JP6675022B2 - 充放電電源の電流電圧校正方法及びその校正用負荷装置 - Google Patents
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Description
更に、充放電電源80が同一の動作状態であっても、充放電電源80の容量に応じてそれぞれ複数の負荷装置81、87、94を準備する必要があるため、負荷装置81、87、94の保守及び管理の負担が増加するという問題がある。
前記充放電電源の+出力端子と−出力端子の間を短絡用配線で短絡して該充放電電源を通電状態とし、充電動作では前記+出力端子から前記−出力端子の向きに電流が流れ、放電動作では前記−出力端子から前記+出力端子の向きに電流が流れ、
前記充放電電源の動作が定電流制御の下の充電又は放電である際は、前記短絡用配線に流れる定電流に対応して発生する電流変換電圧を電流校正用の測定電圧として電圧測定基準器で測定し、得られた測定値を前記電流変換電圧の真の値として、該電流変換電圧の真の値から換算して前記短絡用配線を流れる電流の真の値を求めて前記充放電電源の電流校正を行い、
前記充放電電源の動作が定電圧制御の下の充電又は放電である際は、定電圧を維持するために前記短絡用配線に流れる電流に対応して発生する前記電流変換電圧から電圧校正用の測定電圧を形成し、該測定電圧を前記電圧測定基準器で測定して得られる真の値と前記充放電電源(の電圧測定機能)で測定して得られる測定値との対応関係を求めて前記充放電電源の電圧校正を行う。
これによって、充放電電源の出力端子間を短絡して出力端子間に流れる電流に対応する電流変換電圧から、充放電電源の動作に対応する電圧校正用の測定電圧をそれぞれ容易に形成することができる。
これによって、放電時の充放電電源の出力端子間の電圧の昇降と電圧校正用の測定電圧の昇降を合わせることができる。
前記充放電電源の+出力端子と−出力端子の間を接続して該出力端子間を短絡する短絡用配線と、
前記充放電電源の充電動作では前記+出力端子から前記−出力端子の向きに前記短絡用配線を流れ、放電動作では前記−出力端子から前記+出力端子の向きに前記短絡用配線を流れる電流に対応する電流変換電圧を発生する電流電圧変換器と、
前記電流変換電圧を電流校正用の測定電圧として出力する第1の出力部と、
前記電流変換電圧から電圧校正用の測定電圧を形成して出力する第2の出力部と、
前記充放電電源の動作が定電流制御の下の充電又は放電である際に前記第1の出力部からの出力を選択し、前記充放電電源の動作が定電圧制御の下の充電又は放電である際に前記第2の出力部からの出力を選択して出力する出力選択部とを有している。
これによって、充放電電源の出力端子間を短絡して出力端子間に流れる電流から、充放電電源の動作に対応する測定電圧を形成することができる。
これによって、放電時の充放電電源の出力端子間の電圧の昇降と電圧校正用の測定電圧の昇降を合わせることができる。
これによって、充放電電源の動作状態に合わせて負荷装置を選択して充放電電源に接続する配線組替え作業が不要になる。
なお、電流の真の値は、第1の出力部の出力を電圧測定基準器で測定して得られる電流変換電圧値を逆変換することにより求められ、電圧の真の値は、第2の出力部の出力を電圧測定基準器で測定することにより直接得られる。
本発明の一実施の形態に係る充放電電源の電流電圧校正方法に使用する充放電電源の校正用負荷装置(以下、単に「校正用負荷装置」ともいう)10は、図1、図2に示すように、充放電電源11が定電流制御の下で、例えば、二次電池(図示せず)の充電又は放電を行っている際の電流値の校正、及び充放電電源11が定電圧制御の下で二次電池の充電又は放電を行っている際の電圧値の校正をそれぞれ行う際に、充放電電源11に接続して使用するものであって、充放電電源11の対となる+出力端子12、−出力端子13の間に接続して+出力端子12、−出力端子13間を短絡する短絡用配線14と、充放電電源11の動作に応じて短絡用配線14を流れる電流に対応する電流変換電圧を発生する電流電圧変換器15(以下、単にI/V変換器15という)と、電流変換電圧を電流校正用の測定電圧として出力する第1の出力部16と、電流変換電圧から電圧校正用の測定電圧を形成して出力する第2の出力部17と、充放電電源11の動作が定電流制御の下の充電又は放電である際に第1の出力部16からの出力を選択し、充放電電源11の動作が定電圧制御の下の充電又は放電である際に第2の出力部17からの出力を選択して出力する出力選択部18とを有する。
校正用負荷装置10を以上に示す構成とすることにより、出力端子39、40間の電圧の真の値を求める場合は、出力端子39、40間に電圧測定基準器41を接続して測定し、出力端子39、40間の電圧を充放電電源11で求める場合は、出力端子39、40間に充放電電源11の対となるセンシング端子42、43を接続して測定する。これにより、定電圧放電状態で動作している充放電電源11で得られる電圧値の校正を行うことができる。
校正用負荷装置10の短絡用配線14の両端をそれぞれ充放電電源11の+出力端子12、−出力端子13に接続し、+出力端子12、−出力端子13間を短絡する。また、出力選択部18の選択切替え器38を操作して、第1の出力部16の対となる出力の一方が入力される端子37と出力端子39を接続し、第1の出力部16の出力が出力端子39、40を介して出力可能な状態とする。そして、充放電電源11を定電流制御の下で充電動作させると、短絡用配線14(+出力端子12、−出力端子13間)に設定された定電流が流れ、定電流に対応してI/V変換器15の負荷抵抗20の両端間に電流変換電圧が発生する。発生した電流変換電圧は、電流校正用の測定電圧として出力端子39、40間に出力(印加)される。
校正用負荷装置10の短絡用配線14の両端をそれぞれ充放電電源11の+出力端子12、−出力端子13に接続し、+出力端子12、−出力端子13間を短絡する。また、第2の出力部17の切替え器34を操作して、第2の増幅回路26の対となる出力の一方が入力される端子31と端子33を接続し、第2の増幅回路26の一方の出力が第2の出力部17の一方の出力として端子33に入力されるようにすると共に、出力選択部18の選択切替え器38を操作して、第2の出力部17の対となる出力の一方が入力される端子33と出力端子39を接続することにより、第2の出力部17の出力が出力端子39、40を介して出力可能な状態とする。そして、充放電電源11を定電圧制御の下で充電動作させると、充放電電源11のセンシング端子42、43が接続している校正用負荷装置10の出力端子39、40の出力に設定された定電圧が印加され、その定電圧を維持するために充放電電源11に接続された短絡用配線14に+出力端子12から−出力端子13の向きに電流が流れる。
校正用負荷装置10の短絡用配線14の両端をそれぞれ充放電電源11の+出力端子12、−出力端子13に接続し、+出力端子12、−出力端子13間を短絡する。また、第2の出力部17の切替え器34を操作して、第3の増幅回路29の対となる出力の一方が入力される端子32と端子33を接続し、第3の増幅回路29の一方の出力が第2の出力部17の一方の出力として端子33に入力されるようにすると共に、出力選択部18の選択切替え器38を操作して、第2の出力部17の対となる出力の一方が入力される端子33と出力端子39を接続することにより、第2の出力部17の出力が出力端子39、40を介して出力可能な状態とする。そして、充放電電源11を定電圧制御の下で放電動作させると、
充放電電源11のセンシング端子42、43が接続している校正用負荷装置10の出力端子39、40の出力に設定された定電圧が印加され、その定電圧を維持するために充放電電源11に接続された短絡用配線14に−出力端子13から+出力端子12の向きに電流が流れる。
Claims (7)
- 充放電電源が定電流制御の下で充電又は放電を行っている際の電流値の校正と、該充放電電源が定電圧制御の下で充電又は放電を行っている際の電圧値の校正を行う充放電電源の電流電圧校正方法であって、
前記充放電電源の+出力端子と−出力端子の間を短絡用配線で短絡して該充放電電源を通電状態とし、充電動作では前記+出力端子から前記−出力端子の向きに電流が流れ、放電動作では前記−出力端子から前記+出力端子の向きに電流が流れ、
前記充放電電源の動作が定電流制御の下の充電又は放電である際は、前記短絡用配線に流れる定電流に対応して発生する電流変換電圧を電流校正用の測定電圧として電圧測定基準器で測定し、得られた測定値を前記電流変換電圧の真の値として、該電流変換電圧の真の値から換算して前記短絡用配線を流れる電流の真の値を求めて前記充放電電源の電流校正を行い、
前記充放電電源の動作が定電圧制御の下の充電又は放電である際は、定電圧を維持するために前記短絡用配線に流れる電流に対応して発生する電流変換電圧から電圧校正用の測定電圧を形成し、該測定電圧を前記電圧測定基準器で測定して得られる真の値と前記充放電電源で測定して得られる測定値との対応関係を求めて前記充放電電源の電圧校正を行うことを特徴とする充放電電源の電流電圧校正方法。 - 請求項1記載の充放電電源の電流電圧校正方法において、前記電圧校正用の測定電圧は、(1)前記充放電電源の動作が定電圧制御の充電である際は、前記電流変換電圧を増幅して形成し、(2)前記充放電電源の動作が定電圧制御の放電である際は、前記電流変換電圧の増幅電圧と基準電圧との差分を更に増幅して形成することを特徴とする充放電電源の電流電圧校正方法。
- 請求項2記載の充放電電源の電流電圧校正方法において、前記充放電電源の動作が定電圧制御の放電である際は、前記基準電圧の絶対値を前記増幅電圧の絶対値より大きく設定することを特徴とする充放電電源の電流電圧校正方法。
- 充放電電源が定電流制御の下で充電又は放電を行っている際の電流値の校正と該充放電電源が定電圧制御の下で充電又は放電を行っている際の電圧値の校正を行う際に前記充放電電源に接続して使用する充放電電源の校正用負荷装置であって、
前記充放電電源の+出力端子と−出力端子の間を接続して該出力端子間を短絡する短絡用配線と、
前記充放電電源の充電動作では前記+出力端子から前記−出力端子の向きに前記短絡用配線を流れ、放電動作では前記−出力端子から前記+出力端子の向きに前記短絡用配線を流れる電流に対応する電流変換電圧を発生する電流電圧変換器と、
前記電流変換電圧を電流校正用の測定電圧として出力する第1の出力部と、
前記電流変換電圧から電圧校正用の測定電圧を形成して出力する第2の出力部と、
前記充放電電源の動作が定電流制御の下の充電又は放電である際に前記第1の出力部からの出力を選択し、前記充放電電源の動作が定電圧制御の下の充電又は放電である際に前記第2の出力部からの出力を選択して出力する出力選択部とを有することを特徴とする充放電電源の校正用負荷装置。 - 請求項4記載の充放電電源の校正用負荷装置において、前記第2の出力部は、前記電流変換電圧を増幅して出力する第1の増幅回路と、該第1の増幅回路の出力電圧を更に増幅して出力する第2の増幅回路と、基準電圧発生器を備え、該基準電圧発生器の基準電圧と前記第1の増幅回路の出力電圧との差分を出力する差分回路と、該差分回路の出力電圧を増幅して出力する第3の増幅回路と、前記充放電電源の動作が定電圧制御の充電である際に前記第2の増幅回路からの出力を選択し、前記充放電電源の動作が定電圧制御の放電である際に前記第3の増幅回路からの出力を選択して前記測定電圧とする出力切替え機構とを有することを特徴とする充放電電源の校正用負荷装置。
- 請求項5記載の充放電電源の校正用負荷装置において、前記基準電圧の絶対値は前記差分回路の出力電圧の絶対値より大きいことを特徴とする充放電電源の校正用負荷装置。
- 請求項4〜6のいずれか1項に記載の充放電電源の校正用負荷装置において、前記充放電電源の+出力端子と−出力端子の間を前記短絡用配線で短絡状態として該充放電電源を通電状態として、該充放電電源が定電流制御の下で充電又は放電を行っている際の電流値の校正と、該充放電電源が定電圧制御の下で充電又は放電を行っている際の電圧値の校正を行うことを特徴とする充放電電源の校正用負荷装置。
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