JP6691832B2 - 電子機器 - Google Patents

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Description

この発明は、電子機器に関し、より詳細には、ネットワークを通じてサーバー等により提供される更新プログラムにより更新可能なソフトウェアが組み込まれた電子機器に関する。
従来、パソコンやプリンタ、家電製品等の電子機器を制御するために組み込まれたファームウェア等のソフトウェアを最新の状態にアップデートするため、さまざまな方法が用いられている。
例えば、ユーザー自身がソフトウェアの更新用のファイルを電子機器の提供元であるメーカーのウェブサイトからダウンロードすることによって更新する方法がある。
また、管理用サーバーを設置して複数の電子機器を管理する場合、当該管理用サーバーからネットワーク回線を経由して、対象となる電子機器のソフトウェアを更新することもある。
また、メーカー等のホストサーバーからネットワーク回線を経由して、対象となる電子機器に更新用のプログラムを配信することにより、自動でファームウェアを更新することもある。
一般に、ファームウェアの更新中は、電子機器が利用不可となるため、メーカーのホストサーバーから自動配信を受けた電子機器が一斉にファームウェアの更新を開始すると、全ての電子機器が一時的に利用不可になってしまうという問題が生じることがある。
また、一般的なアプリケーション用のソフトウェアやオペレーティングシステム(OS)等の更新であっても、ソフトウェアやOS等の更新中は電子機器の動作が極端に遅くなることもあり、また、再起動等の処理が必要となることもあるため、ファームウェアと同様に電子機器が一時的に利用不可になってしまうことがある。
このような問題を解決するため、画像形成装置に適用可能なファームウェアを前記画像形成装置に適用するための適用時間を設定するための設定手段と、設定された適用時間にファームウェアを前記画像形成装置に適用する適用手段とを備えた画像形成装置の発明が開示されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2012−59180号公報
しかしながら、一部の電子機器に故障等の不具合が生じて一時的に利用不可となった場合、残りの利用可能な電子機器が設定された時間にファームウェアの更新を行うことにより、全ての電子機器が利用不可となってしまうことがある。
この発明は、以上のような事情を考慮してなされたものであって、その目的は、一部の電子機器に故障等の不具合が生じて一時的に利用不可となった場合であっても、全ての電子機器が利用不可とならないようにソフトウェアを更新する電子機器を提供することにある。
かくして、この発明によれば、外部のサーバーから提供される更新プログラムにより更新可能なソフトウェアが組み込まれた電子機器であって、前記サーバーおよび外部の前記電子機器と通信を行う通信部と、自機および前記外部の電子機器の稼働状態を検知する稼働状態検知部と、前記通信部および前記稼働状態検知部を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記サーバーから前記ソフトウェアの更新の可否の問い合わせを前記通信部が受信したとき、自機を含む予め定められたグループに属する電子機器の稼働状態を前記稼働状態検知部に検知させ、ユーザーが利用可能な前記電子機器が2以上存在しない場合は、前記ソフトウェアの更新処理を行わないことを特徴とする電子機器が提供される。
この発明によれば、その目的は、一部の電子機器に故障等の不具合が生じて一時的に利用不可となった場合であっても、全ての電子機器が利用不可とならないようにソフトウェアを更新する電子機器を実現できる。
この発明の画像形成装置を含むシステムの概略構成を示す説明図である。 図1に示す画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。 図1に示すサーバーの概略構成を示すブロック図である。 図1に示す画像形成装置のファームウェアの更新手順の概要を示すフローチャートである。 この発明の画像形成装置の一例としてのデジタル複合機の外観を示す斜視図である。 図5に示すデジタル複合機の平面図である。 図5に示すデジタル複合機のパネルユニットの一例を示す説明図である。 図5に示すファームウェアの更新の対象となるデジタル複合機の登録画面の一例を示す説明図である。 実施例1に係るデジタル複合機のファームウェアの更新中の表示部の一例を示す説明図である。 実施例1に係るデジタル複合機のファームウェアの更新が完了した後の表示部の一例を示す説明図である。 この発明の実施形態2に係るデジタル複合機のファームアップ中の表示部の一例を示す説明図である。 この発明の実施形態3に係るデジタル複合機のファームアップ中の表示部の一例を示す説明図である。 この発明の実施形態4に係るデジタル複合機のファームウェアの更新設定画面の一例を示す説明図である。 この発明の実施形態5に係るデジタル複合機のファームウェアの更新設定画面の一例を示す説明図である。
以上に述べたように、
(i)この発明による電子機器は、外部のサーバーから提供される更新プログラムにより更新可能なソフトウェアが組み込まれた電子機器であって、前記サーバーおよび外部の前記電子機器と通信を行う通信部と、自機および前記外部の電子機器の稼働状態を検知する稼働状態検知部と、前記通信部および前記稼働状態検知部を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記サーバーから前記ソフトウェアの更新の可否の問い合わせを前記通信部が受信したとき、自機を含む予め定められたグループに属する電子機器の稼働状態を前記稼働状態検知部に検知させ、ユーザーが利用可能な前記電子機器が2以上存在しない場合は、前記ソフトウェアの更新処理を行わないことを特徴とする。
この発明において、「外部のサーバーから提供される更新プログラムにより更新可能なソフトウェア」は、例えば、電子機器を制御するために組み込まれたファームウェアや、電子機器のアプリケーション用のソフトウェアなどが含まれる。
「外部の前記電子機器」は、自機と同様に、外部のサーバーから提供される更新プログラムによる更新の対象となる電子機器であり、自機と同一の構成を有する電子機器に限られず、自機と異なる構成を有する電子機器であってもよい。
「電子機器の稼働状態」は、電子機器がユーザーに利用可能か否かを示す状態である。
例えば、ユーザーが利用可能な「レディ状態」や、既に処理を実行中の「ビジー状態」、プリンタ等における用紙やインク切れ等の「消耗品切れ状態」、カバーが開かれた状態などの容易にリカバリー可能な「軽トラブル状態」、サービスマンによるリカバリーを要する重度のトラブルが発生した「サービスマンエラー状態」などの状態があげられる。
「自機を含む予め定められたグループ」は、例えば、特定の社内ネットワークを構成する電子機器のグループなど、ソフトウェアの更新の対象となる電子機器のグループである。
「前記ソフトウェアの更新処理を行わない」は、例えば、(1)外部のサーバーから提供された更新プログラムを実行しない、(2)外部のサーバーから更新プログラムを受信しない、(3)更新プログラムを提供しないように外部のサーバーに指示する、などの方法により実現される。
さらに、この発明の好ましい態様について説明する。
(ii)この発明による電子機器において、ユーザーが利用可能な前記電子機器が2以上存在する場合、前記制御部は、予め定められた優先順位に基づき前記ソフトウェアを更新すべき前記電子機器の更新順を決定し、自機についてユーザーが利用可能かつ前記更新順が来たときに、前記ソフトウェアの更新処理を行うものであってもよい。
このようにすれば、予め定められた優先順位に基づき、ソフトウェアが更新されるため、ソフトウェアの更新を優先的に行いたい電子機器を設定することができ、また、ソフトウェアの更新が始まったときに、その更新順を予測しやすくなるため、ユーザーの負担が少なくなる。
(iii)この発明による電子機器において、表示部をさらに備え、前記制御部は、前記ソフトウェアの更新中に、前記グループに属するユーザーが利用可能な前記外部の電子機器を特定する情報を前記表示部に表示させるものであってもよい。
このようにすれば、ソフトウェアを更新中の電子機器を利用しに来たユーザーに対し、利用可能な他の電子機器の存在を知らせることが可能となる。
「電子機器を特定する情報」としては、例えば、電子機器のIPアドレス、名称などの予め定められた情報が挙げられる。また、表示部に表示されたマップ上に対象となる電子機器の位置を示すようにしてもよい。
(iv)この発明による電子機器において、前記優先順位が自機よりも高い前記外部の電子機器がユーザーに利用可能でない場合において、自機の前記ソフトウェアの更新処理を行うとき、前記制御部は、前記ソフトウェアの更新中に、前記外部の電子機器の稼働状態を前記表示部に表示させるものであってもよい。
このようにすれば、ソフトウェアを更新中の電子機器を利用しに来たユーザーに対し、更新の優先順位が高いのにもかかわらず、ソフトウェアを更新できない他の電子機器の稼働状態を知らせることにより、ユーザーは他の電子機器のトラブルの状況を知ることができるので、ユーザーの利便性が向上する。
(v)この発明による電子機器において、前記制御部は、自機がユーザーに利用可能になった後、予め定められた時間の経過後に、前記ソフトウェアの更新を行うか否かを決定するものであってもよい。
このようにすれば、トラブルが継続中であるにも関わらず、ユーザーが利用可能であると一時的に誤って検知されることにより、ソフトウェアの更新処理を実行してしまうことを防止することができる。
以下、図面を用いてこの発明をさらに詳述する。なお、以下の説明は、すべての点で例示であって、この発明を限定するものと解されるべきではない。
〔実施形態1〕
<システム100の概略構成>
図1に基づき、この発明の電子機器の一例としての画像形成装置1を含むシステム100の構成について説明する。
この発明は、画像形成装置1に限られず、ネットワークを通じてサーバー等により提供される更新プログラムにより更新可能なソフトウェアやOSが組み込まれた電子機器であれば、いかなる種類の電子機器に対しても適用可能である。
例えば、ネットワークを介してファームウェアやOSの更新を行うパーソナルコンピュータ(PC)、スマートフォン等の携帯機器、テレビ、DVDレコーダーなどにも適用可能である。
図1は、この発明の画像形成装置1A、1B、1Cを含むシステム100の概略構成を示す説明図である。
図1に示されるように、システム100は、画像形成装置1A、1B、1C、サーバー2およびネットワーク3から構成される。
画像形成装置1は、スキャナまたはスキャナ機能を有するMFP(Multifunction Peripheral:多機能周辺装置)など、原稿を読み取って生成した画像データを出力する装置である。
サーバー2は、ネットワーク3を介して画像形成装置1にファームウェアの更新プログラム等を配信するメーカーのホストサーバー等の装置である。
ネットワーク3としては、LAN、インターネットなどの広域ネットワーク(WAN)、専用の通信回線などいずれのネットワークを利用してもよい。
<画像形成装置1の概略構成>
次に、図2に基づき、画像形成装置1の概略構成を説明する。
図2は、図1に示す画像形成装置1の概略構成を示すブロック図である。
図2に示されるように、この発明の画像形成装置1は、制御部10、画像読取部11、画像形成部12、記憶部13、画像処理部14、通信部15、給紙部16、計時部17およびパネルユニット18を備える。
実施形態1において、この発明の「稼働状態検知部」は、自機の場合は、制御部10、画像処理部14および給紙部16の協働によって実現し、外部の電子機器の場合は、制御部10および通信部15の協働によって実現する。
以下、画像形成装置1の各構成要素を説明する。
制御部10は、画像形成装置1の各構成要素の動作を制御する部分である。主として、CPU、ROM、RAM、I/Oコントローラ、タイマー等からなるマイクロコンピュータによって実現される。制御部10は、CPUあるいはマイクロプロセッサ(Microprocessor)を主体とする回路である。制御部10は、ROM等に予め格納された制御プログラムに基づいて、各ハードウェアを有機的に動作させて、後述するようなこの発明のファームウェアの更新機能を実行する。
なお、周辺回路として、特定の用途のために設計、製造される集積回路であるASIC(Application Specific Integrated Circuit)、その他の演算機能を有する回路を含んでいてもよい。
画像読取部11は、原稿台に置かれた原稿や原稿トレイから搬送されてきた原稿を検知して読み取り、適正な電気信号に変換して画像データを生成する部分である。
画像形成部12は、画像読取部11によって生成され、画像処理部14によって処理された画像データを用紙上に印刷出力する部分であり、LSU121を備える。
LSU121は、画像読取部11によって取得されたデジタル信号からなる画像情報に対応するレーザー光を、帯電状態にある感光体ドラムの表面に照射して、静電潜像を形成する装置である。
記憶部13は、画像形成装置1の各種機能を実現するために必要な情報や、制御プログラムなどを記憶する素子や記憶媒体である。例えば、RAMやROM等の半導体素子、ハードディスク、フラッシュ記憶部、SSD等の記憶媒体が用いられる。
なお、データを保持する領域がハードディスクドライブで、プログラムを保持する領域がフラッシュ記憶部で構成するといったように、プログラムとデータが異なる装置に保持されてもよい。
画像処理部14は、画像読取部11から入力された画像データを操作部182からの指令に従い、拡大・縮小等の出力に適するように処理を行う部分である。
通信部15は、ネットワーク3等を介して、サーバー2や外部の画像形成装置1等の電子機器等との通信をおこない、サーバー2から送信されたファームウェアの更新プログラムや外部の画像形成装置1の稼働状態などの種々の情報を送受信する部分である。
給紙部16は、給紙カセット、手差トレイに格納された用紙を画像形成部12まで搬送する部分である。
計時部17は、時間を計測する部分であり、例えば、内蔵時計やネットワーク3を通じて時刻を取得する。
パネルユニット18は、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)を備えたユニットであり、表示部181および操作部182を備える。
表示部181は、各種情報の表示を行う部分である。表示部181は、例えば、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、ELディスプレイなどで構成され、オペレーティングシステムやアプリケーションソフトウェアの処理状態など電子的なデータを表示するためのモニタやラインディスプレイなどの表示装置である。制御部10は、表示部181を通じて、画像形成装置1の動作および状態の表示を行う。
操作部182は、画像形成装置1を操作するためのインターフェースであり、タッチパネル部1821および表示操作部1822を備え、ユーザーからの指令を受け付ける部分である。
画像形成装置1は、操作部182や通信部15を介して受付けたユーザーからの指示に基づき、スキャナ、印刷、コピーまたは画像送信等のジョブを実行する。
タッチパネル部1821は、液晶パネル等から構成された表示パネルと、表示パネルに重ねて配置され、指がタッチされた位置を検出する静電容量方式等のタッチパネルとから構成される。
<サーバー2の概略構成>
次に、図3に基づき、サーバー2の概略構成を説明する。
図3は、図1に示すサーバー2の概略構成を示すブロック図である。
図3に示されるように、この発明のサーバー2は、制御部20、記憶部21、画像処理部22、通信部23、表示部24および操作部25を備える。
なお、制御部20、記憶部21、画像処理部22、通信部23および表示部24は、それぞれ、図2の制御部10、記憶部13、画像処理部14、通信部15および表示部181と同様の構成を有するため、説明を省略する。
操作部25は、サーバー2の操作を行うためのインターフェースである。管理者であるユーザーは操作部25を操作することによって、サーバー2に対する指示を実行する。操作部25は、複数のキーの配列からなる。また、画像形成装置1と同様にタッチパネルを有するものであってもよい。
<画像形成装置1のファームウェアの更新処理の手順>
次に、図4に基づき、この発明の画像形成装置1のファームウェアの更新処理の手順について説明する。
図4は、図1に示す画像形成装置1のファームウェアの更新手順の概要を示すフローチャートである。
従来、ファームウェアの更新は、サーバー2がファームウェアの更新の対象となる各画像形成装置1に対し、更新可否状況を確認した上で、更新可能な画像形成装置1に対して一斉にファームウェアを配信することにより行われていた。
それゆえ、更新可能な各画像形成装置1は、ファームウェアの受信と同時にファームウェアの更新を開始するため、しばしば画像形成装置1が全て利用不可となることがあった。
この発明の実施形態1に係る画像形成装置1は、このような問題を回避すべく、以下に述べる手順に従って、ファームウェアの更新を行う。
最初に、サーバー2は、ファームウェアの更新対象となる画像形成装置1にファームウェアの更新可否の問い合わせを送信する。
ファームウェアの更新対象となる画像形成装置1は、例えば、特定の社内ネットワークを構成する画像形成装置1など、予め定められたグループに属する画像形成装置1である。
ここで、既に更新が完了した画像形成装置1は、更新の対象とならないため、サーバー2は、当該更新が完了した画像形成装置1には、ファームウェアの更新可否の問い合わせを送信しないものとする。
ステップS1において、画像形成装置1の制御部10は、サーバー2からファームウェアの更新可否の問い合わせを受けたか否かを判定する(ステップS1)。
なお、サーバー2は、ファームウェアの更新対象となる各画像形成装置1に対し、逐時ファームウェアの更新可否の問い合わせを行うものとする。
サーバー2からファームウェアの更新可否の問い合わせを受けた場合(ステップS1の判定がYesの場合)、制御部10は、自機を含む予め定められたグループに属する他の画像形成装置1Bおよび1Cの稼働状態を確認する(ステップS2)。
一方、サーバー2からファームウェアの更新可否の問い合わせを受けていない場合(ステップS1の判定がNoの場合)、制御部10は、ステップS1の判定を繰り返す(ステップS1)。
次に、ステップS3において、制御部10は、通信部15により自機を含む予め定められたグループに属する画像形成装置1の稼働状態を受信し、レディ状態の画像形成装置1が2以上あるか否かを判定する(ステップS3)。
ここで、「レディ状態」とは、画像形成装置1の電源がONになった状態で故障等のトラブルがなく、また、トナーや用紙等の消耗品も充填されており、印刷やコピー等のジョブを受付可能な状態であり、ユーザーが利用可能な状態である。
レディ状態の画像形成装置1が2以上ある場合(ステップS3の判定がYesの場合)、制御部10は、続くステップS4において、ファームウェアの更新対象となる画像形成装置1の更新順を予め定められた優先順位に従って決定する(ステップS4)。
なお、レディ状態にあっても、既にファームウェアを更新した画像形成装置1は、当該ファームウェアの更新対象とはならない。
その後、制御部10は、ステップS5の判定を行う(ステップS5)。
一方、レディ状態の画像形成装置1が2以上ない(すなわち、1以下しかない)場合(ステップS3の判定がNoの場合)、制御部10は、ステップS6において、自機が更新不可である旨をサーバー2に送信する(ステップS6)。
なお、サーバー2はファームウェアの更新の可否の問い合わせを逐時行うものとし、制御部10は、サーバー2から更新可否の問い合わせを受けた場合に、その回答として自機が更新不可である旨を返信する。続くステップS7やステップS10についても同様である。
その後、制御部10は、ステップS2の処理に戻り、自機を含む予め定められたグループに属する他の画像形成装置1の稼働状態を確認する(ステップS2)。
次に、ステップS5において、制御部10は、自機がレディ状態にあり、かつ、自機の更新順が来たか否かを判定する(ステップS5)。
自機がレディ状態にあり、かつ、自機の更新順が来た場合(ステップS5の判定がYesの場合)、制御部10は、ステップS7において、自機が更新可能である旨をサーバー2に送信する(ステップS7)。
一方、自機がレディ状態になく、または、自機の更新順が来ていない場合(ステップS5の判定がNoの場合)、制御部10は、ステップS6において、自機が更新不可である旨をサーバー2に送信する(ステップS6)。
その後、制御部10は、ステップS2の処理に戻り、自機を含む予め定められたグループに属する他の画像形成装置1の稼働状態を確認する(ステップS2)。
サーバー2は、画像形成装置1から更新可能である旨の回答を受け取ったとき、当該画像形成装置1に対し、ファームウェアの更新プログラムを送信する。
ステップS8において、制御部10は、サーバー2からファームウェアの更新プログラムを受信すると、ファームウェアの更新を開始する(ステップS8)。
次に、ステップS9において、制御部10は、ファームウェアの更新が完了したか否かを判定する(ステップS9)。
ファームウェアの更新が完了した場合(ステップS9の判定がYesの場合)、制御部10は、ステップS10において、自機が更新済である旨をサーバー2に送信する(ステップS10)。
一方、ファームウェアの更新が完了していない場合(ステップS9の判定がNoの場合)、制御部10は、更新が完了するまでステップS9の判定を繰り返す(ステップS9)。
以上が、この発明の実施形態1に係るファームウェアの更新手順の概略である。
<デジタル複合機1Dによるファームウェアの具体的な更新手順の一例>
次に、図5〜図8に基づき、この発明の画像形成装置1の一例としてのデジタル複合機1Dのファームウェアの具体的な更新手順について説明する。
図5は、この発明の画像形成装置1の一例としてのデジタル複合機1Dの外観を示す斜視図である。図6は、図5に示すデジタル複合機1Dの平面図である。図7は、図5に示すデジタル複合機1Dのパネルユニット18の一例を示す説明図である。図8は、図5に示すファームウェアの更新の対象となるデジタル複合機1Dの登録画面の一例を示す説明図である。
デジタル複合機1Dは、画像データをデジタル処理し、複写機能やスキャナ機能、ファクシミリ機能を有する複合機やMFP(Multifunction Peripheral:多機能周辺装置)などの装置である。
図5および図6に示されるように、デジタル複合機1Dは、上面の一部にパネルユニット18を備える。
図7に示されるように、パネルユニット18は、表示部181および操作部182を備え、操作部182は、タッチパネル部1821および表示操作部1822から構成される。
表示操作部1822は、表示灯18221、電源キー18222、節電キー18223およびホームキー18224を備える。
ホームキー18224は、動作モードを選択するホーム画面に表示部181の表示画面を戻すためのキーである。
図8に示されるように、タッチパネル部1821には、ファームウェアの更新の設定画面が表示される。
デジタル複合機1Dの管理者であるユーザーは、ファームウェアの更新の対象となる複数台のデジタル複合機1DのIPアドレスを登録する。
具体的には、ユーザーは、左下の「対象の追加」欄の下の「IPアドレス」の空欄にファームウェアの更新の対象となるデジタル複合機1DのIPアドレスを入力した上で、右下の「対象に追加」キーを押すことによって、当該IPアドレスを有するデジタル複合機1Dを登録できる。
図8において、上から順に自機、IPアドレス100.110.120.2、IPアドレス100.110.120.3の3台のデジタル複合機1Da、1Db、1Dcが登録されているものとする。
左端の1、2、3の数字は、ファームウェアの更新順を示し、自機が一番更新の優先順位が高いことを示す。
ユーザーは、上向き三角キー18211uまたは下向き三角キー18211dを押すことによって、登録済みのデジタル複合機1Dのファームウェアの更新の優先順位を変更できる。
(実施例1)
次に、図9および図10に基づき、実施例1に係るデジタル複合機1Da、1Db、1Dcのファームウェアの更新手順の一例について説明する。
図9は、実施例1に係るデジタル複合機1Dのファームウェアの更新中の表示部181の一例を示す説明図であり、図10は、実施例1に係るデジタル複合機1Dのファームウェアの更新が完了した後の表示部181の一例を示す説明図である。
実施例1において、デジタル複合機1Da(IPアドレス100.110.120.1)、1Db(IPアドレス100.110.120.2)、1Dc(IPアドレス100.110.120.3)は、同じ更新プログラムの配信の対象となる同一のグループに属し、全てレディ状態にある場合を想定する。
サーバー2からファームウェアの更新可否の問い合わせを受けたとき、デジタル複合機1Da、1Db、1Dcは、相互の稼働状態を確認する(前述のステップS1およびS2に対応)。
ここで、デジタル複合機1Da、1Db、1Dcはいずれもレディ状態にあるため、2以上のデジタル複合機1Dが更新可能であることが分かる。
そのため、予め定められたファームウェアの更新の優先順位に従い、ファームウェアの更新対象となるデジタル複合機1Da、1Db、1Dcの更新順を決定する(前述のステップS4に対応)。
ファームウェアの更新の優先順位がデジタル複合機1Da、1Db、1Dcの順であるとき、デジタル複合機1Daのみが更新可能である旨の返信をサーバー2に送信し、その他のデジタル複合機1Db、1Dcは更新不可である旨の返信をサーバー2に送信する(前述のステップS7およびS6に対応)。
その結果、サーバー2は、デジタル複合機1Daのみにファームウェアの更新プログラムを配信し、更新プログラムを受信したデジタル複合機1Daは当該更新プログラムを実行してファームウェアの更新を開始する(前述のステップS8に対応)。
このとき、図9に示されるように、デジタル複合機1Daのファームウェアの更新中は、デジタル複合機1Daの表示部181には、ファームアップ中である旨の表示がなされる。
また、「利用可能なMFP」として、現在利用可能なデジタル複合機1Dbおよび1DcのIPアドレス100.110.120.2および100.110.120.3が表示される。
そのため、デジタル複合機1Daを利用しに来たユーザーは、デジタル複合機1Dbおよび1Dcが利用可能であることを知ることができる。
デジタル複合機1Daのファームウェアの更新が完了すると、デジタル複合機1Daは、自機が更新済である旨をサーバー2に送信する(前述のステップS9およびS10に対応)。
次に、ファームウェアの更新の優先順位が次に高いデジタル複合機1Dbが更新可能である旨の返信をサーバー2に返信し、残りのデジタル複合機1Dcは更新不可である旨の返信をサーバー2に送信する(前述のステップS7およびS6に対応)。
その後、サーバー2は、デジタル複合機1Dbにファームウェアの更新プログラムを配信し、更新プログラムを受信したデジタル複合機1Dbは、当該更新プログラムを実行することによりファームウェアの更新を開始する(前述のステップS8に対応)。
このとき、図10に示されるように、デジタル複合機1Daの表示部181には、ファームアップ済である旨の表示がなされる。
また、「ファームアップ中のMFP」として、デジタル複合機1DbのIPアドレス100.110.120.2が表示される。
さらに、「利用可能なMFP」として、その他の利用可能な1DcのIPアドレス100.110.120.3が表示される。
このように、ユーザーにファームアップ済のデジタル複合機1Daを知らせることによって、最新のファームウェアが適用されたデジタル複合機1Daをユーザーが選択するように促すことが可能となる。また、ファームウェアを更新していないデジタル複合機1Dcをユーザーが選択することによって、当該デジタル複合機1Dcのファームアップが妨げられるおそれもなくなる。
デジタル複合機1Dbのファームウェアの更新も完了すると、デジタル複合機1Dbは、自機が更新済である旨をサーバー2に送信する(前述のステップS9およびS10に対応)。
次に、ファームウェアの更新の優先順位が次に高いデジタル複合機1Dcが更新可能である旨の返信をサーバー2に返信する(前述のステップS7に対応)。
その後、サーバー2は、デジタル複合機1Dcにファームウェアの更新プログラムを配信し、更新プログラムを受信したデジタル複合機1Dcは、当該更新プログラムを実行してファームウェアの更新を開始する(前述のステップS8に対応)。
(実施例2)
次に、実施例2に係るデジタル複合機1Da、1Db、1Dcのファームウェアの更新手順の一例について説明する。
実施例2において、デジタル複合機1Da(IPアドレス100.110.120.1)、1Db(IPアドレス100.110.120.2)、1Dc(IPアドレス100.110.120.3)は、同じ更新プログラムの配信の対象となる同一のグループに属する。
また、デジタル複合機1Daが故障中で、デジタル複合機1Dbおよび1Dcがレディ状態にある場合を想定する。
サーバー2からファームウェアの更新可否の問い合わせを受けたとき、デジタル複合機1Da、1Db、1Dcは、相互の稼働状態を確認する(前述のステップS1およびS2に対応)。
ここで、デジタル複合機1Daは故障中で、デジタル複合機1Dbおよび1Dcはレディ状態にあるため、2以上のデジタル複合機1Dが更新可能であることが分かる。
そのため、予め定められたファームウェアの更新の優先順位に従い、ファームウェアの更新対象となるデジタル複合機1Dbおよび1Dcの更新順を決定する(前述のステップS4に対応)。
ファームウェアの更新の優先順位がデジタル複合機1Da、1Db、1Dcの順であるとき、デジタル複合機1Dbのみが更新可能である旨の返信をサーバー2に送信し、その他のデジタル複合機1Da、1Dcは更新不可である旨の返信をサーバー2に送信する(前述のステップS7およびS6に対応)。
その結果、サーバー2は、デジタル複合機1Dbのみにファームウェアの更新プログラムを配信し、更新プログラムを受信したデジタル複合機1Dbは、当該更新プログラムを実行してファームウェアの更新を開始する(前述のステップS8に対応)。
このとき、デジタル複合機1Daの表示部181には、「故障中」である旨が表示される。 また、「ファームアップ中のMFP」として、デジタル複合機1DbのIPアドレス100.110.120.2が表示される。
また、「利用可能なMFP」として、デジタル複合機1DbのIPアドレス100.110.120.3が表示される。
デジタル複合機1Dbのファームウェアの更新が完了すると、デジタル複合機1Dbは、自機が更新済である旨をサーバー2に送信する(前述のステップS9およびS10に対応)。
次に、ファームウェアの更新の優先順位が次に高いデジタル複合機1Dcが更新可能である旨の返信をサーバー2に返信し、依然として故障中のデジタル複合機1Daは更新不可である旨の返信をサーバー2に送信する(前述のステップS7およびS6に対応)。
その後、サーバー2は、デジタル複合機1Dcにファームウェアの更新プログラムを配信し、更新プログラムを受信したデジタル複合機1Dcは、当該更新プログラムを実行してファームウェアの更新を開始する(前述のステップS8に対応)。
このとき、デジタル複合機1Daの表示部181には、「故障中」である旨が表示される。
また、「利用可能なMFP」として、デジタル複合機1DbのIPアドレス100.110.120.2が表示される。
また、「ファームアップ中のMFP」として、デジタル複合機1DcのIPアドレス100.110.120.3が表示される。
デジタル複合機1Dcのファームウェアの更新も完了すると、デジタル複合機1Dcは、自機が更新済である旨をサーバー2に送信する(前述のステップS9およびS10に対応)。
なお、デジタル複合機1Daが故障から復旧した場合、デジタル複合機1Daは、自機が更新可能である旨の返信をサーバー2に返信する(前述のステップS7に対応)。
その後、サーバー2は、デジタル複合機1Daにファームウェアの更新プログラムを配信し、更新プログラムを受信したデジタル複合機1Daは、当該更新プログラムを実行してファームウェアの更新を開始する(前述のステップS8に対応)。
このとき、デジタル複合機1Daの表示部181には、「ファームアップ中」である旨が表示される。
また、「利用可能なMFP」として、デジタル複合機1Dbおよび1DcのIPアドレス100.110.120.2および100.110.120.3が表示される。
(実施例3)
次に、実施例3に係るデジタル複合機1Da、1Db、1Dcのファームウェアの更新手順の一例について説明する。
実施例3において、デジタル複合機1Da(IPアドレス100.110.120.1)、1Db(IPアドレス100.110.120.2)、1Dc(IPアドレス100.110.120.3)は、同じ更新プログラムの配信の対象となる同一のグループに属する。
また、デジタル複合機1Daおよびデジタル複合機1Dbのいずれもが故障中で、デジタル複合機1Dcのみがレディ状態にある場合を想定する。
サーバー2からファームウェアの更新可否の問い合わせを受けたとき、デジタル複合機1Da、1Db、1Dcは、相互の更新可否状況を確認する(前述のステップS1およびS2に対応)。
ここで、デジタル複合機1Daおよび1Dbは故障中で、デジタル複合機1Dcのみがレディ状態にあるため、1台のデジタル複合機1Dのみが更新可能であることが分かる。
そのため、現時点で更新可能なデジタル複合機1Dが2以上ないため、デジタル複合機1Da、1Db、1Dcが全て更新不可である旨の返信をサーバー2に送信する(前述のステップS3およびS6に対応)。
このとき、デジタル複合機1Daの表示部181には、自機が「故障中」である旨が表示される。
また、「故障中のMFP」として、デジタル複合機1DbのIPアドレス100.110.120.2が表示される。
また、「利用可能なMFP」のIPアドレスは表示されない。
なお、デジタル複合機1Daが故障から復旧した場合、更新可能なデジタル複合機1Dが2以上あるため、優先順位の高いデジタル複合機1Daのみが更新可能である旨の返信をサーバー2に送信し、その他のデジタル複合機1Db、1Dcは更新不可である旨の返信をサーバー2に送信する(前述のステップS7およびS6に対応)。
その後、サーバー2は、デジタル複合機1Daにファームウェアの更新プログラムを配信し、更新プログラムを受信したデジタル複合機1Daは、当該更新プログラムを実行してファームウェアの更新を開始する(前述のステップS8に対応)。
このとき、デジタル複合機1Daの表示部181には、「ファームアップ中」である旨が表示される。
また、「故障中のMFP」として、デジタル複合機1DbのIPアドレス100.110.120.2が表示される。
また、「利用可能なMFP」として、1DcのIPアドレス100.110.120.3が表示される。
(実施例4)
次に、実施例4に係るデジタル複合機1Da、1Db、1Dcのファームウェアの更新手順の一例について説明する。
実施例4において、デジタル複合機1Da(IPアドレス100.110.120.1)、1Db(IPアドレス100.110.120.2)、1Dc(IPアドレス100.110.120.3)は、同じ更新プログラムの配信の対象となる同一のグループに属する。
また、デジタル複合機1Da、1Dbおよびデジタル複合機1Dcが全て故障中である場合を想定する。
サーバー2からファームウェアの更新可否の問い合わせを受けたとき、デジタル複合機1Da、1Db、1Dcは、相互の更新可否状況を確認する(前述のステップS1およびS2に対応)。
ここで、デジタル複合機1Da、1Db、1Dcは全て故障中であるため、更新可能なデジタル複合機1Dが一台もないことが分かる。
現時点で更新可能なデジタル複合機1Dが2以上ないため、デジタル複合機1Da、1Db、1Dcが全て更新不可である旨の返信をサーバー2に送信する(前述のステップS3およびS6に対応)。
このとき、デジタル複合機1Daの表示部181には、自機が「故障中」である旨が表示される。
また、「故障中のMFP」として、デジタル複合機1Dbおよび1DcのIPアドレス100.110.120.2および100.110.120.3が表示される。
なお、デジタル複合機1Da、1Db、1Dcのうち、いずれか1台が故障から復旧した場合であっても、実施例3の場合と同様に、更新可能なデジタル複合機1Dが2以上ないため、デジタル複合機1Da、1Db、1Dcが全て更新不可である旨の返信をサーバー2に送信する(前述のステップS3およびS6に対応)。
一方、デジタル複合機1Da、1Db、1Dcのうち、いずれか2台が故障から復旧した場合は、更新可能なデジタル複合機1Dが2以上あるため、優先順位の高いデジタル複合機1Daのみが更新可能である旨の返信をサーバー2に送信し、その他のデジタル複合機1Db、1Dcは更新不可である旨の返信をサーバー2に送信する(前述のステップS7およびS6に対応)。
このように、同じ更新プログラムの配信の対象となる同一のグループに属するデジタル複合機1Da、1Db、1Dcにおいて、ファームウェアの更新予定のデジタル複合機1Dの他に、少なくとも1台のデジタル複合機1Dが利用可能であるときに、ファームウェアの更新を実行するため、全てのデジタル複合機1Dがファームウェアの更新により利用不可とならないようにファームウェアを更新するデジタル複合機1Dを実現することができる。
(実施形態2)
次に、図11に基づき、この発明の実施形態2に係る画像形成装置1のファームウェアの更新手順の一例について説明する。
図11は、この発明の実施形態2に係るデジタル複合機1Dのファームアップ中の表示部181の一例を示す説明図である。
実施形態1の実施例2において、故障により更新不可であるデジタル複合機1Daの更新がスキップされ、次に更新の優先順位の高いデジタル複合機1Dbが先に更新される。
図11に示されるように、デジタル複合機1Dbのファームウェアの更新中にデジタル複合機1Daの更新の更新がスキップされた理由を表示部181に表示する。
図11において、「以下のMFPはスキップされました:」として、スキップされたデジタル複合機1DaのIPアドレス「100.110.120.1」と、デジタル複合機1Daがスキップされた理由「トナー切れ」が表示部181に表示される。
その他の更新がスキップされた理由の例としては、例えば、「エラー発生」「トナー切れ」「紙切れ」「電源OFF」などがあげられる。
このように、デジタル複合機1Daがスキップされた理由を表示部181に表示することで、他のデジタル複合機1Dbを利用しようとしたユーザーにデジタル複合機1Daの状況を伝えることができるので、デジタル複合機1Daを正常な状態に復帰させる可能性が高められる。
(実施形態3)
次に、図12に基づき、この発明の実施形態3に係る画像形成装置1のファームウェアの更新手順の一例について説明する。
図12は、この発明の実施形態3に係るデジタル複合機1Dのファームウェアの更新設定画面の一例を示す説明図である。
実施形態3として、デジタル複合機1Da(IPアドレス100.110.120.1)のみがレディ状態であり、その他のデジタル複合機1Db(IPアドレス100.110.120.2)および1Dc(IPアドレス100.110.120.3)の電源がいずれもOFFになっている場合を想定する。
この場合、サーバー2からファームウェアの更新可否の問い合わせを受けたとしても、デジタル複合機1Dbおよび1Dcの更新可否状況を確認することができない。
このような場合に備え、図12に示されるように、監視対象となるデジタル複合機1Dの状況が確認できず、相互監視エラーが発生したときの処理を予め設定できるようにしておく。
図12において、「相互監視エラー時の設定」として、「監視対象と通信できない場合は自機のファームウェアを更新しない」という設定項目が設けられ、ユーザーは当該設定項目のチェックボックスにチェックを入れた上で画面右下の「登録」キーを押すことによって、当該設定を有効にすることができる。
例えば、更新可否状況の確認時において、監視対象となる他のデジタル複合機1Dからの応答がない理由の大部分が、当該デジタル複合機1Dの電源がOFFになっていることに起因する場合、ユーザーは上記設定項目にチェックを入れずに「登録」キーを押す。
このとき、監視対象となる他のデジタル複合機1Dbおよび1Dcからの応答がない場合であっても、デジタル複合機1Daのファームウェアの更新が実行されるが、デジタル複合機1Dbおよび1Dcの電源をONにすることで、ユーザーは当該デジタル複合機1Dbおよび1Dcを利用することが可能となる。
一方、故障等によってデジタル複合機1Dbおよび1Dcの電源をOFFにしている場合、デジタル複合機1Daのファームウェアの更新が実行されると、利用可能なデジタル複合機1Dがなくなってしまう。
このような場合、ユーザーは、「監視対象と通信できない場合は自機のファームウェアを更新しない」にチェックを入れることによって、利用可能なデジタル複合機1Dがなくなってしまう事態を回避することができる。
(実施形態4)
次に、図13に基づき、この発明の実施形態4に係る画像形成装置1のファームウェアの更新手順の一例について説明する。
図13は、この発明の実施形態4に係るデジタル複合機1Dのファームウェアの更新設定画面の一例を示す説明図である。
実施形態1〜3においては、予め定められた基準に従って、デジタル複合機1Dが更新不可であるか否かを判定していた。
しかしながら、実際の利用状況においては、デジタル複合機1Dが利用不可となる理由には軽重があるため、軽微なエラーによる一時的な利用不可の状態まで更新不可としてしまうと、デジタル複合機1D全体のファームウェアの更新の完了が遅れてしまうという弊害が生じるおそれがあった。
このような弊害を軽減すべく、図13に示されるように、デジタル複合機1Dのファームウェアの更新の設定画面において、更新不可とする条件の設定を設ける。
図13において、「更新不可判定ルールの設定」として、「消耗品切れ」、「ユーザがリカバリー可能なエラー」、「サービスマンのリカバリーが必要なエラー」の3つのチェック項目が表示されている。
例えば、「消耗品切れ」にチェックが入っている場合は、用紙やトナーなどの消耗品が切れたときに、更新不可となる。
しかしながら、紙切れやトナー切れなどの消耗品切れは、マシントラブルの一種ではあるが、消耗品を再充填することにより容易に利用可能となるため、消耗品が切れたときに更新不可とするのは、好ましくない場合もある。
そこで、「消耗品切れ」にチェックが入れない状態で画面右下の「登録」キーを押すことにより、用紙やトナーなどの消耗品が切れたとしても、更新不可とはならないように設定することができる。
図13における残りの項目のうち、「ユーザーがリカバリー可能なエラー」とは、例えば、デジタル複合機1Dのカバーが開いた状態など、マシントラブルの一種ではあるが、消耗品切れと同様に、容易にリカバリーが可能なトラブルが発生している状態である。
また、「サービスマンのリカバリーが必要なエラー」とは、マシントラブルの一種であるが、サービスマンによるリカバリーが必要なくらい重度のトラブルが発生している状態である。
このように、デジタル複合機1Dのファームウェアの更新の設定画面において、更新不可とする条件の設定を細かく設けることにより、ユーザーは、運用環境の重要度に応じて、サービスマンによらず、自身でリカバリー可能な軽微なトラブルが発生した場合に、デジタル複合機1Dに更新不可と判定させるか否かを予め設定することができる。
(実施形態5)
次に、図14に基づき、この発明の実施形態5に係る画像形成装置1のファームウェアの更新手順の一例について説明する。
図14は、この発明の実施形態5に係るデジタル複合機1Dのファームウェアの更新設定画面の一例を示す説明図である。
実施形態1〜4においては、デジタル複合機1Dが「更新不可」の状態から「更新可能」な状態に瞬時に切り替わることを想定していた。
しかしながら、実際の利用状況においては、トラブルからのリカバリー処理中に、瞬間的に更新可能な状態になってしまうこともある。
例えば、用紙詰まりが発生したときに、デジタル複合機1Dのカバーを開いて内部に詰まった用紙を取り除いた後、カバーを再び閉じたのにも関わらず、内部に用紙が残っている場合、カバーを閉じた後、内部に用紙を検知するまでの間に瞬間的にレディ状態になってしまうことがある。
このように、トラブル中にもかかわらず、ファームウェアが更新可能と判定されてしまう事態を防止すべく、図14に示されるように、ファームウェアの更新設定画面において、レディ状態の復帰後から更新可能となるまでの時間の設定を設ける。
図14に示される設定画面において、ユーザーは「更新命令を受け付けるまでの時間の設定」として、空欄に数字(分)を入力して画面右下の登録キーを押すことによって、レディ状態の復帰後から更新可能となるまでの時間を設定することができる。
ここで、「更新命令を受け付けるまでの時間」の目安としては、例えば、0分(即時)〜5分程度である。
例えば、更新命令を受け付けるまでの時間を1分と設定した場合、上記の用紙詰まりの対応においてデジタル複合機1Dのカバーを閉じた後、1分を経過しなければ、更新命令が受け付けられないので、瞬間的にレディ状態になることを回避することができる。
このようにして、デジタル複合機1Dが完全にレディ状態に移行した後に、更新可能と判定することが可能となる。
(実施形態6)
次に、この発明の実施形態6に係る画像形成装置1のファームウェアの更新設定の一例について説明する。
実施形態1〜5では、クライアントであるデジタル複合機1Dで相互監視の設定を行っていたが、実施形態6においては、サーバー2からも相互監視の設定を行えるようにする。
このようにすることで、デジタル複合機1Dを含むシステム100全体を管理している管理者としてのユーザーが相互監視対象となるデジタル複合機1Dを適切に設定することが可能となる。
(実施形態7)
次に、この発明の実施形態7に係る画像形成装置1のファームウェアの更新設定の一例について説明する。
実施形態7においては、サーバー2は、デジタル複合機1D側の相互監視設定を無視してファームウェアの更新を実行する。
このようにすることで、緊急時になるべく早くデジタル複合機1Dのファームウェアの更新を実行することが可能となる。
「緊急時」とは、例えば、新手のウイルスやセキュリティの欠陥が見つかったことにより、デジタル複合機1Dの誤作動が生じる可能性が高い場合などである。
(実施形態8)
次に、この発明の実施形態7に係る画像形成装置1のファームウェアの更新設定の一例について説明する。
実施形態1においては、同じ更新プログラムの配信の対象となる同一のグループに属するデジタル複合機1Dにおいて、ファームウェアの更新予定のデジタル複合機1Dの他に、少なくとも1台のデジタル複合機1Dが利用可能であるときに、ファームウェアの更新を実行することにした。
一方、実施形態8においては、ファームウェアの更新予定のデジタル複合機1Dの他に、少なくともN台(Nは2以上の正の整数)のデジタル複合機1Dが利用可能であるときに、ファームウェアの更新を実行するようにしてもよい。
このようにすれば、ファームウェアの更新中のデジタル複合機1Dの他に、少なくともN台(Nは2以上の正の整数)のデジタル複合機1Dが利用可能となるため、ユーザーが利用したい台数のデジタル複合機1Dを確保することが可能となる。
この発明の好ましい態様は、上述した複数の態様のうちの何れかを組み合わせたものも含む。
前述した実施形態の他にも、この発明について種々の変形例があり得る。それらの変形例は、この発明の範囲に属さないと解されるべきものではない。この発明には、請求の範囲と均等の意味および前記範囲内でのすべての変形とが含まれるべきである。
1,1A,1B,1C:画像形成装置、 1D,1Da,1Db,1Dc:デジタル複合機、 2:サーバー、 3:ネットワーク、 10,20:制御部、 11:画像読取部、 12:画像形成部、 13,21:記憶部、 14,22:画像処理部、 15,23:通信部、 16:給紙部、 17:計時部、 18:パネルユニット、 24,181:表示部、 25,182:操作部、 100:システム、 121:LSU、 1821:タッチパネル部、 18211d:下向き三角キー、 18211u:上向き三角キー、 1822:表示操作部、 18221:表示灯、 18222:電源キー、 18223:節電キー、 18224:ホームキー

Claims (7)

  1. 外部のサーバーから提供される更新プログラムにより更新可能なソフトウェアが組み込まれた電子機器であって、
    前記サーバーおよび外部の前記電子機器と通信を行う通信部と、
    自機および前記外部の電子機器の稼働状態を検知する稼働状態検知部と、
    前記通信部および前記稼働状態検知部を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記サーバーから前記ソフトウェアの更新の可否の問い合わせを前記通信部が受信したとき、自機を含む予め定められたグループに属する電子機器の稼働状態を前記稼働状態検知部に検知させ、ユーザーが利用可能な前記電子機器が2以上存在しない場合は、前記ソフトウェアの更新処理を行わず、
    ユーザーが利用可能な前記電子機器が2以上存在する場合、前記制御部は、予め定められた優先順位に基づき前記ソフトウェアを更新すべき前記電子機器の更新順を決定し、自機についてユーザーが利用可能かつ前記更新順が来たときに、前記ソフトウェアの更新処理を行い、
    表示部をさらに備え、
    前記優先順位が自機よりも高い前記外部の電子機器がユーザーに利用可能でない場合において、自機の前記ソフトウェアの更新処理を行うとき、前記制御部は、前記ソフトウェアの更新中に、前記外部の電子機器の稼働状態を前記表示部に表示させることを特徴とする電子機器。
  2. 記制御部は、前記ソフトウェアの更新中に、前記グループに属するユーザーが利用可能な前記外部の電子機器を特定する情報を前記表示部に表示させる請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記制御部は、自機がユーザーに利用可能になった後、予め定められた時間の経過後に、前記ソフトウェアの更新を行うか否かを決定する請求項1または2に記載の電子機器。
  4. 外部のサーバーから提供される更新プログラムにより更新可能なソフトウェアが組み込まれた電子機器であって、
    前記サーバーおよび外部の前記電子機器と通信を行う通信部と、
    自機および前記外部の電子機器の稼働状態を検知する稼働状態検知部と、
    前記通信部および前記稼働状態検知部を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記サーバーから前記ソフトウェアの更新の可否の問い合わせを前記通信部が受信したとき、自機を含む予め定められたグループに属する電子機器の稼働状態を前記稼働状態検知部に検知させ、ユーザーが利用可能な前記電子機器が2以上存在しない場合は、前記ソフトウェアの更新処理を行わず、
    前記制御部は、自機がユーザーに利用可能になった後、予め定められた時間の経過後に、前記ソフトウェアの更新を行うか否かを決定することを特徴とする電子機器。
  5. ユーザーが利用可能な前記電子機器が2以上存在する場合、前記制御部は、予め定められた優先順位に基づき前記ソフトウェアを更新すべき前記電子機器の更新順を決定し、自機についてユーザーが利用可能かつ前記更新順が来たときに、前記ソフトウェアの更新処理を行う請求項4に記載の電子機器。
  6. 表示部をさらに備え、
    前記制御部は、前記ソフトウェアの更新中に、前記グループに属するユーザーが利用可能な前記外部の電子機器を特定する情報を前記表示部に表示させる請求項4または5に記載の電子機器。
  7. 表示部をさらに備え、
    前記優先順位が自機よりも高い前記外部の電子機器がユーザーに利用可能でない場合において、自機の前記ソフトウェアの更新処理を行うとき、前記制御部は、前記ソフトウェアの更新中に、前記外部の電子機器の稼働状態を前記表示部に表示させる請求項5に記載の電子機器。
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