JP2014154323A - 灯具ユニットおよび投影レンズ - Google Patents

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Abstract

【課題】車両用灯具において所望の配光を精度よく実現する技術を提供する。
【解決手段】投影レンズ100は、車両用灯具に用いられる投影レンズである。投影レンズ100は、光源から出射した光が入射する入射面100aと、入射面100aから入射した光が灯具前方に向けて出射する凸状の出射面100bと、入射面100aの縁部と出射面100bの縁部とをつなぐつなぎ面100cと、を有する。つなぎ面100cは、(a)投影レンズを車両用灯具に用いる際に下部に位置する領域が平面100c1であり、(b)光軸を含む鉛直断面において、入射面に入射して屈折した光線と光軸との成す角をθ1、平面上において光軸から離れる方向に向かう第1ベクトルV1と光軸を含み車両前方へ向かう第2ベクトルV2との成す角をθ2とすると、θ2>θ1を満たすように構成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、灯具ユニットに関し、特に車両に搭載される灯具ユニットに関する。
従来、車両用灯具に用いられる光源ユニットとして、光源ユニットの光軸上に該光軸と略直交する所定方向へ向けて配置された半導体発光素子と、この半導体発光素子からの光を光軸方向前方へ向けて該光軸寄りに集光反射させるリフレクタと、を備えた光源ユニットが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この光源ユニットを備えた車両用灯具は、光源ユニットの前方に投影レンズが配置されており、光源から出射された光は、投影レンズを介して灯具前方に照射される。投影レンズには、灯具正面から見て丸形の平凸レンズが用いられている。
特開2003−317513号公報
上述の車両用灯具では、光源から出射し、リフレクタで反射された光の一部は、投影レンズの焦点から離れた位置を通過する。このような光は、投影レンズの外周部に近い位置に入射するため、場合によっては、入射面に入射した光が出射面に到達する前に投影レンズの側面の内側で反射することがある。投影レンズの側面の内側で反射した光が、例えば、上方に向かって出射面から出射すると、車両前方においてグレアを生じさせてしまうことになる。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、車両用灯具において所望の配光を精度よく実現する技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の投影レンズは、車両用灯具に用いられる投影レンズである。そして、この投影レンズは、光源から出射した光が入射する入射面と、入射面から入射した光が灯具前方に向けて出射する凸状の出射面と、入射面の縁部と出射面の縁部とをつなぐつなぎ面と、を有する。つなぎ面は、(a)投影レンズを車両用灯具に用いる際に下部に位置する領域が平面であり、(b)光軸を含む鉛直断面において、入射面に入射して屈折した光線と光軸との成す角をθ1、平面上において光軸から離れる方向に向かう第1ベクトルと光軸を含み車両前方へ向かう第2ベクトルとの成す角をθ2とすると、θ2>θ1を満たすように構成されている。
この態様によると、投影レンズへ入射した光が、つなぎ面のうち下部に位置する平面領域において内面反射しにくくなる。その結果、投影レンズへ入射した光のうち出射面から上方に向かって出射される光が低減され、車両前方でのグレアの発生が抑制される。また、つなぎ面が平面であると、例えば、投影レンズを金型で成型する場合に、型から抜きやすくなる。
つなぎ面は、第1ベクトルと第2ベクトルとの成す角θ2が8〜20°の範囲に含まれるように形成されていてもよい。これにより、グレアの抑制と型による成型の容易さとを高いレベルで両立できる。
本発明の別の態様もまた、投影レンズである。この投影レンズは、車両用灯具に用いられる投影レンズである。そして、この投影レンズは、光源から出射した光が入射する入射面と、入射面から入射した光が灯具前方に向けて出射する凸状の出射面と、入射面の縁部と出射面の縁部とをつなぐつなぎ面と、を有する。つなぎ面は、投影レンズを車両用灯具に用いる際に下部に位置する領域において、投影レンズの焦点を通って入射面に直接入射した光線を反射しないように構成されている。
この態様によると、少なくとも投影レンズの焦点を通って入射面に直接入射した光線はつなぎ面で反射されないため、車両前方でのグレアの発生が抑制される。
出射面は、少なくとも投影レンズの下部に位置する領域において、投影レンズの焦点を通って入射面に直接入射した光線が出射しない外縁領域を有してもよい。
入射面および出射面は、投影レンズの焦点から外れた点を通って入射面に直接入射した光線の少なくとも一部の光線が、外縁領域から光軸と平行または光軸より下方に向けて出射するように構成されていてもよい。これにより、車両前方の上方に向かって出射する光線が低減され、車両前方でのグレアの発生が抑制される。
入射面および出射面の少なくとも一方は自由曲面で構成されていてもよい。
本発明の他の態様は灯具ユニットである。この灯具ユニットは、車両用灯具に用いられるものであり、光源を搭載する光源搭載部と、光源よりも車両前方側に配置された上述の投影レンズと、を備えている。光源搭載部は、投影レンズの焦点またはその近傍に設けられていてもよい。
本発明によれば、車両用灯具において所望の配光を精度よく実現する技術を提供することができる。
第1の実施の形態に係る灯具ユニットが搭載された車両用灯具の概略構造を模式的に示す鉛直断面図である。 図2(a)は、比較例に係る灯具ユニットの概略構成を模式的に示した断面図、図2(b)は、図2(a)のA領域の拡大図である。 灯具ユニットによって形成される配光パターンを模式的に示した図である。 図4(a)は、第1の実施の形態に係る灯具ユニットの概略構成を模式的に示した断面図、図4(b)は、図4(a)のB領域の拡大図である。 図5(a)は、第1の実施の形態に係る投影レンズを入射面側から見た背面図、図5(b)は、投影レンズを出射面側から見た正面図、図5(c)は、投影レンズを灯具上方から見た上面図である。 図6(a)は、第1の実施の形態に係る投影レンズの側面図、図6(b)は、投影レンズを下方から見た斜視図である。 図7(a)は、焦点を通過した光線の光路図、図7(b)は、焦点の上方を通過した光線の光路図、図7(c)は、図7(b)に示す光線よりも更に上方を通過した光線の光路図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組合せは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態に係る灯具ユニットが搭載された車両用灯具の概略構造を模式的に示す鉛直断面図である。本実施の形態において説明する車両用灯具1は、車両前方の左右に配置される一対の前照灯ユニットを有する車両用前照灯装置である。一対の前照灯ユニットは実質的に同一の構成であるため、図1には車両用灯具1として左右いずれか一方側に配置される前照灯ユニットの構造を示す。
図1に示すように、車両用灯具1は、車両前方側に開口部を有するランプボディ2と、ランプボディ2の開口部を覆うように取り付けられた透光カバー4とを備える。透光カバー4は、透光性を有する樹脂やガラス等で形成されている。ランプボディ2と透光カバー4とにより形成される灯室3内には、灯具ユニット10が収容されている。
灯具ユニット10は、いわゆるプロジェクタ型の灯具ユニットであり、ブラケット部12と、光源搭載部14と、光源モジュール16(光源)と、リフレクタ18と、シェード部20と、投影レンズ100とを備える。
ブラケット部12は、例えばアルミなどの金属材料で形成された略板状の部材であり、主表面が灯具前後方向を向くように配置されている。ブラケット部12の灯具前方側の主表面には、光源搭載部14が固定されている。ブラケット部12の灯具後方側の主表面には、放熱フィン22が固定されている。ブラケット部12は、辺縁部の所定位置に螺孔を有し、ランプボディ2を貫通して前方に延出するエイミングスクリュー24がこの螺孔に螺合している。これにより、ブラケット部12がランプボディ2に取り付けられている。車両用灯具1は、エイミングスクリュー24によって、灯具ユニット10の光軸Oを水平方向あるいは鉛直方向に調整できるように構成されている。なお、ブラケット部12の形状は特にこれに限定されない。
光源搭載部14は、例えばアルミなどの金属材料で形成され、ブラケット部12の灯具前方側の主表面から灯具前方側に突出している。光源搭載部14は、灯具ユニット10の光軸Oに対して垂直方向上方を向く光源モジュール搭載面14aを有する。光源モジュール搭載面14aには、光源モジュール16が搭載されている。また、光源搭載部14の所定位置には、後述する締結部材26が挿通される挿通孔14bが設けられている。
光源モジュール16は、光出射面が光軸Oに対して垂直方向略上方を向くように配置されている。光源モジュール16は、例えば発光ダイオード(LED)であり、発光素子16aと、発光素子16aを支持する基板16bとを有する。基板16bには、実装される発光素子16aに電力を供給するための配線が設けられている。なお、灯具ユニット10に用いられる光源は、白熱球やハロゲンランプ、放電球等であってもよい。光源モジュール16から発せられた熱は、光源搭載部14およびブラケット部12を介して放熱フィン22に伝達される。
リフレクタ18は、略ドーム状であり、光源モジュール16の上方に配置されて光源搭載部14に固定されている。リフレクタ18は、回転楕円面を基調とした自由曲面で構成される反射面18aを内側に有する。この反射面18aは、第1焦点と、第1焦点よりも灯具前方側に位置する第2焦点とを有する。リフレクタ18は、光源モジュール16の発光部が反射面18aの第1焦点と略一致するように、光源モジュール16との位置関係が定められている。
光源搭載部14の灯具前方側には、シェード部20が設けられている。シェード部20は、光源搭載部14の挿通孔14bから灯具前方側に突出するねじ等の締結部材26によって、光源搭載部14に固定されている。シェード部20は、略水平に配置された平面部20aと、平面部20aよりも灯具前方側で光源光の投影レンズ100への入射を遮らないように下方に湾曲した湾曲部20bとを有する。リフレクタ18は、シェード部20の平面部20aと湾曲部20bとが成す稜線20cが反射面18aの第2焦点の近傍に位置するように、シェード部20との位置関係が定められている。
シェード部20は、レンズホルダとしても機能しうる。そして、シェード部20の湾曲部20bの先端に投影レンズ100の固定部(不図示)が固定されていてもよい。投影レンズ100は、前方側表面が凸面であり、光源搭載部14に搭載される光源モジュール16からの光を灯具前方に投影する透光性部材である。投影レンズ100は、その後方焦点を含む後方焦点面上に形成される光源像を、反転像として灯具前方の仮想鉛直スクリーン上に投影する。投影レンズ100は、灯具ユニット10の光軸O上に、かつ後方焦点がリフレクタ18の反射面18aの第2焦点と略一致する位置に配置されている。投影レンズ100の形状については、後に詳細に説明する。
光源モジュール16の発光素子16aから出射した光は、リフレクタ18の反射面18aにて反射され、反射面18aの第2焦点、すなわち稜線20cの近傍を通って投影レンズ100に入射する。投影レンズ100に入射した光は、投影レンズ100から略平行な光として灯具前方に照射される。また、光源光の一部がシェード部20の平面部20a上にて反射することにより、稜線20cを境界線として光源光が選択的にカットされる。これにより、稜線20cの形状に対応するカットオフラインを有する配光パターンが、車両前方に投影される。
図2(a)は、比較例に係る灯具ユニットの概略構成を模式的に示した断面図、図2(b)は、図2(a)のA領域の拡大図である。なお、比較例に係る灯具ユニット110は、投影レンズ200の形状以外は、第1の実施の形態に係る灯具ユニット10と同様の構成である。
比較例に係る灯具ユニット110において、光源モジュール16の発光素子16aから出射した光は、リフレクタ18の反射面18aにて反射され、反射面18aの第2焦点、すなわち稜線20cの近傍を通って投影レンズ200に入射する。この際、発光素子16aから出射した光の一部は、投影レンズ200の入射面200aの外縁部200a1近傍に入射し屈折される。入射した光は、投影レンズ200の入射面200aと出射面200bとを環状につなぐつなぎ面200cに向かう。つなぎ面200cは、光軸Oを含む断面形状(図2(a)、図2(b)参照)が平らに(直線的に)形成されている。そのため、つなぎ面cに対して鋭角(つなぎ面と光の進行方向とが成す角が鋭角)に到達した光、つまり大きな入射角で到達した光は、つなぎ面200cの内面で全反射される。平らなつなぎ面200cで反射された光は、入射角と同じ反射角で出射面200bに向かうため、出射面200bへの入射角が小さくなる。
そのため、つなぎ面200cで全反射された光は、出射面200bで屈折され、上方に向かって照射される。図3は、灯具ユニット110によって形成される配光パターンを模式的に示した図である。図3に示すように、灯具ユニット110は、水平線(H−H線)より下方に所望のロービーム用配光パターンPLを形成する一方で、水平線より上方の領域PGをも照射している。そのため、車両前方のこのような領域PGに人や車両が存在すると、グレアを与えてしまう。
このように、投影レンズの外縁部近傍に入射した光は、投影レンズの中央部に入射する光と比較して、配光パターンへの利用が比較的難しい。そこで、本発明者が鋭意検討したところ、投影レンズの形状を工夫することで、これらの課題を解決しうることに想到した。
図4(a)は、第1の実施の形態に係る灯具ユニットの概略構成を模式的に示した断面図、図4(b)は、図4(a)のB領域の拡大図である。図5(a)は、第1の実施の形態に係る投影レンズ100を入射面側から見た背面図、図5(b)は、投影レンズ100を出射面側から見た正面図、図5(c)は、投影レンズ100を灯具上方から見た上面図である。図6(a)は、第1の実施の形態に係る投影レンズ100の側面図、図6(b)は、投影レンズ100を下方から見た斜視図である。
なお、図4(a)〜図6(b)において、X軸は光軸Oに平行な軸であり、Y軸は光軸Oに垂直であって灯具左右方向に延在する軸であり、Z軸は光軸Oに垂直であって灯具上下方向に延在する軸である。また、図4(a)、図4(b)は、光軸OとZ軸とを含む平面に沿った断面図に相当する。
図1に示すように、投影レンズ100は、光源モジュール16よりも車両前方側に配置されている。投影レンズ100は、発光素子16aから出射した光がリフレクタ18で反射され、その反射光が入射する入射面100a(図4(a)参照)と、入射面100aから入射した光の少なくとも一部が灯具前方に向けて出射する出射面100b(図4(a)参照)と、入射面100aの外縁部100a1(図4(b)参照)と出射面の外縁部100b1(図4(b)参照)とをつなぐつなぎ面100c(図4(a)参照)と、を有する。出射面100bは、車両前方側が凸状となるように構成されている。また、入射面100aおよび出射面100bは、後述の光学特性を満たす範囲で種々の形状を取り得るが、例えば、入射面100aおよび出射面100bの少なくとも一方は自由曲面で構成されていてもよい。
本実施の形態に係る灯具ユニット10において、図1に示すように、光源モジュール16の発光素子16aから出射した光は、リフレクタ18の反射面18aにて反射され、反射面18aの第2焦点F2、すなわち稜線20cの近傍を通って投影レンズ100に入射する。この際、発光素子16aから出射した光の一部は、投影レンズ100の入射面100aの外縁部100a1近傍に入射し屈折される。
つなぎ面100cは、投影レンズ100を車両用灯具に用いる際に下部に位置する領域が平面100c1である。そして、つなぎ面100cは、光軸O含む鉛直断面において、入射面100aに入射して屈折した光線L1と光軸O(図4(b)では光軸Oと平行な直線O’)との成す角をθ1、平面100c1上において光軸O(または直線O’)から離れる方向に向かう第1ベクトルV1と光軸O(または直線O’)を含み車両前方へ向かう第2ベクトルV2との成す角をθ2とすると、θ2>θ1を満たすように構成されている。
このような形状のつなぎ面100cを有する投影レンズ100は、投影レンズ100へ入射した光が、つなぎ面100cのうち下部に位置する平面領域において内面反射しにくくなる。その結果、投影レンズ100へ入射した光のうち出射面100bから上方に向かって出射される光が低減され、車両前方でのグレアの発生が抑制される。また、つなぎ面100cが平面100c1であると、例えば、投影レンズ100を金型で成型する場合に、型から抜きやすくなる。
なお、つなぎ面100cは、前述の第1ベクトルV1と第2ベクトルV2との成す角θ2が8〜20°の範囲に含まれるように形成されているとよい。これにより、グレアの抑制と型による成型の容易さとを高いレベルで両立できる。
また、つなぎ面100cは、投影レンズ100を車両用灯具に用いる際に下部に位置する領域において、投影レンズ100の焦点F2を通って入射面100aに直接入射した光線を反射しないように構成されている。換言すると、投影レンズ100の出射面100bは、少なくとも投影レンズの下部に位置する領域において、投影レンズ100の焦点F2を通って入射面100aに直接入射した光線が出射しない外縁領域100b2を有していることになる。これにより、少なくとも投影レンズ100の焦点F2を通って入射面100aに直接入射した光線L1はつなぎ面100cで反射されないため、車両前方でのグレアの発生が抑制される。
次に、本実施の形態に係る投影レンズ100において、焦点から外れた位置を通って入射面に直接入射する光線の光路について説明する。図7(a)は、焦点を通過した光線の光路図、図7(b)は、焦点の上方を通過した光線の光路図、図7(c)は、図7(b)に示す光線よりも更に上方を通過した光線の光路図である。
図7(a)に示す光路図では、図4(a)、図4(b)に示す図と同様に、焦点F2を通過した光線L1、L2は、投影レンズ100の入射面100aおよび出射面100bで屈折され、出射面100bから車両前方へ光軸Oとほぼ平行に出射する。また、いずれの光線L1、L2もつなぎ面100cで内面反射することはない。つまり、投影レンズ100の入射面100a、出射面100bおよびつなぎ面100cの形状は、このような光学特性が得られるように構成されている。
図7(b)に示す光路図では、焦点F2の上方へ距離X1だけ離れた位置を通過し、投影レンズ100の入射面100aの外縁部100a1に入射した光線L3は、入射面100aで屈折されつなぎ面100cに沿って出射面100bに到達して再度屈折され、車両前方であって光軸Oよりも下方に向かって出射する。また、焦点F2の上方へ距離X1だけ離れた位置を通過し、入射面100aの中央部近傍に入射した光線L4は、入射面100aおよび出射面100bで屈折され、出射面100bから車両前方であって光軸Oよりも下方に向かって出射する。
図7(c)に示す光路図では、焦点F2の上方へ距離X2(X2>X1)だけ離れた位置を通過し、投影レンズ100の入射面100aの外縁部100a1近傍に入射した光線L5は、入射面100aで屈折された後、つなぎ面100cで内面反射し、出射面100bに到達して再度屈折され、車両前方であって光軸Oよりも下方に向かって出射する。また、焦点F2の上方へ距離X2だけ離れた位置を通過し、光線L5よりも上方で入射面100aに入射した光線L6や入射面100aの中央部近傍に入射した光線L7は、入射面100aおよび出射面100bで屈折され、出射面100bから車両前方であって光軸Oよりも下方に向かって出射する。
図7(a)〜図7(c)に示すように、本実施の形態に係る投影レンズ100の入射面100a、出射面100bおよびつなぎ面100cは、投影レンズ100の焦点F2から外れた点を通って入射面100aに直接入射した光線の少なくとも一部の光線が、光軸Oと平行または光軸Oよりも下方に向けて出射するように構成されている。
特に、外縁領域100b2(図4(b)参照)から出射する光線L3や光線L5は、図7(b)、図7(c)に示すように、外縁領域100b2から光軸Oと平行または光軸Oより下方に向けて出射するように構成されている。
これにより、車両前方の上方に向かって出射する光線が低減され、車両前方でのグレアの発生が抑制される。そのため、灯具ユニット10において、投影レンズ100の外縁部100a1近傍に入射した光は、配光パターンの形成への不必要な寄与が少なくなる。つまり、灯具ユニット10は、図3に示した水平線より上方の領域PGを照射する光が減少し、車両前方に存在する人や車両に対して与えるグレアを低減できる。その結果、灯具ユニット10を車両用灯具に適用した場合に所望の配光を精度よく実現することができる。
以上、本発明を上述の実施の形態を参照して説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、実施の形態の構成を適宜組み合わせたものや置換したものについても本発明に含まれるものである。また、当業者の知識に基づいて実施の形態における組合せや処理の順番を適宜組み替えることや各種の設計変更等の変形を実施の形態に対して加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施の形態も本発明の範囲に含まれうる。
上述の灯具ユニット10は、いわゆる反射型の灯具ユニットであるが、投影レンズ100は、直射型の灯具ユニットであっても適用できる。特に、直射型の灯具ユニットに用いる光源の発光面が広く、投影レンズ100の焦点から離れた位置から光が出射する場合であっても、投影レンズ100のつなぎ面での内面反射が抑えられ、仮に内面反射が生じても光軸よりも上方に光が出射することが抑制される。その結果、図3に示した水平線より上方の領域PGを照射する光が減少し、車両前方に存在する人や車両に対して与えるグレアを低減できる。
1 車両用灯具、 V1 第1ベクトル、 V2 第2ベクトル、 10 灯具ユニット、 14 光源搭載部、 16 光源モジュール、 18 リフレクタ、 100 投影レンズ、 100a 入射面、 100a1 外縁部、 100b 出射面、 100b1 外縁部、 100b2 外縁領域、 100c1 平面、 100c つなぎ面。

Claims (7)

  1. 車両用灯具に用いられる投影レンズであって、
    前記投影レンズは、
    光源から出射した光が入射する入射面と、
    前記入射面から入射した光が灯具前方に向けて出射する凸状の出射面と、
    前記入射面の縁部と前記出射面の縁部とをつなぐつなぎ面と、を有し、
    前記つなぎ面は、
    (a)投影レンズを車両用灯具に用いる際に下部に位置する領域が平面であり、
    (b)光軸を含む鉛直断面において、前記入射面に入射して屈折した光線と光軸との成す角をθ1、前記平面上において光軸から離れる方向に向かう第1ベクトルと光軸を含み車両前方へ向かう第2ベクトルとの成す角をθ2とすると、θ2>θ1を満たすように構成されている、
    ことを特徴とする投影レンズ。
  2. 前記つなぎ面は、前記第1ベクトルと前記第2ベクトルとの成す角θ2が8〜20°の範囲に含まれるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の投影レンズ。
  3. 車両用灯具に用いられる投影レンズであって、
    前記投影レンズは、
    光源から出射した光が入射する入射面と、
    前記入射面から入射した光が灯具前方に向けて出射する凸状の出射面と、
    前記入射面の縁部と前記出射面の縁部とをつなぐつなぎ面と、を有し、
    前記つなぎ面は、投影レンズを車両用灯具に用いる際に下部に位置する領域において、投影レンズの焦点を通って前記入射面に直接入射した光線を反射しないように構成されていることを特徴とする投影レンズ。
  4. 前記出射面は、少なくとも投影レンズの下部に位置する領域において、投影レンズの焦点を通って前記入射面に直接入射した光線が出射しない外縁領域を有することを特徴とする請求項3に記載の投影レンズ。
  5. 前記入射面および前記出射面は、投影レンズの焦点から外れた点を通って前記入射面に直接入射した光線の少なくとも一部の光線が、前記外縁領域から光軸と平行または光軸より下方に向けて出射するように構成されていることを特徴とする請求項4に記載の投影レンズ。
  6. 前記入射面および前記出射面の少なくとも一方は自由曲面で構成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の投影レンズ。
  7. 車両用灯具に用いられる灯具ユニットであって、
    光源を搭載する光源搭載部と、
    光源よりも車両前方側に配置された請求項1乃至6のいずれか1項に記載の投影レンズと、
    を備えることを特徴とする灯具ユニット。
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