JP6692528B1 - 衣服 - Google Patents

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Abstract

【課題】 送風手段により衣服の外部と内部との間に通風を形成する衣服において、送風手段を容易かつ迅速に着脱可能とする衣服を提供する。【解決手段】着用者に面する内面と、外部に面する外面と、の間を連通させる衣服開口を有する衣服本体と、衣服開口を経て該内面側と該外面側との間に気体を流通させる衣服本体に取り付けられる送風手段と、を備えてなる衣服であって、衣服本体は、面ファスナーを構成するオス型又はメス型のいずれか一方の型である衣服面ファスナー要素を有し、送風手段は、該面ファスナーのオス型又はメス型の該一方の型とは異なる他方の型である送風面ファスナー要素を有し、衣服面ファスナー要素と送風面ファスナー要素とが係合することで衣服本体に取り付けられるものである、衣服である。【選択図】図6

Description

本発明は、衣服に関し、より詳細には、衣服の外部と内部との間に通風を形成することにより快適に着用することができる衣服に関する。
以前から、衣服の外部と内部との間に通風を形成することにより快適に着用することができる衣服が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、『空調衣服は、服地と身体又は下着との間に空気を流通させるための流通路と、服地に取り付けられた送風手段とを備える。空調衣服を着用し、送風手段を駆動すると、その送風手段により服地と身体又は下着との間の空間に空気の流れが強制的に生じ、服地と身体又は下着との間の空間において空気が身体の表面に沿って流通するようになる。これにより、身体の表面における湿度勾配を大きくして、身体が必要とする放熱量に対応して供給される汗をすべて気化させることができる。そして、汗が気化すると、その気化の際に熱が身体から奪われるため、身体が冷却される。』(特許文献1の段落番号0002)衣服に関する発明が開示されている。該発明は、かかる衣服において、『腕部の皮膚が汗でべとついてしまうのを解消することができる空調衣服を提供することを目的』(特許文献1の段落番号0005)としてなされたものであり、『身体の少なくとも上半身及び腕部を覆うと共に、身体又は下着との間の空間において空気を身体又は下着の表面に沿って案内するための服地部と、前記服地部と身体又は下着との間の空間に空気の流れを強制的に生じさせるための一又は複数の送風手段と、前記送風手段に電力を供給する電源手段と、を具備し、前記服地部の裏面側であって腕部の一部又は全部に対応する部分に、吸湿性の高い布地を裏地として取り付けたことを特徴とする空調衣服。』(特許文献1の請求項1)とすることで『服地部の裏面側であって腕部の一部又は全部に対応する部分に、吸湿性の高い布地を裏地として取り付けている。これにより、着用者が腕部を曲げたり、腕部を机の上に置いたりした場合、その裏地が取り付けられた部分に対応する腕部においては、皮膚は裏地に接触し、服地部に直接接触することはない。このため、たとえ服地部として透湿性のない布地を使用した場合であっても、当該皮膚から出た汗は裏地に吸収されるので、当該皮膚が汗によりべとついてしまうことはない。』(特許文献1の段落番号0009)という効果を奏するもの等である。
特開2006−233370号公報(例えば、要約、発明の詳細な説明中の段落番号0001〜0009、0014〜0020、第1図等)
特許文献1に開示の衣服においては、腕部の皮膚が汗でべとついてしまうのを解消することはできるが、送風手段を衣服へ容易かつ迅速に着脱可能とする取り付け方法については何ら考慮されておらず、例えば、送風手段が衣服へ糸で縫い付けられていれば、衣服を洗濯する際に送風手段を取り外し(送風手段は電気部品を含むため、水分の付着を防止する必要がある。)、洗濯した後に送風手段を再び取り付けようとすると、手間のかかる脱着作業を要する。
そこで、本発明では、送風手段により衣服の外部と内部との間に通風を形成する衣服において、送風手段を容易かつ迅速に着脱可能とする衣服を提供することを目的とする。
本発明の衣服(以下「本衣服」という。)は、着用者に面する内面と、外部に面する外面と、の間を連通させる衣服開口を有する衣服本体と、衣服開口を経て該内面側と該外面側との間に気体を流通させる衣服本体に取り付けられる送風手段と、を備えてなる衣服であって、衣服本体は、面ファスナーを構成するオス型又はメス型のいずれか一方の型である衣服面ファスナー要素を有し、送風手段は、該面ファスナーのオス型又はメス型の該一方の型とは異なる他方の型である送風面ファスナー要素を有し、衣服面ファスナー要素と送風面ファスナー要素とが係合することで衣服本体に取り付けられるものである、衣服である。
本衣服は、衣服本体と、衣服本体に取り付けられる送風手段と、を備えてなる。
衣服本体は、本衣服を着用する着用者の身体に面する内面と、外部に面する外面と、該内面と該外面との間を連通させる衣服開口と、を有している。
送風手段は、衣服本体に取り付けられると共に、衣服本体に形成された衣服開口を経て該内面側と該外面側との間に気体(通常は空気)を流通させる。
そして、送風手段は、面ファスナーにより衣服本体に取り付けられるものであり、該面ファスナーは、オス型又はメス型のいずれか一方の型である衣服本体に取り付けられる衣服面ファスナー要素と、オス型又はメス型の該一方の型とは異なる他方の型である送風手段に取り付けられる送風面ファスナー要素と、により構成され、衣服面ファスナー要素と送風面ファスナー要素とが係合することで送風手段が衣服本体に取り付けられ、衣服面ファスナー要素と送風面ファスナー要素との係合が解かれることで送風手段が衣服本体から取り外されることができる。このように送風手段により衣服の外部と内部との間に通風を形成する本衣服においては、衣服面ファスナー要素と送風面ファスナー要素との係脱により、送風手段を衣服本体に対して容易かつ迅速に着脱することができる。
本衣服においては、送風手段は、送風面ファスナー要素が着脱自在なもの(以下「送風面ファスナー要素着脱本衣服」という。)であってもよい。
送風面ファスナー要素は、衣服面ファスナー要素と係脱することで劣化や傷みを生じることがあるので、着脱自在として交換可能とすることで送風手段の寿命を延ばしたり使用を便ならしめることができる。加えて、異なる衣服面ファスナー要素に対して送風手段を用いる際、それぞれの衣服面ファスナー要素に対応した送風面ファスナー要素に交換することもできるので、複数の衣服面ファスナー要素に使用可能な送風手段とすることもできる。
送風面ファスナー要素着脱本衣服においては、送風手段は、第1送風部分と、第2送風部分と、送風面ファスナー要素を含む第3送風部分と、を互いに着脱自在に含んでなり、第1送風部分と第2送風部分とが取り付けられた状態において、取り付けられた第1送風部分と第2送風部分との少なくともいずれかにより第3送風部分が支持されるもの(以下「送風部分分割本衣服」という。)であってもよい。
送風手段は、第1送風部分と第2送風部分と第3送風部分とを互いに着脱自在に含んでなり、第3送風部分は送風面ファスナー要素を含む(なお、第3送風部分は送風面ファスナー要素自体である場合を含む。)。そして、第1送風部分と第2送風部分とが取り付けられた状態において、その取り付けられた第1送風部分と第2送風部分との一方又は両方により第3送風部分が支持され、第1送風部分と第2送風部分とが取り外された状態においては、第1送風部分及び第2送風部分から第3送風部分を取り外すことができる。こうすることで第1送風部分と第2送風部分との着脱により、送風面ファスナー要素を含む第3送風部分を容易に着脱することができる。
送風部分分割本衣服においては、第3送風部分が、送風面ファスナー要素が一表面に形成されると共に、該一表面と他表面を貫通する取付穴を有する送風ファスナー要素シート部材を含んでなり、第1送風部分及び第2送風部分の一方が、該取付穴に貫入される貫入部分を有し、貫入部分が該取付穴に貫入され、貫入部分の該取付穴から突出した先端側が第1送風部分及び第2送風部分の他方に係合することで第1送風部分と第2送風部分とが前記取り付けられ、該先端側が該他方から取り外されることで第1送風部分と第2送風部分とが取り外されるものであって、該先端側が該係合状態において、貫入部分の基端側に存する該一方の部分と、該他方と、が該取付穴を通過不可能であってもよい(以下「貫入取付本衣服」という。)。
送風面ファスナー要素を含む第3送風部分が送風ファスナー要素シート部材を含み、送風ファスナー要素シート部材は取付穴(送風ファスナー要素シート部材の一表面と他表面とを貫通する穴)を有すると共に、送風ファスナー要素シート部材の一表面に送風面ファスナー要素が形成される。送風ファスナー要素シート部材が有する取付穴に貫入される貫入部分を、第1送風部分及び第2送風部分の一方が有する。そして、該一方が有する貫入部分が、送風ファスナー要素シート部材が有する取付穴に貫入され、その貫入された状態において取付穴から突出した貫入部分の先端側が、第1送風部分及び第2送風部分の他方(第1送風部分及び第2送風部分のうち該一方ではないもの)に係合することによって、第1送風部分と第2送風部分とが前記取り付けられた状態になり、その貫入された状態において取付穴から突出した貫入部分の先端側が該他方から取り外されることで第1送風部分と第2送風部分とが取り外される。そして、その貫入された状態で取付穴から突出した貫入部分の先端側が、該他方に係合した係合状態において、該一方のうち貫入部分の基端側(貫入部分の先端側とは反対側の部分)に存する部分と、該他方と、のいずれもが取付穴を通過不可能であることにより、第1送風部分と第2送風部分とが取り付けられた状態において、取り付けられた第1送風部分と第2送風部分との少なくともいずれかにより確実かつ容易に第3送風部分が支持される。
貫入取付本衣服においては、貫入部分の先端側の外面に雄ネジ部が形成され、前記他方に、該雄ネジ部に螺合する雌ネジ部が形成されているものであってもよい。
こうすることで、前記取付穴から突出した貫入部分の先端側の外面に雄ネジ部が形成されると共に、該雄ネジ部に螺合する雌ネジ部が前記他方に形成されることで、該雄ネジ部と該雌ネジ部とを螺合させることで容易かつ確実に第1送風部分と第2送風部分とを取り付けることができ、さらに該雄ネジ部と該雌ネジ部との螺合を解くことで該先端側が該他方から取り外され容易かつ確実に第1送風部分と第2送風部分とを取り外すことができる。
貫入取付本衣服においては、第1送風部分が、気体を流動させる流動部を含み、送風ファスナー要素シート部材の前記一表面が、第2送風部分の前記取付穴を通過不可能な部分が存する側に存するものであってもよい。
このように気体を流動させる流動部(例えば、駆動されるファンやプロペラ等)を第1送風部分が含み、送風ファスナー要素シート部材の前記一表面(送風面ファスナー要素が形成される面)が、送風ファスナー要素シート部材が有する前記取付穴を通過不可能な第2送風部分の部分が存する側に存することで、流動部を含む第1送風部分が前記取付穴に嵌入しない状態で本衣服を容易かつ簡単に構成できる。
貫入取付本衣服においては、送風ファスナー要素シート部材の前記一表面が、衣服面ファスナー要素と係合しない部分を有しているものであってもよい。
こうすることで、衣服面ファスナー要素と係合しない部分を送風ファスナー要素シート部材の前記一表面(送風面ファスナー要素が形成される面)が有することで、衣服面ファスナー要素と送風面ファスナー要素とが係合した状態から、衣服面ファスナー要素と送風面ファスナー要素との係合を解く際に、前記一表面が有する衣服面ファスナー要素と係合しない部分を容易に手で把持等して該係合を容易に解くことができる(前記一表面全部が衣服面ファスナー要素と係合している場合であれば、送風ファスナー要素シート部材を手で把持する際のつまみ部分が見つかりにくい。)。
本衣服においては、衣服面ファスナー要素がメス型であってもよい。
衣服本体は、着用等によって汚れることがあり、洗濯する必要が生じることもある。衣服本体の洗濯においては、他の洗濯物(衣服本体と一緒に洗濯される物)が衣服面ファスナー要素と接触することがあるので、衣服面ファスナー要素がオス型であれば、それと該他の洗濯物とが接触して該他の洗濯物を傷めるおそれがある(例えば、該他の洗濯物が毛糸の織物等によって形成されていれば、該織物部分にオス型の衣服面ファスナー要素が係合し、該織物部分を傷める可能性がある。)。また、衣服面ファスナー要素を有する衣服本体のみを着用する場合には、衣服面ファスナー要素がオス型であれば、それと衣服本体の下に着用する衣服とが接触して該下に着用する衣服を傷めるおそれがある。衣服面ファスナー要素をメス型とすれば、このような問題を回避することができる。
本衣服においては、衣服面ファスナー要素が一表面に形成されると共に、衣服開口を規定する縁部に沿って衣服開口を巡るように形成された衣服ファスナー要素シート部材を衣服本体が有するものであってもよい。
衣服開口を有する衣服本体が衣服ファスナー要素シート部材を有し、衣服ファスナー要素シート部材が、その一表面に衣服面ファスナー要素が形成されると共に、衣服開口を規定する縁部に沿って衣服開口を巡るように衣服ファスナー要素シート部材が配置されることで、破れたり傷みやすい衣服開口を規定する縁部を補強することができ、衣服本体の強度や寿命を増加させることができる。
本衣服においては衣服本体と送風手段とは着脱自在であるので、衣服本体と送風手段とは、別々に製造及び/又は販売されることができ、本衣服の使用者の希望に応じた衣服本体と送風手段とを組み合わせることや、衣服本体と送風手段とのいずれかを別のものに取り替えて用いることもできる。
本発明の一実施形態に係る衣服(本衣服)を示す図である。 図1におけるファン装置の拡大図である。 図2のB−B断面図である。 本衣服に含まれる上着本体を示す図である。 ファン装置を構成するファン本体部、フランジ部及びファン面ファスナー部を示す図である。 上着本体にファン装置を着脱自在に取り付けるところを示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。しかしながら、これらによって本発明は何ら制限されるものではない。
図1は、本発明の一実施形態に係る衣服(本衣服)である上着11を示す図である。図1を参照して、上着11について説明する。上着11は、通常のジャンパーと同様の上着本体13に一対のファン装置21が取り付けられて構成されている。上着本体13は、その着用者の胴体(不図示)を包む身頃部14と、該着用者の両腕(いずれも図示せず)を貫通させる袖部分15a、15bと、を含んでなり、身頃部14の前面に存し上下に延びる両縁には互いに係合可能なスライドファスナー14fa、14fbが取り付けられている。かかるスライドファスナー14fa、14fbを係合させることで、身頃部14の前面に存する両縁を閉じることができる。
一対のファン装置21は、いずれも同じものを用いており、後述の如く、身頃部14のうち該着用者の身体(不図示)に面する裏面14bに形成された開口(図1においては不図示。後述の開口16)の周囲に配置されたメス型の面ファスナー要素(図1においては不図示。後述の面ファスナー要素17f)により、いずれも上着本体13に取り付けられている。
図2は、図1におけるファン装置21の拡大図であり、図3は、図2のB−B断面図である。なお、図2は、後述のオス型の面ファスナー要素27fの一部(主として後述の把持部27d)をメス型の面ファスナー要素17fから剥離しているところを示している(剥離する前のオス型の面ファスナー要素27fを点線にて示している。)。そして、図示及び理解を容易にするため、図3においては、オス型の面ファスナー要素27fとメス型の面ファスナー要素17fとの係合を解き分離したところを示している。
ファン装置21は、ファン本体部23と、ファン本体部23に着脱自在なフランジ部25と、ファン本体部23とフランジ部25との間で支持されたファン面ファスナー部27(柔軟なシート状の部材)と、を含んでなる。
ファン本体部23は、軸支されたファン23fと、ファン23fを回転させるモーター部23m(内部構造は省略する)と、ファン23fを保護する通風自在なケース23c(互いの間に隙間が形成された線材により構成されるかご形状)と、を有してなり、図示しない給電ユニット(通常、電池とそれからの電気の供給を断続するスイッチとを含む。)から通電されることでモーター部23mがファン23fを回転させ、上着11の外部12aから内部12bに向けて空気を流通させる(空気の流れる方向を、図3中に矢印Fとして示す。)。
フランジ部25は、ケース23cが有する雌ネジ部23sに螺合可能な雄ネジ部25sが外周面に形成された直円筒形状の筒部25aと、筒部25aの基端に外方に向かって張り出すように形成されたフランジ25fと、を有してなる。筒部25aは、中空の筒形状を有しており、上着11の外部12aと内部12bとを連通させ、外部12aから内部12bに向けて空気を流通させる。
ファン面ファスナー部27は、一面にオス型の面ファスナー要素27fが形成された柔軟なシート状のものであり、その中心には、フランジ部25の筒部25aが貫入可能であると共にフランジ25fが通過不可能な貫入穴27h(特に図5参照)が形成されている。また、ファン面ファスナー部27は全体としてドーナツ形状をなすが、その一部が外方に張り出した把持部27d(ファン面ファスナー部27の外縁は、円周に沿った部分と、該円周から外方に突出した部分と、を有しており、該外方に突出した部分により把持部27dが形成されている。)が形成されている。
上着本体13には、筒部25aの中空の内部空間25arの半径とほぼ同じ半径を有する円形の開口16が形成されると共に、円形の開口16を取り囲むように裏面14bにドーナツ形(同一平面に存し中心を共通とする大小2つの円により挟まれた部分の形状)の衣服面ファスナー部17(柔軟なシート状の部材)が取り付けられている(特に図4)。衣服面ファスナー部17は、一面にメス型の面ファスナー要素17fが形成された柔軟なシート状のものであり、面ファスナー要素17fは前述の面ファスナー要素27fと係合可能なものである。
上着11の使用方法について説明する。
図4に示すように、後ろ身頃の下部に一対の円形の開口16を設けると共に該一対の開口16それぞれを取り囲むように裏面14bに衣服面ファスナー部17を取り付けた上着本体13を準備する。
図5に示すように、ファン装置21を構成するファン本体部23、フランジ部25及びファン面ファスナー部27を準備する。
そして、ファン面ファスナー部27の貫入穴27hにフランジ部25の筒部25aを貫入させ、さらにファン面ファスナー部27から突出した筒部25a先端側(フランジ25fに連なる基端側と反対側)の雄ネジ部25sに、ファン本体部23のケース23cの雌ネジ部23sを螺合させる。これによって図6に示すようなファン装置21が形成される。このようなファン装置21を一対準備する。
さらに図6に示すように、ファン装置21の面ファスナー要素27fを、衣服面ファスナー部17の面ファスナー要素17fに押しつけてこれら面ファスナー要素27f、17fを互いに係合させることで、上着本体13に一対のファン装置21を着脱自在に取り付けることで図1に示した上着11を形成できる。
そして、ファン本体部23のモーター部23mに給電するための上記した給電ユニット(図示せず)を接続コード(図示せず)によって一対のファン本体部23に接続し、図示しない着用者が上着11を着用する。上着11の着用状態において、該着用者が暑さを感じる場合には、該給電ユニットを操作してファン23fを回転させ、上着11の外部12aから内部12bに向けて空気を流通させ、上着11の内部12bにおいて空気を該着用者の身体表面に沿って流動させることで該身体表面の温度を下げることができる。
上着11が着用により汚れる等して洗濯をする場合には、前記給電ユニットを接続する前記接続コードをファン本体部23から取り外し、上着本体13から一対のファン装置21を取り外す。このときファン面ファスナー部27が有する把持部27d(一部が外方に張り出した部分)に存する面ファスナー要素27fは面ファスナー要素17fと係合していないので(把持部27dに存する面ファスナー要素27fに係合する位置に面ファスナー要素17fが存しない。)、把持部27dを指で容易に把持し持ち上げることで、面ファスナー要素27f、17fの係合を容易に解くことができ、上着本体13から一対のファン装置21を迅速かつ容易に取り外すことができる。
そして、一対のファン装置21を取り外した上着本体13を、通常のジャンパー等と同様に洗濯すればよい。この上着本体13の洗濯において、上着本体13が有する一対の面ファスナー要素17fはいずれもメス型であるので、面ファスナー要素17fが他の洗濯物に接触しても該他の洗濯物を傷めない(オス型の面ファスナーは、該面ファスナーを構成するカギ状の部分が他の洗濯物に係合することで該他の洗濯物を傷めることがある。)。
このように上着11においては、面ファスナー要素27f、17fによりファン装置21を迅速かつ容易に着脱できる。また、開口16は円形をなすものであるため、開口16の縁部の一部に応力が集中せず、開口16を設けても上着本体13の強度低下を減少できる。加えて、円形の開口16を取り囲むように衣服面ファスナー部17が取り付けられているので、衣服面ファスナー部17によって開口16を規定する縁部が補強され、上着本体13の強度を高く保つことができる。
加えて、ここではファン本体部23とフランジ部25との間にファン面ファスナー部27を支持しているが、上着本体13に面ファスナー要素17fが設けられておらず開口16のみが形成されているような場合には、開口16にフランジ部25の筒部25aを外部12aから内部12bに向けて貫入し、さらに裏面14bから突出した筒部25a先端側(フランジ25fに連なる基端側と反対側)の雄ネジ部25sに、ファン本体部23のケース23cの雌ネジ部23sを螺合させることで、上着本体に一対のファン装置21を着脱自在に取り付けて使用することもでき、面ファスナー要素17fの有無を問わず、ファン本体部23とフランジ部25とにより上着の外部から内部に向けて空気を流通させることができる。
以上説明の通り、上着11は、着用者に面する内面(ここでは裏面14b)と、外部12aに面する外面と、の間を連通させる衣服開口(ここでは開口16)を有する衣服本体(ここでは上着本体13)と、衣服開口(開口16)を経て該内面(裏面14b)側と該外面側(外部12a側)との間に気体(ここでは空気)を流通させる衣服本体(上着本体13)に取り付けられる送風手段(ここではファン装置21)と、を備えてなる衣服であって、衣服本体(上着本体13)は、面ファスナーを構成するオス型又はメス型のいずれか一方の型(ここではメス型)である衣服面ファスナー要素(ここでは面ファスナー要素17f)を有し、送風手段(ファン装置21)は、該面ファスナーのオス型又はメス型の該一方の型(ここではメス型)とは異なる他方の型(ここではオス型)である送風面ファスナー要素(面ファスナー要素27f)を有し、衣服面ファスナー要素(面ファスナー要素17f)と送風面ファスナー要素(面ファスナー要素27f)とが係合することで衣服本体に取り付けられるものである、衣服である。
上着11においては、送風手段(ファン装置21)は、送風面ファスナー要素(面ファスナー要素27f)が着脱自在なものである。
上着11においては、送風手段(ファン装置21)は、第1送風部分(ここではファン本体部23)と、第2送風部分(ここではフランジ部25)と、送風面ファスナー要素(面ファスナー要素27f)を含む第3送風部分(ここではファン面ファスナー部27)と、を互いに着脱自在に含んでなり、第1送風部分(ファン本体部23)と第2送風部分(フランジ部25)とが取り付けられた状態において、取り付けられた第1送風部分(ファン本体部23)と第2送風部分(フランジ部25)との少なくともいずれかにより第3送風部分(ファン面ファスナー部27)が支持されるものである。
上着11においては、第3送風部分が、送風面ファスナー要素(面ファスナー要素27f)が一表面に形成されると共に、該一表面と他表面を貫通する取付穴(ここでは貫入穴27h)を有する送風ファスナー要素シート部材(ここではファン面ファスナー部27)を含んでなり、第1送風部分(ファン本体部23)及び第2送風部分(フランジ部25)の一方(ここでは第2送風部分(フランジ部25))が、該取付穴(貫入穴27h)に貫入される貫入部分(ここでは筒部25a)を有し、貫入部分(筒部25a)が該取付穴(貫入穴27h)に貫入され、貫入部分(筒部25a)の該取付穴(貫入穴27h)から突出した先端側が第1送風部分(ファン本体部23)及び第2送風部分(フランジ部25)の他方(ここでは第1送風部分(ファン本体部23))に係合することで第1送風部分(ファン本体部23)と第2送風部分(フランジ部25)とが前記取り付けられ、該先端側(貫入部分(筒部25a)のうち、該取付穴(貫入穴27h)から突出した側)が該他方(第1送風部分(ファン本体部23))から取り外されることで第1送風部分(ファン本体部23)と第2送風部分(フランジ部25)とが取り外されるものであって、該先端側(貫入部分(筒部25a)のうち、該取付穴(貫入穴27h)から突出した側)が該係合状態において、貫入部分(筒部25a)の基端側に存する該一方(第2送風部分(フランジ部25))の部分(ここではフランジ25f)と、該他方(第1送風部分(ファン本体部23))と、が該取付穴(貫入穴27h)を通過不可能である。
上着11においては、貫入部分(筒部25a)の先端側(貫入部分(筒部25a)のうち、該取付穴(貫入穴27h)から突出した側)の外面に雄ネジ部25sが形成され、前記他方(第1送風部分(ファン本体部23))に、該雄ネジ部25sに螺合する雌ネジ部23sが形成されているものである。
上着11においては、第1送風部分(ファン本体部23)が、気体(空気)を流動させる流動部(ここではモーター部23mにより回転されるファン23f)を含み、送風ファスナー要素シート部材(ファン面ファスナー部27)の前記一表面が、第2送風部分(フランジ部25)の前記取付穴(貫入穴27h)を通過不可能な部分(フランジ25f)が存する側に存するものである。
上着11においては、送風ファスナー要素シート部材(ファン面ファスナー部27)の前記一表面が、衣服面ファスナー要素(面ファスナー要素17f)と係合しない部分(ここでは把持部27d)を有しているものである。
上着11においては、衣服面ファスナー要素(面ファスナー要素17f)がメス型である。
上着11においては、衣服面ファスナー要素(面ファスナー要素17f)が一表面に形成されると共に、衣服開口(開口16)を規定する縁部に沿って衣服開口(開口16)を巡るように形成された衣服ファスナー要素シート部材(ここでは衣服面ファスナー部17)を衣服本体(上着本体13)が有するものである。
衣服本体(上着本体13)と送風手段(ファン装置21)とは、別々に製造及び/又は販売が行われてもよい。
11 上着(本衣服)
12a 外部
12b 内部
13 上着本体
14 身頃部
14b 裏面
14fa、14fb スライドファスナー
15a、15b 袖部分
16 開口
17 衣服面ファスナー部
17f 面ファスナー要素
21 ファン装置
23 ファン本体部
23c ケース
23f ファン
23m モーター部
23s 雌ネジ部
25 フランジ部
25a 筒部
25ar 内部空間
25f フランジ
25s 雄ネジ部
27 ファン面ファスナー部
27d 把持部
27f 面ファスナー要素
27h 貫入穴

Claims (7)

  1. 着用者に面する内面と、外部に面する外面と、の間を連通させる衣服開口を有する衣服本体と、衣服開口を経て該内面側と該外面側との間に気体を流通させる衣服本体に取り付けられる送風手段と、を備えてなる衣服であって、
    衣服本体は、面ファスナーを構成するオス型又はメス型のいずれか一方の型である衣服面ファスナー要素を有し、
    送風手段は、第1送風部分と、第2送風部分と、該面ファスナーのオス型又はメス型の該一方の型とは異なる他方の型である送風面ファスナー要素が一表面に形成されると共に、該一表面と他表面を貫通する取付穴を有する送風ファスナー要素シート部材を含む第3送風部分と、を互いに着脱自在に含み、第1送風部分及び第2送風部分の一方が、該取付穴に貫入される貫入部分を有し、
    貫入部分が該取付穴に貫入され、貫入部分の該取付穴から突出した先端側が第1送風部分及び第2送風部分の他方に係合することで第1送風部分と第2送風部分とが取り付けられ、該先端側が該他方から取り外されることで第1送風部分と第2送風部分とが取り外されるものであり、
    該先端側が該係合状態において、貫入部分の基端側に存する該一方の部分と、該他方と、が該取付穴を通過不可能であり、
    第1送風部分と第2送風部分とが取り付けられた状態において、取り付けられた第1送風部分と第2送風部分との少なくともいずれかにより第3送風部分が支持され、
    衣服面ファスナー要素と送風面ファスナー要素とが係合することで送風手段が衣服本体に取り付けられるものである、衣服。
  2. 貫入部分の先端側の外面に雄ネジ部が形成され、
    前記他方に、該雄ネジ部に螺合する雌ネジ部が形成されているものである、請求項1に記載の衣服。
  3. 第1送風部分が、気体を流動させる流動部を含み、
    送風ファスナー要素シート部材の前記一表面が、第2送風部分の前記取付穴を通過不可能な部分が存する側に存するものである、請求項1又は2に記載の衣服。
  4. 送風ファスナー要素シート部材の前記一表面が、衣服面ファスナー要素と係合しない部分を有しているものである、請求項1乃至3のいずれか1に記載の衣服。
  5. 衣服面ファスナー要素がメス型である、請求項1乃至4のいずれか1に記載の衣服。
  6. 衣服面ファスナー要素が一表面に形成されると共に、衣服開口を規定する縁部に沿って衣服開口を巡るように形成された衣服ファスナー要素シート部材を衣服本体が有するものである、請求項1乃至5のいずれか1に記載の衣服。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1に記載の前記衣服が備える送風手段。
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