JP6692153B2 - 防火用スクリーン - Google Patents

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Description

本願発明は、建物の開口部に装着されて該開口部を開閉する開閉装置に関し、特に防火設備として使用できる防火用スクリーンに関する。
万が一の火災の際に、発生する恐れがある人的被害等を防ぐため、建物の開口部に防火設備を設置することが、要請されている。
この要請のもと、建物の開口部を防火仕様に改修する方法として、外付の防火シャッターを付加する方法がある。
しかし、建物の開口部の外側に庇があるときは設置できず、収納ボックスが大きく設置できず、また開口部が出窓のように外に飛び出す形状の場合には設置できないことがある。
また、防火シャッターは一般に金属製スラットから構成されているが、防火シャッターの建物開口部の内側への設置は、意匠的にも受け入れ難いし、梁等の内部の制約も多い。
一方、特許文献1には、建物の屋内側(ガラス窓の室内側)に、シャッターボックスとシャッターレールとシャッターの受け台からなるシャッター枠を設け、金属製スラットの代わりに透明フィルムによるスラットを設けたシャッターが開示されている。
このシャッターは、シャッターボックス、シャッターレール及びシャッター受け台が室内面から露出していて、防火対策の面で、そのまま防火用スクリーンに応用することはできない。
特開2000−170453号公報
出願人は、かかる従来技術の課題を克服するため、建物開口部への設置に相応しい防火用スクリーンの開発を進めると共に、その防耐火性能の有無を試験する防火試験から、次のような課題を得ることができた。
即ち、火災時に、防火用スクリーンの左右ガイド枠と下枠が熱延びを引き起こし、その際、部材長手方向において、固定ネジ間に反りが発生するとともに、左右ガイド枠及び下枠と建物開口部の間に隙間が発生して、火炎が屋内外に貫通する虞があることである。
本願発明は、上記課題を解決すると共に、その成果としての防火用スクリーンを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、建物の開口部の内周面に取付けられる左右のガイド枠及び下枠と、前記左右ガイド枠に沿って巻取り及び巻戻しされるスクリーンと、このスクリーンを収容し、且つ、前記内周面に取付けられる収容ボックスを備える防火用スクリーンにおいて、前記左右ガイド枠のそれぞれの長手方向に沿って、且つ、前記左右ガイド枠をそれらの内部から支えるガイド枠補強材をそれぞれ設け、前記左右ガイド枠にそれぞれ取付られるレールアタッチと前記左右ガイド枠との間に、レールアタッチ補強材がそれぞれ設けられていることを特徴とする防火用スクリーンとした(請求項1の発明)。
即ち、防火用スクリーンにおいて、外力により物体に生じるおそれのある曲げ、ねじれ等の変形に同物体が耐えうる能力(以下、剛性)を高めるために、前記左右ガイド枠の各内部にガイド枠補強材を備えることとした。
前記左右ガイド枠の剛性は、それらの内部から支えるガイド枠補強材により高まり、前記内周面とこれに当接する前記左右ガイド枠間からの火災時の火炎の貫通を防止できる。
また、前記左右ガイド枠に前記スクリーンの抜け出し防止のためにそれぞれ取付けられたレールアタッチが火炎により脆くなり、前記スクリーンが前記左右ガイド枠からが抜け出してしまう恐れがあるが、前記ガイド枠補強材により、前記左右ガイド枠及びレールアタッチの剛性が高まり、スクリーンの抜け出しが防止される。
また、前記レールアタッチ補強材を設けたことで、左右ガイド枠に取付られたレールアタッチの剛性を高めることができ、スクリーンの抜け出しが防止されると共に、火災によりレールアタッチが脆くなっても、前記レールアタッチ補強材によりスクリーンの抜け出しが防止される。
前記防火用スクリーンにおいて、前記左右ガイド枠の開口端を塞ぐガイド枠塞ぎ材を設けたことを特徴とする(請求項に記載の発明)。
前記ガイド枠塞ぎ材により、前記左右ガイド枠の下端の開口端を塞ぐことができ、前記左右ガイド枠の剛性を高めると共に、ガイド枠内部への火炎の侵入を防止することができる。
前記防火用スクリーンにおいて、前記下枠をその内部から支える下枠補強材が設けられていることを特徴とする(請求項に記載の発明)。
前記下枠補強材を設けたことにより、前記下枠の剛性を高めることができる。
前記防火用スクリーンにおいて、前記収容ボックスを前記内周面に取付けるベース材からなる収容ボックス補強材を設けたことを特徴とする(請求項に記載の発明)。
前記収容ボックス補強材を設けたことにより、前記収容ボックスの剛性を高めることができる。
前記左右ガイド枠及び前記下枠の少なくとも屋内外の何れか一方の側に、加熱発泡材を設けたことを特徴とする防火用スクリーンとした(請求項に記載の発明)。
上記発明において、前記収容ボックスに加熱発泡材を設けたことを特徴とする防火用ス
クリーンとした(請求項に記載の発明)。
前記ガイド枠補強材により左右ガイド枠の剛性を、前記レールアタッチ補強材により左右ガイド枠に取付られたレールアタッチの剛性を、前記ガイド枠塞ぎ材により前記左右ガイド枠の剛性を、前記下枠補強材により下枠の剛性を、それぞれ高めることができる。また、前記収容ボックス補強材により、前記収容ボックスの剛性を高めることができる。
これらに加えて、火災の際に、加熱発泡材が膨張して、前記内周面と前記左右ガイド枠、前記下枠及び前記収容ボックスの間に発生する恐れがある隙間を塞ぎ、火炎の貫通を防止することができる。
よって火災により、防火用スクリーンの各部位において火炎が屋内外に貫通する虞を排除することができる。
本願発明に係る防火用スクリーンの中央縦断面図、 同スクリーンの要部に係る横断面図、 図2に示した横断面図の拡大図、 (A)及び(B) 同スクリーンのガイド枠塞ぎ材の平面図及び正面図である。
本発明に係る防火用スクリーン1は、図1及び図2のように、建物の開口部2の内周面20に取付けられる左右のガイド枠3、4及び下枠5と、それら左右ガイド枠3、4に沿って巻取り及び巻戻しされるスクリーン10と、このスクリーン10を収容し、且つ、前記内周面20に取付けられる収容ボックス6を備えている。
この防火用スクリーン1において、前記左右ガイド枠3、4の剛性を高めるために、図2に図示したように左右のガイド枠3、4の内部30、40にガイド枠補強材31、41を備えている。また、前記左右ガイド枠3、4に取付けられたレールアタッチ32、42の剛性を高めるため、レールアタッチ補強材33、43が設けられている。さらに、前記左右ガイド枠3、4の剛性を高めると共に、左右ガイド枠3、4の内部30、40への火炎の侵入を防ぐため、それらの下端の開口端34、44にガイド枠塞ぎ材35、45が設けられている。
前記下枠5においては、その剛性を高めるために、図1のように下枠補強材50が設けられている。前記収容ボックス6においては、その剛性を高めるために、ベース材61としての収容ボックス補強材が設けられている。
前記防火用スクリーン1は、建物の開口部2としての建物の外壁に設けられた窓、出入口等であって、内周面20としての前記開口部2の内側を形成する周面に取付けられものである。
この実施形態では、開口部2には額縁21が取付けられ、それらの額縁21により内周面20が形成されている。
前記スクリーン1が木造納まりの場合においても、また同RC造納まりの場合においても、これらの額縁21を設けることとし、開口部2に額縁21を回さない場合には、開口部2に直接防火用スクリーン1を取付けてもよい。
前記左ガイド枠3、前記右ガイド枠4及びこれらに関連する部材は、略同一に構成されているので、前記左ガイド枠3の構成例について説明し、前記右ガイド枠4の詳細な構成例の説明を省略する。なお、図面においは前記左ガイド枠3の構成例の符号とその構成例と同一の機能を発揮する前記右ガイド枠4の構成例の符号は、併記することとする。
前記左ガイド枠3は、図1に図示されているように長尺状のもので、図2及び図3に図示されているように、その断面形状が略コ字状に形成されている。
具体的には、前記左ガイド枠3は、図3のように前記内周面20に当接する背面36と、前記開口部2の屋外側に臨む外側面37と、前記開口部2の屋内側に臨む内側面38と、前記各ガイド枠3、4が対向する対向面39、39を備えている。
前記各面36〜39の内面により形成される内部30の空間Sにガイド部材7が収容されていると共に、各対向面39、39の間に開口300が形成される。
前記背面36は、屋外側の端部と屋内側の端部に、その長手方向に沿ってそれぞれ溝部360、361を備えている。
前記各対向面39、39には、前記内外側面37、38の端部から略直角に折り曲げられた各端面にそれぞれ前記レールアタッチ32、32が取り付けられている。
これらのレールアタッチ32、32は、前記各対向面39、39の各端面から折曲げられて、略L字状に構成されていて、前記各対向面39、39に着脱自在に取付けられている。
よって、レールアタッチ32、32の着脱により、ガイド部材7(後述)等の交換等を行うメンテナンスの便宜が図られ、またレールアタッチ32、32が前記ガイド部材7に当接可能になっており、その抜け出し防止手段となっている。
前記開口300には、スクリーン10の先端辺11(図1参照)を取付けるボトム枠12の端部13が入込み、前記レールアタッチ32がスクリーン10の巻取り及び巻戻しの際に、上下にスライドするボトム枠12をガイドするようになっている。
前記ガイド枠補強材31は、前記左ガイド枠3の長手方向の全長に亘るもので、図3に図示されているように、その短手方向の断面形状が前記左ガイド枠3と同様に略コ字状に形成されている。
即ち、前記ガイド枠補強材31は、前記左ガイド枠3の背面36に当接する当接面310と、前記外側面37に当接する当接面311と、前記内側面38に当接する当接面312と、前記各対向面39、39に当接する当接面313、313と、前記溝部360、361を逃げると共に、前記背面36と前記外側面37及び前記背面36と前記内側面38を支える支持面314、314からなる。なお、各当接面310〜313と左ガイド枠3の各面36〜39の内面との間に、ガイド枠補強材31が挿入可能な若干の隙間を設けてもよい。
前記左ガイド枠3は、例えばアルミニウムで成形され、前記ガイド枠補強材31は、例えばスチールで成形されている(以下の補強材も同様)と共に、図3等に図示しているように前記額縁21に共締めされている。
前記ガイド枠補強材31の各当接面310〜313及び前記支持面314、314が前記左ガイド枠3をその内部30から支えることにより、火災を原因とする外力による変形に耐える剛性を前記左ガイド枠3(特に背面36)に付与することができ、前記左ガイド枠3の屋内外からの火炎の貫通を防ぐことができる。
また、前記レールアタッチ32、32は、前記対向面39、39を介して前記ガイド枠補強材31の当接面313、313に固定されているので、高熱で前記レールアタッチ32、32が脆くなっても、前記レールアタッチ32、32が外れにくくなっており、前記ガイド部材7の抜け出しを防ぐことができる。
前記レールアタッチ補強材33、33は、図3のように前記レールアタッチ32、32の形状に沿うように略L字状に形成されており、前記対向面39、39と、前記レールアタッチ32、32間に挟まれて、共締め固定されている。
このレールアタッチ補強材33、33は、前記左ガイド枠3の長手方向の全長に亘るもので、前記ガイド枠補強材31よりも、その厚さが薄く形成されている。
前記レールアタッチ補強材33、33は、前記対向面39、39と、前記レールアタッチ32、32間に配置されることにより、左ガイド枠3との固定力を強化して、前記レールアタッチ32、32の剛性を高めることができる。
さらに、火災によりレールアタッチ32、32が前記ガイド部材7の抜止めの機能を喪失しても(例えば、レールアタッチ32の溶融)、前記レールアタッチ補強材33、33が火炎の屋内外の貫通を防ぐと共に、ガイド部材7の抜け出しを防止することができる。
前記ガイド枠塞ぎ材35は、図4のように前記左ガイド枠3の開口端34を構成する前記左ガイド枠3及びレールアタッチ32の輪郭に沿った輪郭辺340を備える平面片341と、前記ガイド枠補強材31を支持、固定する支持固定片342を備えている。
かかる前記ガイド枠塞ぎ材35は、前記輪郭辺340が前記開口端34を塞ぐように、支持固定片342により前記ガイド枠補強材31に固定される。よって、前記ガイド枠塞ぎ材35により、前記左ガイド枠3の剛性が高まると共に、前記額縁21から前記左ガイド枠3への燃え移りを防ぐことができる。
屋外側の前記溝部360には、その両端に亘って前記加熱発泡材8が収容されると共に、接着剤、両面テープ等を介して前記溝部360に固定されている。
前記加熱発泡材8は、加熱されることにより膨張して、耐火・防火性能を発揮するものである。
よって、火災時に前記左ガイド枠3と内周面20との間に、たとえ隙間が発生した場合であっても、その隙間を前記加熱発泡材8が閉塞することで、火炎が屋内外に貫通することを防ぐことができる。
前記加熱発泡材8として、例えば積水化学工業株式会社のフィブロック(登録商標)を使用することができる。
前記左ガイド枠3の背面36が前記内周面20に固定され、前記溝部360が前記内周面20に塞がれることにより、前記加熱発泡材8は、内周面20と形材の間に納められている。
よって、接着剤等の経年劣化や、加熱発泡材8の膨張開始(約200℃)前に接着剤が溶融する(約120℃)場合に、加熱発泡材8が前記溝部360から剥離しても、その取付位置が保持されるようになっていて、前記加熱発泡材8の機能が発揮されるようになっている。
また、図3のように、前記ガイド枠補強材31、41の内側にも加熱発泡材80を取付けている。
この加熱発泡材80は、火災の際に前記ガイド枠塞ぎ材35と共に前記左ガイド枠3の開口端34からの火炎の出現を抑えるもので、このため、加熱発泡材80は、前記左ガイド枠3の長手方向全長に設けられているものではなく、その開口端34から上方に(例えば、約1.5センチメートル)設けられている。
前記下枠5は、図1のように前記左右ガイド枠3、4の各下端間で固定される長尺状のもので、その断面形状が略C字状に形成されている。
前記下枠5の背面51が前記内周面20との取付面になっており、その背面51に対向する開口52は、前記ボトム枠12の下端が入り込む凹部53を備えている。
前記下枠補強材50は、前記下枠5の背面51に当接すると共に、凹部53に沿って形成され、下枠5の全長に亘るもので、前記開口52から下枠5の内部に配置され、その内部から前記下枠5を支える。よって下枠5の剛性を高め、火災の際の火炎が前記下枠5に回ってきた場合にも、火炎の屋内外の貫通を防ぐことができるようになっている。
前記背面51の屋外側及び屋内側の各端部には、その長尺方向に沿って、それぞれ溝部54、55が形成され、屋外側の前記溝部54には、その両端に亘り、前記加熱発泡材8が収容されている。よって火災時に下枠5と内周面20との間に、たとえ隙間が発生した場合であっても、その隙間を閉塞させることができ、火炎が屋内外に貫通することを防ぐことができる。
また、前記下枠5の背面51が前記内周面20に固定され、前記溝部54が前記内周面20に塞がれることにより、接着剤等の経年劣化や、加熱発泡材8の膨張開始(約200℃)前に接着剤が溶融する(約120℃)場合に、加熱発泡材8が前記溝部54から剥離されても、前記加熱発泡材8は、その取付位置が保持されるようになっていて、前記加熱発泡材8がその機能を発揮できるようになっている。
この実施形態においては、前記加熱発泡材8は、左右ガイド枠3、4及び下枠5の屋外側の前記溝部360、460、54に配置されているが、左右ガイド枠3、4及び下枠5の屋内側の前記溝部361、461、55に配置したり、屋内外の前記各溝部360、361、460、461、54、55に配置してもよい。
前記加熱発泡材8は、左右ガイド枠3、4及び前記下枠5の少なくとも屋内外の何れか一方の側に設けられればよいので、前記加熱発泡材8を、前記背面36、46、51の中央に配置してもよく、背面36、46、51の領域内であればその配置位置及び配置範囲に限定されることはない。
この実施形態では、前記加熱発泡材8が配置されていない左右ガイド枠3、4及び下枠5の各溝部361、461、55には、弾性材等の隙間隠材9が配置され、前記内周面20と前記背面36、46、51との間に隙間が発生した場合に、屋外側からの光漏れを防ぐことができる。
前記収容ボックス6は、図1のように本体60と、これを取付ける収容ボックス補強材としてのベース材61からなり、前記本体60には、前記スクリーン10の基端辺を取付けたドラム62が収容され、そのドラム62はスクリーン10を巻取り、巻戻すと共に、その途中において、一時的に、任意の位置で停止できる機構を備えている。
前記ベース材61は、その材質をスチールとすると共に、肉厚に構成されており、前記収容ボックス6の剛性を強めるようになっている。
火災時に、ボックス6と内周面20の間にも隙間ができる場合を考慮して、前記本体60が内周面20に接する部分に、溝部63が形成され、その溝部63に前記加熱発泡材8が配置され、その機能を発揮できるようにしている。
前記ガイド部材7は、図2及び図3に示すように、前記スクリーン10の両縁のたて辺14をスライドさせる案内溝としてのスリット70を備える略口状の形材で形成されている。
そして、前記ガイド部材7は、前記左ガイド枠3に沿うように長尺状に形成されていると共に、前記左ガイド枠3に固定されることなく独立した状態で、前記額縁21上に位置する前記ガイド枠塞ぎ材35に載置されている。
即ち、ガイド部材7は、前記左ガイド枠3の内部30において、その周囲にクリアランスC(遊び/隙間)が形成されるように収容されている。
前記スクリーン10は、防火性のもので、ガラスクロス若しくはシリカクロス、又はこれらのクロスに耐火塗料を塗布したもの、含浸させたものにより形成されている。
図3のように、このスクリーン10のたて辺14、14には、抜止部15、15が取付けられ、前記ガイド部材7、7のスリット70、70を塞ぐように位置されている。
この抜止部15、15は、スクリーン10が撓む力を受けた場合に、その両縁のたて辺14、14が、スリット70、70から抜け出ることを防ぐものであることから、スリット70、70より幅広に形成され、かつ、スクリーン10のたて辺14、14の上下間において、複数個に形成される(それぞれ図示せず)。
前記スクリーン10のボトム枠12には、図1のようにラッチ16が取付けられ、このラッチ16が下枠5に係止されるようになっている。よって、スクリーン10による開口部2の閉鎖状態を維持できるようになっている。
以上のように構成された防火用スクリーン1の組立手順は、次の通りである。
(イ) 収納ボックス6の取付け
まず、前記ベース材61を開口部2の上部の額縁21に固定する。
そのベース材61に、予め前記加熱発泡材8を取付けた収納ボックス6の本体60を係止させる。
次に、前記ベース材61に本体60をネジ止めする。
(ロ) 左右ガイド枠3、4の取付け
予め前記左右ガイド枠3、4(レールアタッチ32、42の取付け前)の前記各溝部360、460に前記加熱発泡材8を取付けると共に、前記ガイド枠塞ぎ材35、45と前記ガイド枠補強材31、41を前記内部30、40に挿入すると共に固定する。そして、ガイド枠補強材31、41を左右ガイド枠3、4に仮止め(図示なし)する。
その後、前記額縁21、21に、左右ガイド枠3、4をガイド枠補強材31、41と共にネジ止めし、前記スクリーン10の抜止部15、15を前記ガイド部材7、7のスリット70、70にセットしつつ、前記ガイド部材7、7を前記左右ガイド枠3、4の空間S、Sに収容した後に、前記スクリーン10のボトム枠12を前記左右ガイド枠3、4の開口300、400にセットする。
その後、レールアタッチ32、42を前記レールアタッチ補強材33、43と共に、前記対向面39、49に固定する。
(ハ) 下枠5の取付け
予め前記溝部54に前記加熱発泡材8を取付けた前記下枠5を前記左右ガイド枠3、4の下端間に配置し、前記下枠補強材50と共に下部の額縁21にネジ止めする。
なお、下枠5の部材長さは、図3のように左右ガイド枠3、4の下端間の寸法よりも若干短くなっている。
以上の手順で、防火用スクリーン1を現場で取付けるが、各枠と収容ボックスを接合可能な構成(図示せず)として、既に組立てた防火用スクリーン1を開口部2に固定してもよい。
以上の構成の防火用スクリーン1の作用効果は、次の通りである。
(1) 前記ガイド枠補強材31、41の各当接面310〜313及び支持面314並びに同410〜413及び支持面414が前記左右ガイド枠3、4をそれらの内部30、40から支えることにより、火災を原因とする変形に耐える剛性を前記左右ガイド枠3、4(特に背面36、46)に付与することができ、前記左右ガイド枠3、4の屋内外からの火炎の貫通を防ぐことができる。
(2) 前記レールアタッチ32、32及び同42、42は、前記対向面39、39及び同49、49を介して前記ガイド枠補強材31、41の当接面313、313及び同413、413に固定されているので、高熱で前記レールアタッチ32、32及び同42、42が脆くなっても、前記レールアタッチ32、32及び同42、42が外れにくくなっており、前記ガイド部材7、7の抜け出しを防ぐことができる。
(3) 前記レールアタッチ補強材33、33及び同レールアタッチ補強材43、43は、前記対向面39、39及び同49、49と、前記レールアタッチ32、32及び同42、42間に配置されることにより、左右ガイド枠3、4との固定力を強化して、前記レールアタッチ32、32及び同42、42の剛性を高めることができる。
よって、火災によりレールアタッチ32、32及び同レールアタッチ42、42が前記ガイド部材7、7の抜け止めの機能を喪失した場合になっても、前記レールアタッチ補強材33、33及び同43、43が、ガイド部材7、7の抜け出しを防止することができる。
(4) 前記ガイド枠塞ぎ材35、45により、前記左右ガイド枠3、4の剛性が高まると共に、前記額縁21から前記左右ガイド枠3、4への燃え移りを防ぐことができる。
(5) 前記下枠補強材50は、前記下枠5の剛性を高め、火災の際の火炎が前記下枠5に回ってきた場合にも、火炎の屋内外の貫通を防ぐことができるようになっている。
(6) 前記ベース材61は、その材質をスチールとすると共に、肉厚に構成されており、前記収容ボックス6の剛性を強めるようになっている。
(7) 前記加熱発泡材80は、前記ガイド枠塞ぎ材35と共に、火災の際の前記左右ガイド枠3、4の開口端34、44からの火炎を前記左右ガイド枠3、4内に封じ込めることができる。
(8) 防火用スクリーン1の加熱発泡材8は、屋外側の左右ガイド枠3、4及び下枠5の前記各溝部360、460、54に配置されているので、屋外側及び屋内側からの火炎に反応して膨張し、これらの形材と内周面20との間に、たとえ隙間ができたとしても、その隙間を閉塞させることができ、火炎が屋内外に貫通することを防ぐことができる。
(9) 前記加熱発泡材8を収容している前記各溝部360、460、54が、開口部2の内周面20に塞がれることにより、前記加熱発泡材8は内周面20と形材の間に納められ、接着剤等の経年劣化や、火災時の接着剤の溶融により、前記加熱発泡材8が前記溝部360、460、54から剥離されても、その配置位置が保持されるようになっていて、前記加熱発泡材8がその機能を発揮できるようになっている。
前記収納ボックス6の前記加熱発泡材8においても、同様に作用する。
(10) 防火用スクリーン1を構成する左右ガイド枠3、4及び下枠5は、形材の構成がコンパクトなことから火災時に温度上昇し易いので、前記加熱発泡材8の早めの膨張が期待できる。
(11) 防火用スクリーン1は、建物開口部2に取付けられるサッシ(図示せず)の構成に関係することなく、屋内側(前記サッシの室内側)に取付けることができ、その際に、布状のスクリーン10を収容するコンパクトな収容ボックス6により、前記開口部2の内側への取付けに適したものとなっている。
(12) ガイド部材7、7は、前記左右ガイド枠3、4内において、独立すると共に、ガイド部材7、7の周囲にクリアランスCが形成されている。よって、ガイド部材7、7はその範囲で位置が変位可能となっており、スクリーン10に外力が作用する場合に、柔軟に対処させることができ、スクリーン10の操作性の向上につながる。
(13) また上記(12)の構成及び作用により、建物開口部2がスクリーン10により閉鎖されている状態で、スクリーン10に外力、例えば、煙、火炎が作用して撓む場合に、その力を直接的にスクリーン10の抜止部15、15に作用させることなく、スクリーン10の破損等を防ぐことができる。
(14) クリアランスCは、前記左右ガイド枠3、4とガイド部材7、7との間に断熱空間を形成することとなり、左右ガイド枠3、4の受ける熱が、直接的にスクリーン10の抜止部15、15に影響しないようになっている。
(15) 前記防火用スクリーン1は、建物開口部2の内周面20の額縁21に固定されているので、左右ガイド枠3、4、下枠5、収容ボックス6の露出面積を少なくでき、防火性を高めることができる。
(16) スクリーン10の両端が前記ガイド部材7、7に収容され、その下端もボトム枠12を介して下枠5に固定され、前記開口部2を閉鎖することができるので、延焼防止や、内部から外部への煙、火炎の吹き出しを防止することができる。
本発明は以上説明した実施形態に限定されるものではなく、多くの変形が本発明の技術的思想内で当分野において、通常の知識を有する者により可能である。
1 防火用スクリーン
10 スクリーン 11 先端辺
12 ボトム枠 13、13 端部
14、14 たて辺 15、15 抜止部
16 ラッチ

2 開口部
20 内周面 21 額縁

3 左ガイド枠 4 右ガイド枠
30、40 内部 31、41 ガイド枠補強材
32、42 レールアタッチ 33、43 レールアタッチ補強材
34、44 開口端 35、45 ガイド枠塞ぎ材
36、46 背面 37、47 外側面
38、48 内側面 39、49 対向面
300、400 開口
310〜313、410〜413 当接面
314、414 支持面
340、440 輪郭片 341、441 平面片
342、442 支持固定片
360、361、460、461 溝部

5 下枠 50 下枠補強材
51 背面 52 開口
53 凹部 54、55 溝部

6 収容ボックス
60 本体
61 ベース材(収容ボックス補強材)
62 ドラム 63 溝部

7、7 ガイド部材
70、70 スリット

8 80 加熱発泡材
9 隙間隠材

Claims (6)

  1. 建物の開口部の内周面に取付けられる左右のガイド枠及び下枠と、前記左右ガイド枠に沿って巻取り及び巻戻しされるスクリーンと、このスクリーンを収容し、且つ、前記内周面に取付けられる収容ボックスを備える防火用スクリーンにおいて、
    前記左右ガイド枠のそれぞれの長手方向に沿い、且つ、前記左右ガイド枠をそれらの内部から支えるガイド枠補強材がそれぞれ設けられており、
    前記左右ガイド枠にそれぞれ取付られるレールアタッチと前記左右ガイド枠との間に、レールアタッチ補強材がそれぞれ設けられていることを特徴とする防火用スクリーン。
  2. 前記左右ガイド枠の開口端をそれぞれ塞ぐガイド枠塞ぎ材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の防火用スクリーン。
  3. 前記下枠をその内部から支える下枠補強材が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の防火用スクリーン。
  4. 前記収容ボックスを前記内周面に取付けるベース材からなる収容ボックス補強材が設けられていることを特徴とする請求項1乃至の何れかに記載の防火用スクリーン。
  5. 前記左右ガイド枠及び前記下枠の少なくとも屋内外の何れか一方の側に、加熱発泡材を設けたことを特徴とする請求項1乃至の何れかに記載の防火用スクリーン。
  6. 前記収容ボックスに加熱発泡材を設けたことを特徴とする請求項1乃至の何れかに記載の防火用スクリーン。
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