JP6682294B2 - 温度制御モジュール - Google Patents

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本発明は、赤外線検出装置に関する。
赤外線検出装置は、調理容器から放射される赤外線の強度から当該調理容器の温度を測定する装置に用いられる(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−109736号公報
赤外線検出装置では、温度の測定誤差を低減させる試みが行なわれている。本願発明者の知見によれば、調理容器の温度の測定誤差を低減させるためには、1つの赤外線検出装置内に赤外線検出素子を2つ設けて、当該赤外線検出素子の間隔を小さくする構成が有効である。この構成では、一の赤外線検出素子に赤外線を入射させる一方で、他の赤外線検出素子には赤外線を入射させないようにすることによって、他の赤外線検出素子の出力を利用して一の赤外線検出素子の出力を補正することができる。
しかし、赤外線の入射を遮断するために他の赤外線検出素子が遮蔽膜によって覆われる構成では、他の赤外線検出素子は、例えば、赤外線検出装置の入射窓からの放射エネルギーを検出し難くなる。このため、他の赤外線検出素子は、入射窓からの放射エネルギーの検出結果を用いて一の赤外線検出素子の出力を補正することができず、一の赤外線検出素子の出力を補正する精度が低下する。
本発明は、調理容器の温度を精度よく測定できる赤外線検出装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る赤外線検出装置は、調理容器からの赤外線の入射を受けて第1信号を出力する第1赤外線検出素子と、第1信号を補正するための第2信号を出力する第2赤外線検出素子と、搭載面を有し、当該搭載面上に第1赤外線検出素子及び第2赤外線検出素子を配置する支持台と、第1赤外線検出素子に対向する上壁を有し、第1赤外線検出素子、第2赤外線検出素子、及び支持台を収容する筐体と、筐体の上壁に設けられ、赤外線を第1赤外線検出素子に入射させるための入射窓と、を備え、入射窓は、ガラスレンズを含み、第1赤外線検出素子は、ガラスレンズの中心軸線上に配置され、第2赤外線検出素子は、ガラスレンズの中心部において中心軸線と交差する第1軸上に配置され、第1赤外線検出素子からの第1信号は、第2赤外線検出素子からの第2信号に対して逆相に出力される。
本発明の一態様に係る赤外線検出装置では、第1赤外線検出素子は、ガラスレンズの中心軸線上に配置されるので、調理容器から出射された赤外線を受光する。その一方で、第2赤外線検出素子は、ガラスレンズの中心部において中心軸線と交差する第1軸上に配置されるので、調理容器から出射された赤外線の入射を受け難い。また、第2赤外線検出素子が遮蔽膜によって覆われないので、第2赤外線検出素子は、ガラスレンズから放射される放射エネルギーを検出する。さらに、このガラスレンズ自体から放射されるエネルギーは、ガラスレンズから放射状に放出されるので、第1赤外線検出素子と第2赤外線検出素子とは、ガラスレンズから、ほぼ同等のエネルギーを有する放射エネルギーを検出する。
この赤外線検出装置では、第2赤外線検出素子の検出対象が、調理容器から出射された赤外線自体を除いて、第1赤外線検出素子の検出対象に近い。このため、第1赤外線検出素子からの第1信号が、第2赤外線検出素子からの第2信号に対して逆相に出力されることにより、第1赤外線検出素子の出力から、調理容器からの赤外線量についての出力が精度よく取り出される。それゆえ、この赤外線検出装置は、調理容器の温度を精度よく測定することができる。
本発明の別の態様に係る赤外線検出装置は、調理容器からの赤外線の入射を受けて第1信号を出力する第1赤外線検出素子と、第1信号を補正するための第2信号を出力する第2赤外線検出素子と、搭載面を有し、当該搭載面上に第1赤外線検出素子及び第2赤外線検出素子を配置する支持台と、第1赤外線検出素子に対向する上壁を有し、第1赤外線検出素子、第2赤外線検出素子、及び支持台を収容する筐体と、筐体の上壁に設けられ、赤外線を第1赤外線検出素子に入射させるための入射窓と、を備え、入射窓は、ガラスを含み、第1赤外線検出素子は、入射窓の中心軸線上に配置され、第2赤外線検出素子は、入射窓の中心部において中心軸線と交差する第1軸上に配置され、第1赤外線検出素子からの第1信号は、第2赤外線検出素子からの第2信号に対して逆相に出力される。
本発明の別の態様に係る赤外線検出装置では、第1赤外線検出素子は、入射窓の中心軸線上に配置されるので、調理容器から出射された赤外線を受光する。その一方で、第2赤外線検出素子は、入射窓の中心部において中心軸線と交差する第1軸上に配置されるので、調理容器から出射された赤外線の入射を受け難い。また、第2赤外線検出素子が遮蔽膜によって覆われないので、第2赤外線検出素子は、ガラスから放射される放射エネルギーを検出する。さらに、第2赤外線検出素子が放射エネルギーを検出するガラスの領域は、第1赤外線検出素子が放射エネルギーを検出するガラスの領域に近いので、第2赤外線検出素子は、第1赤外線検出素子が検出する放射エネルギーに近い放射エネルギーを検出する。
この赤外線検出装置では、第2赤外線検出素子の検出対象が、調理容器から出射された赤外線自体を除いて、第1赤外線検出素子の検出対象に近い。このため、第1赤外線検出素子からの第1信号が、第2赤外線検出素子からの第2信号に対して逆相に出力されることにより、第1赤外線検出素子の出力から、調理容器からの赤外線量についての出力が精度よく取り出される。それゆえ、この赤外線検出装置は、調理容器の温度を精度よく測定することができる。
本発明によれば、調理容器の温度を精度よく測定できる赤外線検出装置が提供される。
図1は、本実施形態に係る赤外線検出装置を含む温度制御モジュールの構成を示す概略図である。 図2は、本実施形態に係る赤外線検出装置を示す図である。 図3は、本実施形態に係る赤外線検出装置における第1赤外線検出素子及び第2赤外線検出素子の電気接続を示す概略図である。 図4は、赤外線検出装置の第1の別形態を示す断面図である。 図5は、赤外線検出装置の第2の別形態を示す断面図である。 図6は、温度制御モジュールの比較例を示す概略図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
図1は、本実施形態に係る赤外線検出装置を含む温度制御モジュールの構成を示す概略図である。温度制御モジュール1は、モジュールケース2を備え、このモジュールケース2は、赤外線検出装置10を収容する。モジュールケース2の上方に磁界発生コイル3が設けられ、磁界発生コイル3の上方にトッププレート4が設けられる。トッププレート4上に調理容器5が載置される。本実施形態では、電源回路6が設けられ、この電源回路6から磁界発生コイル3に高周波電流が印加されて、磁界発生コイル3が磁力線Mを発生する。この磁力線Mによって、調理容器5は、電磁誘導加熱される。温度制御モジュール1は、加熱された調理容器5が放射する赤外線L1の強度から当該調理容器5の温度を測定する。モジュールケース2は、例えば、熱伝導率の低く、熱容量の高い樹脂を含み、トッププレート4は、結晶化ガラス(例えば、ネオセラム)を含むことができる。調理容器5は、例えば、鉄、ステンレスを含む。
モジュールケース2は、調理容器5からの赤外線L1を赤外線検出装置10に導くための導光部7を備え、磁界発生コイル3は、例えば、環状の形状を有し、この環状の中心部に開口3aを有する。モジュールケース2の導光部7は、磁界発生コイル3の開口3aの位置に設けられる。モジュールケース2は、赤外線検出装置10を載置する赤外線検出装置用支持台8を収容する。赤外線検出装置用支持台8は、例えば、ガラスエポキシを含み、この赤外線検出装置用支持台8には、例えば制御ユニット9が設けられる。制御ユニット9は、赤外線検出装置10に接続される差動増幅器50、及び、この差動増幅器50に接続される信号処理回路51を備える。赤外線検出装置10からの出力信号が、制御ユニット9から電源回路6に伝送され、電源回路6は、伝送された出力信号に基づいて、磁界発生コイル3に供給される電力を制御する。温度制御モジュール1では、磁界発生コイル3への供給電力の制御によって、調理容器5の温度を適正値に調整する。本実施形態では、冷却風が温度制御モジュール1内に送られることによって、モジュールケース2などが冷却されてもよい。
図2は、本実施形態に係る赤外線検出装置を示す図である。図2の(a)部は、本実施形態に係る赤外線検出装置の平面図であり、図2の(b)部は、図2の(a)部のIIb−IIb線に沿った断面図である。赤外線検出装置10は、第1赤外線検出素子21、第2赤外線検出素子22、支持台30、及び筐体40を備える。第1赤外線検出素子21は、例えば、サーモパイルを含み、調理容器5からの赤外線L1の入射を受けて第1信号S1を出力する。第2赤外線検出素子22は、例えば、第1赤外線検出素子21に近似する構成のサーモパイルを含み、第1信号S1を補正するための第2信号S2を出力する。第2赤外線検出素子22は、例えば、第1赤外線検出素子21の周囲の温度変動に応じて変化する第1赤外線検出素子21からの出力を補正するために用いられる。
支持台30は、搭載面30Aを有し、当該搭載面30A上に第1赤外線検出素子21及び第2赤外線検出素子22を配置する。支持台30は、例えば、コバールを含む。支持台30は、出力端子31を有し、この出力端子31を介して、第1赤外線検出素子21及び第2赤外線検出素子22からの出力信号が、制御ユニット9に伝送される。
筐体40は、第1赤外線検出素子21、第2赤外線検出素子22、及び支持台30を収容する。筐体40は、上壁41を有し、この上壁41は、第1赤外線検出素子21に対向している。筐体40の上壁41には、入射窓42が設けられ、調理容器5からの赤外線L1は、入射窓42を透過した後に第1赤外線検出素子21に入射する。入射窓42は、ガラスレンズ43を含み、ガラスレンズ43は、例えばホウケイ酸ガラスを含む。ガラスレンズ43は、例えば、筐体40の上壁41に溶接によって取り付けられ、上壁41の内面のほぼ全体にわたって延在する。この構成により、筐体40及びガラスレンズ43の強度が確保される。筐体40は、例えば、コバールを含む。
第1赤外線検出素子21及び第2赤外線検出素子22は、同一の支持台30の搭載面30A上に配列されており、第1赤外線検出素子21は、搭載面30A上において、ガラスレンズ43の中心軸線Cx上に配置される。一方、第2赤外線検出素子22は、搭載面30A上において、第1軸Ax1上に配置される。第2赤外線検出素子22は、遮蔽膜などによって覆われない。
一実施例では、入射窓42は円形の二次元形状を有し、その円の直径D1は、3.4mmである。筐体40の上壁41から筐体40の底面40Bまでの距離H1は、5.4mmである。入射窓42のガラスレンズ43は、両凸レンズであり、レンズの曲率半径は、その上面43A及び下面43Bにおいて、共に4mm〜5mmである。ガラスレンズ43の厚みT1は、1mm〜2mmである。第1赤外線検出素子21の中心部と第2赤外線検出素子22の中心部との距離W1は、2.3mmである。
図3は、本実施形態に係る赤外線検出装置における第1赤外線検出素子及び第2赤外線検出素子の電気接続を示す概略図である。第1赤外線検出素子21は、調理容器5から出射された赤外線L1の入射を受け、その入射強度に応じた第1信号S1を出力する。第2赤外線検出素子22は、第1信号S1を補正するための第2信号S2を出力する。第1赤外線検出素子21からの第1信号S1は、第2赤外線検出素子22からの第2信号S2に対して逆相に出力され、第1赤外線検出素子21及び第2赤外線検出素子22は、例えば、共に差動増幅器50に接続される。第1赤外線検出素子21及び第2赤外線検出素子22は、例えば、共に一の差動回路に接続されたのち、この差動回路からの信号が増幅回路によって増幅されてもよい。
差動増幅器50からの差信号50S又は増幅回路からの差信号は、信号処理回路51に入力される。信号処理回路51は、差動増幅器50からの差信号50S又は増幅回路からの差信号の大きさに基づいて、調理容器5の温度を算出する。この調理容器5の温度の算出結果に基づいて、電磁誘導などによる加熱量が制御される。差動増幅器50及び信号処理回路51は、制御ユニット9に含まれる。
以上のように、本実施形態では、第1赤外線検出素子21及び第2赤外線検出素子22が同一の支持台30の搭載面30A上に配置されるので、サーモパイルを含む第1赤外線検出素子21及び第2赤外線検出素子22において冷接点での温度揺らぎの補正が精度よく行われる。
また、本実施形態では、第1赤外線検出素子21は、調理容器5から出射された赤外線L1を受光するように、ガラスレンズの中心軸線Cx上に配置される。第2赤外線検出素子22は、ガラスレンズ43の中心部P1において中心軸線Cxと交差する第1軸Ax1上に配置される。すなわち、第2赤外線検出素子22は、調理容器5から出射された赤外線L1を受光しないように配置される。入射窓42は、例えばホウケイ酸ガラスを含むので、赤外線(波長5μm以上)の入射を遮断する。このため、第1赤外線検出素子21は、加熱時の調理容器5に比べて十分低温のモジュールケース2などから放射される赤外線(波長5μm以上)からの影響を殆ど受けないで、加熱時の調理容器5から出射される赤外線(波長5μm未満)を検出することができる。第2赤外線検出素子22は、モジュールケース2などから放射される赤外線(波長5μm以上)からの影響を殆ど受けないで、第1赤外線検出素子21の出力を補正するための検出を行うことができる。
さらに、本実施形態では、第2赤外線検出素子22が遮蔽膜によって覆われないので、第2赤外線検出素子22は、ガラスレンズ43から放射される放射エネルギーを検出する。また、このガラスレンズ43自体から放射されるエネルギーは、ガラスレンズ43から放射状に放出されるので、第1赤外線検出素子21と第2赤外線検出素子22とは、ガラスレンズ43から、ほぼ同等のエネルギーを有する放射エネルギーを検出する。第2赤外線検出素子22が放射エネルギーを検出するガラスレンズ43の領域は、第1赤外線検出素子21が放射エネルギーを検出するガラスレンズ43の領域に近いので、このことによっても、第2赤外線検出素子22は、第1赤外線検出素子21が検出する放射エネルギーに近い放射エネルギーを検出する。
この赤外線検出装置10では、第2赤外線検出素子22の検出対象が、調理容器5から出射された赤外線L1自体を除いて、第1赤外線検出素子21の検出対象に近い。このため、第1赤外線検出素子21からの第1信号S1が、第2赤外線検出素子22からの第2信号S2に対して逆相に出力されることにより、第1赤外線検出素子21の出力から、調理容器5からの赤外線量についての出力が精度よく取り出される。それゆえ、この赤外線検出装置10は、調理容器5の温度を精度よく測定することができる。
図4は、赤外線検出装置の第1の別形態を示す断面図であり、図2の(b)部の断面図に対応する。図4の赤外線検出装置10Pでは、筐体40Pの上壁41Pに設けられる入射窓42Pが、図2の赤外線検出装置10の入射窓42に比べて大きい。また、図4の赤外線検出装置10Pでは、入射窓42Pにガラスレンズ43Pが含まれる一方で、そのガラスレンズ43Pの形状が図2の赤外線検出装置10のガラスレンズ43の形状と異なっている。ガラスレンズ43Pは、一例として、上面43Aにおいて凸形状を成し、下面43Bにおいて平板形状を成している。
図4の赤外線検出装置10Pは、入射窓42P及びガラスレンズ43Pの大きさと形状とが異なる点を除いて、図2の赤外線検出装置10と同様の構成を有する。第1赤外線検出素子21は、ガラスレンズ43Pの中心軸線Cx上に配置され、調理容器5から出射された赤外線L1を受光する。その一方で、第2赤外線検出素子22は、ガラスレンズ43Pの中心部P1において中心軸線Cxと交差する第1軸Ax1上に配置され、調理容器5から出射された赤外線L1の入射を受け難い。
図4の赤外線検出装置10Pでは、図2の赤外線検出装置10と同様に、第1赤外線検出素子21からの第1信号S1が、第2赤外線検出素子22からの第2信号S2に対して逆相に出力されることにより、第1赤外線検出素子21の全体の出力から、調理容器5からの赤外線量についての出力が精度よく取り出されることが可能である。それゆえ、図4の赤外線検出装置10Pは、調理容器5の温度を精度よく測定することができる。
図5は、赤外線検出装置の第2の別形態を示す断面図であり、図2の(b)部の断面図に対応する。図5の赤外線検出装置10Qでは、筐体40Qの上壁41Qに設けられる入射窓42Qが、図2の赤外線検出装置10の入射窓42に比べて小さい。また、図5の赤外線検出装置10Qでは、図2の赤外線検出装置10と異なり、入射窓42Qにガラス43Qが含まれる一方で、そのガラス43Qはレンズ形状を有しておらず、一例として、平板形状を成している。ガラス43Qは、例えばホウケイ酸ガラスを含む。
赤外線検出装置10Qでは、第1赤外線検出素子21は、入射窓42の中心軸線Dx上に配置され、第2赤外線検出素子22は、入射窓42の中心部P2において中心軸線Dxと交差する第1軸Bx1上に配置される。第2赤外線検出素子22は、遮蔽膜などによって覆われない。
図5の赤外線検出装置10Qでは、第1赤外線検出素子21及び第2赤外線検出素子22が同一の支持台30の搭載面30A上に配置されるので、サーモパイルを含む第1赤外線検出素子21及び第2赤外線検出素子22において冷接点での温度揺らぎの補正が精度よく行われる。
図5の赤外線検出装置10Qでは、第1赤外線検出素子21は、調理容器5から出射された赤外線L1を受光するように、入射窓42Qの中心軸線Dx上に配置される。第2赤外線検出素子22は、入射窓42Qの中心部P2において中心軸線Dxと交差する第1軸Bx1上に配置される。すなわち、第2赤外線検出素子22は、調理容器5から出射された赤外線L1を受光しないように配置される。入射窓42Qは、例えばホウケイ酸ガラスを含むので、赤外線(波長5μm以上)の入射を遮断する。このため、第1赤外線検出素子21は、加熱時の調理容器5に比べて十分低温のモジュールケース2などから放射される赤外線(波長5μm以上)からの影響を殆ど受けないで、加熱時の調理容器5から出射される赤外線(波長5μm未満)を検出することができる。第2赤外線検出素子22は、モジュールケース2などから放射される赤外線(波長5μm以上)からの影響を殆ど受けないで、第1赤外線検出素子21の出力を補正するための検出を行うことができる。
また、第2赤外線検出素子22は遮蔽膜によって覆われないので、第2赤外線検出素子22は、ガラス43Qから放射される放射エネルギーを検出する。さらに、第2赤外線検出素子22が放射エネルギーを検出するガラス43Qの領域は、第1赤外線検出素子21が放射エネルギーを検出するガラス43Qの領域に近いので、第2赤外線検出素子22は、第1赤外線検出素子21が検出する放射エネルギーに近い放射エネルギーを検出する。
この赤外線検出装置10Qでは、第2赤外線検出素子22の検出対象が、調理容器5から出射された赤外線L1自体を除いて、第1赤外線検出素子21の検出対象に近い。このため、第1赤外線検出素子21からの第1信号S1が、第2赤外線検出素子22からの第2信号S2に対して逆相に出力されることにより、第1赤外線検出素子21の出力のなかから、調理容器5からの赤外線量についての出力のみが精度よく取り出される。それゆえ、この赤外線検出装置10Qは、調理容器5の温度を精度よく測定する。
図6は、温度制御モジュールの比較例を示す概略図である。図6の温度制御モジュール1Pでは、モジュールケース2が、第1赤外線検出装置61、第2赤外線検出装置62、及び第1赤外線検出装置61と第2赤外線検出装置62とを載置する赤外線検出装置用支持台8を収容する。また、第1赤外線検出装置61及び第2赤外線検出装置62は、共に一の赤外線検出素子を有する。すなわち、第1赤外線検出装置61及び第2赤外線検出装置62は、それぞれ第1赤外線検出素子21及び第2赤外線検出素子22を有する。
第1赤外線検出素子21は、例えば、サーモパイルを含み、調理容器5からの赤外線L1の入射を受けて第1信号S1を出力する。第2赤外線検出素子22は、例えば、第1赤外線検出素子21に近似する構成のサーモパイルを含み、第1信号S1を補正するための第2信号S2を出力する。図6の温度制御モジュール1Pは、赤外線検出装置用支持台8が二つの赤外線検出装置を載置する点と、一の赤外線検出装置が共に一の赤外線検出素子を有する点を除いて、図1の温度制御モジュール1と同様の構成を有する。
本比較例では、調理容器5からの赤外線L1が、第1赤外線検出装置61に入射する一方で、第2赤外線検出装置62は、当該第2赤外線検出装置62に調理容器5からの赤外線L1が入射しないように配置される。第1赤外線検出装置61と第2赤外線検出装置62とが、赤外線検出装置用支持台8上で互いに離れて配置され、第1赤外線検出素子21及び第2赤外線検出素子22も互いに離れて配置される。このため、本比較例では、図1の温度制御モジュール1に比べて、サーモパイルを含む第1赤外線検出素子21及び第2赤外線検出素子22において冷接点での温度揺らぎの補正は精度よく行われ難い。
また、第1赤外線検出装置61と第2赤外線検出装置62とが、赤外線検出装置用支持台8上で互いに離れて配置されるので、第1赤外線検出装置61の出射窓63のガラスレンズの温度は、第2赤外線検出装置62の出射窓64のガラスレンズの温度と異なる。このため、第1赤外線検出装置61の出射窓63のガラスレンズから検出される放射エネルギーは、第2赤外線検出装置62の出射窓64のガラスレンズから検出される放射エネルギーと異なる。第2赤外線検出装置62は、ガラスレンズからの放射エネルギーについては、第1赤外線検出装置61の検出値に近い検出値を得ることが難しく、第2赤外線検出素子22は、第1赤外線検出素子21からの第1信号S1を補正するための第2信号S2を精度よく出力し難い。本比較例では、第1赤外線検出装置61の出力から、調理容器5からの赤外線量についての出力が精度よく取り出されことが困難である。すなわち、本比較例に係る第1赤外線検出装置61は、調理容器5の温度を精度よく測定し難い。
5…調理容器、10、10P、10Q…赤外線検出装置、21…第1赤外線検出素子、22…第2赤外線検出素子、30…支持台、30A…搭載面、41、41P、41Q…上壁、42、42P、42Q…入射窓、43、43P…ガラスレンズ、43Q…ガラス、Ax1、Bx1…第1軸、Cx、Dx…中心軸線、L1…赤外線、P1、P2…中心部、S1…第1信号、S2…第2信号、40…筐体。

Claims (2)

  1. モジュールケースと、
    前記モジュールケースに収容される赤外線検出装置と、
    を備え、
    前記モジュールケースは、樹脂を含み、調理容器からの赤外線を前記赤外線検出装置に導くための導光部を備え、
    前記赤外線検出装置は、
    前記調理容器からの前記赤外線の入射を受けて第1信号を出力する第1赤外線検出素子と、
    前記第1信号を補正するための第2信号を出力する第2赤外線検出素子と、
    搭載面を有し、当該搭載面上に前記第1赤外線検出素子及び前記第2赤外線検出素子を配置する支持台と、
    前記第1赤外線検出素子に対向する上壁と、前記上壁に接続される側壁とからなり、前記第1赤外線検出素子、前記第2赤外線検出素子、及び前記支持台を収容する筐体と、
    前記筐体の前記上壁に設けられ、前記赤外線を前記第1赤外線検出素子に入射させるための入射窓と、
    を備え、
    前記入射窓は、ガラスレンズを含み、
    前記ガラスレンズは、ホウケイ酸ガラスを含むと共に、前記筐体の前記上壁の内面のほぼ全体にわたって延在し、
    前記第1赤外線検出素子は、前記ガラスレンズの中心軸線上に配置され、
    前記第2赤外線検出素子は、前記ガラスレンズの中心部において前記中心軸線と交差する第1軸上に配置され、
    前記第1赤外線検出素子からの前記第1信号は、前記第2赤外線検出素子からの前記第2信号に対して逆相に出力される、温度制御モジュール
  2. モジュールケースと、
    前記モジュールケースに収容される赤外線検出装置と、
    を備え、
    前記モジュールケースは、樹脂を含み、調理容器からの赤外線を前記赤外線検出装置に導くための導光部を備え、
    前記赤外線検出装置は、
    前記調理容器からの前記赤外線の入射を受けて第1信号を出力する第1赤外線検出素子と、
    前記第1信号を補正するための第2信号を出力する第2赤外線検出素子と、
    搭載面を有し、当該搭載面上に前記第1赤外線検出素子及び前記第2赤外線検出素子を配置する支持台と、
    前記第1赤外線検出素子に対向する上壁と、前記上壁に接続される側壁とからなり、前記第1赤外線検出素子、前記第2赤外線検出素子、及び前記支持台を収容する筐体と、
    前記筐体の前記上壁に設けられ、前記赤外線を前記第1赤外線検出素子に入射させるための入射窓と、
    を備え、
    前記入射窓は、ガラスを含み、
    前記ガラスは、ホウケイ酸ガラスを含むと共に、前記筐体の前記上壁の内面のほぼ全体にわたって延在し、
    前記第1赤外線検出素子は、前記入射窓の中心軸線上に配置され、
    前記第2赤外線検出素子は、前記入射窓の中心部において前記中心軸線と交差する第1軸上に配置され、
    前記第1赤外線検出素子からの前記第1信号は、前記第2赤外線検出素子からの前記第2信号に対して逆相に出力される、温度制御モジュール
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