JP6688817B2 - 鉛板の切断方法および装置 - Google Patents

鉛板の切断方法および装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6688817B2
JP6688817B2 JP2018019375A JP2018019375A JP6688817B2 JP 6688817 B2 JP6688817 B2 JP 6688817B2 JP 2018019375 A JP2018019375 A JP 2018019375A JP 2018019375 A JP2018019375 A JP 2018019375A JP 6688817 B2 JP6688817 B2 JP 6688817B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lead plate
cutting
alloy material
lead
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018019375A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019136786A (ja
Inventor
智久 五嶋
智久 五嶋
翔平 五十田
翔平 五十田
武義 砂川
武義 砂川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taihei Dengyo Kaisha Ltd
Original Assignee
Taihei Dengyo Kaisha Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taihei Dengyo Kaisha Ltd filed Critical Taihei Dengyo Kaisha Ltd
Priority to JP2018019375A priority Critical patent/JP6688817B2/ja
Publication of JP2019136786A publication Critical patent/JP2019136786A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6688817B2 publication Critical patent/JP6688817B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Shearing Machines (AREA)
  • Turning (AREA)
  • Accessories And Tools For Shearing Machines (AREA)

Description

この発明は、鉛板の切断方法よび装置、特に、鉛板を金属ヒュームを発生させることなく、容易かつ確実にしかも安価に切断することができる、鉛板の切断方法および装置に関するものである。
例えば、原子力発電所の廃止措置作業の一つに、放射線の遮蔽材として用いられている鉛板の切断作業がある。
鉛板の切断法として、鋼板等の切断に使用されるエアーソーやディスクグラインダー等の機械的切断機器を使用することが考えられるが、鉛は、金属の中で非常に軟らかい部類に属するので、切断中に切断機器の刃やディスクに鉛が入り込み、この結果、切断が円滑に行えないといった問題があった。
また、別の鉛板切断法として、バーナーによる熱切断が考えられるが、有害な金属ヒュームの発生等の問題がある。
さらに、別の鉛板切断法として、レーザービームによる切断法が特許文献1に開示されているが、切断装置の構造が複雑で、コストがかかる。
特開2000−317659号公報
上述したように、機械的切断機器を使用した鉛板切断法は、切断中に切断機器の刃やディスクに鉛が入り込み、この結果、切断が円滑に行えず、バーナーによる熱切断法は、有害な金属ヒュームの発生等の問題があり、レーザービームによる切断法は、切断装置の構造が複雑で、コストがかかるといった問題があった。
従って、この発明の目的は、鉛板を金属ヒュームを発生させることなく、容易かつ確実にしかも安価に切断することができる、鉛板の切断方法および装置を提供することにある。
この発明は、上記目的を達成するためになされたものであって、下記を特徴とするものである。
請求項1に記載の発明は、鉛板に超音波カッターの加熱した刃先をあてがい、BiとSnからなる合金材を前記刃先があてがわれた部分の前記鉛板に供給し、かくして、前記刃先があてがわれた部分の前記鉛板をBiとPbとSnからなる低融点合金として軟化させ、そして、前記超音波カッターを前記合金材の供給と共に移動させて前記鉛板を切断することに特徴を有するものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1の発明において、前記刃先を139℃以上の温度に加熱することに特徴を有するものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記刃先を板状に形成することに特徴を有するものである。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3の何れか1つに記載の発明において、前記合金材を帯状に形成することに特徴を有するものである。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4の何れか1つに記載の発明において、前記刃先を電熱ヒーターにより加熱することに特徴を有するものである。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5の何れか1つに記載の発明において、前記鉛板は、原子力発電所における、放射線の遮蔽材であることに特徴を有するものである。
請求項7に記載の発明は、鉛板に加熱した刃先があてがわれる超音波カッターと、前記刃先があてがわれる部分の前記鉛板に、BiとSnからなる合金材を供給する合金材供給手段とを備えたことに特徴を有するものである。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、前記刃先は、板状に形成されていることに特徴を有するものである。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の発明において、前記刃先の前記合金材の供給側の面には、前記鉛板の切断方向に沿って溝が形成されていることに特徴を有するものである。
請求項10に記載の発明は、請求項7または9に記載の発明において、前記合金材は、帯状に形成されていることに特徴を有するものである。
請求項11に記載の発明は、請求項7から10の何れか1つに記載の発明において、前記鉛板は、原子力発電所における、放射線の遮蔽材であることに特徴を有するものである。
この発明によれば、鉛板に超音波カッターの加熱した刃先をあてがい、BiとSnからなる合金材を刃先があてがわれた部分の鉛板に供給し、かくして、刃先があてがわれた部分の鉛板をBiとPbとSnからなる低融点合金として軟化させることによって、超音波カッターにより鉛板を金属ヒュームを発生させることなく、容易かつ確実にしかも安価に切断することができる。
また、この発明によれば、切断が終了した鉛板の切断部は、冷えた低融点合金を介して接着されるので、切断された鉛板が未切断の鉛板から分離するおそれはない。この結果、切断された鉛板の落下による事故を未然に防止することができる。なお、冷えた低融点合金は、金属結晶構造が粗いとともに鉛に比べて硬く、脆いために、切断された鉛板にハンマー等で打撃を加えると、切断された鉛板は、未切断の鉛板から容易に剥がれるので、鉛板の撤去作業は、容易に行える。
この発明の、鉛板の切断装置により鉛板を切断する状態を示す概略斜視図である。 この発明の、鉛板の切断装置により鉛板を切断する状態を示す概略断面図である。 鉛板の切断が進行した状態を示す概略断面図である。 合金材の供給側の面に溝が形成された刃先を示す概略斜視図である。
この発明の、鉛板の切断装置の一実施態様を、図面を参照しながら説明する。
図1は、この発明の、鉛板の切断装置により鉛板を切断する状態を示す概略斜視図、図2は、この発明の、鉛板の切断装置により鉛板を切断する状態を示す概略断面図、図3は、鉛板の切断が進行した状態を示す概略断面図である。
図1から図3において、1は、鉛板である。鉛板1は、例えば、原子力発電所における、放射線の遮蔽材である。2は、板状の刃先3が鉛板1にあてがわれる超音波カッターである。刃先3は、電熱ヒーター4等により139℃以上に加熱される。5は、刃先3があてがわれる部分(S)(図1、図2参照)の鉛板1に、融点が139℃のBiとSnからなる合金材6を、ガイド7を介して供給する合金材供給手段である。
超音波カッター2は、刃物をその長手方向に10μmから70μmの幅で、毎秒20,000回から40,000回振動させて物を切断するカッターである。
合金材6は、刃先3に合わせて、例えば、帯状に形成され、その融点は、139℃である。
合金材供給手段5は、例えば、コイル状に巻かれた合金材6を順次、刃先3があてがわれる部分(S)の鉛板1に供給する。
この発明の、鉛板の切断装置により鉛板を切断するには、図1および図2に示すように、鉛板1に電熱ヒーター4により139℃以上に加熱された超音波カッター2の刃先3をあてがい、BiとSnからなる合金材6を刃先3があてがわれた部分(S)の鉛板1にガイド7を介して供給する。この場合、合金材6は、刃先3があてがわれた部分(S)に、刃先3に対して斜めに供給する。この理由は、先端部分以外の合金材6が加熱された刃先3に接触して溶融するのを防止するためである。
合金材6の融点は、139℃であるので、合金材6は、鉛板1にあてがわれた刃先3と接触することにより溶融し、これによって、刃先3があてがわれた部分(S)の鉛板1は、融点が95℃のBiとPbとSnからなる低融点合金となり、液相になって軟化する。
この状態で、図3に示すように、超音波カッター2を合金材6の供給と共に下降させれば、合金材6が供給された部分(S)のBiとPbとSnからなる合金は、液相になって軟化し、これによって、鉛板1を金属ヒュームを発生させることなく、容易かつ確実にしかも安価に切断することができる。
なお、図4に示すように、合金材6の供給側の刃先3の面に、鉛板1の切断方向に沿って溝8を形成すれば、BiとSnからなる合金材6の流れが形成されるので、BiとPbとSnからなる低融点合金が形成されやすくなる。これは、特に、鉛板1の切断が進行したときに有効である。
切断が終了した鉛板の切断部は、冷えた低融点合金を介して接着されるので、切断された鉛板が未切断の鉛板から分離するおそれはない。この結果、切断された鉛板の落下による事故を未然に防止することができる。なお、冷えた低融点合金は、金属結晶構造が粗いとともに鉛に比べて硬く、脆いために、切断された鉛板にハンマー等で打撃を加えると、切断された鉛板は、未切断の鉛板から容易に剥がれるので、鉛板の撤去作業は、容易に行える。
以上、説明したように、この発明によれば、鉛板1に超音波カッター2の139℃以上に加熱された刃先3をあてがい、合金材供給手段5から融点が139℃のBiとSnからなる合金材6を、刃先3があてがわれた部分(S)の鉛板1に供給する。これにより、合金材6は、鉛板1にあてがわれた刃先3と接触することにより溶融して、刃先3があてがわれた部分(S)の鉛板1は、融点が95℃のBiとPbとSnからなる低融点合金となり、液相になって軟化する。これによって、鉛板1を超音波カッター2により金属ヒュームを発生させることなく、容易かつ確実にしかも安価に切断することができる。
また、この発明によれば、切断が終了した鉛板の切断部は、冷えた低融点合金を介して接着されるので、切断された鉛板が未切断の鉛板から分離するおそれはない。この結果、切断された鉛板の落下による事故を未然に防止することができる。なお、冷えた低融点合金は、金属結晶構造が粗いとともに鉛に比べて硬く、脆いために、切断された鉛板にハンマー等で打撃を加えると、切断された鉛板は、未切断の鉛板から容易に剥がれるので、鉛板の撤去作業は、容易に行える。
1:鉛板
2:超音波カッター
3:刃先
4:電熱ヒーター
5:合金材供給手段
6:合金材
7:ガイド
8:溝

Claims (11)

  1. 鉛板に超音波カッターの加熱した刃先をあてがい、BiとSnからなる合金材を前記刃先があてがわれた部分の前記鉛板に供給し、かくして、前記刃先があてがわれた部分の前記鉛板をBiとPbとSnからなる低融点合金として軟化させ、そして、前記超音波カッターを前記合金材の供給と共に移動させて前記鉛板を切断することを特徴とする、鉛板の切断方法。
  2. 前記刃先を139℃以上の温度に加熱することを特徴とする、請求項1の、鉛板の切断方法。
  3. 前記刃先を板状に形成することを特徴とする、請求項1または2に記載の、鉛板の切断方法。
  4. 前記合金材を帯状に形成することを特徴とする、請求項1から3の何れか1つに記載の、鉛板の切断方法。
  5. 前記刃先を電熱ヒーターにより加熱することを特徴とする、請求項1から4の何れか1つに記載の、鉛板の切断方法。
  6. 前記鉛板は、原子力発電所における、放射線の遮蔽材であることを特徴とする、請求項1から5の何れか1つに記載の、鉛板の切断方法。
  7. 鉛板に加熱した刃先があてがわれる超音波カッターと、前記刃先があてがわれる部分の前記鉛板に、BiとSnからなる合金材を供給する合金材供給手段とを備えたことを特徴とする、鉛板の切断装置。
  8. 前記刃先は、板状に形成されていることを特徴とする、請求項7に記載の、鉛板の切断装置。
  9. 前記刃先の前記合金材の供給側の面には、前記鉛板の切断方向に沿って溝が形成されていることを特徴とする、請求項8に記載の、鉛板の切断装置。
  10. 前記合金材は、帯状に形成されていることを特徴とする、請求項7から9の何れか1つに記載の、鉛板の切断装置。
  11. 前記鉛板は、原子力発電所における、放射線の遮蔽材であることを特徴とする、請求項7から10の何れか1つに記載の、鉛板の切断装置。
JP2018019375A 2018-02-06 2018-02-06 鉛板の切断方法および装置 Active JP6688817B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018019375A JP6688817B2 (ja) 2018-02-06 2018-02-06 鉛板の切断方法および装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018019375A JP6688817B2 (ja) 2018-02-06 2018-02-06 鉛板の切断方法および装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019136786A JP2019136786A (ja) 2019-08-22
JP6688817B2 true JP6688817B2 (ja) 2020-04-28

Family

ID=67692756

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018019375A Active JP6688817B2 (ja) 2018-02-06 2018-02-06 鉛板の切断方法および装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6688817B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7478764B2 (ja) 2022-01-26 2024-05-07 太平電業株式会社 鉛切断システム、合金材の再生方法、及び鉛切断方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS585130B2 (ja) * 1979-05-29 1983-01-29 新神戸電機株式会社 鉛合金板状体裁断装置
JPS57132913A (en) * 1981-02-05 1982-08-17 Sumitomo Heavy Ind Ltd Cutting-off equipment with local heating
JPS6294201A (ja) * 1985-10-18 1987-04-30 Kobe Steel Ltd 線状材表面の部分切削方法
JPH02172601A (ja) * 1988-12-26 1990-07-04 Mitsubishi Mining & Cement Co Ltd 低温超音波振動切削方法および装置
JP2003257436A (ja) * 2002-03-05 2003-09-12 Japan Storage Battery Co Ltd 電池用格子の製造装置
JP6310244B2 (ja) * 2013-12-06 2018-04-11 日立造船株式会社 放射性物質収納用キャスクの製造方法
US10232453B2 (en) * 2016-05-26 2019-03-19 Wirtz Manufacturing Company, Inc. Battery plate cutter system and method

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019136786A (ja) 2019-08-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3908236B2 (ja) ガラスの切断方法及びその装置
US9272941B2 (en) Method of cutting a panel using a starter crack and a glass panel including a starter crack
JP4237745B2 (ja) レーザ加工方法
JP5702761B2 (ja) レーザ加工装置
US7736102B2 (en) Control of white-etched layer during machining
JP2712723B2 (ja) レーザ切断方法
JP5202876B2 (ja) レーザー加工方法及びレーザー加工品
TW201101388A (en) Method and apparatus for processing substrates
JP2008078236A (ja) レーザ加工方法
JP6272490B2 (ja) 鋼板のサイドトリミング装置および方法
JP5177992B2 (ja) 加工対象物切断方法
TW201514109A (zh) 自載體分離玻璃片的方法
KR20160038820A (ko) 브레이크 방법 그리고 브레이크 장치
JP2013112532A (ja) 脆性材料基板のスクライブ方法
JP6688817B2 (ja) 鉛板の切断方法および装置
JP2000247671A (ja) ガラスの分断方法
JP2008068319A (ja) レーザ加工方法及びチップ
EP3036203B1 (en) Method for blunting sharp edges of glass objects
JP6688816B2 (ja) 鉛板の切断方法および装置
TW202106427A (zh) 使用雷射來切割玻璃-金屬層合板的方法
KR20150071169A (ko) 고강도강의 사이드 트리밍 장치 및 방법
JP2021020833A (ja) 基板の加工方法並びに加工装置
JP6684548B2 (ja) チップ接合方法
JP2020193124A (ja) ガラス板に対する穴開け加工方法及び装置
KR102631280B1 (ko) 원자력 시설 해체를 위한 절삭장치 및 이를 이용한 원자력 시설 해체방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190617

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200324

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200325

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200406

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6688817

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250