JP6680555B2 - ガスタービン制御装置、ガスタービン制御方法及びプログラム - Google Patents

ガスタービン制御装置、ガスタービン制御方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、ガスタービン制御装置、ガスタービン制御方法及びプログラムに関する。
ガスタービンプラントでは、負荷運転中に非常事態が生じた場合、ガスタービンの負荷を切り離して運転を継続する運用がある。この運用は、負荷遮断と呼ばれる。
負荷遮断が実行されるとガスタービンの負荷が軽くなるため、タービン回転数が上がる。ガスタービンプラントは、一般的に、タービンが所定の回転数を超えると異常が発生したと判断し、自動停止する機能を備えている。そのため、負荷遮断が実行された直後は、タービン回転数は、タービン回転数を所定の回転数以下に抑えると共に、燃料カロリーが減少して燃焼器の火炎が失火させない燃料流量指令値の最小値MINCSOでタービン回転数の安定性と火炎の安定性とが制御されている。
特許文献1には、関連する技術として、現在の大気温度、現在の大気湿度、現在の大気圧力、燃料カロリーのうちの少なくとも1つのパラメータの値に応じた補正係数に基づいて、負荷遮断時にタービン回転数を定格回転数で運転するための燃料流量指令値を補正する技術が記載されている。
特開2015−078670号公報
多種の燃料を混合したガスタービン燃料を用いるガスタービンにおいて、燃料カロリーは、燃料の混合の割合の意図的な変更、異常発生(例えば、燃料の混合装置の緊急停止、同系列の他のプラントの緊急停止)などが原因で、変動する場合がある。
このような場合、ガスタービンの燃焼器に投入する予め定められた燃料カロリーとガスタービンの燃焼器における実際の燃料カロリー(燃料カロリーの実測値)とがかい離する可能性がある。
ところで、燃料カロリーの実測に掛かる時間は、数分から十数分程度である。そのため、ガスタービンの燃焼器に投入する予め定められた燃料カロリーとガスタービンの燃焼器における実際の燃料カロリーとがかい離しているときに負荷遮断が実行された場合、特許文献1に記載の技術では、燃料カロリーの実測に掛かる時間が原因で、燃料流量指令値の最小値MINCSOの補正が適切に行われない可能性がある。
その結果、特許文献1に記載の技術では、ガスタービンの燃焼器に投入する予め定められた燃料カロリーとガスタービンの燃焼器における実際の燃料カロリーとがかい離しているときに負荷遮断が実行された場合、不適切に補正された燃料流量指令値の最小値MINCSOによりタービン回転数が所定の回転数を超えてしまう、または、ガスタービンの燃焼器の火炎が失火してしまうという問題があった。
本発明は、上記の課題を解決することのできるガスタービン制御装置、ガスタービン制御方法及びプログラムを提供することを目的としている。
本発明の第1の態様によれば、ガスタービン制御装置は、ガスタービンの燃焼器に投入する燃料の流量を指示する燃料流量指令値を算出する燃料流量指令値算出部と、負荷遮断を検知した場合には、前記燃料が予め定められたガスカロリーである場合の負荷遮断後の時間経過に応じた、前記負荷遮断後の実際のタービン回転数の変化率に基づいて、基準となるタービン回転数に前記負荷遮断後の実際のタービン回転数を追随させるために利用する現在の補正パラメータを算出し、前記補正パラメータを用いて前記燃料流量指令値を補正する補正部と、を備える
本発明の第2の態様によれば、第1の態様におけるガスタービン制御装置において、前記補正部は、前記負荷遮断後の実際のタービン回転数の変化率が所定の変化率よりも低い場合、前記燃料の流量を増加させる前記補正パラメータを前記燃料流量指令値に乗算し、前記負荷遮断後の実際のタービン回転数の変化率が所定の変化率よりも高い場合、前記燃料の流量を減少させる前記補正パラメータを前記燃料流量指令値に乗算してもよい。
本発明の第3の態様によれば、第1の態様または第2の態様において、前記補正部は、前記負荷遮断後の実際のタービン回転数と前記負荷遮断後の時間経過に応じた基準となるタービン回転数との偏差についてPI制御を行うことにより前記燃料流量指令値を補正してもよい。
本発明の第4の態様によれば、第1の態様から第3の態様の何れかにおけるガスタービン制御装置は、前記燃焼器におけるパイロット燃料流量比率に基づく最小必要燃空比と、前記燃焼器に供給する入口案内翼の開度に基づく空気流量とに基づいて、前記燃料流量指令値の下限値を算出する下限値算出部、を更に備えていてもよい。
本発明の第5の態様によれば、ガスタービン制御方法は、ガスタービンの燃焼器に投入する燃料の流量を指示する燃料流量指令値を算出することと、負荷遮断を検知した場合には、前記燃料が予め定められたガスカロリーである場合の負荷遮断後の時間経過に応じた基準となるタービン回転数に前記負荷遮断後の実際のタービン回転数を追随させるために、前記負荷遮断後の実際のタービン回転数の変化率に基づいて、利用する現在の補正パラメータを算出し、前記補正パラメータを用いて前記燃料流量指令値を補正することと、を含む
本発明の第6の態様によれば、プログラムは、コンピュータに、ガスタービンの燃焼器に投入する燃料の流量を指示する燃料流量指令値を算出することと、負荷遮断を検知した場合には、前記燃料が予め定められたガスカロリーである場合の負荷遮断後の時間経過に応じた基準となるタービン回転数に前記負荷遮断後の実際のタービン回転数を追随させるために、前記負荷遮断後の実際のタービン回転数の変化率に基づいて、利用する現在の補正パラメータを算出し、前記補正パラメータを用いて前記燃料流量指令値を補正することと、を実行させる




上述のガスタービン制御装置、ガスタービン制御方法及びプログラムによれば、ガスタービンの燃焼器に投入する予め定められた燃料カロリーとガスタービンの燃焼器における実際の燃料カロリーとがかい離していても、負荷遮断後のタービン実回転数を負荷遮断後のタービン基準回転数に追随させることができる。
本発明の第一の実施形態によるガスタービンプラントの構成を示す図である。 本発明の第一の実施形態の第1実施例によるガスタービン制御装置の処理を説明するための図である。 本発明の第一の実施形態の第1実施例における負荷遮断後のタービン実回転数に対する負荷遮断後のタービン実回転数の変化率を説明するための図である。 本発明の第一の実施形態の第1実施例における負荷遮断後のタービン実回転数のシミュレーション結果を示す図である。 本発明の第一の実施形態の第2実施例によるガスタービン制御装置の処理を説明するための図である。 本発明の第一の実施形態の第2実施例における負荷遮断後のタービン基準回転数の生成を説明するための図である。 本発明の第二の実施形態によるガスタービンプラントの構成を示す図である。 本発明の第二の実施形態の第3実施例によるガスタービン制御装置の処理を説明するための図である。 本発明の第二の実施形態の第3実施例におけるパイロット燃料流量比率の算出を説明するための図である。 本発明の第二の実施形態の第3実施例における最小必要燃空比のシミュレーション結果を示す図である。
<第一の実施形態>
以下、図面を参照しながら実施形態について詳しく説明する。
本発明の第一の実施形態によるガスタービンプラント1の構成について説明する。
本発明の第一の実施形態によるガスタービンプラント1は、図1に示すように、ガスタービン制御装置10と、ガスタービン20と、発電機30と、を備える。
図1で示した本発明の第一の実施形態によるガスタービンプラント1の構成は、本発明のすべての実施形態に共通の構成である。
ガスタービン制御装置10は、燃料流量指令値算出部101と、補正部102と、燃料流量調整部103と、を備える。
燃料流量指令値算出部101は、後述する燃焼器202に投入する燃料の流量を指示する燃料流量指令値CSOを算出する。負荷遮断が実行された場合には、燃料流量指令値算出部101は、負荷遮断時に燃焼器202に投入する燃料の流量を指示する無負荷燃料流量指令値CSOnlを算出する。
補正部102は、負荷遮断を検知した場合には、燃料が予め定められたガスカロリーである場合の負荷遮断後の時間経過に応じたガスタービン20の基準となる回転数Nst(以下、「負荷遮断後のタービン基準回転数Nst」と記載)にガスタービン20の実際の回転数Nr(以下、「負荷遮断後のタービン実回転数Nr」と記載)を追随させるために利用する現在の補正パラメータαを算出する。
補正部102は、補正パラメータαを用いて無負荷燃料流量指令値CSOnlを補正する。
燃料流量調整部103は、補正パラメータαを用いて無負荷燃料流量指令値CSOnlを補正した補正後の無負荷燃料流量指令値CSOnlrev(以下、「補正後無負荷燃料流量指令値CSOnlrev」と記載)を後述する燃料流量調整弁204に送信する。
燃料流量調整部103は、補正後無負荷燃料流量指令値CSOnlrevを燃料流量調整弁204に送信することにより、燃料流量調整弁204の開度を調整し、後述するノズル205に供給する燃料流量を制御する。
ガスタービン20は、圧縮機201と、燃焼器202と、タービン本体203と、燃料流量調整弁204と、ノズル205と、ロータ206と、を備える。
圧縮機201は、空気を圧縮して圧縮空気を生成する。圧縮機201は、生成した圧縮空気を燃焼器202に供給する。
燃焼器202は、圧縮機201から供給された圧縮空気中で、後述するノズル205から供給された燃料ガスを燃焼させ高温の燃焼ガスを生成する。燃焼器202は、生成した高温の燃焼ガスをタービン本体203に排気する。
タービン本体203は、燃焼器202から取り入れた高温の燃焼ガスが膨張することによる熱エネルギーを後述するロータ206(回転軸)の回転エネルギーに変換する。
燃料流量調整弁204は、燃料流量調整部103から送信される補正後燃料流量指令値CSOrevに基づいて、ノズル205に供給する燃料流量を調整する。
ノズル205は、燃料流量調整弁204から供給される燃料を燃焼器202へ噴射する。
ロータ206は、ガスタービン20と発電機30とを連結する。ロータ206は、ガスタービン20の回転エネルギーを発電機30に伝える。
発電機30は、ガスタービン20の回転エネルギーを利用して発電する。
本発明の第一の実施形態によるガスタービンプラント1において、燃料流量指令値算出部101は、燃焼器202に投入する燃料の流量を指示する燃料流量指令値CSOを算出する。負荷遮断が実行された場合には、燃料流量指令値算出部101は、負荷遮断時に燃焼器202に投入する燃料の流量を指示する無負荷燃料流量指令値CSOnlを算出する。補正部102は、負荷遮断を検知した場合には、負荷遮断後の時間経過に応じた基準となるタービン回転数Nstに負荷遮断後の実際のタービン回転数Nrが追随させるために利用する現在の補正パラメータαを算出する。補正部102は、現在の補正パラメータαを用いて無負荷燃料流量指令値CSOnlを補正する。燃料流量調整部103は、補正後無負荷燃料流量指令値CSOnlrevを燃料流量調整弁204に送信する。燃料流量調整弁204は、燃料流量調整部103から送信される補正後無負荷燃料流量指令値CSOnlrevに基づいて、ノズル205に供給する燃料流量を調整する。ノズル205は、燃料流量調整弁204から供給される燃料を燃焼器202へ噴射する。燃焼器202は、圧縮機201から供給された圧縮空気中で、ノズル205から供給された燃料ガスを燃焼させ高温の燃焼ガスを生成する。燃焼器202は、生成した高温の燃焼ガスをタービン本体203に排気する。タービン本体203は、燃焼器202から取り入れた高温の燃焼ガスが膨張することによる熱エネルギーをロータ206の回転エネルギーに変換する。ロータ206は、ガスタービン20の回転エネルギーを発電機30に伝える。
このように現在の補正パラメータαを用いて無負荷燃料流量指令値CSOnlを補正すれば、ガスタービン制御装置10は、燃料カロリーを使用せずにガスタービン20の燃焼器202に投入する予め定められた燃料カロリーとガスタービン20の燃焼器202における実際の燃料カロリーとがかい離していても、負荷遮断後のタービン実回転数Nrを負荷遮断後のタービン基準回転数Nstに追随させることができる。
(第1実施例)
まず、ガスタービン制御装置10が、負荷遮断後のタービン実回転数Nrの単位時間当たりの変化率ΔP(以下、「変化率ΔP」と記載)に基づいて、無負荷燃料流量指令値CSOnlを補正し、負荷遮断後のタービン実回転数Nrを負荷遮断後のタービン基準回転数Nstに追随させる例について説明する。
ここでは、図2〜図4を参照して、負荷遮断が実行された場合にガスタービン制御装置10が行う処理について説明する。
なお、無負荷燃料流量指令値CSOnlは、無負荷かつ定格回転を維持するために必要な燃料流量指令値である。
燃料流量指令値算出部101は、負荷遮断が実行されたことを示す負荷遮断信号を検知する。
補正部102は、燃料流量指令値算出部101が負荷遮断信号を検知すると、負荷遮断後のタービン実回転数Nrの変化率ΔPを算出する(ステップS101)。
補正部102は、補正パラメータを算出する(ステップS102)。
具体的には、補正部102は、算出した変化率ΔPをヒステリシス付き高低モニタに入力し、変化率ΔPとしきい値Pthとを比較する。しきい値Pthは、負荷遮断後のタービン実回転数Nrの変化率ΔPが大きいか小さいかを判定するために用いられる予め定められたしきい値である。この高低モニタは、しきい値を超えると1を出力し、しきい値を超えない場合は0(ゼロ)を出力する。
なお、しきい値Pthは、変化率ΔPの値に依存するヒステリシスを示す。したがって、変化率ΔPが小さい値から増加してしきい値Pthを跨いだと判定するしきい値と、変化率ΔPが大きい値から減少してしきい値Pthを跨いだと判定するしきい値とは異なる。
補正部102は、このヒステリシスにより不感帯を生成し、しきい値Pth近辺での変化率ΔPの微小変化による影響(変化率ΔPが頻繁にしきい値Pthを跨ぐこと)を排除している。
変化率ΔPがしきい値Pthよりも小さい場合、補正部102は、モニタ出力値1と燃料量高側設定バイアスBhとを乗算する。燃料量高側設定バイアスBhは、最小燃料流量CSOminを補正するバイアスであり、例えば、0.1である。また、補正部102は、モニタ出力値ゼロと燃料量高側設定バイアスBlとを乗算する。燃料量低側設定バイアスBlは、最小燃料流量CSOminを補正するバイアスであり、例えば、−0.1である。そして、補正部102は、両方の乗算結果を加算して、補正パラメータα1を算出する。
また、変化率ΔPがしきい値Pthよりも大きい場合、補正部102は、モニタ出力値ゼロと燃料量高側設定バイアスBhとを乗算する。また、補正部102は、モニタ出力値1と燃料量低側設定バイアスBlとを乗算する。そして、補正部102は、両方の乗算結果を加算して、補正パラメータα1を算出する。
補正部102は、補正パラメータα1を燃料流量指令値算出部101に送信する。
なお、変化率ΔPは、負荷遮断後における回転数の低下時にマイナスの値を示すものと定義している。
ここで、負荷遮断後のタービン実回転数Nrと負荷遮断後のタービン実回転数Nrの変化率ΔPの例を示す。
変化率ΔPは、負荷遮断後のタービン実回転数Nrが図3(a)に示すように時間経過に伴って変化する場合、図3(b)に示すように変化する。
具体的には、負荷遮断後のタービン実回転数Nrが図3(a)における符号3a1に示すように変化する場合、変化率ΔPは、図3(b)における符号3b1に示すように変化する。また、負荷遮断後のタービン実回転数Nrが図3(a)における符号3a2に示すように変化する場合、変化率ΔPは、図3(b)における符号3b2に示すように変化する。負荷遮断後のタービン実回転数Nrが図3(a)における符号3a3に示すように変化する場合、変化率ΔPは、図3(b)における符号3b3に示すように変化する。
また、しきい値Pthは、図3(b)に示すように、例えば、−10rpm/秒である。なお、しきい値Pthは、上述のように、ヒステリシスを示す。
燃料流量指令値算出部101は、補正部102から補正パラメータα1を受信する。
燃料流量指令値算出部101は、標準設定パラメータαstを図示していない記憶部から読み出す。標準設定パラメータαstは、定数であり、例えば、0.7である。
燃料流量指令値算出部101は、補正パラメータα1と標準設定パラメータαstとを加算して、加算結果α2を算出する(ステップS103)。
燃料流量指令値算出部101は、加算結果α2と無負荷燃料流量指令値CSOnlとを乗算して、補正後最小燃料流量指令値CSOminrevを算出する(ステップS104)。
なお、燃料流量指令値算出部101は、無負荷燃料流量指令値CSOnlのほかに、複数の燃料流量指令値を算出しており、複数の燃料流量指令値の中から最小の燃料流量指令値を特定し、出力する機能を有する。
ただし、無負荷燃料流量指令値CSOnlのほかの複数の燃料流量指令値は、例えば、発電機30の出力が制限された所定の値となるための燃料流量指令値、タービンの実回転数Nrが制限された所定の値となるための燃料流量指令値、排ガスの温度が制限された所定の値となるための燃料流量指令値などである。
したがって、負荷遮断が実行された場合、複数の燃料流量指令値の中で最小の燃料流量指令値となるのは、無負荷燃料流量指令値CSOnlであることがわかっている。そのため、本発明の実施形態では、無負荷燃料流量指令値CSOnlのみを示し、そのほかの燃料流量指令値については省略している。
ここで、負荷遮断後のタービンの実回転数Nrのシミュレーション結果の例を示す。
図4(a)に示すように、燃料カロリーが通常の値である場合の負荷遮断後のタービン実回転数Nrは、符号4a1に示すように変化する。
また、燃料カロリーが通常よりも高い値である場合の負荷遮断後のタービン実回転数Nrは、符号4a2に示すように変化する。
なお、負荷遮断後のタービン基準回転数Nstは、符号4a3に示すように変化する。
図4(a)から、燃料カロリーが通常よりも高い値である場合の負荷遮断後のタービン実回転数Nrが負荷遮断後のタービン基準回転数Nstにほぼ一致するまでの時間は、燃料カロリーが通常の値である場合の負荷遮断後のタービン実回転数Nr負荷遮断後のタービン基準回転数Nstにほぼ一致するまでの時間の約1.5倍である。
それに対して、燃料カロリーが通常よりも高い値である場合に本発明の第1実施例で示す技術を用いると、図4(b)に示すように、負荷遮断後のタービン実回転数Nrは、符号4b1に示すように、符号4b2に示す負荷遮断後のタービン基準回転数Nstにほぼ追随する。
(第2実施例)
次に、ガスタービン制御装置10が、負荷遮断後のタービン実回転数Nrと、任意に設定した回転数スケジュールに基づく負荷遮断後のタービン基準回転数Nstとの偏差ΔNに基づいて、無負荷燃料流量指令値CSOnlを補正し、負荷遮断後のタービン実回転数Nrを負荷遮断後のタービン基準回転数Nstに追随させる例について説明する。
ここでは、図5〜図6を参照して、負荷遮断が実行された場合にガスタービン制御装置10が行う処理について説明する。
燃料流量指令値算出部101は、負荷遮断が実行されたことを示す負荷遮断信号を検知する。
補正部102は、燃料流量指令値算出部101が負荷遮断信号を検知すると、負荷遮断信号を検知して以降の積算時間を算出する(ステップS201)。
補正部102は、偏差ΔNを算出する(ステップS202)。
例えば、補正部102は、算出した積算時間毎(負荷遮断を検知したタイミングを基準とした各タイミング毎)にタービン回転数を特定し、任意の回転数スケジュールを設定することにより負荷遮断後のタービン基準回転数Nstを生成する。具体的には、補正部102は、図6(a)に示すように、各時刻におけるガスタービン20の回転数を任意に決定することにより負荷遮断後のタービン基準回転数Nst(符号6a1)を生成する。また、補正部102は、理想的な算出式を用いて各時刻におけるガスタービン20の回転数を決定することにより負荷遮断後のタービン基準回転数Nstを生成してもよい。
なお、補正部102は、図6(b)に示すように、各負荷に対して回転スケジュールを用意して、負荷毎のタービン基準回転数(例えば、25%負荷(符号6b1)、50%負荷(符号6b2)、75%負荷(符号6b3)、100%負荷(符号6b4))を生成してもよい。
また、補正部102は、標準的な動作を行うガスタービンプラント1の実機のデータを用いて負荷遮断後のタービン基準回転数Nstを生成してもよい。
補正部102は、生成した負荷遮断時のタービン基準回転数Nstから負荷遮断後のタービン実回転数Nrを減算して、偏差ΔNを算出する。
補正部102は、算出した偏差ΔNに対してPI制御の演算を行うことにより、補正パラメータα3を算出する(ステップS203)。
補正部102は、算出した補正パラメータα3を燃料流量指令値算出部101に送信する。
燃料流量指令値算出部101は、補正部102から補正パラメータα3を受信する。
燃料流量指令値算出部101は、標準設定パラメータαstを図示していない記憶部から読み出す。
燃料流量指令値算出部101は、読み出した標準設定パラメータαstと無負荷燃料流量指令値CSOnlとを乗算して、最小燃料流量指令値CSOminを算出する(ステップS204)。最小燃料流量指令値CSOminは、無負荷燃料流量指令値CSOnlと基準設定パラメータαstとを乗算した乗算結果である。
燃料流量指令値算出部101は、最小燃料流量指令値CSOminと補正パラメータα3とを加算して、補正後最小燃料流量指令値CSOminrevする(ステップS205)。
第1実施例及び第2実施例において、燃料流量指令値算出部101が補正後最小燃料流量指令値CSOminrevを算出した後、ガスタービンプラント1における燃料流量調整部103は、補正後最小燃料流量指令値CSOminrevを燃料流量調整弁204に送信する。燃料流量調整弁204は、燃料流量調整部103から送信される補正後最小燃料流量指令値CSOminrevに基づいて、ノズル205に供給する燃料流量を調整する。ノズル205は、燃料流量調整弁204から供給される燃料を燃焼器202へ噴射する。燃焼器202は、圧縮機201から供給された圧縮空気中で、ノズル205から供給された燃料ガスを燃焼させ高温の燃焼ガスを生成する。燃焼器202は、生成した高温の燃焼ガスをタービン本体203に排気する。タービン本体203は、燃焼器202から取り入れた高温の燃焼ガスが膨張することによる熱エネルギーをロータ206の回転エネルギーに変換する。ロータ206は、ガスタービン20の回転エネルギーを発電機30に伝える。
以上、本発明の第一の実施形態によるガスタービンプラント1について説明した。
本発明の第一の実施形態によるガスタービンプラント1において、燃料流量指令値算出部101は、燃焼器202に投入する燃料の流量を指示する燃料流量指令値CSOを算出する。負荷遮断が実行された場合には、燃料流量指令値算出部101は、負荷遮断時に燃焼器202に投入する燃料の流量を指示する無負荷燃料流量指令値CSOnlを算出する。補正部102は、負荷遮断を検知した場合には、負荷遮断後の時間経過に応じた基準となるタービン回転数Nstに負荷遮断後の実際のタービン回転数Nrが追随させるために利用する現在の補正パラメータα(α1、α3)を算出する。補正部102は、現在の補正パラメータαを用いて負荷遮断後の無負荷燃料流量指令値CSOnlを補正する。
このようにすれば、ガスタービン制御装置10は、燃料カロリーを使用せずにガスタービン20の燃焼器202に投入する予め定められた燃料カロリーとガスタービン20の燃焼器202における実際の燃料カロリーとがかい離していても、負荷遮断後のタービン実回転数Nrを負荷遮断後のタービン基準回転数Nstに追随させることができる。
<第二の実施形態>
本発明の第二の実施形態によるガスタービンプラント1の構成について説明する。
本発明の第二の実施形態によるガスタービンプラント1は、図7に示すように、本発明の第一の実施形態によるガスタービンプラント1と同様に、ガスタービン制御装置10と、ガスタービン20と、発電機30と、を備える。
本発明の第二の実施形態によるガスタービン制御装置10は、本発明の第一の実施形態によるガスタービン制御装置10が備える燃料流量指令値算出部101と、補正部102と、燃料流量調整部103とに加えて、下限値算出部104を更に備える。
下限値算出部104は、燃焼器202におけるパイロット燃料流量比率に基づく最小必要燃空比と、入口案内翼207の開度に基づく空気流量とに基づいて、燃料流量指令値CSOの下限値を算出する。
本発明の第二の実施形態による圧縮機201は、入口案内翼207を更に備える。
入口案内翼207は、圧縮機201への空気の流入を調整する。
本発明の第二の実施形態によるガスタービンプラント1において、燃料流量指令値算出部101は、燃焼器202に投入する燃料の流量を指示する燃料流量指令値CSOを算出する。負荷遮断が実行された場合には、燃料流量指令値算出部101は、負荷遮断時に燃焼器202に投入する燃料の流量を指示する無負荷燃料流量指令値CSOnlを算出する。補正部102は、負荷遮断を検知した場合には、負荷遮断後の時間経過に応じた基準となるタービン回転数Nstに負荷遮断後の実際のタービン回転数Nrが追随させるために利用する現在の補正パラメータαを算出する。補正部102は、負荷遮断を検知した場合には、負荷遮断後の時間経過に応じた基準となるタービン回転数Nstに負荷遮断後の実際のタービン回転数Nrが追随させるために利用する現在の補正パラメータαを算出する。下限値算出部104は、無負荷燃料流量指令値CSOnlの下限値を算出する。補正部102は、下限値算出部104が算出した無負荷燃料流量指令値CSOnlの下限値に基づいて、補正パラメータαを用いて無負荷燃料流量指令値CSOnlを補正する。燃料流量調整部103は、補正後無負荷燃料流量指令値CSOnlrevを燃料流量調整弁204に送信する。燃料流量調整弁204は、燃料流量調整部103から送信される補正後無負荷燃料流量指令値CSOnlrevに基づいて、ノズル205に供給する燃料流量を調整する。ノズル205は、燃料流量調整弁204から供給される燃料を燃焼器202へ噴射する。燃焼器202は、圧縮機201から供給された圧縮空気中で、ノズル205から供給された燃料ガスを燃焼させ高温の燃焼ガスを生成する。燃焼器202は、生成した高温の燃焼ガスをタービン本体203に排気する。タービン本体203は、燃焼器202から取り入れた高温の燃焼ガスが膨張することによる熱エネルギーをロータ206の回転エネルギーに変換する。ロータ206は、ガスタービン20の回転エネルギーを発電機30に伝える。
このように燃料流量指令値CSOの下限値に基づいて、補正パラメータαを用いて燃料流量指令値CSOを補正すれば、ガスタービン制御装置10は、燃料カロリーを使用せずにガスタービン20の燃焼器202に投入する予め定められた燃料カロリーとガスタービン20の燃焼器202における実際の燃料カロリーとがかい離していても、燃焼器202の火炎が失火することなく、負荷遮断後のタービン実回転数Nrを負荷遮断後のタービン基準回転数Nstに追随させることができる。
(第3実施例)
次に、ガスタービン制御装置10が、第2実施例で示した負荷遮断後タービン回転数Nの補正において、算出した燃料流量指令値CSOの下限値に基づいて補正を行う例について説明する。
ここでは、図8〜図10を参照して、負荷遮断が実行された場合にガスタービン制御装置10が行う処理について説明する。
ガスタービン制御装置10は、第2実施例で示した処理と同様に、図8に示すステップS201〜ステップS205の処理を行う。
下限値算出部104は、各種流量調整弁開度、各種流量調整弁圧力、燃料温度、燃料密度に基づいて、パイロット燃料流量比率を算出する(ステップS301)。
具体例として、燃焼器202に燃料を供給する燃料供給系統が、パイロット系統Raとメイン系統Rbの2系統存在する場合について説明する。この場合、図9において、燃料流量調整弁204aは、パイロット系統の燃料流量調整弁である。また、ノズル205aは、パイロット系統のノズルである。また、燃料流量調整弁204bは、メイン系統の燃料流量調整弁である。また、ノズル205bは、メイン系統のノズルである。
ノズルにおける流量Gは、次の式(1)により示される。
Figure 0006680555
ここで、Gは流量[kg/s]である。Cdはノズル流量係数[−]である。Aはノズル面積[m]である。gは重力加速度[m/s]である。κは比熱比である。γは燃料密度[kg/Nm3]である。P3はノズル入口圧力[ata]である。P4はノズル出口圧力[ata]である。
パイロット燃料流量比率は、次の式(2)により示される。
Figure 0006680555
なお、下限値算出部104は、ノズルにおける流量Gの代わりに燃料流量調整弁における流量Gを用いてパイロット燃料流量比率を算出してもよい。
燃料流量調整弁における流量Gは、次の式(3)により示される。
Figure 0006680555
ここで、Gは流量[kg/s]である。Cvは弁Cv値[−]である。γは燃料密度[kg/Nm3]である。Tは燃料温度[℃]である。P1は弁入口圧力[ata]である。P2は弁出口圧力[ata]である。
下限値算出部104は、算出したパイロット燃料流量比率に基づいて、最小必要燃空比を算出する(ステップS302)。
下限値算出部104は、入口案内翼207の開度を取得する。
下限値算出部104は、取得した入口案内翼207の開度に基づいて、燃焼器202に供給される空気流量を算出する(ステップS303)。
下限値算出部104は、算出した最小必要燃空比と算出した空気流量とを乗算して、燃料流量指令値の下限値を算出する(ステップS304)。
下限値算出部104は、算出した燃料流量指令値の下限値と、ステップS205の処理により算出した補正後最小燃料流量指令値CSOminrevのうち高い値を示す指令値を選択して、最終的な補正後最小燃料流量指令値CSOminrevを特定する(ステップS305)。
ここで、パイロット燃料流量比率に対する燃空比のシミュレーション結果の例を示す。
図10(a)における符号10a1は最小必要燃空比を示しており、これを下回ると失火する可能性がある。負荷遮断時のパイロット燃料流量比率と燃空比の作動線を10a2に示すが、図10(a)における円で示すように、作動線10a2が最小必要燃空比10a1を下回っており、失火する可能性があることがわかる。
それに対して、本発明の第3実施例で示す技術を用いた場合、作動線10b2が最小必要燃空比10b1を下回らない。したがって、本発明の第3実施例で示す技術を用いたガスタービンプラント1における燃焼器202の火炎は、失火しない。
燃料流量指令値算出部101が最終的な補正後最小燃料流量指令値CSOminrevを算出した後、ガスタービンプラント1における燃料流量調整部103は、最終的な補正後最小燃料流量指令値CSOminrevを燃料流量調整弁204に送信する。燃料流量調整弁204は、燃料流量調整部103から送信される最終的な補正後最小燃料流量指令値CSOminrevに基づいて、ノズル205に供給する燃料流量を調整する。ノズル205は、燃料流量調整弁204から供給される燃料を燃焼器202へ噴射する。燃焼器202は、圧縮機201から供給された圧縮空気中で、ノズル205から供給された燃料ガスを燃焼させ高温の燃焼ガスを生成する。燃焼器202は、生成した高温の燃焼ガスをタービン本体203に排気する。タービン本体203は、燃焼器202から取り入れた高温の燃焼ガスが膨張することによる熱エネルギーをロータ206の回転エネルギーに変換する。ロータ206は、ガスタービン20の回転エネルギーを発電機30に伝える。
以上、本発明の第二の実施形態によるガスタービンプラント1について説明した。
本発明の第二の実施形態によるガスタービンプラント1において、燃料流量指令値算出部101は、燃焼器202に投入する燃料の流量を指示する燃料流量指令値CSOを算出する。補正部102は、負荷遮断を検知した場合には、負荷遮断後の時間経過に応じた基準となるタービン回転数Nstに負荷遮断後の実際のタービン回転数Nrが追随させるために利用する現在の補正パラメータαを算出する。補正部102は、負荷遮断を検知した場合には、負荷遮断後の時間経過に応じた基準となるタービン回転数Nstに負荷遮断後の実際のタービン回転数Nrが追随させるために利用する現在の補正パラメータαを算出する。下限値算出部104は、無負荷燃料流量指令値CSOnlの下限値を算出する。補正部102は、下限値算出部104が算出した無負荷燃料流量指令値CSOnlの下限値に基づいて、補正パラメータαを用いて無負荷燃料流量指令値CSOnlを補正する。
このようにすれば、ガスタービン制御装置10は、燃料カロリーを使用せずにガスタービン20の燃焼器202に投入する予め定められた燃料カロリーとガスタービン20の燃焼器202における実際の燃料カロリーとがかい離していても、燃焼器202の火炎が失火することなく、負荷遮断後のタービン実回転数Nrを負荷遮断後のタービン基準回転数Nstに追随させることができる。
なお、第3実施例では、第2実施例に対して補正部102が下限値算出部104の算出した燃料流量指令値CSOの下限値に基づいて、補正パラメータαを用いて燃料流量指令値CSOを補正する例を示した。しかしながら、本発明の第二の実施形態によるガスタービンプラント1において、補正部102が下限値算出部104の算出した燃料流量指令値CSOの下限値に基づいて、補正パラメータαを用いて燃料流量指令値CSOを補正する実施例は、第3実施例に限定しない。例えば、第1実施例に対して補正部102が下限値算出部104の算出した燃料流量指令値CSOの下限値に基づいて、補正パラメータαを用いて燃料流量指令値CSOを補正してもよい。
本発明の実施形態について説明したが、上述のガスタービン制御装置10は内部に、コンピュータシステムを有していてもよい。そして、上述した処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータがそのプログラムを実行するようにしてもよい。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現してもよい。さらに、上記プログラムは、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるファイル、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例であり、発明の範囲を限定しない。これらの実施形態は、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の追加、省略、置き換え、変更を行ってよい。
1・・・ガスタービンプラント
10・・・ガスタービン制御装置
20・・・ガスタービン
30・・・発電機
101・・・燃料流量指令値算出部
102・・・補正部
103・・・燃料流量調整部
201・・・圧縮機
202・・・燃焼器
203・・・タービン本体
204・・・燃料流量調整弁
205・・・ノズル
206・・・ロータ
207・・・入口案内翼

Claims (6)

  1. ガスタービンの燃焼器に投入する燃料の流量を指示する燃料流量指令値を算出する燃料流量指令値算出部と、
    負荷遮断を検知した場合には、前記燃料が予め定められたガスカロリーである場合の負荷遮断後の時間経過に応じた、前記負荷遮断後の実際のタービン回転数の変化率に基づいて、基準となるタービン回転数に前記負荷遮断後の実際のタービン回転数を追随させるために利用する現在の補正パラメータを算出し、前記補正パラメータを用いて前記燃料流量指令値を補正する補正部と、
    を備えるガスタービン制御装置。
  2. 前記補正部は、
    前記負荷遮断後の実際のタービン回転数の変化率が所定の変化率よりも低い場合、前記燃料の流量を増加させる前記補正パラメータを前記燃料流量指令値に乗算し、
    前記負荷遮断後の実際のタービン回転数の変化率が所定の変化率よりも高い場合、前記燃料の流量を減少させる前記補正パラメータを前記燃料流量指令値に乗算する、
    請求項1に記載のガスタービン制御装置。
  3. 前記補正部は、
    前記負荷遮断後の実際のタービン回転数と前記負荷遮断後の時間経過に応じた基準となるタービン回転数との偏差についてPI制御を行うことにより前記燃料流量指令値を補正する、
    請求項1または請求項2に記載のガスタービン制御装置。
  4. 前記燃焼器におけるパイロット燃料流量比率に基づく最小必要燃空比と、前記燃焼器に供給する入口案内翼の開度に基づく空気流量とに基づいて、前記燃料流量指令値の下限値を算出する下限値算出部、
    を更に備える請求項1から請求項3の何れか一項に記載のガスタービン制御装置。
  5. ガスタービンの燃焼器に投入する燃料の流量を指示する燃料流量指令値を算出すること
    負荷遮断を検知した場合には、前記燃料が予め定められたガスカロリーである場合の負荷遮断後の時間経過に応じた基準となるタービン回転数に前記負荷遮断後の実際のタービン回転数を追随させるために、前記負荷遮断後の実際のタービン回転数の変化率に基づいて、利用する現在の補正パラメータを算出し、前記補正パラメータを用いて前記燃料流量指令値を補正すること
    を含むガスタービン制御方法。
  6. コンピュータに、
    ガスタービンの燃焼器に投入する燃料の流量を指示する燃料流量指令値を算出することと、
    負荷遮断を検知した場合には、前記燃料が予め定められたガスカロリーである場合の負荷遮断後の時間経過に応じた基準となるタービン回転数に前記負荷遮断後の実際のタービン回転数を追随させるために、前記負荷遮断後の実際のタービン回転数の変化率に基づいて、利用する現在の補正パラメータを算出し、前記補正パラメータを用いて前記燃料流量指令値を補正することと、
    を実行させるプログラム。
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