JP6687294B1 - 非接触給電用の送電制御装置、非接触給電用の送電制御方法、非接触給電用の送電装置、および、非接触給電システム - Google Patents

非接触給電用の送電制御装置、非接触給電用の送電制御方法、非接触給電用の送電装置、および、非接触給電システム Download PDF

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Abstract

外部スイッチと連動し、外部スイッチが操作されると、複数の送信アンテナ(11)への電力供給を開始する送電部(1042)と、電力供給が開始された複数の送信アンテナ(11)のうち、送電部(1042)からの電力供給を継続させる送電対象送信アンテナを決定するアンテナ決定部(1043)とを備えた。

Description

この発明は、送電制御装置、送電制御方法、非接触給電用の送電装置、および、非接触給電システムに関するものである。
従来、非接触給電を行うための送電装置が複数の送信アンテナを備える場合に、当該複数の送信アンテナのうち受電機器が対向して配置されている送信アンテナを検出することができる技術が知られている。
例えば、特許文献1には、通常の給電動作中に、一定時間毎に、建屋の壁等に複数配置された非接触給電部の一次コイルに定格電流を供給して高周波磁界を発生させ、非接触給電部から受電側を見たインピーダンスが変化した変化パターンによって、非接触受電部が当該非接触給電部に対向して配置されているか否かを検出する非接触給電システムが開示されている。なお、特許文献1に開示された複数の非接触給電部は、それぞれ一次コイルを有している。この1次コイルは、送信アンテナとして機能する。
特開2009−159685号公報
特許文献1に開示されているような従来の技術では、通常の給電動作中に、一定時間毎に、順次、各送信アンテナからの給電のONおよびOFFを行う。そのため、非接触受電部を備える受電機器が送信アンテナと対向して配置されていないエリアにおいても、一定時間毎に給電が行われる。その結果、従来の技術には、受電機器が送信アンテナと対向して配置されていないエリアに、一定時間毎に不要な電磁波が放射されることになるという課題があった。当該電磁波は、当該電磁波の付近に設置されている受電機器に対して、妨害波として影響を及ぼす可能性がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、送信アンテナからの不要な電磁波の放射を低減することができる送電制御装置を提供することを目的とする。
この発明に係る非接触給電用の送電制御装置は、照明スイッチと連動し、照明スイッチが操作されると、建築物を構成する構造物に設置された複数の送信アンテナへの電力供給を開始する送電部と、電力供給が開始された複数の送信アンテナのうち、当該送信アンテナによる非接触給電が開始された受電機器から送信された応答信号に応じて、送電部からの電力供給を継続させる送電対象送信アンテナを決定するアンテナ決定部とを備えたものである。
この発明によれば、送信アンテナからの不要な電磁波の放射を低減することができる。
実施の形態1に係る非接触給電システムの構成のイメージの一例を説明するための図である。 実施の形態1に係る非接触給電システム全体の構成例を示す図である。 実施の形態1において、送電装置が備える送電制御装置の具体的な構成例を示す図である。 実施の形態1において、受電機器の具体的な構成例を示す図である。 実施の形態1において、異物検出部が変化を検出する対象となるパラメータと、当該パラメータの変化によって検出する異物との関係の一例を示す図である。 実施の形態1に係る送電制御装置の動作を説明するためのフローチャートである。 実施の形態1において、受信アンテナが送信アンテナを跨いで設置されている状態の一例のイメージを説明する図である。 図6A,図6Bは、実施の形態1に係る送電制御装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 実施の形態2に係る非接触給電システムにおける送電装置および受電機器の構成例を説明するための図である。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
以下の実施の形態1では、一例として、非接触給電システムには、共振型の非接触給電方式が採用されているものとする。共振型の非接触給電方式の技術は、既存の技術であるため、詳細な説明を省略する。
共振型の非接触給電方式では、送電装置から給電されて動作する受電機器が、当該送電装置に正確に対向して設置されていない状態でも、送電装置から受電機器への給電を行うことができる。受電機器が送電装置に対向して設置されていない状態とは、受電機器と送電装置の各面および各中心部が、重なり合うように対向していない状態をいう。
図1は、実施の形態1に係る非接触給電システム1000の構成のイメージの一例を説明するための図である。
以下に説明する実施の形態1では、非接触給電システム1000は、住宅等の建築物で用いられるものとする。
送電装置1と受電機器2とで、非接触給電システム1000を構成する。
非接触給電システム1000において、建築物の床または壁等、建築物を構成する構造物に設置された送電装置1は、受電機器2に対して、非接触で給電する。実施の形態1では、一例として、図1に示すように、送電装置1が設置される構造物を、床とする。
また、実施の形態1では、受電機器2とは、家庭用電気機器とする。図1では、家庭用電気機器の一例として、テレビ2aおよび電気スタンド2bを示している。なお、本明細書において、「家庭用電気機器」とは、専ら一般家庭で使用される電気機器に限らず、種々の電気機器を広く含むものとする。
ユーザは、受電機器2を、送電装置1が給電可能なエリアに適宜設置することができる。また、ユーザは、適宜、送電装置1が給電可能なエリアに設置されている受電機器2の当該エリア外への撤去、または、当該エリア内での移動を行うことができる。
送電装置1は、送電制御装置10と複数の送信アンテナ11を備え、商用電源から供給される電力を受けて、給電可能なエリアに設置されている受電機器2に給電する。具体的には、送電制御装置10が電力を受けて、複数の送信アンテナ11のうちいずれかの送信アンテナ11に高周波の交流電力(以下「高周波電力」という。)を供給する。送電制御装置10から高周波電力の供給を受けた送信アンテナ11は、当該高周波電力の周波数と同一の周波数で共振し、空間に磁界を発生させる(以下、送信アンテナ11が高周波電力の供給を受けて空間に磁界を発生させている状態を「起動状態」という。)。受電機器2が送信アンテナ11から給電可能なエリアに設置されている場合、受電機器2に備えられた受電装置21に対し非接触での給電が行われる。これにより、送電装置1から受電機器2への非接触給電が行われる。なお、以下の説明において、複数の送信アンテナ11を、単に送信アンテナ11ともいう。
送電制御装置10は、床の内部に設置される。送電制御装置10の詳細な構成例については後述する。
複数の送信アンテナ11は、それぞれ、床面、床材の内部、または、床下に設置される。図1では、複数の送信アンテナ11が互いに狭い間隔で床に敷き詰めて設置されるものとしているが、送信アンテナ11は、このように床に敷き詰めて設置されることを必須としない。送信アンテナ11は、床に点在するように設置されてもよい。また、図1では、送信アンテナ11が設置されている状態のイメージを円で示しているが、これは設置の状態のイメージに過ぎず、送信アンテナ11の形状を示すものではない。
送電制御装置10と送信アンテナ11とは、例えば、ケーブルで接続される。
商用電源から送電装置1への電力の供給は、スイッチ3によって制御される。
スイッチ3は、例えば、建築物に設置された照明をONまたはOFFするためのスイッチ3である。例えば、ユーザが、スイッチ3をONにすると、当該スイッチ3の動作に連動して、送電装置1の送電制御装置10が、以下に説明する送信アンテナ11の起動等の処理を開始する。
受電機器2は、送電装置1から非接触で受電する。具体的には、受電機器2は、受信アンテナ211を備える受電装置21を搭載しており、受電装置21が、受信アンテナ211および送信アンテナ11を介して、送電制御装置10から非接触で受電する。
受信アンテナ211は、起動状態の送信アンテナ11が発生させている磁界により、送信アンテナ11の共振周波数と同じ周波数で共振することで、送信アンテナ11から非接触で受電する。
受電機器2は、受電装置21が受けた電力によって、動作可能となる。
受電機器2の詳細な構成例については後述する。
送電制御装置10と受電機器2とは、無線通信を用いて通信可能である。通信規格として、例えば、Bluetooth(登録商標。以下記載を省略する)、または、Zigbee(登録商標。以下記載を省略する)等が用いられる。
送電制御装置10は、スイッチ3がOFFの状態からONされると、都度、起動信号を出力して送信アンテナ11への高周波電力の供給を開始することで、送信アンテナ11を起動状態とする。起動状態の送信アンテナ11から給電可能なエリアに受電機器2が設置されている場合、いずれかの送信アンテナ11により当該受電機器2に対する非接触給電が開始される。非接触給電が開始された当該受電機器2は、送電制御装置10に対して、非接触給電が開始されたことに対する応答信号を送信する。
送電制御装置10は、受電機器2から受信した応答信号に応じて、起動状態にある送信アンテナ11のうち、高周波電力の供給を継続する必要がある送信アンテナ(以下「送電対象送信アンテナ」という。)を決定する。送電制御装置10は、送電対象送信アンテナに対する高周波電力の供給を継続することにより、当該送電対象送信アンテナに起動状態を継続させる。送電制御装置10は、送電対象送信アンテナ以外の送信アンテナ11に対しては、高周波電力の供給を停止する。高周波電力の供給が停止された送信アンテナ11は、再びスイッチ3がONされることで起動信号が出力されるまでは、起動状態となることはない。
図2Aは、実施の形態1に係る非接触給電システム1000全体の構成例を示す図である。
図2Bは、実施の形態1において、送電装置1が備える送電制御装置10の具体的な構成例を示す図である。
図2Cは、実施の形態1において、受電機器2の具体的な構成例を示す図である。
図2Aに示すように、送電装置1は、送電制御装置10と送信アンテナ11を備える。
実施の形態1に係る送電装置1において、送電制御装置10は、スイッチ3がONにされる都度、送信アンテナ11を起動状態とする「起動処理」と、「起動処理」後、送電対象送信アンテナを決定し、当該送電対象送信アンテナに起動状態を継続させ、受電機器2への定常的な非接触給電を行わせる処理を含む「定常送電処理」とを行う。
送電制御装置10は、起動制御部101と、高周波インバータ回路102と、異物検出部103と、送電制御部104と、通信部105を備える。
送電制御部104は、アンテナ制御部1041と、送電部1042と、アンテナ決定部1043を備える。
通信部105は、応答受信部1051とエラー通知部1052を備える。
起動制御部101は、スイッチ3の操作に連動して起動信号を出力する。
例えば、起動制御部101は、スイッチ3がOFFの状態からONにされた際に、送電制御部104に対して起動信号を出力する。
また、起動制御部101は、商用電源から供給される電力を受ける。なお、実施の形態1において、商用電源は、例えば、50Hzまたは60Hzの商用交流電源を想定している。起動制御部101は、商用電源から供給された電力を高周波インバータ回路102に出力する。このとき、起動制御部101は、交流電力である商用電源を、直流電力に変換する変換部としても機能する。
高周波インバータ回路102は、起動制御部101から出力された直流電力を高周波電力に変換する。高周波インバータ回路102は、当該高周波電力を異物検出部103および送電制御部104に出力する。
送電制御部104は、高周波インバータ回路102から出力された高周波電力を送信アンテナ11へ供給する制御を行う。
送電制御部104のアンテナ制御部1041は、送電部1042による送信アンテナ11への高周波電力の供給を制御する。
具体的には、アンテナ制御部1041は、「起動処理」において、起動制御部101から起動信号が出力されると、送電部1042に、送信アンテナ11への高周波電力の供給を行わせることで、送信アンテナ11を起動状態とする。このとき、アンテナ制御部1041は、過去の「定常送電処理」時に送電対象送信アンテナとされ、起動状態が継続されている送信アンテナ11を除く、他の送信アンテナ11全てを起動状態とする。
なお、実施の形態1では、上述のとおり、アンテナ制御部1041は、過去の「定常送電処理」時に送電対象送信アンテナとされ、起動状態が継続されている送信アンテナ11を除く、他の送信アンテナ11全てを起動状態とするものとするが、これは一例に過ぎない。アンテナ制御部1041は、起動制御部101から起動信号が出力されると、送電部1042に、全ての送信アンテナ11への高周波電力の供給を行わせることで、全ての送信アンテナ11を起動状態とするものとしてもよい。
また、アンテナ制御部1041は、「起動処理」にて送信アンテナ11への高周波電力の供給を行わせて送信アンテナ11を起動状態にすると、送電装置1が正常に起動しているかを判定する。詳細は後述する。
また、アンテナ制御部1041は、「定常送電処理」において、アンテナ決定部1043が送電対象送信アンテナを決定すると、送電部1042を制御し、送電対象送信アンテナへの高周波電力の供給を継続させ、送電対象送信アンテナ以外の送信アンテナ11への高周波電力の供給を停止させる。詳細は後述する。
また、アンテナ制御部1041は、「定常送電処理」において、起動状態の送電対象送信アンテナについて、異物検出部103が異物を検出した場合、通信部105にエラー信号を出力するとともに、送電部1042に、送電対象送信アンテナへの高周波電力の供給の停止を行わせる。詳細は後述する。
また、アンテナ制御部1041は、「定常送電処理」において、起動状態の送電対象送信アンテナが受電装置21への非接触給電を行っているか否かを判定し、受電装置21への非接触給電が行われていないと判定した場合、通信部105にエラー信号を出力するとともに、送電部1042に、送電対象送信アンテナへの高周波電力の供給の停止を行わせる。詳細は後述する。
送電制御部104の送電部1042は、「起動処理」において、起動制御部101が起動信号を出力すると、アンテナ制御部1041の制御に基づき、送信アンテナ11への高周波電力の供給を開始する。
また、送電部1042は、「定常送電処理」において、アンテナ制御部1041の制御に基づき、送電対象送信アンテナへの高周波電力の供給を継続し、送電対象送信アンテナ以外の送信アンテナ11への高周波電力の供給を停止する。
送電制御部104のアンテナ決定部1043は、通信部105の応答受信部1051が「起動処理」の間に受電機器2から応答信号を受信した場合、「定常送電処理」において、当該応答信号に応じて、起動状態にある複数の送信アンテナのうち、送電対象送信アンテナを決定する。
アンテナ決定部1043は、決定した送電対象送信アンテナの情報をアンテナ制御部1041に出力する。
異物検出部103は、「定常送電処理」において、送電部1042が送電対象送信アンテナへ高周波電力の供給を行っている状態において、送電対象送信アンテナへの高周波電力の供給状態に基づいて、送電装置1と受電装置21との間に存在する異物を検出する。具体的には、異物検出部103は、送電対象送信アンテナと、受信アンテナ211との間に存在する異物を検出する。
実施の形態1において、送信アンテナ11と受信アンテナ211との間とは、送信アンテナ11が起動状態で空間に発生させた電磁波における主に磁界が伝わることにより、受電機器2に対し非接触での給電が行われる範囲の空間のことをいう。
異物検出部103は、パラメータの変化を検出し、検出したパラメータの変化に基づいて、異物の検出を行う。異物検出部103が変化を検出する対象となるパラメータは、高周波インバータ回路102の入力電圧または入力電流等である。
図3は、実施の形態1において、異物検出部103が変化を検出する対象となるパラメータと、当該パラメータの変化によって検出する異物との関係の一例を示す図である。
図3に示すように、異物検出部103は、例えば、高周波インバータ回路102の入力電圧または入力電流をパラメータとし、以下のように異物を検出する。
・電力または電流の減少が予め設定された閾値(第1の閾値)より大きい場合、アルミ、銅、または、ステンレス等の金属を異物として検出する。なお、異物検出部103は、入力電圧と入力電流とから、電力を算出する。
・電力または電流の増加が予め設定された閾値(第2の閾値)より大きい場合、DVD(Digital Versatile Disc)、フェライト、または、磁石等の磁性体を、異物として検出する。
・電力または電流の減少が予め設定された閾値(第3の閾値)より小さい場合、人体、動物、または、水等の誘電体を、異物として検出する。
このように、異物検出部103は、パラメータの変化によって異物を検出する。また、異物検出部103は、パラメータの変化に応じて、異物の種類を特定することができる。また、異物検出部103は、図3に示したようなパラメータの組み合わせによって、複数の異なる種類の異物を検出することができる。検出するパラメータが多いほど異物検出精度は向上する。
異物検出部103は、異物を検出すると、異物を検出した旨の情報を、送電制御部104に出力する。
通信部105は、無線通信を用いて受電機器2との情報の送受信を行う。通信規格として、例えば、BluetoothまたはZigbee等が用いられる。
通信部105の応答受信部1051は、「起動処理」において、受電機器2から送信される応答信号を受信する。
起動状態の送信アンテナ11から給電可能なエリアに受電機器2が設定されている場合、受電装置21の受信アンテナ211が電力を受け、いずれかの送信アンテナ11により受電機器2に対する非接触給電が開始される。非接触給電が開始された受電機器2は、送電制御装置10に対して、非接触給電が開始されたことに対する応答信号を、通信部22により送信する。応答受信部1051は、非接触給電が開始された受電機器2が送信した応答信号を受信する。
なお、給電される受電機器2が複数存在する場合、それぞれの受電機器2から応答信号が送信され、応答受信部1051は、各応答信号を受信する。応答受信部1051が受信する応答信号は、例えば、フラグであり、当該応答信号からは、当該応答信号が、どの受電機器2から送信されたものであるかまでは判断できない。
応答受信部1051は、受信した応答信号を、送電制御部104に出力する。
通信部105のエラー通知部1052は、「定常送電処理」において、送電制御部104からエラー信号が出力されると、当該エラー信号を受電機器2に送信する。
図2Cに示すように、受電機器2は、受電装置21と、通信部22と、出力部23と、制御部24を備える。受電装置21は受信アンテナ211を備える。
通信部22は、応答送信部221とエラー受信部222を備える。
受電装置21は、受信アンテナ211を介して、送信アンテナ11からの電力を受ける。なお、受電装置21は、整流回路(図示省略)およびDC/DCコンバータ(図示省略)を備えており、受電装置21において、受信アンテナ211が受けた交流電力を直流電力に変換する。
受電装置21は、受信アンテナ211が受けた電力を制御部24に出力する。制御部24は、受電装置21から出力された電力によって動作し、受電機器2の各構成部を制御する。
通信部22は、無線通信を用いて送電制御装置10との情報の送受信を行う。通信規格として、例えば、BluetoothまたはZigbee等が用いられる。
通信部22の応答送信部221は、受信アンテナ211および送信アンテナ11を介して送電制御装置10から受電装置21への非接触給電が開始された場合に、送電制御装置10の通信部105に対して応答信号を送信する。具体的には、制御部24が、受電装置21が受けた電力に基づき受電機器2を動作させると、応答送信部221に対して、応答信号を送信するよう制御する。なお、応答送信部221が送電制御装置10の通信部105に対して応答信号を送信する動作は、送電制御装置10において、スイッチ3がONにされる都度、送信アンテナ11を起動状態とする「起動処理」の際に行われる。送電制御装置10において、アンテナ決定部1043は、応答受信部1051が「起動処理」の間に当該通信部22から応答信号を受信した場合、「定常送電処理」において、当該通信部22から受信した応答信号に応じて、送電対象送信アンテナを決定する。
通信部22のエラー受信部222は、送電制御装置10から送信されたエラー信号を受信する。なお、エラー受信部222が送電制御装置10から送信されたエラー信号を受信する動作は、送電制御装置10における「定常送電処理」の際に行われる動作である。
エラー受信部222は、受信したエラー信号を制御部24に出力する。制御部24は、エラー受信部222からエラー信号が出力されると、出力部23にエラー情報を一時的に出力させる。
出力部23は、ディスプレイまたはレベルメータ等であり、各種情報を出力する。
例えば、出力部23は、受電機器2における、送電装置1からの給電状態を示す情報を出力する。具体的には、受電機器2は、受電装置21が、受信アンテナ211および送信アンテナ11を介して送電制御装置10から受けている電力(以下「電力計測値」という。)を計測する計測部(図示省略)を備える。制御部24は、電力計測値に応じて、出力部23を制御し、出力部23に、給電状態を示す情報の出力を行わせる。なお、計測部としては、例えば電力計が用いられる。
制御部24は、電力計測値に基づき、種々の方法で、出力部23に、給電状態を示す情報の出力を行わせる。
例えば、出力部23がディスプレイである場合、出力部23は、電力計測値を文字で表示する。また、例えば、出力部23がレベルメータである場合、出力部23は、電力計測値に応じた給電状態を光で表示する。また、例えば、出力部23を音声出力装置とし、電力計測値に応じた給電状態を音で出力するようにしてもよい。
ユーザは、出力部23が出力した、給電状態を示す情報を確認することで、受電機器2と送電装置1の相対位置を把握することができる。受電機器2と送電装置1の相対位置とは、具体的には、受信アンテナ211と送信アンテナ11の相対位置である。
また、出力部23は、制御部24の制御に基づき、エラー情報を出力する。
例えば、出力部23がディスプレイである場合、出力部23は、エラーメッセージを表示する。
制御部24は、受電機器2の各構成部を制御する。
実施の形態1に係る送電制御装置10の動作について説明する。
図4は、実施の形態1に係る送電制御装置10の動作を説明するためのフローチャートである。
なお、図4を用いた以下の説明では、送電装置1が設置された後はじめて起動したものとして、送電制御装置10の動作を説明する。
以下に説明するステップST401〜ステップST404、および、ステップST409の動作が「起動処理」の動作であり、ステップST405〜ステップST410の動作が「定常送電処理」の動作である。
起動制御部101は、スイッチ3がOFFの状態からONにされるまで待機する(ステップST401の“NO”の場合)。起動制御部101は、スイッチ3がONにされると(ステップST401の“YES”の場合)、商用電源から供給された電力を高周波インバータ回路102に出力するとともに、送電制御部104に対して起動信号を出力する。
送電制御部104のアンテナ制御部1041は、ステップST401にて起動制御部101から起動信号が出力されると、送電部1042に、全ての送信アンテナ11への高周波電力の供給を行わせる(ステップST402)。
ここで、アンテナ制御部1041は、送電装置1が正常に起動しているかを判定する(ステップST403)。具体的には、アンテナ制御部1041は、高周波インバータ回路102から出力される高周波電力の電圧レベルまたは電流レベルが、予め設定された電圧レベルまたは電流レベルに達していれば、送電装置1が正常に起動していると判定する。
アンテナ制御部1041は、送電装置1が正常に起動していると判定した場合(ステップST403の“YES”の場合)、ステップST404に進む。
アンテナ制御部1041は、送電装置1が正常に起動していないと判定した場合(ステップST403の“NO”の場合)、送電部1042に対して、高周波電力の供給をOFFさせる(ステップST409)。
なお、ステップST409では、送電部1042が行っている全ての送信アンテナ11への高周波電力の供給がOFFされる。
その後、ユーザが、再び、OFFの状態のスイッチ3をONにするまで(ステップST401)、送信アンテナ11への高周波電力の供給はOFFされたままとなる。
ステップST404において、通信部105の応答受信部1051は、ステップST402にて送電部1042が送信アンテナ11に高周波電力の供給を行った結果、受電機器2からの応答信号を受信したか否かを判定する(ステップST404)。
ステップST404において、応答受信部1051が、応答信号を受信しない場合(ステップST404の“NO”の場合)、ステップST409に進む。
ステップST404において、応答受信部1051が、応答信号を受信した場合(ステップST404の“YES”の場合)、応答受信部1051は、受信した応答信号を、送電制御部104に出力する。
ステップST404において、応答受信部1051から応答信号が出力されると、アンテナ制御部1041は、「定常送電処理」を開始する。具体的には、アンテナ制御部1041は、複数の送信アンテナ11のうち、高周波電力の供給を継続する必要がある送信アンテナ11を決定し、当該送信アンテナ11に対し、ステップST402において送電部1042に行わせた高周波電力の供給を継続するための処理を開始する。
送電制御部104のアンテナ決定部1043は、ステップST404にて応答受信部1051が受電機器2から受信した応答信号に応じて、送電対象送信アンテナを決定する(ステップST405)。
ここで、アンテナ決定部1043が送電対象送信アンテナを決定する方法について、具体例を挙げて説明する。
例えば、ステップST404において、応答受信部1051が、3台の受電機器2から応答信号を受信したとする。
この場合、アンテナ決定部1043は、それぞれの送信アンテナ11による非接触給電の状態に基づき、全ての送信アンテナ11のうち、状態の良い順番に3つの送信アンテナ11を特定し、当該3つの送信アンテナ11を送電対象送信アンテナに決定する。
アンテナ決定部1043は、高周波インバータ回路102から出力される高周波電力の電圧レベルまたは電流レベルに基づいて、非接触給電状態を判断すればよい。
また、例えば、1つの受信アンテナ211が、複数の送信アンテナ11を跨いで設置されているとする。なお、実施の形態1において、1つの受信アンテナ211が複数の送信アンテナ11を跨ぐとは、1つの受信アンテナ211と複数の送信アンテナ11との位置関係が、当該1つの受信アンテナ211に対して、当該複数の送信アンテナ11のいずれからも非接触給電が行われるような位置関係にある状態をいう。
図5は、実施の形態1において、受信アンテナ211が送信アンテナ11を跨いで設置されている状態の一例のイメージを説明する図である。
図5では、受信アンテナX(211)が、送信アンテナA(11a)と送信アンテナB(11b)を跨いで設置されている一例のイメージを示している。
この場合、アンテナ決定部1043は、送信アンテナ11による非接触給電の状態に基づいて、送電対象送信アンテナを決定する。
図5の例でいうと、受信アンテナX(211)は、送信アンテナA(11a)と対向している範囲よりも送信アンテナB(11b)と対向している範囲のほうが大きい。よって、送電制御装置10が各送信アンテナ11に供給する高周波電力については、送信アンテナ11A(11a)に供給される高周波電力よりも、送信アンテナ11B(11b)に供給される高周波電力ほうが大きくなる。すなわち、受信アンテナX(211)への非接触給電の状態は、送信アンテナA(11a)よりも送信アンテナB(11b)のほうが、良い状態となる。
アンテナ決定部1043は、非接触給電の状態が比較的良い、送信アンテナB(11b)を、送電対象送信アンテナに決定する。
アンテナ決定部1043は、決定した送電対象送信アンテナの情報をアンテナ制御部1041に出力する。
具体的には、例えば、アンテナ決定部1043は、送電制御装置10が内部に有している各送信アンテナ11の情報に、送電対象フラグを付与する。送電対象フラグによって、アンテナ制御部1041は、送信アンテナ11が送電対象送信アンテナであるか否かを判断する。
アンテナ制御部1041は、送電部1042に対して、ステップST405にてアンテナ決定部1043が決定した送電対象送信アンテナへの高周波電力の供給を継続し、送電対象送信アンテナ以外の送信アンテナ11への高周波電力の供給を停止させる(ステップST406)。
これにより、送電対象送信アンテナからは、実際に給電されるべき受電機器2に対して給電が行われ、一方、送電対象送信アンテナ以外の送信アンテナ11に対する高周波電力の供給は停止されるため、不要な電磁波が放射されることはない。
異物検出部103は、送電部1042が送電対象送信アンテナへ高周波電力の供給を行っている状態において、送電対象送信アンテナへの高周波電力の供給状態に基づいて、送電装置1と受電装置21との間に存在する異物を検出する(ステップST407)。
ステップST407にて、異物検出部103は、異物を検出すると(ステップST407の“YES”の場合)、異物を検出した旨の情報を、送電制御部104に出力する。
送電制御部104のアンテナ制御部1041は、通信部105に対してエラー信号を出力し(ステップST410)、ステップST409に進む。
通信部105のエラー通知部1052は、アンテナ制御部1041からエラー信号が出力されると、当該エラー信号を受電機器2に送信する。
受電機器2では、通信部22のエラー受信部222がエラー信号を受信し、制御部24に出力する。制御部24は、エラー受信部222からエラー信号が出力されると、出力部23にエラー情報を出力させる。なお、制御部24は、エラー情報を、一時的に出力させる。エラー情報が出力される時間は、予め設定されているものとする。
なお、アンテナ制御部1041は、異物検出部103から異物を検出した旨の情報が出力されると、受電装置21との間に異物あることが検出された送電対象送信アンテナに付与されている送電対象フラグを初期化するようにする。
異物検出部103がステップST407にて異物を検出した場合に、アンテナ制御部1041が通信部105に対してエラー信号を出力すると、ステップST409では、アンテナ制御部1041は、送電部1042に対して、送電対象送信アンテナ以外の送信アンテナ11への高周波電力の供給をOFFさせるようにする。アンテナ制御部1041は、送信アンテナ11が、送電対象送信アンテナであるか否かを、送電対象フラグによって判断すればよい。
ここで、ステップST407〜ステップST410の動作について、具体例を挙げて説明する。
例えば、床に、受電機器2が4台設置され、かつ、4台のうちの1台の受電機器2の下に異物であるDVDが挟まっていたとする。この場合、受電装置21からの応答信号は3台分しか送信されてこない。しかし、上述のとおり、応答受信部1051では、どの応答信号がどの受電機器2から送信された応答であるかまでは判断できない。すなわち、送電制御装置10では、DVDへの不要な非接触給電を、どの送電対象送信アンテナから行っているか判断できない。
そこで、送電制御装置10は、「定常送電処理」を開始した後、ステップST407にて異物検出部103が異物検出を行い、異物を検出すると、送電制御部104が、送電対象送信アンテナ以外の送信アンテナ11への高周波電力の供給をOFFするようにする。なお、異物が検出された送信アンテナ11については、アンテナ制御部1041によって、送電対象フラグが初期化され、送電対象送信アンテナと判断されないようにされている。
このとき、一時的に、受電機器2ではエラー情報が出力されるようにするため、ユーザは、エラーが発生して受電機器2への給電がされなくなったことを検知し、例えば、異物を除去する等して、再びスイッチ3をONにする。そうすると、再びステップST401以降の処理が行われる。
このように、送電制御装置10は、「定常送電処理」の中で異物の検出を行うため、例えば、異物に給電がされ続けて当該異物が高温になることによる、ユーザの火傷、異物の変形、溶融、発火もしくは破損、または、異物の発火による火災の発生に至る可能性を低減することができる。
一方、ステップST407にて、異物検出部103が異物を検出しない場合(ステップST407の“NO”の場合)、ステップST408に進む。
非接触給電が行われた受電機器2では、制御部24が、送電装置1からの給電状態に応じて、当該給電状態を示す情報を、出力部23に出力させる。
ここでは、例えば、出力部23を3つのLED(第1のLED、第2のLED、および、第3のLED)を備えたLEDレベルメータであるとすると、制御部24は、電力計測値に応じた給電状態に基づき、3つのLEDの点灯を制御する。
例えば、送電装置1から給電される電力として1000Wが保証されているとすると、制御部24は、電力計測値が1000Wに達している場合(第1の状態とする)、電力計測値が500W以上1000W未満である場合(第2の状態とする)、電力計測値が200W以上500W未満である場合(第3の状態とする)、または、電力計測値が200W未満の場合(第4の状態とする)で、それぞれ異なるLEDを点灯させる。
具体的には、制御部24は、第1の状態の場合は第1のLED〜第3のLED全てを点灯させ、第2の状態の場合は第1のLEDおよび第2のLEDを点灯させ、第3の状態の場合は第1のLEDのみ点灯させ、第4の状態の場合はいずれのLEDも点灯させないようにする。
上述の図5の例のように、受信アンテナ211が複数の送信アンテナ11を跨いで設置されている場合、受電機器2では、送電装置1から供給される電力として保証されている電力が供給されていないことになるため、例えば、第1のLED〜第3のLEDのうち、1つまたは2つのLEDが点灯されるようになる。
ユーザは、出力部23の点灯状態を見れば、電力が供給されているか、または、電力が供給されているものの十分ではないという給電状況を瞬時に把握することができる。
また、ユーザは、出力部23の点灯状態によって、送電装置1と受電機器2との間の相対位置を把握することができる。
ユーザは、例えば、出力部23の点灯状態を見て、受電機器2が、電力が供給されているものの十分ではないと判断すれば、受電機器2を移動させて、当該受電機器2を、電力が十分に供給される位置まで移動させる。
図4のフローチャートに戻る。
アンテナ制御部1041は、送電対象送信アンテナが受電装置21への非接触給電を行っているか否かを判定する(ステップST408)。
アンテナ制御部1041は、高周波インバータ回路102から出力される高周波電力の電圧レベルまたは電流レベルに基づいて、送電対象送信アンテナが受電装置21への非接触給電を行っているか否かを判定すればよい。
ステップST408において、アンテナ制御部1041が、送電対象送信アンテナが受電装置21への非接触給電を行っていると判定した場合(ステップST408の“YES”の場合)、ステップST405に戻り、「定常送電処理」を繰り返す。具体的には、アンテナ制御部1041は、送電部1042に、送電対象送信アンテナへの現在の高周波電力の供給を継続させる。
よって、送電部1042は、送電対象送信アンテナへの高周波電力の供給を継続し、送電対象送信アンテナ以外の送信アンテナ11への高周波電力の停止を継続する。
以降、送電対象送信アンテナへの高周波電力の供給が行われ、異物検出等の異常が発生しない間は、ステップST405以降の「定常送電処理」が繰り返される。
一方、ステップST408において、アンテナ制御部1041が、送電対象送信アンテナが受電装置21への非接触給電を行っていないと判定した場合(ステップST408の“NO”の場合)、アンテナ制御部1041は、非接触給電の状況に異常が発生したと判断し、ステップST410に進む。なお、送電対象送信アンテナが複数存在する場合、アンテナ制御部1041は、どれか1つでも受電装置21への非接触給電が行われていないと判定すれば、送電対象送信アンテナが受電装置21への非接触給電を行っていないと判定する。
このとき、アンテナ制御部1041は、受電装置21への非接触給電を行っていないと判定した送電対象送信アンテナに付与されている送電対象フラグを初期化するようにする。
例えば、ユーザが受電機器2を移動させて、受電機器2の設置位置が変わったとする。そうすると、送電装置1と受電機器2との相対位置が変動し、送電装置1から受電機器2の受電装置21への非接触給電ができなくなることがある。アンテナ制御部1041は、このように、送電装置1から受電装置21への非接触給電が行われなくなったことを判定する。
ステップST410に進むと、アンテナ制御部1041は、通信部105に対してエラー信号を出力する(ステップST410)。そして、アンテナ制御部1041は、送電部1042に、送電対象送信アンテナへの高周波電力の供給をOFFさせる(ステップST409)。
ユーザは、エラーが発生して受電機器2への給電がされなくなったことを認識し、例えば、現在の受電機器2の位置が、いずれかの送信アンテナ11から給電可能なエリアの外にあれば当該受電機器2を当該エリア内に移動させた後、または、現在の受電機器2の位置が当該給電可能なエリア内にあるのであれば当該受電機器2をその位置においたまま、再びスイッチ3をONにする。そうすると、再びステップST401以降の処理が行われる。
なお、以上の説明では、ステップST405〜ステップST407の順で動作が行われるものとしたが、ステップST407の動作を、ステップST405およびステップST406よりも先に行うようにしてもよい。
以上では、送電制御装置10が、設置後はじめて起動したものとして、送電制御装置10の動作を説明した。
以下、送電制御装置10の起動が、設置後2回目以降であった場合の動作について説明する。
送電制御装置10の起動が、設置後2回目以降であった場合、送電制御部104のアンテナ制御部1041は、起動制御部101から起動信号が出力され、送電部1042に、送信アンテナ11への高周波電力の供給を行わせる際に、既に、1つ以上の送電対象送信アンテナから非接触給電が行われている1つ以上の受電機器2が存在する場合は、当該送電対象送信アンテナは引き続き送電対象送信アンテナとし、送電部1042に、当該送電対象送信アンテナ以外の送信アンテナ11への高周波電力の供給を行わせる(ステップST401〜ステップST402)。アンテナ制御部1041は、例えば、送電対象フラグに基づいて、送電対象送信アンテナを特定すればよい。
図4を用いて説明したように、実施の形態1に係る送電制御装置10は、一度決定した送電対象送信アンテナについては、例えば、異物が検出される、または、受電機器2の移動によって受電装置21への非接触給電が不可となる等の異常事象が発生しない限り、高周波電力の供給を継続する。
以上のように、非接触給電システム1000では、スイッチ3がOFFの状態からONにされた際に、一度、送電制御装置10が送信アンテナ11への高周波電力の供給を行い、当該高周波電力の供給が必要ではないと判断すると、以降、再び、OFFの状態のスイッチ3がONにされるまでは、不要な送信アンテナ11への高周波電力の供給は行われない。つまり、上述した従来技術のように、一定時間毎に、送電が行われる必要がない。その結果、受電機器2が設置されていないエリアに対して、定期的に不要な電磁波が放射されることを低減することができる。これにより、不要な電磁波によって、当該電磁波の付近に設置されている受電機器2に対して影響を及ぼす可能性を低減することができる。
また、上述した従来技術では、非接触給電部に対向して、定常的に給電を必要とする受電機器2が設置されている場合には、当該受電機器2は、一定時間毎に給電がOFFされることに備え、バッテリを搭載しておく必要がある。
これに対し、実施の形態1に係る送電制御装置10では、一度決定した送電対象送信アンテナに対しては、受電機器2への給電環境に異常が発生しない限り、高周波電力の供給が継続される。そのため、受電機器2は、バッテリを搭載していなくても、送電装置1からの給電により継続的な使用が可能となる。
また、上述した従来技術では、通常の給電動作中において、一定時間毎に、非接触給電部から受電側への送電をONにし、当該送電をONにしたときのみ、非接触給電部から受電側を見たインピーダンスの変化によって、非接触受電部が当該非接触給電部に対向して配置されているか否かを検出するようにしている。
この場合、通常の給電動作中に、例えば、非接触受電部と非接触給電部の間に異物が挟まった状態が発生しても、そのまま連続的に送電が継続される可能性がある。異物が挟まった状態で連続的な送電が継続されると、異物に磁力線が通過して過電流が流れ、当該異物が発熱する可能性がある。異物が高温になると、例えば、ユーザの火傷、異物の変形、溶融、発火もしくは破損、または、異物の発火による火災の発生に至る可能性もある。
これに対し、実施の形態1に係る送電制御装置10は、定常送電処理の中で異物の検出を行うため、例えば、異物が高温になることによる、ユーザの火傷、異物の変形、溶融、発火もしくは破損、または、異物の発火による火災の発生に至る可能性を低減することができる。
また、実施の形態1に係る送電制御装置10は、送電対象送信アンテナを決定する際に、受電側を見たインピーダンスの検出を行わないため、MHz帯以上の高周波伝送においても、回路規模が大きくなることはなく、装置の小型化、および、低コスト化が可能となる。
また、実施の形態1に係る送電制御装置10は異物検出部103を備え、送電制御装置10内で異物検出動作を完結させるため、送電制御装置10が送信アンテナ11を介して給電可能なエリアに受電装置21が存在するか否かに関係なく異物の検出を行うことができる。
また、例えば、従来、スマートフォンに非接触給電を行う技術は知られているが、当該技術において、スマートフォンが送電装置上に置かれた際に送電装置側でスマートフォンを認証する動作を、スマートフォンが搭載しているバッテリで行う必要があった。すなわち、従来の技術では、非接触給電を受けようとする受電機器自体にバッテリが必要であった。
これに対し、実施の形態1に係る非接触給電システム1000では、送電制御装置10は、照明等のスイッチ3と連動して、受電機器2に非接触給電が開始され、当該非接触給電によって供給された電力によって受電機器2の認証を行うことができる。そのため、受電機器2側にバッテリを必要としない。
さらに、実施の形態1に係る非接触給電システム1000では、照明機器のスイッチ3と送電制御装置10が連動する。照明機器のスイッチ3は、一般的に一日に数回ユーザが操作するため、非接触給電システム1000はユーザが特に意識することなく、「起動処理」を実行することができる。
その上で、照明機器のスイッチ3は一般的にユーザの操作しやすい位置に存在するため、ユーザには意図的にも「起動処理」を非接触給電システム1000に実行させることが容易となる。
図6A,図6Bは、実施の形態1に係る送電制御装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。
実施の形態1において、起動制御部101と、異物検出部103と、送電制御部104と、通信部105の機能は、処理回路601により実現される。すなわち、送電制御装置10は、スイッチ3がONにされると、受電機器2が備える受電装置21に対して高周波電力を供給するための送電対象送信アンテナを決定し、当該送電対象送信アンテナを介した給電を行い、当該送電対象送信アンテナ以外の送信アンテナ11については高周波電力の供給を停止させる制御を行うための処理回路601を備える。
処理回路601は、図6Aに示すように専用のハードウェアであっても、図6Bに示すようにメモリ606に格納されるプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)605であってもよい。
処理回路601が専用のハードウェアである場合、処理回路601は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field−Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものが該当する。
処理回路601がCPU605の場合、起動制御部101と、異物検出部103と、送電制御部104と、通信部105の機能は、ソフトウェア、ファームウェア、または、ソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。すなわち、起動制御部101と、異物検出部103と、送電制御部104と、通信部105は、HDD(Hard Disk Drive)602、メモリ606等に記憶されたプログラムを実行するCPU605、またはシステムLSI(Large−Scale Integration)等の処理回路により実現される。また、HDD602、またはメモリ606等に記憶されたプログラムは、起動制御部101と、異物検出部103と、送電制御部104と、通信部105の手順や方法をコンピュータに実行させるものであるとも言える。ここで、メモリ606とは、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)等の、不揮発性もしくは揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、またはDVD(Digital Versatile Disc)等が該当する。
なお、起動制御部101と、異物検出部103と、送電制御部104と、通信部105の機能について、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現するようにしてもよい。例えば、起動制御部101については専用のハードウェアとしての処理回路601でその機能を実現し、異物検出部103と、送電制御部104と、通信部105については処理回路がメモリ606に格納されたプログラムを読み出して実行することによってその機能を実現することが可能である。
また、送電制御装置10は、スイッチ3または受電機器2等との通信を行う、入力インタフェース装置603、および、出力インタフェース装置604を有する。
また、送電制御装置10は、高周波インバータ回路102を備える(図6Aおよび図6Bでは図示省略)。
また、実施の形態1に係る受電機器2も、図6A,図6Bに示すようなハードウェア構成を有する。図6A,図6Bを用いて、実施の形態1に係る受電機器2のハードウェア構成の一例について説明する。
実施の形態1において、通信部22と制御部24の機能は、処理回路601により実現される。すなわち、受電機器2は、送電装置1に対して、複数の送信アンテナ11への高周波電力の供給を行わせるための起動信号を送信させ、送電装置1から供給される電力によって動作する制御を行うための処理回路601を備える。
処理回路601は、図6Aに示すように専用のハードウェアであっても、図6Bに示すようにメモリ606に格納されるプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)605であってもよい。
処理回路601が専用のハードウェアである場合、処理回路601は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field−Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものが該当する。
処理回路601がCPU605の場合、通信部22と制御部24の機能は、ソフトウェア、ファームウェア、または、ソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。すなわち、通信部22と制御部24は、HDD(Hard Disk Drive)602、メモリ606等に記憶されたプログラムを実行するCPU605、またはシステムLSI(Large−Scale Integration)等の処理回路により実現される。また、HDD602、またはメモリ606等に記憶されたプログラムは、通信部22と制御部24の手順や方法をコンピュータに実行させるものであるとも言える。ここで、メモリ606とは、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)等の、不揮発性もしくは揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、またはDVD(Digital Versatile Disc)等が該当する。
なお、通信部22と制御部24の機能について、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現するようにしてもよい。例えば、通信部22については専用のハードウェアとしての処理回路601でその機能を実現し、制御部24については処理回路がメモリ606に格納されたプログラムを読み出して実行することによってその機能を実現することが可能である。
また、受電機器2は、送電装置1等の外部装置との通信を行う、入力インタフェース装置603、および、出力インタフェース装置604を有する。
また、受電機器2は、受信アンテナ211を備える(図6Aおよび図6Bでは図示省略)。
また、受電機器2は、出力装置(図6Aおよび図6Bでは図示省略)を備える。出力装置は、ディスプレイ、レベルメータ、または、音声出力装置等である。
以上のように、実施の形態1によれば、送電制御装置10は、外部スイッチ(スイッチ3)と連動し、外部スイッチが操作されると、複数の送信アンテナ11への電力供給を開始する送電部1042と、電力供給が開始された複数の送信アンテナ11のうち、送電部1042からの電力供給を継続させる送電対象送信アンテナを決定するアンテナ決定部1043を備えるように構成した。そのため、送電装置1から給電される受電機器2が設置されていないエリアへの不要な電磁波の放射を低減することができる。これにより、不要な電磁波によって、当該電磁波の付近に設置されている受電機器2に対して影響を及ぼす可能性を低減することができる。
また、送電制御装置10において、アンテナ制御部1041は、送電部1042に、送電対象送信アンテナへの電力供給を行わせると、再び外部スイッチが操作されるまで、送電対象送信アンテナへの電力供給を行わせる状態を継続するとともに、送電対象送信アンテナ以外の送信アンテナへの電力供給を停止させた状態を継続する。
一度決定した送電対象送信アンテナに対しては、受電機器2への給電環境に異常が発生しない限り、高周波電力の供給が継続されるため、受電機器2は、バッテリを搭載していなくても、送電装置1からの給電により継続的な使用が可能となる。
また、送電制御装置10の起動制御部101は、外部スイッチがONにされたことによって起動信号を出力する。スイッチ3と連動して受電機器2に非接触給電が開始され、当該非接触給電によって供給された電力によって受電機器2の認証を行うため、受電機器2側にバッテリを必要としない。
また、送電制御装置10は、定常送電処理の中で異物の検出を行うため、例えば、異物が高温になることによる、ユーザの火傷、異物の変形、溶融、発火もしくは破損、または、異物の発火による火災の発生に至る可能性を低減することができる。
また、送電制御装置10は、送電部1042が送電対象送信アンテナへの電力供給を行っている状態において、送電対象送信アンテナへの電力供給の状態に基づいて、送信アンテナと受電機器2が備える受信アンテナ211との間に存在する異物を検出する異物検出部103を備え、アンテナ制御部1041は、異物検出部103が異物を検出した場合、送電部1042に対して、送電対象送信アンテナへの電力供給を停止させる。
送電制御装置10内で異物検出動作を完結させるため、送電制御装置10が送信アンテナ11を介して給電可能なエリアに受電装置21が存在するか否かに関係なく異物の検出を行うことができる。
また、送電制御装置10は、送電対象送信アンテナを決定する際に、受電側を見たインピーダンスの検出を行わないため、MHz帯以上の高周波伝送においても、回路規模が大きくなることはなく、装置の小型化、および、低コスト化が可能となる。
実施の形態2.
実施の形態1では、非接触給電システム1000において、送電装置1は、1つの送電制御装置10から、複数の送信アンテナ11に対して、高周波電力の供給を行うようにしていた。
実施の形態2では、送電装置1において、複数の送信アンテナ11それぞれに対応した送電制御装置10を備えるようにした実施の形態について説明する。
図7は、実施の形態2に係る非接触給電システム1000における送電装置1aおよび受電機器2の構成例を説明するための図である。
実施の形態2に係る非接触給電システム1000は、実施の形態1に係る非接触給電システム1000とは、送電装置1aが、複数の送信アンテナ11それぞれに対応した送電制御装置10を備えるようにした点が異なる。送電制御装置10と送信アンテナ11とは、例えば、ケーブルで接続される。
その他の構成については、実施の形態1に係る非接触給電システム1000と同様であるため、重複した説明を省略する。
また、送電装置1aが備える各送電制御装置10の具体的な構成は、それぞれ、実施の形態1において図2Bを用いて説明した送電制御装置10の具体的な構成と同様であるため、重複した説明を省略する。
なお、図7においては、各送電制御装置10が備える各構成部の記載を省略している。
図7では、各送電制御装置10は、送信アンテナ11の外部に備えられ、対応する送信アンテナ11と接続されるものとするが、送信アンテナ11に送電制御装置10を組み込み、一体型の送信アンテナとしてもよい。
実施の形態2に係る送電制御装置10の動作について説明する。
実施の形態2に係る送電制御装置10の動作の流れは、実施の形態1において図4を用いて説明した送電制御装置10の動作の流れと、基本的には同じであるため、図4を用いて、実施の形態2に係る送電制御装置10の具体的な動作について説明する。
なお、実施の形態2では、各送電制御装置10が、以下に説明する動作を行う。
以下の説明では、送電装置1aが設置された後はじめて起動したものとして、送電制御装置10の動作を説明する。
起動制御部101は、スイッチ3がOFFの状態からONにされるまで待機し(ステップST401の“NO”の場合)、スイッチ3がONにされると(ステップST401の“YES”の場合)起動信号の出力等を行う。具体的な動作は、実施の形態1で説明した動作と同様であるため、重複した説明を省略する。
送電制御部104のアンテナ制御部1041は、ステップST401にて起動制御部101から起動信号が出力されると、送電部1042に、対応する送信アンテナ11への高周波電力の供給を行わせる(ステップST402)。
ここで、アンテナ制御部1041は、送電装置1aが正常に起動しているかを判定する(ステップST403)。具体的な動作は、実施の形態1で説明した動作と同様であるため、重複した説明を省略する。
アンテナ制御部1041は、送電装置1aが正常に起動していると判定した場合(ステップST403の“YES”の場合)、ステップST404に進む。
アンテナ制御部1041は、送電装置1aが正常に起動していないと判定した場合(ステップST403の“NO”の場合)、送電部1042に対して、高周波電力の供給をOFFさせる(ステップST409)。
なお、ステップST409では、送電部1042が行っている、対応する送信アンテナ11への高周波電力の供給がOFFされる。
その後、ユーザが、再び、OFFの状態のスイッチ3をONにするまで(ステップST401)、送信アンテナ11への高周波電力の供給はOFFされたままとなる。
ステップST404において、通信部105の応答受信部1051は、受電機器2から送信される応答信号を受信したか否かを判定する(ステップST404)。
実施の形態2において、受電機器2は、全ての送電制御装置10に対して応答信号を送信する。
したがって、ある送電制御装置10の応答受信部1051が応答信号を受信した場合であっても、当該応答信号は、ステップST402において当該送電制御装置10の送電部1042が高周波電力を供給した送信アンテナ11から受電機器2が非接触給電を受けたことによる応答信号とは限らない。
ステップST404において、応答受信部1051が、応答信号を受信しない場合(ステップST404の“NO”の場合)、ステップST409に進む。
ステップST404において、応答受信部1051が、応答信号を受信した場合(ステップST404の“YES”の場合)、応答受信部1051は、受信した応答信号を、送電制御部104に出力する。
ステップST404において、応答受信部1051から応答信号が出力されると、アンテナ制御部1041は、「定常送電処理」を開始する。具体的には、アンテナ制御部1041は、対応する送信アンテナ11が、高周波電力の供給を継続する必要がある送信アンテナ11である場合、当該送信アンテナ11に対し、ステップST402において送電部1042に行わせた高周波電力の供給を継続するための処理を開始する。
送電制御部104のアンテナ決定部1043は、ステップST404にて応答受信部1051が受電機器2から受信した応答信号に応じて、送電対象送信アンテナを決定する(ステップST405)。
当該ステップST405の具体的な動作は、実施の形態1で説明したステップST405の具体的な動作とは異なる。
実施の形態2では、送電制御装置10は、対応する1つの送信アンテナ11にしか高周波電力の供給を行わないため、アンテナ決定部1043は、複数の送信アンテナ11への高周波電力の供給状態と比較して、当該対応する送信アンテナ11が送電対象送信アンテナであるかどうかを判断することはできない。
そこで、アンテナ決定部1043は、予め設定された閾値(第4の閾値)に基づき、対応する送信アンテナ11へ高周波電力を供給するための電圧レベルまたは電流レベルが、当該第4の閾値を超えているか否かによって、対応する送信アンテナ11が送電対象送信アンテナであるかどうかを判断する。電圧レベルまたは電流レベルが第4の閾値を超えているか否かの判断について、アンテナ決定部1043が、第4の閾値よりも大きいほうに超えているか否かを判断するか、第4の閾値よりも小さいほうに超えているか否かを判断するかは、ユーザが適宜設定することができる。
なお、実施の形態2では、送電装置1aが備える各送電制御装置10が同時に起動されることを前提としている。当該前提においては、上述のとおり、複数の送信アンテナ11への高周波電力の供給状態と比較して送信アンテナ11が送電対象送信アンテナであるかどうかを判断することができず、アンテナ決定部1043が、第4の閾値に基づき、送電対象送信アンテナを判断する。しかし、これに限らず、送電装置1aにおいて、各送電制御装置10の起動に時間差を設けるようにすることもできる。この場合、送電装置1aにおいて、受電機器2に対応した送電状態を識別できる。
アンテナ決定部1043が、対応する送信アンテナ11が送電対象送信アンテナと決定すると、アンテナ制御部1041は、送電部1042に対して当該送電対象送信アンテナへの高周波電力の供給を継続させる。一方、アンテナ決定部1043が、対応する送信アンテナ11が送電対象送信アンテナと決定しなかった場合は、アンテナ制御部1041は、送電部1042に対して、対応する送信アンテナ11への高周波電力の供給を停止させる(ステップST406)。
異物検出部103は、送電部1042が送電対象送信アンテナへ高周波電力の供給を行っている状態において、送電対象送信アンテナへの高周波電力の供給の状態に基づいて、送電装置1と受電装置21との間に存在する異物を検出する(ステップST407)。
ステップST407にて、異物検出部103は、異物を検出すると(ステップST407の“YES”の場合)、異物を検出した旨の情報を、送電制御部104に出力する。
送電制御部104のアンテナ制御部1041は、通信部105に対してエラー信号を出力する(ステップST410)。
通信部105のエラー通知部1052は、アンテナ制御部1041からエラー信号が出力されると、当該エラー信号を受電機器2に送信する。
受電機器2では、通信部22のエラー受信部222がエラー信号を受信し、制御部24に出力する。実施の形態2では、受電機器2は、各送電制御装置10と通信を行う。受電機器2において、制御部24は、エラー受信部222が、各送電制御装置10から出力されたエラー信号を受信すると、受電装置21に供給されている電圧レベルが正常範囲であるか否かを判断する。制御部24は、受電装置21に供給されている電圧レベルが正常範囲である場合、自身が備えられている受電機器2の受信アンテナ211と送信アンテナ11との間に異物が検出されたのではないと判断できる。しかし、制御部24は、自身が備えられている受電機器2以外の、どの受電機器2において、受信アンテナ211と送信アンテナ11との間に異物が検出されたのかまでは判断できない。そこで、制御部24は、いずれの送信アンテナ11にて異物が検出されたのかは特定できないが、異物が検出された旨のエラー情報を、出力部23に出力させる。
一方、制御部24は、受電装置21に供給されている電圧レベルが正常範囲を下回っていると判断した場合、自身が備えられている受電機器2の受信アンテナ211と送信アンテナ11との間に異物が検出された旨のエラー情報を、出力部23に出力させる。
なお、上述したように、送電装置1aにおいて、各送電制御装置10の起動に時間差を設けるようにした場合には、受電機器2において、当該受電機器2に対応した送電装置1aからの送電状態を識別できるため、制御部24は、受電装置21に供給されている電圧レベルが正常範囲である場合でも、どの受電機器2において、受信アンテナ211と送信アンテナ11との間に異物が検出されたのかを特定可能とすることができる。
また、制御部24は、エラー情報を、一時的に出力させる。エラー情報が出力される時間は、予め設定されているものとする。
また、実施の形態2では、受電機器2において、制御部24は、エラー情報を一時的に出力させると、各送電制御装置10の通信部105に対して、エラーが発生している旨の情報を送信するようにする。具体的には、制御部24は、いずれの送信アンテナ11にて異物が検出されたのか特定できないが、異物が検出されたことによるエラーが発生している旨の情報を、各送電制御装置10の通信部105に対して送信する。または、制御部24は、自身が備えられている受電機器2の受信アンテナ211と送信アンテナ11との間に異物が検出されたことによるエラーが発生している旨の情報を、対応する送信アンテナ11への高周波電力の供給を行っている送電制御装置10の通信部105に対して出力する。このように、制御部24から各送電制御装置10の通信部105に対して送信される、エラーが発生している旨の情報には、2種類のケースがある。
送電制御装置10は、通信部105が受電機器2からエラーが発生している旨の情報を受信すると、送電対象送信アンテナに高周波電力を供給していれば、当該高周波電力の供給をOFFするようにする。
具体的には、受電機器2から、いずれの送信アンテナ11にて異物が検出されたのかは特定できないが、異物が検出されたことによるエラーが発生している旨の情報が送信された場合には、全ての送電制御装置10において、高周波電力の供給をOFFする。つまり、受電装置21に対して送信アンテナ11から非接触給電が行われていて、受電機器2側で、受電装置21に供給される電力の電圧レベルが正常範囲にあると判断された場合、全ての送電制御装置10において、高周波電力の供給をOFFする。但し、送電制御装置10は、既に送信アンテナ11が送電対象送信アンテナに決定されている場合は、当該送電対象送信アンテナに対しては、高周波電力の供給をOFFしないようにする。
一方、受電機器2から、自身が備える受信アンテナ211と送信アンテナ11との間に異物が検出されたことによるエラーが発生している旨の情報が送信された場合には、当該受電機器2が備える受信アンテナ211に対応する送信アンテナ11への高周波電力の供給を行っている送電制御装置10において、当該高周波電力の供給をOFFする。
ステップST407にて、異物検出部103が異物を検出しない場合(ステップST407の“NO”の場合)、かつ、受電機器2からエラーが発生している旨の情報を受信しない場合、ステップST408に進む。
アンテナ制御部1041は、送電対象送信アンテナが受電装置21への非接触給電を行っているか否かを判定する(ステップST408)。
なお、実施の形態2では、対応する送信アンテナ11が送電対象送信アンテナではない場合は、当該ステップST408はスキップしてステップST401に戻る。
ステップST408において、アンテナ制御部1041が、送電対象送信アンテナが受電装置21への非接触給電を行っていると判定した場合(ステップST408の“YES”の場合)、ステップST405に戻り、「定常送電処理」を繰り返す。
よって、送電部1042は、対応する送信アンテナ11が送電対象送信アンテナであれば、当該送電対象送信アンテナへの高周波電力の供給を継続し、対応する送信アンテナ11が送電対象送信アンテナでなければ、送信アンテナ11への高周波電力の供給の停止を継続する(ステップST408の“NO”の場合)。
そして、ステップST405以降の定常送電処理が繰り返される。
一方、ステップST408において、アンテナ制御部1041が、送電対象送信アンテナが受電装置21への非接触給電を行っていないと判定した場合(ステップST408の“NO”の場合)、アンテナ制御部1041は、通信部105に対してエラー信号を出力する(ステップST410)。
通信部105のエラー通知部1052は、アンテナ制御部1041からエラー信号が出力されると、当該エラー信号を受電機器2に送信する。
受電機器2では、通信部22のエラー受信部222がエラー信号を受信し、制御部24に出力する。制御部24は、エラー情報を、一時的に出力させる。制御部24が一時的にエラー情報を出力させる具体的な動作は、上述の、送電制御部104のアンテナ制御部1041から異物を検出した旨のエラー信号が出力された場合と同様であるため、重複した説明を省略する。
また、制御部24は、エラー情報を一時的に出力させると、各送電制御装置10の通信部105に対して、エラーが発生している旨の情報を送信するようにする。制御部24が、通信部105に対して、エラーが発生している旨の情報を送信する具体的な動作は、上述の、送電制御部104のアンテナ制御部1041から異物を検出した旨のエラー信号が出力された場合と同様であるため、重複した説明を省略する。
送電制御装置10は、通信部105が受電機器2からエラーが発生している旨の情報を受信すると、送電対象送信アンテナに高周波電力を供給していれば、当該高周波電力の供給をOFFするようにする。送電制御装置10において、高周波電力の供給をOFFする具体的な動作は、上述の、送電制御部104のアンテナ制御部1041から異物を検出した旨のエラー信号が出力された場合と同様であるため、重複した説明を省略する。
受電機器2にて、受電装置21への非接触給電が行われていない受電機器2を特定できない場合には、全ての送電制御装置10において、高周波電力の供給がOFFされる。また、受電機器2にて、受電装置21への非接触給電が行われていない受電機器2が特定できる場合には、当該非接触給電が行われていない受電装置21の受信アンテナ211に対する送信アンテナ11への高周波電力の供給を行っている送電制御装置10においてのみ、当該高周波電力の供給がOFFされる。
ここでは、例えば、受電機器2が移動される等して、送電対象送信アンテナが、当該受電機器2の受電装置21への非接触給電が行えないようになることが想定される。この場合、受電機器2側では、受電装置21へ供給される電力の電圧レベルが正常範囲を下回っていくようになり、制御部24は、自身が備えられている受電機器2にて非接触給電が行われなくなったと特定できる。よって、当該非接触給電が行われていない受電装置21の受信アンテナ211に対する送信アンテナ11への高周波電力の供給を行っている送電制御装置10においてのみ、当該高周波電力の供給がOFFされる。
以上では、送電制御装置10が、設置後はじめて起動したものとして、送電制御装置10の動作を説明した。
以下、送電制御装置10の起動が、設置後2回目以降であった場合の動作について説明する。
送電制御装置10の起動が、設置後2回目以降であった場合、送電制御部104のアンテナ制御部1041は、起動制御部101から起動信号が出力され、送電部1042に、対応する送信アンテナ11への高周波電力の供給を行わせる際に、既に、対応する送信アンテナ11が送電対象送信アンテナである場合は、当該送電対象送信アンテナは引き続き送電対象送信アンテナとする。そして、送電制御装置10は「起動処理」を終了し、ステップST403〜ステップST404はスキップして、ステップST405へ進む。
アンテナ制御部1041は、対応する送信アンテナ11が送電対象送信アンテナではない場合、送電部1042に対して、当該送信アンテナ11への高周波電力の供給を行わせる(ステップST401〜ステップST402)。
以上のように、実施の形態2に係る非接触給電システム1000では、送電装置1aにおいて、複数の送信アンテナ11それぞれに対応した送電制御装置10を備える。
実施の形態1に係る非接触給電システム1000の送電装置1に比べると、送電制御装置10を複数備える必要があるため、送電装置1aの構成が複雑になり、部品点数が増える。しかし、高周波での電力伝送を前提にしている非接触給電システム1000においては、送信アンテナ11それぞれの入力インピーダンスに対応した送電制御装置10の動作特性を構成できるため、電力ロスが少なくなる等の高周波特性を得ることができる。
以上のように、実施の形態2によれば、非接触給電システム1000において、複数の送信アンテナ11それぞれに対応する送電制御装置10を備えた。そのため、高周波での電力伝送を前提にしている非接触給電システム1000において、送信アンテナ11それぞれの入力インピーダンスに対応した送電制御装置10の動作特性を構成できるため、電力ロスが少なくなる等の高周波特性を得ることができる。
以上の実施の形態1および実施の形態2では、非接触給電システム1000は、共振型の非接触給電方式を採用するものとしたが、これに限らず、例えば、電磁誘導方式を採用してもよい。
なお、非接触給電システムにおいて、例えば、電磁誘導方式を採用した場合、送電装置に対向して受電機器が配置されていないと送電装置からの給電が行われない。そのため、送電装置が床下に設置される場合等は、送電装置の位置がわかるように、床の表面に、送電装置の設置位置を示す表示等をしておく必要がある。
これに対し、共振型の非接触給電方式では、上述のとおり、送電装置が受電機器と対向する位置にない場合に、送電装置と受電機器との間の相対位置を出力し、ユーザが給電効率を高くする位置に受電機器を設置すべく、受電機器の設置位置を探索できるようにすることができる。そのため、床の表面に送電装置の設置位置を示す表示等をしておく必要がなくなり、床の意匠性へ影響を与えないようにすることが可能となる。
また、以上の実施の形態1および実施の形態2では、送電制御装置10の応答受信部1051が受電機器2から受信する応答信号からは、当該応答信号が、どの受電機器2から送信されたものであるかの特定ができないものとした。
しかし、例えば、受電機器2は、当該受電機器2に予め設定されている規格コードを付与して応答信号を送信するようにすることもできる。この場合、送電制御装置10は、規格コードに基づけば、応答信号を送信した受電機器2を特定することができる。
送電制御装置10は、受電機器2を特定することができれば、当該受電機器2で標準的に消費される電力も判断できる。
そうすると、送電制御装置10は、送信アンテナ11への高周波電力の供給状態と、上記標準的に消費される電力とに基づき、どの送信アンテナ11を、どの受電機器2に対応する送電対象送信アンテナとして高周波電力の供給を継続させるかを、決定することができる。
また、以上の実施の形態1および実施の形態2では、送電制御装置10は、起動制御部101と、高周波インバータ回路102と、異物検出部103と、通信部105と、送電制御部104とを備えるものとしたが、当該構成は必須ではない。送電制御装置10は、少なくとも、送電部1042と、アンテナ決定部1043を備えるようになっていればよい。
また、以上の実施の形態2では、送電装置1aにおいて、複数の送信アンテナ11それぞれに対応して、図2Bに示したような送電制御装置10を備えるものとしたが、これは一例に過ぎない。実施の形態2では、送電装置1aにおいて、複数の送信アンテナ11それぞれに対応して、少なくとも、高周波インバータ回路102、起動制御部101、送電部1042、応答受信部1051、アンテナ決定部1043、および、アンテナ制御部1041が備えられるようになっていればよい。
また、以上の実施の形態1および実施の形態2では、ユーザがスイッチ3をONにすると、当該スイッチ3の動作に連動して、送電制御装置10が、以上で説明した送信アンテナ11の起動等の処理を開始するものとした。しかしこれは一例に過ぎず、例えば、実施の形態1および実施の形態2において、ユーザがスイッチ3をOFFにすると、当該スイッチ3の動作に連動して、送電制御装置10が送信アンテナ11の起動等の処理を開始するようにしてもよい。また、例えば、実施の形態1および実施の形態2において、ユーザがスイッチ3をONにした場合、および、OFFにした場合の両方の場合に、当該スイッチ3の動作に連動して、送電制御装置10が送信アンテナ11の起動等の処理を開始するようにしてもよい。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
この発明に係る送電制御装置は、非接触給電システムにおいて、送電装置から給電される受電機器が設置されていないエリアへの不要な電磁波の放射を低減することができることができるため、例えば、複数の受電機器が設置され得る構造物における非接触給電システムで使用される送電制御装置に適用することができる。
1,1a 送電装置、2 受電機器、2a テレビ、2b 電気スタンド、3 スイッチ、10 送電制御装置、11 送信アンテナ、101 起動制御部、102 高周波インバータ回路、103 異物検出部、104 送電制御部、1041 アンテナ制御部、1042 送電部、1043 アンテナ決定部、105 通信部、1051 応答受信部、1052 エラー通知部、21 受電装置、211 受信アンテナ、22 通信部、221 応答送信部、222 エラー受信部、23 出力部、24 制御部、601 処理回路、602 HDD、603 入力インタフェース装置、604 出力インタフェース装置、1000 非接触給電システム。

Claims (14)

  1. 照明スイッチと連動し、前記照明スイッチが操作されると、建築物を構成する構造物に設置された複数の送信アンテナへの電力供給を開始する送電部と、
    前記電力供給が開始された前記複数の送信アンテナのうち、当該送信アンテナによる非接触給電が開始された受電機器から送信された応答信号に応じて、前記送電部からの前記電力供給を継続させる送電対象送信アンテナを決定するアンテナ決定部
    とを備えた非接触給電用の送電制御装置。
  2. 前記照明スイッチの操作に連動して起動信号を出力する起動制御部を備え、
    前記送電部は、前記起動制御部が前記起動信号を出力すると、前記複数の送信アンテナへの前記電力供給を開始する
    ことを特徴とする請求項1記載の非接触給電用の送電制御装置。
  3. 前記電力供給が開始された前記複数の送信アンテナのうち、いずれかの送信アンテナによる非接触給電が開始された受電機器が送信した応答信号を受信する応答受信部を備え、 前記アンテナ決定部は、前記応答受信部が前記応答信号を受信した場合、当該応答信号に応じて、前記送電対象送信アンテナを決定する
    ことを特徴とする請求項1記載の非接触給電用の送電制御装置。
  4. 前記送電部に、前記アンテナ決定部が決定した前記送電対象送信アンテナへの前記電力供給を継続させ、前記送電対象送信アンテナ以外の送信アンテナに対する前記電力供給を停止させるアンテナ制御部
    を備えた請求項1記載の非接触給電用の送電制御装置。
  5. 前記起動制御部は、前記照明スイッチがONまたはOFFにされたことによって前記起動信号を出力する
    ことを特徴とする請求項2記載の非接触給電用の送電制御装置。
  6. 前記アンテナ決定部は、
    前記送電部による前記送信アンテナへの前記電力供給の状態に基づいて、前記送電対象送信アンテナを決定する
    ことを特徴とする請求項1記載の非接触給電用の送電制御装置。
  7. 前記送電部が前記送電対象送信アンテナへの前記電力供給を行っている状態において、前記送電対象送信アンテナへの前記電力供給の状態に基づいて、前記送信アンテナと、いずれかの送信アンテナによる非接触給電が開始された受電機器が備える受信アンテナとの間に存在する異物を検出する異物検出部を備え、
    前記アンテナ制御部は、
    前記異物検出部が前記異物を検出した場合、前記送電部に対して、前記送電対象送信アンテナへの前記電力供給を停止させる
    ことを特徴とする請求項4記載の非接触給電用の送電制御装置。
  8. 前記アンテナ制御部は、
    前記送電部に、前記送電対象送信アンテナへの前記電力供給を行わせると、
    再び前記照明スイッチが操作されるまで、前記送電対象送信アンテナへの前記電力供給を行わせる状態を継続するとともに、前記送電対象送信アンテナ以外の送信アンテナへの前記電力供給を停止させた状態を継続する
    ことを特徴とする請求項4記載の非接触給電用の送電制御装置。
  9. 前記アンテナ制御部は、
    前記送電部が前記複数の送信アンテナへの前記電力供給を開始する際、前記アンテナ決定部が既に前記送電対象送信アンテナに決定した送信アンテナが存在する場合、当該送電対象送信アンテナを除く送信アンテナへの前記電力供給を開始させる
    ことを特徴とする請求項4記載の非接触給電用の送電制御装置。
  10. 送電部が、照明スイッチと連動し、前記照明スイッチが操作されると、建築物を構成する構造物に設置された複数の送信アンテナへの電力供給を開始するステップと、
    アンテナ決定部が、前記電力供給が開始された前記複数の送信アンテナのうち、当該送信アンテナによる非接触給電が開始された受電機器から送信された応答信号に応じて、前記送電部からの前記電力供給を継続させる送電対象送信アンテナを決定するステップ
    とを備えた非接触給電用の送電制御方法。
  11. 建築物を構成する構造物に設置され、受信アンテナに対して非接触で給電可能な複数の送信アンテナと、
    照明スイッチと連動し、前記照明スイッチが操作されると、前記複数の送信アンテナへの電力供給を開始する送電部と、
    前記電力供給が開始された前記複数の送信アンテナのうち、当該送信アンテナによる非接触給電が開始された受電機器から送信された応答信号に応じて、前記送電部からの前記電力供給を継続させる送電対象送信アンテナを決定するアンテナ決定部を有する送電制御装置
    とを備えた非接触給電用の送電装置。
  12. 前記複数の送信アンテナそれぞれに対応する前記送電制御装置を備えた
    ことを特徴とする請求項11記載の非接触給電用の送電装置。
  13. 受信アンテナを有する受電装置と、
    建築物を構成する構造物に設置され、前記受信アンテナに対して非接触で給電可能な複数の送信アンテナと、
    照明スイッチと連動し、前記照明スイッチが操作されると、前記複数の送信アンテナへの電力供給を開始する送電部と、
    前記電力供給が開始された前記複数の送信アンテナのうち、当該送信アンテナによる非接触給電が開始された受電機器から送信された応答信号に応じて、前記送電部からの前記電力供給を継続させる送電対象送信アンテナを決定するアンテナ決定部を有する送電制御装置
    とを備えた非接触給電システム。
  14. 前記送信アンテナは、
    共振型非接触給電方式によって、受電機器に対する非接触給電を行うための送信アンテナである
    ことを特徴とする請求項13記載の非接触給電システム。
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