以下、本発明の好ましい実施形態について添付図面を参照して説明する。図1から図3を参照して、本発明の第1実施の形態における目覚まし照明装置1について説明する。図1は本発明の第1実施の形態における目覚まし照明装置1の斜視図であり、図1(a)はバイザー20を閉じた状態を示す目覚まし照明装置1の斜視図であり、図1(b)はバイザー20を開けた状態を示す目覚まし照明装置1の斜視図である。
図2(a)はバイザー20を閉じた状態を示す目覚まし照明装置1の正面図であり、図2(b)は図2(a)におけるIIb−IIb線における目覚まし照明装置1の断面図であり、図2(c)はバイザー20を閉じた状態を示す目覚まし照明装置1の背面図である。
図3(a)はバイザー20を開けた状態を示す目覚まし照明装置1の正面図であり、図3(b)は図3(a)のIIIb方向視における目覚まし照明装置1の側面図であり、図3(c)はバイザー20を開けた状態を示す目覚まし照明装置1の底面図である。
図1に示すように、目覚まし照明装置1は、高照度光技術を利用した快適な睡眠および目覚めを誘導させるもの(疑似太陽光目覚まし)であって、光を照射する照明装置50と、その照明装置50により照射される光の照度又は色温度を制御する制御装置30と、起床時間を設定する時刻手段60とを備えており、時刻手段60により設定された起床時間に照明装置50から照射される光の照度又は色温度が制御装置30によって制御される。
図1、図2(b)及び図3(b)に示すように、目覚まし照明装置1は、本外部からの光や騒音を遮断するために外部から区画された空間を形成する本体10を備えている。本体10は、ヘルメット型の筐体、即ち球体形状の筐体で形成され、就寝者の頭部が収容される内部空間10bと、前方(図2(a)前方)に開放され内部空間10bから就寝者の頭部を露出させる開口11と、その開口11の一部を閉塞するバイザー20と、バイザー20により覆われる一対の突出部12と、本体10の背面に凹設される凹みである凹部10aと、下方(図2(a)下方)に開放される開口13に跨設される補強板16と、を備えている。
本体10は、強度と耐久性に優れた材質としてポリプロピレンで構成され、ヘルメット型の球状筐体とされているので、その剛性が強化されている。よって、防災用ヘルメットと同等に地震等の災害から直接的に就寝者の頭部を保護できる。
図2(b)に示すように、本体10の内周面には、全体に亘ってポリエステル製の吸音部材15aが貼着される。よって、吸音部材15aは、湿度を一定に調整する漆喰に似た性質と遠赤外線効果とを併せ持つので、本体10の内部空間10bにおける湿度や温度等を適切に保つことができる。
また、吸音部材15aにより、本体10の外部で発生する騒音が本体10の内部空間10bに伝播するのを抑制できるので、本体10の内部空間10bを静音状態に保つことができる。なお、後述する4つの第1照明50aは吸音部材15aから露出した状態で配置されている。
図2及び図3に示すように、バイザー20は、素材は本体10と同様にポリプロピレンで構成され、本体10に対して上下方向で回動可能に取り付けられ、上方に回動されることで開口11の一部が開かれて内部空間10bが外部に開放される共に、下方に回動されることで開口11の一部が閉じられて内部空間10bの一部が閉塞される。
図2(b)に示すように、バイザー20の内周面には、ポリエステル製の吸音部材15bが貼着される。よって、吸音部材15aと同様に、本体10の内部空間10bにおける湿度や温度等を適切に保つことができると共に本体10の内部空間10bを静音状態に保つことができる。
図2に示すように、バイザー20を閉じることで本体10の内部空間10bはバイザー20により外部から遮断されるので、無意識で浴びている磁場(電気製品の待機中に生じる微量放射能等)から就寝者の頭部を守ることができる。
バイザー20により本体10の内部空間10bは外部から遮断されるので、かかる閉塞空間を利用することで、睡眠時に音・光・映像により世界のリゾート地にいる気分を再現でき、プラネタリウムや宇宙空間の再現できる。従って、従来品に比べてエンターテイメント性を十分に発揮できる。
本体10やバイザー20の外装にはパールホワイト色が付されるが、ユーザーの用途や好みに応じて様々なカラーを付すことが可能である。本体10やバイザー20の内装(吸音部材15a,吸音部材15b)は、光の反射に最も有効な白色単色が付されている。
図2(a)、図2(b)及び図3(b)に示すように、突出部12には、本体10に対してバイザー20を上下方向(図2(b)上下方向)に回動可能に支持する回動軸21が設けられている。回動軸21には、バイザー20だけでなく、お椀状の回動部材40がバイザー20と連動して、本体10に対して上下方向(図2(b)上下方向)に回動可能に支持されている。また、回動軸21は、バイザー20が下方に位置した状態及び上方に位置した状態を保つためのロック機構(図示せず)を有しており、就寝時にバイザー20が落下することにより、就寝者と干渉しないように手当てされる。
図2及び図3に示すように、正面視における左側(図2(a)左側)の回動部材40には、前述した時刻手段60が設けられている。回動部材40は本体10の外側に配置されるので、本体10内に時刻手段60を配置した場合に比べて、本体10内の内部空間10bを拡大することができる。
なお、時刻手段60を本体10の外部に設ける場合は、バイザー20が本体10に対して回動するため、時刻手段60が回動するバイザー20と干渉したり、時刻手段60に使用される配線がバイザー20により断線されたりすることを防止する必要がある。このため、時刻手段60が設けられる回動部材40は、本体10ではなくバイザー20と連動するように設けられている。
正面視における右側(図2(a)右側)の突出部12はその内周面から第1停止スイッチSW1が突設されている。第1停止スイッチSW1は、照射解除のための操作子であり、一般的な目覚まし時計で採用されているスヌーズ機能(いったんアラームのスイッチを切ってもしばらく経つとアラームが鳴るようにする機能)に対応する。これを押すと一時的に照明装置50からの光の照射は停止されるが、所定期間経過後に再度、照明装置50から光が照射されるように構成されている。
図2(c)に示すように、凹部10aには本体10(ケース32)内に外気を取り込む取込口10a1が貫通形成されており、図2(b)に示すように、凹部10aの外側壁面(図2(b)左側壁面)には第2停止スイッチSW2が配設されている。第2停止スイッチSW2は、照射解除のための操作子であり、一般の目覚まし時計で採用されている「完全オフスイッチ」である。これが押されると照明装置50からの光の照射が完全に停止される。
上述したように、第1停止スイッチSW1を本体10の内部に配置する一方、第2停止スイッチSW2を本体10の外部に配置することで、数分の仮眠を可能としつつ、二度寝による寝坊を完全に防止できる。というのは、第1停止スイッチSW1は、就寝者が起き上がらなくても押すことができるため、すぐ起きたくない(仮眠を取りたい)場合には、第1停止スイッチSW1を押せばよい。
第1停止スイッチSW1を1回押す毎に1分間OFF状態となり、また1分後に、後述する第2停止スイッチSW2が押されていない場合は、2度寝している場合と判断し、照明装置50により再度高照射状態となる。完全に起きたという行動を認識させるまで、同様に繰り返される。
このように、第1停止スイッチSW1によって照明装置50からの光の照射を一時的に停止しても、所定時間経過すれば再度、照明装置50からの光の照射が再開されるので、照明装置50からの光の照射を完全に停止させるためには、第2停止スイッチSW2により完全停止とする必要がある。
第2停止スイッチSW2を完全停止とするためには、就寝者はその就寝者の頭部を覆うバイザー20を開き、体を起こして本体10の背面側まで手を伸ばし、第2停止スイッチSW2を押すという動作を行う必要がある。即ち、寝たままでは第2停止スイッチSW2を押すことができず、体を起こして動かさないと押せない構造とされる。
よって、本発明の目覚まし照明装置1によれば、寝たままで対応可能な第1停止スイッチSW1のみだけでなく、体を起こして動かさないと対応できない第2停止スイッチSW2も有するので、数分の仮眠を可能としつつ、二度寝による寝坊を防ぐことができる。
なお、第2停止スイッチSW2を押し忘れた場合に、スヌーズ機能により照射が繰り返されて照射継続状態となってしまうので、これを防止すべく、照射が30分を継続した場合に「無人」と自動判断をし、照射が完全OFFとされる。
開口11は頭部を出し入れするためのものであって、本体10の上縁が本体10を設置する設置面に対して110°以上となるように設定されている。よって、後述するバイザー20を開けた(上方に回動させた)状態であれば、本体10内に就寝者の頭部を入れても、就寝者の視界にバイザー20が入らないので、閉所恐怖症の人でも目覚まし照明装置1の使用が可能となる。一方、バイザー20を閉じる(下方に回動させる)ことで本体10の開口11の一部が閉塞され、本体10の内部空間10bが外部から遮断される。
なお、バイザー20を開けた(上方に回動させた)状態でも照明装置50から光が照射されるが、かかる状態では、本体10の内部空間10bが外部から遮断された状態とならないので、バイザー20を閉じた(下方に回動させる)状態と比べて、バイザー20を開けて使用する場合は、照明装置50から照射される光の照度又は色温度を高めに設定する必要がある。
補強板16は長尺状の板材の両端を折り曲げて構成されたものであって、本体10における一対の突出部12に連結される。これにより、本体10を補強できるので、防災用ヘルメットと同等に地震等の災害から直接的に就寝者の頭部を保護するために必要な強度を確保できる。また、補強板16は就寝者の頭(枕)の位置となるように配置される。
補強板16の上面に枕を置くことで、この枕位置を基準として上述した就寝者のこめかみに後述する第1照明50aによる光照射が可能となる。また、補強板16に加速度センサー(図示せず)を設けることで、睡眠中の寝返り等の体動を認識できる。よって寝返り等体動の回数や速度等に対応して、照明装置50による光照射のタイミングや、光の照度又は色温度が調整可能となる。
例えば、寝返り等体動の回数が少ない場合は、熟睡していると判断し、後述する第1照明50aによる光照射のタイミングを早めたり、光の照度又は色温度を強くしたりすることで、その日の体調に合わせた光照射が可能となるので、自然な寝起きを実現できる。
図2(a)及び図3(a)に示すように、第1照明50aは、就寝者の頭部に向かって光を照射するものであって、第1照明50aで照射される光は、脳内物質のセロトニンを発生させ体内時計(生活リズム)を調整するための色温度の高い又は高照度の白色のLED光である。
第1照明50aは、本体10の内周面における上部に4つ配置されている。就寝者が左右へ寝返りした場合であっても、4つの第1照明50aによって、就寝者の就寝状態におけるこめかみを照射できるように、4つの第1照明50aが左右方向(図2(a)及び図3(a)の左右方向)に分散配置されている。
具体的には、4つの第1照明50aは、本体10の上縁における頂部を挟んで左右対称に配置されており、中央の2つの第1照明50aは、本体10の上縁における頂部に配置されており、両側の2つの第1照明50aは、中央の2つの第1照明50aの両側に配置されている。
就寝者のこめかみを狙って第1照明50aによる光の照射が行われる理由は、第1照明50aにより照射される光は実際には直視しても問題はないが、光の直視は危険であるとの認識が少なからずあることから、これを避けるためである。
また、枕上の寝返りを想定した場合、目線の位置よりもこめかみの位置の方が各人による誤差が少ないので、老若男女を対象とする不特定多数の就寝者であってもその就寝者に照射される光の位置のばらつきを防止するためである。
一方、光による刺激は、目ではなく、視交叉上核(視交叉の直上の視床下部にある神経細胞の集団からなる小さな核。概日リズムを刻む体内時計の機能をもっている)で認識されるので、目に直接照射する必要もないからである。
図2(b)に示すように、第2照明50bは、本体10の内周面に向かって光を照射するものであって、後述する制御装置30のケース32に収容されている。第2照明50bは、赤色LEDと緑色LEDと青色LEDとで構成されるRGB照明であり、色温度が中から低い又は中低照度の光である。
第2照明50bをRGB照明とすることにより、赤色LEDと緑色LEDと青色LEDによって様々な色を表せるので、色温度が変化する疑似太陽光(を再現できる。即ち、第2照明50bで照射される光は、朝陽の再現による「最も快適な寝起きのタイミング」を調整するためである。
バイザー20を閉じた状態であっても本体10の開口11からは就寝者の首部が露出されるので、就寝者は本体10の内部空間10b内で寝返り等による移動が可能となる。本体10の内周面に向かって第2照明50bから光が照射されると、照射された光が本体10の内周面に反射して本体10の内部空間10b内で拡散されるので、就寝者が寝返り等により移動しても、本体10の内部空間10b内で拡散された光を就寝者の頭部に照射できる。
図2(a)及び図2(b)に示すように、制御装置30は、光の照度又は色温度を制御する基板31と、その基板31が収容されるケース32とを備えており、ケース32は、照明装置50と同様に本体10の内部空間10b内に配置される。基板31及びケース32の詳細は、図4を参照して後に詳述する。
図2(a)及び図3(a)に示すように、時刻手段60は、液晶パネルで構成され現在の時刻や起床希望時刻が表示される時刻表示部61と、起床時間を設定したり光の照度又は色温度の強さを調整したりするための4つの操作子62とを備える。
操作子62を操作して起床希望時間を設定することにより、その起床時間又はその直前に、照明装置50から就寝者に照射される光の照度又は色温度が、制御装置30の基板31によって最大値となるように制御される。
さらに、図4を参照して、ケース32について詳述する。図4(a)は図3(a)のIVa部分における目覚まし照明装置1の拡大図であり、図4(b)は図4(a)におけるIVb−IVb線における目覚まし照明装置1の断面図であり、図4(c)は図4(b)におけるIVc−IVc線における目覚まし照明装置1の断面図である。
図4(b)に示すように、基板31は、第1照明50a(図3(a)参照)及び第2照明50bにより照射される光の照度及び色温度を制御するものであり、ファン32b(ファンケース)により支持されることで、ケース32の収容空間32aに収容されている。
図4(a)、図4(b)及び図4(c)に示すように、ケース32は、基板31が収容される収容空間32aと、収容空間32a及び本体10の内部空間10bを連通する放出口32dと、収容空間32aを介して本体10の外部及び内部空間10bの間で空気循環を行うファン32bと、を備えている。
図4(c)に示すように、ケース32は、平面視(図4(c)紙面垂直方向視)で平板の両端を折り曲げたコ字状に形成され、内部空間10bに露出する表面に吸音部材15aが貼着されている。
ケース32は、その端面を本体10の内周面に固着させ、ケース32の内部(ケース32の内周面と本体10の内周面との間)にケース32の収容空間32aが形成される。
ケース32に嵌合口32b1が貫通形成されており、かかる嵌合口32b1に基板31を冷却するファン32b(ファンケース)が嵌合されて、ファン32b(羽部)がケース32の収容空間32aに配置される。
図4(b)及び図4(c)に示すように、ケース32には矩形板状の支持板33が固着される。支持板33と本体10の内周面との間に、ケース32の収容空間32aの空気を収容空間32a外(本体10の内部空間10b内)に放出する開口である放出口32dが形成される。支持板33は、本体10の背面側の内周面に向かって上昇傾斜するように斜めに配置されており、支持板33の上面に第2照明50bが配設される。
図4(b)及び図4(c)に示すように、ファン32bにより本体10の取込口10a1(図2(c)参照)からケース32の収容空間32aに本体10の外部空気が取り入れられ、その取り入れられた外部空気が放出口32dを介して本体10の内部空間10b内へ放出される。この繰り返しにより、ケース32の収容空間32aを介して本体10の内部空間10bと本体10の外部との間で空気循環が行われる。
目覚まし照明装置1は、空気循環が行われない場合に比べて、本体10内の内部空間10bに外部空気を取り入れることにより、窒素・二酸化炭素・酸素等の濃度やの温度を下げ、匂いの滞留を防止し、音の反響を逃がし、温度・湿度を適切に保つことができる。
また、頭寒足熱の理論上、体(深部体温)よりも頭部を冷やすと脳波が鎮静する理論を実現する。そこで、空気循環をすることにより、常に気流がある状態であれば機内(内部空間10b)は機外よりも、理論上、若干低い温度に設定できる。
吐く息には人それぞれ、特に飲食の後には臭素が滞留するので、本体10の内部空間10bと本体10の外部との間で空気循環させることにより、常に機内は安定した匂いに保つことができる。
ケース32が本体10の背面側(図4(b)右側)で左右方向(図4(c)左右方向)の中央に設置されている。この位置に配置することで、ファン32bを就寝者の左右の耳から均等に離間させることができるので、通常使用におけるファン32bの回転数であれば、快適な睡眠を確保できる。
なお、このファン32bは目覚ましSET時間(起床時間)から1時間後にオートパワーOFFをし、目覚ましSET時間から通算12時間後にオートパワーONとなる。以後は就寝→睡眠中→起床と可動しており、同様にこのサイクルを日々繰り返す構造となっている。但し、手動(スイッチ)により強制停止・強制可動ができるようにも構成されている。
図5を参照して、目覚まし照明装置1の使用状態を説明する。図5(a)は、バイザー20を閉じた状態を示す目覚まし照明装置1の正面図であり、図5(b)は、図5(a)におけるIVb−IVb線における目覚まし照明装置1の断面図であり、両図ともに就寝者が図示されている。
図5(a)に示すように、バイザー20を閉じると、本体10の内部空間10bが外部から遮断され、その外部から遮断された空間に就寝者の頭部が配置され、就寝中はバイザー20が閉じた状態となり、本体10の内部空間10bは外部から遮断された状態となる。就寝中において就寝者は寝返りをくり返すが、中央に配置される2つの第1照明50aは就寝者が仰向けの状態のときに就寝者の頭部(こめかみ)を狙える位置に設定されており、その両側に配置される第1照明50aは就寝者が左右方向でそれぞれ横向きになったときに就寝者の頭部(こめかみ)を狙える位置に設定される。
生活リズムを調整する(修復)ためには、朝陽の再現だけでは足りず、効率的にセロトニン(精神を安定させて幸せな気分にしてくれる脳内物質)を発生させる高照度2500LX以上の照射が必要であることから、第1照明50aが必要となり、その配置も前述したように就寝者のこめかみに直接照射できる位置に設定される。
一方、第2照明50bは、擬似太陽光(朝陽)を照射するものであるので、就寝者に直接照射するのではなく、約1/5球体形状で構成される本体10の内周面を利用すべく、その内周面に第2照明50bで照射される光を当てて多方向に拡散させることで、一方向ではなく多方向に拡散する擬似太陽光(朝陽)を再現している。
次に図6から図13を参照して、第2実施の形態について説明する。第1実施の形態では、本体10にバイザー20が上下方向で回動可能に支持されており、本体10に対してバイザー20を上方方向に回動させることで内部空間10bを外部から遮断したり外部に開放したりする場合について説明した。
これに対し、第2実施の形態では、本体110がスタンド80に上下方向で回動可能に支持され、スタンド80に対してその本体110を上下方向に回動させることで内部空間110bを外部から遮断したり外部に開放したりする場合について説明する。まず、図6から図9を参照して本発明の第2実施の形態における目覚まし照明装置100の各構成について説明する。
図6(a)は第2実施の形態における目覚まし照明装置100の使用状態を示す側面図であり、図6(b)は目覚まし照明装置100の分解状態を示す斜視図である。図6(a)においては、就寝者が図示されている。
図7(a)は目覚まし照明装置100の正面図であり、図7(b)は図7(a)のVIIb−VIIb線における目覚まし照明装置100の断面図である。図8(a)は目覚まし照明装置100の背面図であり、図8(b)は本体110を取り外した状態を示す目覚まし照明装置100の正面図である。図9(a)は目覚まし照明装置100の平面図であり、図9(b)は目覚まし照明装置100の底面図である。
図6から図9に示すように、目覚まし照明装置100は、照明装置150と、就寝者の頭部が収容される内部空間110bを有する本体110と、回転軸110aにより本体110を上下方向で回動可能に支持する操作部70と、その操作部70の高さを変更可能に支持するスタンド80と、を有しており、照明装置150により照射される光が本体110の内周面に反射される。なお、照明装置150が第1照明150a及び第2照明150bと備えると共に、第1照明150aがLED照明であり色温度の高い又は高照度光であり、第2照明150bがRGB照明であり色温度の低い又は低照度の光である点は第1実施の形態と同様である。
図6及び図7に示すように、本体110は、外部からの光や騒音を遮断するために外部から区画された空間を形成するための部材であって、外部から区画された空間である内部空間110bと、就寝者の首部を露出させる開口111と、操作部70が挿入される開口112と、本体110の側部後端側に形成され開口111より下方に延設される一対の延設部113と、を有し、操作部70に対して上下方向で回動可能に構成される。
図6及び図7に示すように、本体110は、上方に凸の曲面で形成されるカバーであって内部空間110b内に就寝者の頭部から胸部までが位置するように、左右方向(図7(a)左右方向)だけでなく前後方向(図7(b)左右方向)にも延設される。よって、目覚まし照明装置100の使用状態においては、就寝者の頭部から胸部までが本体110により覆われる。これにより、無意識で浴びている磁場(電気製品の待機中に生じる微量放射能等)から就寝者を守ることができる。
開口111は、本体110の先端側(図7(b)右側)に形成されている。これにより、就寝者は内部空間110bから就寝者の首部を外部に露出させることができるので、就寝者の寝返りが可能となる。よって、本体110の内部空間110bに就寝者の頭部を収容した場合であっても、自由な寝返りによる快適な睡眠を確保できる。
図7(a)及び図7(b)に示すように、一対の延設部113は本体110の後端側(基端側、図7(b)左側)に形成され開口111より下方に延設されるので、就寝者の頭頂部及び頭側部を覆うことができる。
図6(b)、図7(b)及び図9(a)に示すように、回転軸110aは、本体110に連結されるフック状の係合部110a1と、係合部110a1に一体形成される軸状の軸部110a2とを備えており、軸部110a2にはボルトBが締結される締結穴110a3が穿設される。フック状の係合部110a1は本体110の基端(後端)部分に係合され、軸部110a2は操作部70(操作部本体71)に軸支される。
図8(a)及び図8(b)に示すように、操作部70は、本体110の開口112における上部を閉塞すると共に、内部に基板131が収容される箱体である操作部本体71と、本体110の開口112における下部を閉塞すると共に、操作部本体71の下端に連結される装飾用の板材である化粧パネル72とを備えている。操作部本体71には、本体110の内部空間110bと本体110の外部とを連通させる換気口71eが形成されている。
図7(b)に示すように、操作部本体71は、本体110の内周面に対向すると共に前方(図7(b)右方)に向かって下降傾斜するように斜めに配置されるパネルである上面パネル71aと、その上面パネル71aとSW3が設けられるパネルを介して設けられ後方(図7(b)左方)に向かって凹む湾曲状のパネルである正面パネル71bと、上面パネル71a及び正面パネル71bを連結するパネルである背面パネル71cとで箱体に形成される。
図7(b)及び図8(b)に示すように、上面パネル71aには、時刻手段160と、第2照明150bとが配置されている。時刻手段160は、時刻表示部161と、5つの操作子162とを備え、時刻表示部161の下側に5つの操作子162が配置され、時刻表示部161の上側に3つの第2照明150bが配置されている。
図7(b)及び図8(b)に示すように、3つの第2照明150bは下降傾斜する上面パネル71aに配置されているので、各第2照明150bは上向きとなり、本体110の内周面に向かって光を照射する。また、3つの第2照明150bは上面パネル71aの上縁(最も高い位置)に配置されているので、第2照明150bから照射された光は本体110の基端側(図7(b)左側)で本体110の内周面に照射される。その照射された光は本体110の本体110の基端側の内周面で反射され本体110の先端側(図7(b)右側)に向かって拡散される。
図7(b)及び図8(b)に示すように、SW3は、下降傾斜するように斜めに配置される上面パネル71aと後方(図7(b)左方)に向かって凹む湾曲状のパネルである正面パネル71bとの間に設けられるパネルに配置されることで、正面側(図8(b)紙面手前側)を向くので、就寝者が視認しやすい。SW3は、二度寝防止のためのスヌーズスイッチであって、SW3とは別に設けられたスイッチ(完全オフのためのスイッチ)を切らない限り(本実施の形態では本体110を上方に回動させない限り)、SW3を切ってもしばらく経つとアラームが鳴るように構成されている。
図7(b)及び図8(b)に示すように、正面パネル71bは、上下方向(図8(b)上下方向)における略中央に左右方向(図8(b)左右方向)に延設される第1照明150aが配置される。正面パネル71bは就寝者の頭部を覆うように下向きに配置されるので、第1照明150aは下向きとなり、就寝者のこめかみに向かって光を照射する。
図6(b)及び図7(b)に示すように、背面パネル71cには、後方に突出する軸受部71c1が形成される。軸受部71c1には回転軸110aの軸部110a2を軸支する軸受凹部71c2が凹設されており、軸受部71c1の両側に軸部110a2の締結穴110a3より径大のボルト穴71c3が穿設される。回転軸110aの軸部110a2が軸受部71c1の軸受凹部71c2に軸支されると共に、本体110と操作部本体71とが連結されることで、本体110が操作部70に対し上下方向で回動可能に支持される。
図6(a)、図6(b)及び図7(b)に示すように、化粧パネル72の背面には、挿通板73が固着されている。挿通板73はハット型に折り曲げ形成された板状の部材であって、化粧パネル72の背面と挿通板73の内面との間には上下方向に開放する挿通口73aが形成されている。
挿通口73aにはスタンド80の柱部82が遊嵌されており、スタンド80に対する挿通板73の上下方向における位置を変更することによって、化粧パネル72はその高さを変更できる。挿通板73には板厚方向(図6(b)紙面垂直方向)に貫通する左右一対のボルト穴73bが貫通形成されている。
図6(a)、図6(b)及び図9(b)に示すように、スタンド80は、操作部70を寝床面から離間させて配置するためのものであって、寝具(畳やベッドマット)が設置される寝床面に設置される接地板81と、接地板81から立設される柱部82と、を備える。接地板81はV字状に形成される板状部材であって、寝具とその寝具が設置される寝床面との間に介設される。柱部82は操作部70より長尺の四角柱状に形成される部材であって、V字状の接地板81から立設される。
図6(a)に示すように、接地板81は就寝者の自重により寝具と寝床面とで挟持されるので、目覚まし照明装置100を安定した状態で使用できる。具体的に説明すると、接地板81が寝具の上面に配置されると、就寝者の寝返り等による寝具の変形に伴い接地板81に支持される本体110もぐらつく。これに対し、接地板81は寝具と寝床面との間に介設されるので、接地板81が寝具の上面に配置されない。よって、就寝者の寝返り等により寝具が変形しても、その寝具の変形に伴い本体110がぐらつくことを防止できる。
柱部82は挿通口73aに遊嵌されており、柱部82の後面には、位置決め穴82aが上下方向に一定間隔で複数列穿設されている。位置決め穴82aが複数列穿設されるので、操作部70(本体110)の高さを寝具や就寝者に対応して調整できる。
左右一対のボルト穴73bに挿通されたボルトBが柱部82の位置決め穴82aに締結固定されることで、化粧パネル72が柱部82にその高さを維持した状態で支持される。よって、化粧パネル72は操作部70の下端に連結され操作部70は本体110を上下方向で回動可能に支持しているので、就寝者により調整された高さを維持した状態で本体110が上下方向で回動可能に柱部82に支持される。
図10及び図11を参照して、目覚まし照明装置100の使用状態を説明する。図10は本体110が上下方向で回動可能にスタンド80に支持される状態を示した図であり、図10(a)は本体110を閉じた状態を示す目覚まし照明装置100の側面図であり、図10(b)は本体110を開放した状態を示す目覚まし照明装置100の側面図であり、図10(c)は本体110を上限まで回動させた状態を示す目覚まし照明装置100の側面図である。
図11は本体110がその高さを変更可能にスタンド80に支持される状態を示した図であり、図11(a)は本体110を寝具から離間させた状態を示す目覚まし照明装置100の側面図であり、図11(b)は本体110を寝具に近接させた状態を示す目覚まし照明装置100の側面図であり、図11(c)は本体110を上限に位置させた状態を示す目覚まし照明装置100の側面図である。
図10に示すように、本体110が上下方向で回動可能に柱部82に支持される。目覚まし照明装置100の使用状態においては、図10(a)に示すように、本体110が閉じた状態とされている。就寝者が起床する際には、本体110を上方(図10(a)上方)に回動させることで本体110が開放される。この上方への回動動作により、照明装置150(図7(b)参照)による光の照射が停止される。図10(c)に示すように、本体110が起立状態となるまで本体110を回動させることができるので、就寝者が起き上がる際に本体110と干渉することを確実に防止できる。
図11(a)に示すように、畳やベッドの寝床面に載置される接地板81から立設される柱部82は、挿通板73と化粧パネル72の背面パネル71cとの間に形成される挿通口73aに遊嵌されており、図11(b)及び図11(c)に示すように、ボルトBが締結される位置決め穴82a(図9(a)参照)の位置を変更することで就寝者や寝具に応じて柱部82に対する化粧パネル72の高さを変更できる。
この場合、寝具と本体110との間には隙間が形成されるように、位置決め穴82aが選択される。本体110と寝具との間に形成された隙間を介して本体110の内部空間と本体110の外部との間で空気循環を行うことができる。よって、第1実施の形態で必要とされた空気循環のためにファン32bを本体10の内部空間10b内に配置する必要がないので、ファン32bによる騒音を防止できる。
最後に、図12及び図13を参照して、就寝時から起床までの照明装置150により照射される光の変化(照度及び色温度の変化)について説明する。なお、第1実施の形態の照明装置50により照射される光の変化(照度及び色温度の変化)についても、第2実施の形態の照明装置150と同様である。
図12(a)は就寝から起床にかけて第1照明150aにより照射される光の照度の変化を示すグラフであり、図12(b)は就寝から起床にかけて第2照明150bより照射される光の照度の変化を示すグラフであり、図12(c)は就寝から起床にかけて第1照明150a及び第2照明150bにより照射される光の照度の変化を示すグラフである。
図13は、就寝から起床まで(図13(a)から図13(f))の色温度の変化が示される。図13(a)は就寝0分から50分の間に照射される光の色温度を表す目覚まし照明装置100の概略正面図であり、図13(b)は就寝50分後から起床時間30分前までに照射される光の色温度を表す目覚まし照明装置100の概略正面図であり、図13(c)は起床時間30分前に照射される光の色温度を表す目覚まし照明装置100の概略正面図であり、図13(d)は起床時間20分前に照射される光の色温度を表す目覚まし照明装置100の概略正面図であり、図13(e)は起床時間10分前に照射される光の色温度を表す目覚まし照明装置100の概略正面図であり、図13(f)は起床時間1分前に照射される光の色温度を表す目覚まし照明装置100の概略正面図である。図13の各図において操作部70及びスタンド80の図示が省略されており、本体110が透視され内部空間110bが図示されている。なお、図12(a)及び図12(b)に示すように、第1照明150aは起床時のみ光が照射され、第2照明150bは起床時及び就寝時の両方で光が照射される。第1照明150aは脳内物質のセロトニンを発生させ体内時計(生活リズム)を調整することを目的とし、第2照明150bは色温度が変化する疑似太陽光(日の出)を再現し、自然と共に生活していた時代(睡眠障害等がない時代)の睡眠・起床環境を再現することを目的としている。
図12(b)及び図13(a)に示すように、就寝時から所定時間(本実施例では50分)継続して、第2照明150bにより低照度光(0.1LX・2300K)を照射することでたき火の光を再現させる。このとき、第2照明150bから照射される光に対し、基板131(図7(b)参照)による制御によって1/f揺らぎを発生させる。1/f揺らぎとは、規則正しさと不規則さが調和したパターンのことをいい、リラックス効果をもたらすものである。
図12(b)及び図13(b)に示すように、就寝後所定時間が経過した後(本実施例では50分を経過した後)、第2照明150bによる光照射が停止される。図12(b)及び図13(c)に示すように、起床時間(時刻手段160(図8(b)参照)により設定される時間)より所定時間前(本実施例では30分前)から、第2照明150bより光の照射が再開される。このとき、再開される光の照射は「昇り始める朝陽」をイメージしており、その再開時の明るさは就寝時のたき火と同じに設定される(0.1LX・2300K)。
図12(b)及び図13(d)から図13(f)に示すように、第2照明150bにより照射される光は、その照度及び色温度が最高値(5000LX・3500K)に達するまで漸増し、SW3が押下される(スイッチOFF)までその最高値(5000LX・3500K)が維持される。起床時に第2照明150bによって照射される光は、自然と共に生活していた時代の睡眠環境(昇り始めて徐々に地上に姿を現し眩しい光を放つ朝陽)を再現したものである。
さらに、図12(a)に示すように、目覚まし照明装置100では、起床時のみに第1照明150aから光が照射される。第2照明150bにより照射される光の照度及び色温度が起床時に最高値(5000LX・3500K)に達するのと同時またはその直前に、第1照明150aにより高照度光(10000LX・3500K)が照射され、SW3が押下される(スイッチOFF)まで維持される。
図12(c)及び図13(f)に示すように、起床時間には、第1照明150a及び第2照明150bが同時に照射されるが、第1照明150aにより照射される光は、第2照明150bによるものと比べて高照度であるため、第2照明150bにより照射される光が第1照明150aにより照射される光にかき消される。よって、両方点灯していても、本体110の内部空間110b内における光の照度及び色温度は10000LX・3500Kとなり、SW3が押下される(スイッチOFF)まで維持される。よって、高照度及び高い色温度の光照射が継続されることで、就寝者の体内に発生するセロトニン量が増加し、起床が促進される。
第2照明150bにより照射される光が第1照明150aにより照射される光にかき消され、第1照明150aが照射された後は実質的に第2照明150bが機能しないので、第2照明150bによる光の照射を中止することも可能であるが、その中止の時期によっては、快適な起床を阻害する。
即ち、就寝時(就寝から50分まで)及び起床時(起床時間30分から起床時間まで)において、第2照明150bから照射される低・中照度及び低・中度の色温度の光によって夕暮れ及び朝日を再現することで、就寝時には睡眠の深さを徐々に深くし、起床時には睡眠の深さを徐々に浅くしている。
よって、第2照明150bによる光の照射が中止される時期が適切でないと、睡眠の深さが十分に浅くなっていない段階で、第1照明150aにより高照度及び高い色温度で光照射が開始されるため、睡眠の深さが十分に浅くなった後に第1照明150aによる光照射を開始した場合と比べて、発生するセロトニンの量が減少する。
従って、目覚まし照明装置100によれば、第2照明150bにより照射される光が第1照明150aにより照射される光にかき消される場合であっても、起床時に第1照明150a及び第2照明150bにより光が照射されるので、睡眠の深さが十分に浅くなってから、第1照明150aによって高照度及び高い色温度の光照射を行うことができる。
本体110の内部空間110bは外部から遮断された状態となっているので、就寝時及び起床時において、照明装置150より本体110の内部空間110bの光照射が最も有効に機能する。
具体的には、図12(c)及び図13(d)から図13(f)に示すように、起床時間30分前から本体110の内部空間110bが徐々に明るくなり、起床時間には、本体110の内部空間110bの明るさが最大値(約10000ルクス、3500K)となって光照射を行う(サンライズ機能)。目覚めた後、SW3を押下することで、光照射を一時的に停止させることができる。
目覚ましには一定時間で光照射と音とがループする機能が装備されており、本体110を全開放(図10(c)に示す状態)にすることにより、光照射の機能を完全にOFFにする。
以上、上記各実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記各形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変形改良が可能であることは容易に推察できるものである。例えば、上記実施の形態で挙げた数値(照度や色温度)は一例であり、他の数値を採用することは当然可能である。
第1実施の形態では、手動式の可動開閉式のバイザー20を用いる場合を、第2実施の形態では手動式の本体110を用いる説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、電動の可動開閉式のバイザーや本体を用いることも可能である。
第1実施の形態では、ケース32の嵌合口32b1に基板31を冷却するファン32bが嵌合される場合を説明したが、ケース32の放出口32dにファン32bを設けることで、本体10の取込口10a1から取り入れられた外部空気が、放出口32dを介して本体10の内部空間10b内へ送られ易くしてもよい。この場合はケース32の嵌合口32b1を塞いでも良い。これにより、本体10の内周面に沿って積極的に本体10の外部空気を本体10の内部空間10b内に流出させられるので、本体10の内部空間10bと本体10の外部との空気循環を促進できる。
第1実施の形態では、本体10の外部に配置されるお椀状の回動部材40に時刻手段60を設けた場合を、第2実施の形態では、操作部70に時刻手段160を設けた場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、スマートフォンと時刻手段60,160とを無線でリンクさせることにより、自分のスマートフォンを時刻手段60,160として使用しても良い。
また、クラウドネットワーク上にアプリケーションストアを開設し、睡眠アプリケーションソフトを募集、インターネット回線を利用してダウンロード販売が可能となる。
また、気象庁が発表する緊急地震速報をスマートフォンアプリにより通知を受け、時刻表示部61,161を点滅させることにより避難を促す機能を装備してもよく、さらには設定した予測地点に到達する震度と時間を音声にて警告することも有効である。
また、バイザー20の内側や本体110の内側に有機ELディスプレイを搭載、音響システムとしてはサラウンドシステムやシネマDSP機能を搭載すれば、TVの視聴はもちろんのことビデオ・オン・デマンドをメインとしたホームシアター機能を実現できる。
また、枕に、加速度センサー(図示せず)を装備してもよい。これにより、睡眠中の体動を随時キャッチする構造とすることで、効果サウンドを活用することにより自然な寝起きが可能となる。
また、上記加速度センサーを本体10,110に設けてもよく、就寝データ解析や日々の窒素や酸素濃度解析、体温管理や心拍数、呼吸数、血圧等を検知する体動センサーを本体10,110に設けてもよい。病院とオンラインで結ぶことで収録したデータにより簡易検診が可能となる。
また、アロマを活用することも有効である。本体10,110の上部最後部からペットボトルキャップサイズのアロマ用差込口(図示せず)を設け、アロマオイルボトル(図示せず)が設置してもよい。この場合は、就寝0分から就寝50分までや、起床時間30分前にアロマの香りが本体10,110の内部空間10b,110b内に発生するようにすることが望ましい。
また、本体10,110の上部最後部に加湿用差込口(図示せず)を設けても良い。アロマオイルボトルと別の専用の加湿用ボトルを設置可能とし、別途設けた湿度センサー(図示せず)の感知によって粒子状の霧を噴霧することで、睡眠に適正な湿度(例えば60%)を維持できる。
また、上記各実施の形態では、朝の起床に用いられる場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、昼寝からの目覚めに用いても良い。時刻手段60,160に「昼寝ボタン」を設定することで、起床からの快適な目覚めでだけでなく、昼寝からの快適な目覚めを実現できる。
上記各実施の形態では、起床時間に第1照明50a,150a及び第2照明50b,150bが同時に照射されその状態が継続される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、第1照明50a,150aが照射された後に第2照明50b,150bの照射を中止しても良い。この場合は、第2照明50b,150bの照射の照射継続による本体10,110の内部空間10b,110bの温度上昇や電気代増加の削減を図ることができる。