JP6060847B2 - 車両の蓄電装置配設構造 - Google Patents

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Description

本発明は、電気を蓄電する蓄電装置を備えた車両の蓄電装置配設構造に関するものである。
従来、自動車等の車両に二次電池(例えば、ニッケル水素二次電池、ニッカド二次電池、リチウムイオン二次電池、鉛蓄電池)のような、電気を蓄電する蓄電装置を搭載することはよく知られている。この蓄電装置としては、二次電池以外にも、キャパシタが用いられることも知られている。
上記のような蓄電装置は、車両前部のエンジンルーム又はモータルーム(電動車両を駆動するモータが配設される)内に配設されることが多いが、蓄電装置(特にキャパシタ)は熱に弱いため、エンジンルーム内でもできるだけ温度の低いところに配設することが好ましい。そのため、例えば特許文献1に示されているように、フロントサイドフレームの車幅方向外側前端部に蓄電装置が配設される場合がある。
特開2012−192890号公報
上記特許文献1に記載のように、フロントサイドフレームの前端部に蓄電装置を配設すると、重量物が車両の前端部に位置することとなる。
しかしながら、車両の運動性能(安定性や旋回性)を考慮した場合、重量物は極力車両の重心に近い位置に配設することが望ましく、特に前輪と後輪との間のホイールベース内に配設することが好ましい。
したがって、特許文献1のような蓄電装置の配置は、より運動性能(安定性や旋回性)を考慮した場合には改善の余地がある。
そこで、運動性能(安定性や旋回性)上好ましいホイールベース内に蓄電装置を配設することを考えた場合、蓄電装置を配設可能な空間として、前輪とダッシュパネルとの間の空間が考えられる。
しかしながら、蓄電装置を前輪とダッシュパネルとの間の空間に配設する場合には、車両の走行中に異物(例えば、泥水や小石等)が路面から跳ね上げられること等が考えられる。そのため、電装品である蓄電装置を、異物が当たることによる衝撃から確実に保護する必要がある。
一方で、ホイールアーチの内側には一般に、フェンダーライナーが設けられるが、ダッシュパネルと前輪との間の空間に蓄電装置を配設しようとする場合、フェンダーライナーとの位置関係を考慮したうえで、蓄電装置の支持を確実に行うための工夫が必要となる。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、蓄電装置を前輪とダッシュパネルとの間の空間に配設する場合に、限られた空間に蓄電装置を確実に支持し、また蓄電装置を確実に保護することにある。
本発明に係る車両の蓄電装置配設構造は、車両の車室前壁部を構成するダッシュパネルと、前記ダッシュパネルから車両前方に延びる左右一対のフロントサイドフレームと、前記フロントサイドフレームの車幅方向外側に位置する前輪と、前輪の前後方向周面部を覆うフェンダーライナーと、蓄電装置とを備えた車両の蓄電装置配設構造において、前記蓄電装置を、前記フロントサイドフレームよりも車幅方向外側下方において、前記ダッシュパネルと前記フェンダーライナーとの間の空間に第1ブラケットを介して車体に取り付けて、前記第1ブラケットを、前記蓄電装置の前方を覆うように構成したものである。
上記構成によれば、蓄電装置をフロントサイドフレームよりも車幅方向外側下方において、ダッシュパネルと前輪(より詳細には、フェンダーライナー)との間の空間に配設する場合に、蓄電装置を車体に取り付ける第1ブラケットを蓄電装置の前方を覆うように設けて、蓄電装置の前方を剛性部材で覆う事により、車両の走行中に異物(例えば、小石等)が路面から跳ね上げられた場合においても、コンパクトな構成で蓄電装置を確実に保護することができる。
また、ダッシュパネルとフェンダーライナーとの間の空間において、第1ブラケットを蓄電装置の前方を覆うように設けることで、フェンダーライナーの配設位置を考慮したうえで、蓄電装置の重さを第1ブラケットの広範に分散させて、確実に蓄電装置を支持することができる。
この発明の一実施態様においては、前記車体は、前部が前記フロントサイドフレームをなすとともに、後端部が前記ダッシュパネルの前面に沿って延設されるフロントフレームを有しており、前記フロントフレームは、前記ダッシュパネルと協働して閉断面を形成する閉断面形成部を有しており、前記第1ブラケットは、前記フェンダーライナーの後壁部の後方において、前記フロントフレームの閉断面形成部に取り付けられたものである。
上記構成によれば、第1ブラケットを、フェンダーライナーの後壁部の後方において、ダッシュパネルと協働して閉断面を形成するフロントフレームの閉断面形成部に取り付けることで、重量物である蓄電装置を、フェンダーライナーの配設位置を考慮したうえで、より確実に支持することができる。
この発明の一実施態様においては、前記フェンダーライナーは、前記前輪と前記蓄電装置との間において、前記第1ブラケットの前方を覆うように設けられており、前記フェンダーライナーの後壁部は前記第1ブラケットに取り付けられているものである。
上記構成によれば、前輪と蓄電装置との間において、第1ブラケットの前方を覆うようにフェンダーライナーを設けることにより、異物の跳ね上げに対して、フェンダーライナーと第1ブラケットとで蓄電装置を二重に保護することができる。
さらに、フェンダーライナーが第1ブラケットに取り付けられることにより、異物がフェンダーライナーに当たったときの衝撃が、フェンダーライナーと第1ブラケットとの両者で吸収されるため、より確実に蓄電装置を保護することができる。
この発明の一実施態様においては、前記フェンダーライナーは、前記フェンダーライナーの後下端部が後方に屈曲して前記蓄電装置の下方に延びる延設部を有するものである。
上記構成によれば、フェンダーライナーの後下端部を後方に屈曲させるとともに蓄電装置の下方まで延設して、下方からフェンダーライナーと蓄電装置との間の空間への異物の浸入を防止することにより、蓄電装置をより確実に保護することができる。
この発明の一実施態様においては、前記フェンダーライナーの延設部は、前記蓄電装置の後方において車体に取り付けられているものである。
上記構成によれば、フェンダーライナーの延設部を蓄電装置後方の車体まで延設して、下方から蓄電装置と蓄電装置後方の車体との間の空間への異物の浸入を防止するとともに、車体へ取り付けて延設部の支持剛性を確保することにより、蓄電装置をより確実に保護することができる。
この発明の一実施態様においては、前記蓄電装置には、前記蓄電装置を車体に取り付ける第2ブラケットが前記蓄電装置の後方を覆うように設けられており、前記第1ブラケットと前記第2ブラケットとが連結されているものである。
上記構成によれば、蓄電装置を車体に取り付ける第2ブラケットを蓄電装置の後方を覆うように設けて、蓄電装置の後方を剛性部材で覆うことで、車両の走行中に跳ね上げられた異物が車体や他の異物に当たって跳ね返った場合においても、蓄電装置の後部を確実に保護することができる。
本発明によれば、車両の走行中に跳ね上げられる異物から蓄電装置を確実に保護しながら、ダッシュパネルと前輪との間の空間に蓄電装置を配設することができる。
本発明の実施形態に係る車両1の前部の要部を示す正面図である。 本発明の実施形態に係る車両1の前部の要部(車両左側部分)を示す側面図である。 本発明の実施形態に係る蓄電装置30に第1ブラケット40及び第2ブラケット50を取り付けた状態を示す前側斜視図である。 本発明の実施形態に係る蓄電装置30に第1ブラケット40及び第2ブラケット50を取り付けた状態を示す後側斜視図である。 本発明の実施形態に係る第1ブラケット40を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る第1ブラケット40を示す三面図である。(a:上面図、b:正面図、c:側面図) 本発明の実施形態に係る第2ブラケット50を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るフェンダーライナー60を示す斜視図である。 本発明のその他の実施形態に係る車両1の前部の要部(車両左側部分)を示す側面図である。 本発明のその他の実施形態に係るフェンダーライナー70を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について、添付の図面に基づいて説明する。
図は1〜8は、本発明に係る車両1の蓄電装置配設構造の実施例1を示している。図1及び図2は、本実施に係る車両1において、車室空間と隔壁して設けられる車両前部を示している。車両前部には不図示のエンジンが配設されており、このエンジンにより当該車両1の車輪が駆動されるようになっている。尚、車両前部に設けられるエンジンルーム2内に搭載されるエンジン及びその他の搭載物の記載は省略している。以下、上記車両1についての前、後、左、右、上及び下を、それぞれ単に前、後、左、右、上及び下という。
上記の車両前部は、車室前壁部を構成するダッシュパネル8によって車室空間と隔壁されており、ダッシュパネル8の前方にはエンジンルーム2が形成される。
また、ダッシュパネル8の前面側には、フロントフレーム20が左右にそれぞれ配設されており、ダッシュパネル8から前方に延びる左右一対のフロントサイドフレーム21(フロントフレーム20の前部)がエンジンルーム2の車幅方向の両端部に配設される。
フロントフレーム20の後端部は、例えば特開2005−075167号公報に記載されるような、三つ又フレームとして構成されており、ダッシュパネル8の前面に沿ってそれぞれ延設されており、後下方へ延びるキック部22、及び車幅方向に延びる内延部23と外延部24とを形成している。なお、フロントフレーム20の後端部(キック部22、内延部23、外延部24)はダッシュパネルと協働して閉断面25を形成している。そのため、閉断面25を形成するキック部22、内延部23、外延部24をフロントフレーム20の閉断面形成部と称する。
また、ダッシュパネル8の前面下部において、フロントフレーム20の後端部外側を車幅方向に延びるトルクボックス9が配設されている。
左側のフロントサイドフレーム21よりも車幅方向外側(左側)つまりエンジンルーム2の左外側でかつ前後方向においてダッシュパネル8と前輪10との間の空間には、電気を蓄電する蓄電装置30が配設されている。また、この蓄電装置30は、車両正面視において、左側のフロントサイドフレーム21よりも下方に位置しており、左側の前輪10と正面視で部分的に重複する位置に配設されている。
上記蓄電装置30は、車両1の減速時にオルタネータによって発生した電気を蓄電し、この蓄電装置30から、車両1に搭載された電装品(例えば空調装置、オーディオ装置、ナビゲーション装置、照明装置等)に、上記蓄電した電気(電力)が供給されるように構成されている。また、上記電装品では使い切れない余剰分の電気は、該電装品に電気を供給する鉛蓄電池(エンジンルーム2内に配設される)に供給されて蓄電される。尚、蓄電装置30の蓄電電圧は、上記鉛蓄電池の電圧よりも高く設定されており、蓄電装置30から上記鉛蓄電池又は上記電装品への電気供給時には、DC/DCコンバータにより降圧される。
上記蓄電装置30は、上下方向に延びる断面円形の複数の蓄電素子31を有しており、本実施形態では、図3及び図4に示すように、複数の蓄電素子31が水平方向に配列される。また、蓄電素子31は車幅方向外側(左側)よりも車幅方向内側(右側)に多く設けることで、蓄電装置30を前輪10の後方位置において前後方向に短くなるように構成している。具体的には、蓄電装置30は合計9本の蓄電素子31から構成されており、6本を右側に前後2列とし、3本を左側に1列として配列している。これら蓄電素子31は、キャパシタからなる。
蓄電素子31の上端部と下端部は樹脂製のキャップ32に嵌められて一体化されており、この一体化されたものをモジュール(蓄電装置30)という。
そして、モジュール(蓄電装置30)が、前後に設けられる金属製の剛性部材(第1ブラケット40及び第2ブラケット50)によってユニット化されて、車体に組み付けられている。これらの剛性部材(第1ブラケット40及び第2ブラケット50)は、モジュール(蓄電装置30)の上側及び下側キャップ32に締結部材によってそれぞれ固定されている。
図3〜図6に示すように、第1ブラケット40は、蓄電装置30に取り付けられて、一体的に蓄電装置30を車体に組み付けるものであり、蓄電装置30の前方を覆って蓄電装置30の前部を保護する本体部41と、後述の第2ブラケット50と連結する連結部42と、蓄電装置30を車体へ組み付ける組付け部43とを有している。
第1ブラケット40の本体部41は、蓄電装置30を保護するように蓄電装置30の前方を覆って設けられる。また、本体部41は、蓄電素子31の配列に沿って車両内側が前方に屈曲して形成されている。
本体部41の上部と下端部には、それぞれ上側及び下側キャップ32に第1ブラケット40を固定するための差込部44が複数設けられている。この差込部44を蓄電装置30の上側及び下側キャップ32に差し込み、それぞれ締結固定することで第1ブラケット40を蓄電装置30に取り付ける。
本体部41の下部には、フェンダーライナー60が取り付けられるフェンダーライナー取付け部45が2ヶ所設けられている。一方(車両内側)のフェンダーライナー取付け部45は、別体の取付けブラケットを本体部41の前面に接合して設けられている。他方(車両外側)のフェンダーライナー取付け部45は、上述の屈曲部の周囲を切り起こして取付け座面を形成することで一体的に設けられている。
連結部42は本体部41の両側端から後方へ延びて形成されており、後述の第2ブラケット50と連結される。
組付け部43は、本体部41の上方に設けられており、本体部41の上端から後方へ屈曲して上方へ延設し、その先端にはボルト挿通孔43aが設けられており、不図示のボルト及びナットによりフロントフレーム20の閉断面形成部である外延部24に組み付けられる。
また、本体部41の上部、及び組付け部43にはオルタネータ等のその他の車両搭載物と電気的に接続するコネクタ35が取り付けられるコネクタ取付け部46が設けられている。
図3,図4及び図7に示すように、第2ブラケット50は、蓄電装置30に取り付けられて、一体的に蓄電装置30を車体に組み付けるものであり、蓄電装置30の後方を覆って蓄電装置30の後部を保護する本体部51と、第1ブラケット40と連結する連結部52と、蓄電装置30を車体へ組み付ける組付け部53とを有している。
第2ブラケット50の本体部51は、上下方向で上側及び下側キャップ32の間を車幅方向に延びて形成されており、蓄電装置30を保護するように蓄電装置30の後方を覆って設けられる。
本体部51の上端部と下端部には、それぞれ上側及び下側キャップ32に第2ブラケット50を固定するための差込部54が複数設けられている。この差込部54を蓄電装置30の上側及び下側キャップ32に差し込み、それぞれ締結固定することで第2ブラケット50を蓄電装置30に取り付ける。
連結部52は、本体部51の両側端から前方へ延びて形成されており、蓄電装置30の両側方で第1ブラケット40の連結部42に固定される。これにより第1ブラケット40と第2ブラケット50で蓄電装置30の側方を一体的に囲っている。このため、第1ブラケット40及び第2ブラケット50を剛性の高い部材で設けた場合には、蓄電装置30の側方の全周を一体的に剛性部材で囲うことができる。
組付け部53は、本体部51の中央から後下方に屈曲して延びて、その先端にはボルト挿通孔53aが設けられており、不図示のボルト及びナットによってトルクボックス9を形成する部材に組み付けられる。
蓄電装置30の上面左端部(車幅方向外側)には強制放電装置33、また左面上端部にはヒューズボックス34が設けられており、強制放電装置33及びヒューズボックス34は、蓄電装置の左側に設けられる第1ブラケット40及び第2ブラケット50の連結部42,52よりも上方に設けられる。
ここで、強制放電装置33とは、車両1またはキャパシタ単体を廃棄する際に、キャパシタに電気が充電された状態で廃棄される事を防止するために、キャパシタの残存電圧を低減させる装置である。
そのため、車両状態で強制放電装置33又はヒューズボックス34を操作する必要があった場合においても、第1ブラケット40及び第2ブラケット50に覆われておらず、また車両外部側に設けられているため、後述のフェンダーライナー60のファスナー部材の一部を取り外し、フェンダーライナー60を捲ることで車両外部からアクセスを容易に行うことができる。
フロントサイドフレーム21の車幅方向外側には、不図示のサスペンション部品を介して、前輪10が車両1の両側端部にそれぞれ設けられている。
前輪10のホイールアーチは、車体を前方から側方にかけて覆うフロントバンパ3と、ボンネット4の左右から下方に延設されて車体前部の側方を覆うフェンダパネル5とによって形成され、ホイールアーチの内側で前輪10の前後方向周面部を覆うフェンダーライナー60によってホイールハウスが形成される。
フェンダーライナー60は樹脂等の柔軟性のある素材からなり、フェンダーライナー60の車外側端部は、上記フェンダパネル5及びフロントバンパ3のホイールアーチ部に対してファスナー部材で着脱可能に固定されていると共に、その車内側端部の上縁部はフロントサイドフレーム21に接合されるサスペンションタワー6に対して同様に固定されている。
そのため、フェンダーライナー60は、前輪10と蓄電装置30との間において、第1ブラケット40の前方を覆うように設けられる。
また、フェンダーライナー60は、図8に示すように、蓄電装置30よりも上方で且つ車両外側で分割される別体の後壁部61を有しており、別体の後壁部61は固定部61aにおいて、第1ブラケット40のフェンダーライナー取付け部45に不図示のファスナー部材等で着脱可能に取付けられる。
フェンダーライナー60の別体の後壁部61には下端が後方に屈曲して前記蓄電装置30の下方に延びる延設部62が設けられており、フェンダーライナー60の延設部62は、前記蓄電装置30の後方まで延設される。延設部62の先端にはトルクボックス9の下面に取り付けられる固定部62aが設けられる。
次に、本実施例の作用について説明する。
蓄電装置30をフロントサイドフレーム21よりも車幅方向外側下方において、ダッシュパネル8と前輪10との間に配設することにより、蓄電装置30のように重量の大きい部品をできる限り車両1の前後方向中央寄りに配設することができ、ピッチング(段差を乗り越えたとき等に車両1の前部が上下に揺れる現象)が起き難くなる等、車両1の運動性能(安定性や旋回性)の低下を防止することができる。
蓄電装置30をフロントフレームの外延部24(車体)に取り付ける第1ブラケット40を蓄電装置30の前方を覆うように設けて、蓄電装置30の前方を剛性部材で覆う事により、第1ブラケット40が蓄電装置30の取り付けと保護とを兼ねて一体的に設けられ、車両1の走行中に異物(例えば、泥水や小石等)が路面から跳ね上げられた場合においても、コンパクトな構成で蓄電装置30を確実に保護することができる。
蓄電装置30をトルクボックス9(車体)に取り付ける第2ブラケット50を蓄電装置30の後方を覆うように設けて、蓄電装置30の後方を剛性部材で覆うことで、第2ブラケット50が蓄電装置30の取り付けと保護とを兼ねて一体的に設けられ、車両1の走行中に跳ね上げられた異物が車体や他の異物に当たって跳ね返った場合においても、蓄電装置30の後部を確実に保護することができる。
また、第1ブラケット40と第2ブラケット50とを連結して、蓄電装置30を囲うように剛性部材を配設することにより、蓄電装置30の側面全周を剛性部材で一体的に保護することで、蓄電装置を強固に補強して、蓄電装置30をより確実に保護することができる。
前輪10と蓄電装置30との間において、第1ブラケット40の前方を覆うようにフェンダーライナー60を設けることにより、異物の跳ね上げに対して、フェンダーライナー60と第1ブラケット40とで蓄電装置30を二重に保護することができる。
また、小石の跳ね上げからの保護に加えて、泥水や凍結防止剤を含んだ塩水の飛水等による錆害に対する、蓄電装置30及び第1ブラケット40の耐久性も向上させることができる。
さらに、フェンダーライナー60が第1ブラケット40に取り付けられることにより、異物がフェンダーライナー60に衝突したときの衝撃が、フェンダーライナー60と第1ブラケット40との両者で吸収されるため、蓄電装置30をより確実に保護することができる。
フェンダーライナー60の後下端部を後方に屈曲させるとともに蓄電装置30の下方まで延設して、下方からフェンダーライナー60と蓄電装置30との間の空間への異物の浸入を防止することにより、蓄電装置30をより確実に保護することができる。
フェンダーライナー60の延設部62を蓄電装置30の後方の車体まで延設して、下方から蓄電装置30と蓄電装置30後方の車体との間の空間への異物の浸入を防止するとともに、延設部62の先端の固定部62aをトルクボックス9(車体)へ取り付けることで、車両前後方向に長く設けた延設部62の支持剛性を確保して、蓄電装置30をより確実に保護することができる。
第1ブラケット40は、本体部41が蓄電装置30の前方を覆って設けられるとともに蓄電装置に取り付けられることにより、蓄電装置の重さを第1ブラケットの広範に分散させて、確実に蓄電装置を支持することができる。
フロントフレーム20の後端部がダッシュパネル8の前面に沿って延設されており、フロントフレーム20とダッシュパネル8とで閉断面25を形成して、車室前壁部を補強することができる。さらに、第1ブラケット40は、閉断面25を有するフロントフレーム20の閉断面形成部である外延部24に取り付けられることで、重量物である蓄電装置30を、より確実に支持することができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、請求の範囲の主旨を逸脱しない範囲で代用が可能である。
例えば、上記実施形態では、蓄電装置30を、第1ブラケット40及び第2ブラケット50を介してフロントフレーム20の外延部24及びトルクボックス9を形成する部材に組み付けたが、ダッシュパネル8やフロアパネル7等の他の車体部品に組み付けてもよい。
また、フェンダーライナー60の延設部62の先端に固定部62aを設け、トルクボックス9の下面に取り付けたが、フロアパネル7等の他の車体部品に組み付けてもよく、また図9及び図10に示すように、フェンダーライナー70の延設部72の先端を蓄電装置30の下方にとどめて、延設部72を短く形成してもよい。
さらに、フェンダーライナー60には別体の後壁部61に設けたが、後壁部61は一体で設けてもよい。但し、後壁部61を別体に設ける方が、車両状態での蓄電装置30の着脱を容易にしてサービス性を向上させることができて好ましい。
また、蓄電装置30は、キャパシタ以外のもの(例えば、ニッケル水素二次電池、ニッカド二次電池、リチウムイオン二次電池、鉛蓄電池等の二次電池)であっても良い。但し、キャパシタの方が、蓄電装置30に対する電気の入出力が素早く行えて好ましい。
さらに、上記実施形態に係る車両1は、エンジンで駆動されるものであるが、車両前部のモータルーム内に配設されるモータで駆動される電動車両であってもよく、エンジンとモータとを併用するハイブリッド車両であってもよい。
上記の実施形態は単なる例示に過ぎず、本発明の範囲を限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は請求の範囲によって定義され、請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
1…車両
8…ダッシュパネル
10…前輪
20…フロントフレーム
21…フロントサイドフレーム(フロントフレームの前部)
30…蓄電装置
40…第1ブラケット
41…本体部(第1ブラケット)
42…連結部(第1ブラケット)
43…組付け部(第1ブラケット)
45…フェンダーライナー取付け部(第1ブラケット)
50…第2ブラケット
51…本体部(第2ブラケット)
52…連結部(第2ブラケット)
53…組付け部(第2ブラケット)
60,70…フェンダーライナー
61,71…後壁部(フェンダーライナー)
62,72…延設部(フェンダーライナー)

Claims (6)

  1. 車両の車室前壁部を構成するダッシュパネルと、前記ダッシュパネルから車両前方に延びる左右一対のフロントサイドフレームと、前記フロントサイドフレームの車幅方向外側に位置する前輪と、前輪の前後方向周面部を覆うフェンダーライナーと、蓄電装置とを備えた車両の蓄電装置配設構造において、
    前記蓄電装置は、前記フロントサイドフレームよりも車幅方向外側下方において、前記ダッシュパネルと前記フェンダーライナーとの間の空間に第1ブラケットを介して車体に取り付けられており、
    前記第1ブラケットは、前記蓄電装置の前方を覆うように設けられていることを特徴とする車両の蓄電装置配設構造。
  2. 前記車体は、前部が前記フロントサイドフレームをなすとともに、後端部が前記ダッシュパネルの前面に沿って延設されるフロントフレームを有しており、
    前記フロントフレームは、前記ダッシュパネルと協働して閉断面を形成する閉断面形成部を有しており、
    前記第1ブラケットは、前記フェンダーライナーの後壁部の後方において、前記フロントフレームの閉断面形成部に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両の蓄電装置配設構造。
  3. 前記フェンダーライナーは、前記前輪と前記蓄電装置との間において、前記第1ブラケットの前方を覆うように設けられており、
    前記フェンダーライナーの後壁部は、前記第1ブラケットに取り付けられることを特徴とする請求項1または請求項2記載の車両の蓄電装置配設構造。
  4. 前記フェンダーライナーは、前記フェンダーライナーの後下端部が後方に屈曲して前記蓄電装置の下方に延びる延設部を有することを特徴とする請求項1〜3記載の車両の蓄電装置配設構造。
  5. 前記フェンダーライナーの延設部は、前記蓄電装置の後方において車体に取り付けられていることを特徴とする請求項4記載の車両の蓄電装置配設構造。
  6. 前記蓄電装置には、前記蓄電装置を車体に取り付ける第2ブラケットが前記蓄電装置の後方を覆うように設けられており、
    前記第1ブラケットと前記第2ブラケットとが連結されていることを特徴とする請求項1〜5に記載の車両の蓄電装置配設構造。

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