JP6684500B2 - 自動ワイヤー8字巻き装置 - Google Patents

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Description

本発明は、長尺ワイヤーを8字に巻き取る自動ワイヤー巻き装置に関する。
従来、長尺ワイヤー、例えば、テレビ撮影や屋外液晶ビジョン等の現場で地上を這わせて使用する通信業務用の通信コードや電線コード等は長いものでは数10メートルから数100メートルに及ぶことがあり、現場では通信業務が終了するとこれらのコードを洗浄し、巻取り、収納ケースに入れて搬送している。
このような作業において最大の負荷業務は長尺ワイヤーを捩じれないように環状に巻き取ることであった。その理由は、単に環状に巻取ると途中で長尺ワイヤーが捩じれて巻き取り終了後の嵩が膨大となり取り扱いに支障を生じる虞がある。また、長尺ワイヤーは捩じれた状態で収容し、長期間保存すると捩じれ癖がつき、その後の解除作業時に直線コードに戻すことができず適正な使用ができないなどの欠点がある。
そこで、従来はこのような長尺コードの巻取りは人手により作業者の腕に8字に巻きながら捩じれを生じないように巻取る作業が一般的であった。しかし、作業効率や作業負荷の観点から各種の8字巻取り装置が考案されてきた。
例えば特許文献1には、長尺ワイヤーを略円筒状のドラムを回転することで巻取り収納できるように構成しており、さらに、ドラムの回転中心を偏心することで長尺ワイヤーはドラムに8の字状に巻きつけ収納され、長尺ワイヤーが捩じれないように収納できる発明について開示されている。
また、特許文献2には、長尺ワイヤーを略円筒状のドラムが回転することで巻取り収納できる構成について開示しており、さらに、そのドラムの前方には長尺ワイヤーを保持して左右に揺動するケーブル案内具とガイド体を回転させる駆動手段を備えた長尺ワイヤーの巻取り装置に関する発明が開示されている。
特開2009−274869号公報 特開平8−208115号公報
しかし、上記特許文献1及び特許文献2に記載のこれらの長尺ワイヤーの巻取り収納技術はいずれも巻取り用のドラムを利用し、収納する際に長尺ワイヤーに捩じれが生起していたとしても巻き取ってしまう虞があった。また、ドラムを揺動して8字に巻き取る構造としているため、長尺ワイヤーを巻き取る際の荷重がドラムを支持する基端部に集中してしまい装置が破損する虞があった。
そこで本発明は、かかる問題を解消するために長尺ワイヤーを8字に巻き取るためのワイヤーガイド部に前後左右の動きを付与し、前後左右それぞれの動きを組合せ調整することでワイヤーガイド部から導出されるワイヤーに捩じれを生起せずに自動的に8字に巻き取ることができる自動ワイヤー8字巻き装置を提供する。
本発明は、原動部に揺動機構を介して連動連結した左右揺動自在の揺動フレームと、揺動フレームに前後変位機構を介して前後方向に変位自在に垂設した8字揺動体と、8字揺動体下端に設けたワイヤーガイド部とより構成したことを特徴とする自動ワイヤー8字巻き装置である。
また、原動部に連動連結した揺動機構はクランク機構を含むギア群としたことを特徴とする。
また、前後変位機構は、横架軸を基枠に横架状態に配設してクランク機構に連動連結すると共に、クランク機構のクランク作動により横架軸を周回転させることにより横架軸に垂設した8字揺動体を前後振り子作動させるように構成したことを特徴とする。
また、8字揺動体によるワイヤーの8字巻き作動は、揺動機構による左右揺動と、前後変位機構による前後振り子作動と、を調時制御することにより行うことを特徴とする。
本発明に係る自動ワイヤー8字巻き装置によれば、原動部に揺動機構を介して連動連結した左右揺動自在の揺動フレームと、揺動フレームに前後変位機構を介して前後方向に変位自在に垂設した8字揺動体と、8字揺動体下端に設けたワイヤーガイド部とより構成したことにより、ワイヤーガイド部から導出されたワイヤーを8字に巻き取ることができる。
特にワイヤーガイド部は8字揺動体の8字の動きに対応してワイヤーを適時導出しながら8字に巻き取るものであり、さらに、8字揺動体は前後変位機構を介して揺動フレームによって前後方向に変位自在に作動することができ、しかも、揺動フレームは原動部に揺動機構を介して連動連結することにより左右揺動自在に構成されている。そのため、ワイヤーガイド部は揺動フレームの前後方向の変位作動と左右揺動作動とを適宜組み合わせて調時調整することにより8字の動きを形成することができる。
そして、原動部に連動連結した揺動機構はクランク機構を含むギア群としたことにより機械的な構造で8字作動軌跡を確実に生起することができ、全体構造を簡潔にしながら安価に製造することができる効果がある。
また、前後変位機構は8字揺動体の上端部に固設した横架軸の周回転機構により8字揺動体を前後振り子自在に構成したので、8字揺動体の前後の動きを横架軸の回転機構により簡便に生起することができ、横方向に揺動作動する揺動フレームの動きに前後振り子作動を追従させて前後左右の動きを適確に調時して8字を形成することができる効果がある。
更には、中心軸から左右揺動する揺動フレームも横架軸から前後振り子作動する8字揺動体のいずれにおいても、その作動軌跡は半円弧状となるため動作の初期と終期は半円弧状軌跡の最大上方位置にあり、ワイヤーを8字に巻き取る際に下層の巻取りワイヤー上に重ねやすくなる効果がある。
本発明の実施形態に係る8字巻取り装置を示す図であり、(a)は左側面図であり、(b)は正面図であり、(c)は右側面図である。 本発明の実施形態に係る8字巻取り装置の長尺ワイヤーWの巻取り作動の内、第1ステップの状態を示す図であり、(a)は左側面図であり、(b)は正面図であり、(c)は右側面図である。 本発明の実施形態に係る8字巻取り装置の長尺ワイヤーWの巻取り作動の内、第2ステップの状態を示す図であり、(a)は左側面図であり、(b)は正面図であり、(c)は右側面図である。 本発明の実施形態に係る8字巻取り装置の長尺ワイヤーWの巻取り作動の内、第3ステップの状態を示す図であり、(a)は左側面図であり、(b)は正面図であり、(c)は右側面図である。 本発明の実施形態に係る8字巻取り装置の長尺ワイヤーWの巻取り作動の内、第4ステップの状態を示す図であり、(a)は左側面図であり、(b)は正面図であり、(c)は右側面図である。 本発明の実施形態に係る8字巻取り装置の長尺ワイヤーWの巻取り作動の内、第5ステップの状態を示す図であり、(a)は左側面図であり、(b)は正面図であり、(c)は右側面図である。 本発明の実施形態に係る8字巻取り装置の長尺ワイヤーWの巻取り作動の内、第6ステップの状態を示す図であり、(a)は左側面図であり、(b)は正面図であり、(c)は右側面図である。 本発明の実施形態に係る8字巻取り装置の長尺ワイヤーWの巻取り作動の内、第7ステップの状態を示す図であり、(a)は左側面図であり、(b)は正面図であり、(c)は右側面図である。 本発明の実施形態に係る8字巻取り装置の長尺ワイヤーWの巻取り作動の内、第8ステップの状態を示す図であり、(a)は左側面図であり、(b)は正面図であり、(c)は右側面図である。 本発明の第2実施形態に係る8字巻取り装置を示す正面図である。 本発明の第2実施形態に係る8字巻取り装置を示す左側面図である。 本発明の第2実施形態に係る8字巻取り装置の8字揺動体を示す斜視図である。 本発明の第2実施例に係る8字巻取り装置を示す斜視図である。
この発明の要旨は、原動部に揺動機構を介して連動連結した左右揺動自在の揺動フレームと、揺動フレームに前後変位機構を介して前後方向に変位自在に垂設した8字揺動体と、8字揺動体下端に設けたワイヤーガイド部とより構成し、揺動機構はクランク機構を含むギア群とし、前後変位機構は8字揺動体の上端部に固設した左右横架軸の回転機構により8字揺動体を前後振り子自在に構成し、8字揺動体によるワイヤーの8字巻き作動は、揺動機構による左右揺動と、前後変位機構による前後振り子作動を調時制御するように構成した自動ワイヤー8字巻き装置に関する。
この発明の実施例を図面に基づき詳説する。
図1(a)は、本発明の自動ワイヤー8字巻き装置100の左側面図を示し、図1(b)は、正面図を示し、図1(c)は右側面図を示す。
本発明の自動ワイヤー8字巻き装置100は、次のように構成されている。
図1に示すように、本発明の自動ワイヤー8字巻き装置100は基枠Fに原動部10としてモータ11を設置し、モータ11のモータ出力軸12に作動下手側に向かって揺動機構20にモータ11の出力を伝達するためのギア群40及びクランク機構30、前後変位機構50、8字揺動機構60を順次連結してその出力作動を伝達している。
モータ出力軸12はその周面を大径ギア42の周面と噛合し、また、大径ギア42の側面にはクランク機構30を構成するクランクアーム31を連結している。このクランクアーム31の先端部は横架軸33を介して従動アーム32の基端を枢支連結している。
従動アーム32の先端には、図1(b)に示すように、基枠Fの正面視横断方向に配した横架軸33の一端を片持ち状態で固設しており、その横架軸33の略中央には基枠F内に収まるように配設した揺動フレーム51を設け、横架軸33の先端には8字揺動機構60の8字揺動体61を垂設している。
従って、図1(a)に示すように、モータ11の回転動力は大径ギア42を介してクランクアーム31に伝達されるとクランク機構30でクランク作動が開始し、このクランク作動が従動アーム32に伝達されることで従動アーム32の先端に連結した横架軸33が回動し、その横架軸33の回動が8字揺動機構60に伝達されることで8字揺動体61の前後運動を生起している。
また、従動アーム32の先端に固設した横架軸33は従動アーム32のクランク作動によって約半円弧となる角度で周回転している。横架軸33はこの周回転作動によって横架軸33の先端部から垂設した8字揺動体61に横架軸33を中心とした基枠Fの前後方向への振り子作動を生起している。
なお、横架軸33を中心に振り子作動をする8字揺動体61は、図1(b)に示すように横架軸33の先端部に垂設した構造以外にも8字揺動体61に基枠Fの前後方向に対する振り子作動を生起できればどのような設置形態でもよく、例えば、揺動フレーム51に垂設していてもよい。
また、図1(b)に示すように、8字揺動体61は上端を横架軸33の先端に垂設したロッド本体62と、ロッド本体62の下端に設けたワイヤーガイド部63とで構成している。また、ワイヤーガイド部63は長尺ワイヤーWを導出するためにリング状の孔を設けている。そのため、長尺ワイヤーWは横架軸33の周回転による前後方向の揺動と後述する支持リンク機構70の左右方向への揺動との組合せによりワイヤーガイド部63のリング状の孔より導出されて8字に巻き取られる。
なお、図中52は、横架軸33に揺動フレーム51を連設するためのブラケット52を示しており、横架軸33の変位を揺動フレーム51に伝達している。
揺動フレーム51は、上記のようにクランク機構30を構成するクランクアーム31の作動によって従動アーム32に連設した横架軸33の軸端に追従して自動ワイヤー8字巻き装置100の正面視において前後枢軸54,54を中心に左右に回動できる。
この前後枢軸54,54は昇降ガイド機構53を介して揺動フレーム51に連結しており、このように構成することで横架軸33の先端部が円滑にかつ正確に昇降作動することができる。
すなわち、従動アーム32に直角に連設した横架軸33の先端部の昇降作動は横架軸33にブラケット52を介して一体連結した揺動フレーム51が基枠Fに前後枢軸54,54を介して枢支連結した昇降ガイド機構53を中心として時計周り、半時計周りに正確に回転作動することによって達成される。
なお、揺動フレーム51や横架軸33の回転作動は横架軸33と一体の揺動フレーム51の略中央を軸架した前後枢軸54,54を中心として回動するように構成している。
上記のように、大径ギア42からクランク機構30を構成するクランクアーム31と、クランクアーム31の先端部に連結した従動アーム32と、従動アーム32に連結した横架軸33と、横架軸33の略中央に連結したブラケット52と、ブラケット52の上部に連結した揺動フレーム51と、横架軸33の先端部に垂設した8字揺動機構60の8字揺動体61などの長尺ワイヤーWの8字巻取りを形成するための連動機構は本自動ワイヤー8字巻き装置100の基枠Fの左側部に集中して配設されている。
従って、8字揺動体61に前後揺動を形成する大径ギア42、クランクアーム31、従動アーム32、及び横架軸33などの機械要素は基枠Fに確実に支持されていないため、基枠Fの右側部においていわゆる「作動暴れ」を生起して正確な8字を形成するための作動を行わない虞がある。
この機械要素による「作動暴れ」を規制するために、本発明では、図1(b)に示すように、基枠Fの右側部に支持リンク機構70を設け、ギア軸44を介して連動ギア43と連動連結している。
支持リンク機構70は、基枠Fの右側面下半部の前後方向略中央に基軸71を設け、該基軸71にリンクロッド72を枢支して立上げ、このリンクロッド72の上端部にはリンク軸73を連動ギア43側に向けて突設し、該リンク軸73はリンクアーム74を介してギア軸44とリンク結合している。
このリンクアーム74は平面視、側面視、略長方形状の板体で構成しており、リンク軸73と連結するための開口部75を穿設し、ギア軸44と連結するための開口部76を穿設している。
このような構成により、ギア軸44を中心としてリンクアーム74を回動すると開口部75が上下動し、この動きに伴ってリンク軸73が正面視において一定の円弧運動を生起することができる。すなわち、この円弧運動は、基枠Fに固定された基軸71に枢支連結したリンクロッド72の長さが一定であるため、リンクロッド72の上端部に連結したリンク軸73の位置が上下動することで生起されている。
従って、この円弧運動は、開口部75が上方に位置する際は開口部76に連結したギア軸44を装置の内側、すなわち、揺動フレーム51を前後枢軸54,54を中心に左側に回動させるモーメントを生起し、また、開口部75が下方に位置する際は開口部76に連結したギア軸44を装置の外側、すなわち、揺動フレーム51を前後枢軸54,54を中心に右側に回動させるモーメントを生起する。
このように基枠Fの右側端部において支持リンク機構70が連動ギア43のギア軸44の右側端部と連動連結したことにより、モータ11の回転動力を連動ギア43を通じてギア軸44に伝達し、このギア軸44の回転作動がリンクアーム74を介してリンク軸73に伝達する。その際、前述したリンクアーム74の開口部75を上下動することでリンク軸73に一定の円弧運動を生起させ、その円弧運動を基枠Fの左側端部側に設けたクランク機構30を介して揺動フレーム51に伝達することで、揺動フレーム51の前後枢軸54,54を中心とした回転作動を生起することができる。
また、これらの動きを正確に制御するために支持リンク機構70のリンクアーム74がギア軸44に追従して連動ギア43の昇降揺動運動を正確に制御して8字揺動体61の8字運動を行うことができる。
本件発明の自動ワイヤー8字巻き装置100は以上のように構成されており、支持リンク機構70による前後枢軸54,54を中心とした回動と、前後変位機構50による前後振り子作動とを横架軸33を介して8字揺動体61で調時制御することで簡単な機構設計により長尺ワイヤーWを確実に8字に巻きつけることができる。
(第2実施例)
本発明の第2実施例である自動ワイヤー8字巻き装置200について説明する。なお、上述の第1実施例と同一の内容については同一の符号を付与し、その説明については適宜省略する。
自動ワイヤー8字巻き装置200は、図10に示すように、モータ211と長尺ワイヤーWの導出ガイド290とロッド本体261とワイヤーガイド部280とについて第1実施例の自動ワイヤー8字巻き装置100と構成が異なる。
モータ211は基枠Fと連結しており、モータ211の動力を伝達するためのモータ出力軸82を大径ギア42の中心を貫通して配置し、このモータ出力軸82の先端部をクランク機構30のクランクアーム31に連結している。このように構成することで、第1実施形態におけるモータ出力軸12と大径ギア42の周面を噛合した際に生起される摩擦抵抗をなくし、モータ211の回転効率を低下させる虞を低減し、長尺ワイヤーWを効率よく8字状に巻きつけ収納することができる。
また、図10,図11に示すように、クランク機構30の従動アーム32の下部に連結した横架軸33の先端には8字揺動機構260を構成するロッド本体261を垂設している。ロッド本体261は中空状の筒体262とその内部を昇降自在とする軸体263で構成している。
軸体263は、筒体262の内部を上下動させ、所定の位置に固定用のボルトを利用して連結固定されている。
また、筒体262の先端部近傍の周面には螺旋状の導出ガイド290を連結している。導出ガイド290は1本の鋼線を螺旋状として形成した導出孔291を備えており、長尺ワイヤーWが導出孔291を通過することでロッド本体261の先端に連結したワイヤーガイド部280の上方から確実に導出することができる。
また、図12に示すように、ロッド本体261は筒体262内を軸体263が進退作動することで全長を伸縮自在としており、長尺ワイヤーWを送る速度に調時してロッド本体261の全長を調整し、長尺ワイヤーWを確実に8の字状に巻きつけられるように構成している。
また、軸体263の先端部には略円筒状のワイヤーガイド部280を連結している。このワイヤーガイド部280に穿設した孔281は導出ガイド290の導出孔291に対向するように設けている。また、孔281の内周上端部近傍は曲面に形成しており、長尺ワイヤーWが8字状に巻きとられる際に導出孔291を経由して孔281の内周面と擦れたとしても長尺ワイヤーWの被覆を傷つけない構成としている。
このように構成することで、自動ワイヤー8字巻き装置200は長尺ワイヤーWを巻き取る際に過度に引っ張る虞を低減して長尺ワイヤーWの被覆を傷つける虞を可及的に低減し、さらに、8字状の軌跡を描くロッド本体261に沿って長尺ワイヤーWを送るための導出ガイド290を設けることで8字状に巻き取られる際の軌跡を略一定に保ち、巻き取る際の偏りを生起せずに8字巻きを実現できる。
また、本発明の自動ワイヤー8字巻き装置100,200それぞれに共通して、長尺ワイヤーWを8字状に巻き取る際には長尺ワイヤーWの自重落下により載置積層されるため、落下する過程で可及的に捩れが解消され、収納された長尺ワイヤーWに捩れが生起される虞を解消している。
以下に8字揺動体61により8字巻き作業を行う際の各部材の作動を図2〜図9を参照しながら時系列で説明する。
なお、図2〜図9に示す分解作動説明図における符号(a)、(b)、(c)はそれぞれ同一ステップでの作動状況を示す図であり、(a)は左側面模式図、(b)は正面模式図、(c)は右側面模式図を示している。
<第1ステップ>
第1ステップS1は、図2に示すように、長尺ワイヤーWの巻取り開始時点を示しており、8字巻きの中心交差地点にワイヤーガイド部63のリングが位置している。この際、クランクアーム31は略水平状態を示し、8字揺動体61は垂直に吊下し、前後枢軸54,54と揺動フレーム51は略水平状態である。
<第2ステップ>
第2ステップS2は、図3に示すように、8字巻き取りの中心交差地点から8字ワイヤー巻きの最初の8字最大膨らみ地点にワイヤーガイド部63のリングが移動した状況を示している。この際、大径ギア42が少し回転することで、クランクアーム31は従動アーム32の上端を本装置の前方側に引き、横架軸33は従動アーム32の立上がり作動により側面視時計回りに回転して8字揺動体61を本装置の後方に移動させ、また、揺動フレーム51は前後枢軸54,54を中心に左側に最大に傾斜揺動しており、それに伴い8字揺動体61は右側に最大に傾斜揺動した状態となる。
<第3ステップ>
第3ステップS3は、図4に示すように、長尺ワイヤーWの8字巻き取りの中心交差地点から最後端にワイヤーガイド部63のリングが移動した状況を示している。この際、大径ギア42が第2ステップS2から更に少し回転して第1ステップS1の位置から反時計回りに90度回転することで、クランクアーム31は従動アーム32の基端を最も前方に位置させ、8字揺動体61のリングを本装置の最後端に位置させ、また、揺動フレーム51は略水平状態に復帰し、それに伴い8字揺動体61は垂直に吊下した状態となる。
<第4ステップ>
第4ステップS4は、図5に示すように、長尺ワイヤーWの8字巻き取りのワイヤーガイド部63のリングが中心交差地点から左側に最大に膨らみ、本装置の後方地点に移動した状況を示している。この際、大径ギア42が第3ステップS3の状態から更に少し回転し、クランクアーム31は従動アーム32の基端を後方に押し戻すことで8字揺動体61のリングを本装置の最後端から第2ステップS2と同一の本装置の前後位置まで移動し、また、揺動フレーム51は前後枢軸54,54を中心に右側に最大に傾斜揺動しており、それに伴い8字揺動体61は左側に最大に傾斜揺動した状態となる。
<第5ステップ>
第5ステップS5は、図6に示すように、長尺ワイヤーWの8字巻き取りのワイヤーガイド部63のリングが中心交差地点に復帰した状態を示している。この際、大径ギア42は第1ステップS1の回転開始時点から半回転(180度回転)し、大径ギア42の直径の最上部に位置し、この大径ギア42の動きに連動してクランクアーム31は従動アーム32の基端を後方に押し戻すことで8字揺動体61のリングを中心交差地点まで移動し、また、揺動フレーム51は第4ステップS4の右側に傾斜揺動した状態から略水平状態に復帰し、それに伴い8字揺動体61は垂直に吊下した状態となる。
<第6ステップ>
第6ステップS6は、図7に示すように、長尺ワイヤーWの8字巻き取りのワイヤーガイド部63のリングが中心交差地点から右側に最大に膨らみ、前方側に移動した状態を示している。この際、大径ギア42は更に回転し、大径ギア42の動きに連動してクランクアーム31は従動アーム32の基端を後方に押し戻すことで8字揺動体61のリングを前方に移動し、また、揺動フレーム51は前後枢軸54,54を中心に左側に最大に傾斜揺動した状態となる。
<第7ステップ>
第7ステップS7は、図8に示すように、長尺ワイヤーWの8字巻き取りの中心交差地点から最前端にワイヤーガイド部63のリングが移動した状況を示している。この際、大径ギア42が第6ステップS6から更に少し回転し、大径ギア42の動きに連動してクランクアーム31は従動アーム32の基端を後方に押し戻すことで8字揺動体61のリングを最前方に移動し、また、揺動フレーム51は第6ステップS6の左側に傾斜揺動した状態から復帰し、それに伴い8字揺動体61は垂直に吊下した状態となる。
<第8ステップ>
第8ステップS8は、図9に示すように、長尺ワイヤーWの8字巻き取りのワイヤーガイド部63のリングが中心交差地点から左側に最大に膨らみ、本装置の前方側に移動した状況を示している。
この際、大径ギア42が第7ステップS7から更に少し回転し、大径ギア42の動きに連動してクランクアーム31は従動アーム32の基端を前方に引き戻すことで8字揺動体61のリングを後方に移動し、また、揺動フレーム51は前後枢軸54,54を中心に右側に最大に傾斜揺動しており、それに伴い8字揺動体61は右側に最大に傾斜揺動した状態となる。
第8ステップS8以降は、前述の第1ステップS1に復帰し、上記第1ステップS1から第8ステップS8までの作動を繰り返すことで長尺ワイヤーWを捩じらないで8字に巻きながら積み重ねていく作業を行う。
なお、本発明は上述した実施形態に限られず、上述した実施形態の中で開示した各構成を相互に置換したり組合せを変更したりした構成、公知発明並びに上述した実施形態の中で開示した各構成を相互に置換したり組合せを変更したりした構成等も含まれる。また、本発明の技術的範囲は上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された事項とその均等物まで及ぶものである。
F 基枠
W 長尺ワイヤー
100,200 自動ワイヤー8字巻き装置
10 原動部
11 モータ
12 モータ出力軸
20 揺動機構
30 クランク機構
31 クランクアーム
32 従動アーム
33 横架軸
40 ギア群
42 大径ギア
43 連動ギア
44 ギア軸
50 前後変位機構
51 揺動フレーム
52 ブラケット
53 昇降ガイド機構
54 前後枢軸54
60 8字揺動機構
61 8字揺動体
62 ロッド本体
63 ワイヤーガイド部
70 支持リンク機構
71 基軸
72 リンクロッド
73 リンク軸
74 リンクアーム
75,76 開口部
82 モータ出力軸
211 モータ
260 8字揺動機構
261 ロッド本体
262 筒体
263 軸体
280 ワイヤーガイド部
281 孔
290 導出ガイド
291 導出孔

Claims (1)

  1. 原動部に揺動機構を介して連動連結した左右揺動自在の揺動フレームと、
    揺動フレームに前後変位機構を介して前後方向に変位自在に垂設した8字揺動体と、
    8字揺動体下端に設けたワイヤーガイド部とより構成し
    原動部に連動連結した揺動機構はクランク機構を含むギア群とし、
    前後変位機構は、横架軸を基枠に横架状態に配設してクランク機構に連動連結すると共に、クランク機構のクランク作動により横架軸を周回転させることにより横架軸に垂設した8字揺動体を前後振り子作動させるように構成し、
    8字揺動体によるワイヤーの8字巻き作動は、揺動機構による左右揺動と、前後変位機構による前後振り子作動とを調時制御することにより行うことを特徴とする自動ワイヤー8字巻き装置。
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