JP6688451B2 - 固体撮像装置及び画像読取装置 - Google Patents

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Description

本発明は、固体撮像装置及び画像読取装置に関する。
複写機などのイメージスキャナーを搭載する装置において、光電変換デバイスとして用いられるCMOSセンサなどの固体撮像装置は、画素を構成する光電変換デバイスを備える画素回路及び画素回路を駆動する駆動回路及び信号処理回路などを備える。固体撮像装置は、複数の画素回路を備えるカラム構成を採用し、駆動回路や信号処理回路を各カラムに対応させるよう構成される。
CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサは、CMOSロジックと同じく単一の低電圧により動作し、汎用のCMOSプロセスを応用して製造できる。
CMOSセンサを用いたラインセンサは、画素回路を主走査方向に一次元に配列し、スキャン対象物を副走査方向へ相対的に移動させながら画像を読み取る。この場合、ラインセンサの位置を副走査方向において1ライン分進める間(時間)に、その1ライン分の全ての画素(受光素子)の光電変換と、これにより蓄積された電荷の読み出しを順次行う。
このように、ラインセンサを移動させながら画像データを取得する場合、電荷の蓄積から電荷読み出しまでを速くする必要がある。そこで、CMOSセンサを用いたラインセンサは、電子シャッター方式としてグローバルシャッター方式を用いる。
ラインセンサは、画素の配列が1次元方向であるため、蓄積した電荷を保持しておくための電荷蓄積容量を画素近傍の周辺領域に配置することができる。このため、グローバルシャッター方式のラインセンサの場合は、エリアセンサと比べて、大きな電荷蓄積容量を備えることができる。この電荷蓄積用容量をフローティングディフュージョン(FD:Floating Diffusion)領域に挿入する場合、電荷変換効率と電荷保持時間の関係はトレードオフになる。
そこで、電荷変換効率と電荷保持時間を両立させるために、増幅トランジスタと選択トランジスタの間に電荷保持容量を設けて、電荷蓄積容量を増加させる固体撮像素子が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
ところが、特許文献1の固体撮像素子のように、電荷蓄積容量を増加させると、電荷蓄積時に発生するリセットノイズが大きくなる。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、電荷変換効率を低下させることなくリセットノイズを低減させることを目的とする。
本発明は、固体撮像装置に関するものであって、入射光に応じて電荷を発生する光電変換素子、前記電荷をフローティングディフュージョン領域に転送する転送素子、前記フローティングディフュージョン領域に転送された前記電荷を増幅して出力する第1増幅素子、前記フローティングディフュージョン領域を初期化する第1リセット素子を備える画素回路と、前記第1増幅素子の出力側に接続され、前記画素回路のリセットレベルと信号レベルを蓄積する容量素子を備える容量回路と、前記画素回路と前記容量回路の動作を制御する制御回路と、を備え、前記制御回路は、前記第1リセット素子による前記フローティングディフュージョン領域の初期化に続いて、前記第1リセット素子による前記容量素子へのリセットレベルの蓄積と、前記フローティングディフュージョン領域の初期化と、を同時に実行する、ことを特徴とする。
本発明によれば、電荷変換効率を低下させることなくリセットノイズを低減させることができる。
本発明の実施形態に係る固体撮像装置の構成を模式的に示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る固体撮像装置の回路構成を模式的に示す回路図である。 本発明の実施形態に係る画素回路及びメモリ回路の回路構成の例を示す回路図である。 本発明の実施形態に係る画素回路及びメモリ回路の回路構成の別例を示す回路図である。 本発明の実施形態に係る固体撮像装置の動作タイミングの例を示すタイミングチャートである。 本発明の実施形態に係る固体撮像装置の動作タイミングの別例を示すタイミングチャートである。 本発明の実施形態に係る固体撮像装置の動作タイミングのさらなる別例を示すタイミングチャートである。 本発明の実施形態に係る固体撮像装置の動作タイミングのさらなる別例を示すタイミングチャートである。 本発明の実施形態に係る固体撮像装置の動作タイミングのさらなる別例を示すタイミングチャートである。 本発明の実施形態に係る固体撮像装置の動作タイミングのさらなる別例を示すタイミングチャートである。 本発明の実施形態に係る固体撮像装置の初期化レベルの例を説明する図である。 本発明の実施形態に係る固体撮像装置の初期化レベルの別例を説明する図である。 本発明の実施形態に係る固体撮像装置の初期化レベルのさらなる例を説明する図である。 本発明の実施形態に係る画像読取装置の外観を示す斜視図である。
●固体撮像装置の構成
以下、本発明に係る固体撮像装置の実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係る固体撮像装置を模式的に示したブロック図である。図1において、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ1はCMOSプロセスにより形成した固体撮像装置である。CMOSセンサ1は、画素アレイ部10と、メモリアレイ部20と、列信号処理部30と、水平駆動回路40と、垂直駆動回路50と、制御部60と、第1定電流部70と、第2定電流部80と、を備える。
画素アレイ部10は、複数の受光素子を備える画素回路である。受光素子は、入射光を電気エネルギーに変換し、入射光の強さに応じて電荷を発生させる光電変換素子である。受光素子により発生した電荷は、フロートディフュージョン領域に転送される。フロートディフュージョン領域に転送された電荷は、第1定電流部70からの供給電源により動作する増幅回路を介して、メモリアレイ部20へ出力される。なお、画素アレイ部10の詳細な構成については、後述する。
メモリアレイ部20は、画素アレイ部10から出力される「リセットレベル」と「信号レベル」に係る電荷を蓄積する容量素子を備える。この容量素子は、電荷蓄積容量ともいわれる。また、メモリアレイ部20は、容量素子への電荷の蓄積と容量素子に蓄積された電荷の読み出しを所定の動作タイミングで実行するためのスイッチング素子を備えている。
メモリアレイ部20は、容量素子から読み出された電荷を、第2定電流部80からの供給電源により動作する増幅回路を介して、列信号処理部30へ出力する。なお、メモリアレイ部20の詳細な構成については、後述する。
列信号処理部30は、メモリアレイ部20から出力されたリセットレベルと信号レベルに対する各種信号処理を実行する回路を備える。例えば、相関二重サンプリング(CDS:Correlated Double Sampling)回路、アナログ−デジタル変換回路、及び一時的にデジタル信号を保持するバッファ回路、などを備える。
水平駆動回路40は、列信号処理部30のバッファ回路に保持されたデジタル信号を読み出して水平方向に転送する。水平駆動回路40から転送(出力)されたデジタル信号は、画像データとして後段の処理に用いられる。
垂直駆動回路50は、画素アレイ部10のリセットレベルと信号レベルをメモリアレイ部20に転送するタイミングと、メモリアレイ部20に蓄積されたリセットレベルと信号レベルを列信号処理部30に出力するタイミングと、を制御する。なお、画素アレイ部10のリセットレベルと信号レベルをメモリアレイ部20に転送するタイミングは、電荷書き込みタイミングともいう。メモリアレイ部20に蓄積されたリセットレベルと信号レベルを列信号処理部30に出力するタイミングは、電荷読み出しタイミングともいう。
また、垂直駆動回路50は、メモリアレイ部20におけるリセットレベルと信号レベルの蓄積及び出力のタイミングと、画素アレイ部10とメモリアレイ部20の初期化のタイミングと、を制御する。さらに、垂直駆動回路50は、列信号処理部30に対して、メモリアレイ部20から出力されたリセットレベルと信号レベルの信号処理タイミングを制御する。
制御部60は、垂直駆動回路50と水平駆動回路40の各処理動作のタイミングを制御する制御回路である。即ち、CMOSセンサ1に係る上記の各部及び各回路の動作タイミングの制御は、制御部60に基づくものである。
第1定電流部70は、画素アレイ部10が備える増幅回路に対する定電流源である。第2定電流部80は、メモリアレイ部20が備える増幅回路に対する定電流源である。
●固体撮像装置の詳細な構成
図2は、本実施形態に係るCMOSセンサ1の回路構成を模式的に示す回路図である。図2において、CMOSセンサ1が備える画素アレイ部10は、複数の画素ブロック11を備えている。画素ブロック11のそれぞれは、複数の画素110を備えている。1つの画素ブロック11は、複数(図1において6個)の画素110が含んで一組を構成する。
CMOSセンサ1がラインセンサであれば、画素アレイ部10における画素ブロック11の配列は、一次元配列である。その配列は、例えば列方向において数千画素分になる。CMOSセンサ1をスキャナなどの画像読み取り装置に搭載したときは、主走査方向に1ライン分の画像データを読み取りながら、被読み取り物を相対的に副走査方向へ移動させる。このような相対移動とともに複数のラインデータを次々と取得し、2次元の画像データを取得する。なお、画素アレイ部10が複数備える画素110は、それぞれが光電変換部として機能する。
メモリアレイ部20は、複数のメモリブロック21を複数備えている。メモリブロック21のそれぞれは、複数のメモリ回路210備えている。1つのメモリブロック21は、1つの画素ブロック11に対応している。1つのメモリブロック21が備える複数のメモリ回路210のそれぞれは、1つの画素ブロックが備える複数の画素110に1対1の関係で対応し、一組を構成する。
また、メモリブロック21は、垂直駆動回路50からのタイミング制御に応じて、画素110及びメモリ回路210の動作タイミングを選択する選択スイッチ120を備えている。なお、メモリブロック21が複数備えるメモリ回路210は、それぞれが電荷蓄積部として機能する。
図2に示すとおり、画素ブロック11とメモリブロック21の組は、それぞれ光の三原色である赤(R)、緑(G)、青(B)の3色に対応する信号を出力する機能を備える。例えば画素ブロック11は、6個の画素110(R画素110R0、R画素110R1、G画素110G0、G画素110G1、B画素110B0、B画素110B1)を備える。これに対応するように、メモリブロック21は、6個のメモリ回路210(Rメモリ回路210R0、Rメモリ回路210R1、Gメモリ回路210G0、Gメモリ回路210G1、Bメモリ回路210B0、Bメモリ回路210B1)を備えている。
R画素110R0とR画素110R1は、赤色の光を透過させるカラーフィルタとオンチップマイクロレンズを備えている。同様に、G画素110G0とG画素110G1は、緑色の光を透過させるカラーフィルタとオンチップマイクロレンズを備えている。また、B画素110B0とB画素110B1は、青色の光を透過させるカラーフィルタとオンチップマイクロレンズを備えている。
1つの画素ブロック11は、3色の色フィルタを1組にして、各色に対応する画素110の2つを1単位としている。メモリブロック21は、画素110の1単位に対応する組を1単位としている。これらの構成によって、CMOSセンサ1は、カラー画像を読み取ることができる。
なお、R画素110R0とR画素110R1の構成は、同じである。また、G画素110G0、G画素110G1、B画素110B0、B画素110B1の構成は、受光する光の色を定めるカラーフィルタが異なるのみで、その他はR画素110R0と同じである。同様に、Rメモリ回路210R0とRメモリ回路210R1の構成は同じであって、Gメモリ回路210G0、Gメモリ回路210G1、B画素110B0、B画素110B1も同じである。
したがって、以下の説明では、R画素110R0とRメモリ回路210R0の組を代表例として用いることとする。なお、以下の説明において、上記すべての画素110及びメモリ回路210に共通する事項を説明するときは、単に「画素110」及び「メモリ回路210」と表記することもある。
なお、図1においてCMOSセンサ1における1カラムの構成に含まれる画素110とメモリ回路210は、6個を例示している。本実施形態に係るCMOSセンサ1における画素110をメモリ回路210がカラム構成に含まれる数は、この例に限定されるものではない。
画素110とメモリ回路210は、一体的に動作する。ここで、画素110とメモリ回路210の動作の概略を説明する。読み取り対象に対応した電荷を画素110が発生させる。この電荷に基づく信号レベルと、画素110を初期化したときの状態に基づくリセットレベルと、を画素110がメモリ回路210に転送する。
メモリ回路210は、画素110から転送された信号レベルとリセットレベルを容量素子において蓄積する。また、所定のタイミングにおいて、容量素子から読み出して、列信号処理部30へ出力する。これら動作のタイミングは、垂直駆動回路50を介した制御部60の制御に基づく。
画素110からメモリ回路210へリセットレベルと信号レベルを転送する方式(電荷読み出し方式)は、グローバルシャッター方式が用いられる。また、メモリアレイ部20から列信号処理部30へリセットレベルと信号レベルを転送する方式(電荷読み出し方式)は、ローリングシャッター方式が用いられる。
グローバルシャッター方式とは、画素アレイ部10が備える全ての画素ブロック11に対して露光開始と露光終了を同時に行い、全ての画素110から電荷を同時に読み出してメモリアレイ部20に転送する方式である。ローリングシャッター方式とは、画素アレイ部10が備える画素ブロック11における画素行ごとに、露光と電荷読み出しを行い、画素行ごとに順次電荷を読み出して、メモリアレイ部20に転送する方式である。
列信号処理部30は、メモリ回路210から出力されたリセットレベルおよび信号レベルをゲインアンプ301において増幅してCDS処理をする。その後、AD変換回路302においてデジタル信号へと変換する。変換されたデジタル信号は、ラインバッファ303に一時的に保持される。ラインバッファ303に保持されたデジタル信号は、水平駆動回路40により、制御部60の制御に基づく動作タイミングで順次読み出される。
水平駆動回路40は、読み出したデジタル信号を水平方向に転送する。これにより、主走査方向1ライン分の画像データが得られる。この動作を副走査方向にスキャンしながら繰り返すことで、2次元の画像データを得ることができる。この場合、画素110からリセットレベルと信号レベルがメモリ回路210に転送されて蓄積され、読み出されて列信号処理部30において処理され、水平駆動回路40が出力するまでの時間が、主走査方向1ライン分のデータを取り出す周期(ライン周期)となる。
なお、メモリブロック21に蓄積されたリセットレベルと信号レベルの読み出しは、垂直駆動回路50の制御によって以下のような順番で行われる。まず、Rメモリ回路210R0からに蓄積されているリセットレベルが読み出された後に、同じRメモリ回路210R0に蓄積されている信号レベルが読み出される。これに続いて、Rメモリ回路210R1に蓄積されているリセットレベルが読み出されて、その後、同じRメモリ回路210R1に蓄積されている信号レベルが読み出される。
これと同じ順番で、Gメモリ回路210G0、Gメモリ回路210G1、Bメモリ回路210B0、Bメモリ回路210B1、の順で、それぞれリセットレベルと信号レベルが読み出される。
●画素110とメモリ回路210の構成の例
次に、画素110とメモリ回路210の詳細な構成について、図3の回路図を用いて説明する。図3において、画素110は、R要素に対応するものを例示しているので、符号の末尾に「R」を付している。画素110Rは、フォトダイオード111と、転送ゲート112と、FD領域113と、FD領域113等を初期化する第1リセットトランジスタ114と、第1定電流部70からの供給電流により動作する第1増幅回路115と、を備える。
なお、G要素に対応する画素110G及びB要素に対応する画素110Bにおいても、画素110Rと同様の構成を備えていて、第1定電流部70からの電流が供給されるように構成されている。これらの説明は省略する。
フォトダイオード111は、受光素子であり、光電変換素子である。フォトダイオード111は、入射光における光エネルギーに応じて電荷を生じさせる素子である。フォトダイオード111において生じた電荷は、転送ゲート112を介してFD領域113に転送される。転送ゲート112は転送素子である。FD領域113に転送された電荷は、第1増幅素子を有する第1増幅回路115を介して電気信号として出力される。このときに出力される電気信号を「信号レベル」という。
第1リセットトランジスタ114は、第1リセット素子である。FD領域113は、フローティングディフュージョン領域である。第1リセットトランジスタ114の動作によって、FD領域113に第1リセット電圧(VRT1)が印加されると、FD領域113とフォトダイオード111に生じて蓄積していた電荷は初期化される。
この初期化された状態のFD領域113の電位は、第1増幅回路115を介して画素110から電気信号として出力される。このときに出力される電気信号を「リセットレベル」という。
即ち、信号レベルとは、画素110においてフォトダイオード111における画像読取り状態に応じて出力される電気信号である。また、リセットレベルとは、画素110においてフォトダイオード111の画像読取り状態ではなく、初期化された状態に応じて出力される電気信号である。
以下、信号レベルによってメモリアレイ部20の容量素子に蓄積され読み出される電荷についても「信号レベル」と表現する。同様に、リセットレベルによってメモリアレイ部20の容量素子に蓄積され読み出される電荷についても「リセットレベル」と表現する。
図3において、メモリアレイ部20を構成するメモリ回路210は、R要素に対応するものを例示しているので、符号の末尾に「R」を付している。メモリ回路210Rは、RGBにおいて共有する構成である選択スイッチ120と、リセットレベル容量211と、信号レベル容量212と、リセットレベル選択スイッチ213と、信号レベル選択スイッチ214と、メモリ回路選択スイッチ215と、を備える。
また、メモリ回路210Rのメモリ回路選択スイッチ215には、第2定電流部80からの供給電流により動作する第2増幅回路221が接続されている。メモリ回路選択スイッチ215と第2増幅回路221の間には第2リセットトランジスタ220が配置されている。
なお、G要素に対応するメモリ回路210G及びB要素に対応するメモリ回路210Bにおいても、メモリ回路210Rと同様の構成を備えていて、第2定電流部80からの電流が供給されるように構成されている。これらの説明は省略する。
選択スイッチ120は、画素110からのリセットレベルと信号レベルの転送先させるメモリ回路210を選択するためのスイッチ素子である。選択スイッチ120の動作に応じて、画素110R、画素110B及び画素110Gからこれに対応するメモリ回路210への転送タイミングは制御される。
リセットレベル選択スイッチ213は、リセットレベル容量211にリセットレベルを蓄積するとき、又は、リセットレベル容量211からリセットレベルを読み出すときに動作するスイッチである。信号レベル選択スイッチ214は、信号レベル容量212に信号レベルを蓄積するとき、又は、信号レベル容量212から信号レベルを読み出すときに動作するスイッチである。リセットレベル選択スイッチ213と信号レベル選択スイッチ214の動作タイミングは、制御部60の制御に基づいて垂直駆動回路50からの制御信号による。
メモリ回路選択スイッチ215は、メモリ回路210からリセットレベル又は信号レベルを読み出して後段の列信号処理部30へと出力するときに動作するスイッチである。メモリ回路選択スイッチ215の動作タイミングも、制御部60の制御に基づいて垂直駆動回路50からの制御信号による。
第2リセットトランジスタ220は、メモリ回路210が備える容量素子に第2リセット電圧(VRT2)を印加して、各容量素子および回路配線における寄与容量を初期化するための第2リセット素子である。
メモリ回路210は、画素110が備える第1増幅回路115の出力側に接続され、複数の容量素子を備える容量回路である。
●画素110Rとメモリ回路210Rの動作
ここで、画素110Rとメモリ回路210Rの動作の流れについて、簡単に説明する。画素110Rとメモリ回路Rの動作は、すでに説明のとおり、制御部60の制御に基づいて行われる。まず、制御部60は、所定のタイミングで画素110Rの転送ゲート112又は第1リセットトランジスタ114を動作させて、画素110Rからメモリ回路210へ、リセットレベル又は信号レベルが出力させる。
また、制御部60は、画素110Rからの出力タイミングに合わせてメモリ回路210Rの選択スイッチ120を動作させ、同様にリセットレベル選択スイッチ213又は信号レベル選択スイッチ214を動作させる。これによって、リセットレベル又は信号レベルがそれぞれに対応する容量素子に蓄積される。
また、制御部60は、所定のタイミングでメモリ回路210Rのメモリ回路選択スイッチ215とリセットレベル選択スイッチ213又は信号レベル選択スイッチ214を動作させる。これによって、リセットレベル又は信号レベルは、それぞれ第2増幅回路221を介して列信号処理部30が備えるゲインアンプ301に対し出力される。
また、制御部60の制御に基づいて、所定のタイミングにおいて、第2リセットトランジスタ220を動作させる。具体的には、第2リセット電圧(VRT2)をメモリ回路210の各容量に印加して、各容量が蓄積していた電荷を初期化する。
以上のように、CMOSセンサ1は制御部60が、各スイッチ素子の動作タイミングを制御することで、容量素子を含む全体的な初期化と、初期化に基づくリセットレベルの出力、又は、信号レベルの出力を、所定のタイミングで行うように制御する。
画素110からメモリ回路210へのリセットレベルと信号レベルの出力は、同時性が求められる。即ち、全ての画素110からメモリ回路210に向けてリセットレベルと信号レベルを転送する。したがって、画素110からメモリ回路210への転送(リセットレベルと信号レベル)は、グローバルシャッター方式に基づく動作になる。
なお、リセットレベルおよび信号レベルがメモリ回路210に蓄積された後は、同時性は不要である。そこで、各容量素子に蓄積しているリセットレベルと信号レベルを順次読み出すように、ローリング読み出し方式に基づく動作になる。
以上説明した本実施形態に係るCMOSセンサ1によれば、従来のリセットレベルと信号レベルの蓄積と読み出しを実行する処理とは異なるタイミングで、リセットレベルを取り出すための初期化とは別に初期化を実行することができる。これによって、リセットレベルや信号レベルの読み出し時(サンプリング時)におけるリセットノイズを低減させることができ、十分なリセット状態を確保することができる。即ち、画質の低下を抑えることができる。
また、本実施形態に係るCMOSセンサ1によれば、前のライン周期における残置成分の影響を抑えることができる。これは、リセットレベルや信号レベルのサンプリングより前段に初期化を実行することで、初期化不足による残置成分の混入を防ぐからである。
また、本実施形態に係るCMOSセンサ1によれば、電荷の蓄積は全て画素回路の外部の容量素子で行うので、フロートディフュージョン領域の容量を最小限にすることができる。これによって、電荷の変換効率を低下させることなく、リセットノイズの影響を低減することができる。
●画素110とメモリ回路210の構成の別例
ここで、本発明に係る固体撮像装置の別の実施形態に係るCMOSセンサ1aについて説明する。図4は、CMOSセンサ1aが備える画素110Rとメモリ回路210aRの構成を示す回路図である。すでに説明したCMOSセンサ1と同様の構成については、説明を省略する。また、図4において、G要素に対応するメモリ回路210aG及びB要素に対応するメモリ回路210aBにおいても、メモリ回路210aRと同様の構成を備えているので、説明を省略する。
CMOSセンサ1aが備えるメモリ回路210aRは、リセットレベル用の容量素子と信号レベル用の容量素子を設けずに共通の容量素子を設けて、この共通の容量素子をリセットレベルと信号レベルの蓄積及び読み出しに用いるように構成する。この場合、制御部60は、リセットレベルと信号レベルの蓄積及び書き込みのタイミングを時系列で制御する。
メモリ回路210aは、共通容量216に蓄積されたリセットレベル又は信号レベルの読み出しを完了するまでは、画素110からの信号レベル又はリセットレベルの転送と蓄積は行わない。リセットレベルと信号レベルを蓄積するための容量素子を共通化すると、リセットレベルと信号レベルを別々かつ同時の蓄積はできないからである。したがって、CMOSセンサ1aは、高速処理には適さない点があるが、容量素子を半分にできるから回路面積を縮小する点で効果を有する。
●固体撮像装置の第1制御方法
次に、本発明に係る固体撮像装置の制御方法の実施形態について説明する。ここでは、すでに説明したCMOSセンサ1(図3参照)の構成に基づいて、その動作を制御する方法について説明する。図5は、CMOSセンサ1の制御方法の例を示すタイミングチャートである。まず、説明に用いる符号について説明する。CMOSセンサ1の動作は、プリリセット期間と、メモリグローバル書き込み期間と、メモリローリング読み出し期間と、に区別される。プリリセット期間を示す符号を「A」、メモリグローバル書き込み期間を示す符号を「B」、メモリローリング読み出し期間を示す符号を「C」とする。
プリリセット期間Aは、CMOSセンサ1を構成する素子(主に容量素子)の全体や、一部の素子に対して初期化を行う期間である。CMOSセンサ1における初期化は、メモリグローバル書き込み期間Bでも行うことはできる。しかし、プリリセット期間Aを設けることで、他の期間における「リセット」とは独立して「初期化」を行うことができる。これによって、いわゆるリセットノイズを低減することができる。
メモリグローバル書き込み期間Bは、画素110からメモリ回路210の容量素子へのリセットレベル又は信号レベルを蓄積する期間である。メモリローリング読み出し期間Cはメモリ回路210の容量素子に蓄積されているリセットレベル又は信号レベルを読み出して、列信号処理部30へと出力する期間である。
図5において、符号「RT1」は、第1リセットトランジスタ114の動作タイミングを示す。符号「TX」は、転送ゲート112の動作タイミングを示す。符号「SL」は、選択スイッチ120の動作タイミングを示す。符号「Sres」は、リセットレベル選択スイッチ213の動作タイミングを示す。符号「Ssig」は、信号レベル選択スイッチ214の動作タイミングを示す。符号「RT2」は、第2リセットトランジスタ220の動作タイミングを示す。符号「SW」は、メモリ回路選択スイッチ215の動作タイミングを示す。
上記の各符号において、それぞれのタイミングチャートを示す線分が「Hi」の区間は、それに対応するスイッチ及びゲート(図3参照)が動作して導通状態を維持する。即ち、各符号に対応する素子が「オン」の状態である。それ以外の区間は、スイッチ及びゲートは動作せず非導通状態を維持する。即ち、各符号に対応する素子が「オフ」の状態である。
まず、プリリセット期間Aについて説明する。本実施形態に係る制御方法では、プリリセット期間Aは、メモリグローバル書き込み期間Bの直前の期間になる。したがって、プリリセット期間Aからメモリローリング読み出し期間Cまでの周期がライン周期になる。従来の固体撮像装置ではプリリセット期間Aに相当する期間はなく、メモリグローバル書き込み期間Bとメモリローリング読み出し期間Cがライン周期になる。
プリリセット期間Aでは、画素110とメモリ回路210が有する容量素子を初期化する。そこでまず、制御部60は、後段のメモリグローバル書き込みの対象となるメモリ回路210のSWをオンにする(時刻t1)。これによって、例えば、メモリ回路210Rが備えるメモリ回路選択スイッチ215が動作する。また、時刻t1において、SresとSsigを共にオンにして、メモリ回路210が備えるリセットレベル容量211と信号レベル容量212を導通させる。RT2は、すでにオンになっている。
したがって、リセットレベル容量211と信号レベル容量212には、第2リセットトランジスタ220を介して第2リセット電圧(VRT2)が印加される。これによって、メモリ回路210の容量素子や信号配線の寄生容量は、第2リセット電圧(VRT2)によって初期化される。
また、制御部60は、時刻t1の後、時刻t2までの間に、RT1をオンにしている。このときに画素110の容量(FD領域113)や信号配線の寄生容量は、第1リセット電圧(VRT1)によって初期化される。
以上のプリリセット期間Aにおいて、信号配線の寄生容量や電荷蓄積容量の全てをリセットすることができる。これによってCMOSセンサ1は、前段のライン周期において蓄積された電荷の影響を排除し、より正確なリセットレベルと信号レベルを用いて画像データの基になる信号を出力する。
次に、メモリグローバル書き込み期間Bについて説明する。まず、制御部60は、SLをオンにする(時刻t2)。これによって選択スイッチ120が動作して電荷書き込みを行うメモリ回路210を決定する。また、制御部60は、時刻t2においてSresをオンにし、その後、RT1をオンにする。
これによって、画素110のリセット電圧(VRT1)がFD領域113に接続されて、FD領域113が初期化される。同時に、第1増幅回路115、選択スイッチ120、リセットレベル選択スイッチ213を介して、リセットレベル容量211にリセットレベルが蓄積される。その後、RT1をオフにして、Sresをオフにする。
また、制御部60は、Sresをオフにした後に、Ssigをオンにし、これに続いてTXをオンにする。これによって、画素110のフォトダイオード111からの電荷は、転送ゲート112を介してFD領域113に転送される。同時に、第1増幅回路115、選択スイッチ120、信号レベル選択スイッチ214を介して、信号レベル容量212に信号レベルが蓄積される。その後、TXをオフにして、Ssigをオフにし、メモリグローバル書き込み期間Bの周期である時刻t3において、SLをオフにする。
以上説明した時刻t2から時刻t3の間において、全ての画素110とこれに対応するメモリ回路210は、リセットレベルと信号レベルの容量素子への蓄積(書き込み)を終了する。ここまでの処理は、画素アレイ部10の全ての画素110において同時に行う電子シャッター制御を行うグローバルシャッター方式が用いられる。
次に、メモリローリング読み出し期間Cについて説明する。制御部60が時刻t3においてSLをオフにした後、SWをオンにして該当するメモリ回路210を選択する(時刻t4)。これと同時に制御部60は、RT2をオフにする。
次に、制御部60は、Sresをオンにする(時刻t5)。その後、時刻t6までの間において、リセットレベル容量211に蓄積されているリセットレベルを読み出して、第2増幅回路221を介して列信号処理部30に向けて出力する。リセットレベルの読み出しが完了すると(時刻t6)、次に、RT2をオンにする(時刻t7)。
制御部60は、時刻t8までRT2をオンにする。この間において、第2増幅回路221の入力レベルが第2リセット電圧(VRT2)によって初期化される。制御部60は、第2増幅回路221の入力レベルの初期化に必要な期間(時刻t7から時刻t7)を経過したのち、RT2を再びオフにする。続いて、制御部60は、Ssigをオンにする(時刻t9)。
Ssigがオンになっている間(時刻t10まで)、信号レベル容量212から信号レベルが読み出される。読み出された信号レベルは、第2増幅回路221を介して列信号処理部30に向けて出力される。制御部60は、信号レベルの読み出しが完了すると、Ssigをオフにする(時刻t10)。
その後、制御部60は、SWをオンにし、RT2をオンにする(時刻t11)。その後、次のプリリセット期間Aの始期(時刻t12)までが、メモリローリング読み出し期間Cとなる。以上の制御により、リセットレベルと信号レベルの読み出し完了する。読み出されたリセットレベルと信号レベルは、差分を抽出する相関二重サンプリング(CDS)が施される。なお、リセットレベルと信号レベルの読み出し順は、上記の説明と真逆であってよい。
その後、制御部60は、再度、RT2をオンにする(時刻t12)。これによって、第2増幅回路221の入力レベルは、第2リセット電圧(VRT2)によって、初期化される。以上の制御は、複数の画素110に係るリセットレベルと信号レベルを順次読み出すので、ローリング読み出し方式である。以上のような処理を行う理由は、複数画素を同時に並列処理することで、より多くのカラム回路が必要になるからである。複数画素分を順次処理するローリング読み出しを用いる方が回路面積の点からも有利である。
以上の制御において、プリリセット期間Aの開始(時刻t1)からメモリローリング読み出し期間Cの終了(時刻t12)までを1ライン周期において全ての画素110に対して順次行う。これによって、リセットレベル容量211と信号レベル容量212に蓄積されているリセットレベルと信号レベルを十分に初期化した状態から、リセットレベルと信号レベルの蓄積と読み出しを行うことができる。
以上説明したとおりCMOSセンサ1は、リセットレベル容量211と信号レベル容量212を初期化するための専用の回路(第2リセットトランジスタ220)を備えている。また、CMOSセンサ1は、メモリグローバル書き込み期間Bの前に「プリリセット期間A」を設けている。プリリセット期間Aの間に、画素110とメモリ回路210が備える容量素子や回路配線の寄与容量などを初期化することができる。したがって、1ライン周期の読み出しを行うときに、前段のライン周期における信号の残留分の影響を低減することができる。
●本実施形態に係る効果の説明
リセットレベル容量211や信号レベル容量212は、容量ばらつきや容量素子自体のリークを考慮すると、それぞれの容量値は大きい方が有利である。しかし、これらの容量を単に大きくするだけでは、電荷が蓄えられる前段の処理(前ライン周期)において読み出されたはずの電荷の残留分の影響が残る可能性がある。
即ち、リセットレベル容量211や信号レベル容量212などの容量素子において前段の処理タイミングにおけるデータを十分にリセットできず、次の蓄積タイミングで蓄積されるリセットレベルと信号レベルに影響を与える。そうすると、CMOSセンサ1から出力される画像データに悪影響を与えることになる。
CMOSセンサ1は、画素110が備える蓄積容量に対して、リセットを行うための第1リセットトランジスタ114を設けている。これによるリセット期間が、FD領域113や第1増幅回路115に関連する寄生容量成分を初期化するのに十分な期間であることが好ましい。この第1リセットトランジスタ114によるリセット処理をメモリ回路210が備える容量素子でも兼用することはできる。しかしその場合は、十分に初期化するための時間を長くとる必要がある。
そこで、CMOSセンサ1は、メモリ回路210の初期化に用いる専用のリセット回路(第2リセットトランジスタ220)をさらに備える。また、CMOSセンサ1は、プリリセット期間を設けている。これによって、メモリグローバル書き込み期間Bの前にメモリ回路210の備える容量素子の初期化を十分に行うことができる。
CMOSセンサ1における上記の効果は、以下のようなときに特に発揮される。例えば、前段のライン周期で白レベルの信号を扱い、次のライン周期では黒レベルの信号を扱う場合などのように、ライン周期によって信号レベルの差が大きいときに、特に効果を発揮する。
即ち、上記のように、ライン周期によって扱う信号レベルの差が大きいときは、通常のリセット処理だけで十分な初期化ができない可能性が高い。この課題を解決すべく、CMOSセンサ1では、通常の初期化とは独立したタイミングで全体を初期化するプリリセットを実行する。即ち、プリリセット期間Aを設けている。これによって、メモリ書き込み時のリセットレベルを十分に確保できる。
●FDにおけるリセット動作の例
ここで、第1リセットトランジスタ114による初期化とプリリセットとの関係について、図11を用いて説明する。図11において符号RT1は、第1リセットトランジスタ114の動作タイミングを示している。RT1がオンのとき、第1リセットトランジスタ114は動作してFD領域113にリセット電圧(VRT1)が印加される。これによって、FD領域113は初期化される。
符号FDは、FD領域113におけるリセットレベルの例を示している。第1リセットトランジスタ114をハードリセットすれば、FD領域113のリセットレベルは、VRT1のラインにまで上昇するはずである。しかし、図11に示すように符号FDにおける前段の信号の履歴が低い場合、第1リセットトランジスタ114をソフトリセットすると、第1リセットトランジスタ114の閾値分上がったレベルまでしかFD領域113のリセットレベルは上昇しない。この場合、トリング時間が不十分の場合は、十分なリセットレベルを確保することが困難になる。
そこで、本実施形態に係るCMOSセンサ1は、リセットレベルの取り出しが必要な期間の前にプリリセットをかけている。これによって、最小限のリセット期間でより高いリセットレベルまで引き上げることができる。また、リセットレベルを引き上げることができることで、ダイナミックレンジを広くできる。
メモリ回路210が備える容量素子への書き込み時には、大きな容量素子が接続されるので、書き込み時間および容量書き込み時に発生するリセットノイズが発生することがある。しかし、プリリセット期間Aにおいて容量素子の初期化を行うことで、次のリセットレベルの書き込み、信号レベルの書き込みの前段のライン周期における残留分を原因とする干渉やノイズ発生を最小限に抑えることができる
●容量素子におけるリセット動作の例
ここで、本実施形態に係る制御方法において、第2リセットトランジスタ220による初期化とプリリセットとの関係の例について、図12を用いて説明する。図12において、符号SWは、メモリ回路選択スイッチ215の動作を示している。符号RT2は、第2リセットトランジスタ220の動作を示している。符号Ssigは、信号レベル選択スイッチ214の動作の例を示している。
符号Csigは、信号レベル容量212を初期化した時のレベルと信号レベルが蓄積されたときのレベルを例示している。符号Csigの下側の線は、第2リセットトランジスタ220によるプリリセットにおいて、信号レベル容量212が初期化されたときのレベルを表している。符号Ccigの上側の線は、信号レベルが蓄積されたときの信号レベル容量212のレベルを表している。
図12に示すように、SWがオンになった後、Ssigがオンになると信号レベル容量212に蓄積される信号レベルは上昇する。この場合、図12に示すように、信号レベル容量212の初期化のレベルは、信号レベルのダイナミックレンジ(DR)の中央値(DR/2)にするとよい。これを、リセットレベルとすればよい。即ち、信号レベルのダイナミックレンジの中間値になるようにゲイン設定値に基づいて算出したダイナミックレンジの中央値をリセットレベルに設定すれば、効率的な初期化を行うことができる。
なお、第1リセットトランジスタ114の第1リセットレベル(VRT1)と第2リセットトランジスタ220の第2リセットレベル(VRT2)は、外部から供給可能であるから、任意の値に設定することもできる。この第2リセットレベル(VRT2)は、選択するゲインの値によってもダイナミックレンジが異なる。この場合、制御部60は、ゲイン設定を制御することで、第2リセットレベル(VRT2)が最適な値に切り替わるように制御する。
●固体撮像装置の第2制御方法
次に、本実施形態に係るCMOSセンサ1の制御方法の別の例について説明する。すでに説明した実施形態と同様に、CMOSセンサ1の構成に基づいて、その制御方法の説明をする。本実施形態に係る制御方法を示す図6のタイミングチャートは、すでに説明したタイミングチャートと共通する部分がある。そこで、すでに説明したタイミングチャートと異なる部分について説明する。なお、図6に用いている各符号は、図5において用いた符号と同じであるので、詳細な説明を省略する。
図6に示すように、本実施形態では、プリリセット期間Aにおいて、リセットレベル容量211と信号レベル容量212の初期化は行わない(時刻t1から時刻t2)。
また、本実施形態では、メモリグローバル書き込み期間Bにおける制御は、すでに説明した実施形態と同様であるから、詳細な説明を省略する(時刻t2から時刻t3)。
本実施形態に係るメモリローリング読み出し期間Cでは、制御部60はまず、RT2をオフにすると同時にSWをオンにする(時刻t4)。続いて、制御部60は、Sresをオンにして、リセットレベルの読み出しを行う(時刻t5)。
続いて、制御部60は、RT2をオンにする(時刻t6)。時刻t6においてRT2がオンになると、第2リセット電圧(VRT2)によって、リセットレベル容量211と第2増幅回路221の入力レベルは初期化される。続いて、制御部60は、Sresをオフにする(時刻t7)。したがって、時刻t6から時刻t7の間で、リセットレベル容量211の初期化が行われる。
続いて、制御部60は、RT2をオフにし(時刻t8)、続いて、Ssigをオンにする(時刻t9)。これによって、信号レベル容量212からの信号レベルの読み出しが行なわれる。続いて、制御部60は、RT2をオンにする(t10)。
時刻t10においてRT2がオンになると、第2リセット電圧(VRT2)によって、信号レベル容量212と第2増幅回路221の入力レベルを初期化する。続いて、制御部60は、Ssigをオフにする(時刻t11)。したがって、時刻t10から時刻t11の間で、信号レベル容量212が初期化される。
以上のように、メモリローリング読み出し期間Cにおいて、リセットレベル容量211と信号レベル容量212のリセット処理を行う。この場合、リセットレベル容量211と信号レベル容量212から、リセットレベルと信号レベルを読み出した後に、SresあるいはSsigをオフにする前に、RT2をオンにしている。即ち、リセットレベル容量211と第2リセットトランジスタ220との接続切れる前に、あるいは、信号レベル容量212と第2リセットトランジスタ220との接続が切れる前に、これら容量素子を初期化している。
以上説明したCMOSセンサ1の制御方法によれば、時刻t6および時刻t10において、すでに説明したプリリセット期間Aにおける初期化と同様の初期化を行うことができる。この場合、画素110のFD領域113と、画素110からメモリ回路210の容量素子までの間の寄生容量成分が初期化の対象になる。
したがって、プリリセット期間Aにおける初期化と容量素子の初期化を同時に行うことができるので、プリリセット期間Aを別途設ける場合よりも、初期化に要する時間を短くすることができる。
以上、本実施形態に係るCMOSセンサ1の制御方法によれば、プリリセット期間Aにおけるリセット処理は不要になる。したがって、初期化に要する全体的な時間を短縮しながらも、リセットノイズを低減させることができる。
●固体撮像装置の第3制御方法
次に、本実施形態に係るCMOSセンサ1の制御方法のさらに別の例について説明する。本実施形態に係る制御方法を示す図7のタイミングチャートは、すでに説明した図5及び図6に示したタイミングチャートと共通する部分がある。そこで、すでに説明したタイミングチャートと異なる部分について説明する。なお、図7に用いている各符号は、図5及び図6において用いた符号と同じであるので、詳細な説明を省略する。
図7に示すように、本実施形態でも、プリリセット期間Aにおいて、リセットレベル容量211と信号レベル容量212の初期化は行わない(時刻t1から時刻t2)。メモリグローバル書き込み期間Bにおける制御は、すでに説明した実施形態と同様であるから、詳細な説明を省略する(時刻t2から時刻t3)。
本実施形態に係るメモリローリング読み出し期間Cでは、制御部60はまず、RT2をオフにすると同時にSWをオンにする(時刻t4)。続いて、制御部60は、Sresをオンにして、リセットレベルの読み出しを行う(時刻t5)。
続いて、制御部60は、Sresをオフにすると同時にRT2をオンにする(時刻t6)。その後、制御部60は、RT2をオフにする(時刻t7)。その後、制御部60は、Ssigをオンにする(時刻t8)。これによって、これによって、信号レベル容量212からの信号レベルの読み出しが行なわれる。
続いて、制御部60は、SsigをオンにしたままでRT2をオンにする(時刻t9)。これと同時にSresをオンにする。したがって、時刻t9から、第2リセット電圧(VRT2)によって、リセットレベル容量211と信号レベル容量212と第2増幅回路221の入力レベルが初期化される。続いて、制御部60は、SresとSsigとSWをオフにする(時刻t10)。したがって、時刻t9から時刻t10の間で、リセットレベル容量211と信号レベル容量212の初期化を同時に行なう。
以上のように、本実施形態に係るCMOSセンサ1の制御方法によれば、リセットレベルと信号レベルの読み出し直後に、これらの初期化を同時に行う。これによって、リセットレベルと信号レベルの読出し間隔を短くできる。したがって、すでに説明した他の実施形態と比べると、後段において実行されるCDS処理への移行を早めることができる。
●容量素子におけるリセット動作の別例
ここで、本実施形態に係る制御方法において、第2リセットトランジスタ220による初期化とプリセットとの関係の別例について、図13を用いて説明する。図13において、符号SWは、メモリ回路選択スイッチ215の動作を示している。符号RT2は、第2リセットトランジスタ220の動作を示している。符号Sresは、リセットレベル選択スイッチ213の動作の例を示している。符号Ssigは、信号レベル選択スイッチ214の動作の例を示している。
符号Csigは、信号レベル容量212に信号レベルが蓄積されたときのレベルを例示している。符号Cresは、第2リセットトランジスタ220によるプリリセットにおいて、信号レベル容量212が初期化されたときのレベルを表している。
CMOSセンサ1が備える全ての画素110における信号レベルが白レベルであった場合、信号レベル容量212に対するリセット電流は、第2リセット電圧(VRT2)との電位差により大きな値になる。そこで、図13に示すように、リセットレベルと信号レベルの読み出し完了後において、前段のライン周期におけるリセットレベルを保持しているリセットレベル容量211と信号レベル容量212を短絡して接続する。
即ち、リセットレベル容量211と信号レベル容量212を容量結合させることで、信号レベル容量212に蓄積されている信号レベルを引き上げる。これによって、第2リセット電圧(VRT2)との電位差は小さくなり、過大なリセット電流が流れることを防ぐことができる。
なお、信号レベル容量212の容量は、常に、リセットレベルが書き込まれることを考盧して、第2リセット電圧(VRT2)のレベルを、電流集中を抑制するための最適値に設定することもできる。
●固体撮像装置の第4制御方法
次に、本実施形態に係るCMOSセンサ1の制御方法のさらに別の例について説明する。本実施形態に係る制御方法を示す図8のタイミングチャートは、すでに説明した図5、図6及び図7に示したタイミングチャートと共通する部分がある。そこで、すでに説明したタイミングチャートと異なる部分について説明する。なお、図8に用いている各符号は、図5等において用いた符号と同じであるので、詳細な説明を省略する。
図8に示すように、プリリセット期間Aにおいて、制御部60は、SresとSsigをともにオンにする。この状態を維持している間に、制御部60は、RT1をオン−オフする。これによって、第1リセットトランジスタ114を介してFD領域113に第1リセット電圧(VRT1)が印加される。そして、第1増幅回路115を介して、第1リセット電圧(VRT1)がリセットレベル容量211と信号レベル容量212を初期化する。
また、図8に示すように、本実施形態に係るメモリグローバル書き込み期間Bにおける制御は、すでに説明した実施形態と同様であるから、詳細な説明を省略する(時刻t2から時刻t3)。
本実施形態に係るメモリローリング読み出し期間Cでは、制御部60はまず、RT2をオフにして、SWをオンにする(時刻t4)。続いて、Sresをオンにする(時刻t5)。これによって、リセットレベルが読み出されて、第2増幅回路221を介して、列信号処理部30へ出力される。
次に制御部60は、Sresをオフにすると同時に、RT2をオンにする(時刻t6)。これによって、第2増幅回路221の入力ノードが第2リセット電圧(VRT2)によって初期化される。続いて、制御部60は、RT2をオフにする(時刻t7)。
次に、制御部60は、Ssigをオンにする(時刻t8)。これによって、信号レベルが読み出されて、第2増幅回路221を介して、列信号処理部30へ出力される。続いて、制御部60は、Ssigをオフにすると同時に、RT2をオンにし、SWをオフにする(時刻t9)。
以上のように本実施形態に係る制御方法では、メモリ回路210が備える容量素子の初期化は、画素110の第1リセットトランジスタ114から第1増幅回路115を介して、画素110のリセットレベルを用いて行う。また、第2増幅回路221の入力ノードの初期化は、第2リセットトランジスタ220を介して第2リセット電圧(VRT2)を用いて行う。
即ち、本実施形態では、メモリ回路210が備える容量素子(リセットレベル容量211と信号レベル容量212)の初期値を画素110のリセットレベルにすることができる。これによって、次のライン周期におけるリセットレベルの書き込み、信号レベルの書き込み、のいずれの初期状態も画素110のリセットレベルになるので、書き込み時の初期状態としては最適な値となる。
●固体撮像装置の第5制御方法
次に、本実施形態に係るCMOSセンサ1の制御方法のさらに別の例について説明する。本実施形態に係る制御方法を示す図9のタイミングチャートは、すでに説明した図5等に示したタイミングチャートと共通する部分がある。そこで、すでに説明したタイミングチャートと異なる部分について説明する。なお、図9に用いている各符号は、図5等において用いた符号と同じであるので、詳細な説明を省略する。
図9に示すように、プリリセット期間Aにおいて、Sresのみをオンにして、その状態を維持している間において、RT1をオン−オフにしている。これによって、第1リセットトランジスタ114を介してFD領域113に第1リセット電圧(VRT1)が印加される。そして、第1増幅回路115を介して、第1リセット電圧(VRT1)がリセットレベル容量211を初期化する。
また、図9に示すように、本実施形態に係るメモリグローバル書き込み期間Bにおける制御は、すでに説明した実施形態と同様であるから、詳細な説明を省略する(時刻t2から時刻t3)
本実施形態に係るメモリローリング読み出し期間Cでは、制御部60はまず、RT2をオフにすると同時にSWをオンにする(時刻t4)。続いて、制御部60は、Sresをオンにして、リセットレベルの読み出しを行う(時刻t5)。
続いて、制御部60は、Sresをオフにすると同時にRT2をオンにする(時刻t6)。その後、制御部60は、RT2をオフにする(時刻t7)。その後、制御部60は、Ssigをオンにする(時刻t8)。これによって、これによって、信号レベル容量212からの信号レベルの読み出しが行なわれる。
続いて、制御部60は、SsigをオンにしたままでRT2をオンにする(時刻t9)。したがって、時刻t9から、第2リセット電圧(VRT2)によって、信号レベル容量212と第2増幅回路221の入力レベルが初期化される。続いて、制御部60は、SresとSsigとSWをオフにする(時刻t10)。したがって、時刻t9から時刻t10の間で、信号レベル容量212の初期化が同時に行われる。
本実施形態に係る制御方法は、リセットレベル容量211の初期化を第1リセットトランジスタ114により行って、信号レベル容量212の初期化を第2リセットトランジスタ220により行うように制御する。本実施形態に係る制御方法では、信号レベルはダイナミックレンジの中央付近を信号レベル容量212の初期値を合わせることができる。即ち、リセットレベル、信号レベルそれぞれ用途に応じた初期値を設定することができる。
●固体撮像装置の第6制御方法
次に、すでに説明したCMOSセンサ1aに係る制御方法の例について、図10に示すタイミングチャートを用いて説明する。すでに説明したとおり、CMOSセンサ1aは、リセットレベルと信号レベルを蓄積する容量素子を単一の容量素子により構成する。即ち、単一の容量素子に対して時系列的にリセットレベルと信号レベルの書き込みと読み出しを行う必要がある。
そこで、本実施形態に係る制御方法は、図10に示すように、プリリセット期間Aの次にリセットレベル書き込み期間D1が続き、その後、メモリローリング読み出し期間Cになる。その後さらに、信号レベル書き込み期間D2になり、これに続いて、再度のメモリローリング読み出し期間Cになる。
制御部60は、まず、時刻t1から時刻t2のプリリセット期間Aにおいて、RT1をオンにする。これによって、第1リセットトランジスタ114の働きにより、FD領域113が初期化される。CMOSセンサ1aは、共通容量216への書き込み制御が選択スイッチ120により行われる。したがって、SLがオンになったときに共通容量216への書き込みが行われる(時刻t2)。SLがオンの間に、共通容量216にはリセットレベルが蓄積されて初期化される(時刻t2から時刻t3)。
次に、制御部60は、メモリローリング読み出し期間C(時刻t3から時刻t8)において、まず、RT2をオフにする(時刻t4)。これは、共通容量216からリセットレベルを取り出すための前処理に相当する。続いて、制御部60はSWをオンにする(時刻t5)。これによって、対象となっているメモリ回路210の共通容量216からリセットレベルを読み出す。
続いて、制御部60は、RT2をオンにする(時刻t6)。これによって、共通容量216は、第2リセット電圧(VRT2)によって初期化される。続いて、制御部60は、SWをオフにする(時刻t7)。これによって、対象となっているメモリ回路210aの選択が解除される。
続いて、制御部60は、信号レベル書き込み期間D2(時刻t8から時刻t9)において、SLをオンにし、その状態を維持したままで、TXをオンにする。これによって、フォトダイオード111からFD領域113に電荷が転送され、第1増幅回路115を介して共通容量216に信号レベルが蓄積される。
続いて、時刻t9以降のメモリローリング読み出し期間Cにおいて、RT2をオフにし(時刻t10)、SWをオンにして(時刻t11)、対象となっているメモリ回路210の共通容量216に蓄積されている信号レベルを読み出す。続いて、制御部60は、RT2をオンにする(時刻t12)。これによって、共通容量216は、第2リセット電圧(VRT2)によって初期化される。続いて、制御部60は、SWをオフにする(時刻t13)。これによって、対象となっているメモリ回路210aの選択が解除される。
以上の制御を1ライン周期内で完了させることで、1ライン分のデータ転送を完了する。なお、本実施形態に係るプリリセット期間Aの制御は、図6を用いて説明した制御方法と同様であるが、これに限るものではない。本実施形態では、共通容量216の初期化をプリリセット期間Aにおいて実行してもよい。その場合、信号レベルの書き込みの前にも共通容量216の初期化を行う期間を設ける必要がある。
次に、本発明に係る画像読取装置の実施形態について説明する。図14は、本実施形態に係るMFP(Multi Function Printer)1000の外観を示す斜視図である。MFP1000は、プリンタ、ファクシミリ、スキャナ、複写機として利用可能な複合機である。MFP1000は、原稿台上に載置された原稿を読み取るための固体撮像装置を備えている。
MFP1000において、すでに説明した本発明に係る固体撮像装置に係る各実施形態(CMOSセンサ1など)を用いることができる。この場合、CMOSセンサ1を原稿に対して相対的に、主走査方向に移動させながら副走査方向の走査を繰り返して行うことで、原稿上の画像を読み取ることができる。
これによって、ノイズが少なく読み取り精度のよい画像読取装置を得ることができる。
1 CMOSセンサ
10 画素アレイ部
20 メモリアレイ部
30 列信号処理部
40 水平駆動回路
50 垂直駆動回路
60 制御部
110 画素
114 第1リセットトランジスタ
210 メモリ回路
211 リセットレベル容量
212 信号レベル容量
215 メモリ回路選択スイッチ
220 第2リセットトランジスタ
特開2010−219974号公報

Claims (11)

  1. 入射光に応じて電荷を発生する光電変換素子、前記電荷をフローティングディフュージョン領域に転送する転送素子、前記フローティングディフュージョン領域に転送された前記電荷を増幅して出力する第1増幅素子、前記フローティングディフュージョン領域を初期化する第1リセット素子を備える画素回路と、
    前記第1増幅素子の出力側に接続され、前記画素回路のリセットレベルと信号レベルを蓄積する容量素子を備える容量回路と、
    前記画素回路と前記容量回路の動作を制御する制御回路と、
    を備え、
    前記制御回路は、前記第1リセット素子による前記フローティングディフュージョン領域の初期化に続いて、
    前記第1リセット素子による前記容量素子へのリセットレベルの蓄積と、前記フローティングディフュージョン領域の初期化と、を同時に実行する、
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記容量回路は、前記容量素子を初期化する第2リセット素子を備え、
    前記制御回路は、前記リセットレベルが前記容量素子に蓄積される前に前記第2リセット素子による初期化を実行する、ことを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
  3. 前記容量回路は、前記容量素子を初期化する第2リセット素子を備え、
    前記制御回路は、前記容量素子に蓄積された前記リセットレベルと前記信号レベルの読み出しが完了した後に、前記第2リセット素子による初期化を実行する、ことを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
  4. 前記容量回路は、前記容量素子を初期化する第2リセット素子を備え、
    前記制御回路は、前記容量素子からの前記リセットレベルと前記信号レベルの読み出しが完了した後に、前記容量素子を互いに短絡させて容量結合させてから、前記第2リセット素子による初期化を実行する、ことを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
  5. 前記容量回路は、前記容量素子を初期化する第2リセット素子を備え、
    前記制御回路は、前記容量素子への前記リセットレベルを蓄積する前の第1リセット素子による初期化と同時に、前記第2リセット素子による前記容量素子の初期化を実行する、ことを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
  6. 前記制御回路は、前記第1リセット素子における初期化のレベル又は前記第2リセット素子における初期化のレベルを任意の値に設定する、ことを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  7. 前記制御回路は、前記第2リセット素子における初期化のレベルが前記光電変換素子に係るダイナミックレンジの中間値になるように設定する、ことを特徴とする請求項2乃至6のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  8. 前記制御回路は、前記リセットレベル又は前記信号レベルが蓄積される前記容量素子に対して、前記第1リセット素子による初期化を実行する、ことを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
  9. 前記制御回路は、前記リセットレベル又は前記信号レベルが蓄積される前記容量素子に対して、前記第2リセット素子による初期化を実行する、ことを特徴とする請求項2記載の固体撮像装置。
  10. 入射光に応じて電荷を発生する光電変換素子と、前記電荷をフローティングディフュージョン領域に転送する転送素子と、前記フローティングディフュージョン領域に転送された前記電荷を増幅して出力する第1増幅素子と、前記フローティングディフュージョン領域を初期化する第1リセット素子と、を備える画素回路と、
    前記第1増幅素子の出力側に接続され、前記画素回路のリセットレベルと信号レベルを蓄積する容量素子と、前記容量素子を初期化する第2リセット素子とを備える容量回路と、
    前記画素回路と前記容量回路の動作を制御する制御回路と、
    を備え、
    前記制御回路は、前記リセットレベルが前記容量素子に蓄積される前に前記第1リセット素子による初期化と、第2リセット素子による前記容量素子の初期化とを、同時に実行する、
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  11. 請求項1乃至1のいずれか一項に記載の固体撮像装置を備える画像読取装置。
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