JP6680625B2 - ヒュージブルリンクの固定構造およびヒュージブルリンクユニット - Google Patents

ヒュージブルリンクの固定構造およびヒュージブルリンクユニット Download PDF

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Description

本発明は、ヒュージブルリンクの固定構造およびヒュージブルリンクユニットに関する。
従来、ねじ締めによってヒュージブルリンクの端子が締結されることがある。特許文献1の自動車用の電気接続箱では、バスバーにヒュージブルリンクの本体部両側から突出する入力端子と出力端子とがそれぞれボルトでねじ締め結合される。ヒュージブルリンクの入力端子と出力端子はそれぞれ側縁にリブが突出されている一方、一対のバスバーにはリブの外側面と当接させる廻止部がバスバーを折り返して設けられている。特許文献1の自動車用の電気接続箱によれば、ヒュージブルリンクの損傷が防止されるとされている。
ねじ締めによって固定される際のヒュージブルリンクの回転を抑制することについて、なお改良の余地がある。例えば、特許文献1のような当接式の回り止め構造の場合、組み付け時に予め当接部分のガタを小さくしておかないと、ヒュージブルリンクが回転してしまうことがある。
特開2005−210881号公報
ねじ締めによって固定される際のヒュージブルリンクの回転を抑制できることが望まれている。
本発明の目的は、ねじ締めによって固定される際のヒュージブルリンクの回転を抑制することができるヒュージブルリンクの固定構造およびヒュージブルリンクユニットを提供することである。
本発明のヒュージブルリンクの固定構造は、可溶部および前記可溶部を介して互いに電気的に接続された複数の端子部を有するヒュージブルリンクにおける前記端子部の貫通孔に挿通される雄ねじ部と、前記雄ねじ部の基端部を支持し、かつ前記端子部と当接する壁部と、前記雄ねじ部に締め付けられて前記端子部を前記壁部に対して固定するナットと、を備え、前記壁部において、前記端子部を支持する領域である支持領域は、前記支持領域の周辺の領域と比較して表面の面粗度が大きいことを特徴とする。
上記ヒュージブルリンクの固定構造において、前記支持領域は、前記雄ねじ部の突出方向と同じ方向に向けて突出する突起部を有することが好ましい。
上記ヒュージブルリンクの固定構造の前記突起部において、前記端子部と接触する先端部は、線状に形成されており、前記先端部の延在する方向は、前記雄ねじ部の中心軸線を回転中心とする周方向と交差する方向であることが好ましい。
上記ヒュージブルリンクの固定構造において、前記突起部は、前記ナットが締め付けられるときに受ける押圧力によって塑性変形する潰しリブであることが好ましい。
本発明のヒュージブルリンクユニットは、可溶部と、前記可溶部を介して互いに電気的に接続され、かつ貫通孔を有する複数の端子部と、を有するヒュージブルリンクと、前記ヒュージブルリンクが固定される端子台と、を備え、前記端子台は、前記貫通孔に挿通される雄ねじ部と、前記雄ねじ部の基端部を支持し、かつ前記端子部と当接する壁部と、前記雄ねじ部に締め付けられて前記端子部を前記壁部に対して固定するナットと、を有し、前記壁部において、前記端子部を支持する領域である支持領域は、前記支持領域の周辺の領域と比較して表面の面粗度が大きいことを特徴とする。
本発明に係るヒュージブルリンクの固定構造およびヒュージブルリンクユニットは、ヒュージブルリンクの端子部の貫通孔に挿通される雄ねじ部と、雄ねじ部の基端部を支持し、かつ端子部と当接する壁部と、雄ねじ部に締め付けられて端子部を壁部に対して固定するナットと、を備える。壁部において、端子部を支持する領域である支持領域は、支持領域の周辺の領域と比較して表面の面粗度が大きい。本発明に係るヒュージブルリンクの固定構造およびヒュージブルリンクユニットによれば、ねじ締めによって固定される際のヒュージブルリンクの回転を抑制できるという効果を奏する。
図1は、実施形態に係るヒュージブルリンクユニットの斜視図である。 図2は、実施形態に係るヒュージブルリンクユニットの分解斜視図である。 図3は、実施形態に係るヒュージブルリンクの分解斜視図である。 図4は、実施形態に係る端子台の平面図である。 図5は、実施形態に係るヒュージブルリンクユニットの断面図である。 図6は、実施形態に係るヒュージブルリンクユニットの他の断面図である。
以下に、本発明の実施形態に係るヒュージブルリンクの固定構造およびヒュージブルリンクユニットにつき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態]
図1から図6を参照して、実施形態について説明する。本実施形態は、ヒュージブルリンクの固定構造およびヒュージブルリンクユニットに関する。図1は、実施形態に係るヒュージブルリンクユニットの斜視図、図2は、実施形態に係るヒュージブルリンクユニットの分解斜視図、図3は、実施形態に係るヒュージブルリンクの分解斜視図、図4は、実施形態に係る端子台の平面図、図5は、実施形態に係るヒュージブルリンクユニットの断面図、図6は、実施形態に係るヒュージブルリンクユニットの他の断面図である。図5には、図1のV−V断面が示されており、図6には、図1のVI−VI断面が示されている。
図1に示すヒュージブルリンクユニット100は、端子台1およびヒュージブルリンク10を有する。端子台1は、ヒュージブルリンク10を支持すると共に、ヒュージブルリンク10と他の端子5,6とを締結する。端子台1は、本体2、第一ボルト31、第二ボルト32、第一ナット41、および第二ナット42を有する。端子台1は、ヒュージブルリンク10を固定するヒュージブルリンクの固定構造20を有する。本実施形態の固定構造20は、図6等に示すように、第二ボルト32、底壁部21、および第二ナット42を有する。底壁部21は、突起部23を有することで、ヒュージブルリンク10を支持する領域の面粗度が大きくされている。以下に説明するように、突起部23は、第二ナット42が締め付けられる際の第二端子部12の回転を抑制する回転抑制部である。
図1に戻り、ヒュージブルリンク10は、ナット41,42によって、導電性の端子5,6と共に端子台1に対して固定される。端子5は、図示しないバッテリのバッテリポスト7とヒュージブルリンク10とを電気的に接続する。端子5の両端部には、平板状の板状部51,52が設けられている。板状部51は、ヒュージブルリンク10の一端側と共に端子台1に対して固定され、ヒュージブルリンク10と電気的に接続される。板状部52は、貫通孔52aを有している。板状部52の貫通孔52aに挿通されたバッテリポスト7に対して、ナット等が締め付けられて板状部52がバッテリに固定される。
端子6は、ヒュージブルリンク10と図示しない電線や電子部品、バッテリ等を電気的に接続する。端子6の端部には、平板状の板状部61が設けられている。板状部61は、ヒュージブルリンク10の他端側と共に端子台1に対して固定され、ヒュージブルリンク10と電気的に接続される。
図2に示すように、端子台1の本体2は、底壁部21および側壁部22を有する。底壁部21および側壁部22は、合成樹脂によって一体に成形されている。底壁部21は、平面形状が略矩形の平板状の壁部である。側壁部22は、底壁部21の周縁から底壁部21と直交する方向に向けて突出している壁部である。側壁部22には、端子5に対応する切欠き部22aおよび端子6に対応する切欠き部22bが設けられている。
第一ボルト31および第二ボルト32は、それぞれ底壁部21から突出している雄ねじ部31a,32aを有する。雄ねじ部31a,32aは、円柱状の構成部であり、外周面にねじ溝が形成されている。雄ねじ部31a,32aは、側壁部22と同じ側に向けて底壁部21から突出している。ボルト31,32の基端部、言い換えると雄ねじ部31a,32aの基端部は、インサート成形等によって底壁部21と一体化されている。
図3に示すように、ヒュージブルリンク10は、板状の本体16、ケース14、およびカバー15を有する。本体16は、金属等の導電性の材料で構成されている。本体16は、第一端子部11、第二端子部12、および可溶部13を有する。第一端子部11と第二端子部12とは、可溶部13を介して電気的に接続されている。可溶部13は、可溶部13を流れる電流値が所定値以上となると溶断して第一端子部11と第二端子部12とを遮断する。本実施形態の可溶部13は、直線状に伸びる平板状の構成部である。また、第一端子部11および第二端子部12は、それぞれ平板状の構成部である。第一端子部11は可溶部13の一端に繋がっており、第二端子部12は可溶部13の他端に繋がっている。第一端子部11および第二端子部12は、それぞれ貫通孔11a、貫通孔12aを有する。可溶部13の断面積は、第一端子部11および第二端子部12の断面積よりも小さい。
ケース14およびカバー15は、合成樹脂等の絶縁性の材料で形成されている。ケース14は、両端が開放した筒状の部材であり、可溶部13を内部に収容する。ケース14は、第一端子部11が貫通するスリット部14aおよび第二端子部12が貫通するスリット部14bを有する。カバー15は、ケース14の開口部を塞ぐ部材である。カバー15は、ケース14と共に可溶部13を収容する閉空間を形成する。
図2に示すように、端子5の板状部51は、貫通孔51aを有する。また、端子6の板状部61は、貫通孔61aを有する。端子台1に対してヒュージブルリンク10および端子5,6が組み付けられる際には、まず、ヒュージブルリンク10が端子台1に載置される。この際に、第一端子部11の貫通孔11aに第一ボルト31が挿通され、かつ第二端子部12の貫通孔12aに第二ボルト32が挿通される。その後に、第一ボルト31を貫通孔51aに挿通させて端子5が端子台1に載置される。また、第二ボルト32を貫通孔61aに挿通させて端子6が端子台1に載置される。
その後に、第一ナット41が第一ボルト31に対して締め付けられ、第二ナット42が第二ボルト32に対して締め付けられる。これにより、端子5が第一端子部11を間に挟んで底壁部21に対して固定され、端子6が第二端子部12を間に挟んで底壁部21に対して固定される。第二ナット42の締め付けは、例えば、第一ナット41の締め付けの後に行われる。
本実施形態の端子台1は、第二ナット42が第二ボルト32に対して締結される際のヒュージブルリンク10の回転を抑制する抑制構造を有している。より具体的には、図4に示すように、端子台1の本体2は、突起部23を有する。突起部23は、第二ボルト32と同じ側に向けて底壁部21から突出している。本実施形態の突起部23の形状は、底壁部21から第二ボルト32の軸方向(以下、単に「軸方向」と称する。)の先端側へ向かうに従って断面積が小さくなる先細形状である。突起部23は、底壁部21の長手方向Xと直交する断面の断面形状が三角形となる三角柱状の構成部である(図6参照)。突起部23は、軸方向と直交する断面の断面形状、言い換えると底壁部21と平行な断面の断面形状が矩形となる。
突起部23は、第二ボルト32の周囲に複数配置されている。本実施形態では、複数の突起部23の形状が同一である。本実施形態の第二ボルト32は、基端側に台部32bを有する。台部32bは、図4に示すように、平面視の形状が矩形の構成部である。台部32bは、雄ねじ部32aよりも雄ねじ部32aの半径方向(以下、単に「半径方向」と称する。)の外側に向けて張り出している。台部32bは、雄ねじ部32aの突出方向と同じ側に向けて底壁部21から突出している。底壁部21の表面に対する突起部23の突出高さは、底壁部21に対する台部32bの突出高さよりも高い。言い換えると、軸方向において、突起部23の先端部23aは、台部32bの先端面32cよりも第二ボルト32の先端側に位置している。
本実施形態の底壁部21は、合計6個の突起部23を有している。台部32bを間に挟んで、長手方向Xの両側に突起部23が3個ずつ配置されている。両側に配置された3個の突起部23は、それぞれ台部32bからわずかに離間して配置されている。3個の突起部23は、底壁部21の短手方向Yに沿って直線状に、かつ所定の間隔を設けて配置されている。突起部23の先端部23aの形状は、底壁部21の表面と平行な線状となっている。突起部23は、先端部23aが第二ボルト32の中心軸線を回転中心とする周方向(以下、単に「周方向」と称する。)と交差するように配置されている。例えば、3個並んで配置されたうちの中央の突起部23では、先端部23aが平面視において周方向と直交している。また、3個並んで配置された突起部23は、平面視において先端部23aが互いに平行となるように配置されている。更に、本実施形態では、6個の突起部23の先端部23aが平面視において互いに平行である。
図5に示すように、ヒュージブルリンク10の第二端子部12の貫通孔12aには、第二ボルト32の雄ねじ部32aが挿通される。雄ねじ部32aは、更に、端子6の貫通孔61aに挿通される。つまり、端子6の板状部61は、底壁部21との間に第二端子部12を挟むようにして第二端子部12に載置される。ヒュージブルリンク10および端子6が端子台1に対して組み付けられる際には、底壁部21に第二端子部12および板状部61が重ねて載置された状態で、雄ねじ部32aに対して第二ナット42が締め付けられる。第二ナット42は、例えば、インパクトレンチによって高速回転されて締め付けられる。
ここで、第二ナット42が板状部61に接触し始めると、板状部61に対して周方向の回転力が作用する。また、第二端子部12には、板状部61を介してこの回転力が作用する。このときに、この回転力によって第二端子部12が雄ねじ部32aを中心に回転運動してしまうと、可溶部13を変形させる力が発生してしまう。これにより、可溶部13に対して捩れや伸び等の変形が生じてしまう可能性がある。
これに対して、本実施形態の端子台1は、突起部23を有している。突起部23は、底壁部21における第二端子部12と対向する領域、言い換えると第二端子部12を支持する領域である支持領域24に設けられている。突起部23が設けられた支持領域24では、その周辺の領域である周辺領域25と比較して面粗度が大きい。底壁部21は、突起部23を有することにより、突起部23が設けられていない場合と比較して、第二端子部12との間の摩擦力が大きくなっている。つまり、本実施形態の底壁部21は、突起部23が設けられない場合と比較して、大きな摩擦力で第二端子部12の回転を抑制することができる。よって、本実施形態の端子台1は、ヒュージブルリンク10が組み付けられる際の可溶部13の変形を抑制することができる。
本実施形態の突起部23は、第二ボルト32の台部32bよりも雄ねじ部32aの先端側に向けて突出している。従って、第二ナット42が雄ねじ部32aに対して締め付けられる際に、第二端子部12は突起部23によって支持されている。突起部23は、台部32bよりも半径方向の外側に位置している。従って、突起部23は、第二端子部12が第二ナット42から受ける回転トルクに対して、反対の回転方向の大きな反力トルクを発生させることが可能である。例えば、突起部23と第二端子部12との間の摩擦力が同じ大きさであっても、突起部23が半径方向の外側に位置しているほど発生可能な反力トルクが大きくなることが期待できる。
また、本実施形態の突起部23は、潰しリブである。突起部23は、第二ナット42によって第二端子部12が突起部23に向けて押しつけられると、その押圧力によって先端部が塑性変形する。突起部23の先端部23aが潰れることにより、突起部23と第二端子部12との間の摩擦力の増加が可能となる。また、突起部23が変形可能となっていることで、特定の突起部23に荷重が集中することが抑制され、荷重が各突起部23に分散される。よって、第二端子部12が傾いている場合等であっても、突起部23が適切に第二端子部12を支持して回転を抑制することができる。従って、本実施形態の端子台1は、ヒュージブルリンク10が組み付けられる際の可溶部13の変形を適切に抑制することができる。
また、突起部23の先端部23aは、第二端子部12と線接触しながら第二端子部12を支持する。突起部23は、先端部23aの幅が狭くなっていることで、第二端子部12から受ける回転力によって弾性的に撓み変形することができる。突起部23は、この撓み変形により、第二端子部12との間の滑りの発生を抑制することができる。
また、本実施形態の突起部23は、先端部23aが周方向(接線方向)と交差するように配置されている。これにより、第二ナット42側から第二端子部12に対して作用する回転力に対して、突起部23が摩擦によって適切な反力を発生させることができる。また、先端部23aと周方向(接線方向)との交差角度が、突起部23によって異なる。例えば、3個並んだ突起部23において、中央に位置する突起部23における上記交差角度と、両端に配置された突起部23における上記交差角度とが異なる。よって、先端部23aと第二端子部12との多様な接触状態が実現されている。
以上説明したように、本実施形態に係る端子台1が有するヒュージブルリンクの固定構造20は、雄ねじ部32aと、底壁部21と、第二ナット42と、を有する。雄ねじ部32aは、ヒュージブルリンク10における第二端子部12の貫通孔12aに挿通される。ヒュージブルリンク10は、可溶部13および可溶部13を介して互いに電気的に接続された複数の端子部11,12を有するものである。底壁部21は、雄ねじ部32aの基端部を支持し、かつ第二端子部12と当接する壁部である。第二ナット42は、雄ねじ部32aに締め付けられて第二端子部12を底壁部21に対して固定するナットである。
底壁部21において、第二端子部12を支持する領域である支持領域24は、支持領域24の周辺の領域である周辺領域25と比較して表面の面粗度が大きい。本実施形態の端子台1は、支持領域24の面粗度が大きいことで、第二端子部12との間の摩擦力によって第二端子部12の回転を抑制することができる。よって、本実施形態のヒュージブルリンクの固定構造20は、ねじ締めによって固定される際のヒュージブルリンク10の回転を抑制することができる。
本実施形態の支持領域24は、雄ねじ部32aの突出方向と同じ方向に向けて突出する突起部23を有する。支持領域24は、突起部23を有することによってその周辺の領域よりも面粗度が大きくされている。突起部23は、以下の条件を満足するように形成されていることが好ましい。この条件とは、突起部23を有する本実施形態の底壁部21と第二端子部12との間の摩擦力が、突起部23が設けられていない底壁部21と第二端子部12との間の摩擦力よりも大きくなることである。つまり、突起部23は、突起部23が設けられることにより第二端子部12との間の摩擦力が増加するように、その形状、配置、個数、先端部23aの合計面積等が定められる。上記の条件を満足することができれば、突起部23の個数は1つであってもよい。複数の突起部23が設けられる場合、各先端部23aが同一平面上に位置していることが好ましく、この平面は底壁部21の表面と平行であることが好ましい。
突起部23において、第二端子部12と接触する先端部23aは、線状に形成されている。線状の先端部23aが延在する方向は、雄ねじ部32aの中心軸線を回転中心とする周方向と交差する方向である。このように形成された突起部23は、第二ナット42から伝達される回転力に抗する摩擦力によってヒュージブルリンク10の回転を抑制することができる。
また、本実施形態の突起部23は、第二ナット42が雄ねじ部32aに対して締め付けられるときに受ける押圧力によって塑性変形する潰しリブである。突起部23は、第二ナット42が締め付けられる際の締め付けトルクに応じて、塑性変形可能なように剛性や強度等が定められている。よって、本実施形態のヒュージブルリンクの固定構造20は、第二ナット42が締め付けられる際に特定の突起部23に荷重が集中してしまうことを抑制すること等によって、ヒュージブルリンク10の回転を抑制することができる。
本実施形態に係るヒュージブルリンクユニット100は、ヒュージブルリンク10と、上記したヒュージブルリンクの固定構造20を有する端子台1とを含む。本実施形態のヒュージブルリンクユニット100では、第二ナット42が締め付けられる際のヒュージブルリンク10の回転が抑制される。よって、本実施形態のヒュージブルリンクユニット100は、ヒュージブルリンク10が組み付けられる際の可溶部13の変形を抑制し、ヒュージブルリンク10の信頼性を向上させることができる。
[実施形態の変形例]
突起部23の配置は、上記実施形態で例示されたものには限定されない。例えば、突起部23は、各先端部23aが周方向と直交するように配置されてもよい。その一例として、複数の突起部23が、同心上に配置され、かつ先端部23aが半径方向に延在するように配置されてもよい。これにより、先端部23aが第二ボルト32に対して放射状となる。また、突起部23は、台部32bに対して長手方向Xに隣接する位置に設けられるだけでなく、短手方向Yに隣接する位置に設けられてもよい。
突起部23の形状は、上記実施形態で例示されたものには限定されない。例えば、突起部23は、平面視における先端部23aの形状が矩形や多角形、円形等のものであってもよい。
支持領域24は、突起部23に代えて凹部を有していてもよい。例えば、支持領域24は、線状の溝部を有していてもよい。この場合、線状の溝部は、周方向と交差する方向に延在するものであることが好ましい。
底壁部21において、支持領域24は、第二端子部12を支持する部分だけでなく、第一端子部11を支持する部分に設けられてもよい。
上記の実施形態および変形例に開示された内容は、適宜組み合わせて実行することができる。
1 端子台
2 本体
5,6 端子
7 バッテリポスト
10 ヒュージブルリンク
11 第一端子部
12 第二端子部(端子部)
13 可溶部
14 ケース
15 カバー
20 ヒュージブルリンクの固定構造
21 底壁部(壁部)
22 側壁部
23 突起部
23a 先端部
24 支持領域
25 周辺領域
31 第一ボルト
32 第二ボルト
31a,32a 雄ねじ部
32b 台部
32c 先端面
41 第一ナット
42 第二ナット(ナット)
51,52 板状部
51a,52a 貫通孔
61 板状部
61a 貫通孔
100 ヒュージブルリンクユニット

Claims (5)

  1. 可溶部および前記可溶部を介して互いに電気的に接続された複数の端子部を有するヒュージブルリンクにおける前記端子部の貫通孔に挿通される雄ねじ部と、
    前記雄ねじ部の基端部を支持し、かつ前記端子部と当接する壁部と、
    前記雄ねじ部に締め付けられて前記端子部を前記壁部に対して固定するナットと、
    を備え、
    前記壁部において、前記端子部を支持する領域である支持領域は、前記支持領域の周辺の領域と比較して表面の面粗度が大きい
    ことを特徴とするヒュージブルリンクの固定構造。
  2. 前記支持領域は、前記雄ねじ部の突出方向と同じ方向に向けて突出する突起部を有する
    請求項1に記載のヒュージブルリンクの固定構造。
  3. 前記突起部において、前記端子部と接触する先端部は、線状に形成されており、
    前記先端部の延在する方向は、前記雄ねじ部の中心軸線を回転中心とする周方向と交差する方向である
    請求項2に記載のヒュージブルリンクの固定構造。
  4. 前記突起部は、前記ナットが締め付けられるときに受ける押圧力によって塑性変形する潰しリブである
    請求項2または3に記載のヒュージブルリンクの固定構造。
  5. 可溶部と、前記可溶部を介して互いに電気的に接続され、かつ貫通孔を有する複数の端子部と、を有するヒュージブルリンクと、
    前記ヒュージブルリンクが固定される端子台と、
    を備え、
    前記端子台は、
    前記貫通孔に挿通される雄ねじ部と、
    前記雄ねじ部の基端部を支持し、かつ前記端子部と当接する壁部と、
    前記雄ねじ部に締め付けられて前記端子部を前記壁部に対して固定するナットと、
    を有し、
    前記壁部において、前記端子部を支持する領域である支持領域は、前記支持領域の周辺の領域と比較して表面の面粗度が大きい
    ことを特徴とするヒュージブルリンクユニット。
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