JP6691279B2 - フロント作業機及び作業車 - Google Patents
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Description
アームは、トラクタの前部の左側と右側とにそれぞれ配置されている。各アームは、基部がトラクタに枢支されていて、上下に揺動自在とされている。左及び右のアームの先端側は、トラクタの前方に位置していて、連結部材によって連結されている。
ホルダは、トラクタの前方で且つブレードの後方に配置されている。このホルダの下部は、トラクタの下部に固定されている。ホルダは、左及び右の縦部材と、この縦部材の上部同士を連結する横部材と、縦部材の下部をトラクタに取り付ける取付部材とを有する。ホルダの上部(縦部材の上部及び横部材)はトラクタのボンネットよりも上方に突出している。横部材の下面には、第1ステーが設けられている。連結部材の上部には、第2ステーが設けられている。
そこで、本発明は、簡単にアームの持ち上げ高さを高くすることができるフロント作業機及び作業車を提供することを目的とする。
また、前記第1枢軸は、前記横部材より後方に位置し、前記アームシリンダは、前記横部材の後方に設けられている。
また、前記アームの先端側同士を連結する連結部材と、前記連結部材から後方側に突出する第2ステーと、前記横部材より後方に位置し、前記第2ステーにアームシリンダの下端を枢支する第2枢軸と、を備えている。
また、ホルダは、左及び右の縦部材と、縦部材の上部同士を連結する横部材とを有し、第1ステーは、横部材から上方に突出している。第1ステーは、ホルダの上部に位置する横部材から上方に突出するだけなので、第1ステーを、コンパクトに設けることができる。
また、連結部材から後方に突出する第2ステーを設け、連結部材より後方に位置する第2枢軸によって第2ステーにアームシリンダの下端を枢支している。これにより、アームシリンダが横部材に干渉するのを良好に防止することができる。
図1〜図6は、第1実施形態を示している。
図4〜図6は、トラクタ1等の車両にフロント作業機2を装着した作業車3を示している。本実施形態では、フロント作業機2として、フロントドーザを例示している。
図4は、作業車3の側面図を示す。図5は、作業車3の正面図を示す。図6は、作業車3の平面図を示す。本発明の実施形態において、図4及び図6の矢印A1方向を前方、図4及び図6の矢印A2方向を後方、図5及び図6の矢印B1方向を左方、図5及び図6の矢印B2方向を右方として説明する。
装着フレーム9Lは、トラクタ1の左側に設けられ、装着フレーム9Rは、トラクタ1の右側に設けられている。
左の装着フレーム9Lは、取付プレート(取付部)12と、支持台13と、アーム装着部14と、補強フレーム15とを有する。右の装着フレーム9Rも、取付プレート12と、支持台13と、アーム装着部14と、補強フレーム15とを有する。
図4に示すように、ホルダ10は、トラクタ1のボンネット6の前方側に配置されている。ホルダ10は、トラクタ1(機体1A)の前部に固定されている。図1〜図3に示すように、ホルダ10は、左に設けられた縦部材16Lと、右に設けられた縦部材16Rと、横部材17と、取付部材18とを有する。縦部材16L及び縦部材16Rは、上下方向に長い板材である。縦部材16Lと縦部材16Rとは機体幅方向X1に離間して配置されている。縦部材16Lと縦部材16Rとは対向して配置されている。横部材17は、角パイプによって構成され、縦部材16Lと縦部材16Rとの上部間に配置されている。横部材17の一端は、縦部材16Lに連結されている。横部材17の他端は、縦部材16Rに連結されている。この横部材17によって、縦部材16Lと縦部材16Rとの上部同士が連結されている。取付部材18は、前方に向けて開口した溝型鋼によって形成され、縦部材16Lと縦部材16Rとの下部間に配置されている。取付部材18の一端は、縦部材16Lに連結されている。取付部材18の他端は、縦部材16Rに連結されている。この取付部材18によって、縦部材16(縦部材16L、縦部材16R)の下部同士が連結されている。また、取付部材18は、トラクタ1(機体1A)の前端側の下部に取り付けられている。
図5及び図6に示すように、アーム19Lは、トラクタ1(機体1A)の前部であって左側に設けられている。アーム19Rは、トラクタ1(機体1A)の前部であって右側に設けられている。アーム19Lとアーム19Rとは、機体幅方向X1に所定の間隔で離間して配置されている。図2の仮想線に示すように、アーム19L及びアーム19Rを下げた状態では、アーム19Lの前部とアーム19Rの前部との間にホルダ10が配置されている。言い換えれば、ブレード21が平坦な地面に設置するように、アーム19Lの前部及びアーム19Rの前部を下げた状態において、ホルダ10は、アーム19L及びアーム19Rの前部の間に配置されている。
本体23は、パイプ材から構成され、前後に長く且つ上側に凸となる湾曲状に形成されている。また、図4に示すように、本体23は、トラクタ1のボンネット6の後部からボンネット6の前方に向けて形成されている。図1に示すように、本体23の先端(前端)側には、第1端板25と、第2端板26とが設けられている。第1端板25は、本体23の先端開口を閉塞している。第2端板26は、上部が本体23の機体内方側の側面に固着されており、且つ本体23の先端から突出している。
図1〜図3に示すように、アームシリンダ22は、シリンダチューブ29とピストンロッド30とを有する一本の複動式油圧シリンダによって構成されている。このアームシリンダ22は、連結部材20及びホルダ10の横部材17の後方に配置されている。また、アームシリンダ22は、ピストンロッド30が下方に向けて突出するように縦向きに配置されている。また、アームシリンダ22は、ホルダ10の機体幅方向X1の中央部に配置されている。
支持板35Lは左に配置された板材であり、支持板35Rは右に配置された板材である。支持板35Lと支持板35Rとは、機体幅方向X1に所定の間隔で離間して配置されている。支持板35Lは、横部材17(ホルダ10)の左側から上方に突出している。支持板35Rは、横部材17(ホルダ10)の右側から上方に突出している。即ち、二枚の支持板35L、35Rは、ホルダ10の機体幅方向X1の中央を境として左側と、右側とに振り分けて配置されている。また、二枚の支持板35L、35Rは、機体幅方向X1で対向して配置されている。支持板35L、35Rの下端は、横部材17に溶接によって固定されている。
支持板35L、35Rの上端部の機体内方側の面には、ボス部38がそれぞれ設けられている。ボス部38の間には、アームシリンダ22の上端側が配置されている。ボス部38及びアームシリンダ22の上端側を、第1枢軸32が貫通している。これによって、第1枢軸32は、第1ステー31にアームシリンダ22の上端を枢支している。また、第1枢軸32は、横部材17(ホルダ10)の上方であって、横部材17より後方に位置している。
第2ステー33は、側板39Lと、側板39Rとを有する。側板39Lは左に配置された板材であり、側板39は右に配置された板材である。側板39Lと側板39Rとは、機体幅方向X1に所定の間隔で離間して配置されている。側板39L及び側板39Rは、連結部材20から後方に突出している。即ち、二枚の側板39L、39Rは、結部材20の機体幅方向X1の中央を境として左側と、右側とに振り分けて配置されている。また、二枚の側板39L、39Rは、機体幅方向X1で対向して配置されている。側板39L、39Rの前端は、連結部材20に溶接によって固定されている。この二枚の側板39L、39Rの後端側に第2枢軸34が設けられている。この第2枢軸34は、連結部材20の後方で且つ横部材17(横部材17の後面)よりも後方に位置している。そのため、アームシリンダ22を伸縮させてアーム19L、19Rを揺動させた場合に、当該アームシリンダ22が横部材17に干渉することを防止することができる。
作業車3にあっては、ホルダ10から上方側に突出する第1ステー31を設け、この第1ステー31に、ホルダ10より上方に位置する第1枢軸32によってアームシリンダ22の上端を枢支している。これによって、アームシリンダ22の上端の位置を高くすることができ、ホルダ10を高くすることなく、且つ簡単な構成で、アーム(アーム19L、19R)の持ち上げ高さを高くすることができる。そして、アームの持ち上げ高さを高くするに際して、ホルダ10自体を高くしないので、視界性及び外観品質が損なわれることがない。なお、ホルダ10は、上部がボンネット6から上方に突出するように、トラクタ1の前方側に設けられている。したがって、アームの持ち上げ高さを高くするために、ホルダを高く(縦部材16L及び縦部材16Rを上方に延設すると共に、縦部材16L及び縦部材16Rの延設に伴って横部材17の位置を高く)した場合、トラクタ1の運転席8に着座したオペレータの視界性が損なわれることとなる。また、ホルダ10を全体的に上方に延長させると、ホルダ10が大きくなり、外観品質も損なわれる。
また、アームシリンダ22を横部材17の後方に設けることにより、アームシリンダ22に接触しようとする部材からアームシリンダ22を横部材17によって保護することができる。
なお、図1に仮想線で示すように、ブレード21にフォーク42を取り付けてもよい。ブレード21にフォーク42を取り付けることにより、荷物の運搬ができる。また、アーム19の持ち上げ高さを高くすることにより、トラック等の運搬車の荷台に対する荷物の積み降ろし作業を容易に行うことができる。
第1実施形態と同様の構成は、同様の符号を付して説明を省略する。
図9は、作業車3の側面図を示し、図10は、作業車3の平面図を示している。
図7〜図10に示すように、フロント作業機2は、フロントフレーム47と、装着フレーム(フレーム)9L、9Rと、第1ブラケット46と、作業ユニット11とを有する。
アーム装着部14は、外側プレート14aと、この外側プレート14aの機体内方に間隔をおいて設けられた内側プレート14bとを有する。連結フレーム48は、取付プレート12とフロントフレーム47とを連結している。
図7に示すように、アーム19L及びアーム19Rを下げた状態では、アーム19Lの前部とアーム19Rの前部との間に第1ブラケット46(第1ブラケット46の先端側及び第1支軸62)が位置している。言い換えれば、ブレード21が平坦な地面に設置するように、アーム19Lの前部及びアーム19Rの前部を下げた状態において、第1ブラケット46は、アーム19L及びアーム19Rの前部の間に配置されている。図7は、アーム19L及びアーム19Rを最も下げた状態を示している。
アームシリンダ22は、ピストン52を有する。ピストン52は、シリンダチューブ29の内部に長手方向移動自在に設けられている。ピストンロッド30は、一端側がピストン52に連結されており、他端側がシリンダチューブ29から突出している。ピストン52及びピストンロッド30がシリンダチューブ29の長手方向に移動することにより、シリンダチューブ29に対してピストンロッド30が進出(突出)又は後退してアームシリンダ22が伸縮自在とされる。
なお、シリンダチューブ29の中央部(中途部)を枢支する中間トラニオン形の支持形式の取付構造であってもよい。中間トラニオン形の支持形式よりも第2実施形態のようなロッド側トラニオン形の支持形式の方が第2ブラケット49の長さを短くすることができる。
図7に示すように、第2支軸64は、アーム19L及びアーム19Rを下げた状態では、第1支軸62より前方に位置する。また、図8に示すように、第2支軸64は、アーム19L及びアーム19Rを上げた状態では、第1支軸62より後方に位置する。したがって、アームシリンダ22は、アーム19L及びアーム19Rを下方に揺動した状態では、前方に行くに従って上方に移行する傾斜状とされ、アーム19L及びアーム19R)を上方に揺動した状態では、後方に行くに従って上方に移行する傾斜状とされる。
また、従来技術では、アームシリンダを収縮させることによりアームを持ち上げる構造とされている。したがって、従来では、アームを持ち上げる際には、アームシリンダのピストンのロッド側(ピストンロッドが連結されている側)の受圧面に油圧が作用する。これに対して、第2実施形態では、アームシリンダ22を伸長させることにより、アーム(アーム19L、アーム19R)を持ち上げる構造としている。したがって、アーム(アーム19L、アーム19R)を持ち上げる際には、アームシリンダ22のピストン52のヘッド側(ロッド側とは反対側)の受圧面に油圧が作用する。このピストン52に作用する油圧の受圧面の面積差から、第2実施形態では、従来に対して、アーム(アーム19L、アーム19R)の持上げ力を大きくすることができる。
図11及び図12は、第3実施形態を示している。
第1実施形態及び第2実施形態と同様の構成は、同様の符号を付して説明を省略する。
この第3実施形態では、シリンダチューブ29のボトム側(ロッド側とは反対側)を第1支軸62によって第1ブラケット46に枢支し、ピストンロッド30の先端側(ピストンロッド30の突出端)を第2支軸64によって第2ブラケット49に枢支している。図11に示すように、この第3実施形態においても、アーム19L及びアーム19Rを下げた状態では、アームシリンダ22は、収縮させた収縮状態である。この収縮状態からアームシリンダ22を伸長させると、第1支軸62に対して第2支軸64が上方移動する。これにより、図12に示すように、アーム19L及びアーム19Rがアーム軸27を中心として上方に揺動する。また、アームシリンダ22を収縮させることにより、アーム19L及びアーム19Rがアーム軸27を中心として下方に揺動する。図11はアーム19L及びアーム19Rを最も下げた状態を示しており、図12は、アーム19L及びアーム19Rを最も上げた状態を示している。
なお、第3実施形態において、ピストンロッド30の先端側を第1支軸62によって第1ブラケット46に枢支し、シリンダチューブ29のボトム側を第2支軸64によって第2ブラケット49に枢支してもよい。
また、アーム19L、アーム19Rを持ち上げる際には、アームシリンダ22のピストン52のヘッド側の受圧面に油圧が作用するので、アーム19L、アーム19Rの持上げ力を大きくすることができる。
10 ホルダ
16L 縦部材
16R 縦部材
17 横部材
19L アーム
19R アーム
20 連結部材
21 作業具(ブレード)
22 アームシリンダ
29 シリンダチューブ
30 ピストンロッド
31 第1ステー
32 第1枢軸
33 第2ステー
34 第2枢軸
46 第1ブラケット
49 第2ブラケット
62 第1支軸
64 第2支軸
Claims (5)
- 上下に揺動自在な左及び右のアームと、
前記アーム間の前部に配置されるホルダと、
前記ホルダの前方側に配置されて前記アームの先端側に取り付けられる作業具と、
前記アームを上下に揺動させるアームシリンダと、
前記ホルダから上方側に突出する第1ステーと、
前記ホルダより上方に位置していて、前記第1ステーに前記アームシリンダの上端を枢支する第1枢軸と、
を備えたフロント作業機。 - 前記ホルダは、左及び右の縦部材と、前記縦部材の上部同士を連結する横部材とを有し、
前記第1ステーは、前記横部材から上方に突出している請求項1に記載のフロント作業機。 - 前記第1枢軸は、前記横部材より後方に位置し、
前記アームシリンダは、前記横部材の後方に設けられている請求項2に記載のフロント作業機。 - 前記アームの先端側同士を連結する連結部材と、
前記連結部材から後方側に突出する第2ステーと、
前記横部材より後方に位置し、前記第2ステーにアームシリンダの下端を枢支する第2枢軸と、
を備えている請求項2又は3に記載のフロント作業機。 - 車両と、
前記車両の左及び右に配置されて該車両に上下に揺動自在に支持されるアームと、
前記車両の前方側に設けられて前記車両に固定されるホルダと、
前記ホルダの前方側に配置されて前記アームの先端側に取り付けられる作業具と、
前記アームを上下に揺動させるアームシリンダと、
前記ホルダから上方側に突出する第1ステーと、
前記ホルダより上方に位置していて、前記第1ステーに前記アームシリンダの上端を枢支する第1枢軸と、
を備えた作業車。
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