JP2720771B2 - ケーブル巻取装置 - Google Patents

ケーブル巻取装置

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JP2720771B2
JP2720771B2 JP28505393A JP28505393A JP2720771B2 JP 2720771 B2 JP2720771 B2 JP 2720771B2 JP 28505393 A JP28505393 A JP 28505393A JP 28505393 A JP28505393 A JP 28505393A JP 2720771 B2 JP2720771 B2 JP 2720771B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の利用分野】本発明は、ケーブル巻取装置に係
り、特に、電気ケーブル等のケーブルを8の字状に巻き
取るケーブル巻取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ケーブルドラムに巻回された電気ケーブ
ル等のケーブルを、ケーブルドラムから巻き戻して延線
する布設工事において、延線される経路の一方端(始
点)から他方端(終点)に向けてケーブルを引き入れる
為には、その経路の全長に渡り作業者を配置させて引き
入れ作業する必要があり多くの人手を要することにな
る。また、延線距離が短い場合には、上記した延線方法
でもよいが、延線距離が長い場合には、延線経路の略中
央の適当な場所にケーブルの束を持込み、その位置から
延線経路の始点と終点に向けてケーブルを引き入れるこ
とにより、前記の経路全長を始点から終点に延線する場
合に比べて約半分の人手で延線作業が出来ることにな
る。その為に、延線途中にケーブルの束を持ち込む持込
手段としてケーブルを8の字状に巻き取ることが行われ
る。これは、ケーブルの片方の端部と別の端部を夫々、
ケーブルの延線経路の始点と終点に向けて引き出す際、
ケーブルに捻じれが残らないようにするためである。即
ち、図9に示すようにケーブル10を円形状に巻き取る
と、ケーブル10を延線する際に図10に示す捻じれが
残留するのに対し、図11に示すようにケーブル10を
8の字状に巻き取ると、ケーブル10を延線する際に図
12に示すように捻じれが解消される。尚、図9乃至図
12においては、捻じれを説明する為にケーブル10の
断面を四角形状で示している。
【0003】従来、ケーブルドラムから8の字状にケー
ブルを巻き取る巻取作業は多数の作業員によって長時間
を要して行われていた為、作業者の負担となると共に、
ケーブル延線作業の能率が低下するという問題があっ
た。このことから、本出願人は、実公昭62─3348
2号公報において人手にたよることのないケーブル巻取
装置を開示した。このケーブル巻取装置は、中間部に屈
曲部が形成された回転軸に沿ってガイドを往復動可能と
し、このガイドにケーブルを長手方向移動可能に案内さ
せて回転軸と連動することにより、回転軸の屈曲部にケ
ーブルを8の字状に巻き取るようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実公昭
62─33482号公報のケーブル巻取装置は、棒状の
回転軸の中間部に形成した屈曲部の両側にケーブルを8
の字状に巻き掛ける為、巻き掛けられる際にケーブルが
鋭角的に折れ曲がり、折れ曲がり癖がつくと共に、ケー
ブルを正確な8の字状に巻き取りにくいという欠点があ
る。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、折れ曲がり癖を生じることなくケーブルを正確
な8の字状に巻き取ることのできるケーブル巻取装置を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決する為の手段】本発明は、前記目的を達成
する為に、ケーブルを8の字状に巻き取るケーブル巻取
装置に於いて、ケーブルを巻き取る回転ドラムと、前記
回転ドラムに巻き取られるケーブルを、回転ドラムの周
面軸方向に沿って往復動作させるケーブル案内装置と、
前記回転ドラム周面のケーブルが往復動作する両端位置
に配設され、前記ケーブルをその外側に係合させる一対
の爪部材と、から成り、前記回転ドラムが2回転する間
に前記ケーブル案内装置が1往復するようにしてケーブ
ルを前記回転ドラムに8の字状に巻き取っていくことを
特徴とする。
【0007】
【作用】本発明によれば、回転ドラムが2回転してケー
ブルを巻き取る間に、ケーブル案内装置が回転ドラムの
周面軸方向に沿ってケーブルを1往復させながら、回転
ドラム周面のケーブルが往復動作する両端位置に配設さ
れた一対の爪部材の外側にケーブルを係合させるように
した。これにより、ケーブルは、なだらかなカーブを有
する正確な8の字状を形成しながら回転ドラム周面に巻
き取られる。
【0008】また、ケーブルを巻き取り終わったら、前
記一対の爪部材を、ケーブルが係合する外側と反対側に
斜傾させてからケーブルを回転ドラムから取り外す。ま
た、回転ドラムに巻き取られるケーブルの巻き径(8の
字の大きさ)を変えたい場合、回転ドラムは装置本体に
着脱可能に設けられているので、ドラム径の異なる回転
ドラムに交換する。
【0009】
【実施例】以下添付図面に従って本発明に係るケーブル
巻取装置の好ましい実施例について詳説する。図1は、
本発明のケーブルの巻取装置20の第1実施例を示す斜
視図である。図1に示すように、4枚の板材で矩形状に
組まれた装置基台21の上方には、回転ドラム22が水
平に配設される。この回転ドラム22は、装置基台21
の一枚の板材21Aに立設されたドラム支持板24先端
部の図示しない軸受に、ドラム軸26を介して回動自在
に片持ち支持される。また、回転ドラム22の周面軸方
向の所定の2点位置には、L字状の一対の爪部材28、
28が対向して配設される。
【0010】また、回転ドラム22の斜め上方には、回
転ドラム22の周面軸方向に沿ってレール30が配設さ
れ、レール30の両端は装置基台21に立設された一対
のレール支持棒32、32の上端に支持されている。ま
た、レール30には、ガイドローラ台車34がスライド
可能に支持され、ガイドローラ台車34の上には、上下
一対の押圧ローラ36A、36Bから成るガイドローラ
36が設けられている。
【0011】また、装置基台21には、駆動源であるモ
ータ38が設置されると共に、モータ38の回転軸40
に嵌装された駆動ギア42と、回転ドラム22のドラム
軸26に2枚並列に嵌装されたドラムギア42、42の
一方のギア42との間にチェーン44が懸け渡されてい
る。また、モータ38の駆動部は制御盤46に電気配線
により接続され、制御盤46からの指示によりモータ3
8の回転数が制御される。モータ38の回転数制御は、
例えば誘導電動機のインバータ制御等が用いられる。こ
れにより、モータ38が制御盤46からの指示により所
定回転数で図中矢印41方向に回転すると、モータ38
の回転動力はチェーン44を介してドラムギア42に伝
達され、回転ドラム22を図中矢印48方向に所定の回
転速度で回転させる。
【0012】また、前記モータ38の動力は後記するク
ランク機構等の動力伝達機構を介して前記したガイドロ
ーラ台車34に伝達される。即ち、装置基台20のレー
ル30下方に位置する板材21Bのドラムギア42寄り
にはギアボックス50が配設され、ギアボックス50の
出力側には、ギアボックス50内の図示しないギア群に
連結したクランク軸52に円板状のクランク54が支持
される。一方、ギアボックス50の入力側には、前記ギ
ア群に回転軸56が連結され、回転軸56の先端部には
回転軸用ギア58が嵌装される。そして、前記ドラムギ
ア42、42の他方のギア42と、前記回転軸用ギア5
8との間にはチェーン60が懸け渡されている。また、
ギアボックス50が配設された前記板材21Bの略中央
位置(レール30の略中央位置に相当する)には支持板
62が立設され、この支持板62の上端部にはピン64
を介して筒状のスライダクランクケース66の略中心部
が揺動自在に支持される。また、スライダクランクケー
ス66の下部には縦方向に長孔68が形成される。そし
て、前記長孔68に沿って移動可能に設けられたピン7
0と、前記クランク54の周縁に固着されたピン72と
の間には、クランクアーム74の両端部が夫々回動自在
に連結される。一方、前記ガイドローラ台車34の側面
には水平、且つ前記レール30に対して直角な連結棒7
6の後端が固着される。そして、連結棒76の先端に
は、ピン78を介してスライダクランク80の上端部が
回動自在に支持されると共に、スライダクランク80の
略真ん中から下の部分は前記スライダクランクケース6
6内にルーズな嵌合状態が形成されるように挿入され
る。これにより、モータ38が駆動すると、モータ38
の回転動力はドラムギア42、チェーン60、回転軸用
ギア58、回転軸56、ギアボックス50の順に伝達さ
れ、クランク54を図中矢印81方向に回転させる。そ
して、クランク54の回転に連動してクランクアーム7
4の後端部が円運動すると、クランクアーム74の先端
部はスライダクランクケース66の長孔68に沿って動
きながら、スライダクランクケース66の下端部を図中
A─B方向に揺動させる。そして、スライダクランクケ
ース66がA方向に揺動すると、スライダクランクケー
ス66に挿入されたスライダクランク80の先端部はピ
ン78を中心に回動しながらガイドローラ台車34を介
してガイドローラ36をレール30に沿って図中D方向
にスライドさせる。また、スライダクランクケース66
がB方向に揺動すると、スライダクランク80の先端部
はピン78を中心に回動しながら、ガイドローラ36を
レール30に沿って図中C方向にスライドさせる。ま
た、回転ドラム22の回転とガイドローラ36のスライ
ドとの関係は、前記した動力伝達機構により、回転ドラ
ム22が2回転する間に、ガイドローラ36が一対の爪
部材28、28の間をレール30に沿って1往復するよ
うに設定されている。
【0013】また、前記装置基台21には、4個の車輪
82が取付けられ、移動できるようになっている。上記
の如く構成された本発明のケーブル巻取装置20によ
り、ケーブル10を8の字状に巻き取る作用を説明す
る。先ず、巻き取られるケーブル10の先端部を、ガイ
ドローラ36の一対の押圧ローラ36A、36Bの間を
通して、回転ドラム22に設けられた一対の爪部材2
8、28の片方に接続する。この時、爪部材28に接続
したケーブル10を張設した状態で押圧ローラ36A、
36Bに挟持させる。この状態でモータ38を稼働し、
回転ドラム22を回転させると共に、ケーブル10を挟
持したガイドローラ36をレール30に沿って爪部材2
8、28の間を往復動させる。これにより、ケーブル1
0は、張力が与えられた状態でガイドローラ36の押圧
ローラ36A、36Bを回転させながら図2乃至図6
(回転ドラム22を上方から見た概略図)に示すように
回転ドラム22に8の字状に巻き取られる。即ち、図2
の巻取り開始時点から、回転ドラム22が180°回転
し、同期してガイドローラ36がC方向にスライドする
と、ケーブル10は図3に示す状態まで巻き取られる。
【0014】次に、回転ドラム22が180°回転(計
360°回転)し、同期してガイドローラ36がC方向
の爪部材28位置までスライドすると、ケーブル10は
図4に示す状態まで巻き取られる。この爪部材28位置
において、ガイドローラ36はC方向へのスライドから
D方向へのスライドに方向転換するが、スライダクラン
クケース66とスライダクランク80はルーズな嵌合状
態に形成されているので、ガイドローラ36は爪部材2
8位置で一時的に略停止状態になる。一方、回転ドラム
22は同じ速度で回転するので、ケーブル10は図4に
示すように爪部材28の外側に係合する。
【0015】次に、回転ドラム22が180°回転(計
540°回転)し、同期してガイドローラ36がD方向
へスライドすると、ケーブル10は図5に示す状態まで
巻き取られる。そして、回転ドラム22が180°回転
(計720°=2回転)し、同期してガイドローラ36
がD方向の爪部材28位置までスライドすると、ケーブ
ル10は図6に示す状態まで巻き取られて8の字状を形
成する。このように、回転ドラム22の回転とガイドロ
ーラ36のスライドを繰り返すことにより、ケーブル1
0は回転ドラム22に8の字状の束となるように巻き取
られる。
【0016】最後に、回転ドラム22に巻き取られたケ
ーブル10の束は、一対の爪部材28、28から外され
ると共に回転ドラム22の軸方向に引き抜かれて地上に
仮置きされた後、ケーブル延線に供される。本発明のケ
ーブル巻取装置20によれば、ケーブル10は一対の爪
部材28、28の外側に係合しながら円筒状の回転ドラ
ム22に8の字状に巻き取られるので、巻き取られたケ
ーブル10は、なだらかなカーブを有して正確な8の字
状を形成する。従って、従来のケーブル巻取装置のよう
に、折れ曲がり癖がついたり、8の字が不正確になると
いうことがない。
【0017】更には、ガイドローラ36で張力を与えな
がら巻き取ることができるので、ケーブル製造時にケー
ブルドラムに巻回されることにより生じる捻じれを確実
に矯正しながら8の字状に巻き取ることができる。次
に、本発明のケーブル巻取装置20の第2実施例を説明
する。尚、第1実施例と同じ部材には同符号を付して説
明する。
【0018】第1実施例との違いは、回転ドラム22を
ドラム軸26から着脱できるようにした点と、一対の爪
部材28、28の間隔を可変できるようにすると共に、
爪部材28を内側に斜傾できるようにした点である。図
7に示すように、前記ドラム支持板24の先端部に設け
られた軸受88には、ドラム軸26が回動自在に軸支さ
れる。このドラム軸26の基端部側(ドラム支持板24
側)と先端部側には夫々円板状の一対のドラム結合板9
0、92が嵌装固定される。また、夫々のドラム結合板
90、92の大きさは、先端部側のドラム結合板92の
径が、基端部側のドラム結合板90の径より小さくなる
ように形成される。また、回転ドラム22は、前記一対
のドラム結合板90、92の間隔と同じ長さの中空な円
筒状に形成されると共に、左右の側板22A、22Bの
中央部には、円形状の開口94、96が形成される。ま
た、ドラム軸26の基端部側の開口94は大径なドラム
結合板90より一回り小さく形成されると共に、ドラム
軸26の先端部側の開口96は小径なドラム結合板92
より一回り小さく形成される。
【0019】そして、回転ドラム22をドラム軸26に
装着する場合には、回転ドラム22を図示しないチェー
ンブロック等でドラム軸26の高さまで吊り上げ、回転
ドラム22の大きい側の開口94から小さい側の開口9
6に向かってドラム軸26を貫通させるように回転ドラ
ム22を移動させていき、回転ドラム22の一方の側板
22Aを基端部側のドラム結合板90に当接させる。こ
の状態で、回転ドラム22の両側板22A、22Bと、
夫々のドラム結合板90、92とを複数のボルト98、
98…で結合する。また、回転ドラム22をドラム軸2
6から取り外す場合には、上記操作と逆の手順で行う。
【0020】これにより、胴径が異なる回転ドラム22
を複数用意しておけば、胴径の異なる回転ドラム22を
使用してケーブル10を8の字状に巻き取ることができ
るので、ケーブル10の巻き径(8の字の大きさ)を必
要に応じて変えることができる。また、図7に示すよう
に、回転ドラム22内には、回転ドラム22の周面に対
して所定の隙間100が形成されるように、回転ドラム
22の両側板22A、22Bに長尺状の爪部材用台座1
02が架設される。また、回転ドラム22周面の両端近
傍の2か所に、爪部材用台座102に沿った長孔10
4、104が夫々形成される。そして、図8に示す逆T
字状に形成された一対の爪部材28が前記長孔104か
ら突出した状態で、爪部材用台座102にボルト120
(図8参照)止めされる。また、爪部材用台座102に
は、図示しないボルト止め用の孔が複数形成されてい
る。
【0021】これにより、一対の爪部材28、28の間
隔を可変する場合には、ボルト120を爪部材用台座1
02から外して、爪部材28を長孔104に沿って移動
させ、適当な位置で再びボルト120で爪部材用台座1
02に固定する。従って、長孔104の長さ範囲内で、
一対の爪部材28、28の間隔を可変するすることでき
るので、回転ドラム22の胴径を変える場合と同様に回
転ドラム22に8の字状に巻き取られるケーブル10の
巻き径を変えることができる。
【0022】次に、図8に従って爪部材28の構造につ
いて説明する。爪部材28は、主として爪部材用台座1
02に固定される凸状部材106と、ピン108を介し
て凸状部材106に揺動可能に支持される揺動板110
から構成される。また、揺動板110は、揺動板110
とピン108とに連結されるゼンマイバネ112により
図中E方向に付勢される。また、揺動板110の先端部
には、ピン114を介して爪116が揺動可能に支持さ
れると共に、爪116はバネ118により図中G方向に
付勢されている。
【0023】これにより、ケーブル10を回転ドラム2
2に巻き取る際に、ケーブル10が爪118に乗ると、
ケーブル10の重みで爪116がH方向に揺動する。従
って、ケーブル10は爪部材28に係合し易くなる。ま
た、回転ドラム22にケーブル10を巻き終わったら、
揺動板110をF方向に揺動させることにより、爪部材
28からケーブル10を外し易くできる。
【0024】このように、第2実施例では、回転ドラム
22にケーブル10を8の字状に巻き取ることができる
上に、ケーブル10を爪部材28に係合し易くできると
共に、ケーブル10を爪部材28から外し易いので、第
1実施例に比べ便利になる。尚、本実施例では、回転ド
ラムを円筒状としたが、この形状に限定されるものでは
なく、多角形状でもよい。また、動力伝達機構をギア、
チェーン、クランク、スライダクランク等で構成した
が、その他、プーリ、ベルト、カム、リンク装置等で構
成してもよい。また、一台のモータから回転ドラムの回
転力と、ガイドローラとの駆動力を得ると共に、両者の
動きの協調を機械的な伝達機構で行ったが、夫々個別の
モータで駆動すると共に、回転ドラムとガイドローラの
協調をセンサ(光センサ、近接センサ、或いはロータリ
エンコーダ等)により検出し、センサ信号に基づいてモ
ータを運転制御(コンピュータ或いはプログラマブルコ
ントローラ等による信号処理及びサーボモータ等の運転
制御等)するようにしてもよい。また、回転ドラムをド
ラム支持板に片持ち支持するようにしたが、これは回転
ドラムの着脱を考慮したものであり、この変形として両
側で回転ドラムを支持するようにして、ケーブルをドラ
ム軸から取り外す場合には、片側に支持部を解離する方
式、或いは、回転ドラムを垂直に配置(ガイドローラも
上下にスライドさせる)し、片持ちの時にドラム軸に加
わる曲げ応力の問題を解消するようにしてもよい。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のケーブル
巻取装置によれば、回転ドラムが2回転してケーブルを
巻き取る間に、ケーブル案内装置が回転ドラムの周面軸
方向に沿ってケーブルを1往復させながら、回転ドラム
の周面に配設された一対の爪部材の外側にケーブルを係
合させるようにしたので、ケーブルはなだらかなカーブ
を有して正確な8の字状を形成しながら回転ドラムに巻
き取られる。従って、従来のケーブル巻取装置のよう
に、折れ曲がり癖がついたり、8の字が不正確になると
いうことがない。
【0026】また、一対の爪部材を、ケーブルが係合す
る外側と反対側に斜傾可能に構成したので、ケーブルを
巻き取った後に、ケーブルを回転ドラムから取り外す時
に外し易い。また、回転ドラムを装置本体に着脱可能に
設けたので、ドラム径の異なるドラムに交換することに
よりケーブルの巻き径(8の字の大きさ)を変えること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るケーブルの巻取装置の第1実施例
を説明する斜視図
【図2】本発明のケーブル巻取装置でケーブルを巻取る
開始状態を説明する説明図
【図3】回転ドラムが半回転した時のケーブルの巻取り
状態を説明する説明図
【図4】回転ドラムが1回転した時のケーブルの巻取り
状態を説明する説明図
【図5】回転ドラムが1回転半した時のケーブルの巻取
り状態を説明する説明図
【図6】回転ドラムが2回転してケーブルが8の字状に
巻き取られた状態を説明する説明図
【図7】本発明のケーブル巻取装置の第2実施例を説明
する断面図
【図8】本発明のケーブル巻取装置の第2実施例の爪部
材の構造を説明する概略図
【図9】ケーブルを円形状に巻いた状態を示す斜視図
【図10】ケーブルを円形状に巻いたことにより残留す
る捻じれ状態を示す斜視図
【図11】ケーブルを8の字状に巻いた状態を示す斜視
【図12】ケーブルを8の字状に巻いたことにより捻じ
れが解消された状態を示す斜視図
【符号の説明】
10…ケーブル 20…ケーブル巻取装置 22…回転ドラム 26…ドラム軸 28…爪部材 30…レール 34…ガイドローラ台車 36…ガイドローラ 52…クランク軸 54…クランク 66…スライダクランクケース 74…クランクアーム 80…スライダクランク 90、92…ドラム結合板 94、96…回転ドラムの側板の開口 106…爪部材の凸状部材 110…爪部材の揺動板 112…爪部材のゼンマイバネ 116…爪部材の爪 118…バネ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤永 勝次 東京都中央区京橋3−9−5永井ビル9 F 重機工事株式会社内

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーブルを8の字状に巻き取るケーブル巻
    取装置に於いて、 ケーブルを巻き取る回転ドラムと、 前記回転ドラムに巻き取られるケーブルを、回転ドラム
    の周面軸方向に沿って往復動作させるケーブル案内装置
    と、 前記回転ドラム周面のケーブルが往復動作する両端位置
    に配設され、前記ケーブルをその外側に係合させる一対
    の爪部材と、から成り、 前記回転ドラムが2回転する間に前記ケーブル案内装置
    が1往復するようにしてケーブルを前記回転ドラムに8
    の字状に巻き取っていくことを特徴とするケーブル巻取
    装置。
  2. 【請求項2】前記一対の爪部材は前記ケーブルが係合す
    る外側とは反対方向に斜倒可能であることを特徴とする
    請求項1のケーブル巻取装置。
  3. 【請求項3】前記回転ドラムを装置本体に着脱可能に設
    け、ドラム径の異なる回転ドラムに交換できるようにし
    たことを特徴とする請求項1のケーブル巻取装置。
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