JP6683499B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェット記録装置に関する。
インクジェット記録装置に関する技術が提案されている。例えば、特許文献1には、脱気装置に使われている気体透過膜の水分透過量を0.5ml/時以下に規定することで、水分透過によるインクの濃度変化を抑制するインク吐出装置用の脱気装置が開示されている。しかしながら、低分子組成液で構成されたインクは分子量が小さく、低分子組成液が透過しない気体透過膜を作成することは困難である。
特許文献2には、脱気手段を循環経路以外のプリントヘッドに近い箇所に設けて、脱気手段中のインク滞留時間を短くすることでインク物性変化を小さくする描画装置が開示されている。しかしながら、プリントヘッド内のインクを循環し、かつヘッドのキャビテーションや循環ポンプなどによって発生する溶存気体、気泡を除去するためには、脱気手段を循環経路に設ける必要がある。
特開平11−042771号公報 特開2012−152661号公報
インクジェット記録装置では、インクジェットヘッドのノズルからインクが吐出される。インクジェット記録装置によれば、記録媒体に画像を高品質に記録することができる。発明者は、複数のヘッド部によって形成された構造のインクジェットヘッドについて検討した。その際、発明者は、各ヘッド部に対して、脱気モジュールを設ける構成を考えた。脱気モジュールは、インクタンクから供給されたインクから溶存気体を脱気する。脱気モジュールで脱気されたインクは、脱気モジュールから流出し、ヘッド部に供給される。インクジェット記録装置では、各ヘッド部のノズルに溶存気体の少ないインクを供給することで、好ましいインクの吐出を実現し、記録される画像の品質を安定させることができる。吐出を安定させるためには、例えば、脱気モジュールにおいてインクが貯留される空間を大気圧より低い圧力(負圧)に維持した状態で、脱気モジュールに貯留されるインクの量を、所定の範囲に調整する必要がある。
インクは、例えば、色剤及び添加剤といった所定の成分を溶媒に分散させてなる。含有成分は、所定の比重を有する。全部又は一部の含有成分は、溶媒より比重が大きい。従って、インクジェット記録装置の内部に存在するインクにおいて、含有成分の沈降が生じる場合もある。このような沈降は、例えば、インクジェット記録装置で画像の記録が行われず、インクが一定の場所に継続して停滞しているような場合に生じ易い。含有成分が沈降すると、濃度が変化し、吐出結果に濃度ムラ又は歪み、色再現性の悪化等の品質劣化が生じることがある。
インクジェット記録装置では、各ヘッド部に至る流路に形成された脱気モジュールから強制的にインク中の溶存気体を排出させる。このようなインクの脱気は、ノズルの詰まりを防止するために行われる。所定のヘッド部に至る流路に形成された脱気モジュールからインクの脱気が強制的に行われると、インク中の液体成分が減少することが分かってきている。発明者は、インクを循環させつつ、脱気モジュールで分離された液体成分を、スムーズにインクタンクに戻す構成について検討を行った。
本発明は、インクを循環させた状態で脱気モジュールで分離された液体成分をスムーズにインクタンクに戻すことができる、インクジェット記録装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面は、インクを貯留するインクタンクと、前記インクを吐出するノズルを含むインクジェットヘッドと、前記インクタンクから供給された前記インクが流れ、前記インクジェットヘッドを経由して再び前記インクタンクに回収される前記インクを循環させる循環流路と、前記循環流路に設けられ、前記循環流路に前記インクを流す送液部と、インク中の溶存気体を除去する脱気モジュールと、を備え、前記脱気モジュールに負圧流路を介して繋がり前記脱気モジュールを負圧状態にする負圧部と、前記負圧流路に設けられるセパレータと、を備え、前記セパレータに貯留された液体を回収する出口流路に第1の開閉弁と、前記セパレータと前記負圧部とを繋ぐ前記負圧流路に第2の開閉弁を備える、インクジェット記録装置である。
このインクジェット記録装置によれば、第1の開閉弁を閉じ負圧部を運転することによって脱気モジュールで分離されたインク中の液体成分をセパレータに貯留することができる。次いで、負圧部の運転を中断し第1の開閉弁を開くことでインク中の液体成分を回収することができる。これに伴い、回収された液体成分をインクタンクに戻してやることでインクタンクに貯留されるインクの成分を一定の比率にすることができ、インクを循環させることができる。
また、このインクジェット記録装置によれば、第2の開閉弁を閉じることによって、負圧部の運転を中断せずに第1の開閉弁からインクの回収を行うことができる。これに伴い、インクタンクに貯留されるインクの成分を一定の比率にすることができ、インクを循環させることができる。
インクジェット記録装置は、前記脱気モジュールと前記セパレータとを繋ぐ前記負圧流路に第3の開閉弁を備えるようにしてもよい。
このインクジェット記録装置によれば、第3の開閉弁を閉じることによって、セパレータで分離されたインク中の液体成分が脱気モジュールに逆流するなどの影響を回避できる。これに伴い、インクタンクに貯留されるインクの成分を一定の比率にすることができ、インクを循環させることができる。
インクジェット記録装置は、前記第2の開閉弁及び/又は前記第3の開閉弁を三方弁とするか、もしくは前記第2の開閉弁と前記第3の開閉弁との間の前記負圧流路に大気解放弁を備えるようにしてもよい。
このインクジェット記録装置によれば、第2の開閉弁と第3の開閉弁によってセパレータを孤立させ、さらに大気圧を導入することで第1の開閉弁からスムーズにインクタンクにインク中の液体成分を回収することができる。これに伴い、インクタンクに貯留されるインクの成分を一定の比率にすることができ、インクを循環させることができる。
インクジェット記録装置は、前記三方弁及び/又は前記大気解放弁に空気圧流路を備えるようにしてもよい。この構成によれば、第2の開閉弁と第3の開閉弁によって閉じられた状態のセパレータに空気圧を供給することで第1の開閉弁を介してより一層スムーズにインクの液体成分を回収することができる。
インクジェット記録装置は、前記インクタンクに撹拌部を備えていてもよい。この構成によれば、セパレータに貯留されたインク中の液体成分がインクタンクに戻されて、よく混合されていない場合でも、撹拌部によって十分混合され、元の状態に近いインクに調整することができる。インクタンクからインクジェットヘッドに供給されるインクを、ノズルからの吐出に適した成分に調整することができる。
本発明によれば、脱気モジュールによって分離されセパレータに貯留されるインク中の液体成分をスムーズにインクタンクに回収できる、インクジェット記録装置を得ることができる。
本発明のインクジェット記録装置の構成の一例を示す概略図である。 本発明のインクジェット記録装置の構成の一例を示す概略図である。 本発明のインクジェット記録装置の構成の一例を示す概略図である。 本発明のインクジェット記録装置の構成の一例を示す概略図である。 本発明のインクジェット記録装置の構成の一例を示す概略図である。
本発明を実施するための実施形態について、図1〜5を用いて説明する。本発明は、以下に記載の構成に限定されるものではなく、同一の技術的思想において種々の構成を採用することができる。例えば、以下に示す構成の一部は、省略し又は他の構成等に置換してもよい。他の構成を含むようにしてもよい。
<インクジェット記録装置>
インクジェット記録装置10では、各種の記録媒体に画像が記録される。記録媒体としては、布帛又は建築用資材が例示される。画像の記録に用いられるインクは、例えば、ブラック、マゼンタ、イエロー及びシアンの4色である。但し、これら各色のインクとは異なる色のインクを用いるようにしてもよい。インクの色数は、3色以下又は5色以上としてもよい。実施形態では、インク色を区別することなく説明する。
インクジェット記録装置10は、インクタンク15と、インクジェットヘッド20と、循環流路60と、送液部77と、制御装置90を備える。インクタンク15は、インクを貯留する。インクジェットヘッド20は、図示しない複数のノズルを含む。インクジェットヘッド20は、複数のノズルからインクを吐出する。循環流路60には、インクタンク15から供給されたインクが流れる。循環流路60によって、複数のノズルから吐出されるインクが循環される。インクジェットヘッド20及び循環流路60に関するこの他の説明は、後述する。送液部77は、循環流路60に設けられ、循環流路60にインクを流す。インクは、送液部77によって、循環流路60を循環される。送液部77としては、公知のポンプが例示される。但し、送液部77としては、ポンプとは異なる公知の機構を採用することもできる。
制御装置90は、制御部91と、接続インターフェース95と、電源96を備える。実施形態では、接続インターフェース95を、「接続I/F95」と記載する。制御部91は、インクジェット記録装置10で実行される各種の動作を制御する。例えば、制御部91は、インクジェットヘッド20からのインクの吐出を制御する。制御部91は、後述する各弁の開閉を制御する。制御部91は、例えば、CPU92と、記憶部93と、RAM94を含む。CPU92は、演算処理を実行する。記憶部93は、例えば、不揮発性のメモリ及び/又はハードディスクである。記憶部93には、インクジェット記録装置10で実行される各種の動作用のプログラムが記憶される。RAM94は、CPU92が記憶部93に記憶されたプログラムを実行する際の作業領域となる。
接続I/F95には、第1の開閉弁73が接続される。この他、接続I/F95には、第2の開閉弁72,第3の開閉弁71が接続される。制御部91から出力される開放信号と閉鎖信号は、接続I/F95から、第1の開閉弁73,第2の開閉弁72,第3の開閉弁71に出力される。第1の開閉弁73,第2の開閉弁72,第3の開閉弁71については、後述する。図1〜5では、接続I/F95と第1の開閉弁73,第2の開閉弁72,第3の開閉弁71を接続し、電源96と接続する電気配線の図示は、省略されている。
<インクジェットヘッド>
インクジェットヘッド20は、図示しない複数のヘッド部と、キャリッジと、を備える。1個のインクジェットヘッド20が備えるヘッド部の数やノズルの数は、諸条件を考慮して適宜決定される。
<循環流路>
循環流路60は、供給流路61と、回収流路65と、を備える。図1〜5において、循環流路60を形成する各部の近傍又は内部に示す矢印は、その部分をインクが流れる方向を示す。
供給流路61は、インクジェットヘッド20に繋がる。供給流路61には、インクジェットヘッド20に供給されるインクが流れる。
回収流路65は、インクタンク15に繋がり、インクジェットヘッド20から流出するインクが流れる。
供給流路61には、送液部77が設けられ、さらに脱気モジュール100が接続される。実施形態では、脱気モジュール100の接続位置は、送液部77とインクジェットヘッド20の間の位置とされている。インクタンク15から供給流路61を流れて供給されるインクは、送液部77を通じて、脱気モジュール100に到達し、インクジェットヘッド20を通過して循環流路60を循環される。
インクジェットヘッド20へのインク供給は、送液部77によりインクタンク15から吸い上げられたインクが、供給流路61中の脱気モジュール100を通ってインクジェットヘッド20に流入することで行われる。インクジェットヘッド20からのインク吐出に使用されなかったインクは、回収流路65を通ってインクタンク15へ戻される。脱気モジュール100に接続される負圧流路80は、真空源である負圧部81と、脱気モジュール100から排出される気体及び液体を分離するセパレータ82と、セパレータ82からの出口となる第1の開閉弁73で構成されている。好ましくは、セパレータ82と負圧部81間の経路を遮断する第2の開閉弁72や、脱気モジュール100とセパレータ82間の経路を遮断する第3の開閉弁71があるとよい。
<脱気モジュール>
脱気モジュール100は、インクジェットヘッド20に供給するインク中の溶存気体を除去するために設けられるものであり、その構造としては、例えば、中空糸膜からなる分離膜を備えたもの等がある。ここで、中空糸膜を用いた脱気モジュールには、インクの通過経路の違いから、中空糸膜の中空部をインクが通過する内部灌流方式と、中空糸膜の周囲をインクが通過する外部灌流方式とがあるが、本発明においてはいずれの方式であってもよい。
<負圧流路の各開閉弁及び出口流路の開閉弁の開閉動作>
負圧流路80に設けられる開閉弁71,72と出口流路84に設けられる開閉弁73の開閉動作について説明する。開閉弁71,72,73の開閉は、セパレータに備えられた図示しない液面センサなどのデータをもとに制御部91(CPU92)によって制御されるが、もちろん手動で操作するものであってもよい。出口流路84は図1〜5のように配管によってインクタンク15に液体が回収される構造であってもよいし、セパーレータ82に開閉弁73が単に備えられているものであってもよい。
<セパレータ>
セパレータ82は気体と液体に分離できるものが採用される。本発明で使用されるセパレータ82は従来公知のセパレータであり、特に限定されるものではない。セパレータ82は真空に耐えることが可能で、セパレータ82と負圧部81とを繋ぐ負圧流路80のセパレータ82側の端部が、セパレータ82内の液面より上方に接続される構造にすることで、液体が負圧部に流れないので好ましい。
<撹拌部>
インクタンク15には回収した液体とインクを混合するため撹拌部14が設置されている。撹拌部14に使用される撹拌機としては公知のものが採用される。撹拌機としてはプロペラ状の撹拌子を回転させるものやマグネット製のスターラーなどがあるが特に限定されるものではない。
<第一実施例>
まず、図1によりインクの脱気を行うときの動作を説明する。供給流路61を流れるインクは、負圧流路80の減圧作用により、脱気モジュール100内部の気体透過膜に沿って流れるインクから、膜を通過できる気体及び液体のみ分離し、分離された気体及び液体は負圧流路80を通ってセパレータ82に排出され、セパレータ82にて気体と液体に分離される。この時、負圧流路80の減圧状態を維持するため、セパレータ82にある開閉弁73は閉状態となっている。
次に、インク脱気により発生したセパレータ82内部に存在する液体成分をインクタンク15に回収する動作を説明する。まず負圧部81の電源を止め停止状態にする。次に、開閉弁73を開け、セパレータ82とインクタンク15が連通する状態にする。この状態とすることで、セパレータ82内部の液体成分が自重で出口流路84に移動しインクタンク15に回収される。回収動作を解除する場合は、開閉弁73を閉め負圧部81の図示しない電源を入れて運転状態とすることで、回収動作状態から脱気動作状態に戻る。
インクタンク15に回収された液体は、インクタンク15内のインクと混合され再利用される。供給流路61にある脱気モジュール100から透過した液体を、循環流路60中にあるインクタンク15にインク別に回収混合することで、循環流路60内のインクは略一定の物性と組成を維持することができる。
<第二実施例>
次に、図2により第二実施例の動作を説明する。供給流路61を流れるインクは、負圧流路80の減圧作用により、脱気モジュール100内部の気体透過膜に沿って流れるインクから、膜を通過できる気体及び液体のみ分離し、分離された気体及び液体は負圧流路80を通ってセパレータ82に排出され、セパレータ82にて気体と液体に分離される。この時、負圧流路80の減圧状態を維持するため、セパレータ82と負圧部81の間にある開閉弁72は開状態、開閉弁73は閉状態となっている。
次に、インク脱気により発生したセパレータ82内部に存在する液体成分をインクタンク15に回収する動作を説明する。まず開閉弁72を閉め、セパレータ82と負圧部81を遮断する。次に、開閉弁73を開け、セパレータ82とインクタンク15が連通する状態にする。この状態とすることで、負圧部81を度々停止させることなく運転状態のままでセパレータ82内部の液体成分が自重で出口流路84に移動しインクタンク15に回収される。回収動作を解除する場合は、逆の順序で弁の状態を戻すことで、回収動作状態から脱気動作状態に戻る。
インクタンク15に回収された液体は、インクタンク15内のインクと混合され再利用される。供給流路61にある脱気モジュール100から透過した液体を、循環流路60中にあるインクタンク15にインク別に回収混合することで、循環流路60内のインクは略一定の物性と組成を維持することができる。
<第三実施例>
次に、図3により第三実施例の動作を説明する。供給流路61を流れるインクは、負圧流路80の減圧作用により、脱気モジュール100内部の気体透過膜に沿って流れるインクから、膜を通過できる気体及び液体のみ分離し、分離された気体及び液体は負圧流路80を通ってセパレータ82に排出され、セパレータ82にて気体と液体に分離される。この時、負圧流路80の減圧状態を維持するため、開閉弁71は脱気モジュール100とセパレータ82側が連通する開状態で、開閉弁72は開状態、開閉弁73は閉状態となっている。
次に、インク脱気により発生したセパレータ82内部に存在する液体成分をインクタンク15に回収する動作を説明する。まず開閉弁72を閉め、セパレータ82と負圧部81を遮断する。次に、開閉弁71を脱気モジュール100とセパレータ82が遮断される状態にする。最後に開閉弁73を開け、セパレータ82とインクタンク15が連通する状態にする。この状態とすることで、セパレータ82内部の液体成分が脱気モジュール100側に逆流することなく自重で出口流路84に移動しインクタンク15に回収される。回収動作を解除する場合は、逆の順序で弁の状態を戻すことで、回収動作状態から脱気動作状態に戻る。
インクタンク15に回収された液体は、インクタンク15内のインクと混合され再利用される。供給流路61にある脱気モジュール100から透過した液体を、循環流路60中にあるインクタンク15にインク別に回収混合することで、循環流路60内のインクは略一定の物性と組成を維持することができる。
<第四実施例>
次に、図4により第四実施例の動作を説明する。供給流路61を流れるインクは、負圧流路80の減圧作用により、脱気モジュール100内部の気体透過膜に沿って流れるインクから、膜を通過できる気体及び液体のみ分離し、分離された気体及び液体は負圧流路80を通ってセパレータ82に排出され、セパレータ82にて気体と液体に分離される。この時、負圧流路80の減圧状態を維持するため、三方弁タイプの開閉弁71は脱気モジュール100とセパレータ82側が連通する状態で、開閉弁72は開状態、開閉弁73は閉状態となっている。
次に、インク脱気により発生したセパレータ82内部に存在する液体成分をインクタンク15に回収する動作を説明する。まず開閉弁72を閉め、セパレータ82と負圧部81を遮断する。次に、開閉弁73を開け、セパレータ82とインクタンク15が連通する状態にする。最後に三方弁タイプの開閉弁71を脱気モジュール100とセパレータ82が遮断される状態でかつセパレータ82に大気が流れ込む状態に動作させる。この状態とすることで、セパレータ82内部の液体成分がスムーズに出口流路84に移動しインクタンク15に回収される。回収動作を解除する場合は、逆の順序で弁の状態を戻すことで、回収動作状態から脱気動作状態に戻る。
インクタンク15に回収された液体は、インクタンク15内のインクと混合され再利用される。供給流路61にある脱気モジュール100から透過した液体を、循環流路60中にあるインクタンク15にインク別に回収混合することで、循環流路60内のインクは略一定の物性と組成を維持することができる。
<第五実施例>
次に、図5により第五実施例の動作を説明する。供給流路61を流れるインクは、負圧流路80の減圧作用により、脱気モジュール100内部の気体透過膜に沿って流れるインクから、膜を通過できる気体及び液体のみ分離し、分離された気体及び液体は負圧流路80を通ってセパレータ82に排出され、セパレータ82にて気体と液体に分離される。この時、負圧流路80の減圧状態を維持するため、加圧三方弁タイプの開閉弁71は脱気モジュール100とセパレータ82側が連通する状態で図示しない加圧源とは連通されておらず、開閉弁72は開状態、開閉弁73は閉状態となっている。
次に、インク脱気により発生したセパレータ82や負圧流路80内部に存在する液体成分をインクタンク15に回収する動作を説明する。まず開閉弁72を閉め、セパレータ82と負圧部81を遮断する。次に、開閉弁73を開け、セパレータ82とインクタンク15が連通する状態にする。最後に加圧三方弁タイプの開閉弁71を空気圧流路74とセパレータ82が連通する状態に動作させ、脱気モジュール100とは遮断する。この状態とすることで、セパレータ82や負圧流路80が出口流路84方向に加圧され、内部の液体がインクタンク15に回収される。回収動作を解除する場合は、逆の順序で弁の状態を戻すことで、回収動作状態から脱気動作状態に戻る。
インクタンク15に回収された液体は、インクタンク15内のインクと混合され再利用される。供給流路61にある脱気モジュール100から透過した液体を、循環流路60中にあるインクタンク15にインク別に回収混合することで、循環流路60内のインクは略一定の物性と組成を維持することができる。
<実施形態の効果>
実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。
(1)負圧流路80には、負圧部81、セパレータ82、が設けられ、セパレータ82には、第1の開閉弁73が設けられる。そのため、脱気モジュール100で分離されたインク中の液体成分を回収することができる。第3の開閉弁71、第2の開閉弁72をさらに備えることで効率よく確実に回収することができる。また、第3の開閉弁71を三方弁タイプとし大気を導入することでインク中の液体成分をスムーズに回収することが可能となる。これに伴い、インクタンク15内に貯留されるインクの組成変化を抑えることができる。
(2)負圧流路80では、第3の開閉弁71、第2の開閉弁72の間に、空気圧流路74が設けられる。
そのため、例えば、セパレータ82に貯留されたインク中の液体成分を強制的に排出させ、インクタンク15に戻すことができる。これに伴い、インク中の液体成分をインクタンク15内に戻す作業が迅速かつ容易になる。
(3)インクジェット記録装置10では、インクタンク15に撹拌部14が設けられる。そのため、セパレータ82に貯留されたインク中の液体成分がインクタンク15に戻されて、よく混合されていない場合でも、撹拌部14によって十分混合され、元の状態に近いインクに調整することができる。インクタンク15からインクジェットヘッド20に供給されるインクを、ノズルからの吐出に適した成分に調整することができる。
<変形例>
実施形態は、次のようにすることもできる。以下に示す変形例のうちの幾つかの構成は、適宜組み合わせて採用することもできる。以下では上記とは異なる点を説明することとし、同様の点についての説明は、適宜省略する。
(1)上記では説明を省略したが、インクジェット記録装置10は、シリアル型又はライン型の何れであってもよい。即ち、循環流路60は、インクジェット記録装置10のタイプに関わらず採用することができる。インクジェット記録装置10がシリアル型である場合、インクジェット記録装置10は、キャリッジを主走査方向に往復移動させる移動部を備える。記録媒体への画像の記録は、キャリッジを主走査方向に往復移動させつつ行われる。インクジェット記録装置10がライン型である場合、複数のノズルは、主走査方向に一致する記録媒体の幅の方向に配列される。シリアル型又はライン型のインクジェット記録装置は、既に実用化された形式であり、共に公知である。従って、これらに関するこの他の説明は、省略する。
(2)インクタンク15には加熱部を設けてもよい。インクジェットヘッド20では、加熱部は、省略するようにしてもよい。この他、循環流路60の何れかに加熱部を設け、加熱部が設けられた領域で、その領域を流れるインクを加熱するようにしてもよい。
(3)循環流路60はインクジェットヘッド20から吐出される前のインクを循環させる構造について説明したが、インクジェットヘッド20から吐出された後のインクを回収し循環させる構造であってもよい。インクジェットヘッド20から吐出された後のインクは本来画像形成に使用されるが、ノズル詰まりを予防する予備吐出や、どのノズルが詰まっているかを検査するテスト吐出、ノズルが詰まった時の回復吐出など品質を維持するための吐出が一般的に行われる。それらの吐出によるインクも無駄なく有効に活用できる。
10 インクジェット記録装置、 14 撹拌部、 15 インクタンク
20 インクジェットヘッド、
60 循環流路、 61 供給流路
65 回収流路
71,72,73 開閉弁、 74 空気圧流路、 77 送液部
80 負圧流路、 81 負圧部、 82 セパレータ、 84 出口流路
90 制御装置、 91 制御部、 92 CPU、 93 記憶部、 94 RAM
95 接続インターフェース(接続I/F)、 96 電源
100 脱気モジュール

Claims (5)

  1. インクを貯留するインクタンクと、
    前記インクを吐出するノズルを含むインクジェットヘッドと、
    前記インクタンクから供給された前記インクが流れ、前記インクジェットヘッドを経由して再び前記インクタンクに回収される前記インクを循環させる循環流路と、
    前記循環流路に設けられ、前記循環流路に前記インクを流す送液部と、
    インク中の溶存気体を除去する脱気モジュールと、を備え、
    前記脱気モジュールに負圧流路を介して繋がり前記脱気モジュールを負圧状態にする負圧部と、
    前記負圧流路に設けられるセパレータと、を備え、
    前記セパレータに貯留された液体を回収する出口流路に第1の開閉弁と、
    前記セパレータと前記負圧部とを繋ぐ前記負圧流路に第2の開閉弁を備えるインクジェット記録装置。
  2. 前記脱気モジュールと前記セパレータとを繋ぐ前記負圧流路に第3の開閉弁を備える請求項に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記第2の開閉弁及び/又は前記第3の開閉弁を三方弁とするか、もしくは前記第2の開閉弁と前記第3の開閉弁との間の前記負圧流路に大気解放弁を備える請求項に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記三方弁及び/又は前記大気解放弁に空気圧流路を備える請求項に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記インクタンクに撹拌部を備える請求項1〜のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
JP2016030923A 2016-02-22 2016-02-22 インクジェット記録装置 Active JP6683499B2 (ja)

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