JP6679967B2 - 半導体素子の駆動装置 - Google Patents

半導体素子の駆動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6679967B2
JP6679967B2 JP2016022085A JP2016022085A JP6679967B2 JP 6679967 B2 JP6679967 B2 JP 6679967B2 JP 2016022085 A JP2016022085 A JP 2016022085A JP 2016022085 A JP2016022085 A JP 2016022085A JP 6679967 B2 JP6679967 B2 JP 6679967B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
gate
capacitor
igbt
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016022085A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017143610A (ja
Inventor
田中 孝明
孝明 田中
山田 隆二
隆二 山田
修 中島
修 中島
丸山 宏二
宏二 丸山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP2016022085A priority Critical patent/JP6679967B2/ja
Publication of JP2017143610A publication Critical patent/JP2017143610A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6679967B2 publication Critical patent/JP6679967B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B70/00Technologies for an efficient end-user side electric power management and consumption
    • Y02B70/10Technologies improving the efficiency by using switched-mode power supplies [SMPS], i.e. efficient power electronics conversion e.g. power factor correction or reduction of losses in power supplies or efficient standby modes

Landscapes

  • Power Conversion In General (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)
  • Electronic Switches (AREA)

Description

本発明は、電力変換装置等に適用される半導体素子の駆動装置に関する。
従来、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)やMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)のような電圧駆動形半導体素子を使用した電力変換装置が知られている(例えば特許文献1)。この特許文献1に記載されている電力変換装置では、MOSFETで構成される主回路スイッチング素子を直列に2つ接続してスイッチングアームを構成している。
このスイッチングアームを構成する2つの主回路スイッチング素子は、同時にオン状態となった場合に、主回路スイッチング素子を流れる電流の増大を抑制するために、主回路スイッチング素子の制御電極であるゲートと低電位側電極であるソース間にスイッチング素子とコンデンサとの直列回路を接続するようにしている。このスイッチング素子の制御電極となるベースは、ゲート抵抗とゲート駆動回路との接続点に接続されている。
このため、コンデンサに接続されたスイッチング素子は、主回路スイッチング素子のゲートに印加される電圧が低いときにオン状態となり、コンデンサを主回路スイッチング素子のゲート及びソース間に接続し、主回路スイッチング素子のゲートに印加されるゲート電圧が高いときにオフ状態となって、主回路スイッチ素子のゲートとコンデンサ間を遮断する。
したがって、例えば下アーム側の主回路スイッチング素子がオフ状態にある状態で、上アーム側の主回路スイッチング素子がターンオンする場合には、下アーム側のコンデンサがスイッチング素子を介して主回路スイッチング素子のゲート及びソース間に接続されるが、上アーム側の主回路スイッチング素子ではターンオンするためにゲートにゲート駆動回路から高いゲート電圧が印加されるので、コンデンサに接続されたスイッチング素子はオフ状態となる。
そして、上アーム側の主回路スイッチング素子がターンオンすることにより、下アーム側の主回路スイッチング素子のドレインとゲート間の帰還容量を介してゲートに流れる込む電流の一部をコンデンサにチャージすることにより、下アーム側の主回路スイッチング素子のゲート電極のゲート電圧の上昇を抑制して下アーム側の主回路スイッチング素子がオン状態に誤動作することを防止するようにしている。
特開2012−239061号公報
しかしながら、特許文献1に記載されている従来例にあっては、主回路スイッチング素子の制御電極及び低電位側電極間に誤動作防止用のコンデンサを接続する際に、コンデンサの充放電時のゲート駆動回路の負担を軽減するために、スイッチング素子をコンデンサと直列に接続する必要がある。
このため、他の主回路スイッチング素子がターンオンするときに、主回路スイッチング素子のドレインとゲート間の帰還容量を介してゲートに流れる込む電流をスイッチング素子のオン抵抗を通じてコンデンサに充電することになる。このため、コンデンサへの充電が緩やかになり、迅速な誤動作防止を行なうことができないという課題がある。
そこで、本発明は、上述した特許文献1に記載された従来例の課題に着目してなされたものであり、スイッチング素子を設けることなく電圧制御形半導体素子の誤動作を防止することができる半導体素子の駆動装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の一態様による半導体素子の駆動装置は、還流ダイオードを逆並列に接続した電圧制御形半導体素子の制御電極を駆動する駆動回路を備えた半導体素子の駆動装置であって、制御電極に印加するゲート電圧を制御するゲート電圧制御部と、電圧制御形半導体素子の制御電極及び低電位側電極間に接続された誤動作防止装置とを備え、誤動作防止装置は、ダイオードとコンデンサとの直並列回路で構成されている
本発明の一態様によれば、電圧制御形半導体素子の制御電極及び低電位側電極間に電圧依存性コンデンサを接続するので、スイッチング素子を設けることなく、制御電極に帰還抵抗を通じて流れる電流を迅速に充電することができ、誤動作を確実に防止することができる。
本発明による半導体素子のゲート駆動装置を備えたインバータの概略構成を示す回路図である。 図1のゲート駆動装置の第1の実施形態を示す回路図である。 図2の電圧依存性コンデンサの電圧依存特性を示す特性線図である。 第1実施形態の動作の説明に供する信号波形図である。 ゲート駆動装置の第2の実施形態を示す回路図である。 図5の電圧依存性コンデンサの電圧依存特性を示す特性線図である。 ゲート駆動回路の第3実施形態を示す回路図である。 ゲート電圧制御回路の変形例を示す回路図である。
次に、図面を参照して、本発明の一実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
また、以下に示す実施の形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
以下、本発明の一の実施の形態に係る半導体素子の駆動装置について図面を参照して説明する。本実施形態では、半導体素子として電圧駆動型半導体素子を例にとり、半導体素子の駆動装置として半導体素子のゲート駆動装置を例にとって説明する。
まず、本発明に係る半導体素子のゲート駆動装置を備えた電力変換装置10について図1を用いて説明する。
図1に示すように、電力変換装置10は、三相交流電源11に接続されている。電力変換装置10は、三相交流電源11から入力する三相交流電力を全波整流する整流回路12と、この整流回路12で整流された電力を平滑化する平滑用コンデンサ13とを有している。整流回路12は、図示は省略するが、6つのダイオードをフルブリッジ接続して構成するかまたは6つのスイッチング素子をフルブリッジ接続している。
整流回路12の正極出力端子に正極側ラインLpが接続され、負極出力端子に負極側ラインLnが接続されている。これら正極側ラインLp及び負極側ラインLn間に平滑用コンデンサ13が接続されている。
また、電力変換装置10は、正極側ラインLp及び負極側ラインLn間に印加された直流電圧を三相交流電圧に変換するインバータ回路21を備えている。このインバータ回路21は、正極側ラインLpに接続された上アーム部を構成する例えば電圧制御型半導体素子としての絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(以下、IGBTと称す)22a,22c,22eと、負極側ラインLnに接続された下アーム部を構成するIGBT22b,22d,22fとを備えている。
IGBT22a及びIGBT22bは、正極側ラインLpと負極側ラインLnとの間に直列に接続されてU相出力アーム23Uを構成している。IGBT22c及びIGBT22dは、正極側ラインLpと負極側ラインLnとの間に直列に接続されてV相出力アーム23Vを構成している。IGBT22e及びIGBT22fは、正極側ラインLpと負極側ラインLnとの間に直列に接続されてW相出力アーム23Wを構成している。
各IGBT22a〜22fには、それぞれ還流ダイオード24a〜24fが逆並列に接続されている。すなわち、各IGBT22a〜22fの高電位側電極となるコレクタに還流ダイオード24a〜24fのカソードがそれぞれ接続され、IGBT22a〜22fの低電位側電極となるエミッタに還流ダイオード24a〜24fのアノードがそれぞれ接続されている。
そして、IGBT22a及びIGBT22bの接続部と、IGBT22c及びIGBT22dの接続部と、IGBT22e及びIGBT22fの接続部は、誘導性負荷となる三相交流電動機15にそれぞれ接続されている。
また、電力変換装置10は、IGBT22a〜22fを個別にスイッチング動作を制御するゲート駆動装置(GDU)25a〜25fをそれぞれ有している。
各ゲート駆動装置25a〜25fの出力端子は、IGBT22a〜22fの制御端子となるゲート端子にそれぞれ接続されている。
したがって、インバータ回路21は、U相出力アーム23U、V相出力アーム23V及びW相出力アーム23Wが並列接続された三相フルブリッジ回路と、U相出力アーム23Uのスイッチング動作を制御するゲート駆動装置25a,25bと、V相出力アーム23Vのスイッチング動作を制御するゲート駆動装置25c,25dと、W相出力アーム23Wのスイッチング動作を制御するゲート駆動装置25e,25fとを有している。
次に、本実施形態による半導体素子の駆動装置について、ゲート駆動装置25bを例にとり、図1を参照しつつ図2を用いて説明する。なお、ゲート駆動装置25a,25c,25d,25e,25fは、ゲート駆動装置25bと同様の構成を有している。
ゲート駆動装置25bは、簡略化して示すと、図2に示すように、ゲート電圧制御部30を備えている。このゲート電圧制御部30は、順バイアス回路31と、逆バイアス回路32と、バイアス切替スイッチ33とを備えている。
順バイアス回路31は、順バイアス電源31aとその正極側に直列に接続されたターンオン時ゲート抵抗31bとが直列に接続された構成を有する。順バイアス電源31aの負極側はIGBT22bの低電位側電極となるエミッタに接続されている。ターンオン時ゲート抵抗31bの順バイアス電源31aとは反対側の端子がバイアス切替スイッチ33の一方の固定端子taに接続されている。
逆バイアス回路32は、逆バイアス電源32aとその正極側に直列に接続されたターンオフ時ゲート抵抗32bとが直列に接続された構成を有する。逆バイアス電源32aの負極側はIGBT22bの低電位側電極となるエミッタに接続されている。ターンオフ時ゲート抵抗32bの逆バイアス電源32aとは反対側の端子がバイアス切替スイッチ33の他方の固定端子tbに接続されている。
バイアス切替スイッチ33は、2つの固定端子ta及びtbと、これら固定端子ta及びtbを選択する可動端子tcとを有する。固定端子taは順バイアス回路31に接続され、固定端子tbは逆バイアス回路32に接続されている。そして、可動端子tcがIGBT22bのゲートに接続されて選択されたバイアスがIGBT22bのゲートに供給される。この可動端子は、外部から入力される切替信号によって切替えられる。
また、ゲート駆動装置25bは、電圧依存性コンデンサ34を備えている。この電圧依存性コンデンサ34は、一端がゲート電圧制御部30とIGBT22bのゲートとの接続点に接続され、他端がIGBT22bのエミッタに接続されている。
この電圧依存性コンデンサは、セラミックコンデンサで構成され、図3に示す電圧依存特性を有する。この電圧依存特性は、電圧依存性コンデンサの両端子間に印加される印加電圧Vinを横軸とし、静電容量を縦軸としたとき、印加電圧Vinが0Vであるときに比較的大きな最大静電容量Cmaxとなり、この状態から印加電圧を増加させるにつれて、静電容量が二次曲線状に減少する特性線L1となる。ところで、電圧依存性のないコンデンサを適用した場合には、図3で点線図示のように、印加電圧Vinの変化にかかわらず最大静電容量Cmaxより低い誤点弧防止用の固定静電容量Cfを維持する。
そして、電圧依存性コンデンサ34を誤点弧防止に必要な静電容量に設定すると、IGBT22bの閾値電圧Vth付近では、電圧依存性コンデンサ34の静電容量が電圧依存性のないコンデンサの静電容量Cfを下回る小さい静電容量とすることができる。したがって、スイッチング損失の増加を抑制できる。このとき、スイッチング動作に応じた電圧依存性コンデンサ34の充放電電荷量を電圧依存性のないコンデンサを使用する場合より小さくできるため、ゲート駆動電力の増加も軽減できる。
次に、上記第1実施形態の動作を説明する。
今、上アームのIGBT22aがオフ状態であり、下アームのIGBT22bもオフ状態であるデッドタイムにあるものとする。この状態では、上アームのIGBT22aのゲート電圧制御部30の逆バイアス回路32から逆バイアス電圧が上アームのIGBT22aのゲートに印加されている。同様に、下アームのIGBT22bのゲート電圧制御部30の逆バイアス回路32から逆バイアス電圧が下アームのIGBT22bのゲートに印加されている。
この状態では、下アームの還流ダイオード24bを通じて還流電流がU相電流Iuとして三相交流電動機15側に流れているものとする。この状態から、上アームのIGBT22aのゲートにゲート電圧制御部30から順バイアス電圧を印加してターンオン状態とすると、ゲート電圧VgeがIGBT22aの閾値電圧Vthを超えた時点でIGBT22aを通じてコレクタ電流Icが流れ始める。このように、IGBT22aのゲートに順バイアス電圧を印加することにより、ゲート電位が上昇し、このゲート電位の上昇に応じて電圧依存性コンデンサ34の静電容量が低下する。したがって、IGBT22aのターンオン時の電圧依存性コンデンサ34を充電する際のゲート駆動電力の増加を軽減することができる。
このコレクタ電流Icによって、下アームのダイオード24bが逆回復するとともに、下アームのIGBT22bのコレクタ・エミッタ間電圧Vceが図4(a)に示すように0Vから増加する。このため、上アームのIGBT22aのスイッチング時間に応じたdv/dtが発生する。下アームのIGBT22bには、帰還容量Crssがあるため、この帰還容量Crssを介して図4(b)に示す電流Icrss=Crss×dv/dtが発生する。
このとき、IGBT22bのゲートには配線インダクタンスLがあるので、この配線インダクタンスLで誘起電圧が発生し、ゲート電位を図4(c)で点線図示のように上昇させる。
しかしながら、IGBT22bのゲートには電圧依存性コンデンサ34が接続されており、その静電容量は、ゲートに逆バイアス電圧が印加されているので、図3に示す最大容量Cmaxとなっている。このため、電流Icrssが電圧依存性コンデンサ34に分流されて充電されることにより、図4(c)で実線図示のように、ゲート電位の上昇が抑制される。このとき、電流Icrssは、特許文献1に記載された従来例のように、スイッチング素子を介することなく直接電圧依存性コンデンサ34に充電されることになる。このため、スイッチング素子のオン抵抗の影響を受けることなく、電圧依存性コンデンサ34への迅速な充電を行なうことができ、ゲート電位の上昇を確実に抑制することができる。
このように、上記第1の実施形態によると、IGBT22a及び22bのゲート・エミッタ間に電圧依存性コンデンサ34を接続するだけで、IGBT22aのターンオン時の駆動電力の増加を抑制しながらIGBT22bの誤動作を確実に防止することができる。したがって、前述した特許文献1に記載された従来例のようにコンデンサと直列にスイッチング素子を配置する必要がないので、帰還容量Crssを通じて流れる電流Icrssをスイッチング素子のオン抵抗の影響を受けることなく電圧依存性コンデンサ34へ迅速に充電することができる。
次に、本発明の第2の実施形態について図5及び図6を伴って説明する。
この第2の実施形態では、電圧依存性コンデンサとしてセラミックコンデンサに代えてダイオードの寄生容量を利用するようにしたものである。
すなわち、第2の実施形態では、図5に示すように、IGBT22a及び22bのゲート・エミッタ間に電圧依存性コンデンサとしてダイオード41を接続するようにしている。また、逆バイアス回路32の逆バイアス電源32aが省略されている。
ダイオード41は、カソードをIGBT22a及び22bのゲートとゲート電圧制御部30との間に接続し、アノードをIGBT22a及び22bのエミッタ側に接続している。
ダイオード41には、寄生容量Cdが存在し、この寄生容量が電圧依存性を有することを利用して電圧依存性コンデンサとして使用する。
ここで、ダイオードの寄生容量の電圧依存特性は、図6に示すように、寄生容量Cdへの印加電圧Vinが低い場合に最大静電容量Cdmaxとなり、これより印加電圧Vinが増加するにしたがって双曲線状の特性線L2によって、静電容量が減少する。この場合の印加電圧の増加に対する静電容量の減少率は、前述した第1実施形態のセラミックコンデンサに比較して大きいので、スイッチング損失やゲート駆動電力のさらなる軽減が可能となる。
なお、ダイオード41は順方向を導通するため、逆バイアスとして負電圧を用いる場合は、ダイオード41に対して別途ダイオードを逆直列に接続すればよい。
次に、本発明の第3の実施形態について図7を伴って説明する。
この第3の実施形態では、直並列切替用ダイオードとコンデンサとで電圧依存性を持たせるようにしている。
すなわち、第3の実施形態では、図7に示すように、前述した第1の実施形態における電圧依存性コンデンサ34が省略され、これに代えて直並列ダイオードとコンデンサとで構成される誤動作防止回路50が設けられている。
この誤動作防止回路50は、一端がゲート電圧制御部30及びIGBT22bのゲートとの間の接続点とIGBT22bのエミッタとの間に接続されたコンデンサ51、ダイオード52及びコンデンサ53の直列回路を備えている。ここで、ダイオード52はアノードがコンデンサ51に接続され、カソードがコンデンサ53に接続されている。
また、誤動作防止回路50は、ダイオード52及びコンデンサ53と逆並列に接続されたダイオード54と、コンデンサ51及びダイオード52と逆並列に接続されただダイオード55とを備えている。
この第3の実施形態によると、IGBT22a及び22bがともにオフ状態である状態からIGBT22aがターンオン状態となったときに、帰還容量Crssを通じてIGBT22bのゲートに電流Icrssが流れる状態となると、この電流Icrssは、コンデンサ51、ダイオード52及びコンデンサ53の直列回路に分流される。分流された電流Icrssは、コンデンサ51及び53に充電されることにより、ゲート電圧Vgeが閾値電圧Vthに達することを確実に防止する。
この直列回路では、コンデンサ51及び53がダイオード52を介して直列に接続されているので、誤点弧防止に寄与する静電容量Cは、コンデンサ51の静電容量をC1とし、コンデンサ53の静電容量をC2としたとき、
C=C1・C2/(C1+C2) ・・・(1)
となる。
また、誤動作防止回路50は、ゲート電圧Vgeの推移に対して3つの動作を行なう。先ず、ゲート電圧制御部30のバイアス切替スイッチ33によって順バイアス回路31が選択された場合には、順バイアス電源31aの順バイアス電圧Vfwによってダイオード52が導通し、コンデンサ51及び53が充電される。
このときの2つのコンデンサ51及び53の充電電圧Vc1及びVc2は、
Vc1=Vfw・C2/(C1+C2) ・・・(2)
Vc2=Vfw・C1/(C1+C2) ・・・(3)
となる。
次に、バイアス切替スイッチ33が逆バイアス回路32に切り替えられると、IGBT22bのゲート容量から電荷がターンオフ時ゲート抵抗32bを介して逆バイアス電源32bに引き抜きが行なわれる。このとき、コンデンサ51の電圧Vc1がコンデンサ53の電圧Vc2より大きくなるように設定した場合には、先ず、ゲート電圧VgeがVc1まで低下した時点でダイオード54が導通し、ダイオード54及びコンデンサ51を通る電流路I2によってコンデンサ51が放電される。さらに、ゲート電圧Vgeがコンデンサ53の電圧Vc2まで低下すると、ダイオード55が導通してコンデンサ53及びダイオード55を通る電流路I3によってコンデンサ53が放電される。
このとき、コンデンサ53の電圧Vc2を、IGBT22bの閾値電圧Vthより小さく設定することで(Vc2<Vth)、コンデンサ53の放電がターンオフ動作に与える影響を抑制できる。このため、ターンオフ損失の増加を抑制することができる。
なお、IGBT22bのターンオン時には、コンデンサ51及び53に充電電流が流れるので、ゲート駆動電力の増加については通常のコンデンサを接続した場合と同程度となる。
このように、第3の実施形態によると、誤動作防止回路50のコンデンサ51及び53の放電が印加電圧すなわちゲート電圧Vgeが低下するにつれて先にコンデンサ51が放電し、次いで、コンデンサ53の放電が開始される。このため、IGBT22bのゲート及びエミッタ間に接続された静電容量が印加電圧によって変化することになり、電圧依存性コンデンサを構成している。
この第3の実施形態において、コンデンサ51及び53の少なくとも一方を第1実施形態の電圧依存性コンデンサとすることにより、ゲート駆動電力の増加を抑制することができる。
以上、本発明の第1〜第4実施形態について説明してきたが、本発明はこれらに限定されずに種々の変更、改良を行うことができる。
例えば、ゲート電圧制御部30としては、図8に示すように、正電圧電源端子tp及び負電圧電源端子tn間に直列に接続したpチャネルMOSFET61及びnチャネルMOSFET62を設けるようにしてもよい。そして、外部から例えばパルス幅変調(PWM)信号が制御信号として入力されたインターフェイス回路63から出力される内部制御信号をMOSFET61及び62のゲートに供給し、MOSFET61及び62の接続点をIGBT22bのゲートに接続するようにしてもよい。なお、64はゲート抵抗である。
また、制御対象となるスイッチング素子は、IGBTに限定されるものではなく、パワーMOSFETやSiC−MOSFET等の電圧制御形半導体素子を適用することができる。
なお、制御対象となるスイッチング素子は、Si系の半導体素子だけでなく、炭化ケイ素、窒化ガリウム及びダイアモンドの少なくとも1つを主材料とするワイドバンドギャップ半導体素子であってもよい。また、還流ダイオード24a〜24fも、Si系の半導体素子だけでなく、炭化ケイ素、窒化ガリウム及びダイアモンドの少なくとも1つを主材料とするワイドバンドギャップ半導体素子であってもよい。
10…電力変換装置、11…三相交流電源、12…整流回路、13…平滑用コンデンサ、15…三相交流電動機、21…インバータ回路、22a〜22f…IGBT、23U…U相出力アーム、23V…V相出力アーム、23W…W相出力アーム、24a〜24f…還流ダイオード、25a〜25f…ゲート駆動装置、30…ゲート電圧制御部、31…順バイアス回路、32…逆バイアス回路、33…バイアス切替スイッチ、34…電圧依存性コンデンサ、41…ダイオード(電圧依存性コンデンサ)、50…誤動作防止回路、51,53…コンデンサ、52,54,55…ダイオード

Claims (2)

  1. 還流ダイオードを逆並列に接続した電圧制御形半導体素子の制御電極を駆動する駆動回路を備えた半導体素子の駆動装置であって、
    前記制御電極に印加するゲート電圧を制御するゲート電圧制御部と、
    前記電圧制御形半導体素子の制御電極及び低電位側電極間に接続された誤動作防止装置
    を備え
    前記誤動作防止装置は、ダイオードとコンデンサとの直並列回路で構成されていることを特徴とする半導体素子の駆動装置。
  2. 前記誤動作防止装置は、前記ゲート電圧が増加するにつれて静電容量が減少する電圧依存特性を有することを特徴とする請求項1に記載の半導体素子の駆動装置。
JP2016022085A 2016-02-08 2016-02-08 半導体素子の駆動装置 Active JP6679967B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016022085A JP6679967B2 (ja) 2016-02-08 2016-02-08 半導体素子の駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016022085A JP6679967B2 (ja) 2016-02-08 2016-02-08 半導体素子の駆動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017143610A JP2017143610A (ja) 2017-08-17
JP6679967B2 true JP6679967B2 (ja) 2020-04-15

Family

ID=59629093

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016022085A Active JP6679967B2 (ja) 2016-02-08 2016-02-08 半導体素子の駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6679967B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004014547A (ja) * 2002-06-03 2004-01-15 Toshiba Corp 半導体装置及び容量調節回路
JP4888418B2 (ja) * 2008-02-29 2012-02-29 ソニー株式会社 可変容量素子とその制御方法、電子デバイス及び通信モバイル機器
JP6111984B2 (ja) * 2013-11-12 2017-04-12 富士電機株式会社 半導体装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017143610A (ja) 2017-08-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107852155B (zh) 半导体元件的过电流保护装置
JP4432215B2 (ja) 半導体スイッチング素子のゲート駆動回路
WO2012153836A1 (ja) スイッチング回路及び半導体モジュール
JP6351736B2 (ja) 自己消弧型半導体素子の短絡保護回路
JP6617571B2 (ja) 半導体スイッチング素子のゲート駆動回路
US7948276B2 (en) Gate driver circuit, switch assembly and switch system
JP5975833B2 (ja) 電力変換装置
IL95438A (en) Switching circuit
JP6582764B2 (ja) 半導体素子の駆動装置
WO2019207977A1 (ja) ゲート駆動回路およびゲート駆動方法
JP6613899B2 (ja) 半導体素子の駆動装置
KR101986475B1 (ko) 구동 장치
JP5619673B2 (ja) スイッチング回路及び半導体モジュール
JP6575230B2 (ja) 半導体素子の駆動装置
JP5382535B2 (ja) ゲート駆動回路の電源装置
JP5298557B2 (ja) 電圧駆動型半導体素子のゲート駆動装置
JP4321491B2 (ja) 電圧駆動型半導体素子の駆動装置
JP6758486B2 (ja) 半導体素子の駆動装置および電力変換装置
WO2023062745A1 (ja) 電力用半導体素子の駆動回路、電力用半導体モジュール、および電力変換装置
JP7218836B2 (ja) 半導体素子の駆動能力切替回路及び半導体素子の駆動装置
JP6679967B2 (ja) 半導体素子の駆動装置
JP6739865B2 (ja) 半導体装置
JP5313796B2 (ja) 電力用半導体の駆動回路および駆動方法
JP6004988B2 (ja) 電力用半導体素子のゲート制御装置
JPH10209832A (ja) 半導体スイッチ回路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190111

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191029

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191112

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200218

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200302

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6679967

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250