WO2017130511A1 - 装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】周波数利用効率を向上させるためのフィルタを、より好適な態様で適用可能とする。 【解決手段】無線通信を行う通信部と、前記無線通信に利用する周波数帯域のうち、ガードバンドの幅を制限するためのフィルタのフィルタ長に関する制御情報が、前記無線通信を介して外部装置に送信されるように制御する制御部と、を備え、前記フィルタ長は、前記無線通信のための周波数リソース及び時間リソースのうち少なくともいずれかに応じて決定される、装置。

Description

装置及び方法
 本開示は、装置及び方法に関する。
 LTE(Long Term Evolution)/LTE-A(Advanced)において採用されているOFDMA(Orthogonal Frequency-Division Multiple Access)及びSC-FDMA(Single-Carrier Frequency-Division Multiple Access)では、無線リソース(例えば、リソースブロック)は、重複なくユーザに割り当てられる。OFDMAやSC-FDMAが採用されている無線通信システムにおいては、データ伝送に使用されない帯域(OOB:Out Of Band)のうち、一部の周波数帯域を、隣接システムに漏洩する電力を軽減するためのガードバンドとして利用している場合がある。
 また、近年では、LTE/LTE-Aに続く第5世代(5G)移動体通信システムの無線アクセス技術(Radio Access Technology:RAT)のうち、周波数利用効率の向上が期待できる技術の1つとして、New Waveform技術が注目されている。New Waveform技術は、送信信号波形にフィルタを適用することで、漏洩電力をカットし、周波数利用効率を向上させる技術である。New Waveform技術を適用することで、OOBの信号を減衰させ、ガードバンドとして使用される周波数帯域幅をより制限し、ひいては、周波数利用効率を向上させることが期待されている。
 また、OFDMAやSC-FDMA等に基づく無線通信においては、送信信号に対して、遅延波によるシンボル間干渉を除去するためにガードインターバルが付加される場合がある。例えば、特許文献1には、送信信号に対してガードインターバルを付加する場合の一例について開示されている。
特開2006-180321号公報
 一方で、New Waveform技術をサポートする場合においては、フィルタの適用が、送信信号のシンボル長やスループットに影響を与える可能性がある。そのため、より好適な態様でフィルタを適用すること可能な仕組みが望まれている。
 そこで、本開示では、周波数利用効率を向上させるためのフィルタを、より好適な態様で適用することが可能な、装置及び方法について提案する。
 本開示によれば、無線通信を行う通信部と、前記無線通信に利用する周波数帯域のうち、ガードバンドの幅を制限するためのフィルタのフィルタ長に関する制御情報が、前記無線通信を介して外部装置に送信されるように制御する制御部と、を備え、前記フィルタ長は、前記無線通信のための周波数リソース及び時間リソースのうち少なくともいずれかに応じて決定される、装置が提供される。
 また、本開示によれば、無線通信を行う通信部と、前記無線通信に利用する周波数帯域のうち、ガードバンドの幅を制限するためのフィルタが適用されない場合におけるガードインターバルの長さに応じた、当該フィルタのフィルタ長に関する制御情報が、前記無線通信を介して外部装置に送信されるように制御する制御部と、を備える、装置が提供される。
 また、本開示によれば、無線通信を行う通信部と、前記無線通信に利用する周波数帯域のうち、ガードバンドの幅を制限するためのフィルタのフィルタ長に関する制御情報を、前記無線通信を介して外部装置から取得する取得部と、を備え、前記フィルタ長は、前記無線通信のための周波数リソース及び時間リソースのうち少なくともいずれかに応じて決定される、装置が提供される。
 また、本開示によれば、無線通信を行う通信部と、前記無線通信に利用する周波数帯域のうち、ガードバンドの幅を制限するためのフィルタを、当該フィルタのフィルタ長に関する制御情報に基づき送信データに適用し、当該フィルタが適用された前記送信データが、前記無線通信を介して外部装置に送信されるように制御する制御部と、を備え、前記フィルタ長は、前記無線通信のための周波数リソース及び時間リソースのうち少なくともいずれかに応じて決定される、装置が提供される。
 また、本開示によれば、無線通信を行うことと、プロセッサが、前記無線通信に利用する周波数帯域のうち、ガードバンドの幅を制限するためのフィルタのフィルタ長に関する制御情報が、前記無線通信を介して外部装置に送信されるように制御することと、を含み、前記フィルタ長は、前記無線通信のための周波数リソース及び時間リソースのうち少なくともいずれかに応じて決定される、方法が提供される。
 また、本開示によれば、無線通信を行うことと、プロセッサが、前記無線通信に利用する周波数帯域のうち、ガードバンドの幅を制限するためのフィルタが適用されない場合におけるガードインターバルの長さに応じた、当該フィルタのフィルタ長に関する制御情報が、前記無線通信を介して外部装置に送信されるように制御することと、を含む、方法が提供される。
 また、本開示によれば、無線通信を行うことと、プロセッサが、前記無線通信に利用する周波数帯域のうち、ガードバンドの幅を制限するためのフィルタのフィルタ長に関する制御情報を、前記無線通信を介して外部装置から取得することと、を含み、前記フィルタ長は、前記無線通信のための周波数リソース及び時間リソースのうち少なくともいずれかに応じて決定される、方法が提供される。
 また、本開示によれば、無線通信を行うことと、プロセッサが、前記無線通信に利用する周波数帯域のうち、ガードバンドの幅を制限するためのフィルタを、当該フィルタのフィルタ長に関する制御情報に基づき送信データに適用し、当該フィルタが適用された前記送信データが、前記無線通信を介して外部装置に送信されるように制御することと、を含み、前記フィルタ長は、前記無線通信のための周波数リソース及び時間リソースのうち少なくともいずれかに応じて決定される、方法が提供される。
 以上説明したように本開示によれば、周波数利用効率を向上させるためのフィルタを、より好適な態様で適用することが可能な、装置及び方法が提供される。
 なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、または本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
New Waveform技術の概要について説明するための説明図である。 New Waveform技術の概要について説明するための説明図である。 本開示の一実施形態に係るシステムの概略的な構成の一例について説明するための説明図である。 同実施形態に係る基地局の構成の一例を示すブロック図である。 同実施形態に係る端末装置の構成の一例を示すブロック図である。 New Waveform技術をサポートする送信装置における処理の一例を説明するための説明図である。 New Waveform技術をサポートする送信装置における処理の一例を説明するための説明図である。 New Waveform技術をサポートする送信装置における処理の一例を説明するための説明図である。 New Waveform技術をサポートする送信装置における処理の一例を説明するための説明図である。 New Waveform技術をサポートする受信装置における処理の一例について説明するための説明図である。 リソースブロックの構成の一例について説明するための説明図である。 リソースブロックの構成の一例について説明するための説明図である。 リソースブロックの構成の一例について説明するための説明図である。 フィルタが適用されていない場合におけるサブキャリアの構成の一例を示した図である。 フィルタを適用する場合のサブキャリアの構成の一例を示した図である。 フィルタを適用し、かつ、ガードインターバルを付加する場合のサブキャリアの構成の一例を示した図である。 フィルタを適用し、かつ、ガードインターバルを付加する場合のサブキャリアの構成の他の一例を示した図である。 フィルタの適用設定及びガードインターバル区間長の決定に係る一連の処理の流れの一例について示したフローチャートである。 フィルタの適用設定及びガードインターバル区間長の切り替えに係る一連の処理の流れの一例について示したフローチャートである。 eNBの概略的な構成の第1の例を示すブロック図である。 eNBの概略的な構成の第2の例を示すブロック図である。 スマートフォンの概略的な構成の一例を示すブロック図である。 カーナビゲーション装置の概略的な構成の一例を示すブロック図である。
 以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
 なお、説明は以下の順序で行うものとする。
 1.はじめに
  1.1.New Waveform技術
  1.2.技術的課題
 2.構成例
  2.1.システムの構成例
  2.2.基地局の構成例
  2.3.端末装置の構成例
 3.技術的特徴
 4.応用例
  4.1.基地局に関する応用例
  4.2.端末装置に関する応用例
 5.むすび
 <<1.はじめに>>
  <1.1.New Waveform技術>
 まず、図1及び図2を参照して、New Waveform技術の概要について説明する。図1及び図2は、New Waveform技術の概要について説明するための説明図である。
 LTEやLTE-Aにおいて採用されているOFDMA(Orthogonal Frequency-Division Multiple Access)及びSC-FDMA(Single-Carrier Frequency-Division Multiple Access)では、無線リソース(例えば、リソースブロック)は、重複なくユーザに割り当てられる。例えば、図1は、OFDMAが適用された場合の送信信号の周波数領域電力スペクトルの一例を示している。図1において、横軸は、サブキャリア内における周波数帯域を示しており、縦軸は、送信電力のパワーを示している。
 図1に示す送信信号の波形のうち、参照符号W11で示された周波数帯域は、データ伝送に使用される周波数帯域を示しており(ただし、NULL Subcarrierは除く)、それ以外の周波数帯域は、データ伝送に使用されないOOB(Out Of Band)である。また、OOBのうち、少なくとも一部の周波数帯域が、隣接システムに漏洩する電力を軽減するためのガードバンドとして設けられている場合がある。例えば、ガードバンドを設けない場合においては、OOBのうち最も電力の大きいサブキャリアで、およそ-10dBの電力となる場合においても、ガードバンドを設けることにより、およそ-20dB~-30dBまで電力を減衰させることが可能となる。
 このような仕組みを利用することで、LTE/LTE-Aにおいては、データ伝送に使用する周波数帯の両側にガードバンドを設けることで、隣接システムへの漏洩電力による干渉を軽減している。
 一方で、ガードバンドは、周波数帯域の一部を未使用帯域として使用する(即ち、データ伝送に利用されない)ため、周波数利用効率の低下を招く場合がある。具体的な一例として、チャネル幅が20MHzの場合には、ガードバンドとしておよそ2MHz(片側1MHz)が割り当てられており、この場合には、周波数利用効率が、約10%低下することとなる。
 そこで、LTE/LTE-Aに続く第5世代(5G)移動体通信システムの無線アクセス技術(Radio Access Technology:RAT)のうち、周波数利用効率の向上が期待できる技術の1つとして、New Waveform技術が注目されている。New Waveform技術は、送信信号波形にフィルタを適用することで、漏洩電力をカットし、周波数利用効率を向上させる技術である。例えば、図2は、図1に示した送信信号に対して、ドルフチェビシェフフィルタ(Dolph Shebychev Filter)を適用した場合における、当該送信信号の周波数領域電力スペクトルの一例を示している。なお、図2における横軸及び縦軸は、図1に示す例と同様である。また、図2においては、参考として、フィルタ適用前の送信信号の波形(即ち、図1に示す波形)をあわせて提示している。
 図2においてフィルタ適用後の送信信号の波形として示すように、フィルタの適用により、OOBにおける電力がより小さくなっていることがわかる。このように、New Waveform技術を適用する(即ち、送信信号に対してフィルタを適用する)ことで、OOBの信号を減衰させ、ガードバンドとして使用される周波数帯域幅をより制限し、ひいては、周波数利用効率を向上させることが期待されている。
 なお、ガードバンドとして使用される周波数帯域幅をより制限することが可能であれば、送信信号に適用されるフィルタの種別は、必ずしも図2に示すようなドルフチェビシェフフィルタのみには限定されない。具体的な一例として、ルートレイズドコサインフィルタのような所謂ナイキストフィルタが、New Waveform技術を実現するためのフィルタとして適用される場合もある。また、送信信号に適用されるフィルタは、必ずしも単一のフィルタに限定されず、複数のフィルタの中から適用されるフィルタが適応的に選択されてもよい。例えば、状況に応じて、前述したドルフチェビシェフフィルタやルートレイズドコサインフィルタが選択的に適用されてもよい。なお、以降の説明においては、単に「フィルタ」と表記した場合には、特に説明が無い限りは、上述したフィルタのように、ガードバンドとして使用される周波数帯域幅をより制限するためのフィルタを示すものとする。
 以上、図1及び図2を参照して、New Waveform技術の概要について説明した。
  <1.2.技術的課題>
 次に、本開示の実施形態に係る技術的課題について説明する。
 上述したように、New Waveform技術は、送信信号に対してフィルタ(例えば、ドルフチェビシェフフィルタ)を適用することで、OOBへの漏洩電力をより少なくすることを可能とする。一方で、当該フィルタを適用する場合には、当該フィルタのフィルタ長だけ送信信号のシンボル長が増加することとなり、ひいては、スループットに影響を与える可能性もある。また、送信信号に対して、ガードインターバル(GI)を付加する場合も想定され、当該ガードインターバルの付加も、送信信号のシンボル長が増加する要因となり得る。そのため、当該フィルタの適用に関する各種設定(例えば、フィルタ長等、以降では、単に「フィルタの適用設定」とも称する)や、当該フィルタ適用時にガードインターバルを付加するか否か、及び当該ガードインターバルの長さ(以降では、「ガードインターバル区間長」とも称する)をどのように決定するかは、New Waveform技術をサポートするうえで重要な検討課題となる。
 そこで、本開示では、周波数利用効率を向上させるためのフィルタを、より好適な態様で適用可能とするための仕組みの一例として、フィルタの適用設定、ガードインターバルの適用の有無、及び、ガードインターバル区間長の決定方法に着目して説明する。
 <<2.構成例>>
  <2.1.システムの構成例>
 まず、図3を参照して、本開示の一実施形態に係るシステム1の概略的な構成の一例について説明する。図3は、本開示の一実施形態に係るシステム1の概略的な構成の一例について説明するための説明図である。図3に示すように、システム1は、無線通信装置100と、端末装置200とを含む。ここでは、端末装置200は、ユーザとも呼ばれる。当該ユーザは、UEとも呼ばれ得る。無線通信装置100Cは、UE-Relayとも呼ばれる。ここでのUEは、LTE又はLTE-Aにおいて定義されているUEであってもよく、UE-Relayは、3GPPで議論されているProse UE to Network Relayであってもよく、より一般的に通信機器を意味してもよい。
  (1)無線通信装置100
 無線通信装置100は、配下の装置に無線通信サービスを提供する装置である。例えば、無線通信装置100Aは、セルラーシステム(又は移動体通信システム)の基地局である。基地局100Aは、基地局100Aのセル10Aの内部に位置する装置(例えば、端末装置200A)との無線通信を行う。例えば、基地局100Aは、端末装置200Aへのダウンリンク信号を送信し、端末装置200Aからのアップリンク信号を受信する。
 基地局100Aは、他の基地局と例えばX2インタフェースにより論理的に接続されており、制御情報等の送受信が可能である。また、基地局100Aは、所謂コアネットワーク(図示を省略する)と例えばS1インタフェースにより論理的に接続されており、制御情報等の送受信が可能である。なお、これらの装置間の通信は、物理的には多様な装置により中継され得る。
 ここで、図3に示した無線通信装置100Aは、マクロセル基地局であり、セル10Aはマクロセルである。一方で、無線通信装置100B及び100Cは、スモールセル10B及び10Cをそれぞれ運用するマスタデバイスである。一例として、マスタデバイス100Bは、固定的に設置されるスモールセル基地局である。スモールセル基地局100Bは、マクロセル基地局100Aとの間で無線バックホールリンクを、スモールセル10B内の1つ以上の端末装置(例えば、端末装置200B)との間でアクセスリンクをそれぞれ確立する。なお、無線通信装置100Bは、3GPPで定義されるリレーノードであってもよい。マスタデバイス100Cは、ダイナミックAP(アクセスポイント)である。ダイナミックAP100Cは、スモールセル10Cを動的に運用する移動デバイスである。ダイナミックAP100Cは、マクロセル基地局100Aとの間で無線バックホールリンクを、スモールセル10C内の1つ以上の端末装置(例えば、端末装置200C)との間でアクセスリンクをそれぞれ確立する。ダイナミックAP100Cは、例えば、基地局又は無線アクセスポイントとして動作可能なハードウェア又はソフトウェアが搭載された端末装置であってよい。この場合のスモールセル10Cは、動的に形成される局所的なネットワーク(Localized Network/Virtual Cell)である。
 セル10Aは、例えば、LTE、LTE-A(LTE-Advanced)、GSM(登録商標)、UMTS、W-CDMA、CDMA200、WiMAX、WiMAX2又はIEEE802.16などの任意の無線通信方式に従って運用されてよい。
 なお、スモールセルは、マクロセルと重複して又は重複せずに配置される、マクロセルよりも小さい様々な種類のセル(例えば、フェムトセル、ナノセル、ピコセル及びマイクロセルなど)を含み得る概念である。ある例では、スモールセルは、専用の基地局によって運用される。別の例では、スモールセルは、マスタデバイスとなる端末がスモールセル基地局として一時的に動作することにより運用される。いわゆるリレーノードもまた、スモールセル基地局の一形態であると見なすことができる。リレーノードの親局として機能する無線通信装置は、ドナー基地局とも称される。ドナー基地局は、LTEにおけるDeNBを意味してもよく、より一般的にリレーノードの親局を意味してもよい。
  (2)端末装置200
 端末装置200は、セルラーシステム(又は移動体通信システム)において通信可能である。端末装置200は、セルラーシステムの無線通信装置(例えば、基地局100A、マスタデバイス100B又は100C)との無線通信を行う。例えば、端末装置200Aは、基地局100Aからのダウンリンク信号を受信し、基地局100Aへのアップリンク信号を送信する。
  (3)補足
 以上、システム1の概略的な構成を示したが、本技術は図3に示した例に限定されない。例えば、システム1の構成として、マスタデバイスを含まない構成、SCE(Small Cell Enhancement)、HetNet(Heterogeneous Network)、MTC(Machine Type Communication)ネットワーク等が採用され得る。
  <2.2.基地局の構成例>
 続いて、図4を参照して、本開示の一実施形態に係る基地局100の構成を説明する。図4は、本開示の一実施形態に係る基地局100の構成の一例を示すブロック図である。図4を参照すると、基地局100は、アンテナ部110と、無線通信部120と、ネットワーク通信部130と、記憶部140と、処理部150とを含む。
 (1)アンテナ部110
 アンテナ部110は、無線通信部120により出力される信号を電波として空間に放射する。また、アンテナ部110は、空間の電波を信号に変換し、当該信号を無線通信部120へ出力する。
 (2)無線通信部120
 無線通信部120は、信号を送受信する。例えば、無線通信部120は、端末装置へのダウンリンク信号を送信し、端末装置からのアップリンク信号を受信する。
 (3)ネットワーク通信部130
 ネットワーク通信部130は、情報を送受信する。例えば、ネットワーク通信部130は、他のノードへの情報を送信し、他のノードからの情報を受信する。例えば、上記他のノードは、他の基地局及びコアネットワークノードを含む。
 (4)記憶部140
 記憶部140は、基地局100の動作のためのプログラム及び様々なデータを一時的に又は恒久的に記憶する。
 (5)処理部150
 処理部150は、基地局100の様々な機能を提供する。処理部150は、通信処理部151と、通知部153とを含む。なお、処理部150は、これらの構成要素以外の他の構成要素をさらに含み得る。即ち、処理部150は、これらの構成要素の動作以外の動作も行い得る。
 通信処理部151及び通知部153の動作は、後に詳細に説明する。
 <2.3.端末装置の構成例>
 次に、図5を参照して、本開示の実施形態に係る端末装置200の構成の一例を説明する。図5は、本開示の実施形態に係る端末装置200の構成の一例を示すブロック図である。図5に示すように、端末装置200は、アンテナ部210と、無線通信部220と、記憶部230と、処理部240とを含む。
 (1)アンテナ部210
 アンテナ部210は、無線通信部220により出力される信号を電波として空間に放射する。また、アンテナ部210は、空間の電波を信号に変換し、当該信号を無線通信部220へ出力する。
 (2)無線通信部220
 無線通信部220は、信号を送受信する。例えば、無線通信部220は、基地局からのダウンリンク信号を受信し、基地局へのアップリンク信号を送信する。
 (3)記憶部230
 記憶部230は、端末装置200の動作のためのプログラム及び様々なデータを一時的に又は恒久的に記憶する。
 (4)処理部240
 処理部240は、端末装置200の様々な機能を提供する。例えば、処理部240は、情報取得部241と、通信処理部243と、通知部245とを含む。なお、処理部240は、これらの構成要素以外の他の構成要素をさらに含み得る。即ち、処理部240は、これらの構成要素の動作以外の動作も行い得る。
 情報取得部241、通信処理部243、及び通知部245の動作は、後に詳細に説明する。
 <<3.技術的特徴>>
 続いて、本開示の技術的特徴について説明する。
 (1)各装置における処理
 (a)送信装置における処理
 まず、図6、図7、及び図8Aを参照して、New Waveform技術をサポートする送信装置における処理の一例について説明する。図6、図7、及び図8Aは、New Waveform技術をサポートする送信装置における処理の一例を説明するための説明図である。図6、図7、及び図8Aに示すようにユーザごとのビットストリーム(例えば、トランスポートブロック)が処理される。このユーザごとのビットストリームに対して、いくつかの処理、例えば、図6に示すような、CRC(Cyclic Redundancy Check)符号化、FEC(Forward Error Correction)符号化、レートマッチング及びスクランブリング/インタリービング)が行われ、その後変調が行われる。そして、変調後のビットストリームに対して、図7に示すように、レイヤマッピング、電力割当て、プリコーディング、リソースエレメントマッピングが行われ、アンテナエレメントごとのビットストリームが出力される。
 アンテナごとのビットストリームは、リソースエレメントを最小単位とした、周波数方向及び時間方向の少なくともいずれかのサイズ(換言すると、リソース数)に基づき決定されたユニットに分けられる。このとき、各ユニットは、リソースエレメントを1以上含むこととなる。そして、ユニットごとに、ガードバンドとして使用される周波数帯域幅をより制限するためのフィルタ処理が施される。なお、当該ユニットが、フィルタが適用される単位(以降では、「フィルタの適用単位」とも称する)に相当する。例えば、図8A示す例では、リソースブロックを構成する各リソースエレメントを、0~B-1のB個のユニットに分け、当該ユニットごとにフィルタの適用に係る処理が実行される。具体的には、アンテナごとのビットストリームは、ユニットごとにIFFTまたはIDFT処理が施されたうえで、フィルタ処理が施される。
 そして、フィルタ処理が施されたユニットごとのビットストリームは、互いに加算され、必要に応じてガードインターバルの付加されたうえで、ディジタルからアナログ及びRF(Radio Frequency)への変換などが行われて、各アンテナから送信される。
 なお、上述した送信装置における各処理は、所定の制御部(例えば、図中のPHY Configuration Controller)による制御に基づき実行されてもよい。
 また、上記では、アンテナごとのビットストリーム(即ち、送信信号)に対して、時間領域でフィルタを適用する例について説明したが、当該ビットストリームに対して、周波数領域でフィルタが適用されてもよい。例えば、図8Bは、New Waveform技術をサポートする送信装置における処理の一例を説明するための説明図であり、アンテナごとのビットストリームに対して周波数領域でフィルタを適用する場合の一例を示している。この場合には、図8Bに示すように、アンテナごとのビットストリームに対して、ユニットごとにフィルタ処理を施したうえで、フィルタ処理後の当該ユニットに対してIFFTまたはIDFT処理を施せばよい。なお、以降の処理については、図8Aに示した、時間領域でフィルタを適用する場合と同様である。
 (b)受信装置における処理
 次いで、図9を参照して、New Waveform技術をサポートする受信装置における処理の一例について説明する。図9は、New Waveform技術をサポートする受信装置における処理の一例について説明するための説明図である。
 図9に示すように、各アンテナで受信された信号に対して、RF及びアナログからディジタルへの変換、ゼロパディング、DFT(Discrete Fourier Transform)/FFT(Fast Fourier Transform)、ダウンサンプリング、並びに、等化及び復号等の処理が施される。なお、New Waveform技術をサポートする受信装置においては、等化及び復号時に、New Waveform技術に基づくフィルタ処理の逆処理が施されることとなる。その結果として、各ユーザのビットストリーム((例えば、トランスポートブロック)が得られる。なお、受信処理のより詳細な内容については、受信信号の説明とあわせて別途後述する。
 また、上述した受信装置における各処理は、所定の制御部(例えば、図中のPHY Configuration Controller)による制御に基づき実行されてもよい。
 (2)送信信号及び受信信号
 次に、New Waveform技術がサポートされる場合における送信信号及び受信信号について説明する。なお、本説明では、HetNet(Heterogeneous Network)又はSCE(Small Cell Enhancement)などのマルチセルシステムを想定する。また、本説明においては、サブキャリアに相当するインデックスと、シンボル、サンプル、スロット、及びサブフレームに相当するインデックスとについては、特に断りがない限りは記載を省略する。
 送信対象となる受信装置をuとし、当該受信装置に信号を送信する送信装置における送信アンテナ数をNとする。なお、各送信アンテナは、「送信アンテナポート」とも呼ばれる。ここで、受信装置uへの送信信号は、以下に(数式1)として示すように、ベクトル形式で表すことが可能である。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000001
 上述した(数式1)において、Nは、FFTサイズ長を示す。また、Nは、フィルタ長を示し、Bは、フィルタを適用するサブバンド数を示す。また、Nは、送信アンテナ数を示し、NSSは、空間送信ストリーム数を示している。また、ベクトルSu,bは、受信装置uにおけるサブバンドbの空間ストリーム信号である。ベクトルSu,bの各要素は、基本的には、PSK、QAM等のディジタル変調シンボルに相当する。ここで、例えば、サブバンドb=0が、第0~k-1までのサブキャリアの組であるとしたとき、以下に(数式2)として示す条件を満たすものとする。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000002
 Wu,bは、受信装置uのサブバンドbに対するプリコーディング行列である。また、Pu,bは、受信装置uのサブバンドbにおける電力割当て係数行列である。なお、行列Pu,bの各要素は、正の実数とすることが望ましい。また、行列Pu,bは、所謂対角行列(即ち、対角成分以外の他の成分が0の行列)でもよい。例えば、行列Pu,bは、以下に示す(数式3)のように表される。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000003
 なお、空間ストリームについて適応的な電力割当てが行われない場合には、行列Pu,bの代わりに、スカラ値Pu,bが用いられてもよい。
 ベクトルFは、サイズNのFFT行列である。また、ベクトルΩu,bは、ガードインターバル(GI)区間の挿入に相当する。Ωu,b中のIは、サイズNの単位行列であり、NGIは、ガードインターバルの区間長である。また、ベクトルGu,bは、受信装置uのサブバンドbに適用するフィルタの線形畳み込み行列である。
 また、送信アンテナ#nの送信信号を受信アンテナ#nで受信した場合における、受信装置uにより受信された受信信号をru,nt,nrとすると、受信信号ru,nt,nrは、以下に示す(数式4)のように表される。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000004
 なお、上述した(数式4)において、Lは、伝送路パス数を示している。また、行列hu,nt,nrは、送信アンテナnと受信アンテナnとの間のチャネル応答行列である。なお、行列hu,nt,nrの各要素は、基本的には複素数である。また、ベクトルnu,nrは、受信装置uの受信アンテナnの雑音を示している。なお、雑音nu,nrは、例えば、熱雑音や、本開示の対象とするシステム以外の他のシステムからの干渉を含む。なお、雑音の平均電力は、σn,u で表される。
 また、New Waveform技術がサポートされる場合には、上述した受信信号ru,nt,nrは、前述したフィルタGu,bが適用された信号に相当する。そのため、受信信号ru,nt,nrに対して、DFT/FFTや、等化及び復号処理が施される過程において、前述したフィルタGu,bを適用する処理の逆処理が施される。
 具体的には、受信信号ru,nt,nrは、前述したフィルタGu,bの適用に伴い、当該フィルタGu,bのフィルタ長分だけ信号長(換言すると、サンプルシンボル数)が増加している。そのため、受信装置uは、受信信号ru,nt,nrに対するDFT/FFTの処理時(即ち、OFDM復号時)に、送信処理時におけるIFFTサイズに加えて、フィルタ長分のサイズと、チャネルのディレイ分のサイズとを考慮する必要がある。そこで、受信装置uは、例えば、受信信号ru,nt,nrの末尾以降にゼロパディングを実施することで、受信信号ru,nt,nrの信号長が2Nとなるように調整する。
 次いで、受信装置uは、ゼロパディングが実施された受信信号ru,nt,nrに対して、サイズ2NのDFT/FFTを適用することで周波数領域の信号に変換し、変換後の信号に対して1/2のダウンサンプリングを適用する。このような処理により、ゼロパディングが施されることで2Nに調整された受信信号の信号長は、1/2のダウンサンプリングによりNに調整されることとなる。
 そして、受信装置uは、ダウンサンプリングが施された受信信号に対して、周波数領域等化を実施することで、送信された空間ストリーム信号を復号することが可能となる。例えば、MMSE(Minimum Mean Square Error)重みは、従来は、チャネル行列hu,nt,nr、プリコーディング行列Wu,b、及び雑音電力σn,u を考慮して作成される。これに対して、本開示のようにNew Waveform技術がサポートされる場合においては、送信信号処理において適用されたフィルタ行列Gu,bも考慮して、等化重みが作成されることとなる。
 以上、New Waveform技術がサポートされる場合における送信信号及び受信信号について説明した。
 (3)フィルタ長及びガードインターバル区間長の設定例
 続いて、フィルタ長及びガードインターバル区間長の設定の一例について説明する。そこで、本実施形態の特徴をよりわかりやすくするために、まず、LTE/LTE-Aにおけるガードインターバルの設定例について、リソースブロックの構成とあわせて説明する。例えば、LTE/LTE-Aにおいては、リソースブロックの構成として、図10~図12に示すような3つケースを想定しており、各ケースにおいて、リソースエレメントのサイズやガードインターバル区間長が異なる。図10~図12は、リソースブロックの構成の一例について説明するための説明図である。
 例えば、図10は、シンボル数を7とし、サブキャリア数を12とした場合における、リソースブロックの構成の一例を示している。この場合には、1サブキャリアの帯域は15kHzとなり、1シンボルのシンボル長は、Ts=1/30720[ms]とすると、2208Ts(#0シンボル)または2192Ts(#1~6シンボル)となる。また、ガードインターバル区間長については、#0シンボルの場合には160Tsとなり、#1~6シンボルの場合には144Tsとなる。
 また、図11は、シンボル数を6とし、サブキャリア数を12とした場合における、リソースブロックの構成の一例を示している。この場合には、1サブキャリアの帯域は15kHzとなり、1シンボルのシンボル長は2560Tsとなる。また、ガードインターバル区間長は、512Tsとなる。
 また、図12は、シンボル数を3とし、サブキャリア数を24とした場合における、リソースブロックの構成の一例を示している。この場合には、1サブキャリアの帯域は7.5kHzとなり、1シンボルのシンボル長は5120Tsとなる。また、ガードインターバル区間長は、1024Tsとなる。
 本開示においては、フィルタを適用する場合のリソースブロックの構成(即ち、リソースエレメントのサイズ)が、フィルタを適用しない場合と同様の構成(例えば、図10~図12に示す例)となるように、フィルタ長やガードインターバル区間長が決定される。ここで、図13及び図14を参照して、フィルタ長やガードインターバル区間長の設定例について、具体的な例を挙げて説明する。図13は、フィルタが適用されていない場合におけるサブキャリアの構成の一例を示している。また、図14は、フィルタを適用する場合のサブキャリアの構成の一例を示している。なお、図14は、フィルタ適用後の送信信号に対してガードインターバルが付加されない場合の一例を示している。また、図13及び図14は、いずれも、図10に示すリソースブロックの構成例におけるサブキャリアの構成の一例を示している。
 具体的な一例として、図10に示すリソースブロックの構成において、サブキャリアインデックスk=0、シンボルインデックスl=0のリソースエレメントに着目する。この場合には、図13に示すように、フィルタが適用されない場合におけるガードインターバル区間長は160Tsとなる。また、フィルタは、160Tsに相当するフィルタ長で適用される。例えば、前述した(数式1)において、FFTサイズN=128とした場合には、データ部(図10及び図13におけるMain Body)の長さは2048Tsとなり128サンプル相当する。そのため、ガードインターバル区間長は、160Tsである場合には、10サンプルに相当することとなる。
 フィルタ適用後の1送信シンボル中のサンプル数は、(数式1)よりN+N+NGI-1である。そのため、ガードインターバルを挿入しない場合には、N=128、NGI=0を代入することで、N+N+NGI-1=N+127=128+10となり、フィルタ長N=11となる。なお、本説明では、図10に示すリソースブロックの構成に着目して説明したが、他のリソースブロックの構成(例えば、図11、図12に示す例)についても同様の計算により、フィルタ長を算出することが可能である。
 また、図10に示すリソースブロックの構成においては、シンボルインデックスlに応じてガードインターバル区間長が異なる。そのため、例えば、k=0、l=1の場合には、ガードインターバル区間長が144Tsであることから、フィルタ長N=10となる。即ち、図10に示す例の場合には、時間によってフィルタ長が変化することとなる。
 ここで、図13と図14とを比較するとわかるように、フィルタが適用されていない場合(図13)と、フィルタを適用した場合(図14)との間で、各リソースエレメントのシンボル長が等しくなる。即ち、前述したようにフィルタ長が決定されることで、フィルタを適用した場合(図14)のリソースブロックの構成が、フィルタが適用されていない場合(図13)と同様の構成となるため、後方互換性を保持することが可能となる。
 また、図14に示す例では、フィルタを適用する場合にはガードインターバルを付加していないが、フィルタを適用する場合においても、ガードインターバルを付加してもよい。そこで、以下に、図15及び図16を参照して、送信信号に対してフィルタを適用し、かつ、フィルタ適用後の送信信号に対してガードインターバルを付加する場合の一例について説明する。なお、図15及び図16は、いずれも、図10に示すリソースブロックの構成例におけるサブキャリアの構成の一例を示している。
 例えば、図14に示す例では、#0シンボルと#1~6シンボルとでは、フィルタ長が異なる。一方で、送受信環境やユースケースによっては、全てのシンボルに対して同じフィルタ長のフィルタを適用した方が望ましい場合も想定され得る。このような場合には、例えば、全てのシンボル間でフィルタ長に共通の値を設定し、フィルタ適用後に不足するサンプル分をガードインターバルにより補ってもよい。
 具体的な一例として、図15は、フィルタを適用し、かつ、ガードインターバルを付加する場合のサブキャリアの構成の一例を示している。より具体的には、図15に示す例では、#0~6シンボルそれぞれに対して適用するフィルタのフィルタ長を、N=7としている。この場合には、例えば、#0シンボルにおけるガードインターバル区間長を4サンプル(64Ts)とし、#1~6シンボルについては、ガードインターバル区間長を3サンプル(48Ts)とすればよい。
 また、図16は、フィルタを適用し、かつ、ガードインターバルを付加する場合のサブキャリアの構成の他の一例を示している。図16に示す例では、全てのシンボル間でフィルタ長として共通の値を設定し、フィルタ適用後に、シンボル長が不足するシンボルに対してのみガードインターバルを付加している。より具体的には、図16に示す例では、#0~6シンボルそれぞれに対して適用するフィルタのフィルタ長を、N=10としている。この場合には、#0シンボルのみが、フィルタ適用後のシンボル長が1サンプル(16Ts)分不足することとなる。そのため、図16に示す例では、#0シンボルに対してのみ、フィルタ適用後の送信信号に対して1サンプル(16Ts)分のガードインターバルが付加されており、#1~6シンボルについては、フィルタのみが適用されている。
 上述したような処理に基づき、例えば、システムの特性や、端末装置の受信環境、遅延波の程度等のような各種条件に応じて、フィルタの適用設定(例えば、フィルタ長)やガードインターバル区間長を適応的に変更してもよい。これにより、例えば、状況に応じてシステム全体のスループットを向上させることも可能となる。
 以上、図10~図16を参照して、フィルタ長及びガードインターバル区間長の設定の一例について説明する。
 (4)フィルタの適用設定やガードインターバル区間長の決定方法
 続いて、フィルタの適用設定(例えば、フィルタ長)やガードインターバル区間長を決定する方法の一例について説明する。フィルタの適用設定やガードインターバル区間長については、あらかじめ決定された設定が固定的に使用されるケース(即ち、固定のケース)と、状況に応じて変更可能なケース(即ち、可変のケース)が挙げられる。また、フィルタの適用設定やガードインターバル区間長が可変のケースとしては、当該フィルタの適用設定やガードインターバル区間長を準静的に決定するケースと、動的に決定するケースとが挙げられる。そこで、以下に、フィルタの適用設定やガードインターバル区間長を固定するケース、準静的に決定するケース、及び動的に決定するケースのそれぞれについて詳しく説明する。
 (a)フィルタの適用設定及びガードインターバル区間長を固定するケース
 まず、フィルタの適用設定及びガードインターバル区間長を固定するケースについて説明する。フィルタの適用設定及びガードインターバル区間長を固定するケースにおいては、フィルタの適用設定やガードインターバル区間長を仕様(例えば、通信規約等)として決定しておき、基地局及び端末装置は、送信信号に対して当該仕様に基づきフィルタを適用する。なお、フィルタの適用設定や、フィルタを適用した場合のガードインターバルを付加するか否か、及び、ガードインターバル区間長については、例えば、図10~図12を参照して説明したようなリソースブロックの構成(換言すると、周波数リソース及び時間リソースのうち少なくともいずれか)に応じて決定されていてもよい。
 なお、フィルタの適用設定やガードインターバル区間長を示す情報については、基地局及び端末装置のそれぞれが読み出し可能な記憶領域(例えば、記憶部140や記憶部230)に記憶させておくとよい。また、他の一例として、基地局が、フィルタの適用設定やガードインターバル区間長を示す情報を所定の記憶領域から読み出し、当該読み出し結果に応じて、当該フィルタの適用設定やガードインターバル区間長に関する情報を端末装置に通知してもよい。
 (b)フィルタの適用設定及びガードインターバル区間長を準静的に決定するケース
 次いで、フィルタの適用設定及びガードインターバル区間長を準静的に決定するケースについて説明する。フィルタの適用設定及びガードインターバル区間長を準静的に決定するケースにおいては、基地局及び端末装置間において、フィルタの適用設定やガードインターバル区間長として取り得る設定値の候補をあらかじめ規定しておく。そして、例えば基地局が、所定の条件に基づきフィルタの適用設定やガードインターバル区間長をあらかじめ規定された候補の中から決定し、決定した当該フィルタの適用設定やガードインターバル区間長に関する情報を端末装置に通知する。例えば、以下に示す表1は、フィルタの適用設定及びガードインターバル区間長の設定値の候補の一例を示している。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000005
 なお、上記した表1において、「Filter Index」は、フィルタの適用設定及びガードインターバル区間長の設定値の各候補を識別するための識別情報である。また、「Filter Type」は、適用されるフィルタの種別を示している。適用されるフィルタの種別としては、例えば、前述したように、ドルフチェビシェフフィルタやルートレイズドコサインフィルタが挙げられる。また、「Filter Attenuator」は、フィルタの適用に伴う信号の出力レベル(換言すると、信号の減衰量)を調整するためのパラメータを示している。
 表1に示すような、フィルタの適用設定及びガードインターバル区間長の設定値の候補を示す情報については、基地局及び端末装置のそれぞれが読み出し可能な記憶領域(例えば、記憶部140や記憶部230)に記憶させておくとよい。また、他の一例として、フィルタの適用設定及びガードインターバル区間長の設定値の候補を示す情報が、基地局から端末装置に対して通知されることで、端末装置が、当該フィルタの適用設定及びガードインターバル区間長の設定値の候補を認識してもよい。
 なお、基地局は、フィルタの適用設定及びガードインターバル区間長を決定した場合(切り替えた場合)には、決定した当該フィルタの適用設定及びガードインターバル区間長に関する情報を端末装置に通知する。なお、基地局から端末に通知される情報としては、例えば、フィルタの適用設定及びガードインターバル区間長の設定値自体を示す情報や、当該フィルタの適用設定及びガードインターバル区間長の設定値に関連付けられた識別情報(インデックス値)等が挙げられる。
 次いで、基地局から端末装置に対して、フィルタの適用設定及びガードインターバル区間長に関する情報を通知する方法に着目する。フィルタの適用設定及びガードインターバル区間長に関する情報を通知する方法としては、例えば、以下に示す例が挙げられる。
 ・RRC Signaling(RRC Message)の一部として通知する
 ・System Informationの一部として通知する
 ・DCI(Downlink Control Information)の一部として通知する
 なお、上述した例では、フィルタの適用設定及びガードインターバル区間長を基地局が決定する場合に着目して説明したが、フィルタの適用設定及びガードインターバル区間長を決定する主体は、必ずしも基地局に限定されない。具体的な一例として、端末装置が、フィルタの適用設定及びガードインターバル区間長を決定してもよい。なお、この場合には、端末装置は、例えば、決定したフィルタの適用設定及びガードインターバル区間長に関する情報を、RRC Signalingや、UCI(Uplink Control Information)の一部として基地局に通知すればよい。
 次いで、基地局が、フィルタの適用設定及びガードインターバル区間長を切り替えるタイミングに着目する。例えば、基地局は、送信するデータごとにフィルタの適用設定及びガードインターバル区間長の切り替えを毎回行ってもよいが、切り替え可能なタイミングを判断し、当該判断結果に基づきフィルタの適用設定及びガードインターバル区間長を切り替えてもよい。
 基地局が、フィルタの適用設定及びガードインターバル区間長を切り替えるタイミングとしては、以下に示す例が挙げられる。
 ・端末装置からの通信品質に関するフィードバックに基づく切り替え
 ・所定のタイミングごとの切り替え(例えば、1フレームごと等)
 ・再送のタイミングでの切り替え
 ・端末装置からの通信品質に関する要求に基づく切り替え
 より具体的な一例として、基地局は、端末装置から通信品質のフィードバックに基づき、当該端末装置との間の通信の品質の劣化を検知することが可能である。そのため、例えば、基地局は、端末装置との間の通信の品質が劣化している場合には、ガードインターバル区間長がより長い設定に切り替えることにより、当該通信の特性の改善を図ってもよい。同様に、端末装置に対してデータを再送するような状況下においても、通信品質が劣化している可能性が考えられる。このように、通信品質が劣化している場合においては、基地局は、ガードインターバル区間長がより長い設定に切り替えることにより、当該通信の特性の改善を図ればよい。
 また、端末装置の利用用途によっては、当該端末装置が要求する通信品質が異なる場合が想定され得る。具体的な一例として、高品質の通信が要求される場合においては、基地局は、フィルタ長またはガードインターバル区間長が比較的長い設定に切り替えることにより、伝搬遅延への対策を強化してもよい。一方で、低レイテンシの通信が求められる場合においては、基地局は、例えば、フィルタ長またはガードインターバル区間長が比較的短い設定に切り替えることにより、フィルタ及びガードインターバル適用後のシンボル長をより短くし、レイテンシをより少なくしてもよい。なお、この場合には、基地局は、例えば、端末装置からの通信品質に関する要求(例えば、QoS:Quality of Service)に応じて、フィルタの適用設定及びガードインターバル区間長を決定してもよい。
 また、基地局は、フィルタの適用設定及びガードインターバル区間長を切り替えるタイミングの判断結果に基づき、端末装置に対して、フィルタの適用設定及びガードインターバル区間長の切り替えが可能なタイミングであることを通知してもよい。端末装置は、基地局から当該通知を受けた場合には、フィルタの適用設定及びガードインターバル区間長の切り替えが必要か否かを判断する。そして、端末装置は、フィルタの適用設定及びガードインターバル区間長の切り替えが必要と判断した場合には、基地局に対して、フィルタの適用設定及びガードインターバル区間長の切り替えに関する要求を通知する。この場合には、基地局は、端末装置からの要求に応じて、フィルタの適用設定及びガードインターバル区間長を切り替えてもよい。
 なお、端末装置が、基地局に対してフィルタの適用設定及びガードインターバル区間長の切り替えを要求するタイミングとしては、以下に示す例が挙げられる。
 ・通信品質の測定結果が閾値以下となった場合に通知する
 ・復号誤りが発生した場合に通知する
 以上のような構成により、フィルタの適用設定及びガードインターバル区間長を状況に応じて切り替えることが可能となる。また、端末装置は、フィルタの適用設定及びガードインターバル区間長が切替えられた場合においても、切り替え後の当該フィルタの適用設定及びガードインターバル区間長を、基地局からの通知に基づき認識することが可能となる。
 (c)フィルタの適用設定及びガードインターバル区間長を動的に決定するケース
 次いで、フィルタの適用設定及びガードインターバル区間長を動的に決定するケースについて説明する。当該ケースにおいては、例えば、基地局が、所定の条件、即ち、フィルタの適用設定及びガードインターバル区間長を決定するための所定の判断基準に基づき、当該フィルタの適用設定及びガードインターバル区間長を決定する。この場合には、基地局は、決定したフィルタの適用設定及びガードインターバル区間長に関する情報を、端末装置に通知する。なお、基地局から端末装置に対して通知される情報としては、例えば、フィルタの適用設定及びガードインターバル区間長の設定値事態を示す情報や、当該フィルタの適用設定及びガードインターバル区間長が関連付けられたインデックス値等が挙げられる。以上のような構成により、端末装置は、フィルタの適用設定及びガードインターバル区間長が切り替えられた場合においても、当該通知に基づき切り替え後の設定を認識することが可能となる。
 なお、基地局から端末装置に対して、フィルタの適用設定及びガードインターバル区間長に関する情報を通知する方法については、前述したフィルタの適用設定及びガードインターバル区間長を準静的に決定するケースと同様に、以下に示す例が挙げられる。
 ・RRC Signaling(RRC Message)の一部として通知する
 ・System Informationの一部として通知する
 ・DCIの一部として通知する
 また、端末装置が、フィルタの適用設定及びガードインターバル区間長を決定してもよい。この場合には、端末装置は、例えば、決定したフィルタの適用設定及びガードインターバル区間長に関する情報を、RRC Signalingや、UCI(Uplink Control Information)の一部として基地局に通知すればよい。
 また、基地局が、フィルタの適用設定及びガードインターバル区間長を切り替えるタイミングについても、前述したフィルタの適用設定及びガードインターバル区間長を準静的に決定するケースと同様に、以下に示す例が挙げられる。
 ・端末装置からの通信品質に関するフィードバックに基づく切り替え
 ・所定のタイミングごとの切り替え(例えば、1フレームごと等)
 ・再送のタイミングでの切り替え
 ・端末装置からの通信品質に関する要求に基づく切り替え
 また、基地局は、フィルタの適用設定及びガードインターバル区間長を切り替えるタイミングの判断結果に基づき、端末装置に対して、フィルタの適用設定及びガードインターバル区間長の切り替えが可能なタイミングであることを通知してもよい。この点においても、前述したフィルタの適用設定及びガードインターバル区間長を準静的に決定するケースと同様である。即ち、端末装置は、基地局から当該タイミングの通知を受けて、当該基地局に対して、フィルタの適用設定及びガードインターバル区間長の切り替えに関する要求を通知してもよい。この場合には、基地局は、端末装置からの要求に応じて、フィルタの適用設定及びガードインターバル区間長を切り替えてもよい。
 以上のような構成により、フィルタの適用設定及びガードインターバル区間長を状況に応じてより柔軟に切り替えることが可能となる。また、端末装置は、フィルタの適用設定及びガードインターバル区間が切替えられた場合においても、切り替え後の当該フィルタの適用設定及びガードインターバル区間長を、基地局からの通知に基づき認識することが可能となる。
 (5)処理の流れ
 続いて、図17及び図18を参照して、本実施形態に係るシステムの処理の流れの一例について説明する。
 (a)フィルタの適用設定及びガードインターバル区間長の決定に係る処理
 まず、図17を参照して、フィルタの適用設定及びガードインターバル区間長の決定に係る一連の処理の流れの一例について説明する。図17は、フィルタの適用設定及びガードインターバル区間長の決定に係る一連の処理の流れの一例について示したフローチャートである。なお、本説明では、基地局100が、フィルタの適用設定及びガードインターバル区間長を決定するものとして説明する。
 まず、基地局100(通信処理部151)は、送信信号に対して、ガードバンドとして使用される周波数帯域幅をより制限するためのフィルタを適用するか否かを判断する(S101)。フィルタを適用しないと判断した場合には(S101、NO)、基地局100は、フィルタの適用設定及びガードインターバル区間長の決定に係る一連の処理を終了する。
 また、フィルタを適用すると判断した場合には(S101、YES)、基地局100(通信処理部151)は、フィルタが適用されるリソースブロック(RB)の周波数方向及び時間方向のユニットサイズを確認する(S103)。
 次いで、基地局100(通信処理部151)は、リソースブロック(RB)の周波数方向及び時間方向のユニットサイズの確認結果に基づき、フィルタが適用されない場合のガードインターバル区間長を確認する(S105)。
 そして、基地局100(通信処理部151)は、ガードインターバルを付加する場合には(S107、YES)、フィルタ長と、フィルタ適用後に付加されるガードインターバルの区間長とを、フィルタが適用されない場合のガードインターバル区間長と略等しくなるように決定する(S109)。なお、このとき基地局100は、前述した所定の条件(判断基準)に基づき、フィルタ長と、フィルタ適用後に付加されるガードインターバルの区間長と決定してもよい。
 また、基地局100(通信処理部151)は、ガードインターバルを付加しない場合には(S107、NO)、フィルタ長を、フィルタが適用されない場合のガードインターバル区間長と略等しくなるように決定する(S111)。
 以上、図17を参照して、フィルタの適用設定及びガードインターバル区間長の決定に係る一連の処理の流れの一例について説明した。
 (b)フィルタの適用設定及びガードインターバル区間長の切り替えに係る処理
 次いで、図18を参照して、フィルタの適用設定及びガードインターバル区間長の切り替えに係る一連の処理の流れの一例について説明する。図18は、フィルタの適用設定及びガードインターバル区間長の切り替えに係る一連の処理の流れの一例について示したフローチャートである。なお、本説明では、基地局100が、フィルタの適用設定及びガードインターバル区間長の切り替えを行うものとして説明する。即ち、図中において、参照符号S201~S205、及びS213で示された処理の主体は基地局100であり、参照符号S207~S211で示された処理の主体は端末装置200となる。
 まず、基地局100(通信処理部151)は、フィルタの適用設定(例えば、フィルタ長)及びガードインターバル区間長を切り替え可能なタイミングか否かを確認する(S201)。フィルタの適用設定及びガードインターバル区間長を切り替え可能なタイミングではない場合には(S201、NO)、当該切り替えは行われず、一連の処理が終了となる。
 また、フィルタの適用設定を切り替え可能なタイミングの場合には(S201、YES)、基地局100(通信処理部151)は、当該切り替えが必要なタイミングか否かを確認する(S203)。フィルタの適用設定及びガードインターバル区間長の切り替えが必要なタイミングの場合には(S203、YES)、基地局100(通信処理部151)は、所定の条件に基づきフィルタの適用設定及びガードインターバル区間長を決定する。そして、基地局100(通知部153)は、決定したフィルタの適用設定及びガードインターバル区間長に関する情報を端末装置200に通知する(S213)。
 一方で、フィルタの適用設定及びガードインターバル区間長の切り替えが必要なタイミングではないと判断した場合には(S203、NO)、基地局100(通知部153)は、当該切り替えが可能であることを端末装置200に通知する(S205)。この通知を受けて、端末装置200(通信処理部243)は、所定の条件に基づき、基地局100に対してフィルタの適用設定及びガードインターバル区間長の切り替えに関する要求を行うか否かを判断する(S207)。なお、端末装置200が、フィルタの適用設定及びガードインターバル区間長の切り替えに関する要求を行わないと判断した場合には(S209、NO)、当該切り替えは行われず、一連の処理が終了となる。
 また、フィルタの適用設定及びガードインターバル区間長の切り替えに関する要求を行うと判断した場合には(S209、YES)、端末装置200(通知部245)は、基地局100に対して、当該切り替えに関する要求を通知する。この通知を受けて、基地局100(通信処理部151)は、所定の条件に基づきフィルタの適用設定及びガードインターバル区間長を決定する。そして、基地局100(通知部153)は、決定したフィルタの適用設定及びガードインターバル区間長に関する情報を端末装置200に通知する(S213)。
 また、端末装置200(情報取得部241)は、基地局100から、フィルタの適用設定及びガードインターバル区間長に関する情報の通知を受ける。これにより、端末装置200(通信処理部243)は、基地局100から送信される信号に対して適用されたフィルタの設定や、フィルタ適用後の信号に付加されたガードインターバルの区間長を認識することが可能となるため、当該基地局100から送信された信号を正しく復号することが可能となる。また、端末装置200(情報取得部241)は、基地局100に送信する信号に対して、当該基地局100から通知された情報に応じて、送信信号に対するフィルタの適用や、フィルタ適用後の当該送信信号に対するガードインターバルの付加を行ってもよい。これにより、基地局100は、端末装置200から送信された信号を正しく復号することが可能となる。
 以上、図18を参照して、フィルタの適用設定及びガードインターバル区間長の切り替えに係る一連の処理の流れの一例について説明した。
 <<4.応用例>>
 本開示に係る技術は、様々な製品へ応用可能である。例えば、基地局100は、マクロeNB又はスモールeNBなどのいずれかの種類のeNB(evolved Node B)として実現されてもよい。スモールeNBは、ピコeNB、マイクロeNB又はホーム(フェムト)eNBなどの、マクロセルよりも小さいセルをカバーするeNBであってよい。その代わりに、基地局100は、NodeB又はBTS(Base Transceiver Station)などの他の種類の基地局として実現されてもよい。基地局100は、無線通信を制御する本体(基地局装置ともいう)と、本体とは別の場所に配置される1つ以上のRRH(Remote Radio Head)とを含んでもよい。また、後述する様々な種類の端末が一時的に又は半永続的に基地局機能を実行することにより、基地局100として動作してもよい。さらに、基地局100の少なくとも一部の構成要素は、基地局装置又は基地局装置のためのモジュールにおいて実現されてもよい。
 また、例えば、端末装置200は、スマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)、ノートPC、携帯型ゲーム端末、携帯型/ドングル型のモバイルルータ若しくはデジタルカメラなどのモバイル端末、又はカーナビゲーション装置などの車載端末として実現されてもよい。また、端末装置200は、M2M(Machine To Machine)通信を行う端末(MTC(Machine Type Communication)端末ともいう)として実現されてもよい。さらに、端末装置200の少なくとも一部の構成要素は、これら端末に搭載されるモジュール(例えば、1つのダイで構成される集積回路モジュール)において実現されてもよい。
  <4.1.基地局に関する応用例>
 (第1の応用例)
 図19は、本開示に係る技術が適用され得るeNBの概略的な構成の第1の例を示すブロック図である。eNB800は、1つ以上のアンテナ810、及び基地局装置820を有する。各アンテナ810及び基地局装置820は、RFケーブルを介して互いに接続され得る。
 アンテナ810の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、基地局装置820による無線信号の送受信のために使用される。eNB800は、図19に示したように複数のアンテナ810を有し、複数のアンテナ810は、例えばeNB800が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図19にはeNB800が複数のアンテナ810を有する例を示したが、eNB800は単一のアンテナ810を有してもよい。
 基地局装置820は、コントローラ821、メモリ822、ネットワークインタフェース823及び無線通信インタフェース825を備える。
 コントローラ821は、例えばCPU又はDSPであってよく、基地局装置820の上位レイヤの様々な機能を動作させる。例えば、コントローラ821は、無線通信インタフェース825により処理された信号内のデータからデータパケットを生成し、生成したパケットをネットワークインタフェース823を介して転送する。コントローラ821は、複数のベースバンドプロセッサからのデータをバンドリングすることによりバンドルドパケットを生成し、生成したバンドルドパケットを転送してもよい。また、コントローラ821は、無線リソース管理(Radio Resource Control)、無線ベアラ制御(Radio Bearer Control)、移動性管理(Mobility Management)、流入制御(Admission Control)又はスケジューリング(Scheduling)などの制御を実行する論理的な機能を有してもよい。また、当該制御は、周辺のeNB又はコアネットワークノードと連携して実行されてもよい。メモリ822は、RAM及びROMを含み、コントローラ821により実行されるプログラム、及び様々な制御データ(例えば、端末リスト、送信電力データ及びスケジューリングデータなど)を記憶する。
 ネットワークインタフェース823は、基地局装置820をコアネットワーク824に接続するための通信インタフェースである。コントローラ821は、ネットワークインタフェース823を介して、コアネットワークノード又は他のeNBと通信してもよい。その場合に、eNB800と、コアネットワークノード又は他のeNBとは、論理的なインタフェース(例えば、S1インタフェース又はX2インタフェース)により互いに接続されてもよい。ネットワークインタフェース823は、有線通信インタフェースであってもよく、又は無線バックホールのための無線通信インタフェースであってもよい。ネットワークインタフェース823が無線通信インタフェースである場合、ネットワークインタフェース823は、無線通信インタフェース825により使用される周波数帯域よりもより高い周波数帯域を無線通信に使用してもよい。
 無線通信インタフェース825は、LTE(Long Term Evolution)又はLTE-Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、アンテナ810を介して、eNB800のセル内に位置する端末に無線接続を提供する。無線通信インタフェース825は、典型的には、ベースバンド(BB)プロセッサ826及びRF回路827などを含み得る。BBプロセッサ826は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、各レイヤ(例えば、L1、MAC(Medium Access Control)、RLC(Radio Link Control)及びPDCP(Packet Data Convergence Protocol))の様々な信号処理を実行する。BBプロセッサ826は、コントローラ821の代わりに、上述した論理的な機能の一部又は全部を有してもよい。BBプロセッサ826は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を含むモジュールであってもよく、BBプロセッサ826の機能は、上記プログラムのアップデートにより変更可能であってもよい。また、上記モジュールは、基地局装置820のスロットに挿入されるカード若しくはブレードであってもよく、又は上記カード若しくは上記ブレードに搭載されるチップであってもよい。一方、RF回路827は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ810を介して無線信号を送受信する。
 無線通信インタフェース825は、図19に示したように複数のBBプロセッサ826を含み、複数のBBプロセッサ826は、例えばeNB800が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。また、無線通信インタフェース825は、図19に示したように複数のRF回路827を含み、複数のRF回路827は、例えば複数のアンテナ素子にそれぞれ対応してもよい。なお、図19には無線通信インタフェース825が複数のBBプロセッサ826及び複数のRF回路827を含む例を示したが、無線通信インタフェース825は単一のBBプロセッサ826又は単一のRF回路827を含んでもよい。
 図19に示したeNB800において、図4を参照して説明した処理部150に含まれる1つ以上の構成要素(送信処理部151及び/又は通知部153)は、無線通信インタフェース825において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、コントローラ821において実装されてもよい。一例として、eNB800は、無線通信インタフェース825の一部(例えば、BBプロセッサ826)若しくは全部、及び/又はコントローラ821を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記1つ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記1つ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムがeNB800にインストールされ、無線通信インタフェース825(例えば、BBプロセッサ826)及び/又はコントローラ821が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、上記1つ以上の構成要素を備える装置としてeNB800、基地局装置820又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
 また、図19に示したeNB800において、図4を参照して説明した無線通信部120は、無線通信インタフェース825(例えば、RF回路827)において実装されてもよい。また、アンテナ部110は、アンテナ810において実装されてもよい。また、ネットワーク通信部130は、コントローラ821及び/又はネットワークインタフェース823において実装されてもよい。また、記憶部140は、メモリ822において実装されてもよい。
 (第2の応用例)
 図20は、本開示に係る技術が適用され得るeNBの概略的な構成の第2の例を示すブロック図である。eNB830は、1つ以上のアンテナ840、基地局装置850、及びRRH860を有する。各アンテナ840及びRRH860は、RFケーブルを介して互いに接続され得る。また、基地局装置850及びRRH860は、光ファイバケーブルなどの高速回線で互いに接続され得る。
 アンテナ840の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、RRH860による無線信号の送受信のために使用される。eNB830は、図20に示したように複数のアンテナ840を有し、複数のアンテナ840は、例えばeNB830が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図20にはeNB830が複数のアンテナ840を有する例を示したが、eNB830は単一のアンテナ840を有してもよい。
 基地局装置850は、コントローラ851、メモリ852、ネットワークインタフェース853、無線通信インタフェース855及び接続インタフェース857を備える。コントローラ851、メモリ852及びネットワークインタフェース853は、図19を参照して説明したコントローラ821、メモリ822及びネットワークインタフェース823と同様のものである。
 無線通信インタフェース855は、LTE又はLTE-Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、RRH860及びアンテナ840を介して、RRH860に対応するセクタ内に位置する端末に無線接続を提供する。無線通信インタフェース855は、典型的には、BBプロセッサ856などを含み得る。BBプロセッサ856は、接続インタフェース857を介してRRH860のRF回路864と接続されることを除き、図19を参照して説明したBBプロセッサ826と同様のものである。無線通信インタフェース855は、図19に示したように複数のBBプロセッサ856を含み、複数のBBプロセッサ856は、例えばeNB830が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図20には無線通信インタフェース855が複数のBBプロセッサ856を含む例を示したが、無線通信インタフェース855は単一のBBプロセッサ856を含んでもよい。
 接続インタフェース857は、基地局装置850(無線通信インタフェース855)をRRH860と接続するためのインタフェースである。接続インタフェース857は、基地局装置850(無線通信インタフェース855)とRRH860とを接続する上記高速回線での通信のための通信モジュールであってもよい。
 また、RRH860は、接続インタフェース861及び無線通信インタフェース863を備える。
 接続インタフェース861は、RRH860(無線通信インタフェース863)を基地局装置850と接続するためのインタフェースである。接続インタフェース861は、上記高速回線での通信のための通信モジュールであってもよい。
 無線通信インタフェース863は、アンテナ840を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース863は、典型的には、RF回路864などを含み得る。RF回路864は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ840を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース863は、図20に示したように複数のRF回路864を含み、複数のRF回路864は、例えば複数のアンテナ素子にそれぞれ対応してもよい。なお、図20には無線通信インタフェース863が複数のRF回路864を含む例を示したが、無線通信インタフェース863は単一のRF回路864を含んでもよい。
 図20に示したeNB830において、図4を参照して説明した処理部150に含まれる1つ以上の構成要素(送信処理部151及び/又は通知部153)は、無線通信インタフェース855及び/又は無線通信インタフェース863において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、コントローラ851において実装されてもよい。一例として、eNB830は、無線通信インタフェース855の一部(例えば、BBプロセッサ856)若しくは全部、及び/又はコントローラ851を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記1つ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記1つ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムがeNB830にインストールされ、無線通信インタフェース855(例えば、BBプロセッサ856)及び/又はコントローラ851が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、上記1つ以上の構成要素を備える装置としてeNB830、基地局装置850又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
 また、図10に示したeNB830において、例えば、図4を参照して説明した無線通信部120は、無線通信インタフェース863(例えば、RF回路864)において実装されてもよい。また、アンテナ部110は、アンテナ840において実装されてもよい。また、ネットワーク通信部130は、コントローラ851及び/又はネットワークインタフェース853において実装されてもよい。また、記憶部140は、メモリ852において実装されてもよい。
  <4.2.端末装置に関する応用例>
 (第1の応用例)
 図21は、本開示に係る技術が適用され得るスマートフォン900の概略的な構成の一例を示すブロック図である。スマートフォン900は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース912、1つ以上のアンテナスイッチ915、1つ以上のアンテナ916、バス917、バッテリー918及び補助コントローラ919を備える。
 プロセッサ901は、例えばCPU又はSoC(System on Chip)であってよく、スマートフォン900のアプリケーションレイヤ及びその他のレイヤの機能を制御する。メモリ902は、RAM及びROMを含み、プロセッサ901により実行されるプログラム及びデータを記憶する。ストレージ903は、半導体メモリ又はハードディスクなどの記憶媒体を含み得る。外部接続インタフェース904は、メモリーカード又はUSB(Universal Serial Bus)デバイスなどの外付けデバイスをスマートフォン900へ接続するためのインタフェースである。
 カメラ906は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子を有し、撮像画像を生成する。センサ907は、例えば、測位センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び加速度センサなどのセンサ群を含み得る。マイクロフォン908は、スマートフォン900へ入力される音声を音声信号へ変換する。入力デバイス909は、例えば、表示デバイス910の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、キーパッド、キーボード、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス910は、液晶ディスプレイ(LCD)又は有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイなどの画面を有し、スマートフォン900の出力画像を表示する。スピーカ911は、スマートフォン900から出力される音声信号を音声に変換する。
 無線通信インタフェース912は、LTE又はLTE-Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース912は、典型的には、BBプロセッサ913及びRF回路914などを含み得る。BBプロセッサ913は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、無線通信のための様々な信号処理を実行する。一方、RF回路914は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ916を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース912は、BBプロセッサ913及びRF回路914を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース912は、図21に示したように複数のBBプロセッサ913及び複数のRF回路914を含んでもよい。なお、図21には無線通信インタフェース912が複数のBBプロセッサ913及び複数のRF回路914を含む例を示したが、無線通信インタフェース912は単一のBBプロセッサ913又は単一のRF回路914を含んでもよい。
 さらに、無線通信インタフェース912は、セルラー通信方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又は無線LAN(Local Area Network)方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよく、その場合に、無線通信方式ごとのBBプロセッサ913及びRF回路914を含んでもよい。
 アンテナスイッチ915の各々は、無線通信インタフェース912に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ916の接続先を切り替える。
 アンテナ916の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース912による無線信号の送受信のために使用される。スマートフォン900は、図21に示したように複数のアンテナ916を有してもよい。なお、図21にはスマートフォン900が複数のアンテナ916を有する例を示したが、スマートフォン900は単一のアンテナ916を有してもよい。
 さらに、スマートフォン900は、無線通信方式ごとにアンテナ916を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ915は、スマートフォン900の構成から省略されてもよい。
 バス917は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース912及び補助コントローラ919を互いに接続する。バッテリー918は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図21に示したスマートフォン900の各ブロックへ電力を供給する。補助コントローラ919は、例えば、スリープモードにおいて、スマートフォン900の必要最低限の機能を動作させる。
 図21に示したスマートフォン900において、図5を参照して説明した処理部240に含まれる1つ以上の構成要素(情報取得部241、通信処理部243、及び/又は通知部245)は、無線通信インタフェース912において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、プロセッサ901又は補助コントローラ919において実装されてもよい。一例として、スマートフォン900は、無線通信インタフェース912の一部(例えば、BBプロセッサ913)若しくは全部、プロセッサ901、及び/又は補助コントローラ919を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記1つ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記1つ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムがスマートフォン900にインストールされ、無線通信インタフェース912(例えば、BBプロセッサ913)、プロセッサ901、及び/又は補助コントローラ919が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、上記1つ以上の構成要素を備える装置としてスマートフォン900又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
 また、図21に示したスマートフォン900において、例えば、図5を参照して説明した無線通信部220は、無線通信インタフェース912(例えば、RF回路914)において実装されてもよい。また、アンテナ部210は、アンテナ916において実装されてもよい。また、記憶部230は、メモリ902において実装されてもよい。
 (第2の応用例)
 図22は、本開示に係る技術が適用され得るカーナビゲーション装置920の概略的な構成の一例を示すブロック図である。カーナビゲーション装置920は、プロセッサ921、メモリ922、GPS(Global Positioning System)モジュール924、センサ925、データインタフェース926、コンテンツプレーヤ927、記憶媒体インタフェース928、入力デバイス929、表示デバイス930、スピーカ931、無線通信インタフェース933、1つ以上のアンテナスイッチ936、1つ以上のアンテナ937及びバッテリー938を備える。
 プロセッサ921は、例えばCPU又はSoCであってよく、カーナビゲーション装置920のナビゲーション機能及びその他の機能を制御する。メモリ922は、RAM及びROMを含み、プロセッサ921により実行されるプログラム及びデータを記憶する。
 GPSモジュール924は、GPS衛星から受信されるGPS信号を用いて、カーナビゲーション装置920の位置(例えば、緯度、経度及び高度)を測定する。センサ925は、例えば、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び気圧センサなどのセンサ群を含み得る。データインタフェース926は、例えば、図示しない端子を介して車載ネットワーク941に接続され、車速データなどの車両側で生成されるデータを取得する。
 コンテンツプレーヤ927は、記憶媒体インタフェース928に挿入される記憶媒体(例えば、CD又はDVD)に記憶されているコンテンツを再生する。入力デバイス929は、例えば、表示デバイス930の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス930は、LCD又はOLEDディスプレイなどの画面を有し、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの画像を表示する。スピーカ931は、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの音声を出力する。
 無線通信インタフェース933は、LTE又はLTE-Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース933は、典型的には、BBプロセッサ934及びRF回路935などを含み得る。BBプロセッサ934は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、無線通信のための様々な信号処理を実行する。一方、RF回路935は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ937を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース933は、BBプロセッサ934及びRF回路935を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース933は、図22に示したように複数のBBプロセッサ934及び複数のRF回路935を含んでもよい。なお、図22には無線通信インタフェース933が複数のBBプロセッサ934及び複数のRF回路935を含む例を示したが、無線通信インタフェース933は単一のBBプロセッサ934又は単一のRF回路935を含んでもよい。
 さらに、無線通信インタフェース933は、セルラー通信方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又は無線LAN方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよく、その場合に、無線通信方式ごとのBBプロセッサ934及びRF回路935を含んでもよい。
 アンテナスイッチ936の各々は、無線通信インタフェース933に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ937の接続先を切り替える。
 アンテナ937の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース933による無線信号の送受信のために使用される。カーナビゲーション装置920は、図22に示したように複数のアンテナ937を有してもよい。なお、図22にはカーナビゲーション装置920が複数のアンテナ937を有する例を示したが、カーナビゲーション装置920は単一のアンテナ937を有してもよい。
 さらに、カーナビゲーション装置920は、無線通信方式ごとにアンテナ937を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ936は、カーナビゲーション装置920の構成から省略されてもよい。
 バッテリー938は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図22に示したカーナビゲーション装置920の各ブロックへ電力を供給する。また、バッテリー938は、車両側から給電される電力を蓄積する。
 図22に示したカーナビゲーション装置920において、図5を参照して説明した処理部240に含まれる1つ以上の構成要素(情報取得部241、通信処理部243、及び/又は通知部245)は、無線通信インタフェース933において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、プロセッサ921において実装されてもよい。一例として、カーナビゲーション装置920は、無線通信インタフェース933の一部(例えば、BBプロセッサ934)若しくは全部及び/又はプロセッサ921を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記1つ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記1つ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムがカーナビゲーション装置920にインストールされ、無線通信インタフェース933(例えば、BBプロセッサ934)及び/又はプロセッサ921が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、上記1つ以上の構成要素を備える装置としてカーナビゲーション装置920又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
 また、図22に示したカーナビゲーション装置920において、例えば、図5を参照して説明した無線通信部220は、無線通信インタフェース933(例えば、RF回路935)において実装されてもよい。また、アンテナ部210は、アンテナ937において実装されてもよい。また、記憶部230は、メモリ922において実装されてもよい。
 また、本開示に係る技術は、上述したカーナビゲーション装置920の1つ以上のブロックと、車載ネットワーク941と、車両側モジュール942とを含む車載システム(又は車両)940として実現されてもよい。即ち、情報取得部241、通信処理部243、及び/又は通知部245を備える装置として車載システム(又は車両)940が提供されてもよい。車両側モジュール942は、車速、エンジン回転数又は故障情報などの車両側データを生成し、生成したデータを車載ネットワーク941へ出力する。
 <<5.むすび>>
 以上、図1~図22を参照して、本開示の一実施形態について詳細に説明した。上記に説明したように、本実施形態に係る基地局100は、無線通信に利用する周波数帯域のうち、ガードバンドの幅を制限するためのフィルタのフィルタ長に関する制御情報を端末装置200に通知する。このとき、当該フィルタ長は、周波数方向及び時間方向の少なくともいずれかのサイズ(換言すると、リソース数)に基づき決定される。換言すると、当該フィルタ長は、当該フィルタが適用されない場合におけるガードインターバル区間長に応じて決定される。
 また、基地局100及び端末装置200のそれぞれが送信装置として動作する場合には、当該送信装置は、ガードバンドの幅を制限するためのフィルタを、上記フィルタ長に関する制御情報に基づき、送信データ(即ち、送信信号)に対して適用する。そして、当該送信装置は、フィルタ適用後の送信データを、送信先となる外部装置に送信する。
 以上のような構成により、本実施形態に係るシステムに依れば、ガードバンドの幅を制限するためのフィルタの適用設定や、フィルタ適用後のガードインターバル区間長を、送受信環境やユースケースに応じて、適応的に選択または決定することが可能となる。これにより、送信データに対してより好適な態様で当該フィルタを適用することが可能となり、ひいては、システム全体のスループットの向上も見込まれる。
 また、上記構成により、フィルタ適用後の送信データのシンボル長、または、フィルタが適用され、かつガードインターバルが付加された送信データのシンボル長が、フィルタが適用されない場合において、ガードインターバルが付加された送信データのシンボル長と略等しくなる。即ち、本実施形態に係るシステムに依れば、フィルタを適用した場合のリソースブロックの構成が、フィルタを適用しない場合(換言すると、既存のリソースブロック)と同様の構成となるため、後方互換性を保持することが可能となる。
 以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
 また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
 なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
 無線通信を行う通信部と、
 前記無線通信に利用する周波数帯域のうち、ガードバンドの幅を制限するためのフィルタのフィルタ長に関する制御情報が、前記無線通信を介して外部装置に送信されるように制御する制御部と、
 を備え、
 前記フィルタ長は、前記無線通信のための周波数リソース及び時間リソースのうち少なくともいずれかに応じて決定される、装置。
(2)
 前記フィルタ長は、前記フィルタが適用された送信データの時間方向のデータ長と、当該フィルタが適用されない場合において、ガードインターバルが付加された送信データの時間方向のデータ長とが略等しくなるように決定される、前記(1)に記載の装置。
(3)
 前記フィルタ長は、前記フィルタが適用され、かつガードインターバルが付加された送信データの時間方向のデータ長と、当該フィルタが適用されない場合において、ガードインターバルが付加された送信データの時間方向のデータ長とが略等しくなるように決定される、前記(1)に記載の装置。
(4)
 前記制御情報を記憶する記憶部を備え、
 前記制御部は、前記記憶部に記憶された前記制御情報が、前記無線通信を介して外部装置に送信されるように制御する、前記(1)~(3)のいずれか一項に記載の装置。
(5)
 前記制御部は、所定の条件に基づき前記フィルタ長を切り替える、前記(1)~(3)のいずれか一項に記載の装置。
(6)
 前記制御部は、前記所定の条件に基づき、切り替え後の前記フィルタ長を、あらかじめ設定された複数の候補の中から決定する、前記(5)に記載の装置。
(7)
 前記制御部は、前記外部装置から前記フィルタ長の切り替えに関する要求を受けた後に、前記フィルタ長を切り替える、前記(5)または(6)に記載の装置。
(8)
 前記制御部は、所定のタイミング、及び再送のタイミングのうち少なくともいずれかのタイミングに応じて、前記フィルタ長を切り替える、前記(5)~(7)のいずれか一項に記載の装置。
(9)
 無線通信を行う通信部と、
 前記無線通信に利用する周波数帯域のうち、ガードバンドの幅を制限するためのフィルタが適用されない場合におけるガードインターバルの長さに応じた、当該フィルタのフィルタ長に関する制御情報が、前記無線通信を介して外部装置に送信されるように制御する制御部と、
 を備える、装置。
(10)
 前記フィルタ長は、前記フィルタが適用された送信データの時間方向のデータ長と、当該フィルタが適用されない場合において、ガードインターバルが付加された送信データの時間方向のデータ長とが略等しくなるように決定される、前記(9)に記載の装置。
(11)
 前記フィルタ長は、前記フィルタが適用され、かつガードインターバルが付加された送信データの時間方向のデータ長と、当該フィルタが適用されない場合において、ガードインターバルが付加された送信データの時間方向のデータ長とが略等しくなるように決定される、前記(9)に記載の装置。
(12)
 前記制御情報を記憶する記憶部を備え、
 前記制御部は、前記記憶部に記憶された前記制御情報が、前記無線通信を介して外部装置に送信されるように制御する、前記(9)~(11)のいずれか一項に記載の装置。
(13)
 前記制御部は、所定の条件に基づき前記フィルタ長を切り替える、前記(9)~(11)のいずれか一項に記載の装置。
(14)
 前記制御部は、前記所定の条件に基づき、切り替え後の前記フィルタ長を、あらかじめ設定された複数の候補の中から決定する、前記(13)に記載の装置。
(15)
 前記制御部は、前記外部装置から前記フィルタ長の切り替えに関する要求を受けた後に、前記フィルタ長を切り替える、前記(13)または(14)に記載の装置。
(16)
 前記制御部は、所定のタイミング、及び再送のタイミングのうち少なくともいずれかのタイミングに応じて、前記フィルタ長を切り替える、前記(13)~(15)のいずれか一項に記載の装置。
(17)
 無線通信を行う通信部と、
 前記無線通信に利用する周波数帯域のうち、ガードバンドの幅を制限するためのフィルタのフィルタ長に関する制御情報を、前記無線通信を介して外部装置から取得する取得部と、
 を備え、
 前記フィルタ長は、前記無線通信のための周波数リソース及び時間リソースのうち少なくともいずれかに応じて決定される、装置。
(18)
 所定の条件に応じて、前記フィルタ長の切り替えに関する要求が、前記無線通信を介して前記外部装置に送信されるように制御する制御部を備える、前記(17)に記載の装置。
(19)
 前記制御部は、前記無線通信の品質に応じて、前記要求が、前記無線通信を介して前記外部装置に送信されるように制御する、前記(18)に記載の装置。
(20)
 前記制御部は、前記無線通信を介して前記外部装置から受信したデータの復号結果に応じて、前記要求が、前記無線通信を介して前記外部装置に送信されるように制御する、前記(18)に記載の装置。
(21)
 無線通信を行う通信部と、
 前記無線通信に利用する周波数帯域のうち、ガードバンドの幅を制限するためのフィルタを、当該フィルタのフィルタ長に関する制御情報に基づき送信データに適用し、当該フィルタが適用された前記送信データが、前記無線通信を介して外部装置に送信されるように制御する制御部と、
 を備え、
 前記フィルタ長は、前記無線通信のための周波数リソース及び時間リソースのうち少なくともいずれかに応じて決定される、装置。
(22)
 無線通信を行うことと、
 プロセッサが、前記無線通信に利用する周波数帯域のうち、ガードバンドの幅を制限するためのフィルタのフィルタ長に関する制御情報が、前記無線通信を介して外部装置に送信されるように制御することと、
 を含み、
 前記フィルタ長は、前記無線通信のための周波数リソース及び時間リソースのうち少なくともいずれかに応じて決定される、方法。
(23)
 無線通信を行うことと、
 プロセッサが、前記無線通信に利用する周波数帯域のうち、ガードバンドの幅を制限するためのフィルタが適用されない場合におけるガードインターバルの長さに応じた、当該フィルタのフィルタ長に関する制御情報が、前記無線通信を介して外部装置に送信されるように制御することと、
 を含む、方法。
(24)
 無線通信を行うことと、
 プロセッサが、前記無線通信に利用する周波数帯域のうち、ガードバンドの幅を制限するためのフィルタのフィルタ長に関する制御情報を、前記無線通信を介して外部装置から取得することと、
 を含み、
 前記フィルタ長は、前記無線通信のための周波数リソース及び時間リソースのうち少なくともいずれかに応じて決定される、方法。
(25)
 無線通信を行うことと、
 プロセッサが、前記無線通信に利用する周波数帯域のうち、ガードバンドの幅を制限するためのフィルタを、当該フィルタのフィルタ長に関する制御情報に基づき送信データに適用し、当該フィルタが適用された前記送信データが、前記無線通信を介して外部装置に送信されるように制御することと、
 を含み、
 前記フィルタ長は、前記無線通信のための周波数リソース及び時間リソースのうち少なくともいずれかに応じて決定される、方法。
 1   システム
 100 基地局
 110 アンテナ部
 120 無線通信部
 130 ネットワーク通信部
 140 記憶部
 150 処理部
 151 通信処理部
 153 通知部
 200 端末装置
 210 アンテナ部
 220 無線通信部
 230 記憶部
 240 処理部
 241 情報取得部
 243 通信処理部
 245 通知部

Claims (25)

  1.  無線通信を行う通信部と、
     前記無線通信に利用する周波数帯域のうち、ガードバンドの幅を制限するためのフィルタのフィルタ長に関する制御情報が、前記無線通信を介して外部装置に送信されるように制御する制御部と、
     を備え、
     前記フィルタ長は、前記無線通信のための周波数リソース及び時間リソースのうち少なくともいずれかに応じて決定される、装置。
  2.  前記フィルタ長は、前記フィルタが適用された送信データの時間方向のデータ長と、当該フィルタが適用されない場合において、ガードインターバルが付加された送信データの時間方向のデータ長とが略等しくなるように決定される、請求項1に記載の装置。
  3.  前記フィルタ長は、前記フィルタが適用され、かつガードインターバルが付加された送信データの時間方向のデータ長と、当該フィルタが適用されない場合において、ガードインターバルが付加された送信データの時間方向のデータ長とが略等しくなるように決定される、請求項1に記載の装置。
  4.  前記制御情報を記憶する記憶部を備え、
     前記制御部は、前記記憶部に記憶された前記制御情報が、前記無線通信を介して外部装置に送信されるように制御する、請求項1に記載の装置。
  5.  前記制御部は、所定の条件に基づき前記フィルタ長を切り替える、請求項1に記載の装置。
  6.  前記制御部は、前記所定の条件に基づき、切り替え後の前記フィルタ長を、あらかじめ設定された複数の候補の中から決定する、請求項5に記載の装置。
  7.  前記制御部は、前記外部装置から前記フィルタ長の切り替えに関する要求を受けた後に、前記フィルタ長を切り替える、請求項5に記載の装置。
  8.  前記制御部は、所定のタイミング、及び再送のタイミングのうち少なくともいずれかのタイミングに応じて、前記フィルタ長を切り替える、請求項5に記載の装置。
  9.  無線通信を行う通信部と、
     前記無線通信に利用する周波数帯域のうち、ガードバンドの幅を制限するためのフィルタが適用されない場合におけるガードインターバルの長さに応じた、当該フィルタのフィルタ長に関する制御情報が、前記無線通信を介して外部装置に送信されるように制御する制御部と、
     を備える、装置。
  10.  前記フィルタ長は、前記フィルタが適用された送信データの時間方向のデータ長と、当該フィルタが適用されない場合において、ガードインターバルが付加された送信データの時間方向のデータ長とが略等しくなるように決定される、請求項9に記載の装置。
  11.  前記フィルタ長は、前記フィルタが適用され、かつガードインターバルが付加された送信データの時間方向のデータ長と、当該フィルタが適用されない場合において、ガードインターバルが付加された送信データの時間方向のデータ長とが略等しくなるように決定される、請求項9に記載の装置。
  12.  前記制御情報を記憶する記憶部を備え、
     前記制御部は、前記記憶部に記憶された前記制御情報が、前記無線通信を介して外部装置に送信されるように制御する、請求項9に記載の装置。
  13.  前記制御部は、所定の条件に基づき前記フィルタ長を切り替える、請求項9に記載の装置。
  14.  前記制御部は、前記所定の条件に基づき、切り替え後の前記フィルタ長を、あらかじめ設定された複数の候補の中から決定する、請求項13に記載の装置。
  15.  前記制御部は、前記外部装置から前記フィルタ長の切り替えに関する要求を受けた後に、前記フィルタ長を切り替える、請求項13に記載の装置。
  16.  前記制御部は、所定のタイミング、及び再送のタイミングのうち少なくともいずれかのタイミングに応じて、前記フィルタ長を切り替える、請求項13に記載の装置。
  17.  無線通信を行う通信部と、
     前記無線通信に利用する周波数帯域のうち、ガードバンドの幅を制限するためのフィルタのフィルタ長に関する制御情報を、前記無線通信を介して外部装置から取得する取得部と、
     を備え、
     前記フィルタ長は、前記無線通信のための周波数リソース及び時間リソースのうち少なくともいずれかに応じて決定される、装置。
  18.  所定の条件に応じて、前記フィルタ長の切り替えに関する要求が、前記無線通信を介して前記外部装置に送信されるように制御する制御部を備える、請求項17に記載の装置。
  19.  前記制御部は、前記無線通信の品質に応じて、前記要求が、前記無線通信を介して前記外部装置に送信されるように制御する、請求項18に記載の装置。
  20.  前記制御部は、前記無線通信を介して前記外部装置から受信したデータの復号結果に応じて、前記要求が、前記無線通信を介して前記外部装置に送信されるように制御する、請求項18に記載の装置。
  21.  無線通信を行う通信部と、
     前記無線通信に利用する周波数帯域のうち、ガードバンドの幅を制限するためのフィルタを、当該フィルタのフィルタ長に関する制御情報に基づき送信データに適用し、当該フィルタが適用された前記送信データが、前記無線通信を介して外部装置に送信されるように制御する制御部と、
     を備え、
     前記フィルタ長は、前記無線通信のための周波数リソース及び時間リソースのうち少なくともいずれかに応じて決定される、装置。
  22.  無線通信を行うことと、
     プロセッサが、前記無線通信に利用する周波数帯域のうち、ガードバンドの幅を制限するためのフィルタのフィルタ長に関する制御情報が、前記無線通信を介して外部装置に送信されるように制御することと、
     を含み、
     前記フィルタ長は、前記無線通信のための周波数リソース及び時間リソースのうち少なくともいずれかに応じて決定される、方法。
  23.  無線通信を行うことと、
     プロセッサが、前記無線通信に利用する周波数帯域のうち、ガードバンドの幅を制限するためのフィルタが適用されない場合におけるガードインターバルの長さに応じた、当該フィルタのフィルタ長に関する制御情報が、前記無線通信を介して外部装置に送信されるように制御することと、
     を含む、方法。
  24.  無線通信を行うことと、
     プロセッサが、前記無線通信に利用する周波数帯域のうち、ガードバンドの幅を制限するためのフィルタのフィルタ長に関する制御情報を、前記無線通信を介して外部装置から取得することと、
     を含み、
     前記フィルタ長は、前記無線通信のための周波数リソース及び時間リソースのうち少なくともいずれかに応じて決定される、方法。
  25.  無線通信を行うことと、
     プロセッサが、前記無線通信に利用する周波数帯域のうち、ガードバンドの幅を制限するためのフィルタを、当該フィルタのフィルタ長に関する制御情報に基づき送信データに適用し、当該フィルタが適用された前記送信データが、前記無線通信を介して外部装置に送信されるように制御することと、
     を含み、
     前記フィルタ長は、前記無線通信のための周波数リソース及び時間リソースのうち少なくともいずれかに応じて決定される、方法。
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