハウジング11へのアウターカバー12の固定の仕方としては、レーザー溶着や接着剤を用いて接着しても良い。このアウターカバー12には、灯具前後方向の中央部分に、上方へ膨出する膨出部41が形成されている。この膨出部41の下方に、灯具ユニット13が配置されている。
アウターカバー12の透明樹脂部37と不透明樹脂部38とは一体的に成形されている。透明樹脂部37は、灯室Sの開口部11aの全体を覆う形状で、一様な厚みを有している。
不透明樹脂部38は、この透明樹脂部37の一部を覆うように設けられている。この不透明樹脂部38は、少なくとも投影レンズ20の灯具上方に設けられている。本実施形態においては、不透明樹脂部38は、灯室Sに対して透明樹脂部37よりも外側で、投影レンズ10の上方から灯室Sの後方端部にかけて形成されている。また、不透明樹脂部38は、灯具正面から見て、灯室Sの少なくとも一部を覆うように形成されている(図2参照)。
ここで、投影レンズ20の光軸を含んで鉛直方向に延びる断面(図1の断面)において、不透明樹脂部38の前端38aは、投影レンズ20よりも前方で、投影レンズ20から出射されてロービーム配光パターンやハイビーム配光パターンを形成する光を遮らない位置まで延ばされている。これにより、灯具ユニット13から照射される光は、不透明樹脂部38で遮られることなく、透明樹脂部37を通して車両前方へ照射される。
アウターカバー12の透明樹脂部37は、透明の合成樹脂材料により形成されており、全体の肉厚が略一様とされている。この透明樹脂部37は、例えば、アクリル樹脂(PMMA)等の合成樹脂材料で形成されている。
アウターカバー12の不透明樹脂部38は、不透明の合成樹脂材料により形成されており、例えば、有色にするなどによって不透明とされている。なお、不透明とは、完全に光を遮るものだけを意味するものではなく、光の一部を透過する半透明のものも含む概念である。
この不透明樹脂部38は、透明樹脂部37よりも耐熱性の高い、例えば、ポリカーボネート樹脂(PC樹脂)、ポリカーボネートABS樹脂(PC−ABS樹脂)等の合成樹脂材料で形成されている。
このアウターカバー12は、例えば、透明樹脂部37を形成する合成樹脂材料及び不透明樹脂部38を形成する合成樹脂材料を、成形用の型へ射出して成形する二色成形によって成形することができる。
ところで、一般に車両用灯具では、投影レンズの集光点にリフレクタ、シェード、エクステンションなどの部材が配置されていることがある。これらの部材が、集光された太陽光によって損傷する虞がある。
しかし、本実施形態に係る車両用灯具10によれば、投影レンズ20の灯具上方に不透明樹脂部が配置されている。このため、投影レンズ20に灯具上方から太陽光が入射しようとしても、不透明樹脂部38によって投影レンズ20への太陽光の入射を遮ることができる。太陽光が灯室S内で集光されることがないので、灯室S内の部材を高価な透明樹脂で形成する必要がない。したがって、低コストで太陽光による損傷が防止された車両用灯具10を提供することができる。
また、不透明樹脂部38を、透明樹脂部37とともに二色成形によって形成することができるので、安価にアウターカバー12を形成することができる。これによっても、太陽光による損傷が防止された車両用灯具10を安価に提供することができる。さらに、灯室S内に太陽光を遮蔽する部材を設ける必要がないので、灯具の大型化を招くこともない。
しかも、図2に示したように、不透明樹脂部38は、灯具正面から見て、灯室Sの少なくとも一部を覆うように形成されているので、不透明樹脂部38をエクステンションとしても機能させることができる。これにより、エクステンション51の大きさを小さくしたり必要な個数を減らしたり、あるいは完全にエクステンションを含まないように灯具を構成することができる。これによって、部品点数が削減され、さらにコストを低減できる。
また、本実施形態に係る車両用灯具10では、図1に示したように、ハウジング11は、開口部11aが灯室Sの上側を向くように、配置されている。このように、開口部11aが灯室Sの上側を向いている灯具は、開口部11aが灯室Sの前側を向いている灯具に比べて、投影レンズ20に太陽光が入りやすい。この場合でも、投影レンズ20の灯具上方に配置された不透明樹脂部38が太陽光を遮るので、開口部11aが上方を向く灯具に本発明を適用するとより効果的である。
上記本実施形態のような車両用灯具10とは異なり、一般的に車両の前部にアウターカバーが前方を向くように取り付けられる車両用灯具においては、アウターカバーに耐衝撃性が高いポリカーボネートが用いられている。地面から近い位置にアウターカバーが位置するために、前走車の車輪が跳ね上げた石がアウターカバーに衝突する虞があるためである。
しかし本実施形態のようにボンネット搭載型の車両用灯具10では、地面から離れた位置にアウターカバー12が位置する。このため、車両の走行時に跳ねる石がアウターカバー12と衝突する虞が少ない。そのため、アウターカバー12としてポリカーボネートより強度の低い材料を用いることができる。そこで例えば、ポリカーボネートより透明性の高いアクリル樹脂をアウターカバー12として用いることができる。このアクリル樹脂でアウターカバー12を形成すると、加工が容易なレーザー溶着でハウジング11に固定することができる。
さらに上記本実施形態においては、不透明樹脂部38が灯室Sに対して透明樹脂部37よりも外側に設けられている。このため、不透明樹脂部38は、透明樹脂部37よりも低温の領域に配置される。また、不透明樹脂部38は走行風に曝されて、熱交換が促進される。したがって、不透明樹脂部38が太陽光を吸収し温度が上昇しても、不透明樹脂部38は外部に向かって効率よく放熱させることができる。
上述したように、アウターカバー12を透明樹脂と不透明樹脂とを用いて二色成形によって形成される。このアウターカバー12の形成時には、成形型への樹脂の注入口(ゲート)に対応する位置に、ゲート痕が形成されてしまうことがある。このゲート痕がアウターカバー12の外表面に現れてしまうと、車両用灯具10の意匠性を損ねてしまうことがある。
しかし、本実施形態に係る車両用灯具10においては、図3に示すように、透明樹脂部37の射出成形時にゲート痕Gが生じる位置を覆うように、不透明樹脂部38が透明樹脂部37の外側に形成される。つまり、ゲート痕Gが生じている場合には、ゲート痕Gは不透明樹脂部38で覆われている。これにより、透明樹脂部37のゲート痕Gが外表面に現れることがなく、車両用灯具10の意匠性が損なわれることがない。
このため、ゲート痕Gによる意匠性の低下という問題を考慮することなく、ゲート位置を設定することができる。このため、ゲート位置を樹脂成形に最適な位置に設け、歩留まりを高めることができる。
また、大きな面積を有する形状に透明樹脂部37を形成する場合には、成形材料の流動性などを考慮して、ゲートを複数設定する場合がある。この場合には、別々のゲートから注入された樹脂が合流するときにウェルドラインが生じることがある。このウェルドラインも、アウターカバー12の外表面に現れてしまうと、車両用灯具10の意匠性を損ねてしまう虞がある。
しかし、本実施形態に係る車両用灯具10においては、図3に示すように、透明樹脂部37の射出成形時にウェルドラインLが生じる位置を覆うように、不透明樹脂部38が透明樹脂部37の外側に形成される。つまり、ウェルドラインLが生じている場合には、ウェルドラインLは不透明樹脂部38で覆われている。これにより、透明樹脂部37のウェルドラインLが外表面に現れることがなく、車両用灯具10の意匠性が損なわれることがない。
このため、ウェルドラインLによる意匠性低下の問題を考慮することなく、ゲートを複数設定することができる。このため、ゲートを樹脂成形に最適な位置に複数設け、歩留まりを高めることができる。
また、透明樹脂部37は、樹脂成形のしやすさを考慮すると、その厚みを略均一に形成することが好ましい。一方で、アウターカバー12は、多数の曲面から構成されている。このため、透明樹脂部37だけでは強度が他の部位に比べて不足しがちな部位が生じることがある。そこで、強度が不足しそうな部位に不透明樹脂部38を設け、アウターカバー12全体として十分な強度を確保することもできる。
なお、これとは異なり、透明樹脂部だけで必要な強度を確保しようと、透明樹脂部に部分的に厚みの大きな箇所を作ろうとすると、アウターカバーの樹脂成形時にヒケが生じやすく、歩留まりが低下してしまう。しかし、本実施形態によれば、透明樹脂と不透明樹脂による二色成形によりアウターカバー12を形成している。このため、ヒケが生じにくく、歩留まりを高めることができる。
なお、上記実施形態の車両用灯具10では、透明樹脂部37の外側に不透明樹脂部38を設けたアウターカバー12を備えたが、図4に示す変形例のように、透明樹脂部37の内側に不透明樹脂部38を設けても良い。
図4は、変形例に係るアウターカバーの断面図である。
図4に示すように、このアウターカバー12Aでは、透明樹脂部37の内側に不透明樹脂部38が設けられている。また、このアウターカバー12Aでは、不透明樹脂部38が透明樹脂部37よりも耐熱性の高い合成樹脂材料で形成されている。
灯具ユニット13による照明時には灯室S内に熱が生じる。内側の不透明樹脂部38を耐熱性の高い合成樹脂材料で形成することにより、熱源である灯具ユニット13と不透明樹脂部38との隙間を短く設定することができる。これにより、アウターカバー12Aの熱による変形を抑えつつ、車両用灯具13の大型化を抑制することできる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る車両用灯具について説明する。
図5は、第2実施形態に係る車両用灯具の断面図である。図6は、第2実施形態に係る車両用灯具の正面図である。
図5に示すように、この車両用灯具60は、灯室Sの前側に開口する開口部61aを備えたハウジング61を有している。開口部61aにアウターカバー62が取り付けられて灯室Sが形成されている。
この車両用灯具60の灯室Sには、灯具ユニット63が設けられており、この灯具ユニット63から出射した光がアウターカバー62を通して灯具前方へ照射される。灯具ユニット63は、エイミングユニット64上に設けられた光源65と、この光源65の光を灯具前方へ反射させるリフレクタ66と、光源65からの直接光及びリフレクタ66からの反射光を灯具前方へ出射させる投影レンズ67とを備えている。
この車両用灯具60においても、アウターカバー62には、透明樹脂部71と不透明樹脂部72とが、一体的に形成されている。不透明樹脂部72は、透明樹脂部71の外側に設けられている。
図6に示すように、不透明樹脂部72は、少なくとも投影レンズ67の灯具上方に設けられている。このように、第2実施形態に係る車両用灯具60の場合も、投影レンズ67に灯具上方から太陽光が入射しようとしても、不透明樹脂部72によって太陽光が遮られる。このため、太陽光が灯室S内で集光されることがなく、灯室S内の部材の損傷を防止できる。また、この不透明樹脂部72は透明樹脂部71とともに一体成形で形成されるため、低コストで車両用灯具60を提供することができる。
本実施形態では、不透明樹脂部72は、灯具正面から見たときに、投影レンズ20が露出するように、少なくとも一部が開口部61aの内周縁を覆うように形成されている。これにより、不透明樹脂部72をエクステンションとしても機能させている。そこで、本実施形態に係る車両用灯具60は、不透明樹脂部72以外の部材からなるエクステンションを備えていない。これにより、部品点数を削減することができる。また、灯室S内にエクステンションを設ける空間を確保する必要が無く、車両用灯具60を小型に形成できる。
さらに、雨天時には、アウターカバー62の内側で開口部61aの縁にくもりが生じることがある。このくもりは、特にアウターカバー62の内側のうち、開口部61aの外周部の縁部Aや隅部Bに生じることが多い。
本実施形態とは異なり、アウターカバー全体を透明樹脂で形成していた場合には、アウターカバーの内側で生じたくもりが外部から視認されてしまうので、灯具の見栄えが損なわれてしまう。そこで従来は、くもりが生じやすい部分に気流を吹き付けたり、温めたりする対策が採られていたが、コストが嵩んでいた。
しかし、第2実施形態に係る車両用灯具60では、不透明樹脂部72が開口部61aの内周縁を覆う位置に設けられている。このため、アウターカバー62にくもりが生じた場合でも、不透明樹脂部72でくもりを隠すことができる。また、開口部61aを縁取りするように不透明樹脂部72を設けることで、この不透明樹脂部72をエクステンションとして機能させ、灯具のデザイン性を向上させることができる。このように、本実施形態に係る車両用灯具60は、低コストでくもりによる見栄えの低下を防止することもできる。
なお、図5の例では、不透明樹脂部72を灯室Sの外側に設けた例を挙げたが、不透明樹脂72を透明樹脂部71よりも灯室Sの内側に設けても良い。これによっても、外部からくもりが生じたことを見せないことができる。
つまり、本実施形態によれば、開口部を備えたハウジングと、前記開口部を閉塞して前記ハウジングとともに灯室を形成するアウターカバーと、前記灯室内に配置された投影レンズと、を備え、前記アウターカバーは一体的に成形された透明樹脂部と不透明樹脂部とを有し、前記不透明樹脂部の少なくとも一部は前記開口部の内周縁に形成されている、車両用灯具が提供される。
10,60:車両用灯具、11,61:ハウジング、11a,61a:開口部、12,62:アウターカバー、20,67:投影レンズ、37,71:透明樹脂部、38,72:不透明樹脂部、G:ゲート痕、L:ウェルド線、S:灯室

Claims (5)

  1. 開口部を備えたハウジングと、
    前記開口部を閉塞し、前記ハウジングとともに灯室を形成するアウターカバーと、
    前記灯室内に配置され、灯具前方に向かって光を出射させる投影レンズと、を備え、
    前記アウターカバーには、透明樹脂部と不透明樹脂部とが一体的に成形されており、
    前記不透明樹脂部は少なくとも、前記投影レンズの灯具上方に設けられている、車両用灯具。
  2. 前記不透明樹脂部は、灯具正面から見て、前記灯室の少なくとも一部を覆うように形成されている、請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 前記開口部が前記灯室の上側に向いている、請求項1または2に記載の車両用灯具。
  4. 前記不透明樹脂部は、前記灯室に対して前記透明樹脂部よりも外側に設けられている、請求項1から3のいずれか一項に記載の車両用灯具。
  5. 前記透明樹脂部のゲート痕が前記不透明樹脂部で覆われている、請求項1から4のいずれか一項に記載の車両用灯具。
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