JP6677583B2 - 排気ガス浄化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、排気ガスを浄化する排気ガス浄化装置に関する。
燃費を向上するために、理論空燃比(ストイキ)よりもリーンな空燃比で燃料を燃焼させるリーン燃焼を実行可能なエンジンが開発されている。リーン燃焼が行われると、理論空燃比で燃焼させた場合と比べて窒素酸化物(NOx)が発生しやすい。このため、上記リーン燃焼を実行可能なエンジンの排気路には、排気ガスから窒素酸化物を除去するNOx吸蔵還元触媒(LNT:Lean NOx Trap)が設けられる(例えば、特許文献1)。
特開2009−248057号公報
上記NOx吸蔵還元触媒において、窒素酸化物の除去効率を向上させる技術の開発が希求されている。
本発明は、窒素酸化物の除去効率を向上させることが可能な排気ガス浄化装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の排気ガス浄化装置は、排気ガスに含まれる窒素酸化物を取り除くウォールフロー型の排気ガス浄化装置であって、フィルタ壁で区画された複数のセルが形成されるフィルタユニットと、前記複数のセルのうち、第1セル群に分類されるセルにおける前記排気ガスの流れ方向上流側の上流開口部を封止する上流プラグ部と、前記複数のセルのうち、前記第1セル群とは異なる第2セル群に分類されるセルにおける前記排気ガスの流れ方向下流側の下流開口部を封止する下流プラグ部と、前記フィルタ壁に担持され、前記窒素酸化物を還元するNOx還元触媒層と、を備え、前記NOx還元触媒層は、上流側触媒層と、前記フィルタ壁内の排気ガスの流れ方向における該上流側触媒層の下流側に位置する下流側触媒層とで構成され、前記上流側触媒層は、少なくともPtを含み、前記下流側触媒層は、第1触媒層と、前記フィルタ壁内の排気ガスの流れ方向における該第1触媒層の下流側に位置する第2触媒層とで構成され、前記第1触媒層は、Rhと、窒素酸化物を吸蔵する吸蔵剤とを少なくとも含み、前記第2触媒層は、前記上流側触媒層より少量のPtを少なくとも含むことを特徴とする。
上記課題を解決するために、本発明の他の排気ガス浄化装置は、担体と、前記担体上に形成された上流側触媒層と、前記担体における前記上流側触媒層の下流側に形成された下流側触媒層と、を備え、前記上流側触媒層は、窒素酸化物を吸蔵する吸蔵剤を含まず、少なくともPtを含み、前記下流側触媒層は、前記担体上に形成された第1層と、該第1層上に形成された第2層とを備え、前記第1層は、前記上流側触媒層より少量のPtを少なくとも含み、前記第2層は、Rhと、前記吸蔵剤とを少なくとも含むことを特徴とする。
本発明によれば、窒素酸化物の除去効率を向上させることが可能となる。
第1の実施形態にかかるエンジンシステムの構成を示す概略図である。 第1の実施形態にかかる排気ガス浄化装置の構成を示す概略図である。 変形例にかかる触媒層の概念を説明する図である。 第2の実施形態にかかる排気ガス浄化装置の構成を示す概略図である。 排気ガス浄化装置における触媒層の概念を説明する図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態にかかるエンジンシステム100の構成を示す概略図である。なお、図1中、信号の流れを破線の矢印で示す。図1に示すように、エンジンシステム100には、中央処理装置(CPU)、プログラム等が格納されたROM、ワークエリアとしてのRAM等を含むマイクロコンピュータでなるECU(Engine Control Unit)110が設けられ、ECU110によりエンジン120全体が統括制御される。ただし、以下では、本実施形態に関係する構成や処理について詳細に説明し、本実施形態と無関係の構成や処理については説明を省略する。
エンジン120は、複数の気筒122aを有する多気筒エンジンであり、シリンダブロック122に形成された各気筒122aの吸気ポート124に、吸気マニホールド126が連通される。吸気マニホールド126の集合部には、エアチャンバ128を介して吸気路130が連通され、吸気路130の上流側にエアクリーナ132が設けられ、エアクリーナ132の下流側にスロットル弁134が設けられる。
また、エンジン120のシリンダブロック122に形成された各気筒122aの排気ポート136には、排気マニホールド138が連通される。排気マニホールド138の集合部には、排気路140を介してマフラー142が連通され、排気路140に、後述する排気ガス浄化装置200が設けられる。
エンジン120には、点火プラグ148が、その先端が燃焼室146内に位置するように各気筒122aそれぞれに対して設けられる。また、各気筒122aの燃焼室146には、インジェクタ150が設けられる。
エンジンシステム100には、吸気路130におけるエアクリーナ132とスロットル弁134との間に、エンジン120に流入する吸入空気量を検出する吸入空気量センサ160、および、エンジン120に流入する空気の温度を検出する吸気温センサ162が設けられる。また、エンジンシステム100には、スロットル弁134の開度を検出するスロットル開度センサ164が設けられる。また、エンジンシステム100には、クランクシャフトのクランク角を検出するクランク角センサ166、アクセル(図示せず)の開度を検出するアクセル開度センサ168が設けられる。
これら各センサ160〜168は、ECU110に接続されており、検出値を示す信号をECU110に出力する。
ECU110は、各センサ160〜168から出力された信号を取得してエンジン120を制御する。ECU110は、エンジン120を制御する際、信号取得部180、目標値導出部182、空気量決定部184、噴射量決定部186、スロットル開度決定部188、点火時期決定部190、駆動制御部192として機能する。
信号取得部180は、各センサ160〜168が検出した値を示す信号を取得する。目標値導出部182は、クランク角センサ166から取得したクランク角を示す信号に基づいて現時点のエンジン回転数を導出する。また、目標値導出部182は、導出したエンジン回転数、および、アクセル開度センサ168から取得したアクセル開度を示す信号に基づき、予め記憶されたマップを参照して目標トルクおよび目標エンジン回転数を導出する。
空気量決定部184は、目標値導出部182により導出された目標エンジン回転数および目標トルクに基づいて、各気筒122aに供給する目標空気量を決定する。スロットル開度決定部188は、空気量決定部184により決定された各気筒122aの目標空気量の合計量を導出し、合計量の空気を外部から吸気するための目標スロットル開度を決定する。
噴射量決定部186は、空気量決定部184により決定された各気筒122aの目標空気量に基づいて、各気筒122aに供給する燃料の目標噴射量を決定する。また、噴射量決定部186は、決定した目標噴射量の燃料をエンジン120の吸気行程あるいは圧縮行程でインジェクタ150から噴射させるために、クランク角センサ166により検出されるクランク角を示す信号に基づいて、各インジェクタ150の目標噴射時期および目標噴射期間を決定する。
点火時期決定部190は、目標値導出部182により導出された目標エンジン回転数、および、クランク角センサ166により検出されるクランク角を示す信号に基づいて、各気筒122aでの点火プラグ148の目標点火時期を決定する。
駆動制御部192は、スロットル開度決定部188により決定された目標スロットル開度でスロットル弁134が開口するように、スロットル弁用アクチュエータ(図示せず)を駆動する。また、駆動制御部192は、噴射量決定部186により決定された目標噴射時期および目標噴射期間でインジェクタ150を駆動することで、インジェクタ150から目標噴射量の燃料を噴射させる。また、駆動制御部192は、点火時期決定部190により決定された目標点火時期で点火プラグ148を点火させる。
このようにして、燃焼室146で燃料が燃焼されたことにより生じた排気ガスは、排気路140を通じて外部に排出されることになるが、排気ガスには、炭化水素(HC:Hydro Carbon)、一酸化炭素(CO)、窒素酸化物(NOx)が含まれるため、これらを除去する必要がある。そこで、排気路140に排気ガス浄化装置200を設けておき、排気ガス浄化装置200において、炭化水素、一酸化炭素、窒素酸化物を除去する。
(排気ガス浄化装置200)
図2は、第1の実施形態にかかる排気ガス浄化装置200の構成を示す概略図であり、図2(a)は排気ガス浄化装置200の斜視図を示し、図2(b)は排気ガス浄化装置200における触媒層220の概念を説明する図を示す。なお、図2中、排気ガスの流れを白抜き矢印で示す。また、本実施形態にかかる図2では、垂直に交わるX軸、Y軸(排気ガスの流れ方向、排気路140の延在方向)、Z軸を図示の通り定義している。
図2(a)に示すように、排気ガス浄化装置200は、複数のセル212を有するハニカム構造の担体210と、担体210に担持された触媒層220とを含んで構成される。触媒層220は、酸化環境下(空燃比がリーンの場合)において、一酸化窒素(NO)を二酸化窒素(NO)に酸化するとともに、NOを吸蔵する。また、触媒層220は、還元環境下(空燃比がリッチ(リッチスパイク)の場合)において、吸蔵したNOを脱離するとともに、還元してNOとし、NOと、炭化水素および一酸化炭素とを反応させて、炭化水素、一酸化炭素、NOを分解して除去する。
図2(b)に示すように、触媒層220は、担体210上に形成された上流側触媒層230と、担体210における上流側触媒層の下流側に形成された下流側触媒層240とを含んで構成される。また、下流側触媒層240は、担体210上に形成された第1層242と、第1層242上に形成された第2層244とを含んで構成される。
上流側触媒層230は、少なくともPt(白金)を含む層である。また、下流側触媒層240を構成する第1層242は、Ptと、Pd(パラジウム)とを少なくとも含む層であり、第2層244は、Rh(ロジウム)と、窒素酸化物を吸蔵する吸蔵剤(例えば、Ba(バリウム))とを少なくとも含む層である。なお、第1層242に含まれるPtは、上流側触媒層230に含まれるPtより少量である。また、排気ガスの流れ方向(図2中、Y軸方向)の下流側触媒層240の長さLbは、上流側触媒層230の長さLaより長い。また、下流側触媒層240の図2中Z軸方向の高さHbは、上流側触媒層230の高さHaと実質的に等しく、第1層242の高さHcおよび第2層244の高さHdも実質的に等しい。
従来、触媒層は、Ptと吸蔵剤のみが含まれており、それらの含有量は、排気ガスの流れ方向(図2中、Y軸方向)に亘って均一であったため、還元環境下においてNOの浄化効率が低下するという問題があった。
具体的に説明すると、窒素酸化物を吸蔵する酸化環境下では、触媒層に含まれるPtによって下記式(1)の反応が進行し、吸蔵剤がNOを吸蔵する。
NO + O → NO …式(1)
一方、窒素酸化物を分解する還元環境下では、酸素が低濃度であることから触媒層に含まれるPtによって下記式(2)の反応が進行する。そうすると、NOの濃度が低下することから吸蔵剤からNOが脱離されることとなる。
NO → NO + O …式(2)
こうして上記式(2)の反応が進行すると、酸素が生成されることとなるが、この酸素が、還元環境下(リッチスパイク時)の排気ガス中の炭化水素や一酸化炭素と反応してしまい、NOの浄化効率が低下する。また、NOの浄化効率を上げるためには、炭化水素および一酸化炭素を増量する必要があり、つまり、空燃比をよりリッチにしなければならず、燃費が低下してしまう。
また、上記式(2)の反応の進行を抑えれば、酸素の生成量を低減できるため、触媒層におけるPtの含有量を低減することも考えられる。しかし、この場合、酸化環境下において上記式(1)の反応の進行も抑制されてしまい、NOの吸蔵効率(排気ガスからのNOxの除去効率)が低下してしまう。
そこで、本実施形態では触媒層220を上記のように構成することにより、NOの吸蔵効率を維持しつつ、NOの浄化効率を向上する。具体的に説明すると、酸化環境下において、排気ガスは、まず、上流側触媒層230に接触する(図2(b)中、矢印Aで示す)こととなり、上記式(1)の反応が進行することとなる。そうすると、排気ガスが下流側触媒層240に到達する際には、排気ガス中のNOの濃度は、触媒層220(上流側触媒層230)に到達する前よりも高濃度となる。そして、排気ガスは、下流側触媒層240に到達すると、下流側触媒層240の第2層244(図2(b)中、矢印Bで示す)および第1層242(図2(b)中、矢印Cで示す)に接触することとなる。
上記式(1)の反応が進行するため、排気ガスが下流側触媒層240に到達する際には、排気ガス中のNOの濃度は、触媒層220(上流側触媒層230)に到達する前よりも低濃度となり、NOの濃度は、高濃度となっている。したがって、排気ガスが、下流側触媒層240の第2層244に接触すると、排気ガス中のNOが、第2層244の吸蔵剤に吸蔵される。
一方、第2層244によってNOが吸蔵されることから、排気ガス中のNO濃度は低下するため、吸蔵剤とNOとの吸蔵平衡が崩れ、吸蔵剤からNOが脱離してしまうおそれがある。そこで、第1層242にPtを含有させておき、上記式(1)の反応を積極的に進行させる(排気ガスの流れは、図2(b)中、矢印Cで示す)。これにより、NOの吸蔵効率を向上することができる。
なお、第1層242で反応させるNO量は、上流側触媒層230より少ないため、第1層242のPtは、上流側触媒層230より少量にすることができる。
また、還元環境下において、排気ガスは、まず、上流側触媒層230に接触する(図2(b)中、矢印Aで示す)こととなるが、還元環境下において排気ガス中にNOはほとんど含まれないため、上記式(2)の反応はほとんど進行しない。そして、排気ガスは、下流側触媒層240に到達すると、下流側触媒層240の第2層244(図2(b)中、矢印Bで示す)および第1層242(図2(b)中、矢印Cで示す)に接触することとなる。
排気ガスにはNOがほとんど含まれていないことから、下流側触媒層240の第2層244に接触すると、NOが第2層244の吸蔵剤から脱離する。そして、脱離したNOは、第1層242に接触し、第1層242において上記式(2)の反応が進行することとなる。ここで、上記したように、第1層242のPtは、上流側触媒層230より少ないため、上流側触媒層230のみを設けた場合と比較して、上記式(2)の反応の進行を抑制することができる。したがって、生成される酸素の量を低減することができ、酸素と反応する炭化水素や一酸化炭素を低減することが可能となる。これにより、NOと、炭化水素および一酸化炭素とを反応させることができ、NOの浄化効率を向上することができる。また、酸素と反応する炭化水素や一酸化炭素を低減することができるため、NOの浄化のために排気ガス中の炭化水素および一酸化炭素を増量する必要がなくなり、燃費の低下を抑制することが可能となる。
また、第1層242にPdを含有させることにより、炭化水素を選択的に酸化させることができる。これにより、一酸化炭素を優先的にNOと反応させることができるため、炭化水素、一酸化炭素、NOを効率よく浄化することが可能となる。
(第1の実施形態の変形例)
図3は、変形例にかかる触媒層220の概念を説明する図である。図3(a)に示すように、第1の実施形態の触媒層220では、第2層244のみが吸蔵剤を含む構成について説明した。
しかし、図3(b)に示すように、上流側触媒層230、第1層242、第2層244のすべてが吸蔵剤を含む触媒層220(変形例1)としてもよい。これにより、NOの吸蔵量を増加させることが可能となる。また、図3(c)に示すように、第1層242および第2層244が吸蔵剤を含む触媒層220(変形例2)としてもよい。これにより、NOの吸蔵量を増加させつつ、酸素の生成量を低減してNOの浄化効率を向上することができる。さらに、図3(d)に示すように、第1層242にのみ吸蔵剤を含む触媒層220(変形例3)としてもよい。これにより、酸素の生成量を低減してNOの浄化効率を向上することができる。
これら4つの触媒層220を比較すると、酸素の生成量の低減率は、変形例1(図3(b))、変形例3(図3(d))、変形例2(図3(c))、第1の実施形態(図3(a))の順に大きくなる(酸素の生成を抑え、燃費の低下を抑制することができる)。また、窒素酸化物(NO、NO)の浄化効率は、変形例1(図3(b))、第1の実施形態(図3(a))、変形例2(図3(c))、変形例3(図3(d))の順に高くなる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、担体210がハニカム構造である場合を例に挙げて説明した。しかし、担体の構造に限定はない。
図4は、第2の実施形態にかかる排気ガス浄化装置300の構成を示す概略図であり、図4(a)は排気ガス浄化装置300の斜視図を示し、図4(b)は排気ガス浄化装置300の正面図を示し、図4(c)は図4(a)のYZ断面図を示す。なお、図4(a)、中、排気ガスの流れを白抜き矢印で示し、図4(c)中、排気ガスの流れを矢印で示す。また、理解を容易にするために、図4(b)、(c)中、触媒層350を省略する。さらに、本実施形態にかかる図4では、垂直に交わるX軸、Y軸(排気ガスの流れ方向、排気路140の延在方向)、Z軸を図示の通り定義している。
図4(a)に示すように、排気ガス浄化装置300は、ウォールフロー型の装置であり、フィルタ構造体310と、触媒層350とを含んで構成される。図4(b)、(c)に示すように、フィルタ構造体310は、フィルタユニット320と、上流プラグ部330と、下流プラグ部340とを含んで構成される。
フィルタユニット320は、円筒形状の外筒322と、排気ガスを通過させるフィルタ壁324とを含んで構成される。また、詳しくは後述するが、フィルタ壁324には、触媒層350が担持されている。
フィルタ壁324は、図4中、XY面上に設けられるとともに、Y軸方向に延在する第1壁324aと、YZ面上に設けられるとともに、Y軸方向に延在する第2壁324bとを含んで構成される。そして、図4(b)に示すように、2つの第1壁324aと、2つの第2壁324bに囲繞された空間、もしくは、第1壁324a、第2壁324b、外筒322に囲繞された空間がセル326として形成される。
したがって、複数のセル326は、外筒322(フィルタユニット320)内において、軸方向(図4中、Y軸方向)に延在するとともに、軸方向と直交する方向(図4中、X軸方向およびZ軸方向)に並列して形成される。なお、セル326の数に限定はない。
そして、図4(c)に示すように、セル326のうち、第1セル群に分類されるセル326Bは、上流側の上流開口部328aが上流プラグ部330に封止されており、その他のセル326(第2セル群に分類されるセル326A)は、下流側の下流開口部328bが下流プラグ部340で封止されている。なお、図4(c)中、理解を容易にするために、外筒322、上流プラグ部330、下流プラグ部340を黒い塗りつぶしで示す。
フィルタ構造体310では、セル326Aとセル326Bとが交互に配置されているため、フィルタ構造体310(排気ガス浄化装置300)に到達した排気ガスは、セル326Aに導入され、セル326Aを区画するフィルタ壁324を通過して、セル326Bに導入される。この際、フィルタ壁324の通過過程において、排気ガスに含まれる炭化水素、一酸化炭素、窒素酸化物が、フィルタ壁324に担持された触媒層350によって浄化されることとなる。そして、セル326Bに導入された排気ガスは、セル326Bの下流側の開口を通じてマフラー142(図1参照)に導かれることとなる。
以下、フィルタ壁324に担持される触媒層350について具体的に説明する。図5は、排気ガス浄化装置300における触媒層350の概念を説明する図である。
図5に示すように、触媒層(NOx還元触媒層)350は、上流側触媒層352と、上流側触媒層352より下流側に位置する下流側触媒層354とで構成される。また、本実施形態において、下流側触媒層354はさらに、第1触媒層354aと、第1触媒層354aの下流に位置する第2触媒層354bとで構成される。
上流側触媒層352は、上記第1の実施形態の上流側触媒層230と同様に、少なくともPt(白金)を含む層である。第1触媒層354aは、上記第1の実施形態の第2層244と同様に、Rhと、吸蔵剤とを少なくとも含む層である。第2触媒層354bは、上記第1の実施形態の第1層242と同様に、Ptと、Pdとを少なくとも含む層である。なお、第2触媒層354bに含まれるPtは、上流側触媒層352に含まれるPtより少量である。
また、排気ガスの流れ方向(図5中、Z軸方向)の下流側触媒層354の長さLdは、上流側触媒層352の長さLcより長い。なお、長さLcと長さLdとの対応関係は、上記第1の実施形態の上流側触媒層230の長さLaと、下流側触媒層240の長さLbとの対応関係と実質的に等しい。また、第1触媒層354aの長さLeと、第2触媒層354bの長さLfとは実質的に等しい。さらに、長さLe、Lfと、長さLdとの対応関係は、上記第1の実施形態の第1層242の高さHc、第2層244の高さHdと、下流側触媒層240の長さLbとの対応関係と実質的に等しい。
このように、触媒層350を、上流側触媒層352と、下流側触媒層354(第1触媒層354a、第2触媒層354b)とで構成することにより、NOの吸蔵効率を維持しつつ、NOの浄化効率を向上することができる。
また、触媒層350を担持させるフィルタ構造体310(フィルタ壁324)をウォールフロー型とすることにより、触媒層350を通過する排気ガスの速度を低減することができる。したがって、触媒層350における排気ガスの滞留時間(接触時間)を長くすることができ、触媒層350における炭化水素、一酸化炭素、窒素酸化物の浄化効率を向上することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
なお、上記実施形態において、第1層242、第2触媒層354bがPdを含む構成を例に挙げて説明した。しかし、第1層242、第2触媒層354bは、少なくともPtを含んでいればよい。
また、上記第2の実施形態において、下流側触媒層354が第1触媒層354aと、第2触媒層354bとで構成される場合を例に挙げて説明した。しかし、下流側触媒層354は、一層で構成されてもよい。この場合、下流側触媒層354は、上流側触媒層352より少量のPtと、Rhとを少なくとも含んでいればよい。
また、上記第2の実施形態において、触媒層350における吸蔵剤の位置が、第1の実施形態の触媒層220と実質的に等しい構成を例に挙げて説明した。触媒層350における吸蔵剤の位置を、変形例1〜3のいずれかと実質的に等しくしてもよい。また、触媒層350は、吸蔵剤を含まずともよい。
本発明は、エンジンの燃焼室から排出された排気ガスを浄化する排気ガス浄化装置に利用できる。
200、300 排気ガス浄化装置
210 担体
230 上流側触媒層
240 下流側触媒層
242 第1層
244 第2層
320 フィルタユニット
324 フィルタ壁
326 セル
328a 上流開口部
328b 下流開口部
330 上流プラグ部
340 下流プラグ部
350 触媒層(NOx還元触媒層)
352 上流側触媒層
354 下流側触媒層
354a 第1触媒層
354b 第2触媒層

Claims (2)

  1. 排気ガスに含まれる窒素酸化物を取り除くウォールフロー型の排気ガス浄化装置であって、
    フィルタ壁で区画された複数のセルが形成されるフィルタユニットと、
    前記複数のセルのうち、第1セル群に分類されるセルにおける前記排気ガスの流れ方向上流側の上流開口部を封止する上流プラグ部と、
    前記複数のセルのうち、前記第1セル群とは異なる第2セル群に分類されるセルにおける前記排気ガスの流れ方向下流側の下流開口部を封止する下流プラグ部と、
    前記フィルタ壁に担持され、前記窒素酸化物を還元するNOx還元触媒層と、
    を備え、
    前記NOx還元触媒層は、上流側触媒層と、前記フィルタ壁内の排気ガスの流れ方向における該上流側触媒層の下流側に位置する下流側触媒層とで構成され、
    前記上流側触媒層は、少なくともPtを含み、
    前記下流側触媒層は、第1触媒層と、前記フィルタ壁内の排気ガスの流れ方向における該第1触媒層の下流側に位置する第2触媒層とで構成され、
    前記第1触媒層は、Rhと、窒素酸化物を吸蔵する吸蔵剤とを少なくとも含み、
    前記第2触媒層は、前記上流側触媒層より少量のPtを少なくとも含むことを特徴とする排気ガス浄化装置。
  2. 担体と、
    前記担体上に形成された上流側触媒層と、
    前記担体における前記上流側触媒層の下流側に形成された下流側触媒層と、
    を備え、
    前記上流側触媒層は、窒素酸化物を吸蔵する吸蔵剤を含まず、少なくともPtを含み、
    前記下流側触媒層は、前記担体上に形成された第1層と、該第1層上に形成された第2層とを備え、
    前記第1層は、前記上流側触媒層より少量のPtを少なくとも含み、
    前記第2層は、Rhと、前記吸蔵剤とを少なくとも含むことを特徴とする排気ガス浄化装置。
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