JP6686807B2 - エアクリーナの取り付け構造 - Google Patents

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本発明は、エアクリーナの取り付け構造に関する。
車両のエンジンルームには、エアクリーナなどの各種構造体が設けられている。例えば特許文献1に記載の車両では、車両のエンジンルームにおいて車両前後方向には、第1構造体としてのシュラウド(ラジエータサポート)や第2構造体としてのバッテリが設けられており、それらの間にはエアクリーナが設けられている。このエアクリーナは、車体の一部を構成する上記シュラウドに締結固定されている。
特開2010−30335号公報
上記文献に記載のエアクリーナは、ボルト及びナットを使ってシュラウドに締結固定されており、エアクリーナと車体とが強固に固定されている。そのため、エアクリーナの振動が車体に伝わりやすく、そうした車体に伝わる振動に起因した振動音が発生しやすい構造になっている。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、エアクリーナから車体に伝わる振動に起因した振動音の発生を抑えることのできるエアクリーナの取り付け構造を提供することにある。
上記課題を解決するエアクリーナの取り付け構造は、車両のエンジンルームにおいて車両前後方向に配設された第1構造体及び第2構造体の間に配設されるエアクリーナの取り付け構造であって、前記エアクリーナは、直方体形状であって車両前方に向かって傾いた前傾姿勢にて配置されている。前記エアクリーナの底面は、車両前後方向に配設された複数の支持部を介して前記車両のフロントサイドメンバに取り付けられており、前記支持部には、前記エアクリーナを前記フロントサイドメンバから抜き差し可能な状態で支持する脱着機構が設けられている。前記脱着機構は、前記フロントサイドメンバ側及び前記エアクリーナの底面側のうちのいずれか一方に設けられた第1部材と、他方に設けられて前記第1部材を抜き差し可能な第2部材とを備えている。
同構成によれば、上記第1部材と同第1部材に対して抜き差し可能な第2部材とを備える脱着機構によって、エアクリーナは車体の一部を構成するフロントサイドメンバから抜き差し可能な状態で支持されている。このように同構成では、ボルト及びナットを使ってエアクリーナをフロントサイドメンバに取り付ける場合と異なり、エアクリーナはフロントサイドメンバから抜き差し可能な状態で取り付けられており、それらエアクリーナとフロントサイドメンバとは強固に固定されていないため、エアクリーナからフロントサイドメンバに伝わる振動が軽減される。そのため、そうしたフロントサイドメンバに伝わる振動に起因した振動音の発生を抑えることができるようになる。
また、車両の前面衝突が起きて第1構造体が車両後方に移動すると、前傾姿勢で配置されているエアクリーナの車両前側の上部に第1構造体が当たる。こうしてエアクリーナに第1構造体が当たると、エアクリーナの底面において車両後方に配設された支持部を中心にして、エアクリーナを車両後方に回動させるモーメントが発生する。こうしたモーメントの発生により、エアクリーナの底面において車両前方に配設された支持部の脱着機構では、第1部材から第2部材が抜けて外れ、エアクリーナは第1構造体に押されながら車両後方に回動する。こうしたエアクリーナの回動により、前傾姿勢で配置されていたエアクリーナは車両上下方向に向かって直立した姿勢に近づいていく。このようにして直方体形状のエアクリーナの姿勢が前傾姿勢から直立姿勢に近づいていくほど、車両前後方向におけるエアクリーナの最前部から最後部までの長さは短くなっていく。このため、後退してくる第1構造体によって移動するエアクリーナは第2構造体に当たりにくくなる。従って、エアクリーナが第1構造体及び第2構造体に挟まれることにより損傷することを抑えることも可能になる。
エアクリーナの取り付け構造の一実施形態が適用された車両前部を模式的に示す平面図。 同実施形態における車両前部を模式的に示す側面図。 同実施形態における第1支持部の断面図。 同実施形態における第2支持部の断面図。 同実施形態における第3支持部の断面図。 同実施形態において、車両が前面衝突したときの車両前部を模式的に示す側面図。
以下、車両に設けられたエアクリーナの取り付け構造にかかる一実施形態について、図1〜図6を参照して説明する。
図1に示すように、車両前部のエンジンルーム5にはエンジン60が搭載されている。
エンジンルーム5の下方には、車両前後方向に延びる車両骨格部材であって車体の一部をなすフロントサイドメンバ10が車幅方向に2つ並んで設けられている。フロントサイドメンバ10の車両前側の端面には、車両の前面衝突時に衝撃を吸収する衝撃吸収ボックス11が設けられている。
衝撃吸収ボックス11の車両前側には、車幅方向に延びておりフロントバンパの骨格を構成するバンパリインホースメント30が接続されている。
バンパリインホースメント30の車両後方には、車体の一部を構成しており枠形状をなすラジエータサポート40が設けられている。このラジエータサポート40の枠内には、放熱器であるラジエータ41が固定されている。なお、本実施形態において、ラジエータサポート40は、エンジンルーム5において車両前後方向に配設された第1構造体及び第2構造体のうちの第1構造体に相当する。
車幅方向におけるラジエータサポート40の両側面は、サイドサポート42を介して車両のサスペンションタワー50に固定されている。
エンジンルーム5においてラジエータサポート40の車両後方には、吸気を濾過する略直方体形状のエアクリーナ70が設けられている。また、エンジンルーム5においてエアクリーナ70の車両後方近傍には、エンジン60の各種制御を行う制御装置が収められた制御ボックス80が設けられている。このように、エアクリーナ70は、車両前後方向においてラジエータサポート40と制御ボックス80との間に配設されている。なお、本実施形態において、制御ボックス80は、エンジンルーム5において車両前後方向に配設された第1構造体及び第2構造体のうちの第2構造体に相当する。
エアクリーナ70は、2つのフロントサイドメンバ10のうちの一方のフロントサイドメンバ10(本実施形態では車両左方に設けられたフロントサイドメンバ10)の上面に取り付けられている。より詳細には、エアクリーナ70の底面は、車両前後方向に配設された3つの支持部を介してフロントサイドメンバ10に取り付けられている。それら3つの支持部は、エアクリーナ70の底面において三角状に配置されている。なお、以下では、そうした3つの支持部を車両前方からの配設順に、第1支持部P1、第2支持部P2、第3支持部P3という。
図2に示すように、エアクリーナ70は、車両前方に向かって傾いた前傾姿勢にて配置されている。エアクリーナ70を前傾姿勢で配置するのは、例えば以下の理由等による。すなわち、車両のボンネットフード90は、車両前方に向かうほど下方に向かって傾斜しており、そうしたボンネットフード90とエアクリーナ70の上面との間の空間をできる限り広くして、歩行者保護性能を高めるためである。
本実施形態では、エアクリーナ70を前傾姿勢で配置するために、車両上方に向かう第1支持部P1の長さよりも車両上方に向かう第2支持部P2の長さを長くしている。また、車両上方に向かう第2支持部P2の長さよりも車両上方に向かう第3支持部P3の長さを長くしている。なお、こうした構造に限らず、エアクリーナ70を前傾姿勢で配置するための構造は適宜変更することができる。
図3に、車幅方向における第1支持部P1の断面図を示す。
第1支持部P1には、エアクリーナ70をフロントサイドメンバ10から抜き差し可能な状態で支持する第1脱着機構D1が設けられている。この第1脱着機構D1は、エアクリーナ70の底面側に設けられたグロメット100と、フロントサイドメンバ10側に設けられてグロメット100から抜き差し可能なピン110とを備えている。なお、本実施形態の第1支持部P1においては、グロメット100が、フロントサイドメンバ側及びエアクリーナの底面側のうちのいずれか一方に設けられた第1部材に相当し、ピン110が、他方に設けられて第1部材から抜き差し可能な第2部材に相当する。
ピン110は樹脂材料で形成されており、第1支持部P1におけるフロントサイドメンバ10の上面から車両上方に向かって延びる棒状の軸部110Bと、軸部110Bの先端に形成された球体部110Aとを備えている。なお、ピン110を樹脂材料とは異なる材料、例えば金属材料などで形成してもよい。また、本実施形態では、フロントサイドメンバ10の上面に設けた孔10Aにピン110の端部を挿入し、同端部をナット150でフロントサイドメンバ10に固定することにより、ピン110をフロントサイドメンバ10に固定している。しかし、その他の方法(例えば溶接など)でピン110をフロントサイドメンバ10に固定してもよい。
第1支持部P1におけるエアクリーナ70の底面には、車両下方に延びた後、車幅方向(車両左方)に延びるブラケット71が設けられている。このブラケット71において車幅方向に延びる部分には孔71Aが形成されており、この孔71Aに上記グロメット100の外周面が嵌め込まれることにより、同グロメット100がブラケット71に固定されている。
グロメット100は、弾性材料(例えば合成ゴム、天然ゴム、シリコンゴム、軟質の樹脂など)で形成されており、ピン110の球体部110Aに対向した位置に配設されている。グロメット100の内部には、ピン110の球体部110Aを脱着可能に把持する球体面100Aが形成されている。また、グロメット100において球体部110Aに対向する面には、ピン110の球体部110Aをグロメット100の球体面100Aに差し込むための開口部100Bが形成されている。
こうした第1脱着機構D1を備える第1支持部P1では、ピン110の球体部110Aをグロメット100の球体面100Aに差し込むことによりグロメット100がピン110に取り付けられ、これにより第1支持部P1において、エアクリーナ70がフロントサイドメンバ10に取り付けられる。一方、フロントサイドメンバ10から車両上方に向かってエアクリーナ70が離れると、グロメット100の球体面100Aからピン110の球体部110Aが抜けて外れ、これにより第1支持部P1において、エアクリーナ70がフロントサイドメンバ10から外れるようになる。
図4に、車幅方向における第2支持部P2の断面図を示す。
第2支持部P2には、エアクリーナ70をフロントサイドメンバ10から脱着可能な状態で支持する第2脱着機構D2が設けられている。この第2脱着機構D2は、フロントサイドメンバ10側に設けられたグロメット100と、エアクリーナ70の底面側に設けられておりグロメット100から抜き差し可能なピン72とを備えている。この第2脱着機構D2のグロメット100は、第1脱着機構D1のグロメット100と同一の部材である。
また、本実施形態の第2支持部P2においては、グロメット100が、フロントサイドメンバ側及びエアクリーナの底面側のうちのいずれか一方に設けられた第1部材に相当し、ピン72が、他方に設けられて第1部材から抜き差し可能な第2部材に相当する。
ピン72はエアクリーナ70の底面に一体成形されており、第2支持部P2におけるエアクリーナ70の底面から車両下方に向かって延びる棒状の軸部72Bと、軸部72Bの先端に形成された球体部72Aとを備えている。なお、エアクリーナ70とピン72とを別部材とし、ピン72をエアクリーナ70の底面に固定してもよい。この場合のピン72の材料としては、樹脂材料や金属材料などが挙げられる。
第2支持部P2におけるフロントサイドメンバ10の車両右方における側面には、車両上方に延びた後、車幅方向(車両右方)に延びるブラケット20が設けられており、このブラケット20において車幅方向に延びる部分には孔20Aが形成されている。この孔20Aには、ピン72の球体部72Aが差し込まれる上記グロメット100の外周面が嵌め込まれており、ブラケット20にグロメット100が固定されている。
こうした第2脱着機構D2を備える第2支持部P2では、ピン72の球体部72Aをグロメット100の球体面100Aに差し込むことによりピン72がグロメット100に取り付けられ、これにより第2支持部P2において、エアクリーナ70がフロントサイドメンバ10に取り付けられる。一方、フロントサイドメンバ10から車両上方に向かってエアクリーナ70が離れると、グロメット100の球体面100Aからピン72の球体部72Aが抜けて外れ、これにより第2支持部P2において、エアクリーナ70がフロントサイドメンバ10から外れるようになる。
図5に、車幅方向における第3支持部P3の断面図を示す。
第3支持部P3には、エアクリーナ70をフロントサイドメンバ10から抜き差し可能な状態で支持する第3脱着機構D3が設けられている。この第3脱着機構D3は、上記第1脱着機構D1と同一である。つまり、第3脱着機構D3は、エアクリーナ70の底面側に設けられたグロメット100と、フロントサイドメンバ10側に設けられてグロメット100から抜き差し可能なピン110とを備えている。なお、本実施形態の第3支持部P3においても、グロメット100が、フロントサイドメンバ側及びエアクリーナの底面側のうちのいずれか一方に設けられた第1部材に相当し、ピン110が、他方に設けられて第1部材から抜き差し可能な第2部材に相当する。
ピン110は、第3支持部P3におけるフロントサイドメンバ10の上面から車両上方に向かって延びる棒状の軸部110Bと、軸部110Bの先端に形成された球体部110Aとを備えている。また、本実施形態では、フロントサイドメンバ10の上面に設けた孔10Cにピン110の端部を挿入し、同端部をナット150でフロントサイドメンバ10に固定することにより、ピン110をフロントサイドメンバ10に固定している。しかし、その他の方法(例えば溶接など)でピン110をフロントサイドメンバ10に固定してもよい。
第3支持部P3におけるエアクリーナ70の底面には、車両下方に延びた後、車幅方向(車両左方)に延びるブラケット73が設けられている。このブラケット73において車幅方向に延びる部分には孔73Aが形成されており、この孔73Aに上記グロメット100の外周面が嵌め込まれることにより、同グロメット100がブラケット73に固定されている。ブラケット73において車両下方に延びる部分の長さは、上記第1支持部P1のブラケット71において車両下方に延びる部分の長さよりも長くなっており、これによりエアクリーナ70は、上述したように前傾姿勢にて配置される。
こうした第3脱着機構D3を備える第3支持部P3でも、ピン110の球体部110Aをグロメット100の球体面100Aに差し込むことによりグロメット100がピン110に取り付けられ、これにより第3支持部P3において、エアクリーナ70がフロントサイドメンバ10に取り付けられる。一方、フロントサイドメンバ10から車両上方に向かってエアクリーナ70が離れると、グロメット100の球体面100Aからピン110の球体部110Aが抜けて外れ、これにより第3支持部P3において、エアクリーナ70がフロントサイドメンバ10から外れるようになる。
以上説明した本実施形態によれば、以下の作用効果を得ることができる。
(1)グロメット100とグロメット100から抜き差し可能なピン110とを備える第1脱着機構D1及び第3脱着機構D3、並びにグロメット100とグロメット100から抜き差し可能なピン72とを備える第2脱着機構D2によって、エアクリーナ70は車体の一部を構成するフロントサイドメンバ10から抜き差し可能な状態で支持されている。このように本実施形態では、ボルト及びナットを使ってエアクリーナをフロントサイドメンバに取り付ける場合と異なり、エアクリーナ70はフロントサイドメンバ10から抜き差し可能な状態で取り付けられており、それらエアクリーナ70とフロントサイドメンバ10とは強固に固定されていない。そのため、エアクリーナ70からフロントサイドメンバ10に伝わる振動が軽減され、そうしたフロントサイドメンバ10に伝わる振動に起因した振動音の発生を抑えることができるようになる。
(2)グロメット100を弾性材料で形成しているため、エアクリーナ70からフロントサイドメンバ10に伝わる振動をより一層軽減することができる。
(3)図6に示すように、車両の前面衝突が起きてラジエータサポート40が車両後方に移動すると(図6に二点鎖線にて図示)、前傾姿勢で配置されているエアクリーナ70の車両前側の面の上部K1にラジエータサポート40が当たる。こうしてエアクリーナ70にラジエータサポート40が当たると、エアクリーナ70の底面において車両後方に配設された第3支持部P3を中心にして、エアクリーナ70を車両後方に回動させるモーメントMが発生する。こうしたモーメントMの発生により、エアクリーナ70の底面において第3支持部P3よりも車両前方に配設された第1支持部P1の第1脱着機構D1では、グロメット100からピン110が抜けて外れる。また、エアクリーナ70の底面において第3支持部P3よりも車両前方に配設された第2支持部P2の第2脱着機構D2でも、グロメット100からピン72が抜けて外れる。こうして第1支持部P1及び第2支持部P2においてエアクリーナ70がフロントサイドメンバ10から外れると、エアクリーナ70はラジエータサポート40に押されながら車両後方に回動する。こうしたエアクリーナ70の回動により、前傾姿勢で配置されていたエアクリーナ70は車両上下方向に向かって直立した姿勢に近づいていく(図6に二点鎖線にて図示)。このようにして直方体形状のエアクリーナ70の姿勢が前傾姿勢から直立姿勢に近づいていくほど、車両前後方向におけるエアクリーナの最前部から最後部までの長さL(上述した上部K1からエアクリーナ70の車両後ろ側の面の下部K2までの間における車両前後方向の長さL)は短くなっていく。このため、後退してくるラジエータサポート40によって車両後方に回動するエアクリーナ70は、同エアクリーナ70の車両後方に配設された制御ボックス80に当たりにくくなる。従って、エアクリーナ70がラジエータサポート40及び制御ボックス80に挟まれることにより損傷することを抑えることも可能になる。
(4)第1支持部P1及び第3支持部P3では、フロントサイドメンバ10に上記孔10Aを開けてピン110を固定している。一方、仮にフロントサイドメンバ10に孔を開けてグロメット100を固定する場合において、グロメット100のフロントサイドメンバ10に固定する部位の直径が、ピン110の軸部110Bの直径よりも大きい場合には、孔10Aよりも大きい孔をフロントサイドメンバ10に開けなければならない。そのため、フロントサイドメンバ10の剛性が低下するおそれがある。この点、本実施形態では、フロントサイドメンバ10にピン110を固定しているため、そうしたフロントサイドメンバ10の剛性低下を抑えることができる。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することもできる。
・エアクリーナ70の底面をフロントサイドメンバ10に取り付ける支持部を3つ備えていたが、そうした支持部の数は2つ以上であれば適宜変更することができる。
・第1脱着機構D1及び第3脱着機構D3では、エアクリーナ70の底面側にグロメット100を設け、フロントサイドメンバ10側にピン110を設けるようにした。また、第2脱着機構D2では、エアクリーナ70の底面側にピン72を設け、フロントサイドメンバ10側にグロメット100を設けるようにした。しかしながら、そうしたグロメットやピンを設ける部材は適宜変更することができる。つまり、フロントサイドメンバ側及びエアクリーナの底面側のうちのいずれか一方にグロメットを設け、他方にグロメットから抜き差し可能なピンを設けるようにしてもよい。
・上記の各脱着機構は、グロメット100からピン110やピン72が外れる構造になっていた。この他、脱着機構として、グロメット100と、同グロメット100を抜き差し可能な状態で保持する保持部材(例えばグロメット100を抜き差しすることのできる孔が設けられた部材など)とを備えるようにする。そして、フロントサイドメンバ10側及びエアクリーナ70の底面側のうちのいずれか一方に前記保持部材を設けるとともに、他方にはグロメット100を固定するようにしてもよい。この変形例の場合には、保持部材にグロメット100を組み付けることにより、エアクリーナ70がフロントサイドメンバ10に取り付けられる。一方、フロントサイドメンバ10から車両上方に向かってエアクリーナ70が離れると、保持部材からグロメット100が抜けて外れ、これにより、エアクリーナ70がフロントサイドメンバ10から外れるようになるため、こうした変形例の脱着機構でも、上記実施形態の脱着機構と同様な作用効果を得ることができる。なお、この変形例では、上記保持部材が、フロントサイドメンバ側及びエアクリーナの底面側のうちのいずれか一方に設けられた第1部材に相当し、グロメット100が、他方に設けられて第1部材から抜き差し可能な第2部材に相当する。ちなみに、上記保持部材をフロントサイドメンバ10やエアクリーナ70の底面に設ける場合には、フロントサイドメンバ10やエアクリーナ70の底面に上記保持部材を直接形成したり、あるいは上記保持部材を別部材で形成してフロントサイドメンバ10やエアクリーナ70の底面に固定したりすればよい。
・上記実施形態において第1構造体はラジエータサポート40であり、第2構造体は制御ボックス80であったが、それら第1構造体及び第2構造体はそうした構造体に限定されるものではない。エンジンルームにおいて車両前後方向にそれぞれ配設された構造体であって、それら各構造体の間にエアクリーナが配設されているものであれば、他の構造体でもよい。
5…エンジンルーム、10…フロントサイドメンバ、10A…孔、10C…孔、11…衝撃吸収ボックス、20…ブラケット、20A…孔、30…バンパリインホースメント、40…ラジエータサポート、41…ラジエータ、42…サイドサポート、50…サスペンションタワー、60…エンジン、70…エアクリーナ、71…ブラケット、71A…孔、72…ピン、72A…球体部、72B…軸部、73…ブラケット、73A…孔、80…制御ボックス、90…ボンネットフード、100…グロメット、100A…球体面、100B…開口部、110…ピン、110A…球体部、110B…軸部、150…ナット、D1…第1脱着機構、D2…第2脱着機構、D3…第3脱着機構、P1…第1支持部、P2…第2支持部、P3…第3支持部。

Claims (1)

  1. 車両のエンジンルームにおいて車両前後方向に配設された第1構造体及び第2構造体の間に配設されるエアクリーナの取り付け構造であって、
    前記エアクリーナは直方体形状であり
    前記エアクリーナの底面は、車両前後方向に配設された複数の支持部を介して前記車両のフロントサイドメンバに取り付けられており、
    前記支持部の車両上方に向かう長さは、車両後方の支持部ほど長くなっており、
    前記エアクリーナは、複数の前記支持部によって前傾姿勢で配置されており、
    前記支持部には、前記エアクリーナを前記フロントサイドメンバから抜き差し可能な状態で支持する脱着機構が設けられており、
    前記脱着機構は、前記フロントサイドメンバ側及び前記エアクリーナの底面側のうちのいずれか一方に設けられた第1部材と、他方に設けられて前記第1部材から抜き差し可能な第2部材とを備えており、
    前記エアクリーナの底面における前記複数の支持部のうちの最も車両後方の支持部が設けられている箇所を中心として前記エアクリーナを直立姿勢にまで回動させたときの仮想回動軌跡の範囲内に、ボンネットフードが配置されていない
    エアクリーナの取り付け構造。
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