JP6680234B2 - ヒートポンプ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ヒートポンプ装置に関するものである。
従来、超臨界状態の冷媒を用いて熱輸送を行う超臨界サイクルにより熱媒体を加熱するヒートポンプ装置が知られている。
特許文献1に記載されたヒートポンプ装置は、超臨界サイクルを用いて熱媒体としての湯を中温と高温に加熱し、中温の湯を中温用蓄熱槽に蓄熱し、高温の湯を高温用蓄熱槽に蓄熱している。このヒートポンプ装置は、使用目的に必要とされる湯熱量に応じてそれぞれの蓄熱槽から湯熱を取り出して利用するものである。
特開2010−43798号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたヒートポンプ装置は、使用目的に必要とされる湯熱量に対し、中温用蓄熱槽と高温用蓄熱槽に最適なバランスで湯熱量が貯められているとは限らない。そのため、中温用蓄熱槽と高温用蓄熱槽のうちいずれか一方の湯熱量が余ると、その湯熱の生成に使用されたエネルギが無駄になるといった問題がある。ここで、ヒートポンプ装置が超臨界サイクルを用いて2系統の被加熱側回路をそれぞれ流れる熱媒体を加熱するとき、それらの熱媒体のうち、高温に加熱される熱媒体を第1熱媒体と呼び、中温に加熱される熱媒体を第2熱媒体と呼ぶこととする。ヒートポンプ装置が第1熱媒体と第2熱媒体を同時に加熱する場合、その第1熱媒体の加熱量と第2熱媒体の加熱量とを適切な比率に制御することが求められる。
本発明は上記点に鑑みて、第1熱媒体と第2熱媒体を加熱する能力の比率を制御することの可能なヒートポンプ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、第1熱媒体と第2熱媒体を加熱するヒートポンプ装置において、
冷媒の圧力が臨界圧力以上となるように冷媒を圧縮する圧縮機(31)と、
圧縮機から吐出した冷媒が順に流れる第1放熱器(33)および第2放熱器(34)と、
第2放熱器より下流側を流れる冷媒を減圧する減圧器(36)と、
減圧器により減圧された冷媒と外気とを熱交換させ、外気から吸熱した冷媒を圧縮機の吸入口に向けて流出する蒸発器(37)と、
圧縮機、第1放熱器、第2放熱器、減圧器および蒸発器を接続する冷媒通路(38)と、
第1熱媒体が第1放熱器に流れるように構成され、第1放熱器を流れる冷媒と第1熱媒体の熱交換により第1熱媒体が加熱される第1被加熱側回路(10)と、
第2熱媒体が第2放熱器に流れるように構成され、第2放熱器を流れる冷媒と第2熱媒体の熱交換により第2熱媒体が加熱される第2被加熱側回路(20)と、
第1熱媒体を加熱するための負荷と、第2熱媒体を加熱するための負荷との割合に応じて、冷媒通路のうち圧縮機の吐出口から第1放熱器および第2放熱器を介して減圧器までの間を流れる冷媒の圧力を制御する制御部(50)と、を備える。
これによれば、冷媒通路のうち圧縮機の吐出口から第1放熱器、第2放熱器を介して減圧器までの間を流れる冷媒の圧力(以下、高圧側冷媒圧力という)が低くなるほど、圧縮機から吐出されて第1放熱器に流入する冷媒の温度が低くなる。また、超臨界状態にある冷媒は、その圧力が臨界点に近づくと、エンタルピが高いときに温度変化が大きく、エンタルピが臨界点の付近にあるときに温度変化が緩やかであり、エンタルピが低いときに温度変化が大きくなるという特性を有する。そのため、高圧側冷媒圧力を低くすると、第1放熱器による冷媒と第1熱媒体との熱交換量が相対的に減少し、第2放熱器による冷媒と第2熱媒体との熱交換量が相対的に増加する。したがって、第1熱媒体を加熱する能力を相対的に低減し、第2熱媒体を加熱する能力を相対的に増加することが可能となる。
これに対し、高圧側冷媒圧力が高くなるほど、圧縮機から吐出されて第1放熱器に流入する冷媒の温度が高くなる。また、超臨界状態にある冷媒は、その圧力が臨界点から高圧側に遠ざかると、エンタルピと温度変化とが正比例の関係すなわち比熱が一定の状態に近づくという特性を有する。そのため、高圧側冷媒圧力を高くすると、第1放熱器による冷媒と第1熱媒体との熱交換量が相対的に増加し、第2放熱器による冷媒と第2熱媒体との熱交換量が相対的に減少する。したがって、第1熱媒体を加熱する能力を相対的に増加し、第2熱媒体を加熱する能力を相対的に低減することが可能となる。
よって、このヒートポンプ装置は、高圧側冷媒圧力を制御することで、第1熱媒体と第2熱媒体を加熱する能力の比率を制御し、第1熱媒体と第2熱媒体を良好なバランスで加熱することができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態に係るヒートポンプ装置の構成を示す図である。 高圧側冷媒圧力を低くしたときの第1放熱器、第2放熱器および第3放熱器での熱交換量をT−s線図上に表した図である。 高圧側冷媒圧力を高くしたときの第1放熱器、第2放熱器および第3放熱器での熱交換量をT−s線図上に表した図である。 第1実施形態に係るヒートポンプ装置の制御方法を示すフローチャートである。 第2実施形態に係るヒートポンプ装置の構成を示す図である。 第3実施形態に係るヒートポンプ装置の制御方法を示すフローチャートである。 第4実施形態に係るヒートポンプ装置の制御方法を示すフローチャートである。 第5実施形態に係るヒートポンプ装置の構成を示す図である。 第5実施形態に係るヒートポンプ装置の冷媒の挙動をモリエル線図上に表した図である。 比較例のヒートポンプ装置の構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
第1実施形態のヒートポンプ装置の構成を図1に示す。第1実施形態のヒートポンプ装置1は、第1被加熱側回路10、第2被加熱側回路20、超臨界サイクル30および制御部50などにより構成されている。ヒートポンプ装置1は、超臨界状態とした冷媒を用いて熱輸送を行う超臨界サイクル30により、第1被加熱側回路10を循環する第1熱媒体と、第2被加熱側回路20を循環する第2熱媒体を同時に加熱するものである。第1熱媒体および第2熱媒体として、例えば湯または不凍液などが用いられる。
第1被加熱側回路10が備えるタンク11には、第1熱媒体が貯められている。タンク11内では、第1熱媒体の温度と密度との関係から、温度の高い第1熱媒体ほど上層部に貯められ、温度の低い第1熱媒体ほど下層部に貯められる。第1被加熱側回路10には第1熱媒体を循環させるための第1循環ポンプ12が設けられている。第1循環ポンプ12の駆動により、タンク11の底部から取り出された第1熱媒体は、第1被加熱側回路10を循環する。その第1熱媒体は、超臨界サイクル30が備える第3放熱器35と第1放熱器33により加熱され、タンク11の上部からタンク11内に戻される。タンク11内に貯められた第1熱媒体は、例えば給湯などに用いられる。
一方、第2被加熱側回路20にも、第2熱媒体を循環させるための第2循環ポンプ21が設けられている。第2被加熱側回路20を循環する第2熱媒体は、超臨界サイクル30が備える第2放熱器34により加熱される。その加熱された第2熱媒体は、例えば家屋の暖房設備22などに用いられる。暖房設備22の一例として、第2熱媒体が流れる流路を家屋の床に設けた床暖房を採用することが可能である。また、暖房設備22の他の例として、第2熱媒体が流れる熱交換器により暖めた空調風をダクトを介して室内に送風する設備を採用してもよい。
次に、ヒートポンプ装置1を構成する超臨界サイクル30について説明する。この超臨界サイクル30は、圧縮機31、複数の放熱器33、34、35、減圧器36および蒸発器37などが配管により接続されている。超臨界サイクル30を循環する冷媒として例えばCOが用いられる。以下の説明では、圧縮機31、複数の放熱器33、34、35、減圧器36および蒸発器37を接続する通路を冷媒通路38と呼ぶこととする。
超臨界サイクル30の各構成は、制御部50により駆動制御される。なお、図1では、制御部50と各構成との間の信号線を破線で示している。
圧縮機31は、吸入口から吸入した冷媒の圧力が臨界圧力以上となるように冷媒を圧縮し、吐出口から吐出する。圧縮機31は、電動式の圧縮機であり、制御部50により回転数が制御される。
複数の放熱器33、34、35は、圧縮機31の吐出口側から第1放熱器33、第2放熱器34および第3放熱器35の順に直列に接続されている。圧縮機31から吐出された冷媒は、第1放熱器33、第2放熱器34、第3放熱器35の順に流れる。
一方、上述した第1被加熱側回路10は、タンク11から流出した第1熱媒体が、第3放熱器35から第1放熱器33の順に流れるように構成されている。そのため、第3放熱器35と第1放熱器33では、それぞれ冷媒と第1熱媒体との熱交換が行われ、冷媒から第1熱媒体に放熱される。これにより、第1熱媒体が加熱される。
また、上述した第2被加熱側回路20は、第2熱媒体が第2放熱器34に流れるように構成されている。第2放熱器34では、冷媒と第2熱媒体との熱交換が行われ、冷媒から第2熱媒体に放熱される。これにより、第2熱媒体が加熱される。
したがって、3個の放熱器のうち、第1放熱器33を流れる冷媒のエンタルピが最も高い。第1放熱器33を流れる冷媒のエンタルピより、第2放熱器34を流れる冷媒のエンタルピは低いものとなる。第2放熱器34を流れる冷媒のエンタルピより、第3放熱器35を流れる冷媒のエンタルピは低いものとなる。
第3放熱器35の下流側に減圧器36が設けられている。減圧器36は、第3放熱器35の下流側を流れる冷媒を減圧するための膨張弁である。減圧器36は、制御部50から伝送される信号により、減圧器36内の流路の開度が調整可能に構成されている。減圧器36の流路の開度を調整することで、冷媒通路38のうち圧縮機31の吐出口から第1放熱器33、第2放熱器34、第3放熱器35を介して減圧器36までの間を流れる冷媒の圧力(以下、高圧側冷媒圧力という)を変えることが可能である。また、減圧器36の流路の開度を調整することで、冷媒通路38のうち減圧器36から蒸発器37を介して圧縮機31の吸入口までの間を流れる冷媒の圧力を変えることが可能である。
減圧器36の下流側に蒸発器37が設けられている。減圧器36により減圧された冷媒の圧力は臨界圧力よりも低いものとなる。そのため、減圧器36の下流側を流れる冷媒は、気液二相状態となって蒸発器37に流入する。蒸発器37では、その気液二相状態となった冷媒と外気とが熱交換する。これにより、冷媒は外気から吸熱し、エンタルピが高くなる。蒸発器37から流出した冷媒は、蒸発器37の下流側に設けられた圧縮機31の吸入口に吸入される。
冷媒通路38のうち圧縮機31の吐出側の部位には、冷媒の圧力を検出するための圧力センサ51が設けられている。圧力センサ51は、圧縮機31から吐出された冷媒の圧力を検出する。なお、圧力センサ51は、冷媒通路38のうち圧縮機31の吐出口から第1放熱器33、第2放熱器34、第3放熱器35を介して減圧器36までの間に設けられていればよい。圧力センサ51から出力される検出信号は制御部50に入力される。
制御部50は、CPU、ROMやRAM等のメモリを含むマイクロコンピュータとその周辺回路から構成されている。制御部50には、ヒートポンプ装置1に設けられた各種センサからの信号や、図示していない作動・停止スイッチから作動要求信号、または、停止要求信号が入力される。制御部50は、メモリに記憶された制御プログラムに基づいて各種の演算及び処理を行い、出力側に接続された圧縮機31、減圧器36、第1循環ポンプ12および第2循環ポンプ21などの作動を制御する。
続いて、上述した超臨界サイクル30を流れる冷媒の高圧側冷媒圧力と、第1熱媒体と第2熱媒体を加熱する能力の比率との関係について説明する。
図2は、高圧側冷媒圧力を例えば9.9Mpaとしたときの第1放熱器33、第2放熱器34および第3放熱器35での熱交換量を計算したものである。図2では、第1放熱器33での熱交換量を両矢印αで示し、第2放熱器34での熱交換量を両矢印βで示し、第3放熱器35での熱交換量を両矢印γで示している。
第1熱媒体を加熱する条件として、第3放熱器35に流入する第1熱媒体の温度を9℃、第1放熱器33から流出する第1熱媒体の温度を80℃とした。第2熱媒体を加熱する条件として、第2放熱器34に流入する第2熱媒体の温度を30℃、第2放熱器34から流出する第2熱媒体の温度を35℃とした。冷媒はCOとし、第1熱媒体と第2熱媒体は水とした。なお、上記の高圧側冷媒圧力と熱媒体の温度条件はいずれも一例を示したものである。
第1放熱器33、第2放熱器34および第3放熱器35のそれぞれで熱交換が行われるとき、第1熱媒体または第2熱媒体の温度変化と、冷媒の温度変化との差が小さいほど効率が良い。
ここで、図2の実線Xは、冷媒が、超臨界状態にあり、且つ、圧力が臨界点に近い状態にあるとき(例えば9.9Mpa)のエンタルピと温度との関係を示している。この実線Xに示されるように、超臨界状態で且つ圧力が臨界点に近い状態にある冷媒は、エンタルピが臨界点の付近にあるときにエンタルピに対する温度変化が緩やかであり、エンタルピがそれよりも高いときおよび低いときにエンタルピに対する温度変化が大きいという特性を有する。また、高圧側冷媒圧力が低いほど、第1放熱器33に流入する冷媒の温度は低くなる。そのため、高圧側冷媒圧力が低いと、第1放熱器33による冷媒と第1熱媒体との熱交換量が相対的に減少し、第2放熱器34による冷媒と第2熱媒体との熱交換量が相対的に増加する。
図2の点A1は、第1放熱器33に流入する冷媒の状態を示す。点A2は、第1放熱器33から流出し、第2放熱器34に流入する冷媒の状態を示す。点A3は、第2放熱器34から流出し、第3放熱器35に流入する冷媒の状態を示す。点A4は、第3放熱器35から流出する冷媒の状態を示す。
一方、点B1は、第1放熱器33から流出する第1熱媒体の温度(具体的には80℃)を示す。点B2は、第1放熱器33に流入する第1熱媒体の温度(具体的には30℃)を示す。点B3は、第2放熱器34から流出する第2熱媒体の温度(具体的には35℃)を示す。点B4は、第2放熱器34に流入する第2熱媒体の温度(具体的には30℃)を示す。点B5は、第3放熱器35から流出する第1熱媒体の温度(具体的には30℃)を示す。点B6は、第3放熱器35に流入する第1熱媒体の温度(具体的には9℃)を示す。
図2に示したように、第1放熱器33で使われる冷媒のエンタルピは相対的に小さく、第1放熱器33の熱交換量は相対的に小さいものとなる。一方、第2放熱器34で使われる冷媒のエンタルピは相対的に大きく、第2放熱器34の熱交換量は相対的に大きいものとなる。ここで、第1放熱器33の熱交換量と、第3放熱器35の熱交換量との和を給湯能力(すなわち、第1熱媒体を加熱する能力)とする。第2放熱器34の熱交換量を暖房能力(すなわち、第2熱媒体を加熱する能力)とする。このとき、給湯能力:暖房能力=1:1.2 となる。
これに対し、図3は、高圧側冷媒圧力を例えば11Mpaとしたときの第1放熱器33、第2放熱器34および第3放熱器35での熱交換量を計算したものである。図3においても、第1放熱器33での熱交換量を両矢印αで示し、第2放熱器34での熱交換量を両矢印βで示し、第3放熱器35での熱交換量を両矢印γで示している。
第1熱媒体を加熱する条件と第2熱媒体を加熱する条件はいずれも、図2のものと同じにした。図3においても、冷媒はCOとし、第1熱媒体と第2熱媒体は水とした。なお、高圧側冷媒圧力と熱媒体の温度条件はいずれも一例を示したものである。
図3の実線Yは、冷媒が、超臨界状態にあり、且つ、冷媒の圧力が臨界点から高圧側に遠い状態にあるとき(例えば11Mpa)のエンタルピと温度との関係を示している。この実線Yに示されるように、超臨界状態で且つ圧力が臨界点に近い状態にある冷媒は、エンタルピと温度変化とが正比例の関係すなわち比熱が一定の状態に近づくという特性を有する。また、高圧側冷媒圧力が高いほど、第1放熱器33に流入する冷媒の温度は高くなる。そのため、高圧側冷媒圧力が高いと、第1放熱器33による冷媒と第1熱媒体との熱交換量が相対的に増加し、第2放熱器34による冷媒と第2熱媒体との熱交換量が相対的に減少する。
図3の点C1は、第1放熱器33に流入する冷媒の状態を示す。点C2は、第1放熱器33から流出し、第2放熱器34に流入する冷媒の状態を示す。点C3は、第2放熱器34から流出し、第3放熱器35に流入する冷媒の状態を示す。点C4は、第3放熱器35から流出する冷媒の状態を示す。
一方、点D1は、第1放熱器33から流出する第1熱媒体の温度(具体的には80℃)を示す。点D2は、第1放熱器33に流入する第1熱媒体の温度(具体的には28℃)を示す。点D3は、第2放熱器34から流出する第2熱媒体の温度(具体的には35℃)を示す。点D4は、第2放熱器34に流入する第2熱媒体の温度(具体的には30℃)を示す。点D5は、第3放熱器35から流出する第1熱媒体の温度(具体的には28℃)を示す。点D6は、第3放熱器35に流入する第1熱媒体の温度(具体的には9℃)を示す。
図3に示したように、第1放熱器33で使われる冷媒のエンタルピは相対的に大きく、第1放熱器33の熱交換量は相対的に大きいものとなる。一方、第2放熱器34で使われる冷媒のエンタルピは相対的に小さく、第2放熱器34の熱交換量は相対的に小さいものとなる。このとき、給湯能力:暖房能力=1:2.5 となる。
上述したように、高圧側冷媒圧力は、図2に示したものより、図3に示したものの方が高い。そのことから、図3に示したように、高圧側冷媒圧力を高くすると、給湯能力を相対的に増加し、暖房能力を相対的に低減することが可能である。一方、図2に示したように、高圧側冷媒圧力を低くすると、給湯能力を相対的に低減し、暖房能力を相対的に増加することが可能である。
次に、第1実施形態の制御部50が実行する制御処理について、図4のフローチャートを参照して説明する。
この制御処理は、ヒートポンプ装置1に対し、作動・停止スイッチから作動要求信号が入力されるとスタートする。
まず、ステップS10で制御部50の初期化処理が行われる。次に、ステップS20で、制御部50は、第1熱媒体を高温に加熱するための負荷と、第2熱媒体を中温に加熱するための負荷との割合を検出する。なお、以下の説明において、第1熱媒体を高温に加熱するための負荷に対する、第2熱媒体を中温に加熱するための負荷を、暖房比率と定義する。すなわち、ステップS20で、制御部50は、暖房比率を検出する。
続いて、ステップS30で、制御部50は、暖房比率に応じた高圧側冷媒圧力を決定する。このとき、制御部50は、暖房比率が大きいほど、高圧側冷媒圧力が低くなるように制御する。制御部50が高圧側冷媒圧力を低くすると、第1放熱器33による冷媒と第1熱媒体との熱交換量が相対的に減少し、第2放熱器34による冷媒と第2熱媒体との熱交換量が相対的に増加する。すなわち、制御部50が高圧側冷媒圧力を低くすることで、第1熱媒体を高温に加熱する能力を相対的に減少させ、第2熱媒体を中温に加熱する能力を相対的に増加させることが可能である。
これに対し、制御部50は、暖房比率が小さいほど、高圧側冷媒圧力が高くなるように制御する。制御部50が高圧側冷媒圧力を高くすると、第1放熱器33による冷媒と第1熱媒体との熱交換量が相対的に増加し、第2放熱器34による冷媒と第2熱媒体との熱交換量が相対的に減少する。すなわち、制御部50が高圧側冷媒圧力を高くすることで、第1熱媒体を高温に加熱する能力を相対的に増加させ、第2熱媒体を中温に加熱する能力を相対的に減少させることが可能である。
次に、ステップS40で、作動・停止スイッチから停止要求信号が制御部50へ出力されていない場合、制御部50は、予め定めた制御周期の経過を待って、処理をステップS20に戻す。一方、作動・停止スイッチから停止要求信号が制御部50へ出力されている場合、制御部50は、各制御対象機器の作動を停止させ、ヒートポンプ装置1のシステム全体を停止させる。
以上説明した第1実施形態のヒートポンプ装置1は、上述した構成および作動により、次のような優れた効果を発揮することが可能である。
(1)第1実施形態では、ヒートポンプ装置1が備える制御部50は、暖房比率に応じて、高圧側冷媒圧力を制御する。
これによれば、高圧側冷媒圧力を低くすることで、第1熱媒体を高温に加熱する能力を相対的に減少させ、第2熱媒体を中温に加熱する能力を相対的に増加させることが可能である。これに対し、高圧側冷媒圧力を高くすることで、第1熱媒体を高温に加熱する能力を相対的に増加させ、第2熱媒体を中温に加熱する能力を相対的に減少させることが可能である。したがって、このヒートポンプ装置1は、高圧側冷媒圧力を制御することで、第1熱媒体と第2熱媒体を加熱する能力の比率を制御し、第1熱媒体と第2熱媒体を良好なバランスで加熱することができる。
(2)第1実施形態では、ヒートポンプ装置1を構成する超臨界サイクル30は、第1放熱器33、第2放熱器34および第3放熱器35を備える。第1被加熱側回路10は、第1熱媒体が第3放熱器35、第1放熱器33の順に流れ、第3放熱器35および第1放熱器33を流れる冷媒と第1熱媒体の熱交換により第1熱媒体が加熱されるように構成されている。
これによれば、第1被加熱側回路10は、第1熱媒体を第3放熱器35と第1放熱器33の両方で加熱することが可能となる。したがって、第1熱媒体を加熱する能力を増加することが可能である。また、タンク11から第3放熱器35に流入する第1熱媒体の温度より、第3放熱器35に流入する冷媒の温度が高い場合、第3放熱器35を流れる冷媒のエンタルピを有効に活用することが可能となるので、システムの成績係数(COP:Coefficient Of Performance)を向上させることができる。
(3)第1実施形態では、制御部50は、暖房比率が大きいほど、高圧側冷媒圧力が低くなるように制御する。また、制御部50は、暖房比率が小さいほど、高圧側冷媒圧力が高くなるように制御する。
これにより、ヒートポンプ装置1は、高圧側冷媒圧力を制御することで、第1熱媒体と第2熱媒体を加熱する能力の比率を制御し、第1熱媒体と第2熱媒体を良好なバランスで加熱することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態について説明する。第2実施形態は、第1実施形態に対して超臨界サイクル30の構成を変更したものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図5に示すように、第2実施形態のヒートポンプ装置1を構成する超臨界サイクル30は、第1放熱器33と第2放熱器34を備えており、第3放熱器を備えていない。
第1被加熱側回路10は、タンク11から流出した第1熱媒体が第1放熱器33に流れるように構成されている。そのため、第1熱媒体は、第1放熱器33を流れる冷媒との熱交換により加熱される。一方、第2被加熱側回路20は、第2熱媒体が第2放熱器34に流れるように構成されている。そのため、第2熱媒体は、第2放熱器34を流れる冷媒との熱交換により加熱される。
第2実施形態においても、制御部50は、暖房比率が大きいほど、高圧側冷媒圧力が低くなるように制御する。また、制御部50は、暖房比率が小さいほど、高圧側冷媒圧力が高くなるように制御する。
以上説明した第2実施形態では、第1実施形態と比較して、第3放熱器35を備えていないことから、第1熱媒体を加熱する能力が低減する。ただし、第2実施形態でも、制御部50は暖房比率に応じて高圧側冷媒圧力を制御する。したがって、第2実施形態においても、第1熱媒体と第2熱媒体を加熱する能力の比率を制御し、第1熱媒体と第2熱媒体を良好なバランスで加熱することができる。
(第3実施形態)
第3実施形態について説明する。第3実施形態は、第1実施形態に対して制御部50が実行する制御処理方法を変更したものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
第3実施形態の制御部50が実行する制御処理について、図6のフローチャートを参照して説明する。
ステップS10からステップS30までは、第1実施形態で説明した処理と同じである。なお、第3実施形態では、ステップS20の処理で暖房比率が大きいと判定され、ステップS30の処理で高圧側冷媒圧力が低くなるように制御したものとする。
ステップS30に続くステップS31で、制御部50は、高圧側冷媒圧力が低くなるよう制御した際、要求された暖房比率を満たすことができるか否かを判定する。制御部50は、暖房比率を満たすことができないと判定した場合、処理をステップS32に移行する。
ステップS32で制御部50は、第1被加熱側回路10を流れる第1熱媒体の加熱を停止し、第2熱媒体の加熱のみを行うように制御する。具体的に、制御部50は、第1循環ポンプ12の駆動を停止するなどの処理を行う。
一方、ステップS31で、制御部50は、要求された暖房比率を満たすことができると判定した場合、処理をステップS40に移行する。ステップS40以降の処理は、第1実施形態で説明した処理と同じである。
以上説明した第3実施形態のヒートポンプ装置1は、暖房比率が大きいときに高圧側冷媒圧力の制御によっても要求された暖房比率を満たすことができない場合、第1熱媒体の加熱を行うことなく、第2熱媒体の加熱を行うように制御する。
これによれば、第1被加熱側回路10による第1熱媒体の加熱が行われなくなるので、第1放熱器33の中を流れる冷媒の温度の低下が抑制され、第2放熱器34に流入する冷媒の温度が高くなる。そのため、第2放熱器34による加熱能力を、第2熱媒体を加熱するための負荷に対応させることができる。
また、仮に、要求される暖房比率が大きいときに第1熱媒体の加熱が不十分であると、タンク11に貯められた第1熱媒体の温度が低下するおそれがある。それに対し、第3実施形態では、要求された暖房比率を満たすことができない場合、第1熱媒体の加熱を行わないので、タンク11に貯められた第1熱媒体の温度低下を防ぐことができる。
(第4実施形態)
第4実施形態について説明する。第4実施形態も、第1実施形態に対して制御部50が実行する制御処理方法を変更したものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
第4実施形態の制御部50が実行する制御処理について、図7のフローチャートを参照して説明する。
ステップS10からステップS30までは、第1実施形態で説明した処理と同じである。なお、第4実施形態では、ステップS20の処理で暖房比率が小さいと判定され、ステップS30の処理で高圧側冷媒圧力が高くなるように制御したものとする。
ステップS30に続くステップS31で、制御部50は、高圧側冷媒圧力が低くなるよう制御した際、要求された暖房比率を満たすことができるか否かを判定する。制御部50は、暖房比率を満たすことができないと判定した場合、処理をステップS33に移行する。
ステップS33で制御部50は、第2被加熱側回路20を流れる第2熱媒体の加熱を停止し、第1熱媒体の加熱のみを行うように制御する。具体的に、制御部50は、第2循環ポンプ21の駆動を停止するなどの処理を行う。
一方、ステップS31で、制御部50は、暖房比率を満たすことができると判定した場合、処理をステップS40に移行する。ステップS40以降の処理は、第1実施形態で説明した処理と同じである。
以上説明した第4実施形態のヒートポンプ装置1は、暖房比率が小さいときに高圧側冷媒圧力の制御によっても要求された暖房比率を満たすことができない場合、第2熱媒体の加熱を行うことなく、第1熱媒体の加熱を行うように制御する。
これによれば、第2被加熱側回路20による第2熱媒体の加熱が行われなくなるので、第2放熱器34の中を流れる冷媒の温度の低下が抑制され、第3放熱器35に流入する冷媒の温度が高くなる。そのため、第3放熱器35と第1放熱器33による加熱能力を、第1熱媒体を加熱するための負荷に対応させることができる。
(第5実施形態)
第5実施形態について説明する。第5実施形態は、第1実施形態で説明した超臨界サイクル30に対しインジェクション回路を追加したものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図8に示すように、第5実施形態のヒートポンプ装置1を構成する超臨界サイクル30は、複数の圧縮機31、32、複数の放熱器33、34、35、第1減圧器36、蒸発器37、第1冷媒通路38、第2冷媒通路39、第2減圧器40、内部熱交換器41などが配管により接続されている。以下の説明では、複数の圧縮機31、32、複数の放熱器33、34、35、内部熱交換器41、第1減圧器36および蒸発器37を接続する通路を、第1冷媒通路38と呼ぶこととする。また、第1冷媒通路38のうち第2放熱器34と第3放熱器35との間に設けられた冷媒分岐部42と、第1冷媒通路38のうち第1圧縮機31と第2圧縮機32との間に設けられた冷媒合流部43とを接続する通路を、インジェクション回路または第2冷媒通路39と呼ぶこととする。
複数の圧縮機31、32は、低段側の第1圧縮機31と高段側の第2圧縮機32とが直列に接続されている。第1圧縮機31は、吸入口から吸入した冷媒を圧縮し、吐出口から吐出する。第1圧縮機31から吐出された冷媒は、第2圧縮機32の吸入口に吸入される。第2圧縮機32は、第1圧縮機31から吐出された冷媒をさらに圧縮し、冷媒の圧力を臨界圧力以上に高め、吐出口から吐出する。なお、第1圧縮機31と第2圧縮機32はいずれも電動式の圧縮機であり、制御部50により回転数が制御される。
複数の放熱器33、34、35は、第2圧縮機32の吐出口側から第1放熱器33、第2放熱器34、第3放熱器35の順に直列に接続されている。なお、第2放熱器34と第3放熱器35との間には、内部熱交換器41が設けられている。したがって、第2圧縮機32から吐出された冷媒は、第1放熱器33、第2放熱器34、内部熱交換器41、第3放熱器35の順に流れる。
第3放熱器35の下流側に第1減圧器36が設けられている。第1減圧器36は、第3放熱器35の下流側を流れる冷媒を減圧するための膨張弁である。第1減圧器36は、制御部50から伝送される信号により、第1減圧器36内の流路の開度が調整可能に構成されている。第1減圧器36の流路の開度と後述する第2減圧器40の流路の開度とを調整することで、高圧側冷媒圧力を変えることが可能である。また、第1減圧器36の流路の開度を調整することで、第1冷媒通路38のうち第1減圧器36から蒸発器37を介して第1圧縮機31の吸入口までの間を流れる冷媒の圧力を変えることが可能である。
第1冷媒通路38のうち、第1減圧器36の下流側に蒸発器37が設けられている。第1減圧器36により減圧された冷媒の圧力は臨界圧力よりも低いものとなる。そのため、第1冷媒通路38のうち第1減圧器36の下流側を流れる冷媒は、気液二相状態となって蒸発器37に流入する。蒸発器37では、その気液二相状態となった冷媒と外気とが熱交換する。これにより、冷媒は外気から吸熱し、エンタルピが高くなる。蒸発器37から流出した冷媒は、蒸発器37の下流側に設けられた第1圧縮機31の吸入口に吸入される。
上述したように、冷媒分岐部42は、第1冷媒通路38のうち第2放熱器34と第3放熱器35との間に設けられている。詳細には、冷媒分岐部42は、第1冷媒通路38のうち第2放熱器34と内部熱交換器41との間に設けられている。冷媒合流部43は、第1冷媒通路38のうち第1圧縮機31と第2圧縮機32との間に設けられている。第2冷媒通路39は、冷媒分岐部42と冷媒合流部43とを接続するインジェクション回路である。
第2冷媒通路39には、第2冷媒通路39を流れる冷媒を減圧する第2減圧器40が設けられている。第2減圧器40は、第2放熱器34から流出した後に冷媒分岐部42を介して第2冷媒通路39に分流された冷媒を減圧するための膨張弁である。第2減圧器40も、制御部50から伝送される信号により、第2減圧器40内の流路の開度が調整可能に構成されている。第2減圧器40の流路の開度を調整することで、第2冷媒通路39のうち第2減圧器40と冷媒合流部43との間を流れる冷媒の圧力を変えることが可能である。
第2冷媒通路39のうち、第2減圧器40の下流側に内部熱交換器41が設けられている。第2減圧器40により減圧された冷媒の圧力は臨界圧力よりも低くなる。そのため、第2冷媒通路39のうち第2減圧器40の下流側を流れる冷媒は、気液二相状態となって内部熱交換器41に流入する。内部熱交換器41では、第1冷媒通路38のうち冷媒分岐部42と第3放熱器35との間を流れる冷媒と、第2冷媒通路39のうち第2減圧器40と冷媒合流部43との間を流れる冷媒とが熱交換する。これにより、内部熱交換器41の中で第2冷媒通路39を流れる気液二相状態の冷媒は、内部熱交換器41の中で第1冷媒通路38を流れる冷媒から吸熱し、エンタルピが高くなる。第2冷媒通路39のうち内部熱交換器41から流出した冷媒は、冷媒合流部43を通過して第1圧縮機31から吐出された冷媒と混ざり、第2圧縮機32に吸入される。これにより、第2圧縮機32に圧縮されてその第2圧縮機32から第1放熱器33および第2放熱器34を流れる冷媒流量が増加する。
続いて、上述した超臨界サイクル30を流れる冷媒の挙動について説明する。図9は、その冷媒の挙動の一例をモリエル線図上に表したものである。
図9に示した点F1〜点F11は、超臨界サイクル30の各位置での冷媒の状態の一例を示したものである。なお、点F1〜点F11の位置は、第1圧縮機31及び第2圧縮機32の回転数、第1減圧器36及び第2減圧器40の流路の開度、第1熱媒体及び第2熱媒体の流量や温度、および外気温など、種々の条件により変わるものである。
図9に示した点F1は、第1圧縮機31の吸入側の冷媒の状態を示す。点F2は、第1圧縮機31の吐出側の冷媒の状態を示す。点F3は、第2冷媒通路39のうち内部熱交換器41から流出した冷媒と第1圧縮機31の吐出側の冷媒とが混ざり合った状態、すなわち第2圧縮機32の吸入側の冷媒の状態を示す。点F4は、第2圧縮機32の吐出側の冷媒の状態、すなわち第1放熱器33の入口の冷媒の状態を示す。点F5は、第2放熱器34の入口の冷媒の状態を示す。点F6は、第1冷媒通路38のうち内部熱交換器41の入口の冷媒の状態を示すと共に、第2減圧器40の入口の冷媒の状態を示す。点F7は、第3放熱器35の入口の冷媒の状態を示す。点F8は、第1減圧器36の入口の冷媒の状態を示す。点F9は、蒸発器37の入口の冷媒の状態を示す。点F10は、第2冷媒通路39のうち内部熱交換器41の入口の冷媒の状態を示す。点F11は、第2冷媒通路39のうち内部熱交換器41の出口の冷媒の状態を示す。
上述したように、第5実施形態では、第1冷媒通路38から第2冷媒通路39に冷媒が分流する冷媒分岐部42を、第1冷媒通路38のうち第2放熱器34と第3放熱器35との間に設けている。また、内部熱交換器41により、第1冷媒通路38のうち第3放熱器35より上流側を流れる冷媒と、第2冷媒通路39のうち第2減圧器40で減圧された冷媒とが熱交換する構成である。第1冷媒通路38のうち第3放熱器35より上流側を流れる冷媒は、第3放熱器35より下流側を流れる冷媒よりもエンタルピが高いので、内部熱交換器41の中で第2冷媒通路39を流れる冷媒はより大きい吸熱を得ることが可能である。そのため、第2圧縮機32に流入する冷媒のエンタルピの低下が抑制される。したがって、この超臨界サイクル30は、第1熱媒体と第2熱媒体を加熱する能力を向上することが可能なものとなっている。
上述した第5実施形態の超臨界サイクル30の構成と比較するため、比較例のヒートポンプ装置2の構成を図10に示す。比較例のヒートポンプ装置2の超臨界サイクル30では、内部熱交換器41が第3放熱器35と第1減圧器36との間に設けられている。したがって、第2圧縮機32から吐出された冷媒は、第1冷媒回路を第1放熱器33、第2放熱器34、第3放熱器35、内部熱交換器41の順に流れる。
図9では、比較例のヒートポンプ装置2の超臨界サイクル30を流れる冷媒の挙動の一例を破線で示している。
図9に示した点G1〜点G11は、超臨界サイクル30の各位置での冷媒の状態の一例を示したものである。なお、点G1〜点G11の位置も、第1圧縮機31及び第2圧縮機32の回転数、第1減圧器36及び第2減圧器40の流路の開度、第1熱媒体及び第2熱媒体の流量や温度、および外気温など、種々の条件により変わるものである。
図9に示した点G1〜G5および点G8〜G11は、第5実施形態で説明した点F1〜F5および点F8〜F11に対応するものである。点G6は、第1冷媒通路38のうち第3放熱器35の入口の冷媒の状態を示すと共に、第2減圧器40の入口の冷媒の状態を示す。点G7は、内部熱交換器41の入口の冷媒の状態を示す。
比較例では、内部熱交換器41により、第1冷媒通路38のうち第3放熱器35より下流側を流れる冷媒と、第2冷媒通路39のうち第2減圧器40で減圧された冷媒とが熱交換する構成である。第1冷媒通路38のうち第3放熱器35より下流側を流れる冷媒は、第3放熱器35より上流側を流れる冷媒よりもエンタルピが低い。そのため、図9の点G11に示すように、比較例の内部熱交換器41の中で第2冷媒通路39を流れる冷媒は十分な吸熱を得ることができない。したがって、点G3に示すように、比較例の第2圧縮機32に吸入される冷媒のエンタルピは、第5実施形態のF3で示した状態の冷媒のエンタルピより小さいものとなる。
また、点G3に示した冷媒の状態は、エンタルピが飽和蒸気線SVより低い状態にあり、液相の状態を含むものである。液相の冷媒が圧縮機31に吸入されると、圧縮機31が故障するおそれがある。そのため、比較例では、第2冷媒通路39のうち内部熱交換器41から流出する冷媒の流量を低減しなければならない。したがって、比較例の構成では、第2圧縮機32から第1放熱器33および第2放熱器34を流れる冷媒流量を増加させることが困難である。
また、比較例では、第1圧縮機31による冷媒の圧縮比に対し、第2圧縮機32による冷媒の圧縮比が大きいものとなるので、第2圧縮機32による圧縮効率が悪化する。さらに、点G4に示した比較例の第2圧縮機32から吐出される冷媒のエンタルピは、F4で示した第5実施形態の第2圧縮機32から吐出される冷媒のエンタルピよりも小さい。したがって、比較例の超臨界サイクル30における第1熱媒体および第2熱媒体を加熱する能力は、第5実施形態の超臨界サイクル30における第1熱媒体および第2熱媒体を加熱する能力に比べて小さいものとなっている。
次に、第5実施形態のヒートポンプ装置1において、超臨界サイクル30にインジェクション回路を設けた意義について説明する。
第1〜第4実施形態で説明したように、第5実施形態のヒートポンプ装置1も、高圧側冷媒圧力の調整により、暖房比率を変えることが可能である。すなわち、高圧側冷媒圧力を高くすることで、暖房比率は小さくなる。これに対し、高圧側冷媒圧力を低くすることで、暖房比率は大きくなる。
ところで、ヒートポンプ装置1は、第1熱媒体を高温に加熱する能力を一定の能力より減少させることができないといった制約がある。例えば、第1放熱器33で加熱された第1熱媒体の温度が、タンク11の上層部に貯留されている第1媒体の温度より低い場合、タンク11の上層部に貯留されている第1熱媒体の温度が低下してしまう。また、タンク11に貯留される第1媒体の温度は、雑菌の繁殖を防ぐため、一定の温度より高い温度で保たれる必要がある。
上述したように、高圧側冷媒圧力を低くすることで暖房比率を大きくすれば、第2熱媒体を中温に加熱する能力が相対的に増加する一方で、第1熱媒体を高温に加熱する能力が相対的に減少する。そのため、高圧側冷媒圧力は、第1熱媒体を高温に加熱するための制約の範囲内でしか低くすることができず、暖房比率を大きくして第2熱媒体の加熱能力を増加することには限界が生じることになる。実際に、ヒートポンプ装置1の第1熱媒体を給湯に使用し、第2熱媒体を暖房に使用する場合、大きな暖房能力が必要な状況下が多々あるので、暖房比率を一定以上にできないことは実用上難しいといえる。
そこで、第5実施形態では、ヒートポンプ装置1にインジェクション回路を設けている。これにより、要求される暖房比率が高い場合、すなわち暖房能力が欲しい場合にインジェクションを行い、第1熱媒体と第2熱媒体を加熱するための冷媒循環量を増加させることで、高能力に対応することができる。
さらに、第5実施形態では、内部熱交換器41の中で、第1冷媒通路38のうち第3放熱器35より上流側を流れる冷媒と、第2冷媒通路39のうち第2減圧器40で減圧された冷媒とが熱交換する構成となっている。第1冷媒通路38のうち第3放熱器35より上流側を流れる冷媒は、第3放熱器35より下流側を流れる冷媒よりもエンタルピが高いので、内部熱交換器41の中で第2冷媒通路39を流れる冷媒はより大きい吸熱を得ることが可能である。そのため、第2圧縮機32に流入する冷媒のエンタルピの低下を抑制し、第1熱媒体と第2熱媒体を加熱する能力を増加させることが可能である。したがって、このヒートポンプ装置1は、第1熱媒体を高温に加熱する能力と第2熱媒体を中温に加熱する能力とを適切に制御し、第1熱媒体と第2熱媒体を良好なバランスで加熱することができる。
(他の実施形態)
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されるものではない。
例えば、上述した実施形態では、ヒートポンプ装置1は、第1放熱器33、第2放熱器34および第3放熱器35を備えるものとした。これに対し、他の実施形態では、ヒートポンプ装置1は、第1放熱器33、第2放熱器34および第3放熱器35、に加えて、他の放熱器を追加してもよい。その場合、他の放熱器は、第1冷媒通路38のうち第2圧縮機32と第1減圧器36との間のいずれの場所に配置してもよい。
また、上述した実施形態では、ヒートポンプ装置1は、冷媒にCOを使用した。これに対し、他の実施形態では、COに限らず、種々の冷媒を使用してもよい。
また、上述した実施形態では、ヒートポンプ装置1は、熱媒体として湯または不凍液を使用した。これに対し、他の実施形態では、湯または不凍液に限らず、種々の熱媒体を使用してもよい。
(まとめ)
上述の実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、ヒートポンプ装置は、圧縮機、第1放熱器、第2放熱器、減圧器、蒸発器、冷媒通路、第1被加熱側回路、第2被加熱側回路および制御部を備える。圧縮機は、冷媒の圧力が臨界圧力以上となるように冷媒を圧縮する。第1放熱器および第2放熱器は、この順に、圧縮機から吐出した冷媒が流れる。減圧器は、第2放熱器より下流側を流れる冷媒を減圧する。蒸発器は、減圧器により減圧された冷媒と外気とを熱交換させ、外気から吸熱した冷媒を第1圧縮機の吸入口に向けて流出する。冷媒通路は、圧縮機、第1放熱器、第2放熱器、減圧器および蒸発器を接続する。第1被加熱側回路は、第1熱媒体が第1放熱器に流れるように構成されている。第1被加熱側回路では、第1放熱器を流れる冷媒と第1熱媒体の熱交換により第1熱媒体が加熱される。第2被加熱側回路は、第2熱媒体が第2放熱器に流れるように構成されている。第2被加熱側回路では、第2放熱器を流れる冷媒と第2熱媒体の熱交換により第2熱媒体が加熱される。制御部は、第1熱媒体を加熱するための負荷と、第2熱媒体を加熱するための負荷との割合に応じて、冷媒通路のうち圧縮機の吐出口から第1放熱器および第2放熱器を介して減圧器までの間を流れる冷媒の圧力を制御する。
第2の観点によれば、ヒートポンプ装置は、冷媒通路のうち第2放熱器と減圧器との間に設けられる第3放熱器をさらに備える。第1被加熱側回路は、第1熱媒体が第3放熱器および第1放熱器の順に流れ、第3放熱器および第1放熱器を流れる冷媒と第1熱媒体の熱交換により第1熱媒体が加熱されるように構成されている。
これによれば、第1被加熱側回路は、第1熱媒体を第3放熱器と第1放熱器の両方で加熱することが可能となる。したがって、第1熱媒体を加熱する能力を増加させることが可能である。また、タンクから第3放熱器に流入する第1熱媒体の温度より、第3放熱器に流入する冷媒の温度が高い場合、第3放熱器を流れる冷媒のエンタルピを有効に活用することが可能となるので、システムの成績係数を向上させることができる。
第3の観点によれば、制御部は、第1熱媒体を加熱するための負荷に対し、第2熱媒体を加熱するための負荷が大きいほど、冷媒通路のうち圧縮機の吐出口から第1放熱器および第2放熱器を介して減圧器までの間を流れる冷媒の圧力が低くなるように制御する。また、制御部は、第1熱媒体を加熱するための負荷に対し、第2熱媒体を加熱するための負荷が小さいほど、冷媒通路のうち圧縮機の吐出口から第1放熱器および第2放熱器を介して減圧器までの間を流れる冷媒の圧力が高くなるように制御する。
これによれば、高圧側冷媒圧力を低くすると、第1放熱器による冷媒と第1熱媒体との熱交換量が相対的に減少し、第2放熱器による冷媒と第2熱媒体との熱交換量が相対的に増加する。したがって、高圧側冷媒圧力を低くすることで、第1熱媒体を加熱する能力を相対的に減少させ、第2熱媒体を加熱する能力を相対的に増加させることができる。
これに対し、高圧側冷媒圧力を高くすると、第1放熱器による冷媒と第1熱媒体との熱交換量が相対的に増加し、第2放熱器による冷媒と第2熱媒体との熱交換量が相対的に減少する。したがって、高圧側冷媒圧力を高くすることで、第1熱媒体を加熱する能力を相対的に増加させ、第2熱媒体を加熱する能力を相対的に減少させることができる。
第4の観点によれば、制御部は、冷媒通路のうち圧縮機の吐出口から第1放熱器および第2放熱器を介して減圧器までの間を流れる冷媒の圧力が低くなるように制御する際、第1熱媒体を加熱するための負荷と、第2熱媒体を加熱するための負荷との割合を満たすことができないとき、第1熱媒体の加熱を行うことなく、第2熱媒体の加熱を行うように制御する。
これによれば、第1被加熱側回路による第1熱媒体の加熱が行われなくなるので、第1放熱器の中を流れる冷媒の温度の低下が抑制され、第2放熱器に流入する冷媒の温度が高くなる。そのため、第2放熱器による加熱能力を、第2熱媒体を加熱するための負荷に対応させることができる。また、この制御により、第1熱媒体の加熱が不十分なものになることが防がれるので、タンクに貯められた第1熱媒体の温度低下を防ぐことができる。
第5の観点によれば、制御部は、冷媒通路のうち圧縮機の吐出口から第1放熱器および第2放熱器を介して減圧器までの間を流れる冷媒の圧力が高くなるように制御する際、第1熱媒体を加熱するための負荷と、第2熱媒体を加熱するための負荷との割合を満たすことができないとき、第2熱媒体の加熱を行うことなく、第1熱媒体の加熱を行うように制御する。
これによれば、第2被加熱側回路による第2熱媒体の加熱が行われなくなるので、第2放熱器の中を流れる冷媒の温度の低下が抑制され、第3放熱器に流入する冷媒の温度が高くなる。そのため、第3放熱器と第1放熱器による加熱能力を、第1熱媒体を加熱するための負荷に対応させることができる。
1 ヒートポンプ装置
10 第1被加熱側回路
20 第2被加熱側回路
31 圧縮機
33 第1放熱器
34 第2放熱器
36 減圧器
37 蒸発器
38 冷媒通路
50 制御部

Claims (5)

  1. 第1熱媒体と第2熱媒体を加熱するヒートポンプ装置において、
    冷媒の圧力が臨界圧力以上となるように冷媒を圧縮する圧縮機(31)と、
    前記圧縮機から吐出した冷媒が順に流れる第1放熱器(33)および第2放熱器(34)と、
    前記第2放熱器より下流側を流れる冷媒を減圧する減圧器(36)と、
    前記減圧器により減圧された冷媒と外気とを熱交換させ、外気から吸熱した冷媒を前記圧縮機の吸入口に向けて流出する蒸発器(37)と、
    前記圧縮機、前記第1放熱器、前記第2放熱器、前記減圧器および前記蒸発器を接続する冷媒通路(38)と、
    第1熱媒体が前記第1放熱器に流れるように構成され、前記第1放熱器を流れる冷媒と第1熱媒体の熱交換により第1熱媒体が加熱される第1被加熱側回路(10)と、
    第2熱媒体が前記第2放熱器に流れるように構成され、前記第2放熱器を流れる冷媒と第2熱媒体の熱交換により第2熱媒体が加熱される第2被加熱側回路(20)と、
    第1熱媒体を加熱するための負荷と、第2熱媒体を加熱するための負荷との割合に応じて、前記冷媒通路のうち前記圧縮機の吐出口から前記第1放熱器および前記第2放熱器を介して前記減圧器までの間を流れる冷媒の圧力を制御する制御部(50)と、を備えるヒートポンプ装置。
  2. 前記冷媒通路のうち前記第2放熱器と前記減圧器との間に設けられる第3放熱器(35)をさらに備え、
    前記第1被加熱側回路は、第1熱媒体が前記第3放熱器および前記第1放熱器の順に流れ、前記第3放熱器および前記第1放熱器を流れる冷媒と第1熱媒体の熱交換により第1熱媒体が加熱されるように構成されている請求項1に記載のヒートポンプ装置。
  3. 前記制御部は、
    第1熱媒体を加熱するための負荷に対し、第2熱媒体を加熱するための負荷が大きいほど、前記冷媒通路のうち前記圧縮機の吐出口から前記第1放熱器および前記第2放熱器を介して前記減圧器までの間を流れる冷媒の圧力が低くなるように制御し、
    第1熱媒体を加熱するための負荷に対し、第2熱媒体を加熱するための負荷が小さいほど、前記冷媒通路のうち前記圧縮機の吐出口から前記第1放熱器および前記第2放熱器を介して前記減圧器までの間を流れる冷媒の圧力が高くなるように制御する請求項1または2に記載のヒートポンプ装置。
  4. 前記制御部は、前記冷媒通路のうち前記圧縮機の吐出口から前記第1放熱器および前記第2放熱器を介して前記減圧器までの間を流れる冷媒の圧力が低くなるように制御する際、第1熱媒体を加熱するための負荷と、第2熱媒体を加熱するための負荷との割合を満たすことができないとき、第1熱媒体の加熱を行うことなく、第2熱媒体の加熱を行うように制御する請求項1ないし3のいずれか1つに記載のヒートポンプ装置。
  5. 前記制御部は、前記冷媒通路のうち前記圧縮機の吐出口から前記第1放熱器および前記第2放熱器を介して前記減圧器までの間を流れる冷媒の圧力が高くなるように制御する際、第1熱媒体を加熱するための負荷と、第2熱媒体を加熱するための負荷との割合を満たすことができないとき、第2熱媒体の加熱を行うことなく、第1熱媒体の加熱を行うように制御する請求項1ないし4のいずれか1つに記載のヒートポンプ装置。
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