JP6677018B2 - 中空粒子の製造方法及び中空粒子 - Google Patents

中空粒子の製造方法及び中空粒子 Download PDF

Info

Publication number
JP6677018B2
JP6677018B2 JP2016040078A JP2016040078A JP6677018B2 JP 6677018 B2 JP6677018 B2 JP 6677018B2 JP 2016040078 A JP2016040078 A JP 2016040078A JP 2016040078 A JP2016040078 A JP 2016040078A JP 6677018 B2 JP6677018 B2 JP 6677018B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
particles
hollow particles
liquid
monomer
hollow
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2016040078A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017154087A (ja
Inventor
竜也 牧野
竜也 牧野
寛之 泉
寛之 泉
寿典 幕田
寿典 幕田
岳往 濱田
岳往 濱田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Corp
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
Showa Denko Materials Co Ltd
Resonac Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Chemical Co Ltd, Showa Denko Materials Co Ltd, Resonac Corp filed Critical Hitachi Chemical Co Ltd
Priority to JP2016040078A priority Critical patent/JP6677018B2/ja
Publication of JP2017154087A publication Critical patent/JP2017154087A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6677018B2 publication Critical patent/JP6677018B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Manufacturing Of Micro-Capsules (AREA)

Description

本開示は、中空粒子の製造方法及び中空粒子に関し、特に金属酸化物粒子が表面に付着した中空粒子の製造方法及び該製造方法により得られる中空粒子に関する。
内部が気体で外部が固体の構造を有する中空粒子は、密度が低く、音や熱の伝達を抑制することもできるため、材料の比重調整や防音材・断熱材等へ用いられているほか、液体中で浮上する特性を利用して液体表面の流れを可視化するトレーサ等にも用いられている。近年では、中空粒子の超音波に対する周波数応答性を利用して、超音波診断用造影剤やドラッグデリバリーの薬剤輸送担体等の医療材料として中空粒子を用いる先進医療の研究も行われている。
従来の中空粒子としては、中空のシリカ粒子や、中空の樹脂粒子が知られている(例えば、特許文献1及び2)。
特開2004−203683号公報 特開2011−068774号公報
本発明は、従来の中空粒子とは異なる構成を有する、新規な中空粒子を提供することを目的とする。
本発明は、中空を有する殻部を備える中空粒子の製造方法であって、金属酸化物粒子を含む液体中でモノマーを含む気泡を発生させ、気泡及び液体の界面において、液体及びモノマーの接触により、モノマー由来のポリマーを含む層及び該層表面に担持された金属酸化物粒子を備える殻部を形成する工程を備える、製造方法を提供する。
本発明において、金属酸化物粒子がシリカ粒子であることが好ましい。
本発明において、金属酸化物粒子がコロイダル粒子であることが好ましい。
本発明において、金属酸化物粒子の平均一次粒子径が1〜200nmであることが好ましい。
本発明において、モノマーがシアノアクリレート系化合物を含むことが好ましい。
本発明において、液体が水であることが好ましい。
本発明は、また、中空を有する殻部を備え、該殻部がポリマーを含む層及び該層表面に担持された金属酸化物粒子を備える、中空粒子を提供する。
本発明によれば、従来の中空粒子とは異なる構成を有する、新規な中空粒子を提供することができる。本発明の製造方法は、特に以下の特徴を有していると言える。
・液体や固体を芯とした粒子から内部の芯を除去あるいは気化することによる中空化工程を必要とせず、簡便に中空粒子を作製することができる。
・固体膜となるモノマーは気体として液体中に供給され気泡の主成分となるため、気液界面に効率よくモノマーを供給することができる。
・金属酸化物粒子を液体中に分散することで、金属酸化物粒子が気液界面に効率よく吸着し、モノマー重合体からなる固体膜表面に金属酸化物粒子が付着した中空粒子を簡便に作製することができる。
中空粒子の製造工程を示す模式図である。 中空粒子の生成機構を示す模式図である。 実施例1の中空粒子の電子顕微鏡画像である。 実施例2の中空粒子の電子顕微鏡画像である。 実施例3の中空粒子の電子顕微鏡画像である。 実施例4の中空粒子の電子顕微鏡画像である。 実施例5の中空粒子の電子顕微鏡画像である。 実施例6の中空粒子の電子顕微鏡画像である。 実施例7の中空粒子の電子顕微鏡画像である。 実施例8の中空粒子の電子顕微鏡画像である。 実施例9の中空粒子の電子顕微鏡画像である。 実施例10の中空粒子の電子顕微鏡画像である。 実施例11の中空粒子の電子顕微鏡画像である。 実施例12の中空粒子の電子顕微鏡画像である。
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面中、同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
<中空粒子の製造方法>
本実施形態の中空粒子の製造方法は、中空を有する殻部を備える中空粒子の製造方法であって、金属酸化物粒子を含む液体中でモノマーを含む気泡を発生させ、気泡及び液体の界面において、液体及びモノマーの接触により、モノマー由来のポリマーを含む層及び該層表面に担持された金属酸化物粒子を備える殻部を形成する工程を備える。以下、本実施形態の製造方法について、図1を参照して説明する。
図1は、中空粒子の製造工程を示す模式図である。まず、供給ガス発生装置1により供給される供給ガス1aが、送気管3を通りモノマーの気化容器2に供給され、気化容器2内において供給ガス1aと気化されたモノマー(モノマーガス)2aとが混合される。この混合ガス4が、送気手段5を用いて、送気管3を通り気泡発生手段6に供給される。気泡発生手段6の気泡発生部分は、金属酸化物粒子9を分散させた液体7中に挿入されている(浸漬している)。そして、気泡発生手段6により、混合ガス4を含む気泡8が液体7中で発生する。その際、金属酸化物粒子9が、気泡8及び液体7の気液界面に吸着すると共に、当該界面において気泡8中のモノマー2aと液体7が接触することにより、モノマー2aが重合する。このようにして、モノマー2a由来のポリマーを含む層表面に金属酸化物粒子9が付着した状態の固体膜(殻部)が形成され、中空粒子10が生成する。
図2は、中空粒子10の生成機構を示す模式図である。まず、図2(a)に示すように、モノマー2aを含む混合ガス4が、金属酸化物粒子9を分散させた液体7中に気泡8として供給される。次に、図2(b)に示すように、金属酸化物粒子9が液体7と気泡8の気液界面に吸着すると共に、モノマー2aの重合反応が気泡8内側から起こる。そして、図2(c)に示すように、モノマー重合体からなる固体膜の表面(外表面)に金属酸化物粒子9が付着した、すなわち中空(中空部10b)を有する殻部10aを備える中空粒子10を簡便に製造することができる。なお、殻部10aにおいて、金属酸化物粒子9は、モノマー由来のポリマーを含む層表面に静電的に付着しているのではなく、粒子の一部がポリマーの層に取り込まれ(埋まり)担持された状態である。
このようにして得られる中空粒子10の平均粒子径は特に制限されず、例えば0.05〜50μm程度とすることができる。
供給ガス発生装置1としては特に制限されず、高圧ボンベ、ダイアフラムポンプ、ギアポンプ等が例示される。
供給ガス1aについては限定的ではなく、空気、窒素、酸素、二酸化炭素、アルゴン、六フッ化硫黄等が例示されるが、モノマー2aが反応することなくの液体7中に供給されるようにする観点から、空気、窒素、二酸化炭素、アルゴンであることが好ましい。なお、最終的に生成する、金属酸化物粒子が表面に付着した中空粒子10に内包される(中空部10bに含まれる)ガス成分については、これらの供給ガス1aの種類に応じて変えることができる。
気化容器2としては、モノマー2aを保持可能であり、公知の加熱または減圧手段によってモノマー2aを沸点以上に加熱して、あるいは蒸気圧以下に減圧して、気化できる機能を有していれば特に制限はなく、例えばガラス製や金属製の容器が挙げられる。なお、気化容器2を用いた加熱又は減圧方法としては、容器をアルコールランプ、ガスバーナー、ホットプレート等で加熱する方法、あるいは真空ポンプ等で減圧する方法が例示される。気化容器2は、モノマー2aが常温で気体の際には必須ではない。
モノマー2aとしては、液体7あるいは液体7に溶解した成分と反応性を有していれば特に制限はない。モノマー2aと液体7の組み合わせとしては、シリコーン系組成物と水、湿気硬化型ウレタン系組成物と水、アクリル系組成物とラジカル重合開始剤を含有していてもよい水、アクリル系組成物とラジカル重合開始剤を含有していてもよい有機溶剤等が例示される。これらの中でも、反応機構がシンプルであり、また室温で容易に反応が進むという観点から、シアノアクリレート系化合物と水の組み合わせが好ましい。シアノアクリレート系化合物としては特に制限されず、メチルシアノアクリレート、エチルシアノアクリレート、プロピルシアノアクリレート、イソプロピルシアノアクリレート、ブチルシアノアクリレート等が挙げられる。
固体膜形成に要する時間は、目詰まりや反応界面消失の防止の観点から、気泡の発生に要する時間より長く、気泡が溶解又は浮上によって消失する時間より短いことが好ましい。膜形成時間の範囲についてより具体的には、20kHz超音波による気泡発生の基準時間である50マイクロ秒以上、液体中で安定に気泡が存在可能な4時間以下が特に好ましい。ただし、気泡の発生に要する時間は気泡発生手段によって、そして気泡が溶解又は浮上によって消失する時間は気泡内包成分の液体に対する溶解度、液体の粘度等気泡周囲の環境によってそれぞれ大きく影響を受けるため、固体膜形成に要する時間は前記範囲に限定されるものではない。
混合ガス4中のモノマー2aの濃度は特に制限されない。また、混合ガス4中のモノマー2aの濃度が100体積%の場合には、供給ガス1aは必須ではない。
送気手段5としては、気泡発生手段6に供給ガス1aとモノマー2aの混合ガス4を供給できれば特に制限はなく、ダイアフラムポンプ、ギアポンプ、ロータリーポンプ、チューブポンプ等が例示される。供給ガス発生装置1を用いて供給ガス1aを加圧して送気する場合には、送気手段5は必須ではない。
気泡発生手段6としては、混合ガス4を液体7中に気泡として供給できるものであれば特に制限はない。このような手段としては、微小孔を有する管または多孔質体を通して気体を液体中に噴出させる手段、噴流や旋回流中で生じるせん断力を利用して気相を液相に巻き込む手段、超音波を用いて気液界面を振動させ微細な気泡を生成する手段等が例示される。好ましい例としては、超音波の周期で瞬間的に微細な気泡を発生することにより、膜形成反応による目詰まりが発生しない、超音波を用いて気液界面を振動させ微細な気泡を生成する手段が挙げられる。
液体7としては、モノマー2aと反応する成分または触媒が含まれていれば構成に特に制限はなく、水や有機溶媒が挙げられる。液体7は、反応成分又は触媒のみで構成された液体、反応成分又は触媒が溶解した溶液、反応成分又は触媒が乳化分散した溶液(エマルション)等いずれの状態でも良い。
液体7には、モノマー2aの反応速度の制御のためにpHを調整するべく、必要に応じて酸又はアルカリを添加することができる。酸の種類としては、特に制限はなく、塩酸、硝酸、硫酸等の無機酸、酢酸、酒石酸、クエン酸、リンゴ酸等の有機酸を用いることができる。モノマー2aと液体7との組み合わせが、シアノアクリレート系化合物と水の場合、シアノアクリレート系化合物の反応速度制御性の観点から、酒石酸を用いることが好ましい。また、アルカリとしては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア等の無機アルカリ、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、イミダゾール系化合物等の有機アルカリを用いることできる。
液体7には、モノマー2aを含む気泡の微細化及び安定化のために、必要に応じて界面活性剤を添加することができる。界面活性剤としては、気泡8及び液体7の気液界面に吸着し、表面張力を下げる働きをするものであれば特に制限はなく、ポリビニルアルコール、メチルセルロース、ゼラチン、一価アルコール、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ドデシル硫酸ナトリウム、セチルトリメチルアンモニウムブロミド等が例示される。
金属酸化物粒子9を構成する金属酸化物としては、特に制限はなく、例えばシリカ、アルミナ、チタニア、ジルコニア、セリア、酸化鉄、酸化銅などが挙げられる。これらの中でも、入手や表面処理の容易性の観点から、シリカ粒子であることが好ましい。
金属酸化物粒子の製法から分類される種類としては、特に制限はなく、例えばコロイダル粒子、ゾルゲル粒子、ヒュームド粒子等が挙げられる。これらの中でも、液体中での分散安定性の観点から、コロイダル粒子であることが好ましい。
金属酸化物粒子の平均一次粒子径としては、モノマー2aを含む気泡と、液体7との反応により生成する中空粒子の粒子径よりも、小さければ特に制限はないが、中空粒子に効率よく付着させる観点から、1〜200nmであることが好ましく、1〜150nmであることがより好ましく、1〜100nmであることがさらに好ましい。
次に、下記の実施例により本開示をさらに詳しく説明するが、これらの実施例は本開示を制限するものではない。
(実施例1)
エチルシアノアクリレート4.0gを空気吸入口および混合ガス放出口を設けた50mL三角フラスコに封入し、ホットスターラによって250℃で加熱しエチルシアノアクリレート蒸気を発生させた。また、三角フラスコに吸入される空気にはオゾナイザーによって一部オゾン化され80ppmの濃度でオゾンガスを混入させた。加熱によって発生したエチルシアノアクリレート蒸気を、オゾンガスが混入した空気と共に流量計によって流量750mL/minに調整して中空超音波ホーンに送気した。そして、この混合ガスを、500mLビーカー中で冷却水循環装置によって12℃に維持された、酒石酸0.2g、コロイダルシリカとしてスノーテックスZL(日産化学工業株式会社製、製品名、粒子径70〜100nm、シリカ粒子濃度40%)2.0gを含む純水400mLの混合液中に中空超音波ホーンから放出することによって微細な気泡を発生させた。中空超音波ホーンの出口径は内径6.0mmであり、共振周波数14.45kHz、振幅60μmで振動することにより、混合ガスが瞬時に1mm以下の気泡に微細化された。このようにして発生させた気泡と水との界面において、エチルシアノアクリレートが水と接触して重合反応が開始され、その際水に分散しているシリカ粒子を取り込みながら固体膜が形成されることにより、微細な中空粒子が生成した。中空粒子の生成、分散により、透明な水相は時間と共に白濁した。白濁した水中より採取した、実施例1の中空粒子の電子顕微鏡画像を図3に示す。同図により、70〜100nmのシリカ粒子が表面に付着した大きさ600〜800nmの粒子が確認できることから、内部に空気吸入口から取り込んだ空気を含んだナノオーダーの中空粒子の作製が確認された。
(実施例2)
実施例1のスノーテックスZL2.0g添加をスノーテックス50(日産化学工業株式会社製、製品名、粒子径20〜25nm、粒子濃度48%)1.0g添加に変えたこと以外は実施例1と同じ手順によって、中空粒子を作製した。図4は、実施例2の中空粒子の電子顕微鏡画像を示す。同図に示すように20〜25nmのシリカ粒子が表面に付着した大きさ600〜800nmの粒子が確認できることから、内部に空気吸入口から取り込んだ空気を含むナノオーダーの中空粒子の作製が確認された。
(実施例3)
実施例1のスノーテックスZL2.0g添加をスノーテックスXS(日産化学工業株式会社製、製品名、粒子径4〜6nm、粒子濃度20%)0.5g添加に変えたこと以外は実施例1と同じ手順によって、中空粒子を作製した。図5は、実施例3の中空粒子の電子顕微鏡画像を示す。同図に示すように4〜6nmの球形粒子が表面に付着した大きさ400〜600nmの粒子が確認できることから、内部に空気吸入口から取り込んだ空気を含むナノオーダーの中空粒子の作製が確認された。
(実施例4)
実施例1のスノーテックスZL2.0g添加をスノーテックス50(日産化学工業株式会社製、製品名、粒子径20〜25nm、粒子濃度48%)1.0g添加に変え、さらに供給気体の流量750mL/minを1100mL/minに変えたこと以外は実施例1と同じ手順によって、中空粒子を作製した。図6は、実施例4の中空粒子の電子顕微鏡画像を示す。同図に示すように20〜25nmの球形粒子が表面に付着した大きさ600〜800nmの粒子が確認できることから、内部に空気吸入口から取り込んだ空気を含むナノオーダーの中空粒子の作製が確認された。
(実施例5)
実施例1のスノーテックスZL2.0g添加をスノーテックス50(粒子径20〜25nm、粒子濃度48%)1.0g添加に変え、さらに供給気体の流量750mL/minを500mL/minに変えたこと以外は実施例1と同じ手順によって、中空粒子を作製した。図7は、実施例5の中空粒子の電子顕微鏡画像を示す。同図に示すように20〜25nmの球形粒子が表面に付着した大きさ600〜800nmの粒子が確認できることから、内部に空気吸入口から取り込んだ空気を含むナノオーダーの中空粒子の作製が確認された。
(実施例6)
実施例1のスノーテックスZL2.0g添加をスノーテックスO−40(日産化学工業株式会社製、製品名、粒子径20〜25nm、粒子濃度40%、酸性タイプ)1.1g添加に変えたこと以外は実施例1と同じ手順によって、中空粒子を作製した。図8は、実施例6の中空粒子の電子顕微鏡画像を示す。同図に示すように20〜25nmの球形粒子が表面に付着した大きさ600〜800nmの粒子が確認できることから、内部に空気吸入口から取り込んだ空気を含むナノオーダーの中空粒子の作製が確認された。
(実施例7)
実施例1のスノーテックスZL2.0g添加をスノーテックス50(粒子径20〜25nm、粒子濃度48%)1.0g添加に変え、中空超音波ホーン出口の内径6.0mm単一穴形状を内径3.5mm3つ穴形状に変えたこと以外は実施例1と同じ手順によって、中空粒子を作製した。図9は、実施例7の中空粒子の電子顕微鏡画像を示す。同図に示すように20〜25nmの球形粒子が表面に付着した大きさ600〜800nmの粒子が確認できることから、内部に空気吸入口から取り込んだ空気を含むナノオーダーの中空粒子の作製が確認された。
(実施例8)
実施例1のスノーテックスZL2.0g添加をスノーテックス50(粒子径20〜25nm、粒子濃度48%)1.0g添加に変え、中空超音波ホーン出口の内径6.0mm単一穴形状を内径2.3mm7つ穴形状に変えたこと以外は実施例1と同じ手順によって、中空粒子を作製した。図10は、実施例8の中空粒子の電子顕微鏡画像を示す。同図に示すように20〜25nmの球形粒子が表面に付着した大きさ600〜800nmの粒子が確認できることから、内部に空気吸入口から取り込んだ空気を含むナノオーダーの中空粒子の作製が確認された。
(実施例9)
実施例1のスノーテックスZL2.0g添加をスノーテックス50(粒子径20〜25nm、粒子濃度48%)1.0g添加に変え、中空超音波ホーン出口の内径6.0mm単一穴形状を内径2.0mm9つ穴形状に変えたこと以外は実施例1と同じ手順によって、中空粒子を作製した。図11は、実施例9の中空粒子の電子顕微鏡画像を示す。同図に示すように20〜25nmの球形粒子が表面に付着した大きさ600〜800nmの粒子が確認できることから、内部に空気吸入口から取り込んだ空気を含むナノオーダーの中空粒子の作製が確認された。
(実施例10)
実施例1のスノーテックスZL2.0g添加をスノーテックスO−40(粒子径20〜25nm、粒子濃度40%)1.1g添加に変え、供給気体の流量750mL/minを1100mL/minに変えたこと以外は実施例1と同じ手順によって、中空粒子を作製した。図12は、実施例10の中空粒子の電子顕微鏡画像を示す。同図に示すように20〜25nmの球形粒子が表面に付着した大きさ600〜800nmの粒子が確認できることから、内部に空気吸入口から取り込んだ空気を含むナノオーダーの中空粒子の作製が確認された。
(実施例11)
実施例1のスノーテックスZL2.0g添加をスノーテックスO−40(粒子径20〜25nm、粒子濃度40%)1.1g添加に変え、供給気体の流量750mL/minを1100mL/minに変え、供給気体の乾燥空気を二酸化炭素に変えたこと以外は実施例1と同じ手順によって、中空粒子を作製した。図13は、実施例11の中空粒子の電子顕微鏡画像を示す。同図に示すように20〜25nmの球形粒子が表面に付着した大きさ400〜700nmの粒子が確認できることから、内部に空気吸入口から取り込んだ空気を含むナノオーダーの中空粒子の作製が確認された。
(実施例12)
実施例1のスノーテックスZL2.0g添加をスノーテックスO−40(粒子径20〜25nm、粒子濃度40%)1.1g添加に変え、供給気体の流量750mL/minを1100mL/minに変え、供給気体の乾燥空気をアルゴンに変えたこと以外は実施例1と同じ手順によって、中空粒子を作製した。図14は、実施例12の中空粒子の電子顕微鏡画像を示す。同図に示すように20〜25nmの球形粒子が表面に付着した大きさ400〜700nmの粒子が確認できることから、内部に空気吸入口から取り込んだ空気を含むナノオーダーの中空粒子の作製が確認された。
本発明で提供する製造方法では、モノマーを液体中に溶解させるのではなく、モノマーガスを含む気泡を液体中に供給するため、反応場である気液界面に選択的に材料を供給することができる。また、あらかじめ金属酸化物粒子を液体中に分散させることによって、金属酸化物粒子を気液界面に吸着させることができるため、モノマー重合により生じる固体膜表面に効率よく金属酸化物粒子を付着させることができる。このようにして得られた、モノマー重合体を固体膜として備える、表面に金属酸化物粒子が付着した中空粒子は、断熱材、防音材、感熱材、緩衝材、軽量化材料、衝撃吸収剤、光学材料、塗料、化粧品、医薬品等様々な用途に有効である。
1…供給ガス発生装置、1a…供給ガス、2…気化容器、2a…モノマー(モノマーガス)、3…送気管、4…混合ガス、5…送気手段、6…気泡発生手段、7…液体、8…気泡、9…金属酸化物粒子、10…中空粒子、10a…殻部、10b…中空部。

Claims (6)

  1. 中空を有する殻部を備える中空粒子の製造方法であって、
    金属酸化物粒子を含む液体中でモノマーを含む気泡を発生させ、前記気泡及び前記液体の界面において、前記液体及び前記モノマーの接触により、前記モノマー由来のポリマーを含む層及び該層表面に担持された前記金属酸化物粒子を備える前記殻部を形成する工程を備える、製造方法。
  2. 前記金属酸化物粒子がシリカ粒子である、請求項1に記載の製造方法。
  3. 前記金属酸化物粒子がコロイダル粒子である、請求項1又は2に記載の製造方法。
  4. 前記金属酸化物粒子の平均一次粒子径が1〜200nmである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の製造方法。
  5. 前記モノマーがシアノアクリレート系化合物を含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の製造方法。
  6. 前記液体が水である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の製造方法。
JP2016040078A 2016-03-02 2016-03-02 中空粒子の製造方法及び中空粒子 Expired - Fee Related JP6677018B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016040078A JP6677018B2 (ja) 2016-03-02 2016-03-02 中空粒子の製造方法及び中空粒子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016040078A JP6677018B2 (ja) 2016-03-02 2016-03-02 中空粒子の製造方法及び中空粒子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017154087A JP2017154087A (ja) 2017-09-07
JP6677018B2 true JP6677018B2 (ja) 2020-04-08

Family

ID=59807656

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016040078A Expired - Fee Related JP6677018B2 (ja) 2016-03-02 2016-03-02 中空粒子の製造方法及び中空粒子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6677018B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7388235B2 (ja) 2020-02-20 2023-11-29 味の素株式会社 樹脂組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017154087A (ja) 2017-09-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5376347A (en) Uniform inorganic micropheres and production thereof
JP5156635B2 (ja) 水素吸蔵用の多孔壁の中空ガラスミクロスフィア
JP4931001B2 (ja) キャビテーション反応の加速方法及びそれを用いた金属ナノ粒子の生成方法
JP6677018B2 (ja) 中空粒子の製造方法及び中空粒子
JP2017029876A (ja) 気泡から作る中空粒子およびその製造方法
JP2016155081A (ja) 微細気泡生成装置及び微細気泡生成方法
JP2006187757A (ja) 高速遠心式オゾン水生成方法とシステム
JP2007021315A (ja) 中空マイクロカプセルの製造方法
Makuta et al. Sonochemical reaction with microbubbles generated by hollow ultrasonic horn
WO2012132990A1 (ja) ミキシング効率に優れる、結晶微粒子の製造方法およびその装置
Wang et al. Promoting the ozone-liquid mass transfer through external physical fields and their applications in wastewater treatment: A review
JP2009062321A (ja) 二酸化炭素の還元方法及び還元装置
JP5590666B2 (ja) 気泡から作る中空粒子およびその製造方法
Kobayashi et al. Microbubble generation with rapid dissolution of ammonia (NH3)-hydrogen (H2) mixed gas fed from a nozzle into water
WO2016136656A1 (ja) 機械的及び電気化学的キャビテーションを発生させる方法、物質の表面の幾何学的形状および電気化学的性質を変化させる方法、レアメタルを剥離する方法、機械的及び電気化学的キャビテーションの発生装置、及び、重水素の核融合反応を発生させる方法
JP2011026187A (ja) オゾン供給方法および装置
JP2004068072A (ja) 銀微粒子コロイド分散液の製造方法
JP2015085251A (ja) 気泡から作る中空粒子およびその製造装置
JP4300291B2 (ja) 均一径を持つ微小気泡発生法及び装置
JP2019094226A (ja) 中空粒子の製造方法
KAJIHARA et al. Preparation of Hollow Silica Nanoparticles Using Ultrasonically Generated Microbubbles as a Template
JP2002113340A (ja) 超音波を利用した微小気泡発生法及び装置
JP2000210659A (ja) 気泡収縮を利用した液体処理方法および処理装置
JP2020138168A (ja) 中空粒子の製造方法
JP2004263152A (ja) 超微小気泡を利用したガスハイドレートの製造方法及びこの製造方法により得られる微粒子状のガスハイドレート

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190204

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200107

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200127

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200212

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200225

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6677018

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees