JP6691861B2 - 底受け具 - Google Patents

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Description

本発明は、室内を区画する間仕切りなどを床面に据え付けるために用い、高さを調整する機能を有する底受け具に関する。
間仕切りは、室内空間を細かく区画するために用いられるが、その性質上、新築から歳月が経過した後に設置されることも多く、床面に微妙な起伏が生じていることも珍しくない。そのため間仕切りの施工に際しては、その支柱の脚部にアジャストボルトを取り付け、柱の高さを揃えるといった作業が必要になる。アジャストボルトは、床面に接触して荷重を伝達する底板と、底板から突出するネジ軸(全ネジボルト)を中心に構成され、ネジ軸にナットを螺合させ、このナットで支柱などの部材の下面を受け止める。そしてナットを上下方向に移動させることで、部材の高さ調整が実現する。
アジャストボルトは、間仕切りのほか、厨房設備や大型家電製品など、床面に据え置かれる様々な物品に用いられ、用途に応じた様々な形態が流通しており、その技術開発の例として後記の特許文献が挙げられる。そのうち特許文献1では、小売店などに設置されるショーケースの移動を防ぐことのできるアジャストボルトが開示されており、アジャストボルトの下部全体を樹脂やゴムで被覆することなどを特徴としている。被覆によって摩擦抵抗が増大し、ショーケースなどを安定して設置できるほか、床面に移動跡を残すこともない。
次の特許文献2では、簡素な構造で製造コストを削減可能なアジャストボルトが開示されている。一般的なアジャストボルトは、床面に接触する受座と、受座から突出するボルト軸を中心に構成されるが、受座とボルト軸を離脱不能にするため、抜け止め部材も必要になる。さらにボルト軸は、受座に対して回転自在とする必要があり、抜け止め部材とその周辺構造は、複雑化が避けられず、製造コストも増大しやすい。そこでこの文献では、カシメ加工を用い、抜け止め部材をボルト軸に固定しており、これらの構造が簡素化され、製造コストの増加を回避している。
特開平7−239173号公報 実用新案登録第3199636号公報
間仕切りの骨格は、アルミニウム製の棒材を用いることが多いものの、自然な雰囲気を演出したいなどの理由で木材を用いることもある。その場合でも、床面と間仕切りとの境界には、アジャストボルトなどの底受け具を用い、床面に生じた起伏を吸収する必要がある。しかし一般的なアジャストボルトは、全体が金属で構成され、木材の自然な雰囲気を損ねる恐れがある。特にそのネジ軸は、機械部品としての印象を強く与えるため、その全体を覆い隠し、美観を向上することが好ましい。
間仕切りは、建物の骨格とは切り離されており、過大な外力が作用することを想定する必要はない。しかし、地震などで間仕切りが浮き上がり、これを下支えする底受け具が離脱すると、間仕切りの支持が不安定になり、最悪の場合、倒壊の恐れもある。そこで間仕切りが浮き上がった際も、底受け具の離脱を防ぐ対策を講じることが好ましい。また施工時を考慮し、この離脱を防ぐ作業は、簡単に実施できることが好ましい。
本発明はこうした実情を基に開発されたもので、ネジ軸を覆い隠して美観を向上できるほか、間仕切りなどの上部構造と一体化することも可能な底受け具の提供を目的としている。
前記の課題を解決するための請求項1記載の発明は、支柱や横材などの部材を床面に据え付けるための底受け具であって、前記床面に接触する底板と、該底板から上方に突出するネジ軸と、該ネジ軸と螺合することで上下方向に移動可能な昇降体と、で構成され、前記底板と前記ネジ軸は一体化してあり、また前記部材は前記昇降体の上面で支持され、前記底板の上面には陥没部を設け、前記ネジ軸は該陥没部の中心付近に配置してあり、前記昇降体の下部は、該陥没部に収容可能であることを特徴とする。
本発明による底受け具は、これまでに普及しているアジャストボルトと同等の機能を果たすもので、主に間仕切りの据え付けに用いることを想定しているが、諸条件を満たすならば、他にも転用可能である。なお間仕切りは、支柱や横材で格子状の骨格を構成し、その中にガラスやパネルを嵌め込み、室内空間を区画するもので、この支柱や横材などの部材を底受け具で支持する。また本発明は、支持する部材が木材であることを念頭に開発したものだが、アルミニウム製の棒材など、他の素材を排除するものではない。
底受け具は、底板とネジ軸と昇降体の三要素を中心に構成され、そのうち底板は、床面と接触し、間仕切りなどの荷重を床面に伝達する役割を担い、接触面の圧力を下げるため、相応の底面積を有する平面状になるが、その外形は正方形や円形など自在である。また底受け具の素材としては、主に鋼材を用いる。なお底板は、単に床面と接触させるだけでも構わないが、必要があれば、釘類やアンカーを差し込み、移動を規制することもある。
ネジ軸は、丸棒の側周面全域にオネジを形成したもので、一般に全ネジボルトと称され、底板から真上に突出するように配置し、さらに底板とネジ軸は、溶接や圧入などにより、通常の使用状態では分離しないように一体化する。なおネジ軸の上端部は、底受け具で支持される部材の中に差し込むこともある。この差し込みにより、部材の水平方向の移動を規制できる。
昇降体は、従来のアジャストボルトのナットに相当する部品で、ネジ軸に螺合する円柱状で、螺合した状態で回転させると、上下方向に移動し、底板との距離が変化する。また昇降体は、支柱などの部材を載せる役割を担い、昇降体を上下方向に移動させることで、部材の高さを調整できる。なお昇降体は、底板の外縁から突出することのない寸法とするが、部材から作用する下向きの荷重を一手に受け止めるため、相応の大きさは必要である。
陥没部は、底板の上面に形成する凹状の部位だが、底板を真上から見た場合、陥没部は、底板の側面に到達することはなく、外部に開いた箇所がない環状であることを前提とする。またネジ軸は、陥没部のほぼ中央から突出するように配置し、さらにネジ軸に螺合した昇降体を下降させると、その下部が陥没部に入り込むよう、各部の形状を調整する。そして、昇降体が陥没部に入り込むことで、昇降体よりも下方のネジ軸が覆い隠される。なお、陥没部の内周面と昇降体の外周面との隙間は、必要最小限とすることが好ましい。
このように、底受け具を底板とネジ軸と昇降体などで構成し、底板の上面に陥没部を設け、そこからネジ軸を突出させることで、ネジ軸に螺合した昇降体を下降させると、その下部が陥没部に入り込む。そのため昇降体よりも下方のネジ軸が覆い隠され、間仕切りなどを設置した後、底受け具の周囲からネジ軸を視認することはできない。
請求項2記載の発明は、施工時の高さ調整を円滑に実施するためのもので、昇降体の側周面には目盛りを形成してあり、底板の上面を基準として、昇降体の高さを読み取り可能であることを特徴とする。本発明による底受け具を用い、各種部材を据え付ける際は、事前に床面の起伏を調査し、次に底受け具を床面に配置し、先の調査に基づいて個々の昇降体の高さを調整し、最後に部材を据え付ける。そのため作業性の観点から、昇降体の高さは、定規などを用いることなく、簡単に把握できることが好ましい。
請求項2記載の発明は、この点を考慮したもので、昇降体の側周面には、上下方向に連なる目盛りを形成する。そしてこの目盛りを読み取る際の指針となるのは、底板の上面である。前記のように昇降体の下部は、底板の陥没部に入り込むため、目盛りは、底板の上面とわずかの隙間で対向し、昇降体の高さを数値で把握できる。
施工時は、まず床面の起伏を調査し、その後、床面の定位置に底受け具を並べていき、先の調査結果に基づき、床面の起伏を打ち消すように個々の昇降体の高さを調整する。このような準備を行うことで、部材を据え付ける際は、部材の下部を昇降体に載せるだけになり、高さ調整が不要で、作業を短時間で終えることができる。なお部材を据え付けた後の高さ調整は、部材を倒れないように保持しながら、その自重に対抗する必要があり、作業性が悪い。
請求項3記載の発明は、部材を安定して据え付けるためのもので、部材と昇降体との間に天板を挟み込み、天板の上面で部材を支持し、且つ天板の下面には、昇降体の上部を嵌め込み可能な凹部を設けてあることを特徴とする。底受け具で支持される部材は、昇降体の上面にそのまま載せても構わないが、下向きの荷重が大きい場合には、昇降体と部材との間に天板を挟み込む。天板は、部材の下面形状に応じて切り出した金属板で、その上面は、部材の下面と接触し、部材を支持する。さらに天板と部材を一体化するため、天板の下方から部材に向け、ネジ釘などの釘類を打ち込む。
天板の下面には、昇降体の上部を嵌め込み可能な凹部を設ける。凹部は、天板のガタ付きを防ぐため、昇降体が緩みなく嵌まり込むように仕上げる。このように天板を用いることで、部材が安定して据え置かれるほか、部材に作用する下向きの荷重は、天板の全面で受け止められ、応力が緩和され、部材の経年変形を抑制できる。
請求項4記載の発明は、天板を昇降体と一体化するためのもので、天板の側面には、凹部の内周面に到達するメネジ状の側穴を設けると共に、昇降体の側周面には、側穴と段差なく並ぶ環状溝を設け、側穴に螺合した止めネジの先端が環状溝に到達することで、天板の引き抜けを防ぐことを特徴とする。環状溝は、昇降体の側周面を環状に削り込んだもので、その位置は、凹部に入り込む範囲とする。また天板の側面には、凹部に到達する側穴を設ける。さらに側穴の内周面にはメネジを形成し、そこに止めネジを螺合させる。
側穴と環状溝は、上下方向に段差がないように配置する。その結果、側穴に止めネジを差し込んで締め付けていくと、やがてその先端が環状溝に到達し、天板は昇降体に対して離脱不能に一体化し、天板に載る部材も昇降体と一体化する。そのため部材が浮き上がった際も、底受け具は、部材から離脱することがなく、その後も安定して部材を支持できる。しかも間仕切りなどを撤去する際は、止めネジを緩めるだけで、昇降体から下を部材から切り離し可能で、作業性にも優れている。
請求項1記載の発明のように、底受け具を底板とネジ軸と昇降体などで構成し、底板の上面に陥没部を設け、そこからネジ軸を突出させることで、ネジ軸に螺合した昇降体を下降させると、その下部が陥没部に入り込む。そのため昇降体よりも下方のネジ軸が覆い隠され、間仕切りなどを設置した後、底受け具の周囲からは、ネジ軸を視認することができず、美観が向上する。特に間仕切りの骨格として木材を用いた場合、その効果を最大限に発揮し、自然な雰囲気を損ねることがない。
請求項2記載の発明のように、昇降体の側周面に目盛りを形成し、底板の上面を基準として、昇降体の高さを読み取り可能とすることで、昇降体の高さ調整が容易になる。そのため施工時、事前に床面の起伏を調査し、個々の昇降体の高さを調整した後、部材を据え付けるといった手順で作業を行うことができ、部材を底受け具に据え付ける際は、高さ調整が不要で、一連の作業を短時間で終えることができる。
請求項3記載の発明のように、部材の下面を載せる天板を用い、昇降体の上部を天板の凹部に嵌め込むことで、部材を安定して据え置くことができるほか、部材に作用する応力が緩和され、経年による変形を抑制できる。また請求項4記載の発明のように、止めネジを用い、天板を昇降体と一体化することで、地震などで部材が浮き上がった際も、底受け具が部材から離脱することはなく、以降も部材を安定して据え置くことができ、間仕切りなどの倒壊も防ぐ。さらに止めネジは、棒レンチで容易に回転させることができ、底受け具の離脱を防ぐ作業は、簡単に実施できる
本発明による底受け具の形状例とその使用例を示す斜視図である。なお図の右側には、底受け具を半割にした状態を描いてある。 図1の支柱を床面に据え付ける過程を示す斜視図である。なお図の右上には、組み立てた状態の底受け具を半割にした状態を描いてある。 天板を用いない構成の底受け具を示す斜視図である。なお図の右上には、組み立てた状態の底受け具を描いてある。 図1の底受け具で横材を据え付ける場合を示す斜視図である。 補強具を併用する底受け具と、その使用状態を示す斜視図である。なお図の右上には、補強具が埋め込まれた支柱を半割にした状態を描いてある。
図1は、本発明による底受け具の形状例とその使用例を示す。なお図の右側には、底受け具を半割にした状態を描いてある。この底受け具は、底板11やネジ軸15や昇降体21や天板31で構成され、支柱41を床面Fに据え付けるために用いられる。支柱41は木材を想定しており、その外観が周囲に自然な雰囲気を演出する。また底受け具の底板11は、支柱41の横断面と同じ寸法に切り出した鋼板で、その下面が床面Fに接触する。そして底板11の上面中央には、円断面の陥没部14を設けてある。陥没部14は有底で、これが底板11の下面に到達することはない。
陥没部14の中心には、全ネジボルトを用いたネジ軸15が上方に突出している。図のネジ軸15は、陥没部14の底部に差し込まれ、さらに溶接で双方を一体化してある。なお本発明では、底板11とネジ軸15は一体化する必要があり、その手段としては、溶接のほか、ナットによる締め付けや、圧入などが挙げられる。そのほか底板11の四隅には、固定穴13を設けてある。固定穴13は、底板11を床面Fに固定するためのもので、必要に応じてアンカーなどを打ち込む。
昇降体21は円柱状の鋼材で、その中心にはネジ軸15と螺合する中ネジ25を設けてある。中ネジ25は、昇降体21の上下面を貫通し、全域にメネジを形成してある。そして、中ネジ25にネジ軸15を螺合させ、昇降体21を回転させると、昇降体21はネジ軸15に沿って上下方向に移動する。なお昇降体21の側周面には、工具などで回転させることを考慮し、平面状に削り込んだ側平面22を設けてある。また隣接する側平面22同士の境界には、上下方向に連なる目盛り23を形成してある。さらに昇降体21の側周面の上方には、環状溝24を設けてある。
天板31は、底板11と同じ外形の鋼板で、支柱41の下面に接触すると共に、昇降体21の上に載せられ、昇降体21と支柱41との間に挟み込まれる。また天板31は、支柱41に固定する必要があり、この図では天板31の下方から支柱41に向け、ネジ釘38を差し込む。そのため天板31の四隅には、釘穴33を設けてある。そのほか天板31の下面中心には、昇降体21の上部を嵌め込むため、凹部32を設けてある。凹部32は、天板31の上面に到達することのない有底で、しかも昇降体21を緩みなく嵌め込み可能な内径に仕上げてある。その結果、天板31は昇降体21の上部で安定して保持される。
天板31の上面中心には、凹部32とつながる通過穴35を設けてある。通過穴35は、昇降体21を貫通したネジ軸15を上方に突出させるためのもので、ネジ軸15に対して余裕のある内径としてある。また天板31の側面には、凹部32の内周面に到達する側穴34を設けてある。側穴34の内周面にはメネジを形成してあり、そこに止めネジ36を螺合させる。さらに側穴34と環状溝24は、昇降体21が凹部32に嵌まり込んだ際、上下方向に段差がないように配置してある。そのため止めネジ36を締め付けていくと、やがてその先端が環状溝24に入り込み、天板31が昇降体21に対して離脱不能になる。なお図の止めネジ36は、頭部のない「イモネジ」と称されるものを用いている。
施工時は、まずネジ釘38を用い、天板31を支柱41の下面に固定すると共に、底板11から突出するネジ軸15に昇降体21を螺合させ、この底板11を床面Fに配置する。次に、目盛り23を用いて昇降体21の高さを調整し、最後に支柱41に固定された天板31を昇降体21の上部に載せ、止めネジ36を締め付ける。なおネジ軸15は、通過穴35から突出する場合があり、これに備えて支柱41の下面中心には、ネジ軸15を収容する逃げ穴45を加工してある。
図2は、図1の支柱41を床面Fに据え付ける過程を示している。なお図の右上には、組み立てた状態の底受け具を半割にした状態を描いてある。まず支柱41の下面に天板31を接触させ、次に天板31の下方からネジ釘38を差し込み、天板31を支柱41に固定する。この天板31を固定する作業は、支柱41の製材段階で行い、天板31が固定された状態で支柱41を現地に輸送することもある。そのほか支柱41の下面中心には、あらかじめ逃げ穴45を加工してある。
底板11については、製造段階でネジ軸15を一体化してあり、その後、ネジ軸15に昇降体21を螺合させ、双方が離脱しないように取り扱う。そしてこれらを現地に輸送し、底板11を所定の位置に並べ、次に床面Fの起伏を打ち消すため、昇降体21を回転させ、高さを調整する。その際、目盛り23を用いることで、昇降体21の高さを個別に調整する作業を容易に実施できる。なお目盛り23を読み取る際、底板11の上面がその指針となるが、双方はわずかな隙間で対向しており、十分な精度を確保できる。
昇降体21の高さを調整した後、天板31が固定された支柱41を持ち上げ、底板11の真上に移動させ、徐々に下降させていくと、やがて昇降体21の上部が天板31の凹部32に嵌まり込み、天板31が昇降体21で支持される。この段階で側穴34に止めネジ36を差し込んで締め付けると、止めネジ36の先端が環状溝24に到達し、天板31は昇降体21に対し、離脱不能になる。なお止めネジ36は、側穴34から突出しないような全長で、美観を悪化させることはない。また支柱41の据え付け後、ネジ軸15の上部は支柱41の逃げ穴45に入り込む。
図の右下に描くように、支柱41を据え付けた状態では、昇降体21の下部が陥没部14に入り込み、ネジ軸15が覆い隠され、美観が向上する。ただし床面Fの起伏が大きい場合には、高さ調整のため、昇降体21が底板11よりも上方に位置し、やむをえずネジ軸15が露出する可能性もある。そのため美観は悪化するが、本発明において昇降体21は、ネジ軸15だけで支持される構造で、強度上の問題は生じない。
図3は、天板31を用いない構成の底受け具を示している。なお図の右上には、組み立てた状態の底受け具を描いてある。この図においても、底板11の中心からネジ軸15が突出し、ネジ軸15に昇降体21を螺合させる点は、これまでと同じである。ただし支柱41の下面は、ワッシャ39を挟んで昇降体21の上面に載り、図1に描いた底受け具よりも構成が簡素化され、コストダウンが実現する。ワッシャ39を用いることで、支柱41の下部に作用する応力が緩和され、経年変形を抑制できる。したがって荷重条件が緩いならばワッシャ39は不要で、支柱41をそのまま昇降体21に載せることもある。
図3では、支柱41が水平方向に移動することを防ぐため、ネジ軸15の上部を支柱41に差し込んでいる。そのため、支柱41の下面中央に加工する逃げ穴45は、ネジ軸15を緩みなく差し込み可能な内径としてある。そのほか昇降体21の下方でネジ軸15が露出しないよう、この図では底板11の厚さを増している。その結果、昇降体21の移動範囲が拡大し、床面Fの起伏に追従しやすくなる。なお底板11の厚さを増すことに伴い、固定穴13を二段構造としてあり、アンカー類の頭部を埋め込むことができる。
図4は、図1の底受け具で横材42を据え付ける場合を示す。底受け具で据え付けられる部材は、これまでの各図のような支柱41に限定されるものではなく、この図のように横材42の下面を支持することもできる。なお横材42の下面は、木材の性質上、経年変形を生じやすく、天板31を用いて応力を緩和することが好ましい。このように、本発明は支柱41や横材42など、あらゆる部材を支持することができ、また部材は木材に限定されるものではない。
図5は、補強具51を併用する底受け具と、その使用状態を示す。この図の底受け具についても、これまでの各図と同様、底板11からネジ軸15が突出しており、またネジ軸15に螺合する昇降体21には、環状溝24と側平面22と目盛り23を設けてあり、昇降体21を上下方向に移動させることで、支柱41の高さを調整することができる。さらに図5では、支柱41の内部に補強具51を埋め込み、下向きの荷重に対する強度を向上させているほか、支柱41の下面中心には、昇降体21の上部を嵌め込むため、保持穴47を加工してある。この嵌め込みにより、支柱41が水平方向に移動することを規制する。
図5の補強具51は、一般にラグスクリューと称されるもので、その側周面には螺旋状の凸条53を形成してあるほか、一端面には六角形の頭部52を形成してある。また補強具51を埋め込むため、保持穴47の奥面には下穴48を加工してあり、凸条53が下穴48の内周面に食い込むことで、補強具51が支柱41と強固に一体化される。なお補強具51を埋め込む際、その頭部52の下面は、保持穴47と下穴48との境界に揃える。その結果、昇降体21と補強具51が接触し、下向きの荷重の伝達が実現する。
支柱41の側面には、保持穴47に到達する側穴44を加工してある。この側穴44は、単純な円断面であり、保持穴47に昇降体21が嵌め込まれた際、その環状溝24と段差なく並ぶよう、位置を調整してある。そのため、側穴44に止めピン46を打ち込むと、その先端が環状溝24に入り込み、支柱41の抜け止めとして機能する。なお止めピン46は、側穴44の内周面との摩擦で固定される。また美観を考慮し、止めピン46は、その全体が側穴44に埋め込まれるよう、全長を調整してある。
このように補強具51を用いることで、支柱41に作用する下向きの荷重は、凸条53全体を介して昇降体21に伝達される。そのため、支柱41に作用する応力が緩和され、経年変形を抑制できる。なお補強具51については、ラグスクリューのほか、異形棒鋼なども使用可能である。異形棒鋼については、接着で下穴48に固定する。そのほか図5では、昇降体21の上面に補強具51が接触するため、ネジ軸15を昇降体21の上面から突出させることはできない。
11 底板
13 固定穴
14 陥没部
15 ネジ軸
21 昇降体
22 側平面
23 目盛り
24 環状溝
25 中ネジ
31 天板
32 凹部
33 釘穴
34 側穴(天板に形成)
35 通過穴
36 止めネジ
38 ネジ釘
39 ワッシャ
41 支柱(部材)
42 横材(部材)
44 側穴(支柱に形成)
45 逃げ穴
46 止めピン
47 保持穴
48 下穴
51 補強具(ラグスクリュー)
52 頭部
53 凸条
F 床面

Claims (4)

  1. 支柱(41)や横材(42)などの部材を床面(F)に据え付けるための底受け具であって、
    前記床面(F)に接触する底板(11)と、該底板(11)から上方に突出するネジ軸(15)と、該ネジ軸(15)と螺合することで上下方向に移動可能な昇降体(21)と、で構成され、
    前記底板(11)と前記ネジ軸(15)は一体化してあり、また前記部材は前記昇降体(21)の上面で支持され、
    前記底板(11)の上面には陥没部(14)を設け、前記ネジ軸(15)は該陥没部(14)の中心付近に配置してあり、前記昇降体(21)の下部は、該陥没部(14)に収容可能であることを特徴とする底受け具。
  2. 前記昇降体(21)の側周面には目盛り(23)を形成してあり、前記底板(11)の上面を基準として、該昇降体(21)の高さを読み取り可能であることを特徴とする請求項1記載の底受け具。
  3. 前記部材と前記昇降体(21)との間に天板(31)を挟み込み、該天板(31)の上面で該部材を支持し、且つ該天板(31)の下面には、前記昇降体(21)の上部を嵌め込み可能な凹部(32)を設けてあることを特徴とする請求項1または2記載の底受け具。
  4. 前記天板(31)の側面には、前記凹部(32)の内周面に到達するメネジ状の側穴(34)を設けると共に、前記昇降体(21)の側周面には、該側穴(34)と段差なく並ぶ環状溝(24)を設け、該側穴(34)に螺合した止めネジ(36)の先端が該環状溝(24)に到達することで、前記天板(31)の引き抜けを防ぐことを特徴とする請求項3記載の底受け具。
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