JP6688459B2 - 電圧変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電圧変換装置に関するものである。
特許文献1には、短絡故障時に保護動作を行う機能を備えたDCDCコンバータが開示されている。このDCDCコンバータは、第1のスイッチ素子を有する電圧変換回路と、電圧変換回路に大電流が流れるのを阻止する短絡保護用の第2のスイッチ素子と、第1のスイッチ素子または複数のコンデンサの短絡故障を検出して、第2のスイッチ素子をオフさせる検出手段とを備えている。第1のスイッチ素子の一端は電源ラインに接続され、第2のスイッチ素子は、第1のスイッチ素子の他端側で第1のスイッチ素子と直列に接続されている。複数のコンデンサの一端は電源ラインに接続され、他端は第1のスイッチ素子と第2のスイッチ素子との接続点に接続されている。検出手段は、接続点の電圧に基づいて故障を検出する。
特開2014−176169号公報
この種のDCDCコンバータで過電流が発生する場合、その原因は、DCDCコンバータの内部要因に基づく場合と、外部要因に基づく場合とが想定される。例えば、車載環境でありがちな外的変化(外部要因)によって一時的な過電流が発生した場合、その外的変化が解消して電流が正常状態に戻ったときにはDCDCコンバータの動作を復帰させること望ましいといえる。一方、DCDCコンバータの内部故障(内部要因)によって過電流が発生している場合、そのまま放置しても過電流は解消せず、一層の不具合を招く虞があるため、このような場合にはDCDCコンバータの動作を禁止することが望ましいといえる。
本発明は上述した事情に基づいてなされたものであり、過電流発生時に電圧変換部の動作を強制的に停止させて保護を図ることができ、電圧変換部の内部異常時には、電圧変換部の動作を禁止して保護の度合いを高めることができる電圧変換装置を提供することを目的とするものである。
本発明の電圧変換装置は、
第1導電路又は第2導電路と基準導電路との間に接続されたスイッチ素子のオンオフ動作により前記第1導電路及び前記第2導電路のいずれか一方から入力された電圧を昇圧又は降圧して他方に出力する電圧変換部と、
前記スイッチ素子をオンオフさせる制御信号を出力する駆動部と、
前記第1導電路又は前記第2導電路の電圧又は電流の異常を検出する異常検出部と、
前記電圧変換部を流れる電流が所定の過電流状態であるときに前記電圧変換部の動作を強制的に停止させる保護部と、
前記保護部による前記電圧変換部の強制停止中に前記異常検出部によって異常が検出されない場合に強制停止を解除する解除部と、
前記保護部による前記電圧変換部の動作の停止が所定回数又は所定時間繰り返された場合に前記電圧変換部の動作を禁止する禁止部と、
を有する。
本発明は、電圧変換部を流れる電流が所定の過電流状態であるときに、保護部によって電圧変換部の動作を強制的に停止させ、迅速に保護を図ることができる。
このような過電流が電圧変換部の内部要因(内部故障等)によって発生する場合、電圧変換部の強制停止中に異常検出部によって異常が検出されずに電圧変換部の強制停止が解除され、解除後の電圧変換部の動作中に再び過電流が検出されることになる。つまり、電圧変換部の内部要因によって過電流が発生する場合、電圧変換部の動作停止と解除が繰り返され、電圧変換部の動作停止が所定回数又は所定時間に達したときに禁止部によって電圧変換部の動作が禁止される。よって、電圧変換部の内部異常時には、電圧変換部の動作を禁止して保護の度合いを高めることができる。
一方、電圧変換部の外部要因によって過電流が発生する場合でも、保護部は、電圧変換部の動作を強制的に停止させる。但し、この場合、電圧変換部の強制停止中に異常検出部によって異常が検出され続ける可能性が高いため、電圧変換部において動作停止と解除が繰り返されにくく、電圧変換部の動作は禁止されにくくなる。
実施例1の電圧変換装置を概略的に例示する回路図である。 実施例1の電圧変換装置で実行される周期処理を例示するフローチャートである。
発明の望ましい形態を以下に示す。
本発明において、保護部は、電圧変換部において基準導電路に向けて流れる電流が所定の過電流状態であるときに駆動部から発せられる制御信号を無効化させる無効化回路を含んでいてもよい。
この構成によれば、基準導電路に向けて流れる電流が過電流状態のときに無効化回路によって制御信号を無効化させ、電圧変換部の動作を迅速に停止させることができる。
本発明において、電圧変換部は、第1導電路に印加された電圧を昇圧又は降圧して第2導電路に出力する構成をなし、第2導電路は、電源部に接続される経路であってもよい。そして、スイッチ素子と基準導電路との間の経路である第3導電路に設けられる第2のスイッチ素子を備え、電源部が正規の接続状態である場合に第2のスイッチ素子がオン状態になり、電源部が逆接続状態である場合に第2のスイッチ素子がオフ状態となる逆接続保護回路を有していてもよい。そして、保護部は、第2のスイッチ素子を流れる電流が所定の過電流状態であるときに電圧変換部の動作を強制的に停止させる構成であってもよい。
この構成では、出力側の導電路(第2導電路)に接続される電源部が逆接続状態である場合に第2のスイッチ素子がオフ状態となるため、電圧変換部と基準導電路との間に配置される第3導電路の通電を遮断することができる。よって、このような逆接続時に基準導電路側から第2導電路を経由して逆接続された電源部側に電流が流れ込むことを防ぐことができる。しかも、第2のスイッチ素子を過電流検出用の素子として兼用することができるため、逆接続保護と過電流保護を共に実現し得る構成を、部品点数を抑えた形で実現できる。
<実施例1>
以下、本発明を具体化した実施例1について説明する。
図1で示す電圧変換装置1は、例えば、車載用の昇降圧型DCDCコンバータとして構成されており、第1導電路91又は第2導電路92の一方の導電路に印加された直流電圧を昇圧又は降圧して他方の導電路に出力する構成をなすものである。
電圧変換装置1は、第1導電路91と第2導電路92とを備える。第1導電路91は、例えば図示しない第1電源部の高電位側の端子に導通するとともに、第1電源部から所定の直流電圧が印加される構成をなす。第2導電路92は、第2電源部102の高電位側の端子に導通するとともに、第2電源部102から所定の直流電圧が印加される構成をなす。
第1電源部(図示略)、第2電源部102は、例えば、リチウムイオン電池、電気二重層キャパシタ、鉛蓄電池、その他の蓄電素子など、公知の蓄電手段によって構成されている。第1電源部及び第2電源部102の低電位側の端子はグラウンド電位(0V)に保たれている。
第1導電路91と第2導電路92の間には、第1導電路91に印加された入力電圧を昇圧又は降圧して第2導電路92に印加する出力電圧を生成する電圧変換部6が設けられている。電圧変換部6は、第1導電路91と第2導電路92との間に設けられ、Hブリッジ構造で配置されたスイッチ素子T1,T2,T3,T4と、コイル12と、グランド側のスイッチ素子T5とを備える。スイッチ素子T1,T2,T3,T4,T5は、いずれもMOSFETとして構成されている。なお、第1導電路91には、図示しない入力側コンデンサが設けられ、第2導電路92には、図示しない出力側コンデンサが設けられている。
電圧変換部6において、スイッチ素子T1のドレインには、第1導電路91が接続され、スイッチ素子T1のソースには、スイッチ素子T2のドレイン及びコイル12の一端が接続されている。スイッチ素子T3のドレインには、第2導電路92が接続され、スイッチ素子T3のソースには、スイッチ素子T4のドレイン及びコイル12の他端が接続されている。スイッチ素子T2,T4のそれぞれのソースとグランドの間には、第3導電路93が接続されている。第3導電路93には、スイッチ素子T5が介在しており、スイッチ素子T2,T4のそれぞれのソースとスイッチ素子T5のソースが接続され、スイッチ素子T5のドレインはグランドに接続されている。スイッチ素子T1,T2,T3,T4のそれぞれのゲートには、後述するAND回路71,72,73,74からの各信号がそれぞれ入力される。スイッチ素子T5のゲートは第2導電路92に接続されている。
電圧検出回路8は、第2導電路92の電圧を検出する公知の電圧検出回路として構成され、第2導電路92の電圧値を反映した値を検出値としてMCU2に入力する。図1の例では、電圧検出回路8は、抵抗R1,R2によって第2導電路92の電圧値を分圧する分圧器として構成され、第2導電路92の電圧値に比例した値をMCU2への入力値として生成する。
電流検出回路10は、第2導電路92を流れる電流を検出する公知の電流検出回路として構成されている。電流検出回路10は、例えば第2導電路92に設けられたシャント抵抗と、シャント抵抗の両端電圧を増幅して出力する差動増幅器とによって構成されており、制御部2は、電流検出回路10からの入力値に基づいて第2導電路92を流れる電流値を把握する。
制御部2は、例えばMCU(Micro Controller Unit)として構成され、電圧検出回路8及び電流検出回路10から入力される電圧値及び電流値と目標電圧値及び目標電流値に基づいて公知の方法でフィードバック制御を行い、PWM信号のデューティ比を設定する。そして、設定されたデューティ比のPWM信号を駆動部4に出力する。
駆動部4は、スイッチ素子T1,T2,T3,T4をオンオフさせる制御信号を出力する回路である。この駆動部4は、制御部2で生成されたPWM信号を分配して出力する機能を有する。駆動部4は、第1の信号S1と第2の信号S2を出力する構成をなす。駆動部4から出力される第1の信号S1は、AND回路71の第1入力端子にそのまま入力され、AND回路72の第1入力端子には第1の信号S1を反転した信号が入力される。駆動部4から出力される第2の信号S2は、AND回路73の第1入力端子に反転して入力され、AND回路74の第1入力端子には第2の信号S2がそのまま入力される。
AND回路71,72,73,74の各第2入力端子には、信号線76の印加電圧が入力される。具体的には、後述するスイッチTr1がオフ状態のときにAND回路71,72,73,74の各第2入力端子にHレベル信号が入力され、この場合、AND回路71,72,73,74の各出力は、AND回路71,72,73,74の各第1入力端子の信号がそのまま出力される。そして、このようにAND回路71,72,73,74の各第2入力端子にHレベル信号が入力されているときに電圧変換部6が動作可能となり、このときに駆動部4によって降圧モード又は昇圧モードで駆動される。
降圧モードでは、第1の信号S1としてPWM信号が出力され、第2の信号S2としてLレベル信号が出力される。この場合、スイッチ素子T1,T2の各ゲートに対してデッドタイムを設定した形でPWM信号が相補的に出力され、スイッチ素子T1へのオン信号の出力中は、スイッチ素子T2へオフ信号が出力され、スイッチ素子T1へのオフ信号の出力中は、スイッチ素子T2へオン信号が出力される。スイッチ素子T1をオン状態とし、スイッチ素子T2をオフ状態とした第1状態と、スイッチ素子T1をオフ状態とし、スイッチ素子T2をオン状態とした第2状態とが交互に切り替えられると、第1導電路91に印加された直流電圧が降圧され、第2導電路92に出力される。第2導電路92の出力電圧は、スイッチ素子T1,T2のゲートに与えるPWM信号のデューティ比に応じて定まる。また、降圧モードでは、スイッチ素子T3のゲートにはオン信号が継続的に入力され、スイッチ素子T3はオン状態で維持される。また、スイッチ素子T4のゲートにはオフ信号が継続的に入力され、スイッチ素子T4はオフ状態で維持される。
昇圧モードでは、第1の信号S1としてHレベル信号が出力され、第2の信号S2としてPWM信号が出力される。この場合、スイッチ素子T3,T4の各ゲートに対してデッドタイムを設定した形でPWM信号が相補的に出力され、スイッチ素子T3へのオン信号の出力中は、スイッチ素子T4へオフ信号が出力され、スイッチ素子T3へのオフ信号の出力中は、スイッチ素子T4へオン信号が出力される。スイッチ素子T3をオン状態とし、スイッチ素子T4をオフ状態とした第1状態と、スイッチ素子T3をオフ状態とし、スイッチ素子T4をオン状態とした第2状態とが交互に切り替えられると、第1導電路91に印加された直流電圧が昇圧され、第2導電路92に出力される。第2導電路92の出力電圧は、スイッチ素子T3,T4のゲートに与えるPWM信号のデューティ比に応じて定まる。なお、昇圧モードでは、スイッチ素子T1のゲートにはオン信号が継続的に入力され、スイッチ素子T1はオン状態で維持される。また、スイッチ素子T2のゲートにはオフ信号が入力され、スイッチ素子T2はオフ状態で維持される。
次に、逆接続保護に関する構成について説明する。
図1の電圧変換装置1は、逆接続保護回路30を備えており、この逆接続保護回路30は、スイッチ素子T5と、スイッチ素子T5のゲート電位を第2導電路92の電位に保つ第4導電路94とを備えている。
逆接続保護回路30は、少なくとも第2電源部102の端子が図1のように正規の接続状態であることを条件としてスイッチ素子T5がオン状態になる。この場合、スイッチ素子T5のゲート電位が第2電源部102の正極電位(例えば12V)と略同電位になり、ゲート電位がソース電位よりも高い状態で維持されるため、スイッチ素子T5はオン状態で維持される。一方、第2電源部102の端子が正負を逆にした逆接続状態である場合、スイッチ素子T5のゲート電位が第2電源部102の負極の電位(例えば−12V)と略同電位になり、ゲート電位がソース電位よりも低い状態で維持される。このため、スイッチ素子T5はオフ状態で維持される。この場合、スイッチ素子T5がオフ状態となるため、基準導電路99(グランド)側から第2導電路92側へ電流が流れ込むことを防ぐことができる。
次に、保護部20の動作について説明する。保護部20は、電圧変換部6を流れる電流が所定の過電流状態であるときに電圧変換部6の動作を強制的に停止させるように機能する回路であり、具体的には、電圧変換部6において基準導電路99に向けて流れる電流が所定の過電流状態であるときに駆動部4から発せられる制御信号を無効化させる無効化回路として機能する。
保護部20は、スイッチ素子T2,T4,T5のそれぞれのソースに一端が接続された抵抗R3を備え、抵抗R3の他端はコンデンサ62の一方の電極及びオペアンプ60の正側の入力端子に接続されている。コンデンサ62の他方の電極は接地されている。オペアンプ60の負側の入力端子には、分圧抵抗R4,R5によって定められた基準電圧が入力されている。オペアンプ60の出力端子と正側の入力端子の間には帰還抵抗R6が接続されている。コンデンサ62の一方の電極は、スイッチTr2(NPNトランジスタ)のコレクタに接続され、スイッチTr2のエミッタは接地されている。オペアンプ60の出力端子には、ダイオードD1のカソードが接続され、ダイオードD1のアノードは、信号線50に接続されている。抵抗R7の一端は電源ラインVccに接続され、他端は信号線50を介してダイオードD1,D2の各アノードに接続されている。ダイオードD2のカソードは、抵抗R8,R9の一端に接続され、抵抗R8の他端は接地されている。抵抗R9の他端はスイッチTr1(NPNトランジスタ)のベースに接続されている。抵抗R10は、スイッチTr1のベースとエミッタの間に接続され、スイッチTr1のエミッタは接地されている。
図1で示す電圧変換装置1では、第3導電路93を流れる電流が小さく、スイッチ素子T5のソースドレイン間の電位差Vdsが所定の閾値以下である場合、オペアンプ60からの出力はLレベルとなる。この場合、信号線50を介して制御部2に入力される信号はLレベルの信号となる。この場合、スイッチTr1はオフ状態で維持されるため、AND回路71,72,73,74の各第2入力端子には信号線76によってHレベルの信号が入力される。この場合、AND回路71,72,73,74の各第1入力端子に入力される信号がAND回路71,72,73,74からそのまま出力される。
しかし、スイッチ素子T5を通ってグランドへ流れ込む電流が大きくなり、スイッチ素子T5のソースドレイン間の電位差Vdsが閾値を超えると、オペアンプ60からの出力はHレベルとなる。この場合、信号線50を介して制御部2に入力される信号はHレベルの信号(過電流信号)となる。信号線50がHレベルであるときには、スイッチTr1がオン動作するため、AND回路71,72,73,74の各第2入力端子に接続された信号線76の電位はLレベルとなる。つまり、この場合、AND回路71,72,73,74からの出力信号は全てLレベルとなり、駆動部4からの信号が無効化される。このように、駆動部4からの信号が無効化された状態では、スイッチ素子T1,T2,T3,T4は常にオフ状態で維持され、電圧変換部6は停止し続ける。
制御部2は、このような「保護部20によって無効化された状態」のときに無効化を解除しうる構成となっている。制御部2は、信号線52をLレベル状態で維持しており、「保護部20によって無効化された状態」のときに、信号線52に対してHレベル信号(解除信号)を出力することで、無効化状態を解除する。「保護部20によって無効化された状態」のときに、信号線52にHレベル信号が出力されると、スイッチTr2がオン動作し、コンデンサ62の電荷が放電されてオペアンプ60からの出力がLレベルに切り替えられる。そして、信号線50はLレベルに切り替わり、スイッチTr1はオフ状態に切り替わるため、AND回路71,72,73,74の各第2入力端子には信号線76によってHレベルの信号が入力される。このようにして無効化状態が解除される。
次に、制御部2で実行される周期処理について説明する。
電圧変換装置1では、所定の短時間毎に図2で示す周期処理が実行される。
制御部2は、図2の周期処理を開始した後、まず信号線50に過電流信号が発生しているか否かを判断する(S1)。信号線50に過電流信号が発生していない場合、S1にてNoに進み、充放電動作が実行中であるか否かを判断する(S8)。駆動部4の駆動制御によって電圧変換部6で充放電動作が実行されている場合には、S8にてNoに進み、リトライ回数カウントをクリアする(S9)。このように、電圧変換装置1では、過電流状態が発生せずに充放電動作が行われる場合、リトライ回数が0にクリアされることになる。S8で、充放電動作が実行されていないと判断される場合には、S8にてYesに進み、周期処理を終了する。
S1の判断処理において、信号線50に過電流信号が発生したと判断される場合には、S1にてYesに進み、電流状態が回復したか否かを判断する(S2)。S1で過電流信号が発生したと判断された場合、上述した保護部20の動作によってスイッチTr1がオン動作し、AND回路71,72,73,74からの出力信号は全てLレベルとなるように切り替えられる。S2では、このように制御信号が無効化されてスイッチ素子T1,T2,T3,T4の動作が停止している最中に、電圧検出回路8の検出電圧が正常電圧範囲に収まっているか否か、及び電流検出回路10の検出電流が正常電流範囲に収まっているか否かを判断する。S2において、電圧検出回路8の検出電圧が正常電圧範囲に収まっており、且つ電流検出回路10の検出電流が正常電流範囲に収まっていると判断される場合には、Yesに進み、そうでない場合にはNoに進む。S2にてNoに進む場合には、周期処理を終了する。
本構成では、S2の判断処理を行う制御部2が異常検出部の一例に相当し、第1導電路91又は第2導電路92の電圧又は電流の異常を検出するように機能する。
S2にてYesに進む場合、リトライ回数が上限値(例えば5回)を超えたか否かを判断する。リトライ回数が上限値を超えていない場合にはS3にてNoに進み、リトライ回数をカウントアップする(S6)。そして、信号線52にHレベル信号(ラッチ解除信号)を出力することでスイッチTr1をオフ状態に切り替えて無効化状態を解除する。
本構成では、S7の処理を行う制御部2が解除部の一例に相当し、保護部20による電圧変換部6の強制停止中に異常検出部によって異常が検出されない場合に強制停止を解除するように機能する。
S3においてリトライ回数が上限値を超えていると判断される場合には、S3にてYesに進み、故障判定を行う(S4)。S4の処理では、例えば図示しない上位システム(上位ECU等)に対し、電圧変換装置1で内部故障が発生した旨の情報を送信する。S4の後には、電圧変換部6の動作を禁止する(S5)。S5の処理が実行された後には、電圧変換部6の動作が継続的に禁止されることになる。
なお、S5の処理を実行する制御部2は、禁止部の一例に相当し、保護部20による電圧変換部6の動作の停止が所定回数繰り返された場合に電圧変換部6の動作を禁止するように機能する。
以上のように、本構成の電圧変換装置1は、電圧変換部6を流れる電流が所定の過電流状態であるときに、保護部20によって電圧変換部6の動作を強制的に停止させ、迅速に保護を図ることができる。
このような過電流が電圧変換部6の内部要因(内部故障等)によって発生する場合、電圧変換部6の強制停止中に異常検出部によって異常が検出されずに電圧変換部6の強制停止が解除され、解除後の電圧変換部6の動作中に再び過電流が検出されることになる。つまり、電圧変換部6の内部要因によって過電流が発生する場合、図2の周期処理において、S1でYes、S2でYes、S3でNo、S6、S7の処理が繰り返され、電圧変換部6の動作停止と解除が繰り返されることになる。そして、電圧変換部6の動作停止が所定回数に達したときには、S5にて電圧変換部6の動作が禁止されることになる。よって、電圧変換部6の内部異常時には、電圧変換部6の動作を禁止して保護の度合いを高めることができる。
一方、電圧変換部6の外部要因によって過電流が発生する場合でも、保護部20は、電圧変換部6の動作を強制的に停止させる。但し、この場合、電圧変換部6の強制停止中に異常検出部によって異常が検出され続ける可能性が高いため、S2でNoと判断されやすくなる。この場合、電圧変換部6において動作停止と解除が繰り返されず、電圧変換部6の動作は禁止されないため、外的要因が解消すれば再び電圧変換部6を動作させることができる。
保護部20は、電圧変換部6において基準導電路99に向けて流れる電流が所定の過電流状態であるときに駆動部4から発せられる制御信号を無効化させる無効化回路を含んでいる。この構成によれば、過電流の発生時に無効化回路によって制御信号を無効化させ、電圧変換部6の動作を迅速に停止させることができる。
電圧変換部6は、第1導電路91に印加された電圧を昇圧又は降圧して第2導電路92に出力する構成をなし、第2導電路92は、第2電源部102に接続される経路となっている。そして、スイッチ素子T1,T2,T3,T4と基準導電路99の間の経路である第3導電路93にスイッチ素子T5(第2のスイッチ素子)が設けられている。更に、第2電源部102が正規の接続状態である場合にスイッチ素子T5(第2のスイッチ素子)がオン状態になり、第2電源部102が逆接続状態である場合にスイッチ素子T5がオフ状態となるように機能する逆接続保護回路30が設けられている。そして、保護部20は、スイッチ素子T5を流れる電流が所定の過電流状態であるときに電圧変換部6の動作を強制的に停止させる構成となっている。
この構成では、出力側の導電路(第2導電路92)に接続される第2電源部102が逆接続状態である場合にスイッチ素子T5がオフ状態となるため、電圧変換部6と基準導電路99との間に配置される第3導電路93の通電を遮断することができる。よって、このような逆接続時に基準導電路99側から第2導電路92を経由して逆接続された第2電源部102側に電流が流れ込むことを防ぐことができる。しかも、スイッチ素子T5を過電流検出用の素子として兼用することができるため、逆接続保護と過電流保護を共に実現し得る構成を、部品点数を抑えた形で実現できる。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)実施例1では、昇降圧型のDCDCコンバータとして構成される電圧変換装置を例示したが昇圧型のDCDCコンバータに適用してもよく、降圧型のDCDCコンバータに適用してもよい。また、一方側から入力された電圧を変換して他方側に出力する一方向型のDCDCコンバータに適用してもよく、双方向型のDCDCコンバータに適用してもよい。
(2)上述した実施例では、単相式のDCDCコンバータを例示したが、多相式のDCDCコンバータに適用してもよい。
(3)上述した実施例では、第1導電路91や第2導電路92に接続される発電機や負荷などは省略して示したが、様々な装置や電子部品を第1導電路91や第2導電路92に接続することができる。
(4)上述した実施例では、保護部20による電圧変換部6の動作の停止が所定回数に達した場合に電圧変換部6の動作を禁止する例を示したが、保護部20による電圧変換部6の動作停止時間(例えば、保護部20によって強制停止がなされたときの累積時間)が所定時間に達した場合に電圧変換部6の動作を禁止してもよい。
1…電圧変換装置
2…制御回路(異常検出部、解除部、禁止部)
4…駆動部
6…電圧変換部
20…保護部
30…逆接続保護回路
91…第1導電路
92…第2導電路
93…第3導電路
99…基準導電路
T1,T2,T3,T4…スイッチ素子
T5…スイッチ素子(第2のスイッチ素子)

Claims (3)

  1. 第1導電路又は第2導電路と基準導電路との間に接続されたスイッチ素子のオンオフ動作により前記第1導電路及び前記第2導電路のいずれか一方から入力された電圧を昇圧又は降圧して他方に出力する電圧変換部と、
    前記スイッチ素子をオンオフさせる制御信号を出力する駆動部と、
    前記第1導電路又は前記第2導電路の電圧又は電流の異常を検出する異常検出部と、
    前記電圧変換部を流れる電流が所定の過電流状態であるときに前記電圧変換部の動作を強制的に停止させる保護部と、
    前記保護部による前記電圧変換部の強制停止中に前記異常検出部によって異常が検出されない場合に強制停止を解除する解除部と、
    前記保護部による前記電圧変換部の強制停止中に前記異常検出部によって異常が検出されずに前記解除部によって強制停止が解除され且つ解除後の前記電圧変換部の動作中に再び前記過電流状態となることに基づく前記保護部による前記電圧変換部の動作の停止が所定回数又は所定時間繰り返された場合に前記電圧変換部の動作を禁止する禁止部と、
    を有する電圧変換装置。
  2. 前記保護部は、前記電圧変換部において基準導電路に向けて流れる電流が前記所定の過電流状態であるときに前記駆動部から発せられる前記制御信号を無効化させる無効化回路を含む請求項1に記載の電圧変換装置。
  3. 前記電圧変換部は、前記第1導電路に印加された電圧を昇圧又は降圧して前記第2導電路に出力する構成をなし、
    前記第2導電路は、電源部に接続される経路であり、
    前記スイッチ素子と前記基準導電路との間の経路である第3導電路に設けられる第2のスイッチ素子を備え、前記電源部が正規の接続状態である場合に前記第2のスイッチ素子がオン状態になり、前記電源部が逆接続状態である場合に前記第2のスイッチ素子がオフ状態となる逆接続保護回路を有し、
    前記保護部は、前記第2のスイッチ素子を流れる電流が前記所定の過電流状態であるときに前記電圧変換部の動作を強制的に停止させ、前記電圧変換部の強制停止中に前記異常検出部によって異常が検出されない場合に前記電圧変換部の強制停止を解除する請求項1又は請求項2に記載の電圧変換装置。
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