JP6686349B2 - 撮像モジュール、撮像装置 - Google Patents

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本発明は、像モジュール、撮像装置に関するものである。
近年、スマートフォンやタブレット等の携帯端末に備えられるカメラにおいては、画質の向上等、様々に開発が行われている(例えば、特許文献1参照)。特に、スマートフォン等の携帯端末においては、薄型化が進んでおり、携帯端末に備えられるカメラ(以下、携帯端末用カメラという)においても、薄型化が図られている。
また、ライトフィールドカメラと呼ばれる、撮影後に焦点距離や被写界深度を変更できるカメラが開発され、近年広まっている(例えば、特許文献2参照)。このライトフィールドカメラは、イメージセンサ上に配置されたマイクロレンズアレイにより、入射光を分割して複数の方向の光を撮影することにより、撮影後に光の入射方向や強度に基づいて所定の画像処理を行って、画像の焦点距離や被写界深度を変更することができる。
特開2015−99345号公報 特表2015−520992号公報
携帯端末用カメラでは、高画質な画像を撮影するためには、レンズ収差の補正等が必要となる。そのため、携帯端末用カメラでは、複数枚のレンズにより構成される撮像レンズが用いられている。しかし、この撮像レンズは、複数枚のレンズにより構成されているため、全体としてのカメラの厚さ(約5〜7mm)の約80%(約4mm)を撮像レンズが占めることとなる。そのため、携帯端末用カメラにおいて、高画質な画像の撮影と薄型化との両立が、大きな課題となっている。
一方、ライトフィールドカメラでは、イメージセンサ上に配置される各マイクロレンズアレイの各レンズからの光(像)が、受光面上で重ならないようにするために、撮像レンズや、マイクロレンズアレイの各レンズに対応した隔壁を有する隔壁シート等が必要となっている。
前述のように撮像レンズは、複数枚のレンズにより構成されるため、大型であり、ライトフィールドカメラの小型化、薄型化が困難であった。また、隔壁シートを配置する場合には、隔壁とマイクロレンズアレイの各レンズとの位置合わせが困難であるという問題があった。
さらに、ライトフィールドカメラでは、イメージセンサに近接してマイクロレンズアレイを配置するため、マイクロレンズアレイが樹脂製の場合には、イメージセンサ駆動時の受光面の発熱により、マイクロレンズアレイに反りや撓みが生じるという問題があった。これを解消するために、熱膨張率の小さい樹脂を用いてマイクロレンズアレイを作製すると、製造が困難になったり、生産コストが増加したりするという問題があった。
本発明の課題は、撮像モジュール及び撮像装置を薄型化でき、イメージセンサの駆動時の発熱による変形等を抑制できるレンズシートユニットを備える撮像モジュール、撮像装置を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
第1の発明は、撮像モジュールに用いられ、撮像素子部よりも光の入射側に配置されるレンズシートユニットであって、片面に光学形状が形成された第1光学形状面(11a)を有する第1レンズシート(11)と、前記第1レンズシートよりも光の出射側に配置され、片面に光学形状が形成された第2光学形状面(12a)を有する第2レンズシート(12)と、前記第1レンズシートよりも光の入射側に配置され、前記第1レンズシート及び前記第2レンズシートを保護する保護シート(13)と、を備え、前記第1レンズシートは、柱状であってシート面に沿って一方向に配列され、前記第1光学形状面側に凸状の第1単位レンズ形状(112)を有する第1光透過部(111)と、前記第1光透過部と交互に配列され、前記第1光透過部の長手方向に延在し、かつ、前記第1レンズシートの厚み方向に沿って、前記第1単位レンズ形状側から反対側である前記第1レンズシートの裏面(11b)側へ延びる第1光吸収部(113)と、を備え、前記第2レンズシートは、柱状であってシート面に沿って一方向に配列され、前記第2光学形状面側に凸状の第2単位レンズ形状(122)を有する第2光透過部(121)と、前記第2光透過部と交互に配列され、前記第2光透過部の長手方向に延在し、かつ、前記第2レンズシートの厚み方向に沿って、前記第2単位レンズ形状側から反対側である前記第2レンズシートの裏面(12b)側へ延びる第2光吸収部(123)と、を備え、前記第1光学形状面は、前記第1レンズシートの光の出射側の面に形成され、前記第2光学形状面は、前記第2レンズシートの光の入射側の面に形成され、シート面の法線方向から見て、前記第1光透過部の配列方向と、前記第2光透過部の配列方向とは、角度αをなして交差し、前記第1レンズシートと前記第2レンズシートと前記保護シートとは、一体に積層されていること、を特徴するレンズシートユニット(10)である。
第2の発明は、第1の発明のレンズシートユニットにおいて、前記角度αは、80°≦α≦100°を満たすこと、を特徴とするレンズシートユニット(10)である。
第3の発明は、第1の発明又は第2の発明のレンズシートユニットにおいて、該レンズシートユニットは、700〜1100nmの波長域の光を遮蔽する層(115)を有すること、を特徴とするレンズシートユニット(10)である。
第4の発明は、第1の発明から第3の発明までのいずれかのレンズシートユニットにおいて、前記各光透過部(111,121)の屈折率N1と前記各光吸収部(113,123)の屈折率N2とは、N1≦N2を満たすこと、を特徴とするレンズシートユニット(10)である。
第5の発明は、第1の発明から第4の発明までのいずれかのレンズシートユニットにおいて、前記各光吸収部(113.123)と前記各光透過部(111,121)との界面が、前記各レンズシートの厚み方向となす角度θは、0°≦θ≦10°を満たすこと、を特徴とするレンズシートユニット(10)である。
第6の発明は、入射する光を電気信号に変換する複数の画素が2次元配列された撮像素子部(21)と、前記撮像素子部よりも被写体側に配置され、第1の発明から第5の発明までのいずれかのレンズシートユニット(10)と、を備える撮像モジュール(20)である。
第7の発明は、第6の発明の撮像モジュール(20)を備える撮像装置であって、該撮像装置の筐体(30)に、前記撮像モジュールへ光を入射させる開口部(31)が形成され、前記撮像素子部(21)は、前記筐体内において前記開口部に近接して配置され、前記レンズシートユニット(10)は、前記開口部に配置されていること、を特徴とする撮像装置(1)である。
第8の発明は、第6の発明の撮像モジュールを備える撮像装置であって、該撮像装置の筐体(30)に、前記撮像モジュールへ光を入射させる開口部(31)が形成され、少なくとも前記開口部及び前記開口部周辺を被覆し、前記筐体に対して着脱可能であり、前記開口部に対応する位置に窓部(41)を有するカバー部材(40)を備え、前記撮像素子部(21)は、前記筐体内において前記開口部に近接して配置され、前記レンズシートユニット(10)は、前記窓部に設けられること、を特徴とする撮像装置(2)である。
第9の発明は、筐体(30)の一側面に撮像素子部(21)へ光を入射させる開口部(31)を備える撮像装置に着脱可能に装着でき、第1の発明から第5の発明までのいずれかのレンズシートユニット(10)と、前記レンズシートユニットを備える窓部(41)と、を備えるカバー部材であって、該撮像装置に装着した状態で、前記窓部が該撮像装置の開口部に対応する位置に在り、前記レンズシートユニットが撮像素子部の受光面上で結像可能であること、を特徴とするカバー部材(40)である。
本発明によれば、撮像モジュール及び撮像装置を薄型化でき、イメージセンサの駆動時の発熱による変形等を抑制できるレンズシートユニットを備える撮像モジュール、撮像装置を提供できる。
第1実施形態のカメラ1を説明する図である。 第1実施形態の撮像モジュール20を説明する図である。 第1実施形態のレンズシートユニット10を説明する図である。 第1実施形態の第1レンズシート11及び第2レンズシート12を説明する図である。 第1実施形態の第1レンズシート11の光透過部111及び第2レンズシート12の光透過部121の配列方向を説明する図である。 第1実施形態の撮像モジュール20のイメージセンサ21の受光面上での結像の様子を説明する図である。 第2実施形態のカメラ2を説明する図である。 第1レンズシート11及び第2レンズシート12のレンズ形状面11a,12aの向きを説明する図である。 レンズシートユニット10の光透過部111,121の配列方向とイメージセンサ21の画素の配列方向との関係を示す図である。 レンズシートユニット10の変形形態を示す図である。
以下、図面等を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、図1を含め、以下に示す各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするために、適宜誇張している。
本明細書中に記載する各部材の寸法等の数値及び材料名等は、実施形態としての一例であり、これに限定されるものではなく、適宜選択して使用してよい。
本明細書中において、形状や幾何学的条件を特定する用語、例えば、平行や直交等の用語については、厳密に意味するところに加え、同様の光学的機能を奏し、平行や直交と見なせる程度の誤差を有する状態も含むものとする。
本明細書中において、シート面とは、各シート状の部材において、そのシート全体として見たときにおける、シートの平面方向となる面を示すものであるとする。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態のカメラ1を説明する図である。
図2は、第1実施形態の撮像モジュール20を説明する図である。
図1を含め、以下に示す各図において、理解を容易にするために、XYZ直交座標系を適宜設けて示している。この座標系では、撮影者が、撮像装置を基本的な姿勢で支持し、光軸Oを水平として画像を撮影するとき、水平方向(左右方向)をX方向、鉛直方向(上下方向)をY方向とし、撮影者側から見て左側(被写体側から見て右側)に向かう方向を+X方向、鉛直方向上側に向かう方向を+Y方向、光軸O方向をZ方向とし、被写体側に向かう方向を+Z方向とする。
図1に示すように、本実施形態のカメラ1は、開口部31を有する筐体30内に、撮像モジュール20を備える撮像装置である。
カメラ1は、スマートフォン等の携帯電話やタブレット端末等の携帯端末に用いられる撮像装置であり、この筐体30は、携帯端末本体の筐体に相当する。このカメラ1は、さらに、不図示の制御部、記憶部等を備えている。
開口部31は、被写体側からの光を、カメラ1の撮像モジュール20へ取り込む開口である。開口部31には、後述する撮像モジュール20を構成するレンズシートユニット10が設けられている。
本実施形態の撮像モジュール20は、光軸O(Z方向)に沿って、光の入射側である被写体側(+Z側)から順に、レンズシートユニット10、イメージセンサ21等を備えている。この撮像モジュール20は、前述の制御部からの出力信号により撮像する。
レンズシートユニット10及びイメージセンサ21は、矩形状の平板状の部材であり、その幾何学的中心に光軸Oが直交している。
前述のように、レンズシートユニット10は、筐体30の開口部31に設けられている。イメージセンサ21は、筐体30内部であって、開口部31に近接した位置に設けられている。本実施形態では、光軸O方向において、レンズシートユニット10とイメージセンサ21とは接している。
図3は、第1実施形態のレンズシートユニット10を説明する図である。
図4は、第1実施形態の第1レンズシート11及び第2レンズシート12を説明する図である。図4(a)は、第1レンズシート11の光透過部111の配列方向及び第1レンズシート11の厚み方向に平行な断面の一部を拡大して示し、図4(b)では、図4(a)に示す断面の一部をさらに拡大して示している。なお、図4では、第1レンズシート11における各部の符号を示し、括弧内に、第2レンズシート12における対応する各部の符号を示している。
図5は、第1実施形態の第1レンズシート11の光透過部111及び第2レンズシート12の光透過部121の配列方向を説明する図である。
レンズシートユニット10は、光軸O方向(Z方向)において、イメージセンサ21の被写体側(+Z側)に位置している。レンズシートユニット10は、光軸O方向(Z方向)に沿って被写体側(+Z側)から順に、保護シート13、第1レンズシート11、第2レンズシート12を備える。
レンズシートユニット10は、保護シート13、第1レンズシート11、第2レンズシート12が一体に積層されて固定され、不図示の支持部材により支持され、イメージセンサ21に対する左右方向(X方向)、上下方向(Y方向)、光軸O方向(Z方向)における位置等が決められている。
本実施形態では、保護シート13と第1レンズシート11とは、不図示の接合層によって一体に接合されている。また、第1レンズシート11と第2レンズシート12とは、接合層を介さずに互いに一体に積層され、互いに接している。
保護シート13は、光透過性を有するシート状の部材である。撮像モジュール20内への埃やゴミ等の異物の侵入を防止し、第1レンズシート11及び第2レンズシート12を保護し、破損等を防止する機能を有する。
本実施形態の保護シート13は、合成石英ガラス製である。なお、保護シート13は、例えば、BK7、白板ガラス等のガラス製としてもよいし、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂等の樹脂製としてもよい。
この保護シート13は、第1レンズシート11及び第2レンズシート12を保護する観点から、第1レンズシート11及び第2レンズシート12よりも厚みを有する等、剛性が高く、耐熱性を有することが好ましい。
保護シート13の屈折率N3は、1.43〜1.60程度である。保護シート13の屈折率N3は、後述する第1レンズシート11の光透過部111の屈折率N1の値と等しい、もしくは屈折率N3と屈折率N1との屈折率差ができる限り小さい値であることが好ましい。
また、保護シート13の被写体側(+Z側)の面には、不図示の赤外線遮蔽層が形成されている。この赤外線遮蔽層は、700〜1100nmの波長域の光(近赤外線)を吸収又は反射し、その波長域以外の光を透過させる機能を有する。このような赤外線遮蔽層は、その波長域の光を吸収又は反射する機能を有する汎用の材料を、保護シート13表面に蒸着したり、それらの材料を含有する樹脂層を保護シート13表面に積層したりすることにより形成される。また、保護シート13を形成する材料に、赤外線を吸収する材料等を配合し、保護シート13自体が赤外線遮蔽層としての機能を有する形態としてもよい。
保護シート13の赤外線遮蔽層よりも被写体側(+Z側)の面には、入射する光が界面で反射することを防止する不図示の反射防止層が形成されていることが、撮像モジュール20内へ入射する光量を向上させる観点から好ましい。この反射防止層は、反射防止機能を有する材料(例えば、MgF,SiO,フッ素系光学用コーティング剤等)を所定の膜厚でコーティングする等により形成される。
なお、保護シート13の被写体側(+Z側)の面に形成される層は、上述の反射防止層や赤外線遮蔽層に限らず、例えば、ハードコート層や、防汚機能を有する防汚層等としてもよい。
この保護シート13の厚み(Z方向における寸法)は、100〜1000μmとすることが、第1レンズシート11及び第2レンズシート12を保護し、その変形等を抑制し、かつ、撮像モジュール20全体及びレンズシートユニット10全体の厚みが大きくなりすぎず、薄型化を妨げないという理由から好ましい。
保護シート13と第1レンズシート11とを接合する不図示の接合層は、粘着剤又は接着剤により形成され、光透過性を有している。
この接合層は、保護シート13と第1レンズシート11との界面での光の反射による光量の低下を抑制する観点から、接合層の屈折率N4と、第1レンズシート11の光透過部111の屈折率N1と、保護シート13の屈折率N3とが等しい、もしくはこれらの屈折率差ができる限り小さいことが好ましい。
また、後述するイメージセンサ21は、駆動時に発熱し、約40℃前後までその表面温度が上昇する。そのため、イメージセンサ21の発熱によるレンズシートユニット10(第1レンズシート11及び第2レンズシート12)の反り等の変形を抑制する観点から、この接合層は、耐熱性を有していてもよい。
このような接合層を形成する材料としては、エポキシ樹脂製、ウレタン樹脂製等の粘着剤、接着剤が好適である。
なお、接合層は、その屈折率N4が、保護シート13の屈折率N3及び光透過部111の屈折率N1よりも小さいものも適用可能である。このような接合層としては、例えば、シリコーン系粘着剤等が挙げられる。
第1レンズシート11は、柱状であってシート面に沿って一方向に配列される光透過部111と、光透過部111の配列方向において、光透過部111と交互に配置される光吸収部113とを備えるレンズシートである。本実施形態の第1レンズシート11では、光透過部111は、上下方向(Y方向)に配置され、その長手方向(稜線方向)が左右方向(X方向)に平行となっている。
光透過部111は、光を透過する部分であり、イメージセンサ21側(−Z側)に、凸形状の単位レンズ形状112を有している。第1レンズシート11のイメージセンサ21側(−Z側)の面は、単位レンズ形状112が複数配列されたレンズ形状面11aとなっている。また、第1レンズシート11の被写体側(+Z側)の面(レンズ形状面11aとは反対側の面)である裏面11bは、略平面状となっている。
第1レンズシート11の単位レンズ形状112は、イメージセンサ21側(−Z側)に凸となっており、光透過部111の配列方向(Y方向)及び第1レンズシート11の厚み方向(Z方向)に平行な断面での断面形状が円の一部形状となっている。単位レンズ形状112は、この断面形状が光透過部111の長手方向に延在している。
光透過部111の裏面11b側(+Z側)には、光吸収部113が形成されておらず、光透過部111がシート面(XY面)に平行な方向に連続しているランド部114が形成されている。ランド部114は、その厚みができる限り薄い方が好ましく、ランド部114の厚さが0であること(即ち、ランド部114が存在しない形態)が、迷光等を防止し、高画質の画像を提供する観点から理想的である。
光透過部111は、光透過性を有する樹脂により形成され、その屈折率N1は、1.43〜1.60程度である。
本実施形態の光透過部111は、ウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレート等の紫外線硬化型樹脂を用いて、紫外線成形法等により形成されている。
なお、これに限らず、光透過部111は、電子線硬化型樹脂等の他の電離放射線硬化型樹脂により形成してもよい。また、光透過部111は、PET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂等の熱可塑性樹脂等を用いて熱溶融押出成形法等により形成されてもよいし、ガラスにより形成されてもよい。
光吸収部113は、光を吸収する作用を有し、第1レンズシート11の厚み方向に沿って、単位レンズ形状112が形成されたレンズ形状面11a側から反対側の面(裏面)11b側へ延びる壁状の部分である。また、光吸収部113は、光透過部111の長手方向に沿って延在している。
光吸収部113は、その配列方向及び第1レンズシート11の厚み方向に平行な断面における断面形状が楔形形状、もしくは、矩形形状である。ここでいう楔形形状とは、一方の端部の幅が広く、他方に向けて次第に幅が狭くなる形状をいい、三角形形状や台形形状等を含む。
本実施形態の光吸収部113は、その配列方向及び第1レンズシート11の厚み方向に平行な断面での断面形状が、レンズ形状面11a側の寸法が裏面11b側の寸法に比べて大きい台形形状となっている。これに限らず、光吸収部113は、その配列方向及び第1レンズシート11の厚み方向に平行な断面での断面形状が、裏面11b側を頂点とする三角形形状としてもよい。
この光吸収部113は、光透過部111内を進む光のうち、隣接する他の光透過部111側へ向かうような迷光を吸収する機能を有する。
光吸収部113は、カーボンブラック等の光吸収性を有する材料(以下、光吸収材という)や、光吸収材を含有した樹脂等により形成される。
光吸収部113に用いられる光吸収材は、可視光領域の光を吸収する機能を有する粒子状等の部材が好適である。このような部材としては、カーボンブラック、グラファイト、黒色酸化鉄等の金属塩、顔料や染料、顔料や染料で着色された樹脂粒子等が挙げられる。
顔料や染料で着色された樹脂粒子を用いる場合には、その樹脂粒子は、アクリル系樹脂や、PC(ポリカーボネート)樹脂、PE(ポリエチレン)樹脂、PS(ポリスチレン)樹脂、MBS(メチルメタクリレート・ブタジエン・スチレン)樹脂、MS(メチルメタクリレート・スチレン)樹脂等により形成されたものが用いられる。
光吸収材としては、カーボンブラック等と上記のような着色された樹脂粒子とを組み合わせたものを用いてもよい。
光吸収材を含有する樹脂としては、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート等の紫外線硬化型樹脂や電子線硬化型樹脂等の電離放射線硬化型樹脂が挙げられる。
本実施形態の光吸収部113は、カーボンブラックを含有するアクリル系樹脂により形成されている。
光吸収部113の屈折率N2は、1.45〜1.60程度である。また、光吸収部113の屈折率N2は、光透過部111の屈折率N1に対して、N2≧N1となっていることが好ましい。これは、光吸収部113と光透過部111との界面で、光が全反射する等し、不要な光がイメージセンサ21に到達することを防ぐためである。
第1レンズシート11の各部の寸法は、以下の通りである。
光透過部111(単位レンズ形状112)の配列ピッチPは、約20〜230μmとすることが好ましい。
単位レンズ形状112の曲率半径Rは、約10〜180μmとすることが好ましい。
単位レンズ形状112のレンズ開口幅D1は、光透過部111の配列方向において、光透過部111のレンズ形状面11a側の寸法(光透過部111と光吸収部113の最もレンズ形状面11a側の端部との境界となる点t1〜点t2間の寸法)であり、約20〜200μmとすることが好ましい。
単位レンズ形状112のレンズ高さH1は、第1レンズシート11の厚み方向(Z方向)において、光吸収部113のレンズ形状面11a側の面から単位レンズ形状112の最も凸となる点t3までの寸法であり、約2〜40μmとすることが好ましい。
第1レンズシート11の総厚Tは、第1レンズシート11の厚み方向(Z方向)において、裏面11bの表面から点t3までの寸法であり、約30〜480μmとすることが好ましい。
光吸収部113の幅D2は、光透過部111の配列方向における、光吸収部113の最もレンズ形状面11a側の寸法であり、約1〜30μmとすることが好ましい。
光吸収部113の高さH2は、第1レンズシート11の厚み方向(Z方向)における光吸収部113の寸法であり、約20〜470μmとすることが好ましい。
光吸収部113と光透過部111との界面がシート面の法線方向となす角度θは、0〜10°程度とすることが好ましい。
ランド厚D3は、ランド部114の厚さであり、第1レンズシート11の厚み方向において、光吸収部113の裏面11b側先端から第1レンズシート11の裏面11bまでの寸法であり、約1〜50μmとすることが、迷光や、所定の光透過部111(単位レンズ形状112)に入射した光が、隣接する他の光透過部111(単位レンズ形状112)側へ光が進んでしまうことを抑制する観点から好ましい。
第2レンズシート12は、第1レンズシート11のイメージセンサ21側(−Z側)に位置する光学シートである。
第2レンズシート12は、前述の第1レンズシート11と略同様の形状であり、単位レンズ形状122を有する光透過部121、光吸収部123等を有しているが、レンズ形状面12aの位置、及び、光透過部121及び光吸収部123の配列方向が、第1レンズシート11とは異なる。
第2レンズシート12では、凸状の単位レンズ形状122が形成されるレンズ形状面12aは、光の入射側となる被写体側(+Z側)に位置し、裏面12bは、イメージセンサ21側(−Z側)に位置している。
また、図5に示すように、第2レンズシート12では、光透過部121及び光吸収部123の配列方向R12は、光軸O方向(Z方向)から見て、第1レンズシート11の光透過部111及び光吸収部113の配列方向R11と交差し、角度αをなしている。
本実施形態では、この角度α=90°であり、第2レンズシート12の光透過部121(単位レンズ形状122)は、配列方向が左右方向(X方向)であり、長手方向が上下方向(Y方向)に延在している。
第2レンズシート12は、第1レンズシート11と同様の材料を用いて形成される。
レンズシートユニット10を透過した光は、単位レンズ形状112,122により、後述するイメージセンサ21の受光面上が焦点となるように集光される。即ち、単位レンズ形状112,122の曲率半径R、屈折率N1は、イメージセンサ21の受光面上が焦点となるように設定されている。
また、第1レンズシート11と第2レンズシート12とは、単位レンズ形状112,122がその頂点(点t3)で互いに接した状態、又は、近接した状態で配置されており、第1レンズシート11と第2レンズシート12との間の隙間部分には、空気が位置する形態となっている。
図5に示すように、第1レンズシート11、第2レンズシート12は、光軸O方向(Z方向)から見た場合に、光透過部111及び光透過部121(単位レンズ形状112及び単位レンズ形状122)の配列方向が角度α=90°をなすように配置されている。また、第1レンズシート11、第2レンズシート12は、光透過部111,121間に光吸収部113,123を有している。従って、レンズシートユニット10は、光学的には、マイクロレンズが2次元方向(X方向及びY方向)に配置され、マイクロレンズ間に遮光壁が形成された状態に略等しい。
イメージセンサ21は、受光面で受光した光を電気信号に変換して出力する部分である。イメージセンサ21は、複数の画素が2次元方向に配列されており、各画素により、その画素に入射した光の強度を検出可能である。
イメージセンサ21を構成する複数の画素は、イメージセンサ21の受光面である被写体側の表面に、2次元方向に配列されている。本実施形態では、イメージセンサ21の画素は、左右方向及び上下方向(X方向及びY方向)に複数配列されているものとする。
このようなイメージセンサ21としては、例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等が好適に用いられる。
本実施形態のイメージセンサ21は、CMOSが用いられている。
被写体からの光は、開口部31に配置されたレンズシートユニット10の保護シート13に入射し、撮像モジュール20内を進む。保護シート13を透過した光は、第1レンズシート11及び第2レンズシート12を透過する。
このとき、レンズシートユニット10を透過する光は、第1レンズシート11の単位レンズ形状112により、その配列方向であるY方向(上下方向)において集光され、また、第2レンズシート12の単位レンズ形状122により、その配列方向であるX方向(左右方向)において集光される。また、光透過部111,121内を光軸O方向に対して大きな角度をなす方向へ進む光の少なくとも一部は、光吸収部113,123に入射して吸収される。そして、レンズシートユニット10を透過した光は、イメージセンサ21の受光面で焦点を結ぶ。
前述のように、第1レンズシート11及び第2レンズシート12は、単位レンズ形状112,122の長手方向(稜線方向)が直交するように配置されているので、レンズシートユニット10は、光学的には、左右方向及び上下方向(X方向及びY方向)にマイクロレンズが複数配列されている形態に近しい。
そして、イメージセンサ21の受光面上には、この疑似的なマイクロレンズにより結像された像が、それぞれ重なることなく形成される。
本実施形態では、疑似的なマイクロレンズの1つ1つのレンズに対して、イメージセンサ21の複数の画素が対応するように配置されている。そして、撮影時には、各画素には、対応する疑似的なマイクロレンズにより分割された光が入射し、各画素により、光の強度が検出される。また、各画素と、XY平面上のどの位置の単位レンズ形状112,122を透過したか(XY平面上の疑似的なマイクロレンズの位置)との関係から、画素に入射した光の入射方向が検出可能となる。
撮影時、撮像モジュール20により得られた、各画素が検出した入射光の強度及び入射方向の情報は、記憶部に記憶され、また、制御部により各種演算等が行われることにより、その焦点距離や被写界深度等を変更した(リフォーカス処理を行った)画像データとして生成可能である。
図6は、第1実施形態の撮像モジュール20のイメージセンサ21の受光面上での結像の様子を説明する図である。
一般的に、ライトフィールドカメラでは、マイクロレンズアレイの1つのマイクロレンズに対して所定の領域内に位置する複数個の画素211が対応している。そして、それぞれのマイクロレンズによる像が、例えば、図6(a)に示すように、対応する領域内に投影されることが重要である。
このとき、例えば、図6(b)に示すように、各マイクロレンズの像が隣の領域に投影され、像が重なると、被写体面上で異なる位置と角度を有する光が同一の画素211に入射するクロストークという現象が生じ、光の入射方向や強度を分解できなくなる。これを解消するために、従来のライトフィールドカメラでは、マイクロレンズアレイよりも被写体側に設けられた撮像レンズの絞りを利用したり、マイクロレンズアレイの単位レンズに対応した隔壁を有する隔壁シートを、マイクロレンズアレイのイメージセンサ側等に別体で用意したりする必要があった。
しかし、本実施形態によれば、光吸収部113,123が、光透過部111,121間に形成され、各レンズシートの厚み方向(Z方向)に延びているので、撮像レンズや隔壁シート等を用いることなく、かつ、図6(a)に示すように、クロストークを生じさせることなく、単位レンズ形状112,122により集光された光を、イメージセンサ21の対応する領域の画素211に入射させることができる。これにより、画素211は、入射光の強度と入射方向の情報を高精度で出力することができる。
以上のことから、本実施形態によれば、複数枚の光学レンズからなる撮像レンズが不要であり、レンズシートユニット10の厚みを数100μm程度に抑えることができ、撮像モジュール20及びカメラ1として薄型化、軽量化を図ることができる。
また、撮像レンズが不要となるので、撮像モジュール20及びカメラ1の生産コストを低減できる。さらに、この撮像モジュール20が搭載される携帯端末本体の薄型化を妨げることがなく、携帯端末の意匠性の向上にも寄与できる。
また、本実施形態によれば、各レンズシート11,12内に光透過部111,121(単位レンズ形状112,122)に対応して光吸収部113,123が一体に形成されているので、隔壁シートとマイクロレンズアレイとを用いる場合に必要となる隔壁シートとマイクロレンズアレイとの高精度な位置合わせが不要となる。従って、マイクロレンズアレイと隔壁シートとの位置合わせ精度ずれによる歩留りの低下を抑制できる。また、上述のような位置合わせが不要となるので、ハンドリングが容易となり、製造が容易に行え、生産コスト低減できる。
また、本実施形態によれば、第1レンズシート11が保護シート13に接合層により一体に接合されているので、レンズシートユニット10や撮像モジュール20の組み立て作業が容易であり、作業効率を向上させることができる。
また、カメラ1の使用時において、イメージセンサ21が駆動時に発熱し、40℃前後までその表面温度が上昇する。そのため、イメージセンサ21に近接している第1レンズシート11及び第2レンズシート12が、その熱により反りや撓み等の変形を生じる場合がある。
しかし、本実施形態によれば、レンズシートユニット10は、第1レンズシート11及び第2レンズシート12に比べて高い剛性を有する保護シート13を備え、第1レンズシート11は、保護シート13に接合層により一体に接合され、第2レンズシート12は、第1レンズシート11等と一体に積層されて支持されているので、イメージセンサ21の発熱による各レンズシートの反りや撓み等の変形を効果的に抑制することができる。
さらに、本実施形態によれば、光透過部111,121のレンズ開口幅D1を小さくしてX方向及びY方向に配列される単位レンズ形状112,122を増やすことも容易であり、かつ、光吸収部113,123が一体に形成されるので、レンズシートユニット10による疑似的なマイクロレンズをより細密化することができ、画像の空間解像度を向上させることができる。
本実施形態によれば、携帯端末用のカメラに対しても、撮影後に、焦点距離や被写界深度が変更可能なライトフィールドカメラとしての機能を付与することができ、高性能化を図ることができる。しかも、本実施形態の撮像モジュール20及びカメラ1は、パンフォーカスでの撮影画像も形成可能であり、様々な焦点距離及び被写界深度での撮影画像が形成可能となり、カメラ機能の向上を図ることができる。
さらに、従来のライトフィールドカメラは、撮像レンズや、マイクロレンズアレイとは別体の光線分割用の隔壁シート等が必要である。しかし、本実施形態によれば、いずれも不要であるので、ライトフィールドカメラとしても、薄型化及び軽量化、生産コストの低減等を図ることができる。
(第2実施形態)
図7は、第2実施形態のカメラ2を説明する図である。
第2実施形態のカメラ2は、少なくとも筐体30の開口部31を有する面30a側を覆うカバー部材40の窓部41にレンズシートユニット10が配置されている点が、第1実施形態のカメラ1とは異なる点以外は、前述の第1実施形態と同様の形態である。従って、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾に同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
第2実施形態のカメラ2は、被写体側の面である面30aに開口部31を有し、その内部にイメージセンサ21等を有する筐体30と、筐体30の開口部31に対応する位置にレンズシートユニット10が配置されたカバー部材40とを備えている。
カバー部材40は、少なくとも筐体30の面30aの開口部31とその周囲を覆い、筐体30に対して着脱可能である。本実施形態のカバー部材40は、面30aと、面30aに隣接する4つの側面30bの少なくとも一部と、これら側面30bが形成する角部分であって面30aとは反対側の面30cの角部分を被覆している。
また、カバー部材40は、筐体30の開口部31に対応する位置に窓部41を有し、この窓部41に、レンズシートユニット10が配置されている。窓部41は、カバー部材40装着時に光軸O方向(Z方向)からみて、その大きさや形状、位置が筐体30の開口部31と一致している。
このカバー部材40は、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ABS樹脂、エポキシ樹脂、PET樹脂、ポリアミド等の樹脂製、シリコーンゴム、エチレンプロピレンゴム等のゴム製としてもよいし、木製や紙製、皮革製等としてもよい。
イメージセンサ21は、光軸O方向(Z方向)において、開口部31に近接して配置されている。カバー部材40を筐体30に装着した状態で、レンズシートユニット10は、イメージセンサ21の受光面上に接して、もしくは、イメージセンサ21の受光面に近接して位置する。なお、イメージセンサ21の受光面とレンズシートユニット10のイメージセンサ21側の面(本実施形態では、第2レンズシート12の裏面12b)との光軸O方向(Z方向)における距離は、できる限り小さいことが、クロストークや迷光を抑制して高画質な画像を提供する観点から好ましく、レンズシートユニット10のイメージセンサ21側の面とイメージセンサ21の受光面が接することが理想的である。
本実施形態によれば、前述の第1実施形態で述べた効果に加え、さらに以下の効果を奏することができる。
本実施形態によれば、例えば、第1レンズシート11及び第2レンズシート12の光透過部111,121のレンズ開口幅D1や曲率半径Rの異なるレンズシートユニット10を備えたカバー部材40を複数用意し、カバー部材40を付け替えることにより、イメージセンサ21に対するレンズシートユニット10を交換でき、画角や、被写界深度の異なる画像を撮影することができる。
また、本実施形態によれば、レンズシートユニット10がカバー部材40と一体であるので、カメラ2の筐体30の更なる薄型化を図ることができる。
また、本実施形態によれば、レンズシートユニット10がカバー部材40と一体であるので、イメージセンサ21の発熱に起因する第1レンズシート11及び第2レンズシート12の反りや撓み等の変形を抑制する効果をさらに高めることができる。
また、本実施形態によれば、カバー部材40表面のデザインを様々に変更させることができ、より容易にカメラ2全体としての意匠性を高めることができる。
(レンズシートユニット10の他の実施形態)
以下、レンズシートユニット10の他の実施形態について説明する。
<各レンズシートのレンズ形状面11a,12aの向きについて>
図8は、第1レンズシート11及び第2レンズシート12のレンズ形状面11a,12aの向きを説明する図である。
なお、図8では、理解を容易にするために、レンズシートユニット10を構成する第1レンズシート11及び第2レンズシート12のみを示し、保護シート13は省略している。また、図8において、第1レンズシート11及び第2レンズシート12は、Z方向において離間している形態を示しているが、実際には、一体に積層されている、もしくは、近接して配置されているものとする。
図8に示すように、レンズシートユニット10の第1レンズシート11及び第2レンズシート12は、そのレンズ形状面11a,12aが被写体側(+Z側)であるか、イメージセンサ21側(−Z側)であるかは、適宜選択できる。
図8(a)に示すように、第1レンズシート11、第2レンズシート12は、レンズ形状面11a,12aがいずれも被写体側(+Z側)となるように配置されていてもよい。
また、図8(b)に示すように、レンズシートユニット10を構成する第1レンズシート11、第2レンズシート12は、そのレンズ形状面11a,12aがいずれもイメージセンサ側(−Z側)となるように配置されていてもよい。
さらに、図8(c)に示すように、第1レンズシート11は、そのレンズ形状面11aが被写体側(+Z側)となるように配置され、第2レンズシート12は、そのレンズ形状面12aがイメージセンサ側(−Z側)となるように配置されていてもよい。
また、図8(c)ように、第1レンズシート11の第2レンズシート12側(−Z側)の面が、単位レンズ形状112が形成されていない裏面11bであり、第2レンズシート12の第1レンズシート11側の面も裏面12bである場合、光学密着による迷光の発生を抑制する観点から、第1レンズシート11及び第2レンズシート12との間に、不図示のスペーサを配置してもよいし、双方の裏面11b,12bを、微細凹凸形状が形成されたマット面としてもよい。
また、図8(c)に示す形態の場合、光学密着による迷光の発生を抑制する観点から、第1レンズシート11と第2レンズシート12との間に、不図示の接合層を設けて、第1レンズシート11と第2レンズシート12とを一体に接合してもよい。この形態の場合、第1レンズシート11と第2レンズシート12とを接合する接合層の屈折率は、その接合層と各レンズシート11,12の裏面11b,12bとの界面での光の反射を防ぐ観点から、光透過部111,121の屈折率と等しいものが好ましい。
上述のような形態のレンズシートユニット10を使用した場合にも、良好な画質で撮像することができる。
<各レンズシートの光透過部111,121の配列方向について>
レンズシートユニット10は、第1レンズシート11の光透過部111が左右方向(X方向)に配列され、第2レンズシート12の光透過部121が上下方向(Y方向)に配列される形態としてもよい。
また、第1レンズシート11の光透過部111(単位レンズ形状112)の配列方向R11と、第2レンズシート12の光透過部121(単位レンズ形状122)の配列方向R12とがなす角度αは、90°±10°の範囲、即ち、80°〜100°の範囲内であれば、レンズシートユニット10として所望される光学的機能は維持される。従って、角度αは、90°に限定されず、80°〜100°の範囲内としてもよい。
これにより、保護シート13、第1レンズシート11、第2レンズシート12を一体に積層してレンズシートユニット10として撮像モジュール20を組み立てる際に、第1レンズシート11の光透過部111の配列方向R11と第2レンズシート12の光透過部121の配列方向R12とのなす角度αを厳密に90°として配置しなくともよく、レンズシートユニット10及び撮像モジュール20の組み立て作業の容易化、作業効率の向上、歩留りの向上を図ることができる。
<レンズシートユニット10のイメージセンサ21側の面について>
前述の図2,図3及び図8(a)に示すように、第2レンズシート12のイメージセンサ21側(−Z側)の面が、単位レンズ形状122が形成されていない裏面12bである場合、イメージセンサ21の受光面の傷つきを防止したり、イメージセンサ21と第2レンズシート12との光学密着を防止したりする観点から、裏面12bを微細凹凸形状が形成されたマット面とすることが好ましい。
また、第2レンズシート12とイメージセンサ21との間にスペーサを配置する等して、イメージセンサ21と第2レンズシート12との光学密着やイメージセンサ21の受光面の傷付き等を防止してもよい。
<各レンズシートの光透過部111,121の配列方向とイメージセンサ21の画素の配列方向について>
図9は、レンズシートユニット10の各光透過部111,121の配列方向とイメージセンサ21の画素の配列方向との関係を示す図である。
前述の第1実施形態及び第2実施形態等では、図9(a)に示すように、イメージセンサ21の画素が光軸O方向(Z方向)に対して直交する2方向G1,G2(Y方向及びX方向)に配列され、第1レンズシート11の光透過部111の配列方向R11は、画素の配列方向の1つの方向G1(Y方向)に平行であり、第2レンズシート12の光透過部121の配列方向R12は、画素の配列方向のもう1つの方向G2(X方向)に平行である例を示した。
このとき、光軸O方向(Z方向)から見て、第1レンズシート11の光透過部111の配列方向R11と画素の配列方向の1つの方向G1となす角度β、第2レンズシート12の光透過部121の配列方向R12が画素の配列方向のもう1つの方向G2となす角度γは、いずれも0°である。
しかし、これに限らず、図9(b)に示すように、例えば、光軸O方向(Z方向)から見て、角度β及び角度γは、0°〜10°の範囲内であれば、光学的な機能は維持されるので、この範囲内で適宜選択して設定してよい。このような形態とすることにより、イメージセンサ21とレンズシートユニット10(第1レンズシート11及び第2レンズシート12)との位置合わせが容易となり、製造作業の簡略化や作業時間の短縮、歩留りの向上等を図ることができる。
なお、図9(b)では、画素の配列方向G1,G2は、それぞれY方向及びX方向に平行である例を示しているが、これに限らず、光透過部111,121の配列方向R11,R12がY方向及びX方向に平行であり、画素の配列方向G1,G2とそれぞれ角度β,γをなす形態としてもよいし、画素の配列方向G1,G2及び光透過部111,121の配列方向R11,R12が、それぞれ角度β,γをなし、かつ、いずれもY方向及びX方向に平行でない形態としてもよい。
(変形形態)
以上説明した各実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の範囲内である。
(1)各実施形態において、カメラ1,2は、筐体30をカメラ本体の筐体とする一般的なカメラとしてもよい。この場合、カメラ1,2は、制御部、記憶部等に加えて、不図示のシャッタ部、シャッタ駆動部等を備える。
(2)各実施形態において、保護シート13と第1レンズシート11とが接合層により接合される例を示したが、これに限らず、例えば、保護シート13と第1レンズシート11とは接合されず、一体に積層されている形態としてもよい。
このとき、保護シート13と第1レンズシート11(光透過部111)との界面での光の反射による光量低下を抑制する観点から、保護シート13の屈折率N3と第1レンズシート11の光透過部111の屈折率N1とは、等しい、もしくは、屈折率差ができる限り小さいことが好ましい。
また、光学密着を抑制する観点から、保護シート13の第1レンズシート11側の面、もしくは、第1レンズシート11の裏面11bを、微細な凹凸形状を有するマット面とすることが好ましい。
また、光学密着を抑制する観点から、保護シート13と第1レンズシート11との間にスペーサを配置する等して空気層(エアギャップ)を有する形態としてもよい。この場合、界面での光の反射による光量低下を抑制するために、第1レンズシート11の裏面11b表面に反射防止層を形成することが好ましい。
また、第1レンズシート11と第2レンズシート12とが、接合層により一体に接合された形態としてもよい。このとき、接合層は、例えば、シートの有効部分(光が透過する領域)以外の領域や、光学的に影響の小さい領域(例えば、四隅の角部分)等や、第1レンズシート11及び第2レンズシート12の周縁部等に外側へ凸となるように設けられた領域等に形成することが、良好な画像を得る観点から好ましい。
このような形態に用いられる接合層は、前述のように、粘着剤又は接着剤により形成され、光透過性を有している。また、界面での光の反射による光量の低下を抑制する観点から、この接合層の屈折率N5と、第1レンズシート11の光透過部111の屈折率N1と、第2レンズシート12の光透過部121の屈折率N2とが等しい、もしくは、屈折率差ができる限り小さいことが好ましい。
また、イメージセンサ21の発熱による第1レンズシート11及び第2レンズシート12の反り等の変形を抑制する観点から、この接合層は、耐熱性を有していてもよい。
このような接合層としては、エポキシ樹脂製、ウレタン樹脂製等の粘着剤、接着剤を用いて形成することが好適である。
なお、接合層は、その屈折率N5が、光透過部111の屈折率N1及び光透過部121の屈折率N2よりも小さいものも適用可能である。このような接合層としては、例えば、シリコーン系粘着剤等が挙げられる。
さらに、レンズシートユニット10は、上述の各接合層により、保護シート13と第1レンズシート11と第2レンズシート12とが一体に接合された形態としてもよい。
(3)単位レンズ形状112,122は、例えば、光透過部111,121の配列方向及び各レンズシートの厚さ方向(Z方向)における断面形状が、シート面に長軸が直交する楕円の一部形状や、多角形形状等としてもよし、頂部が円弧等の曲線であり、単位レンズ形状の谷部側が直線からなる形状としてもよい。
(4)第1レンズシート11及び第2レンズシート12は、光透過部111,121よりも裏面11b,12b側に基材層を備える形態としてもよい。この基材層は、光透過性を有する樹脂製のシート状の部材であり、光透過部111,121を紫外線成形等で形成する際に、基材(ベース)となる部材である。
第1レンズシート11及び第2レンズシート12は、クロストーク等を抑制する観点から、光吸収部113,123の裏面側端部から裏面までの厚みが小さい方が好ましい。従って、表面に剥離性を有する基材層を用い、基材層上に光透過部111,121及び光吸収部113,123を成形後に、基材層を剥離することが好ましい。しかし、基材層が十分に薄い場合等には、基材層を積層した形態のままレンズシートとして使用してもよい。
また、基材層が剥離性を有していない場合には、基材層に相当する部分を削る等により、光吸収部113,123の裏面側端部から裏面までの厚みを薄くしてもよい。
(5)レンズシートユニット10は、保護シート13よりもイメージセンサ21側に、図10に示すようなレンズシート15を備える形態としてもよい。
図10は、レンズシートユニット10の変形形態を示す図である。
レンズシート15は、1枚のシート状の基材層151の両面に、単位レンズ形状112,122を有する光透過部111,121及び光吸収部113,123が形成されている。このレンズシート15は、第1レンズシート11と第2レンズシート12とが、基材層151の両面にそれぞれ一体に形成された形態に等しい。
この基材層151は、樹脂製のシート状の部材であり、光透過性を有している。このような基材層151としては、PET樹脂やトリアセチルセルロース(TAC)製のシート状の部材等が挙げられる。
また、この基材層151の厚さは、可能な範囲で薄いことが、迷光を抑制し、クロストークを低減して、各画素に入射する光の強度や入射方向の精度を向上させる観点から好ましい。
(6)レンズシートユニット10は、保護シート13よりもイメージセンサ21側(−Z側)に、3枚以上のレンズシートが光軸O方向(Z方向)に沿って配列された形態としてもよい。
このとき、例えば、3枚目のレンズシート(以下、第3レンズシートという)は、第1レンズシート11及び第2レンズシート12と同様の形状のレンズシートであり、その光透過部の配列方向が、第1レンズシート11及び第2レンズシート12の光透過部111,121の配列方向R11,R12に対して、それぞれ45°±10°をなしているものとすることが好ましい。
また、第3レンズシートのレンズ形状面は、被写体側(+Z側)であっても、イメージセンサ21側(−Z側)であってもよい。
さらに、第1レンズシート11及び第2レンズシート12と同様の形状のレンズシートである4枚目のレンズシート(第4レンズシート)を配置する場合には、その光透過部の配列方向が、第1レンズシート11及び第2レンズシート12の光透過部111,121の配列方向R11,R12に対して、それぞれ45°±10°をなし、第3レンズシートの光透過部の配列方向に対してそれぞれ90°±10°をなしているものとすることが好ましい。
また、第4レンズシートのレンズ形状面は、被写体側(+Z側)であっても、イメージセンサ21側(−Z側)であってもよい。
なお、レンズシートユニット10内の第3レンズシート、第4レンズシートの光軸O方向(Z方向)おける位置については、保護シート13よりもイメージセンサ21側に位置するのであれば、特に限定しない。
(7)各実施形態において、保護シート13がその被写体側の面に赤外線遮蔽層を備える例を示したが、これに限らず、例えば、赤外線を遮蔽する機能を有する別体のフィルタ等を、保護シート13と第1レンズシート11との間に配置する形態としてもよい。
また、第1レンズシート11が光透過部111よりも裏面11b側に赤外線遮蔽層を有する形態としてもよいし、第2レンズシート12が光透過部121よりも裏面12b側に赤外線遮蔽層を備える形態としてもよい。
クロストークを抑制し、良好な画像を表示する観点から、光軸O方向におけるイメージセンサ21の受光面と第2レンズシートの光吸収部113の最もイメージセンサ21側(−Z側)となる端部との間の距離が大きくなることは好ましくない。また、第1レンズシート11と第2レンズシート12との間の距離が広がることも好ましくない。
従って、上述の各実施形態においては、保護シート13の被写体側の面に赤外線遮蔽層を形成する形態とした。
なお、第1レンズシート11と保護シート13とが接合される形態とする場合、この接合層が、波長域700〜1100nmの光を吸収する赤外線吸収剤を含有する等して、赤外線遮蔽層としての機能を果たす形態としてもよい。
(8)光透過部111,121と光吸収部113,123との界面は、複数の平面からなる折れ面状となっていてもよいし、複数の平面と曲面とが複数組み合わされている形態としてもよい。
(9)各実施形態において、単位レンズ形状112,122の配列ピッチPやレンズ開口幅D1、曲率半径R、光透過部111,121の屈折率N1等は、第1レンズシート11と第2レンズシート12とで同じである例を示したが、これに限らず、第1レンズシート11と第2レンズシート12とで異なっていてもよい。
(10)第1レンズシート11及び第2レンズシート12には、その表裏面(レンズ形状面11a,12aと裏面11b,12b)とを区別しやすくするために、表裏判別用の切欠きを設けてもよい。
また、レンズシートユニット10の配置や組み立てを容易にするために、アライメントマークを第1レンズシート11及び第2レンズシート12に設けてもよい。
(11)イメージセンサ21の受光面の大きさは、撮像モジュール20が用いられるカメラ1,2及び携帯端末の大きさや、所望する画質やカメラ性能等に応じて、適宜採用してよい。イメージセンサ21の受光面の大きさは、例えば、スマートフォン等の携帯端末に搭載される場合には横×縦のサイズが、4.8×3.6mmや4.4×3.3mm等、カメラ(主にコンパクトデジタルカメラ)等に搭載される場合には、6.2×4.7mm、7.5×5.6mm等が挙げられる。
また、例えば、23.6×15.8mm、36×24mm、43.8×32.8mm等の大きな受光面を有するイメージセンサ21を使用することにより、ノイズの低減や取得する焦点距離や被写界深度等の情報の精度や情報量の向上を図り、画質のさらなる向上や、カメラ1,2の性能向上を図ってもよい。
なお、各実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は、上述の各実施形態等によって限定されることはない。
1,2 カメラ
10 レンズシートユニット
11 第1レンズシート
12 第2レンズシート
111,121 光透過部
112,122 単位レンズ形状
113,123 光吸収部
13 保護シート
20 撮像モジュール
21 イメージセンサ
30 筐体
31 開口部
40 カバー部材
41 窓部

Claims (7)

  1. 入射する光を電気信号に変換する複数の画素が2次元配列された撮像素子部と、
    前記撮像素子部よりも被写体側に配置されるレンズシートユニットと、
    を備える撮像モジュールであって、
    前記レンズシートユニットは、
    片面に光学形状が形成された第1光学形状面を有する第1レンズシートと、
    前記第1レンズシートよりも光の出射側である撮像素子部側に配置され、片面に光学形状が形成された第2光学形状面を有する第2レンズシートと、
    前記第1レンズシートよりも光の入射側である被写体側に配置され、撮影時に最も被写体側に位置する光学部材であり、その厚みが100〜1000μmであって前記第1レンズシート及び前記第2レンズシートよりも厚みが大きく、前記第1レンズシート及び前記第2レンズシートを保護する保護シートと、
    を備え、
    前記第1レンズシートは、
    柱状であってシート面に沿って一方向に配列され、前記第1光学形状面側に凸状の第1単位レンズ形状を有する第1光透過部と、
    前記第1光透過部と交互に配列され、前記第1光透過部の長手方向に延在し、かつ、前記第1レンズシートの厚み方向に沿って、前記第1単位レンズ形状側から反対側である前記第1レンズシートの裏面側へ延びる第1光吸収部と、
    を備え、
    前記第2レンズシートは、
    柱状であってシート面に沿って一方向に配列され、前記第2光学形状面側に凸状の第2単位レンズ形状を有する第2光透過部と、
    前記第2光透過部と交互に配列され、前記第2光透過部の長手方向に延在し、かつ、前記第2レンズシートの厚み方向に沿って、前記第2単位レンズ形状側から反対側である前記第2レンズシートの裏面側へ延びる第2光吸収部と、
    を備え、
    前記第1光学形状面は、前記第1レンズシートの光の出射側である撮像素子部側の面に形成され、前記第2光学形状面は、前記第2レンズシートの光の入射側である被写体側の面に形成され、
    シート面の法線方向から見て、前記第1光透過部の配列方向と、前記第2光透過部の配列方向とは、角度αをなして交差し、
    前記第1レンズシートと前記第2レンズシートと前記保護シートとは、一体に積層されていること、
    を特徴する撮像モジュール。
  2. 請求項1に記載の撮像モジュールにおいて、
    前記角度αは、80°≦α≦100°を満たすこと、
    を特徴とする撮像モジュール。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の撮像モジュールにおいて、
    前記レンズシートユニットは、700〜1100nmの波長域の光を遮蔽する層を有すること、
    を特徴とする撮像モジュール。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の撮像モジュールにおいて、
    前記各光透過部の屈折率N1と前記各光吸収部の屈折率N2とは、N1≦N2を満たすこと、
    を特徴とする撮像モジュール。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の撮像モジュールにおいて、
    前記各光吸収部と前記各光透過部との界面が、前記各レンズシートの厚み方向となす角度θは、0°≦θ≦10°を満たすこと、
    を特徴とする撮像モジュール。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の撮像モジュールを備える撮像装置であって、
    該撮像装置の筐体に、前記撮像モジュールへ光を入射させる開口部が形成され、
    前記撮像素子部は、前記筐体内において前記開口部に近接して配置され、
    前記レンズシートユニットは、前記開口部に配置されていること、
    を特徴とする撮像装置。
  7. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の撮像モジュールを備える撮像装置であって、
    該撮像装置の筐体に、前記撮像モジュールへ光を入射させる開口部が形成され、
    少なくとも前記開口部及び前記開口部周辺を被覆し、前記筐体に対して着脱可能であり、前記開口部に対応する位置に窓部を有するカバー部材を備え、
    前記撮像素子部は、前記筐体内において前記開口部に近接して配置され、
    前記レンズシートユニットは、前記窓部に設けられること、
    を特徴とする撮像装置。
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