JP6678156B2 - 溶接用トーチ維持管理装置及び溶接火口交換装置 - Google Patents

溶接用トーチ維持管理装置及び溶接火口交換装置 Download PDF

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Description

本発明は溶接用トーチの維持管理に関し、より詳細には、溶接用トーチ維持管理センター(welding torch maintenance center)に関する。
周知の1つの溶接技術はアーク溶接であり、アーク溶接では、溶接プロセス中に溶接電極が意図的に消費され、一体の構成要素の溶接品を形成することになる。
金属−不活性ガス(MIG:Metal−inert−gas)アーク溶接とは、アーク長およびバーンオフ速度(burnoff rate)を最適化するようにその速度が制御されるような変速駆動装置(variable speed drive)を用いて比較的細いワイヤ電極が大きいスプールから継続的に送られるアーク溶接技術である。溶接プロセス中、電気アークが電極と溶接されている金属表面との間を延在し、ガス流れ内で遮蔽される。アルゴン、または、二酸化炭素などの適切な性質を有する他のガスが使用され得る。
MIG溶接のガス流れは、ノズル、溶接火口、または、溶接火口の周りに配置される溶接用トーチの他の構成要素に固着する可能性がある融解した溶接ワイヤの溶接スパッタの悪影響を受ける可能性がある。溶接スパッタは硬質材料であり、定期的に取り除かれない場合はかなりの程度まで堆積して結果としてノズルと溶接火口との間のガス流れを制限することが知られている。また、ノズルまたは溶接火口の上に蓄積する溶接スパッタは、送られるウェルドワイヤ(weld wire)が妨害されたりアーク溶接プロセスがダメージを受けたりするようになるポイントまで、堆積する可能性がある。これにより溶接部の信頼性および性能が低下する。
また、溶接スパッタが蓄積することで、帯電される溶接火口と電気的に絶縁性のノズルとの間の物理的距離が縮小される。この距離が十分に縮小されると、電圧差が介在するガス流れの絶縁耐力を超え、アークが溶接火口とノズルとの間をジャンプすることになる。これにより、溶接部位に供給される電気エネルギーの量が減少することになる。したがって、堆積が過度に継続すると、溶接プロセスが完全に停止する可能性がある。
ガスノズルまたは溶接火口に噴射塗布するのにスパッタ防止合成剤(anti−spatter compound)が利用可能であるが、これらはスパッタの堆積を遅らせるようにのみ機能し、スパッタの堆積を防止するようには機能しない。
ロボットの溶接機械を用いる組立ラインを動作させることのコストが高いことを考慮すると、トーチ構成要素を手動で洗浄することは一般に効率的ではない。
したがって、ノズル、溶接火口、および/または、溶接用トーチの他の構成要素に固着した溶接スパッタを取り除くための装置を提供することの要求がある。
本発明の態様によると、溶接用トーチに対して整備を行うための溶接用トーチ維持管理装置が提供される。溶接用トーチが、ディフューザと、溶接火口と、遠位端および近位端を含むノズルとを有することができる。ノズルの近位端が溶接用トーチの溶接アームまたは溶接カラー(welding collar)に取り付けられる。溶接用トーチ維持管理装置が、溶接用トーチの溶接アームを締着するための第1の握持手段と、ノズルを保持するための第2の握持手段とを含む。第2の握持手段が溶接用トーチからノズルを取り外すために回転軸を中心として回転可能であり、また、回転軸に沿って移動可能である。第2の握持手段を回転させるための駆動手段が設けられ、また、回転軸に沿わせて第2の握持手段を移動させるためのリフトシステムが設けられる。溶接用トーチ維持管理装置が洗浄手段をさらに含み、ここでは、洗浄手段がノズルの遠位端のところに入り、ノズルの内部を洗浄する。
本発明の別の態様によると、溶接火口交換装置(welding tip changing apparatus)が提供され、これが、溶接用トーチのディフューザを締着するための第1の握持手段と、溶接火口を保持するための第2の握持手段とを含む。第2の握持手段が溶接火口を取り外すために回転軸を中心として回転可能であり、また、回転軸に沿って移動可能である。溶接火口交換装置が、第2の握持手段を回転させるための駆動手段と、回転軸に沿わせて第2の握持手段を移動させるためのリフトシステムとをさらに含む。
溶接用トーチ維持管理装置および溶接火口交換装置が、回転軸に平行な方向における移動の自由度を第2の握持手段に与える作動手段を含むことができる。
溶接用トーチ維持管理装置が、溶接火口および/またはディフューザを洗浄するためのディフューザ洗浄モジュールをさらに含むことができる。
本発明の別の態様によると、溶接用トーチに対して整備を行うための方法が提供され、この方法が、溶接用トーチのノズルの中心軸を回転軸に位置合わせするように溶接用トーチを締着することと、ノズルを取り外すために、ノズルを保持して回転軸を中心としてノズルを回転させることと、回転軸に沿わせてノズルを降下させることと、ノズルの遠位端を介してノズルの内部を洗浄することと、を含み、ここでは、回転軸に沿う移動の自由度が提供される。
本発明の別の態様では、溶接火口を交換するための方法が提供され、この方法が、溶接用トーチのディフューザを締着することと、溶接火口を取り外すために、溶接用トーチの溶接火口を保持して回転軸を中心として溶接火口を回転させることと、新しい溶接火口を提供することと、新しい溶接火口を溶接用トーチに取り付けることと、を含み、ここでは、回転軸に沿う移動の自由度が提供される。
添付図面を参照する以下の説明から、本発明のこれらのおよび他の特徴がより明らかとなる。
溶接用トーチを示す断面図である。 本発明の一実施形態による溶接用トーチ維持管理装置を示す正面図である。 図2(a)の溶接用トーチ維持管理装置を示す左側面図である。 図2(a)の溶接用トーチ維持管理装置を示す右側面図である。 本発明の一実施形態による溶接用トーチ維持管理装置内のノズル取り外しモジュールを示す斜視図である。 本発明の別の実施形態による溶接用トーチ維持管理装置を示すノズル取り外しモジュールを示す斜視図である。 溶接用トーチにノズルが取り付けられている、ノズル取り外しモジュールを示す断面図である。 溶接用トーチからノズルが取り外されており、洗浄手段がノズルの中に入っている、ノズル取り外しモジュールを示す断面図である。 本出願の一実施形態によるグリッパコレクトを示す分解図である。 開位置にあるグリッパコレクトを示す断面図である。 閉位置にあるグリッパコレクトを示す断面図である。 本発明の一実施形態による、第2のクランプ、回転空気圧モータ(rotary pneumatic motor)、ヘリカル歯車、および、空気分配組立体を示す分解図である。 空気分配組立体に取り付けられた中空シャフトの壁に埋め込まれる複数のダクトを示す図である。 空気分配組立体を示す断面図である。 空気分配組立体を示す断面図である。 空気分配組立体を示す断面図である。 本発明の一実施形態によるディフューザ洗浄モジュールを示す図である。 図10のディフューザ洗浄モジュールを示す上面図である。 図10のディフューザ洗浄モジュールを示す断面図である。 本発明の別の実施形態によるディフューザ洗浄モジュールを示す図である。 図13(a)のディフューザ洗浄モジュールを示す上面斜視図である。 図13(a)のディフューザ洗浄モジュールを示す断面図である。 図13(a)のディフューザ洗浄モジュールを示す断面図である。 図13(a)のディフューザ洗浄モジュールを示す断面図である。 図13(a)のディフューザ洗浄モジュールを示す断面図である。 本発明の一実施形態によるディフューザ洗浄モジュールのブラシ支持フレームの位置を示す図である。 本発明の一実施形態によるディフューザ洗浄モジュールのブラシ支持フレームの位置を示す図である。 本発明の一実施形態による溶接火口交換装置を示す左側面図である。 図15(a)の溶接火口交換装置を示す右側面図である。 第2のクランプが開位置にあるときの溶接火口交換装置を示す上面斜視図である。 第2のクランプが閉位置にあるときの溶接火口交換装置を示す上面斜視図である。 本発明の一実施形態による溶接火口交換機モジュール(welding tip changer module)を示す斜視図である。 図17(a)の溶接火口交換機モジュールを示す別の斜視図である。 本発明の別の実施形態による溶接火口交換機モジュールを示す斜視図である。 本発明の一実施形態による火口フィーダ組立体(tip feeder assembly)を示す断面図である。 本発明の一実施形態による、例示のシリンダおよび例示のダンプ−充填マニホルド(dump and fill manifold)を示す透明図(see−through view)である。 ノズルを取り外して洗浄するための方法を示すフローチャートである。 溶接火口を取り換えるための方法を示すフローチャートである。 溶接用トーチ維持管理装置のための例示の単純なメンブレンスイッチインターフェースを示す図である。 溶接火口交換装置のための例示の単純なメンブレンスイッチインターフェースを示す図である。
図面を参照すると、図1が、本発明の実施形態による溶接火口維持管理センターと共に使用される溶接用トーチ102を示す。溶接用トーチ102が、開いた円筒形ノズル108、および、ウェルドワイヤ(図示せず)を延在させるための中央の電気的に帯電される溶接火口106を含む。溶接火口106がガスディフューザ110に取り付けられ、ガスディフューザ110がガス源(図示せず)に接続され、溶接部のところでの溶接環境を制御するためにノズル108の中にガスを分配するための孔112を含む。ノズル108の近位端118のところで、ノズル108が溶接用トーチ102の溶接アームまたは溶接カラー116に設置され得る。ノズル108と溶接用トーチ102の溶接アームまたは溶接カラー116との間の接続はねじ式またはスリップオン式であってよい。溶接火口106がねじ部を介してディフューザ110に接続され得、ノズル108と同心関係である。溶接火口106がノズル108の遠位端120から突出してよい。溶接用トーチ102がカラー116に隣接するロケーションのところで湾曲してよく、それにより「グースネック」114を形成する。
溶接火口106がワイヤ電極を溶接部位の方に誘導する。ガスディフューザ110によって分配される不活性ガスの流れが溶接火口106を同心状に囲み、ワイヤ電極の周りでガスシールドを維持し、それにより溶接部内に汚染物質が含まれることが回避される。高品質の溶接部のためには、ガス流れおよびアークパターニング(arc patterning)が一貫性および継続性の両方を有することが前提条件となる。ロボットMIG溶接などのMIG溶接では溶接速度が高いことを理由として、溶接品質は、不利なガス流れまたはアークパターニングの影響に起因するような変化に特に敏感である。ノズル108、溶接火口106、または、溶接用トーチ102の他の構成要素に固着した融解した溶接ワイヤの溶接スパッタは所望される電気アークパターンに逆らうように向きを変える可能性があることから、溶接部の品質を維持するためには取り除かれるべきである。
本発明による溶接用トーチ維持管理センターが、溶接用トーチ102に対して整備を行うための多様なツールを含む。いくつかの実施形態では、一部のまたはすべてのツールが単一のエンクロージャ内に位置してよい。他の実施形態では、溶接用トーチ維持管理センターが複数の装置を含むことができる。示される実施形態では、溶接用トーチ維持管理センターが、ノズル108を取り外して洗浄するためのツール、ならびに、図2に示される溶接用トーチ維持管理装置200として描かれる、溶接火口106および/またはディフューザ110を洗浄するためのツールを含むことができる。溶接用トーチ維持管理センターが、図15に示される溶接火口交換装置1500として描かれる、溶接火口106を交換するためのツールをさらに含むことができる。溶接火口交換装置1500が溶接用トーチ維持管理装置200の近傍に位置してよい。溶接用トーチ102はロボットまたはロボットアームの一部であってよく、溶接用トーチ維持管理センターの種々のツールの間で、調整される形で移動させられる。溶接用トーチ102の整備は、種々のツールの間を1回移動することで完了することができる。別法として、種々のツールはそれらの個別の機能のために別個に使用されてもよい。
本発明の実施形態によると、空気駆動手段(air driving means)が、溶接用トーチ維持管理センターの種々のツールに関連して設けられてよい。空気駆動手段は、ロボット制御システムにインターフェース接続されるプログラム可能な制御ユニットによって制御される空気バルブによって作動され得る。
図2(a)〜2(c)が、本発明の一実施形態による溶接用トーチ維持管理装置200を示す。図2(a)が溶接用トーチ維持管理装置200の正面斜視図であり、図2(b)および(c)がそれぞれ左側面図および右側面図である。
図2(a)〜2(c)に示されるように、溶接用トーチ維持管理装置200が、エンクロージャ202の内部でツールによって整備を行われることになる溶接用トーチ102を受けるためのアパーチャ204、206を備えるエンクロージャ202を含む。一実施形態では、ロボットアーム(図示せず)上の溶接用トーチ102が、そのプログマラブルコントローラの制御下で、例えば溶接チート102によって示される位置の間で、種々の画定される三次元座標の間で移動させられる。
図2(b)および2(c)を参照すると、溶接用トーチ維持管理装置200が、溶接用トーチ102のノズル108を取り外して洗浄するためのノズル取り外しモジュール300と、溶接用トーチ102の溶接火口106および/またはディフューザ110を洗浄するためのディフューザ洗浄モジュール400とを含む。
本発明の実施形態によると、ノズル取り外しモジュール300が第1のクランプ210および第2のクランプ212を含む。第1のクランプ210がグースネック114のところでまたはロボットアームの動作スペース内の別の画定されるポイントのところで溶接用トーチ102の一部分に締着的に係合されるように適合される。第1のクランプ210が、それらの間で着脱自在にクランプする関係で溶接用トーチ102を受けて締着するように適合される、例えばコレットのジョーなどの、複数の移動可能な協働的握持挿入物(cooperative gripping insert)を含むことができる。一般に、握持挿入物は回転軸201の周りで均等に配置される関係である。第1のクランプ210が溶接用トーチ102を定位置で締着すると、溶接用トーチ102のノズル108の中心軸が回転軸201に位置合わせされる。
ノズル108を保持するために第2のクランプ212が設けられ、この第2のクランプ212が第1のクランプ210と同様のまたは同じ構造を有することができる。第2のクランプ212が、ノズル108をクランプして保持するように握持挿入物を延在させる閉位置と、握持挿入物を閉位置から出るように配置するところの後退−開位置との間で、移動可能である。第2のクランプ212が、回転軸201に位置合わせされる中心軸の周りで回転するようにさらに適合される。溶接用トーチ102およびノズル108をそれぞれ固定するための、例えば、空気圧的にまたは電気的に制御されるクランプ、または、ロックスライダなどの、第1のクランプ210および第2のクランプ212のための他の実装形態が容易に利用可能であることが当業者には明らかであろう。
ノズル取り外しモジュール300が、第2のクランプ212を回転させるための駆動手段をさらに含む。図2(b)および2(c)に示される実施形態では、駆動手段が、水平方向(horizontal)の回転空気圧モータ214およびヘリカル歯車216、218を含み、ここでは、第2のクランプ212がヘリカル歯車218の回転と一体に回転させられる。例えば他の空気圧モータ構成または電気モータ構成などの、他の実装形態も利用可能であることが当業者には明らかであろう。
ヘリカル歯車218が回転式の空気供給プレート(rotary air feed plate)220を通して第2のクランプ212に結合され、その結果、第2のクランプ212が、第2のクランプ212を開閉するように動作する空気分配組立体222に空気圧的に連通される。ノズル取り外しモジュール300が、回転軸201に沿わせて第2のクランプ212を垂直方向に移動させるためのリフトシステムをさらに含む。図2(b)および2(c)に示される実施形態では、リフトシステムが、ダンプ−充填マニホルド236と共に動作するシリンダ232を含む。動作中、第2のクランプ212が溶接用トーチ102のノズル108を保持して回転軸201を中心として回転し、ノズル108を緩める。第2のクランプ212を回転させることは、第2のクランプ212を閉位置へ移動させる前に開始されてよい。第2のクランプ212がノズル108を保持して緩めるとき、第2のクランプ212が垂直方向に作動され、ノズル108を降下させてノズル108を溶接用トーチ102から切り離す。次いで、例えば、ブラシ、リーマまたはミリング手段などの、洗浄手段が遠位端120からノズル108に入り、後で説明するようにノズル108の内部を洗浄する。
図2(b)および2(c)の示される実施形態では、ディフューザ洗浄モジュール400が火口/ディフューザ洗浄組立体240を含み、例えば回転空気圧モータ242などの駆動手段が火口/ディフューザ洗浄組立体240を回転させるのに使用され得る。
図2(a)から2(c)を参照すると、エンクロージャ202が、溶接用トーチ維持管理装置200の動作状態を示すための状態灯(status light)248、および、種々の空気圧駆動手段の動作を制御するためのバルブバンク250をさらに含むことができる。水平方向の回転空気圧モータ214の回転速度が回転速度モニタ256によって監視され得る。
溶接用トーチ維持管理装置200が、溶接火口106からウェルドワイヤの端部を切り取るための溶接ワイヤカッタ260をさらに含むことができる。溶接火口106上に球状のウェルドワイヤが形成される場合、ワイヤを切断することが特に重要となる。ワイヤを切断することは、溶接用トーチ102に対して整備を行うことが開始される前に実施され、任意選択で、動作中に露出されるウェルドワイヤを取り除くために2回および/または3回実施されてもよい。別法として、動作時間を節約するために、露出されるワイヤを、切断する代わりに後退させてもよい。
図3(a)が、本発明の実施形態による、300として示される、溶接用トーチ維持管理センターのノズル取り外しモジュールを示す。ノズル取り外しモジュール300が、回転軸201に沿わせて第2のクランプ212を垂直方向に移動させるためのリフトシステムを含み、示される実施形態ではリフトシステムがシリンダ232を含む。空気分配組立体222が台車226に締着される誘導プレート224を含む。誘導プレート224が、第2のクランプ212、回転式の空気供給プレート220、水平方向の回転空気圧モータ214およびヘリカル歯車216、218を固定して担持する。台車226が垂直方向のレール228に沿って摺動可能であり、シリンダ232のアライメントジョイントまたは浮動コネクタ230に取り付けられる。シリンダ232が空気入口234を介して空気圧的に駆動されるとき、台車226が垂直方向のレール228に沿って摺動する。台車226を担持するシリンダ232は、作動されるとき、空気分配組立体222、第2のクランプ212、回転式の空気供給プレート220、水平方向の回転空気圧モータ214およびヘリカル歯車216、218と共に、垂直方向に移動する。
本発明の一実施形態によると、リフトシステムが、垂直方向の移動の自由度を提供するためのレベル調整組立体(level assembly)350をさらに含む。示される実施形態では、レベル調整組立体350が上側ベアリングプレート302および下側ベアリングプレート304を含み、これらがまとめて、シリンダ232を保持するためのホルダ部材を形成する。スプリングロッド308が、上側ばね310、下側ばね312、および、これらの2つのばね310、312の間にある支持部材316のための支持体として、上側ベアリングプレート302と下側ベアリングプレート304との間に設けられる。好適には、レール228および支持部材316が、例えば溶接用トーチ維持管理装置200のフレーム部材などの、剛体構造に設置される。レール228が方向誘導を行い、その結果、第2のクランプ212、回転空気圧モータ214、ヘリカル歯車216、218および空気分配組立体222が、シリンダ232を介して駆動されるときに垂直方向に移動するようになる。同時に、シリンダ232がホルダ部材と一体構造を形成し、これが、第2のレール229に沿って支持部材316を基準として移動させられ得る。ホルダ部材と支持部材316との間の相対移動は、示される実施例では上側ばね310および下側ばね312である、弾性手段によって制限される。その結果、垂直方向において、第2のクランプ212と、回転空気圧モータ214と、ヘリカル歯車216,218と、空気分配組立体222と一体に保持部材が支持部材316に対してわずかに移動することができることから、垂直方向の移動の自由度が得られる。
図3(b)が、本発明の別の実施形態によるノズル取り外しモジュール300’を示す。この実施形態では、リフトシステムが、回転空気圧モータ(図示せず)によって駆動される送りねじ352を含む。リフトシステムが、送りねじ352の端部にある第1のプーリ354と、第2のプーリ356と、回転空気圧モータに接続されるタイミングベルト(図示せず)とを使用することができる。リフトシステムの他の実装形態も容易に利用可能であり、例えば、電気モータまたはサーボモータなどの他の駆動手段が台車を垂直方向に移動させるのに使用され得る、ことが当業者には明らかであろう。
ノズル取り外しモジュール300、300’は、ノズル108のねじピッチと溶接用トーチ102との間で可能性として生じるオフセットを補償するような垂直方向における移動の自由度を提供する。また、この自由度は、第2のクランプ212の回転速度および/または持ち上げ速度に対応する緩衝装置を提供する。当業者には明らかなように、ねじ部はプロセスの開始時に位置合わせされない傾向にある可能性がある。ノズル108を取り外すかまたは再び取り付けるときに力を使用することにより、ノズル108と溶接用トーチ102との間で縦傷が生じ易くなる可能性がある。ホルダ部材、支持部材316、上側ばね310および下側ばね312によって提供される垂直方向の移動の自由度は垂直方向における双方向ダンパとして機能し、それにより、第2のクランプ212によって回転されるノズル108を溶接用トーチ102から適切に切り離したりまたは溶接用トーチ102に適切に再び取り付けたりすることが可能となる。
本発明の一実施形態によると、ノズル取り外しモジュール300、300’が、垂直方向の移動を検出するための移動検出手段を含む。示される実施形態では、移動検出手段が2つのポテンショメータを含む。図2(c)を参照すると、第1のポテンショメータ254が第2のレール229に関連して使用され、ばね310、312のモーションを監視するように機能する。ばね310、312が圧縮し始めるとき、ポテンショメータ254がそのモーションを検出し、第2のクランプ212が回転させられる。ばね310、312が過度に圧縮されるとノズル108が過度の圧力を受けることになる可能性があり、そのような場合、ポテンショメータ254が圧縮を検出し、リフトシステムが垂直方向に調整されるように作動されることになる。リフトシステムは、ばねの力を最適化することおよびねじが緩むのを回避することを目的として、停止および移動を交互に行うことにより垂直方向に複数回調整され得る。第2のポテンショメータ(図示せず)が、リフトシステムのモーションを監視するために、レール228に関連して使用され得る。
図4(a)および4(b)が、一実施形態によるノズル取り外しモジュール300の断面図を提供する。ノズル108が図4(a)では全体として溶接用トーチ102に取り付けられ、第2のクランプ212によって固定される。第2のクランプ212が、空気入口406、408を介して空気分配組立体222によりそのクランプを開けるかまたは閉じることができる。
上述したように、第2のクランプ212が歯車218と共に回転軸201を中心として回転可能であり、それにより、溶接用トーチ102からノズル108のねじ部分を外す。第2のクランプ212が回転するとき、第2のクランプ212は同時に垂直方向に作動され得、それにより溶接用トーチ102からノズル108を切り離す。ノズル108を溶接用トーチ102に再び取り付ける場合、第2のクランプ212が同じ軸201を中心として反対方向に回転することができ、ノズル108のねじ部分を溶接用トーチ102に係合させることができる。
図4(b)を参照すると、第2のクランプ212がノズル108を溶接用トーチ102から切り離すためにノズル108を保持して降下させるときに、洗浄手段412がノズル108を洗浄するために遠位端120からノズル108に入ることができる。洗浄手段412は、例えば、シャフト410上に設置される、ブラシ、リーマ、または、ミリング手段であってよい。ノズル108が第2のクランプ212により継続して回転させられ得る。洗浄手段412を担持するシャフト410は静止していてよいか、または別法として、例えば第2のクランプ212の方向とは反対方向に、軸201を中心として回転してもよい。シャフト410は、ノズル108に入るためにおよび/またはノズル108から出るために、垂直方向に延在することができ、および/または、後退することができる。ノズル108と洗浄手段412との間の相対移動が、ノズル108の内部表面上に蓄積したスパッタの位置をずらすことになる。
図5が、本発明の一実施形態による第2のクランプ212の分解図を提供する。この特定の実施形態で示されるように、第2のクランプ212はグリッパコレクトである。グリッパコレクト212が、グリッパハウジング502、頂部カバー504、および、底部カバー506を含むことができる。グリッパハウジング502内に位置するスリーブ508が、貫通開口部512を画定する円筒形内側表面と、円錐形外側表面とを有する。スリーブ508は例えばばね鋼で作られてよい。スリーブ508は一部品であってよく、または、複数の協働的な握持ジョーを含んでもよい。適合するテーパ510がスリーブ508に係合され、この適合するテーパ510は、スリーブ508を径方向内側に圧縮することができるテーパ状の内側表面を含むことができ、その結果、スリーブ508の内側表面がわずかに小さい開口部直径まで収縮することになる。適合するテーパ510は空気圧的な起動時に垂直方向に移動可能であり、それにより、開位置と閉位置との間でテーパ508を移行させる。例えばボルト、ピンまたは肩付きねじなどの、締着具によりそれぞれ、グリッパハウジング502に対して、頂部カバー504がスリーブ508を閉じ込め、底部カバー506がテーパ510を閉じ込める。
図6(a)が開位置にあるグリッパコレット212の断面図を提供し、図6(b)が閉位置にあるグリッパコレット212の断面図を提供する。図6(a)に示されるように、テーパ510が下方に移動して、頂部カバー504とテーパ510との間のヘッドスペース514を空にする。次いで、スリーブ508がヘッドスペース514内へと膨張し、それにより開口部512の直径を拡大し、開位置へと移行する。対照的に、図6(b)では、テーパ510がヘッドスペース514内へと上方に移動し、それによりスリーブ508を径方向内側に圧縮し、閉位置へと移動する。
図7は、第2のクランプ212、回転空気圧モータ214、ヘリカル歯車216、218、および、空気分配組立体222の分解図である。空気分配組立体222が上側ベアリングカバー702および下側ベアリングカバー704によって囲まれる。空気分配組立体222が一対の空気分配部材708、710を備え、これらがその間に誘導プレート224を備え、空気分配部材708、710および誘導プレート224の各々が、個別の空気入口404、408および406を有する。個別の空気入口404、406および408に空気圧を適用することを介することにより、歯車218、空気供給プレート220および第2のクランプ212が上述したように回転して垂直方向に移動する間、第2のクランプ212の動作が制御され得る。
中空シャフト718、720が空気供給プレート220に取り付けられる。中空シャフト718、720が空気分配部材708、710および誘導プレート224を通過し、軸受722、724を介してそれらとの同心関係を維持する。空気分配部材708、710および誘導プレート224が中空シャフト718、720を基準として回転することができる。密閉部材726、728、730、732が、分配部材708、710および誘導プレート224の各々に対して設けられる。例えば空気入口408に対して空気圧が適用されると、リングの形態の空気ポケットが、分配部材710、シャフト720、シール730、732の間に形成され、また、シャフト718に周りに形成される。
さらに図8を参照すると、複数のダクトが中空シャフト718、720の壁内に埋め込まれている。ダクト802が、空気入口408に空気圧を適用するときに作られるリング形状の空気ポケットを空気供給プレート220に連通させ、それによりスリーブ508を閉じるようにする。ダクト806が、空気入口406に空気圧を適用するときに作られるリング形状の空気ポケットを空気供給プレート220に連通させ、それによりスリーブ508を開けるようにする。
図9(a)〜9(c)が、本発明の一実施形態による、空気分配組立体222からの空気入口404、406、408を通して動作するグリッパコレット212の断面図を提供する。
図9(a)では、空気圧が空気入口408に適用される。シャフトの周りのリング形状の空気ポケット902内の圧力がダクト802および空気供給プレート220を通して伝達され、それにより、図9(a)で矢印Aによって描かれるように、テーパ510が上方に移動してスリーブ508を閉位置まで内側に圧縮する。
図9(b)では、空気圧が空気入口406に適用される。シャフトの周りのリング形状の空気ポケット904内の圧力がダクト806および空気供給プレート220を通して伝達され、それにより、図9(b)で矢印Bによって描かれるように、テーパ510が下方に移動してスリーブ508を開位置まで外側に解放する。
図9(c)では、空気圧が空気入口404に適用される。シャフトの周りのリング形状の空気ポケット906内の圧力により空気がダクト810に入り、それによりベンチュリ効果が得られ、中空シャフト内に低圧力が形成される。この低圧が中空シャフトの孔を通してノズル108から位置をずらされたスパッタを掃除する。
ノズル108が溶接用トーチ102から取り外されると、ロボットアームが、溶接火口106および/またはディフューザ110を洗浄するために溶接用トーチ102を送り出すことができる。図10が、本発明の一実施形態による、溶接用トーチ維持管理センターの、400として示されるディフューザ洗浄モジュールを示す。この実施形態によると、ディフューザ洗浄モジュール400が、火口/ディフューザ洗浄組立体240および空気圧式の空気モータ(pneumatic air motor)242を含む。
図11が、例えばブラシまたはリーマなどの、ディフューザ洗浄手段1006を含むディフューザ洗浄モジュール400の上面図を提供する。ディフューザ洗浄手段1006が複数のブラシ1008を備えることができる。示される実施例では、ブラシ1008が一対のブラシ支持フレーム1010、1012の内部表面上に配置される。ブラシ1008が、ディフューザ110および火口106に係合されるようになる一定の距離だけ内側に延在する。
図12が、図10に示される実施形態によるディフューザ洗浄モジュール400の断面図を提供する。動作中、ディフューザ110および溶接火口106が三次元基準点のところでフィックスされ得る。火口/ディフューザ洗浄組立体240が、例えば空気入口1002、1004を介して、回転させられる。ブラシ1008が、火口/ディフューザ洗浄組立体240の外側ハウジングと一体に、ディフューザ110および溶接火口106によって画定される軸を中心として回転する。ブラシ1008と溶接火口/ディフューザとの間の相対移動が、溶接火口/ディフューザの周りに、また具体的にはディフューザ110の孔112の周りに蓄積したスパッタの位置をずらす。
図13〜図14が、本発明の別の実施形態によるディフューザ洗浄モジュール400’を示す。この実施形態では、ディフューザ洗浄モジュール400’が、火口/ディフューザ洗浄組立体1302、真空組立体1304、および、中空シャフト1306を含む。プーリ1308が中空シャフト1306上に設けられ、回転空気圧モータ1310に取り付けられる第2のプーリ1312およびベルト(図示せず)を介して、回転空気圧モータ1310によって駆動され得る。回転空気圧モータ1310および真空組立体1304がバックプレート1314上に設置される。
図13(b)はディフューザ洗浄モジュール400’の上面斜視図である。トップキャップ1316が、例えばブラシ、リーマまたはミリング手段などの、ディフューザ洗浄手段を閉じ込める。ディフューザ洗浄手段が複数のブラシ1318を備えることができる。示される実施例では、ブラシ1318が、一対のブラシ支持フレーム1320、1322の内部表面上に配置される。ブラシ1318を担持するブラシ支持フレーム1320、1322が、多様な直径のディフューザ110および溶接火口106に係合されるように延在可能であってよい。2つの空気入口1324、1326に空気圧が提供される。一方の空気入口が中空シャフト1306の内部に低圧領域を発生させるためのものであり、もう一方の空気入口がブラシ支持フレーム1320、1322を移動させるためのものである。
図13(c)および13(d)は、ディフューザ洗浄モジュール400’の、図13(a)の線X−Xに沿う断面図である。ディフューザ110および溶接火口106が単一の三次元基準点のところに留められ得る。図13(c)および13(d)に描かれるように、ブラシが、ディフューザ110および溶接火口106によって画定される軸に沿う3つのグループ1204、1206、1208として設けられ得、ここでは、グループ1204のブレード間の距離がグループ1206、1208のブレード間の距離よりわずかに大きい。ディフューザ洗浄モジュール400’が外側ハウジング1202を含む。ハウジング1202の内部にピストン1214があり、oリング1210、1212を介して密閉される関係となるように構成される。ピストン1214が、例えばばね1216などの、弾性手段により、外側ハウジング1202の底部の方に付勢される。中空シャフト1306が、例えば図13(a)に示されるように、回転空気圧モータ1310、プーリ1308および1312、ならびに、タイミングベルト(図示せず)により、回転させられ得る。中空シャフト1306が、ディフューザ110および溶接火口106によって画定される軸を中心として、外側ハウジング1202およびブラシ1204、1206、1208を回転させる。
中空シャフト1306が、真空組立体1304の2つの軸受1220、1222によって支持される。3つのシール1224、1226、1228が中空シャフト1306と真空組立体1304との間に設けられる。空気圧が入口1324、1326に適用されるとき、2つのリング形状の空気ポケット1230、1232が中空シャフト1306の周りに形成され得る。示される実施形態では、入口1324が空気ポケット1230に空気圧的に連通される。中空シャフト1306内の空気ダクト(図示せず)を通して、空気ポケット1230がさらに外側ハウジング1202に空気圧的に連通される。図13(d)を参照すると、空気圧が入口1324に適用されるとき、シャフト1306の周りのリング形状の空気ポケット1230内の圧力がピストン1214に伝達される。ピストン1214が後で説明するように上方に移動するように付勢され、ブラシ支持フレーム1106、1108が接近するように移動させられ、その結果、リーミングブレード(reaming blade)1204、1206、1208がディフューザ110および溶接火口106に係合される。
空気入口1234が第2の入口1326に空気圧的に連通される。空気圧が空気入口1326に適用されるとき、シャフト1306の周りのリング形状の空気ポケット1232内の圧力により空気入口1234に空気が入り、それによりベンチュリ効果が得られ、それにより中空シャフト1306の内部に低圧領域が作られる。この低圧が中空シャフト1306の孔を通してディフューザ110および/または溶接火口106から位置をずらされたスパッタを掃除する。
図13(e)および13(f)は、ディフューザ洗浄モジュール400’の、図13(c)の線Y−Yに沿う断面図である。図13(e)および13(f)はそれぞれ図13(c)および図13(d)に対応する。
図13(e)および13(f)では、2つの対のピン1330、1332、1334、1336がピストン1214の反対側に配置される。ピストン1214が空気圧により上方に付勢されることから、図13(f)でもやはりピン1330、1332、1334、1336が持ち上げられる。
図14(a)が、ピン1330、1332、1334、1336が下側位置にあるときの、つまり、ピストン1214がばね1216によって付勢されているときの、ブラシ支持フレーム1320、1322の相対位置を示しており、対して、図14(b)が、ピン1330、1332、1334、1336が上昇位置にあるときの、つまり、入口1324を通して供給される空気圧によりピストン1214が持ち上げられるときの、ブラシ支持フレーム1320、1322の相対位置を示す。
支持フレーム1320が4つの角度付きのスロットを有し、そのうちの2つがスロット1402、1404として図14(a)に描かれており、また、支持フレーム1322も4つの角度付きのスロットを有し、そのうちの2つがスロット1406、1408として図14(a)に描かれている。図14(a)示されるように、ピストンが下側位置にあるとき、ピン1330が、角度付きのスロット1402および1404によって共同で形成されるV形のスロットの底部のところにあり、同様に、ピン1332が、角度付きのスロット1404および1408によって共同で形成されるV形の底部のところにある。
ピン1330、1332が、角度付きのスロット1402、1406、1404、1408の範囲に沿って誘導される関係で、摺動可能である。ピン1330、1332が空気圧により上方に付勢されるとき、V形の上端がより接近するように移動させられ、それにより支持フレーム1320、1322が図14(b)に示されるように一体に移動する。
図15(a)〜15(b)が、本発明の一実施形態による、1500として示される溶接火口交換装置を示す。具体的には、図15(a)が溶接火口交換装置1500の左側面図を示し、図15(b)がその右側面図を示す。この実施形態では、溶接火口交換装置1500が、溶接用トーチ維持管理装置200とは別個の装置として形成される。溶接火口交換装置1500および溶接用トーチ維持管理装置200が単一のクロージャ内に形成され得ることが、当業者には明らかであろう。
使用の一定の時点で、溶接火口106が摩耗し、これは、それらの構造を理由として継続して使用することが許容され得ない可能性がある。溶接火口106を交換すべき時点は、溶接用トーチ102を使用した時間、または、溶接火口106を通して送られた溶接ワイヤの量に基づいてよい。ノズル108を取り外して、溶接用トーチ維持管理装置200のところでディフューザ110および/または溶接火口106を洗浄した後で、溶接用トーチ102を担持するロボットアームが溶接火口交換装置1500に配置され得、ここでは、溶接火口106が取り外されて交換され得る。
図15(a)および15(b)の示される実施形態では、溶接火口交換装置1500が、使用された溶接火口を取り外して新しい溶接火口を取り付けるかまたは溶接火口を交換するための溶接火口交換機モジュール1508を含む。溶接火口交換装置1500が、一般に、その動作状態を示すための状態灯1502と、種々の空気圧駆動手段の動作を制御するためのバルブバンク1504と、新しい溶接火口を保管するかまたは溶接火口を交換するための溶接火口マガジン1506とを含むことができる。
図15(a)および15(b)を参照すると、溶接火口交換機モジュール1508が第1のクランプ1510および第2のクランプ1512を含む。第1のクランプ1510が溶接用トーチ102のディフューザ110を受けて締着するように適合される。第1のクランプ1510が、それらの間で着脱自在にクランプする関係でディフューザ110を受けて締着するための、例えばコレットのジョーなどの、複数の移動可能な協働的握持挿入物を含むことができる。一般に、握持挿入物は回転軸1518の周りで均等に配置される関係であり、回転軸1518を基準として溶接用トーチ102の溶接火口106を中央に配置する。
溶接火口106を保持するために第2のクランプ1512が設けられ、この第2のクランプ1512が第1のクランプ1512と同様または同じ構造を有することができる。例示の一実施形態では、第2のクランプ1512が、回転軸1518に位置合わせされる中心軸の周りに均等に配置される関係となるように構成される、溶接火口106をクランプするための複数のジョーを備えるコレットである。第2のクランプ1512が、溶接火口106をクランプして保持するように握持挿入物を延在させる閉位置と、握持挿入物を閉位置から出るように配置するところの後退−開位置との間で、移動可能である。第2のクランプ1512が、後で説明するように、回転軸1518を中心として回転して回転軸1518に沿って移動するようにさらに適合される。ディフューザ110および溶接火口106を保持するための、例えば、他の空気圧的にまたは電気的に制御されるクランプ、または、ロックスライダなどの、第1のクランプ1510または第2のクランプ1512のための他の実装形態が容易に利用可能であることが当業者には明らかであろう。
図16(a)および16(b)が、コレット1520の形態の第2のクランプ1512の例示の一実施形態を提供する。図16(a)が開位置にあるコレット1520を示しており、ここでは、複数のジョー1540が、開口部1544の直径を拡大するために、適合するテーパ1542を基準として下方および外側に移動している。対して、図16(b)が閉じたクランプ位置にあるコレット1520を示しており、ここでは、複数のジョー1540が、開口部1544の直径を縮小させるために適合するテーパ1542を基準として上方および内側に移動している。使用された溶接火口106が溶接用トーチ102から取り外されるとき、コレット1520のジョー1540が全体として閉位置から開位置まで移行し、この時点で、溶接火口106がコレット1520から解放され、コレット1520の下方の中空スペースを通って落下するかまたは他の手段で取り外される。溶接用トーチ102に取り付けられる新しい火口が溶接火口マガジン1506から供給されるとき、コレット1520のジョー1540が全体として開位置から閉位置まで移行する。
図17(a)および17(b)が、本発明の一実施形態による、溶接火口交換装置1500の溶接火口交換機モジュール1508を示す。溶接火口交換機モジュール1508が、第2のクランプ1512を回転させるための駆動手段を含む。示される実施形態では、駆動手段が、水平方向の回転空気圧モータ1526、ならびに、水平方向のヘリカル歯車1530および接続される小さいヘリカル歯車1528を含む。水平方向のヘリカル歯車1530が第2のクランプ1512に接続され、その結果、水平方向のヘリカル歯車1530および第2のクランプ1512が、水平方向の回転空気圧モータ1526に接続される小さいヘリカル歯車1528によって駆動されるときに、回転軸1518を中心として回転する。例えば他の空気圧モータ構成または電気モータ構成などの、他の実装形態も容易に利用可能であることが当業者には明らかであろう。
ノズル取り外しモジュール300と同様に、第2のクランプ1512が、第2のクランプ1512を開閉するように動作する空気分配組立体に空気圧的に連通され得る。溶接火口交換機モジュール1508が、回転軸1518に沿わせて第2のクランプ1512を移動させるためのリフトシステムをさらに含む。図17(a)および17(b)の示される実施形態では、リフトシステムが、ダンプ−充填マニホルド1536と共に動作するシリンダ1534を含む。動作中、第2のクランプ1512が溶接火口106を保持して回転軸1518を中心として回転し、溶接火口106を緩める。第2のクランプ1512を回転させることは、第2のクランプ1512を閉位置へ移動させる前に開始されてよい。第2のクランプ1512が溶接火口106を保持して緩めるとき、第2のクランプ1512が垂直方向に作動され、溶接火口106を溶接用トーチ102から切り離す。
溶接火口交換機モジュール1508が、垂直方向のレール1524に沿って移動する台車1522を含む。図17(a)および17(b)に示されるような実施形態では、台車1522が、第2のクランプ1512、水平方向の回転空気圧モータ1526、および、ヘリカル歯車1528、1530を固定して移動させる。台車1522がシリンダ1534のアライメントジョイントまたは浮動コネクタ1532に取り付けられ、空気入口1538を介してシリンダ1534を空気圧的に駆動させるときに、垂直方向に移動する。台車1522を担持するシリンダ232は、作動されるとき、第2のクランプ1512、水平方向の回転空気圧モータ1526およびヘリカル歯車1528、1530と共に、垂直方向に移動する。
本発明の一実施形態によると、リフトシステムが、垂直方向の移動の自由度を提供するためのレベル調整組立体をさらに含む。示される実施形態では、レベル調整組立体が上側ベアリングプレート1610および下側ベアリングプレート1612を含み、これらがまとめて、シリンダ1534を保持するためのホルダ部材を形成する。スプリングロッド1616が、上側ばね1618、下側ばね1620、および、これらの2つのばね1618、1620の間にある支持部材1622のための支持体として、上側ベアリングプレート1610と下側ベアリングプレート1612との間に設けられる。好適には、レール1524および支持部材1622が、例えば溶接火口交換装置1500のフレーム部材などの、剛体構造に設置される。レール1524が方向誘導を行い、その結果、第2のクランプ1512、回転空気圧モータ1526、および、ヘリカル歯車1528、1530が、シリンダ1534を介して駆動されるときに垂直方向に移動するようになる。同時に、シリンダ1534がホルダ部材と一体構造を形成し、これが、第2のレール1624に沿って支持部材1622を基準として移動させられ得る。ホルダ部材と支持部材1622との間の相対移動は、示される実施例では上側ばね1618および下側ばね1620である、弾性手段によって制限される。その結果、台車1522と、第2のクランプ1512と、回転空気圧モータ1526と、ヘリカル歯車1528、1530と共に、ホルダ部材が、支持部材1622を基準として垂直方向にわずかに移動することができることから、垂直方向の移動の自由度が得られる。
図17(c)が本発明の別の実施形態による溶接火口交換機モジュール1508’を示す。この実施形態では、リフトシステムが、回転空気圧モータ1704によって駆動される送りねじ1702を含む。リフトシステムが、送りねじ1702の端部にある第1のプーリ1706と、第2のプーリ1708と、回転空気圧モータ1704に接続されるタイミングベルト(図示せず)とを使用することができる。リフトシステムの他の実装形態も容易に利用可能であり、例えば、電気モータまたはサーボモータなどの他の駆動手段が台車を垂直方向に移動させるのに使用され得る、ことが当業者には明らかであろう。
溶接火口交換機モジュール1508、1508’が、溶接火口106のねじピッチとディフューザ110との間で可能性として生じるわずかなオフセットを補償する垂直方向における移動の自由度を提供する。また、この自由度は、第2のクランプ1512の回転速度および持ち上げ速度に対応する緩衝装置を提供する。当業者には明らかなように、ねじ部はプロセスの開始時に位置合わせされない傾向にある可能性がある。溶接火口106を取り外すかまたは取り付けるときに力を使用することにより、溶接火口106とディフューザ110との間で縦傷が生じ易くなる可能性がある。ホルダ部材、支持部材1622、上側ばね1618および下側ばね1620によって提供される垂直方向の移動の自由度は垂直方向における双方向ダンパとして機能し、それにより、第2のクランプ1512によって回転される溶接火口106をディフューザ110から適切に切り離したりまたはディフューザ110に適切に再び取り付けたりすることが可能となる。
本発明の一実施形態によると、溶接火口交換機モジュール1508、1508’が、垂直方向の移動を検出するための移動検出手段を含む。示される実施形態では、移動検出手段が2つのポテンショメータを含む。図17(a)を参照すると、第1のポテンショメータ1626がリフトシステムのモーションを監視するためにレール1524に関連して使用され、第2のポテンショメータ1628がばね1618、1620のモーションを監視するために第2のレール1624に関連して使用される。第2のクランプ1512が回転させられると、ばね1618、1620が圧縮し始め、ポテンショメータ1628がそのモーションを検出する。ばね1618、1620が過度に圧縮されると溶接火口106が過度の圧力を受けることになり、そのような場合、ポテンショメータ1628が圧縮を検出し、リフトシステムが垂直方向に調整されるように作動されることになる。リフトシステムは、ばねの力を最適化することおよびねじが緩むのを回避することを目的として、停止および移動を交互に行うことにより垂直方向に複数回調整され得る。
図18が、本発明の一実施形態による例示の火口フィーダ組立体1800を示す。火口フィーダ組立体1800が、新しい溶接火口または交換用の溶接火口を保管するための溶接火口マガジン1506と、溶接火口マガジン1506から新しい溶接火口106’を受ける火口フィーダ1802と、新しい溶接火口106’を保持して、例えばグリッパコレット1520などの握持手段まで搬送する火口グリッパ1804とを備える。火口グリッパ1804が、空気圧式のロッドレスシリンダ(pneumatic rodless cylinder)1509により、溶接火口マガジン1506とグリッパコレット1520との間で移動させられ得る。溶接火口マガジン1506が複数の新しい火口を直立位置で保持する。新しい溶接火口106’が一度に1つずつ火口グリッパ1804に送られ、火口グリッパ1804が新しい溶接火口106’を溶接火口交換機モジュール1508に移送する。
図19が、本発明の一実施形態による、ノズル取り外しモジュール300のリフトシステムで、および、溶接火口交換モジュール1508のリフトシステムで使用されるシリンダ232、1534の透明図を提供する。シリンダ232、1534はダンプ−充填マニホルド236、1536に関連して使用される。ダンプ−充填マニホルド236、1536が、その上側チャンバ内にある2つのバルブ1902D、1902Fと、その下側チャンバ内にある2つのバルブ1904D、1904Fとを含み、2つの上側/下側バルブのうちの一方1902D、1904Dがダンプバルブであり、2つの上側/下側バルブのもう一方1902F、1904Fが充填バルブである。主送気管1906が上側充填バルブ1902Fおよび下側充填バルブ1904Fの両方に対して供給を行う。上側ダンプバルブ1902Dが上側排気(EXH Upper)に繋がり、対して、下側ダンプバルブ1904Dが下側排気(EXH Lower)に繋がる。上側出口(out upper)1908が上側ダンプバルブ1902Dおよび上側充填バルブ1902Fの両方に繋がり、下側出口(out lower)1910が下側ダンプバルブ1904Dおよび下側充填バルブ1904Fの両方に繋がる。シリンダ232、1534の各空気入口234、1538において、空気が両方向に移動することができる。シリンダ232、1534が下方に移動させられることになる場合、上側チャンバ内の充填バルブ1902Fおよび下側チャンバ内の充填バルブ1904Fの両方がオンにされ、下側ダンプバルブ1904Dが起動されて底部チャンバから空気を解放する。シリンダ232、1534が上方に移動させられることになる場合、充填バルブ1902F、1904Fの両方がオンにされ、上側ダンプバルブ1902Dが起動されて上側チャンバから圧力を解放する。
図20は、本発明の実施形態による、溶接用トーチ102のノズル108を取り外して洗浄するための方法を概して示すフローチャートである。オペレーションの前に、溶接火口106からウェルドワイヤの端部を切り取るために、ロボットアームが最初に溶接用トーチ102を溶接ワイヤカッタ260まで移動させることができる。ステップ1902で、溶接用トーチ102がエンクロージャ212のアパーチャ206内で降下させられ得、第1のクランプ210が溶接用トーチ102を締着して定位置に位置合わせする。その結果、溶接用トーチ102が固定され、溶接用トーチ102のノズル108が回転軸201に位置合わせされる。ステップ1904で、第2のクランプ212が閉位置へ移行し、ノズル108を保持して軸201を中心として回転し、溶接用トーチ102からノズル108を緩める。この回転は、回転空気圧モータ214によりヘリカル歯車218を介して行われ得、好適には、第2のクランプ212を閉位置へ移動させる前に開始される。同時にまたはその後で、ステップ1906で、リフトシステムが作動され、ノズル108が回転軸201に沿って垂直方向に降下させられ、溶接用トーチ102から切り離される。次いで、ステップ1908で、例えば遠位端120からノズル108の中に入るブラシまたはリーマ412により、ノズル108の内部が洗浄される。ノズル108は、継続して、回転させられ得、および/または、軸201に沿って垂直方向に作動させられ得る。ブラシまたはリーマ412は固定式であってもまたは回転式であってもよい。ブラシまたはリーマ412とノズル108との間の相対移動が、ノズル108の内部表面上に蓄積したスパッタの位置をずらす。この段階で、空気圧が空気入口404を介して真空モードに対して適用され得、ここでは、ノズル108から位置をずらされたスパッタが取り除かれてシャフトの孔を通して下方へと掃除される。
ノズル108が溶接用トーチ102から切り離された後、溶接火口106および/またはディフューザ110を洗浄するために、ロボットアームがアパーチャ206から外すように溶接用トーチ102を持ち上げてアパーチャ204に入れることができる。これを行う前に、このプロセス中に露出したワイヤを取り除くために、ワイヤが2回目として切断されてよく、別法として、動作時間を節約するために、露出したワイヤを後退させてもよい。ディフューザ洗浄手段が回転する間、ロボットアームが溶接用トーチ102を上下に移動させることができる。溶接火口106および/またはディフューザ110が洗浄されると、取り外すためにおよび/または交換するために溶接火口106がより容易にクランプされ得るようになる。
ステップ1910で示されるように、ノズル108を切り離すためにまたはノズル108を再び取り付けるために、垂直方向における移動の自由度が提供される。
図21は、本発明の実施形態による、溶接火口106を交換するための方法を概して示すフローチャートである。ノズル108が溶接用トーチ102から取り外された後、ロボットアームが溶接用トーチ102を溶接火口交換装置1500まで移動させることができる。ステップ2002で、第1のクランプ1510がディフューザ110を握持し、ここでは、溶接用トーチ102の溶接火口106が回転軸1518に位置合わせされている。この段階では、回転式の第2のクランプ1512は開位置にあってよい。ステップ2004で、回転式の第2のクランプ1512が閉じられて溶接火口106に係合され、回転軸1518を中心として溶接火口106を回転させる。好適には第2のクランプが閉位置へと移動する前に、第2のクランプ1512が回転させられ得る。同時にまたはその後で、ステップ2006で、第2のクランプ1512が垂直方向に作動されて溶接火口106をディフューザ110から取り外す。次いで、第1のクランプ1510が開位置へと移動してディフューザ110を解放し、ここでは、ロボットアームが、溶接火口106を取り付けることなく、溶接用トーチ102を持ち上げることができる。この段階では、一定の量のワイヤが露出していてよく、これはほぼ溶接火口106の長さである。この部分のワイヤは3回目としてワイヤカッタ260によって切断され得るか、または、動作時間を節約するために後退させられ得る。取り外された溶接火口106がフロアまたは容器へと落下させられる。
ステップ2008で、新しい溶接火口106’または交換用の溶接火口106’が溶接火口マガジン1506によって提供されて火口グリッパ1804によって保持され、回転軸1518に位置合わせされる位置まで運ばれる。次いで、第2のクランプ1512が作動され得、上方へ移動して新しい溶接火口106’を掴む。第2のクランプ1512が新しい溶接火口106’をしっかり保持すると、火口グリッパ1804が開いて溶接火口を解放する。次いで、第2のクランプ1512が作動されて新しい溶接火口106’と共に下方へ移動して溶接火口を火口グリッパ1804から切り離し、火口グリッパ1804が火口フィーダ1802へと送り戻される。溶接火口106’を再び取り付ける場合、溶接用トーチ102が溶接火口交換装置1500内へと再び降下させられ、第1のクランプ1510によって固定されて回転軸1518に位置合わせされる。第2のクランプ1512は、新しい溶接火口106’をディフューザ110にねじ込むために回転しながら、ディフューザ110まで上方に移動する。このねじ込み動作は1回で完了しなくてもよく、ねじが緩むのを回避するために、第2のクランプ1512は間を置いて停止されてもよい。上述したように、リフトシステムおよびばね1618、1620が垂直方向の移動を調整するように機能し、それにより、垂直方向の移動の自由度を提供する。ねじ込み動作が完了すると、第2のクランプ1512および第1のクランプ1510が開き、新しい溶接火口を取り付けられた溶接用トーチ102を担持するロボットアームが溶接火口交換装置1500から外れるように持ち上げられる。この段階で、新しい溶接火口が火口グリッパ1804に提供され得、次の交換オペレーションの準備が整う。
洗浄されたノズル108を元に位置に配置するために、ロボットアームが溶接用トーチ102を移動させてノズル取り外しモジュール300、300’まで戻す。再び、溶接用トーチ102が、例えばグースネック114のところで、第1のクランプ210によってクランプされる。洗浄されたノズル108が第2のクランプ212によって定位置でクランプされる。ねじ切りされたノズル108の場合、第2のクランプ212が作動されて回転して垂直方向に移動し、それにより、上述した新しい溶接火口106’のねじ込み動作と同様に、洗浄されたノズル108を溶接用トーチ102のカラー116上にねじ込む。リフトシステムおよびばね310、312により、垂直方向における移動の自由度が提供される。プロセス中により多くの溶接スパッタがとれる場合、任意選択で、真空モードがオンにされてもよい。ノズル108が溶接用トーチ102に再び取り付けられると、第1のクランプ210および第2のクランプ212が回されて開けられ、ロボットアームが新しい溶接火口106’および洗浄されたノズル108と共に溶接用トーチ102を持ち上げ、これらが溶接オペレーションに戻され得るようになる。
上述したように、ノズル取り外しモジュール300、300’と、ディフューザ洗浄モジュール400、400’と、溶接火口交換機モジュール1508、1508’との間で溶接用トーチを移動させることにより、1回の試行で溶接用トーチ102の整備を完了することができる。別法として、種々のモジュールはそれらの個別の機能のために別々に使用されてもよい。
溶接用トーチ維持管理装置200が、診断を目的としておよび/またはプログラミングを目的として、ユーザインターフェースをさらに含むことができる。一実施形態によると、溶接用トーチ維持管理装置200のためのユーザインターフェースが、単純なメンブレンスイッチインターフェースおよびより複雑なウェブサーバを含むことができる。
図22が、溶接用トーチ維持管理装置200のための単純なメンブレンスイッチインターフェース2200の実施例を示す。単純なメンブレンスイッチインターフェース2200は、診断−プログラミングインターフェースの単純なユーザポイント(user point)として使用されるように設計される。単純なメンブレンスイッチインターフェース2200は複数の制御手段を含むことができ、ロボットと共に動くように溶接用トーチ維持管理装置200をプログラムするように使用者にフィードバックを提供することができる。図22に示されるように、単純なメンブレンスイッチインターフェース2200は、例えばノズル洗浄サイクルなどの、サイクルをすぐに実施する準備が整っているような既知の状態へと溶接用トーチ維持管理装置200をするための、「ホーム」ボタン2202を含むことができる。「ホーム」ボタン2202に関連付けられるLEDインジケータが、溶接用トーチ維持管理装置200がホームポジションにあることを使用者に示す。単純なメンブレンスイッチインターフェース2200はまた、溶接用トーチ維持管理装置200上のすべてのアクティブアラームを消去してプログラムをアラーム前の使用者管理状態にするための、「リセット」ボタン2204を含むことができる。さらに、使用者が装置の内部をより明確に見るのを可能にすることを目的として溶接用トーチ維持管理装置200の内部のLEDライトをオンにするための「ライト」ボタン2206が設けられてよい。「ライト」ボタン2206に関連付けられるLEDインジケータが、ライトがオンになっていることを示すために使用者にフィードバックを提供する。
単純なメンブレンスイッチインターフェース2200が、図22に示されるように複数の制御手段を含む「機能」エリア2208をさらに含むことができる。「トップクランプ」ボタン2210は、使用者が第1のクランプ210を起動してそのLEDインジケータ2211を介してセンサ状態/フィードバックを見るのを可能にすることができる。「回転クランプ」ボタン2212は、使用者が装置200の内部の第2のクランプ212を起動してそのLEDインジケータ2213を介してセンサ状態/フィードバックを見るのを可能にすることができる。これら2つのボタンは、ノズル取り外しモジュール300、300’の中心軸201が溶接用トーチ102のノズル108の中心軸に位置合わせされたことを決定するのに有用となり得る。「ワイヤ切断」ボタン2214および「回転ブラシ」ボタン2216は、正確な動作を確保するためにおよび/または、それらのロボットのプログラミングポイント(programming point)を確認するために使用者が溶接ワイヤカッタ260および洗浄手段412をそれぞれ制御するのを可能にする。「リフトモジュールアップ」ボタン2218および「リフトモジュールダウン」ボタン2220は、使用者がノズル取り外しモジュール300、300’を対応する方向に送るのを可能にする。それらの対応するLEDインジケータが、モジュール300、300’がこれらのそれぞれの位置の近くにあることを示す。
単純なメンブレンスイッチインターフェース2200が、装置200の状態を使用者に示すための複数のLEDインジケータを含む「通信」エリア2222をさらに含むことができる。「サイクル中」のLEDインジケータ2224は、サイクルが進行しているときのいかなるときもアクティブ状態となる。他のLEDインジケータが、ロボットから溶接用トーチ維持管理装置200への入力2226の状態と、溶接用トーチ維持管理装置200からロボットへの出力2228の状態とを示すことができる。これらのLEDインジケータ2226、2228は、離散的な、および/または、ネットワーク化される、任意の入力および出力の状態を示すことができる。単純なメンブレンスイッチインターフェース2200は、溶接用トーチ維持管理装置200の最新のIPアドレスを示すための、さらには、任意のアクティブエラーを示すための、LEDディスプレイを含むことができる。図22では、LCDディスプレイは「通信」エリア2222の下にある白色のボックス2230として示されており、これは、緑色のバックライト付きLCDディスプレイを覆う透明な一区画であってよい。アクティブエラーがない場合、LCDディスプレイ2230は、常時、IPアドレスを表示してよい。アクティブエラーがある場合、ディスプレイ2230は、多様なエラーさらにはIPアドレスを切り換えることができる。示されるIPアドレスは、ウェブサーバを通してトラブルシューティングを行うのを促進するのに使用され得る
単純なメンブレンスイッチインターフェース2200は、エンクロージャ202の内部に設置される印刷回路基板(PCB:printed circuit board)によって制御され得る。さらに、LCDディスプレイ2230もこのPCB上に設置され得、このPCBによって制御され得、エンクロージャ202上の切欠部を通して可視であり、例えばエンクロージャ202の前面のプレート(belly plate)などを通して可視である。PCBは、溶接用トーチ維持管理装置200のための主制御装置に対してRS−485を介するMODBUSスレーブとして通信することができる。
単純なメンブレンスイッチインターフェース2200に加えて、単純なメンブレンスイッチ2200上で利用可能となるよりも多くのデータに使用者がアクセスするのを可能にするために、各溶接用トーチ維持管理装置200に対してウェブサーバが設けられてよい。ウェブサーバはまた、溶接用トーチ維持管理装置200に対しての遠隔からのアクセスを可能にすることができる。ウェブサーバは集積回路(IC:integrated circuit)をホストとしてよく、この集積回路は産業用ネットワークにも関与する。
複数の情報および/またはページがウェブサーバ上で利用可能となり得る。主制御装置によって実行されている最新のソフトウェアバージョン、および、単純なメンブレンスイッチインターフェース2200の制御装置を明示する「情報」ボタンが設けられてよい。また、一般的な問題のための、簡潔でナビゲート可能であるトラブルシューティングガイドを表示するための「ヘルプ」ボタンが設けられてよい。
何らかの他の情報もウェブサーバによって提供され得、また、タブコントロールを介してナビゲート可能となり得る。このような情報には以下のものが含まれてよい:
・現在進行中である任意のサイクルの最新の状態を表示するための「概要」ページ。すべてのアナログセンサデータおよびエラー数を含む表が含まれてもよい;
・溶接用トーチ維持管理装置200内のすべての出力を起動するための、および、装置内のすべての入力を表すLEDを起動するためのユーザ制御を与えるための「診断」ページ。加えて、正確な動作を確認するために装置内のセンサのうちの任意のセンサを機能停止するという選択肢も提供され得る。プロセスの各ステップが成功裏に完了したことを確認するために使用者がノズル洗浄サイクルを1つずつ実行するのを可能にする別のセットの制御手段が提供されてよい。使用者がサイクルを1つずつ実行するときにどのステップが完了したかを使用者に示すための表が提供されてよい;
・溶接用トーチ維持管理装置200の動作パラメータおよび構造パラメータのうちのいくつかのパラメータに使用者がアクセスするのを可能にするための「オプション」ページ;および
・離散的なおよび/またはネットワーク化される入力および出力の状態を使用者が見ること、溶接用トーチ維持管理装置200の初期設定のI/Oセットアップを機能停止にすること、ロボットに出力を送るのをシミュレートすること、ロボットから入力に対して溶接用維持管理装置200がどのように反応するかをシミュレートすること、装置とロボットとの間の通信制御を安全に試験すること、を使用者が行うのを可能にするための、ならびに/あるいは、エラーをリセットすること、主制御装置を再起動すること、および、装置の制御装置をその初期設定へと復元すること、を使用者が行うのを可能にするための、「通信」ページ。
溶接火口交換装置1500が、診断を目的としておよび/またはプログラミングを目的として、ユーザインターフェースをさらに含むことができる。本発明の一実施形態によると、溶接火口交換装置1500のためのユーザインターフェースが、単純なメンブレンスイッチおよびより複雑なウェブサーバをやはり含むことができる。溶接火口交換装置1500のためのユーザインターフェースは、上述した溶接用トーチ維持管理装置200のためのユーザインターフェースと同様のものであってよいか、または、使用者の好みに基づいて別の形で設計されもよい。
図23が、溶接火口交換装置1500のための単純なメンブレンスイッチインターフェース2300の実施例を示す。スイッチインターフェース2300が、同様の動作のために設けられる、スイッチインターフェース2200上にあるボタンと同様の複数のボタンを含む。「機能」エリア2302内に「火口前進」ボタン2304が設けられてよく、これは、新しい火口106’を溶接火口マガジン1506から火口フィーダ1802まで送るのに使用され、そこで、新しい火口106’が次のサイクルで使用可能となり設置され得るようになる。ボタン2304の上にある「火口の用意」のLEDインジケータ2306が、その時点で火口が火口グリッパ1804内に着座しているかどうかを示す。火口グリッパ1804(ロッドレスシリンダ1509に取り付けられる)を火口ホルダ位置まで運ぶための「火口往復輸送」ボタン2308が設けられてよい。ボタン2308の上にある「ホーム」のLEDインジケータ2310が、火口グリッパ1804が火口ホルダ位置のところにあることを示す。
単純なメンブレンスイッチインターフェース2300に加えて、単純なメンブレンスイッチ2300上で利用可能となるより多くのデータに使用者がアクセスするのを可能にするためのウェブサーバが各溶接火口交換装置1500に対して設けられ得る。あらゆる趣旨および目的において、溶接用トーチ維持管理装置200のウェブサーバの機能性のために概説されるこの説明は、溶接火口交換装置1500のウェブサーバに対しても使用され得る。溶接火口交換装置1500内に多様なデバイスが存在し、また、いくつかの異なる構造パラメータが存在する一方で、溶接用トーチ維持管理装置200のウェブサーバの機能性が溶接火口交換装置1500に適用されるように適合され得ることが当業者には明らかであろう。
ボタンおよびディスプレイの特定のレイアウトを参照して、溶接用トーチ維持管理装置のためのユーザインターフェースおよび溶接火口交換装置のためのユーザインターフェースを説明したが、使用者によって所望される特徴に基づいて、異なるレイアウトが使用され得ること、ならびに、同様の目的のための、または、他の診断およびプログラミングの目的のための、複数の他のボタン、パネルおよび/または情報がユーザインターフェースに含まれ得ることが当業者には明らかであろう。
1つ以上の実施形態を参照して本発明を説明してきた。しかし、特許請求の範囲で定義される本発明の範囲から逸脱することなく複数の変形形態および変形が作られ得ることが当業者には明らかであろう。
すべての引用が参照により本明細書に組み込まれる。

Claims (21)

  1. 溶接用トーチに対して整備を行うための溶接用トーチ維持管理装置であって、前記溶接用トーチが、ディフューザと、溶接火口と、遠位端および近位端を有するノズルとを含み、前記ノズルの前記近位端が前記溶接用トーチの溶接アームに取り付けられ、溶接用トーチ維持管理装置が、
    前記溶接用トーチの前記溶接アームを締着するための第1の握持手段と、
    前記ノズルを保持するための第2の握持手段であって、前記第2の握持手段が、前記溶接用トーチから前記ノズルを取り外すために回転軸を中心として回転可能であり、前記第2の握持手段が前記回転軸に沿って移動可能である、第2の握持手段と、
    前記第2の握持手段を回転させるための駆動手段と、
    前記回転軸に沿わせて前記第2の握持手段を移動させるためのリフトシステムと、
    洗浄手段と、
    を備え、
    前記洗浄手段が前記ノズルの前記遠位端から前記ノズルの内部に入り、前記ノズルの内部を洗浄するこ
    を特徴とする溶接用トーチ維持管理装置。
  2. 請求項1に記載の溶接用トーチ維持管理装置であって、
    前記リフトシステムが、
    第1のレールと、
    前記第2の握持手段を担持する、前記第1のレールに沿って移動可能である台車と、
    弾性部材を有するレベル調整組立体であって、前記回転軸に平行な方向における移動の自由度を、前記台車を介して前記第2の握持手段に提供するように構成されるレベル調整組立体を備えること
    を特徴とする溶接用トーチ維持管理装置。
  3. 請求項2に記載の溶接用トーチ維持管理装置であって、
    前記リフトシステムが、前記台車に結合されるリフト手段であって、前記リフト手段の駆動時に、前記台車および前記第2の握持手段が移動する、リフト手段を備え、
    前記レベル調整組立体が、
    前記リフト手段を保持するホルダ部材と、
    複数の弾性部材と、
    前記複数の弾性部材の間に配設される支持部材と、を備え、
    前記ホルダ部材は、前記支持部材に対して相対移動可能であるが、前記ホルダ部材と前記支持部材との間の相対移動は前記複数の弾性部材によって制限されること、
    を特徴とする溶接用トーチ維持管理装置。
  4. 請求項3に記載の溶接用トーチ維持管理装置であって、前記支持部材および前記第1のレールが溶接用トーチ維持管理装置のフレーム部材に固定されることを特徴とする溶接用トーチ維持管理装置。
  5. 請求項3に記載の溶接用トーチ維持管理装置であって、前記リフトシステムの垂直方向の移動および前記弾性部材の垂直方向の移動を検出するための移動検出手段、
    火口/ディフューザ洗浄組立体を備えるディフューザ洗浄モジュール、および
    開位置と閉位置との間で前記第2の握持手段を移行させるための、前記第2の握持手段に空気圧的に連通される空気分配組立体、
    のうちの少なくとも一つをさらに備えること
    を特徴とする溶接用トーチ維持管理装置。
  6. 請求項5に記載の溶接用トーチ維持管理装置であって、
    前記ホルダ部材が、前記支持部材に対して、第2のレールに沿って相対移動可能であり、
    前記移動検出手段が2つのポテンショメータを含み、一方が前記第1のレールに関連し、もう一方が前記第2のレールに関連すること
    を特徴とする溶接用トーチ維持管理装置。
  7. 請求項1に記載の溶接用トーチ維持管理装置であって、前記第2の握持手段が前記回転軸を中心として回転し、同時に前記回転軸に沿って移動することを特徴とする溶接用トーチ維持管理装置。
  8. 請求項に記載の溶接用トーチ維持管理装置であって、前記第2の握持手段を前記閉位置へ移行させる前に、前記第2の握持手段が回転し始めることを特徴とする溶接用トーチ維持管理装置。
  9. 請求項1に記載の溶接用トーチ維持管理装置であって、前記溶接用トーチがロボットアームによって制御されることを特徴とする溶接用トーチ維持管理装置。
  10. 溶接火口交換装置であって、
    溶接用トーチのディフューザを締着するための第1の握持手段と、
    溶接火口を保持するための第2の握持手段であって、前記第2の握持手段が前記溶接火口を取り外すために回転軸を中心として回転可能であり、前記第2の握持手段が前記回転軸に沿って移動可能である、第2の握持手段と、
    前記第2の握持手段を回転させるための駆動手段と、
    前記回転軸に沿わせて前記第2の握持手段を移動させるためのリフトシステムと
    を備え
    前記リフトシステムが、
    第1のレールと、
    前記第2の握持手段を担持する、前記第1のレールに沿って移動可能である台車と、
    弾性部材を有するレベル調整組立体であって、前記回転軸に平行な方向における移動の自由度を、前記台車を介して前記第2の握持手段に提供するように構成されるレベル調整組立体と、を備えること
    を特徴とする溶接火口交換装置。
  11. 請求項10に記載の溶接火口交換装置であって、
    前記リフトシステムが、前記台車に結合されるリフト手段であって、前記リフト手段の駆動時に、前記台車および前記第2の握持手段が移動する、リフト手段を含み、
    前記レベル調整組立体が、
    前記リフト手段を保持するホルダ部材と、
    複数の弾性部材と、
    前記複数の弾性部材の間配設される支持部材と、を備え、
    前記ホルダ部材は、前記支持部材に対して相対移動可能であるが、前記ホルダ部材と前記支持部材との間の相対移動は、前記複数の弾性部材によって制限されること、
    を特徴とする溶接火口交換装置。
  12. 請求項11に記載の溶接火口交換装置であって、前記支持部材および前記第1のレールが溶接用トーチ維持管理装置のフレーム部材に固定されることを特徴とする溶接火口交換装置。
  13. 請求項11に記載の溶接火口交換装置であって、前記リフトシステムの垂直方向の移動および前記弾性部材の垂直方向の移動を検出するための移動検出手段をさらに備えること、
    を特徴とする溶接火口交換装置。
  14. 請求項13に記載の溶接火口交換装置であって、
    前記ホルダ部材が、前記支持部材に対して、第2のレールに沿って相対移動可能であり、
    前記移動検出手段が2つのポテンショメータを含み、一方が前記第1のレールに関連し、もう一方が前記第2のレールに関連することを特徴とする溶接火口交換装置。
  15. 請求項10に記載の溶接火口交換装置であって、前記第2の握持手段が前記回転軸を中心として回転し、同時に前記回転軸に沿って移動する、または、前記第2の握持手段が開位置と閉位置との間で移動可能であり、
    前記第2の握持手段を前記閉位置へ移行させる前に、前記第2の握持手段が回転し始めること
    を特徴とする溶接火口交換装置。
  16. 請求項3に記載の溶接用トーチ維持管理装置であって、
    前記リフト手段が、
    回転空気圧モータによって駆動される送りねじ、または、
    ダンプ−充填マニホルドと共に動作するシリンダであって、前記ダンプ−充填マニホルドが、上側チャンバに空気圧的に連通するダンプバルブおよび充填バルブ、ならびに下側シリンダチャンバに空気圧的に連通する第2のダンプバルブおよび第2の充填バルブを含む、シリンダを備えること、
    を特徴とする溶接用トーチ維持管理装置。
  17. 請求項3に記載の溶接用トーチ維持管理装置であって、
    前記ホルダ部材が上側プレートおよび下側プレートを含み、
    前記弾性部材が、前記支持部材と前記上側プレートとの間に設けられる上側ばね、および前記支持部材と前記下側プレートとの間に設けられる下側ばねを含むこと、
    を特徴とする溶接用トーチ維持管理装置。
  18. 請求項16に記載の溶接用トーチ維持管理装置であって、
    前記リフト手段が、回転空気圧モータによって駆動される送りねじを含み、
    前記リフトシステムが、前記送りねじの端部にある第1のプーリと、第2のプーリと、前記回転空気圧モータに接続されるタイミングベルトとを備えること、
    を特徴とする溶接用トーチ維持管理装置。
  19. 請求項10に記載の溶接火口交換装置であって、
    前記リフトシステムが、前記台車に結合されるリフト手段であって、前記リフト手段の駆動時に、前記台車および前記第2の握持手段が移動する、リフト手段を備え、
    前記リフト手段が、
    回転空気圧モータによって駆動される送りねじ、または、
    ダンプ−充填マニホルドと共に動作するシリンダであって、前記ダンプ−充填マニホルドが、上側チャンバに空気圧的に連通するダンプバルブおよび充填バルブ、ならびに下側シリンダチャンバに空気圧的に連通する第2のダンプバルブおよび第2の充填バルブを含む、シリンダを備えること、
    を特徴とする溶接火口交換装置。
  20. 請求項11に記載の溶接火口交換装置であって、
    前記ホルダ部材が上側プレートおよび下側プレートを含み、
    前記弾性部材が、前記支持部材と前記上側プレートとの間に設けられる上側ばね、および前記支持部材と前記下側プレートとの間に設けられる下側ばねを含むこと、
    を特徴とする溶接火口交換装置。
  21. 請求項19に記載の溶接火口交換装置であって、
    前記リフト手段が、回転空気圧モータによって駆動される送りねじを含み
    前記リフトシステムが、前記送りねじの端部にある第1のプーリと、第2のプーリと、前記回転空気圧モータに接続されるタイミングベルトとを備えること、
    を特徴とする溶接火口交換装置。
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