JP6687017B2 - 装置 - Google Patents

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Description

本開示は、装置に関する。
LTE(Long Term Evolution)/LTE−A(Advanced)に続く第5世代(5G)移動体通信システムの無線アクセス技術(Radio Access Technology:RAT)として、非直交多元接続(Non-Orthogonal Multiple Access)が注目されている。LTEにおいて採用されているOFDMA(Orthogonal Frequency-Division Multiple Access)及びSC−FDMA(Single-Carrier Frequency-Division Multiple Access)では、無線リソース(例えば、リソースブロック)は、重複なくユーザに割り当てられる。これらの方式は、直交多元接続と呼ばれ得る。一方、非直交多元接続では、無線リソースは、重複してユーザに割り当てられる。非直交多元接続では、ユーザの信号が互いに干渉するが、受信側における高精度な復号処理によりユーザごとの信号が取り出される。非直交多元接続は、理論的には、直交多元接続よりも高いセル通信容量を実現することが可能である。
非直交多元接続に分類される無線アクセス技術の1つとして、SPC(Superposition Coding)多重化/多元接続が挙げられる。SPCは、異なる電力が割り当てられた信号を少なくとも一部が重複する周波数及び時間の無線リソース上で多重化する方式である。受信側では、同一の無線リソース上で多重化された信号の受信/復号のために、干渉除去(Interference Cancellation)及び/又は繰返し検出などが行われる。
例えば、特許文献1及び2には、SPC又はSPCに準ずる技術として、適切な復調/復号を可能にする振幅(又は電力)の設定の手法が開示されている。また、例えば、特許文献3には、多重化された信号を受信するためのSIC(Successive Interference Cancellation)の高度化の手法が開示されている。
特開2003−78419号公報 特開2003−229835号公報 特開2013−247513号公報
例えば、SPCを用いて多重化される複数の電力レイヤでは、同様にフェージング(例えば、周波数選択性及び/又は時間選択性のフェージング)が発生する。そのため、特定の無線リソース(例えば、周波数リソース及び/又は時間リソース)について、上記複数の電力レイヤの信号(干渉信号及び所望信号)の復号の精度が下がる。さらに、干渉信号の復号の精度の低下に伴い、上記特定の無線リソースについて干渉除去の精度も悪くなり、残留干渉が大きくなる。このように、上記特定の無線リソースについて、残留干渉が大きくなり、且つ、所望信号の復号の精度自体が下がるので、所望信号を正しく復号することが困難になり得る。
そこで、電力割当てを用いた多重化/多元接続が行われる場合に所望信号の復号の精度をより高くすることを可能にする仕組みが提供されることが望ましい。
本開示によれば、電力割当てを用いて多重化される複数の電力レイヤの送信信号系列を生成する第1送信処理部と、上記複数の電力レイヤのうちの1つ以上の電力レイヤの各々について、電力レイヤに対応するインタリーバ、スクランブラ又は位相係数を使用して当該電力レイヤの送信信号系列を処理する第2送信処理部と、を備える装置が提供される。
また、本開示によれば、電力割当てを用いて多重化される複数の電力レイヤのうちの少なくとも1つの電力レイヤの各々に対応するデインタリーバ、デスクランブラ又は位相係数を取得する取得部と、上記少なくとも1つの電力レイヤの各々に対応する上記デインタリーバ、上記デスクランブラ又は上記位相係数を使用して、受信処理を行う受信処理部と、を備える装置が提供される。
以上説明したように本開示によれば、電力割当てを用いた多重化/多元接続が行われる場合に復号の精度をより高くすることが可能になる。なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記効果とともに、又は上記効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、又は本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
SPCをサポートする送信装置における処理の一例を説明するための第1の説明図である。 SPCをサポートする送信装置における処理の一例を説明するための第2の説明図である。 干渉除去を行う受信装置における処理の一例を説明するための説明図である。 SPCを用いた多重化の一例を説明するための第1の説明図である。 SPCを用いた多重化の一例を説明するための第2の説明図である。 フェージングと残留干渉の一例を説明するための説明図である。 本開示の実施形態に係るシステムの概略的な構成の一例を示す説明図である。 同実施形態に係る基地局の構成の一例を示すブロック図である。 同実施形態に係る端末装置の構成の一例を示すブロック図である。 電力レイヤへの電力割当ての一例を説明するための説明図である。 第1の実施形態に係る信号の復号の例を説明するための第1の説明図である。 第1の実施形態に係る信号の復号の例を説明するための第2の説明図である。 第1の実施形態に係る信号の復号の例を説明するための第3の説明図である。 第1の実施形態に係る信号の復号の例を説明するための第4の説明図である。 インタリービングに関する第1のシミュレーションの結果を説明するための説明図である。 インタリービングに関する第2のシミュレーションの結果を説明するための説明図である。 第1の実施形態に係る基地局の送信処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る端末装置の受信処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。 非SPC用の復号処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。 SPC用の復号処理の概略的な流れの第1の例を示すフローチャートである。 対象レイヤについての非SPC用の復号処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。 対象レイヤについての干渉信号レプリカ生成処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。 SPC用の復号処理の概略的な流れの第2の例を示すフローチャートである。 並列復号処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。 干渉信号レプリカ生成処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。 基地局から端末装置への通知を含む処理の概略的な流れの第1の例を示すシーケンス図である。 基地局から端末装置への通知を含む処理の概略的な流れの第2の例を示すシーケンス図である。 基地局から端末装置への通知を含む処理の概略的な流れの第3の例を示すシーケンス図である。 空間レイヤ及び電力レイヤの多重化の第1の例を説明するための説明図である。 空間レイヤ及び電力レイヤの多重化の第2の例を説明するための説明図である。 第1の実施形態の第1の変形例に係る多重化決定処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。 他の選択処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。 第1の実施形態の第1の変形例に係る送信電力決定処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。 第1の実施形態の第1の変形例に係る基地局の送信処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。 チャネル変動の周波数方向へのシフトの例を説明するための説明図である。 第2の実施形態に係る基地局の送信処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る端末装置の受信処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。 空間多重化及び電力割当てを用いた多重化の組合せのケースにおける処理の例を説明するための説明図である。 eNBの概略的な構成の第1の例を示すブロック図である。 eNBの概略的な構成の第2の例を示すブロック図である。 スマートフォンの概略的な構成の一例を示すブロック図である。 カーナビゲーション装置の概略的な構成の一例を示すブロック図である。
以下に添付の図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する要素を、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合もある。例えば、実質的に同一の機能構成を有する複数の要素を、必要に応じて端末装置200A、200B及び200Cのように区別する。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。例えば、端末装置200A、200B及び200Cを特に区別する必要が無い場合には、単に端末装置200と称する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.SPC
2.技術的課題
3.通信システムの概略的な構成
4.各装置の構成
4.1.基地局の構成
4.2.端末装置の構成
5.第1の実施形態
5.1.技術的特徴
5.2.処理の流れ
5.3.第1の変形例
5.4.第2の変形例
6.第2の実施形態
6.1.技術的特徴
6.2.処理の流れ
6.3.変形例
7.応用例
7.1.基地局に関する応用例
7.2.端末装置に関する応用例
8.まとめ
<<1.SPC>>
図1〜図3を参照して、SPCの処理及び信号を説明する。
(1)各装置における処理
(a)送信装置における処理
図1及び図2は、SPCをサポートする送信装置における処理の一例を説明するための説明図である。図1を参照すると、例えば、ユーザA、ユーザB及びユーザCの各々のビットストリーム(例えば、トランスポートブロック)が処理される。これらのビットストリームの各々について、いくつかの処理(例えば、図2に示されるような)CRC(Cyclic Redundancy Check)符号化、FEC(Forward Error Correction)符号化、レートマッチング及びスクランブリング/インタリービング)が行われ、その後変調が行われる。そして、レイヤマッピング、電力割当て、プリコーディング、SPC多重、リソースエレメントマッピング、IDFT(Inverse Discrete Fourier Transform)/IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)、CP(Cyclic Prefix)挿入、並びに、デジタルからアナログ及びRF(Radio Frequency)への変換などが行われる。
とりわけ、電力割当てにおいて、ユーザA、ユーザB及びユーザCの各々の信号に電力が割り当てられ、SPC多重化において、ユーザA、ユーザB及びユーザCの信号が多重化される。
(b)受信装置における処理
図3は、干渉除去を行う受信装置における処理の一例を説明するための説明図である。図3を参照すると、例えば、RF及びアナログからデジタルへの変換、CP除去(removal)、DFT(Discrete Fourier Transform)/FFT(Fast Fourier Transform)、並びに、ジョイント干渉除去、等化及び復号などが行われる。その結果、ユーザA、ユーザB及びユーザCの各々のビットストリーム(例えば、トランスポートブロック)が得られる。
(2)送信信号及び受信信号
(a)ダウンリンク
次に、SPCが採用される場合のダウンリンクの送信信号及び受信信号を説明する。ここでは、HetNet(Heterogeneous Network)又はSCE(Small Cell Enhancement)などのマルチセルシステムを想定する。
対象のユーザuが接続するセルのインデックスをiで表し、当該セルに対応する基地局の送信アンテナの数をNTX,iで表す。当該送信アンテナの各々は、送信アンテナポートとも呼ばれ得る。セルiからユーザuへの送信信号は、以下のようにベクトル形式で表されることが可能である。
Figure 0006687017
Figure 0006687017
Figure 0006687017
Figure 0006687017
上述した式において、NSS,uは、ユーザuについての空間送信ストリーム数である。基本的には、NSS,uは、NTX,i以下の正の整数である。ベクトルxi,uは、ユーザuへの空間ストリーム信号である。このベクトルの各要素は、基本的には、PSK(Phase Shift Keying)又はQAM(Quadrature Amplitude Modulation)などのデジタル変調シンボルに相当する。行列Wi,uは、ユーザuについてのプリコーディング行列(Precoding Matrix)である。この行列内の要素は、基本的には複素数であるが、実数であってもよい。
行列Pi,uは、セルiにおけるユーザuのための電力割当て係数行列である。この行列では、各要素が正の実数であることが望ましい。なお、この行列は、以下のような対角行列(即ち、対角成分以外が0である行列)であってもよい。
Figure 0006687017
空間ストリームについて適応的な電力割当てが行われない場合には、行列Pi,uの代わりに、スカラ値Pi,uが用いられてもよい。
セルiには、ユーザuのみではなく他のユーザvも存在し、他のユーザvの信号si,vも、同一の無線リソースで送信される。これらの信号は、SPCを用いて多重化される。多重化後のセルiからの信号sは、以下のように表される。
Figure 0006687017
上述した式において、Uは、セルiにおいて多重化されるユーザの集合である。ユーザuのサービングセル以外のセルj(ユーザuにとっての干渉源となるセル)でも、同様に送信信号sが生成される。ユーザ側では、このような信号が干渉として受信される。ユーザuの受信信号rは、以下のように表されることが可能である。
Figure 0006687017
Figure 0006687017
Figure 0006687017
上述した式において、行列Hu,iは、セルi及びユーザuについてのチャネル応答行列である。行列Hu,iの各要素は、基本的には複素数である。ベクトルnは、ユーザuの受信信号rに含まれる雑音である。例えば、当該雑音は、熱雑音、及び他のシステムからの干渉などを含む。雑音の平均電力は、以下のように表される。
Figure 0006687017
受信信号rは、以下のように、所望信号と他の信号とにより表されることも可能である。
Figure 0006687017
上述した式において、右辺の第1項は、ユーザuの所望信号、第2項は、ユーザuのサービングセルi内の干渉(セル内干渉(intra-cell interference)、又は、マルチユーザ干渉若しくはマルチアクセス干渉などと呼ばれる)、第3項は、セルi以外のセルからの干渉(セル間干渉(inter-cell interference)と呼ばれる)である。
なお、直交多元接続(例えば、OFDMA又はSC−FDMA)などが採用される場合には、受信信号は、以下のように表されることが可能である。
Figure 0006687017
直交多元接続では、セル内干渉がなく、また、他のセルjにおいても他のユーザvの信号が同一の無線リソースにおいて多重化されない。
(b)アップリンク
次に、SPCが採用される場合のアップリンクの送信信号及び受信信号を説明する。ここでは、HetNet又はSCEなどのマルチセルシステムを想定する。なお、信号などを表す記号として、ダウンリンクについて用いられた記号を流用する。
セルiにおいてユーザuが送信する送信信号は、以下のようにベクトル形式で表されることが可能である。
Figure 0006687017
Figure 0006687017
Figure 0006687017
Figure 0006687017
上述した式において、送信アンテナ数は、ユーザの送信アンテナの数NTX,uである。セルiにおけるユーザuのための電力割当て係数行列である行列Pi,uは、ダウンリンクのケースと同様に、対角行列であってもよい。
アップリンクでは、ユーザ内で、当該ユーザの信号と他のユーザの信号とを多重化することはないので、セルiの基地局の受信信号は、以下のように表されることが可能である。
Figure 0006687017
Figure 0006687017
Figure 0006687017
ダウンリンクのケースとは異なり、アップリンクのケースでは、基地局は、セル内の複数のユーザからの信号を全て復号することが必要であるという点に留意すべきである。さらに、チャネル応答行列がユーザによって異なるという点も留意が必要である。
とりわけ、セルi内のアップリンク信号の中でも、ユーザuにより送信される信号に着目すると、受信信号は、以下のように表されることが可能である。
Figure 0006687017
上述した式において、右辺の第1項は、ユーザuの所望信号、第2項は、ユーザuのサービングセルi内の干渉(セル内干渉、又は、マルチユーザ干渉若しくはマルチアクセス干渉などと呼ばれる)、第3項は、セルi以外のセルからの干渉(セル間干渉と呼ばれる)である。
なお、直交多元接続(例えば、OFDMA又はSC−FDMA)などが採用される場合には、受信信号は、以下のように表されることが可能である。
Figure 0006687017
直交多元接続では、セル内干渉がなく、また、他のセルjにおいても他のユーザvの信号が同一の無線リソースにおいて多重化されない。
<<2.技術的課題>>
続いて、図4〜図6を参照して、本開示の実施形態に係る技術的課題を説明する。
例えば、SPCを用いて多重化される複数の電力レイヤでは、同様にフェージング(例えば、周波数選択性及び/又は時間選択性のフェージング)が発生する。そのため、特定の無線リソース(例えば、周波数リソース及び/又は時間リソース)について、上記複数の電力レイヤの信号(干渉信号及び所望信号)の復号の精度が下がる。さらに、干渉信号の復号の精度の低下に伴い、上記特定の無線リソースについて干渉除去の精度も悪くなり、残留干渉が大きくなる。このように、上記特定の無線リソースについて、残留干渉が大きくなり、且つ、所望信号の復号の精度自体が下がるので、所望信号を正しく復号することが困難になり得る。以下、この点について図4〜図6を参照して具体例を説明する。
図4及び図5は、SPCを用いた多重化の一例を説明するための説明図である。図4を参照すると、基地局10、端末装置20A及び端末装置20Bが示されている。例えば、基地局10は、電力レイヤ0及び電力レイヤ1を多重化し、電力レイヤ0で端末装置20Aへの信号を送信し、電力レイヤ1で端末装置20Bへの信号を送信する。さらに、図5を参照すると、電力レイヤ0(端末装置20Aに対応する電力レイヤ)に割り当てられる電力Pと、電力レイヤ1(端末装置20Bに対応する電力レイヤ)に割り当てられる電力Pとが示されている。例えば、このように、基地局100からより近い端末装置20A(即ち、パスロスが小さい端末装置)に対応する電力レイヤ0に、より小さい電力が割り当てられる。また、基地局100からより離れた端末装置20B(即ち、パスロスが大きい端末装置)に対応する電力レイヤ1に、より大きい電力が割り当てられる。なお、端末装置20Aが、指向性ビームのメインローブに入っている端末装置であり、端末装置20Bが、指向性ビームのメインローブから外れた端末装置であってもよい。
図6は、フェージングと残留干渉の一例を説明するための説明図である。図6を参照すると、端末装置20Aにおける電力レイヤ0の受信電力31(即ち、所望信号の受信電力)と、端末装置20Aにおける電力レイヤ1の受信電力33(即ち、干渉信号の受信電力)とが示されている。電力レイヤ0及び電力レイヤ1では、無線リソース37A、37B、37C、37Dにおいて大きなフェージングが発生する。そのため、無線リソース37A、37B、37C、37Dについて、電力レイヤ1の信号(即ち、干渉信号)の復号においてバースト誤りが発生し、電力レイヤ1の信号の復号の精度が低くなる。さらに、無線リソース37A、37B、37C、37Dについて、電力レイヤ1の信号の復号の精度の低下に伴い、干渉除去の精度も悪くなり、残留干渉35が大きくなる。また、無線リソース37A、37B、37C、37Dについて、電力レイヤ1の信号(即ち、干渉信号)と同様に、電力レイヤ0の信号(即ち、所望信号)の復号の精度が低くなる。このように、無線リソース37A、37B、37C、37Dについて、残留干渉35が大きくなり、且つ、電力レイヤ0の信号(即ち、所望信号)の復号の精度が下がることに起因して、電力レイヤ0の信号(即ち、所望信号)を正しく復号することが困難になり得る。
そこで、電力割当てを用いた多重化/多元接続が行われる場合に復号の精度をより高くすることを可能にする仕組みが提供されることが望ましい。
<<3.システムの概略的な構成>>
続いて、図7を参照して、本開示の実施形態に係るシステム1の概略的な構成を説明する。図7は、本開示の実施形態に係るシステム1の概略的な構成の一例を示す説明図である。図7を参照すると、システム1は、基地局100及び端末装置200を含む。ここでは、端末装置200は、ユーザとも呼ばれる。当該ユーザは、ユーザ機器(User Equipment:UE)とも呼ばれ得る。ここでのUEは、LTE又はLTE−Aにおいて定義されているUEであってもよく、より一般的に通信機器を意味してもよい。
(1)基地局100
基地局100は、セルラーシステム(又は移動体通信システム)の基地局である。基地局100は、基地局100のセル101内に位置する端末装置(例えば、端末装置200)との無線通信を行う。例えば、基地局100は、端末装置へのダウンリンク信号を送信し、端末装置からのアップリンク信号を受信する。
(2)端末装置200
端末装置200は、セルラーシステム(又は移動体通信システム)において通信可能である。端末装置200は、セルラーシステムの基地局(例えば、基地局100)との無線通信を行う。例えば、端末装置200は、基地局からのダウンリンク信号を受信し、基地局へのアップリンク信号を送信する。
(3)多重化/多元接続
とりわけ本開示の実施形態では、基地局100は、非直交多元接続により、複数の端末装置との無線通信を行う。より具体的には、基地局100は、電力割当てを用いた多重化/多元接続により、複数の端末装置との無線通信を行う。例えば、基地局100は、SPCを用いた多重化/多元接続により、複数の端末装置との無線通信を行う。
例えば、基地局100は、ダウンリンクにおいて、SPCを用いた多重化/多元接続により、複数の端末装置との無線通信を行う。より具体的には、例えば、基地局100は、複数の端末装置への信号を、SPCを用いて多重化する。この場合に、例えば、端末装置200は、所望信号(即ち、端末装置200への信号)を含む多重化信号から、干渉として1つ以上の他の信号を除去し、上記所望信号を復号する。
なお、基地局100は、ダウンリンクの代わりに、又はダウンリンクとともに、アップリンクにおいて、SPCを用いた多重化/多元接続により、複数の端末装置との無線通信を行ってもよい。この場合に、基地局100は、当該複数の端末装置により送信される信号を含む多重化信号から、当該信号の各々を復号してもよい。
<<4.各装置の構成>>
続いて、図8及び図9を参照して、本開示の実施形態に係る基地局100及び端末装置200の構成を説明する。
<4.1.基地局の構成>
まず、図8を参照して、本開示の実施形態に係る基地局100の構成の一例を説明する。図8は、本開示の実施形態に係る基地局100の構成の一例を示すブロック図である。図8を参照すると、基地局100は、アンテナ部110、無線通信部120、ネットワーク通信部130、記憶部140及び処理部150を備える。
(1)アンテナ部110
アンテナ部110は、無線通信部120により出力される信号を電波として空間に放射する。また、アンテナ部110は、空間の電波を信号に変換し、当該信号を無線通信部120へ出力する。
(2)無線通信部120
無線通信部120は、信号を送受信する。例えば、無線通信部120は、端末装置へのダウンリンク信号を送信し、端末装置からのアップリンク信号を受信する。
(3)ネットワーク通信部130
ネットワーク通信部130は、情報を送受信する。例えば、ネットワーク通信部130は、他のノードへの情報を送信し、他のノードからの情報を受信する。例えば、上記他のノードは、他の基地局及びコアネットワークノードを含む。
(4)記憶部140
記憶部140は、基地局100の動作のためのプログラム及び様々なデータを一時的に又は恒久的に記憶する。
(5)処理部150
処理部150は、基地局100の様々な機能を提供する。処理部150は、第1送信処理部151、第2送信処理部153、第3送信処理部155及び通知部157を含む。なお、処理部150は、これらの構成要素以外の他の構成要素をさらに含み得る。即ち、処理部150は、これらの構成要素の動作以外の動作も行い得る。
第1送信処理部151、第2送信処理部153、第3送信処理部155及び通知部157の動作は、後に詳細に説明する。
<4.2.端末装置の構成>
まず、図9を参照して、本開示の実施形態に係る端末装置200の構成の一例を説明する。図9は、本開示の実施形態に係る端末装置200の構成の一例を示すブロック図である。図9を参照すると、端末装置200は、アンテナ部210、無線通信部220、記憶部230及び処理部240を備える。
(1)アンテナ部210
アンテナ部210は、無線通信部220により出力される信号を電波として空間に放射する。また、アンテナ部210は、空間の電波を信号に変換し、当該信号を無線通信部220へ出力する。
(2)無線通信部220
無線通信部220は、信号を送受信する。例えば、無線通信部220は、基地局からのダウンリンク信号を受信し、基地局へのアップリンク信号を送信する。
(3)記憶部230
記憶部230は、端末装置200の動作のためのプログラム及び様々なデータを一時的に又は恒久的に記憶する。
(4)処理部240
処理部240は、端末装置200の様々な機能を提供する。処理部240は、情報取得部241及び受信処理部243を含む。なお、処理部240は、これらの構成要素以外の他の構成要素をさらに含み得る。即ち、処理部240は、これらの構成要素の動作以外の動作も行い得る。
情報取得部241及び受信処理部243の動作は、後に詳細に説明する。
<<5.第1の実施形態>>
続いて、図10〜図34を参照して、第1の実施形態を説明する。
<5.1.技術的特徴>
まず、図10〜図16を参照して、第1の実施形態に係る技術的特徴を説明する。
(1)電力レイヤインタリービング
基地局100(第1送信処理部151)は、電力割当てを用いて多重化される複数の電力レイヤの送信信号系列を生成する。そして、基地局100(第2送信処理部153)は、上記複数の電力レイヤのうちの1つ以上の電力レイヤの各々について、電力レイヤに対応するインタリーバを使用して当該電力レイヤの送信信号系列を処理する。より具体的には、基地局100(第2送信処理部153)は、上記電力レイヤに対応する上記インタリーバを使用して上記電力レイヤの上記送信信号系列をインタリーブする。
端末装置200(情報取得部241)は、上記複数の電力レイヤのうちの少なくとも1つの電力レイヤの各々に対応するデインタリーバを取得する。そして、端末装置200(受信処理部241)は、上記少なくとも1つの電力レイヤの各々に対応する上記デインタリーバを使用して、受信処理を行う。
なお、本明細書において。「電力レイヤを多重化する」という表現は、「電力レイヤの信号を多重化する」ことと同義である。
(a)電力割当てを用いた多重化
例えば、上記複数の電力レイヤは、SPCを用いて多重化される電力レイヤである。
(b)送信信号系列の生成
例えば、上記送信信号系列は、符号化ビット系列(即ち、符号化されたビット系列)である。基地局100(第1送信処理部151)は、上記複数の電力レイヤの符号化ビット系列を生成する。
具体的には、例えば、第1送信処理部151は、上記複数の電力レイヤの各々について、(例えば図2に示されるような)CRC符号化、FEC符号化及び/又はレートマッチングなどを行うことにより、電力レイヤの符号化ビット系列を生成する。
(c)電力レイヤに対応するインタリーバ
(c−1)第1の例:ユーザに固有のインタリーバ
第1の例として、上記電力レイヤの上記送信信号系列は、ユーザ(即ち、端末装置200)への送信信号系列であり、上記電力レイヤに対応するインタリーバは、上記ユーザに固有のインタリーバである。1ユーザに2つ以上の電力レイヤが割り当てられる(即ち、2つ以上のレイヤの送信信号系列が同じユーザへの送信信号系列である)ことはなく、1ユーザには1つの電力レイヤのみが割り当てられる。
例えば、上記ユーザに固有の上記インタリーバは、上記ユーザの識別情報に基づいて生成される。当該識別情報は、上記ユーザのRNTI(Radio Network Temporary Identifier)であってもよい。上記ユーザに固有の上記インタリーバは、DI(Deterministic Interleaver)であってもよく、LCI(Linear Congruential Interleaver)であってもよい。当然ながら、上記識別情報及び上記ユーザに固有の上記インタリーバは、これらの例に限定されない。
これにより、例えば、端末装置200は電力レイヤに関する情報(例えば、電力レイヤのインデックス)なしにインタリーバを取得することが可能になる。
(c−2)第2の例:電力レイヤに固有のインタリーバ
第2の例として、上記電力レイヤに対応する上記インタリーバは、上記電力レイヤに固有のインタリーバであってもよい。上記電力レイヤに固有のインタリーバは、(例えば、上記ユーザにより)上電力レイヤに関する情報(例えば、電力レイヤのインデックス、あるいは個別の電力レイヤに対応するRNTI)に基づいて生成されてもよい。
これにより、例えば、端末装置200は各電力レイヤのインタリーバを容易に取得することが可能になる。
(c−3)その他
上記レイヤに対応する上記インタリーバは、ユーザが属するセルID、ユーザのID、ユーザのRNTI、電力レイヤインデックス、空間レイヤインデックス及び/又は時間インデックス(例えば、サブフレーム番号など)などに基づいて決定されてもよい。
あるいは、上記レイヤに対応する上記インタリーバは、インタリーブパターンを示すための独立のインデックスに基づいて決定されてもよく、基地局100は、当該独立のインデックスをユーザ(端末装置200)に通知してもよい。
(d)1つ以上の電力レイヤ
(d−1)第1の例
例えば、上記1つ以上の電力レイヤ(即ち、インタリービングの対象となる電力レイヤ)は、上記複数の電力レイヤのうちの、所定数の電力レイヤ以外の電力レイヤである。例えば、当該所定数の電力レイヤは、1つの電力レイヤである。即ち、基地局100(第2送信処理部153)は、上記複数の電力レイヤのうちの、上記所定数の電力レイヤ(例えば、上記1つの電力レイヤ)以外の電力レイヤの各々について、電力レイヤに対応するインタリーバを使用して当該電力レイヤの送信信号系列をインタリーブする。
−電力レイヤに割り当てられる電力
例えば、上記所定数の電力レイヤ(例えば、上記1つの電力レイヤ)は、上記1つ以上の電力レイヤよりも大きい送信電力を割り当てられる電力レイヤである。即ち、基地局100(第3送信処理部155)は、上記所定数の電力レイヤ(例えば、上記1つの電力レイヤ)により大きい送信電力を割り当て、上記1つ以上の電力レイヤにより小さい送信電力を割り当てる。以下、この点について図10を参照して具体例を説明する。
図10は、電力レイヤへの電力割当ての一例を説明するための説明図である。図10を参照すると、SPCを用いて多重化されるN個の電力レイヤ(電力レイヤ0〜電力レイヤN−1)が示されている。基地局100は、電力レイヤ1〜N−1の電力P〜PN−1よりも大きい電力Pを電力レイヤ0に割り当てる。また、基地局100は、電力レイヤ1〜N−1の送信信号系列をインタリーブするが、電力レイヤ0の送信信号系列をインタリーブしない。
例えば、上記1つの電力レイヤ(例えば、上記1つの電力レイヤ)の送信信号系列は、電力割当てを用いた多重化/多元接続(例えば、SPCを用いた多重化/多元接続)をサポートしていないレガシ端末への送信信号系列である。当該レガシ端末は、換言すると、干渉除去のケイパビリティを有しない端末装置である。
これにより、例えば、多重化信号に含まれる所望信号をレガシ端末が復号することが可能になる。即ち、周波数利用効率を上げつつ、後方互換性(backward compatibility)を担保することができる。
−端末装置200の動作
−−受信処理
上述したように、端末装置200は、上記複数の電力レイヤのうちの上記少なくとも1つの電力レイヤの各々に対応するデインタリーバを取得し、上記少なくとも1つの電力レイヤの各々に対応する上記デインタリーバを使用して受信処理を行う。
例えば、上記少なくとも1つの電力レイヤは、上記複数の電力レイヤうちの、上記所定数の電力レイヤ(即ち、インタリービングの対象外の電力レイヤ)以外の上記1つ以上の電力レイヤ(即ち、インタリービングの対象となる電力レイヤ)に含まれる。端末装置200(受信処理部243)は、上記所定数の電力レイヤ(即ち、インタリービングの対象外の電力レイヤ)の各々に対応するデインタリーバを使用することなく、受信処理を行う。
なお、上記所定数の電力レイヤが1つの電力レイヤである例を説明したが、当然ながら、上記所定数の電力レイヤはこの例に限定されない。上記所定数の電力レイヤは2つ以上の電力レイヤであってもよい。
−−インタリーバの使用の有無の判定
例えば、端末装置200(受信処理部243)は、上記複数の電力レイヤのうちの、電力レイヤに対応するインタリーバを使用して送信信号系列が処理される当該電力レイヤ(以下、「インタリービングレイヤ」と呼ぶ)を判定する。
例えば、端末装置200(受信処理部243)は、より大きい電力を割り当てられる所定数の電力レイヤ以外の電力レイヤを上記インタリービングレイヤとして判定する。
あるいは、後述するように、基地局100が、電力レイヤの送信信号系列についてのインタリーバの使用の有無を、端末装置200に通知してもよい。この場合に、端末装置200(受信処理部243)は、基地局100による通知情報に基づいて、上記インタリービングレイヤを判定してもよい。
(d−2)第2の例
上記1つ以上の電力レイヤ(即ち、インタリービングの対象となる電力レイヤ)は、上記複数の電力レイヤであってもよい。即ち、基地局100(第2送信処理部153)は、上記複数の電力レイヤの各々について、電力レイヤに対応するインタリーバを使用して当該電力レイヤの送信信号系列をインタリーブしてもよい。このように、全ての電力レイヤがインタリービングの対象であってもよい。
(e)インタリービングの効果
上述したインタリービングにより、例えば、電力割当てを用いた多重化/多元接続が行われる場合に復号の精度をより高くすることが可能になる。
より具体的には、例えば、干渉信号のインタリービングにより、フェージングの発生に起因するバースト誤りが抑えられる。そのため、干渉信号の復号の精度が高くなり、干渉除去の精度も高くなり、残留干渉が小さくなる。その結果、所望信号の復号の精度がより高くなり得る。また、例えば、所望信号のインタリービングによっても、フェージングの発生に起因するバースト誤りが抑えられ、所望信号の復号の精度が高くなる。
さらに、とりわけ、干渉信号のために使用されるインタリーバと、所望信号のために使用されるインタリーバとが異なるので、干渉除去のたびに、残留干渉が分散する。これにより、残留干渉が蓄積されず、所望信号の復号の精度がさらに高くなる。
図11〜図14を参照して具体例を説明する。図11〜図14は、第1の実施形態に係る信号の復号の例を説明するための説明図である。図11を参照すると、端末装置200Aにおける電力レイヤ0の受信電力31(即ち、所望信号の受信電力)と、端末装置200Aにおける電力レイヤ1の受信電力33(即ち、干渉信号の受信電力)とが示されている。電力レイヤ0及び電力レイヤ1では、無線リソース37A、37B、37C、37Dにおいて大きなフェージングが発生する。しかし、電力レイヤ1についてインタリービングが行われているので、デインタリービングが行われ、図12に示されるようにフェージングの影響は分散する。その結果、電力レイヤ1の信号(即ち、干渉信号)が、高い精度で復号され、干渉信号レプリカも、高い精度で生成される。そして、受信信号から当該干渉レプリカが減算され、図13に示されるように、残留干渉35が小さくなる。また、電力レイヤ0についてもインタリービングが行われているので、デインタリービングが行われ、図14に示されるようにフェージングの影響は分散する。また、電力レイヤ0についてのインタリービングと、電力レイヤ1についてのインタリービングとでは、異なるインタリーバが使用されるので、残留干渉35は、デインタリービングに応じて分散する。
なお、電力レイヤ間で同一のインタリーバが使用される場合には、干渉除去のたびに、残留干渉は分散せずに同様の箇所に蓄積されていくので、復号の精度が低くなり得る。
さらに、図15及び図16を参照して、インタリービングに関するシミュレーションの結果の例を説明する。
図15は、インタリービングに関する第1のシミュレーションの結果を説明するための説明図である。第1のシミュレーションでは、2つの電力レイヤが多重化され、一方の電力レイヤには、40%の電力が割り当てられ、他方の電力レイヤには、60%の電力が割り当てられる。図15には、当該第1のシミュレーションの結果として、上記一方のレイヤについての平均のSNR(Signal-to-Noise Ratio)と平均のブロック誤り率(Block Error Rate:BLER)との関係41、43が示されている。関係41は、インタリービングがない場合の関係であり、関係43は、インタリービングがある場合の関係である。インタリービングがない場合の関係41と、インタリービングがある場合の関係43とを比較すると、同じSNRでのBLERは、インタリービングがない場合よりも、インタリービングがある場合の方が低い。また、別の観点では、同じBLERを実現するために必要なSNRは、インタリービングがない場合よりも、インタリービングがある場合の方が低い。このように、インタリービングを行うことにより、復号の精度がより高くなる。
図16は、インタリービングに関する第2のシミュレーション結果を説明するための説明図である。第2のシミュレーションでは、2つの電力レイヤが多重化され、両方の電力レイヤに同じ電力(即ち、50%の電力)が割り当てられる。図16には、当該第2のシミュレーションの結果として、一方のレイヤについての平均のSNRと平均のBLERとの関係45、47が示されている。関係45は、インタリービングがない場合の関係であり、関係47は、インタリービングがある場合の関係である。インタリービングがない場合の関係45と、インタリービングがある場合の関係47とを比較すると、この例でも、同じSNRでのBLERは、インタリービングがない場合よりも、インタリービングがある場合の方が低い。また、別の観点では、同じBLERを実現するために必要なSNRは、インタリービングがない場合よりも、インタリービングがある場合の方が低い。このように、インタリービングを行うことにより、復号の精度がより高くなる。
図15及び図16を参照して、インタリービングに関するシミュレーション結果を説明したが、これらのシミュレーションで使用されたパラメータは、以下のとおりである。
Figure 0006687017
なお、インタリービングには、さらなる利点があり得る。図15及び図16の両方を参照すると、2つの電力レイヤの間の電力の差がより小さくなると、同じSNRでのBLERがより高くなる。これは、2つの電力レイヤの間の電力の差が小さくなると、干渉除去が困難になるからである。このような点を考慮すると、インタリービングを行うことにより、電力レイヤの間の電力の差が小さくてもある程度のBLERが実現されるので、インタリービングの導入により、電力割当てについての自由度が高まり得るし、スケジューリングの制限が緩和され得る。また、インタリービングを行うことにより、SNRがより低い環境でもSPC多重化/多元接続が適用され得るので、インタリービングの導入により、SPCが適用可能なエリアが広がり得る。
(2)端末装置への通知
(a)電力レイヤ
上述したように、基地局100(第2送信処理部153)は、上記複数の電力レイヤのうちの上記1つ以上の電力レイヤの各々について、電力レイヤに対応するインタリーバを使用して当該電力レイヤの送信信号系列をインタリーブする。
例えば、上記電力レイヤの上記送信信号系列は、ユーザ(即ち、端末装置200)への送信信号系列であり、基地局100(通知部157)は、上記電力レイヤを上記ユーザに通知する。これにより、例えば、上記ユーザは、上記ユーザへの信号が送信される電力レイヤを知ることが可能になる。
例えば、基地局100(通知部157)は、上記ユーザへのダウンリンク制御情報(Downlink Control Information:DCI)の中で、上記電力レイヤを上記ユーザに通知する。基地局100は、物理ダウンリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel:PDCCH)上で当該DCIを送信する。具体的な処理として、通知部157は、上記電力レイヤを示す、上記ユーザへのDCIを生成する。これにより、例えば、無線リソースの割当てのたびに、ユーザのための電力レイヤを動的に変更することが可能になる。
(b)電力レイヤ数
例えば、基地局100(通知部157)は、上記複数の電力レイヤについての電力レイヤ数を上記ユーザに通知する。即ち、基地局100(通知部157)は、多重化レイヤ数を上記ユーザに通知する。これにより、例えば、ユーザ(即ち、端末装置200)が干渉除去を行うことが可能になる。
例えば、基地局100(通知部157)は、上記ユーザへのDCI、上記ユーザへのシグナリングメッセージ、又はシステム情報の中で、上記電力レイヤ数を上記ユーザに通知する。例えば、上記シグナリグメッセージは、RRC(Radio Resource Control)メッセージであり、上記システム情報は、SIB(System Information Block)である。具体的な処理として、通知部157は、上記電力レイヤ数を示す、上記ユーザへのDCI、上記電力レイヤ数を示す、上記ユーザへのシグナリングメッセージ、又は、上記電力レイヤ数を示すシステム情報を生成する。
(c)インタリーバの使用の有無
基地局100(通知部157)は、上記ユーザへの上記送信信号系列(即ち、上記電力レイヤの送信信号系列)についてのインタリーバの使用の有無を、上記ユーザに通知してもよい。これにより、例えば、上記ユーザは、インタリーバの使用の有無をより容易に知ることが可能になる。
基地局100(通知部157)は、上記ユーザへのDCIの中で、上記使用の有無を上記ユーザに通知してもよい。具体的な処理として、通知部157は、上記使用の有無を示す、上記ユーザへのDCIを生成してもよい。これにより、例えば、無線リソースの割当てのたびに、インタリーバを使用するかを動的に変更することが可能になる。
なお、基地局100(通知部157)は、上記電力レイヤを含む上記複数の電力レイヤの各々の送信信号系列についてのインタリーバの使用の有無を、上記ユーザに通知してもよい。これにより、例えば、上記ユーザ(即ち、端末装置200)は、各電力レイヤについてのインタリーバの使用の有無を容易に知ることが可能になる。そのため、干渉除去がより容易になり得る。
(3)電力レイヤに割り当てられる送信電力
例えば、上記1つ以上の電力レイヤ(即ち、インタリービングの対象となる電力レイヤ)のうちの、より大きい送信電力を割り当てられる電力レイヤの送信信号系列は、より低い通信品質を伴うユーザへの送信信号系列である。また、上記1つ以上の電力レイヤのうちの、より小さい送信電力を割り当てられる電力レイヤの送信信号系列は、より高い通信品質を伴うユーザへの送信信号系列である。
例えば、基地局100(第3送信処理部155)は、電力レイヤの送信信号系列が、より低い通信品質を伴うユーザへの送信信号系列である場合に、当該電力レイヤにより大きい送信電力を割当てる。また、基地局100(第3送信処理部155)は、電力レイヤの送信信号系列が、より高い通信品質を伴うユーザへの送信信号系列である場合に、当該電力レイヤにより小さい送信電力を割当てる。
一例として、上記より低い通信品質は、より大きいパスロスであってもよく、上記より高い通信品質は、より小さいパスロスであってもよい。別の例として、上記より低い通信品質は、より小さいパスゲインであってもよく、上記より高い通信品質は、より大きいパスゲインであってもよい。さらに別の例として、上記より低い通信品質は、周波数効率がより低いCQI(Channel Quality Indicator)あるいは周波数効率がより低いMCS(Modulation and Coding Scheme)であってもよく、上記より高い通信品質は、周波数効率がより高いCQIあるいは周波数効率がより高いMCSであってもよい。さらに別の例として、上記より低い通信品質は、より低いSINR(Signal-to-Interference-plus-Noise Ratio)であってもよく、上記より高い通信品質は、より高いSINRであってもよい。なお、当然ながら、上記通信品質は、これらの例に限定されない。
これにより、例えば、より低い送信電力を割り当てられた電力レイヤの信号を復号するために、高機能な受信アルゴリズム(例えば、SICなど)をより高精度で動作させることが可能になる。
<5.2.処理の流れ>
次に、図17〜図28を参照して、第1の実施形態に係る処理の例を説明する。
(1)送信処理
図17は、第1の実施形態に係る基地局100の送信処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。
基地局100(第1送信処理部151)は、誤り訂正符号化及びレートマッチングを行うことにより、符号化ビット系列を生成する(S301)。
上記符号化ビット系列がSPCを用いて多重化され(S303:YES)、且つ、上記符号化ビット系列が、最大の電力が割り当てられる電力レイヤの符号化ビット系列ではない場合には(S305:NO)、基地局100(第2送信処理部153)は、電力レイヤに対応するインタリーバを使用して、(当該電力レイヤの)上記符号化ビット系列をインタリーブする(S307)。
そうでなければ(S303:NO、S305:YES)、スクランブリングが行われる場合に(S309:YES)、基地局100(例えば、第2送信処理部153)は、上記符号化ビット系列をスクランブルする(S311)。このように、インタリービングが行われない場合に、スクランブリングが行われ得る。
基地局100(第3送信処理部155)は、(インタリーブされた、又はスクランブルされた)符号化ビット系列についての他の処理(例えば、変調及び電力割当てなど)を行う(S313)。そして、処理は終了する。
(2)受信処理
(a)受信処理
図18は、第1の実施形態に係る端末装置200の受信処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。例えば、当該受信処理は、サブフレームごとに行われる。
端末装置200(受信処理部243)は、制御チャネル上で送信されるダウンリンク制御情報(DCI)を復号する(S321)。例えば、当該制御チャネルは、PDCCHである。
端末装置200に無線リソースが割当てられ(S323:YES)、且つ、SPCを用いた多重化が行われた場合には(S325:YES)、端末装置200は、SPC用の復号処理を行う(S360)。例えば、SPC用の当該復号処理は、干渉除去(Interference Cancellation:IC)、干渉抑圧(Interference Suppression:IS)、又は最尤復号(Maximum Likelihood Decoding:MLD)などである。そして、端末装置200(処理部240)は、ACK/NACKを基地局100へ送信する(S327)。そして、処理は終了する。
端末装置200に無線リソースが割当てられ(S323:YES)、且つ、SPCを用いた多重化が行われていない場合には(S325:NO)、端末装置200は、非SPC用の復号処理を行う(S340)。例えば、非SPC用の当該復号処理は、直交マルチアクセス(Orthogonal Multiple Access:OMA)用の復号処理である。そして、端末装置200(処理部240)は、ACK/NACKを基地局100へ送信する(S327)。そして、処理は終了する。
端末装置200に無線リソースが割当てられていない場合には(S323:NO)、処理は終了する。
(b)非SPC用の復号処理
図19は、非SPC用の復号処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。非SPC用の当該復号処理は、図18に示されるステップS340に相当する。
端末装置200(受信処理部243)は、基地局100により送信されるリファレンス信号に基づいてチャネル推定を行う(S341)。例えば、当該リファレンス信号は、CRS(Cell-specific Reference Signal)又はDM−RS(Demodulation Reference Signal)である。例えば、送信の際にプリコーディング行列が使用されていない(又はプリコーディング行列として特定の行列(例えば単位行列若しくは対角行列)が使用されている)場合には、端末装置200は、CRSに基づいてチャネル推定を行う。一方、送信の際に複数のプリコーディング行列の中から選択されたプリコーディング行列が使用されている場合には、端末装置200は、DM−RSに基づいてチャネル推定を行う。
端末装置200(受信処理部243)は、上記チャネル推定の結果に基づいて、チャネル等化重み及び/又は空間等化重みを生成し(S343)、当該チャネル等化重み及び/又は当該空間等化重みを使用して受信信号等化を行う(S345)。上記チャネル等化重みは、最小平均二乗誤差(Minimum Mean Square Error:MMSE)規範に基づく線形等化重み行列であってもよく、又は、ZF(Zero Forcing)規範に基づく線形等化重み行列であってもよい。線形等化以外の手法として、最尤(Maximum Likelihood:ML)検出、ML推定、繰返し干渉除去(Iterative Detection/Iterative Cancellation)又はターボ等化(Turbo Equalization)などが用いられてもよい。
端末装置200(受信処理部243)は、上記受信信号等化の結果に基づいて、符号化ビット系列に対応する受信側の対数尤度比(Log Likelihood Ratio:LLR)系列を生成する(S347)。
送信側でスクランブリングが行われた場合には(S349:YES)、端末装置200(受信処理部243)は、上記LLR系列をデスクランブルする(S351)。
端末装置200(受信処理部243)は、(デスクランブリング後の)LLR系列についての誤り訂正復号を実行する(S353)。例えば、当該誤り訂正復号は、ビタビ復号、ターボ復号又はMPA(Message Passing Algorithm)復号などである。
端末装置200(受信処理部243)は、復号後のビット系列についてCRCを行う(S355)。即ち、端末装置200は、正しく復号が行われたかをチェックする。そして、処理は終了する。
(c)SPC用の復号処理(第1の例:SIC)
(c−1)処理全体
図20は、SPC用の復号処理の概略的な流れの第1の例を示すフローチャートである。SPC用の当該復号処理は、図18に示されるステップS360に相当する。とりわけ、当該第1の例は、SIC(Successive Interference Cancellation)ベースの処理の例である。
端末装置200(受信処理部243)は、受信信号をバッファする(S361)。
端末装置200(受信処理部243)は、まだ選択されていない電力レイヤのうちの、より高い電力が割当てられる電力レイヤを対象レイヤとして選択する(S363)。
端末装置200(受信処理部243)は、上記対象レイヤについて適用されたトランスミッションモード(Transmission Mode:TM)を判定する(S365)。また、端末装置200(受信処理部243)は、上記対象レイヤについてインタリービング/スクランブリングが行われたかを判定する(S367)。そして、端末装置200は、上記対象レイヤについて非SPC用の復号処理を行う(S380)。
上記対象レイヤの信号が端末装置200への信号であれば(S371:YES)、処理は終了する。
そうでなければ(S371:NO)、端末装置200(受信処理部243)は、上記対象レイヤについて干渉信号レプリカ生成処理を行う(S400)。端末装置200(受信処理部243)は、当該干渉信号レプリカ生成処理を行うことにより、干渉信号レプリカを生成する。そして、端末装置200(受信処理部243)は、バッファされた信号から上記干渉信号レプリカを減算し(S373)、減算後の信号を再びバッファする(S375)。そして、処理はステップS363へ戻る。
なお、上述した例では、1ユーザに1レイヤのみが割り当てられる例であるが、第1の実施形態はこの例に限定されない。例えば、1ユーザに2レイヤ以上が割り当てられてもよい。この場合に、ステップS371で、対象レイヤの信号が端末装置200への信号だったとしても、処理は、終了せずにステップS400に進んでもよい。
また、ステップS367におけるインタリービングが行われたかの判定は、対象レイヤが最大の電力の電力レイヤであるかに基づいて行われてもよく、又は、DCIの中で通知されるインタリーバの使用の有無に基づいて行われてもよい。
(c−2)対象レイヤについての非SPC用の復号処理
図21は、対象レイヤについての非SPC用の復号処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。非SPC用の当該復号処理は、図20に示されるステップS380に相当する。
なお、ステップS381〜S387についての説明と、図19に示されるステップS341〜S347についての説明との間には、特段の差異はない。よって、ステップS389〜S399のみを説明する。
送信側でインタリービングが行われた場合には(S389:YES)、端末装置200(受信処理部243)は、対象レイヤに対応するデインタリーバを使用して、LLR系列をデインタリーブする(S391)。
一方、送信側でインタリービングが行われていないが(S389:NO)、送信側でスクランブリングが行われた場合には(S393:YES)、端末装置200(受信処理部243)は、LLR系列をデスクランブルする(S395)。
端末装置200(受信処理部243)は、(デインタリーブ/デスクランブリング後の)LLR系列についての誤り訂正復号を実行する(S397)。例えば、当該誤り訂正復号は、ビタビ復号、ターボ復号又はMPA復号などである。
端末装置200(受信処理部243)は、復号後のビット系列についてCRCを行う(S399)。即ち、端末装置200は、正しく復号が行われたかをチェックする。そして、処理は終了する。
(c−3)対象レイヤについての干渉信号レプリカ生成処理
図22は、対象レイヤについての干渉信号レプリカ生成処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。当該干渉信号レプリカ生成処理は、図20に示されるステップS400に相当する。
対象レイヤのビット系列が正しく復号された場合には(S401:YES)、端末装置200(受信処理部243)は、ビット系列を取得し(S403)、当該ビット系列についての誤り訂正符号化及びレートマッチングを行うことにより、符号化ビット系列を生成する(S405)。
一方、上記対象レイヤのビット系列が正しく復号されなかった場合には(S401:NO)、端末装置200(受信処理部243)は、LLR系列を取得し(S407)、当該LLR系列についてのレートマッチングを行う(S409)。上記LLR系列は、誤り訂正復号処理の過程で生成される系列である。
上記対象レイヤのビット系列が正しく復号されたか否かは(S401)、CRCの結果に基づいて判定可能である。
送信側でインタリービングが行われた場合には(S411:YES)、端末装置200(受信処理部243)は、上記対象レイヤに対応するインタリーバを使用して、上記符号化ビット系列(又は上記LLR系列)をインタリーブする(S413)。
一方、送信側でインタリービングが行われていないが(S411:NO)、送信側でスクランブリングが行われた場合には(S415:YES)、端末装置200(受信処理部243)は、上記符号化ビット系列(又は上記LLR系列)をスクランブルする(S417)。
端末装置200(受信処理部243)は、(インタリーブされた、又はスクランブルされた)上記符号化ビット系列(又は上記LLR系列)についての他の処理(例えば、変調及び電力割当てなど)を行う(S419)。そして、処理は終了する。
なお、例えば、上記LLR系列についての他の処理として、上記LLR系列についての軟変調(Soft Modulation)が行われる。当該軟変調では、LLR系列から、変調シンボル(例えば、BPSK、QPSK、8PSK、16PSK、16QAM、64QAM又は256QAMなど)の信号点候補が生成される確率が算出されるので、変調シンボルの信号点の期待値を生成することが可能である。これにより、干渉信号レプリカの生成におけるビット復号誤りの影響を小さくすることが可能になる。
(d)SPC用の復号処理(第2の例:PIC)
(d−1)処理全体
図23は、SPC用の復号処理の概略的な流れの第2の例を示すフローチャートである。SPC用の当該復号処理は、図18に示されるステップS360に相当する。とりわけ、当該第2の例は、PIC(Parallel Interference Cancellation)ベースの処理の例である。
端末装置200(受信処理部243)は、受信信号をバッファする(S421)。
端末装置200(受信処理部243)は、複数の電力レイヤの各々について適用されたトランスミッションモード(TM)を判定する(S423)。また、端末装置200(受信処理部243)は、上記複数の電力レイヤの各々についてインタリービング/スクランブリングが行われたかを判定する(S425)。そして、端末装置200は、上記複数の電力レイヤについて並列復号処理を行う(S440)。
自装置(端末装置200)宛のビット系列が正しく復号された場合には(S427:YES)、処理は終了する。また、自装置(端末装置200)宛のビット系列が正しく復号されなかったが(S427:NO)、並列復号処理が複数回実行された場合にも(S429:YES)、処理は終了する。
そうでなければ(S429:NO)、端末装置200(受信処理部243)は、干渉信号レプリカ生成処理を行う(S470)。端末装置200(受信処理部243)は、当該干渉信号レプリカ生成処理を行うことにより、干渉信号レプリカを生成する。そして、端末装置200(受信処理部243)は、バッファされた信号から上記干渉信号レプリカを減算し(S431)、減算後の信号を再びバッファする(S433)。そして、処理はステップS440へ戻る。
なお、ステップS425におけるインタリービングが行われたかの判定は、電力レイヤが最大の電力の電力レイヤであるかに基づいて行われてもよく、又は、DCIの中で通知されるインタリーバの使用の有無に基づいて行われてもよい。
(d−2)復号処理
図24は、並列復号処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。当該並列復号処理は、図20に示されるステップS440に相当する。
端末装置200(受信処理部243)は、複数のレイヤの各々について、基地局100により送信されるリファレンス信号に基づいてチャネル推定を行う(S441)。例えば、当該リファレンス信号は、CRS又はDM−RSである。例えば、送信の際にプリコーディング行列が使用されていない(又はプリコーディング行列として特定の行列(例えば単位行列若しくは対角行列)が使用されている)場合には、端末装置200は、CRSに基づいてチャネル推定を行う。一方、送信の際に複数のプリコーディング行列の中から選択されたプリコーディング行列が使用されている場合には、端末装置200は、DM−RSに基づいてチャネル推定を行う。
端末装置200(受信処理部243)は、上記チャネル推定の結果に基づいて、チャネル等化重み及び/又は空間等化重みを生成し(S443)、当該チャネル等化重み及び/又は当該空間等化重みを使用して受信信号等化を行う(S445)。上記チャネル等化重みは、MMSE規範に基づく線形等化重み行列であってもよく、又は、ZF規範に基づく線形等化重み行列であってもよい。線形等化以外の手法として、ML検出、ML推定、繰返し干渉除去、又はターボ等化などが用いられてもよい。
端末装置200(受信処理部243)は、上記複数のレイヤの中から対象レイヤを選択する(S449)。
対象レイヤのビット系列が既に正しく復号されている場合には(S449:YES)、全ての電力レイヤが選択されていれば(S465:YES)、処理は終了し、全ての電力レイヤがまだ選択されていなければ(S465:NO)、処理はステップS447へ戻る。
対象レイヤのビット系列がまだ正しく復号されていない場合には(S449:NO)、端末装置200(受信処理部243)は、上記受信信号等化の結果に基づいて、符号化ビット系列に対応する受信側のLLR系列を生成する(S451)。
送信側でインタリービングが行われた場合には(S453:YES)、端末装置200(受信処理部243)は、対象レイヤに対応するデインタリーバを使用して、LLR系列をデインタリーブする(S455)。
一方、送信側でインタリービングが行われていないが(S453:NO)、送信側でスクランブリングが行われた場合には(S457:YES)、端末装置200(受信処理部243)は、LLR系列をデスクランブルする(S459)。
端末装置200(受信処理部243)は、(デインタリーブ/デスクランブリング後の)LLR系列についての誤り訂正復号を実行する(S461)。例えば、当該誤り訂正復号は、ビタビ復号、ターボ復号又はMPA復号などである。
端末装置200(受信処理部243)は、復号後のビット系列についてCRCを行う(S463)。即ち、端末装置200は、正しく復号が行われたかをチェックする。そして、全ての電力レイヤが選択されていれば(S465:YES)、処理は終了し、全ての電力レイヤがまだ選択されていなければ(S465:NO)、処理はステップS447へ戻る。
なお、フローチャートでの表現のために、ステップS447〜S465が繰返し処理として示されているが、当然ながら、ステップS447〜S465は、上記複数の電力レイヤの各々について並列に実行され得る。
(d−3)干渉レプリカの生成
図25は、干渉信号レプリカ生成処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。当該干渉信号レプリカ生成処理は、図20に示されるステップS400に相当する。
端末装置200(受信処理部243)は、複数のレイヤの中から対象レイヤを選択する(S471)。
上記対象レイヤのビット系列が正しく復号されたが(S473:YES)、上記対象レイヤの正しく復号されたビット系列に基づいて、干渉信号レプリカが既に生成されていない場合には(S475:NO)、端末装置200(受信処理部243)は、上記ビット系列を取得する(S477)。そして、端末装置200(受信処理部243)は、当該ビット系列についての誤り訂正符号化及びレートマッチングを行うことにより、符号化ビット系列を生成する(S449)。
上記対象レイヤの正しく復号されたビット系列に基づいて、干渉信号レプリカが既に生成された場合には(S475:YES)、全ての電力レイヤが選択されていれば(S497:YES)、処理は終了し、全ての電力レイヤがまだ選択されていなければ(S497:NO)、処理はステップS471へ戻る。
上記対象レイヤのビット系列が正しく復号されていない場合には(S473:NO)、端末装置200(受信処理部243)は、LLR系列を取得し(S481)、当該LLR系列についてのレートマッチングを行う(S483)。上記LLR系列は、誤り訂正復号処理の過程で生成される系列である。
上記対象レイヤのビット系列が正しく復号されたか否かは(S473)、CRCの結果に基づいて判定可能である。
送信側でインタリービングが行われた場合には(S485:YES)、端末装置200(受信処理部243)は、上記対象レイヤに対応するインタリーバを使用して、上記符号化ビット系列(又は上記LLR系列)をインタリーブする(S487)。
一方、送信側でインタリービングが行われていないが(S485:NO)、送信側でスクランブリングが行われた場合には(S489:YES)、端末装置200(受信処理部243)は、上記符号化ビット系列(又は上記LLR系列)をスクランブルする(S491)。
端末装置200(受信処理部243)は、(インタリーブされた、又はスクランブルされた)上記符号化ビット系列(又は上記LLR系列)についての他の処理(例えば、変調及び電力割当てなど)を行う(S493)。そして、端末装置200(受信処理部243)は、生成された干渉信号レプリカをバッファする(S495)。そして、全ての電力レイヤが選択されていれば(S497:YES)、処理は終了し、全ての電力レイヤがまだ選択されていなければ(S497:NO)、処理はステップS471へ戻る。
(3)通知
(a)第1の例
図26は、基地局100から端末装置200への通知を含む処理の概略的な流れの第1の例を示すシーケンス図である。
基地局100は、端末装置200へのシグナリングメッセージの中で、電力レイヤ数を端末装置200に通知する(S501)。例えば、基地局100は、上記電力レイヤ数を示す、端末装置200へのRRCメッセージを送信する。具体的として、基地局100は、ランダムアクセス手続き若しくはハンドオーバ手続きの中で、又は、ランダムアクセス手続き若しくはハンドオーバ手続きの完了後に、上記RRCメッセージを送信する。
端末装置200は、チャネル状態情報(CSI)を基地局100に報告する(S503)。
基地局100は、スケジューリングを行う(S505)。
基地局100は、端末装置200へのDCIの中で、端末装置200のための電力レイヤ(即ち、端末装置200への信号を送信するための電力レイヤ)を端末装置200に通知する(S507)。例えば、基地局100は、上記電力レイヤを示す、端末装置200へのDCIをPDCCH上で送信する。
基地局100は、複数の端末装置200への信号をSPCを用いて多重化することにより(即ち、複数の電力レイヤを多重化することにより)、SPC多重化信号を送信する。例えば、基地局100は、物理ダウンリンク共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel:PDSCH)上で上記SPC多重化信号を送信する(S509)。
端末装置200は、受信処理を行い、ACK/NACKを基地局100へ送信する(S511)。
(b)第2の例
図27は、基地局100から端末装置200への通知を含む処理の概略的な流れの第2の例を示すシーケンス図である。
図27に示されるステップS523〜S531についての説明は、図28に示されるステップS503〜S511についての説明と同じである。よって、ここでは重複する記載を省略し、ステップS521のみを説明する。
基地局100は、SIBの中で、電力レイヤ数を端末装置200に通知する(S521)。例えば、基地局100は、上記電力レイヤ数を示すSIBを送信する。
(c)第3の例
図28は、基地局100から端末装置200への通知を含む処理の概略的な流れの第3の例を示すシーケンス図である。
端末装置200は、チャネル状態情報(CSI)を基地局100に報告する(S541)。
基地局100は、スケジューリングを行う(S543)。
基地局100は、端末装置200へのDCIの中で、電力レイヤ数、及び、端末装置200のための電力レイヤ(即ち、端末装置200への信号を送信するための電力レイヤ)を、端末装置200に通知する(S507)。例えば、基地局100は、上記電力レイヤ数及び上記電力レイヤを示す、端末装置200へのDCIをPDCCH上で送信する。
基地局100は、複数の端末装置200への信号をSPCを用いて多重化することにより(即ち、複数の電力レイヤを多重化することにより)、SPC多重化信号を送信する。例えば、基地局100は、PDSCH上で上記SPC多重化信号を送信する(S547)。
端末装置200は、受信処理を行い、ACK/NACKを基地局100へ送信する(S549)。
<5.3.第1の変形例>
次に、図29〜図34を参照して、第1の実施形態の第1の変形例を説明する。
(1)技術的特徴
上述したように、基地局100は、SPCを用いた電力レイヤの多重化を多重化する。とりわけ、第1の実施形態の第1の変形例では、SPCを用いた電力レイヤの多重化を行いつつ、空間レイヤの多重化も行う。
例えば、基地局100は、1つ以上の空間レイヤの各々について、電力割当てを用いて多重化される複数の電力レイヤの送信信号系列を生成し、当該複数の電力レイヤのうちの1つ以上の電力レイヤの各々について、電力レイヤに対応するインタリーバを使用して当該電力レイヤの送信信号系列をインタリーブする。即ち、空間レイヤにおいて電力割当てを用いた多重化が行われる。
(a)伝搬特性に基づく多重化
例えば、基地局100は、ユーザ(端末装置200)への伝搬特性を考慮して、空間レイヤ及び電力レイヤの多重化を行う。
(a−1)プリコーディング行列
例えば、基地局100は、ユーザ(端末装置200)により使用されるプリコーディング行列を考慮して、空間レイヤ及び電力レイヤの多重化を行う。
例えば、上記複数の電力レイヤの上記送信信号系列は、複数のユーザへの送信信号系列であり、当該複数のユーザは、同一のプリコーディング行列を使用するユーザである。即ち、同一のプリコーディング行列を使用する複数のユーザ(即ち、複数の端末装置200)への送信信号系列が、同一の空間レイヤの異なる電力レイヤで送信される。
(a−2)通信品質
例えば、基地局100は、ユーザ(端末装置200)の通信品質を考慮して、空間レイヤ及び電力レイヤの多重化を行う。
例えば、上記複数の電力レイヤの上記送信信号系列は、複数のユーザへの送信信号系列であり、当該複数のユーザは、異なる通信品質を伴うユーザである。即ち、異なる通信品質を伴う複数のユーザ(即ち、複数の端末装置200)への送信信号系列が、同一の空間レイヤの異なる電力レイヤで送信される。
一例として、上記異なる通信品質は、異なるパスロスであってもよく、異なるパスゲインであってもよい。別の例として、上記異なる通信品質は、異なるCQIあるいは異なるMCSであってもよい。さらに別の例として、上記異なる通信品質は、異なるSINRであってもよい。なお、当然ながら、上記異なる通信品質は、これらの例に限定されない。
これにより、例えば、割り当てられる送信電力が電力レイヤ間で同じになることを回避することが可能になる。即ち、電力レイヤ間の電力差が得られ、干渉除去がより容易になり得る。
(a−3)その他
基地局100は、他の情報を考慮して、空間レイヤ及び電力レイヤの多重化を行ってもよい。具体例として、当該他の情報は、基地局100と端末装置200との間のチャネル応答、又はRIなどであってもよい。
(b)多重化の例
(b−1)第1の例
図29は、空間レイヤ及び電力レイヤの多重化の第1の例を説明するための説明図である。図29を参照すると、多重化される空間レイヤ0及び空間レイヤ1と、各空間レイヤにおいて多重化される電力レイヤ0〜N−1に割り当てられる送信電力とが示されている。この例では、空間レイヤ0と空間レイヤ1との間で、電力レイヤ0〜N−1の各々に割り当てられる送信電力が同じである。例えば、空間レイヤ0及び空間レイヤ1の両方において、電力レイヤ0に割り当てられる送信電力は、電力Pであり、電力レイヤ1に割り当てられる送信電力は、電力Pであり、電力レイヤN−1に割り当てられる送信電力は、電力PN−1である。
(b)多重化の例
(b−2)第2の例
図30は、空間レイヤ及び電力レイヤの多重化の第2の例を説明するための説明図である。図30を参照すると、多重化される空間レイヤ0及び空間レイヤ1と、各空間レイヤにおいて多重化される電力レイヤ0〜N−1に割り当てられる送信電力とが示されている。この例では、空間レイヤ0と空間レイヤ1との間で、電力レイヤ0〜N−1の各々に割り当てられる送信電力は、同じであるとは限らず、異なり得る。例えば、空間レイヤ0において電力レイヤ0に割り当てられる送信電力は電力P(0)であるが、空間レイヤ1において電力レイヤ0に割り当てられる送信電力は電力P(1)(>P(0))である。また、例えば、空間レイヤ0において電力レイヤN−1に割り当てられる送信電力は電力PN−1(0)であるが、空間レイヤ1において電力レイヤN−1に割り当てられる送信電力は電力PN−1(1)(<PN−1(0))である。
(2)処理の流れ
(a)多重化のための選択
図31は、第1の実施形態の第1の変形例に係る多重化決定処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。例えば、当該多重化決定処理の各ステップは、基地局100の処理部150により行われる。
基地局100は、第1のトランスミッションモード(TM)を選択する(S561)。当該第1のTMは、空間多重化及びSPC多重化の両方が行われるTMである。
上記第1のTMをサポートするユーザ(端末装置200)がいない場合には(S563:NO)、基地局100は、他の選択処理を行う(S600)。そして、処理は終了する。
上記第1のTMをサポートするユーザ(端末装置200)がいる場合には(S563:YES)、基地局100は、上記第1のTMをサポートするユーザの集合を集合Aとする。
空間レイヤに空きがない場合には(S569:NO)、処理は終了する。空間レイヤに空きがある場合には(S569:YES)、基地局100は、集合Aからユーザaを選択する(S571)。なお、ユーザaのPMIは、既に決まっている他の空間レイヤのPM)とは異なる。
基地局100は、ユーザaのPMI(Precoding Matrix Indicator)を確認する(S573)。PMIがユーザaと同じである他のユーザが集合Aの中にいない場合には(S575:NO)、処理はステップS569へ戻る。PMIがユーザaと同じである他のユーザが集合Aの中にいる場合には(S575:YES)、基地局100は、PMIがユーザaと同じである他のユーザの集合を集合Bとする。
基地局100は、ユーザaのCQIを確認する(S579)。CQIがユーザaと異なる他のユーザが集合Bの中にいない場合には(S581:NO)、処理はステップS569へ戻る。CQIがユーザaと異なる他のユーザが集合Bの中にいる場合には(S581:YES)、基地局100は、CQIがユーザaと異なる他のユーザの集合を集合Cとする(S583)。
基地局100は、集合Cからユーザcを選択し(S585)、ユーザa及びユーザcを同じ空間レイヤでSPCを用いて多重化することを決定する(S587)。そして、基地局100は、集合Aからユーザa及びユーザcを削除し(S589)、処理はステップS569へ戻る。
以上のように、ステップS569〜S589が、空間レイヤに空きがある限り(且つ候補ユーザがいる限り)繰り返される。
なお、上述した例では、通信品質としてCQIが用いられているが、CQIの代わりにMCS、パスロス又はパスゲインなどが用いられてもよい。
(b)他の選択
図32は、他の選択処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。当該他の選択処理は、図30に示されるステップS600に相当する。例えば、当該他の選択処理の各ステップは、基地局100の処理部150により行われる。
基地局100は、第2のトランスミッションモード(TM)を選択する(S601)。当該第2のTMは、空間多重化は行われないがSPC多重化が行われるTMである。
上記第2のTMをサポートするユーザ(端末装置200)がいない場合には(S603:NO)、基地局100は、さらに他の選択処理を行う(S605)。そして、処理は終了する。
上記第2のTMをサポートするユーザ(端末装置200)がいる場合には(S603:YES)、基地局100は、上記第2のTMをサポートするユーザの集合を集合Aとする(S607)。そして、基地局100は、集合Aからユーザaを選択する(S609)。
基地局100は、ユーザaのCQIを確認する(S611)。CQIがユーザaと異なる他のユーザが集合Bの中にいない場合には(S613:NO)、処理は終了する。CQIがユーザaと異なる他のユーザが集合Bの中にいる場合には(S613:YES)、基地局100は、CQIがユーザaと異なる他のユーザの集合を集合Cとする(S615)。
基地局100は、集合Cからユーザcを選択し(S617)、ユーザa及びユーザcを同じ空間レイヤでSPCを用いて多重化することを決定する(S619)。そして、基地局100は、集合Aからユーザa及びユーザcを削除し(S621)、処理は終了する。
なお、上述した例では、通信品質としてCQIが用いられているが、CQIの代わりにMCS、パスロス又はパスゲインなどが用いられてもよい。
(c)送信電力の決定
図33は、第1の実施形態の第1の変形例に係る送信電力決定処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。例えば、当該送信電力決定処理の各ステップは、基地局100の処理部150により行われる。
基地局100は、送信信号が同一の空間レイヤにマッピングされるユーザa及びユーザcのCQIを比較する(S631)。
ユーザaのCQIがユーザcのCQIよりも周波数利用効率が低い場合には(S633:YES)、基地局100(処理部150)は、より大きい送信電力をユーザaの電力レイヤに割り当て、より小さい送信電力をユーザcの電力レイヤに割り当てることを決定する(S635)。そして、処理は終了する。その後、基地局100(第3送信処理部155)は、上記より大きい送信電力を、ユーザaへの信号が送信される電力レイヤに割り当て、上記より小さい送信電力を、ユーザcへの信号が送信される電力レイヤに割り当てる。
ユーザaのCQIがユーザcのCQIよりも周波数利用効率が高い場合には(S633:NO)、基地局100(処理部150)は、より小さい送信電力をユーザaの電力レイヤに割り当て、より大きい送信電力をユーザcの電力レイヤに割り当てることを決定する(S637)。その後、基地局100(第3送信処理部155)は、上記より小さい送信電力を、ユーザaへの信号が送信される電力レイヤに割り当て、上記より大きい送信電力を、ユーザcへの信号が送信される電力レイヤに割り当てる。
なお、上述した例では、通信品質としてCQIが用いられているが、CQIの代わりにMCS、パスロス又はパスゲインなどが用いられてもよい。
(d)送信処理
図34は、第1の実施形態の第1の変形例に係る基地局100の送信処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。
基地局100(第1送信処理部151)は、誤り訂正符号化及びレートマッチングを行うことにより、符号化ビット系列を生成する(S651)。
上記符号化ビット系列が空間レイヤ内でSPCを用いて多重化され(S653:YES)、且つ、上記符号化ビット系列が、上記空間レイヤ内で最大の電力が割り当てられる電力レイヤの符号化ビット系列ではない場合には(S655:NO)、基地局100(第2送信処理部153)は、電力レイヤに対応するインタリーバを使用して、(当該電力レイヤの)上記符号化ビット系列をインタリーブする(S657)。
そうでなければ(S653:NO、S655:YES)、スクランブリングが行われる場合に(S659:YES)、基地局100(例えば、第2送信処理部153)は、上記符号化ビット系列をスクランブルする(S661)。このように、インタリービングが行われない場合に、スクランブリングが行われ得る。
基地局100(第3送信処理部155)は、(インタリーブされた、又はスクランブルされた)符号化ビット系列についての他の処理(例えば、変調及び電力割当てなど)を行う(S663)。そして、処理は終了する。
なお、上述した例では、通信品質としてCQIが用いられているが、CQIの代わりにMCS、パスロス又はパスゲインなどが用いられてもよい。
<5.4.第2の変形例>
次に、第1の実施形態の第2の変形例を説明する。
第1の実施形態の上述した例では、基地局100(第2送信処理部153)は、上記複数の電力レイヤのうちの1つ以上の電力レイヤの各々について、電力レイヤに対応するインタリーバを使用して当該電力レイヤの送信信号系列を処理する。また、端末装置200(情報取得部241)は、上記複数の電力レイヤのうちの少なくとも1つの電力レイヤの各々に対応するデインタリーバを使用して、受信処理を行う。
一方、とりわけ第2の変形例では、電力レイヤに対応するインタリーバ及びデインタリーバの代わりに、電力レイヤに対応するスクランブラ及びデスクランブラが使用される。即ち、基地局100(第2送信処理部153)は、上記複数の電力レイヤのうちの1つ以上の電力レイヤの各々について、電力レイヤに対応するスクランブラを使用して当該電力レイヤの送信信号系列を処理する。また、端末装置200(情報取得部241)は、上記複数の電力レイヤのうちの少なくとも1つの電力レイヤの各々に対応するスクランブラを使用して、受信処理を行う。
これにより、例えば、電力レイヤに対応するインタリーバ及びデインタリーバが使用される場合と同等の又は類似する効果が得られる。即ち、電力割当てを用いた多重化/多元接続が行われる場合に復号の精度がより高くなり得る。
なお、「インタリーバ」が「スクランブラ」と読み替えられ、「インタリーブ」が「スクランブル」と読み替えられ、「インタリービング」が「スクランブリング」と読み替えられ、「デインタリーバ」が「デスクランブラ」と読み替えられ、「デインタリーブ」が「デスクランブル」と読み替えられ、「デインタリービング」が「デスクランブリング」と読み替えられる点を除き、第2の変形例についての説明は、第1の実施形態の上述した例(第1の変形例を含む)についての説明と特段の差異はない。よって、ここでは重複する記載を省略する。
一例として、ユーザu(又は電力レイヤu)のスクランブリングの入力ビット系列のi番目のビットをb(i)とし、スクランブリング用系列のi番目のビットをc(i)とすると、スクランブリングの出力ビット系列のi番目のビットb (i)は、以下のように表される。
Figure 0006687017
即ち、ビットc(i)が0であれば、上記出力ビット系列のi番目のビットb (i)は、上記入力ビット系列のi番目のビットをb(i)と同じである。一方、ビットc(i)が1であれば、上記出力ビット系列のi番目のビットb (i)は、上記入力ビット系列のi番目のビットb(i)の反転(0から1、又は1から0)により得られるビットである。
上記スクランブリング用系列は、スクランブリングパターンであるとも言える。また、上記入力ビット系列及び上記出力ビット系列は、スクランブラの入力ビット系列及び出力ビット系列であるとも言える。
スクランブリングの具体例を説明したが、当然ながら、デスクランブリングでは、スクランブリングとは逆の処理が行われる。
<<6.第2の実施形態>>
続いて、図35〜図38を参照して、第2の実施形態を説明する。
<6.1.技術的特徴>
まず、図35を参照して、第2の実施形態に係る技術的特徴を説明する。
(1)レイヤ位相回転
基地局100(第1送信処理部151)は、電力割当てを用いて多重化される複数の電力レイヤの送信信号系列を生成する。そして、基地局100(第2送信処理部153)は、上記複数の電力レイヤのうちの1つ以上の電力レイヤの各々について、電力レイヤに対応する位相係数を使用して当該電力レイヤの送信信号系列を処理する。より具体的には、基地局100(第2送信処理部153)は、上記電力レイヤに対応する上記位相係数を使用して上記電力レイヤの上記送信信号系列の位相を回転させる。
端末装置200(情報取得部241)は、上記複数の電力レイヤのうちの少なくとも1つの電力レイヤの各々に対応する位相係数を取得する。そして、端末装置200(受信処理部241)は、上記少なくとも1つの電力レイヤの各々に対応する上記位相係数を使用して、受信処理を行う。
なお、例えば、上記送信信号系列は、送信されるデータ信号の系列であり、基地局100(第2送信処理部153)は、電力レイヤに対応する位相係数を使用してリファレンス信号の位相を回転させない。
(a)電力割当てを用いた多重化
例えば、上記複数の電力レイヤは、SPCを用いて多重化される電力レイヤである。
(b)送信信号系列の生成
例えば、上記送信信号系列は、シンボル系列である。基地局100(第1送信処理部151)は、上記複数の電力レイヤのシンボル系列を生成する。
具体的には、例えば、第1送信処理部151は、上記複数の電力レイヤの各々について、(例えば図1及び図2に示されるような)CRC符号化、FEC符号化、レートマッチング、スクランブリング/インタリービング、変調、レイヤマッピング及び/又は電力割当てなどを行うことにより、電力レイヤのシンボル系列を生成する。
(c)レイヤに対応する位相係数
(c−2)第1の例:電力レイヤに固有の位相係数
第1の例として、上記電力レイヤに対応する上記位相係数は、上記電力レイヤに固有の位相係数である。この場合に、例えば、上記電力レイヤに固有の位相係数は、(例えば、上記ユーザにより)上電力レイヤに関する情報(例えば、電力レイヤのインデックス)に基づいて生成される。
これにより、例えば、端末装置200は各電力レイヤの位相係数を容易に取得することが可能になる。
(c−2)第2の例:ユーザに固有の位相係数
第2の例として、上記電力レイヤの上記送信信号系列は、ユーザ(即ち、端末装置200)への送信信号系列であり、上記電力レイヤに対応する位相係数は、上記ユーザに固有の位相係数であってもよい。1ユーザに2つ以上の電力レイヤが割り当てられる(即ち、2つ以上のレイヤの送信信号系列が同じユーザへの送信信号系列である)ことはなく、1ユーザには1つの電力レイヤのみが割り当てられてもよい。
上記ユーザに固有の上記位相係数は、(例えば、上記ユーザにより)上記ユーザの識別情報に基づいて生成されてもよい。当該識別情報は、上記ユーザのRNTIであってもよい。
これにより、例えば、端末装置200は電力レイヤに関する情報(例えば、電力レイヤのインデックス)なしに位相係数を取得することが可能になる。
(c−3)位相係数の例
−送信側
例えば、送信側の位相係数(即ち、基地局100により使用される位相係数)は、以下のような係数である。
Figure 0006687017
は、電力レイヤ数であり、NSLは、空間レイヤ数であり、NSCは、サブキャリア数であり、NSYMは、サブフレーム又はスロットあたりのシンボル数であり、pは、電力レイヤインデックスであり、lは、空間レイヤインデックスであり、kは、サブキャリアインデックスであり、tは、シンボルインデックスである。
−受信側
例えば、受信側の位相係数(即ち、端末装置200により使用される位相係数)は、以下のような係数である。
Figure 0006687017
これにより、送信側の位相回転と逆の位相回転(即ち、元に戻すための回転)が実行される。
(d)1つ以上のレイヤ
上記1つ以上のレイヤについての説明は、第1の実施形態と第2の実施形態との間に特段の差異はない。よって、ここでは重複する記載を省略する。
(e)位相回転の例
(e−1)第1の例
第1の例として、上記電力レイヤに対応する上記位相係数は、上記電力レイヤに対応する周波数シフト量である。
より具体的には、例えば、以下のように、電力レイヤの信号(シンボル)の位相を回転させる(即ち、電力レイヤの信号を周波数方向にシフトさせる)。
Figure 0006687017
i,u(t)は、位相回転前の時間tにおける、セルiのユーザuへの信号サンプル(シンボル)であり、s^i,u(t)は、位相回転後の信号サンプルである。また、△は、サンプル間隔である。さらに、Fshift,i,uは、位相係数であり、より具体的には周波数シフト量である。
(e−2)第2の例
第2の例として、上記電力レイヤに対応する上記位相係数は、上記電力レイヤに対応する時間シフト量であってもよい。
より具体的には、以下のように、電力レイヤの信号(シンボル)の位相を回転させてもよい(即ち、電力レイヤの信号を時間方向にシフトさせてもよい)。
Figure 0006687017
i,u(k)は、位相回転前の周波数k(例えば、サブキャリアk)のシンボル(且つセルiのユーザuへのシンボル)であり、S^i,u(k)は、位相回転後のシンボルである。また、△は、周波数間隔(例えば、サブキャリア間隔)である。さらに、Tshift,i,uは、位相係数であり、より具体的には時間シフト量である。
なお、基地局100が逆フーリエ変換を行う場合には、以下のように、電力レイヤの信号(シンボル)の位相を回転させてもよい(即ち、電力レイヤの信号を時間方向にシフトさせてもよい)。
Figure 0006687017
s^i,u(t)は、位相回転後の時間tにおける、セルiのユーザuへの信号サンプル(シンボル)である。
(f)位相回転の効果
上述した位相回転により、例えば、電力割当てを用いた多重化/多元接続が行われる場合に復号の精度をより高くすることが可能になる。
より具体的には、例えば、上述したように、SPCを用いて多重化される複数の電力レイヤでは、同様にフェージング(例えば、周波数選択性及び/又は時間選択性のフェージング)が発生する。即ち、複数の電力レイヤ間で同様にチャネルが変動する。そこで、電力レイヤごとに異なる位相回転を行うことにより、電力レイヤごとにチャネル変動を擬似的にずらすことが可能になる。例えば、時間方向における線形にシフトにより、周波数領域ではチャネル変動を周波数方向にシフトさせることができる。これにより、例えば、大きなフェージングが発生する箇所が電力レイヤごとに異なるようになり、擬似的な空間ダイバーシティ効果が得られ、干渉除去及び復号の精度が向上し得る。
図35を参照して具体例を説明する。図35は、チャネル変動の周波数方向へのシフトの例を説明するための説明図である。図35を参照すると、電力レイヤ1についての周波数方向へのシフト前の電力レイヤ0の受信電力31及び電力レイヤ1の受信電力33と、当該シフト後の電力レイヤ0の受信電力31及び電力レイヤ1の受信電力33とが、示されている。上記シフト前は、電力レイヤ0及び電力レイヤ1について大きなフェージングが発生する箇所は、周波数38であるが、上記シフト後は、電力レイヤ1について大きなフェージングが発生する箇所が、箇所38から箇所39に擬似的にシフトされる。その結果、電力レイヤ0と電力レイヤ1との間で、大きなフェージングが発生する箇所が異なるようになり、干渉除去及び復号の精度が向上し得る。
(2)端末装置への通知
(a)電力レイヤ
上述したように、基地局100(第2送信処理部153)は、上記複数の電力レイヤのうちの上記1つ以上の電力レイヤの各々について、電力レイヤに対応する位相係数を使用して当該電力レイヤの送信信号系列の位相を回転させる。
例えば、上記電力レイヤの上記送信信号系列は、ユーザ(即ち、端末装置200)への送信信号系列であり、基地局100(通知部157)は、上記電力レイヤを上記ユーザに通知する。これにより、例えば、上記ユーザは、上記ユーザへの信号が送信される電力レイヤを知ることが可能になる。
例えば、基地局100(通知部157)は、上記ユーザへのDCIの中で、上記電力レイヤを上記ユーザに通知する。基地局100は、PDCCH上で当該DCIを送信する。具体的な処理として、通知部157は、上記電力レイヤを示す、上記ユーザへのDCIを生成する。これにより、例えば、無線リソースの割当てのたびに、ユーザのための電力レイヤを動的に変更することが可能になる。
(b)電力レイヤ数
電力レイヤ数の通知についての説明は、第1の実施形態と第2の実施形態との間で特段の差異はない。よって、ここでは重複する記載を省略する。
(c)位相係数の使用の有無
基地局100(通知部157)は、上記ユーザへの上記送信信号系列(即ち、上記電力レイヤの送信信号系列)についての位相係数の使用の有無を、上記ユーザに通知してもよい。これにより、例えば、上記ユーザは、位相係数の使用の有無をより容易に知ることが可能になる。
基地局100(通知部157)は、上記ユーザへのDCIの中で、上記使用の有無を上記ユーザに通知してもよい。具体的な処理として、通知部157は、上記使用の有無を示す、上記ユーザへのDCIを生成してもよい。これにより、例えば、無線リソースの割当てのたびに、位相係数を使用するかを動的に変更することが可能になる。
なお、基地局100(通知部157)は、上記電力レイヤを含む上記複数の電力レイヤの各々の送信信号系列についての位相係数の使用の有無を、上記ユーザに通知してもよい。これにより、例えば、上記ユーザ(即ち、端末装置200)は、各電力レイヤについての位相係数の使用の有無を容易に知ることが可能になる。そのため、干渉除去がより容易になり得る。
(3)電力レイヤに割り当てられる送信電力
電力レイヤに割り当てられる電力についての説明は、第1の実施形態と第2の実施形態との間に特段の差異はない。よって、ここでは重複する記載を省略する。
<6.2.処理の流れ>
次に、図36及び図37を参照して、第2の実施形態に係る処理の例を説明する。
(1)送信処理
図36は、第2の実施形態に係る基地局100の送信処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。
基地局100(第1送信処理部151)は、誤り訂正符号化及びレートマッチングを行うことにより、符号化ビット系列を生成する(S671)。さらに、基地局100(第1送信処理部151)は、上記符号化ビット系列についての他の処理(変調及び電力割当てなど)の実行により、シンボル系列を生成する(S673)。
上記シンボル系列がSPCを用いて多重化され(S675:YES)、且つ、上記シンボル系列が、最大の電力が割り当てられる電力レイヤのシンボル系列ではない場合には(S677:NO)、基地局100(第2送信処理部153)は、電力レイヤに対応する位相係数を使用して、(当該電力レイヤの)上記シンボル系列の位相を回転させる(S679)。
基地局100(第3送信処理部155)は、(位相回転後の)シンボル系列についてのプリコーディングを行う(S681)。そして、処理は終了する。
(2)受信処理
図37は、第2の実施形態に係る端末装置200の受信処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。
SPCによる多重化が行われ(S691:YES)、且つ、送信時に電力レイヤについて位相回転が行われた場合には(S693:YES)、端末装置200は、上記電力レイヤに対応する位相係数を使用して、上記電力レイヤのシンボル系列の位相を回転させる(S695)。この回転は、送信時の回転と逆の回転である。そして、処理は終了する。
そうでなければ(S691:NO、又は、S693:NO)、位相回転なしに、処理は終了する。
<6.3.変形例>
次に、図38を参照して、第2の実施形態の変形例を説明する。
上述したように、基地局100は、SPCを用いた電力レイヤの多重化を多重化する。とりわけ、第2の実施形態の変形例では、SPCを用いた電力レイヤの多重化を行いつつ、空間レイヤの多重化も行う。
例えば、基地局100は、1つ以上の空間レイヤの各々について、電力割当てを用いて多重化される複数の電力レイヤの送信信号系列を生成し、当該複数の電力レイヤのうちの1つ以上の電力レイヤの各々について、電力レイヤに対応する位相係数を使用して当該電力レイヤの送信信号系列の位相を回転させる。即ち、空間レイヤにおいて電力割当てを用いた多重化が行われる。以下、図38を参照して具体例を説明する。
図38は、空間多重化及び電力割当てを用いた多重化の組合せのケースにおける処理の例を説明するための説明図である。図38を参照すると、1つの空間レイヤにおける処理41及び処理43が示されている。処理41は、位相回転であり、処理43は、プリコーディングである。より具体的には、処理41では、電力レイヤ0〜N−1の各々について、電力レイヤに対応する位相係数を使用して、当該電力レイヤのシンボル系列の位相が回転される。即ち、電力レイヤごとに、異なる位相回転が行われる。そして、処理43では、空間レイヤに対応するプリコーディング行列を使用して、シンボル系列についてのプリコーディングが行われる。即ち、空間レイヤ内で共通のプリコーディングが行われる。なお、2つ以上の空間レイヤの間では、使用されるプリコーディング行列は異なる。また、例えば、各電力レイヤのシンボルは、データ信号のシンボルである。
(a)伝搬特性に基づく多重化
例えば、基地局100は、ユーザ(端末装置200)への伝搬特性を考慮して、空間レイヤ及び電力レイヤの多重化を行う。この点についての説明は、第1の実施形態の第1の変形例と第2の実施形態の変形例との間に特段の差異はない。よって、ここでは重複する記載を省略する。
(b)多重化の例
多重化の例については、第1の実施形態の第1の変形例と第2の実施形態の変形例との間に特段の差異はない。よって、ここでは重複する記載を省略する。
<<7.応用例>>
本開示に係る技術は、様々な製品へ応用可能である。例えば、基地局100は、マクロeNB又はスモールeNBなどのいずれかの種類のeNB(evolved Node B)として実現されてもよい。スモールeNBは、ピコeNB、マイクロeNB又はホーム(フェムト)eNBなどの、マクロセルよりも小さいセルをカバーするeNBであってよい。その代わりに、基地局100は、NodeB又はBTS(Base Transceiver Station)などの他の種類の基地局として実現されてもよい。基地局100は、無線通信を制御する本体(基地局装置ともいう)と、本体とは別の場所に配置される1つ以上のRRH(Remote Radio Head)とを含んでもよい。また、後述する様々な種類の端末が一時的に又は半永続的に基地局機能を実行することにより、基地局100として動作してもよい。さらに、基地局100の少なくとも一部の構成要素は、基地局装置又は基地局装置のためのモジュールにおいて実現されてもよい。
また、例えば、端末装置200は、スマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)、ノートPC、携帯型ゲーム端末、携帯型/ドングル型のモバイルルータ若しくはデジタルカメラなどのモバイル端末、又はカーナビゲーション装置などの車載端末として実現されてもよい。また、端末装置200は、M2M(Machine To Machine)通信を行う端末(MTC(Machine Type Communication)端末ともいう)として実現されてもよい。さらに、端末装置200の少なくとも一部の構成要素は、これら端末に搭載されるモジュール(例えば、1つのダイで構成される集積回路モジュール)において実現されてもよい。
<7.1.基地局に関する応用例>
(第1の応用例)
図39は、本開示に係る技術が適用され得るeNBの概略的な構成の第1の例を示すブロック図である。eNB800は、1つ以上のアンテナ810、及び基地局装置820を有する。各アンテナ810及び基地局装置820は、RFケーブルを介して互いに接続され得る。
アンテナ810の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、基地局装置820による無線信号の送受信のために使用される。eNB800は、図39に示したように複数のアンテナ810を有し、複数のアンテナ810は、例えばeNB800が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図39にはeNB800が複数のアンテナ810を有する例を示したが、eNB800は単一のアンテナ810を有してもよい。
基地局装置820は、コントローラ821、メモリ822、ネットワークインタフェース823及び無線通信インタフェース825を備える。
コントローラ821は、例えばCPU又はDSPであってよく、基地局装置820の上位レイヤの様々な機能を動作させる。例えば、コントローラ821は、無線通信インタフェース825により処理された信号内のデータからデータパケットを生成し、生成したパケットをネットワークインタフェース823を介して転送する。コントローラ821は、複数のベースバンドプロセッサからのデータをバンドリングすることによりバンドルドパケットを生成し、生成したバンドルドパケットを転送してもよい。また、コントローラ821は、無線リソース管理(Radio Resource Control)、無線ベアラ制御(Radio Bearer Control)、移動性管理(Mobility Management)、流入制御(Admission Control)又はスケジューリング(Scheduling)などの制御を実行する論理的な機能を有してもよい。また、当該制御は、周辺のeNB又はコアネットワークノードと連携して実行されてもよい。メモリ822は、RAM及びROMを含み、コントローラ821により実行されるプログラム、及び様々な制御データ(例えば、端末リスト、送信電力データ及びスケジューリングデータなど)を記憶する。
ネットワークインタフェース823は、基地局装置820をコアネットワーク824に接続するための通信インタフェースである。コントローラ821は、ネットワークインタフェース823を介して、コアネットワークノード又は他のeNBと通信してもよい。その場合に、eNB800と、コアネットワークノード又は他のeNBとは、論理的なインタフェース(例えば、S1インタフェース又はX2インタフェース)により互いに接続されてもよい。ネットワークインタフェース823は、有線通信インタフェースであってもよく、又は無線バックホールのための無線通信インタフェースであってもよい。ネットワークインタフェース823が無線通信インタフェースである場合、ネットワークインタフェース823は、無線通信インタフェース825により使用される周波数帯域よりもより高い周波数帯域を無線通信に使用してもよい。
無線通信インタフェース825は、LTE(Long Term Evolution)又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、アンテナ810を介して、eNB800のセル内に位置する端末に無線接続を提供する。無線通信インタフェース825は、典型的には、ベースバンド(BB)プロセッサ826及びRF回路827などを含み得る。BBプロセッサ826は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、各レイヤ(例えば、L1、MAC(Medium Access Control)、RLC(Radio Link Control)及びPDCP(Packet Data Convergence Protocol))の様々な信号処理を実行する。BBプロセッサ826は、コントローラ821の代わりに、上述した論理的な機能の一部又は全部を有してもよい。BBプロセッサ826は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を含むモジュールであってもよく、BBプロセッサ826の機能は、上記プログラムのアップデートにより変更可能であってもよい。また、上記モジュールは、基地局装置820のスロットに挿入されるカード若しくはブレードであってもよく、又は上記カード若しくは上記ブレードに搭載されるチップであってもよい。一方、RF回路827は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ810を介して無線信号を送受信する。
無線通信インタフェース825は、図39に示したように複数のBBプロセッサ826を含み、複数のBBプロセッサ826は、例えばeNB800が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。また、無線通信インタフェース825は、図39に示したように複数のRF回路827を含み、複数のRF回路827は、例えば複数のアンテナ素子にそれぞれ対応してもよい。なお、図39には無線通信インタフェース825が複数のBBプロセッサ826及び複数のRF回路827を含む例を示したが、無線通信インタフェース825は単一のBBプロセッサ826又は単一のRF回路827を含んでもよい。
図39に示したeNB800において、図8を参照して説明した処理部150に含まれる1つ以上の構成要素(第1送信処理部151、第2送信処理部153、第3送信処理部155及び/又は通知部157)は、無線通信インタフェース825において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、コントローラ821において実装されてもよい。一例として、eNB800は、無線通信インタフェース825の一部(例えば、BBプロセッサ826)若しくは全部、及び/又はコントローラ821を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記1つ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記1つ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムがeNB800にインストールされ、無線通信インタフェース825(例えば、BBプロセッサ826)及び/又はコントローラ821が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、上記1つ以上の構成要素を備える装置としてeNB800、基地局装置820又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
また、図39に示したeNB800において、図8を参照して説明した無線通信部120は、無線通信インタフェース825(例えば、RF回路827)において実装されてもよい。また、アンテナ部110は、アンテナ810において実装されてもよい。また、ネットワーク通信部130は、コントローラ821及び/又はネットワークインタフェース823において実装されてもよい。
(第2の応用例)
図40は、本開示に係る技術が適用され得るeNBの概略的な構成の第2の例を示すブロック図である。eNB830は、1つ以上のアンテナ840、基地局装置850、及びRRH860を有する。各アンテナ840及びRRH860は、RFケーブルを介して互いに接続され得る。また、基地局装置850及びRRH860は、光ファイバケーブルなどの高速回線で互いに接続され得る。
アンテナ840の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、RRH860による無線信号の送受信のために使用される。eNB830は、図40に示したように複数のアンテナ840を有し、複数のアンテナ840は、例えばeNB830が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図40にはeNB830が複数のアンテナ840を有する例を示したが、eNB830は単一のアンテナ840を有してもよい。
基地局装置850は、コントローラ851、メモリ852、ネットワークインタフェース853、無線通信インタフェース855及び接続インタフェース857を備える。コントローラ851、メモリ852及びネットワークインタフェース853は、図39を参照して説明したコントローラ821、メモリ822及びネットワークインタフェース823と同様のものである。
無線通信インタフェース855は、LTE又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、RRH860及びアンテナ840を介して、RRH860に対応するセクタ内に位置する端末に無線接続を提供する。無線通信インタフェース855は、典型的には、BBプロセッサ856などを含み得る。BBプロセッサ856は、接続インタフェース857を介してRRH860のRF回路864と接続されることを除き、図39を参照して説明したBBプロセッサ826と同様のものである。無線通信インタフェース855は、図40に示したように複数のBBプロセッサ856を含み、複数のBBプロセッサ856は、例えばeNB830が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図40には無線通信インタフェース855が複数のBBプロセッサ856を含む例を示したが、無線通信インタフェース855は単一のBBプロセッサ856を含んでもよい。
接続インタフェース857は、基地局装置850(無線通信インタフェース855)をRRH860と接続するためのインタフェースである。接続インタフェース857は、基地局装置850(無線通信インタフェース855)とRRH860とを接続する上記高速回線での通信のための通信モジュールであってもよい。
また、RRH860は、接続インタフェース861及び無線通信インタフェース863を備える。
接続インタフェース861は、RRH860(無線通信インタフェース863)を基地局装置850と接続するためのインタフェースである。接続インタフェース861は、上記高速回線での通信のための通信モジュールであってもよい。
無線通信インタフェース863は、アンテナ840を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース863は、典型的には、RF回路864などを含み得る。RF回路864は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ840を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース863は、図40に示したように複数のRF回路864を含み、複数のRF回路864は、例えば複数のアンテナ素子にそれぞれ対応してもよい。なお、図40には無線通信インタフェース863が複数のRF回路864を含む例を示したが、無線通信インタフェース863は単一のRF回路864を含んでもよい。
図40に示したeNB830において、図8を参照して説明した処理部150に含まれる1つ以上の構成要素(第1送信処理部151、第2送信処理部153、第3送信処理部155及び/又は通知部157)は、無線通信インタフェース855及び/又は無線通信インタフェース863において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、コントローラ851において実装されてもよい。一例として、eNB830は、無線通信インタフェース855の一部(例えば、BBプロセッサ856)若しくは全部、及び/又はコントローラ851を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記1つ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記1つ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムがeNB830にインストールされ、無線通信インタフェース855(例えば、BBプロセッサ856)及び/又はコントローラ851が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、上記1つ以上の構成要素を備える装置としてeNB830、基地局装置850又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
また、図40に示したeNB830において、例えば、図8を参照して説明した無線通信部120は、無線通信インタフェース863(例えば、RF回路864)において実装されてもよい。また、アンテナ部110は、アンテナ840において実装されてもよい。また、ネットワーク通信部130は、コントローラ851及び/又はネットワークインタフェース853において実装されてもよい。
<7.2.端末装置に関する応用例>
(第1の応用例)
図41は、本開示に係る技術が適用され得るスマートフォン900の概略的な構成の一例を示すブロック図である。スマートフォン900は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース912、1つ以上のアンテナスイッチ915、1つ以上のアンテナ916、バス917、バッテリー918及び補助コントローラ919を備える。
プロセッサ901は、例えばCPU又はSoC(System on Chip)であってよく、スマートフォン900のアプリケーションレイヤ及びその他のレイヤの機能を制御する。メモリ902は、RAM及びROMを含み、プロセッサ901により実行されるプログラム及びデータを記憶する。ストレージ903は、半導体メモリ又はハードディスクなどの記憶媒体を含み得る。外部接続インタフェース904は、メモリーカード又はUSB(Universal Serial Bus)デバイスなどの外付けデバイスをスマートフォン900へ接続するためのインタフェースである。
カメラ906は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子を有し、撮像画像を生成する。センサ907は、例えば、測位センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び加速度センサなどのセンサ群を含み得る。マイクロフォン908は、スマートフォン900へ入力される音声を音声信号へ変換する。入力デバイス909は、例えば、表示デバイス910の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、キーパッド、キーボード、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス910は、液晶ディスプレイ(LCD)又は有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイなどの画面を有し、スマートフォン900の出力画像を表示する。スピーカ911は、スマートフォン900から出力される音声信号を音声に変換する。
無線通信インタフェース912は、LTE又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース912は、典型的には、BBプロセッサ913及びRF回路914などを含み得る。BBプロセッサ913は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、無線通信のための様々な信号処理を実行する。一方、RF回路914は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ916を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース912は、BBプロセッサ913及びRF回路914を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース912は、図41に示したように複数のBBプロセッサ913及び複数のRF回路914を含んでもよい。なお、図41には無線通信インタフェース912が複数のBBプロセッサ913及び複数のRF回路914を含む例を示したが、無線通信インタフェース912は単一のBBプロセッサ913又は単一のRF回路914を含んでもよい。
さらに、無線通信インタフェース912は、セルラー通信方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又は無線LAN(Local Area Network)方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよく、その場合に、無線通信方式ごとのBBプロセッサ913及びRF回路914を含んでもよい。
アンテナスイッチ915の各々は、無線通信インタフェース912に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ916の接続先を切り替える。
アンテナ916の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース912による無線信号の送受信のために使用される。スマートフォン900は、図41に示したように複数のアンテナ916を有してもよい。なお、図41にはスマートフォン900が複数のアンテナ916を有する例を示したが、スマートフォン900は単一のアンテナ916を有してもよい。
さらに、スマートフォン900は、無線通信方式ごとにアンテナ916を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ915は、スマートフォン900の構成から省略されてもよい。
バス917は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース912及び補助コントローラ919を互いに接続する。バッテリー918は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図41に示したスマートフォン900の各ブロックへ電力を供給する。補助コントローラ919は、例えば、スリープモードにおいて、スマートフォン900の必要最低限の機能を動作させる。
図41に示したスマートフォン900において、図9を参照して説明した情報取得部241及び/又は受信処理部243は、無線通信インタフェース912において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、プロセッサ901又は補助コントローラ919において実装されてもよい。一例として、スマートフォン900は、無線通信インタフェース912の一部(例えば、BBプロセッサ913)若しくは全部、プロセッサ901、及び/又は補助コントローラ919を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて情報取得部241及び/又は受信処理部243が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを情報取得部241及び/又は受信処理部243として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに情報取得部241及び/又は受信処理部243の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを情報取得部241及び/又は受信処理部243として機能させるためのプログラムがスマートフォン900にインストールされ、無線通信インタフェース912(例えば、BBプロセッサ913)、プロセッサ901、及び/又は補助コントローラ919が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、情報取得部241及び/又は受信処理部243を備える装置としてスマートフォン900又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを情報取得部241及び/又は受信処理部243として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
また、図41に示したスマートフォン900において、例えば、図9を参照して説明した無線通信部220は、無線通信インタフェース912(例えば、RF回路914)において実装されてもよい。また、アンテナ部210は、アンテナ916において実装されてもよい。
(第2の応用例)
図42は、本開示に係る技術が適用され得るカーナビゲーション装置920の概略的な構成の一例を示すブロック図である。カーナビゲーション装置920は、プロセッサ921、メモリ922、GPS(Global Positioning System)モジュール924、センサ925、データインタフェース926、コンテンツプレーヤ927、記憶媒体インタフェース928、入力デバイス929、表示デバイス930、スピーカ931、無線通信インタフェース933、1つ以上のアンテナスイッチ936、1つ以上のアンテナ937及びバッテリー938を備える。
プロセッサ921は、例えばCPU又はSoCであってよく、カーナビゲーション装置920のナビゲーション機能及びその他の機能を制御する。メモリ922は、RAM及びROMを含み、プロセッサ921により実行されるプログラム及びデータを記憶する。
GPSモジュール924は、GPS衛星から受信されるGPS信号を用いて、カーナビゲーション装置920の位置(例えば、緯度、経度及び高度)を測定する。センサ925は、例えば、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び気圧センサなどのセンサ群を含み得る。データインタフェース926は、例えば、図示しない端子を介して車載ネットワーク941に接続され、車速データなどの車両側で生成されるデータを取得する。
コンテンツプレーヤ927は、記憶媒体インタフェース928に挿入される記憶媒体(例えば、CD又はDVD)に記憶されているコンテンツを再生する。入力デバイス929は、例えば、表示デバイス930の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス930は、LCD又はOLEDディスプレイなどの画面を有し、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの画像を表示する。スピーカ931は、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの音声を出力する。
無線通信インタフェース933は、LTE又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース933は、典型的には、BBプロセッサ934及びRF回路935などを含み得る。BBプロセッサ934は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、無線通信のための様々な信号処理を実行する。一方、RF回路935は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ937を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース933は、BBプロセッサ934及びRF回路935を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース933は、図42に示したように複数のBBプロセッサ934及び複数のRF回路935を含んでもよい。なお、図42には無線通信インタフェース933が複数のBBプロセッサ934及び複数のRF回路935を含む例を示したが、無線通信インタフェース933は単一のBBプロセッサ934又は単一のRF回路935を含んでもよい。
さらに、無線通信インタフェース933は、セルラー通信方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又は無線LAN方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよく、その場合に、無線通信方式ごとのBBプロセッサ934及びRF回路935を含んでもよい。
アンテナスイッチ936の各々は、無線通信インタフェース933に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ937の接続先を切り替える。
アンテナ937の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース933による無線信号の送受信のために使用される。カーナビゲーション装置920は、図42に示したように複数のアンテナ937を有してもよい。なお、図42にはカーナビゲーション装置920が複数のアンテナ937を有する例を示したが、カーナビゲーション装置920は単一のアンテナ937を有してもよい。
さらに、カーナビゲーション装置920は、無線通信方式ごとにアンテナ937を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ936は、カーナビゲーション装置920の構成から省略されてもよい。
バッテリー938は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図42に示したカーナビゲーション装置920の各ブロックへ電力を供給する。また、バッテリー938は、車両側から給電される電力を蓄積する。
図42に示したカーナビゲーション装置920において、図9を参照して説明した情報取得部241及び/又は受信処理部243は、無線通信インタフェース933において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、プロセッサ921において実装されてもよい。一例として、カーナビゲーション装置920は、無線通信インタフェース933の一部(例えば、BBプロセッサ934)若しくは全部及び/又はプロセッサ921を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて情報取得部241及び/又は受信処理部243が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを情報取得部241及び/又は受信処理部243として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに情報取得部241及び/又は受信処理部243の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを情報取得部241及び/又は受信処理部243として機能させるためのプログラムがカーナビゲーション装置920にインストールされ、無線通信インタフェース933(例えば、BBプロセッサ934)及び/又はプロセッサ921が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、情報取得部241及び/又は受信処理部243を備える装置としてカーナビゲーション装置920又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを情報取得部241及び/又は受信処理部243として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
また、図42に示したカーナビゲーション装置920において、例えば、図9を参照して説明した無線通信部220は、無線通信インタフェース933(例えば、RF回路935)において実装されてもよい。また、アンテナ部210は、アンテナ937において実装されてもよい。
また、本開示に係る技術は、上述したカーナビゲーション装置920の1つ以上のブロックと、車載ネットワーク941と、車両側モジュール942とを含む車載システム(又は車両)940として実現されてもよい。即ち、情報取得部241及び/又は受信処理部243を備える装置として車載システム(又は車両)940が提供されてもよい。車両側モジュール942は、車速、エンジン回転数又は故障情報などの車両側データを生成し、生成したデータを車載ネットワーク941へ出力する。
<<8.まとめ>>
ここまで、図1〜図42を参照して、本開示の実施形態に係る装置及び処理を説明した。
本開示の実施形態によれば、基地局100は、電力割当てを用いて多重化される複数の電力レイヤの送信信号系列を生成する第1送信処理部151と、上記複数の電力レイヤのうちの1つ以上の電力レイヤの各々について、電力レイヤに対応するインタリーバ又は位相係数を使用して当該電力レイヤの送信信号系列を処理する第2送信処理部153と、を備える。
本開示の実施形態によれば、端末装置200は、電力割当てを用いて多重化される複数の電力レイヤのうちの少なくとも1つの電力レイヤの各々に対応するデインタリーバ又は位相係数を取得する情報取得部241と、上記少なくとも1つの電力レイヤの各々に対応する上記デインタリーバ又は上記位相係数を使用して、受信処理を行う受信処理部243と、を備える。
これにより、例えば、電力割当てを用いた多重化/多元接続が行われる場合に復号の精度をより高くすることが可能になる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態を説明したが、本開示は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、基地局及び端末装置の通信について、LTE又はLTE−Aなどの既存のシステムの技術を利用する例も記載したが、当然ながら、本開示は係る例に限定されない。新たなシステムの技術が利用されてもよい。一例として、基地局の第1送信処理部による送信信号系列の生成は、新たなシステムの技術により行われてもよい。
また、例えば、電力割当てを用いた多重化について、基地局が送信装置であり、端末装置が受信装置である例を説明したが、本開示は係る例に限定されない。送信装置及び受信装置は別の装置であってもよい。
また、本明細書の処理における処理ステップは、必ずしもフローチャート又はシーケンス図に記載された順序に沿って時系列に実行されなくてよい。例えば、処理における処理ステップは、フローチャート又はシーケンス図として記載した順序と異なる順序で実行されても、並列的に実行されてもよい。
また、本明細書の装置(例えば、基地局、基地局装置若しくは基地局装置のためのモジュール、又は、端末装置若しくは端末装置のためのモジュール)に備えられるプロセッサ(例えば、CPU、DSPなど)を上記装置の構成要素(例えば、第1送信処理部及び第2送信処理部、又は、情報取得部241及び受信処理部243など)として機能させるためのコンピュータプログラム(換言すると、上記プロセッサに上記装置の構成要素の動作を実行させるためのコンピュータプログラム)も作成可能である。また、当該コンピュータプログラムを記録した記録媒体も提供されてもよい。また、上記コンピュータプログラムを記憶するメモリと、上記コンピュータプログラムを実行可能な1つ以上のプロセッサとを備える装置(例えば、基地局、基地局装置若しくは基地局装置のためのモジュール、又は、端末装置若しくは端末装置のためのモジュール)も提供されてもよい。また、上記装置の構成要素(例えば、第1送信処理部及び第2送信処理部、又は、情報取得部241及び受信処理部243など)の動作を含む方法も、本開示に係る技術に含まれる。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的又は例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記効果とともに、又は上記効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
電力割当てを用いて多重化される複数の電力レイヤの送信信号系列を生成する第1送信処理部と、
前記複数の電力レイヤのうちの1つ以上の電力レイヤの各々について、電力レイヤに対応するインタリーバ、スクランブラ又は位相係数を使用して当該電力レイヤの送信信号系列を処理する第2送信処理部と、
を備える装置。
(2)
前記第2送信処理部は、前記電力レイヤに対応する前記インタリーバを使用して前記電力レイヤの前記送信信号系列をインタリーブする、前記(1)に記載の装置。
(3)
前記電力レイヤの前記送信信号系列は、ユーザへの送信信号系列であり、
前記電力レイヤに対応する前記インタリーバは、前記ユーザに固有のインタリーバである、
前記(2)に記載の装置。
(4)
前記電力レイヤに対応する前記インタリーバは、前記電力レイヤに固有のインタリーバである、前記(2)に記載の装置。
(5)
前記第2送信処理部は、前記電力レイヤに対応する前記位相係数を使用して前記電力レイヤの前記送信信号系列の位相を回転させる、前記(1)に記載の装置。
(6)
前記送信信号系列は、送信されるデータ信号の系列であり、
前記第2送信処理部は、電力レイヤに対応する位相係数を使用してリファレンス信号の位相を回転させない、
前記(5)に記載の装置。
(7)
前記1つ以上の電力レイヤは、前記複数の電力レイヤのうちの、所定数の電力レイヤ以外の電力レイヤである、前記(1)〜(6)のいずれか1項に記載の装置。
(8)
前記所定数の電力レイヤは、前記1つ以上の電力レイヤよりも大きい送信電力を割り当てられる電力レイヤである、前記(7)に記載の装置。
(9)
前記所定数の電力レイヤは、1つの電力レイヤである、前記(7)又は(8)に記載の装置。
(10)
前記1つ以上の電力レイヤは、前記複数の電力レイヤである、前記(1)〜(6)のいずれか1項に記載の装置。
(11)
前記1つ以上の電力レイヤのうちの、より大きい送信電力を割り当てられる電力レイヤの送信信号系列は、より低い通信品質を伴うユーザへの送信信号系列であり、
前記1つ以上の電力レイヤのうちの、より小さい送信電力を割り当てられる電力レイヤの送信信号系列は、より高い通信品質を伴うユーザへの送信信号系列である、
前記(1)〜(10)のいずれか1項に記載の装置。
(12)
前記電力レイヤの前記送信信号系列は、ユーザへの送信信号系列であり、
前記装置は、前記電力レイヤを前記ユーザに通知する通知部をさらに備える、
前記(1)〜(11)のいずれか1項に記載の装置。
(13)
前記通知部は、前記ユーザへのダウンリンク制御情報の中で、前記電力レイヤを前記ユーザに通知する、前記(12)に記載の装置。
(14)
前記通知部は、前記複数の電力レイヤについての電力レイヤ数を前記ユーザに通知する、前記(12)又は(13)に記載の装置。
(15)
前記通知部は、前記ユーザへのダウンリンク制御情報、前記ユーザへのシグナリングメッセージ、又はシステム情報の中で、前記電力レイヤ数を前記ユーザに通知する、前記(14)に記載の装置。
(16)
前記通知部は、前記ユーザへの前記送信信号系列についてのインタリーバ、スクランブラ又は位相係数の使用の有無を、前記ユーザに通知する、前記(12)〜(15)のいずれか1項に記載の装置。
(17)
前記通知部は、前記ユーザへのダウンリンク制御情報の中で、前記使用の有無を前記ユーザに通知する、前記(16)に記載の装置。
(18)
電力割当てを用いて多重化される複数の電力レイヤのうちの少なくとも1つの電力レイヤの各々に対応するデインタリーバ、デスクランブラ又は位相係数を取得する取得部と、
前記少なくとも1つの電力レイヤの各々に対応する前記デインタリーバ、前記デスクランブラ又は前記位相係数を使用して、受信処理を行う受信処理部と、
を備える装置。
(19)
前記少なくとも1つの電力レイヤは、前記複数の電力レイヤうちの、所定数の電力レイヤ以外の1つ以上の電力レイヤに含まれ、
前記受信処理部は、前記所定数の電力レイヤの各々に対応するデインタリーバ、デスクランブラ又は位相係数を使用することなく、受信処理を行う、
前記(18)に記載の装置。
(20)
前記受信処理部は、前記複数の電力レイヤのうちの、電力レイヤに対応するインタリーバ、スクランブラ又は位相係数を使用して送信信号系列が処理される当該電力レイヤを判定する、前記(18)又は(19)に記載の装置。
(21)
前記第2送信処理部は、前記電力レイヤに対応する前記スクランブラを使用して前記電力レイヤの前記送信信号系列をスクランブルする、前記(1)に記載の装置。
(22)
前記電力レイヤの前記送信信号系列は、ユーザへの送信信号系列であり、
前記電力レイヤに対応する前記スクランブラは、前記ユーザに固有のスクランブラである、
前記(21)に記載の装置。
(23)
前記電力レイヤに対応する前記スクランブラは、前記電力レイヤに固有のスクランブラである、前記(21)に記載の装置。
(24)
前記装置は、基地局、基地局のための基地局装置、又は当該基地局装置のためのモジュールである、前記(1)〜(17)のいずれか1項に記載の装置。
(25)
前記装置は、端末装置、又は端末装置のためのモジュールである、前記(18)〜(20)のいずれか1項に記載の装置。
(26)
前記複数の電力レイヤは、SPCを用いて多重化されるレイヤである、前記(1)〜(25)のいずれか1項に記載の装置。
(27)
プロセッサにより、
電力割当てを用いて多重化される複数の電力レイヤの送信信号系列を生成することと、
前記複数の電力レイヤのうちの1つ以上の電力レイヤの各々について、電力レイヤに対応するインタリーバ、スクランブラ又は位相係数を使用して当該電力レイヤの送信信号系列を処理することと、
を含む方法。
(28)
電力割当てを用いて多重化される複数の電力レイヤの送信信号系列を生成することと、
前記複数の電力レイヤのうちの1つ以上の電力レイヤの各々について、電力レイヤに対応するインタリーバ、スクランブラ又は位相係数を使用して当該電力レイヤの送信信号系列を処理することと、
をプロセッサに実行させるためのプログラム。
(29)
電力割当てを用いて多重化される複数の電力レイヤの送信信号系列を生成することと、
前記複数の電力レイヤのうちの1つ以上の電力レイヤの各々について、電力レイヤに対応するインタリーバ、スクランブラ又は位相係数を使用して当該電力レイヤの送信信号系列を処理することと、
をプロセッサに実行させるためのプログラムを記録した読み取り可能な記録媒体。
(30)
プロセッサにより、
電力割当てを用いて多重化される複数の電力レイヤのうちの少なくとも1つの電力レイヤの各々に対応するデインタリーバ、デスクランブラ又は位相係数を取得することと、
前記少なくとも1つの電力レイヤの各々に対応する前記デインタリーバ、前記デスクランブラ又は前記位相係数を使用して、受信処理を行うことと、
を含む方法。
(31)
電力割当てを用いて多重化される複数の電力レイヤのうちの少なくとも1つの電力レイヤの各々に対応するデインタリーバ、デスクランブラ又は位相係数を取得することと、
前記少なくとも1つの電力レイヤの各々に対応する前記デインタリーバ、前記デスクランブラ又は前記位相係数を使用して、受信処理を行うことと、
をプロセッサに実行させるためのプログラム。
(32)
電力割当てを用いて多重化される複数の電力レイヤのうちの少なくとも1つの電力レイヤの各々に対応するデインタリーバ、デスクランブラ又は位相係数を取得することと、
前記少なくとも1つの電力レイヤの各々に対応する前記デインタリーバ、前記デスクランブラ又は前記位相係数を使用して、受信処理を行うことと、
をプロセッサに実行させるためのプログラムを記録した読み取り可能な記録媒体。
1 システム
100 基地局
101 セル
151 第1送信処理部
153 第2送信処理部
155 第3送信処理部
157 通知部
200 端末装置
241 情報取得部
243 受信処理部

Claims (18)

  1. 電力割当てを用いて多重化される複数の電力レイヤの送信信号系列を生成する第1送信処理部と、
    前記複数の電力レイヤのうちの所定数の電力レイヤよりも小さい送信電力を割り当てられる前記複数の電力レイヤのうちの1つ以上の電力レイヤの各々について、電力レイヤに対応するインタリーバ、スクランブラ又は位相係数を使用して当該電力レイヤの送信信号系列を処理する第2送信処理部と、
    を備える装置。
  2. 前記第2送信処理部は、前記電力レイヤに対応する前記インタリーバを使用して前記電力レイヤの前記送信信号系列をインタリーブする、請求項1に記載の装置。
  3. 前記電力レイヤの前記送信信号系列は、ユーザへの送信信号系列であり、
    前記電力レイヤに対応する前記インタリーバは、前記ユーザに固有のインタリーバである、
    請求項2に記載の装置。
  4. 前記電力レイヤに対応する前記インタリーバは、前記電力レイヤに固有のインタリーバである、請求項2に記載の装置。
  5. 前記第2送信処理部は、前記電力レイヤに対応する前記位相係数を使用して前記電力レイヤの前記送信信号系列の位相を回転させる、請求項1に記載の装置。
  6. 前記送信信号系列は、送信されるデータ信号の系列であり、
    前記第2送信処理部は、電力レイヤに対応する位相係数を使用してリファレンス信号の位相を回転させない、
    請求項5に記載の装置。
  7. 前記所定数の電力レイヤは、1つの電力レイヤである、請求項に記載の装置。
  8. 前記1つ以上の電力レイヤは、前記複数の電力レイヤである、請求項1に記載の装置。
  9. 前記1つ以上の電力レイヤのうちの、より大きい送信電力を割り当てられる電力レイヤの送信信号系列は、より低い通信品質を伴うユーザへの送信信号系列であり、
    前記1つ以上の電力レイヤのうちの、より小さい送信電力を割り当てられる電力レイヤの送信信号系列は、より高い通信品質を伴うユーザへの送信信号系列である、
    請求項1に記載の装置。
  10. 前記電力レイヤの前記送信信号系列は、ユーザへの送信信号系列であり、
    前記装置は、前記電力レイヤを前記ユーザに通知する通知部をさらに備える、
    請求項1に記載の装置。
  11. 前記通知部は、前記ユーザへのダウンリンク制御情報の中で、前記電力レイヤを前記ユーザに通知する、請求項10に記載の装置。
  12. 前記通知部は、前記複数の電力レイヤについての電力レイヤ数を前記ユーザに通知する、請求項10に記載の装置。
  13. 前記通知部は、前記ユーザへのダウンリンク制御情報、前記ユーザへのシグナリングメッセージ、又はシステム情報の中で、前記電力レイヤ数を前記ユーザに通知する、請求項12に記載の装置。
  14. 前記通知部は、前記ユーザへの前記送信信号系列についてのインタリーバ、スクランブラ又は位相係数の使用の有無を、前記ユーザに通知する、請求項10に記載の装置。
  15. 前記通知部は、前記ユーザへのダウンリンク制御情報の中で、前記使用の有無を前記ユーザに通知する、請求項14に記載の装置。
  16. 電力割当てを用いて多重化される複数の電力レイヤのうちの所定数の電力レイヤよりも小さい送信電力を割り当てられる前記複数の電力レイヤのうちの少なくとも1つの電力レイヤの各々に対応するデインタリーバ、デスクランブラ又は位相係数を取得する取得部と、
    前記少なくとも1つの電力レイヤの各々に対応する前記デインタリーバ、前記デスクランブラ又は前記位相係数を使用して、受信処理を行う受信処理部と、
    を備える装置。
  17. 前記少なくとも1つの電力レイヤは、前記複数の電力レイヤうちの、所定数の電力レイヤ以外の1つ以上の電力レイヤに含まれ、
    前記受信処理部は、前記所定数の電力レイヤの各々に対応するデインタリーバ、デスクランブラ又は位相係数を使用することなく、受信処理を行う、
    請求項16に記載の装置。
  18. 前記受信処理部は、前記複数の電力レイヤのうちの、電力レイヤに対応するインタリーバ、スクランブラ又は位相係数を使用して送信信号系列が処理される当該電力レイヤを判定する、請求項16に記載の装置。
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