JP6686534B2 - レンズシート、撮像モジュール、及び撮像装置 - Google Patents
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Description
なお、本形態では隣り合う光透過部22は長い下底側で連結され、土台部25とされている。従って本形態では当該土台部25が上記溝(光吸収部23)の底部を形成している。土台部25は可能な限り薄いことが好ましい。これにより迷光を抑制することができ、高い画質を得ることができる。
屈折率Nrの値は特に限定されることはなく、光透過部22と同様に考えることができる。
樹脂微粒子は、透明なものも使用できるが、顔料または染料等で着色された樹脂を用いることが好ましく、必要に応じて特定の波長を選択的に吸収するものであってよいが、好ましくは黒色に着色された樹脂微粒子が用いられる。
着色フィラーとしては、例えば、ポリマーに顔料を分散させた着色フィラーを好適に使用することができ、例えば、メタクリル酸メチルやスチレン等のモノマーに顔料を添加し、重合して得られた樹脂等を好適に使用することができる。顔料としては、公知の有機系顔料や無機系顔料を使用でき、例えば、カーボンブラック、アニリンブラック、ペリレンブラック等の有機系黒色顔料や、銅、鉄、クロム、マンガン、コバルト等を含有した無機系黒色顔料やチタンブラック等を好適に使用することができる。
カーボンブラックは、平均粒子径が10nm以上500nm以下のものを好適に使用することができ、例えば、ファーネスブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック、サーマルブラック、カーボンナノチューブ、カーボンファイバー等が使用できる。また、市販のものを使用することもでき、例えば、HCFシリーズ、MCFシリーズ、RCFシリーズ、LFFシリーズ(いずれも三菱化学株式会社製)、バルカンシリーズ(キャボット社製)、ケッチェンシリーズ(ライオン株式会社製)等を好適に使用することができる。
ここで「平均粒子径」とは、光吸収粒子を100個電子顕微鏡で観察してその直径を計り、算術平均した直径を意味する。
これにともなって、光吸収の観点から光吸収粒子の光学濃度が2.4以上4.7以下であることが好ましい。
また、当該断面は必ずしも等脚台形である必要はなく、一方の脚と他方の脚とが線対称でなく、一方と他方とで傾斜角度や形状が異なるように構成してもよい。
この第一シート21の単位凸レンズ要素24と第二シート31の単位凸レンズ要素24とにより、マイクロレンズと同様の効果を奏するように光を制御する。すなわち、レンズシート10を透過した光が単位凸レンズ要素24により画像センサ11の受光面に焦点を結ぶように集光される。従って、単位凸レンズ要素24の曲率半径Rや屈折率はこのように光を制御できるように決められている。
そのための単位凸レンズ要素24の断面形状は特に限定されることはなく、楕円の一部、円弧、及び多角形状であってもよく、これらが組み合わされた形状であってもよい。
この第一シート21の単位凹レンズ要素26と第二シート31の単位凹レンズ要素26の曲率、形状とにより、単位凸レンズ24による光の制御を補助し、レンズ収差を補正するように光を制御する。すなわち、レンズシート10を透過した光が単位凸レンズ要素24により画像センサ11の受光面に焦点を結ぶように集光される際に、レンズ収差を補正するようことができるように単位凹レンズ要素26の曲率、形状、単位凸レンズ要素24の曲率、形状の組み合わせが決められている。
そのための単位凹レンズ要素26の断面形状は特に限定されることはなく、楕円の一部、円弧、及び多角形状であってもよく、これらが組み合わされた形状であってもよい。ただし、撮像素子上への結像のために、組み合わせの全体として凸レンズとなるように凹レンズ要素、凸レンズ要素の曲率を調整する必要がある。
光透過部22、単位凸レンズ要素24、及び単位凹レンズ要素26の配列ピッチPは20μm以上180μm以下とすることが好ましい。従って光吸収部23のピッチも同様である。
このとき、光透過部22のうち、単位凸レンズ要素24が配置された側のピッチ方向(幅方向)の大きさDtは、単位凸レンズ要素24の幅でもあり、20μmより大きく180μmより小さいことが好ましい。同じように単位凸レンズ要素24が配置された側の面における光吸収部23のピッチ方向(幅方向)の大きさWは2μm以上30μm以下であることが好ましい。
また、単位凹レンズ要素26の幅方向の大きさDOも20μmより大きく180μmより小さいことが好ましい。なお、単位凹レンズ要素26の幅方向大きさDoが単位凹レンズ要素26のピッチより小さい場合には図4にも表れたように隣り合う単位凹レンズ要素26の間に平らな部位26aが形成される。
このうち、単位凸レンズ要素24の厚さT1は2μm以上40μm以下であることが好ましい。また、光透過部22、及び光吸収部23の厚さT2は20μm以上470μm以下であることが好ましい。
土台部25の厚さT3は1μm以上50μm以下が好ましい。これにより、迷光や光透過部22に入射した光が、隣接する他の光透過部22側に進んでしまうことを抑制することができる。
そして単位凹レンズ要素26の厚さT4は、2μm以上40μm以下であることが好ましい。
一方、単位凹レンズ要素26の曲率半径ROは20μm以上180μm以下であることが好ましい。撮像素子上へ適切に結像させるため、凹レンズの曲率半径ROは組み合わせる凸レンズの曲率半径Rtよりも大きくし、レンズシート全体として凸レンズとなるように調整する必要がある。
さらに、光透過部22と光吸収部23との界面がシート面法線(厚さ方向)と成す角θは0度以上10度以下が好ましい。0度では光透過部及び光吸収部が長方形となる。
はじめに光透過部22及び単位凸レンズ要素24を作製する。光透過部及び単位凸レンズ要素の形状を転写することができる金型の表面に、当該光透過部及び単位レンズ要素を構成する硬化前の組成物を供給し、適切な方法により硬化させて第一の中間シートを得る。この第一の中間シートは土台部25の一方の面に光透過部22と単位凸レンズ要素24とが所定の間隔を有して並んだシートであり、当該間隔による溝が形成されている。
図2、図3からわかるように、第一シート21と第二シート31とが、互いの単位凸レンズ要素24が対向するように配置されるとともに、レンズシート20の平面視で、光透過部22、光吸収部23、単位凸レンズ要素24、単位凹レンズ要素26が延びる方向が角度αで交差(図4参照)する向きとされている。本形態はαが90度の例である。ただし、αは厳密に90度である必要はなく、α±10度の範囲で許容される。この範囲であれば、十分に光学性能を維持することができる。これにより、第一シート21と第二シート31との組み合わせの際に、αを厳密に90度とする必要がないため、作業の容易化、作業の高効率化、及び歩留まり向上が図られる。
図6(a)の例にかかるレンズシート120では、第一シート21の単位凸レンズ要素24が第二シート31の単位凹レンズ要素26に向き合うように配置されている。
図6(b)の例にかかるレンズシート220では、第二シート31の単位凸レンズ要素24が第一シート21の単位凹レンズ要素26に向き合うように配置されている。この例によれば、入光側の面が単位凸レンズ要素24となっているので、先に凸レンズを透過した光は集光されており、光吸収部23に到達し難くなっていることから、光を効率よく利用することができる。
図7の例にかかるレンズシート320では、は第一シート21の単位凹レンズ要素26と第二シート31の単位凹レンズ要素26とが向き合うように配置されている。
画像センサ11を構成する複数の素子は、画像センサ11の受光面である被写体側(レンズシート20側)の表面に2次元方向に配列されている。
このような画像センサ11を構成する素子としては例えばCCDやCMOSを挙げることができる。
被写体からの光は撮像モジュール10のレンズシート20内に進み、第一シート21及び第二シート31を透過する。そして第一シート21の単位凸レンズ要素24により、該単位凸レンズ要素24の配列方向において集光され、また、第二シート31の単位凸レンズ要素24により、該単位凸レンズ要素24の配列方向において集光される。その際には第一シート21の単位凹レンズ要素26及び第二シート31の単位凹レンズ要素26のそれぞれにおいて、レンズ収差が補正される。
また、光透過部22内をシート法線方向に対して大きな角度をなす方向に進む光の少なくとも一部は光吸収部23に入射して吸収される。レンズシート20を透過した光は画像センサ11の受光面で焦点を結ぶ。
このようにして得られた各素子が検出した入射光の強度及び入射方向の情報は、上記画像処理手段12により演算され、撮影後に焦点距離や被写界深度を変更した画像データを生成可能である。
一般的に、ライトフィールドカメラでは、マイクロレンズアレイの1つのマイクロレンズに対して、画像センサ11の所定の領域内に位置する複数の素子が対応している。そして、それぞれのマイクロレンズによる像が、対応する領域内のみに投影されることが重要である。
このとき、例えば図8(b)に示したように、各マイクロレンズの像が隣の領域等に投影され、像が重なると、被写体面上で異なる位置と角度を有する光が同一の素子に入射するクロストークという現象が生じ、光の入射方向や強度を分解できなくなる。
これを解消するために、従来のライトフィールドカメラでは、マイクロレンズアレイよりも被写体側に結像レンズを設ける必要があった。
また製造の観点からも、結像レンズが不要となるので製造コストを抑制することが可能となる。
2 筐体
10 撮像モジュール
11 画像センサ
12 画像処理装置
20 レンズシート
21 第一シート
22 光透過部
23 光吸収部
24 単位凸レンズ要素
25 土台部
26 単位凹レンズ要素
31 第二シート
Claims (4)
- 画像センサの受光面側に配置されるレンズシートであって、
所定の断面を有してシート面に沿って一方向に延び、当該延びる方向とは異なる方向に所定の間隔で複数配列される光透過部と、
隣り合う前記光透過部の間隔に形成され光を吸収する光吸収部と、
前記光透過部に設けられた凸状の単位凸レンズ要素と、
前記光透過部を挟んで反対側に設けられた凹状の単位凹レンズ要素と、を備える、シートを少なくとも2つ積層して具備し、
2つの積層された前記シートは前記光透過部が延びる方向が平面視で交差し、
前記光透過部及び前記光吸収部は、これにより結像される複数の像が互いに重ならず、1つの結像に対して前記画像センサの所定の領域内に位置する複数の素子が対応し、それぞれの前記像が、前記対応する領域内のみに投影されるように構成されている、レンズシート。 - 所定の断面を有してシート面に沿って一方向に延び、当該延びる方向とは異なる方向に所定の間隔で複数配列される光透過部と、
隣り合う前記光透過部の間隔に形成され光を吸収する光吸収部と、
前記光透過部に設けられた凸状の単位凸レンズ要素と、
前記光透過部を挟んで反対側に設けられた凹状の単位凹レンズ要素と、を備えるレンズシート、及び、
前記レンズシートの一方側に配置された、複数の光電変換素子が配列された画像センサ、を備える撮像モジュール。 - 前記画像センサが配置される側とは反対側に前記単位凸レンズ要素が配置されるように前記レンズシートが設置される請求項2に記載の撮像モジュール。
- 請求項2又は3に記載の撮像モジュールが筐体の内側に配置される撮像装置。
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JP2016039998A JP6686534B2 (ja) | 2016-03-02 | 2016-03-02 | レンズシート、撮像モジュール、及び撮像装置 |
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- 2016-03-02 JP JP2016039998A patent/JP6686534B2/ja active Active
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