JP6686810B2 - 車両制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動運転可能な車両を制御する車両制御装置の技術分野に関する。
この種の装置として、自動運転時の車両の挙動を、搭乗者に事前に報知するための装置が知られている。例えば特許文献1では、ステアバイワイアを用いて、車両の挙動(タイヤの角度等)を、ステアリングホイールの動きで搭乗者に報知するという技術が提案されている。また、特許文献2では、ステアバイアを採用した車両の自動運転時に、搭乗者が操舵介入した場合の制御について提案されている。
その他、特許文献3から5でも、ステアバイワイアを採用した車両の自動運転に関する技術が開示されている。
国際公開第2015/145674号 特開2015−168369号公報 特開2009−208551号公報 特開2015−174653号公報 特開2004−224328号公報
上述した特許文献1のように、タイヤの挙動をステアリングホイールで報知しようとすると、実際にタイヤの角度が変化する前に、ステアリングホイールを制御することが求められる。すると、ステアリングホイールとタイヤとの間に動きのズレが生じてしまう。即ち、本来のタイヤの動きとステアリングホイールの動きとの対応関係が崩れてしまう。このようなズレは、タイヤの動きがなくなる直線走行時などに解消されていくと考えられる。
しかしながら、自動運転中に搭乗者が操舵介入をした場合、上述したズレが生じた状態では適切な制御が行えない可能性がある。具体的には、車両の挙動を操舵介入に応じたもの(即ち、搭乗者が望む状態)にすることができず、搭乗者に違和感を与えてしまうおそれがある。このように、特許文献1に記載された技術は、自動運転時に操舵介入があった場合に、車両の制御を適切に行えなくなってしまうという技術的問題点を有している。
本発明は、例えば上記問題点に鑑みてなされたものであり、自動運転中に発生し得るステアリングホイールとタイヤとの間のズレを好適に解消することが可能な車両制御装置を提供することを課題とする。
<1>
本発明の車両制御装置は上述した課題を解決するために、搭乗者の操作に基づくことなく走行計画に応じて自動的に走行する自動運転モードを実現可能であり、且つ、転舵輪の転舵角とステアリングホイールの操舵角との関係を自由に制御可能な車両を制御する車両制御装置であって、前記自動運転モード時に前記走行計画に応じて前記転舵輪の転舵角を制御する転舵角制御手段と、前記転舵輪の転舵角が制御される所定期間前に、前記転舵輪の転舵角が制御される制御方向に応じて、前記ステアリングホイールの操舵角を制御する操舵角制御手段と、前記操舵角制御手段によって前記ステアリングホイールの操舵角が制御されており、且つ、前記転舵角制御手段によって前記転舵輪の転舵角が制御されていない期間における、前記搭乗者による前記ステアリングホイールの操舵介入を検出する検出手段と、前記搭乗者による前記ステアリングホイールの操舵介入の操舵方向が、前記操舵角制御手段による前記ステアリングホイールの操舵方向と逆向きの場合に、前記操舵介入による前記ステアリングホイールの回転速度が所定の閾値以上であるか否かを判定する判定手段と、(i)前記操舵介入による前記ステアリングホイールの回転速度が前記所定の閾値以上であると判定された場合には、前記走行計画に応じて前記転舵輪の転舵角を制御する前に、前記操舵介入の操舵方向に応じた方向に前記転舵輪の転舵角を制御する介入時制御を実行するように前記操舵角制御手段を制御し、(ii)前記操舵介入による前記ステアリングホイールの回転速度が前記所定の閾値未満であると判定された場合には、前記介入時制御を実行しないように前記操舵角制御手段を制御する制御変更手段とを備える。
本発明の車両制御装置によれば、操舵角制御手段によってステアリングホイールの操舵角が制御されており、且つ、転舵角制御手段によって転舵輪の転舵角が制御されていない期間(即ち、ステアリングホイールのみが動く期間)において、搭乗者によるステアリングホイールの操舵介入が検出される。ステアリングホイールのみが動く期間では、ステアリングホイールとタイヤとの間に動きのズレが生じる。
検出された操舵介入の操舵方向が、操舵角制御手段によるステアリングホイールの操舵方向と逆向きの場合には、操舵介入によるステアリングホイールの回転速度が所定の閾値以上であるか否かが判定される。このような判定によれば、搭乗者の操舵介入が、緊急性が高い(即ち、即座に車両の挙動に反映すべき)ものであるか否かを正確に判定することができる。
操舵介入によるステアリングホイールの回転速度が所定の閾値以上であると判定された場合には、走行計画に応じて転舵輪の転舵角を制御する前に、操舵介入の操舵方向に応じた方向(即ち、本来の制御とは逆方向)に転舵輪の転舵角を制御する介入時制御が実行される。一方で、操舵介入によるステアリングホイールの回転速度が所定の閾値未満であると判定された場合には、介入時制御は実行されない。このように、ステアリングホイールの回転速度に応じて制御を変更すれば、搭乗者の操舵介入の緊急性を判断して、転舵輪とステアリングホイールとの間の動きのズレを好適に解消することが可能である。
本発明のこのような作用及び他の利得は、次に説明する実施形態から明らかにされる。
実施形態に係る車両の構成を示すブロック図である。 ステアリング報知制御の流れを示すフローチャートである。 自動運転時の走行計画の一例を示す概念図である。 ステアリング報知制御に用いられる情報の一例を示す概念図である。 通常時のステアリングホイールとタイヤとの関係を示すグラフである。 ステアリング報知制御時のステアリングホイールとタイヤとの関係を示すグラフである。 実施形態に係るステアリングのズレ解消制御の流れを示すフローチャートである。 ステアリングホイールとタイヤとの両方が動く領域で、操舵方向と同方向の操舵介入があった場合の制御例を示すグラフである。 ステアリングホイールとタイヤとの両方が動く領域で、操舵方向と逆方向の操舵介入があった場合の制御例を示すグラフである。 ステアリングのみが動く領域で、操舵方向と同方向の操舵介入があった場合の制御例を示すグラフである。 ステアリングのみが動く領域で、操舵方向と逆方向の操舵介入があった場合の制御例を示すグラフ(その1)である。 ステアリングのみが動く領域で、操舵方向と逆方向の操舵介入があった場合の制御例を示すグラフ(その2)である。
以下、図面を参照して車両制御装置の実施形態について説明する。
<車両の構成>
はじめに、図1を参照しながら、本実施形態に係る車両の構成について説明する。ここに図1は、本実施形態に係る車両の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態に係る車両Vは、外部センサ1と、GPS受信部2と、内部センサ3と、地図データベース4と、ナビゲーションシステム5と、アクチュエータ6と、HMI(Human Machine Interface)7と、ステアリングホイール8と、タイヤ9と、ECU(Electronic Control Unit)10とを備えて構成されている。
外部センサ1は、車両Vの周辺情報である外部状況を検出する検出機器である。外部センサ1は、例えばカメラ、レーダー、及びライダー(LIDER:Laser Imaging Detection and Ranging)等を含んで構成されている。外部センサ1で検出された情報は、ECU10に出力される構成となっている。
GPS受信部2は、GPS衛生から信号を受信することにより、車両Vの位置(例えば、車両Vの緯度及び経度)を測定する。GPS受信部2は、測定した車両Vの位置情報をECU10へ送信する。なお、GPS受信部2に代えて、車両Vの位置を特定できる他の手段を用いても構わない。
内部センサ3は、車両Vの走行状態を検出する検出機器である。内部センサ3は、例えば車速センサ、加速センサ、及びヨーレートセンサ等を含んで構成されている。内部センサ3で検出された情報は、ECU10に出力される構成となっている。
地図データベース4は、地図情報を備えたデータベースである。地図データベース4は、例えば車両Vに搭載されたHDD(Hard Disk Drive)内に形成されている。地図情報には、例えば道路の位置情報、道路形状の情報(例えばカーブ、直線部の種別、カーブの曲率等)、交差点及び分岐点の位置情報等が含まれる。更に、建物や壁等の遮断構造物の位置情報、SLAM(Simultaneous Localization and Mapping)技術を使用するために、地図情報に外部センサ1の出力信号を含ませることが好ましい。なお、地図データベース4は、車両Vと通信可能な情報処理センター等の施設のコンピュータに記憶されていてもよい。
ナビゲーションシステム5は、車両Vの搭乗者によって設定された目的地まで、車両Vの搭乗者に対して案内を行う装置である。ナビゲーションシステム5は、GPS受信部2の測定した車両Vの位置情報と地図データベース4の地図情報とに基づいて、車両Vの走行するルートを算出する。ルートは、複数車線の区間において好適な車線を特定したものであってもよい。ナビゲーションシステム5は、例えば車両Vの位置から目的地に至るまでの目標ルートを演算し、ディスプレイの表示及びスピーカーの音声出力により、搭乗者に対して目標ルートの報知を行う。ナビゲーションシステム5は、例えば車両Vの目標ルートの情報をECU10に送信する。なお、ナビゲーションシステム5は、車両Vと通信可能な情報処理センター等の施設のコンピュータに記憶されていてもよい。
アクチュエータ6は、車両Vの走行制御を実行する装置である。アクチュエータ6は、ステアリングホイール8を制御する操舵アクチュエータ61、及びタイヤの切れ角を制御する転舵アクチュエータ62を備えている。また、アクチュエータ6は、図示せぬスロットルアクチュエータやブレーキアクチュエータを備えていてもよい。
HMI7は、車両Vの乗員(運転者を含む)と、車両制御装置との間で情報の出力及び入力するためのインターフェイスである。HMI7は、例えば乗員に画像情報を表示するためのディスプレイパネル、音声を出力するためのスピーカー、及び乗員が入力操作を行うための操作ボタン又はタッチパネル等を備えている。HMI7は、乗員により自動走行の作動又は停止に係る入力操作がなされると、ECU10に信号を出力して自動走行を開始又は停止させる。HMI7は、自動運転を終了する目的地に到達する場合、乗員に目的地到達を通知する。HMI7は、無線で接続された携帯情報端末を利用して、乗員に対する情報の出力を行ってもよく、携帯情報端末を利用して乗員による入力操作を受け付けてもよい。
ステアリングホイール8は、搭乗者の操作によってタイヤ9の切れ角を制御可能に構成されている。ステアリングホイールの操作量(角度)は、ECU10に出力される。また、本実施形態に係る車両Vでは、ステアリングホイール8の動きとタイヤ9の動きとを自由に制御可能なステイバイワイアが採用されている。ステアリングホイール8及びタイヤ9は、操舵アクチュエータ61及び転舵アクチュエータ62によってそれぞれ制御される。
ECU10は、「車両制御装置」の一具体例であり、車両10の動作全体を制御することが可能に構成された電子制御ユニットである。本実施形態に係るECU10は特に、その内部に実現される論理的な又は物理的な処理ブロックにより、車両Vの自動運転時における安全制御処理を実行することが可能に構成されている。ECU10の具体的な構成については以下に詳述する。
<ECUの構成>
図1に示すように、ECU10は、車両位置認識部11と、外部状況認識部12と、走行状態認識部13と、走行計画生成部14と、走行制御部15と、制御変更部16とを備えて構成されている。
車両位置認識部11は、GPS受信部2で受信した車両Vの位置情報、及び地図データベース4の地図情報に基づいて、地図上における車両Vの位置(以下、適宜「車両位置」と称する)を認識する。なお、車両位置認識部11は、ナビゲーションシステム5で用いられる車両位置を該ナビゲーションシステム5から取得して認識してもよい。車両位置認識部11は、道路等の外部に設置されたセンサで車両Vの車両位置が測定され得る場合、このセンサから通信によって車両位置を取得してもよい。
外部状況認識部12は、外部センサ1の検出結果(例えば、カメラの撮像情報、レーダー又はライダーの障害物情報等)に基づいて、車両Vの外部状況を認識する。外部状況は、例えば車両Vに対する走行車線の白線の位置若しくは車線中心の位置及び道路幅、道路の形状(例えば、走行車線の曲率、外部センサの1の見通し推定に有効な路面の勾配変化、うねり等)、車両Vの周辺の障害物の状況(例えば、固定障害物と移動障害物とを区別する情報、車両Vに対する障害物の位置、車両Vに対する障害物の移動方向、車両Vに対する障害物の相対速度等)を含む。また、外部センサ1の検出結果と地図情報とを照合することにより、GPS受信部2等で取得される車両Vの位置及び方向の精度を補うようにしてもよい。
走行状態認識部13は、内部センサ3の検出結果(例えば、車速センサの車速情報、加速度センサの加速度情報、ヨーレートセンサのヨーレート情報等)に基づいて、車両Vの走行状態を認識する。車両Vの走行状態には、例えば車速、加速度、ヨーレートが含まれる。
走行計画生成部14は、例えばナビゲーションシステム5で演算された目標ルート、車両位置認識部11で認識された車両位置、及び外部状況認識部12で認識された車両Vの外部状況(車両位置、方位を含む)に基づいて、車両Vの進路を生成する。進路は、目標ルートにおいて車両Vが進む軌跡である。走行計画生成部14は、目標ルート上において車両Vが安全、法令遵守、走行効率等の基準に照らして好適に走行するように進路を生成する。このとき、走行計画生成部14は、車両Vの周辺の障害物の状況に基づき、障害物との接触を回避するように車両Vの進路を生成することは言うまでもない。
走行計画生成部14は更に、生成した進路に応じた走行計画を生成する。即ち、走行計画生成部14は、少なくとも車両Vの周辺情報である外部状況と地図データベース4の地図情報とに基づいて、予め設定された目標ルートに沿った走行計画を生成する。走行計画性西部14は、好ましくは、生成する走行計画を、車両Vの進路を車両Vに固定された座標系での目標位置pと各目標位置での速度vとの2つの要素からなる組、すなわち配位座標(p,v)を複数持つものとして出力する。ここで、それぞれの目標位置pは、少なくとも車両Vに固定された座標系でのx座標、y座標の位置、又はそれと等価な情報を有する。
走行制御部15は、走行計画生成部14で生成した走行計画に基づいて、車両Vの走行を自動で制御する。走行制御部15は、走行計画に応じた制御信号を車両Vの各部に出力する。これにより、走行制御部15は、走行計画に沿って車両Vが自動走行するように、車両Vの走行を制御する。
走行制御部15には、第1出力部151及び第2出力部152が少なくとも備えられている。第1出力部151は、「転舵制御手段」の一具体例であり、タイヤ9の切れ角の目標値を転舵アクチュエータ62に出力する。第2出力部152は、「操舵制御手段」の一具体例であり、ステアリングホイール9の切れ角の目標値を操舵アクチュエータ61に出力する。
第1出力部151及び第2出力部152から別々に出力される2つの出力値を用いると、ステアバイワイアの特性を利用して、タイヤ9を切らずにステアリングホイール8を切ることが可能となる。本実施形態では、この動作を利用して、タイヤを切る前にステアリングホイール8を切ることで、自動運転時の車両挙動を搭乗者に報知する制御(以下、適宜「ステアリング報知制御」と称する)を実行可能とされている。ステアリング報知制御については、後に詳述する。
制御変更部16は、ステアリング報知制御を実行している際の、走行制御部15の動作を制御可能に構成されている。具体的には、走行制御部15の出力を、搭乗者の操舵介入に応じて変更可能に構成されている。制御変更部16は、「検出手段」、「判定手段」、「制御変更手段」の一具体例として機能する。制御変更部16による具体的な制御内容については、後に詳述する。
<ステアリング報知制御>
次に、図2を参照しながら、ステアリング報知制御について詳細に説明する。ここに図2は、ステアリング報知制御の流れを示すフローチャートである。
図2において、ステアリング報知制御を実行する場合には、まず車両Vが自動運転中であるか否かが判定される(ステップS1)。なお、車両Vが自動運転中でないと判定された場合には(ステップS1:NO)、ステアリング報知制御が実行されることなく、一連の処理が終了する。
車両Vが自動運転中であると判定された場合には(ステップS1:YES)、所定期間後にタイヤ9を切るか否かが判定される(ステップS2)。即ち、走行計画に基づいて自動運転をした場合に、所定期間dt後にタイヤ9の切れ角が変更されるか否かが判定される。なお、所定期間dt後にタイヤ9を切らないと判定された場合は(ステップS2:NO)、ステアリング報知制御が実行されることなく、一連の処理が終了する。
所定期間dt後にタイヤ9を切ると判定された場合は(ステップS2:YES)、タイヤ9を切る制御が実行される前に、所定期間dt後のタイヤ9の切れ角に応じて、ステアリングホイール8を切る制御が実行される。これにより、所定期間dt後のタイヤ9の切れ角が、ステアリングホイール8の動きによって搭乗者に報知されることになる。例えば、ステアリングホイール8が右回りに制御されることによって、それを見た搭乗者は、所定期間後にタイヤ9が右方向に切られる(即ち、車両Vが右方向に曲がる)ことを認識できる。このような制御によれば、自動運転中の車両挙動を、搭乗者に対して事前に且つ直観的に理解し易い状態で提示することができる。
なお、上述したステアリング報知制御(即ち、ステップS2及びS3)が実行される条件として、搭乗者がステアリングホイール8を握っていること、又は搭乗者がステアリングホイール8を視認していることを条件としてもよい。
続いて、図3及び図4を参照しながら、ステアリング報知制御による具体的な制御方法について説明する。ここに図3は、自動運転時の走行計画の一例を示す概念図である。また図4は、ステアリング報知制御に用いられる情報の一例を示す概念図である。
図3に示すように、車両Vの前方に障害物500が存在する場合、車両Vの走行計画は、図中の太い矢印で示すような進路で車両Vを走行させるものとして生成される。
図4に示すように、車両Vの走行計画は、位置、時間、速度、ステアリングホイール8の切れ角などの動き情報を含む複数の点によって構成されている。そして、車両Vが現在位置に到達した場合、所定期間dt先の動き情報が読み込まれ、その動き情報に応じてステアリングホイール8が制御される。
所定期間dtは、搭乗者に車両挙動を適切なタイミングで報知できるような期間として設定される。また、所定期間dtに代えて、所定距離dyを用いてもよい。この場合、所定距離dyを走行した後のタイヤ9の切れ角が、ステアリングホイール8の動きによって搭乗者に報知される。
また、所定期間dt及び所定距離dyは、状況に応じて選択的に用いられてもよい。例えば、「車速v×所定期間dt」と、「所定距離dy」とを比較して、長い方を採用するようにすればよい。具体的には、所定期間dt=1秒、所定距離dy=10mとすると、車速が20m/sの場合には、「所定距離dy(10m)」よりも「車速v×所定期間dt(20m)」の方が長くなるため、所定期間dt(1秒)を用いてステアリング報知制御が実行される。一方、車速vが5m/sの場合には、「車速v×所定期間dt(5m)」よりも「所定距離dy(10m)」の方が長くなるため、所定距離dy(10m)を用いてステアリング報知制御が実行される。
<ステアリング報知制御時に発生するズレ>
次に、図5及び図6を参照して、ステアリング報知制御時に発生し得るステアリングホイール8と、タイヤ9との動きのズレについて説明する。ここに図5は、通常時のステアリングホイールとタイヤとの関係を示すグラフである。また図6は、ステアリング報知制御時のステアリングホイールとタイヤとの関係を示すグラフである。
図5に示すように、通常、ステアリングホイール8(以下、「ステアリング8」と略することがある)とタイヤ9との間には、一定の関係が成立している。なお、ステアリング8とタイヤ9との動きは、必ずしも正比例を保たなくてもよいが、ここでは説明の便宜上、正比例するものとして図示している。
図6に示すように、ステアリング報知制御時には、タイヤ9の切れ角が制御されていないのに、ステアリング8の切れ角だけが制御される期間(即ち、ステアリング8のみ動く期間)が生ずる。このため、ステアリング報知制御時のステアリング8とタイヤ9との関係は、図5で示したような通常時の関係(図6中の破線参照)からズレたものとなってしまう。
このようなズレは、タイヤ9の動きがなくなる直線走行時などに解消されていくが、自動運転中に搭乗者が操舵介入(即ち、ステアリングホイール8の操作)をした場合、上述したズレが生じたままでは適切な制御が行えない可能性がある。具体的には、車両Vの挙動を操舵介入に応じたもの(即ち、搭乗者が望む状態)にすることができず、搭乗者に違和感を与えてしまうおそれがある。本実施形態に係る車両制御装置は、このズレを好適に解消するために、以下で説明する「ズレ解消制御」を実行する。
<ズレ解消制御>
次に、図7を参照して、ステアリング8とタイヤ9とのズレを解消するズレ解消制御について説明する。ここに図7は、実施形態に係るステアリングのズレ解消制御の流れを示すフローチャートである。
図7に示すように、ステアリング報知制御を実行する場合には、既に説明したように、ステップS1からステップS3の制御が実行される(図2参照)。
本実施形態では特に、ステアリング報知制御が実行されると(即ち、ステップS3の処理が実行されると)、搭乗者による操舵介入が検出されているか否かが判定される(ステップS4)。なお、搭乗者による操舵介入が検出されない場合には(ステップS4:NO)、ステップS5以降の処理が実行されることなく、一連の処理が終了する。
搭乗者による操舵介入が検出された場合には(ステップS4:YES)、操舵介入がステアリング8のみ動く期間に検出されたか否かが判定される(ステップS5)。即ち、操舵介入が、実際にタイヤ9が切られる前に行われたものか否かが判定される。
操舵介入がステアリング8のみ動く期間に検出されたものではない(言い換えれば、ステアリング8及びタイヤ9の両方が動く期間に検出されたものである)と判定されると(ステップS5:NO)、操舵介入によるステアリング8の操舵方向(以下、適宜「介入方向」と称する)に応じてタイヤ8の切れ角が制御される(ステップS6)。一方、操舵介入がステアリング8のみ動く期間に検出されたものであると判定されると(ステップS5:YES)、介入方向が自動運転時の操舵方向と違う方向であるか否かが判定される(ステップS7)。
介入方向が自動運転時の操舵方向と違う方向でない(即ち、同じ方向)と判定された場合(ステップS7:NO)、介入方向に応じてタイヤ8の切れ角が制御される(ステップS8)。一方、介入方向が自動運転時の操舵方向と違う方向である(即ち、逆方向)と判定された場合(ステップS7:NO)、操舵介入によるステアリングホイール8の回転速度(即ち、搭乗者の操作スピード)が、閾値Th以上であるか否かが判定される(ステップS9)。なお、閾値Thは、「所定の閾値」の一具体例であり、操舵介入が緊急性の高いものであるか否かを判定できるような値として、予め理論的、実験的或いは経験的に求められ設定されている。
操舵介入によるステアリングホイール8の回転速度が閾値Th以上であると判定された場合(ステップS9:YES)、介入方向に応じてタイヤ8の切れ角が制御される(ステップS10)。一方で、操舵介入によるステアリングホイール8の回転速度が閾値Th未満であると判定された場合(ステップS9:NO)、介入方向に応じてタイヤ8の切れ角は制御されない(ステップS10)。
以上のように、本実施形態に係るズレ解消制御では、搭乗者による操舵介入のタイミング、介入方向、ステアリングホイール8の回転速度に応じて、相異なる制御が実行される。なお、ステップS6、S8、S10の各制御は、いずれも介入方向に応じてタイヤの切れ角を制御するものであるが、その際の具体的な制御内容(例えば、タイヤの切れ角を変化させる速度等)は、互いに異なっていてもよい。
<実施形態の効果>
次に、上述したズレ解消制御によって得られる技術的効果について、図8から12を参照しながら具体的に説明する。ここに図8は、ステアリングホイールとタイヤとの両方が動く領域で、操舵方向と同方向の操舵介入があった場合の制御例を示すグラフであり、図9は、ステアリングホイールとタイヤとの両方が動く領域で、操舵方向と逆方向の操舵介入があった場合の制御例を示すグラフである。
図10は、ステアリングのみが動く領域で、操舵方向と同方向の操舵介入があった場合の制御例を示すグラフである。図11は、ステアリングのみが動く領域で、操舵方向と逆方向の操舵介入があった場合の制御例を示すグラフ(その1)であり、図12は、ステアリングのみが動く領域で、操舵方向と逆方向の操舵介入があった場合の制御例を示すグラフ(その2)である。
図8に示すように、ステアリング8及びタイヤ9の両方が動く領域で、自動運転の操舵方向と同じ方向での操舵介入があった場合、介入方向に応じてタイヤ9の切れ角が制御される(図7のステップS6を参照)。この場合、操舵介入タイミング(即ち、操舵介入が行われた時刻)から、図中の太い矢印で示すように、ステアリング8とタイヤ9とのズレが解消されていくことになる。
図9に示すように、ステアリング8及びタイヤ9の両方が動く領域で、自動運転の操舵方向と逆方向での操舵介入があった場合、介入方向に応じてタイヤ9の切れ角が制御される(図7のステップS6を参照)。この場合も、操舵介入タイミングから、図中の太い矢印で示すように、ステアリング8とタイヤ9とのズレが解消されていくことになる。
図10に示すように、ステアリング8のみが動く領域で、自動運転の操舵方向と同じ方向での操舵介入があった場合、介入方向に応じてタイヤ9の切れ角が制御される(図7のステップS8を参照)。この場合、操舵介入タイミングから、図中の太い矢印で示すように、ステアリング8とタイヤ9とのズレが解消されていくことになる。
図11に示すように、ステアリング8のみが動く領域で、自動運転の操舵方向と逆方向での操舵介入があった場合であって、ステアリングホイール8の回転速度が閾値Th以上の場合には、介入方向に応じてタイヤ9の切れ角が制御される(図7のステップS10を参照)。この場合、操舵介入タイミングから、図中の太い矢印で示すように、ステアリング8とタイヤ9とのズレが解消されていくことになる。なお、このような操舵介入は、搭乗者が車両挙動を急いで変更したいと考えた場合に行われると推測される。このため、操舵介入タイミング時点で(言い換えれば、自動運転によってタイヤ9の切れ角が制御されていない時点で)、タイヤ9の制御を開始することにより、搭乗者の意図を反映した制御を実現することができる。
図12に示すように、ステアリング8のみが動く領域で、自動運転の操舵方向と逆方向での操舵介入があった場合であって、ステアリングホイール8の回転速度が閾値Th未満の場合には、介入方向に応じてタイヤ9の切れ角が制御されない(図7のステップS11を参照)。この場合、操舵介入タイミング時点ではタイヤ9の制御が行われないため、即座にはズレが解消されない。しかしながら、このような操舵介入は、比較的緊急性の低いものと推測される。このため、操舵介入タイミング時点で、タイヤ9の制御を開始せずとも、搭乗者がズレに起因する違和感を抱くことはない。
以上説明したように、本実施形態に係る車両制御装置によれば、操舵介入時の状況に応じて適切な制御が選択されるため、自動運転中に発生し得るステアリングホイール8とタイヤ9との間の動きのズレを好適に解消することができる。
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う車両制御装置もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
1 外部センサ
2 GPS受信部
3 内部センサ
4 地図データベース
5 ナビゲーションシステム
6 アクチュエータ
7 HMI
8 ステアリングホイール
9 タイヤ
10 ECU
11 車両位置認識部
12 外部状況認識部
13 走行状態認識部
14 走行計画生成部
15 走行制御部
16 制御変更部
61 操舵アクチュエータ
62 転舵アクチュエータ
151 第1出力部
152 第2出力部
500 障害物
V 車両

Claims (1)

  1. 搭乗者の操作に基づくことなく走行計画に応じて自動的に走行する自動運転モードを実現可能であり、且つ、転舵輪の転舵角とステアリングホイールの操舵角との関係を自由に制御可能な車両を制御する車両制御装置であって、
    前記自動運転モード時に前記走行計画に応じて前記転舵輪の転舵角を制御する転舵角制御手段と、
    前記転舵輪の転舵角が制御される所定期間前に、前記転舵輪の転舵角が制御される制御方向に応じて、前記ステアリングホイールの操舵角を制御する操舵角制御手段と、
    前記操舵角制御手段によって前記ステアリングホイールの操舵角が制御されており、且つ、前記転舵角制御手段によって前記転舵輪の転舵角が制御されていない期間における、前記搭乗者による前記ステアリングホイールの操舵介入を検出する検出手段と、
    前記搭乗者による前記ステアリングホイールの操舵介入の操舵方向が、前記操舵角制御手段による前記ステアリングホイールの操舵方向と逆向きの場合に、前記操舵介入による前記ステアリングホイールの回転速度が所定の閾値以上であるか否かを判定する判定手段と、
    (i)前記操舵介入による前記ステアリングホイールの回転速度が前記所定の閾値以上であると判定された場合には、前記走行計画に応じて前記転舵輪の転舵角を制御する前に、前記操舵介入の操舵方向に応じた方向に前記転舵輪の転舵角を制御する介入時制御を実行するように前記操舵角制御手段を制御し、(ii)前記操舵介入による前記ステアリングホイールの回転速度が前記所定の閾値未満であると判定された場合には、前記介入時制御を実行しないように前記操舵角制御手段を制御する制御変更手段と
    を備えることを特徴とする車両制御装置。
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