JP6681550B2 - 点灯装置 - Google Patents

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Description

本開示は、固体発光素子に定電流を供給する点灯装置に関する。
特許文献1は、LED(Light Emitting Diode)等の固体発光素子に定電流を供給する点灯装置を開示する。調光機能を有する点灯装置が各種提案されている。特許文献1が開示する点灯装置では、DC(Direct Current)/DCコンバータにおけるPWM(Pulse Width Modulation)制御によって調光機能を実現することができる。
しかしながら、特許文献1の点灯装置では、PWM制御において、定電流動作を維持できるオン・デューティにより表示される最低階調値(0よりも大きく、かつ、最も小さいオン・デューティで表示される輝度)が相対的に大きいという問題がある。なお、オン・デューティとは、休止状態の継続期間に対する動作状態の継続期間の比率のことである。PWM制御により明るさが制御される点灯装置では、オン・デューティが小さいほど輝度は低くなる。
例えば、特許文献1の点灯装置では、PWM制御において、定電流動作を維持できるオン・デューティの最低階調値は1%程度であり、例えば0.2%といった極めて低いオン・デューティを実現することは困難である。そのために、その点灯装置を、例えば、液晶表示装置のバックライトに適用した場合には、極めて低い輝度の表示を実現することは困難である。
特開2012−204360号公報
本開示は、従来よりも低輝度で固体発光素子を点灯させることができる点灯装置を提供する。
本開示における点灯装置は、固体発光素子に定電流を供給する点灯装置である。この点灯装置は、直流電圧から固体発光素子に印加するための直流電圧を生成するDC/DCコンバータと、駆動回路と、遅延回路と、を備える。駆動回路は、固体発光素子に定電流を流すのに必要な電圧が固体発光素子に印加されているか否かを示すフィードバック信号と、固体発光素子に電流を流す期間である電流供給期間を示すPWM信号と、を生成し、PWM信号によって定まるオン・デューティの期間に、体発光素子に対して電流を供給する。遅延回路は、駆動回路で生成されたPWM信号に対して、電流供給期間の開始タイミングを第1遅延量だけ遅延させることによって遅延PWM信号を生成する。DC/DCコンバータは、スイッチング素子と、制御回路と、を有する。制御回路は、遅延PWM信号によって定まるオン・デューティの期間に、スイッチング素子に対して、駆動回路から生成されるフィードバック信号に応じたスイッチングを行わせる制御をする。
本開示における点灯装置は、従来よりも低輝度で固体発光素子を点灯させることができる。
図1は、実施の形態1における点灯装置の回路構成の一例を模式的に示す図である。 図2は、実施の形態1における点灯装置が備えるドライバの回路構成の一例を模式的に示す図である。 図3は、実施の形態1における点灯装置が備える遅延回路の回路構成の一例を模式的に示す図である。 図4は、実施の形態1における点灯装置が備える制御回路の回路構成の一例を模式的に示す図である。 図5は、実施の形態1における点灯装置が備える遅延回路の動作の一例を示すタイミング図である。 図6は、実施の形態1における点灯装置が備えるDC/DCコンバータの動作の一例を示すタイミング図である。 図7Aは、固体発光素子に定電流を供給する点灯装置の通常の動作を示すタイミング図である。 図7Bは、図7Aに示されるタイミングで動作する理想的な点灯装置の調光特性を示す図である。 図8Aは、従来の点灯装置の動作を示すタイミング図である。 図8Bは、図8Aに示されるタイミングで動作する従来の点灯装置の調光特性を示す図である。
(本開示の基礎となった知見)
実施の形態を説明する前に、本開示の基礎となった知見を説明する。
図7Aは、固体発光素子に定電流を供給する点灯装置の通常の動作を示すタイミング図である。固体発光素子は、例えばLED、等である。また、通常の動作とは、理想的な動作のことであり、求められる動作のことである。
この点灯装置は、PWM制御による調光機能を有するチョッパ型のDC/DCコンバータ(図示せず)を備える。
図7Aの(a)は、DC/DCコンバータに入力されるPWM信号を示す。PWM信号は、固体発光素子に電流を流す期間である電流供給期間を指定する論理信号である。PWM信号は、外部からの調光指示に基づいて生成される、所定の周波数(例えば、120Hz)で、かつ、オン・デューティの期間が可変な信号、である。なお、調光指示とは、調光のレベルを指示する信号であり、例えば、PWM制御におけるオン・デューティ(%)を特定する信号である。
図7Aの(b)は、DC/DCコンバータに入力されるフィードバック(以下、「FB」と記す)信号を示す。FB信号は、固体発光素子に定電流を流すのに必要な電圧(以下、「必要電圧」とも記す)が固体発光素子に印加されているか否かを示す信号であり、固体発光素子を流れる電流を検知することで生成される。例えば、FB信号は、必要電圧より高い電圧が固体発光素子に印加されている場合にオープン状態(以下、「High」とも記す)となり、必要電圧より低い電圧が固体発光素子に印加されている場合にグランド電位(以下、「Low」とも記す)となる信号である。DC/DCコンバータは、このFB信号に基づいてチョッピング動作をする。
図7Aの(c)は、DC/DCコンバータが有するチョッパ回路を構成するスイッチング素子をスイッチングさせるための制御信号(以下、「スイッチング信号」と記す)を示す。スイッチング信号は、図7Aに示すように、PWM信号のHigh期間に現われるパルス列であり、所定の周波数(例えば、100kHz)のパルス列である。
図7Aの(d)は、点灯装置の出力電圧、すなわち、固体発光素子に印加される電圧(以下、「電圧VLED」と記す)、を示す。なお、図7Aの(d)には、電圧VLEDと合わせて、固体発光素子に定電流を流すのに必要な電圧(すなわち、必要電圧)の値を破線で示している。図7Aに示すように、DC/DCコンバータによる制御により、電圧VLEDが必要電圧より高い場合にはFB信号はオープン状態となり、その結果、電圧VLEDが下げられる。一方、電圧VLEDが必要電圧より低い場合にはFB信号はグランド電位(Low)となり、電圧VLEDが上げられる。その結果、FB信号に基づく制御により、電圧VLEDは、必要電圧に維持される。
図7Aの(e)は、点灯装置からの出力電流、すなわち、固体発光素子を流れる電流(以下、「電流ILED」と記す)、を示す。なお、図7Aの(e)には、電流ILEDと合わせて、PWM信号に対応する目標となる電流(以下、「設定電流」と記す)の値を破線で示している。図7Aに示すように、DC/DCコンバータによる制御により、PWM信号のHigh期間において、電流ILEDは、設定電流と同じ大きさで流れる。
図7Bは、図7Aに示されるタイミングで動作する理想的な点灯装置の調光特性を示す図である。図7Bには、PWM信号のオン・デューティ(横軸)と固体発光素子の輝度(縦軸)との関係を示す。
図7Bからわかるように、理想的な点灯装置では、PWM信号のオン・デューティと固体発光素子の輝度(すなわち、点灯装置の出力電流)とは、原点を通る直線の関係(比例関係)を有する。これにより、DC/DCコンバータに与えるPWM信号のオン・デューティを0〜100%の間で変化させることで、消灯状態の最低輝度から最高輝度までの任意の輝度で固体発光素子を点灯させることができる。
図8Aは、従来の点灯装置の動作を示すタイミング図である。従来の点灯装置は、例えば特許文献1に示される点灯装置である。
図8Aの(a)〜(e)は、図7Aの(a)〜(e)に対応するので重複する説明は省略する。ここでは、0.2%という極めて低いオン・デューティのPWM信号がDC/DCコンバータに与えられた場合の動作を示している。
例えば、PWM信号の周波数が120Hzであれば、0.2%のオン・デューティは、16.7μsec(1/120×0.2/100)となる。また、スイッチング信号の発振周波数が100KHz(周期が10μsec)であれば、PWM信号の一つの0.2%のオン・デューティの期間に、2つのパルス信号(発振回数が2回のスイッチング信号)がスイッチング素子に供給される(図8Aの(a)および(c)参照)。
一般的に、FB信号は、固体発光素子に印加される電圧(又は、電流)を監視することで検出されるために、PWM信号よりも遅れてDC/DCコンバータに入力される(図8Aの(b)参照)。図8Aでは、一例として、PWM信号のオン・デューティの開始タイミングよりも4μsecだけ遅れてFB信号がDC/DCコンバータに入力される様子を示している。
PWM信号のオン・デューティの開始タイミングからFB信号が入力されるまでの遅延時間においては、「FB信号はオープン状態(High)である」とDC/DCコンバータで判断される。その結果、スイッチング信号における1つ目のパルス信号は、そのオン・デューティが短縮され、短いオン・デューティの期間を有するパルス信号となってしまう(図8Aの(c)参照)。
そのために、図8Aの(d)に示すように、固体発光素子に印加される電圧VLEDは下降し、固体発光素子に定電流を流すのに必要な電圧(破線で示す必要電圧)まで昇圧されない状態となる。したがって、図8Aの(e)に示すように、固体発光素子を流れる電流ILEDは、PWM信号に対応する目標となる電流(破線で示す設定電流)に達しない状態(すなわち、定電流動作が維持されない状態)となる。
このような原因により、従来の点灯装置の調光特性は、図8Bに示す通りとなる。図8Bは、図8Aに示すタイミングで動作する従来の点灯装置の調光特性を示す図である。図8Bには、図7Bと同様に、PWM信号のオン・デューティ(横軸)と固体発光素子の輝度(縦軸)との関係を示す。
図8Bには、あるPWM信号のオン・デューティの値を境に、傾斜が急な直線と傾斜が緩やかな直線とが描かれている。
図8Bに示す緩やかな傾斜の直線(調光特性の右側)からわかるように、PWM信号のオン・デューティがある程度大きい場合には、オン・デューティの期間におけるスイッチング信号の発振回数(パルス信号のパルス数)が多いために、FB信号の遅れの影響を実質的に無視することができる。そのため、PWM信号のオン・デューティと固体発光素子の輝度とは比例関係が維持される。
ところが、図8Bに示す急な傾斜の直線(調光特性の左側)からわかるように、PWM信号のオン・デューティがある程度小さい場合には、図8Aに示した動作により、定電流動作が維持されない。そのため、PWM信号のオン・デューティを小さくしたときに急激に固体発光素子の輝度が低下し、固体発光素子が点灯しない状態になってしまうこともある。
このように、従来の点灯装置では、PWM信号のオン・デューティを、例えば0.2%といった極めて低い値に設定した場合には、定電流動作が維持されない。言い換えると、従来の点灯装置では、定電流動作を維持できるオン・デューティにより表示される最低階調値(0よりも大きく、かつ、最も小さいオン・デューティで表示される輝度)が比較的大きい。
本開示は、従来よりも低輝度で固体発光素子を点灯させることができる点灯装置を提供することを目的とする。
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。ただし、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、すでによく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
以下で説明する実施の形態は、いずれも本開示の一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態、動作タイミング、等は、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明する。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、同じ構成要素については同じ符号を付している。
(実施の形態1)
以下、図1〜図6を用いて、実施の形態1を説明する。
[1−1.構成]
[1−1−1.点灯装置の構成]
図1は、実施の形態1における点灯装置10の回路構成の一例を模式的に示す図である。
点灯装置10は、固体発光素子20に定電流を供給する装置である。点灯装置10は、DC/DCコンバータ30、駆動回路40、および遅延回路50、を備える。
固体発光素子20は、並列に接続された複数の固体発光素子を含む。複数の固体発光素子は、例えば、複数のLEDが直列に接続されて構成される4つのLED列20a〜LED列20dである。なお、固体発光素子20は、何らこの構成に限定されない。
駆動回路40は、固体発光素子20に定電流を流すのに必要な電圧が固体発光素子20に印加されているか否かを示すフィードバック(FB)信号と、固体発光素子20に電流を流す期間である電流供給期間を示すPWM信号と、を生成する回路である。駆動回路40は、ドライバ41、トランジスタ42a〜トランジスタ42d、および、抵抗43a〜抵抗43dを有する。トランジスタ42a〜トランジスタ42dのそれぞれ、および、抵抗43a〜抵抗43dのそれぞれは、4つのLED列20a〜LED列20dのそれぞれと直列に接続されている。
ドライバ41は、4つのトランジスタ42a〜トランジスタ42dのそれぞれのソース端子、ドレイン端子、およびゲート端子に接続され、外部からの調光指示に従って、4つのLED列20a〜LED列20dのそれぞれに、調光指示に対応する定電流を供給する制御を行う回路である。ドライバ41は、FB信号と、調光指示に対応するPWM信号と、を生成する。なお、図1には、ドライバ41とトランジスタ42aとの接続のみを示しているが、ドライバ41は、トランジスタ42b〜トランジスタ42dのそれぞれとも同様に接続されている。
遅延回路50は、駆動回路40で生成されたPWM信号に対して、電流供給期間の開始および終了の少なくとも一方のタイミングを遅延させることによって、遅延PWM信号を生成する回路である。本実施の形態では、遅延回路50は、駆動回路40からのPWM信号に対して、電流供給期間の開始タイミングを第1遅延量だけ遅延させ、電流供給期間の終了タイミングを第1遅延量よりも大きい第2遅延量だけ遅延させることで、遅延PWM信号を生成する。
DC/DCコンバータ30は、遅延回路50からの遅延PWM信号および駆動回路40からのFB信号に従って、外部から入力される直流電圧から、固体発光素子20に印加するための直流電圧を生成する回路である。なお、本実施の形態では、DC/DCコンバータ30を昇圧型チョッパ回路とする例を示すが、DC/DCコンバータ30は何らこの構成に限定されず、他の構成であってもよい。
DC/DCコンバータ30は、制御回路31、インダクタ32、スイッチング素子33、ダイオード34、および、コンデンサ35、を有する。
制御回路31は、遅延回路50からの遅延PWM信号によって定まるオン・デューティの期間に、スイッチング素子33に対して、駆動回路40からのFB信号に応じたスイッチングを行わせる制御をする(すなわち、スイッチングを行わせるためのスイッチング信号を供給する)回路である。
スイッチング素子33は、例えば、NMOS(Negative−channel Metal Oxide Semiconductor)トランジスタである。しかし、スイッチング素子33は、何らNMOSトランジスタに限定されるものではなく、スイッチング動作をする他の半導体素子であってもよい。
インダクタ32は、スイッチング素子33がオンのときに電流が流れ、スイッチング素子33がオフのときに、蓄積されていたエネルギーを、ダイオード34を介して固体発光素子20に放出するコイルである。
コンデンサ35は、DC/DCコンバータ30の出力電圧(および、出力電流)を平滑化するキャパシタである。
[1−1−2.ドライバの構成]
図2は、実施の形態1における点灯装置10が備えるドライバ41の回路構成の一例を模式的に示す図である。
ドライバ41は、図2に示されるように、FB信号生成部60、PWM信号生成部61、コントローラ62、および定電流制御部63、を有する。
コントローラ62は、外部から受け取った調光指示に従って、FB信号生成部60、PWM信号生成部61、および定電流制御部63、を制御する回路である。
FB信号生成部60は、4つのトランジスタ42a〜トランジスタ42dのドレイン電圧に基づいて、FB信号を生成し、DC/DCコンバータ30の制御回路31へ出力する回路である。詳細な構成の図示は省略するが、FB信号生成部60は、4つのトランジスタ42a〜トランジスタ42dのドレイン電圧に対応するロジック信号が入力されるORゲート、および、そのORゲートの出力信号で駆動されるトランジスタ、等で構成される。
具体的には、FB信号生成部60は、FB信号として、固体発光素子20に定電流を流すのに必要な電圧が固体発光素子20に印加されている場合にオープン状態(High)となり、固体発光素子20に定電流を流すのに必要な電圧が固体発光素子20に印加されていない場合にグランド電位(Low)となる信号を生成する。本実施の形態では、固体発光素子20は、並列に接続された4つのLED列20a〜LED列20dで構成されるので、FB信号生成部60は、4つのLED列20a〜LED列20dの全てについて定電流を流すのに必要な電圧が印加されている場合にオープン状態(High)となり、4つのLED列20a〜LED列20dのうちの少なくとも一つについて定電流を流すのに必要な電圧が印加されていない場合にはグランド電位(Low)となる信号を生成する。
PWM信号生成部61は、コントローラ62からの制御に基づき、コントローラ62に入力された調光指示に対応するオン・デューティを有するPWM信号(例えば、120HzのPWM信号)を生成し、遅延回路50へ出力する。ここで生成されるPWM信号は、オン・デューティの期間にLowとなり、それ以外の期間ではオープン状態(High)となる負論理の信号である。
定電流制御部63は、4つのLED列20a〜LED列20dのそれぞれに、PWM信号生成部61で生成されるPWM信号のオン・デューティの期間に、コントローラ62からの制御に対応した目標となる電流(設定電流)が流れるように、4つのトランジスタ42a〜トランジスタ42dのそれぞれを制御する回路である。定電流制御部63は、4つのトランジスタ42a〜トランジスタ42dの各ソース端子に接続された抵抗43a〜抵抗43dのそれぞれに設定電流が流れるように、4つのトランジスタ42a〜トランジスタ42dのそれぞれのゲート電位を制御する。
[1−1−3.遅延回路の構成]
図3は、実施の形態1における点灯装置10が備える遅延回路50の回路構成の一例を模式的に示す図である。
遅延回路50は、図3に示すように、1つの制御端子と1つの電流入力端子と1つの電流出力端子とを有するトランジスタ51と、少なくとも一端がトランジスタ51の制御端子に接続されたコンデンサ55と、少なくとも一端がトランジスタ51の制御端子に接続された抵抗54と、抵抗52および抵抗53と、を有する。
遅延回路50は、駆動回路40で生成されたPWM信号が抵抗54を介してトランジスタ51の制御端子に供給されるように、駆動回路40と接続されている。そして、トランジスタ51の電力入力端子が制御回路31に接続されている。
より具体的には、本実施の形態では、トランジスタ51は、NMOSトランジスタである。トランジスタ51のゲート端子(制御端子)とソース端子(電流出力端子)との間にコンデンサ55が接続され、トランジスタ51のドレイン端子(電流入力端子)と電源電圧Vddとの間に抵抗52が接続され、電源電圧Vddとトランジスタ51のゲート端子との間に、直列接続された2つの抵抗53および抵抗54が接続されている。そして、トランジスタ51のドレイン端子が制御回路31に接続されている。なお、トランジスタ51は何らNMOSトランジスタに限定されるものではない。
この遅延回路50によれば、ドライバ41からの負論理のPWM信号は、抵抗54を介してトランジスタ51のゲート端子に入力され、かつ、コンデンサ55と抵抗53および抵抗54とによる充放電によって論理変化(HighからLowへの変化、およびLowからHighへの変化)が緩やかとなる。トランジスタ51のドレイン端子は、ゲート端子に入力される負論理のPWM信号がLowのときにオープン状態となってHighになり、ゲート端子に入力される負論理のPWM信号がHighのときにソース端子と実質的に同電位となってLowとなる。その結果、論理が反転し、かつ、論理変化のタイミングが遅延されたPWM信号(遅延PWM信号)が制御回路31へ出力される。
図4は、実施の形態1における点灯装置10が備える制御回路31の回路構成の一例を模式的に示す図である。
制御回路31は、図4に示すように、発振部70と、コンパレータ71と、制御ロジック部72と、バッファアンプ73と、誤差増幅器74と、抵抗75a〜抵抗75cおよび抵抗78と、基準電圧源76と、コンデンサ79と、スイッチ77と、を有する。
誤差増幅器74では、DC/DCコンバータ30の出力電圧(固体発光素子20への印加電圧)が抵抗75aと抵抗75cとによって抵抗分割されて誤差増幅器74の負入力端子に入力され、さらに、ドライバ41からのFB信号が抵抗75bを介して誤差増幅器74の負入力端子に入力される。誤差増幅器74では、負入力端子に入力されるこれら2つの信号の合成電圧と、正入力端子に入力される基準電圧源76の電圧との差分が算出され、その差分を示す差分信号がコンパレータ71の負入力端子に入力される。
誤差増幅器74の出力端子に接続されたスイッチ77は、遅延回路50からの反転PWM信号がLowのときにオープン状態となり、Highのときに導通するスイッチング素子(例えば、トランジスタ、等)である。誤差増幅器74の出力端子にスイッチ77を介して抵抗78とコンデンサ79とが接続されることで、反転PWM信号がLowの期間においては、誤差増幅器74の出力状態(差分信号)が保持される。
コンパレータ71では、正入力端子に、発振部70からの連続的な三角波が入力され、負入力端子に、誤差増幅器74からの差分信号が入力される。そして、コンパレータ71では、それら2つの信号が比較され、比較結果を示す論理信号が出力されて制御ロジック部72に入力される。
制御ロジック部72では、遅延回路50からの遅延PWM信号が示すオン・デューティの期間だけ、コンパレータ71から入力された論理信号がバッファアンプ73に出力される。バッファアンプ73に入力された論理信号は、バッファアンプ73で電流増幅され、スイッチング素子33を駆動するためのスイッチング信号として、スイッチング素子33に供給される。
このように構成された制御回路31では、DC/DCコンバータ30の出力電圧とFB信号とに従って動作する誤差増幅器74、およびコンパレータ71によって、固体発光素子20に定電流を流すための制御が行われる。さらに、制御回路31では、遅延PWM信号に従って動作する制御ロジック部72によって、外部からの調光指示に応じた電流を固体発光素子20に流すための制御が行われる。
[1−2.動作]
次に、以上のように構成された本実施の形態における点灯装置10の動作を説明する。
[1−2−1.遅延回路の動作]
図5は、実施の形態1における点灯装置10が備える遅延回路50の動作の一例を示すタイミング図である。
図5の(a)における実線は、遅延回路50に入力されるPWM信号、すなわち、ドライバ41から出力されるPWM信号を示す。図5の(a)に示すように、PWM信号は、オン・デューティの期間にLowとなり、それ以外の期間ではオープン状態(High)となる負論理の信号である。なお、図5の(a)および(b)における破線は、遅延回路50を構成するトランジスタ51の閾値電圧Vgthを示す。
図5の(b)における実線は、トランジスタ51のゲート端子に印加される電圧(すなわち、ゲート信号)を示す。PWM信号がHighからLowに変化するときには、コンデンサ55に蓄積されていた電荷が抵抗54を介して放電されるので、ゲート信号は、コンデンサ55と抵抗54とで定まる時定数でHighからLowに緩やかに変化する。一方、PWM信号がLowからHighに変化するときには、抵抗53および抵抗54を介してコンデンサ55に電荷が蓄積されるので、ゲート信号は、コンデンサ55と抵抗53および抵抗54の合成抵抗とで定まる時定数でLowからHighに緩やかに変化する。なお、コンデンサ55と抵抗54とで定まる時定数よりもコンデンサ55と抵抗53および抵抗54の合成抵抗とで定まる時定数の方が大きいので、図5の(b)に示すように、ゲート信号は、HighからLowに変化するときよりもさらに緩やかにLowからHighに変化する。
図5の(c)は、遅延回路50から出力される遅延PWM信号(すなわちトランジスタ51のドレイン端子の電圧)を示す。遅延PWM信号は、図5の(b)に示すようにゲート信号が閾値電圧Vgthより高い電圧から閾値電圧Vgthより低い電圧になったときにLowからHighに変化し、ゲート信号が閾値電圧Vgthより低い電圧から閾値電圧Vgthより高い電圧になったときにHighからLowに変化する。
このような動作により、遅延回路50に入力されるPWM信号(図5の(a)に示す)は、論理が反転されるとともに、開始タイミングが遅延され、かつ、開始タイミングの遅延よりも大きく終了タイミングが遅延された遅延PWM信号(図5の(c)に示す)に変換される。そして、その遅延PWM信号が制御回路31に供給される。
[1−2−2.DC/DCコンバータの動作]
図6は、実施の形態1における点灯装置10が備えるDC/DCコンバータ30の動作の一例を示すタイミング図である。図6は、従来の点灯装置の動作を示す図8Aに対応する。すなわち、図6には、図8Aと同様に、0.2%という極めて低いオン・デューティのPWM信号がドライバ41から出力される場合の動作を示している。
図6の(a)は、ドライバ41から出力されて遅延回路50に入力されるPWM信号を示す。図6の(b)は、遅延回路50から出力されてDC/DCコンバータ30に入力される遅延PWM信号を示す。図6の(b)は、図7Aの(a)に対応し、また図8Aの(a)に対応する。図6の(c)〜(f)は、それぞれ、FB信号、スイッチング信号、電圧VLED、電流ILEDを示す。また、図6の(c)〜(f)のそれぞれは、図7Aの(b)〜(e)に対応し、また図8Aの(b)〜(e)に対応する。
図6に示すように、DC/DCコンバータ30に入力される遅延PWM信号は、ドライバ41から出力されたPWM信号(図6の(a)参照)が、遅延回路50で論理が反転され、かつ、遅延された信号である(図6の(b)参照)。そのため、FB信号は、遅延PWM信号よりも遅延することはなく、遅延PWM信号より早いタイミングでDC/DCコンバータ30に入力される(図6の(c)参照)。
これにより、遅延PWM信号のオン・デューティの期間に生成されるスイッチング信号(図6の(d)に示すパルス信号)は、FB信号がDC/DCコンバータ30に入力されている状態で生成される。そのため、そのスイッチング信号は、図8Aで説明したような、FB信号がPWM信号よりも遅れることでオン・デューティが短縮される、といった現象が生じることはなく、適切なオン・デューティの期間を有するパルス信号となる(図6の(d)における1つ目と2つ目のパルス信号を参照)。
その結果、この期間(スイッチング信号における1つ目と2つ目のパルス信号が生成されている期間)においては、図6の(e)に示すように、固体発光素子20に印加される電圧VLEDは、必要電圧(破線)に維持され、図6の(f)に示すように、固体発光素子20を流れる電流ILEDは、設定電流(破線)に維持される。
さらに、遅延PWM信号の終了タイミングは、ドライバ41から出力されるPWM信号(図6の(a)参照)の終了タイミングと比較して遅延した信号であり、かつその遅延時間は、開始タイミングに関する遅延時間よりも大きい。そのため、遅延PWM信号は、ドライバ41から出力されるPWM信号に比べ、オン・デューティの期間が長い(図6の(b)参照)。
したがって、PWM信号のオン・デューティが終了してから遅延PWM信号のオン・デューティが終了するまでの期間においては、オン・デューティが短縮された状態ではあるが、スイッチング信号(パルス信号)が生成される(図6の(d)に示す3つ目と4つ目のパルス信号を参照)。
その結果、この期間(スイッチング信号における3つ目と4つ目のパルス信号が生成されている期間)においては、PWM信号のオン・デューティが終了しているために、駆動回路40におけるトランジスタ42a〜トランジスタ42dがオフ状態となり、固体発光素子20には電流ILEDが流れず(図6の(f)参照)、固体発光素子20に印加される電圧VLEDは上昇する(図6の(e)参照)。
このような動作により、本実施の形態の点灯装置10では、PWM信号のオン・デューティを、例えば0.2%といった極めて低い値に設定した場合であっても、定電流動作が維持され、図7Bに示した理想的な調光特性に近い調光特性が得られる。
[1−3.効果]
このように、本実施の形態の点灯装置10によれば、駆動回路40から出力されたPWM信号は、遅延回路50において、遅延され、かつ、より長いオン・デューティの期間を有する遅延PWM信号となってDC/DCコンバータ30に入力される。したがって、点灯装置10では、0.2%といった極めて低いオン・デューティのPWM信号(遅延PWM信号)がDC/DCコンバータ30に入力された場合であっても、定電流動作が維持される。すなわち、本実施の形態における点灯装置10によれば、定電流動作を維持できるオン・デューティにより表示される最低階調値(0よりも大きく、かつ、最も小さいオン・デューティで表示される輝度)が比較的大きいという従来の点灯装置における問題を解消し、従来よりも低輝度で固体発光素子20を点灯させることができる。
[4.まとめ]
以上のように、本実施の形態における点灯装置は、固体発光素子に定電流を供給する点灯装置である。この点灯装置は、直流電圧から固体発光素子に印加するための直流電圧を生成するDC/DCコンバータと、駆動回路と、遅延回路と、を備える。駆動回路は、固体発光素子に定電流を流すのに必要な電圧が固体発光素子に印加されているか否かを示すフィードバック信号と、固体発光素子に電流を流す期間である電流供給期間を示すPWM信号と、を生成する。遅延回路は、駆動回路で生成されたPWM信号に対して、電流供給期間の開始および終了の少なくとも一方のタイミングを遅延させる。DC/DCコンバータは、スイッチング素子と、制御回路と、を有する。制御回路は、遅延回路でタイミングが遅延されたPWM信号によって定まるオン・デューティの期間に、スイッチング素子に対して、駆動回路から生成されるフィードバック信号に応じたスイッチングを行わせる制御をする。
なお、点灯装置10は点灯装置の一例である。固体発光素子20は固体発光素子の一例である。DC/DCコンバータ30はDC/DCコンバータの一例である。駆動回路40は駆動回路の一例である。遅延回路50は遅延回路の一例である。スイッチング素子33はスイッチング素子の一例である。制御回路31は制御回路の一例である。
例えば実施の形態1に示した構成例では、点灯装置10は、固体発光素子20に定電流を供給する点灯装置であって、直流電圧から固体発光素子20に印加するための直流電圧を生成するDC/DCコンバータ30と、駆動回路40と、遅延回路50と、を備える。駆動回路40は、固体発光素子20に定電流を流すのに必要な電圧が固体発光素子20に印加されているか否かを示すフィードバック信号と、固体発光素子20に電流を流す期間である電流供給期間を示すPWM信号と、を生成する。遅延回路50は、駆動回路40で生成されたPWM信号に対して電流供給期間の開始および終了の少なくとも一方のタイミングを遅延させる。DC/DCコンバータ30は、スイッチング素子33と、制御回路31と、を有する。制御回路31は、遅延回路50でタイミングが遅延されたPWM信号によって定まるオン・デューティの期間にスイッチング素子33に対して駆動回路40から生成されるフィードバック信号に応じたスイッチングを行わせる制御をする。
これにより、駆動回路40から出力されるPWM信号は、遅延回路50において遅延されることで、スイッチング信号における最初のパルス信号のオン・デューティが短縮されることが回避される。したがって、点灯装置10では、例えば0.2%といった極めて低いオン・デューティのPWM信号(遅延PWM信号)がDC/DCコンバータ30に入力された場合であっても、定電流動作が維持される。これにより、点灯装置10では、従来よりも低輝度で固体発光素子20を点灯させることができる。
この点灯装置において、遅延回路は、駆動回路で生成されたPWM信号に対して、電流供給期間の開始タイミングを第1遅延量だけ遅延させてもよく、電流供給期間の終了タイミングを第1遅延量よりも大きい第2遅延量だけ遅延させてもよい。
例えば実施の形態1に示した構成例では、遅延回路50は、駆動回路40で生成されたPWM信号に対して、電流供給期間の開始タイミングを第1遅延量だけ遅延させ、電流供給期間の終了タイミングを第1遅延量よりも大きい第2遅延量だけ遅延させる。
これにより、駆動回路40から出力されるPWM信号は、遅延回路50において、より長いオン・デューティの期間をもつ遅延PWM信号に変換されてDC/DCコンバータ30に入力される。したがって、点灯装置10では、例えば0.2%といった極めて低いオン・デューティのPWM信号(遅延PWM信号)がDC/DCコンバータ30に入力された場合であっても、定電流動作が維持される。これにより、点灯装置10では、従来よりも低輝度で固体発光素子20を点灯させることができる。
この点灯装置において、遅延回路は、1つの制御端子、1つの電流入力端子および1つの電流出力端子を有するトランジスタと、少なくとも一端がトランジスタの制御端子に接続されたコンデンサと、少なくとも一端がトランジスタの制御端子に接続された抵抗と、を有してもよい。そして、駆動回路で生成されたPWM信号がその抵抗を介してそのトランジスタの制御端子に供給されるように構成されて、駆動回路と接続されていてもよい。また、遅延回路は、駆動回路で生成されたPWM信号の論理状態を反転させる回路であってもよい。
なお、トランジスタ51はトランジスタの一例である。コンデンサ55はコンデンサの一例である。抵抗54は抵抗の一例である。
例えば実施の形態1に示した構成例では、遅延回路50は、1つの制御端子、1つの電流入力端子、および1つの電流出力端子を有するトランジスタ51と、少なくとも一端がトランジスタ51の制御端子に接続されたコンデンサ55と、少なくとも一端がトランジスタ51の制御端子に接続された抵抗54とを有する。そして、遅延回路50は、駆動回路40で生成されたPWM信号が抵抗54を介してトランジスタ51の制御端子に供給されるように構成されて、駆動回路40と接続されている。そして、遅延回路50は、駆動回路40で生成されたPWM信号の論理状態を反転させる回路である。
これにより、トランジスタ、コンデンサおよび抵抗を用いた簡単な回路構成によって、遅延回路50を実現することができる。
この点灯装置において、フィードバック信号は、固体発光素子に定電流を流すのに必要な電圧が固体発光素子に印加されている場合にオープン状態となり、固体発光素子に定電流を流すのに必要な電圧が固体発光素子に印加されていない場合にグランド電位となる信号であってもよい。
例えば実施の形態1に示した構成例では、フィードバック信号は、固体発光素子20に定電流を流すのに必要な電圧が固体発光素子20に印加されている場合にオープン状態(High)となり、固体発光素子20に定電流を流すのに必要な電圧が固体発光素子20に印加されていない場合にグランド電位(Low)となる信号である。
これにより、点灯装置10では、このようなフィードバック信号を出力する複数の出力端子をワイヤード・オア接続することが可能になる。したがって、より多くの固体発光素子を駆動する複数の駆動回路から出力される複数のフィードバック信号に基づいて動作するDC/DCコンバータを容易に実現することができるようになる。
この点灯装置において、固体発光素子は、並列に接続された複数の固体発光素子を含んでいてもよい。また、フィードバック信号は、それら複数の固体発光素子の全てについて定電流を流すのに必要な電圧が印加されている場合にオープン状態となり、それら複数の固体発光素子のうちの少なくとも一つについて定電流を流すのに必要な電圧が印加されていない場合にグランド電位となる信号であってもよい。
なお、LED列20a〜LED列20dは、並列に接続された複数の固体発光素の一例である。
例えば実施の形態1に示した構成例では、固体発光素子20は、並列に接続された複数の固体発光素子(LED列20a〜LED列20d)を含む。そして、フィードバック信号は、並列に接続された複数の固体発光素子(LED列20a〜LED列20d)の全てについて定電流を流すのに必要な電圧が印加されている場合にオープン状態(High)となり、並列に接続された複数の固体発光素子(LED列20a〜20d)のうちの少なくとも一つについて定電流を流すのに必要な電圧が印加されていない場合にグランド電位(Low)となる信号である。
これにより、並列に接続された複数の固体発光素子で構成される高輝度の負荷に対応した点灯装置を実現することが可能となる。
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略等を行った実施の形態にも適用できる。また、上記実施の形態1で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
実施の形態1では、固体発光素子20をLEDとする構成例を説明したが、固体発光素子20は、何らLEDに限定されない。固体発光素子20は、例えば有機EL(Organic Electro−Luminescence)等の他の固体発光素子であってもよい。
また、実施の形態1では、遅延回路50が、PWM信号の開始タイミングと終了タイミングの両方を遅延させる構成例を説明したが、本開示は何らこの構成に限定されない。例えば、遅延回路50は、それらのタイミングのうちの一方だけを遅延させてもよい。
また、実施の形態1では、遅延回路50をトランジスタを用いて構成する構成例を説明したが、本開示は何らこの構成に限定されない。遅延回路50は、例えば、コンデンサと抵抗とから構成される簡易な回路であってもよいし、インダクタを用いた回路であってもよいし、タイマICを用いた回路であってもよい。
以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、添付図面および詳細な説明を提供した。
したがって、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示は、固体発光素子に定電流を供給する点灯装置に適用可能である。具体的には、液晶表示装置のバックライト、調光機能を有する照明器具、等に適用可能である。
10 点灯装置
20 固体発光素子
20a,20b,20c,20d LED列
30 DC/DCコンバータ
31 制御回路
32 インダクタ
33 スイッチング素子
34 ダイオード
35,55,79 コンデンサ
40 駆動回路
41 ドライバ
42a,42b,42c,42d,51 トランジスタ
43a,43b,43c,43d,52,53,54,75a,75b,75c,78 抵抗
50 遅延回路
60 FB信号生成部
61 PWM信号生成部
62 コントローラ
63 定電流制御部
70 発振部
71 コンパレータ
72 制御ロジック部
73 バッファアンプ
74 誤差増幅器
76 基準電圧源
77 スイッチ

Claims (6)

  1. 固体発光素子に定電流を供給する点灯装置であって、
    直流電圧から前記固体発光素子に印加するための直流電圧を生成するDC/DCコンバータと、
    前記固体発光素子に定電流を流すのに必要な電圧が前記固体発光素子に印加されているか否かを示すフィードバック信号と、前記固体発光素子に電流を流す期間である電流供給期間を示すPWM(Pulse Width Modulation)信号と、を生成し、前記PWM信号によって定まるオン・デューティの期間に、前記体発光素子に対して電流を供給する駆動回路と、
    前記PWM信号に対して、前記電流供給期間の開始タイミングを第1遅延量だけ遅延させることによって遅延PWM信号を生成する遅延回路と、を備え、
    前記DC/DCコンバータは、
    スイッチング素子と、
    前記遅延PWM信号によって定まるオン・デューティの期間に、前記スイッチング素子に対して、前記駆動回路から生成されるフィードバック信号に応じたスイッチングを行わせる制御をする制御回路と、を有する、
    点灯装置。
  2. 前記遅延回路は、前記PWM信号に対して、前記電流供給期間の終了タイミングを前記第1遅延量よりも大きい第2遅延量だけ遅延させることによって遅延PWM信号を生成する、
    請求項1に記載の点灯装置。
  3. 前記遅延回路は、
    1つの制御端子、1つの電流入力端子および1つの電流出力端子を有するトランジスタと、
    少なくとも一端が前記トランジスタの制御端子に接続されたコンデンサと、
    少なくとも一端が前記トランジスタの制御端子に接続された抵抗と、
    を有し、
    前記駆動回路で生成された前記PWM信号が前記抵抗を介して前記トランジスタの制御端子に供給されるように構成されて、前記駆動回路と接続されている、
    請求項1に記載の点灯装置。
  4. 前記遅延回路は、前記駆動回路で生成された前記PWM信号の論理状態を反転させる回路である、
    請求項1に記載の点灯装置。
  5. 前記フィードバック信号は、前記固体発光素子に定電流を流すのに必要な電圧が前記固体発光素子に印加されている場合にオープン状態となり、前記固体発光素子に定電流を流すのに必要な電圧が前記固体発光素子に印加されていない場合にグランド電位となる信号である、
    請求項1に記載の点灯装置。
  6. 前記固体発光素子は、並列に接続された複数の固体発光素子を含み、
    前記フィードバック信号は、前記複数の固体発光素子の全てについて定電流を流すのに必要な電圧が印加されている場合にオープン状態となり、前記複数の固体発光素子のうちの少なくとも一つについて定電流を流すのに必要な電圧が印加されていない場合にグランド電位となる信号である、
    請求項4記載の点灯装置。
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