JP6677590B2 - ユーザ管理装置、ユーザ管理方法、プログラム及びコミュニケーションシステム - Google Patents
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Description
SNSを業務に使う例として、教師と生徒との間でメッセージを交換するメッセージ交換システムが開示されている(例えば、特許文献1)。
同様に、ユーザが、友人や知人との間でコミュニケーションを行うものと同じアプリケーションを、仕事等の業務で利用する場合には、業務内容を誤って友人に送ってしまうことによるリスクがある。
さらに、店舗があるような企業で利用される場合、アルバイト等の店員が店舗を跨ぐ店員同士のコミュニケーションは必要ではなく、店舗内のみのコミュニケーションを行うために使用したいとの用途の要請もあった。
(第1実施形態)
<コミュニケーションシステム100の全体構成>
図1は、第1実施形態に係るコミュニケーションシステム100の全体構成及び機能ブロックを示す図である。
図2は、第1実施形態に係るユーザ管理サーバ1の記憶部20の例を示す図である。
コミュニケーションシステム100は、ユーザ管理サーバ1(ユーザ管理装置)と、複数の携帯端末3(端末)と、管理者端末5と、コミュニケーションサーバ6(コミュニケーション装置)とを備える。ユーザ管理サーバ1と、携帯端末3と、管理者端末5と、コミュニケーションサーバ6とは、通信ネットワークNとを介して通信可能になっている。通信ネットワークNは、例えば、インターネットや携帯電話通信網等である。また、通信ネットワークNは、構内通信網(LAN)や、有線を含む広域通信網(WAN)等であってもよい。
以降において、コミュニケーションシステム100は、一部の例を除いて企業内で使用するものを例に説明する。
ユーザ管理サーバ1は、複数の携帯端末3の間でのコミュニケーション処理を行う前段階で、携帯端末3のユーザに関する管理を行う。ここで、コミュニケーション処理とは、例えば、メッセージ交換、投稿及び閲覧並びに通話をいい、文字や音声、画像等を媒介として、ユーザ間で互いに意思や感情、思考等を伝達し合う情報伝達をいう。そして、ユーザ管理サーバ1は、コミュニケーション処理を行うユーザのリストであるユーザリストを出力する処理を行う。
ユーザ管理サーバ1は、例えば、サーバである。ユーザ管理サーバ1は、1台のコンピュータで構成されていてもよいし、複数台のコンピュータで構成されていてもよい。複数台のコンピュータを用いる場合には、これらのコンピュータは、通信ネットワークNを介して接続される。また、ユーザ管理サーバ1は、例えばクラウド上に設けられる仮想サーバ(仮想マシン)として構成してもよい。
制御部10は、ユーザ管理サーバ1の全体を制御する中央処理装置(CPU)である。制御部10は、記憶部20に記憶されているオペレーティングシステム(OS)やアプリケーションプログラムを適宜読み出して実行することにより、上述したハードウェアと協働し、各種機能を実行する。
なお、プログラムは、プログラムが実行されるコンピュータとは独立して、通信ネットワークN等の一時的伝送媒体を介して、プログラム配布サーバ等(図示せず)からコンピュータ等へ配布及び販売することができる。
制御部10は、処理要求受信部11(処理要求受信手段)と、対象ユーザ抽出部12(対象ユーザ抽出手段)と、ユーザ出力部13(出力手段)と、ユーザ判断部15(ユーザ判断手段)と、仮想グループ生成部16(仮想生成手段)と、ユーザ関連データ受付部18(ユーザ関連データ受付手段)と、ユーザ更新部19(ユーザ更新手段)とを備える。
ユーザ出力部13は、対象ユーザ抽出部12によって抽出した対象ユーザに関するユーザ情報を、そのユーザが属するグループに関する情報と共に携帯端末3に対して送信する。ここで、ユーザ情報とは、例えば、ユーザ名やユーザIDをいい、グループに関する情報とは、グループ名やグループIDをいう。
このようにすることで、ツリー構造での横のつながりを分断するパーティションがあるかのように、一のユーザと同じグループ及び上位グループに属するユーザを一律に対象にした、いわゆる縦のつながりのユーザのみのコミュニケーションができる。このような機能をパーティション機能という。
仮想グループ生成部16は、ユーザ判断部15により許可された各ユーザを含む仮想グループを生成する。ここで、仮想グループとは、ツリー構造を構成する各グループと同じでもよいし、このコミュニケーション処理に限定して新たに使用可能なグループであってもよい。
ユーザ更新部19は、ユーザ関連データ受付部18が受け付けたユーザ関連データに基づいて、ユーザ記憶部22を更新し、必要に応じてグループ記憶部23を更新する。
記憶部20は、プログラム記憶部21と、ユーザ記憶部22と、グループ記憶部23とを備える。
プログラム記憶部21は、各種のプログラムを記憶する記憶領域である。プログラム記憶部21は、ユーザ管理プログラム21aを記憶している。ユーザ管理プログラム21aは、上述した制御部10の各機能を実行するためのプログラムである。
グループ記憶部23は、グループに関するデータを記憶する記憶領域である。図2(B)に示すように、グループ記憶部23は、グループIDと、グループ名と、上位グループIDとを対応付けて記憶する。上位グループIDは、グループIDが示すグループのすぐ上位になるグループを示す。各グループがツリー構造の要素になっていることを、このグループ記憶部23によって表すことができる。
図1に戻り、通信インタフェース部29は、携帯端末3、管理者端末5及びコミュニケーションサーバ6との間での通信を行うためのインタフェースである。
携帯端末3は、各ユーザが所持して使用する端末である。携帯端末3は、ユーザ管理サーバ1及びコミュニケーションサーバ6との間で通信を行って、他の携帯端末3のユーザとの間でのコミュニケーション処理内容に即したコミュニケーションを行う。携帯端末3は、例えば、スマートフォンに代表される情報端末である。
携帯端末3は、制御部30と、記憶部40と、タッチパネルディスプレイ46と、通信インタフェース部49とを備える。
制御部30は、受信部31(受信手段)と、表示制御部32(表示制御手段)とを備える。
受信部31は、ユーザ管理サーバ1から対象ユーザに関するユーザ情報を受信する。
表示制御部32は、受信したユーザ情報をリスト形式でタッチパネルディスプレイ46に表示させる。その際、表示制御部32は、グループ名とユーザ名とを対応付けて、グループの階層が分かるような態様で表示させてもよい。
記憶部40は、制御部30が各種の処理を実行するために必要なプログラム、データ等を記憶するための半導体メモリ素子等の記憶領域である。記憶部40は、プログラム記憶部41を備える。プログラム記憶部41は、後述するコミュニケーションアプリ41aを記憶している。
通信インタフェース部49は、通信ネットワークNを介してユーザ管理サーバ1及びコミュニケーションサーバ6との間で通信を行うためのインタフェースである。
管理者端末5は、コミュニケーションシステム100の管理者が使用する端末である。ここで、管理者とは、コミュニケーションシステム100を導入した企業における、例えば、システム管理者をいう。管理者端末5は、例えば、PC(パーソナルコンピュータ)である。
管理者端末5は、制御部、記憶部、通信インタフェース部、表示部、入力部(いずれも図示せず)等を備える。
コミュニケーションサーバ6は、コミュニケーション処理を行うサーバである。コミュニケーションサーバ6は、ユーザ管理サーバ1から仮想グループを構成するユーザに関するデータと、コミュニケーションの処理内容とを受信することで、処理内容に対応するコミュニケーション処理を、仮想グループ内で行う。具体的には、コミュニケーションサーバ6は、例えば、仮想グループ内のユーザの携帯端末3同士でのやりとりを仲介する。
コミュニケーションサーバ6は、制御部、記憶部、通信インタフェース部(いずれも図示せず)等を備える。
なお、コンピュータとは、制御部、記憶装置等を備えた情報処理装置をいい、携帯端末3、管理者端末5及びコミュニケーションサーバ6は、各々制御部、記憶部等を備えた情報処理装置であり、いずれもコンピュータの概念に含まれる。
<ユーザ管理サーバ1での準備処理:ユーザ登録>
まず、ユーザ管理サーバ1で行う処理について説明する。
図3は、第1実施形態に係る入力リストの例を示す図である。
図4は、第1実施形態に係る入力リストが登録されたユーザ記憶部22及びグループ記憶部23による表されるツリー構造の組織構成を示す図である。
管理者は、管理者端末5を用いて、入力リストを作成する。入力リストは、例えば、図3(A)に示すユーザリスト51と、図3(B)に示すグループリスト52とである。
このユーザリスト51と、グループリスト52とにより、各グループは、ツリー構造を構成する各要素に対応するものになる。また、ユーザは、原則として1つのグループに属するものにできる。なお、1人のユーザが複数のグループに属するようにしたい場合には、例えば、ユーザリスト51のグループIDに、複数のグループのグループIDを入力すればよい。また、グループ管理から分断したいユーザは、グループIDを空欄にすればよい。
ユーザ管理サーバ1の制御部10(ユーザ関連データ受付部18)は、管理者端末5からCSVデータと、処理指定データとを受信する。
そして、制御部10(ユーザ更新部19)は、受信したCSVデータと、処理指定データとに基づいて、ユーザ記憶部22及びグループ記憶部23を更新する。図3に示すユーザリスト51及びグループリスト52をCSVデータにして、ユーザ記憶部22及びグループ記憶部23に記憶した場合、図4に示すようなツリー構造の組織構成を表すことができる。
また、ユーザ管理サーバ1の制御部10は、管理者端末5を操作する管理者のユーザIDを予め記憶部20に管理者用IDとして登録しておき、管理者のユーザIDによるアクセスに対してのみ、更新を許可するようにしてもよい。
次に、各ユーザの携帯端末3で行う処理について説明する。
ユーザは、各自の携帯端末3を操作して、コミュニケーションシステム100を使用するためのコミュニケーションアプリ41aを起動させる。そして、初めてコミュニケーションアプリ41aを起動させると、制御部30は、ユーザ登録画面(図示せず)をタッチパネルディスプレイ46に表示させるので、ユーザは、ユーザIDを登録する初期作業を行う。この初期作業を行うことで、ユーザ管理サーバ1で処理が可能なユーザIDを、携帯端末3で使用できるようになる。
次に、ユーザ間で行うコミュニケーション処理について説明する。
図5は、第1実施形態に係るコミュニケーションシステム100でのコミュニケーション設定処理のフローチャートである。
図6は、第1実施形態に係る携帯端末3での表示例を示す図である。
図5のステップS(以下、単に「S」という。)10において、携帯端末3の制御部30は、ユーザによるコミュニケーションアプリ41aの起動の操作を受け付けて、コミュニケーションアプリ41aを実行させる。
ここで、「トーク」とは、2以上のユーザ間でのメッセージ交換を行う処理をいう。また、「タイムライン」とは、複数ユーザ間で投稿及び閲覧を行う処理をいう。「通話」とは、あるユーザとの間で電話やビデオによる1対1の通話を行う処理をいう。「社員リスト」は、そのユーザから閲覧可能な社員に関するユーザリストを表示させる処理をいう。
制御部10は、ユーザIDに対応するグループIDを、ユーザ記憶部22を参照して取得する。そして、制御部10は、グループ記憶部23を参照して、グループID及びそのグループIDの上位グループになるグループIDを抽出し、抽出した上位グループIDに属するユーザIDを、ユーザ記憶部22を参照して抽出する。
よって、携帯端末3のユーザが「Eさん」の場合、上位グループに属する「Bさん」から「Dさん」までと、同じグループに属する「Eさん」、「Fさん」とが抽出できる。
ユーザ管理サーバ1がユーザ情報を送信した場合には、S14において、携帯端末3の制御部30(受信部31)は、対象ユーザに関するユーザ情報を受信する。そして、制御部30(表示制御部32)は、ユーザ情報に含まれるグループ名及びユーザ名を、リスト形式でタッチパネルディスプレイ46に表示させる。図6(B)は、ユーザリスト73の例を示す。ユーザリスト73は、グループ名に対応付けてユーザ名を表示するものである。このように、ユーザリスト73は、グループ名とユーザ名とが対応付けられているので、各ユーザがどこのグループに属しているかを、容易に把握できる。
なお、図6(B)に示すユーザリスト73の表示方法は、一例である。例えば、階層の上位のグループ名及びユーザ名のみを表示させ、そのグループ名をユーザが選択すると、下位のグループ名及びユーザ名を表示させるようにしてもよい。また、例えば、ユーザ名を選択すると、図示しないそのユーザに関する詳細情報(例えば、電子メールアドレス、入社年等)を出力するようにしてもよい。その後、制御部30は、本処理を終了する。
S36において、制御部10は、仮想グループに含まれるユーザと、コミュニケーション処理の処理内容とを、コミュニケーションサーバ6に対して送信する。その後、制御部10は、本処理を終了する。
なお、制御部10は、ログを取得して、記憶部20にログデータを記憶させてもよい。
この処理の後、コミュニケーションサーバ6では、コミュニケーションサーバ6の制御部が、仮想グループ内でのコミュニケーション処理を開始する。その際、コミュニケーションサーバ6の制御部は、ログを取得して、記憶部にログデータを記憶させてもよい。
以下において、「社員リスト」に関する処理と、「トーク」に関する処理とを例に説明する。
ここで、ユーザ管理サーバ1の制御部10は、処理内容に関わらず、常にコミュニケーション処理を許可するものとする。
「Eさん」が「社員リスト」を選択した場合、「Eさん」の携帯端末3からは、「Eさん」のユーザIDと、「社員リスト」である旨のデータとが、処理要求データとして送信される(図5のS12)。ユーザ管理サーバ1では、処理要求データを受信して対象ユーザとして、上述したように「Bさん」から「Fさん」までを抽出する(図5のS30)。そして、処理内容が「社員リスト」であるので(図5のS31がYES)、制御部10は、抽出した対象ユーザを送信する(図5のS32)。携帯端末3では、制御部30が対象ユーザを受信し、図6(B)に示すユーザリスト73を表示する(図5のS14)。
この例の場合、患者同士は、「トーク」が不要である。他方、医師同士や、医師と患者とは、1対1で「トーク」をしたいニーズがある。よって、このコミュニケーションシステム100を利用することで、患者は、自身が担当する医師(担当医及び医局長)との間で、例えば、「トーク」を行うことができる。このコミュニケーションは、患者ごとであるため、各患者のプライバシーを守ることができる。このように、コミュニケーションシステム100を効果的に適用するシチュエーションとして、その他、弁護士や弁理士と、クライアントとの間のコミュニケーション等においても用いることができる。
次に、コミュニケーションシステム100を導入した企業でのメンテナンス処理について説明する。
管理者は、管理者端末5を用いて、退職したユーザの削除や、入社したユーザの登録、異動に伴うユーザの変更を行うことができる。これらの処理は、上述した入力リストを作成した上で削除及び登録を行ってもよいし、ユーザごとに図示しない管理画面から手入力をすることで、削除及び登録をしてもよい。ユーザの変更は、削除及び登録の処理をすることによって行ってもよいし、手入力によって、グループIDを変更する処理を行ってもよい。
また、記憶部20に記憶されたログデータや、コミュニケーションサーバ6の記憶部に記憶されたログデータを閲覧することにより、後から情報追跡を行うことができる。
(1)コミュニケーション処理を行う一のユーザに対して、そのユーザと同じグループに属する他のユーザ及びそのユーザの上位グループに属するユーザを対象ユーザとし、ユーザ管理サーバ1は、一のユーザと対象ユーザと間でのコミュニケーション処理を許可する。よって、ツリー構造での横のつながりを分断するパーティションがあるかのように、一のユーザと同じグループ及び上位グループに属するユーザを一律に対象にした、いわゆる縦のつながりのユーザのみのコミュニケーションができる。これにより、例えば、全社にこのコミュニケーションシステム100を適用した場合には、全社員を出力しないで、そのユーザが、業務に必要な上司等の社員のみを業務利用に必要な者として、その範囲内でのコミュニケーション処理を実現できる。
(3)ユーザ管理サーバ1は、コミュニケーション処理を行う各ユーザを含む仮想グループを生成するので、仮想グループ内での情報共有を容易に行うことができる。
第2実施形態では、対象ユーザを、下位グループに属するユーザを含んで抽出し、一のユーザと、一のユーザにより選択された選択ユーザとの間でのコミュニケーション処理を許可するか否かを判断するものについて説明する。なお、以降の説明において、上述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾に同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
図7は、第2実施形態に係るコミュニケーションシステム200の全体構成及び機能ブロックを示す図である。
図8は、第2実施形態に係るユーザ管理サーバ201でのユーザ判断部215の処理を説明するための図である。
図7に示すコミュニケーションシステム200は、ユーザ管理サーバ201と、複数の携帯端末203と、管理者端末5と、コミュニケーションサーバ6とを備える。
ユーザ管理サーバ201は、制御部210と、記憶部220と、通信インタフェース部29とを備える。
制御部210は、処理要求受信部11と、対象ユーザ抽出部212と、ユーザ出力部13と、選択ユーザ受信部214(選択ユーザ受信手段)と、ユーザ判断部215と、仮想グループ生成部16と、ユーザ関連データ受付部18と、ユーザ更新部19とを備える。
また、ユーザ判断部215は、コミュニケーション処理の内容に応じて、いとこ関係を含む選択ユーザと携帯端末203のユーザとの間でのコミュニケーション処理を行うことを許可するか否かを判断してもよい。
図8(A)に示すツリー構造図80は、図4に示す組織構成の一部を、別の記載で表したものである。ツリー構造を構成する各要素であるグループ81からグループ84までは、組織での部署を表す。そして、例えば、一のユーザをグループ82に属する「Bさん」とし、選択ユーザのうち異なる下位グループに属する2以上のユーザを、例えば、グループ83aに属する「Dさん」と、グループ83bに属する「Iさん」とする。
図8(B)は、「Dさん」が属するグループから上位及び下位にそれぞれ辿って得られるグループ集合85を示す。グループ集合85は、「Iさん」が属するグループ83bを含まない。よって、「Dさん」と「Iさん」とは、いとこ関係にあると言える。
他方、図8(C)は、「Iさん」が属するグループから上位及び下位にそれぞれ辿って得られるグループ集合86を示す。グループ集合86は、「Dさん」が属するグループ83aを含まない。よって、「Dさん」と「Iさん」とは、いとこ関係にあると言える。
このように、制御部210は、図8(B)及び図8(C)に示す処理のうち、一方を行えば足りる。
グループ集合87は、「Gさん」が属するグループから上位及び下位にそれぞれ辿ることで得られる。ここで、グループ集合87は、「Cさん」が属するグループ82aを含む。よって、「Cさん」と「Gさん」とは、いとこ関係にはないと言える。つまり、「Cさん」と「Gさん」とは、互いに直系のグループに属するユーザである。
携帯端末203は、制御部230と、記憶部240と、タッチパネルディスプレイ46と、通信インタフェース部49とを備える。
制御部230は、受信部31と、表示制御部32と、ユーザ受付部233と、送信部234とを備える。
ユーザ受付部233は、表示されたユーザ情報のうち1以上の選択を、タッチパネルディスプレイ46を介して受け付ける。
送信部234は、受け付けたユーザ情報を、ユーザ管理サーバ201に対して送信する。
記憶部240は、プログラム記憶部241を備える。プログラム記憶部241は、コミュニケーションアプリ241aを記憶している。
ユーザ管理サーバ201での準備処理であるユーザ登録や、携帯端末203での準備処理である初期作業は、第1実施形態と同様である。
次に、ユーザ間で行うコミュニケーション処理について説明する。
図9は、第2実施形態に係るコミュニケーションシステム200でのコミュニケーション設定処理のフローチャートである。
図10は、第2実施形態に係る携帯端末203での表示例を示す図である。
図9のS210からS212までの処理は、第1実施形態(図5)のS10からS12までの処理と同様である。
ここで、携帯端末203のユーザが、例えば、「Cさん」であって、「トーク」のボタン71a(図6(A)参照)を選択した場合には、携帯端末203の制御部230は、「Cさん」のユーザIDである「U0003」(図3参照)と、「トーク」に対応するデータとを含む処理要求データを、ユーザ管理サーバ201に対して送信する。
制御部210は、ユーザIDに対応するグループIDを、ユーザ記憶部22を参照して取得する。そして、制御部210は、グループ記憶部23を参照して、グループIDの上位グループになるグループIDを抽出し、抽出した上位グループIDに属するユーザIDを、ユーザ記憶部22を参照して抽出する。
例えば、携帯端末203のユーザが「Cさん」の場合、制御部210は、ユーザ記憶部22を参照して、グループIDが「G1100」を得る。次に、制御部210は、グループ記憶部23を参照して、グループIDが「G1100」の上位グループIDとして「G1000」を得る。なお、「G1000」は、最上位のグループである。そして、制御部210は、ユーザ記憶部22を参照して、グループIDが「G1000」に対応付けられた「Bさん」と、グループIDが「G1100」に対応付けられた「Cさん」とを抽出する。
上述した例と同じく、携帯端末203のユーザが「Cさん」の場合、グループIDが「G1100」であるので、制御部210は、グループ記憶部23を参照して、グループIDが「G1100」を上位グループIDとして記憶している「G1110」と、「G1120」とを得る。次に、制御部210は、グループIDが「G1110」と「G1120」をそれぞれ上位グループIDとして記憶している「G1111」、「G1112」、「G1121」、「G1122」、「G1123」を得る。そして、制御部210は、ユーザ記憶部22を参照して、グループIDが「G1110」に対応付けられた「Dさん」、「G1120」に対応付けられた「Iさん」、グループIDが「G1111」に対応付けられた「Eさん」、「Fさん」、グループIDが「G1112」に対応付けられた「Gさん」、「Hさん」、グループIDが「G1121」に対応付けられた「Jさん」、「Kさん」、グループIDが「G1122」に対応付けられた「Lさん」、グループIDが「G1123」に対応付けらえた「Mさん」、「Nさん」を抽出する。
S231において、制御部210(ユーザ出力部13)は、抽出した対象ユーザに関するユーザ情報を、携帯端末203に対して送信する。ここで、ユーザ情報は、グループ名、ユーザ名及びユーザIDを含む。
その後、携帯端末203の制御部230は、後述するコミュニケーションサーバ6からのコミュニケーション処理を行うためのデータを受信するか、又は、ユーザ管理サーバ201からエラーデータを受信する。
S234において、制御部210(ユーザ判断部215)は、受信したユーザIDに対応する選択ユーザと、携帯端末203のユーザとの間でのコミュニケーション処理を許可するか否かを判断する。制御部210は、いとこ関係を含む選択ユーザとの間でのコミュニケーション処理を許可するか否かを判断してもよい。さらに、制御部210は、処理内容に応じてコミュニケーション処理を許可するか否かを判断してもよい。コミュニケーション処理を許可する場合(S234:YES)には、制御部210は、処理をS235に移す。他方、コミュニケーション処理を許可しない場合(S234:NO)には、制御部210は、処理をS240に移す。
S236において、制御部210は、仮想グループに含まれるユーザと、コミュニケーション処理の処理内容とを、コミュニケーションサーバ6に対して送信する。その後、制御部210は、本処理を終了する。
以下において、「タイムライン」と、「トーク」とに関する処理を例に説明する。
この例では、「タイムライン」は、いとこ関係を含む選択ユーザと、携帯端末203のユーザとの間で処理を行うことを可能とし、「トーク」は、上述の条件を満たす場合には、いとこ関係を含む選択ユーザと、携帯端末203のユーザとの間で処理が制限されるものとする。
「Cさん」が「タイムライン」を選択した場合、「Cさん」の携帯端末203には、「Bさん」から「Nさん」までのユーザが対象ユーザとして表示される(図9のS214)。ここで、「Dさん」と、「Iさん」とは、図8で説明したとおり、いとこ関係にあるユーザである(図4に示す「営業1課」と「営業2課」)。しかし、「タイムライン」は、上述したように、そのような場合であっても、「Cさん」と、選択ユーザとの間で処理を行うことを許可している。そこで、「Cさん」は、「Dさん」と「Iさん」を選択した場合(図10(B)参照)、ユーザ管理サーバ201の制御部210は、コミュニケーション処理を許可する(図9のS234がYES)。そして、制御部210は、「Cさん」、「Dさん」、「Iさん」の3人のユーザを含む仮想グループを生成し(図9のS235)、この3人の間で、投稿及び閲覧を行うことができる。
このように、「トーク」に関して、選択ユーザがいとこ関係を含む場合には、コミュニケーション処理を制限する。
(1)コミュニケーション処理を行う一のユーザに対して、そのユーザと同じグループに属する他のユーザ、そのユーザの上位グループに属するユーザ及びそのユーザの下位グループに属するユーザを対象ユーザとし、ユーザ管理サーバ201は、一のユーザと対象ユーザと間でのコミュニケーション処理を許可できる。
その場合、ユーザ管理サーバ201は、一のユーザと、いとこ関係を含む選択ユーザとのコミュニケーション処理を行わないようにすることで、不要な情報共有を解消できる。
また、ユーザ管理サーバ201は、一のユーザと、いとこ関係を含む選択ユーザとのコミュニケーション処理を、コミュニケーション処理の内容によって許可したり、しなかったりできるので、業務利用に適した運用を行うことができる。
(1)第1実施形態では、携帯端末からユーザが処理内容を選択した場合に、対象ユーザを抽出してコミュニケーション処理を許可するものを例に説明したが、これに限定されない、抽出した対象ユーザに関するユーザ情報を、携帯端末に送信し、ユーザが選択した選択ユーザと、携帯端末のユーザとの間でのコミュニケーション処理を許可するようにしてもよい。
また、コミュニケーション処理を許可しないようにするのではなく、例えば、いとこ関係を含む選択ユーザ同士の携帯端末に、いとこ関係にある相手方のユーザのメッセージを表示させないように制御するものであってもよい。
(6)各実施形態では、ユーザ管理サーバと、コミュニケーションサーバとによってコミュニケーション処理を行うものを例に説明したが、これに限定されない。ユーザ管理サーバに、コミュニケーションサーバの機能を有するようにしてもよい。
また、ユーザがコミュニケーション処理で使用する端末として携帯端末を例に説明したが、これに限定されない。据え置き型の端末であってもよい。
(8)各実施形態では、携帯端末と、管理者端末とは、別の端末として説明したが、同じ端末であってもよい。また、管理者端末は、ユーザ管理サーバの入出力部(図示せず)であってもよい。
これに対して、ユーザ記憶部にユーザIDに対応付けて企業IDを有するようにし、このコミュニケーションシステムを導入している企業ごとに、パーティション権限フラグを予め設定することにより、第1実施形態による処理と、第2実施形態による処理と、ユーザ記憶部に記憶された同じ企業IDの全てのユーザを対象にする処理とを、選択できるようにしてもよい。なお、ユーザ記憶部に記憶された同じ企業IDの全てのユーザを対象にする処理は、企業IDが同じユーザをユーザ記憶部から抽出して、ユーザリストを生成する処理である。
より具体的には、企業IDに対して、パーティション権限フラグが設定されている場合、ユーザ管理サーバ1は、第1実施形態による処理又は第2実施形態による処理を実行するように構成される。
また、企業IDに対して、パーティション権限フラグが設定されていない場合、ユーザ管理サーバ1は、従来どおり当該企業IDの全てのユーザを対象にする処理を実行するように構成される。
他方、ユーザにより「検索」が選択された場合には、ユーザ管理サーバ1は、検索画面を出力するようにする。
ユーザ管理サーバ1は、検索画面から検索対象のユーザIDを受け付けた場合、検索対象のユーザIDが、対象ユーザであるか否かによって、出力する情報のレベルを変えてもよい。例えば、対象ユーザであれば、ユーザ名の他に詳細情報を出力し、対象ユーザでなければ、ユーザ名だけを出力する等である。
ここで、「1対1のトーク」とは、ユーザが、対象ユーザから1以上のユーザを選択し、選択ユーザとの間でメッセージ交換をする場合をいう。
また、「部門のトーク」とは、ユーザのグループに直属する他のユーザとの間でメッセージ交換をする場合をいう。この場合、そのグループの下位グループに直属するユーザは、この「部門のトーク」に、メッセージ交換には参加できないが、閲覧はできるようにしてもよい。より具体的には、グループAの直属でないユーザ甲であっても、当該グループAの下位に位置するグループBに直属する場合、当該ユーザ甲は、グループAにおける「部門のトーク」に対して、発言することは許可されないが、グループAにおける「部門のトーク」を受信することができるように構成してもよい。
なお、「任意で作成されたグループトーク」においては、必ずトーク可能にすることができる。
3,203 携帯端末
5 管理者端末
6 コミュニケーションサーバ
10,30,210,230 制御部
11 処理要求受信部
12,212 対象ユーザ抽出部
13 ユーザ出力部
15,215 ユーザ判断部
16 仮想グループ生成部
18 ユーザ関連データ受付部
19 ユーザ更新部
20,40,220,240 記憶部
21a,221a ユーザ管理プログラム
22 ユーザ記憶部
23 グループ記憶部
31 受信部
32 表示制御部
41a,241a コミュニケーションアプリ
46 タッチパネルディスプレイ
70 起動後画面
73 ユーザリスト
81〜84 グループ
85〜87 グループ集合
100,200 コミュニケーションシステム
214 選択ユーザ受信部
233 ユーザ受付部
234 送信部
275 対象ユーザリスト
Claims (10)
- 複数の端末の間で行う文字、音声及び画像の少なくともいずれかを含む情報伝達であるコミュニケーション処理を行う前記端末のユーザを管理するユーザ管理装置であって、
ツリー構造を構成する各要素に位置するグループの各々に、各グループに属する前記ユーザを対応付けて記憶するユーザ記憶部と、
前記コミュニケーション処理を行う一のユーザに対して、前記一のユーザと同じグループに属する他のユーザ及び前記一のユーザが属するグループの上位に配置された上位グループに属するユーザを、対象ユーザとして前記ユーザ記憶部から抽出する対象ユーザ抽出手段と、
前記コミュニケーション処理の内容に応じて、前記一のユーザと、前記対象ユーザ抽出手段により抽出された前記対象ユーザとの間で前記コミュニケーション処理を行うことを許可するか否かを判断するユーザ判断手段と、
を備えるユーザ管理装置。 - 複数の端末の間で行う文字、音声及び画像の少なくともいずれかを含む情報伝達であるコミュニケーション処理を行う前記端末のユーザを管理するユーザ管理装置であって、
ツリー構造を構成する各要素に位置するグループの各々に、各グループに属する前記ユーザを対応付けて記憶するユーザ記憶部と、
前記コミュニケーション処理を行う一のユーザに対して、前記一のユーザと同じグループに属する他のユーザ及び前記一のユーザが属するグループの上位に配置された上位グループに属するユーザを、対象ユーザとして前記ユーザ記憶部から抽出する対象ユーザ抽出手段と、
前記一のユーザと、前記対象ユーザ抽出手段により抽出された前記対象ユーザとの間で前記コミュニケーション処理を行うことを許可するユーザ判断手段と、
を備え、
前記対象ユーザ抽出手段は、前記対象ユーザに、さらに、前記一のユーザが属するグループの下位に配置された下位グループに属するユーザを含んで、前記対象ユーザを前記ユーザ記憶部から抽出し、
前記ユーザ判断手段は、前記一のユーザと、前記対象ユーザ抽出手段により抽出された前記対象ユーザのうち、前記一のユーザの端末により選択された1以上のユーザである選択ユーザとの間で前記コミュニケーション処理を行うことを許可する、ユーザ管理装置。 - 請求項2に記載のユーザ管理装置において、
前記ユーザ判断手段は、2以上の前記選択ユーザのそれぞれが異なるグループに属するときに、一方のグループを上位及び下位にそれぞれ辿って得られるグループ集合に、他方のグループが属していない場合には、前記一のユーザと、前記選択ユーザとの間で前記コミュニケーション処理を行うことを許可しないこと、
を特徴とするユーザ管理装置。 - 請求項1から請求項3までのいずれかに記載のユーザ管理装置において、
前記グループと前記ユーザとを対応付けたユーザデータと、登録又は削除の処理指定データとの入力を受け付けるユーザ関連データ受付手段と、
前記ユーザ関連データ受付手段により受け付けた前記ユーザデータ及び前記処理指定データに基づいて、前記ユーザ記憶部を更新するユーザ更新手段と、
を備え、
前記ユーザ判断手段は、最新の前記ユーザ記憶部に記憶されたデータに基づいて前記コミュニケーション処理を行うことを許可するか否かを判断すること、
を特徴とするユーザ管理装置。 - 請求項1から請求項4までのいずれかに記載のユーザ管理装置において、
前記ユーザ判断手段により許可された各ユーザを含む仮想グループを生成する仮想生成手段を備えること、
を特徴とするユーザ管理装置。 - 請求項1から請求項5までのいずれかに記載のユーザ管理装置において、
前記一のユーザの前記端末から前記コミュニケーション処理の要求を受信する処理要求受信手段と、
前記対象ユーザ抽出手段により抽出された前記対象ユーザに関するユーザ情報を、そのユーザが属するグループに関する情報と共に前記一のユーザの端末に対して出力する出力手段と、
を備えること、
を特徴とするユーザ管理装置。 - 複数の端末の間で行う文字、音声及び画像の少なくともいずれかを含む情報伝達であるコミュニケーション処理を行う前記端末のユーザを管理するユーザ管理装置によるユーザ管理方法であって、
対象ユーザとして、ツリー構造を構成する各要素に位置するグループの各々に、各グループに属する前記ユーザを対応付けて記憶するユーザ記憶部から、前記コミュニケーション処理を行う一のユーザに対して、前記一のユーザと同じグループに属する他のユーザ及び前記一のユーザが属するグループの上位に配置された上位グループに属するユーザを、抽出するステップと、
前記コミュニケーション処理の内容に応じて、前記一のユーザと、前記抽出するステップにより抽出された前記対象ユーザとの間で前記コミュニケーション処理を行うことを許可するか否かを判断するステップと、
を含む、ユーザ管理方法。 - 複数の端末の間で行う文字、音声及び画像の少なくともいずれかを含む情報伝達であるコミュニケーション処理を行う前記端末のユーザを管理するユーザ管理装置によるユーザ管理方法であって、
対象ユーザとして、ツリー構造を構成する各要素に位置するグループの各々に、各グループに属する前記ユーザを対応付けて記憶するユーザ記憶部から、前記コミュニケーション処理を行う一のユーザに対して、前記一のユーザと同じグループに属する他のユーザ及び前記一のユーザが属するグループの上位に配置された上位グループに属するユーザを、抽出するステップと、
前記一のユーザと、前記抽出するステップにより抽出された前記対象ユーザとの間で前記コミュニケーション処理を行うことを許可するステップと、
を含み、
前記抽出するステップは、前記対象ユーザに、さらに、前記一のユーザが属するグループの下位に配置された下位グループに属するユーザを含んで、前記対象ユーザを前記ユーザ記憶部から抽出し、
前記許可するステップは、前記一のユーザと、前記抽出するステップにより抽出された前記対象ユーザのうち、前記一のユーザの端末により選択された1以上のユーザである選択ユーザとの間で前記コミュニケーション処理を行うことを許可する、ユーザ管理方法。 - 請求項1から請求項6までのいずれかに記載のユーザ管理装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
- 請求項1から請求項6までのいずれかに記載のユーザ管理装置と、
前記コミュニケーション処理を行うコミュニケーション装置と、
を備えるコミュニケーションシステム。
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JP2016129033A JP6677590B2 (ja) | 2016-06-29 | 2016-06-29 | ユーザ管理装置、ユーザ管理方法、プログラム及びコミュニケーションシステム |
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JP2016129033A JP6677590B2 (ja) | 2016-06-29 | 2016-06-29 | ユーザ管理装置、ユーザ管理方法、プログラム及びコミュニケーションシステム |
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